JP2023129978A - シート供給装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023129978000001
【課題】引込機構によりシート収容部がシート供給装置本体内へ引き込まれるときの不都合を効果的に防止することができるシート供給装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート供給装置本体410aに挿抜可能に設けられるシート収容部411と、シート供給装置本体410aに設けられてシート収容部411をシート供給装置本体410a内に引き込む引込機構600とを備えたシート供給装置410は、シート収容部411に収容されるシートP~Pのサイズを規制するサイズ規制部材412を備えている。サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが大きい程、引込機構600の引込力を大きくし、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが小さい程、引込機構600の引込力を小さくする構成とされている。
【選択図】図5A

Description

本発明は、シート収容部をシート供給装置本体に挿抜可能なシート供給装置及びそれを備えた複写機、複合機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
シート収容部をシート供給装置本体に挿抜可能なシート供給装置として、シート供給装置本体に設けられてシート収容部をシート供給装置本体内に引き込む引込機構を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなシート供給装置では、引込機構によりシート収容部がシート供給装置本体内に引き込まれるときには次のような不都合がある。
図13は、引込機構によりシート収容部がシート供給装置本体内に引き込まれるときの不都合を説明するためのグラフである。図13において、縦軸は、引込力/荷重を示しており、横軸は、引込機構によるシート収容部の引き込み開始から引き込み終了までの挿入距離を示している。符号γ1,γ2は、それぞれ、小サイズ(例えば最大サイズより小さいサイズ、具体的にはA4サイズ)及び大サイズ(例えば最大サイズ、具体的にはA3サイズ)のシートを満載に収容したシート収容部が引き込まれる際に必要な荷重を表している。また、符号δ1,δ2は、それぞれ、小サイズ及び大サイズのシートを満載に収容したシート収容部が引き込まれる際に必要な荷重に合わせた引込機構の引込力を表している。
図13に示すように、所定の大サイズ(例えばA3サイズ)のシートを満載に収容したシート収容部が引き込まれる際に必要な荷重(図13のγ1参照)は、大サイズよりも小さい所定の小サイズ(例えばA4サイズ)のシートを満載に収容したシート収容部が引き込まれる際に必要な荷重(図13のγ2参照)よりも大きくなる。
このため、引込機構の引込力を小サイズのシートを満載に収容したシート収容部が引き込まれる際に必要な荷重に合わせると(図13のδ1参照)、大サイズのシートを満載に収容したシート収容部がシート供給装置本体内へ引き込まれる際に必要な荷重が小さくなり過ぎてシート収容部が途中で停止し易い(図13の斜線部参照)。そうすると、引込機構として機能ない。一方、引込機構の引込力を大サイズ(図13のγ2参照)のシートを満載に収容したシート収容部が引き込まれる際に必要な荷重に合わせると(図13のδ2参照)、小サイズ(図13のγ1参照)のシートを満載に収容したシート収容部がシート供給装置本体内へ引き込まれる際に必要な荷重が大きくなり過ぎて衝撃を受け易い。そうすると、シート供給装置の故障の原因となる。
特開2016-27991号公報
そこで、本発明は、引込機構によりシート収容部がシート供給装置本体内へ引き込まれるときの不都合を効果的に防止することができるシート供給装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るシート供給装置は、シート供給装置本体に挿抜可能に設けられるシート収容部と、前記シート供給装置本体に設けられて前記シート収容部を前記シート供給装置本体内に引き込む引込機構とを備えたシート供給装置であって、前記シート収容部に収容される前記シートのサイズを規制するサイズ規制部材を備え、前記サイズ規制部材による前記シートの規制サイズが大きい程、前記引込機構の引込力を大きくし、前記サイズ規制部材による前記シートの規制サイズが小さい程、前記引込機構の引込力を小さくする構成とされていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記本発明に係るシート供給装置を備えたことを特徴とする。
本発明によると、引込機構によりシート収容部がシート供給装置本体内へ引き込まれるときの不都合を効果的に防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るシート供給装置を備えた画像形成装置を示す斜視図である。 図1Aに示す画像形成装置を正面から視た概略断面図である。 シート供給装置が設けられたシート供給部を正面側の斜め上方から視た斜視図である。 図2Aに示すシート供給部から外装部材等を除去して引込機構が見えるようにした状態を斜め上方から視た斜視図である。 図2Bに示すシート供給部における引込機構部分を拡大して示す斜視図である。 シート供給装置におけるシート収容部においてサイズ規制部材が小サイズ(A4横サイズ)のシートを規制する状態を背面側の斜め上方から視た斜視図である。 シート供給装置におけるシート収容部においてサイズ規制部材が小サイズ(A4横サイズ)のシートを規制する状態を背面側の斜め下方から視た斜視図である。 シート供給装置におけるシート収容部においてサイズ規制部材が大サイズ(A3サイズ)のシートを規制する状態を背面側の斜め上方から視た斜視図である。 シート供給装置におけるシート収容部においてサイズ規制部材が大サイズ(A3サイズ)のシートを規制する状態を背面側の斜め下方から視た斜視図である。 第1実施形態に係るシート供給装置においてサイズ規制部材が小サイズ(A4横サイズ)のシートを規制した場合での連動機構及び係止部材の状態を示す底面図である。 第1実施形態に係るシート供給装置においてサイズ規制部材が大サイズ(A3サイズ)のシートを規制した場合での連動機構及び係止部材の状態を示す底面図である。 係止部材がシート収容部本体の底板に設けられている様子を示す底面図である。 第1係止位置に位置する係止部材が第1引込部に係止されてシート収容部が引込機構により第1引込力で引き込まれる様子を正面側の左上方から視た斜視図である。 第1係止位置に位置する係止部材が第1引込部に係止されてシート収容部が引込機構により第1引込力で引き込まれる様子を正面側の右上方から視た斜視図である。 第2係止位置に位置する係止部材が第1引込部及び第2引込部の双方に係止されてシート収容部が引込機構により第2引込力で引き込まれる様子を正面側の左側上方から視た斜視図である。 第2係止位置に位置する係止部材が第1引込部及び第2引込部の双方に係止されてシート収容部が引込機構により第2引込力で引き込まれる様子を正面側の右側上方から視た斜視図である。 第1引込ユニット及び第2引込ユニットにおいて係止部材が第1引込部及び第2引込部に係止されていない様子を示す側面図である。 第1引込ユニット及び第2引込ユニットにおいて係止部材が第1引込部及び第2引込部に係止されている様子を示す側面図である。 第2実施形態に係るシート供給装置における係止部材及び連動機構の状態を示す底面図である。 第3実施形態に係るシート供給装置におけるシート収容部を背面側の斜め上方から視た斜視図である。 第3実施形態に係るシート供給装置の一例においてサイズ規制部材が小サイズ(A4縦サイズ)のシートを規制した場合での係止部材及び連動機構の状態を示す底面図である。 第3実施形態に係るシート供給装置の一例においてサイズ規制部材が大サイズ(A3サイズ)のシートを規制した場合での係止部材及び連動機構の状態を示す底面図である。 第3実施形態に係るシート供給装置の他の例においてサイズ規制部材が小サイズ(A4縦サイズ)のシートを規制した場合での係止部材及び連動機構の状態を示す底面図である。 第3実施形態に係るシート供給装置の他の例においてサイズ規制部材が大サイズ(A3サイズ)のシートを規制した場合での係止部材及び連動機構の状態を示す底面図である。 引込機構によりシート収容部がシート供給装置本体内に引き込まれるときの不都合を説明するためのグラフである。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[画像形成装置]
図1Aは、本発明の実施の形態に係るシート供給装置410~410を備えた画像形成装置100を示す斜視図である。図1Bは、図1Aに示す画像形成装置100を正面から視た概略断面図である。図において、符号Xは左右方向を、符号Yは前後方向を、符号Zは上下方向を示している。また、符号Sはシート収容部411~411の挿抜方向を、符号S1はシート収容部411~411の挿入方向を、符号S2はシート収容部411~411の引出方向を示している。
画像形成装置100の操作側の面が正面100a(前面)(Y1側)とされている。画像形成装置100の正面100aから視て後側が背面100b(後面)(Y2側)とされ、正面100aから視て左側及び右側がそれぞれ左側面100c(X1側)、右側面100d(X2側)とされている。
図1Bに示すように、本実施の形態に係る画像形成装置100は、記録用紙等のシートPに対して多色及び単色の画像を形成するカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、画像読取装置140により読み取られた画像データ、又は、外部から伝達された画像データに応じて、画像形成処理を行う。なお、画像形成装置100は、モノクロ画像形成装置であってもよい。
画像形成装置100は、原稿送り装置102と、画像形成装置本体101とを備えている。画像形成装置本体101には、画像形成部120とシート供給部400(給紙デスク)と手差しシート供給部500(手差し給紙トレイ)とが設けられている。
画像形成部120は、露光ユニット1、現像ユニット2、像担持体として作用する感光体ドラム3、クリーニング部4、帯電装置5、1次転写装置6及び定着ユニット7を備えている。また、画像形成装置本体101のシート搬送系130は、シート供給部400、手差しシート供給部500、排出ローラ31及び排出トレイ14を備えている。シート供給部400は、画像形成装置本体101の下部に設けられている。画像形成装置本体101には、1段又は複数段(この例では4段)のシート供給装置410~410が設けられている。シート供給装置410~410には、シート収容部411~411(給紙カセット)がシート供給装置本体410aに挿抜可能に設けられる。この例では、画像形成部120の下部に1段のシート供給装置410が設けられ、シート供給部400に3段のシート供給装置410~410が設けられている。手差しシート供給部500は、手差しシート収容部511を備えている。シート収容部411~411及び手差しシート収容部511は、シートPを収容する。
画像形成装置本体101の上部には、原稿Gの画像を読み取るための画像読取装置140が設けられている。画像読取装置140は、原稿Gが載置される原稿載置台141(具体的には原稿載置ガラス)と、原稿読取板142(具体的には原稿読取ガラス)とを備えている。また、原稿載置台141及び原稿読取板142の上側には、シート送り装置102が設けられている。画像形成装置100では、画像読取装置140で読み取られた原稿Gの画像は、画像データとして画像形成装置本体101に送られ、シートP上に画像が記録される。
画像形成装置本体101には、シート搬送路W1が設けられている。シート供給部400又は手差しシート供給部500は、シートPをシート搬送路W1に向けて供給する。シート搬送路W1は、シートPを2次転写装置10における転写ローラ10a及び定着ユニット7を経て排出トレイ14に導く。定着ユニット7は、シートP上に形成されたトナー像をシートPに加熱定着する。シート搬送路W1の近傍には、ピックアップローラ441(呼込ローラ)、供給ローラ442(給紙ローラ)、分離部材443、搬送ローラ12a、レジストローラ13、転写ローラ10a、定着ユニット7における定着ローラ71及び加圧ローラ72、排出ローラ31が配設されている。
画像形成装置100では、画像形成を行うにあたり、帯電装置5にて一様に帯電した感光体ドラム3の表面が露光ユニット1にて画像データ(画像情報)に応じてレーザー露光され、感光体ドラム3上に静電潜像がそれぞれ形成される。感光体ドラム3上に形成された静電潜像は現像ユニット2にて現像されてトナー像にそれぞれ顕像化される。感光体ドラム3上のトナー像は1次転写装置6において駆動ローラ6a及び従動ローラ6bに張架された中間転写ベルト6c上に転写される。所定の周回方向Eに周回移動する中間転写ベルト6c上のトナー像は、2次転写装置10まで搬送される。シート供給部400又は手差しシート供給部500にて供給されたシートPは搬送ローラ12aを経てレジストローラ13まで搬送される。次に、シートPはレジストローラ13によりシートPと中間転写ベルト6c上のトナー像とが整合するタイミングで転写ローラ10aに搬送される。中間転写ベルト6c上のトナーは転写ローラ10aによりシートP上に転写される。その後、シートPは定着ユニット7における定着ローラ71及び加圧ローラ72に通過し、排出ローラ31を経て排出トレイ14上に排出される。シートPの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、シートPは排出ローラ31から反転シート搬送路W2へ逆方向に搬送される。シートPは反転搬送ローラ12b,12bを経てシートPの表裏を反転してレジストローラ13へ再度導かれる。そして、シートPは、表面と同様にして、裏面にトナー像が形成されて定着された後、排出トレイ14へ向けて排出される。
[シート供給装置]
(第1実施形態)
図2Aは、シート供給装置410~410が設けられたシート供給部400の正面100a側を斜め上方から視た斜視図である。図2Bは、図2Aに示すシート供給部400から外装部材等を除去して引込機構600が見えるようにした状態を斜め上方から視た斜視図である。図2Cは、図2Bに示すシート供給部400における引込機構600部分を拡大して示す斜視図である。なお、画像形成部120の下部に設けられるシート供給装置410の構成もシート供給部400に設けられたシート供給装置410~410の構成と同様であり、ここでは説明を省略する。
図3A及び図3Bは、それぞれ、シート供給装置410におけるシート収容部411においてサイズ規制部材412が小サイズ(A4横サイズ)のシートP~Pを規制する状態を背面100b側の斜め上方及び斜め下方から視た斜視図である。図4A及び図4Bは、それぞれ、シート供給装置410におけるシート収容部411においてサイズ規制部材412が大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制する状態を背面100b側の斜め上方及び斜め下方から視た斜視図である。なお、図3Aから図4Bにおいて、後述する係止部材420等は図示を省略している。
シート供給装置410~410は、シート供給部400において上下方向Zに並設されている。シート供給装置410は、シート収容部411をシート供給装置本体410aに対して所定の挿抜方向S(挿入方向S1及び引出方向S2)(この例では前後方向Y)へ挿抜可能な構成とされている。シート収容部411は、シート供給装置本体410aに装着された状態を離脱可能に保持される。シート収容部411は、多数枚(例えば500枚)のシートPを積載する。
シート供給装置410は、シート収容部411と、引込機構600とを備えている。シート収容部411は、シート供給装置本体410aに挿抜可能に設けられる。引込機構600は、シート供給装置本体410aに設けられてシート収容部411をシート供給装置本体410a内に引き込む。詳しくは、引込機構600は、シート供給装置本体410aに挿入されるシート収容部411が所定の挿入位置Q(図2C参照)に到達したときにシート収容部411をシート供給装置本体410a内に引き込む。
シート供給装置410は、シート収容部411に収容されるシートPのサイズを規制するサイズ規制部材412(図3A、図4A参照)を備えている。シート供給装置410は、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが大きい程(図4A、図4B参照)、引込機構600の引込力を大きくする構成とされている。一方、シート供給装置410は、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが小さい程(図3A、図3B参照)、引込機構600の引込力を小さくする構成とされている。
本実施の形態では、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが大きい程、引込機構600の引込力を大きくし、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが小さい程、引込機構600の引込力を小さくする構成とされていることで、所定の小サイズ(例えばA4サイズ)のシートP~Pを満載に収容したシート収容部411が引き込まれる際に必要な荷重と、所定の大サイズ(例えばA3サイズ)のシートP~Pを満載に収容したシート収容部411が引き込まれる際に必要な荷重とのそれぞれに合わせて引込機構600の引込力を変更することができる。これにより、大サイズ(例えばA3サイズ)のシートP~Pを満載に収容したシート収容部411をシート供給装置本体410a内へ適正な荷重で引き込むことができ、ひいては、シート収容部411がシート供給装置本体410a内へ引き込まれるときにシート収容部411が途中で停止することを効果的に防止することができる。従って、引込機構600として機能を維持することができる。また、小サイズ(例えばA4サイズ)のシートP~Pを満載に収容したシート収容部411をシート供給装置本体410a内へ適正な荷重で引き込むことができ、ひいては、シート収容部411がシート供給装置本体410a内へ引き込まれるときに衝撃を受けることを効果的に防止することができる。従って、シート供給装置410の故障を回避することができる。
このように、本実施の形態によれば、引込機構600によりシート収容部411がシート供給装置本体410a内へ引き込まれるときの不都合を効果的に防止することができる。
図5A及び図5Bは、それぞれ、第1実施形態に係るシート供給装置410においてサイズ規制部材412が小サイズ(A4横サイズ)及び大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制した場合での連動機構430及び係止部材420の状態を示す底面図である。図5Cは、係止部材420がシート収容部本体4111の底板411aに設けられている様子を示す底面図である。
図6A及び図6Bは、それぞれ、第1係止位置に位置する係止部材420が第1引込部611に係止されてシート収容部411が引込機構600により第1引込力で引き込まれる様子を正面側の左上方及び右上方から視た斜視図である。図7A及び図7Bは、それぞれ、第2係止位置に位置する係止部材420が第1引込部611及び第2引込部621の双方に係止されてシート収容部411が引込機構600により第2引込力で引き込まれる様子を正面側の左上方及び右上方から視た斜視図である。
また、図8Aは、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620において係止部材420が第1引込部611及び第2引込部621に係止されていない様子を示す側面図であり、図8Bは、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620において係止部材420が第1引込部611及び第2引込部621に係止されている様子を示す側面図である。なお、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620は、実質的に同じ構成であるので、図8A及び図8Bにおいて第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620は、1つの図で示している。
本実施の形態に係るシート供給装置410において、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが大きくなるサイズ毎に、引込機構600の引込力を段階的に大きくする。また、サイズ規制部材412によるシートP~Pの規制サイズが小さくなるサイズ毎に、引込機構600の引込力を段階的に小さくする。こうすることで、規定サイズ以外での引込機構600の引込力を考慮する必要がなく、それだけ、引込機構600の引込力を変更するための構成を簡素化することができる。
引込機構600は、互いに異なる複数の引込力でシート収容部411を引き込む引込部601(この例では第1引込部611、第2引込部621)を有している。
図5Aから図5Cに示すように、シート収容部411は、係止部材420と、連動機構430とを備えている。係止部材420は、引込機構600における引込部601(611,621)に係止される。連動機構430は、サイズ規制部材412の移動に連動して係止部材420を移動させる。
連動機構430は、サイズ規制部材412が大きいサイズのシートP~Pを規制する程、大きい引込力でシート収容部411を引き込むための引込部601(611,621)への係止位置(この例では第2係止位置)に係止部材420を移動させる。一方、連動機構430は、サイズ規制部材412が小さいサイズのシートP~Pを規制する程、小さい引込力でシート収容部411を引き込むための引込部601(611)への係止位置(この例では第1係止位置)に係止部材420を移動させる。
このように、係止部材420及び連動機構430を用いるといった簡単な構成でありながら、大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを満載に収容したシート収容部411がシート供給装置本体410a内へ引き込まれるときにシート収容部411が途中で停止することを効果的に防止することができると共に、小サイズ(A4サイズ)のシートP~Pを満載に収容したシート収容部411がシート供給装置本体410a内へ引き込まれるときに衝撃を受けることを効果的に防止することができる。
本実施の形態において、連動機構430は、回動部材433(第1回動部材4331)を備えている。回動部材433(第1回動部材4331)は、上下方向Zに沿った回動軸線α1(回動軸M1)(図3B、図4B参照)回りに回動自在にシート収容部本体4111に設けられている。回動部材433(4331)は、サイズ規制部材412の移動に連動して回動し、シート収容部411の挿抜方向S及び上下方向Zの双方に直交する幅方向Wに係止部材420を往復移動させる。
このように、回動部材433(4331)を用いることで、連動機構430を簡単にかつ容易に実現させることができる。
本実施の形態において、複数の引込力は、所定の第1引込力と第1引込力よりも大きい所定の第2引込力とを含んでいる。連動機構430は、サイズ規制部材412が所定の第1サイズ以下(この例ではA4横サイズ)のシートP~Pを規制する第1規制位置(図3A、図3B、図5A参照)に位置するときに第1引込力でシート収容部411を引き込むための引込部601(611)への第1係止位置に係止部材420を移動させる。また、連動機構430は、サイズ規制部材412が第1サイズよりも大きい所定の第2サイズ以上(この例ではA3サイズ)のシートP~Pを規制する第2規制位置(図4A、図4B、図5B参照)に位置するときに第2引込力でシート収容部411を引き込むための引込部601(611,621)への第2係止位置に係止部材を移動させる。
このように、連動機構430は、サイズ規制部材412が第1サイズ以下(この例ではA4横サイズ)のシートP~Pを規制する第1規制位置に位置するときに係止部材420が第1係止位置で係止され、サイズ規制部材412が第2サイズ以上(この例ではA3サイズ)のシートP~Pを規制する第2規制位置に位置するときに係止部材420が第2係止位置で係止されることで、シートP~Pの複数種類のサイズ毎に係止位置を設けることなく、連動機構430をさらに簡単な構成にすることができる。
ところで、引込機構600において、引込部601(611,621)を有する長尺な引込ユニット(610,620)を用いることができる。この場合、長手方向Nがシート収容部411の挿抜方向Sに沿うように幅方向Wに並設した2つの引込ユニット(610,620)のそれぞれの引込部601〔2つの引込部(611,621)〕に係止部材420が係止された場合での引込力は、単一の引込ユニット(610)の引込部601〔1つの引込部(611)〕に係止部材420が係止された場合での引込力よりも大きい。
かかる観点から、本実施の形態において、引込部601は、第1引込部611及び第2引込部621の2つの引込部を含んでいる。引込機構600は、第1引込部611を有する長尺な第1引込ユニット610と、第2引込部621を有する長尺な第2引込ユニット620とを備えている。第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620は、長手方向Nがシート収容部411の挿抜方向Sに沿うように幅方向Wに並設されている。
そして、第1係止位置は、係止部材420が第1引込ユニット610における第1引込部611に係止される位置である。第2係止位置は、係止部材420が第1引込ユニット610における第1引込部611及び第2引込ユニット620における第2引込部621の双方に係止される位置である。
このように、第1引込部611を有する第1引込ユニット610及び第2引込部621を有する第2引込ユニット620を幅方向Wに並設させることで、引込機構600において互いに異なる2つの引込力でシート収容部411を引き込む構成を容易に実現させることができる。
本実施の形態において、サイズ規制部材412は、シートPの供給方向D1におけるサイズを規制する。すなわち、サイズ規制部材412は、後端サイズ規制部材4121(サイズ規制板)を含んでいる。この場合、後端サイズ規制部材4121をシートPの供給方向D1に沿った第1規制方向K1に移動させることで、後端サイズ規制部材4121によるシートP~Pの規制サイズが大きい程、引込機構600の引込力を大きくし、後端サイズ規制部材4121によるシートP~Pの規制サイズが小さい程、引込機構600の引込力を小さくすることができる。
(具体的な構成)
さらに具体的に説明すると、回動部材433(4331)は、回動部431及び旋回部432を備え、略扇状に形成されている。また、シート収容部411は、サイズ被検知部材440を備えている。
係止部材420及びサイズ被検知部材440は、サイズ規制部材412(4121)の移動に伴って移動する。
図5Cに示すように、係止部材420は、シート収容部本体4111の底板411a(シート収容容器)に対して幅方向Wに沿って往復移動自在に設けられている。詳しくは、係止部材420は、幅方向Wに沿った棒状の本体部421と、本体部421に設けられた挿抜方向Sに沿った板状の規制部422とを備えている。シート収容部本体4111の底板411aには、幅方向Wに所定の間隔をおいて挿抜方向Sに沿った一対の板状の支持部413,414が立設されている。
一対の支持部413,414のうち、一方の支持部413は、幅方向Wにおける外側に位置し、他方の支持部414は、幅方向Wにおける内側に位置している。一対の支持部413,414には、係止部材420の本体部421を挿通する貫通孔413a,414aが設けられている。係止部材420の規制部422は、本体部421が一対の支持部413,414に挿通された状態において一対の支持部413,414の間に固定されている。一方の支持部413と規制部422との間には、係止部材420を幅方向Wにおける内側に向けて付勢する付勢部材415が設けられている。この例では、付勢部材415は、係止部材420の本体部421に挿通される巻きばねとされている。
係止部材420の本体部421の幅方向Wにおける外側の端部421aは、第1引込ユニット610の第1引込部611に係止されるか又は第1引込ユニット610の第1引込部611と第2引込ユニット620の第2引込部621との双方に係止される。係止部材420の本体部421の幅方向Wにおける内側の端部421bは、回動部材433(4331)の旋回部432に当接する。
図3Aから図4Bに示すように、サイズ規制部材412(4121)は、シート収容部本体4111に対して第1規制方向K1に沿って往復移動自在に設けられている。シート収容部本体4111の底板411aには、第1規制方向K1に沿って延びる長孔411a1が設けられている。サイズ規制部材412(4121)の下端には、底板411aにおける長孔411a1から下方に突出する係合部412aが設けられている。これにより、サイズ規制部材412(4121)を底板411aに対して第1規制方向K1に沿って往復移動させることができる。
旋回部432は、回動部431に一体的に形成されている。旋回部432には、回動軸線α1から間隔をおいて径方向の外方に延びる長孔432aが設けられている。サイズ規制部材412(4121)における係合部412aは、長孔432aに挿通されている。これにより、サイズ規制部材412(4121)が第1規制方向K1に沿って往復移動するときに回動部材433(4331)を底板411aに対して回動軸線α1回りに回動させることができる。
図5A及び図5Bに示すように、連動機構430では、サイズ規制部材412(4121)が第1規制方向K1において小さいサイズのシートP~Pを規制する方向(シートPの供給方向D1)に移動すると、回動部材433(4331)が第1回動方向R1(図中の時計方向)に回動する。そうすると、係止部材420への回動部材433(4331)における旋回部432の押圧が解除されて付勢部材415の付勢力により第1係止位置に移動する(図5A参照)。
一方、サイズ規制部材412(4121)が第1規制方向K1において大きいサイズのシートP~Pを規制する方向(シートPの逆供給方向D2)に移動すると、回動部材433(4331)が第2回動方向R2(図中の反時計方向)に回動する。そうすると、係止部材420が回動部材433(4331)における旋回部432に押圧されて付勢部材415の付勢力に抗して第2係止位置に移動する(図5B参照)。
サイズ被検知部材440は、シート収容部本体4111の背面100b側の壁部411bに第1規制方向K1に沿って往復移動自在に設けられている。回動部材433(4331)の旋回部432とは反対側には、円弧状のピニオンギヤ431aが設けられている。サイズ被検知部材440には、回動部材433(4331)におけるピニオンギヤ431aと噛み合うラックギヤ440aが設けられている。これにより、サイズ規制部材412(4121)の第1規制方向K1に沿った往復移動に伴い、回動部材433(4331)によりサイズ被検知部材440を第1規制方向K1に沿って壁部411bに対して往復移動させることができる。
従って、連動機構430は、サイズ規制部材412(4121)の移動に連動して係止部材420及びサイズ被検知部材440を移動させることができる。また、既存の部材を回動部材433(4331)として利用することができる。
なお、シート供給装置410は、サイズ規制部材412(4121)の規制位置に応じてシートPのサイズを検知する検知部450をさらに備えている。検知部450は、サイズ被検知部材440における被作動部440bによりシートP~Pの第1規制方向K1におけるサイズを検知する。
図8A及び図8Bに示すように、引込機構600における第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620は、付勢部材602(この例では巻ばね)と、衝撃緩和部603(ダンパー)と、係合機構604と、引込ユニット本体600a(ユニットケース)とを備えている。
付勢部材602は、引込部601(611,621)を挿入方向S1に向けて付勢する。ここで、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620に用いる付勢部材602,602の付勢力は、同一であっても、異なっていてもよく、シートP~Pを満載に収容したシート収容部411が引き込まれる際に必要な荷重に応じて適宜設定することができる。
衝撃緩和部603は、付勢部材602により挿入方向S1に向けて付勢された引込部601が挿入方向S1に移動する際に衝突する衝撃を緩和する。ここで、衝撃緩和部603は、この例では、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620の双方に設けられている。
係合機構604は、シート収容部411が引出方向S2に引き出されるときに引込部601(611,621)を引込ユニット本体600aの引出方向S2側に停止させる。一方、係合機構604は、シート収容部411が挿入方向S1に挿入されるときに引込部601(611,621)の停止を解除して引込部601(611,621)の挿抜方向Sへの移動を許容する。引込ユニット本体600a(ユニットケース)は、係止部材420側を開放した箱型の形状とされており、付勢部材602及び衝撃緩和部603を収容している。
詳しくは、係合機構604は、引込部601を有する引込部材604aと、引込ユニット本体600aに設けられて引込部材604aを挿抜方向Sに往復移動させ、かつ、引込部材604aを姿勢変更させる案内部604bとを備えている。
引込部材604aには、係止部材420と係合する係合部604a1と、幅方向Wにおける両側に突出して案内部604bに案内される第1突出部604a2及び第2突出部604a3とが設けられている。係合部604a1は、引込部材604aの引込部601よりも挿抜方向Sにおける下流側に所定の間隔(係止部材420を係入できる程度の間隔)をおいて設けられている。第1突出部604a2は、引込部材604aの係合部604a1側(挿入方向S1側)に設けられている。第2突出部604a3は、引込部材604aの引込部601側(引出方向S2側)に設けられている。
案内部604bは、引込ユニット本体600aの幅方向Wにおける両側の壁部600a1,600a1に設けられている。案内部604bは、略L字状の貫通長孔又は溝(この例では貫通長孔)とされており、引込部材604aにおける第1突出部604a2及び第2突出部604a3に挿通される。案内部604bは、第1延設部604b1と、第2延設部604b2とで構成されている。第1延設部604b1は、両側の壁部600a1,600a1の係止部材420側において挿抜方向Sにおける中央部から挿抜方向Sに沿って引出方向S2側に延びている。第2延設部604b2は、第1延設部604b1の挿抜方向S側の端部で屈曲して係止部材420とは反対側に延びている。
引込部材604aは、引込ユニット本体600aにおいて引出方向S2側の端部に位置するときには、第1突出部604a2が第1延設部604b1に位置し、かつ、第2突出部604a3が第2延設部604b2に位置する(図8A参照)。このとき、引込部材604aは、引込部601(611,621)及び係合部604a1のうち係合部604a1のみが引込ユニット本体600aから突出する姿勢となる。これにより、引込部601を引込ユニット本体600aの引出方向S2側に停止させることができる。
一方、引込部材604aは、引込ユニット本体600aにおいて引出方向S2側の端部よりも挿入方向S1側に位置するときには、第1突出部604a2及び第2突出部604a3の双方が第1延設部604b1に位置する(図8B参照)。このとき、引込部材604aは、引込部601及び係合部604a1の双方が引込ユニット本体600aから突出する姿勢となる。これにより、引込部601(611,621)の停止を解除して引込部601(611,621)の挿抜方向Sへの移動を許容することができる。
付勢部材602は、一方側の端部602aが係合部604a1に接続され、かつ、他方側の端部602bが引込ユニット本体600aの挿入方向S1側の端部600a2に接続されている。
図8A及び図8Bに示すように、衝撃緩和部603は、弾性部材603a(緩衝部材)と、当接部材603bとを備えている。弾性部材603aは、筒状(円筒状)に形成されている。弾性部材603aは、引込ユニット本体600aに設けられた支柱部材600a3~600a3により引込ユニット本体600aに固定されている。当接部材603bは、引込部材604aに設けられた当接部603b1と、当接部603b1を支持する支持部603b2とを有している。当接部603b1は、引込部材604aが挿入方向S1に移動することにより弾性部材603aに当接する。当接部603b1は、引出方向S2側の端部が引込部材604aに幅方向Wに沿った回動軸線β(回動軸T)回りに回動自在に設けられ、挿入方向S1側の端部が支持部603b2に支持されている。支持部603b2は、挿抜方向Sに沿った棒状に形成されており、引込部材604aとは反対側が弾性部材603aの穴部603a1内に挿入されている。支持部603b2の長さは、弾性部材603aの穴部603a1の長さ(深さ)よりも短くなっており、弾性部材603aの長さは、シート収容部411の引き込み動作が終了したときに当接部603b1が当接する程度の長さになっている。これにより、付勢部材602により付勢されて挿入方向S1に移動する引込部材604aの衝撃を確実に緩和することができる。
以上説明した第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620では、シート収容部411がシート供給装置410に挿入されていないときには、図8Aに示す状態になっており、係合部604a1が引込ユニット本体600aから突出している。この状態で、シート収容部411が、シート供給装置410内に挿入されて係止部材420が係合部604a1を挿入方向S1に向けて押すと、引込部材604aが第1突出部604a2を支点として係止部材420側に回動し、引込部材604aの第2突出部604a3が第2延設部604b2から第1延設部604b1に移動する。これにより、引込部601及び係合部604a1の双方が引込ユニット本体600aから突出する。次に、引込部材604aの第1突出部604a2及び第2突出部604a3が第1延設部604b1に挿通された状態、かつ、係止部材420が引込部601と係合部604a1との間に挟持された状態で引込部材604aが付勢部材602の付勢力により挿入方向S1に移動する(図8B参照)。このとき、引込部材604aに設けられた当接部603b1が弾性部材603aに衝突するが、弾性部材603aの緩衝作用により引込部601の衝撃が緩和される。
また、シート収容部411が、シート供給装置410内から引き出される場合には、係止部材420が引込部601と係合部604a1との間に挟持された状態で引出方向S2に移動し、引込部材604aの第2突出部604a3が第1延設部604b1における引出方向S2における端部に到達すると、引込部材604aが第1突出部604a2を支点として係止部材420とは反対側に回動し、第2突出部604a3が第1延設部604b1から第2延設部604b2に移動する。これにより、引込部601が引込ユニット本体600a内に退避する。次に、係止部材420が係合部604a1から離れ、シート収容部411がシート供給装置410から離脱する。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係るシート供給装置410における係止部材420及び連動機構430の状態を示す底面図である。なお、図9では、サイズ規制部材412(4121)が大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制した場合での一例を示している。
第2実施形態に係るシート供給装置410は、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620が挿抜方向Sにずれている以外は第1実施形態に係るシート供給装置410と同様である。第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成の部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
ところで、ユーザー等の操作者がシート収容部411をシート供給装置本体410aから引き出す場合、引込機構600の引込力(付勢部材602,602による付勢力)に対する反力により、操作者によるシート収容部411の引き出し操作の操作性が悪化する。
この点、本実施の形態に係るシート供給装置410において、シート収容部411をシート供給装置本体410a内から引き出す場合に、引込機構600の引込力に対する反力を分散させる。こうすることで、シート収容部411をシート供給装置本体410aから引き出す場合であっても、操作者によるシート収容部411の引き出し操作の悪化を抑えることができる。
詳しくは、第1引込ユニット610及び第2引込ユニット620は、幅方向Wにおける内側及び外側にそれぞれ設けられている。シート収容部411がシート供給装置本体410a内に引き込まれていない状態において第2引込ユニット620における第2引込部621が第1引込ユニット610における第1引込部611に対してシート収容部411の挿入方向S1における下流側にずれている。
このように、幅方向Wにおける外側に設けられた第2引込ユニット620における第2引込部621が幅方向Wにおける内側に設けられた第1引込ユニット610における第1引込部611よりもシート収容部411の挿入方向S1における下流側にずれていることで、シート収容部411の引出力を分散させることができ、これにより、シート収容部411をシート供給装置本体410aから引き出す場合であっても、操作者によるシート収容部411の引き出し操作の悪化を抑えることができる。
ここで、第2引込ユニット620における第2引込部621の第1引込ユニット610における第1引込部611に対するずれ位置は、操作者によるシート収容部411の引き出し操作の操作性の悪化を許容できる程度の引出力となる位置とすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るシート供給装置410は、サイズ規制部材412によりシートP~Pのサイズを規制する方向及び係止部材420が引込部601を係止するための構成が異なる以外は第1実施形態及び第2実施形態に係るシート供給装置410と同様である。第3実施形態において、第1実施形態及び第2実施形態と同じ構成の部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
図10は、第3実施形態に係るシート供給装置410におけるシート収容部411を背面100b側の斜め上方から視た斜視図である。なお、図10において、サイズ規制部材412(4122)が小サイズ(A4縦サイズ)のシートP~Pを規制している状態を示している。サイズ規制部材412(4122)が大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制している状態は、図4Aと同じであり、ここでは説明を省略する。また、図10において、係止部材420等は図示を省略している。
第1実施形態及び第2実施形態では、サイズ規制部材412は、シートPの供給方向D1におけるサイズを規制するが、第3実施形態では、それに代えて或いは加えて(この例では代えて)、サイズ規制部材412は、シートPの供給方向D1に直交する第2規制方向K2におけるサイズを規制する。すなわち、サイズ規制部材412は、側端サイズ規制部材4122(サイズ規制板)を含んでいる。この場合、側端サイズ規制部材であるサイズ規制部材412(4122)を第2規制方向K2に移動させることで、側端サイズ規制部材4122によるシートP~Pの規制サイズが大きい程、引込機構600の引込力を大きくし、側端サイズ規制部材4122によるシートP~Pの規制サイズが小さい程、引込機構600の引込力を小さくすることができる。
図10に示すように、シート収容部411は、シートPの供給方向D1に直交する第2規制方向K2におけるサイズを規制する一対のサイズ規制部材412(4122),412(4122)を備えている。
シート収容部本体4111の底板411aには、第2規制方向K2に沿って延びる長孔411a2が設けられている。サイズ規制部材412(4122)の下端には、底板411aにおける長孔411a2から下方に突出する係合部412bが設けられている。これにより、サイズ規制部材412(4122)を底板411aに対して第2規制方向K2に沿って往復移動させることができる。一対のサイズ規制部材412(4122),412(4122)は、ラックギヤ412c(図10参照)及び図示を省略したピニオンギヤにより第2規制方向K2において中央からの距離が互いに同じ距離になるように往復移動する構成とされている。なお、この例では、側端サイズ規制部材4122は、センター基準でシートP~Pを規制するものであるが、片側基準でシートP~Pを規制するものであってもよい。ここで、図示を省略したが、第2規制方向K2におけるサイズ検知部としては、代表的には、一対のサイズ規制部材412(4122),412(4122)の第2規制方向K2における往復移動に伴って検出値(具体的には電気抵抗値)が変化する検知部(具体的には可変抵抗器)を用いることができる。
-第3実施形態に係るシート供給装置410の一例-
図11A及び図11Bは、それぞれ、第3実施形態に係るシート供給装置410の一例においてサイズ規制部材412(4122)が小サイズ(A4縦サイズ)及び大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制した場合での係止部材420及び連動機構430の状態を示す底面図である。
第3実施形態に係るシート供給装置410の一例のシート収容部411は、第1実施形態及び第2実施形態に係るシート供給装置410(図11A及び図11Bに示す例では第1実施形態に係るシート供給装置410)のシート収容部411において引込機構600(第1引込ユニット610、第2引込ユニット620)、係止部材420及び一対の板状の支持部413,414を第2規制方向K2に沿った軸線を対称軸とした略線対称に配設し、回動部材433(第2回動部材4332)を設けたものである。
本実施の形態において、連動機構430は、回動部材433(第2回動部材4332)を備えている。回動部材433(第1回動部材4331)は、上下方向Zに沿った回動軸線α2(回動軸M2)回りに回動自在にシート収容部本体4111に設けられている。回動部材433(4332)は、サイズ規制部材412(4122)の移動に連動して回動し、幅方向Wに係止部材420を往復移動させる。
このように、回動部材433(4332)を用いることで、連動機構430を簡単にかつ容易に実現させることができる。
詳しくは、回動部材433(4332)には、回動軸線α2から間隔をおいて径方向の外方に延びる長孔433aと、係止部材420と当接する当接部433bとが設けられている。当接部433bは、円弧状又は略円弧状に形成されている。この例では、回動部材433(4332)は、略扇状に形成されている。サイズ規制部材412(4122)における係合部412bは、長孔433aに挿通されている。当接部433bは、回動軸線α2を間にして長孔433aとは反対側に位置している。回動部材433(4332)の当接部433bは、係止部材420の本体部421の幅方向Wにおける内側の端部421bに当接する。これにより、サイズ規制部材412(4122)が第2規制方向K2に沿って往復移動するときに回動部材433(4332)を回動軸線α2回りに回動させながら、係止部材420を第1係止位置と第2係止位置との間で移動させることができる。
-第3実施形態に係るシート供給装置410の他の例-
図12A及び図12Bは、それぞれ、第3実施形態に係るシート供給装置410の他の例においてサイズ規制部材412(4122)が小サイズ(A4縦サイズ)及び大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制した場合での係止部材420及び連動機構430の状態を示す底面図である。
第3実施形態に係るシート供給装置410の他の例のシート収容部411は、第3実施形態に係るシート供給装置410の一例のシート収容部411において回動部材433(4332)に代えて移動部材434を設けたものである。
本実施の形態において、連動機構430は、移動部材434を備えている。移動部材434は、サイズ規制部材412(4122)に固定されており、サイズ規制部材412(4122)の移動に連動して〔この例ではサイズ規制部材412(4122)移動と一緒に〕移動し、幅方向Wに係止部材420を往復移動させる。
このように、移動部材434を用いることで、連動機構430を簡単にかつ容易に実現させることができる。
詳しくは、移動部材434は、第1面434aと第2面434bと傾斜面434cとを有している。移動部材434は、第1面434a、第2面434b及び傾斜面434cが係止部材420側を向くように、一対のサイズ規制部材412(4122),412(4122)のうちの一方側(この例では挿入方向S1側)のサイズ規制部材412(4122)の下面に固定されている。これにより、移動部材434は、サイズ規制部材412(4122)の第2規制方向K2における往復移動により往復移動する。
第1面434aは、引込機構600から第2面434bよりも遠い位置に位置し、第2面434bは、引込機構600から第1面434aよりも近い位置に位置している。傾斜面434cは、第1面434aと第2面434bとの間に連接されている。第1面434aと傾斜面434cとの間及び第2面434bと傾斜面434cとの間は、凹状の曲面とされている。これにより、第1面434aと傾斜面434cとの間及び第2面434bと傾斜面434cとの間で係止部材420をスムーズに移動させることができる。
係止部材420は、一対のサイズ規制部材412(4122),412(4122)が小サイズ(A4サイズ)のシートP~Pを規制するときに本体部421の幅方向Wにおける内側の端部421bが移動部材434の第1面434aに当接する。このとき、係止部材420は第1係止位置に位置する。係止部材420は、一対のサイズ規制部材412(4122),412(4122)が大サイズ(A3サイズ)のシートP~Pを規制するときに本体部421の幅方向Wにおける内側の端部421bが移動部材434の第2面434bに当接する。このとき、係止部材420は第2係止位置に位置する。これにより、サイズ規制部材412(4122)が第2規制方向K2に沿って往復移動するときに移動部材434を第2規制方向K2に移動させながら、係止部材420を第1係止位置と第2係止位置との間で移動させることができる。
(その他の実施の形態)
第1実施形態から第3実施形態では、引込ユニットは、第1引込部611等からなる第1引込ユニット610と第2引込部621等からなる第2引込ユニット620との2つのユニットから構成されているが、第1引込ユニット610と第2引込ユニット620とを一つのユニットとして第1引込部611等と第2引込部621等とで構成されていてもよい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、係る実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
100 画像形成装置
400 シート供給部
410 シート供給装置
410a シート供給装置本体
411 シート収容部
4111 シート収容部本体
411a 底板
411a1 長孔
411a2 長孔
412 サイズ規制部材
4121 後端サイズ規制部材
4122 側端サイズ規制部材
412a 係合部
412b 係合部
413 一方の支持部
413a 貫通孔
414 他方の支持部
415 付勢部材
420 係止部材
421 本体部
422 規制部
430 連動機構
431 回動部
432 旋回部
432a 長孔
433 回動部材
4331 第1回動部材
4332 第2回動部材
433a 長孔
433b 当接部
434 移動部材
434a 第1面
434b 第2面
434c 傾斜面
600 引込機構
600a 引込ユニット本体
600a1 壁部
600a2 端部
601 引込部
602 付勢部材
602a 端部
602b 端部
603 衝撃緩和部
603a 弾性部材
603b 当接部材
603b1 当接部
603b2 支持部
604 係合機構
604a 引込部材
604a1 係合部
604a2 第1突出部
604a3 第2突出部
604b 案内部
604b1 第1延設部
604b2 第2延設部
610 第1引込ユニット
611 第1引込部
620 第2引込ユニット
621 第2引込部
D1 供給方向
D2 逆供給方向
K1 第1規制方向
K2 第2規制方向
M1 回動軸
M2 回動軸
N 長手方向
P シート
Q 挿入位置
R1 第1回動方向
R2 第2回動方向
S 挿抜方向
S1 挿入方向
S2 引出方向
T 回動軸
W 幅方向
Y 前後方向
Z 上下方向
α1 回動軸線
α2 回動軸線
β 回動軸線
γ1,γ2 荷重
δ1,δ2 吸引力

Claims (10)

  1. シート供給装置本体に挿抜可能に設けられるシート収容部と、前記シート供給装置本体に設けられて前記シート収容部を前記シート供給装置本体内に引き込む引込機構とを備えたシート供給装置であって、
    前記シート収容部に収容される前記シートのサイズを規制するサイズ規制部材を備え、
    前記サイズ規制部材による前記シートの規制サイズが大きい程、前記引込機構の引込力を大きくし、前記サイズ規制部材による前記シートの規制サイズが小さい程、前記引込機構の引込力を小さくする構成とされていることを特徴とするシート供給装置。
  2. 請求項1に記載のシート供給装置であって、
    前記サイズ規制部材による前記シートの規制サイズが大きくなるサイズ毎に、前記引込機構の引込力を段階的に大きくし、前記サイズ規制部材による前記シートの規制サイズが小さくなるサイズ毎に、前記引込機構の引込力を段階的に小さくすることを特徴とするシート供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート供給装置であって、
    前記引込機構は、互いに異なる複数の引込力で前記シート収容部を引き込む引込部を有し、
    前記シート収容部は、前記引込機構における前記引込部に係止される係止部材と、前記サイズ規制部材の移動に連動して前記係止部材を移動させる連動機構を備え、
    前記連動機構は、前記サイズ規制部材が大きいサイズの前記シートを規制する程、大きい前記引込力で前記シート収容部を引き込むための前記引込部への係止位置に前記係止部材を移動させ、前記サイズ規制部材が小さいサイズの前記シートを規制する程、小さい前記引込力で前記シート収容部を引き込むための前記引込部への係止位置に前記係止部材を移動させることを特徴とするシート供給装置。
  4. 請求項3に記載のシート供給装置であって、
    前記連動機構は、上下方向に沿った回動軸線回りに回動自在にシート収容部本体に設けられた回動部材を備え、前記回動部材は、前記サイズ規制部材の移動に連動して回動し、前記シート収容部の挿抜方向及び上下方向の双方に直交する幅方向に前記係止部材を往復移動させることを特徴とするシート供給装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のシート供給装置であって、
    前記複数の引込力は、所定の第1引込力と前記第1引込力よりも大きい所定の第2引込力とを含み、
    前記連動機構は、前記サイズ規制部材が所定の第1サイズ以下の前記シートを規制する第1規制位置に位置するときに前記第1引込力で前記シート収容部を引き込むための前記引込部への第1係止位置に前記係止部材を移動させ、前記サイズ規制部材が前記第1サイズよりも大きい所定の第2サイズ以上の前記シートを規制する第2規制位置に位置するときに前記第2引込力で前記シート収容部を引き込むための前記引込部への第2係止位置に前記係止部材を移動させることを特徴とするシート供給装置。
  6. 請求項5に記載のシート供給装置であって、
    前記引込部は、第1引込部及び第2引込部の2つの引込部を含み、
    前記引込機構は、前記第1引込部を有する長尺な第1引込ユニットと、前記第2引込部を有する長尺な第2引込ユニットとを備え、
    前記第1引込ユニット及び前記第2引込ユニットは、長手方向が前記シート収容部の挿抜方向に沿うように前記挿抜方向及び上下方向の双方に直交する幅方向に並設されており、
    前記第1係止位置は、前記係止部材が前記第1引込ユニットにおける前記第1引込部に係止される位置であり、前記第2係止位置は、前記係止部材が前記第1引込ユニットにおける前記第1引込部及び前記第2引込ユニットにおける前記第2引込部の双方に係止される位置であることを特徴とするシート供給装置。
  7. 請求項6に記載のシート供給装置であって、
    前記シート収容部を前記シート供給装置本体内から引き出す場合に、前記引込機構の前記引込力に対する反力を分散させることを特徴とするシート供給装置。
  8. 請求項7に記載のシート供給装置であって、
    前記第1引込ユニット及び前記第2引込ユニットは、前記幅方向における内側及び外側にそれぞれ設けられており、前記シート収容部が前記シート供給装置本体内に引き込まれていない状態において前記第2引込ユニットにおける前記第2引込部が前記第1引込ユニットにおける前記第1引込部に対して前記シート収容部の挿入方向における下流側にずれていることを特徴とするシート供給装置。
  9. 請求項1から請求項8までの何れか1つに記載のシート供給装置であって、
    前記サイズ規制部材は、前記シートの供給方向におけるサイズを規制することを特徴とするシート供給装置。
  10. 請求項1から請求項9までの何れか1つに記載のシート供給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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