JP2023130268A - 車両 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023130268000001
【課題】好適に人力移動することが可能な車両を提供する。
【解決手段】電動三輪車両1は、三つの車輪を備えた車両であって、車両の外部から力を加えて車両を移動操作するための前部移動操作部71、第一右側移動操作部72、第一左側移動操作部73、第二右側移動操作部74、第二左側移動操作部75、後部右側移動操作部76、及び後部左側移動操作部77と、前部移動操作部71、第一右側移動操作部72、第一左側移動操作部73、第二右側移動操作部74、第二左側移動操作部75、後部右側移動操作部76、及び後部左側移動操作部77の各々に配置され、後輪3a及び3bを制動制御する制動制御部81、82、83、84、及び85と、ユーザによる制動制御部81、82、83、84、及び85の各々の操作に応じて後輪3a及び後輪3bの各々の制動が行われるリアブレーキとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に関する。
従来、制動力を制御するための種々の制御装置を備える車両が提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。
上記特許文献1には、電動車両と車椅子のブレーキ装置とを連動させることによって、車両操作性を向上することができる車椅子を搭載可能な小型電動車両が開示されている。上記特許文献1には、ハンドルに設けられたブレーキレバーが操作されると、車椅子の手押しハンドルに設けられた介助用ブレーキレバーが連動機構により動作するため、ハンドルのブレーキレバーにおける制動操作によって車椅子の介助用ブレーキレバーにおける制動操作が行われること、が開示されている。
上記特許文献2には、駆動車輪を有する前部車両と、遊転車輪を有する後部車両とが連結された運搬車両が開示されている。上記特許文献2には、運搬車両が後部車両における遊転車輪を制動する左右一対の後部ブレーキを独立に作動可能な油圧回路を有すること、が開示されている。上記特許文献2には、左右一対の後部ブレーキのいずれかを作動させることで、運搬車両の回転半径を小さくしてトンネル内などの狭い場所でUターンが可能であること、が開示されている。
上記特許文献3には、車両の制動力を制御する装置として、車両左右輪の制動力に差をつけることによって、車両挙動を制御する制動力制御装置が開示されている。上記特許文献3には、旋回制動時における車両の回頭性や安定性を向上させることによって、積極的に制動力差(ブレーキ液圧差)を利用して制御すること、が開示されている。
特開2017-140916号公報 特開平7-215236号公報 特開平3-112756号公報
ところで、三輪の小型電動車両を駐車する際に、乗員の力(人力)で車両を押して移動させたい場合がある。このような場合、車両の外部から車両外装の適当な部分を押して移動操作する必要がある。しかしながら、三輪の小型電動車両は二輪車とは異なり、車両が幅方向に傾かないため操舵が困難であり、重量があるため制動も難しいという問題点がある。
本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであって、好適に人力移動することが可能な車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次のように構成されている。
(1)本発明による車両は、少なくとも三つ以上の車輪を備えた車両であって、車両の外部から力を加えて車両を移動操作するための移動操作部と、前記移動操作部に配置され、少なくとも一つ以上の車輪を制動制御する制動制御部と、前記制動制御部の操作に応じて前記車輪に作用する制動力を調整可能な制動機構とを備えること、を特徴とする。
本発明による車両は、ユーザによる制動制御部の操作に応じて少なくとも一つ以上の車輪に作用する制動力を調整できる。そのため、本発明の車両は、制動制御部の操作を行うことにより、車輪に作用する制動力の大きさを、車両を人力でも移動させやすい大きさに調整することができる。従って、本発明によれば、好適に人力移動することが可能な車両を提供できる。
(2)本発明による車両において、好ましくは、前記車両には、一つの前輪、及び二つの後輪が設けられており、前記制動機構により前記後輪のうち一方又は両方の制動が行われること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、後輪のうち一方の制動が行われる場合には、後輪のうち一方を支点として他方が移動するため、車両を容易に旋回させることができる。また、後輪の両方の制動が行われる場合には、車両が移動しないようにすることができる。
(3)本発明による車両において、好ましくは、前記移動操作部は、前記車両における進行方向の前方側、前記車両における進行方向の後方側、及び前記車両における幅方向の一方側又は両側のうち少なくともいずれかに設けられていること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、車両を様々な方向から手押し移動させることができる。
(4)本発明による車両において、好ましくは、前記移動操作部は、ユーザにより把持可能な把持部を備えていること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、ユーザが把持部を把持することにより車両に対して力を加えやすくなるため、効果的に車両を移動させることができる。
(5)本発明による車両において、好ましくは、前記車両における進行方向の前方側に設けられた前記移動操作部は、前記車両に対して格納可能であること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、車両における進行方向の前方側から後方側に向けて力を加えて移動させたい場合にのみ移動操作部を引き出して使用することができる。
(6)本発明による車両において、好ましくは、前記制動制御部は、押下可能なスイッチ部を備えており、前記スイッチ部に、押圧力を検知する圧力検知センサが設けられており、前記圧力検知センサにより検知された前記押圧力に応じて、前記制動機構の制動力が変化すること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、車輪に作用する制動力の大きさに応じて旋回半径の大きさが変化するため、車両を所望の方向に移動させ易くすることができる。
(7)本発明による車両において、好ましくは、前記制動制御部が、前記車両の幅方向一方側の車輪に作用する制動力と、幅方向他方側の車輪に作用する制動力とが相違するように制御可能なものであること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、車両の幅方向一方側及び他方側の各々に向けて任意の旋回半径で車両が曲がるように移動させることができる。
(8)本発明による車両において、好ましくは、前記制動制御部が、外部からの力の作用による移動時の車速に応じて、前記車両の幅方向一方側及び他方側の車輪に作用する制動力の配分を調整する制動力配分制御を行えること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、車両の幅方向一方側及び他方側への各々の制動力を移動時の車速に応じて調整することができる。
(9)本発明による車両において、好ましくは、前記移動操作部が、外部からの力の作用により進行する前記車両の進行方向に対して交差する一方側、及び他方側のそれぞれに、前記制動制御部をなす一対の制動操作部が設けられており、一対の前記制動操作部をそれぞれ操作することにより、前記車両の進行方向に対して交差する一方側、及び他方側に配された車輪に作用する制動力を個別に制御可能であること、を特徴とするとよい。本発明の車両は、このように構成すれば、一対の制動操作部をそれぞれ操作することによって、車両の進行方向に対して交差する一方側及び他方側の各々に作用する制動力のバランスを変化させることができる。これにより、本発明の車両は、一対の車輪のうち大きな制動力が作用する方の車輪を支点として、作用している制動力が小さい方の車輪を移動させ、車両を旋回させる作業を容易に行えるようになる。従って、本発明の車両は、旋回を伴う移動をさせたい場合であっても、好適に人力移動させることができる。
(10)本発明による車両において、好ましくは、一対の前記制動操作部のうち、外部からの力の作用により進行する前記車両の進行方向に対して交差する一方側に設けられたものを操作することにより、前記一方側に設けられた車輪に対して作用する制動力が、他方側に設けられた車輪に対して作用する制動力よりも大きくなるように制動制御がなされ、一対の前記制動操作部のうち、外部からの力の作用により進行する前記車両の進行方向に対して交差する前記他方側に設けられたものを操作することにより、前記他方側に設けられた車輪に対して作用する制動力が、前記一方側に設けられた車輪に対して作用する制動力よりも大きくなるように制動制御がなされること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、一対の制動操作部のうち、曲がりたい方向の制動操作部を操作することにより、車両を曲がりたい方向に曲げる(移動させる)ことができる。
本発明に係る態様によれば、好適に人力移動することが可能な車両を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電動三輪車両の左側面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電動三輪車両の前部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電動三輪車両の上部を示す図である。 (a)車両を後方に向かって押した場合に左旋回する様子を示す図であり、(b)は車両を後方に向かって押した場合に右旋回する様子を示す図である。 (a)は車両を前方に向かって押した場合に右旋回する様子を示す図であり、(b)は車両を前方に向かって押した場合に左旋回する様子を示す図である。
図1~図3に示すように、本実施形態の電動三輪車両1は、単一の前輪2及び左右一対の後輪3(3a及び3b)と、前輪2を操向可能に支持する前車体10と、前車体10を覆う前車体カバー30と、一対の後輪3を支持するとともに前車体10に対して上下揺動可能に連結されたスイングユニット50と、駆動源であるモータ(図示省略)等に電力を供給する電力供給部100と、を主に備える。本実施形態における電動三輪車両1は、例えば、走行中及び停車中において、左右方向(幅方向)に揺動(ローリング動)しない車体形式を採用したものや、走行中は左右方向(幅方向)に揺動できるが、停車中は車体を自立させるために揺動しないようローリング動がロックされる車体形式のものとすることができる。
前車体10は、前輪転舵用のバーハンドル11と、乗員着座用のシート12と、低床フロア13とを備える。バーハンドル11とシート12との間は、跨ぎ空間16とされている。低床フロア13は、跨ぎ空間16の下方に配置されている。
バーハンドル11には、左右一対のグリップそれぞれに隣接して、ブレーキレバー45が設けられている。左側のブレーキレバー45には、終端部において左右一対のリアブレーキ5に接続されたリアブレーキケーブル(図示省略)が接続されている。左側のブレーキレバー45を操作することによって、リアブレーキケーブルを牽引し、左右一対のリアブレーキ5を作動させる。右側のブレーキレバー45には、終端部においてフロントブレーキ4に接続されたフロントブレーキケーブル(いずれも図示省略)が接続されている。右側のブレーキレバー45を操作することによって、フロントブレーキケーブルを牽引し、フロントブレーキ4を作動させる。
バーハンドル11近傍には、パーキングロックレバー46が配置されている。パーキングロックレバー46には、パーキングロックケーブル(図示省略)が接続されている。パーキングロックケーブルの終端部は、リアブレーキ5に接続されている。パーキングロックレバー46を操作することによって、パーキングロックケーブルを牽引し、リアブレーキ5を作動させる。なお、リアブレーキ5及びフロントブレーキ4は、それぞれ、本発明の「制動機構」の一例である。
前車体カバー30は、フロントカバー31と、インナカバー32と、インナカバー32の下端部の後方に連なるフロアボード33と、フロアボード33の左右側縁部の下方に連なる左右のフロアサイドカバー34と、フロアボード33の左右後方に連なる左右の後部フロア35と、左右の後部フロア35間で立ち上がるシート下カバー36と、左右のフロアサイドカバー34の後端部の斜め上後方に連なる左右のリアサイドカバー37と、を有する。
フロントカバー31およびインナカバー32は、乗員の脚部を前方から覆うレッグシールドを構成する。フロアボード33は、左右の下部フレームと共に低床フロア13を構成する。左右のリアサイドカバー37間には、物品収納ボックス6を搭載する荷台39が設けられる。荷台39の前端部からは荷台前壁部40が起立している。荷台前壁部40の上方には、左右一対の支柱41が起立している。フロントカバー31の上端部からはウインドスクリーン42が起立している。ウインドスクリーン42の上端部と左右の支柱41の上端部との間には、ルーフ43が架設される。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、電動三輪車両1は、移動操作部7(71~77)と、制動制御部81~85とを備えている。移動操作部7は、電動三輪車両1の停車状態において、乗員(ユーザ)が電動三輪車両1の外部から力を加えて移動操作するためのものである。制動制御部81~85は、移動操作部7に配置されていると共に、少なくとも一つ以上の車輪(例えば、後輪3のうち一方又は両方)を制動制御するものである。ユーザによる制動制御部81~85の各々の操作に応じて、リアブレーキ5が後輪3のうち一方又は両方の制動を行う。
移動操作部7は、電動三輪車両1における進行方向の前方側、後方側、及び電動三輪車両1における幅方向の一方側又は両側に設けられている。具体的には、移動操作部7は、前部移動操作部71と、第一右側移動操作部72と、第一左側移動操作部73と、第二右側移動操作部74と、第二左側移動操作部75と、後部右側移動操作部76と、後部左側移動操作部77とを備えている。上記の移動操作部7の各々は、ユーザにより把持可能な把持部(例えば、ハンドルや把手等)を備えている。
前部移動操作部71は、上方から見て、前方に突出するようにU字形状に形成されている。前部移動操作部71は、例えば、電動三輪車両1の前車体カバー30に対して格納可能である。前部移動操作部71を使用しない場合は、電動三輪車両1に対して収容可能であり、前部移動操作部71を利用する場合は、電動三輪車両1から引き出し可能となっている。
第一右側移動操作部72、及び第一左側移動操作部73は、ウインドスクリーン42の側部に、ボルト等により取り付けられている。第一右側移動操作部72、及び第一左側移動操作部73は、幅方向外側に向かって突出するように取り付けられている。
第二右側移動操作部74、及び第二左側移動操作部75は、支柱41の側部にボルト等により取り付けられている。第二右側移動操作部74、及び第二左側移動操作部75は、幅方向外側に向かって突出するように取り付けられている。
後部右側移動操作部76、及び後部左側移動操作部77は、物品収納ボックス6の後部にボルト等により取り付けられている。後部右側移動操作部76、及び後部左側移動操作部77は、進行方向の後方に向かって突出するように取り付けられている。
前部移動操作部71には、外部からの力の作用により進行する電動三輪車両1の進行方向に対して交差する一方側、及び他方側のそれぞれに、制動制御部81及び82の各々をなす一対の制動操作部81a及び81b、及び一対の制動操作部82a及び82bが設けられている。一対の制動操作部81a及び81bをそれぞれ操作することにより、電動三輪車両1の後輪3の両輪に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。制動操作部82aを操作することにより、電動三輪車両1の後輪3b(右輪)に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。制動操作部82bを操作することにより、電動三輪車両1の後輪3a(左輪)に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。
第一右側移動操作部72及び第一左側移動操作部73には、それぞれ、制動制御部83をなす制動操作部83b及び83aが設けられている。制動操作部83a及び83bをそれぞれ操作することにより、電動三輪車両1の後輪3の両輪に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。
第二右側移動操作部74及び第二左側移動操作部75には、それぞれ、制動制御部84をなす制動操作部84b及び84aが設けられている。制動操作部84a及び84bをそれぞれ操作することにより、電動三輪車両1の後輪3の両輪に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。
後部右側移動操作部76及び77には、外部からの力の作用により進行する電動三輪車両1の進行方向に対して交差する一方側、及び他方側のそれぞれに、制動制御部85をなす制動操作部85b、及び85aが設けられている。一対の制動操作部85a及び85bをそれぞれ操作することにより、電動三輪車両1の後輪3の両輪に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。制動操作部85aを操作することにより、電動三輪車両1の後輪3b(右輪)に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。制動操作部85bを操作することにより、電動三輪車両1の後輪3a(左輪)に作用する制動力(ブレーキ力)を制御可能である。
上述した制動操作部81a、81b、82a、82b、83a、83b、84a、84b、85a、及び85bは、それぞれ押下可能なスイッチ部である。これらのスイッチ部には、押圧力を検知する圧力検知センサが設けられている。圧力検知センサにより検知された押圧力に応じて、リアブレーキ5の制動力(ブレーキ力)が変化する。制動制御部81~85の各々は、電動三輪車両1の後輪3aに作用する制動力と、後輪3bに作用する制動力とが相違するように制御可能である。制動制御部81~85の各々は、外部からの力の作用による移動時の車速に応じて、電動三輪車両1の後輪3a及び後輪3bに作用する制動力の配分を調整する制動力配分制御を行えるものである。
次に、図1、及び図3~図5を参照して、電動三輪車両1を移動する際の動作について説明する。
本実施形態では、一対の制動操作部82a及び82b(85a及び85b)のうち、外部からの力の作用により進行する電動三輪車両1の進行方向に対して交差する一方側に設けられた制動操作部82a及び82b(85a及び85b)を操作することにより、一方側に設けられた後輪3に対して作用する制動力が、他方側に設けられた後輪3に対して作用する制動力よりも大きくなるように制動制御がなされる。
他方、一対の制動操作部82a及び82b(85a及び85b)のうち、外部からの力の作用により進行する電動三輪車両1の進行方向に対して交差する他方側に設けられた制動操作部82a及び82b(85a及び85b)を操作することにより、他方側に設けられた後輪3に対して作用する制動力が、一方側に設けられた後輪3に対して作用する制動力よりも大きくなるように制動制御がなされる。
より詳細には、例えば、図4(a)に示すように、電動三輪車両1においてパーキングロックレバー46(図1参照)がかけられて後輪3の両輪がロックされた状態において、電動三輪車両1を前方から後方に押す場合には、制動操作部82bを押下すると、左側の後輪3aのブレーキが解除される。この状態で、押し続けると、電動三輪車両1が右側の後輪3bを支点として左方向に旋回する。
また、図4(b)に示すように、電動三輪車両1においてパーキングロックレバー46がかけられて後輪3の両輪がロックされた状態において、電動三輪車両1を前方から後方に押す場合には、制動操作部82aを押下すると、右側の後輪3bのブレーキが解除される。この状態で、押し続けると、電動三輪車両1が左側の後輪3aを支点として右方向に旋回する。
次に、図5(a)に示すように、電動三輪車両1においてパーキングロックレバー46がかけられて後輪3の両輪がロックされた状態において、電動三輪車両1を後方から前方に押す場合には、制動操作部85bを押下すると、左側の後輪3aのブレーキが解除される。この状態で、押し続けると、電動三輪車両1が右側の後輪3bを支点として右方向に旋回する。
次に、図5(b)に示すように、電動三輪車両1においてパーキングロックレバー46がかけられて後輪3の両輪がロックされた状態において、電動三輪車両1を後方から前方に押す場合には、制動操作部85aを押下すると、右側の後輪3bのブレーキが解除される。この状態で、押し続けると、電動三輪車両1が左側の後輪3aを支点として左方向に旋回する。
なお、図3に示すように、電動三輪車両1の第一右側移動操作部72、第一左側移動操作部73、第二右側移動操作部74、及び第二左側移動操作部75のうちのいずれかを把持して進行方向の前方側又は後方側に向けて押す場合には、左右のブレーキ力の違いに起因して扱いが難しいと考えられるため、制動操作部83a、83b、84a、及び84bの各々が押下されることにより、後輪3の両輪のブレーキ解除がなされる。
上記説明した実施形態によれば、以下の効果(1)~(10)を得ることができる。
(1)また、上記実施形態による電動三輪車両1では、制動操作部82a、82b、85a、及び85bのうち少なくともいずれかがユーザに操作されることによって、ユーザの操作に応じて後輪3a及び3bのうち少なくともいずれかの制動力を調整できる。これにより、電動三輪車両1は、制動操作部82a、82b、85a、及び85bの操作を行うことにより、後輪3a及び3bに作用する制動力の大きさを、電動三輪車両1を人力でも移動させやすい大きさに調整することができる。従って、上記実施形態に例示したような構成とすれば、好適に人力移動することが可能な電動三輪車両1を提供できる。
(2)上記実施形態による電動三輪車両1では、リアブレーキ5により後輪3a及び後輪3bのうち一方又は両方の制動が行われるようにした。これにより、後輪3aの制動が行われる場合には、後輪3aを支点として後輪3bが移動するため、車両を容易に旋回させることができる。また、後輪3a及び後輪3bの両方の制動が行われる場合には、電動三輪車両1が移動しないようにすることができる。
(3)上記実施形態による電動三輪車両1では、移動操作部7を、車両における進行方向の前方側、車両における進行方向の後方側、及び車両における幅方向の一方側又は両側に設けた。これにより、車両を進行方向の前方側及び後方側、及び幅方向の一方側及び両側等の様々な方向から手押し移動させることができる。
(4)上記実施形態による電動三輪車両1では、移動操作部7を、ユーザにより把持可能な把持部を備えるようにした。これにより、ユーザが把持部を把持することにより電動三輪車両1に対して力を加えやすくなるため、効果的に電動三輪車両1を移動させることができる。
(5)上記実施形態による電動三輪車両1では、電動三輪車両1における進行方向の前方側に設けられた前部移動操作部71を、電動三輪車両1に対して格納可能とした。これにより、電動三輪車両1における進行方向の前方側から後方側に向けて力を加えて移動させたい場合にのみ前部移動操作部71を引き出して使用することができる。
(6)上記実施形態による電動三輪車両1では、圧力検知センサにより検知された押圧力に応じて、リアブレーキ5の制動力が変化するようにした。これにより、後輪3a及び後輪3bに作用する制動力の大きさに応じて旋回半径の大きさが変化するため、電動三輪車両1を所望の方向に移動させ易くすることができる。
(7)上記実施形態による電動三輪車両1では、制動制御部82及び85が、後輪3aと後輪3bとの各々に作用する制動力が相違するように制御可能なものとした。これにより、電動三輪車両1の幅方向一方側及び他方側の各々に向けて任意の旋回半径で電動三輪車両1が曲がるように移動させることができる。
(8)上記実施形態による電動三輪車両1では、制動制御部82及び85が、外部からの力の作用による移動時の車速に応じて、車両の後輪3aと後輪3bとに作用する制動力の配分を調整する制動力配分制御を行えるようにした。これにより、車両の幅方向一方側及び他方側への各々の制動力を移動時の車速に応じて調整することができる。
(9)上記実施形態による電動三輪車両1では、一対の制動操作部82a及び82b(85a及び85b)をそれぞれ操作することにより、車両の後輪3aと後輪3bとに作用する制動力を個別に制御可能であるようにした。これにより、一対の制動操作部82a及び82b(85a及び85b)をそれぞれ操作することによって、車両の後輪3a及び後輪3bの各々に作用する制動力のバランスを変化させることができる。その結果、電動三輪車両1は、一対の後輪3aと後輪3bのうち大きな制動力が作用する方の後輪3を支点として、作用している制動力が小さい方の後輪3を移動させ、電動三輪車両1を旋回させる作業を容易に行えるようになる。従って、電動三輪車両1は、旋回を伴う移動をさせたい場合であっても、好適に人力移動させることができる。具体的には、上記実施形態による電動三輪車両1では、制動操作部82a、82b、85a、及び85bのうち少なくともいずれかがユーザに操作されることによって、ユーザの操作に応じて後輪3a及び3bのうちいずれかの制動力の調整が行われる。これにより、大きな制動力が作用する後輪3を支点として、作用する制動力の小さい後輪3が移動するため、容易に電動三輪車両1を旋回させることができる。その結果、電動三輪車両1を好適に人力移動することができる。
(10)上記実施形態による電動三輪車両1では、例えば、制動操作部82bを操作することにより、後輪3bに対して作用する制動力が、後輪3aに対して作用する制動力よりも大きくなるように制動制御されると共に、制動操作部82aを操作することにより、後輪3aに対して作用する制動力が、後輪3bに対して作用する制動力よりも大きくなるように制動制御されるようにした。これにより、一対の制動操作部82a及び82bのうち、曲がりたい方向に配置されている制動操作部82a又は82bを操作することにより、電動三輪車両1を曲がりたい方向に曲げる(移動させる)ことができる。
(変形例)
上記実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
上記実施形態では、車両の一例として、三つの車輪を備えた電動三輪車両1を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、車両の外部から力を加えて車両を移動操作することが可能であれば、四つ以上の車輪を備えた車両であってもよい。また、上記実施形態で示した電動三輪車両1は、電動式のものであるが、本発明はこれに限定されず、例えばエンジンを駆動源として備えた車両や、エンジン及び電動式のモータを駆動源として備えたハイブリッド式の車両などであってもよい。
上記実施形態では、車輪を制動制御する一例として、後輪3a及び後輪3bの少なくともいずれかを制動制御する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制動制御部により前輪を制動制御するように構成することも可能である。
上記実施形態では、移動操作部の一例として、車両の進行方向の前方側及び後方側、及び幅方向の一方側及び他方側に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、車両の外部から力を加えて車両を移動操作することが可能であれば、車両のいずれの部分に設けることも可能である。
上記実施形態は、いずれも本発明の適応の例示であり、特許請求の範囲に記載の範囲内におけるその他いかなる実施形態も、発明の技術的範囲に含まれることは当然のことである。
1 :電動三輪車両
2 :前輪(車輪)
3、3a、3b :後輪(車輪)
4 :フロントブレーキ(制動機構)
5 :リアブレーキ(制動機構)
7 :移動操作部
71 :前部移動操作部
72 :第一右側移動操作部
73 :第一左側移動操作部
74 :第二右側移動操作部
75 :第二左側移動操作部
76 :後部右側移動操作部
77 :後部左側移動操作部
81、82、83、84、85 :制動制御部
81a、81b、82a、82b、83a、83b、84a、84b、85a、85b :制動操作部

Claims (3)

  1. 少なくとも三つ以上の車輪を備えた車両であって、
    車両の外部から力を加えて車両を移動操作するための移動操作部と、
    前記移動操作部に配置され、少なくとも一つ以上の車輪を制動制御する制動制御部と、
    前記制動制御部の操作に応じて前記車輪に作用する制動力を調整可能な制動機構とを備えること、を特徴とする車両。
  2. 前記車両には、一つの前輪、及び二つの後輪が設けられており、
    前記制動機構により前記後輪のうち一方又は両方の制動が行われること、を特徴とする請求項1に記載の車両。
  3. 前記移動操作部は、前記車両における進行方向の前方側、前記車両における進行方向の後方側、及び前記車両における幅方向の一方側又は両側のうち少なくともいずれかに設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
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