JP2023129038A - トランスおよびノイズフィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源回路を小型化できるトランスを提供すること。【解決手段】トランスが、鉄心本体を含む鉄心と、第1主巻線と、第2主巻線と、第1検出巻線と、第2検出巻線とを備える。鉄心本体は、第1方向に間隔を空けて位置する第1貫通孔および第2貫通孔と、第1貫通孔および第2貫通孔の間に位置する第1脚部とを有する。第1主巻線は、第1脚部に巻回され、巻回端が第1貫通孔に位置する。第2主巻線は、第1脚部に巻回され、巻回端が第2貫通孔に位置する。第1検出巻線14は、コモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心に巻回され、ノーマルモードノイズ電流を検出可能に構成されている。第2検出巻線は、ノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心に巻回され、コモンモードノイズ電流を検出可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、トランスおよびノイズフィルタ装置に関する。
特許文献1には、筒状のボビンと、ボビンの外周に沿いかつ軸線に沿って巻かれたコイルを有するトランスが開示されている。
特開2022-018792号公報
一般に、アクティブフィルタ用のノイズ電流検出トランスでは、コモンモードノイズ電流およびノーマルモードノイズ電流のいずれかのノイズ電流しか検出ができない。このため、コモンモードノイズ電流およびノーマルモードノイズ電流の両方を低減する場合、2つのトランスが必要になり、電源回路が大型化する場合がある。
本開示は、電源回路を小型化できるトランス、および、このトランスを備えたノイズフィルタ装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様のトランスは、
鉄心本体を含み、前記鉄心本体が、第1方向に間隔を空けて位置し前記鉄心本体を前記第1方向に交差する第2方向にそれぞれ貫通する第1貫通孔および第2貫通孔と、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔の間に位置する第1脚部とを有する、鉄心と、
前記第1脚部に巻回され、巻回端が前記第1貫通孔に位置する第1主巻線と、
前記第1脚部に巻回され、巻回端が前記第2貫通孔に位置する第2主巻線と、
前記第1主巻線および前記第2主巻線を流れるコモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で前記鉄心に巻回され、前記第1主巻線および前記第2主巻線を流れるノーマルモードノイズ電流を検出可能な第1検出巻線と、
前記ノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で前記鉄心に巻回され、前記コモンモードノイズ電流を検出可能な第2検出巻線と
を備える。
本開示の一態様のノイズフィルタ装置は、
前記態様のトランスを備える。
前記態様のトランスによれば、電源回路を小型化できるトランスを実現できる。
前記態様のノイズフィルタ装置によれば、前記ノイズフィルタ装置により、電源回路を小型化できるノイズフィルタ装置を実現できる。
本開示の一実施形態のトランスを備えるノイズフィルタ装置を示す模式ブロック図。 図1のトランスの斜視図。 図1のトランスの正面図。 図1のトランスの模式正面図。 第1検出巻線の巻き方を説明するための図4のV-V線に沿った第1の断面図。 第2検出巻線の巻き方を説明するための図4のV-V線に沿った第1の断面図。 第2検出巻線の巻き方を説明するための図4のV-V線に沿った第2の断面図。 第2検出巻線の巻き方を説明するための図4のV-V線に沿った第3の断面図。 図1のトランスの第1の変形例を示す斜視図。 図1のトランスの第2の変形例を示す正面図。 図1のトランスの第3の変形例を示す正面図。 図1のトランスの第4の変形例を示す斜視図。 図12のトランスの鉄心本体の一部を取り除いた状態を示す平面図。 第1検出巻線の巻き方を説明するための図4のV-V線に沿った第2の断面図。 第2検出巻線の巻き方を説明するための図4のV-V線に沿った第4の断面図。 第1検出巻線および第2検出巻線の巻き方を説明するための模式正面図。
以下、本開示の一例を添付図面に従って説明する。以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。添付図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
本開示の一実施形態のトランス10は、図1に示すように、ノイズフィルタ装置1(アクティブフィルタとも言う。)の一部を構成している。本実施形態では、ノイズフィルタ装置1は、交流電源2およびノイズ源装置3を接続する導線101、102に挿入されている。ノイズフィルタ装置1は、ノーマルモードアクティブフィルタ20と、コモンモードアクティブフィルタ30とを備える。
交流電源2およびノイズ源装置3の少なくとも一方は、能動素子を含む回路を備える。能動素子は、ノイズ信号を発生させる可能性がある。例えば、ノイズ源装置3が、力率改善回路およびDC/DCコンバータを含む場合、または、整流器およびインバータを含む場合、力率改善回路およびDC/DCコンバータの少なくともいずれか、または、整流器およびインバータの少なくともいずれかが能動素子を含む回路を備える。発生したノイズ信号は、ノーマルモードノイズ信号またはコモンモードノイズ信号として導線101、102を伝搬する。
トランス10は、図2および図3に示すように、鉄心11、第1主巻線12、第2主巻線13、第1検出巻線14および第2検出巻線15を備えている。鉄心11、第1主巻線12、第2主巻線13、第1検出巻線14および第2検出巻線15は、相互に絶縁されている。鉄心11と各巻線との間の絶縁は、例えば、各巻線を絶縁性の被膜で覆うことで実現されてもよいし、鉄心11を絶縁性のボビン等で覆うことで実現されてもよい。各巻線の規格は、トランス10の設計、アプリケーション等に応じて設定されている。
鉄心11は、一例として、略直方体の鉄心本体40を含む。鉄心本体40は、第1方向(例えば、X方向)に間隔を空けて位置する第1貫通孔41および第2貫通孔42と、第1貫通孔41および第2貫通孔42の間に位置する第1脚部43とを有している。第1貫通孔41および第2貫通孔42は、それぞれ第1方向Xに交差する第2方向(例えば、Y方向)に鉄心本体40を貫通している。
本実施形態では、鉄心本体40は、2つの磁性体の部材401、402で構成されている。各部材401、402は、第2方向Yに沿って見た場合に、略E字形状で、第1脚部43に加えて、第2脚部44および第3脚部45を有している。第2脚部44は、第1方向Xにおける第1脚部43の一方側に位置し、第1脚部43との間に第1貫通孔41が位置する。第3脚部45は、第1方向Xにおける第1脚部43の他方側に位置し、第1脚部43との間に第2貫通孔42が位置する。
第1主巻線12は、第1脚部43に巻回され、巻回端121、122が第1貫通孔41に位置する。言い換えると、第1主巻線12は、第1脚部43に対して、第1貫通孔41から巻始め、第1貫通孔41で巻き終わるように巻回されている。
第2主巻線13は、第1脚部43に巻回され、巻回端131、132が第2貫通孔42に位置する。言い換えると、第2主巻線13は、第1脚部43に対して、第2貫通孔42から巻始め、第2貫通孔42で巻き終わるように巻回されている。
第1主巻線12および第2主巻線13の各々は、第1脚部43に対してN.5ターン(Nは自然数)巻回されている。本実施形態では、第1主巻線12および第2主巻線13の各々は、第1脚部43に対して1.5ターン巻回されている。
第1検出巻線14は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心11に巻回され、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流を検出可能に構成されている。以下、鉄心11、第1主巻線12、第2主巻線13および第1検出巻線14をノーマルモードノイズ電流検出部51という。
第2検出巻線15は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心11に巻回され、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流を検出可能に構成されている。以下、鉄心11、第1主巻線12、第2主巻線13および第2検出巻線15をコモンモードノイズ電流検出部52という。
図4に、第1主巻線12および第2主巻線13の各々が第1脚部43に対して2.5ターン巻回されているトランス10を示す。図4において、矢印Aは、コモンモードノイズ電流の第1主巻線12および第2主巻線13を流れる方向を示し、矢印Bは、ノーマルモードノイズ電流の第1主巻線12および第2主巻線13を流れる方向を示している。
第1検出巻線14の巻き方の一例を図5に示し、第2検出巻線15の巻き方の一例を図6に示す。図5および図6において、ノーマルモードノイズ電流による磁束の向きを実線で示し、コモンモードノイズ電流による磁束の向きを点線で示している。
第1検出巻線14で検出される電圧VNMの絶対値は、例えば、下記の数式1により算出される。下記数式1において、n1は第1主巻線12および第2主巻線13の第1脚部43に対する合計巻数(=2×N.5ターン)であり、nNMは第1検出巻線14の鉄心11に対する巻数であり、iNM1は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流の電流値であり、RNMは、第1検出巻線14に接続された検出抵抗22の抵抗値である。例えば、図5では、nNM=1である。
第2検出巻線15で検出される電圧VCMの絶対値は、例えば、下記の数式2により算出される。下記数式2において、nCMは第2検出巻線15の鉄心11に対する巻数であり、iCM1は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流の電流値であり、RCMは、第2検出巻線15に接続された検出抵抗31の抵抗値である。例えば、図6では、nCM=1である。nCM=2の場合の第2検出巻線15の巻き方の一例を図7および図8に示す。
ノーマルモードアクティブフィルタ20は、導線101、102に流れるノーマルモードノイズ信号の極性とは逆の極性を有する反転信号を発生させる。ノーマルモードアクティブフィルタ20は、一例として、図1に示すように、トランス10のノーマルモードノイズ電流検出部51、周波数除去フィルタ21、検出抵抗22、増幅回路23およびコンデンサ24を含む。周波数除去フィルタ21に、トランス10の第1検出巻線14が接続されている。周波数除去フィルタ21は、少なくとも1つのフィルタ回路を含む。検出抵抗22は、周波数除去フィルタ21および増幅回路23の間に位置している。増幅回路23は、例えば、オペアンプ等の能動素子を含む。コンデンサ24は、増幅回路23および導線101の間または増幅回路23および導線102の間に位置している。
コモンモードアクティブフィルタ30は、導線101、102に流れるコモンモードノイズ信号の極性とは逆の極性を有する反転信号を発生させる。コモンモードアクティブフィルタ30は、一例として、図1に示すように、トランス10のコモンモードノイズ電流検出部52、検出抵抗31、増幅回路32および2つのコンデンサ33を含む。増幅回路32に、トランス10の第2検出巻線15が接続されている。検出抵抗31は、第2検出巻線15および増幅回路32の間に位置している。増幅回路32は、例えば、オペアンプ等の能動素子を含む。各コンデンサ33は、増幅回路23および導線101の間と、増幅回路32および導線102の間にそれぞれ位置している。
トランス10およびノイズフィルタ装置1は、次のような効果を発揮できる。
トランス10が、鉄心11と、第1主巻線12と、第2主巻線13と、第1検出巻線14と、第2検出巻線15とを備える。鉄心11は、鉄心本体40を含む。鉄心本体40は、第1方向に間隔を空けて位置し鉄心本体40を第2方向にそれぞれ貫通する第1貫通孔41および第2貫通孔42と、第1貫通孔41および第2貫通孔42の間に位置する第1脚部43とを有する。第1主巻線12は、第1脚部43に巻回され、巻回端121、122が第1貫通孔41に位置する。第2主巻線13は、第1脚部43に巻回され、巻回端131、132が第2貫通孔42に位置する。第1検出巻線14は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心11に巻回され、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流を検出可能に構成されている。第2検出巻線15は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心11に巻回され、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流を検出可能に構成されている。このような構成により、ノーマルモードノイズ電流およびコモンモードノイズ電流の両方を検出することができるので、ノーマルモードノイズ電流およびコモンモードノイズ電流の両方を検出する必要がある場合であっても、複数のトランスを設ける必要がない。その結果、電源回路を小型化できるトランス10を実現できる。
図9に示すように、第1脚部43に対する第1主巻線12および第2主巻線13の巻数を増加させることにより、ノーマルモードノイズ電流に対するインダクタンスが増加し、ノーマルモードノイズ電流をフィルタするノーマルモードチョークとして機能する。第1検出巻線14および第2検出巻線15は、第1主巻線12および第2主巻線13の巻数の増加に伴い、所望の検出ゲインとなるよう調整する。図9では、第1主巻線12および第2主巻線13の各々が、第1脚部43に対して3.5ターン巻回されている。
ノイズフィルタ装置1は、トランス10により、ノーマルモードノイズ電流およびコモンモードノイズ電流の両方を低減することができる。その結果、電源回路を小型化できるノイズフィルタ装置を実現できる。
トランス10は、次のように構成することもできる。
図10に示すように、第1脚部43が、第1方向Xおよび第2方向Yに交差する第3方向(例えば、Z方向)の隙間61を有していてもよい。また、図11に示すように、第2脚部44が第3方向Zの隙間62を有し、第3脚部45が第3方向Zの隙間63を有していてもよい。このように構成することで、磁気飽和を防止しつつ、ノーマルモードノイズ電流またはコモンモードノイズ電流に対するインダクタンスを調整することができる。図10では、第1脚部43が、隙間61を空けて並ぶ一対の第1胴部431、432を有している。図11では、第2脚部44が第3方向Zに隙間62を空けて並ぶ一対の第2胴部441、442を有し、第3脚部45が第3方向Zに隙間63を空けて並ぶ一対の第3胴部451、452を有している。インダクタンスの調整は、例えば、各胴部間の距離を変更して、各隙間の第3方向Zにおける大きさを変更することにより行う。図11のトランス10では、一対の第1胴部431、432の間、一対の第2胴部441、442の間、および、一対の第3胴部451、452の間に、それぞれスペーサが設けられている。各隙間の第3方向Zにおける大きさは、スペーサの大きさを変更することで調整できる。スペーサは、例えば、絶縁性のシートで構成される。
図12および図13に示すように、第1主巻線12が、第1脚部43および第2脚部44にそれぞれ巻回され、第2主巻線13が、第1脚部43および第3脚部45にそれぞれ巻回されていてもよい。第2脚部44および第3脚部45に対する第1主巻線12および第2主巻線13の巻数を増加させることにより、コモンモードノイズ電流に対するインダクタンスが増加し、コモンモードノイズ電流をフィルタするコモンモードチョークとして機能する。第1検出巻線14および第2検出巻線15は、第1主巻線12および第2主巻線13の増加に伴い、所望の検出ゲインとなるよう調整する。コモンモードチョークとしての機能は、第1脚部43に対する第1主巻線12および第2主巻線13の巻数を増加させることにより得られるノーマルモードチョークとしての機能(図9参照)と併用することができる。図13は、部材401を取り除いた状態の図12のトランス10を示している。
図12および図13のトランス10では、第1検出巻線14で検出される電圧VNMの絶対値は、例えば、下記の数式3により算出され、第2検出巻線15で検出される電圧VCMの絶対値は、例えば、下記の数式4により算出される。下記数式3において、nは、第1主巻線12および第2主巻線13の第1脚部43に対する合計巻数に第2脚部44に対する第1主巻線12の巻数または第3脚部45に対する第2主巻線13の巻数を加えた巻数である。図12および図13では、n1は、2×1.5+3=6である。下記数式4において、nは、第1主巻線12の第2脚部44に対する巻数または第2主巻線13の第3脚部45に対する巻数である。図12および図13では、nは、3である。
第1検出巻線14の巻き方の他の例を図14に示し、第2検出巻線15の巻き方の他の例を図15に示す。図16に示すように、第1検出巻線14および第2検出巻線15の各々は、第1主巻線12および第2主巻線13が巻回されていない部分に巻回されてもよい。図16のトランス10では、3つの脚部の第3方向Zの両端にそれぞれ略矩形板状の板部403が位置している。第1検出巻線14および第2検出巻線15は、一方の板部403に巻回されている。板部403は、第1方向Xに沿って延びており、第1脚部43の第3方向Zの一端、第2脚部44の第3方向Zの一端および第3脚部45の第3方向Zの一端が接続されている。図16において、ノーマルモードノイズ電流による磁束の向きを実線の矢印で示し、コモンモードノイズ電流による磁束の向きを点線の矢印で示している。このように、第1検出巻線14は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心11に巻回されノーマルモードノイズ電流を検出できる任意の構成を採用できる。また、第2検出巻線15は、第1主巻線12および第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で鉄心11に巻回されコモンモードノイズ電流を検出できる任意の構成を採用できる。これにより、トランス10の設計に対する自由度を高めることができるので、より確実に電源回路を小型化できるトランス10を実現できる。
鉄心本体40は、第1貫通孔41および第2貫通孔42と、第1貫通孔41および第2貫通孔42の間に位置する第1脚部43とを有する任意の構成を採用できる。例えば、鉄心本体40は、1つの部材で構成されていてもよい。鉄心本体40を構成する2つの部材401、402は、第2方向Yに沿って見た場合に、その両方が略E字形状である場合に限らず、一方が略I字形状であってもよい。
トランス10は、鉄心11を覆うボビンを備えてもよい。ボビンを備えることで、例えば、第1主巻線12および第2主巻線13の各々を第1脚部43に対して位置決めしつつ、保持することができる。
ノーマルモードアクティブフィルタ20は、ノーマルモードノイズ電流を低減できる任意の構成を採用できる。同様に、コモンモードアクティブフィルタ30は、コモンモードノイズ電流を低減できる任意の構成を採用できる。
以上、図面を参照して本開示における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本開示の種々の態様について説明する。なお、以下の説明では、一例として、参照符号も添えて記載する。
本開示の第1態様のトランス10は、
鉄心本体40を含み、前記鉄心本体40が、第1方向に間隔を空けて位置し前記鉄心本体40を前記第1方向に交差する第2方向にそれぞれ貫通する第1貫通孔41および第2貫通孔42と、前記第1貫通孔41および前記第2貫通孔42の間に位置する第1脚部43とを有する、鉄心11と、
前記第1脚部43に巻回され、巻回端121、122が前記第1貫通孔41に位置する第1主巻線12と、
前記第1脚部43に巻回され、巻回端131、132が前記第2貫通孔42に位置する第2主巻線13と、
前記第1主巻線12および前記第2主巻線13を流れるコモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で前記鉄心11に巻回され、前記第1主巻線12および前記第2主巻線13を流れるノーマルモードノイズ電流を検出可能な第1検出巻線14と、
前記ノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で前記鉄心11に巻回され、前記コモンモードノイズ電流を検出可能な第2検出巻線15と
を備える。
本開示の第2態様のトランス10は、
前記第1脚部43が、
前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向の隙間61を有している。
本開示の第3態様のトランス10は、
前記鉄心本体40が、
前記第1方向における前記第1脚部43の一方側に位置し、前記第1脚部43との間に前記第1貫通孔41が位置する第2脚部44と、
前記第1方向における前記第1脚部43の他方側に位置し、前記第1脚部43との間に前記第2貫通孔42が位置する第3脚部45と
を有し、
前記第2脚部44および前記第3脚部45の各々が、前記第3方向の隙間62、63を有している。
本開示の第4態様のトランス10は、
前記第1主巻線12が、前記第1脚部43および前記第2脚部44にそれぞれ巻回され、
前記第2主巻線13が、前記第1脚部43および前記第3脚部45にそれぞれ巻回されている。
本開示の第5態様のトランス10は、
前記第1検出巻線14および前記第2検出巻線15の各々が、前記第1主巻線12および前記第2主巻線13が巻回されていない部分に巻回されている。
本開示の第6態様のノイズフィルタ装置1は、
前記態様のトランス10を備える。
前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本開示のトランスは、例えば、ノイズフィルタ装置に適用できる。
本開示のノイズフィルタ装置は、例えば、交流電力が入力されて2kW程度の大きさの直流電力を出力する電源システムとして動作する電力システムに適用可能である。
1 ノイズフィルタ装置
2 交流電源
3 ノイズ源装置
10 トランス
11 鉄心
12 第1主巻線
13 第2主巻線
14 第1検出巻線
15 第2検出巻線
20 ノーマルモードアクティブフィルタ
21 周波数除去フィルタ
22 検出抵抗
23 増幅回路
24 コンデンサ
30 コモンモードアクティブフィルタ
31 検出抵抗
32 増幅回路
33 コンデンサ
40 鉄心本体
401、402 部材
403 板部
41 第1貫通孔
42 第2貫通孔
43 第1脚部
431、432 第1胴部
44 第2脚部
441、442 第2胴部
45 第3脚部
451、452 第3胴部
51 ノーマルモードノイズ電流検出部
52 コモンモードノイズ電流検出部
61、62、63 隙間
101、102 導線

Claims (6)

  1. 鉄心本体を含み、前記鉄心本体が、第1方向に間隔を空けて位置し前記鉄心本体を前記第1方向に交差する第2方向にそれぞれ貫通する第1貫通孔および第2貫通孔と、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔の間に位置する第1脚部とを有する、鉄心と、
    前記第1脚部に巻回され、巻回端が前記第1貫通孔に位置する第1主巻線と、
    前記第1脚部に巻回され、巻回端が前記第2貫通孔に位置する第2主巻線と、
    前記第1主巻線および前記第2主巻線を流れるコモンモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で前記鉄心に巻回され、前記第1主巻線および前記第2主巻線を流れるノーマルモードノイズ電流を検出可能な第1検出巻線と、
    前記ノーマルモードノイズ電流により発生する磁束を打ち消し可能な状態で前記鉄心に巻回され、前記コモンモードノイズ電流を検出可能な第2検出巻線と
    を備える、トランス。
  2. 前記第1脚部が、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向の隙間を有している、請求項1のトランス。
  3. 前記鉄心本体が、
    前記第1方向における前記第1脚部の一方側に位置し、前記第1脚部との間に前記第1貫通孔が位置する第2脚部と、
    前記第1方向における前記第1脚部の他方側に位置し、前記第1脚部との間に前記第2貫通孔が位置する第3脚部と
    を有し、
    前記第2脚部および前記第3脚部の各々が、前記第3方向の隙間を有している、請求項1または2のトランス。
  4. 前記第1主巻線が、前記第1脚部および前記第2脚部にそれぞれ巻回され、
    前記第2主巻線が、前記第1脚部および前記第3脚部にそれぞれ巻回されている、請求項3のトランス。
  5. 前記第1検出巻線および前記第2検出巻線の各々が、前記第1主巻線および前記第2主巻線が巻回されていない部分に巻回されている、請求項1から4のいずれか1つのトランス。
  6. 請求項1から5のいずれか1つのトランスを備える、ノイズフィルタ装置。
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