JP2023125350A - 定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法 - Google Patents

定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法 Download PDF

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Chihiro Nishii
孝史 田中
Takashi Tanaka
昌俊 森下
Masatoshi Morishita
直樹 小林
Naoki Kobayashi
弘季 山岸
Hiroki Yamagishi
泰 渡辺
Yasushi Watanabe
慈洋 橋詰
Shigehiro Hashizume
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Abstract

【課題】加温能力の低下を抑制することのできる定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法を提供する。【解決手段】定温輸送用システムは、冷媒を圧縮する圧縮機21と、圧縮機21の下流側に接続された庫外熱交換器24と、庫外熱交換器24の下流側に接続された庫内熱交換器29と、圧縮機21の吐出側に接続され、庫外熱交換器24をバイパスして庫内熱交換器29へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路33と、ホットガスバイパス経路33に設けられた膨張弁34と、庫内熱交換器29に係る空気の温度を検出する温度検出部35と、庫内熱交換器29の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部36と、庫内熱交換器29の出口側において、圧力に対応した飽和温度が温度よりも所定温度低くなるように膨張弁34を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法に関するものである。
冷媒回路は、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器とを接続して構成される。そして、冷媒を循環させて温度調節を行う(特許文献1)。
国際公開第2017/022076号
圧縮機で圧縮した冷媒を熱交換器へ供給してこの熱交換器によって空気を加温する場合、運転条件によって加温能力が十分に発揮できない場合がある。例えば、ホットガスバイパス方式では循環経路において冷媒が意図せず凝縮すると加温能力が低下する場合がある。例えばヒートポンプ方式では外気温度が低いと熱量が下がるため加温能力が低下する場合がある。このように運転条件によって加温能力が低下する場合があり、加温能力の低下を抑制することが望まれている。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加温能力の低下を抑制することのできる定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法を提供することを目的とする。
本開示の第1態様は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器と、前記庫外熱交換器の下流側に接続された庫内熱交換器と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路と、前記ホットガスバイパス経路に設けられた膨張弁と、前記庫内熱交換器に係る空気の温度を検出する温度検出部と、前記庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、前記庫内熱交換器の出口側において、前記圧力に対応した飽和温度が前記温度よりも所定温度低くなるように前記膨張弁を制御する制御部と、を備える定温輸送用システムである。
本開示の第2態様は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器と、前記庫外熱交換器の下流側に接続された庫内熱交換器と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路と、前記ホットガスバイパス経路に設けられた膨張弁と、前記庫内熱交換器に係る空気の温度を検出する温度検出部と、前記庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、を備える定温輸送用システムの制御方法であって、前記庫内熱交換器の出口側において、前記圧力に対応した飽和温度が前記温度よりも所定温度低くなるように前記膨張弁を制御する制御方法である。
本開示によれば、加温能力の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本開示の第1実施形態に係る定温輸送用システムの冷媒回路の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態に係る定温輸送用システムが備える制御に関する機能を示した機能ブロック図である。 本開示の第1実施形態に係る圧力と温度との関係を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る高圧下げ制御の一例を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る低圧側制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る高圧側制御の高圧下げ処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る高圧側制御の高圧上げ処理の手順の一例を示すフローチャートである。 参考例に係る加温能力を説明するモリエル線図である。 本開示の第1実施形態に係る低圧制御を行った場合の加温能力を説明するモリエル線図である。 本開示の第1実施形態に係る高圧制御を行った場合の加温能力を説明するモリエル線図である。 本開示の第1実施形態に係る制御システムのハードウェア構成の一例を示した図である。 本開示の第2実施形態に係る冷媒回路を示す図である。 本開示の第2実施形態に係る加温能力を説明するモリエル線図である。 本開示の第2実施形態に係る冷媒回路を示す図である。 本開示の第3実施形態に係る冷媒回路を示す図である。 本開示の第3実施形態に係る加温能力を説明するモリエル線図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本開示に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、定温輸送用システムの冷媒回路の一例を示す図である。図1に示すように、定温輸送用システムは、ホットガス加温機能を備えている。また、定温輸送用システムは車両に搭載される。車両は荷物を輸送するために荷室が設けられておりこの荷室内(庫内)を定温に調整されている。
圧縮機21は、冷媒を圧縮する。圧縮機21は、例えば定温輸送用システムを備える車両のエンジンにより駆動される。すなわち圧縮機21の回転数は車両のエンジンの回転数に連動する。圧縮機21の下流側には庫外熱交換器24が接続されている。庫外熱交換器24は、凝縮器(コンデンサ)である。庫外熱交換器24は荷室外に設けられている。圧縮機21で圧縮された冷媒は、庫外熱交換器24へ送られる。圧縮機21の出口側には、例えば吐出温度センサ22や吐出圧力センサ23が設けられている。圧縮された高温高圧の冷媒は、庫外熱交換器24でファンにより導入される空気と熱交換して凝縮する。そして、冷媒は、出口電磁弁25を介してレシーバ26へ送られる。そして、冷媒は、液ライン電磁弁27を介して膨張弁28で膨張(減圧)し、庫内熱交換器29へ送られる。庫内熱交換器29は、蒸発器(エバポレータ)である。このように、庫内熱交換器29は、庫外熱交換器24の下流側に接続されている。庫外熱交換器24は荷室内に設けられておりこの熱交換によって荷室内を所定温度に調整する。庫内熱交換器29において、冷媒はファンにより導入される空気と熱交換して蒸発する。そして冷媒は、アキュムレータ30を介して、圧縮機21へ循環する。圧縮機21の入口側では、例えば吸入圧力センサ31が設けられている。また、レシーバ26から圧縮機21の入口側(アキュムレータの出口側)の液バイパス経路に液バイパス電磁弁32を設け、冷媒のバイパスが可能としても良い。
圧縮機21の出口側(庫外熱交換器24の入口側)には、ホットガスバイパス経路33が設けられている。ホットガスバイパス経路33は、圧縮機21の出口側から、庫外熱交換器24をバイパスして、庫内熱交換器29の入口側へ冷媒をバイパスする経路である。ホットガスバイパス経路33には、ホットガス電磁弁37が設けられてバイパスが制御される。
ホットガスバイパス経路33には、膨張弁34が設けられている。膨張弁34は、例えば温度式自動膨張弁である。なお、膨張弁34については、温度式自動膨張弁に限定されずその他の方式を用いることとしてもよい。
庫内熱交換器29に対して、温度検出部35が設けられている。温度検出部35は、庫内熱交換器29に係る空気の温度を検出する。空気の温度とは庫内の空気温度である。具体的には、温度検出部35は、庫内熱交換器29に対してファンによる空気流れの下流側に設けられている。このため、温度検出器は、庫内熱交換器29で熱交換がされた空気の温度を検出する。なお、温度検出部35は庫内熱交換器29に対してファンによる空気流れの上流側に設けることとしてもよい。温度検出部35は、例えば感音筒である。なお、温度検出部35については、感音筒に限定されず、温度センサなど、その他の方式を用いることとしてもよい。
庫内熱交換器29の出口側には、圧力検出部36が設けられている。圧力検出部36は、庫内熱交換器29の出口側の冷媒の圧力を検出する。圧力検出部36は、例えば均圧管である。なお、圧力検出部36については、均圧管に限定されず、圧力センサなど、その他の方式を用いることとしてもよい。
庫内を冷却する場合(冷却運転)には、ホットガス電磁弁37は閉、液ライン電磁弁27は開、出口電磁弁25は開、液バイパス電磁弁32は閉とする。これによって、圧縮した冷媒が、庫外熱交換器24、レシーバ26、膨張弁28を介して庫内熱交換器29へ導入され、庫内を冷却する。
庫内を加温する場合(加温運転)には、ホットガス電磁弁37は開、液ライン電磁弁27は閉、出口電磁弁25は閉、液バイパス電磁弁32は閉とする。これによって、圧縮機21で圧縮された高温高圧の冷媒が、庫外熱交換器24をバイパスして庫内熱交換器29へ導入され庫内を加温する。
図2は、定温輸送用システムが備える制御に関する機能を示した機能ブロック図である。図2に示されるように、定温輸送用システムの制御システム80は、制御部81と、吐出側制御部82と、設定部83とを備えている。本実施形態では、膨張弁34を温度式自動膨張弁としているため、制御部81の機能は温度式自動膨張弁に機械的に組み込まれる。例えば、膨張弁28についても機械式としてもよい。
制御部81は、加温運転を行っている場合に膨張弁34を制御する(低圧側制御)。具体的には、制御部81は、庫内熱交換器29の出口側において、検出した圧力に対応した飽和温度が検出した温度よりも所定温度低くなるように膨張弁34を制御する。
制御部81は、温度検出部35から空気の温度を取得し、圧力検出部36から庫内熱交換器29の出口側の冷媒の圧力を取得する。そして、冷媒の圧力に対応した庫内熱交換器29の出口側の冷媒の飽和温度が、空気の温度よりも所定温度低くなるように、膨張弁34を制御する。すなわち、庫内熱交換器29の出口側を調整点として、この調整点の圧力(飽和温度)を膨張弁34により制御する。庫内熱交換器29の出口側の冷媒の飽和温度が空気の温度よりも所定温度低くなることによって、庫内熱交換器29において冷媒の凝縮が抑制される。
所定温度は、5℃以上に設定されることが好ましい。さらには、所定温度は、5℃以上10℃以下の範囲で設定されることが好ましい。例えば所定温度を10℃に設定した場合には、空気の温度が20℃の場合には、調整点での冷媒は飽和温度が10℃(20℃-10℃)となるように圧力が調整される。
図3は、圧力と温度との関係を示した図である。図3ではL1を示しており、特定の種類の冷媒がL1よりも左側の領域で液相となり、L1よりも右側の領域で気相となる。すなわち冷媒が凝縮しないためにはL1よりも右側で冷媒の状態を維持する必要がある。ここで、L2は、膨張弁34により圧力が制御された場合の冷媒の状態を示している。このように、膨張弁34により冷媒の圧力が調整され、L1よりも右側の領域で運転がされるため、冷媒の凝縮が抑制される。
制御部81は、上記のように庫内熱交換器29の出口側の圧力を制御している。すなわち、制御部81は、圧縮機21の吸入側の冷媒の圧力を制御しており、吸入側制御部とも言える。また、圧縮機21の吸入側は低圧側のため、低圧側制御部とも言える。
吐出側制御部82は、圧縮機21の吐出側の冷媒の圧力を制御する(高圧側制御)。圧縮機21の吐出側は高圧側のため、吐出側制御部82は、高圧側制御部とも言える。
吐出側制御部82は、圧縮機21の吐出側の冷媒が、上限値及び下限値の間の範囲で圧力が維持されるように制御を行う。
吐出側制御部82は、圧縮機21の吐出側の冷媒の圧力が上限値以上となる場合に、冷媒圧力を低下させる制御を行う。具体的には、加温運転において圧縮機21の吐出側(高圧側)の圧力を低下させる場合(高圧下げ制御)は、ホットガス電磁弁37は開、液ライン電磁弁27は閉、出口電磁弁25は開、液バイパス電磁弁32は閉とする。すなわち、出口電磁弁を開けて、ホットガスバイパス経路33を流通する冷媒(すなわち循環経路の冷媒)の一部を、レシーバ26へ貯留することで、循環する冷媒量が減り、圧縮機21の吐出側の冷媒圧力を低下させる。
上限値は、予め設定される。例えば、機器の定格圧力等に基づいて、システムが安全に運転できる圧力の上限値として予め設定される。圧縮機21の使用制限に基づいても良い。上限値は、例えば圧縮機21の吐出側の冷媒温度の上限値としても良い。
図4は、高圧下げ制御の一例を示した図である。図4に示すように、車両のエンジンに連動して圧縮機21の回転数が成り行きで変化した場合、これに応じて高圧も変動する。この変動により高圧が上限値を超えるような場合にはシステムの安全運転のために高圧下げ制御が行われ、上限値よりも圧力が高くなることが抑制される。
吐出側制御部82は、圧縮機21の吐出側の冷媒の圧力が下限値以下となる場合に、冷媒圧力を増加させる制御を行う。具体的には、加温運転において圧縮機21の出口側(高圧側)の圧力を増加させる場合(高圧上げ制御)は、ホットガス電磁弁37は開、液ライン電磁弁27は閉、出口電磁弁25は閉、液バイパス電磁弁32は開とする。すなわち、液バイパス電磁弁を開けてレシーバ26の冷媒を循環経路(ホットガスバイパス経路33を流通する冷媒)に合流させることで、循環する冷媒量が増え、圧縮機21の吐出側の冷媒圧力を増加させる。
下限値は、後述する設定部83において設定される。
図4は、高圧上げ制御の一例についても示している。図4に示すように、車両のエンジンに連動して圧縮機21の回転数が成り行きで変化した場合、これに応じて高圧(圧縮機21の吐出側の圧力)も変動する。この変動により高圧が下限値を下回るような場合には加温能力の低下を抑制のために高圧上げ制御が行われ、下限値よりも圧力が低くなることが抑制される。
設定部83は、高圧上げ制御に係る下限値を設定する。例えば、吐出側の圧力を上限値付近にキープできるように下限値を高い値とすることが好ましいが、上限値と下限値との幅が狭すぎると上げ下げ制御が頻繁に入り、圧力変動による能力ロスにより加温能力が低下する可能性があるため、上げ下げ制御が頻発しない程度に下限値が高い値に設定されることが好ましい。低圧側制御により運定点が変動する可能性があるが、吐出側が下限値を下回れば高圧上げ制御が実施される。
このように、高圧側は、高圧下げ制御と高圧上げ制御とによって圧力の過度な増加及び圧力の過度な低下が抑制される。
次に、上述の定温輸送用システムによる低圧側制御処理の一例について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る低圧側制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、温度検出部35から空気の温度を取得する(S101)。そして、圧力検出部36から庫内熱交換器29の出口側の冷媒の圧力を取得する(S102)。S101とS102とは処理の順番は限定されない。そして、圧力に対応した庫内熱交換器29の出口側の冷媒の飽和温度が、空気の温度よりも所定温度低くなるように、膨張弁34を制御する(S103)。
次に、上述の定温輸送用システムによる高圧側制御の高圧下げ処理の一例について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る高圧側制御の高圧下げ処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、圧縮機21の吐出側の冷媒の圧力を取得する(S201)。そして、圧力が上限値以上であるか否かを判定する(S202)。圧力が上限値以上である場合(S202のYES判定)には、高圧側の圧力を低下させる(S203)。圧力が上限値以上でない場合(S202のNO判定)には、処理を終了する。
次に、上述の定温輸送用システムによる高圧側制御の高圧上げ処理の一例について図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る高圧側制御の高圧上げ処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、圧縮機21の吐出側の冷媒の圧力を取得する(S301)。そして、圧力が下限値以下であるか否かを判定する(S302)。圧力が下限値以下である場合(S302のYES判定)には、高圧側の圧力を増加させる(S303)。圧力が下限値以下でない場合(S302のNO判定)には、処理を終了する。
次に、上述の制御による効果について説明する。
まず、参考例における加温能力について説明する。参考例とは、膨張弁34による制御を行わず固定絞りとする場合の例である。図8は、参考例に係る加温能力を説明するモリエル線図である。図8では、固定絞りが少ない場合(P1)を示している。P1では、加温運転を行う場合の循環経路に対応する状態遷移を示している。P1に示すように、固定絞りが少ない場合には、圧縮機21の吸入圧力が高く、圧縮機21の許容動力をオーバーする可能性がある。また、圧縮機21の許容動力や圧力をオーバーし、圧縮機21の許容範囲を逸脱するリスクがある。このように、固定絞りでは、冷媒圧力は圧縮機21の回転数(すなわち車両エンジンの回転数)に依存するため、庫内温度や圧縮機21回転数等の各条件で最適な運転ができず、条件によっては加温能力が低下してしまい、安定した加温能力が出せない。なお、固定絞り多い場合(過大の場合)には、エンタルピ差は大きく取れるものの、圧縮機吸入ガス密度が下がり、加温能力が低下する。
次に、本実施形態における加温能力について説明する。図9は、低圧制御を行った場合の加温能力を説明するモリエル線図である。P2では、加温運転において低圧制御を行う場合の循環経路に対応する状態遷移を示している。図9に示すように、膨張弁34が制御されることで、圧縮機21の回転数が変動した場合でも凝縮を抑制して加温能力が低下することを抑制する。すなわち、加温能力を安定化することが可能となる。
次に、本実施形態における加温能力について説明する。図10は、高圧制御を行った場合の加温能力を説明するモリエル線図である。P3では、加温運転において高圧制御を行う場合の循環経路に対応する状態遷移を示している。なお、高圧制御では、高圧下げ制御及び高圧上げ制御が行われる。そして、高圧目標値を使用制限内の上限値(高圧下げ制御の上限値)として制御されることがより好ましい。図10に示すように、膨張弁34については低圧制御と同様に制御される。これによって、圧縮機21の回転数が変動した場合でも加温能力が低下することを抑制し、加温能力を安定化することが可能となる。また、運転を安全化することができる。
次に、定温輸送用システムが備える制御システム80のハードウェア構成図について説明する。
なお、前述のように本実施形態では制御部81の機能を温度式自動膨張弁に機械的に組み込むこととしているが、電子膨張弁でプログラム処理することとしてもよい。
図11は、本実施形態に係る制御システム80のハードウェア構成の一例を示した図である。
図11に示すように、制御システム80は、コンピュータシステム(計算機システム)であり、例えば、CPU11と、CPU11が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)12と、各プログラム実行時のワーク領域として機能するRAM(Random Access Memory)13と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)14と、ネットワーク等に接続するための通信部15とを備えている。なお、大容量記憶装置としては、ソリッドステートドライブ(SSD)を用いることとしてもよい。これら各部は、バス18を介して接続されている。また、キーボードやマウス等からなる入力部や、データを表示する液晶表示装置等からなる表示部などを備えていてもよい。なお、CPU11が実行するプログラム等を記憶するための記憶媒体は、ROM12に限られない。例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の他の補助記憶装置であってもよい。各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式でハードディスクドライブ14等に記録されており、このプログラムをCPU11がRAM13等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROM12やその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
以上説明したように、本実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法によれば、圧縮機21で圧縮した冷媒をホットガスバイパス経路33を介して庫内熱交換器29へ導入して庫内を加温する場合に、庫内熱交換器29の出口側の冷媒の圧力に対応した飽和温度が、庫内熱交換器29の空気の温度よりも所定温度低くなるように膨張弁34を制御するため、循環経路内で冷媒が凝縮することと過大に絞られることによる加温能力の低下が抑制される。このため、圧縮機の安全な運転範囲内で加温能力の低下を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法について説明する。
本実施形態では、ガスインジェクションを用いる場合について説明する。以下、本実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図12は、冷媒回路を示す図である。図12に示すように、本実施形態では、インジェクション経路41が設けられている。インジェクション経路41は、ホットガスバイパス経路33における膨張弁34の上流側から、圧縮機21の中間圧力ポートへ冷媒を供給する経路である。圧縮機21の中間圧力ポートとは、圧縮機21の圧力過程における中間段階で冷媒の吸入が可能なポートである。
インジェクション経路41には、減圧部42が設けられている。減圧部42は、冷媒を減圧する部である。減圧部42は、例えば固定絞りや膨張弁(温度式自動膨張弁や電子膨張弁)である。
そして、インジェクション経路41の減圧部42の下流側には庫内熱交換器43が設けられている。すなわち、庫内熱交換器29が第1庫内熱交換器であり、庫内熱交換器43が第2庫内熱交換器となる。庫内熱交換器29と庫内熱交換器43は、空気流れに対して直列で配置されてもよいし、並列で配置されてもよい。特に、庫内熱交換器43は、冷媒温度が庫内熱交換器29よりも高いため、庫内熱交換器29に対して直列で配置し空気流れの下流に接続されることが好ましい。直列に配置することで、圧縮機21の運転範囲から逸脱するリスクが低減する。
以上説明したように、本実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法によれば、ホットガスバイパス経路33における膨張弁の上流側から、圧縮機21の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路41を設け、減圧部42と庫内熱交換器43とを設けることで、加温能力を向上することができる。
図13は、インジェクション経路41を設けた場合の加温能力を説明するモリエル線図である。P4では、インジェクション経路41を設けて加温運転を行う場合の循環経路に対応する状態遷移を示している。図13に示すように、庫内熱交換器29と庫内熱交換器29と両方で庫内加温を行うことができるため、加温能力を向上させることが可能となる。
本実施形態では、第1実施形態における膨張弁34の制御に加えてインジェクション経路41を設ける場合について説明したが、膨張弁34の制御を省略することとしても良い。
具体的には、図14に示すように、図12と同様にインジェクション経路41や減圧部(第2減圧部)42、庫内熱交換器43を設けるとともに、図12の膨張弁34については減圧部(第1減圧部)44とする(膨張弁に限らない)。減圧部44は、例えば固定絞りである。なお減圧部44は膨張弁(機械式膨張弁や電子膨張弁)としてもよい。このように、第1実施形態における膨張弁34による庫内熱交換器29の出口側の圧力制御は行わないこととしても良い。
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法について説明する。
第2実施形態では、ホットガスバイパス経路33を備える冷媒回路においてインジェクション経路41を設ける場合について説明したが、ヒートポンプにより加温を行う冷媒回路においてインジェクション経路79を設ける場合について説明する。以下、本実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法について、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点について主に説明する。
図15は、冷媒回路を示す図である。圧縮機61は、冷媒を圧縮する。圧縮機61は、例えば定温輸送用システムを備える車両のエンジンにより駆動される。すなわち圧縮機61の回転数は車両のエンジンの回転数に連動する。圧縮機61は、庫外ホットガス電磁弁64を介して庫外熱交換器65が接続されている。圧縮機61の出口側には、例えば吐出温度センサ62や吐出圧力センサ63が設けられている。庫外熱交換器65は荷室外に設けられている。庫外熱交換器65は、逆流防止部66を介してレシーバ74に接続されている。逆流防止部66に対して並列に電磁弁68と膨張弁67とが設けられている。また、圧縮機61は、庫内ホットガス電磁弁69を介して第1庫内熱交換器70が接続されている。第1庫内熱交換器70は荷室内に設けられている。第1庫内熱交換器70は、逆流防止部71を介してレシーバ74に接続されている。逆流防止部71に対して並列に電磁弁73と膨張弁72とが設けられている。そして、庫外熱交換器65と庫外ホットガス電磁弁64との間は、電磁弁75を介してアキュムレータ77に接続されている。第1庫内熱交換器70と庫内ホットガス電磁弁69との間は、電磁弁76を介してアキュムレータ77に接続されている。そして、アキュムレータ77は圧縮機61の入口側に接続されている。圧縮機61の入口側では、例えば吸入圧力センサ78が設けられている。
このような回路において、庫内を加温する場合には、図15に示すように、圧縮機61、庫内ホットガス電磁弁69、第1庫内熱交換器70、レシーバ74、庫外熱交換器65、アキュムレータ77の順に冷媒が流通する。
そして、冷媒回路には、インジェクション経路79が設けられている。インジェクション経路79は、第1庫内熱交換器70の上流側から、圧縮機61の中間圧力ポートへ冷媒を供給する経路である。インジェクション経路79には、減圧部84が設けられている。減圧部84は、冷媒を減圧する部である。減圧部84は、例えば固定絞りや膨張弁(機械式膨張弁や電子膨張弁)である。
そして、インジェクション経路79の減圧部84の下流側には第2庫内熱交換器85が設けられている。第1庫内熱交換器70と第2庫内熱交換器85は、空気流れに対して直列で配置されてもよいし、並列で配置されてもよい。特に、第2庫内熱交換器85は、第1庫内熱交換器70に対して空気流れの下流側(直列下流)に接続されることが好ましい。加温運転を行う場合に、圧縮機61、第1庫内熱交換器70、膨張弁67、及び庫外熱交換器65の順に冷媒が流れ、圧縮機61から吐出された冷媒の一部が第2庫内熱交換器85に流通する。
図16は、インジェクション経路79を設けた場合の加温能力を説明するモリエル線図である。P5では、インジェクション経路79を設けて加温運転を行う場合の循環経路に対応する状態遷移を示している。図16に示すように、第1庫内熱交換器70と第2庫内熱交換器85と両方で庫内加温を行うことができるため、加温能力を向上させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法によれば、インジェクション経路79により加温能力を向上することができる。
本開示は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。なお、各実施形態を組み合わせることも可能である。すなわち、上記の第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態については、それぞれ組み合わせることも可能である。
以上説明した各実施形態に記載の定温輸送用システム及び車両、並びに制御方法は例えば以下のように把握される。
本開示に係る定温輸送用システムは、冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器(24)と、前記庫外熱交換器の下流側に接続された庫内熱交換器(29)と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路(33)と、前記ホットガスバイパス経路に設けられた膨張弁(34)と、前記庫内熱交換器に係る空気の温度を検出する温度検出部(35)と、前記庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部(36)と、前記庫内熱交換器の出口側において、前記圧力に対応した飽和温度が前記温度よりも所定温度低くなるように前記膨張弁を制御する制御部(81)と、を備える。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、圧縮機で圧縮した冷媒をホットガスバイパス経路を介して庫内熱交換器へ導入して庫内を加温する場合に、庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力に対応した飽和温度が、庫内熱交換器の空気の温度よりも所定温度低くなるように膨張弁を制御するため、循環経路内で冷媒が凝縮することと過大に絞られることが抑制される。このため、圧縮機の安全な運転範囲内で加温能力の低下を抑制することができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記庫外熱交換器は凝縮器であり、前記庫内熱交換器は蒸発器であることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、ホットガスバイパス経路を介して圧縮した冷媒を蒸発器へ導入して庫内加温を行う場合に加温能力の低下を抑制することができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記所定温度は、5℃以上に設定されることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、所定温度が5℃以上に設定されることで、循環経路内で冷媒が凝縮することが効果的に抑制される。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記所定温度は、5℃以上10℃以下の範囲で予め設定されることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、所定温度が5℃以上10℃以下の範囲で設定されることで、適切に循環経路内で冷媒が凝縮することが抑制される。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力が所定の下限値以下となる場合に、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を増加させる吐出側制御部(82)を備えることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、圧縮機の吐出側の冷媒圧力が下限値以下となる場合に冷媒圧力を増加させることで、加温能力の低下を抑制することができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記庫外熱交換器と前記庫内熱交換器の間に設けられたレシーバ内の冷媒を、前記ホットガスバイパス経路を流通する冷媒に合流させ、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を増加させることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、庫外熱交換器と庫内熱交換器の間に設けられたレシーバ内の冷媒を、ホットガスバイパス経路を流通する冷媒に合流させ、圧縮機の吐出側の冷媒圧力を増加させることができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記ホットガスバイパス経路を流通する冷媒の一部を、前記庫外熱交換器と前記庫内熱交換器の間に設けられたレシーバ(26)へ貯留することで、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を低下させる吐出側制御部を備えることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、ホットガスバイパス経路を流通する冷媒の一部を、庫外熱交換器と庫内熱交換器の間に設けられたレシーバへ貯留することで、圧縮機の吐出側の冷媒圧力を低下させることができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、前記庫内熱交換器を第1庫内熱交換器として、前記ホットガスバイパス経路における前記膨張弁の上流側から、前記圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路(41)と、前記インジェクション経路に設けられた減圧部(42)と、前記インジェクション経路の前記減圧部の下流側に設けられた第2庫内熱交換器(43)と、を備えることとしてもよい。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、ホットガスバイパス経路における膨張弁の上流側から、圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路を設け、減圧部と第2庫内熱交換器とを設けることで、加温能力を向上することができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器(24)と、前記庫外熱交換器の下流側に接続された第1庫内熱交換器(29)と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記第1庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路(33)と、前記ホットガスバイパス経路に設けられた第1減圧部(34、44)と、前記ホットガスバイパス経路における前記第1減圧部の上流側から、前記圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路(41)と、前記インジェクション経路に設けられた第2減圧部(42)と、前記インジェクション経路の前記第2減圧部の下流側に設けられた第2庫内熱交換器(43)と、を備える。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、ホットガスバイパス経路における膨張弁の上流側から、圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路を設け、減圧部と第2庫内熱交換器とを設けることで、加温能力を向上することができる。
本開示に係る定温輸送用システムは、冷媒を圧縮する圧縮機(61)と、庫外熱交換器(65)と、第1庫内熱交換器(70)と、膨張弁(67)と、前記第1庫内熱交換器と前記圧縮機の間から、前記圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路(79)と、前記インジェクション経路に設けられた減圧部(84)と、前記インジェクション経路の減圧部の下流側に設けられた第2庫内熱交換器(85)と、を備え、加温運転を行う場合に、前記圧縮機、前記第1庫内熱交換器、前記膨張弁、及び前記庫外熱交換器の順に冷媒が流れ、前記圧縮機から吐出された冷媒の一部が前記第2庫内熱交換器に流通する。
本開示に係る定温輸送用システムによれば、インジェクション経路により加温能力を向上することができる。
本開示に係る車両は、上記の定温輸送用システムを備える。
本開示に係る制御方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器と、前記庫外熱交換器の下流側に接続された庫内熱交換器と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路と、前記ホットガスバイパス経路に設けられた膨張弁と、前記庫内熱交換器に係る空気の温度を検出する温度検出部と、前記庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、を備える定温輸送用システムの制御方法であって、
前記庫内熱交換器の出口側において、前記圧力に対応した飽和温度が前記温度よりも所定温度低くなるように前記膨張弁を制御する。
11 :CPU
12 :ROM
13 :RAM
14 :ハードディスクドライブ
15 :通信部
18 :バス
21 :圧縮機
22 :吐出温度センサ
23 :吐出圧力センサ
24 :庫外熱交換器
25 :出口電磁弁
26 :レシーバ
27 :液ライン電磁弁
28 :膨張弁
29 :庫内熱交換器
30 :アキュムレータ
31 :吸入圧力センサ
32 :液バイパス電磁弁
33 :ホットガスバイパス経路
34 :膨張弁
35 :温度検出部
36 :圧力検出部
37 :ホットガス電磁弁
41 :インジェクション経路
42 :減圧部
43 :庫内熱交換器
44 :減圧部
61 :圧縮機
64 :庫外ホットガス電磁弁
65 :庫外熱交換器
66 :逆流防止部
67 :膨張弁
68 :電磁弁
69 :庫内ホットガス電磁弁
70 :第1庫内熱交換器
71 :逆流防止部
72 :膨張弁
73 :電磁弁
74 :レシーバ
75 :電磁弁
76 :電磁弁
77 :アキュムレータ
78 :吸入圧力センサ
79 :インジェクション経路
80 :制御システム
81 :制御部
82 :吐出側制御部
83 :設定部
84 :減圧部
85 :第2庫内熱交換器

Claims (12)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器と、
    前記庫外熱交換器の下流側に接続された庫内熱交換器と、
    前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路と、
    前記ホットガスバイパス経路に設けられた膨張弁と、
    前記庫内熱交換器に係る空気の温度を検出する温度検出部と、
    前記庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記庫内熱交換器の出口側において、前記圧力に対応した飽和温度が前記温度よりも所定温度低くなるように前記膨張弁を制御する制御部と、
    を備える定温輸送用システム。
  2. 前記庫外熱交換器は凝縮器であり、前記庫内熱交換器は蒸発器である請求項1に記載の定温輸送用システム。
  3. 前記所定温度は、5℃以上に設定される請求項1または2に記載の定温輸送用システム。
  4. 前記所定温度は、5℃以上10℃以下の範囲で予め設定される請求項1から3のいずれか1項に記載の定温輸送用システム。
  5. 前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力が所定の下限値以下となる場合に、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を増加させる吐出側制御部を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の定温輸送用システム。
  6. 前記庫外熱交換器と前記庫内熱交換器の間に設けられたレシーバ内の冷媒を、前記ホットガスバイパス経路を流通する冷媒に合流させ、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を増加させる請求項5に記載の定温輸送用システム。
  7. 前記ホットガスバイパス経路を流通する冷媒の一部を、前記庫外熱交換器と前記庫内熱交換器の間に設けられたレシーバへ貯留することで、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を低下させる吐出側制御部を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の定温輸送用システム。
  8. 前記庫内熱交換器を第1庫内熱交換器として、
    前記ホットガスバイパス経路における前記膨張弁の上流側から、前記圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路と、
    前記インジェクション経路に設けられた減圧部と、
    前記インジェクション経路の前記減圧部の下流側に設けられた第2庫内熱交換器と、
    を備える請求項1に記載の定温輸送用システム。
  9. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器と、
    前記庫外熱交換器の下流側に接続された第1庫内熱交換器と、
    前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記第1庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路と、
    前記ホットガスバイパス経路に設けられた第1減圧部と、
    前記ホットガスバイパス経路における前記第1減圧部の上流側から、前記圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路と、
    前記インジェクション経路に設けられた第2減圧部と、
    前記インジェクション経路の前記第2減圧部の下流側に設けられた第2庫内熱交換器と、
    を備える定温輸送用システム。
  10. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    庫外熱交換器と、
    第1庫内熱交換器と、
    膨張弁と、
    前記第1庫内熱交換器と前記圧縮機の間から、前記圧縮機の中間圧力ポートへ冷媒を供給するインジェクション経路と、
    前記インジェクション経路に設けられた減圧部と、
    前記インジェクション経路の減圧部の下流側に設けられた第2庫内熱交換器と、
    を備え、
    加温運転を行う場合に、前記圧縮機、前記第1庫内熱交換器、前記膨張弁、及び前記庫外熱交換器の順に冷媒が流れ、前記圧縮機から吐出された冷媒の一部が前記第2庫内熱交換器に流通する定温輸送用システム。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の定温輸送用システムを備える車両。
  12. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機の下流側に接続された庫外熱交換器と、前記庫外熱交換器の下流側に接続された庫内熱交換器と、前記圧縮機の吐出側に接続され、前記庫外熱交換器をバイパスして前記庫内熱交換器へ冷媒を供給するホットガスバイパス経路と、前記ホットガスバイパス経路に設けられた膨張弁と、前記庫内熱交換器に係る空気の温度を検出する温度検出部と、前記庫内熱交換器の出口側の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、を備える定温輸送用システムの制御方法であって、
    前記庫内熱交換器の出口側において、前記圧力に対応した飽和温度が前記温度よりも所定温度低くなるように前記膨張弁を制御する制御方法。
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