JP2023129776A - ビニールハウスにおける害獣捕獲手段 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビニールハウスの側面に直接箱罠を設置しうる養生枠を用いた害獣捕獲手段を提供する。【解決手段】ビニールハウスの側面を構成する側面部を覆うビニールシートの下部に設置する、ビニールシートを挟み設置する開口部材1及び2により挟み込まれ前記開口部内部に沿って開口された前記ビニールシートを固定しうる開口部と前記開口部と前期ビニールハウス内部に設置された養生枠支柱の上部を連結しうる連結部材により骨組み構造を形成された枠組みと、前記枠組みの側面と上面を覆うように固定されたビニールシートとを備えることを特徴とする、ビニールハスにおける開口部の養生枠と、前記開口部から前記ビニールハウス内部へと続くように設けられた、前記養生枠内に丁度収まるサイズの箱罠とを有し、前記捕獲用罠においては、2か所の通過可能な開口を有し、前記ビニールハウス側の開口の通気を軽度に遮断しうる程度にビニールシート等を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ビニールハウスの側面に直接箱罠を設置しうる養生枠を用いた害獣捕獲手段に関するものである。
従来のビニールハウスにおいて、害獣により壁面のビニール下部を掘られ、ビニールハウス内部に侵入され食害が起こされることがある。これは、圃場周辺に生息している害獣がビニールハウス内部にて栽培している青果等を目標としビニールハウス内部に侵入を試みることにある。
ポリエチレン樹脂等のビニールを壁面材として用いているビニールハウスにおいては、もともと害獣に対しての防御策としてではなく、栽培環境を整え栽培対象の育成を促すために設置されるものである。したがって、従来のビニールハウスにおいては、害獣対策は万全ではないので上記のような食害が起こりえる。
前記ビニールハウスの害獣対策としては、周囲をネットや電気柵などで囲う等の方法や、忌避剤等を用い間接的に害獣を駆逐する方法等がとられている。また、ビニールハウスのビニールシート下層部を厚みのある素材等に転換し、害獣の侵入を阻む方法もとられている。
しかし、前記の周囲をネットや電気柵などで囲う等の方法は、周囲を隙間なく囲い込む施工方法上、大掛かりになりやすく管理も煩雑になりやすい。また、忌避剤等を用いる方法においても、効果が永続的に続くものではないので継続的に追加交換していかなければならない。さらに、対象害獣においても忌避剤に慣れ、効果が得にくくなることもある。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、圃場等で用いられるビニールハウスにおいて、繰り返される獣害を防ぐため、効率的に害獣を捕獲しうる害獣捕獲手段を提供することにある。
請求項1の発明は、警戒心の強い野生動物は圃場への侵入が困難な場合、一番入りやすい場所を探し侵入するという特性に則し、ビニールハウスの側面を構成する側面部を覆うビニールシートの下部に設置する、前記ビニールハウスの内側と外側より前記ビニールシートを挟み設置する開口部材A及び開口部材Bにより挟み込まれ前記開口部内部に沿って開口された前記ビニールシートを固定しうる開口部と前記開口部と前期ビニールハウス内部に設置された養生枠支柱の上部を連結しうる連結部材により骨組み構造を形成された枠組みと、前記枠組みの側面と上面を覆うように固定されたビニールシートとを備えることを特徴とするビニールハウスにおける開口部の養生枠と、前記開口部から前記ビニールハウス内部へと続くように設けられた、前記養生枠内に丁度収まるサイズの捕獲用箱罠とを有し、前記捕獲用箱罠においては、2か所の通過可能な開口を有し、前記ビニールハウス側の開口の通気を軽度に遮断しうる程度にビニールシート等を備えることを特徴とするビニールハウスにおける害獣捕獲手段である。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のビニールハウスにおける開口部の養生枠において、前記開口部と、養生枠支柱の下部先端に地中に穿孔しうる穿孔部を備えることを特徴とするビニールハウスにおける害獣捕獲手段である。
さらに、請求項3の発明は、請求項1及び2に記載のビニールハウスにおいて、前記側面部を覆うビニールシートに遮光性の高い素材を用いた場合において、前記捕獲用箱罠の前記ビニールハウス外側の開口の遮断扉が遮光性の高い素材であることを特徴とする。
請求項1、2及び3の発明によれば、本発明のビニールハウスにおける害獣捕獲手段は、害獣の特性に則することにより、ビニールハウスに侵入を試みる対象害獣を捕獲用罠に誘引し高い捕獲性能を提供することができうる。
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述する。
図1のように既存のビニールハウス1の側面を構成する側面部2を覆うビニールシート3の下部に、前記ビニールハウス1の内側と外側に開口部材A4及び開口部材B5をそれぞれ配置し前記ビニールシート3を挟み込む。
前記開口部材A4及びB5により固定された前記ビニールシート3を前記開口部材A4及びB5の内側に沿って開口することにより開口部6とする。
前記開口部6と前記ビニールハウス1内部に設置された養生枠支柱7の上部を連結部材8により連結し骨組み構造を形成することにより枠組み9を成す。
前記枠組み9の側面と上面を覆うようにビニールシート3を被すことにより、前記ビニールハウスの側面下部にビニールシートのトンネル状の養生枠10を形成する。
そして前記養生枠10内に丁度収まるサイズの、2か所の通過可能な開口を有した捕獲用箱罠11を設置し、前記捕獲用箱罠11のビニールハウス1内部側開口をビニールハウス本来の温室効果を損なわない程度にビニールシート等で塞がれている。
設置場所においては、ビニールハウス1内部のスペースが許す限り、妻側を含み側面部のどの部分に設置しても構わない。
図2のように実施例1において、前記養生枠10を地面に容易に固定しうるように前記開口部6及び前記養生枠支柱7の下部先端に穿孔部12を備えた前記養生枠10を用いる。
実施例1及び2において、前記ビニールハウス1の前記側面部2を覆うビニールシート3に遮光性の高い素材を用いた場合において、捕獲後に前記捕獲用箱罠11の内部が他の害獣の目に晒され、警戒心を煽らないことを目的とし、前記捕獲用箱罠11の前記ビニールハウス1外側の開口の遮断扉13に遮光性の高い素材を用いたものである。
本発明は、ビニールシートを食い破ったり、側面下部を掘り起こす等ビニールハウスに侵入し食害をもたらす害獣を、侵入しやすく見えるように偽装された害獣捕獲手段を用いることにより、優先し捕獲用箱罠内を通過しようとするので、それらの破壊行為を誘発することなく対象害獣を捕獲しうるものである。
1 ビニールハウス
6 開口部
7 養生枠支柱
8 連結部材
9 枠組み
10 養生枠
11 捕獲用箱罠
12 穿孔部
13 遮断扉
6 開口部
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9 枠組み
10 養生枠
11 捕獲用箱罠
12 穿孔部
13 遮断扉
Claims (3)
- ビニールハウスの側面を構成する側面部を覆うビニールシートの下部に設置する、
前記ビニールハウスの内側と外側より前記ビニールシートを挟み設置する開口部材1及び開口部材2により挟み込まれ前記開口部材1及び2の内部に沿って開口された前記ビニールシートを固定しうる開口部と
前記開口部と前期ビニールハウス内部に設置された養生枠支柱の上部を連結しうる連結部材により骨組み構造を形成された枠組みと、
前記枠組みの側面と上面を覆うように固定されたビニールシートとを備えることを特徴とする
ビニールハウスにおける開口部の養生枠と、
前記開口部から前記ビニールハウス内部へと続くように設けられた、前記養生枠内に丁度収まるサイズの捕獲用箱罠とを有し、
前記捕獲用箱罠においては、
2か所の通過可能な開口を有し、
前記ビニールハウス側の開口の通気を軽度に遮断しうる程度にビニールシート等を備える
ことを特徴とするビニールハウスにおける害獣捕獲手段。 - 請求項1に記載のビニールハウスにおける開口部の養生枠において、前記開口部と、養生枠支柱の下部先端に地中に穿孔しうる穿孔部を備えることを特徴とする、
請求項1に記載のビニールハウスにおける害獣捕獲手段。 - 請求項1、2及び3に記載のビニールハウスにおいて、前記側面部を覆うビニールシートに遮光性の高い素材を用いた場合において、前記捕獲用箱罠の前記ビニールハウス外側の開口の遮断扉が遮光性の高い素材であることを特徴とする、
請求項1、2及び3に記載のビニールハウスにおける害獣捕獲手段。
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JP2022034025A JP2023129776A (ja) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | ビニールハウスにおける害獣捕獲手段 |
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