JP2023130094A - Spindle motor and hard disk drive unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、スピンドルモータ及びハードディスク駆動装置に関する。 The present invention relates to a spindle motor and a hard disk drive.
シャフトを軸受スリーブで支持するタイプのスピンドルモータは、シャフトが軸受スリーブ内部に保持されるように軸受スリーブの一端の開口を塞ぐ必要がある。シャフトには軸方向の力が加わるため、開口を塞ぐ部材は、軸受スリーブに対して強固に接合される必要がある。 In a type of spindle motor in which the shaft is supported by a bearing sleeve, it is necessary to close an opening at one end of the bearing sleeve so that the shaft is held inside the bearing sleeve. Since an axial force is applied to the shaft, the member that closes the opening needs to be firmly joined to the bearing sleeve.
例えば、特許文献1には、カップ形状の部材を接着剤によって軸受スリーブに接合する技術が開示されている。 For example, Patent Document 1 discloses a technique for joining a cup-shaped member to a bearing sleeve using an adhesive.
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、スピンドルモータの軸受スリーブに対して開口を塞ぐ部材を強固に接合する技術を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a technique for firmly joining a member that closes an opening to a bearing sleeve of a spindle motor.
以上の課題を解決するために、スピンドルモータは、軸方向に延びる柱状のシャフトと、前記シャフトの一端に取り付けられた円環状のスラストプレートと、前記シャフトを回転可能に支持し、周方向と前記周方向に直交する径方向とを持つ筒状の軸受スリーブであって、前記軸方向における端部を有し、前記周方向に沿って延びるとともに前記軸方向に深さを持つ凹部が前記端部の前記径方向外方に形成される軸受スリーブと、前記端部を覆う蓋部と、前記蓋部から前記凹部へ突出し、前記端部と接合する突部と、を有するカウンタープレートと、を備え、前記軸受スリーブと前記カウンタープレートとが接着剤によって接合される。 In order to solve the above problems, a spindle motor includes a columnar shaft extending in the axial direction, an annular thrust plate attached to one end of the shaft, rotatably supporting the shaft, A cylindrical bearing sleeve having a radial direction orthogonal to the circumferential direction, the sleeve having an end in the axial direction, and a recess extending along the circumferential direction and having a depth in the axial direction. a counter plate having a bearing sleeve formed on the radially outward side of the bearing sleeve, a lid portion that covers the end portion, and a protrusion that protrudes from the lid portion into the recess and joins the end portion. , the bearing sleeve and the counter plate are joined by adhesive.
本発明によれば、軸受スリーブに対して開口を塞ぐ部材を強固に接合できる。 According to the present invention, the member that closes the opening can be firmly joined to the bearing sleeve.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. However, although various limitations that are technically preferable for carrying out the present invention are attached to the embodiments described below, the scope of the present invention is not limited to the following embodiments and illustrated examples.
<ハードディスク駆動装置>
図1は、ハードディスク駆動装置1の構成を示す斜視図である。ハードディスク駆動装置1は、ケース2と、スピンドルモータ3と、記録ディスク4と、軸受装置5と、カバー6と、を備える。
<Hard disk drive>
FIG. 1 is a perspective view showing the configuration of a hard disk drive device 1. As shown in FIG. The hard disk drive device 1 includes a
ケース2は、略直方体の一方の面が開放された有底の箱状の形状を有する。ケース2の内部には、スピンドルモータ3と、記録ディスク4と、軸受装置5とが配置される。スピンドルモータ3は、複数の記録ディスク4を回転可能に支持する。複数の記録ディスク4は、それぞれのディスク面が対向するようにスピンドルモータ3に支持される。それぞれの記録ディスク4の間には、隙間が形成される。軸受装置5は、それぞれの記録ディスク4の間の隙間に配置される複数のスイングアーム7を揺動可能に支持する。スイングアーム7の先端部には、磁気ヘッド8が設けられている。磁気ヘッド8は、記録ディスク4に磁気を与える、又は、記録ディスク4から磁気を読み取る部材である。カバー6は、ケース2の開放された面を塞ぐ板状の部材である。カバー6は、ケース2と共にシール手段によって密閉され、筐体9を形成する。筐体9の内部には、内部空間Sが形成される。内部空間Sには、空気、あるいは空気よりも密度の低いヘリウムガスが充填されている。なお、内部空間Sには、空気やヘリウムガスの他に、例えば、窒素ガス、もしくはヘリウムと窒素との混合ガスが充填されてもよい。
The
スピンドルモータ3が回転すると、記録ディスク4も回転する。その状態で、スイングアーム7が揺動すると、磁気ヘッド8は、回転する記録ディスク4の上を移動する。そして、磁気ヘッド8は、記録ディスク4に磁気を与える、又は、記録ディスク4から磁気を読み取る。このようにして、ハードディスク駆動装置1は、記録ディスク4に情報を記録し、また、記録ディスク4に記録されている情報を読み出すことができる。
When the
<スピンドルモータ>
続いて、スピンドルモータ3の詳細な構成について説明する。図2は、スピンドルモータ3の構成を示す断面図である。スピンドルモータ3は、静止部10と、軸受機構を介して静止部10に対して回転する回転部20と、を備える。
<Spindle motor>
Next, the detailed configuration of the
ここで、図2等に示すように、後述するシャフト60の中心軸に平行な方向を軸方向、シャフト60の中心軸周りの方向を周方向、軸方向に垂直な方向を径方向とする。また、説明のために軸方向を上下方向とし、静止部10に対して回転部20側を上、静止部10側を下とする。
Here, as shown in FIG. 2 and the like, the direction parallel to the central axis of the
<静止部>
静止部10は、ベースプレート30と、軸受スリーブ40と、ステータコア50と、を有する。
<Stationary part>
The
ベースプレート30は、金属製の部材である。図2に示すように、ベースプレート30には、貫通穴31と、円周溝部32と、円周壁部33とが形成される。貫通穴31は、軸受スリーブ40を固定するための穴であり、ベースプレート30を軸方向に貫通するように設けられる。また、貫通穴31は、筒形で、筒の内径が軸受スリーブ40の外径と略同じかそれよりも大きい。円周溝部32は、貫通穴31の径方向外側に形成される。円周溝部32は、軸方向視で貫通穴31の中心軸と同軸となるように設けられる環状の溝である。円周壁部33は、軸方向視で円周溝部32の底面から貫通穴31に沿って軸方向上向きに突出する環状の壁面部として形成される。円周壁部33は、貫通穴31と円周溝部32を仕切る。
The
軸受スリーブ40は、シャフト60を回転可能に支持する円筒状の黄銅等の銅合金製部材である。軸受スリーブ40は、貫通穴31に挿入される(図2参照)。図2に示した状態において、軸受スリーブ40の外周面40Bは、貫通穴31の内周面31Aと対向する。軸受スリーブ40は、軸受スリーブ40の外周面40Bと貫通穴31の内周面31Aとの間に塗布される接着剤によって貫通穴31に固定される。
The
軸受スリーブ40の内部には、シャフト60が配置される。軸受スリーブ40の内周面40Aは、シャフト60の外周面60Bを包囲し、内周面40Aと外周面60Bとが、微小隙間を隔てて対向する。この微小隙間には、潤滑油(不図示)が充填される。内周面40Aまたは外周面60Bの少なくとも一方には、ラジアル動圧発生溝61が設けられている。図2に示した実施例において、ラジアル動圧発生溝61は、内周面40Aに周方向に連続した列状に形成され、且つ軸方向に間隔を隔てて2列形成されている。
A
軸受スリーブ40には、上下方向における下端部40E(端部の一例)が形成される。図2及び図3に示すように、軸受スリーブ40には、下端部40Eの径方向内方において下方に向けて開口し、上方に向かって凹んでいる内側凹部41が形成される。また、軸受スリーブ40には、下端部40Eの径方向外方において周方向に沿って延びるとともに、上方に向かって凹んでいる外側凹部42(凹部の一例)が形成される。なお、本実施形態において、外側凹部42が軸受スリーブ40の外周に沿って形成されているが、外周よりも径方向内側に形成されてもよい。
The bearing
下端部40Eには、径方向の厚さが下端部40Eの上下方向の端面40Sに向かって薄くなっているテーパ状の断面が形成される。下端部40Eの外径が下に向かって小さくなっているため、下端部40Eと後述するカウンタープレート44との間には、隙間45(第1隙間の一例)が形成される。
The
内側凹部41には、スラストプレート43が配置される。スラストプレート43は、シャフト60の下端に固定される、軸方向視で径方向に拡がる円環状のフランジ部材である。スラストプレート43は、シャフト60に圧入される、又は接着剤によって接着されることによってシャフト60に固定される。スラストプレート43が内側凹部41に形成される軸受スリーブ40の下側面40Cと後述するカウンタープレート44の間に配置されることによって、スラストプレート43及びシャフト60の軸方向の移動が防止される。スラストプレート43の外径は、内側凹部41の内径よりも小さい。また、スラストプレート43の軸方向の厚さは、内側凹部41の軸方向深さよりも薄い。
A
外側凹部42には、カウンタープレート44が取り付けられる。カウンタープレート44は、軸受スリーブ40の内側凹部41を塞ぐ蓋である。カウンタープレート44は、鉄や銅合金等の金属製であり、本実施形態ではステンレス等の鉄製である。カウンタープレート44は、内側凹部41に配置されるスラストプレート43が下方向に移動し、スラストプレート43が軸受スリーブ40から抜け出ることを防止する。カウンタープレート44は、軸方向視で円盤状の部材である蓋部44Sと、蓋部44Sの外周に沿って延びるとともに蓋部44Sから上方向に突出する突部44Pとを有する。図2に示した状態において、蓋部44Sは、端面40Sと接触する。蓋部44Sの直径は、軸受スリーブ40の最外径よりも小さい。突部44Pの蓋部44Sからの突出高さは、外側凹部42の軸方向深さと略等しい。突部44Pの内径は、下端部40Eの外径よりも小さい。突部44Pの径方向の厚さt1は、下端部40Eの径方向の厚さt2よりも薄い(つまり、下端部40Eの厚さt2は、突部44Pの厚さt1よりも厚い)。
A
カウンタープレート44は、下端部40Eの外周面に接着剤を塗布した状態で、軸受スリーブ40の下方に圧入される。この時、突部44Pが外側凹部42へと嵌め込まれ、突部44Pと下端部40Eが接合される。また、突部44Pの内径が下端部40Eの外径よりも小さいため、下端部40Eに塗布された接着剤の一部が突部44Pの内周面に接触して端面40Sの方へと押し出される。押し出された接着剤の一部は、隙間45に溜まって接着剤だまりを形成する。つまり、接着剤は、隙間45に保持される。なお、カウンタープレート44は、下端部40Eの外周面の他に、突部44Pの上側面や突部44Pの内周面に接着剤を塗布した状態で、軸受スリーブ40の下方に圧入されてもよい。
The
図3に示した状態において、スラストプレート43の上側面と、軸受スリーブ40の下側面40Cとが、微小隙間を隔てて対向する。また、スラストプレート43の下側面と、カウンタープレート44の蓋部44Sの上側面とが、微小隙間を隔てて対向する。これらの微小隙間には、潤滑油(不図示)が充填される。
In the state shown in FIG. 3, the upper surface of the
スラストプレート43の上側面または軸受スリーブ40の下側面40Cの少なくとも一方(本実施形態においてはスラストプレート43の上側面)には、スラスト動圧発生溝が設けられている。また、蓋部44Sの上側面においてスラストプレート43と対向する部位に、スラスト動圧発生溝が設けられている。なお、蓋部44Sの上側面と対向するスラストプレート43の下側面にスラスト動圧発生溝が設けられてもよい。
A thrust dynamic pressure generating groove is provided on at least one of the upper surface of the
ステータコア50は、軸方向視で環状の電磁鋼板を軸方向に複数積層した部材である。ステータコア50は、円周溝部32の内部に配置され、円周壁部33の外周面に接着等の方法によって固定される。また、ステータコア50は、径方向外側に延び、周方向に沿って複数配置される極歯(突極)を有する。極歯にはコイル51が巻き回されている。コイル51に電流が流れることによって、ステータコア50は磁束を発生させる。
The
<回転部>
回転部20は、シャフト60と、ロータハブ70と、ロータマグネット80と、を有する。
<Rotating part>
The rotating
シャフト60は、スピンドルモータ3の回転軸となる柱状のステンレス等の鉄製部材であり、軸受スリーブ40の内部に配置される。また、シャフト60の上端は、軸受スリーブ40から突出している。なお、ラジアル動圧発生溝61が、軸受スリーブ40の内周面40Aではなく、シャフト60の外周面60Bの内周面40Aと対向する部位に設けられてもよい。
The
ロータハブ70は、シャフト60の上端に取り付けられ、シャフト60と共に回転する。ロータハブ70は、円板部71と、円筒部72と、外縁部73とを有する。円板部71は、軸受スリーブ40の上方に配置され、軸方向視でシャフト60の中心軸と同軸となるような円盤状の部材である。円板部71には、その中心に貫通穴74が設けられる。貫通穴74に対してシャフト60の上端を圧入や接着等の方法で固定することにより、円板部71は、シャフト60に対して固定される。なお、円板部71の下側面と軸受スリーブ40の上側面は、間隔を空けた状態で対向する。円筒部72は、径方向に一定の厚さを有する円筒状の部材で、円板部71の下面の外縁から下方に延在する。円筒部72の内径は、軸受スリーブ40の外径よりも大きく、円筒部72の内周面と外周面40Bが間隔を空けた状態で対向する。円筒部72の外径は、円板部71の外径と同じである。外縁部73は、軸方向視で円筒部72の下端において径方向外側に突出し、且つ周方向に全周にわたってフランジ状に延びる部材である。
The
ロータマグネット80は、軸方向視で周方向に沿って極性がN,S,N,S…と反転する状態で着磁された磁極構造を有する環状の部材である。図2に示した実施例において、ロータマグネット80は、外縁部73の下端に取り付けられている環状のヨーク81の内周面に取り付けられている。ロータマグネット80は、軸方向においてステータコア50と略同一の位置にあり、且つ径方向においてステータコア50と円周溝部32の内周面の間の位置にある。ヨーク81は、ロータマグネット80からの磁束の漏洩を抑制する。なお、円筒部72または外縁部73がステータコア50と円周溝部32の内周面との間に配置され、環状のヨーク81が、円筒部72の内周面または外縁部73の内周面に取り付けられてもよい。その場合、ロータマグネット80は、ステータコア50と対向するようにヨーク81の内周面に取り付けられる。
The
<スピンドルモータの動作>
コイル51に通電した場合、ロータマグネット80の磁極とステータコア50の極歯との間で生じる磁気吸引力と磁気反発力とが切り替わる。その結果、回転部20は、シャフト60を回転軸として静止部10に対して回転する。
<Spindle motor operation>
When the
シャフト60は、軸受スリーブ40に対して回転する。この際、ラジアル動圧発生溝61によって潤滑油が加圧されることにより、動圧が発生する。発生した動圧によって、シャフト60は、軸受スリーブ40に対して径方向に非接触状態で支持される。
シャフト60が回転すると、スラストプレート43は、軸受スリーブ40とカウンタープレート44に対して回転する。この際、スラストプレート43の上側面または軸受スリーブ40の下側面40Cの少なくとも一方に設けられたスラスト動圧発生溝と、カウンタープレート44の蓋部44Sの上側面に設けられたスラスト動圧発生溝とによって潤滑油が加圧されることにより、動圧が発生する。発生した動圧によって、スラストプレート43は、軸受スリーブ40及びカウンタープレート44に対して軸方向に非接触状態で支持される。なお、スラストプレート43の下側面にスラスト動圧発生溝が設けられる場合も、上記の動作によって、スラストプレート43は、軸受スリーブ40及びカウンタープレート44に対して軸方向に非接触状態で支持される。
As
<効果>
上記実施形態においてスピンドルモータ3は、軸方向に延びる柱状のシャフト60と、シャフト60の一端に取り付けられた円環状のスラストプレート43と、シャフト60を回転可能に支持し、周方向と周方向に直交する径方向とを持つ筒状の軸受スリーブ40であって、軸方向における下端部40Eを有し、周方向に沿って延びるとともに軸方向に深さを持つ外側凹部42が下端部40Eの径方向外方に形成される軸受スリーブ40と、下端部40Eを覆う蓋部44Sと、蓋部44Sから外側凹部42へ突出し、下端部40Eと接合する突部44Pと、を有するカウンタープレート44を備え、軸受スリーブ40とカウンタープレート44とが接着剤によって接合される。
<Effect>
In the above embodiment, the
このような構成によれば、周方向に沿って延びるとともに軸方向に深さを持つ外側凹部42が下端部40Eの径方向外方に形成され、その外側凹部42にカウンタープレート44の突部44Pが入って、下端部40Eと接合されるため、接合部の軸方向長さをカウンタープレート44の厚さよりも長くすることができる。下端部40Eと突部44Pとは、接着剤によって接合されるため、接合部の長さが長いほど強固に接合することができる。つまり、軸受スリーブ40に対して、開口を塞ぐカウンタープレート44を強固に接合することができる。
According to such a configuration, an
さらに、このようなスピンドルモータ3においては、軸受スリーブ40に対してカウンタープレート44が強固に接合されるため、シャフト60がより大きな軸方向荷重を支持することができる。
Furthermore, in such a
また、内側凹部41には潤滑油が充填されるため、軸受スリーブ40に対してカウンタープレート44を接合させる際には、内側凹部41に接着剤が入り込まないことが好ましい。上記の構成によれば、接合面となる下端部40Eの外周面は、内側凹部41から離れている。その結果、接着剤が内側凹部41に入り込みにくい。
Furthermore, since the
従来、鉄製のカウンタープレート44は、鉄製ではない銅合金製の軸受スリーブ40に対して溶接されにくいため、軸受スリーブ40の外周に鉄製のスリーブケースを取り付け、カウンタープレート44とスリーブケースを溶接によって接合していた。上記の構成によれば、下端部40Eと突部44Pとが接着剤によって接合されることによって、カウンタープレート44と軸受スリーブ40とが直接接合される。その結果、スピンドルモータ3の部品点数が減り、溶接の工程が不要となるため、スピンドルモータ3の製造コストは、低くなる。
Conventionally, the
また、本実施形態に係るスピンドルモータ3のカウンタープレート44には、蓋部44Sのスラストプレート43と対向する部位にスラスト動圧発生溝が形成されている。
Further, in the
このような構成によれば、蓋部44Sのスラストプレート43と対向する部位にスラスト動圧発生溝が形成されているため、スラストプレート43の下側面にスラスト動圧発生溝を設ける必要がない。その結果、スラストプレート43の下側面へのスラスト動圧発生溝の加工が不要となるため、スラストプレート43の製造が容易となる。
According to this configuration, since the thrust dynamic pressure generating groove is formed in the portion of the
また、本実施形態に係るスピンドルモータ3の軸受スリーブ40は、下端部40Eが軸方向における端面40Sを有し、端面40Sに向かって肉薄となるテーパ状の断面を形成し、接着剤が下端部40Eとカウンタープレート44との間に形成される隙間45に保持されている。
Further, the bearing
このような構成によれば、軸受スリーブ40とカウンタープレート44との間に隙間45が形成される。軸受スリーブ40に対してカウンタープレート44を接合させる際に、下端部40Eの外周面に塗布された接着剤の一部が突部44Pの内周面に接触して端面40Sの方へと押し出される。押し出された接着剤は、隙間45に溜まって、接着剤だまりを形成する。その結果、軸受スリーブ40とカウンタープレート44とが、より強固に接合される。
According to such a configuration, a
また、本実施形態に係るスピンドルモータ3のカウンタープレート44は、軸受スリーブ40に対して圧入によって接合されている。
Further, the
このような構成によれば、カウンタープレート44は、軸受スリーブ40に対して接着剤による接着だけではなく圧入によっても接合される。その結果、軸受スリーブ40とカウンタープレート44とが、接着剤のみで接合するよりも強固に接合される。
According to such a configuration, the
また、本実施形態に係るスピンドルモータ3は、シャフト60の径方向において、下端部40Eの厚さt2が突部44Pの厚さt1よりも厚い。
Further, in the
このような構成によれば、径方向において下端部40Eの厚さt2が突部44Pの厚さt1よりも厚いため、下端部40Eに径方向内側向きの力が働く際に変形しにくい。その結果、軸受スリーブ40に対してカウンタープレート44を圧入させる際に、下端部40Eが径方向内側に向かって変形しにくいため、スピンドルモータ3は、精度良く組み立てられる。
According to such a configuration, since the thickness t2 of the
また、本実施形態に係るスピンドルモータ3の軸受スリーブ40は、銅合金製である。
Furthermore, the bearing
このような構成によれば、軸受スリーブ40が銅合金製であるため、鉄製のシャフト60に対する軸受スリーブ40の耐摩耗性が高い。その結果、スピンドルモータ3の寿命が延びる。
According to such a configuration, since the bearing
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、上記のスピンドルモータ3を備える。
Further, the hard disk drive device 1 according to this embodiment includes the
このような構成によれば、ハードディスク駆動装置1は、より大きな軸方向荷重を支持することができるスピンドルモータ3を備えるため、スピンドルモータ3が支持する記録ディスク4の枚数を増やすことができる。つまり、ハードディスク駆動装置1の記録容量を増やすことができる。
According to this configuration, the hard disk drive device 1 includes the
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、筐体9を更に備え、スピンドルモータ3が筐体9内に配置され、筐体9の内部が密閉されている。
Further, the hard disk drive device 1 according to the present embodiment further includes a
このような構成によれば、筐体9の内部が密閉され、その内部空間Sにスピンドルモータ3が配置されるため、筐体9の外部から埃等の異物が侵入しにくい。その結果、スピンドルモータ3は、故障しにくい。
According to such a configuration, the inside of the
また、内部空間Sに空気よりも密度の低いヘリウムガス等を充填すると、内部空間Sにおいて気体抵抗が減少するため、記録ディスク4の回転ムラや振動が低減される。その結果、記録ディスク4をより高精度に動作させることができるため、ハードディスク駆動装置1に搭載する記録ディスク4を増やすことができる。つまり、ハードディスク駆動装置1の記録容量を増やすことができる。
Further, when the internal space S is filled with helium gas or the like having a lower density than air, the gas resistance in the internal space S is reduced, so that uneven rotation and vibration of the
<変形例>
以下に説明する各変更点を組み合わせて適用してもよい。
<Modified example>
You may apply the changes described below in combination.
(1)変形例1
上記実施形態において、下端部40Eには、径方向の厚さが上下方向の端面40Sに向かって薄くなっているテーパ状の断面が形成される。しかし、下端部40Eには、テーパ状の断面の代わりに軸端凹部46が形成されてもよい。
(1) Modification example 1
In the embodiment described above, the
軸端凹部46は、図4に示すように、周方向に沿って延びるとともに、上方に向かって凹むように下端部40Eに形成される。図4に示す実施例において、軸端凹部46は、外側凹部42より径方向内方である下端部40Eの径方向外側の縁部に形成される。軸端凹部46の断面が四角形状であるため、下端部40Eとカウンタープレート44との間には、四角形状の隙間145が形成される。
As shown in FIG. 4, the
カウンタープレート44が接着剤によって軸受スリーブ40の下方に接合される際に、接着剤は、下端部40Eの外周面に塗布される。カウンタープレート44が軸受スリーブ40の下方から嵌め込まれると、塗布された接着剤の一部が端面40Sの方へと押し出される。押し出された接着剤の一部は、隙間145に溜まって接着剤だまりを形成する。つまり、接着剤は、隙間145に保持される。なお、接着剤は、下端部40Eの外周面の他に、突部44Pの上側面や突部44Pの内周面に塗布されてもよい。
When the
このような構成によれば、隙間145に接着剤だまりが形成されるため、軸受スリーブ40とカウンタープレート44とが、より強固に接合される。
According to such a configuration, since an adhesive pool is formed in the
なお、下端部40Eには、前述のテーパ状の断面及び軸端凹部46が形成されなくてもよい。
Note that the above-described tapered cross section and
(2)変形例2
上記実施形態において、突部44Pの内径が下端部40Eの外径よりも小さく、カウンタープレート44は、軸受スリーブ40に対して圧入と接着剤による接着とによって接合される。しかし、突部44Pの内径を下端部40Eの外径よりも大きくして、カウンタープレート44は、軸受スリーブ40に対して接着剤による接着のみによって接合されてもよい。
(2)
In the above embodiment, the inner diameter of the
(3)変形例3
上記実施形態において、下端部40Eの径方向の厚さt2は、突部44Pの径方向の厚さt1よりも厚い。しかし、下端部40Eの径方向の厚さt2は、突部44Pの径方向の厚さt1と同じか、それより薄くてもよい。
(3) Modification example 3
In the above embodiment, the radial thickness t2 of the
(4)変形例4
上記実施形態において、突部44Pの蓋部44Sからの突出高さは、外側凹部42の軸方向深さと略等しい。しかし、図5に示すように、突部44Pは、突部44Pの蓋部44Sからの突出高さが外側凹部42の軸方向深さよりも短い、突部144Pであってもよい。
(4) Modification example 4
In the above embodiment, the height of the
突部144Pの蓋部44Sからの突出高さが外側凹部42の軸方向深さよりも短いため、突部144Pの上側面と外側凹部42の下側面の間に隙間147(第2隙間の一例)が形成される。
Since the protrusion height of the
カウンタープレート44が接着剤によって軸受スリーブ40の下方に接合される際に、接着剤は、下端部40Eの外周面に塗布される。カウンタープレート44が軸受スリーブ40の下方から嵌め込まれると、突部144Pの上側面と外側凹部42の下側面とが接触せず、隙間147が形成される。塗布された接着剤の一部は、隙間147に溜まって接着剤だまりを形成する。つまり、接着剤は、隙間147に保持される。なお、接着剤は、下端部40Eの外周面の他に、突部44Pの上側面や突部44Pの内周面に塗布されてもよい。また、カウンタープレート44を軸受スリーブ40に嵌め込んだ後で、接着剤が、隙間147に封入されてもよい。
When the
このような構成によれば、隙間147に接着剤が保持されるため、軸受スリーブ40とカウンタープレート44とが、より強固に接合される。
According to such a configuration, since the adhesive is held in the
また、図6に示すように、突部144Pは、突部144Pの上側面が径方向に傾斜し、蓋部44Sからの突出高さが径方向内側に向かって高くなる、突部244Pであってもよい。
Further, as shown in FIG. 6, the
突部244Pの蓋部44Sからの突出高さが外側凹部42の軸方向深さよりも短く、突部244Pの上側面が径方向に傾斜し、且つ径方向内側に向かって高くなっているため、突部244Pの上側面と外側凹部42の下側面の間に隙間247が形成される。隙間247は、径方向内側に向かって軸方向の高さが短くなっている。
Since the protrusion height of the
隙間247は、隙間147と同様に突部244Pの上側面に溜まった接着剤、もしくはカウンタープレート44を軸受スリーブ40に嵌め込んだ後で隙間247に封入される接着剤を保持する。ここで、隙間247は、径方向内側に向かって軸方向の高さが短くなっているため、隙間247に保持された接着剤には、径方向内側向きの毛細管力が働く。その結果、接着剤が隙間247に保持されやすくなるため、軸受スリーブ40とカウンタープレート44とが、より強固に接合される。
Like the
1…ハードディスク駆動装置,3…スピンドルモータ,9…筐体,40…軸受スリーブ,40E…下端部(端部),40S…端面,42…外側凹部(凹部),43…スラストプレート,44…カウンタープレート,44P、144P、244P…突部,44S…蓋部,45…隙間(第1隙間),60…シャフト,147、247…隙間(第2隙間)t1…突部44Pの厚さ,t2…下端部40Eの厚さ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1...Hard disk drive device, 3...Spindle motor, 9...Casing, 40...Bearing sleeve, 40E...Lower end (end), 40S...End face, 42...Outer recess (recess), 43...Thrust plate, 44...Counter Plate, 44P, 144P, 244P... Protrusion, 44S... Lid, 45... Gap (first gap), 60... Shaft, 147, 247... Gap (second gap) t1... Thickness of
Claims (9)
前記シャフトの一端に取り付けられた円環状のスラストプレートと、
前記シャフトを回転可能に支持し、周方向と前記周方向に直交する径方向とを持つ筒状の軸受スリーブであって、前記軸方向における端部を有し、前記周方向に沿って延びるとともに前記軸方向に深さを持つ凹部が前記端部の前記径方向外方に形成される軸受スリーブと、
前記端部を覆う蓋部と、前記蓋部から前記凹部へ突出し、前記端部と接合する突部と、を有するカウンタープレートと、
を備え、
前記軸受スリーブと前記カウンタープレートとが接着剤を介して接合されているスピンドルモータ。 a columnar shaft extending in the axial direction;
an annular thrust plate attached to one end of the shaft;
A cylindrical bearing sleeve that rotatably supports the shaft, has a circumferential direction and a radial direction perpendicular to the circumferential direction, has an end in the axial direction, extends along the circumferential direction, and has a radial direction perpendicular to the circumferential direction. a bearing sleeve in which the axially deep recess is formed on the radially outward side of the end portion;
a counter plate having a lid portion that covers the end portion; and a protrusion that protrudes from the lid portion into the recess and joins the end portion;
Equipped with
A spindle motor in which the bearing sleeve and the counter plate are joined via an adhesive.
前記スピンドルモータが前記筐体内に配置され、前記筐体の内部が密閉されている、請求項8に記載のハードディスク駆動装置。 The hard disk drive further includes a housing,
The hard disk drive according to claim 8, wherein the spindle motor is disposed within the casing, and the inside of the casing is sealed.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022034566A JP2023130094A (en) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | Spindle motor and hard disk drive unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022034566A JP2023130094A (en) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | Spindle motor and hard disk drive unit |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023130094A true JP2023130094A (en) | 2023-09-20 |
Family
ID=88024831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022034566A Pending JP2023130094A (en) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | Spindle motor and hard disk drive unit |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023130094A (en) |
-
2022
- 2022-03-07 JP JP2022034566A patent/JP2023130094A/en active Pending
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