JP2023127102A - 燃料タンクシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクシステムの構成を簡素化する。【解決手段】燃料タンクシステム10は、燃料タンク12で発生した蒸発燃料をキャニスタ20に吸着させ、その蒸発燃料を内燃機関14にパージさせる。キャニスタ20と内燃機関14とを繋ぐパージライン16と、パージライン16に設けられかつパージ時に開弁するパージバルブ18と、燃料タンク12とパージライン16のパージバルブ18より上流側通路部とを繋ぐベーパライン32と、ベーパライン32に設けられ、ベーパライン32を開閉する弁体を有するベーパバルブ34と、を備える。ベーパバルブ34は、ベーパライン32に設けられた弁座と、弁座を開閉する弁体38と、パージライン16に作用する吸気負圧が所定値以上の時に弁体38を閉弁させる機械式アクチュエータ40と、を有する。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は燃料タンクシステムに関する。
特許文献1には、燃料タンクで発生した蒸発燃料(ベーパ)をキャニスタに吸着させ、その蒸発燃料をエンジンにパージさせる燃料タンクシステムが記載されている。その燃料タンクシステムは、パージ時において、キャニスタと内燃機関(エンジン)との間を連通すると共に燃料タンクとキャニスタとの間を遮断する機能統合弁を備えている。機能統合弁は、燃料タンクとキャニスタとを繋ぐ通路と、キャニスタと内燃機関とを繋ぐ通路と、を切り替える弁体を作動させる電動式のアクチュエータを有し、そのアクチュエータは制御装置により制御される。
特開2021-88950号公報
従来の機能統合弁によると、電動式アクチュエータ及びそれを制御する制御装置が必要とされる。このため、燃料タンクシステムの構成の複雑化を余儀なくされる。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、燃料タンクシステムの構成を簡素化することにある。
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、燃料タンクで発生した蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その蒸発燃料を内燃機関にパージさせる燃料タンクシステムであって、前記キャニスタと前記内燃機関とを繋ぐパージラインと、前記パージラインに設けられかつパージ時に開弁するパージバルブと、前記燃料タンクと前記パージラインの前記パージバルブより上流側通路部とを繋ぐベーパラインと、前記ベーパラインに設けられ、該ベーパラインを開閉する弁体を有するベーパバルブと、を備えており、前記ベーパバルブは、前記パージラインに作用する吸気負圧が所定値以上の時に前記弁体を閉弁させる機械式アクチュエータと、を有する、燃料タンクシステムである。
第1の手段によると、パージバルブの開弁時において、パージラインに作用する吸気負圧が所定値以上の時に、ベーパバルブの機械式アクチュエータが弁体を閉弁させる。これにより、パージラインへの燃料タンクの蒸発燃料の流入が阻止される一方、キャニスタの蒸発燃料が内燃機関にパージされる。また、パージバルブの開弁時において、パージラインに作用する吸気負圧が所定値未満の時は、ベーパバルブの機械式アクチュエータが弁体を開弁させる。これにより、燃料タンクの内圧がパージラインへ逃がされるため、燃料タンクを保護することができる。したがって、特許文献1の機能統合弁に必要とされた電動式アクチュエータ及びそれを制御する制御装置が不要になることで、燃料タンクシステムの構成を簡素化することができる。
第2の手段は、第1の手段の燃料タンクシステムであって、前記ベーパバルブの前記機械式アクチュエータは、前記パージラインに作用する吸気負圧に応じて作動するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの作動を前記弁体に伝達する伝達ロッドと、を有する、燃料タンクシステムである。
第2の手段によると、パージラインに作用する吸気負圧に応じてダイヤフラムが作動し、その作動を伝達ロッドを介して弁体に伝達する機械式アクチュエータによって、ベーパバルブの弁体を開閉させることができる。
第3の手段は、第1又は2の手段の燃料タンクシステムであって、前記ベーパバルブの前記弁体と、該弁体が着座する弁座と、の接触面は、相互に面接触可能な円錐面である、燃料タンクシステムである。
第3の手段によると、ベーパバルブの開弁時のベーパラインの通路面積の変化を抑制し、ベーパの流動による気流音の発生を抑制することができる。
本明細書に開示の技術によると、燃料タンクシステムの構成を簡素化することができる。
実施形態にかかる燃料タンクシステムを模式的に示す構成図である。 ベーパバルブの開弁状態を模式的に示す断面図である。 ベーパバルブの閉弁状態を模式的に示す断面図である。 給油時におけるベーパの流れを示す説明図である。 パージ時におけるベーパの流れを示す説明図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
(燃料タンクシステムの全体構成)
本実施形態の燃料タンクシステムは、ガソリンエンジンで駆動される自動車等の車両に適用されるものである。図1は燃料タンクシステムを模式的に示す構成図である。図1に示すように、燃料タンクシステム10は、燃料タンク12、内燃機関(エンジン)14、パージライン16、パージバルブ18、キャニスタ20、制御装置30、ベーパライン32、及び、ベーパバルブ34を備えている。
(燃料タンク12)
図1に示すように、燃料タンク12は、燃料Fを貯留する燃料タンク本体12aと、燃料タンク本体12aから斜め上方に延在するフィラーパイプ12bと、フィラーパイプ12bの燃料注入口12cを閉塞するキャップ12dと、を備えている。また、燃料タンク12の気相部とフィラーパイプ12bの燃料注入口12c側の端部とは、通気ライン12eを介して接続されている。なお、図示しないが、燃料タンク12内には、燃料を内燃機関14へ供給する燃料ポンプ、及び、加圧燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ等を含む燃料供給装置が設けられている。
(キャニスタ20)
図1に示すように、キャニスタ20は、略箱状に形成された樹脂製のキャニスタケース21を備えている。キャニスタケース21の内部には、壁部21aにより下段通路部22aと上段通路部22bとに仕切られたU字状の通気路22が形成されている。下段通路部22aは、上段通路部22bの通路面積に比べて大きい通路面積を有する。
下段通路部22a内には第1吸着室23が形成されている。また、上段通路部22b内には第2吸着室24と第3吸着室25とが直列的に形成されている。第2吸着室24と第3吸着室25との間には空間室26が形成されている。第2吸着室24は、下段通路部22aに近い側に配置されている。各吸着室23,24,25には、粒状の吸着材27がそれぞれ充填されている。吸着材27は、燃料タンク12で発生した蒸発燃料いわゆるベーパを吸着、脱離可能である。吸着材27は、例えば活性炭である。
キャニスタケース21が有する一方(図1において左方)の端面壁21bは、通気路22の両端部(図1において左端部)に面する。端面壁21bには共通ポート28及び大気ポート29が形成されている。大気ポート29は、通気路22の上段通路部22bの内外を連通するポート29で、上段通路部22bにおける通路断面の中央部に対応する位置に配置されている。大気ポート29は大気に開放されている。また、共通ポート28は、通気路22の下段通路部22aの内外を連通するポートで、下段通路部22aにおける通路断面の中央部に対応する位置に配置されている。なお、共通ポート28は、3ポートタイプのキャニスタ20におけるタンクポートとパージポートとを兼用するポートに相当する。
(パージライン16)
パージライン16は、キャニスタ20の共通ポート28と内燃機関14の吸気通路とを繋いでいる。
(パージバルブ18)
パージバルブ18はパージライン16の途中に設けられている。パージバルブ18は、パージライン16を開閉する電磁弁からなる。パージライン16がパージバルブ18を間にしてキャニスタ20側の通路部16aと内燃機関14側の通路部16bとに分断されている。
パージバルブ18は、ハウジング18aとソレノイドコイル18bと弁部材18cとバネ部材18dとを備えている。ハウジング18aは、パージバルブ18の外郭を構成している。ハウジング18a内にソレノイドコイル18b、弁部材18c及びバネ部材18dが収納されている。
ハウジング18aには、第1の流路18eと第2の流路18fと第3の流路18gとが形成されている。第1の流路18eは、パージライン16のキャニスタ20側の通路部16aと繋がれている。第2の流路18fは、パージライン16の内燃機関14側の通路部16bと繋がれている。第1の流路18eと第2の流路18fとの間に弁座部18hが形成されている。第3の流路18gは、第1の流路18eから負圧を導出する通路である。
ソレノイドコイル18bは略円筒状に形成されている。ソレノイドコイル18bは、通電されることによって磁力を発生する。弁部材18cは、磁性体により形成された略円筒状の部材で、プランジャを兼ねる。弁部材18cは、ソレノイドコイル18b内に軸方向(図1において上下方向)に移動可能に配置されている。
弁部材18cは、ソレノイドコイル18bの励磁に応じて軸方向に沿って摺動する。弁部材18cは、ハウジング18aの弁座部18hに着座可能に形成されている。弁部材18cは、弁座部18hに着座することにより閉弁し、第1の流路18eと第2の流路18fとの間を遮断、すなわちパージライン16を遮断する。また、弁部材18cは、弁座部18hから離座することにより開弁し、第1の流路18eと第2の流路18fとを連通する、すなわちパージライン16を開通する(図5参照)。
バネ部材18dは、圧縮コイルスプリングにより構成されている。バネ部材18dは、ソレノイドコイル18b内においてハウジング18aと弁部材18cとの間に介在されている。バネ部材18dは、弁部材18cを閉弁方向(図1において下方)に向けて付勢している。ソレノイドコイル18bへの通電がない状態において、弁部材18cはバネ部材18dの付勢力によって閉弁される。また、ソレノイドコイル18bへの通電によって、弁部材18cがバネ部材18dの付勢力に抗して開弁される(図5参照)。
(制御装置30)
制御装置30は、ECU(Engine Control Unit)からなり、パージバルブ18のソレノイドコイル18bと信号線で接続されている。制御装置30は、内燃機関14の運転状況に基づいてパージバルブ18を通電制御する。
(ベーパライン32)
ベーパライン32は、燃料タンク12と、パージライン16のキャニスタ20側の通路部16aと、を繋いでいる。キャニスタ20側の通路部16aは、パージライン16のパージバルブ18より上流側通路部に相当する。なお、燃料タンク本体12aには、ベーパライン32の接続口を開閉するフロート弁33が設けられている。フロート弁33は、通常、開弁状態にあり、満タン時、車両転倒時等に閉弁する。
(ベーパバルブ34)
ベーパバルブ34は、バルブ部35と機械式アクチュエータ40とを有する。バルブ部35は、ベーパライン32の途中に設けられている。図2はベーパバルブ34の開弁状態を模式的に示す断面図、図3は同じく閉弁状態を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、バルブ部35は、ベーパライン32の途中に形成された弁室形成部36と、弁室形成部36内に設けられた弁体38と、を有する。ベーパライン32が弁室形成部36を間にして燃料タンク12側の通路部32aとパージライン16側の通路部32bとに分断されている。
弁室形成部36は、上端部に円錐筒状の上筒部36aと、下端部に下筒部36bを有する略円筒状に形成されている。弁室形成部36内に弁室36cが形成されている。下筒部36bの下端部は、燃料タンク12側の通路部32aと繋がれている。上筒部36aの上端部は、パージライン16側の通路部32bと繋がれている。上筒部36aは、弁体38が着座する弁座36a(上筒部と同一符号を付す)を兼ねている。
弁体38は、弁室形成部36の弁室36cに対して軸方向(図2において上下方向)に移動可能に配置されている。弁体38は、上下両端部に円錐部を有する略円柱状に形成されている。弁体38の上端部すなわち円錐状部は、弁部38aとなっている。弁部38aは、弁座36aに対して着座可能に形成されている(図3参照)。また、弁座36aと弁部38aとの接触面、詳しくは弁座36aの内周面と弁部38aの外周面とは、相互に面接触可能な円錐面に形成されている。
弁体38は、弁座36aに着座することにより閉弁し、燃料タンク12側の通路部32aとパージライン16側の通路部32bとの間を遮断、すなわちベーパライン32を遮断する(図3参照)。また、弁体38は、弁座36aから離座することにより開弁し、燃料タンク12側の通路部32aとパージライン16側の通路部32bとを連通、すなわちベーパライン32を開通する(図2参照)。
機械式アクチュエータ40は、ダイヤフラム装置42と伝達ロッド50とを有する。機械式アクチュエータ40は、パージライン16に作用する吸気負圧が所定値以上の時に弁体38を閉弁させる。ダイヤフラム装置42は、装置本体43とダイヤフラム44とバネ45とを有する。装置本体43は、それぞれカップ状の本体下部43aと本体上部43bとを最中状に組合せてなる。装置本体43は、ベーパライン32の弁室形成部36と同一軸線上に配置されている。
ダイヤフラム44は、可撓性を有する平板状部材により形成されている。ダイヤフラム44は、装置本体43内を上下に仕切るように本体下部43aと本体上部43bとの間に保持されている。それにより、ダイヤフラム44の上面側には負圧室47が形成され、ダイヤフラム44の下面側に背圧室48が形成されている。負圧室47は、負圧供給管49を介してパージバルブ18(図1参照)の第3の流路18gと繋がっている。したがって、ダイヤフラム44は、パージライン16に作用する吸気負圧に応じて作動する。
バネ45は、圧縮コイルスプリングにより構成されている。バネ45は、負圧室47内において本体上部43bとダイヤフラム44との間に配置されている。バネ45は、ダイヤフラム44を背圧室48(図1において下方)に向けて付勢している。背圧室48は大気に開放されている。
伝達ロッド50は直棒材により形成されている。伝達ロッド50の一端部(図1において上端部)は、ダイヤフラム44の中央部に連結されている。また、伝達ロッド50の他端部(図1において下端部)は、弁体38の上端部に連結されている。伝達ロッド50は、ダイヤフラム44の作動を弁体38に伝達する。
(燃料タンクシステム10の作用)
[通常時](図1参照)
車両の駐車時及び通常走行時には、パージバルブ18が閉弁され、パージライン16が遮断される。また、パージライン16に吸気負圧が作用しない。このため、ベーパバルブ34が開弁され、ベーパライン32が開通される。したがって、燃料タンク12のベーパは、ベーパライン32及びパージライン16のキャニスタ20側の通路部16aを介してキャニスタ20に流れる。そのベーパは、キャニスタ20の各吸着室23,24,25のそれぞれの吸着材27に吸着される。このときのベーパの流れを図1に矢印で示す。
[給油時](図4参照)
停車状態では、通常時と同様、パージバルブ18が閉弁状態で、ベーパバルブ34が開弁状態にある。この状態で、燃料タンク12のキャップ12d(図1参照)が取り外され、給油ガンGがフィラーパイプ12bの燃料注入口12cに挿入される。その給油ガンGの操作により、燃料タンク本体12a内に燃料Fが供給される。これにともない、燃料タンク本体12a内のベーパがベーパライン32及びパージライン16のキャニスタ20側の通路部16aを介してキャニスタ20へ流れる。そのベーパは、キャニスタ20の各吸着室23,24,25のそれぞれの吸着材27に吸着される。ベーパが除去された空気は、大気ポート29から外部へ排出される。このときのベーパの流れを図4に矢印で示す。給油終了後には、フィラーパイプ12bがキャップ12dで閉塞される(図1参照)。
[パージ時](図5参照)
車両の通常走行中におけるパージ時には、制御装置30によってパージバルブ18が開弁され、パージライン16が開通される。したがって、内燃機関14の吸気負圧がパージライン16を介してキャニスタ20に作用するにともない、外気が大気ポート29からキャニスタ20に導入される。これにより、キャニスタ20の各吸着室23,24,25のそれぞれの吸着材27から脱離されたベーパがパージライン16を介して内燃機関14にパージされる。このときのベーパの流れを図5に矢印で示す。
このとき、パージライン16に作用する吸気負圧が所定値以上の時において、ベーパバルブ34の機械式アクチュエータ40のダイヤフラム44がバネ45の付勢に抗して作動され、その作動が伝達ロッド50を介して弁体38に伝達される。これにより、弁体38が閉弁し、ベーパライン32が遮断される。したがって、燃料タンク12へのパージ負圧の印加を抑制することができる。ひいては、パージ時にパージ負圧が燃料タンク12に印加されることによるキャニスタ20のベーパ処理量の低下、内燃機関14へのベーパ量の過剰な増加、及び、燃料タンク12の強度に対する信頼性の低下等の悪影響を抑制することができる。また、本実施形態では、パージライン16に作用する吸気負圧の所定値は、その吸気負圧の最大値に近い値に設定されている。
また、パージ状態(パージバルブ18の開弁状態)において、パージライン16に作用する吸気負圧が所定値未満になると、ベーパバルブ34の機械式アクチュエータ40のダイヤフラム44がバネ45の付勢により作動され、その作動が伝達ロッド50を介して弁体38に伝達される。これにより、弁体38が半開又は全開される。これにより、燃料タンク12の内圧が逃がされる。このときの弁体38の開度は、パージライン16に作用する吸気負圧の低下にともない漸次大きくなる。なお、図3に弁体38の半開状態を二点鎖線38で示す。
また、パージライン16に作用する吸気負圧が大気圧に近いWOT時(内燃機関14の全負荷時あるいは高負荷時)にはベーパバルブ34の弁体38が全開又は略全開となる。また、パージ状態でかつ燃料タンク12の受熱や燃料の揺動でバーパ発生量が多い状態で、ベーパバルブ34の弁体38が半開又は全開されることによって、燃料タンク12の内圧がベーパライン32のキャニスタ20側の通路部16aに逃がされるため、燃料タンク12を保護することができる。
なお、パージが終了したときは、制御装置30によってパージバルブ18が閉弁される。また、ベーパバルブ34が通常時の状態となる。
(実施形態の利点)
本実施形態の燃料タンクシステム10によると、パージバルブ18の開弁時において、パージライン16に作用する吸気負圧が所定値以上の時に、ベーパバルブ34の機械式アクチュエータ40が弁体38を閉弁させる。これにより、パージライン16への燃料タンク12の蒸発燃料の流入が阻止される一方、キャニスタ20の蒸発燃料が内燃機関14にパージされる。また、パージバルブ18の開弁時において、パージライン16に作用する吸気負圧が所定値未満の時は、ベーパバルブ34の機械式アクチュエータ40が弁体38を開弁させる。これにより、燃料タンク12の内圧がパージライン16へ逃がされるため、燃料タンク12を保護することができる。したがって、特許文献1の機能統合弁に必要とされた電動式アクチュエータ及びそれを制御する制御装置が不要になることで、燃料タンクシステム10の構成を簡素化することができる。
また、ベーパバルブ34の機械式アクチュエータ40は、パージライン16に作用する吸気負圧に応じて作動するダイヤフラム44と、ダイヤフラム44の作動を弁体38に伝達する伝達ロッド50と、を有する。したがって、パージライン16に作用する吸気負圧に応じてダイヤフラム44が作動し、その作動を伝達ロッド50を介して弁体38に伝達する機械式アクチュエータ40によって、ベーパバルブ34の弁体38を開閉させることができる。
また、ベーパバルブ34の弁体38と、弁体38が着座する弁座36aと、の接触面は、相互に面接触可能な円錐面である。したがって、ベーパバルブ34の開弁時のベーパライン32の通路面積の変化を抑制し、ベーパの流動による気流音の発生を抑制することができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、本明細書に開示の技術は、ハイブリッド車に適用することもできる。
10 燃料タンクシステム
12 燃料タンク
14 内燃機関
16 パージライン
16a 通路部(パージバルブより上流側通路部)
18 パージバルブ
20 キャニスタ
32 ベーパライン
34 ベーパバルブ
36 弁室形成部
36a 弁座
38 弁体
40 機械式アクチュエータ
44 ダイヤフラム
50 伝達ロッド

Claims (3)

  1. 燃料タンクで発生した蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、その蒸発燃料を内燃機関にパージさせる燃料タンクシステムであって、
    前記キャニスタと前記内燃機関とを繋ぐパージラインと、
    前記パージラインに設けられかつパージ時に開弁するパージバルブと、
    前記燃料タンクと前記パージラインの前記パージバルブより上流側通路部とを繋ぐベーパラインと、
    前記ベーパラインに設けられ、該ベーパラインを開閉する弁体を有するベーパバルブと、
    を備えており、
    前記ベーパバルブは、前記パージラインに作用する吸気負圧が所定値以上の時に前記弁体を閉弁させる機械式アクチュエータと、を有する、燃料タンクシステム。
  2. 請求項1に記載の燃料タンクシステムであって、
    前記ベーパバルブの前記機械式アクチュエータは、前記パージラインに作用する吸気負圧に応じて作動するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの作動を前記弁体に伝達する伝達ロッドと、を有する、燃料タンクシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料タンクシステムであって、
    前記ベーパバルブの前記弁体と、該弁体が着座する弁座と、の接触面は、相互に面接触可能な円錐面である、燃料タンクシステム。
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