JP2023127964A - 情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023127964000001
【課題】船舶に接近する物標を検出することができる情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得する取得部と、撮影画像で画像認識された物標における撮影部に対する最近点を特定する特定部と、最近点が、撮影画像における船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定する第一接近判定部と、第一接近領域内と判定された最近点に関する撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第一角度判定部と、を備え、第一角度は、最近点を向く方向が撮影部の撮影軸に対して傾く角度である。
【選択図】図7

Description

本開示は、情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、次のような監視装置が記載されている。すなわち、特許文献1に記載されている監視装置は、レーダ装置と船舶航行支援装置とを連動させ、一方の表示画面上で相手船の自船からの方位及び距離を指定する操作を行った場合、他方の表示画面上に同じ方位及び同じ距離で指定される相手船の位置が表示される。また、上記船舶航行支援装置は、カメラ装置で撮影した海上の景観を表示する表示画面を有し、レーダ装置及び船舶航行支援装置の一方の表示画面上で相手船の位置を指定する操作を行った場合、カメラ装置が相手船を含む方向の景観を拡大して撮影し、船舶航行支援装置の表示画面上に相手船を拡大して表示する。
特許文献1に記載されている監視装置によれば、例えばレーダ装置の表示画面上で相手船を特定すると、船舶航行支援装置のレーダ映像上での相手船が特定される。そして、その相手船の予測航路における相手船妨害ゾーンを見れば、衝突する可能性があるか否かがわかる。したがって、レーダ装置の表示画面上で操船計画を立てることができる。また、特定された相手船を、カメラ装置により拡大して撮影し、船舶航行支援装置の表示画面上に相手船を拡大して表示することにより、その相手船がどのような船舶であるかを知ることができる。
なお、特許文献1に記載されている船舶航行支援装置は、自動衝突予防援助装置(ARPA(Automatic Radar Plotting Aid))とも呼ばれる。
特許第4709684号公報
しかしながら、特許文献1に記載の監視装置はレーダを用いて接近する物標の位置を特定する。そのため、例えばレーダで検出し難い物標の場合、船舶への物標の接近を検出することができないことがあるという課題がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、船舶に接近する物標を検出することができる情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る情報処理装置は、船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部に対する最近点を特定する特定部と、前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定する第一接近判定部と、前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第一角度判定部と、を備え、前記第一角度は、前記最近点を向く方向が前記撮影部の撮影軸に対して傾く角度である。
本開示に係る情報処理方法は、船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部に対する最近点を特定するステップと、前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定するステップと、前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定するステップと、を含み、前記第一角度は、前記最近点を向く方向が前記撮影部の撮影軸に対して傾く角度である。
本開示に係るプログラムは、船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部に対する最近点を特定するステップと、前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定するステップと、前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記第一角度は、前記最近点を向く方向が前記撮影部の撮影軸に対して傾く角度である。
本開示の情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラムによれば、船舶に接近する物標を検出することができる。
本開示の実施形態に係る監視装置の構成例を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能的構成例を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係るカメラの撮影画像の例を示す模式図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置を説明するための模式図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置を説明するための模式図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置を説明するための模式図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置を説明するための模式図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
(監視装置の構成)
以下、本開示の実施形態に係る情報処理装置、監視装置、情報処理方法及びプログラムについて、図1~図12を参照して説明する。図1は、本開示の実施形態に係る監視装置の構成例を示すブロック図である。図2は、本開示の実施形態に係る情報処理装置の機能的構成例を示すブロック図である。図3は、本開示の実施形態に係るカメラの撮影画像の例を示す模式図である。図4~図7は、本開示の実施形態に係る情報処理装置を説明するための模式図である。図8~図11は、本開示の実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。そして、図12は、本開示の実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。なお、各図において同一または対応する構成には同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
図1に示すように本開示の実施形態に係る監視装置100は、情報処理装置1と、カメラ2とを備える。情報処理装置1は、例えばノートPC(パーソナルコンピュータ)、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータと、その周辺装置等を用いて構成することができる。情報処理装置1は、処理装置11と、入力装置12と、表示装置13と、スピーカ14とを備える。処理装置11は、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)等を含む。
入力装置12は、例えば、キーボード、マウス、表示装置13と一体的に構成されたタッチパネル、音声認識装置等を含む。表示装置13は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等である。スピーカ14は、警報音や合成音声信号等を出力する。
カメラ2は、例えば図3に示すように、船舶200の周辺の海上300を撮影できるように船舶200に設置されている。図3に示す撮影画像2aには、船舶200の前方やや左を航行する他の船舶400が含まれている。なお、カメラ2の取り付けは、前方真正面に限らず、360°任意の方向とすることができる。また、監視装置100は、複数のカメラ2を備えていてもよい。また、カメラ2は、360°全方向を撮影するものであってもよい。また、カメラ2は、可視光カメラや、赤外線カメラ、あるいは、それらを組み合わせたものとすることができる。カメラ2は、例えば、所定の周期で繰り返し画像を撮影し、撮影した撮影画像を示す情報を情報処理装置1へ所定の通信回線を介して送信する。なお、本実施形態では、撮影画像2aが含む各画素の位置の水平方向がX方向、垂直方向がY方向であるとする。また、カメラ2は、本開示に係る撮影部の一例である。
監視装置100は、後述するようにして、カメラ2で撮影された撮影画像を情報処理装置1で画像認識し、画像認識された物標の船舶への接近を、画像上の物標の位置の挙動にて判定することで、物標の接近を検出する。ここで、検出対象とする物標は、例えば、他の船舶、ブイ、漂流物等である。
(情報処理装置の機能的構成)
次に図2等を参照して、情報処理装置1の機能的構成について説明する。情報処理装置1は、情報処理装置1を構成するコンピュータ、周辺装置等のハードウェアと、コンピュータが実行するプログラム等のソフトウェアとの組み合わせで構成される機能的構成として以下の各部を備える。すなわち、情報処理装置1は、取得部101、画像認識部102、特定部103、第一接近判定部104、第一角度判定部105、第一継続判定部106、第二接近判定部107、第二角度判定部108、第二継続判定部109、警報出力部110、キャンセル部111、設定部112、及び表示部113を備える。
取得部101は、船舶200に設置されたカメラ2で撮影された撮影画像2aを例えば所定の周期で繰り返し取得する。
画像認識部102は、撮影画像2aに対して画像認識処理を行い、所定の特徴を有する物標(以下、図面を参照する場合等において、船舶400を物標の例として説明する)を認識し、例えば図6に示すように船舶400を囲む認識枠RF1を特定する。認識枠RF1は、4つの角がすべて直角な矩形(長方形)である。認識枠RF1は、例えば、下辺の左端部の座標(XR1、YR1)と、右端部の座標(XR2、YR2)と、上辺の左端部の座標(XR3、YR3)とで特定することができる。あるいは、認識枠RF1は、例えば、下辺の左端部の座標(XR1、YR1)と、2つの辺の長さで特定することができる。画像認識部102における画像認識処理の仕方に限定はなく、例えば、パターンマッチングや学習済み機械学習モデルを用いた画像認識処理によって、他の船舶、ブイ、漂流物等の物標を認識し、認識した物標を囲む認識枠RF1を特定する。
また、画像認識部102は、物標を画像認識した場合、物標を識別する認識符号を物標毎に付与する。そして、画像認識部102は、連続する複数の撮影画像2aにおいて同一の物標を特定し、各認識符号に対応付けて各物標の座標の変化を記録する。また、画像認識部102は、撮影画像2aに物標が含まれているか否かの判定処理等を行うことができる。
特定部103は、撮影画像2aで画像認識された船舶400におけるカメラ2に対する最近点を特定する。最近点は、撮影画像2a上で船舶400の認識枠RF1内でカメラ2に最も近くなる点である。図7に示す例では、最近点MNは、認識枠RF1の下辺の左端部の座標(XR1、YR1)の点又は右端部の座標(XR2、YR2)の点のうち、撮影画像2aの下端の中心CBから垂直方向(Y方向)に延びるカメラ2の撮影軸PAに近い方の点である。この場合、最近点MNは、右端部の座標(XR2、YR2)の点である。
第一接近判定部104は、最近点MNが、撮影画像2aにおける船舶200側の領域である第一接近領域内か否かを判定する。本実施形態では、物標が船舶200に接近しているか否かの判定を、2種類の接近領域を設けて判定する。図4に示す例では、撮影画像2a内に第一接近領域FRと、第二接近領域SRが設定されている。第一接近領域FRは、一点鎖線で示す境界線FLより下側の領域である。第二接近領域SRは、二点鎖線で示す境界線SLより下側の領域である。なお、第一接近領域FRと第二接近領域SRは、撮影画像2aの下端から所定距離の領域である。また、第二接近領域SRは、第一接近領域FRより船舶200寄りである領域である。
なお、第一接近領域FRと第二接近領域SRの設定は、例えば、パラメーターとして入力して任意に設定できるようにすることが望ましい。搭載する船舶200によりカメラ2の取り付け高さは異なる。そのため、第一接近領域FRと第二接近領域SRまでの船舶200からの撮影画像2a上の距離は、船舶200毎に変化する。第二接近領域SRは、例えば、撮影画像2aの下端からの画素数(P1~P5)を定間隔(X1~X5)で複数点(図4は5点の例を示す)分、パラメーターとして入力することで設定することができる。第一接近領域FRについても同様に設定することができる。なお、第一接近領域FRは、第二接近領域SRを包含する領域であれば、第一接近領域FRと第二接近領域SRの設定の仕方に限定はない。
第一角度判定部105は、第一接近領域FR内と判定された最近点MNに関する撮影画像2aにおける第一角度θ1(図7)が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する。第一角度θ1は、最近点MNを向く方向がカメラ2の撮影軸PAに対して傾く角度である。なお、本実施形態では、最近点MNを向く方向は、撮影画像2aの下端の中心CBから最近点MNに延びる方向である。また、本実施形態では、第一角度判定部105による角度についての判定を、一定の角度範囲を有する角度領域を基準として実行する。図5は角度領域の設定例を示す。図5に示す例では、撮影画像2aの下端の中心CBを中心として、撮影軸PAの方向を0°として左右に各々90°で定義し、5°刻みで、左側の角度領域RL1~RL18と、右側の角度領域RR1~RR18を設定している。第一角度判定部105は、図7に示すように、最近点MNが同一の領域(図7の例では角度領域RL3)に位置している場合、第一角度θ1が同じままであると判定する。また、第一角度判定部105は、最近点MNが位置する領域が、例えば角度領域RL3から角度領域RL2に移動した場合、第一角度θ1が小さくなったと判定する。なお、各角度領域は、角度領域の最大角度を含み、角度領域の最小角度を含まない。例えば、角度領域RL1は、0°より大きく5°以下の角度領域である。なお、0°は、角度領域RL1と角度領域RR1のいずれにも含まれず、第一角度判定部105は、第一角度θ1が0°のままである場合を第一角度θ1が同じままであると判定する。第一角度判定部105による判定によって物標が接近する物標なのか、離れる物標なのかを認識することができる。
なお、0°付近で最近点MNが左端部の座標(XR1、YR1)の点と右端部の座標(XR2、YR2)の点とで頻繁に入れ替わる場合、両方を最近点として評価して、より安全な判断を行えるようにしてもよい。
第一継続判定部106は、第一角度θ1が同じまま又は小さくなるとの判定が、所定時間以上継続することを判定する。
第二接近判定部107は、最近点MNが、第二接近領域SR内か否かを判定する。
第二角度判定部108は、第二接近領域SR内と判定された最近点MNに関する撮影画像2aにおける第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する。第二角度は、第二接近領域SR内に位置する最近点MNを向く方向がカメラ2の撮影軸PAに対して傾く角度である。第二角度は、最近点MNが第二接近領域SR内に位置する場合の図7に示す第一角度θ1に対応する。なお、第二角度判定部108は、図5を参照して説明した第一角度判定部105が基準として用いるものと同一の角度領域RL1~RL18及びRR1~RR18を判定の基準として用いてもよいし、異なる角度領域を基準としてもよい。
第二継続判定部109は、第二角度が同じまま又は小さくなるとの判定が、所定時間以上継続することを判定する。第二継続判定部109が判定の基準とする所定時間は、通常、第一継続判定部106が判定の基準とする所定時間より短く設定される。
警報出力部110は、第一接近判定部104の判定結果と、第一角度判定部105の判定結果と、第一継続判定部106の判定結果とに基づき、第一接近領域FRに係る警報信号を出力する。警報出力部110は、さらに、第二接近判定部107の判定結果と、第二角度判定部108の判定結果と、第二継続判定部109の判定結果とに基づき、第二接近領域SRに係る警報信号を、第一接近領域FRに係る警報信号よりも優先的に出力する。
警報出力部110は、船舶400の最近点MNが第一接近領域FR内に入り、第一角度θ1が同一角度領域内に位置する(あるいは同一角度である)又は第一角度θ1が小さくなる状態が、所定時間継続した場合、第一接近領域FR用の警報を出力する。例えば、表示装置13で表示されている船舶400の画像の周辺に接近を示す画像を表示したり、スピーカ14から警報音や警報音声を出力したりする。また、警報出力部110は、船舶400の最近点MNが第二接近領域SR内に入り、第二角度が同一角度領域内に位置する(あるいは同一角度である)又は第二角度が小さくなる状態が、所定時間継続した場合、第二接近領域SR用の警報を出力する。例えば、表示装置13で表示されている船舶400の画像の周辺に接近を示す画像を表示したり、スピーカ14から警報音や警報音声を出力したりする。なお、第二接近領域SR用の警報は、第一接近領域FR用の警報より、より緊迫性が高いことを示す警報とすることが望ましい。第二接近領域SR用の警報は、例えば画像表示の大きさを大きくしたり、画像を点滅させる周期を短くしたり、警報音の鳴動の周期を短くしたりする。また、警報出力部110は、第一接近領域FRに係る警報信号が警報を発する条件を満たす場合でも、第二接近領域SRに係る警報信号が警報を発する条件を満たすとき、第一接近領域FRに係る警報を発せず、第二接近領域SRに係る警報のみを出力する。
なお、警報出力部110は、例えば画像上で警報を出力する場合、複数の物標があるときには、複数の物標に対する警報を並行して出力することができる。
キャンセル部111は、画像認識された物標毎に警報信号をキャンセルする。キャンセル部111は、例えば、図6に示す撮影画像2aにおいて、認識枠RF1内がクリックされた場合、警報をキャンセルするためのボタン等を表示し、ボタンがクリックされた場合、当該船舶400の警報をキャンセルする。警報のキャンセルは、例えば、図6に示すように認識枠RF1が表示された後はいつでも行うことができるようにする。警報が発せられた後でもよく、警報が発せられる前でもよい。警報がキャンセルされた場合、当該物標に対しては警報が発せられなくなる。なお、警報のキャンセルは、キャンセルを取り消せるようにしてもよい。また、複数の物標に対して一括して警報のキャンセルや取り消しを行えるようにしてもよい。
設定部112は、入力装置12に対する入力操作に応じて、第一接近領域FR、第二接近領域SR、角度領域、(継続判定のための)所定時間の新規の設定や、設定の変更を行う。
表示部113は、例えば図6に示すように、撮影画像2aに対して、認識枠RF1、境界線FL、境界線SL、警報信号等を示す画像を重畳させて、表示装置13に表示する。
(情報処理装置の動作例)
図8~図11を参照して情報処理装置1の動作例について説明する。図8に示す処理は、例えば、カメラ2のフレーム周期に合わせて1又は複数フレーム毎に繰り返し実行される。図9に示す処理は、操作者の操作に応じて任意のタイミングで実行される。図10及び図11に示す処理は、例えば図8に示す処理の周期より長い所定の周期で繰り返し実行される。なお、図10及び図11に示すフローは、結合子C1及びC2で互いに結合している。
図8に示す処理が開始されると、まず、取得部101が、撮影画像を取得する(ステップS11)。次に、画像認識部102が、物標を画像認識する(ステップS12)。次に、画像認識部102が、撮影画像2aに物標が含まれているか否かを判定する(ステップS13)。撮影画像2aに物標が含まれている場合(ステップS13:YES)、画像認識部102が、新規の物標があるか否かを判定する(ステップS14)。新規の物標がある場合(ステップS14:YES)、画像認識部102が、新規の物標に認識符号を付与する(ステップS15)。
新規の物標が無い場合(ステップS14:NO)又はステップS15の後、表示部113が撮影画像2aに各物標を囲む認識枠RF1を重畳する(ステップS16)。次に、警報出力部110が、警報出力の設定状態に応じて警報を出力する(ステップS17)。本実施形態では、警報出力の設定状態として、物標毎に、出力、非出力、キャンセルの3つの状態を設定する。また、出力と非出力については、第一接近領域FR用の警報信号の出力及び非出力と第二接近領域SR用の警報信号の出力及び非出力の設定状態がある。警報出力部110は、キャンセルに設定されていない、警報信号の出力設定がある場合、設定状態に応じて、第一接近領域FR用の警報信号又は第二接近領域SR用の警報信号を出力する。
物標が無い場合(ステップS13:NO)又はステップS17の後、表示部113が撮影画像2a上に第一接近領域FRと第二接近領域SRを示す画像を重畳する(ステップS18)。次に、表示部113が、表示装置13の表示画面上に画像を表示して(ステップS19)、図8に示す処理を終了する。
また、図9に示す処理では、キャンセル部111が、警報のキャンセル操作がある場合(ステップS21:YES)、指定された物標の警報をキャンセルする(ステップS22)。
また、図10及び図11に示す処理では、例えば特定部103が、警報をキャンセルされていない物標があるか否かを判定する(ステップS101)。警報をキャンセルされていない物標がある場合(ステップS101:YES)、例えば特定部103が、キャンセルされていないすべての物標を判定済みか否かを判定する(ステップS102)。警報をキャンセルされていない物標がない場合(ステップS101:NO)、又は、キャンセルされていないすべての物標を判定済みの場合(ステップS102:YES)、例えば特定部103が、図10及び図11に示す処理を終了する。キャンセルされていないすべての物標を判定済みでない場合(ステップS102:NO)、例えば特定部103が、判定する物標を選択する(ステップS103)。次に、特定部103が、選択した物標の最近点を特定する(ステップS104)。
次に、第二接近判定部107が、最近点が第二接近領域内か否かを判定する(ステップS105)。最近点が第二接近領域内である場合(ステップS105:YES)、第二角度判定部108が、最近点の角度領域が同じままか、または、小さくなっているか否かを判定する(ステップS106)。最近点が第二接近領域内でない場合(ステップS105:NO)、第二接近判定部107が、当該物標に対する第二接近領域の警報出力の状態を非出力に設定する(ステップS109)。最近点の角度領域が同じままでなく、かつ、小さくなっていない場合(ステップS106:NO)、第二角度判定部108が、当該物標に対する第二接近領域の警報出力の状態を非出力に設定する(ステップS109)。
最近点の角度領域が同じままか、または、小さくなっている場合(ステップS106:YES)、第二継続判定部109が、上記状態が設定された第二時間以上継続したか否かを判定する(ステップS107)。上記状態は、ステップS105がYESかつステップS106がYESの状態である。
上記状態が設定された第二時間以上継続した場合(ステップS107:YES)、第二継続判定部109が、当該物標に対する第二接近領域の警報出力の状態を出力に設定する(ステップS108)。上記状態が設定された第二時間以上継続していない場合(ステップS107:NO)、第二継続判定部109が、当該物標に対する第二接近領域の警報出力の状態を非出力に設定する(ステップS109)。
ステップS108又はステップS109の後、第一接近判定部104が、最近点が第一接近領域内か否かを判定する(ステップS110)。最近点が第一接近領域内である場合(ステップS110:YES)、第一角度判定部105が、最近点の角度領域が同じままか、または、小さくなっているか否かを判定する(ステップS111)。最近点が第一接近領域内でない場合(ステップS111:NO)、第一接近判定部104が、当該物標に対する第一接近領域の警報出力の状態を非出力に設定する(ステップS115)。最近点の角度領域が同じままでなく、かつ、小さくなっていない場合(ステップS111:NO)、第一角度判定部105が、当該物標に対する第一接近領域の警報出力の状態を非出力に設定する(ステップS115)。
最近点の角度領域が同じままか、または、小さくなっている場合(ステップS111:YES)、第一継続判定部106が、上記状態が設定された第一時間以上継続したか否かを判定する(ステップS112)。上記状態は、ステップS110がYESかつステップS111がYESの状態である。
上記状態が設定された第一時間以上継続した場合(ステップS112:YES)、例えば第一継続判定部106が、第二接近領域の警報出力状態が出力に設定されているか否かを判定する(ステップS113)。第二接近領域の警報出力状態が出力に設定されていない場合(ステップS113:NO)、例えば第一継続判定部106が、当該物標に対する第一接近領域の警報出力の状態を出力に設定する(ステップS114)。
上記状態が設定された第一時間以上継続していない場合(ステップS112:NO)、又は、第二接近領域の警報出力状態が出力に設定されている場合(ステップS113:YES)、例えば第一継続判定部106が、当該物標に対する第一接近領域の警報出力の状態を非出力に設定する(ステップS115)。
ステップS114又はステップS115の後、例えば特定部103が、キャンセルされていないすべての物標を判定済みか否かを判定する(ステップS102)。
以上の処理によって、情報処理装置1は、船舶に接近する物標を検出することができる。また、検出結果に応じて警報信号を出力することができる。
(作用効果及び補足説明)
本実施形態は、物標(他船、ブイ、漂流物)までの距離の計算を行わずに、画像認識された物標の最も近い画素の画面上の位置の挙動にて接近を判定して警報する。その際、情報処理装置1は、次の条件が満たされた場合に警報を出力する。まず、例えば、第一接近領域FRの境界線FL以下の画像範囲内に画像検知物標の一部が入ることを条件とする。次に、図7に示すように、撮影画像(監視画面)の下端の中心CBと物標の最も近い点の角度(画面中央縦方向を0°として左右に各々90°で定義)を計算して、或る角度刻みの角度領域の角度が同じまま、または、小さくなる状態が、所定時間以上継続する場合を条件とする。これらの条件が満たされた場合、情報処理装置1は、警報信号(第一接近領域FR用の第一次接近警報)を出力する。その後、画像検知物標全部が境界線FLより上の範囲内、または、角度領域の角度が大きくなれば警報消失とする。なお、所定時間は、例えば、数秒単位で、可変で設定可能とする。
また、本実施形態では、情報処理装置1は、第一継続判定部106を備えることにより、所定時間に亘って接近傾向にある物標を判定できる。
このため、情報処理装置1は、警報が必要な物標を特定できる。
また、本実施形態では、情報処理装置1は、第二接近判定部107を備えることにより、第一接近領域FRに係る判定と独立して、第二接近領域SRに係る判定を行うことができる。
このため、第二接近判定部107により、第一接近領域FRに係る判定で追いつかない程、船舶200に急接近する物標を、第一接近領域FRに係る判定で警報できる。
また、本実施形態では、情報処理装置1は、第二角度判定部108を備えることにより、画像認識された最近点の挙動にて物標の接近を判定できる。
また、本実施形態では、情報処理装置1は、第二継続判定部109を備えることにより、所定時間に亘って接近傾向にある物標を判定できる。
このため、情報処理装置1は、警報が必要な物標を特定できる。
また、本実施形態では、情報処理装置1において、第二継続判定部109の判定における所定時間が、第一継続判定部106における所定時間より短く設定されるため、本態様によれば、第一接近領域FRに係る判定で追いつかない程、船舶200に急接近する物標を、第一接近領域FRに係る判定で警報できる。
また、本実施形態では、第二接近領域SRに係る警報信号を、第一接近領域FRに係る警報信号よりも優先的に出力するため、第一接近領域FRに係る警報よりも、第二接近領域内に係る警報を優先できる。
このため、情報処理装置1は、船舶200に急接近する物標を優先的に警報することができる。
また、本実施形態では、情報処理装置1は、キャンセル部111を備えることにより、操作者は、同じ船団で自船と近距離で作業している船などで必ずしも警報が必要でない場合に警報対象から外すことができる。
第二接近領域SRの境界線SL以下も同様の処理として、判定時間の設定は境界線FLと独立して可能として、警報信号(第二接近領域SR用の第二次接近警報)を出力する。警報消失は境界線FLと同じ処理とする。
同一の画像検知物標に対して、境界線FL以下の画像範囲内の警報出力判定中に境界線SL以下の画像範囲内での警報出力の条件が成立した場合、境界線FL以下の画像範囲内の警報出力判定は非出力に設定される。画像検知物標の最も近い点が境界線SL以下の画像範囲外に出た時点より、再び境界線FL以下の画像範囲内の警報出力判定を行う。
ところで、船舶の衝突事故回避は、目視に加えて、レーダ、AIS(Automatic Identification System;自動船舶識別装置)によることが一般的である。レーダで検知しにくい漁船・プレジャーボートなどの小型船舶、ブイ及び漂流物などの物標や、AIS非搭載の船舶もあり、そのような物標の検知は目視に依るところが大きい。本実施形態の監視装置100によれば、目視による監視作業を支援することができる。本実施形態によれば、物標検知におけるヒューマンエラーを補い、また、労力負担軽減を図ることができる。
なお、本実施形態に係る監視装置100は、洋上で揺れ動く船舶に監視カメラ等のカメラを装備する場合の監視画像の動揺対策として、1)ジンバルやスタビライザーによる機械的な補正、2)カメラ本体内蔵電子回路や画像処理ソフトウェアにて電子演算による補正、3)IMU(慣性計測装置)などで船体動揺を計測して画像認識物標までの距離計算の補正を組み合わせて適用可能である。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
(コンピュータ構成)
図12は、上記実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図を示す。
コンピュータ90は、プロセッサ91、メインメモリ92、ストレージ93、および、インタフェース94を備える。
上述の情報処理装置1は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ93に記憶されている。プロセッサ91は、プログラムをストレージ93から読み出してメインメモリ92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ92に確保する。
プログラムは、コンピュータ90に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータは、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
ストレージ93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムをメインメモリ92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
<付記>
上記実施形態に記載の情報処理装置1は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る情報処理装置1は、船舶200に設置された撮影部(カメラ2)で撮影された撮影画像を取得する取得部101と、前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部(カメラ2)に対する最近点を特定する特定部103と、前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域FR内か否かを判定する第一接近判定部104と、前記第一接近領域FR内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度θ1が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第一角度判定部105と、を備え、前記第一角度θ1は、前記最近点を向く方向が前記撮影部(カメラ2)の撮影軸PAに対して傾く角度である。
本態様及び以下の各態様によれば、情報処理装置1は、物標までの距離の計算を行わずに、画像認識された物標の最も近い画素の画面上の位置の挙動にて接近を判定する。
このため、情報処理装置1は、船舶200に接近する物標を検出することができる。
(2)第2の態様に係る情報処理装置1は、(1)の情報処理装置1であって、前記第一接近領域FRが、前記撮影画像の下端から所定距離の領域である。
(3)第3の態様に係る情報処理装置1は、(1)又は(2)の情報処理装置1であって、前記最近点を向く方向が、前記撮影画像の下端の中心CBから前記最近点に延びる方向である。
(4)第4の態様に係る情報処理装置1は、(1)から(3)のいずれかの情報処理装置1であって、前記第一角度θ1が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第一継続判定部106をさらに備える。
本態様によれば、所定時間に亘って接近傾向にある物標を判定できる。
このため、情報処理装置1は、警報が必要な物標を特定できる。
(5)第5の態様に係る情報処理装置1は、(1)から(4)のいずれかの情報処理装置1であって、前記最近点が、前記第一接近領域FRより前記船舶寄りである第二接近領域SR内か否かを判定する第二接近判定部107をさらに備える。
本態様によれば、第一接近領域FRに係る判定と独立して、第二接近領域SRに係る判定を行うことができる。
このため、第一接近領域FRに係る判定で追いつかない程、船舶200に急接近する物標を、第一接近領域FRに係る判定で警報できる。
(6)第6の態様に係る情報処理装置1は、(5)の情報処理装置1であって、前記第二接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第二角度判定部108をさらに備える。
本態様によれば、情報処理装置1は、画像認識された最近点の挙動にて物標の接近を判定できる。
(7)第7の態様に係る情報処理装置1は、(6)の情報処理装置1であって、前記第二角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第二継続判定部109をさらに備える。
本態様によれば、所定時間に亘って接近傾向にある物標を判定できる。
このため、情報処理装置1は、警報が必要な物標を特定できる。
(8)第8の態様に係る情報処理装置1は、(4)の情報処理装置1であって、前記最近点が、前記第一接近領域FRより前記船舶寄りである第二接近領域SR内か否かを判定する第二接近判定部107と、前記第二接近領域SR内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第二角度判定部108と、前記第二角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第二継続判定部109と、をさらに備え、前記第二継続判定部109の判定における所定時間は、前記第一継続判定部106における所定時間より短く設定される。
本態様によれば、第一接近領域FRに係る判定で追いつかない程、船舶200に急接近する物標を、第一接近領域FRに係る判定で警報できる。
(9)第9の態様に係る情報処理装置1は、(4)の情報処理装置1であって、前記第一接近判定部104の判定結果と、前記第一角度判定部105の判定結果と、前記第一継続判定部106の判定結果とに基づき、前記第一接近領域FRに係る警報信号を出力する警報出力部110をさらに備える。
(10)第10の態様に係る情報処理装置1は、(9)の情報処理装置1であって、前記最近点が、前記第一接近領域FRより前記船舶寄りである第二接近領域SR内か否かを判定する第二接近判定部107と、前記第二接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第二角度判定部108と、前記第二角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第二継続判定部109と、をさらに備え、前記警報出力部110が、さらに、前記第二接近判定部107の判定結果と、前記第二角度判定部108の判定結果と、前記第二継続判定部109の判定結果とに基づき、前記第二接近領域SRに係る警報信号を、前記第一接近領域FRに係る警報信号よりも優先的に出力する。
本態様によれば、第一接近領域FRに係る警報よりも、第二接近領域SR内に係る警報を優先できる。
このため、情報処理装置1は、船舶200に急接近する物標を優先的に警報することができる。
(11)第11の態様に係る情報処理装置1は、(9)又は(10)の情報処理装置1であって、前記画像認識された物標毎に前記警報信号をキャンセルするキャンセル部111をさらに備える。
本態様によれば、操作者は、同じ船団で自船と近距離で作業している船などで必ずしも警報が必要でない場合に警報対象から外すことができる。
(12)第12の態様に係る監視装置100は、(1)から(10)のいずれかの情報処理装置1と、前記撮影部(カメラ2)と、を備える。
本態様によれば、監視装置100は、物標までの距離の計算を行わずに、画像認識された物標の最も近い画素の画面上の位置の挙動にて接近を判定する。
このため、監視装置100は、船舶200に接近する物標を検出することができる。
(13)第13の態様に係る情報処理方法は、船舶200に設置された撮影部(カメラ2)で撮影された撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部(カメラ2)に対する最近点を特定するステップと、前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定するステップと、前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度θ1が、同じまま又は小さくなるか否かを判定するステップと、を含み、前記第一角度θ1は、前記最近点を向く方向が前記撮影部(カメラ2)の撮影軸PAに対して傾く角度である。
本態様によれば、情報処理方法は、物標までの距離の計算を行わずに、画像認識された物標の最も近い画素の画面上の位置の挙動にて接近を判定する。
このため、情報処理方法は、船舶200に接近する物標を検出することができる。
(14)第14の態様に係るプログラムは、船舶200に設置された撮影部(カメラ2)で撮影された撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部(カメラ2)に対する最近点を特定するステップと、前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定するステップと、前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度θ1が、同じまま又は小さくなるか否かを判定するステップと、をコンピュータ90に実行させるプログラムであって、前記第一角度θ1は、前記最近点を向く方向が前記撮影部(カメラ2)の撮影軸PAに対して傾く角度である。
本態様によれば、プログラムは、物標までの距離の計算を行わずに、画像認識された物標の最も近い画素の画面上の位置の挙動にて接近を判定する。
このため、プログラムは、船舶200に接近する物標を検出することができる。
1 情報処理装置
2 カメラ
2a 撮影画像
11 処理装置
12 入力装置
13 表示装置
14 スピーカ
90 コンピュータ
91 プロセッサ
92 メインメモリ
93 ストレージ
94 インタフェース
100 監視装置
101 取得部
102 画像認識部
103 特定部
104 第一接近判定部
105 第一角度判定部
106 第一継続判定部
107 第二接近判定部
108 第二角度判定部
109 第二継続判定部
110 警報出力部
111 キャンセル部
112 設定部
113 表示部
200 船舶
300 海上
400 船舶
CB 中心
FL 境界線
FR 第一接近領域
MN 最近点
P1 画素数
P2 画素数
P3 画素数
P4 画素数
P5 画素数
PA 撮影軸
RF1 認識枠
RL1~18 角度領域
RR1~18 角度領域
SL 境界線
SR 第二接近領域
X1~5 定間隔
XR1~3 座標
YR1~3 座標
θ1 第一角度

Claims (14)

  1. 船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得する取得部と、
    前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部に対する最近点を特定する特定部と、
    前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定する第一接近判定部と、
    前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第一角度判定部と、
    を備え、
    前記第一角度は、前記最近点を向く方向が前記撮影部の撮影軸に対して傾く角度である
    情報処理装置。
  2. 前記第一接近領域が、前記撮影画像の下端から所定距離の領域である
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記最近点を向く方向が、前記撮影画像の下端の中心から前記最近点に延びる方向である
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第一角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第一継続判定部を
    さらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記最近点が、前記第一接近領域より前記船舶寄りである第二接近領域内か否かを判定する第二接近判定部を
    さらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第二接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第二角度判定部を
    さらに備える請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第二角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第二継続判定部を
    さらに備える請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記最近点が、前記第一接近領域より前記船舶寄りである第二接近領域内か否かを判定する第二接近判定部と、
    前記第二接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第二角度判定部と、
    前記第二角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第二継続判定部と、を
    さらに備え、
    前記第二継続判定部の判定における所定時間は、前記第一継続判定部における所定時間より短く設定される
    請求項4に記載の情報処理装置。
  9. 前記第一接近判定部の判定結果と、前記第一角度判定部の判定結果と、前記第一継続判定部の判定結果とに基づき、前記第一接近領域に係る警報信号を出力する警報出力部を
    さらに備える請求項4に記載の情報処理装置。
  10. 前記最近点が、前記第一接近領域より前記船舶寄りである第二接近領域内か否かを判定する第二接近判定部と、
    前記第二接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第二角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定する第二角度判定部と、
    前記第二角度が同じまま又は小さくなるとの前記判定が、所定時間以上継続することを判定する第二継続判定部と、を
    さらに備え、
    前記警報出力部が、さらに、前記第二接近判定部の判定結果と、前記第二角度判定部の判定結果と、前記第二継続判定部の判定結果とに基づき、前記第二接近領域に係る警報信号を、前記第一接近領域に係る警報信号よりも優先的に出力する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記画像認識された物標毎に前記警報信号をキャンセルするキャンセル部を
    さらに備える請求項9又は10に記載の情報処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項の情報処理装置と、
    前記撮影部と、
    を備える監視装置。
  13. 船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得するステップと、
    前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部に対する最近点を特定するステップと、
    前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定するステップと、
    前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定するステップと、
    を含み、
    前記第一角度は、前記最近点を向く方向が前記撮影部の撮影軸に対して傾く角度である
    情報処理方法。
  14. 船舶に設置された撮影部で撮影された撮影画像を取得するステップと、
    前記撮影画像で画像認識された物標における前記撮影部に対する最近点を特定するステップと、
    前記最近点が、前記撮影画像における前記船舶側の領域である第一接近領域内か否かを判定するステップと、
    前記第一接近領域内と判定された前記最近点に関する前記撮影画像における第一角度が、同じまま又は小さくなるか否かを判定するステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記第一角度は、前記最近点を向く方向が前記撮影部の撮影軸に対して傾く角度である
    プログラム。
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