JP2023127236A - 段ボール箱開梱装置 - Google Patents

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勇気 松本
Yuuki Matsumoto
利尚 鎌野
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Abstract

【課題】フラップの開放操作を適切に行えるとともに、異なるサイズの段ボール箱にも対応できる段ボール箱開梱装置を提供する。【解決手段】段ボール箱開梱装置は、段ボール箱2が搬送される搬送装置と、搬送装置の途中に設置されたフラップ開放装置と、搬送装置およびフラップ開放装置を制御する制御装置と、を有し、フラップ開放装置30は、フラップを吸着可能な開放用吸着器32と、開放用吸着器32を段ボール箱2に対して移動可能かつ開放用吸着器32を所定の回動軸線Aoまわりに回動可能な移動機構31と、を有し、制御装置は、フラップが閉状態の段ボール箱2に対して、移動機構31を移動させて回動軸線Aoをフラップが接続された辺縁に沿って配置し、閉状態のフラップに開放用吸着器32を吸着させ、移動機構31で開放用吸着器32を回動させてフラップを開状態とする制御を行う。【選択図】図16

Description

本発明は、段ボール箱開梱装置に関する。
従来、段ボール箱の開梱を自動で行う段ボール箱開梱装置が提案されている(特許文献1参照)。
一般に段ボール箱は、上面開口の長辺および短辺にそれぞれ一対のフラップを有する。段ボール箱を梱包する際には、一対の短辺フラップを内側に閉じたのち、一対の長辺フラップを閉じ、長辺フラップの先端縁どうしを突き合わせたうえ、突き合わせ部分に粘着テープを貼って互いに接続している。さらに、段ボール箱上面の両側短辺に沿ってそれぞれ粘着テープを貼ることで、長辺フラップの側縁を段ボール箱の側面に固定している。
前述のように粘着テープで梱包された段ボール箱の上面には、両側短辺に沿った粘着テープと上面中央を長辺方向に延びる粘着テープとがH字状に貼られている。
特許文献1の段ボール箱開梱装置では、段ボール箱の上面に円盤状のカッターを近接させ、段ボール箱の長辺方向の粘着テープおよび短辺方向のテープを切断している。
特開2016-55874号公報
前述した段ボール箱の開梱にあたっては、H形に貼られた粘着テープを切断して一対の長辺フラップの固定を解除したのち、長辺フラップおよび短辺フラップを外向きに回動させて開くことで、収容物の取り出しが可能となる。
しかし、前述した特許文献1の段ボール箱開梱装置は、粘着テープの切断作業までは実行できるものの、フラップの開放作業までは実行できなかった。
そこで、フラップの開放作業を自動実行する装置が求められていたが、フラップの開放作業においては以下のような課題がある。
前述した段ボール箱の長辺フラップおよび短辺フラップは、それぞれ段ボール箱の上面の辺縁を中心に回動する形状となっている。このため、フラップの開放作業においては、各フラップを単に持ち上げるだけは開放できず、フラップを回動させつつ持ち上げる操作が必要である。
さらに、フラップの回動軸である段ボール箱の上面辺縁は、段ボール箱のサイズによって位置が異なる。このため、フラップを回動させつつ持ち上げる操作は、段ボール箱に応じて動作位置などを適切に設定する必要があり、開放作業の自動化を難しくしていた。
本発明の目的は、フラップの開放操作を適切に行えるとともに、異なるサイズの段ボール箱にも対応できる段ボール箱開梱装置を提供することにある。
本発明の段ボール箱開梱装置は、対向する辺縁に接続された一対のフラップを有する段ボール箱が搬送される搬送装置と、前記搬送装置の途中に設置されたフラップ開放装置と、前記搬送装置および前記フラップ開放装置を制御する制御装置と、を有する段ボール箱開梱装置であって、前記フラップ開放装置は、前記フラップを吸着可能な開放用吸着器と、前記開放用吸着器を前記段ボール箱に対して移動可能かつ前記開放用吸着器を所定の回動軸線まわりに回動可能な移動機構と、を有し、前記制御装置は、前記フラップが閉状態の前記段ボール箱に対して、前記移動機構を移動させて前記回動軸線を前記フラップが接続された前記辺縁に沿って配置し、閉状態の前記フラップに前記開放用吸着器を吸着させ、前記移動機構で前記開放用吸着器を回動させて前記フラップを開状態とする制御を行うことを特徴とする。
このような本発明では、制御装置で制御される搬送装置により、フラップが閉状態の段ボール箱がフラップ開放装置へと搬送され、フラップ開放装置により段ボール箱のフラップが開放される。
フラップ開放装置では、移動機構により開放用吸着器が段ボール箱近傍に移動され、回動軸線が段ボール箱の辺縁、つまり回動するフラップの根元部分に沿って配置される。この状態で、開放用吸着器によりフラップを吸着したうえ、移動機構により開放用吸着器を回動させることで、フラップを開状態とすることができる。この際、フラップは回動軸線まわり、つまり段ボール箱に接続された根元部分を中心に回動され、フラップ本来の開閉動作に合致した回動操作とすることができる。また、回動操作の際に開放用吸着器自体もその向きが回動するため、フラップに対する吸着も確実に維持できる。これらにより、フラップの開放操作を適切に行うことができる。
フラップ開放装置においては、移動機構による開放用吸着器の回動および移動とともに、その停止位置を調整することができる。従って、異なるサイズの段ボール箱に対しても、その辺縁に回動軸線を合わせることで、適切な開放操作を行うことができる。
本発明の段ボール箱開梱装置において、前記移動機構は、前記開放用吸着器を支持する支持部材と、前記支持部材を前記回動軸線まわりに回転可能な回動機構と、前記回動機構を前記回動軸線と交差しかつ水平な方向へ移動可能な水平移動機構と、前記回動機構を前記回動軸線と交差しかつ垂直な方向へ移動可能な垂直移動機構と、を有し、前記開放用吸着器は、吸着面が前記回動軸線を含む仮想平面上に配置されていることが好ましい。
このような本発明では、水平移動機構および垂直移動機構により、支持部材に支持された開放用吸着器を段ボール箱に対して近接させ、回動軸線を段ボール箱の辺縁に合わせることができる。そして、回動機構により支持部材を回動させることで、開放用吸着器が円弧状の軌跡を描いて移動し、段ボール箱のフラップの表面に配置される。開放用吸着器は、吸着面が回動軸線を含む仮想平面上に配置されており、フラップの表面に近接した際には正面から密着され、フラップを適切に吸着できる。
なお、開放用吸着器としては、吸着パッドなどの減圧式の吸着器が好適であるが、粘着式の吸着器など他の形式の吸着器を用いてもよい。
本発明の段ボール箱開梱装置において、前記支持部材は、前記回動軸線と平行に延びる長尺の部材であり、前記開放用吸着器は、複数が前記支持部材に配列されていることが好ましい。
このような本発明では、複数の開放用吸着器とすることで、吸着器を小型化してもフラップに対する吸着力を確保できるとともに、各々を回動軸線と平行に延びる長尺の支持部材に配列することで、開放用吸着器の回動軸線まわりの回動軌跡を小型化できる。
なお、開放用吸着器、支持部材ないし回動機構は、段ボール箱の一対のフラップに合わせて一対で設置することが好ましい。
本発明の段ボール箱開梱装置において、前記搬送装置の前記フラップ開放装置よりも上流側に設置され、前記段ボール箱のサイズを測定可能な測定器を有し、前記制御装置は、前記測定器で測定された前記段ボール箱のサイズから前記フラップの回動軸(フラップの根元となる段ボール箱の辺縁)の位置を検出することが好ましい。
このような本発明では、搬送装置で搬送される段ボール箱のそれぞれについて、測定器でサイズを測定し、制御装置がフラップ開放装置を制御する際の段ボール箱の辺縁位置(回動軸線を沿わせる)として参照できる。
なお、例えば所定ロットで同サイズの段ボール箱を連続して開梱する用途など、ロットごとのサイズを設定しておくことで、制御装置が辺縁位置を確定することもできる。
本発明の段ボール箱開梱装置において、
前記搬送装置の前記フラップ開放装置よりも上流側に設置され、前記段ボール箱の前記フラップを封止するテープを切断可能なテープカッタを有し、
前記制御装置は、前記テープカッタで前記テープを切断した前記段ボール箱を前記フラップ開放装置へ送り、前記フラップを開放する制御を行う。
このような本発明では、搬送装置で搬送される段ボール箱のフラップがテープで封止されていても、テープカッタでテープを切断しておくことで、フラップ開放装置によるフラップ開放を円滑に行うことができる。
テープカッタによる切断は、例えば段ボール箱の上面にH形に貼られた粘着テープであれば、同上面の4つの辺縁のうち一対の短辺に沿って2箇所の切断、および同短辺の中点どうしを結ぶ長辺方向に1箇所の切断を行うことができる。各々の辺縁位置は、制御装置において段ボール箱のサイズから割り出すことができる。
本発明の段ボール箱開梱装置において、前記フラップ開放装置は、前記フラップを切断可能なフラップカッタを有し、前記制御装置は、開状態とされた前記フラップを前記開放用吸着器で保持しつつ、前記フラップの前記辺縁に接続される部分を前記フラップカッタで切断する制御を行うことが好ましい。
このような本発明では、開放用吸着器の回動により開状態としたフラップを、フラップカッタで切断し、段ボール箱から分離することができる。従って、開梱された段ボール箱から内容物を出す際に開状態のフラップが干渉することを防止できる。
本発明の段ボール箱開梱装置において、前記フラップカッタは、前記段ボール箱に対して移動可能かつ前記フラップを吸着可能な排出用吸着器を有し、前記制御装置は、前記開放用吸着器に吸着されている切断済の前記フラップに前記排出用吸着器を吸着させ、前記フラップカッタを前記搬送装置の経路外へ移動させ、前記フラップを排出する制御を行うことが好ましい。
このような本発明では、フラップカッタで段ボール箱から切断されたフラップを排出用吸着器で吸着し、搬送装置の経路外へ排出することができる。従って、開梱された段ボール箱から内容物を出す際のフラップの干渉を解消できるとともに、切断されたフラップを所定の廃棄場所へ移送することもできる。
本発明の段ボール箱開梱装置において、前記搬送装置に沿って、長辺用の前記フラップ開放装置と、短辺用の前記フラップ開放装置と、を有し、長辺用の前記フラップ開放装置および短辺用の前記フラップ開放装置は、互いに向きが交差方向とされていることが好ましい。
このような本発明では、段ボール箱として一般的な二重フラップ構造、つまり短辺フラップを内側で閉じたのち外側で長辺フラップを閉じる形式の段ボール箱についても、交差方向に配置された長辺用および短辺用の2つのフラップ開放装置により長辺フラップおよび短辺フラップを順次開放できる。
長辺用および短辺用のフラップ開放装置は、基本的に同じ構造を用いることができ、製造および保守を容易にできる。
本発明によれは、フラップの開放操作を適切に行えるとともに、異なるサイズの段ボール箱にも対応できる段ボール箱開梱装置を提供できる。
本発明の一実施形態の装置全体を示す平面図。 前記実施形態の装置全体を示す側面図。 前記実施形態で開梱する段ボール箱を示す平面図。 前記実施形態のテープカッタを示す側面図。 前記実施形態のテープカッタを示す正面図。 前記実施形態の開放用吸着器および移動機構を示す側面図。 前記実施形態の開放用吸着器および移動機構を示す正面図。 前記実施形態のフラップカッタを示す正面図。 前記実施形態のフラップカッタを示す平面図。 前記実施形態の処理手順を示すフローチャート。 前記実施形態のテープ切断処理を示すフローチャート。 前記実施形態の段ボール箱のテープ切断動作を示す平面図。 前記実施形態の長辺フラップ切断処理を示すフローチャート。 前記実施形態の開放用吸着器の配置動作を示す平面図。 前記実施形態の開放用吸着器の配置動作を示す正面図。 前記実施形態のフラップ吸着動作を示す正面図。 前記実施形態のフラップ開放動作を示す正面図。 前記実施形態のフラップ切断動作を示す平面図。 前記実施形態のフラップ切断動作を示す正面図。 前記実施形態のフラップ排出動作を示す平面図。 前記実施形態のフラップ排出動作を示す正面図。 前記実施形態の短辺フラップ切断処理を示すフローチャート。
図1および図2には、本発明の段ボール箱開梱装置の一実施形態が示されている。
段ボール箱開梱装置1は、二重フラップ構造を有する段ボール箱2の自動開梱を行う装置である。そのために、段ボール箱開梱装置1は、段ボール箱2を搬送する搬送装置10を有するとともに、搬送装置10に沿ってテープ切断区画3、長辺フラップ切断区画4、短辺フラップ切断区画5を有する。
テープ切断区画3には、テープ切断装置20および距離測定器71,72,73が設置されている。
長辺フラップ切断区画4には、長辺フラップ開放装置30および長辺フラップ切断装置40が設置されている。
短辺フラップ切断区画5には、短辺フラップ開放装置50および短辺フラップ切断装置60が設置されている。
段ボール箱開梱装置1は制御装置70を有し、前述した搬送装置10、テープ切断装置20、長辺フラップ開放装置30、長辺フラップ切断装置40、短辺フラップ開放装置50、および短辺フラップ切断装置60は、それぞれ制御装置70の制御によりそれぞれ所定の動作を実行するように構成されている。
段ボール箱開梱装置1においては、搬送装置10の搬送方向がX軸方向とされ、図1左側が搬送方向上流側、同右側が搬送方向下流側となっている。また、搬送装置10の幅方向がY軸方向とされ、図1上側が機械側、同下側が操作側となっている。さらに、垂直な高さ方向がZ軸方向とされている。
〔段ボール箱2〕
図3において、段ボール箱2は、段ボール面材で組み立てられた直方体状の箱体であり、上面2Uおよび4つの側面2S1~2S4を有する。
上面2Uは、側面2S1,2S2に連続する一対の長辺フラップ2F1,2F2と、側面2S3,2S4に連続する一対の短辺フラップ2F3,2F4を有する二重フラップ構造とされている。上面2Uを閉じる際には、まず短辺フラップ2F3,2F4を内側に折りたたんだのち、長辺フラップ2F1,2F2を内側に折りたたみ、短辺フラップ2F3,2F4に重ね合わせられる。
折りたたまれた長辺フラップ2F1,2F2は、先端縁を互いに突き合わせて梱包用の粘着テープ2T1により相互に接続されている。長辺フラップ2F1,2F2の側縁は、粘着テープ2T2,2T3で側面2S3,2S4に固定されている。
段ボール箱2は、長辺方向がX軸方向、短辺方向がY軸方向となるように搬送装置10に載置される。従って、側面2S1が搬送装置10の機械側、側面2S2が操作側、側面2S3が搬送方向前側、側面2S4が搬送方向後側となる。さらに、段ボール箱2は、長辺寸法が搬送方向寸法W、短辺寸法が幅方向寸法D、上面2Uの高さ寸法Hとされている。
〔搬送装置10〕
図1および図2において、搬送装置10は、多数のローラ11を有するローラコンベアであり、各ローラ11を駆動モータなどで回転させることで段ボール箱2を移動または停止させることができる。
搬送装置10は、テープ切断区画3にストッパ12およびリテーナ13を有し、長辺フラップ切断区画4にストッパ14およびリテーナ15を有し、短辺フラップ切断区画5にストッパ16およびリテーナ17を有する。
ストッパ12,14,16は、それぞれ図示しない駆動機構により昇降駆動され、ローラ11の隙間から上方へ突出した状態からローラ11の隙間に隠れた状態まで往復移動可能である。
ストッパ12,14,16は、ローラ11の隙間に隠れた状態では、ローラ11で搬送される段ボール箱2と干渉することはない。一方、ストッパ12,14,16がローラ11の隙間から突出した状態では、ローラ11で搬送されてくる段ボール箱2に当接してその前進を規制し、搬送方向の所定位置に維持できる。
リテーナ13,15,17は、それぞれローラ11の隙間を通るブラケットを介してローラ11の下方に設置された図示しない駆動機構に接続され、この駆動機構により搬送装置10の幅方向へ往復移動可能である。
リテーナ13,15,17は、搬送装置10の操作側(搬送方向に向かって右側、図1の下側)にある状態では、ローラ11で搬送される段ボール箱2と干渉することはない。一方、段ボール箱2がストッパ12,14,16で前進を規制されている状態で、搬送装置10の機械側に移動することで、前進を規制されている段ボール箱2を搬送装置10の機械側端に押し付け、その位置で段ボール箱2を保持できる。
従って、搬送装置10においては、制御装置70の制御により、段ボール箱2を搬送するとともに、テープ切断区画3、長辺フラップ切断区画4、短辺フラップ切断区画5の各々に停止させ、所定位置に保持可能である。
テープ切断区画3においては、ストッパ12で段ボール箱2を停止させてリテーナ13で保持することで、段ボール箱2をテープ切断区画3の所定位置に保持できる。同様に、長辺フラップ切断区画4および短辺フラップ切断区画5においても、ストッパ14,16で段ボール箱2を停止させてリテーナ15,17で保持することで、段ボール箱2を各区画4,5の所定位置に保持できる。
各区画3,4,5で保持された段ボール箱2は、各々のストッパ12,14,16およびリテーナ13,15,17を解除することで、再びローラ11によって搬送方向に駆動され、搬送装置10による搬送が再開される。
〔距離測定器71,72,73〕
図1および図2において、テープ切断区画3にはレーザ干渉式などの非接触側の距離測定器71,72,73が設置されている。
距離測定器71は、テープ切断区画3の入口部分の搬送装置10の機械側に設置され、搬送装置10の上面の段ボール箱2が通過する領域まで進出可能に支持されている。距離測定器71は、段ボール箱2がテープ切断区画3に保持された状態で、段ボール箱2の後側の側面2S4までの距離を測定することで、段ボール箱2の前側の側面2S3に当接するストッパ12の位置との差分から、段ボール箱2の搬送方向寸法Wを測定可能である。
距離測定器72は、テープ切断区画3のリテーナ13の背面側に設置され、段ボール箱2がテープ切断区画3に保持された状態で、段ボール箱2の操作側の側面2S2までの距離を測定することで、段ボール箱2の機械側の側面2S1が当接する搬送装置10の機械側端位置との差分から、段ボール箱2の幅方向寸法Dを測定可能である。
距離測定器73は、テープ切断区画3の搬送装置10の上方に設置され、段ボール箱2がテープ切断区画3に保持された状態で、段ボール箱2の上面2Uまでの距離を測定することで、段ボール箱2の底面つまり搬送装置10のローラ11の上端高さとの差分から、段ボール箱2の高さ寸法Hを測定可能である。
これらの距離測定器71,72,73により、制御装置70は段ボール箱2のサイズとして、段ボール箱2の搬送方向寸法W、幅方向寸法D、高さ寸法Hを測定可能である。
〔テープ切断装置20〕
図1および図2において、テープ切断装置20は、テープ切断区画3に設置され、任意の高さで水平移動するアーム21を有する既存のスカラロボットで構成されている。アーム21の先端にはテープカッタ22が装着されている。
テープ切断装置20は、制御装置70の制御によりアーム21を移動させ、テープ切断区画3の所定位置に保持された段ボール箱2の上面2Uの任意位置へとテープカッタ22を移動可能である。
図4および図5には、テープカッタ22が示されている。
テープカッタ22は、アーム21の先端の下面側に配置され、方向用モータ221によりZ軸まわりに回転可能である。テープカッタ22の下部には水平な軸線まわりに回転可能な切断用モータ222が設置されている。切断用モータ222の回転軸には円盤状の回転刃223が3連で装着されている。
テープカッタ22は、制御装置70の制御により回転刃223を切断用モータ222で回転させた状態で、回転刃223の先端を段ボール箱2の上面2Uに接触させることで、段ボール箱2の上面2Uの粘着テープ2T1、2T2、2T3を切断可能である。
切断動作の際には、制御装置70の制御により、アーム21によるテープカッタ22の移動方向、および回転刃223の刃面の向きが、段ボール箱2の上面2Uでの切断方向に応じて設定される。
〔長辺フラップ開放装置30〕
図1および図2において、長辺フラップ開放装置30は、長辺フラップ切断区画4に搬送装置10を幅方向に跨ぐ門型の移動機構31を有する。移動機構31には搬送方向上流側に延びる一対の支持部材317が設置されている。支持部材317は、搬送装置10の幅方向に並列に設置され、各々には複数の開放用吸着器32が支持されている。開放用吸着器32は、吸着パッドなどの減圧式の吸着器である。支持部材317に支持された開放用吸着器32は、移動機構31により、Y軸およびZ軸方向に移動可能かつX軸まわりに回動可能である。
図6および図7において、移動機構31は門型フレームを有し、その両側のコラム311には、それぞれ電動またはエア駆動式の垂直移動機構312が設置されている。一対の垂直移動機構312の間には、水平なクロスバー313が掛け渡されている。クロスバー313には、電動またはエア駆動式の一対の水平移動機構314が設置されている。水平移動機構314には、それぞれ電動またはエア駆動式の回動機構315が支持されている。2つの回動機構315は、搬送装置10の幅方向に並列に設置されている。
垂直移動機構312および水平移動機構314は、それぞれ電動またはエア駆動式の直線移動機構であり、制御装置70の制御により2台の回動機構315のZ軸位置(高さ)、および回動機構315のY軸位置(搬送装置10の幅方向の位置)を任意に設定可能である。ここで、高さは2台の回動機構315で共通であるが、搬送装置10の幅方向位置は個別に設定可能である。
回動機構315の回動軸には、回動レバー316が装着されている。回動レバー316には、回動機構315の回動軸線Aoと平行に延びる長尺の支持部材317が固定されている。支持部材317には、複数の開放用吸着器32が支持されている。開放用吸着器32は、それぞれ図示しないパイプを介して外部の減圧装置に接続され、内部を減圧することで平坦面を吸着可能である。
回動機構315は、電動またはエア駆動式の回転移動機構であり、制御装置70の制御により回動し、回動レバー316を回動させて水平に伏せた吸着位置Pcと起立した開放位置Poとの間で往復移動可能である。
回動レバー316が吸着位置Pcにあるとき、支持部材317および開放用吸着器32は下向きに配置される。吸着位置Pcにある状態で、開放用吸着器32の開口面つまり吸着面は、回動機構315の回動軸線Aoを含む仮想的な水平面に揃うように設定されている。
これらの回動機構315、回動レバー316、支持部材317、複数の開放用吸着器32は、それぞれ2組が搬送装置10の幅方向に並列に設置されている。
上述した長辺フラップ開放装置30の各部は、それぞれ制御装置70の制御により連携して動作する。
詳細は後述するが、垂直移動機構312および水平移動機構314は、2台の回動機構315の回動軸線Aoの高さおよび幅方向位置を、長辺フラップ切断区画4の所定位置に保持された段ボール箱2の上面2Uの両側一対の長辺に沿うように配置する。開放用吸着器32は、回動機構315により吸着位置Pcに配置され、減圧により段ボール箱2の長辺フラップ2F1,2F2を吸着したのち、回動機構315により開放位置Poに戻される。
これにより、段ボール箱2の一対の長辺フラップ2F1,2F2を、それぞれ上面2Uに沿った閉位置から、回動させつつ持ち上げて、垂直に起立した開状態とすることができる。
また、回動機構315による回動の際に、支持部材317ないし開放用吸着器32自体もその向きが回動するため、長辺フラップ2F1,2F2に対する開放用吸着器32の吸着も確実に維持できる。これらにより、フラップの開放操作を適切に行うことができる。
〔長辺フラップ切断装置40〕
図1および図2において、長辺フラップ切断装置40は、任意の高さで水平移動する多関節式のアーム41を有する既存のスカラロボットで構成されている。アーム41の先端にはフラップカッタ42が装着されている。
長辺フラップ切断装置40は、制御装置70の制御によりアーム41を移動させ、長辺フラップ切断区画4の所定位置に保持された段ボール箱2の上面2Uの任意位置へとフラップカッタ42を移動可能である。
図8および図9には、フラップカッタ42が示されている。
フラップカッタ42は、アーム41の先端の下面側に配置され、方向用モータ421によりZ軸まわりに回転可能である。
フラップカッタ42の前側には垂直な軸線まわりに回転可能な切断用モータ422が設置されている。切断用モータ422の回転軸には、円盤状の回転刃423が装着されている。
フラップカッタ42の後側には、支持部材424により排出用吸着器43が支持されている。排出用吸着器43は、それぞれ図示しないパイプを介して外部の減圧装置に接続され、内部を減圧することで平坦面を吸着可能である。
フラップカッタ42は、制御装置70の制御により、長辺フラップ開放装置30の開放用吸着器32が開放位置Po(図7参照)で段ボール箱2の長辺フラップ2F1,2F2を保持している際に、回転刃423を切断用モータ422で回転させた状態で、回転刃423の先端を段ボール箱2の長辺フラップ2F1,2F2に接触させることで、段ボール箱2の長辺フラップ2F1,2F2を切断可能である。長辺フラップ2F1,2F2における切断位置は、制御装置70の制御により、その根元部分ないし根元部分から所定距離の位置まで調整可能である。
さらに、開放用吸着器32で開放位置Poに保持されている回転刃423で切断済の長辺フラップ2F1,2F2に対し、排出用吸着器43で吸着することで長辺フラップ2F1,2F2を保持可能であり、開放用吸着器32の吸着を解除したのちアーム41を移動させることで、排出用吸着器43で吸着した長辺フラップ2F1,2F2を搬送装置10の外部へ排出可能である。
〔短辺フラップ開放装置50〕
図1および図2において、短辺フラップ開放装置50は、短辺フラップ切断区画5にある搬送装置10の操作側(図1下側)に設置されている。
短辺フラップ開放装置50は、その向きが90度異なるものの、装置構成は前述した長辺フラップ開放装置30と同様である。従って、共通する構成については、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
短辺フラップ開放装置50は、門型の移動機構31が搬送装置10の操作側に沿って配置され、一対の支持部材317が搬送装置10の幅方向機械側に延びている。支持部材317には、それぞれ複数の開放用吸着器32が支持されている。
なお、長辺フラップ開放装置30における水平移動機構314は搬送装置10の幅方向であるY軸方向に移動したが、短辺フラップ開放装置50においては搬送方向であるX軸方向に移動する。
短辺フラップ開放装置50の各部は、長辺フラップ開放装置30と同様、それぞれ制御装置70の制御により連携して動作する。
詳細は後述するが、垂直移動機構312および水平移動機構314は、2台の回動機構315の回動軸線Aoの高さおよび搬送方向位置を、短辺フラップ切断区画5の所定位置に保持された段ボール箱2の上面2Uの両側一対の短辺に沿うように配置する。開放用吸着器32は、回動機構315により吸着位置Pc(図7参照)に配置され、減圧により段ボール箱2の短辺フラップ2F3,2F4を吸着したのち、回動機構315により開放位置Poに戻される。
これにより、段ボール箱2の一対の短辺フラップ2F3,2F4を、それぞれ上面2Uに沿った閉位置から、回動させつつ持ち上げて、垂直に起立した開状態とすることができる。
また、回動機構315による回動の際に、支持部材317ないし開放用吸着器32自体もその向きが回動するため、短辺フラップ2F3,2F4に対する開放用吸着器32の吸着も確実に維持できる。これらにより、フラップの開放操作を適切に行うことができる。
〔短辺フラップ切断装置60〕
図1および図2において、短辺フラップ切断装置60は、任意の高さで水平移動する多関節式のアーム61を有する既存のスカラロボットで構成されている。アーム61の先端には、長辺フラップ切断装置40と同じフラップカッタ42(図8および図9参照)が装着されている。
短辺フラップ切断装置60は、制御装置70の制御によりアーム61を移動させ、短辺フラップ切断区画5の所定位置に保持された段ボール箱2の上面2Uの任意位置へとフラップカッタ42を移動可能である。
フラップカッタ42は、制御装置70の制御により、短辺フラップ開放装置50の開放用吸着器32が開放位置Po(図7参照)で段ボール箱2の短辺フラップ2F3,2F4を保持している際に、回転刃423を切断用モータ422で回転させた状態で、回転刃423の先端を段ボール箱2の短辺フラップ2F3,2F4に接触させることで、段ボール箱2の短辺フラップ2F3,2F4を切断可能である。短辺フラップ2F3,2F4における切断位置は、制御装置70の制御により、その根元部分ないし根元部分から所定距離の位置まで調整可能である。
さらに、開放用吸着器32で開放位置Poに保持されている回転刃423で切断済の短辺フラップ2F3,2F4に対し、排出用吸着器43で吸着することで短辺フラップ2F3,2F4を保持可能であり、開放用吸着器32の吸着を解除したのちアーム41を移動させることで、排出用吸着器43で吸着した短辺フラップ2F3,2F4を搬送装置10の外部へ排出可能である。
〔制御装置70〕
制御装置70は、コンピュータシステムで構成され、予め記憶された動作プログラムを実行することで、前述した搬送装置10、テープ切断装置20、長辺フラップ開放装置30、長辺フラップ切断装置40、短辺フラップ開放装置50、短辺フラップ切断装置60、および距離測定器71,72,73の動作を制御する。
〔段ボール箱開梱装置1の動作〕
段ボール箱開梱装置1においては、図10に示す処理S1~S5が制御装置70の制御のもとで実行される。
すなわち、処理S1では、搬送装置10により開梱すべき段ボール箱2が搬入され、テープ切断区画3でテープ切断処理S2が実行され、長辺フラップ切断区画4で長辺フラップ2F1,2F2の開放操作を含む長辺フラップ切断処理S3が実行され、短辺フラップ切断区画5で短辺フラップ2F3,2F4の開放操作を含む短辺フラップ切断処理S4が実行される。
これらにより、段ボール箱2の粘着テープ2T1~2T3の切断、長辺フラップ2F1,2F2および短辺フラップ2F3,2F4の開放ないし切断が行われたのち、処理S5で段ボール箱2が搬出される。
このうち、テープ切断処理S2、長辺フラップ切断処理S3、短辺フラップ切断処理S4は、以下のように実行される。
〔テープ切断処理S2〕
テープ切断処理S2は、図11に示す処理S20~S25で構成される。
処理S20では、搬送装置10でテープ切断区画3に搬入されてきた段ボール箱2をストッパ12で停止させ、リテーナ13で機械側に保持する。
処理S21では、距離測定器71,72,73により、テープ切断区画3に保持された段ボール箱2のサイズとして、搬送方向寸法W、幅方向寸法D、高さ寸法Hを測定する。
処理S22では、テープ切断装置20のアーム21を移動させ、先端のテープカッタ22を段ボール箱2の上面2Uの上方に配置する。
処理S23では、テープカッタ22の回転刃223を回転させた状態で、テープカッタ22を上面2Uの切断部位に沿って移動させ、粘着テープ2T1~2T3をH字状に切断する。
図12において、テープカッタ22は、制御装置70により、粘着テープ2T2に沿った切断線C1、粘着テープ2T1に沿った切断線C2、粘着テープ2T3に沿った切断線C3に沿ってH字状に移動され、これにより粘着テープ2T1~2T3による長辺フラップ2F1,2F2の封止が解除される。
処理S24では、アーム21を移動させて段ボール箱2からテープカッタ22を退避させる。
処理S25では、ストッパ12およびリテーナ13による段ボール箱2の保持を解除し、粘着テープ2T1~2T3の切断が済んだ段ボール箱2を、搬送装置10によりテープ切断区画3から搬出し、次の長辺フラップ切断区画4へ搬送する。
〔長辺フラップ切断処理S3〕
長辺フラップ切断処理S3は、図13に示す処理S30~S39で構成される。
処理S30では、搬送装置10で長辺フラップ切断区画4に搬入されてきた段ボール箱2をストッパ14で停止させ、リテーナ15で機械側に保持する。
処理S31では、長辺フラップ開放装置30の移動機構31を移動させ、開放用吸着器32を段ボール箱2の上面2Uに近接させ、開放用吸着器32を長辺フラップ2F1,2F2の表面に吸着させる。
処理S32では、移動機構31により各側の開放用吸着器32を回動させて、それぞれ吸着した長辺フラップ2F1,2F2を開く。
図14および図15において、処理S31では、移動機構31の両側一対の回動機構315ないし支持部材317および開放用吸着器32が、それぞれZ軸方向およびX軸方向に平行移動され、各側の回動機構315の回動軸線Aoが、段ボール箱2の上面2Uの長辺R1,R2に沿って配置される。
図16において、処理S31では、さらに、移動機構31の回動機構315により、開放用吸着器32が開放位置Poから吸着位置Pcへと回動される。この状態で開放用吸着器32を減圧することで、開放用吸着器32が長辺フラップ2F1,2F2に吸着される。
図17において、処理S32では、移動機構31の回動機構315により、開放用吸着器32が吸着位置Pcから開放位置Poへと回動される。これにより、開放用吸着器32に吸着されている長辺フラップ2F1,2F2が、回動軸線Aoまわりに回動しつつ持ち上げられる。この際、回動軸線Aoは上面2Uの長辺R1,R2に沿わされており、長辺フラップ2F1,2F2は側面2S1、2S2に接続する根元部分を中心に円滑に回動される。
処理S33では、長辺フラップ切断装置40のアーム41を移動させ、先端のフラップカッタ42を段ボール箱2の上面2Uの上方に配置する。
処理S34では、フラップカッタ42の回転刃423を回転させた状態でフラップカッタ42を移動させ、開放用吸着器32に吸着されて開放位置Poにある長辺フラップ2F1,2F2を順次切断する。
図18および図19は、処理S33,S34による長辺フラップ2F1,2F2の切断動作を示す。
先ず、図18のように、フラップカッタ42を一方の長辺フラップ2F1の片側に配置し、経路M1に沿って反対側まで切断してゆく。
切断の際には、図19に示すように、回転刃423で長辺フラップ2F1の根元部分を切断しつつ経路M1に沿って移動する。これにより、長辺フラップ2F1は片側から反対側まで切断される。切断された長辺フラップ2F1は、処理S32から引き続き開放用吸着器32に吸着されており、切断されても元の位置に保たれる。
続いて、フラップカッタ42を経路M2に沿って移動させ、別の長辺フラップ2F2の片側に配置する。そして、経路M1と同様に、フラップカッタ42を経路M3に沿って移動させつつ回転刃423で切断する。これにより、長辺フラップ2F2は片側から反対側まで切断される。切断された長辺フラップ2F2は、処理S32から引き続き開放用吸着器32に吸着されており、切断されても元の位置に保たれる。
処理S35では、フラップカッタ42を移動させ、開放用吸着器32で保持されている切断済の長辺フラップ2F1,2F2の裏面に排出用吸着器43を吸着させる。
処理S36では、開放用吸着器32の吸着を解除するとともに、移動機構31で開放用吸着器32を退避させる。
処理S37では、フラップカッタ42を移動させ、切断済の長辺フラップ2F1,2F2を吸着している排出用吸着器43を搬送装置10の外側へ退避させる。
処理S38では、長辺フラップ切断区画4の所定の廃棄場所の上方で排出用吸着器43による吸着を解除し、切断済の長辺フラップ2F1,2F2を廃棄する。
図20および図21は、処理S35~S38による長辺フラップ2F1,2F2の排出動作を示す。
先ず、フラップカッタ42を経路M4に沿って移動させ、一方の長辺フラップ2F1の裏面に配置し、長辺フラップ2F1の裏面に一方の側の排出用吸着器43を吸着させる。ここで、長辺フラップ2F1の側の開放用吸着器32の吸着を解除することで、長辺フラップ2F1はフラップカッタ42で保持された状態となる。
次に、フラップカッタ42を経路M5に沿って移動させ、長辺フラップ2F1を吸着している側とは反対側の排出用吸着器43を長辺フラップ2F2の裏面に配置し、長辺フラップ2F2の裏面に排出用吸着器43を吸着させる。ここで、長辺フラップ2F2の側の開放用吸着器32の吸着を解除することで、長辺フラップ2F2もフラップカッタ42で保持された状態となる。つまり、一対の長辺フラップ2F1,2F2がフラップカッタ42に保持された状態となる。
続いて、フラップカッタ42を経路M6に沿って移動させ、排出用吸着器43を搬送装置10の外側へ退避させ、一対の長辺フラップ2F1,2F2の廃棄が行われる。
処理S39では、ストッパ14およびリテーナ15による段ボール箱2の保持を解除し、長辺フラップ2F1,2F2が除去された段ボール箱2を搬送装置10により長辺フラップ切断区画4から搬出し、次の短辺フラップ切断区画5へ搬送する。
〔短辺フラップ切断処理S4〕
短辺フラップ切断処理S4は、図22に示す処理S40~S49で構成される。
短辺フラップ切断処理S4は、長辺フラップ2F1,2F2を切断する長辺フラップ切断処理S3に対して、90度向きを変えて短辺フラップ2F3,2F4を切断するものであり、処理S40~S49における動作は、図13に示す処理S30~S39と同様である。このため、図14~21による動作説明は省略し、以下処理S40~S49の手順のみ説明する。
処理S40では、搬送装置10で短辺フラップ切断区画5に搬入されてきた段ボール箱2をストッパ16で停止させ、リテーナ17で機械側に保持する。
処理S41では、短辺フラップ開放装置50の移動機構31を移動させ、開放用吸着器32を段ボール箱2の上面2Uに近接させ、開放用吸着器32を短辺フラップ2F3,2F4の表面に吸着させる。
処理S42では、移動機構31により各側の開放用吸着器32を回動させて、それぞれ吸着した短辺フラップ2F3,2F4を開く。
処理S43では、短辺フラップ切断装置60のアーム61を移動させ、先端のフラップカッタ42を段ボール箱2の上面2Uの上方に配置する。
処理S44では、フラップカッタ42の回転刃423を回転させた状態でフラップカッタ42を移動させ、開放用吸着器32に吸着されて開放位置Poにある短辺フラップ2F3,2F4を順次切断する。
処理S45では、フラップカッタ42を移動させ、開放用吸着器32で保持されている切断済の短辺フラップ2F3,2F4の裏面に排出用吸着器43を吸着させる。
処理S46では、開放用吸着器32の吸着を解除するとともに、移動機構31で開放用吸着器32を退避させる。
処理S47では、フラップカッタ42を移動させ、切断済の短辺フラップ2F3,2F4を吸着している排出用吸着器43を搬送装置10の外側へ退避させる。
処理S48では、短辺フラップ切断区画5の所定の廃棄場所の上方で排出用吸着器43による吸着を解除し、切断済の短辺フラップ2F3,2F4を廃棄する。
処理S49では、ストッパ16およびリテーナ17による段ボール箱2の保持を解除し、短辺フラップ2F3,2F4が除去された段ボール箱2を搬送装置10により短辺フラップ切断区画5から搬出し、次の工程へ搬送する。
〔実施形態の効果〕
上述した本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1は、対向する辺縁に接続された一対のフラップ(一対の長辺フラップ2F1,2F2および一対の短辺フラップ2F3,2F4)を有する段ボール箱2が搬送される搬送装置10と、搬送装置10の途中に設置されたフラップ開放装置(長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50)と、搬送装置10およびフラップ開放装置を制御する制御装置70と、を有し、フラップ開放装置は、フラップを吸着可能な開放用吸着器32と、開放用吸着器32を段ボール箱2に対して移動可能かつ開放用吸着器32を所定の回動軸線Aoまわりに回動可能な移動機構31と、を有し、制御装置70は、フラップが閉状態(上面2Uに沿った状態)の段ボール箱2に対して、移動機構31を移動させて回動軸線Aoをフラップが接続された辺縁に沿って配置し、閉状態のフラップに開放用吸着器32を吸着させ、移動機構31で開放用吸着器32を回動させてフラップを開状態(垂直に起立した状態)とする制御を行う。
このような本実施形態の段ボール箱開梱装置1においては、制御装置70で制御される搬送装置10により、フラップが閉状態の段ボール箱2がフラップ開放装置(長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50)へと搬送され、フラップ開放装置により段ボール箱2のフラップが開放される。
フラップ開放装置では、移動機構31により開放用吸着器32が段ボール箱2近傍に移動され、回動軸線Aoが段ボール箱2の辺縁、つまり回動するフラップの根元部分に沿って配置される。この状態で、開放用吸着器32によりフラップを吸着したうえ、移動機構31により開放用吸着器32を回動させることで、フラップを開状態とすることができる。この際、フラップは回動軸線Aoまわり、つまり段ボール箱2に接続された根元部分を中心に回動され、フラップ本来の開閉動作に合致した回動操作とすることができる。また、回動操作の際に開放用吸着器32自体もその向きが回動するため、フラップに対する吸着も確実に維持できる。これらにより、フラップの開放操作を適切に行うことができる。
フラップ開放装置においては、移動機構31による開放用吸着器32の回動および移動とともに、その停止位置を調整することができる。従って、異なるサイズの段ボール箱2に対しても、その辺縁に回動軸線を合わせることで、適切な開放操作を行うことができる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、移動機構31は、開放用吸着器32を支持する支持部材317と、支持部材317を回動軸線Aoまわりに回転可能な回動機構315と、回動機構315を回動軸線Aoと交差しかつ水平な方向へ移動可能な水平移動機構314と、回動機構315を回動軸線Aoと交差しかつ垂直な方向へ移動可能な垂直移動機構312と、を有し、開放用吸着器32は、吸着面が回動軸線Aoを含む仮想平面上に配置されている。
このような本発明では、水平移動機構314および垂直移動機構312により、支持部材317に支持された開放用吸着器32を段ボール箱2に対して近接させ、回動軸線Aoを段ボール箱2の辺縁に合わせることができる。そして、回動機構315により支持部材317を回動させることで、開放用吸着器32が円弧状の軌跡を描いて移動し、段ボール箱2のフラップの表面(上面2U)に配置される。開放用吸着器32は、吸着面が回動軸線Aoを含む仮想平面上に配置されており、フラップの表面に近接した際には正面から密着され、フラップを適切に吸着できる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、支持部材317は、回動軸線Aoと平行に延びる長尺の部材であり、開放用吸着器32は、複数が支持部材317に配列されている。
このような本実施形態では、複数の開放用吸着器32とすることで、吸着器を小型化してもフラップに対する吸着力を確保できるとともに、各々を回動軸線Aoと平行に延びる長尺の支持部材317に配列することで、開放用吸着器32の回動軸線Aoまわりの回動軌跡を小型化できる。
さらに、本実施形態では、開放用吸着器32、支持部材317ないし回動機構315を一対で設置したため、段ボール箱2の長辺フラップ2F1,2F2の一対、あるいは短辺フラップ2F3,2F4の一対を、それぞれ同時に開放操作することができる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、搬送装置10のフラップ開放装置(長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50)よりも上流側に設置され、段ボール箱2のサイズを測定可能な測定器(距離測定器71~73)を有し、制御装置70は、測定器で測定された段ボール箱2のサイズからフラップの回動軸(フラップの根元となる段ボール箱2の辺縁)の位置を検出した。
このような本実施形態では、搬送装置10で搬送される段ボール箱2のそれぞれについて、測定器でサイズを測定し、制御装置70がフラップ開放装置を制御する際の段ボール箱2の辺縁位置(回動軸線を沿わせる)として参照できる。
なお、例えば所定ロットで同サイズの段ボール箱2を連続して開梱する用途など、ロットごとのサイズを設定しておくことで、制御装置70が辺縁位置を確定することもできる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、搬送装置10のフラップ開放装置(長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50)よりも上流側に設置され、段ボール箱2のフラップを封止するテープ(粘着テープ2T1~2T3)を切断可能なテープカッタ22を有し、制御装置70は、テープカッタ22でテープを切断した段ボール箱2をフラップ開放装置へ送り、フラップを開放する制御を行うものとした。
このような本実施形態では、搬送装置10で搬送される段ボール箱2のフラップがテープで封止されていても、テープカッタ22でテープを切断しておくことで、フラップ開放装置によるフラップ開放を円滑に行うことができる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、フラップ開放装置(長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50)は、フラップを切断可能なフラップカッタ42を有し、制御装置70は、開状態とされたフラップを開放用吸着器32で保持しつつ、フラップの辺縁に接続される部分をフラップカッタ42で切断する制御を行うものとした。
このような本実施形態では、開放用吸着器32の回動により開状態としたフラップを、フラップカッタ42で切断し、段ボール箱2から分離することができる。従って、開梱された段ボール箱2から内容物を出す際に開状態のフラップが干渉することを防止できる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、フラップカッタ42は、段ボール箱2に対して移動可能かつフラップを吸着可能な排出用吸着器43を有し、制御装置70は、開放用吸着器32に吸着されている切断済のフラップに排出用吸着器43を吸着させ、フラップカッタ42を搬送装置10の経路外へ移動させ、フラップを排出する制御を行うものとした。
このような本実施形態では、フラップカッタ42で段ボール箱2から切断されたフラップを排出用吸着器43で吸着し、搬送装置10の経路外へ排出することができる。従って、開梱された段ボール箱2から内容物を出す際のフラップの干渉を解消できるとともに、切断されたフラップを所定の廃棄場所へ移送することもできる。
本実施形態の段ボール箱開梱装置1において、搬送装置10に沿って、長辺用のフラップ開放装置(長辺フラップ開放装置30)と、短辺用のフラップ開放装置(短辺フラップ開放装置50)と、を有し、長辺用のフラップ開放装置および短辺用のフラップ開放装置は、互いに向きが交差方向とされている。
このような本実施形態では、段ボール箱2として一般的な二重フラップ構造、つまり短辺フラップ2F3,2F4を内側で閉じたのち外側で長辺フラップ2F1,2F2を閉じる形式の段ボール箱2についても、交差方向に配置された長辺用および短辺用の2つのフラップ開放装置により長辺フラップ2F1,2F2および短辺フラップ2F3,2F4を順次開放できる。
長辺用および短辺用のフラップ開放装置は、移動機構31および開放用吸着器32など、基本的に同じ構造を用いることができ、製造および保守を容易にできる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
前記実施形態では、開放用吸着器32および排出用吸着器43として減圧吸着する吸着パッドを用いたが、粘着など他の吸着手段を用いてもよい。
開放用吸着器32を支持部材317に複数設置したが、設置数あるいは配置は適宜変更してよい。例えば、開放用吸着器32は各支持部材317に1つだけ設置してもよく、開放用吸着器32は直線状に1列で配列するのではなく、2列以上に配列してもよい。
前記実施形態では、開放用吸着器32および支持部材317を回動機構315により、吸着位置Pcから開放位置Poまで90度回動させて起立させたが、吸着位置Pcから開放位置Poは吸着位置Pcから90度より大きくてもよく、小さくてもよい。
前記実施形態では、長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50において、開放用吸着器32を支持する支持部材317ないし回動機構315を両側一対で配置したが、片側だけにして小型化してもよい。
前記実施形態では、長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50におい
て、移動機構31として水平移動機構314および垂直移動機構312を有する二軸移動機構を用いたが、回動節を有するアームで回動機構315を支持してもよい。
前記実施形態では、テープカッタ22およびフラップカッタ42に、切断用モータ222,422で回転駆動される円盤状の回転刃223、423を用いたが、回転しない刃物を用いてもよい。例えば、切断用モータ222,422で回転駆動される円盤状の面材の周縁に所定間隔で突起状の直線刃を形成し、そのいずれかを先端に配置することで、テープあるいはフラップの切断に用いることができる。円盤状の面材の固定を一旦解除して取付角度を変更することで、別の直線刃に切り替えることができ、切断性能を順次更新できる。
前記実施形態では、長辺フラップ切断区画4および短辺フラップ切断区画5において、長辺フラップ2F1,2F2あるいは短辺フラップ2F3,2F4を切断する際に、各フラップの根元部分をフラップカッタ42の回転刃423で切断したが、各フラップにおける切断位置は制御装置70により設定可能である。たとえば、各フラップの回動軸にあたる根元部分のほか、同根元部分から離れた位置で切断してもよく、ユーザが制御盤から制御装置70を操作することで任意の位置とすることができる。
前記実施形態では、長辺フラップ切断区画4および短辺フラップ切断区画5を設け、段ボール箱2の長辺フラップ2F1,2F2の開放および切断ののち、短辺フラップ2F3,2F4の開放および切断を行ったが、長辺フラップ切断区画4または短辺フラップ切断区画5のいずれかを省略してもよい。
例えば、搬送装置10上の段ボール箱2を90度回転させる手段があれば、長辺フラップ切断区画4において長辺フラップ2F1,2F2の処理に続いて短辺フラップ2F3,2F4の処理を行うことができる。
前記実施形態では、段ボール箱開梱装置1として、長辺フラップ開放装置30および短辺フラップ開放装置50にそれぞれ長辺フラップ切断装置40および短辺フラップ切断装置60を併設し、フラップを開放したうえで開状態としたフラップの切断まで行ったが、フラップの切断は省略してもよく、この場合長辺フラップ切断装置40および短辺フラップ切断装置60は省略可能である。
前記実施形態では、段ボール箱開梱装置1に、テープ切断装置20を設けたが、事前に段ボール箱2のテープを除去できていれば、テープ切断装置20は省略してもよい。
前記実施形態では、距離測定器71~73により、段ボール箱2のサイズを測定したが、段ボール箱2のサイズが別の手段で制御装置70に取得される場合、距離測定器71~73は省略してもよい。
前記実施形態では、搬送装置10として、多数のローラ11を有するローラコンベアを用いたが、ベルトコンベアなど他の形式のコンベアを用いてもよい。この際、ストッパ12,14,16およびリテーナ13,15,17については、搬送装置に応じて適宜な機構を用いればよい。
本発明は、段ボール箱開梱装置のフラップ開放機構に利用できる。
1…段ボール箱開梱装置、10…搬送装置、11…ローラ、12,14,16…ストッパ、13,15,17…リテーナ、2…段ボール箱、20…テープ切断装置、21…アーム、22…テープカッタ、221…方向用モータ、222…切断用モータ、223…回転刃、2F1,2F2…長辺フラップ、2F3,2F4…短辺フラップ、2S1,2S2,2S3,2S4…側面、2T1,2T2,2T3…粘着テープ、2U…上面、3…テープ切断区画、30…長辺フラップ開放装置、31…移動機構、311…コラム、312…垂直移動機構、313…クロスバー、314…水平移動機構、315…回動機構、316…回動レバー、317…支持部材、32…開放用吸着器、4…長辺フラップ切断区画、40…長辺フラップ切断装置、41…アーム、42…フラップカッタ、421…方向用モータ、422…切断用モータ、423…回転刃、424…支持部材、43…排出用吸着器、5…短辺フラップ切断区画、50…短辺フラップ開放装置、60…短辺フラップ切断装置、61…アーム、70…制御装置、71,72,73…距離測定器、Ao…回動軸線、C1,C2,C3…切断線、D…幅方向寸法、H…高さ寸法、M1,M2,M3,M4,M5,M6…経路、Pc…吸着位置、Po…開放位置、R1,R2…長辺、S1~S49…処理、W…搬送方向寸法。

Claims (8)

  1. 対向する辺縁に接続された一対のフラップを有する段ボール箱が搬送される搬送装置と、前記搬送装置の途中に設置されたフラップ開放装置と、前記搬送装置および前記フラップ開放装置を制御する制御装置と、を有する段ボール箱開梱装置であって、
    前記フラップ開放装置は、前記フラップを吸着可能な開放用吸着器と、前記開放用吸着器を前記段ボール箱に対して移動可能かつ前記開放用吸着器を所定の回動軸線まわりに回動可能な移動機構と、を有し、
    前記制御装置は、前記フラップが閉状態の前記段ボール箱に対して、前記移動機構を移動させて前記回動軸線を前記フラップが接続された前記辺縁に沿って配置し、閉状態の前記フラップに前記開放用吸着器を吸着させ、前記移動機構で前記開放用吸着器を回動させて前記フラップを開状態とする制御を行う、段ボール箱開梱装置。
  2. 請求項1に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記移動機構は、前記開放用吸着器を支持する支持部材と、前記支持部材を前記回動軸線まわりに回転可能な回動機構と、前記回動機構を前記回動軸線と交差しかつ水平な方向へ移動可能な水平移動機構と、前記回動機構を前記回動軸線と交差しかつ垂直な方向へ移動可能な垂直移動機構と、を有し、
    前記開放用吸着器は、吸着面が前記回動軸線を含む仮想平面上に配置されている、段ボール箱開梱装置。
  3. 請求項2に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記支持部材は、前記回動軸線と平行に延びる長尺の部材であり、
    前記開放用吸着器は、複数が前記支持部材に配列されている、段ボール箱開梱装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記搬送装置の前記フラップ開放装置よりも上流側に設置され、前記段ボール箱のサイズを測定可能な測定器を有し、
    前記制御装置は、前記測定器で測定された前記段ボール箱のサイズから前記フラップの回動軸の位置を検出する、段ボール箱開梱装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記搬送装置の前記フラップ開放装置よりも上流側に設置され、前記段ボール箱の前記フラップを封止するテープを切断可能なテープカッタを有し、
    前記制御装置は、前記テープカッタで前記テープを切断した前記段ボール箱を前記フラップ開放装置へ送り、前記フラップを開放する制御を行う、段ボール箱開梱装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記フラップ開放装置は、前記フラップを切断可能なフラップカッタを有し、
    前記制御装置は、開状態とされた前記フラップを前記開放用吸着器で保持しつつ、前記フラップの前記辺縁に接続される部分を前記フラップカッタで切断する制御を行う、段ボール箱開梱装置。
  7. 請求項6に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記フラップカッタは、前記段ボール箱に対して移動可能かつ前記フラップを吸着可能な排出用吸着器を有し、
    前記制御装置は、前記開放用吸着器に吸着されている切断済の前記フラップに前記排出用吸着器を吸着させ、前記フラップカッタを前記搬送装置の経路外へ移動させ、前記フラップを排出する制御を行う、段ボール箱開梱装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載した段ボール箱開梱装置において、
    前記搬送装置に沿って、長辺用の前記フラップ開放装置と、短辺用の前記フラップ開放装置と、を有し、
    長辺用の前記フラップ開放装置および短辺用の前記フラップ開放装置は、互いに向きが交差方向とされている、段ボール箱開梱装置。
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