JP2023127959A - 光検出構造、光検出器及び光検出方法 - Google Patents

光検出構造、光検出器及び光検出方法 Download PDF

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哲朗 菅
Tetsuro Suga
和樹 小林
Kazuki Kobayashi
竣 安永
Shun Yasunaga
正彦 白石
Masahiko Shiraishi
隆宏 榎
Takahiro Enoki
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【課題】ショットキー障壁による電流検出時のSN比を改善可能な光検出構造を提供する。【解決手段】本発明に係る光検出構造は、入射光が照射可能に構成された光照射領域が配置された第1面と厚み方向で第1面とは反対側の第2面とを有する半導体基材と、第2面に接して配置された、又は第1面と第2面との間の半導体基材の内部に配置された金属層と、金属層に接続されている電極と、を備える。第1面と平行な方向において、金属層が配置された金属配置領域は光照射領域よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、光検出構造、光検出器及び光検出方法に関する。
近年、光検出器として、ショットキー障壁による電流検出の原理を用いたものが提案されている。例えば、非特許文献1には、シリコン(Si)基板上に複数のナノピラー構造が作製されている赤外光検出器(光検出器)が開示されている。非特許文献1に開示されている赤外光検出器では、表面に金(Au)等の金属膜を有する金ナノピラーが赤外線を吸収するアンテナとして機能する。非特許文献1に開示されている赤外光検出器では、照射された赤外光によって金属膜で励起された自由電子がショットキー障壁を越えて移動する際に、励起された自由電子の数に応じた量の電流が検出される。
例えば、非特許文献2には、Si基板の表面上に複数のナノホールが形成され、Si基板の表面とは反対側の背面から赤外光が照射される赤外光検出器が開示されている。非特許文献2に開示されている赤外光検出器では、赤外線がSi基板の背面から照射されることによってエネルギー損失が抑えられ、感度の向上が図られている。
T. Kan et al., Proc. the 29th IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems (MEMS2016), pp.624-627 (2016). S. Yasunaga et al., Advanced Materials Interfaces, Vol.7, No.21, p.2001039 (2020).
上述の非特許文献2に開示された赤外光検出器のようにショットキー障壁による電流検出を行う従来の光検出器では、暗電流、すなわち赤外光を照射していないときでも検出される電流は基本的にショットキー障壁が形成されている面積に比例する。従来の光検出器では、暗電流に応じて信号対雑音比(SN比)が低下するという問題があった。
本発明は、ショットキー障壁による電流検出時のSN比を改善可能な光検出構造、光検出器及び光検出方法を提供する。
本発明に係る光検出構造は、入射光が照射可能に構成された光照射領域が配置された第1面と厚み方向で第1面とは反対側の第2面とを有する半導体基材と、第2面に接して配置された、又は第1面と第2面との間の半導体基材の内部に配置された金属層と、金属層に接続されている電極と、を備える。第1面と平行な方向において、金属層が配置された金属配置領域は光照射領域よりも小さい。
本発明に係る光検出器は、上述の光検出構造と、光照射領域から金属配置領域に対して入射光を集光状態で照射可能に構成された光学素子と、を備える。
本発明に係る光検出方法では、入射光が照射可能に構成された光照射領域が配置された第1面と厚み方向で第1面とは反対側の第2面とを有する半導体基材と、第2面に接して配置された、又は第1面と第2面との間の半導体基材の内部に配置された金属層と、金属層に接続されている電極と、を備える光検出構造に対して、光照射領域から金属配置領域に対して入射光を集光状態で照射する。
本発明によれば、ショットキー障壁による電流検出時のSN比を改善することができる。
本発明に係る第1実施形態の光検出器の断面図である。 図1に示すC1領域の拡大斜視図である。 図1に示す光検出構造の製造方法を説明するための断面図であって、(a)、(b)は半導体基材に凹部を形成する工程に関し、(c)は金属層を形成する工程に関する。 図1に示す光検出構造の製造方法を説明するための断面図であって、(a)、(b)は半導体基材に凹部を形成する工程に関し、(c)は金属層を形成する工程に関する。 図1に示す光検出構造に関する各寸法を説明するための断面図である。 図5に示す光検出構造に関するシミュレーションの結果を示すグラフである。 図5に示す光検出構造に関して金属層が配置されている場合のシミュレーションの結果を示すグラフである。 図1に示す光検出構造に関する各寸法を説明するための断面図である。 図8に示す光検出構造に関するシミュレーションの結果を示すグラフである。 本発明に係る第2実施形態の光検出器の断面図である。 実施例における応答感度及びSN比の算出方法を説明するための模式的なグラフである。 実施例1及び比較例1における入射光の照射方法を説明するための断面図である。 実施例1及び比較例1における応答感度の測定結果を示すグラフである。 実施例2の光検出器の構成の概略図である。 比較例2の光検出器の構成の概略図である。 実施例2及び比較例2における応答感度の測定結果を示すグラフである。 実施例2及び比較例2におけるSN比の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で参照する図面は模式的なものである。
(第1実施形態)
先ず、本発明に係る第1実施形態の光検出構造、光検出器及び光検出方法について説明する。
[光検出構造]
図1に示すように、本発明の第1実施形態の光検出構造11は、半導体基材21と、金属層31と、電極81と、を備える。半導体基材21には、例えばSi基板が用いられる。半導体基材21は、第1面23と、第2面24と、を有する。第1面23は、平坦な面である。第1面23と第2面24とは、互いに略平行である。以下、第1面23に平行な方向をX方向とする。X方向と同一平面内にあり、且つX方向と直交する方向をY方向とする。X方向及びY方向と直交する方向をZ方向とする。Z方向は、半導体基材21の厚み方向と平行である。第2面24は、Z方向で半導体基材21の第1面23とは反対側の面である。
光検出構造11は、入射光Lを検出するアンテナ構造として機能し、入射光Lの光量に応じた電流を出力可能に構成されている。半導体基材21の第1面23には、入射光Lが照射可能に構成された光照射領域50が配置されている。Z方向に沿って見たとき、光照射領域50は、例えば直径(大きさ)R50の円形状を有する。入射光Lの光軸AXは、Z方向に平行である。
半導体基材21の第2面24には、金属配置領域60が配置されている。Z方向に沿って見たとき、金属配置領域60は、例えばX方向及びY方向の各辺が長さ(大きさ)R60である矩形状を有する。金属配置領域60の長さR60は、光照射領域50の直径R50よりも小さい。したがって、Z方向に沿って見たとき、金属配置領域60は、光照射領域50よりも小さい。SN比を向上させる観点から、入射光Lが照射される金属配置領域60の面積は、例えば光照射領域50の面積の1%以上10%以下であることが好ましい。
金属配置領域60には、X方向及びY方向に沿って複数の凹部70が形成されている。凹部70は、第2面24からZ方向で第1面23に向かって凹んでいる。凹部70のZ方向から見た形状は、例えば矩形状である。金属層31は、Z方向に沿って見たときに金属配置領域60に配置され、第2面24に接している。図1及び図2に示すように、金属層31は、金属配置領域60内の第2面24と、凹部70の底面71と側面(側面の少なくとも一部)72、73、74とに形成されている。凹部70のXY平面での各辺の長さ及び凹部70のZ方向の大きさ(すなわち、深さ)は、入射光Lの波長に応じて適宜設定されている。例えば、入射光Lの波長が赤外波長域内の1100nmを基準とする場合、凹部70の各辺の長さは150nm程度に設定され、凹部70の深さは560nm程度に設定される。
金属層31は、例えばAu、銀(Ag)、銅(Cu)等によって形成されている。また、金属層31は、Au、AgやCuに限らず、低いエネルギーのショットキー障壁を形成する白金シリサイド(PtSi)等の合金によって形成されてもよい。その場合、半導体基材21の材質をP型Siにする等、光検出構造11での検出波長、すなわち入射光Lの波長や金属層31の材質に応じて好適な半導体基材21が適宜選択されることが好ましい。金属層31の厚みは、例えば50nm以上200nm以下であり、入射光Lの波長に応じて適宜設定されている。入射光Lの波長が赤外波長域内の1100nmを基準とする場合、金属層31の厚みは、例えば50nm程度に設定される。
電極81は、金属配置領域60外の第2面24に配置されている。電極81は、金属層31と直接又は電気的に接続されている。具体的には、電極81と金属層31とは、模式的に図示された配線82によって接続されている。配線82は、金属配置領域60外の第2面24に形成されている。電極81及び配線82は、アルミニウム(Al)等によって形成されている。
[光検出構造の製造方法]
次いで、上述の光検出構造11の製造方法について簡単に説明する。
先ず、半導体基材21と同じ材料からなる半導体基材401を用意する。続いて、例えば電子ビーム及びリソグラフィ法を用いて、図3の(a)に示すように、半導体基材401の表面401aにレジスト膜404を形成する。半導体基材401の表面401aは、半導体基材21の第2面24に対応している。表面401aにおいてレジスト膜404が形成されている領域は、金属配置領域60の第2面24のうち凹部70が形成されていない領域に対応している。
次に、例えば反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;RIE)法を用いて、図3の(b)に示すように、レジスト膜404に覆われていない半導体基材401の表面401aに凹部70を形成する。RIEにおけるエッチングガスの種類及び流量は、凹部70の深さ及び半導体基材401の材料に応じて適宜設定すればよい。本工程によって、金属配置領域60に複数の凹部70が形成された半導体基材21が得られる。
次に、レジスト膜404を除去する。続いて、図3の(c)に示すように、例えば斜め蒸着法を用いて、金属配置領域60を含む所定の領域内の半導体基材21の第2面24及び凹部70の底面71及び側面72、73、74に金属層411を形成する。なお、図3の(c)では、Y方向に沿って見ていることから、側面72のみが例示されている。例えば、金属層31の材料の金属をイオンの状態にして、X方向及びZ方向に傾斜する矢印の方向に沿って金属イオンを所定の領域内の半導体基材21の第2面24及び凹部70に向けて蒸着する。凹部70の側面75は、金属イオンの蒸着方向の陰に位置するため、側面75には殆ど金属イオンは付着せず、金属層411は形成されない。
次に、図4の(a)に示すように、一部の金属層411でXY平面に平行な表面411aに、例えばフォトリソグラフィ法を用いてレジスト膜408を形成する。表面411aにおいてレジスト膜408が形成されている領域は、金属配置領域60において金属層31が形成されている領域に対応している。
次に、例えばRIE又は薬液を用いて、図4の(b)に示すように、Z方向から見たときにレジスト膜408に覆われていない金属層411を除去する。その後、レジスト膜408を除去する。本工程によって、金属配置領域60に金属層31が形成された半導体基材21が得られる。
次に、例えば蒸着法を用いて、図4の(c)に示すように、半導体基材21の金属配置領域60内の第2面24、凹部70の露出している底面71、側面75の何れかの所定の領域に電極81或いは配線82を形成する。なお、図4の(c)では、凹部70の露出した底面71に形成された電極81が例示されている。以上の各工程を行うことによって、第1実施形態の光検出構造11を製造することができる。
[光検出器]
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の光検出器101は、上述の光検出構造11と、光学素子111と、を備える。光学素子111は、光検出構造11における光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射可能に構成されている。第1実施形態では、光検出器101は、光学素子111として透過型の屈折レンズ(透過型レンズ)120を備える。
屈折レンズ120は、所謂平凸レンズであり、X方向及びY方向に沿って見たときに略半球形状を有し、屈折レンズ120は、凸曲面121と、平坦面122と、を有する。凸曲面121は、半導体基材21の第1面23から入射光Lの入射側、すなわちZ方向とは逆向きに突出する曲面であって、第1面23から入射光Lの入射側に凸の曲面である。
平坦面122は、Z方向で屈折レンズ120の凸曲面121とは反対側の面である。屈折レンズ120の平坦面122は、半導体基材21の第1面23と接している。なお、平坦面122と第1面23とは、例えば入射光Lが第1面23に対して入射側に反射するのを防止するための反射防止機能を有する接着剤(図示略、反射防止構造)によって接着されている。
屈折レンズ120の凸曲面121の曲率及び形状は、空気側から光軸AXに沿ってZ方向に入射する入射光Lが凸曲面121で屈折し、屈折した入射光L1が平坦面122と第1面23との界面でさらに屈折することをふまえ、光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射するように設計されている。つまり、凸曲面121の曲率及び形状は、入射光Lの波長、入射光Lの波長における半導体基材21の実効屈折率及び屈折レンズ120の屈折率、金属配置領域60の長さR60及び光照射領域50の直径R50に応じて設計されている。
[光検出方法]
第1実施形態の光検出方法は、上述の光検出構造11或いは光検出器101を用いた検出方法であり、少なくとも光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射する工程を備える。
[作用効果]
第1実施形態の光検出構造11は、入射光Lが照射可能に構成された光照射領域50が配置された第1面23とZ方向(厚み方向)で第1面23とは反対側の第2面24とを有する半導体基材21と、第2面24に接して配置された金属層31と、金属層31に接続されている電極81と、を備える。第1面23と平行なXY平面内の方向(第1面と平行な方向)において、金属層31が配置された金属配置領域60は光照射領域50よりも小さい。
上述の構成を備えることによって、光検出構造11では、半導体基材21の第1面23を光入射面として、第1面23の光照射領域50に入射光Lを照射すると、金属層31に対して半導体基材21の内部から、すなわち金属層31に接するSi等の半導体側から入射光Lが照射される。金属層31において露出している表面から見た場合、入射光Lが金属層31に背面照射される。
例えば、図5に示すように、光検出構造11における各寸法及びパラメータを以下のように設定する。
*第2面24に形成された金属層31及び凹部70の底面71に形成された金属層31の厚みa;100nm
*凹部70の側面73、74に形成された金属層31の厚みb;20nm
*凹部70の側面73、74に形成された金属層31同士のY方向での間隔w;400nm
*1つの凹部70に対してX方向又はY方向の両側で隣り合う凹部70(図示略)同士の離間距離P;1000nm
*凹部70の深さh;200nmから2000nmまで変化
*入射光Lの中心波長;1000nmから2000nmまで変化
なお、金属層31の材質をPtSiとし、半導体基材21の材質をP型Siとした場合は、入射光Lの中心波長を中赤外域(波長;訳2.5μm~4μm)に設定可能である。
半導体基材21の実効屈折率は、3.4程度である。金属層31の実効屈折率は、入射光Lの波長によって変化する。例えば、金属層31がAuで形成され、入射光Lの波長が1500nmである場合、金属層31の実効屈折率は0.5+10iである。また、金属層31が銅(Cu)で形成され、入射光Lの波長が1500nmである場合、金属層31の実効屈折率は0.7+10iである。前述のiは、虚数単位を表す。
図6は、図5で上述のパラメータに設定された光検出構造11に金属層31が配置されていない場合に入射光LがZ方向で半導体基材21から金属層31に入射したときのシミュレーション結果を示している。図6に示すように、入射光Lの中心波長を1000nmから2000nmまで変化させたとき、凹部70の深さhが少なくとも200nmから2000nmまでの範囲であると殆ど入射光Lの吸収は生じないことがわかる。一方、図7は、上述のパラメータの光検出構造11に金属層31が配置されている場合に入射光Lが入射したときのシミュレーション結果を示している。図7に示すように、入射光Lの中心波長を1000nmから2000nmまで変化させたとき、中心波長が長くなる程、且つ凹部70の深さhが少なくとも200nmから2000nmまでの間で大きくなる程、金属層31による吸収が生じていることがわかる。特に、入射光Lの中心波長が約1800nm、且つ凹部70の深さhが1400nmから1600nmまでの範囲では、吸収の効果が強い。また、入射光Lの中心波長が約1800nmから2000nmまでの範囲、且つ凹部70の深さhが800nmから1200nmまでの範囲では、吸収の効果が強い。
上述の各シミュレーション結果からもわかるように、第1実施形態の光検出構造11によれば、先ず第2面24に接して形成された金属層31に対してZ方向で半導体基材21の内部から入射光Lを背面照射可能であることによって、入射光Lの吸収を強めることができる。
また、第1実施形態の光検出構造11の暗電流iは、次に示す(1)式のように表される。
Figure 2023127959000002
上述の(1)式において、
*S;金属層31が形成されている面積=Z方向から見たときの金属配置領域60の面積
*A**;実効リチャードソン定数[A/cm/K]
*T;入射光Lの照射時における絶対温度[K]
*q;電荷
*φ;金属層31における励起エネルギー[eV]
*k;波数
*V;電圧
である。すなわち、光検出構造11の暗電流iは、金属配置領域60の面積に比例する。
なお、半導体基材21がN型半導体で構成されている場合では、A**は、例えば110A/cm/K程度である。
第1実施形態の光検出構造11では、金属配置領域60が光照射領域50よりも小さいため、従来のように入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属配置領域60に照射される場合に比べて、入射光Lの検出時における暗電流i、すなわちノイズを低くすることができる。さらに、入射光Lが光照射領域50から集光状態で金属配置領域60に照射された場合、従来のように入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属層が配置された領域に照射される場合に比べて、金属配置領域60に照射される入射光Lのエネルギーが高まり、信号が強められる。したがって、第1実施形態の光検出構造11では、信号の強度が高く、且つ暗電流iによるノイズが低減されるので、入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属配置領域60に照射される従来の光検出構造に比べてSN比を改善することができる。
第1実施形態の光検出構造11では、金属配置領域60は第2面24に配置されている。金属配置領域60には、Z方向で第2面24から第1面23に向かって凹む凹部70が形成されている。金属層31は、金属配置領域60内の第2面24と凹部70の底面71及び側面(一部の面)72、73、74に形成されている。
例えば、図8に示すように、光検出構造11における各寸法及びパラメータを以下のように設定する。
*第2面24に形成された金属層31及び凹部70の底面71に形成された金属層31の厚みa;100nm
*凹部70の側面72に形成された金属層31の厚みb;20nm
*凹部70の側面72に形成された金属層31と側面75とのX方向での間隔x;400nm
*1つの凹部70に対してX方向又はY方向の両側で隣り合う凹部70(図示略)同士の離間距離P;1000nm
*凹部70の深さh;700nm
*入射光Lの中心波長;1100nmから1600nmまで変化
なお、半導体基材21の実効屈折率及び金属層31の実効屈折率については、図5を参照して説明した際に例示した通りである。
図9は、図8で上述のパラメータに設定された光検出構造11に入射光LがZ方向で半導体基材21から金属層31に入射したときのシミュレーション結果として、入射光Lの中心波長が1100nmから1600nmまで変化したときの吸収の度合いを実線で示している。参照のために、図9には、凹部70が形成されずに第2面24が平坦面である場合のシミュレーション結果が破線で示されている。図8に示す光検出構造11では、半導体基材21の第2面24にナノホールとして凹部70が形成され、第2面24及び凹部70の底面71及び側面72、73、74、75の少なくとも何れかの側面に金属層31が形成されている。このような構造で金属層31に入射光Lが半導体基材21から照射、すなわち背面照射されると、第2面24がXY平面と平行な平坦面である構造に比べて光が強く吸収されることがわかる。
上述の各シミュレーション結果からもわかるように、第2面24の金属配置領域60に凹部70が形成され、底面71及び側面72、73、74に金属層31が形成されていることによって、凹部70が形成されない場合に比べて入射光Lの感度を高めることができる。したがって、第1実施形態の光検出構造11によれば、入射光Lの検出時における信号(Signal)を高め、SN比を改善することができる。
第1実施形態の光検出構造11では、半導体基材21の第1面23に反射防止構造として入射光Lの波長よりも微細な周期構造が形成されていてもよい。第1面23に反射防止構造が配置されることによって、金属層31に照射されるまでの入射光Lの光量の低下が抑えられる。
第1実施形態の光検出器101は、上述の光検出構造11と、光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射可能に構成された光学素子111と、を備える。第1実施形態の光検出器101では、光学素子111によって入射光Lを少なくとも光照射領域50から集光状態で金属配置領域60に照射することができる。そのため、第1実施形態の光検出器101によれば、入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属層が配置された領域に照射される場合に比べて、入射光Lの照射面積を縮小すると共にエネルギー密度を高め、信号の強度を高くし、且つ暗電流iによるノイズを低減することができる。したがって、第1実施形態の光検出器101によれば、従来の光検出構造に比べてSN比を改善することができる。
第1実施形態の光検出器101は、上述の光検出構造11と、光学素子111として、第1面23からZ方向で入射光Lの入射側に突出する凸曲面121を有する屈折レンズ120と、を備える。第1実施形態の光検出器101では、屈折レンズ120の凸曲面121によって入射光Lを屈折させると共に、集光状態にする。また、屈折レンズ120の平坦面122と光検出構造11の半導体基材21の第1面23との界面で入射光Lをさらに屈折させると共に、集光状態にする。このことによって、入射光Lを光照射領域50から集光状態で金属配置領域60に容易に照射することができる。
第1実施形態の光検出器101では、屈折レンズ120の平坦面122と半導体基材21の第1面23とは、入射光Lに対して反射防止機能を有する不図示の接着剤によって接着されている。このことによって、屈折レンズ120に入射した入射光Lの光量の低下を抑え、光検出器101における信号の強度の低下を抑えることができる。
第1実施形態の光検出方法は、光照射領域50が配置された第1面23と第2面24とを有する半導体基材21と、第2面24に接して配置された金属層31と、金属層31に接続されている電極81と、を備える光検出構造11の少なくとも光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射する工程を備える。第1実施形態の光検出方法によれば、前述の工程で、入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属層が配置された領域に照射される場合に比べて、入射光Lの照射面積を縮小すると共にエネルギー密度を高めることができる。このことによって、検出される信号の強度を高くし、且つ光検出構造11の暗電流iによるノイズを低減することができる。したがって、第1実施形態の光検出方法によれば、従来の光検出構造に比べてSN比を改善することができる。
(第2実施形態)
次いで、本発明に係る第2実施形態の光検出構造、光検出器及び光検出方法について説明する。なお、図10に示す第2実施形態の光検出構造12及び光検出器102の各々の構成要素において、第1実施形態の光検出構造11及び光検出器101の各々の構成要素と同一のものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
[光検出構造]
図10に示すように、第2実施形態の光検出構造12では、金属配置領域60は半導体基材21の内部に配置されている。つまり、金属配置領域60は、Z方向で第1面23と第2面24との間に配置されている。複数の金属層31は、第1面23と平行なX方向及びY方向に沿って形成され、半導体基材21に埋設されている。金属層31のX方向及びY方向での大きさは、例えば50nm程度である。
第2実施形態の光検出構造12では、半導体基材21の第1面23に反射防止構造91が形成され、第2面24に反射防止構造92が形成されている。反射防止構造91、92は、入射光Lの波長以下の周期と、Z方向の大きさ、すなわち高さと、を備える。なお、図10では、電極は省略されている。
[光検出器]
第2実施形態の光検出器102は、上述の光検出構造12と、光学素子111として、凸曲面131を有するミラー等の反射板130と、を備える。凸曲面131は、第1面23からZ方向で入射光Lの入射側とは反対側に突出している。つまり、凸曲面131は、第1面23からZ方向の前方に突出している。反射板130は、凸曲面131と略同様の形状で形成された支持面141を有する支持台140によって安定して支持されている。反射板130及び支持台140は、Z方向で光検出構造12とは離間している。反射板130は、例えばAl、Ag等のように入射光Lを反射可能な金属、或いは誘電体で形成されている。
第2実施形態の光検出器102では、入射光Lは、空気側から光軸AXに沿ってZ方向に進行し、第2面24と第1面23とを順次通過し、凸曲面131に入射する。凸曲面131に入射した入射光Lは、凸曲面131で反射され、集光状態且つZ方向とは逆向きの成分を有して第1面23に照射される。反射板130の凸曲面131の曲率及び形状は、空気側から光軸AXに沿ってZ方向に入射する入射光Lが凸曲面121で反射し、反射された入射光L1が第1面23で屈折することをふまえ、光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射するように設計されている。凸曲面131の曲率及び形状は、入射光Lの波長、入射光Lの波長における半導体基材21の実効屈折率及び屈折レンズ120の屈折率、金属配置領域60の長さR60及び光照射領域50の直径R50に応じて設計されている。
[光検出方法]
第2実施形態の光検出方法は、上述の光検出構造12或いは光検出器102を用いた検出方法であり、少なくとも光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射する工程を備える。
[作用効果]
第2実施形態の光検出構造12は、第1実施形態の光検出構造11と同様に、光照射領域50が配置された第1面23とZ方向で第1面23とは反対側の第2面24とを有する半導体基材21と、第1面23と第2面24との間の半導体基材21の内部に配置された金属層31と、金属層31に接続されている電極81と、を備える。XY平面内の方向において、金属配置領域60は光照射領域50よりも小さい。第2実施形態の光検出構造12では、第1実施形態の光検出構造11と同様に、金属層31に対して入射光Lを半導体基材21から空気の領域を介さずに直接、背面照射すると共に、入射光Lを集光状態で金属層31に照射することが可能であるため、信号の強度を高めることができる。また、第2実施形態の光検出構造12では、金属配置領域60が第1面23の光照射領域50よりも小さく、暗電流iによるノイズを低減することができる。第2実施形態の光検出構造12によれば、入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属配置領域60に照射される従来の光検出構造に比べてSN比を改善することができる。
第2実施形態の光検出構造12では、金属層31は、半導体基材21の内部で第1面23と平行なXY平面(平行な方向)に沿って形成されている。このことによって、金属層31の損傷を防止し、光検出構造12の耐久性を高めることができる。また、光軸AXに対して略直交するXY方向に沿って配置された金属層31に対して集光状態の入射光Lを光照射領域50から漏れなく、均一に照射することができる。
第2実施形態の光検出構造12では、第1面23及び第2面24に反射防止構造91、92が形成されている。このことによって、空気中から半導体基材21の第2面24と第1面23とを順次通過する入射光Lの光量の低下を抑え、光検出器102における信号の強度の低下を抑えることができる。入射光Lの波長よりも微細な周期格子からなる反射防止構造91、92は、リソグラフィ等の半導体プロセスを用いて容易に製造することができる。
第2実施形態の光検出器102は、上述の光検出構造12と、光学素子111と、を備える。第2実施形態の光検出器102では、第1実施形態の光検出器101と同様に、光学素子111によって入射光Lを少なくとも光照射領域50から集光状態で金属配置領域60に照射することができる。そのため、第2実施形態の光検出器102によれば、入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属層が配置された領域に照射される場合に比べて、入射光Lの照射面積を縮小すると共にエネルギー密度を高め、信号の強度を高くし、且つ暗電流iによるノイズを低減することができる。したがって、第2実施形態の光検出器102によれば、従来の光検出構造に比べてSN比を改善することができる。
第2実施形態の光検出器102は、上述の光検出構造12と、光学素子111として、第1面23から入射光Lの入射側とはZ方向で反対側に突出する凸曲面131を有する反射板130と、を備える。第2実施形態の光検出器102では、反射板130の凸曲面131によって入射光Lを反射させると共に、集光状態にする。また、光検出構造12の半導体基材21の第1面23で入射光Lを屈折させると共に、さらに集光状態にする。このことによって、入射光Lを光照射領域50から集光状態で金属配置領域60に容易に照射することができる。
第2実施形態の光検出方法は、光照射領域50が配置された第1面23と第2面24とを有する半導体基材21と、半導体基材21の内部に配置された金属層31と、金属層31に接続されている電極81と、を備える光検出構造12の少なくとも光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射する工程を備える。第2実施形態の光検出方法によれば、前述の工程で、入射光Lが光照射領域50から平行化された状態で金属層が配置された領域に照射される場合に比べて、入射光Lの照射面積を縮小すると共にエネルギー密度を高めることができる。このことによって、検出される信号の強度を高くし、且つ光検出構造11の暗電流iによるノイズを低減することができる。したがって、第2実施形態の光検出方法によれば、従来の光検出構造に比べてSN比を改善することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、第1実施形態における記載内容と、第2実施形態における記載内容とが互いに組み合わされてもよい。
例えば、上述の第1実施形態の光検出器101では、屈折レンズ120が半導体基材21と接着されているが、屈折レンズ120は、Z方向で半導体基材21と離れていても構わない。
また、上述の第2実施形態の光検出器102では、入射光Lが反射板130に入射する前に半導体基材21を通過するが、必ずしも半導体基材21を通過する必要はない。つまり、XY平面に平行な方向において、半導体基材21の大きさは、反射板130に入射する前の入射光Lのビーム幅よりも小さくてもよい。その場合、衛星通信等に使用されるパラボラアンテナのように、入射光Lの少なくとも一部は、略平行化された状態で金属層31が形成された半導体基材21を通過せずに反射板130の凸曲面131に直接照射される。
また、上述の第1実施形態及び第2実施形態では、回折レンズは、半導体プロセスによって他の種類の光学素子に比べて容易に形成することができる。さらに、回折レンズの表面に、反射防止構造91、92と同様の微細な周期格子からなる反射防止構造が形成されてもよい。
また、上述の第1実施形態及び第2実施形態における反射防止構造は、入射光Lの波長以下の微細な周期格子からなるものに限定されず、例えば屈折率が互いに異なる誘電体層が積層された積層体で構成されていてもよい。
また、本発明に係る光検出方法は、光検出構造11の少なくとも光照射領域50から金属配置領域60に対して入射光Lを集光状態で照射する工程を備える。言い換えれば、本発明に係る光検出方法では、光照射領域50から入射光Lを集光状態で金属配置領域60に照射し、金属配置領域60において入射光Lが照射される範囲が第1面23における光照射領域50よりも小さければよい。つまり、本発明に係る光検出方法では、金属配置領域60そのものの大きさは、特定されず、従来の光検出構造において金属層が配置される領域の大きさと同程度であってもよい。
次いで、本発明に係る実施例について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されない。
[実施例1・比較例1]
図8を参照して説明した光検出構造11を試作した。光検出構造11の構造及び各寸法、パラメータは、前述のように、
*第2面24に形成された金属層31及び凹部70の底面71に形成された金属層31の厚みa;100nm
*凹部70の側面72に形成された金属層31の厚みb;20nm
*凹部70の側面72に形成された金属層31と側面75とのX方向での間隔x;400nm
*1つの凹部70に対してX方向又はY方向の両側で隣り合う凹部70(図示略)同士の離間距離P;1000nm
*凹部70の深さh;700nm
とした。さらに、半導体基材21にはSi基板を用い、金属層31の材料をAuとした。
*入射光Lの中心波長;1100nmから1500nmまで変化
なお、半導体基材21の実効屈折率及び金属層31の実効屈折率については、図5を参照して説明した際に例示した通りである。
試作した光検出構造11の応答感度は、図11に示すように{入射光Lの照射時と消灯時との間で生じる電流(光電流)iph[A]/光強度[W]}によって算出した。また、試作した光検出構造11のSN比は、[20log10{(iph/2[A])/暗電流のノイズi[A]}]によって算出した。なお、母数Nを考慮し、(N-1)で割る方式によってノイズiを算出した。図12に示すように、試作した光検出構造11において、入射光LをZ方向と平行且つ同じ向きで金属層31に対して平行化された状態で半導体基材21から照射した場合を背面照射(Backside illumination)とした。一方、入射光LをZ方向とは逆向きで金属層31に対して平行化された状態で半導体基材21を介さずに直接照射した場合を表面照射(Frontside illumination)とした。
図13に示すように、試作した光検出構造11の応答感度(Responsivity)は、表面入射に比べて背面入射の場合の方が約9倍高かった。このことによって、背面照射を行った場合、光検出構造11におけるショットキー障壁へのエネルギー損失を抑えて入射光Lを金属層31に照射することができたと考えられる。また、試作した光検出構造11の応答感度は、背面入射及び表面入射の何れの場合においても入射光Lの中心波長が1100nmから1500nmに増大するにしたがって、低下した。
[実施例2・比較例2]
実施例2として、図14に模式的に示すように、実施例1と同様のSi基板からなる半導体基材21の第2面24の中央部のX方向の大きさ;2mm×Y方向の大きさ;2mmの矩形状の領域内に、実施例1及び図8を参照して説明した寸法及びパラメータで凹部70及び金属層31を形成した。さらに、半導体基材21の第1面23からZ方向の後方に屈折レンズ120を離間させて配置した。屈折レンズ120及び入射光L等に関する各種パラメータは、以下のとおりである。実施例2では、Z方向から見たときに、第2面24において金属配置領域60のうち入射光Lが照射される金属配置領域62は、光照射領域50よりも小さい。
*屈折レンズ120(製品名);Liba2000+(Glass)(製造元;エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社)
*屈折レンズ120の実効屈折率;1.5200+0.0010
*屈折レンズ120の開口数(NA);0.71
*Z方向での第1面23と平坦面122との離間距離;2.19mm
*入射光Lのビーム直径r;5mm
比較例2として、図15に模式的に示すように、屈折レンズ120を配置しない点と、凹部70及び金属層31を形成する金属配置領域60をX方向の大きさ;10mm×Y方向の大きさ;10mmに拡大した点以外は、実施例2と同様に構成した。比較例2では、Z方向から見たときに、第2面24において金属配置領域60のうち入射光Lが照射される金属配置領域62は、光照射領域50と略同じ大きさを有する。
図14に示すように屈折レンズ120を配置した場合と、図15に示すように従来と同様に屈折レンズ120を配置しない場合では、図16に示すように、入射光Lの波長が1100nmから1500nmの範囲内で応答感度が互いに同等であった。応答感度は、金属配置領域60、62の大きさに依存せず、入射光Lの光強度によって決まるため、前述の結果が得られたと考えられる。すなわち、光検出構造11と屈折レンズ120とを備える光検出器では、屈折レンズ120を備えない従来の光検出器と同等の応答感度を実現可能であることを確認した。
一方、図17に示すように、入射光Lの波長が1100nmから1500nmの範囲内で、図14に示すように屈折レンズ120を配置した場合のSN比が図15に示すように屈折レンズ120を配置しない場合のSN比よりも高かった。金属配置領域60のうち入射光Lが照射される金属配置領域62の小面積化によって、SN比が約8dB改善した。この結果から、光検出構造11と光学素子111として屈折レンズ120とを備える光検出器を用いることにより、屈折レンズ120を備えない従来の光検出器に比べてSN比が改善されることを確認した。
21 半導体基材
23 第1面
24 第2面
31 金属層
50 光照射領域
60 金属配置領域
111 光学素子
120 屈折レンズ(透過型レンズ)
130 反射板
121、131 凸曲面

Claims (9)

  1. 入射光が照射可能に構成された光照射領域が配置された第1面と厚み方向で前記第1面とは反対側の第2面とを有する半導体基材と、
    前記第2面に接して配置された、又は前記第1面と前記第2面との間の前記半導体基材の内部に配置された金属層と、
    前記金属層に接続されている電極と、
    を備え、
    前記第1面と平行な方向において前記金属層が配置された金属配置領域は前記光照射領域よりも小さい、
    光検出構造。
  2. 前記金属配置領域は前記第2面に配置され、
    前記金属配置領域には前記厚み方向で前記第2面から前記第1面に向かって凹む凹部が形成され、
    前記金属層は前記金属配置領域内の前記第2面と前記凹部の底面及び前記凹部の側面の少なくとも一部の面に形成されている、
    請求項1に記載の光検出構造。
  3. 前記第1面に反射防止構造が形成されている、
    請求項2に記載の光検出構造。
  4. 前記金属配置領域は前記内部に配置され、
    前記金属層は前記第1面と平行な方向に沿って形成されている、
    請求項1に記載の光検出構造。
  5. 前記第1面及び前記第2面に反射防止構造が形成されている、
    請求項4に記載の光検出構造。
  6. 請求項1に記載の光検出構造と、
    前記光照射領域から前記金属配置領域に対して前記入射光を集光状態で照射可能に構成された光学素子と、
    を備える、
    光検出器。
  7. 請求項2又は請求項3に記載の光検出構造と、
    前記光照射領域から前記金属配置領域に対して前記入射光を集光状態で照射可能に構成された光学素子として、前記第1面から前記入射光の入射側に突出する凸曲面を有する透過型レンズと、
    を備える、
    光検出器。
  8. 請求項4又は請求項5に記載の光検出構造と、
    前記光照射領域から前記金属配置領域に対して前記入射光を集光状態で照射可能に構成された光学素子として、前記第1面から前記入射光の入射側とは反対側に突出する凸曲面を有する反射板と、
    を備える、
    光検出器。
  9. 入射光が照射可能に構成された光照射領域が配置された第1面と厚み方向で前記第1面とは反対側の第2面とを有する半導体基材と、前記第2面に接して配置された、又は前記第1面と前記第2面との間の前記半導体基材の内部の金属配置領域に配置された金属層と、前記金属層に接続されている電極と、を備える光検出構造に対して、前記光照射領域から前記金属配置領域に対して前記入射光を集光状態で照射する、
    光検出方法。
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