JP2023128898A - 時間算出装置、時間算出方法、およびプログラム - Google Patents

時間算出装置、時間算出方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる時間算出装置等を提供する。【解決手段】時間算出装置10は、シミュレーションモデルを用いてシミュレーションを行うシミュレーション部16と、シミュレーションの結果を出力する表示部24とを備え、シミュレーションモデルは、それぞれが複数の工程A1~A19のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部B1~B19を含み、複数の実行部B1~B19は、複数の工程A1~A19のうち自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、シミュレーション部16は、第1実行部の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて、第1実行部の自工程に係る時間を算出する。【選択図】図1

Description

本開示は、時間算出装置、時間算出方法、およびプログラムに関する。
従来、生産物の生産のシミュレーションを行い、生産に係る時間を算出する時間算出装置等が知られている。時間算出装置等の一例として、特許文献1には、製造ライン仮想モデルを用いて製造ラインの動きのシミュレーションを行い、製造ラインの評価を行う製造ライン設計装置が開示されている。
特開2003-44115号公報
しかしながら、特許文献1の製造ライン設計装置では、生産物の生産に係る時間を精度よく算出できない。
そこで、本開示は、生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる時間算出装置等を提供する。
本開示の一態様に係る時間算出装置は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得部と、前記モデル取得部によって取得された前記シミュレーションモデルを用いて前記シミュレーションを行うシミュレーション部と、前記シミュレーション部によって行われた前記シミュレーションの結果を出力する出力部とを備え、前記複数の工程は、前記複数の材料および前記複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、前記資源を用いて前記複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、前記シミュレーションモデルは、それぞれが前記複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部を含み、前記複数の実行部は、前記複数の工程のうち前記自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて前記自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ前記自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて前記自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、前記シミュレーション部は、前記第1実行部の前記第1モードの時間と前記第2モードの時間とを用いて、前記第1実行部の前記自工程に係る時間を算出する。
また、本開示の一態様に係る時間算出方法は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得ステップと、前記モデル取得ステップで取得された前記シミュレーションモデルを用いて前記シミュレーションを行うシミュレーションステップと、前記シミュレーションステップで行われた前記シミュレーションの結果を出力する出力ステップとを備え、前記複数の工程は、前記複数の材料および前記複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、前記資源を用いて前記複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、前記シミュレーションモデルは、それぞれが前記複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部を含み、前記複数の実行部は、前記複数の工程のうち前記自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて前記自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ前記自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて前記自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、前記シミュレーションステップでは、前記第1実行部の前記第1モードの時間と前記第2モードの時間とを用いて、前記第1実行部の前記自工程に係る時間を算出する。
また、本開示の一態様に係るプログラムは、上記の時間算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
本開示の時間算出装置等は、生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる。
なお、本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施の形態ならびに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
図1は、実施の形態に係る時間算出装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、生産プロセスの一例を示す模式図である。 図3は、図2の生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルの一例を示す模式図である。 図4は、図3のシミュレーションモデルに含まれる実行部の一例を示す模式図である。 図5は、図3のシミュレーションモデルに含まれる第1実行部のモードの遷移を示す模式図である。 図6は、図1の時間算出装置のモデル生成部の動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、図1の時間算出装置の動作の一例を示すフローチャートである。
上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係る時間算出装置は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得部と、前記モデル取得部によって取得された前記シミュレーションモデルを用いて前記シミュレーションを行うシミュレーション部と、前記シミュレーション部によって行われた前記シミュレーションの結果を出力する出力部とを備え、前記複数の工程は、前記複数の材料および前記複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、前記資源を用いて前記複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、前記シミュレーションモデルは、それぞれが前記複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部を含み、前記複数の実行部は、前記複数の工程のうち前記自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて前記自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ前記自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて前記自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、前記シミュレーション部は、前記第1実行部の前記第1モードの時間と前記第2モードの時間とを用いて、前記第1実行部の前記自工程に係る時間を算出する。
これによれば、第1実行部の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて第1実行部の自工程に係る時間を算出するので、第1実行部が自工程を実行している時間だけでなく第1実行部が自工程の実行を待機している時間も用いて第1実行部の自工程に係る時間を算出できる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をより精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記第1実行部は、前記第1モードのときに前記自工程が終了した場合に前記自工程終了通知を送信し、前記自工程終了通知を送信した場合に前記第1モードから前記第2モードに遷移してもよい。
これによれば、第1実行部は自工程が終了した場合に自工程終了通知を送信して第1モードから第2モードに遷移するので、第1実行部を第1モードから第2モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記第1実行部の前記自工程の前記前工程は、前記組付工程を含み、前記前工程終了通知は、前記組付工程が終了したことを示す組付工程終了通知を含み、前記第1実行部は、前記第2モードのときに前記組付工程終了通知を受信した場合に前記第2モードから前記第1モードに遷移してもよい。
これによれば、第1実行部は組付工程終了通知を受信した場合に第2モードから第1モードに遷移するので、第1実行部を第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記第1実行部の前記自工程の前記前工程は、前記準備工程を含み、前記前工程終了通知は、前記準備工程が終了したことを示す準備工程終了通知を含み、前記第1実行部は、前記第2モードのときに前記組付工程終了通知を受信した場合であって前記準備工程終了通知を既に受信している場合に前記第2モードから前記第1モードに遷移してもよい。
これによれば、第1実行部は組付工程終了通知を受信した場合であって準備工程終了通知を既に受信している場合に第2モードから第1モードに遷移するので、第1実行部を第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記第1実行部は、前記第1モードのときおよび前記第2モードのときに異常が発生した場合に前記異常が解消するまで待機する第3モードに遷移してもよい。
これによれば、第1実行部は異常が発生した場合に第3モードに遷移するので、第1実行部の第3モードの時間を算出することによって異常に係る時間を算出できる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記前工程終了通知は、前記複数の実行部のうち前記第1実行部の前記自工程の前記前工程を実行する第2実行部から送信されてもよい。
これによれば、前工程終了通知が前工程を実行する第2実行部から送信されるので、第1実行部を第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記前工程終了通知は、前記第1実行部の前記自工程の前記前工程を実際に実行する実行装置から出力されてもよい。
これによれば、前工程終了通知が前工程を実際に実行する実行装置から送信されるので、第1実行部を実際の生産物の生産に合わせて第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記シミュレーション部によって行われた前記シミュレーションの結果を取得する結果取得部と、前記生産物の生産に関する実績を取得する実績取得部と、前記結果取得部によって取得された前記結果と前記実績取得部によって取得された前記実績との差異を分析する分析部とを備えてもよい。
これによれば、生産プロセスのシミュレーションの結果と生産物の生産に関する実績との差異を分析できるので、生産物の生産がシミュレーション通りに行われているか否か等を判定でき、生産物の生産プロセスの評価をより精度よく行える。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記複数の材料は、基板および部品を含み、前記資源は、前記部品を供給するためのフィーダを含み、前記準備工程は、前記部品を準備する工程、および前記フィーダを準備する工程を含み、前記組付工程は、前記基板に前記部品を実装する工程を含んでもよい。
これによれば、部品が基板に実装されて生産される生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記第1実行部の前記自工程は、前記基板に前記部品を実装する前記工程であり、前記第1実行部は、前記第1モードのときに前記基板に前記部品を実装し、前記第2モードのときに前記基板および前記部品が供給されるまで待機してもよい。
これによれば、第1実行部が基板に部品を実装する時間、および第1実行部が基板および部品が供給されるまで待機する時間を算出でき、基板に部品を実装する工程に係る時間をより精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、本開示の一態様に係る時間算出装置において、前記第1実行部の前記自工程は、前記部品および前記フィーダの一方を準備する前記工程であり、前記第1実行部は、前記第1モードのときに前記部品および前記フィーダの一方を準備し、前記第2モードのときに前記準備工程に含まれる前記前工程が終了するまで待機してもよい。
これによれば、第1実行部が部品およびフィーダの一方を準備する時間、および第1実行部が準備工程に含まれる前工程が終了するまで待機する時間を算出でき、部品およびフィーダの一方を準備する工程に係る時間をより精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係る時間算出方法は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得ステップと、前記モデル取得ステップで取得された前記シミュレーションモデルを用いて前記シミュレーションを行うシミュレーションステップと、前記シミュレーションステップで行われた前記シミュレーションの結果を出力する出力ステップとを備え、前記複数の工程は、前記複数の材料および前記複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、前記資源を用いて前記複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、前記シミュレーションモデルは、それぞれが前記複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部を含み、前記複数の実行部は、前記複数の工程のうち前記自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて前記自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ前記自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて前記自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、前記シミュレーションステップでは、前記第1実行部の前記第1モードの時間と前記第2モードの時間とを用いて、前記第1実行部の前記自工程に係る時間を算出する。
これによれば、上記の時間算出装置と同様の効果を奏する。
また、上述の課題を解決するために、本開示の一態様に係るプログラムは、上記の時間算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これによれば、上記の時間算出装置と同様の効果を奏する。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る時間算出装置10の機能構成を示すブロック図である。図1を参照して、時間算出装置10の機能構成について説明する。
図1に示すように、時間算出装置10は、生産物の生産のシミュレーションを行い、生産物の生産に係る時間を算出する装置である。たとえば、生産物は、複数の材料を用いて生産される物である。本実施の形態では、生産物は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される物である。本実施の形態では、複数の材料は、基板および複数の電子部品A~D(図3を参照)を含み、生産物は、複数の電子部品A~Dが基板に組み付けられて生産される実装基板である。なお、たとえば、生産物は、食品、半導体、または電気機器等であってもよい。本実施の形態では、生産物は、複数の生産装置50および複数の作業端末52等を用いて生産される。
時間算出装置10は、モデル生成部12と、モデル取得部14と、シミュレーション部16と、結果取得部18と、実績取得部20と、分析部22と、表示部24と、通知部26と、記憶部28とを備えている。
モデル生成部12は、生産物を生産するための複数の工程A1~A19(図2を参照)を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを生成する。たとえば、シミュレーションモデルは、複数の工程A1~A19と、複数の工程A1~A19のそれぞれにおいて発生するイベントとをモデル化した生産モデルである。生産プロセスおよびシミュレーションモデルの詳細については、後述する。なお、イベントは、外部イベントと内部イベントとを含む。外部イベントは、たとえば、生産装置50が備える検出センサ、または作業端末52の操作に関するイベントを指す。内部イベントは、たとえば、作業順序または生産順序を有する工程等において、その順序通りに各工程を実行するためのシミュレーションモデル内部でのやり取りされるイベントを指す。詳細は後述するが、シミュレーションモデルは、それぞれが複数の工程A1~A19のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部B1~B19を含んでいる。複数の実行部B1~B19は、複数の工程A1~A19のうち自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含んでいる。
モデル取得部14は、生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得する。本実施の形態では、モデル取得部14は、モデル生成部12によって生成されたシミュレーションモデルを取得する。なお、たとえば、時間算出装置10は、モデル生成部12を備えていなくてもよく、モデル取得部14は、時間算出装置10の外部で生成されたシミュレーションモデルを取得してもよい。
シミュレーション部16は、モデル取得部14によって取得されたシミュレーションモデルを用いて、生産プロセスのシミュレーションを行う。つまり、シミュレーション部16は、モデル取得部14によって取得されたシミュレーションモデルを用いて、生産物の生産のシミュレーションを行う。シミュレーション部16は、第1実行部の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて、第1実行部の自工程に係る時間を算出する。たとえば、シミュレーション部16は、第1実行部が第1モードのときの時間の長さと、第1実行部が第2モードのときの時間の長さとを加算することによって、第1実行部の自工程に係る時間を算出する。
たとえば、シミュレーション部16は、複数の工程A1~A19のそれぞれの実際の開始時刻と当該工程のシミュレーションにおける開始時刻とを同期させて、シミュレーションを行う。つまり、たとえば、シミュレーション部16は、複数の工程A1~A19のそれぞれの現実における開始時刻と当該工程のシミュレーションにおける開始時刻とを同期させて、シミュレーションを行う。たとえば、シミュレーション部16は、作業端末52等から工程A1が実際に開始されたことを示す情報を取得し、工程A1が実際に開始された場合にシミュレーションにおける工程A1を開始させる。また、たとえば、シミュレーション部16は、生産装置50等から工程A3が実際に開始されたことを示す情報を取得し、工程A3が実際に開始された場合にシミュレーションにおける工程A3を開始させる。なお、シミュレーションの開始は、現実における開始時刻と非同期に非リアルタイム処理で行ってもよい。
結果取得部18は、シミュレーション部16によって行われたシミュレーションの結果を取得する。たとえば、シミュレーションの結果は、シミュレーションにおいて所定数の生産物が生産されるまでに要した時間、シミュレーションにおいて所定時間に生産された生産物の個数、シミュレーションにおける複数の工程A1~A19のそれぞれの開始時刻および終了時刻、ならびにシミュレーションにおける複数の工程A1~A19のそれぞれに係る時間等を含んでいる。たとえば、複数の工程A1~A19のそれぞれに係る時間は、当該工程が実行されている時間と当該工程が実行されていない時間とが加算された時間である。詳細は後述するが、本実施の形態では、複数の工程A1~A19は、複数の材料および複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、資源を用いて複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、シミュレーションの結果は、シミュレーションにおける、準備工程の開始時刻、準備工程の終了時刻、組付工程の開始時刻、および組付工程の終了時刻の少なくとも1つを含んでいる。
実績取得部20は、生産物の生産に関する実績を取得する。たとえば、実績取得部20は、生産プロセスの実績を取得する。たとえば、生産物の生産に関する実績は、現実において所定数の生産物が生産されるまでに要した時間、現実において所定時間に生産された生産物の個数、現実における複数の工程のそれぞれの開始時刻および終了時刻、ならびに現実における複数の工程A1~A19のそれぞれに係る時間等を含んでいる。つまり、たとえば、生産物の生産に関する実績は、所定数の生産物が生産されるまでに要した実際の時間、所定時間に生産された生産物の実際の個数、複数の工程A1~A19のそれぞれの実際の開始時刻および実際の終了時刻、ならびに複数の工程A1~A19のそれぞれに係る実際の時間等を含んでいる。上述したように、本実施の形態では、複数の工程A1~A19は、複数の材料および複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、資源を用いて複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、生産物の生産に関する実績は、現実における、準備工程の開始時刻、準備工程の終了時刻、組付工程の開始時刻、および組付工程の終了時刻の少なくとも1つを含んでいる。実績取得部20は、複数の生産装置50および複数の作業端末52と通信可能であり、複数の生産装置50および複数の作業端末52から生産物の生産に関する実績を取得する。
分析部22は、結果取得部18によって取得されたシミュレーションの結果と実績取得部20によって取得された生産物の生産に関する実績との差異を分析する。たとえば、当該差異は、所定数の生産物が生産されるまでに要した時間の差異、所定時間に生産された生産物の個数の差異、複数の工程A1~A19のそれぞれの開始時刻の差異および終了時刻の差異、ならびに複数の工程A1~A19のそれぞれに係る時間等である。
たとえば、分析部22は、結果取得部18によって取得されたシミュレーションの結果と実績取得部20によって取得された生産物の生産に関する実績とに差異が生じた原因を特定することによって、当該差異を分析する。たとえば、分析部22は、現実において所定数の生産物が生産されるまでに要した時間がシミュレーションにおいて所定数の生産物が生産されるまでに要した時間よりも長い場合、現実において所定数の生産物が生産されるまでに要した時間がシミュレーションにおいて所定数の生産物が生産されるまでに要した時間よりも長くなった原因を特定する。具体的には、たとえば、分析部22は、複数の工程A1~工程A19のそれぞれについて現実における終了時刻とシミュレーションにおける終了時刻とを比較し、複数の工程A1~工程A19のうち現実における終了時刻がシミュレーションにおける終了時刻よりも遅い工程を、現実において所定数の生産物が生産されるまでに要した時間がシミュレーションにおいて所定数の生産物が生産されるまでに要した時間よりも長くなった原因であると特定する。また、分析部22は、現実において所定数の生産物が生産されるまでに要した時間がシミュレーションにおいて所定数の生産物が生産されるまでに要した時間よりも短い場合、適切な作業がなされていない可能性があるとしてその工程を特定する。具体的には、たとえば、分析部22は、複数の工程A1~工程A19のそれぞれについて現実における終了時刻とシミュレーションにおける終了時刻とを比較し、複数の工程A1~工程A19のうち現実における終了時刻がシミュレーションにおける終了時刻よりも過度に早い工程を、適切な作業がなされていない可能性があるとしてその工程を特定する。
表示部24は、シミュレーション部16によって行われたシミュレーションの結果を出力する出力部の一例である。たとえば、表示部24は、当該結果を表示することによって、当該結果を出力する。また、たとえば、表示部24は、結果取得部18によって取得されたシミュレーションの結果と実績取得部20によって取得された生産物の生産に関する実績との差異を含む情報を表示する。たとえば、表示部24は、当該差異を示すグラフを表示することによって、当該差異を含む情報を表示する。なお、たとえば、時間算出装置10は、表示部24を備えていなくてもよく、シミュレーション部16によって行われたシミュレーションの結果を外部の装置等に対して出力する出力部を備えていてもよい。
通知部26は、種々の情報を複数の生産装置50および複数の作業端末52に通知する。
記憶部28は、種々の情報を記憶している。たとえば、記憶部28は、モデル取得部14によって取得されたシミュレーションモデル、シミュレーション部16によって行われたシミュレーションの結果、実績取得部20によって取得された生産物の生産に関する実績、およびシミュレーションの結果と生産物の生産に関する実績との差異等を記憶している。
たとえば、モデル生成部12、モデル取得部14、シミュレーション部16、結果取得部18、および分析部22は、プロセッサ等によって実現される。また、たとえば、実績取得部20および通知部26は、通信モジュール等によって実現される。また、たとえば、表示部24は、表示パネル等によって実現される。また、たとえば、記憶部28は、メモリ等によって実現される。
以上、時間算出装置10の機能構成について説明した。
図2は、生産プロセスの一例を示す模式図である。図2を参照して、生産プロセスの一例について説明する。
図2に示すように、生産プロセスは、複数の工程A1~A19を含んでいる。なお、図2では、作業者の操作によって開始される工程にはドット矢印を付しており、作業者の操作によらずに自動的に開始される工程には白矢印を付している。
上述したように、本実施の形態では、生産物は、複数の材料が相互に組み付けられて生産され、複数の工程A1~A19は、複数の材料および複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、資源を用いて複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含んでいる。本実施の形態では、準備工程は、工程A1と工程A2と工程A4と工程A8と工程A10と工程A12と工程A14とを含み、組付工程は、工程A5と工程A9と工程A11と工程A13と工程A15と工程A18とを含んでいる。また、本実施の形態では、複数の材料は、基板と半田と複数の電子部品A~Dとを含んでいる。また、本実施の形態では、複数の材料を相互に組み付けるための資源は、複数の材料を供給する供給装置と、複数の材料を相互に組み付けるための組付部材とを含んでいる。本実施の形態では、供給装置は、複数のフィーダ(図示せず)等を含み、組付部材は、複数の生産装置50のそれぞれが有する吸着ノズル(図示せず)等を含んでいる。資源は、生産物を構成せず、生産物の生産に用いられる物および人等である。
工程A1は、基板を準備する工程である。工程A1は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A1は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、作業端末52に作業開始を入力して、倉庫に保管されている基板を実装ラインまで搬送する。また、基板実装ラインに基板を搬送し終えると作業者は工程A1の作業完了を作業端末52に入力する。
工程A2は、複数の電子部品A~Dおよび半田(図3を参照)を準備する工程である。工程A2は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A2は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、作業端末52に作業開始を入力して、倉庫に保管されている複数の電子部品A~Dおよび半田を実装ラインまで搬送する。また、基板実装ラインに基板を搬送し終えると作業者は工程A2の作業完了を作業端末52に入力する。なお、基板実装ラインが工程A2の作業完了を取得できる場合、作業者の作業端末52への入力を省略してもよい。
工程A3は、工程A1において準備された基板にマーキングを行う工程である。また、工程A3は、工程A7または工程A17において修理された基板にマーキングを行う工程である。なお、修理されて再投入される基板はマーキングをスキップしてもよい。工程A3は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A3は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、レーザーマーカである。たとえば、当該生産装置50は、基板が当該生産装置50に供給された場合、当該基板に生産情報のトレーサビリティのために2次元バーコードのマーキングを行う。
工程A4は、工程A2において準備された半田を供給する工程である。工程A4は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A4は、作業者によって行われる。たとえば、工程A4は、作業者が半田印刷装置に半田を供給することによって行われる。なお、工程A4は半田の供給以外に、半田を自動供給するための半田ポットを半田印刷装置に取り付ける作業、半田を基板に堆積させるためのスキージ、スクリーンマスクを半田印刷装置に取り付ける作業を含む。
工程A5は、工程A3においてマーキングされた基板に、工程A4において供給された半田を印刷する工程である。工程A5は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A5は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、半田印刷装置である。たとえば、当該生産装置50は、基板および半田が供給された場合、当該基板に当該半田を印刷する。なお、工程A5における生産装置50は半田を基板に堆積させる装置であれば半田印刷装置でなくてもよく、たとえば、半田を堆積させる半田塗布装置であってもよい。
工程A6は、工程A5において製造された基板を検査する工程である。工程A6は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A6は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、検査機である。たとえば、当該生産装置50は、基板が当該生産装置50に供給された場合、当該基板に堆積された半田の状態の検査を行う。
工程A7は、工程A6において検査された基板を修理する工程である。工程A7は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A7は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、工程A6において半田の堆積不良等の基板が発見された場合、当該基板の修理を行う。なお、ここで言う修理は少なくとも半田の除去を含む。
工程A8は、工程A2において準備された電子部品Aを供給するための資源を準備する工程である。工程A8は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A8は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、電子部品Aを供給するためのフィーダや電子部品Aが収納された部品リールを生産装置50に取り付ける準備をする。
工程A9は、工程A6において製造された基板に、工程A8において準備されたフィーダによって供給された電子部品Aを実装する工程である。工程A9は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A9は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、実装機である。たとえば、当該生産装置50は、基板および電子部品Aが当該生産装置50に供給された場合、基板への電子部品Aの実装を行う。
工程A10は、工程A2において準備された電子部品Bを供給するための資源を準備する工程である。工程A10は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A10は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、電子部品Bを供給するためのフィーダや電子部品Bが収納された部品リールを生産装置50に取り付ける準備をする。
工程A11は、工程A9において製造された基板に、工程A10において準備されたフィーダによって供給された電子部品Bを実装する工程である。工程A11は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A11は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、実装機である。たとえば、当該生産装置50は、基板および電子部品Bが当該生産装置50に供給された場合、基板への電子部品Bの実装を行う。
工程A12は、工程A2において準備された電子部品Cを供給するための資源を準備する工程である。工程A12は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A12は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、電子部品Cを供給するためのフィーダや電子部品Cが収納された部品リールを生産装置50に取り付ける準備をする。
工程A13は、工程A11において製造された基板に、工程A12において供給された電子部品を実装する工程である。工程A13は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A13は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、実装機である。たとえば、当該生産装置50は、基板および電子部品が当該生産装置50に供給された場合、基板への電子部品Cの実装を行う。
工程A14は、工程A2において準備された電子部品Dを供給するための資源を準備する工程である。工程A14は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A14は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、電子部品Dを供給するためのフィーダや電子部品Dが収納された部品リールを生産装置50に取り付ける準備をする。
工程A15は、工程A13において製造された基板に、工程A14において供給された電子部品Dを実装する工程である。工程A15は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A15は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、実装機である。たとえば、当該生産装置50は、基板および電子部品Dが当該生産装置50に供給された場合、基板への電子部品Dの実装を行う。
工程A16は、工程A15において製造された基板を検査する工程である。工程A16は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A16は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、検査機である。たとえば、当該生産装置50は、基板が当該生産装置50に供給された場合、当該基板に実装された部品の実装状態の検査を行う。
工程A17は、工程A16において検査された基板を修理する工程である。工程A17は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A17は、作業者によって行われる。たとえば、作業者は、工程A16において不良な基板が発見された場合、当該基板の修理を行う。ここで言う修理は少なくとも半田または部品の除去、実装された部品の位置の修正等を含み、工程A17から工程A3に進む修理基板は上述した半田または部品を除去した基板が対象となる。
工程A18は、工程A16において製造された基板をリフローする工程である。工程A18は、作業者の操作によらずに自動的に開始される。たとえば、工程A18は、生産装置50によって行われる。たとえば、当該生産装置50は、リフロー炉である。たとえば、当該生産装置50は、基板が当該生産装置50に供給された場合、当該基板に堆積された半田を固化させて部品を基板に接合させる。
工程A19は、工程A18において製造された実装基板を搬送する工程である。工程A19は、作業者の操作によって開始される。たとえば、工程A19は、作業者によって行われ、中間在庫として保管庫へ搬送したり、次の生産工程へ搬送したりする。
本実施の形態では、上述したような複数の工程A1~工程A19を経て、生産物である実装基板が生産される。
上述したように、本実施の形態では、生産物の生産に関する実績は、準備工程の開始時刻、準備工程の終了時刻、組付工程の開始時刻、および組付工程の終了時刻の少なくとも1つを含んでいる。たとえば、当該準備工程の開始時刻は、現実における、工程A1の開始時刻、工程A2の開始時刻、工程A4の開始時刻、工程A8の開始時刻、工程A10の開始時刻、工程A12の開始時刻、工程A14の開始時刻を含んでいる。また、たとえば、当該準備工程の終了時刻は、現実における、工程A1の終了時刻、工程A2の終了時刻、工程A4の終了時刻、工程A8の終了時刻、工程A10の終了時刻、工程A12の終了時刻、工程A14の終了時刻を含んでいる。また、たとえば、当該組付工程の開始時刻は、現実における、工程A5の開始時刻、工程A9の開始時刻、工程A11の開始時刻、工程A13の開始時刻、工程A15の開始時刻、工程A18の開始時刻を含んでいる。また、たとえば、当該組付工程の終了時刻は、現実における、工程A5の終了時刻、工程A9の終了時刻、工程A11の終了時刻、工程A13の終了時刻、工程A15の終了時刻、工程A18の終了時刻を含んでいる。
以上、生産プロセスの一例について説明した。
図3は、図2の生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルの一例を示す模式図である。図4は、図3のシミュレーションモデルに含まれる実行部の一例を示す模式図である。図3および図4を参照して、シミュレーションモデルの一例について説明する。
図3に示すように、シミュレーションモデルは、それぞれが複数の工程A1~A19のうち対応する工程を実行する複数の実行部B1~B19を含んでいる。複数の工程A1~A19は、複数の実行部B1~B19に対応している。
たとえば、複数の実行部B1~B19のそれぞれは、複数の工程A1~A19のうち当該実行部に対応する工程が終了した場合、当該工程が終了したことを示す通知を複数の実行部B1~B19のうち当該工程の次の工程を実行する実行部に送信し、当該実行部は、当該通知を受信していない場合、複数の工程のうち当該実行部に対応する工程を実行しない。たとえば、実行部B3は、実行部B1から当該通知を受信していない場合には工程A3を実行せず、工程A3を終了した場合には実行部B5に当該通知を送信する。たとえば、当該通知は、トークン、内部イベント、または外部イベントである。なお、ここで言う通知は、その言葉自体に限定されることはない。つまり、当該工程から次の工程に知らせること以外に例えば、当該工程から次の工程に情報を受け渡し、次の工程は自らその情報を取得することも本発明に適用される。
図4に示すように、本実施の形態では、複数の実行部B1~B19のそれぞれは、ステートマシンとして機能するファンクションブロックである。たとえば、ファンクションブロックは、待ち状態のときに、材料、組付けられた材料、資源、トークン、および外部イベント発生通知または内部イベント発生通知を受信した場合、イベント実行状態となり、設定された所定時間の間、所定のイベントを実行する。また、たとえば、ファンクションブロックは、当該イベントが終了した場合、後工程を実行するファンクションブロックに、材料、資源、トークン、および内部イベント発生通知を送信し、再び待ち状態となる。複数の実行部B1~B19のそれぞれは、所定のイベントとして、当該実行部に対応する工程を実行する。たとえば、工程を実行後、ファンクションブロックは、下流の工程に内部イベントを通知する。なお、設定された所定時間は予めユーザによって設定もしくは、過去に取得した対象工程の開始時刻と終了時刻に基づいて設定してもよい。また、組付けられた材料を通知することは、各工程で準備される材料を仮想的に組み付けて受け渡すことであり、材料を組み付ける工程でない工程では、材料を組み付けずに下流の工程に組付けられた材料を受け渡す。
図3に示すように、実行部B1は、工程A1を実行する。たとえば、実行部B1は、待ち状態のときに、作業者が工程A1を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A1を実行する。シミュレーションにおける工程A1では、仮想的に設定された枚数の基板を1枚ずつ下流の工程A3に受け渡し、設定された枚数から受け渡した基板の枚数を減算する。なお、実行部B1を実行状態とさせるトリガとしては、例えばユーザからのシミュレーション実行通知を受け取ることや、設定された所定時刻に実行通知を受け取ることが挙げられる。
実行部B2は、工程A2を実行する。たとえば、実行部B2は、待ち状態のときに、作業者が工程A2を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A2を実行する。シミュレーションにおける工程A2では、仮想的に工程A5、A9~A15での実行に必要な材料および資材を設定された所定数だけ各工程に供給することである。なお、実行部B2を実行状態とさせるトリガとしては、例えばユーザからのシミュレーション実行通知を受け取ることや、設定された所定時刻に実行通知を受け取ることが挙げられる。
実行部B3は、工程A3を実行する。たとえば、実行部B3は、待ち状態のときに、実行部B1が工程A1を終了したことを示す通知および生産装置50が工程A3を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A3を実行する。シミュレーションにおける工程A3では、仮想的に基板にマーキングをして、下流の工程A5に基板を受け渡す。
実行部B4は、工程A4を実行する。たとえば、実行部B4は、待ち状態のときに、実行部B2が工程A2を終了したことを示す通知および作業者が工程A4を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A4を実行する。シミュレーションにおける工程A4では、工程A2から受け渡された材料や資材(半田を自動供給するための半田ポット、半田を基板に堆積させるためのスキージ、スクリーンマスク等)を仮想的に組み付ける。
実行部B5は、工程A5を実行する。たとえば、実行部B5は、待ち状態のときに、実行部B3が工程A3を終了したことを示す通知、実行部B4が工程A4を終了したことを示す通知、および生産装置50が工程A5を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A5を実行する。シミュレーションにおける工程A5では、仮想的に工程A3から基板を受け取り、半田を基板に組付けて、下流の工程A6に基板を受け渡す。また、半田には全体量と1つの基板に組み付ける量が設定されており、基板に組付けられる毎に全体量から1つの基板に組み付ける量が減算される。
実行部B6は、工程A6を実行する。たとえば、実行部B6は、待ち状態のときに、実行部B5が工程A5を終了したことを示す通知および生産装置50が工程A6を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A6を実行する。工程A6の後工程は工程A9とA7に分岐しており、工程A6を終了したことを示す通知は予め設定された比率で工程A9とA7に送られる。予め設定された比率はユーザにより設定されてもよいし、過去に取得した検査合格率に基づいて設定されてもよい。
実行部B7は、工程A7を実行する。たとえば、実行部B7は、待ち状態のときに、実行部B6が工程A6を終了したことを示す通知および作業者が工程A7を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A7を実行する。シミュレーションにおける工程A7では、仮想的に組付けられた半田を除いて工程A1に基板を受け渡す。
実行部B8は、工程A8を実行する。たとえば、実行部B8は、待ち状態のときに、実行部B2が工程A2を終了したことを示す通知および作業者が工程A8を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A8を実行する。シミュレーションにおける工程A8では、仮想的に工程A2から受け渡された材料や資材(電子部品Aを供給するためのフィーダや電子部品Aが収納された部品リール)を仮想的に組み付ける。また、部品には総数と1つの基板に組付ける数が設定されており、基板に組付けられる毎に総数から1つの基板に組付ける数が減算される。
実行部B9は、工程A9を実行する。たとえば、実行部B9は、待ち状態のときに、実行部B6が工程A6を終了したことを示す通知、実行部B8が工程A8を終了したことを示す通知、および生産装置50が工程A9を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A9を実行する。シミュレーションにおける工程A9では、仮想的に工程A6から基板を受け取り、基板に部品を組み付けて下流の工程A11に基板を受け渡す。
実行部B10は、工程A10を実行する。たとえば、実行部B10は、待ち状態のときに、実行部B2が工程A2を終了したことを示す通知および作業者が工程A10を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A10を実行する。シミュレーションにおける工程A10では、仮想的に工程A2から受け渡された材料や資材(電子部品Aを供給するためのフィーダや電子部品Aが収納された部品リール)を仮想的に組み付ける。また、部品には総数と1つの基板に組付ける数が設定されており、基板に組付けられる毎に総数から1つの基板に組付ける数が減算される。
実行部B11は、工程A11を実行する。たとえば、実行部B11は、待ち状態のときに、実行部B9が工程A9を終了したことを示す通知、実行部B10が工程A10を終了したことを示す通知、および生産装置50が工程A11を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A11を実行する。シミュレーションにおける工程A11では、仮想的に工程A9から基板を受け取り、基板に部品を組み付けて下流の工程A13に基板を受け渡す。
実行部B12は、工程A12を実行する。たとえば、実行部B12は、待ち状態のときに、実行部B2が工程A2を終了したことを示す通知および作業者が工程A12を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A12を実行する。シミュレーションにおける工程A12では、仮想的に工程A2から受け渡された材料や資材(電子部品Bを供給するためのフィーダや電子部品Bが収納された部品リール)を仮想的に組み付ける。また、部品には総数と1つの基板に組付ける数が設定されており、基板に組付けられる毎に総数から1つの基板に組付ける数が減算される。
実行部B13は、工程A13を実行する。たとえば、実行部B13は、待ち状態のときに、実行部B11が工程A11を終了したことを示す通知、実行部B12が工程A12を終了したことを示す通知、および生産装置50が工程A13を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A13を実行する。シミュレーションにおける工程A13では、仮想的に工程A11から基板を受け取り、基板に部品を組み付けて下流の工程A15に基板を受け渡す。また、部品には総数と1つの基板に組付ける数が設定されており、基板に組付けられる毎に総数から1つの基板に組付ける数が減算される。
実行部B14は、工程A14を実行する。たとえば、実行部B14は、待ち状態のときに、実行部B2が工程A2を終了したことを示す通知および作業者が工程A14を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A14を実行する。シミュレーションにおける工程A14では、仮想的に工程A2から受け渡された材料や資材(電子部品Cを供給するためのフィーダや電子部品Cが収納された部品リール)を仮想的に組み付ける。
実行部B15は、工程A15を実行する。たとえば、実行部B15は、待ち状態のときに、実行部B13が工程A13を終了したことを示す通知、実行部B14が工程A14を終了したことを示す通知、および生産装置50が工程A15を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A15を実行する。シミュレーションにおける工程A15では、仮想的に工程A13から基板を受け取り、基板に部品を組み付けて下流の工程A16に基板を受け渡す。また、部品には総数と1つの基板に組付ける数が設定されており、基板に組付けられる毎に総数から1つの基板に組付ける数が減算される。
実行部B16は、工程A16を実行する。たとえば、実行部B16は、待ち状態のときに、実行部B15が工程A15を終了したことを示す通知および生産装置50が工程A16を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A16を実行する。工程A16の後工程は工程A18とA17に分岐しており、工程A16を終了したことを示す通知は予め設定された比率で工程A18とA17に送られる。シミュレーションにおける工程A16では、仮想的に工程A15から基板を受け取り、下流の工程A17または工程A18に基板を受け渡す。予め設定された比率はユーザにより設定されてもよいし、過去に取得した検査合格率に基づいて設定されてもよい。
実行部B17は、工程A17を実行する。たとえば、実行部B17は、待ち状態のときに、実行部B16が工程A16を終了したことを示す通知および作業者が工程A17を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A17を実行する。シミュレーションにおける工程A17では、仮想的に組付けられた半田や部品を除いて工程A1に基板を受け渡す。
実行部B18は、工程A18を実行する。たとえば、実行部B18は、待ち状態のときに、実行部B16が工程A16を終了したことを示す通知および生産装置50が工程A18を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A18を実行する。シミュレーションにおける工程A18では、仮想的に工程16から基板を受け取り、下流の工程A19に基板を受け渡す。
実行部B19は、工程A19を実行する。たとえば、実行部B19は、待ち状態のときに、実行部B18が工程A18を終了したことを示す通知および生産装置50が工程A19を開始したことを示す通知を受けた場合、工程A19を実行する。シミュレーションにおける工程A19では、仮想的に工程18から基板を受け取り、生産物の生産が完了したとして加算される。
本実施の形態では、上述したような複数の実行部B1~B19等によって、シミュレーションモデルが構成され、生産物の生産プロセスのシミュレーションが行われる。
上述したように、本実施の形態では、シミュレーションの結果は、準備工程の開始時刻、準備工程の終了時刻、組付工程の開始時刻、および組付工程の終了時刻の少なくとも1つを含んでいる。たとえば、当該準備工程の開始時刻は、シミュレーションにおける、工程A1の開始時刻、工程A2の開始時刻、工程A4の開始時刻、工程A8の開始時刻、工程A10の開始時刻、工程A12の開始時刻、工程A14の開始時刻を含んでいる。また、たとえば、当該準備工程の終了時刻は、シミュレーションにおける、工程A1の終了時刻、工程A2の終了時刻、工程A4の終了時刻、工程A8の終了時刻、工程A10の終了時刻、工程A12の終了時刻、工程A14の終了時刻を含んでいる。また、たとえば、当該組付工程の開始時刻は、シミュレーションにおける、工程A5の開始時刻、工程A9の開始時刻、工程A11の開始時刻、工程A13の開始時刻、工程A15の開始時刻、工程A18の開始時刻を含んでいる。また、たとえば、当該組付工程の終了時刻は、シミュレーションにおける、工程A5の終了時刻、工程A9の終了時刻、工程A11の終了時刻、工程A13の終了時刻、工程A15の終了時刻、工程A18の終了時刻を含んでいる。
以上、シミュレーションモデルの一例について説明した。
図5は、図3のシミュレーションモデルに含まれる第1実行部のモードの遷移を示す模式図である。図5を参照して、第1実行部のモードの遷移について説明する。
図5に示すように、第1実行部は、複数の工程A1~A19のうち自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて自工程を実行する第1モードに遷移し、自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する。
本実施の形態では、実行部B3~B19のそれぞれが、第1実行部に相当する。たとえば、実行部B11は、複数の工程A1~A19のうち自工程である工程A11の前工程である工程A9および工程A10が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて、自工程を実行する第1モードに遷移する。また、たとえば、実行部B11は、複数の工程A1~A19のうち自工程である工程A11が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて、自工程である工程A11を実行するのを待機する第2モードに遷移する。
たとえば、第1実行部は、第1モードのときに自工程が終了した場合に自工程終了通知を送信し、自工程終了通知を送信した場合に第1モードから第2モードに遷移する。具体的には、たとえば、実行部B11は、第1モードのときに自工程である工程A11が終了した場合に自工程終了通知を送信し、自工程終了通知を送信した場合に第1モードから第2モードに遷移する。
また、たとえば、第1実行部の自工程の前工程は、組付工程を含み、前工程終了通知は、組付工程が終了したことを示す組付工程終了通知を含み、第1実行部は、第2モードのときに組付工程終了通知を受信した場合に第2モードから第1モードに遷移する。具体的には、たとえば、実行部B11の自工程である工程A11の前工程は、組付工程である工程A9を含み、前工程終了通知は、組付工程である工程A9が終了したことを示す組付工程終了通知を含み、実行部B11は、第2モードのときに組付工程終了通知を受信した場合に第2モードから第1モードに遷移する。
また、たとえば、第1実行部の自工程の前工程は、準備工程を含み、前工程終了通知は、準備工程が終了したことを示す準備工程終了通知を含み、第1実行部は、第2モードのときに組付工程終了通知を受信した場合であって準備工程終了通知を既に受信している場合に第2モードから第1モードに遷移する。具体的には、たとえば、実行部B11の自工程である工程A11の前工程は、準備工程である工程A10を含み、前工程終了通知は、準備工程である工程A10が終了したことを示す準備工程終了通知を含み、実行部B11は、第2モードのときに組付工程終了通知を受信した場合であって準備工程終了通知を既に受信している場合に第2モードから第1モードに遷移する。
本実施の形態では、第1実行部は、第2モードのときに自工程の前工程である準備工程によって準備される材料および資源の少なくとも一方が不足している場合に第4モードに遷移し、第4モードのときに準備工程終了通知を受信した場合に第2モードに遷移する。つまり、本実施の形態では、第1実行部は、組付工程終了通知を受信する前に準備工程終了通知を受信していれば第2モードになっており、組付工程終了通知を受信する前に準備工程終了通知を受信しなければ第4モードになっている。具体的には、たとえば、実行部B11は、第2モードのときに自工程の前工程である工程A10によって準備される材料および資源の少なくとも一方が不足している場合に第4モードに遷移し、第4モードのときに準備工程終了通知を受信した場合に第2モードに遷移する。また、たとえば、実行部B11は、組付工程終了通知を受信する前に準備工程終了通知を受信していれば第2モードになっており、組付工程終了通知を受信する前に準備工程終了通知を受信しなければ第4モードになっている。
たとえば、前工程終了通知は、複数の実行部B1~B19のうち第1実行部の自工程の前工程を実行する第2実行部から送信される。たとえば、実行部B11の自工程である工程A11の前工程である工程A9を実行する実行部B9は、工程A9が終了した場合に工程A9が終了したことを示す前工程終了通知を実行部B11に送信する。つまり、たとえば、前工程終了通知は、第1実行部である実行部B11の自工程の前工程を実行する第2実行部である実行部B9から送信される。また、たとえば、実行部B11の自工程である工程A11の前工程である工程A10を実行する実行部B10は、工程A10が終了した場合に工程A10が終了したことを示す前工程終了通知を実行部B11に送信する。つまり、たとえば、前工程終了通知は、第1実行部である実行部B11の自工程の前工程を実行する第2実行部である実行部B10から送信される。このように、たとえば、実行部B11は、実行部B9から送信される前工程終了通知、および実行部B10から送信される前工程終了通知を受信する。
また、たとえば、前工程終了通知は、第1実行部の自工程の前工程を実際に実行する実行装置(実機)から出力される。たとえば、実行部B11の自工程である工程A11の前工程である工程A9を実際に実行する実行装置は、工程A9が実際に終了した場合に工程A9が終了したことを示す前工程終了通知を実行部B11に送信する。つまり、たとえば、前工程終了通知は、第1実行部である実行部B11の自工程の前工程である工程A9を実際に実行する実行装置から送信される。また、たとえば、実行部B11の自工程である工程A11の前工程である工程A10を実際に実行する実行装置は、工程A10が実際に終了した場合に工程A10が終了したことを示す前工程終了通知を実行部B11に送信する。つまり、たとえば、前工程終了通知は、第1実行部である実行部B11の自工程の前工程である工程A10を実際に実行する実行装置から送信される。このように、たとえば、実行部B11は、工程A9を実際に実行する実行装置から送信される前工程終了通知、および工程A10を実際に実行する実行装置から送信される前工程終了通知を受信する。
また、たとえば、第1実行部は、第1モードのときおよび第2モードのときに異常が発生した場合に異常が解消するまで待機する第3モードに遷移する。具体的には、たとえば、実行部B11は、第1モードのときおよび第2モードのときに異常が発生した場合に異常が解消するまで待機する第3モードに遷移する。シミュレーションにおける第3モードへの遷移は予め設定された所定の確率で遷移する。所定の確率とはユーザによって設定されてもよいし、過去に取得した異常発生率に基づいて設定されてもよい。
本実施の形態では、第1実行部は、第1モードのときに異常が発生した場合に異常発生通知を送信し、異常発生通知を送信した場合に第1モードから第3モードに遷移する。また、本実施の形態では、第1実行部は、第2モードのときに異常が発生した場合に異常発生通知を送信し、異常発生通知を送信した場合に第2モードから第3モードに遷移する。
また、本実施の形態では、第1実行部は、第1モードから第3モードに遷移した場合において、第3モードのときに異常が解消したことを示す異常解消通知を受信した場合に第3モードから第1モードに遷移する。また、本実施の形態では、第1実行部は、第2モードから第3モードに遷移した場合において、第3モードのときに異常が解消したことを示す異常解消通知を受信した場合に第3モードから第2モードに遷移する。たとえば、異常解消通知は、第1実行部の自工程を実際に実行する実行装置等から送信される。
また、たとえば、第1実行部の自工程は、基板に部品を実装する工程であり、第1実行部は、第1モードのときに基板に部品を実装し、第2モードのときに基板および部品が供給されるまで待機する。具体的には、たとえば、実行部B11の自工程である工程A11は、基板に電子部品Bを実装する工程であり、実行部B11は、第1モードのときに基板に電子部品Bを実装し、第2モードのときに基板および電子部品Bが供給されるまで待機する。
また、たとえば、第1実行部の自工程は、部品およびフィーダの一方を準備する工程であり、第1実行部は、第1モードのときに部品およびフィーダの一方を準備し、第2モードのときに準備工程に含まれる前工程が終了するまで待機する。具体的には、たとえば、実行部B10の自工程である工程A10は、フィーダを準備する工程であり、実行部B10は、第1モードのときにフィーダを準備し、第2モードのときに準備工程に含まれる前工程である工程A2が終了するまで待機する。
以上、第1実行部のモードの遷移について説明した。
図6は、図1の時間算出装置10のモデル生成部12の動作の一例を示すフローチャートである。図6を参照して、時間算出装置10のモデル生成部12の動作の一例について説明する。
図6に示すように、まず、モデル生成部12は、生産ラインを配置する作業区を設定する(ステップS1)。たとえば、生産ラインは、複数の工程A1~A19を含む生産プロセスを実行して生産物を生産するための生産ラインであり、作業区は、工場内におけるエリアである。つまり、たとえば、モデル生成部12は、工場内における、生産物を生産するための生産ラインを配置するエリアを決定する。
モデル生成部12は、生産ラインを配置する作業区を設定すると、複数の工程A1~A19を設定する(ステップS2)。たとえば、モデル生成部12は、基板にマーキングを行うマーカ工程を工程A1として設定し、基板に半田付けを行う半田工程を工程A5として設定する。その他の工程についても設定される。
モデル生成部12は、複数の工程を設定すると、複数の工程のそれぞれを実行するステートマシンを設定する(ステップS3)。たとえば、モデル生成部12は、マーカ工程を行うステートマシン(ファンクションブロック)、および半田工程を行うステートマシン(ファンクションブロック)等を設定する。その他の工程についてもステートマシン(ファンクションブロック)が設定される。
モデル生成部12は、複数の工程のそれぞれを実行するステートマシンを設定すると、材料オブジェクトを設定する(ステップS4)。たとえば、材料オブジェクトは、複数の材料に関するオブジェクトであり、ステートマシンとステートマシンとの間でやり取りされる情報である。たとえば、材料オブジェクトは、材料の属性情報を含んでいる。
モデル生成部12は、材料オブジェクトを設定すると、資源オブジェクトを設定し(ステップS5)、処理を終了する。たとえば、資源オブジェクトは、資源に関するオブジェクトであり、ステートマシンとステートマシンとの間でやり取りされる情報である。
以上、時間算出装置10のモデル生成部12の動作の一例について説明した。
図7は、図1の時間算出装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図7を参照して、時間算出装置10のシミュレーション部16の動作の一例について説明する。
図7に示すように、まず、モデル取得部14は、シミュレーションモデルを取得する(モデル取得ステップ)(ステップS11)。
モデル取得部14がシミュレーションモデルを取得すると、シミュレーション部16は、シミュレーションモデルを用いてシミュレーションを行う(シミュレーションステップ)(ステップS12)。
シミュレーション部16は、シミュレーションステップでは、第1実行部の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて、第1実行部の自工程に係る時間を算出する。
たとえば、シミュレーション部16は、第1実行部が第1モードのときの時間の長さと、第1実行部が第2モードのときの時間の長さとを加算することによって、第1実行部の自工程に係る時間を算出する。具体的には、たとえば、シミュレーション部16は、実行部B3が第1モードのときの時間の長さと、実行部B3が第2モードのときの時間の長さとを加算することによって、実行部B3の自工程である工程A3に係る時間を算出する。工程A4~工程A19についても同様である。
また、たとえば、シミュレーション部16は、第1実行部が第1モードのときの時間の長さと、第1実行部が第2モードのときの時間の長さと、第1実行部が第3モードのときの時間の長さと、第1実行部が第4モードのときの時間の長さとを加算することによって、第1実行部の自工程に係る時間を算出する。具体的には、たとえば、シミュレーション部16は、実行部B11が第1モードのときの時間の長さと、実行部B11が第2モードのときの時間の長さと、実行部B11が第3モードのときの時間の長さと、実行部B11が第4モードのときの時間の長さとを加算することによって、実行部B11の自工程である工程A11に係る時間を算出する。工程A5,9,13,14についても同様である。
たとえば、シミュレーション部16がシミュレーションを行うと、表示部24は、シミュレーションの結果を出力する。
シミュレーション部16がシミュレーションを行うと、結果取得部18は、シミュレーションの結果を取得する(結果取得ステップ)(ステップS13)。たとえば、結果取得部18は、シミュレーションにおける複数の工程A1~A19のうち各工程が終了する度に各工程のシミュレーションの結果を取得する。
実績取得部20は、生産物の生産に関する実績を取得する(実績取得ステップ)(ステップS14)。たとえば、実績取得部20は、現実における複数の工程A1~A19のうち各工程が終了する度に各工程の実績を取得する。
結果取得部18がシミュレーション結果を取得し、実績取得部20が生産物の生産に関する実績を取得すると、分析部22は、シミュレーションの結果と生産物の生産に関する実績との差異を分析する(分析ステップ)(ステップS15)。
たとえば、分析部22は、複数の工程A1~工程A19のそれぞれに係る実際の時間とシミュレーションの時間とを比較し、複数の工程A1~工程A19のそれぞれに係る実際の時間とシミュレーションの時間との差異を分析する。具体的には、たとえば、分析部22は、複数の工程A1~工程A19のそれぞれに係る実際の時間とシミュレーションの時間とに差異がある場合、これらの差異が生じた原因を分析する。
分析部22は、シミュレーションの結果と生産物の生産に関する実績との差異を分析すると、分析結果を出力する(ステップS16)。たとえば、分析部22は、表示部24に分析結果を出力し、表示部24に分析結果を表示させる。具体的には、たとえば、分析部22は、シミュレーションの結果と生産物の生産に関する実績との差異が生じた原因を示す情報を表示部24に出力し、表示部24に当該情報を表示させる。
分析部22は、分析結果を出力すると、生産物の生産が終了しているか否かを判定する(ステップS17)。たとえば、分析部22は、複数の工程A1~A19の全てが終了している場合、生産物の生産が終了していると判定する。一方、たとえば、分析部22は、複数の工程A1~A19の全てが終了していない場合、生産物の生産が終了していないと判定する。また、たとえば、生産物を生産する個数が予め決められており、分析部22は、予め決められている個数の生産物が生産された場合、生産物の生産が終了していると判定する。一方、たとえば、分析部22は、予め決められている個数の生産物が生産されていない場合、生産物の生産が終了していないと判定する。
生産物の生産が終了していない場合(ステップS17でNo)、シミュレーション部16は、シミュレーションモデルを用いてシミュレーションを再び行う(シミュレーションステップ)(ステップS12)。たとえば、シミュレーション部16は、直前のステップS12において工程A1についてシミュレーションを行った場合、ここでは工程A2についてシミュレーションを行う。
生産物の生産が終了している場合(ステップS17でYes)、時間算出装置10は、処理を終了する。
以上、時間算出装置10の動作の一例について説明した。
上述したように、時間算出装置10では、第1実行部が第1モードの時間だけでなく、第1実行部が第2モードの時間等も用いて第1実行部の自工程に係る時間を算出できるので、第1実行部の自工程に係る時間をより精度よく算出でき、生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる。
以上、実施の形態に係る時間算出装置10等について説明した。
実施の形態に係る時間算出装置10は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得部14と、モデル取得部14によって取得されたシミュレーションモデルを用いてシミュレーションを行うシミュレーション部16と、シミュレーション部16によって行われたシミュレーションの結果を出力する表示部24とを備え、複数の工程A1~A19は、複数の材料および複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、資源を用いて複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、シミュレーションモデルは、それぞれが複数の工程A1~A19のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部B1~B19を含み、複数の実行部B1~B19は、複数の工程A1~A19のうち自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部(実行部B3~B11)を含み、シミュレーション部16は、第1実行部(実行部B3~B11)の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて、第1実行部(実行部B3~B11)の自工程に係る時間を算出する。
これによれば、第1実行部(実行部B3~B11)の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて第1実行部(実行部B3~B11)の自工程に係る時間を算出するので、第1実行部(実行部B3~B11)が自工程を実行している時間だけでなく第1実行部(実行部B3~B11)が自工程の実行を待機している時間も用いて第1実行部(実行部B3~B11)の自工程に係る時間を算出できる。したがって、第1実行部(実行部B3~B11)の自工程に係る時間をより精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、第1実行部(実行部B3~B11)は、第1モードのときに自工程が終了した場合に自工程終了通知を送信し、自工程終了通知を送信した場合に第1モードから第2モードに遷移する。
これによれば、第1実行部(実行部B3~B11)は自工程が終了した場合に自工程終了通知を送信して第1モードから第2モードに遷移するので、第1実行部(実行部B3~B11)を第1モードから第2モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部(実行部B3~B11)の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程の前工程は、組付工程を含み、前工程終了通知は、組付工程が終了したことを示す組付工程終了通知を含み、第1実行部(たとえば、実行部B11)は、第2モードのときに組付工程終了通知を受信した場合に第2モードから第1モードに遷移する。
これによれば、第1実行部(たとえば、実行部B11)は組付工程終了通知を受信した場合に第2モードから第1モードに遷移するので、第1実行部(たとえば、実行部B11)を第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程の前工程は、準備工程を含み、前工程終了通知は、準備工程が終了したことを示す準備工程終了通知を含み、第1実行部(たとえば、実行部B11)は、第2モードのときに組付工程終了通知を受信した場合であって準備工程終了通知を既に受信している場合に第2モードから第1モードに遷移する。
これによれば、第1実行部(たとえば、実行部B11)は組付工程終了通知を受信した場合であって準備工程終了通知を既に受信している場合に第2モードから第1モードに遷移するので、第1実行部(たとえば、実行部B11)を第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、第1実行部(たとえば、実行部B11)は、第1モードのときおよび第2モードのときに異常が発生した場合に異常が解消するまで待機する第3モードに遷移する。
これによれば、第1実行部(たとえば、実行部B11)は異常が発生した場合に第3モードに遷移するので、第1実行部(たとえば、実行部B11)の第3モードの時間を算出することによって異常に係る時間を算出できる。したがって、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、前工程終了通知は、複数の実行部B1~B19のうち第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程の前工程を実行する第2実行部(たとえば、実行部B9,B10)から送信される。
これによれば、前工程終了通知が前工程を実行する第2実行部(たとえば、実行部B9,B10)から送信されるので、第1実行部(たとえば、実行部B11)を第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、前工程終了通知は、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程の前工程を実際に実行する実行装置から出力される。
これによれば、前工程終了通知が前工程を実際に実行する実行装置から送信されるので、第1実行部(たとえば、実行部B11)を実際の生産物の生産に合わせて第2モードから第1モードにより精度よく遷移させることができる。したがって、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程に係る時間をさらに精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、シミュレーション部16によって行われたシミュレーションの結果を取得する結果取得部18と、生産物の生産に関する実績を取得する実績取得部20と、結果取得部18によって取得された結果と実績取得部20によって取得された実績との差異を分析する分析部22とを備える。
これによれば、生産プロセスのシミュレーションの結果と生産物の生産に関する実績との差異を分析できるので、生産物の生産がシミュレーション通りに行われているか否か等を判定でき、生産物の生産プロセスの評価をより精度よく行える。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、複数の材料は、基板および部品(電子部品A~D)を含み、資源は、部品(電子部品A~D)を供給するためのフィーダを含み、準備工程は、部品(電子部品A~D)を準備する工程、およびフィーダを準備する工程を含み、組付工程は、基板に部品(電子部品A~D)を実装する工程を含む。
これによれば、部品(電子部品A~D)が基板に実装されて生産される生産物の生産に係る時間をより精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、第1実行部(たとえば、実行部B11)の自工程は、基板に部品(たとえば、電子部品B)を実装する工程であり、第1実行部(たとえば、実行部B11)は、第1モードのときに基板に部品(たとえば、電子部品B)を実装し、第2モードのときに基板および部品(たとえば、電子部品B)が供給されるまで待機する。
これによれば、第1実行部(たとえば、実行部B11)が基板に部品(たとえば、電子部品B)を実装する時間、および第1実行部(たとえば、実行部B11)が基板および部品(たとえば、電子部品B)が供給されるまで待機する時間を算出でき、基板に部品(たとえば、電子部品B)を実装する工程に係る時間をより精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出装置10において、第1実行部(たとえば、実行部B10)の自工程は、部品およびフィーダの一方を準備する工程であり、第1実行部(たとえば、実行部B10)は、第1モードのときに部品およびフィーダの一方を準備し、第2モードのときに準備工程に含まれる前工程が終了するまで待機する。
これによれば、第1実行部(たとえば、実行部B10)が部品およびフィーダの一方を準備する時間、および第1実行部(たとえば、実行部B10)が準備工程に含まれる前工程が終了するまで待機する時間を算出でき、部品およびフィーダの一方を準備する工程に係る時間をより精度よく算出できるので、生産物の生産に係る時間をさらに精度よく算出できる。
また、実施の形態に係る時間算出方法は、複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得ステップと、モデル取得ステップで取得されたシミュレーションモデルを用いてシミュレーションを行うシミュレーションステップと、シミュレーションステップで行われたシミュレーションの結果を出力する出力ステップとを備え、複数の工程は、複数の材料および複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、資源を用いて複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、シミュレーションモデルは、それぞれが複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部B1~B19を含み、複数の実行部B1~B19は、複数の工程A1~A19のうち自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部(実行部B3~B11)を含み、シミュレーションステップでは、第1実行部(実行部B3~B11)の第1モードの時間と第2モードの時間とを用いて、第1実行部(実行部B3~B11)の自工程に係る時間を算出する。
これによれば、上記の時間算出装置10と同様の効果を奏する。
(他の実施の形態等)
以上、一つまたは複数の態様に係る時間算出装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。
なお、上述した実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)またはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上述した実施の形態の装置等を実現するソフトウェアは、図6および図7に示すフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
なお、以下のような場合も本開示に含まれる。
(1)上記の少なくとも1つの装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。そのRAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、上記の少なくとも1つの装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の少なくとも1つの装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の少なくとも1つの装置を構成する構成要素の一部または全部は、その装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD(Compact Disc)-ROM、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
本開示は、生産物の生産に係る時間を算出する装置等に利用可能である。
10 時間算出装置
12 モデル生成部
14 モデル取得部
16 シミュレーション部
18 結果取得部
20 実績取得部
22 分析部
24 表示部
26 通知部
28 記憶部

Claims (13)

  1. 複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得部と、
    前記モデル取得部によって取得された前記シミュレーションモデルを用いて前記シミュレーションを行うシミュレーション部と、
    前記シミュレーション部によって行われた前記シミュレーションの結果を出力する出力部とを備え、
    前記複数の工程は、前記複数の材料および前記複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、前記資源を用いて前記複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、
    前記シミュレーションモデルは、それぞれが前記複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部を含み、
    前記複数の実行部は、前記複数の工程のうち前記自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて前記自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ前記自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて前記自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、
    前記シミュレーション部は、前記第1実行部の前記第1モードの時間と前記第2モードの時間とを用いて、前記第1実行部の前記自工程に係る時間を算出する、
    時間算出装置。
  2. 前記第1実行部は、前記第1モードのときに前記自工程が終了した場合に前記自工程終了通知を送信し、前記自工程終了通知を送信した場合に前記第1モードから前記第2モードに遷移する、
    請求項1に記載の時間算出装置。
  3. 前記第1実行部の前記自工程の前記前工程は、前記組付工程を含み、
    前記前工程終了通知は、前記組付工程が終了したことを示す組付工程終了通知を含み、
    前記第1実行部は、前記第2モードのときに前記組付工程終了通知を受信した場合に前記第2モードから前記第1モードに遷移する、
    請求項1または2に記載の時間算出装置。
  4. 前記第1実行部の前記自工程の前記前工程は、前記準備工程を含み、
    前記前工程終了通知は、前記準備工程が終了したことを示す準備工程終了通知を含み、
    前記第1実行部は、前記第2モードのときに前記組付工程終了通知を受信した場合であって前記準備工程終了通知を既に受信している場合に前記第2モードから前記第1モードに遷移する、
    請求項3に記載の時間算出装置。
  5. 前記第1実行部は、前記第1モードのときおよび前記第2モードのときに異常が発生した場合に前記異常が解消するまで待機する第3モードに遷移する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の時間算出装置。
  6. 前記前工程終了通知は、前記複数の実行部のうち前記第1実行部の前記自工程の前記前工程を実行する第2実行部から送信される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の時間算出装置。
  7. 前記前工程終了通知は、前記第1実行部の前記自工程の前記前工程を実際に実行する実行装置から出力される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の時間算出装置。
  8. 前記シミュレーション部によって行われた前記シミュレーションの結果を取得する結果取得部と、前記生産物の生産に関する実績を取得する実績取得部と、前記結果取得部によって取得された前記結果と前記実績取得部によって取得された前記実績との差異を分析する分析部とを備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の時間算出装置。
  9. 前記複数の材料は、基板および部品を含み、
    前記資源は、前記部品を供給するためのフィーダを含み、
    前記準備工程は、前記部品を準備する工程、および前記フィーダを準備する工程を含み、
    前記組付工程は、前記基板に前記部品を実装する工程を含む、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の時間算出装置。
  10. 前記第1実行部の前記自工程は、前記基板に前記部品を実装する前記工程であり、
    前記第1実行部は、前記第1モードのときに前記基板に前記部品を実装し、前記第2モードのときに前記基板および前記部品が供給されるまで待機する、
    請求項9に記載の時間算出装置。
  11. 前記第1実行部の前記自工程は、前記部品および前記フィーダの一方を準備する前記工程であり、
    前記第1実行部は、前記第1モードのときに前記部品および前記フィーダの一方を準備し、前記第2モードのときに前記準備工程に含まれる前記前工程が終了するまで待機する、
    請求項9に記載の時間算出装置。
  12. 複数の材料が相互に組み付けられて生産される生産物を生産するための複数の工程を含む生産プロセスのシミュレーションを行うためのシミュレーションモデルを取得するモデル取得ステップと、
    前記モデル取得ステップで取得された前記シミュレーションモデルを用いて前記シミュレーションを行うシミュレーションステップと、
    前記シミュレーションステップで行われた前記シミュレーションの結果を出力する出力ステップとを備え、
    前記複数の工程は、前記複数の材料および前記複数の材料を相互に組み付けるための資源を準備する準備工程と、前記資源を用いて前記複数の材料を相互に組み付ける組付工程とを含み、
    前記シミュレーションモデルは、それぞれが前記複数の工程のうち対応する工程である自工程を実行する複数の実行部を含み、
    前記複数の実行部は、前記複数の工程のうち前記自工程の前工程が終了したことを示す前工程終了通知に基づいて前記自工程を実行する第1モードに遷移し、かつ前記自工程が終了したことを示す自工程終了通知に基づいて前記自工程を実行するのを待機する第2モードに遷移する第1実行部を含み、
    前記シミュレーションステップでは、前記第1実行部の前記第1モードの時間と前記第2モードの時間とを用いて、前記第1実行部の前記自工程に係る時間を算出する、
    時間算出方法。
  13. 請求項12に記載の時間算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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