JP2023128356A - 筐体 - Google Patents

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Yoko Tanaka
泰仁 田中
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Abstract

【課題】構造上の制約を緩和しつつ、作業負担を軽減でき、壁体の連結強度を良好に発揮できるようにすること。【解決手段】筐体(10)は、連結具(30)を介して隣接する第1壁体(20A)及び第2壁体(20B)を連結する。各壁体は、主面部(21)の外縁側を基端として連なり、筐体の内方に先端を有する接合面部(22)と、接合面部の先端側から主面部に向けられる係止面部(23)とを備えている。連結具は、係止面部の延出方向中間部から受容可能な受け入れ口(37)を有する本体部(31)と、本体部の受け入れ口側に形成された一対の案内部(32)とを備え、本体部の弾性を介して2体の接合面部が押し合う方向に2体並ぶ係止面部を挟み込む。本体部を接合面部に近付ける接近動作にて、一対の案内部は、2体並ぶ係止面部を摺動して前記押し合う方向と反対方向に本体部を弾性変形させ、受け入れ口への2体並ぶ係止面部の通過を案内する。【選択図】図3

Description

本発明は、壁体を連結して構成される筐体に関する。
所定の電気機器を備えた配電盤等にあっては、箱状をなす筐体を備えて構成される。かかる筐体においては、同一面上や直交する方向に2体以上の壁体を並べて連結する構成が知られている。このように壁体を連結する構成が特許文献1に開示されている。
特許文献1は、2体の壁体を鞘部材を介して連結している。壁体の一辺には曲折部が設けられ、曲折部の先端縁を壁体側に鋭角に折り曲げて係止縁部が形成されている。鞘部材は、所定長さを有し、断面略矢印状に形成されている。鞘部材は、略三角形の挿通孔を有する鞘部から隙間を保持して突き出た2つの平行端縁部を備えている。
特許文献1において、2体の壁体を連結する場合、係止縁部が背中合わせになるように2つの曲折部を当接させて配置する。この状態で、係止縁部を鞘部材の鞘部の挿通孔内に挿通させ、鞘部材を2つの曲折部に跨って装着する。これにより、平行端縁部によって曲折部を挟持して2体の壁体を連結し、2つの曲折部を当接させた状態を維持している。
特開2001-65068号公報
特許文献1にあっては、壁体における曲折部の延出方向両端の何れかから係止縁部を鞘部の挿通孔内に差し込みスライドして鞘部材を装着している。このため、曲折部の延出方向両端にて、鞘部材を差し込み可能にするスペースの確保が必要となり、曲折部を短くしたり、筐体自体を大きくしたりする等、構造上の制約が大きくなる、という問題がある。
また、特許文献1は、鞘部材を装着する際のスライドにて、鞘部の内面と係止縁部とが接触するだけでなく、2つの平行端縁部と曲折部とが面接触して擦れ合うこととなる。これにより、鞘部材を装着(挿通)する際の摩擦抵抗が大きくなり、鞘部材の装着、ひいては2枚の壁体を連結する作業負担が大きくなる、という問題がある。ここで、平行端縁部が曲折部と離れていれば、鞘部材を装着する際の摩擦抵抗を小さくできるが、鞘部材によって2つの平行端縁部を挟み込む接圧(面同士が接触しあう圧力、以下同様)が低下し、2体の壁体を連結する強度が不足する、という問題がある。
ところで、2体の壁体を連結する他の従来構造として、壁体の曲折部に穴を形成してリベット止めする構成が挙げられる。かかる構造では、リベット止め用の専用装置が必要となって作業負担が大きくなる他、該専用装置を使用できるように穴や穴の周辺構造を形成する等、構造上の制約が大きくなる、という問題がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、構造上の制約を緩和しつつ、作業負担を軽減でき、2体の壁体の連結強度を良好に発揮することができる筐体を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の筐体は、複数の壁体によって構成され、少なくとも2体の隣接する前記壁体が連結具を介して連結される筐体であって、前記壁体は、前記筐体の外周面を形成する主面部と、前記主面部の外縁側を基端として突出し、前記筐体の内方または外方に先端を有する接合面部と、前記接合面部の先端側から前記主面部に向けられ、前記接合面部との間の角度が鋭角となる係止面部とを備え、前記接合面部及び前記係止面部は、前記主面部の外縁の延出方向に延出し、前記連結具は、2体の前記壁体の前記接合面部同士を接触させて各前記壁体の前記係止面部を並べた状態において、前記係止面部の延出方向中間部から受容可能な受け入れ口を有する本体部と、前記本体部の前記受け入れ口側に形成された一対の案内部とを備え、前記本体部の弾性を介して2体の前記接合面部が押し合う方向に2体並ぶ前記係止面部を挟み込んで2体の前記壁体を連結し、前記連結具による2体の前記壁体の連結での前記本体部を前記接合面部に近付ける接近動作において、前記一対の案内部は、2体並ぶ前記係止面部を摺動して前記本体部を前記押し合う方向と反対方向に弾性変形させ、前記受け入れ口への2体並ぶ前記係止面部の通過を案内することを特徴とする。
本発明によれば、2体の壁体の接合面部同士を接触させた状態にて、本体部により2体並ぶ係止面部を挟み込んで連結具を装着することができる。かかる装着では、係止面部の延出方向中間部にて本体部の受け入れ口を通じて2体並ぶ係止面部を受容すればよく、別途の工具の使用や、係止面部の延出方向に連結具をスライドさせる作業をなくすことができる。これにより、2体の壁体を連結する作業の負担軽減を図りつつ、工具用のスペースや連結具のスライド用のスペースを確保する等の構造上の制約を緩和することができる。また、連結具を上記のようにスライドせずに装着できるので、該装着での接合面部等に対する摩擦の発生を抑制でき、本体部の弾性によって加える力を大きくしても、装着の作業負担が大きくなることを回避することができる。よって、本体部から加える力の増大を図ることができ、2つの接合面部の接圧を高めて2体の壁体の連結強度を良好に発揮することができる。
実施の形態に係る筐体の概略斜視図である。 実施の形態における壁体の連結構造を説明するための概略斜視図である。 図2の分解図である。 図4Aは、図2の上面図であり、図4Bは、連結具を装着する直前状態を示す図4Aと同様の上面図であり、図4Cは、連結具を装着する中途段階の状態を示す図4Aと同様の上面図である。 図5A及び図5Bは、実施の形態における2体の壁体を内方から見た模式図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る筐体について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る筐体の概略斜視図である。図1に示す筐体10は、内部に所定に収容空間を備え、例えば、図示省略した配電盤や制御盤、遮断器等の所定の電気機器を収容空間内に収容する。筐体10は、パネル状をなす複数の壁体を連結することで構成される。更に述べると、筐体10は、上部壁体11と、下部壁体12と、上部壁体11及び下部壁体12の間に設けられる複数の側方壁体20とを備えている。本実施の形態において、側方壁体20は、上部壁体11及び下部壁体12の前後両側において、左右に並んで複数(図1では4体)設けられる。各壁体11、12、20は、特に限定されるものでないが、鋼板等の金属板によって形成することが例示できる。
続いて、左右方向に隣接する2体の側方壁体20の連結構造について説明する。ここでは、代表例として、図1にて二点鎖線で囲まれる部分の連結構造について説明する。以下、図1にて二点鎖線で囲まれる部分を含む左右の側方壁体20のうち、左側に位置する側方壁体20を第1壁体20A、右側に位置する側方壁体20を第2壁体20Bと称する。
図2は、実施の形態における壁体の連結構造を説明するための概略斜視図である。図3は、図2の分解図である。図2及び図3に示すように、第1壁体20Aの右端部と第2壁体20Bの左端部とは、折り曲げて形成されるとともに、相互に隣り合って連結される。第1壁体20A及び第2壁体20Bは、主面部21と、接合面部22と、係止面部23とをそれぞれ備えている。
主面部21は、上下方向及び左右方向に平行に設けられて筐体10の外周面を形成している(図1参照)。主面部21は、第1壁体20A及び第2壁体20Bの平面形状と概略同一の平面形状となる方形状をなし、左右両側に上下方向に延びる2本の長辺を備えている。
接合面部22は、主面部21の長辺を形成する外縁から後方(筐体10の内方)に突出して形成されている。よって、接合面部22は、主面部21の外縁側を基端として連なり、筐体10の内方に先端を有している。接合面部22は、主面部21に対して略直角となる方向に向けられている。
係止面部23は、接合面部22の先端側から主面部21の後面(内面)に向かって突出する。係止面部23は、接合面部22の先端側が基端とされ、該基端と左右方向反対側に先端を有している。係止面部23は、接合面部22との間の角度が鋭角となる方向に向けられている。言い換えると、係止面部23は、接合面部22の先端側領域を90°より大きい角度で屈曲形成することによって形成される。
第1壁体20A及び第2壁体20Bは、それぞれの主面部21が同一面上に配置され、それぞれの接合面部22同士が接触した状態(図2に示す状態)となる。この状態で、第1壁体20A及び第2壁体20Bの係止面部23は、前後方向にて同じ位置となるように配置され、左右方向に並んだ状態となる。かかる状態において、第1壁体20A及び第2壁体20Bに跨って連結具30が装着される。
連結具30は、単一の本体部31と、本体部31に連なって形成される左右一対の案内部32(図2では左の案内部32が不図示)とを備えている。連結具30は、接合面部22及び係止面部23が形成される外縁の延出方向となる上下方向(所定の直線方向)に延出し、該延出する方向にて断面形状が一様になるよう形成されている。本体部31を含む連結具30は、かかる延出方向にて所定長さで接合面部22の後端や係止面部23に接触している。本実施の形態では、連結具30は、左右対称な形状であり、上方から見て前後方向の幅に対し左右方向の幅が約1.2~1.5倍となる形状に設けられている。なお、連結具30は、主面部21と非接触とされる。
連結具30は、押出成形によって形成される長尺部材を所定長さに切断して形成したり、射出成形によって形成したり、1枚の板部材を曲げ加工して形成したりすることが例示できる。連結具30は、アルミニウムやステンレス、ばね鋼等の金属材や、適宜な樹脂材によって構成され、意図的な外力を加えることで弾性変形可能に設けられている。本実施の形態の連結具30は、屈曲した部分の出隅側が断面円弧状に形成されている。
図4Aは、図2の上面図である。図2及び図4Aに示すように、第1壁体20A及び第2壁体20Bに連結具30を装着した状態において、本体部31は、2体並ぶ係止面部23の後部と左右両側とを囲うように設けられる。本体部31は、左右一対の抜け止め部34と、左右一対の接続部35と、中央形成部(当接部)36と、を備え、前方に受け入れ口37を形成している。
一対の抜け止め部34は、上から見て、後方から前方に向かって左右方向の離間幅が次第に小さくなるように形成されている。一対の抜け止め部34は、係止面部23の後方に向けられる部分(面)に接触しており、本実施の形態では、係止面部23の先端に接触している。このように抜け止め部34が係止面部23の先端に接触することで、連結具30にて主面部21から離れる方向となる後方の変位が規制される。
一対の接続部35は、一対の抜け止め部34の後端と、中央形成部36の左右両端とを連結している。一対の接続部35は、上から見て、後方から前方に向かって左右方向の離間幅が次第に大きくなるように形成されている。接続部35は、前端にて連なる抜け止め部34との間の角度が、直角または直角に近い角度になるよう形成されている。これにより、接続部35と抜け止め部34とに跨る入隅部分が溝状に形成され、係止面部23の先端が嵌り込むようになる。
一対の接続部35は、係止面部23に沿って配置される。本実施の形態では、接続部35が係止面部23と面接触或いは若干の隙間を介して配置されている。
中央形成部36は、上から見て左右方向に平行に延出しており、主面部21と平行となり、且つ、接合面部22と直交する方向に向けられている。中央形成部36は、左右両端にて連なる接続部35との間の角度が鈍角になるよう形成されている。
中央形成部36は、接合面部22の先端(後端)となる接合面部22と係止面部23との境界部分に接触している。これにより、中央形成部36と一対の抜け止め部34とによって、2体並ぶ係止面部23を前後方向から挟み込むように設けられる。
一対の案内部32は、本体部31における抜け止め部34の後端を基端として後方に突出して形成され、上から見て、後方から前方に向かって左右方向の離間幅が次第に大きくなるように形成されている。一対の案内部32は、後端にて連なる抜け止め部34との間の角度が、直角または直角に近い角度になるよう形成されている。
案内部32の後端(基端)と抜け止め部34の前端との境界となる出隅部分にて、本体部31の受け入れ口37が形成される。言い換えると、本体部31の受け入れ口37側に案内部32が連なって形成される。受け入れ口37は前後方向に開通しており、後述のように2体並ぶ係止面部23が通過される。受け入れ口37の形成箇所は屈曲部分となるので、断面円弧状の出隅として形成される。
図4Bは、連結具を装着する直前状態を示す図4Aと同様の上面図である。図4Bに示すように、一対の案内部32は、連結具30が係止面部23に装着する前の外力が加わらない無負荷状態にて、2体並ぶ係止面部23の両方に面接触可能とされる。言い換えると、上から見て、一対の案内部32のうちの一方(左側)の案内部32が、2体並ぶ係止面部23のうちの一方(左側)の係止面部23と平行とされ、且つ、他方(右側)の案内部32が他方(右側)の係止面部23と平行とされる。
また、無負荷状態の連結具30において、左右に位置する接続部35及び抜け止め部34の入隅部分の離間幅W1は、2つの接合面部22が面接触した状態での2体並ぶ係止面部23の先端間の左右幅W2に対し、若干小さくまたは同一に形成されている。これにより、2体並ぶ係止面部23に連結具30を装着した状態で、本体部31が左右方向に若干広がる方向に弾性変形する。よって、連結具30は、本体部31の弾性を介して2体並ぶ係止面部23を左右から挟み込み、2体の接合面部22が押し合う方向の力を加えて第1壁体20A及び第2壁体20Bを連結する。
図5A及び図5Bは、実施の形態における2体の壁体を内方から見た模式図である。図5A及び図5Bに示すように、第1壁体20A及び第2壁体20Bにおいて、接合面部22及び係止面部23は、主面部21の長辺となる外縁の上下方向全体に沿って延出している。また、第1壁体20A及び第2壁体20Bそれぞれの接合面部22同士が接触した状態となって連結具30を介して連結されている。
図5Aにおいて、接合面部22及び係止面部23の上下方向(接合面部22及び係止面部23の延出方向)の両端側に連結具30が別体としてそれぞれ設けられている。また、同図では、接合面部22及び係止面部23の上下方向中間部にも、両端側の連結具30とは別体の連結具30が設けられ、第1壁体20A及び第2壁体20Bの間に全部で3体の連結具30が設けられている。このように、連結する2体の側方壁体20(第1壁体20A及び第2壁体20B)を複数の連結具30を介して連結することができる。
図5Aのように3体の連結具30を用いることは一例であって変更してもよく、例えば、上下方向中間部の連結具30を省略して連結具30を上下方向両端側の2体としてもよい。また、連結具30は、上下方向両端側の2体に加え、所定間隔毎に複数の連結具30を設け、全部で4体以上の連結具30を設けたり、図5Bに示すように、接合面部22及び係止面部23の上下方向略全てに亘り設けてもよい。連結具30の上下方向の長さや装着位置、装着数は、第1壁体20A及び第2壁体20Bのサイズや大きさ、重量、厚み等の他、筐体10の用途等の各種条件に応じ、任意に変更することができる。
続いて、第1壁体20A及び第2壁体20Bを連結具30によって連結する連結方法について、図4A及び図4Bに加えて、図4Cを参照して以下に説明する。図4Cは、連結具を装着する中途段階の状態を示す図4Aと同様の上面図である。
まず、図4Bに示すように、第1壁体20A及び第2壁体20Bにおける係止面部23の前後方向の位置を揃えつつ、接合面部22同士が面接触するよう配置する。これにより、2体の係止面部23が左右に並んだ状態となる。かかる第1壁体20A及び第2壁体20Bの配置は、それらの主面部21を作業台等の水平面上に載置したり、鉛直となる壁面等に押さえ付けたりすることによって実施されるが、以下の説明では、各図の矢印方向の向きとした場合にて説明する。
上記のように配置した状態で、2体並ぶ係止面部23に対して一対の案内部32を面接触させてから、連結具30を主面部21に近付ける方向となる前方へ押し込む接近動作を行う。かかる接近動作では、接合面部22に連結具30の本体部31を近付ける動作になる。
連結具30の接近動作によって、図4Cに示すように、2体並ぶ係止面部23に対して一対の案内部32を摺動させる。これにより、図4Cの白矢印で示すように、一対の案内部32が左右方向に相互に離れ、受け入れ口37の左右幅が拡大する方向(2体の接合面部22が押し合う方向と反対方向)に本体部31を弾性変形させる。よって、一対の案内部32は、本体部31の上記弾性変形を案内し、且つ、連結具30の前方への移動、言い換えると、受け入れ口37への2体並ぶ係止面部23の通過を案内する。
なお、本体部31の上記弾性変形は、主として、鈍角となる接続部35と中央形成部36との間の角度が拡大する変形や、接続部35の撓み変形とされる。
連結具30の接近動作を継続し、受け入れ口37が各係止面部23の先端を通過すると、本体部31の弾性によって、受け入れ口37の左右幅が小さくなる初期形状に戻るよう本体部31が形状変化する。これにより、図4Aに示すように、受け入れ口37を通じて2体並ぶ係止面部23が本体部31に左右方向から挟み込まれた状態となって受容され、連結具30が2体並ぶ係止面部23に装着される。この装着において、係止面部23の上下両端側から連結具30を差し込んでスライドさせずに、受け入れ口37を通じて係止面部23を延出方向中間部から本体部31の内部に受容可能となる。
連結具30が2体並ぶ係止面部23に装着された状態で、本体部31の弾性によって2体並ぶ係止面部23が左右方向から挟み込まれる。よって、本体部31から2体の接合面部22が押し合う方向の力が加えられて接圧が発生した状態となり、連結具30で各壁体20A、20Bの接合面部22及び係止面部23を締結した状態として連結する。
また、連結具30の装着状態で、中央形成部36と一対の抜け止め部34とによって2体並ぶ係止面部23を前後方向から挟み込んでいる。これにより、第1壁体20A及び第2壁体20Bの前後方向の相対移動が規制される。
以上のように、上記実施の形態においては、連結具30を装着する作業が上述のように行われるので、リベッタやスクリュードライバ等の別途の工具の使用を不要にでき、且つ、上下方向に連結具30をスライド移動させる作業をなくすことができる。これにより、第1壁体20A及び第2壁体20Bを連結する作業を簡略化して負担の軽減を図ることができる。更に、第1壁体20A及び第2壁体20Bの連結位置周りにおいて、上述の工具用のスペースや連結具30のスライド用のスペースを確保する等の構造上の制約を緩和することができる。
また、連結具30を係止面部23に沿って上下方向にスライド移動させずに装着できるので、装着作業にて係止面部23と本体部31との摩擦の発生を抑制でき、本体部31から加える挟み込み力を大きくしても、装着の作業負担が大きくなることを回避できる。よって、本体部31から加える力の増大を図ることができ、2つの接合面部22の接圧を高めて第1壁体20A及び第2壁体20Bの連結強度を良好に発揮することができる。
更に、連結具30は上下方向に所定長さを有するので、スポット状となるリベット止めに比べて係止面部23に挟み込み力を加える領域を拡大して連結強度の向上を図ることができる。
また、上記のように2体並ぶ係止面部23に対して一対の案内部32が平行となるので、連結具30の接近動作での初期段階にて、2体の係止面部23と一対の案内部32とが図4Bに示すように面接触した状態に容易にセットすることができる。これにより、連結具30を押し込む接近動作が左右方向にぐらつくことを防止でき、接近動作の円滑化を図ることができる。
更に、抜け止め部34によって連結具30の後方の変位が規制され、連結具30の装着状態を安定して維持でき、第1壁体20A及び第2壁体20Bの連結状態を良好に保つことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、向きなどについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
上述した連結具30は、図示構成例に限定されるものでなく、種々の変更が可能である。例えば、中央形成部36が係止面部23や接合面部22から離れた構成としたり、接続部35が係止面部23に面接触せずに部分的に接触する構成としたりしてもよい。また、中央形成部36を形成せずに各接続部35を後方に延長し、各接続部35の後端同士が屈曲部分となって連なる構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、接合面部22に対する主面部21の角度が略直角に形成される場合を説明したが、これに限定されるものでなく、鋭角や鈍角に変更した構成としてもよい。かかる構成では、上記角度変更に応じて、接合面部22に対する係止面部23の角度を変更し、連結具30の屈曲部分の角度を適宜変更してもよい。
また、単一の連結具30に対し、本体部31や一対の案内部32が上下方向(延出方向)に所定間隔を隔てて複数形成される構成としてもよい。
また、主面部21の形状は、筐体10の外周面を形成していればよく、フラットに形成する以外に、円弧に沿って湾曲した形状や、折れ曲がった形状としてもよい。
また、連結具30で連結される壁体は、隣接する壁体であればよく、側方壁体20と上部壁体11や下部壁体12としてもよい。この場合、主面部21と接合面部22との間の角度が鋭角となったり、主面部21が折れ曲がった形状となったりする。
また、上記実施の形態では、連結具30が筐体10の内部に設けられる構成を説明したが、筐体10の外部に設けられる構成としてもよい。この構成では、接合面部22が筐体10の外方(前方)に先端を有し、係止面部23が接合面部22の先端側から主面部21の前面(外面)に向かって鋭角に突出する。
10 :筐体
11 :上部壁体(壁体)
12 :下部壁体(壁体)
20 :側方壁体(壁体)
20A :第1壁体(壁体)
20B :第2壁体(壁体)
21 :主面部
22 :接合面部
23 :係止面部
30 :連結具
31 :本体部
32 :案内部
34 :抜け止め部
35 :接続部
36 :中央形成部(当接部)
37 :受け入れ口

Claims (5)

  1. 複数の壁体によって構成され、少なくとも2体の隣接する前記壁体が連結具を介して連結される筐体であって、
    前記壁体は、前記筐体の外周面を形成する主面部と、前記主面部の外縁側を基端として突出し、前記筐体の内方または外方に先端を有する接合面部と、前記接合面部の先端側から前記主面部に向けられ、前記接合面部との間の角度が鋭角となる係止面部とを備え、前記接合面部及び前記係止面部は、前記主面部の外縁の延出方向に延出し、
    前記連結具は、2体の前記壁体の前記接合面部同士を接触させて各前記壁体の前記係止面部を並べた状態において、前記係止面部の延出方向中間部から受容可能な受け入れ口を有する本体部と、前記本体部の前記受け入れ口側に形成された一対の案内部とを備え、前記本体部の弾性を介して2体の前記接合面部が押し合う方向に2体並ぶ前記係止面部を挟み込んで2体の前記壁体を連結し、
    前記連結具による2体の前記壁体の連結での前記本体部を前記接合面部に近付ける接近動作において、前記一対の案内部は、2体並ぶ前記係止面部を摺動して前記本体部を前記押し合う方向と反対方向に弾性変形させ、前記受け入れ口への2体並ぶ前記係止面部の通過を案内することを特徴とする筐体。
  2. 前記接近動作にて、前記一対の案内部の一方と2体並ぶ前記係止面部の一方とが平行とされ、且つ、2体並ぶ前記係止面部の他方と前記一対の案内部の他方とが平行とされることを特徴とする請求項1に記載の筐体。
  3. 前記本体部は、前記係止面部の先端に接触して前記連結具が前記主面部から離れる方向の変位を規制する抜け止め部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筐体。
  4. 前記本体部は、前記接合面部の先端に接触する当接部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の筐体。
  5. 前記本体部は、前記係止面部の先端に接触して前記連結具が前記主面部から離れる方向の変位を規制する抜け止め部と、前記接合面部の先端に接触する当接部と、前記抜け止め部と前記当接部とを連結して前記係止面部に沿う接続部とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筐体。
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