JP2023127729A - モデル変換管理システム、モデル変換管理方法およびモデル変換管理プログラム - Google Patents

モデル変換管理システム、モデル変換管理方法およびモデル変換管理プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023127729000001
【課題】ウェブブラウザ上に表示させる建築物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させる。
【解決手段】
一例に係るモデル変換管理システムは、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得し、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する。
【選択図】図3

Description

本開示の一側面は、モデル変換管理システム、モデル変換管理方法およびモデル変換管理プログラムに関する。
従来から、建築物の3次元モデルを作成するための技術が知られている。例えば、特許文献1には、ドローソフトウェアで2次元間取り図面を作成し、構成部材および駆体の2次元間取り図面の設定を行い、3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアで構成部材および駆体の3次元モデルを作成し、当該3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する技術が開示されている。
特開2018-63519号公報
本開示の一側面は、ウェブブラウザ上に表示させる建築物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることを目的とする。
本開示の一形態に係るモデル変換管理システムは、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得し、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する。
本開示の一形態に係るモデル変換管理方法は、少なくとも1つのプロセッサを備えるモデル変換管理システムによって実行されるモデル変換管理方法であって、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得するステップと、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定するステップと、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成するステップと、を含む。
本開示の一形態に係るモデル変換管理プログラムは、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得するステップと、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定するステップと、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成するステップと、をコンピュータに実行させる。
このような形態によれば、ユーザ端末において生成され、3次元モデルに予め設定された基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報が設定される。そして、建築物の3次元モデルに属性情報が関連付けられて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるデータセットが生成される。このように、上述した形態によれば、ウェブブラウザ上に表示させる建築物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることができる。
本開示の一側面によれば、ウェブブラウザ上に表示させる建築物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることができる。
実施形態に係るモデル変換管理システムの全体構成の一例を示す図である。 実施形態に係るモデル変換管理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態に係るモデル変換管理方法の一例を示すフローチャートである。 データセットを用いて3次元モデルを表示する例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの構成]
実施形態に係るモデル変換管理システムは、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル(以下、「閲覧モデル」と記載する場合がある)上にその属性情報を表示させるためのデータセットを生成するコンピュータシステムである。具体的には、当該モデル変換管理システムは、ユーザ端末に対応するモデル生成システムによって生成された有体物の3次元モデル(以下、「端末モデル」と記載する場合がある)を閲覧モデルに変換すると共に、閲覧モデルに属性情報を適切に関連付けるためのコンピュータシステムである。当該モデル変換管理システムによって生成されるデータセットは、例えば、複数のユーザが有体物について情報共有を図るための情報として用いられる。
従来から、ユーザ端末に対応するモデル生成システムにおいて、ユーザの入力操作によって端末モデルが生成され、当該端末モデルに対して基本情報が設定されることで、当該ユーザ端末において端末モデル上に基本情報を表示させていた。そして、複数のユーザ間で情報共有を図る際に、他のユーザ端末からもアクセス可能な閲覧モデルと閲覧モデルの表示に用いられる属性情報とを含んだデータセットの生成が求められていた。閲覧モデルを生成するためには、ユーザ端末において生成された端末モデルを閲覧モデルに変換する変換処理が必要となる。従来のシステムでは、当該変換処理を実行した場合に端末モデルに対して予め設定されていた基本情報が適切に反映されなかった。このため、基本情報によって表現されていた情報を閲覧モデルに反映するには、ユーザが手作業を行う必要があった。
本実施形態のモデル変換管理システムでは、基本情報に基づいて、閲覧モデルの表示に用いられる属性情報を設定する。属性情報は、端末モデルに対して予め設定されていた基本情報を、閲覧モデルの表示に適用可能なように変換した情報である。ここで、ユーザ端末に対応するモデル生成システムの種類によって、基本情報の定義が異なる。このため、モデル変換管理システムは、モデル生成システムごとに異なる基本情報の定義、および端末モデルごとに異なるデータ内容を属性情報へと自動的に変換して設定する。
モデル変換管理システムは、属性情報を設定した後に、閲覧モデルに属性情報を関連付ける処理と、閲覧モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する処理とを行う。例えば、モデル変換管理システムは、端末モデル上に基本情報を表示させた画面と、閲覧モデル上に属性情報を表示させた画面との差異が小さくなるように、上記の設定、関連付け、生成の各処理を自動的に実行する。
本実施形態の有体物とは、空間の一部を占める有形的存在である。有体物は、自然物および人工物を含む。自然物とは、人為的に生成された物でなく、自然界に存在する形ある物をいう。自然物は、例えば、樹木、草花、岩石、砂礫などを含む。人工物とは、人為的に製造または建造された物をいう。人工物は、例えば、家具、車などの製造物(動産)であってもよく、工作物、建物、建築物、土木構造物などの不動産であってもよい。以下では、有体物として建築物を例として説明する。本実施形態の建築物とは、所定の土地または空間に定着される工作物をいう。建築物は、例えば、屋根および柱若しくは壁を有する構造物である。建築物は、例えば、戸建住宅、マンション、オフィスビル、公共施設などである。建築物の種類は限定されない。
建築物の3次元モデル(端末モデルおよび閲覧モデルを含む)は、建築物を立体的に示すための電子データである。3次元モデルは、建築物の外装および内装のモデル、建築物に設置可能な家財のモデルなどを含み得る。3次元モデルは、建築物の内部空間、および建築物の周囲環境を表現していてもよい。
3次元モデルを生成するモデル生成システム(後述のモデル生成システム11)は、例えば、CAD(Computer Aided Design)と、当該CADにより作成された設計図を3次元モデルに変換する変換システムとを含む。モデル生成システムは、例えば、3DCAD(three-dimensional Computer Aided Design)、BIM(Building Information Modeling)、CIM(ConstructionInformation Modeling / Management)などであってもよい。3次元モデルの構成は限定されない。ユーザ端末に対応するモデル生成システムとは、ユーザ端末からのアクセスが可能であって、ユーザの入力操作によって3次元モデルを生成可能なモデル生成システムを指す。モデル生成システムはユーザ端末にインストールされてもよいし、いわゆるクラウドサービスとしてユーザ端末に提供されてもよい。
建築物について情報共有を図るとは、対象の建築物において情報の伝達を行い合う行為を指す。この情報共有は、例えば、建築物の設計、施工、検査、管理、内覧などの際に行われる。以下では、一例として、建築物の設計の際に情報共有を図る場合を示す。建築物の設計とは、建築物の建築に係る計画を具体化する作業である。建築物の設計とは、例えば、建築物の外装または内装に必要な構造または機能を検討する作業である。建築物の設計は、新築、改築、増築、移築、減築、解体などの際に行われる。建築物を設計する目的は限定されない。以下では、一例として、新築住宅の内装の設計を示す。
ユーザとは、建築物の設計に直接にまたは間接的に参加する主体をいう。例えば、当該ユーザは、設計を行う主体、設計に従って施工する主体、ならびに、設計および施工によって建築された建築物に関わる主体のうちの少なくとも1つを含む。当該ユーザは、例えば、建築物の購入または賃借を検討している顧客(施主)、建築物の設計を行う設計者および設計会社、建築物の賃貸または管理を行う大家、管理人および管理会社、建築物の売買を行う不動産会社およびデベロッパー、建築物の施工を行う施工者、施工者に材料を供給するサプライヤー、建築物の中に配置する家具・備品を供給するサプライヤーなどを含み得る。当該ユーザは、モデル変換管理システムの管理者を含んでもよい。
図1は、実施形態に係るモデル変換管理システム1の全体構成の一例を示す図である。モデル変換管理システム1はサーバ40を備える。サーバ40は、通信ネットワーク50を介して、1または複数のユーザ端末10と、モデルデータベース20と、基本情報データベース30と、にアクセスできる。モデル変換管理システム1において、ユーザ端末10において生成された端末モデルおよび基本情報がサーバ40に送信され、基本情報データベース30の情報などに基づいてサーバ40内でデータセットの生成が行われ、モデルデータベース20においてデータセットの管理が行われる。以下、詳細を説明する。
ユーザ端末10はユーザにより用いられるコンピュータである。ユーザ端末10として用いられるコンピュータの種類は限定されない。例えば、ユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、または、ウェアラブル端末などの携帯端末でもよい。モデル変換管理システム1におけるユーザ端末10の台数は限定されない。
ユーザ端末10は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置と、モニタ、タッチパネルなどの表示装置とを備える。ユーザ端末10は、例えば、ユーザの入力操作を受け付け、3次元モデルを生成し、当該3次元モデルに対する基本情報を設定する。
ユーザ端末10は、例えば、端末モデルを生成し、端末モデルに対応する基本情報を設定するためのシステムとして、モデル生成システム11を有する。モデル生成システム11は、ユーザの入力操作を受け付けて、端末モデルを生成する。モデル生成システム11は、例えば、ユーザ端末10にインストールされたソフトウェアであり得る。
ユーザ端末10のモデル生成システム11によって、端末モデルは第1ファイル形式で生成される。ファイル形式は、ある特定の種類の情報を、どのような形式および順序で記憶するか、または、コンピュータ上のどのソフトウェアで使用可能かを定義した規格である。第1ファイル形式は、例えば、FBXファイル(Filmboxファイル)、OBJファイル(Objectファイル)などである。第1ファイル形式は、ウェブブラウザ上で表示可能な後述の第2ファイル形式と同一の形式であってもよい。この場合、第1ファイル形式は、glTF(GL Transmission Format)などの形式であってもよい。
モデル生成システム11は、ユーザの入力操作を受け付けて、端末モデルに対する基本情報を設定する。基本情報とは、モデル生成システム11内における端末モデルに関連付けられる情報である。一例では、基本情報は図形要素情報および表現情報を含む。
図形要素情報とは、モデル生成システム11内において、端末モデルを構成する要素(以下、「図形要素」と記載する場合がある)に関する情報である。図形要素情報のデータ項目は、各図形要素の形状、個数、位置などを含む。図形要素の形状は、例えば、三角形であり得る。この場合、端末モデルは、複数の三角形の集合によって構成される。
図形要素情報は、図形要素によって表現された建築物の対象物の種類に関する情報として図形要素IDをさらに含む。建築物の対象物とは、図形要素によって表現される対象となる、建築物に関連する有体物をいう。対象物の種類は、柱、壁、梁、窓、扉、収納、内装、外装などのような、建築物の構成要素であってもよいし、家具、電化製品、車、樹木、草花、岩石、砂礫などのような、建築物内外に設置される物品であってもよい。対象物は、仮想的に空間内に配置された人物モデルの状況であってもよい。対象物は、建築物全体の駆体、駆体で構成される空間、階層などを含んでいてもよい。図形要素IDは、指定された図形要素に対して割り当てられる、端末モデルで表現された建築物の対象物の種類を一意に特定する識別子である。
表現情報とは、建築物が現実空間に建築された場合にユーザが知覚し得る現象を3次元モデル上に表現する情報である。表現情報のデータ項目は、テクスチャ情報、光源情報、陰影情報および視点情報のうち少なくとも1つを含む。
テクスチャ情報とは、建築物の対象物の質感を表現するために使われる画像に関する情報である。テクスチャ情報は、例えば、モデル生成システム11内において、建築物の対象物の質感を表現するために使われる画像、並びに、画像の種類、大きさ、位置、明度、彩度、色調および角度などを含む。テクスチャ情報は、例えば、コンクリートの表面の模様、木目、壁紙などの情報を含む。
光源情報とは、建築物に光が当たる状況を表現するための情報である。光源情報は、例えば、モデル生成システム11内における光源の種類、光源の大きさ、光源の位置、光の明度、光の彩度および光の色調、並びに配置された光源からの光が射す範囲(角度)などの情報を含む。光源情報は、例えば、光源の種類として、室内の照明、窓からの太陽光、反射光などの情報を含む。
陰影情報とは、建築物に光が当たる状況において生じる影を表現するための情報である。陰影情報は、例えば、モデル生成システム11内における陰影の大きさ(3次元モデル内で投射される範囲)、位置、明度、彩度、色調などの情報を含む。陰影情報は、例えば、照明、太陽光または反射光が建築物の対象物に遮蔽または透過されることで生じる陰影、当該陰影が投射される時間(季節および時間帯)などの情報を含む。
視点情報とは、モデル生成システム11において、3次元モデルに対する視点を示す情報である。「3次元モデルに対する視点」とは、ユーザ端末10上に表示された3次元モデルの見え方であるといえる。一例では、視点情報は、視点の位置、方角、仰角(俯角)、画角などを用いて表現されてもよい。一例では、視点情報は、視点の位置の情報として、端末モデルに対する視点の移動可能な範囲を含む。
ユーザ端末10は、端末モデルおよび当該端末モデルに予め設定された基本情報を、通信ネットワーク50を介してサーバ40に送信する。
モデルデータベース20は、サーバ40によって生成されたデータセットを記憶するデータベースである。
基本情報データベース30は、端末モデルに設定される基本情報を記憶するデータベースである。基本情報には、図形要素情報および表現情報の設定に関する設定情報が含まれてもよい。設定情報は、モデル生成システム11ごと(あるいはユーザ端末10ごと)に設定される。或るモデル生成システム11に関する設定情報には、当該モデル生成システム11内において設定可能な、図形要素情報および表現情報の種類、並びに、当該図形要素情報および当該表現情報ごとに設定可能な各パラメータの上限、下限および調整可能な数値幅などの情報が含まれる。パラメータとは、図形要素情報および表現情報を端末モデルに適用した場合に、端末モデルに対して変更可能な図形要素情報および表現情報の指標である。パラメータは、例えば、上述した大きさ、3次元モデル内で投射される範囲、明度、彩度、色調などの設定値を示す。設定情報は、モデル変換管理プログラムのプログラム言語の規則に基づいたデータ定義の情報を含んでもよい。当該データ定義の情報は、例えば、JSON(JavaScript Object Notation)である。
一例では、基本情報は、モデル生成システム11の運営者、建築物の設計者等またはサーバ40の運営者によって基本情報データベース30に記憶される。基本情報データベース30は、サーバ40内にあってもよく、設定情報はサーバ40に予め記憶されてもよい。設定情報は、図形要素情報および表現情報と同様、ユーザ端末10内に記憶されてもよい。ユーザ端末10は、通信ネットワーク50を介して基本情報データベース30から基本情報のうち少なくとも設定情報を取得する。
サーバ40は、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル(閲覧モデル)上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成するコンピュータである。サーバ40は、機能的構成要素として、取得部41、属性設定部42、表示設定部43および出力部44を備える。これらの機能的構成要素が連携してデータセットを生成する。
取得部41は、ユーザ端末10において生成された、建築物の3次元モデル(端末モデル)と該3次元モデル(端末モデル)に予め設定された基本情報とを取得する機能要素である。取得部41は、ユーザ端末10に対応するモデル生成システム11によって第1ファイル形式で生成された端末モデルをユーザ端末10から取得する。例えば、取得部41は、通信ネットワーク50を介してユーザ端末10から端末モデルおよび基本情報を取得する。取得部41は、取得した端末モデルおよび基本情報を属性設定部42に出力する。
属性設定部42は、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定する機能要素である。一例として、基本情報が図形要素情報、表現情報、および設定情報を含む場合には、属性設定部42は設定情報に基づいて図形要素情報および表現情報を属性情報に変換する。
属性情報とは、閲覧モデルの表示に用いられる情報である。具体的には、属性情報は、モデル生成システム11ごとに異なる基本情報を閲覧モデルに応じて変換することで得られる情報である。この変換は、基本情報を、ウェブブラウザ上で閲覧モデルと共に表示するのに適した形式に変更する処理であるといえる。一例では、属性情報は、基本情報に含まれる設定情報に応じて図形要素情報および表現情報のデータ項目およびパラメータを変換した情報である。属性設定部42は、モデル生成システム11ごとの設定情報に基づいて、基本情報の各データ項目の規格(定義)を、閲覧モデルが閲覧可能なウェブブラウザ上において表示可能な規格(定義)に変換することで属性情報を設定する。一例では、属性設定部42は、設定情報をウェブブラウザ上において閲覧可能な規格に変換するための規則を変換規則として有する。属性設定部42は、モデル生成システム11の種類によって設定情報が異なる場合であっても、モデル生成システム11ごとに変換規則を用いて、閲覧モデルの表示において用いられる属性情報を設定することで、基本情報に基づいた属性情報を設定することができる。
表示設定部43は、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する機能要素である。表示設定部43は、形式変換部45、生成部46および発行部47を含む。
形式変換部45は、端末モデルを閲覧モデルに変換するために、該端末モデルのファイル形式を変換する機能要素である。形式変換部45は、取得部41により取得された端末モデルのファイル形式を、第1ファイル形式から、ウェブブラウザ上で表示可能な第2ファイル形式に変換する。第2ファイル形式は、例えば、3次元モデルを閲覧するユーザ端末10のプラットフォームに依存しないファイル形式である。第2ファイル形式は、glTFなどの形式であってもよい。第1ファイル形式の端末モデルがウェブブラウザ上で表示可能である場合には、形式変換部45はファイル形式の変換を行わない。この場合には、端末モデルがそのまま閲覧モデルとして利用される。
生成部46は、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル(閲覧モデル)上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する機能要素である。生成部46は、属性設定部42によって設定された属性情報を閲覧モデルに関連付ける。関連付けるとは、3次元モデルにおいて表現された建築物の対象物と、当該対象物に付加する属性情報とを対応させる処理を指す。この関連付けによって、閲覧モデルに属性情報の各データ項目が反映され、ウェブブラウザ上において閲覧モデルおよび属性情報が表示される。関連付けの処理は、例えば、ベイク処理である。
データセットとは、閲覧モデルと属性情報とが互いに関連付けられたデータの集合である。データセットは、1個のファイルで実現されてもよいし、複数のファイルの組合せによって実現されてもよい。例えば、データセットが複数のファイルで構成される場合、データセットは、閲覧モデルのファイルと、属性情報の少なくとも1個のファイルとによって構成される。
発行部47は、上述したデータセットに基づいて3次元モデルを表示するウェブページのURLを発行する機能要素である。発行部47はそのURLをデータセットに関連付ける。ユーザはこのURLにアクセスして、属性情報が関連付けられた閲覧モデルを見ることができる。
出力部44は、表示設定部43によって生成されたデータセットを出力する機能要素である。出力部44は、通信ネットワーク50を介してモデルデータベース20にアクセスして最新のデータセットをモデルデータベース20に格納し、これによりデータセットを新規登録するかまたは更新する。出力部44は、対象のウェブページのために当該データセットをアップロードしてもよい。出力部44は、当該データセットをユーザ端末10に送信してもよい。
図2は、サーバ40の一般的なハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、例えば、サーバ40は、物理的構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、通信制御部104、入力装置105、および出力装置106を備える。
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーション・プログラムを実行する。主記憶部102は、例えばROMおよびRAMで構成される。補助記憶部103は、例えばハードディスクまたはフラッシュメモリで構成され、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶する。補助記憶部103は、サーバ40で上記の各機能要素を実現するためのモデル変換管理プログラムPを記憶する。通信制御部104は、例えば無線通信モジュールで構成される。入力装置105は、例えばキーボード、マウス、またはタッチパネルで構成される。出力装置106は、例えばモニタおよびスピーカで構成される。
サーバ40は1または複数のコンピュータで構成される。複数のコンピュータを用いる場合には、これらのコンピュータがインターネットやイントラネットなどの通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つのサーバ40が構築される。
サーバ40の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上にモデル変換管理プログラムPを読み込ませてプロセッサ101にそのモデル変換管理プログラムPを実行させることで実現される。モデル変換管理プログラムPは取得部41、属性設定部42、表示設定部43および出力部44を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はモデル変換管理プログラムPに従って、通信制御部104、入力装置105、または出力装置106を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。この処理によりサーバ40の各機能要素が実現される。これにより、ユーザ端末10から3次元モデルおよび基本情報を取得してから自動的にデータセットが生成される。処理に必要なデータまたはデータベースは、主記憶部102または補助記憶部103内に格納されてもよい。
モデル変換管理プログラムPは、例えば、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、モデル変換管理プログラムPは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。提供されたモデル変換管理プログラムPは補助記憶部103に格納される。
[システムの動作]
図3を参照しながら、サーバ40の動作を説明するとともに本実施形態に係るモデル変換管理方法について説明する。図3は、実施形態に係るモデル変換管理方法の一例を示すフローチャートである。このモデル変換管理方法は、モデル生成システム11によって端末モデルおよび基本情報が生成された後に実行される。
ステップS1では、取得部41がその端末モデルおよび基本情報を取得する。一例では、取得部41は、端末モデルおよび基本情報を、通信ネットワーク50を介してユーザ端末10から取得する。
ステップS3では、表示設定部43の形式変換部45が、端末モデルのファイル形式の変換が必要か否か判定する。取得部41により取得された端末モデルがウェブブラウザ上で表示可能である場合(ステップS3における「NO」)、ファイル形式の変換は不要であるため、処理はステップS7に進む。このとき、端末モデルはそのまま閲覧モデルとして用いられる。一方、取得された端末モデルがウェブブラウザ上で表示可能ではない場合(ステップS3における「YES」)、ファイル形式の変換が必要であるため、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、表示設定部43の形式変換部45は、端末モデルのファイル形式を、ウェブブラウザ上で表示可能なファイル形式に変換する。形式変換部45は端末モデルのファイル形式を、第1ファイル形式から、ウェブブラウザ上で表示可能な第2ファイル形式に変換する。これにより閲覧モデルが生成される。
ステップS7では、属性設定部42が基本情報に基づいて属性情報を設定する。属性設定部42は、取得部41により取得された基本情報に含まれる図形要素情報および表現情報に応じて、閲覧モデルに適用するためのすべての属性情報を設定する。属性設定部42は、例えば、設定情報の特徴に応じて変換規則を選定し、基本情報内の各情報に含まれる形状、大きさ、位置などのデータ項目のパラメータに対してその変換規則を適用して、基本情報を、閲覧モデルに適した属性情報へと変換する。
ステップS9では、生成部46が、属性情報を閲覧モデルに関連付けてデータセットを生成する。生成部46は、設定された属性情報が、閲覧モデル内で表現されたいずれの対象物に対応するかを判定して、対応する対象物に属性情報を関連付ける。具体的には、生成部46は、属性情報内に含まれる位置などの情報と、閲覧モデル内の対象物の位置などの情報とに基づいて、個々の対象物に属性情報を関連付ける。一例では、データセットは、閲覧モデルのファイルと、属性情報のファイルとを含む。
ステップS11では、出力部44がデータセットを出力する。出力部44は、通信ネットワーク50を介してモデルデータベース20にアクセスしてデータセットをモデルデータベース20に記憶させる。出力部44はデータセットをユーザ端末10に送信してもよい。
[属性情報の例]
次に、図4を参照して、属性設定部42における属性情報の設定方法と生成部46における属性情報の関連付け方法とを説明する。図4はデータセットを用いて3次元モデルを表示する例を示す図である。図4に示される表示画面2は、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な閲覧モデル3と、当該閲覧モデル3上に表示された属性情報とを少なくとも含む。表示画面2は、閲覧モデル3によって表現された建築物の室内を示す。
属性情報のデータ項目は、構成物情報と、テクスチャ変換情報と、光源変換情報と、陰影変換情報と、視点変換情報との少なくとも1つを含む。表示画面2において、閲覧モデル3に対して、属性情報として構成物情報と、テクスチャ変換情報と、光源変換情報と、陰影変換情報と、視点変換情報とが関連付けられている。
属性設定部42は、図形要素情報に基づいて、閲覧モデルの表示に用いられる構成物情報を設定する。構成物情報とは、建築物を構成する複数の対象物(構成物の一例)に関する情報である。図4の例では、構成物情報は、閲覧モデル3に対応する建築物の対象物60に関する情報である。構成物情報のデータ項目は、建築物の各対象物60の種類、形状、大きさ、位置などを含む。構成物情報は、建築物の階層およびユーザの移動可能な範囲、空間などに関する情報を更に含んでもよい。構成物情報は、複数の図形要素情報の結合および変換によって表現可能な対象物を示す。構成物情報は対象物IDを含む。対象物IDは、閲覧モデルで表現された建築物の対象物60を一意に特定する識別子である。構成物情報は、対象物の種類の情報と、建築物の対象物の特徴の情報とをさらに含む。当該特徴とは、各対象物の大きさ、形状、位置などの情報である。
生成部46は、図形要素情報で示される各図形要素の隣接度合いに応じて、当該図形要素が構成物情報内のどの対象物60(構成物の一例)に含まれるかを判定し、判定結果に基づいて図形要素情報と構成物情報とを関連付ける。ここでの「関連付ける」とは、閲覧モデル3を構成する複数の図形要素情報の結合および変換によって生成された一つの集合体に対して建築物の対象物60を一意に定めて、当該対象物60を該集合体に割り当てることを指す。具体的には、その「関連付ける」とは、複数の図形要素から構成される或る一つの集合体に対して一つの対象物IDを設定して、閲覧モデルにおいてその集合体によって一つの対象物が表現されるように設定することを指す。図形要素の隣接度合いとは、例えば、2つの図形要素において互いに最も近い2辺の距離、および当該2辺の延在方向の角度を指す。生成部46は、当該距離が所定の距離以内にあり、かつ当該角度が所定の数値範囲内である場合に、当該2つの図形要素が同一の対象物60に含まれると判定する。生成部46は、同一の対象物60に含まれると判定された図形要素の結合を繰り返す。
生成部46は、互いに結合された複数の図形の集合体を、閲覧モデル内の一つの対象物として生成する。具体的には、まず生成部46は、対象物(集合体)に含まれる図形要素の図形要素IDから、対象物の種類の情報を取得する。また、生成部46は、生成された複数の図形の集合体で表される対象物の大きさ、形状、位置などから、閲覧モデル3内の対象物の特徴の情報を取得する。生成部46は、集合体により表現された対象物の種類および特徴に基づいて、当該集合体に対して対象物IDを割り振る。図形要素の集合体に対象物IDが割り振られることで、閲覧モデル内における図形要素の集合体と建築物の対象物とが対応付けられる。生成部46は、当該集合体を、対象物IDに対応する一つの対象物60として生成する。これにより、閲覧モデル3における対象物が表現され、閲覧モデル3において対象物が閲覧可能となる。一例では、閲覧モデル3における対象物60が生成されることで、生成部46によって閲覧モデル3に対する建築物の階層が設定される。
図4に示す閲覧モデル3では、天井を示す対象物60として天井61a,61bが存在する。これは、生成部46が、図形要素情報の隣接度合いに基づいて天井61a,61bを互いに別の対象物として判定したからである。
テクスチャ変換情報とは、閲覧モデルの表示に適用可能な建築物のテクスチャに関する情報である。テクスチャ変換情報のデータ項目は、例えば、テクスチャ対象情報と、テクスチャIDとを含む。テクスチャ対象情報は、テクスチャ情報の変換によって表現可能な情報である。テクスチャIDはそのテクスチャ対象情報を一意に特定する識別子である。
属性設定部42は、テクスチャ情報に基づいて、閲覧モデルの表示に用いられるテクスチャ対象情報を設定し、このテクスチャ対象情報に対してテクスチャIDを割り振ることでテクスチャ変換情報を生成する。生成部46は対応する対象物60にそのテクスチャ変換情報を関連付ける。この設定によって、所定の対象物60上にテクスチャが表現される。
光源変換情報とは、閲覧モデルの表示に適用可能な建築物の光源に関する情報である。光源変換情報のデータ項目は、例えば、光環境情報と、光源IDとを含む。光環境情報は、光源情報の変換によって表現可能な情報である。光源IDはその光環境情報を一意に特定する識別子である。
属性設定部42は、光源情報に基づいて、閲覧モデルの表示に用いられる光環境情報を設定し、この光環境情報に対して光源IDを割り振ることで光源変換情報を生成する。生成部46は、対応する対象物60にその光源変換情報を関連付ける。この設定によって、照明器具などのような対象物60からの発光が表現される。表示画面2は、対象物60の一例であるダウンライト81からの光82と、対象物60の一例である窓62からの太陽光83とを表現する。当然ながら、閲覧モデル3において、個々の光の属性(強度、色など)は互いに異なり得る。
陰影変換情報とは、閲覧モデルの表示に適用可能な建築物の陰影に関する情報である。陰影変換情報のデータ項目は、例えば、陰影環境情報と、陰影IDとを含む。陰影環境情報は、陰影情報の変換によって表現可能な情報である。陰影IDはその陰影環境情報を一意に特定する識別子である。
属性設定部42は、陰影情報に基づいて、閲覧モデルの表示に用いられる陰影環境情報を設定し、この陰影環境情報に対して陰影IDを割り振ることで陰影変換情報を生成する。生成部46は、対応する対象物60にその陰影変換情報を関連付ける。この設定によって、所定の対象物60上に陰影が表現される。
表示画面2においては、天井61aのテクスチャおよび陰影に基づいて天井61aの状態71aが表現され、天井61bのテクスチャおよび陰影に基づいて天井61bの状態71bが表現される。
視点変換情報とは、閲覧モデルに対する視点を示す情報である。視点変換情報のデータ項目は、例えば、視点環境情報と、視点IDとを含む。視点環境情報は、視点情報の変換によって表現可能な情報であり、指定された視点から見た3次元モデルの画角を示す。視点IDはその視点環境情報を一意に特定する識別子である。
属性設定部42は、視点情報に基づいて、閲覧モデル3の表示に用いられる視点環境情報を設定し、この視点環境情報に対して視点IDを割り振ることで視点変換情報を生成する。この処理により、閲覧モデル3に対して視点変換情報が関連付けられる。この結果、閲覧モデル3における視点変換情報によって表現される画面が、端末モデルにおける視点情報によって表現される画面と同様になるように設定される。視点変換情報は、閲覧モデル3に対する視点の移動可能範囲に関する情報を含んでもよい。例えば、属性設定部42は、構成物情報から導出されるユーザの移動可能範囲に基づいて視点変換情報を設定してもよい。表示画面2は、視点変換情報によって示される視点から見える空間の範囲90を示す。
[効果]
以上説明したように、本開示の一形態に係るモデル変換管理システムは、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得し、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する。
本開示の一形態に係るモデル変換管理方法は、少なくとも1つのプロセッサを備えるモデル変換管理システムによって実行されるモデル変換管理方法であって、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得するステップと、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定するステップと、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成するステップと、を含む。
本開示の一形態に係るモデル変換管理プログラムは、ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得するステップと、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定するステップと、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成するステップと、をコンピュータに実行させる。
このような形態によれば、ユーザ端末において生成され、3次元モデルに予め設定された基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報が設定される。そして、建築物の3次元モデルに属性情報が関連付けられて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるデータセットが生成される。このように、モデル変換管理システム、モデル変換管理方法およびモデル変換管理プログラムによれば、ウェブブラウザ上に表示させる建築物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることができる。
建築物の関係者(設計者、デベロッパー、施工者、購入予定者)等に建築物の説明を行う際に、容易な理解を促すため、当該建築物の3次元モデルを示す場合がある。このとき、線図に基づいた外観だけの3次元モデルよりも、テクスチャ(風合い)、光源、陰影などの現実世界での状況を含む付加的な属性情報を反映した3次元モデルが、上述した関係者の理解をより得やすい。また、関係者が場所または時間に囚われずに3次元モデルにアクセスしたいというニーズがある。このため、上述したような詳細な属性情報が反映され、ウェブブラウザにて閲覧可能な3次元モデルの作成が求められている。
属性情報が反映された3次元モデルを作成するには、例えば、特許文献1に記載されているような技術を用いて、構成部材および駆体等の建築物の骨格の3次元モデルを作成した上で、属性情報を反映する必要がある。モデル生成ソフトウェアごとに属性情報の種類、属性情報のパラメータ等が異なるため、属性情報を3次元モデルに適用するには作業者が手作業で反映する必要があった。このため、作業者の技術力如何によって、属性情報が反映された3次元モデルの作成に係る時間およびコスト、3次元モデルの結果物の技術水準等が異なるという現象が生じてしまう。
また、従来のモデル生成ソフトウェアにおいて生成された3次元モデルに対して属性情報を関連付ける場合には、ユーザ端末のマシンスペックによっては長い時間を要していた。
そのため、一例では、ウェブブラウザにて閲覧可能な属性モデルを有する3次元モデルを短時間かつ低コストで生成可能なモデル変換管理システムが求められている。
本開示に係るモデル変換管理システムは、ユーザ端末において生成された3次元モデルおよび基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上で閲覧可能な3次元モデルおよび属性情報を含むデータセットを自動的に生成する。したがって、ユーザは専門知識の有無にかかわらず、自身で基本情報を属性情報に変換する必要なくそのデータセットを入手することができる。また、ユーザ端末とは別のシステム上(例えばサーバ40)にてデータセットが生成されるため、この生成処理はユーザ端末のマシンスペックに依存しない。このように、ウェブブラウザ上に表示させる建築物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることができる。
別の形態に係るモデル変換管理システムでは、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末に対応するモデル生成システムによって第1ファイル形式で生成された3次元モデルを取得し、3次元モデルのファイル形式を、第1ファイル形式から、ウェブブラウザ上で表示可能な第2ファイル形式に変換してもよい。この場合には、ウェブブラウザ上において閲覧可能な形式ではない3次元モデルが、ウェブブラウザ上において閲覧可能な形式に変換される。したがって、既存のモデル生成システムにおいて生成された3次元モデルに幅広く対応することができる。
別の形態に係るモデル変換管理システムでは、基本情報は、3次元モデルを構成する複数の図形要素情報を含み、属性情報は、建築物を構成する複数の構成物に関する構成物情報を含み、少なくとも1つのプロセッサは、基本情報の各図形要素情報の隣接度合いに応じて図形要素情報が構成物情報内のどの構成物に含まれるかを判定し、判定に基づいて図形要素情報と構成物情報とを関連付けてもよい。このように3次元モデルの図形要素情報を構成物情報と対応させることで、ユーザにとってウェブブラウザに表示させる3次元モデルの編集処理が容易となる。
別の形態に係るモデル変換管理システムは、基本情報は、テクスチャ情報を含み、少なくとも1つのプロセッサは、テクスチャ情報をウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に適用可能なように変換してテクスチャ変換情報を生成し、属性情報の1つとしてテクスチャ変換情報を設定してもよい。このような形態によれば、ウェブブラウザ上において閲覧可能なテクスチャを容易に3次元モデルに関連付けることができる。
別の形態に係るモデル変換管理システムは、基本情報は、光源情報を含み、少なくとも1つのプロセッサは、光源情報をウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に適用可能なように変換して光源変換情報を生成し、属性情報の1つとして光源変換情報を設定してもよい。このような形態によれば、ウェブブラウザ上において閲覧可能な光源に関する情報を容易に3次元モデルに関連付けることができる。
別の形態に係るモデル変換管理システムは、基本情報は、陰影情報を含み、少なくとも1つのプロセッサは、陰影情報をウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に適用可能なように変換して陰影変換情報を生成し、属性情報の1つとして陰影変換情報を設定してもよい。このような形態によれば、ウェブブラウザ上において閲覧可能な影に関する情報を容易に3次元モデルに関連付けることができる。
別の形態に係るモデル変換管理システムは、基本情報は、3次元モデルに対する視点を示す視点情報を含み、少なくとも1つのプロセッサは、視点情報を取得し、視点情報に基づいて、属性情報の1つとして、3次元モデルをウェブブラウザの視点変換情報を設定してもよい。このような形態によれば、ウェブブラウザ上において閲覧可能な視点に関する情報を容易に3次元モデルに関連付けることができる。
本開示の一形態に係るモデル変換管理システムは、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末において生成された、有体物の3次元モデルと3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得し、基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、設定された属性情報を3次元モデルに関連付けて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるためのデータセットを生成する。
本開示の一側面は、ウェブブラウザ上に表示させる有体物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることを目的とする。上記の形態によれば、ユーザ端末において生成され、3次元モデルに予め設定された基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での3次元モデルの表示に用いられる属性情報が設定される。そして、有体物の3次元モデルに属性情報が関連付けられて、ウェブブラウザにおいて閲覧可能な3次元モデル上に属性情報を表示させるデータセットが生成される。このように、上述した形態によれば、ウェブブラウザ上に表示させる有体物の3次元モデルに対して容易に属性情報を反映させることができる。
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
基本情報は、音情報を含んでもよい。音情報は、提供される対象物の設置場所において録音された音、または建築物の対象物に対応した音楽であってもよい。この場合、属性情報は、音変換情報を含んでもよい。当該音変換情報は音情報に基づいて閲覧モデルの対象物に適用可能に設定され、閲覧モデルの対象物に関連付けられる。
1…モデル変換管理システム、3…閲覧モデル(3次元モデルの一例)、10…ユーザ端末、20…モデルデータベース、30…基本情報データベース、40…サーバ、41…取得部、42…属性設定部、43…表示設定部、44…出力部、45…形式変換部、46…生成部、47…発行部、P…モデル変換管理プログラム。

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと前記3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得し、
    前記基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、
    設定された前記属性情報を前記3次元モデルに関連付けて、前記ウェブブラウザにおいて閲覧可能な前記3次元モデル上に前記属性情報を表示させるためのデータセットを生成する、
    モデル変換管理システム。
  2. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記ユーザ端末に対応するモデル生成システムによって第1ファイル形式で生成された前記3次元モデルを取得し、
    前記3次元モデルのファイル形式を、前記第1ファイル形式から、前記ウェブブラウザ上で表示可能な第2ファイル形式に変換する、
    請求項1に記載のモデル変換管理システム。
  3. 前記基本情報は、前記3次元モデルを構成する複数の図形要素情報を含み、
    前記属性情報は、前記建築物を構成する複数の構成物に関する構成物情報を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記基本情報の各図形要素情報の隣接度合いに応じて前記図形要素情報が前記構成物情報内のどの構成物に含まれるかを判定し、
    前記判定に基づいて前記図形要素情報と前記構成物情報とを関連付ける、
    請求項1または2に記載のモデル変換管理システム。
  4. 前記基本情報は、テクスチャ情報を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記テクスチャ情報を前記ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に適用可能なように変換してテクスチャ変換情報を生成し、
    前記属性情報の1つとして前記テクスチャ変換情報を設定する、
    請求項1~3の何れか一項に記載のモデル変換管理システム。
  5. 前記基本情報は、光源情報を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記光源情報を前記ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に適用可能なように変換して光源変換情報を生成し、
    前記属性情報の1つとして前記光源変換情報を設定する、
    請求項1~4の何れか一項に記載のモデル変換管理システム。
  6. 前記基本情報は、陰影情報を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記陰影情報を前記ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に適用可能なように変換して陰影変換情報を生成し、
    前記属性情報の1つとして前記陰影変換情報を設定する、
    請求項1~5の何れか一項に記載のモデル変換管理システム。
  7. 前記基本情報は、前記3次元モデルに対する視点を示す視点情報を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記視点情報を前記ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に適用可能なように変換して視点変換情報を生成し、
    前記属性情報の1つとして前記視点変換情報を設定する、
    請求項1~6の何れか一項に記載のモデル変換管理システム。
  8. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    ユーザ端末において生成された、有体物の3次元モデルと前記3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得し、
    前記基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定し、
    設定された前記属性情報を前記3次元モデルに関連付けて、前記ウェブブラウザにおいて閲覧可能な前記3次元モデル上に前記属性情報を表示させるためのデータセットを生成する、
    モデル変換管理システム。
  9. 少なくとも1つのプロセッサを備えるモデル変換管理システムによって実行されるモデル変換管理方法であって、
    ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと前記3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得するステップと、
    前記基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定するステップと、
    設定された前記属性情報を前記3次元モデルに関連付けて、前記ウェブブラウザにおいて閲覧可能な前記3次元モデル上に前記属性情報を表示させるためのデータセットを生成するステップと、
    を含むモデル変換管理方法。
  10. ユーザ端末において生成された、建築物の3次元モデルと前記3次元モデルに予め設定された基本情報とを取得するステップと、
    前記基本情報に基づいて、ウェブブラウザ上での前記3次元モデルの表示に用いられる属性情報を設定するステップと、
    設定された前記属性情報を前記3次元モデルに関連付けて、前記ウェブブラウザにおいて閲覧可能な前記3次元モデル上に前記属性情報を表示させるためのデータセットを生成するステップと、
    をコンピュータに実行させるモデル変換管理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102679232B1 (ko) * 2023-09-26 2024-06-27 한국토지주택공사 구조물 데이터를 확인할 수 있는 bim 운영관리방법

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