JP2023127001A - 電離放射線変換デバイス、その製造方法、および電離放射線の検出方法 - Google Patents

電離放射線変換デバイス、その製造方法、および電離放射線の検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本開示の目的は、高い感度を有する電離放射線変換デバイスを提供することである。【解決手段】本開示の電離放射線変換デバイス100は、基板10および基板10上に位置する電離放射線変換層60を備える。ここで、電離放射線変換層60は、第1電離放射線変換部51および絶縁部30を含み、第1電離放射線変換部51は、ペロブスカイト化合物を含有する。【選択図】図1A

Description

本開示は、電離放射線変換デバイス、その製造方法、および電離放射線の検出方法に関する。
X線のような電離放射線を電気信号に変えるデバイスは種々あり、物質から発せられる電離放射線の強度を測定することや、電離放射線を物質に照射した結果、物質を透過する電離放射線を測定することで物質の内部情報を得ることができる。電離放射線を電気信号に変換する材料は種々考案され実用化されている。一般的にこの材料は原子番号が大きい原子を含むことが望ましい。現在使用されるのはアモルファスセレンやヨウ化セシウムである。近年、ヨウ化鉛メチルアンモニウムに代表されるペロブスカイト化合物がその材料として着目されている。
電離放射線を電気信号に変える場合、前述の材料を厚くすることで、その感度を上げることが可能である。
非特許文献1では、X線を電荷に変換するペロブスカイト化合物として、ヨウ化鉛メチルアンモニウムが使用されている。
Nature Photonics Vol.9, p.444
前述のように、より良い感度を得るためには、膜厚を厚くする必要がある。しかしながら、主に液体原料から形成されるペロブスカイト化合物を厚く形成することは困難である。
本開示の目的は、電離放射線に対して高い感度を有する電離放射線変換デバイスを提供することである。
本開示の電離放射線変換デバイスは、
基板および前記基板上に位置する電離放射線変換層を備え、
ここで、
前記電離放射線変換層は、第1電離放射線変換部および絶縁部を含み、
前記第1電離放射線変換部は、ペロブスカイト化合物を含有する。
本開示は、電離放射線に対して高い感度を有する電離放射線変換デバイスを提供する。
図1Aは、第1実施形態による電離放射線変換デバイス100の断面図を示す。 図1Bは、第1実施形態による電離放射線変換デバイス100の上面図を示す。 図2Aは、第2実施形態による電離放射線変換デバイス200の断面図を示す。 図2Bは、第2実施形態による電離放射線変換デバイス200の上面図を示す。 図3は、第2実施形態による電離放射線変換デバイス300の断面図を示す。 図4は、第2実施形態による電離放射線変換デバイス400の断面図を示す。 図5は、第3実施形態による電離放射線変換デバイス500の断面図を示す。
以下、本開示の実施形態が、図面を参照しながら説明される。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態による電離放射線変換デバイス100の断面図を示す。図1Bは、電離放射線変換デバイス100の上面図を示す。
図1Aに示されるように、電離放射線変換デバイス100は、基板10および基板10上に位置する電離放射線変換層60を備える。ここで、電離放射線変換層60は、第1電離放射線変換部51および絶縁部30を含む。第1電離放射線変換部51は、ペロブスカイト化合物を含有する。
電離放射線変換デバイス100は、電離放射線に対して高い感度を有する。すなわち、電離放射線変換デバイス100は、電離放射線を効率よく電気信号に変換することができる。
電離放射線変換デバイス100は、例えば、電離放射線検出器、撮像装置、または線量計として使用され得る。
ペロブスカイト化合物を用いる利点を以下に述べる。
ペロブスカイト化合物は、放射光などの光を電荷に変換するのに優れた構造を有する。また、当該構造は、さらに感度を上げるために原子番号が大きい元素を含むことが可能である。
絶縁部を有する利点を以下に述べる。
絶縁部があることで離隔したペロブスカイト化合物への信号の混合が無くなる。また、電離放射線を効率よく電気信号に変換するためには、電離放射線変換層の膜厚が厚いほうが好ましい。膜厚が薄い場合には、電離放射線の一部が電気信号に変換されずに電離放射線変換層を透過するためである。一方、液体原料からペロブスカイト化合物を厚く作製しようとすると、基板上に液体原料をとどめておくのが困難となり厚膜の形成が難しい。そこで、絶縁部を設けることにより、基板上に液体原料をとどめておくことが可能となる。その結果、電離放射線を効率よく電気信号に変換し得る膜厚を有する電離放射線変換層が実現されることができる。
本開示において、「電離放射線」とは、α線、β線、中性子線、陽子線、X線、またはγ線を意味する。
電離放射線変換デバイス100は、電荷を読み出す読み出し回路をさらに備えていてもよい。ここで、読み出し回路は、電離放射線変換デバイス100に電気的に接続されている。
読み出し回路は、基板10中に位置していてもよく、基板10の外部に位置していてもよい。
基板10は、例えば、ガラス基板またはプラスチック基板(プラスチックフィルムを含む)である。
電離放射線変換デバイス100は、第1画素電極21をさらに備えていてもよい。第1画素電極21は、基板10および第1電離放射線変換部51の間に位置している。画素電極を備えることにより、画素毎に分離して電気信号を取り出すことが可能となる。
電離放射線変換デバイス100に入射した電離放射線が電気信号に変換される仕組みが説明される。入射した電離放射線は、第1電離放射線変換部51において、その強度に応じて電気信号に変換される。変換された電気信号は、例えば、電離放射線変換デバイス100に電気的に接続された読み出し回路によってその強度を読み出される。
本開示において、「ペロブスカイト化合物」とは、ABX3により表される化合物またはその類縁体である。
ABX3により表される化合物は、例えば、BaTiO3、MgSiO3、CsPbI3、CsPbBr3または(CH3NH3)PbI3である。
ABX3により表される化合物の類縁体は、以下の(i)または(ii)の構造を有する。
(i)ABX3により表される化合物において、Aサイト、Bサイト、またはXサイトの一部が欠損した構造(例えば、(CH3NH33Bi29
(ii)ABX3により表される化合物において、Aサイト、Bサイト、またはXサイトが異なる複数の価数の材料によって構成される構造(例えば、Cs(Ag0.5Bi0.5)I3
第1電離放射線変換部51に含まれるペロブスカイト化合物は、2種以上のカチオンおよび1価のアニオンを含んでいてもよい。
ペロブスカイト化合物は、実質的に、2種以上のカチオンおよび1種以上の1価のアニオンからなっていてもよい。「ペロブスカイト化合物が、実質的に、2種以上のカチオンおよび1種以上の1価のアニオンからなる」とは、ペロブスカイト化合物を構成する全元素の合計の物質量に対して、2種以上のカチオンおよび1種以上の1価のアニオンの合計の物質量が90モル%以上であることを意味する。ペロブスカイト化合物は、2種以上のカチオンおよび1種以上の1価のアニオンからなっていてもよい。
電離放射線に対する感度を高めるために、2種以上のカチオンは、Pb2+、Sn2+、Ge2+、およびBi3+からなる群より選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。
1価のアニオンは、例えば、ハロゲンアニオンまたは複合アニオンである。ハロゲンアニオンの例は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素である。複合アニオンの例は、SCN-、NO3 -、またはHCOO-である。
ペロブスカイト化合物は、例えば、化学式ABX3(Aは1価のカチオンであり、Bは2価のカチオンであり、かつ、Xはハロゲンアニオンである)により表される化合物である。
Aは、有機カチオンまたはアルカリ金属カチオンである。
有機カチオンの例は、メチルアンモニウムカチオン(すなわち、CH3NH3 +)、ホルムアミジニウムカチオン(すなわち、NH2CHNH2 +)、フェニルエチルアンモニウムカチオン(すなわち、C6524NH3 +)、またはグアニジニウムカチオン(すなわち、CH63 +)である。
アルカリ金属カチオンの例は、セシウムカチオン(すなわち、Cs+)またはルビジウムカチオン(すなわち、Rb+)である。
電離放射線を効率よく変換するために、Aは、例えば、Cs+、ホルムアミジニウムカチオン、およびメチルアンモニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1つを含んでいてもよい。
Aは、上述の複数の有機カチオンが混合されていてもよい。
Aは、上述の有機カチオンのうち少なくとも1つと、金属カチオンのうちの少なくとも1つとが、混合されていてもよい。
Bは、例えば、第13族元素から第15属元素の2価のカチオンである。
Bは、Pbカチオン(すなわち、Pb2+)またはSnカチオン(すなわち、Sn2+)を含んでいてもよい。
ペロブスカイト化合物は、例えば、CH3NH3PbI3、CH3CH2NH3PbI3、HC(NH22PbI3、CH3NH3PbBr3、CH3NH3Cl3、CsPbI3、またはCsPbBr3である。
絶縁部30は、絶縁材料から構成される。絶縁材料は、有機絶縁材料であってもよく、無機絶縁材料であってもよい。有機絶縁材料の例は、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、またはポリイミドである。無機絶縁材料の例は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化ハフニウム、酸化アルミニウム、酸化タンタルである。加工性、安定性、および絶縁性の観点から、酸化ケイ素が好適である。
絶縁部30は、基板10の端部に沿って設けられていてもよい。絶縁部30は、各画素電極を囲むように設けられていてもよい。
電離放射線変換デバイス100は、単一の画素から構成されていてもよく、複数の画素から構成されていてもよい。
電離放射線変換デバイス100は、さらに電極層40を備えていてもよい。この場合、電離放射線変換層60は、基板10および電極層40の間に位置している。電極層40は、画素ごとに分割されていてもよい。
電極層40は、導電性材料から構成される。導電性材料は、透明であってもよく、透明でなくてもよい。
透明な導電性材料の例は、金属酸化物である。当該金属酸化物の例は、
(i)インジウム-錫複合酸化物、
(ii)アンチモンがドープされた酸化錫、
(iii)フッ素がドープされた酸化錫、
(iv)ホウ素、アルミニウム、ガリウム、およびインジウムからなる群より選択される少なくとも1つの元素がドープされた酸化亜鉛、または
(v)これらの複合物
である。
透明でない導電性材料の例は、白金、金、銀、銅、アルミニウム、ロジウム、インジウム、チタン、鉄、ニッケル、スズ、亜鉛、あるいはこれらのいずれかを含む合金、または、導電性の炭素材料である。
電離放射線変換層60は、0.1マイクロメートル以上の厚みを有していてもよい。これにより、電離放射線変換デバイス100が、高い感度を有する。電離放射線変換層60は、例えば、0.1マイクロメートル以上かつ1センチメートル以下の厚みを有していてもよい。望ましくは、100マイクロメートル以上かつ1ミリメートル以下の厚みを有していてもよい。
電離放射線に対する感度を高めるために、第1電離放射線変換部51は、ペロブスカイト化合物を30モル%以上含有していてもよい。望ましくは、第1電離放射線変換部51は、ペロブスカイト化合物を80モル%以上含有していてもよい。第1電離放射線変換部51は、ペロブスカイト化合物のみからなっていてもよい。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態が説明される。第1実施形態において説明された事項は、適宜、省略され得る。
図2Aは、第2実施形態による電離放射線変換デバイス200の断面図を示す。図2Bは、電離放射線変換デバイス200の上面図を示す。
電離放射線変換デバイス200においては、電離放射線変換層60は、第1電離放射線変換部51だけでなく、第2電離放射線変換部52も含む。ここで、第1電離放射線変換部51、第2電離放射線変換部52、および絶縁部30は、いずれも基板上10に位置している。また、絶縁部30の少なくとも一部は、第1電離放射線変換部51および第2電離放射線変換部52の間に位置している。第2電離放射線変換部52は、ペロブスカイト化合物を含有していてもよい。ペロブスカイト化合物は、第1実施形態で説明したとおりである。
図2Aおよび2Bに示されるように、第1電離放射線変換部51は、第2電離放射線変換部52と離隔していてもよい。すなわち、第1電離放射線変換部51は、第2電離放射線変換部52と接していなくてもよい。以上の構成によれば、離隔された画素への信号の混載を防ぐことができる。
図3は、第2実施形態による電離放射線変換デバイス300の断面図を示す。
電離放射線変換デバイス300は、第1画素電極21だけでなく、第2画素電極22も含む。ここで、第1画素電極21および第2画素電極22は、いずれも基板10および第1電離放射線変換部51の間に位置している。なお、第1画素電極21は、第2画素電極22と接していない。以上の構成によれば、絶縁部30のパターニングを大きくできるため、絶縁部30を形成するプロセスが簡便となる。
図4は、第2実施形態による電離放射線変換デバイス400の断面図を示す。
電離放射線変換デバイス400においては、電離放射線変換層60は、第1電離放射線変換層51だけでなく、第2電離放射線変換層52も含む。ここで、第1画素電極21は、基板10および第1電離放射線変換部51の間に位置し、かつ、基板10および第2電離放射線変換部52の間に位置している。すなわち、絶縁部30は、1つの画素を複数に隔てている。以上の構成によれば、画素が大きい場合にも安定的にペロブスカイト化合物からなる電離放射線変換部を形成することが可能である。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態が説明される。第1実施形態および第2実施形態において説明された事項は、適宜、省略され得る。
図5は、第3実施形態による電離放射線変換デバイス500の断面図を示す。
電離放射線変換デバイス500においては、第1電離放射線変換部51の一部が、絶縁部30によって分離されている。例えば、電離放射線変換デバイス200および400において、第1電離放射線変換部51および第2電離放射線変換部52の一部が接している構成である。また、電離放射線変換デバイス500は、絶縁部30の少なくとも一部が、基板10および第1電離放射線変換部51の間に位置している構成を有している、ということもできる。以上の構成によれば、電離放射線変換層60上に、電極40を同一平面で形成する場合において途切れることなく形成可能となる。
本開示の電離放射線変換デバイスにおいて、ペロブスカイト化合物はシンチレーターとして使用されてもよい。例えば、第1電離放射線変換部51と基板10との間に、フォトダイオードのような光を電気信号に変換する素子を配置することで、同様の効果が得られる。この場合、第1画素電極21および電極層40は、備えていなくてもよい。
また、本開示の電離放射線変換デバイスは、レンズなどと組み合わせて使用されてもよい。
(電離放射線デバイスの製造方法)
以下、電離放射線変換デバイスの製造方法が説明される。
電離放射線変換デバイスの製造方法は、基板10を用意する第1工程、基板10上に絶縁部30を形成する第2工程、および基板10上にペロブスカイト化合物を含む第1電離放射線変換部51を形成する第3工程、を含む。ここで、第3工程は、第2工程の後に実行される。
以上の構成によれば、簡便に液体原料から作製するペロブスカイト化合物を厚く作製することが可能となる。
第1工程では、基板10を用意する。基板10は、読み出し回路を有していてもよい。基板10において、画素ピッチは、例えば、125マイクロメートルである。
第2工程では、基板10上に絶縁部30が形成される。例えば、塗布法により、酸化シリコン膜を塗布し、エッチングによってパターニングすることで絶縁部30が形成される。
電離放射線変換デバイスが第1画素電極21を備える場合、第2工程の前または後に、基板10上に第1画素電極21が形成される。
第3工程では、基板10上にペロブスカイト化合物を含む第1電離放射線変換部51が形成される。その結果、電離放射線変換層60が形成される。
第3工程では、ペロブスカイト化合物が目的の組成を有するように、原料が用意される。ペロブスカイト化合物の原料を溶媒に溶解させ、第1電離放射線変換部51の前駆体溶液が得られる。この前駆体溶液を、基板10上であって、かつ絶縁部30で囲まれた領域に塗布することで、第1電離放射線変換部51が形成される。
第3工程の具体例が説明される。ペロブスカイト化合物の原料として、例えば、0.92mol/LのPbI2、0.17mol/LのPbBr2、0.83mol/Lのヨウ化ホルムアミジニウム、0.17mol/Lの臭化メチルアンモニウム、および0.05mol/LのCsIが用意される。これらの材料を、ジメチルスルホキシドおよびN,N-ジメチルホルムアミドの混合溶媒に溶解する。これにより、ペロブスカイト化合物を含む第1電離放射線変換部51の前駆体溶液が得られる。混合溶媒に関して、ジメチルスルホキシドおよびN,N-ジメチルホルムアミドの混合比は、例えば、1:4(体積比)である。前駆体溶液を、例えば、インクジェット法により、絶縁部30で囲まれた領域に塗布することで、第1電離放射線変換部51が形成される。
以上のように、第3工程においては、第1電離放射線変換部51は、ペロブスカイト化合物の原料および溶媒を含む溶液から形成されてもよい。絶縁部30の存在により、液体のペロブスカイト化合物前駆体を用いた場合でも、第1電離放射線変換部51が安定的に形成される。
最後に、電離放射線変換層60上に電極層40が形成される。例えば、蒸着法により、金からなる電極層40が形成される。
このようにして、電離放射線変換デバイスが得られる。
(電離放射線の検出方法)
本開示の電離放射線の検出方法は、上述の本開示の電離放射線変換デバイスを用いて、電離放射線を検出する方法である。
すなわち、本開示の電離放射線の検出方法は、例えば、基板10および基板10上に位置する電離放射線変換層60を備え、ここで、電離放射線変換層60は第1電離放射線変換部51および絶縁部30を含み、第1電離放射線変換部51はペロブスカイト化合物を含有する、電離放射線変換デバイス100を用いる。本開示の電離放射線の検出方法では、当該電離放射線変換デバイス100によって、ペロブスカイト化合物に電離放射線が照射されることにより発生した電荷を検出する。用いられる電離放射線変換デバイスは、電離放射線変換デバイス200、300、400、または500であってもよい。
本開示による電離放射線変換デバイスは、電離放射線を電気信号に変換する素子として応用される。本開示の電離放射線変換デバイスは、例えば、電離放射線検出器において利用される。
10 基板
21 第1画素電極
22 第2画素電極
30 絶縁部
40 電極層
51 第1電離放射線変換部
52 第2電離放射線変換部
60 電離放射線変換層
100、200、300、400、500 電離放射線変換デバイス

Claims (13)

  1. 基板および前記基板上に位置する電離放射線変換層
    を備え、
    ここで、
    前記電離放射線変換層は、第1電離放射線変換部および絶縁部を含み、
    前記第1電離放射線変換部は、ペロブスカイト化合物を含有する、
    電離放射線変換デバイス。
  2. 第1画素電極をさらに備え、
    前記第1画素電極は、前記基板および前記第1電離放射線変換部の間に位置している、
    請求項1に記載の電離放射線変換デバイス。
  3. 電荷を読み出す読み出し回路、をさらに備え、
    前記読み出し回路は、前記基板と電気的に接続されている、
    請求項1または2に記載の電離放射線変換デバイス。
  4. 前記電離放射線変換層は、第2電離放射線変換部をさらに含み、
    ここで、
    前記第1電離放射線変換部、前記第2電離放射線変換部、および前記絶縁部は、いずれも前記基板上に位置し、かつ
    前記絶縁部の少なくとも一部は、前記第1電離放射線変換部および前記第2電離放射線変換部の間に位置している、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電離放射線変換デバイス。
  5. 前記第1電離放射線変換部は、前記第2電離放射線変換部と離隔している、
    請求項4に記載の電離放射線変換デバイス。
  6. 第2画素電極をさらに備え、
    ここで、前記第1画素電極および前記第2画素電極は、いずれも前記基板および前記第1電離放射線変換部の間に位置している、
    請求項2に記載の電離放射線変換デバイス。
  7. 前記電離放射線変換層は、第2電離放射線変換層をさらに含み、
    ここで、前記第1画素電極は、前記基板および前記第2電離放射線変換部の間に位置している、
    請求項2に記載の電離放射線変換デバイス。
  8. 前記絶縁部の少なくとも一部は、前記基板および前記第1電離放射線変換部の間に位置している、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電離放射線変換デバイス。
  9. 前記ペロブスカイト化合物は、2種以上のカチオンおよび1種以上の1価のアニオンを含む、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の電離放射線変換デバイス。
  10. 前記2種以上のカチオンは、Pb2+、Sn2+、Ge2+、およびBi3+からなる群より選択される少なくとも1つを含む、
    請求項9に記載の電離放射線変換デバイス。
  11. 基板を用意する第1工程、
    前記基板上に絶縁部を形成する第2工程、および
    前記基板上にペロブスカイト化合物を含む第1電離放射線変換部を形成する第3工程、
    を含み、
    前記第3工程は、前記第2工程の後に実行される、
    電離放射線変換デバイスの製造方法。
  12. 前記第3工程においては、前記第1電離放射線変換部は、ペロブスカイト化合物の原料および溶媒を含む溶液から形成される、
    請求項11に記載の電離放射線変換デバイスの製造方法。
  13. 基板および前記基板上に位置する電離放射線変換層
    を備え、
    ここで、
    前記電離放射線変換層は、第1電離放射線変換部および絶縁部を含み、および
    前記第1電離放射線変換部は、ペロブスカイト化合物を含有する、
    電離放射線変換デバイス、を用い、
    前記電離放射線変換デバイスによって、前記ペロブスカイト化合物に電離放射線が照射されることにより発生した電荷を検出する、
    電離放射線の検出方法。
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