JP2023124799A - 面電極 - Google Patents

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友貴 大内
Tomoki Ouchi
要一 守屋
Yoichi Moriya
かほり ▲高▼月
Kahori Takatsuki
功二 田中
Koji Tanaka
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】表面の変動に追従でき、ノイズの発生を抑制できる面電極を提供する。【解決手段】面電極は、第1面を有する面電極であって、第1面に配置され、互いに距離を置いて配置された複数の電極体と、複数の電極体の間を電気的に接続する、伸縮性を有する配線部と、電極体の側の配線部を覆うように構成された、伸縮性を有する絶縁部と、を備え、電極体は、測定対象の被測定表面に接触可能な面に配置されている。【選択図】図1A

Description

本発明は、面電極に関する。
近年、生体皮膚や機器表面など、変動する面を測定するための電極が求められている。例えば、生体の例としては、心電図や脳波計に限られず、運動時の生体信号等を取得するための生体電極の用途が拡大している。
従来、変動する面に用いる電極としては、金属等の電極と配線とがそのまま用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012-146900号公報
しかし、変動する面における引っ張りや縮小の応力を受けた場合に追従できず、ノイズの発生が避けられなかった。
そこで、本発明は、面の変動に追従でき、ノイズの発生を抑制できる電極を提供することを目的とする。
本発明に係る面電極は、第1面を有する電極であって、
前記第1面に配置され、互いに距離を置いて配置された複数の電極体と、
前記複数の電極体の間を電気的に接続する、伸縮性を有する配線部と、
前記電極体の側の前記配線部を覆うように構成された、伸縮性を有する絶縁部と、
を備え、
前記電極体は、測定対象の被測定表面に接触可能な面に配置されている。
本発明に係る面電極によれば、配線部及び絶縁部が伸縮性を有するので、生体電極として用いた場合にも体表面の変動に追従でき、ノイズの発生を抑制できる。
実施の形態1に係る面電極の構成を示す概略斜視図である。 図1Aの閉曲点線部Aの断面構造を示す概略断面図である。 図1Aの面電極の各構成部材の平面配置を示す平面透過図である。 応力を受ける伸縮方向がZ軸下方からZ軸上方であり、応力を配線部の辺で受ける場合の面電極の配置を示す概略断面図である。 図2Aの面電極の配線部の辺に下方からの応力が働く場合を示す概略図である。 図2Aの面電極の配線部の曲線に上方からの応力が働く場合を示す概略図である。 図2Aの配線部4の断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4aの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4bの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4cの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4dの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4eの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4fの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4gの断面形状を示す概略断面図である。 その他の配線部4hの断面形状を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る面電極において、応力を受ける伸縮方向がZ軸上方からZ軸下方であり、応力を配線部の辺で受ける場合の面電極の配置を示す概略断面図である。 図4Aの面電極の配線部の辺に上方からの応力が働く場合を示す概略図である。 図4Aの面電極の配線部の曲線に上方からの応力が働く場合を示す概略図である。 実施の形態3に係る面電極において、電極体と配線部とはビアを介して電気的に接続され、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。 配線部の辺でビアと接続している場合に、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。 図5Bの面内方向の引っ張り力を受けた配線部とビアの変形を示す概略断面図である。 図5Bにおいて、面内方向に働く応力を面に垂直な力と面に水平な力とに分解した場合の各成分を示す概略図である。 実施の形態4に係る面電極において、電極体と配線部とはビアを介して電気的に接続され、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。 配線部の曲線でビアと接続している場合に、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。 図7Bの面内方向の引っ張り力を受けた配線部とビアの変形を示す概略断面図である。 図7Bにおいて、面内方向に働く応力を面に垂直な力と面に水平な力とに分解した場合の各成分を示す概略図である。 実施の形態5に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態6に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図10の電極体を覆う絶縁部の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態8に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態9に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 電極体と絶縁部との接合部分で配線部までつながっている継ぎ目が存在する例を示す概略断面図である。 (a)から(e)は、配線部の平面配置の様々なパターンを示す概略斜視図である。 実施の形態10に係る面電極において、絶縁部と配線部との断面構造を示す概略断面図である。 図15の絶縁部と配線部との断面構造の製造工程を示す概略断面図である。 実施の形態11に係る面電極において、絶縁部と配線部との断面構造を示す概略断面図である。 図17の絶縁部と配線部との断面構造の製造工程を示す概略断面図である。 実施の形態12に係る面電極において、配線部4の長手方向と垂直な方向からみた第1及び第2絶縁部と配線部との断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態13に係る面電極において、絶縁部と配線部との断面構造を示す概略断面図である。 図20の絶縁部と配線部との断面構造の製造工程を示す概略断面図である。 実施の形態14に係る面電極の電極体と絶縁部との配置を示す概略底面図である。 実施の形態15に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態16に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態17に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態17の別例に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態18に係る面電極の電極体と絶縁部との配置を示す概略底面図である。 実施の形態19に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態19の別例に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 (a)から(f)は、配線部4の平面配置の様々なパターンを示す概略斜視図である。 (a)から(e)は、伸縮方向と、それに垂直な方向で電極体の間隔が異なる場合の、配線部4の平面配置の様々なパターンを示す概略斜視図である。 (a)は、実施の形態1に係る面電極を脚のひざに固定した様子を示す概略図であり、(b)は、(a)についてひざを曲げた際の様子を示す概略図である。 試験用の配線部を含む面電極の平面図である。 図33AのF-F方向に見た面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図33Aと同じ面電極の平面図である。 図34Aの面電極をX方向に引っ張り張力を加えた場合の変形した面電極を示す平面図である。 実施の形態20に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図35Aの電極の端部の一つの電極体を含む点線で囲んだ領域Gの拡大断面図である。 図35Bの面電極の端部に剥離部が生じた状態を示す拡大断面図である。 配線部を封止する封止部を有しない参考例の面電極において、剥離部が生じた状態を示す拡大断面図である。 実施の形態21に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 実施の形態22に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図37Aの面電極の端部の一つの電極体を含む点線で囲んだ領域Hの拡大断面図である。 図37Bの面電極の端部に剥離部が生じた状態を示す拡大断面図である。 配線部を封止する封止部を有しない参考例の面電極において、剥離部が生じた状態を示す拡大断面図である。 実施の形態23に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図38Aの面電極の端部の一つの電極体を含む点線で囲んだ領域Iの拡大断面図であり、面電極の端部に裂け目が生じた状態を示す拡大断面図である。 配線部を封止する封止部を有しない参考例の面電極において、裂け目が生じた状態を示す拡大断面図である。 実施の形態24に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図39Aの面電極の端部の一つの電極体を含む点線で囲んだ領域Jの拡大断面図である。 絶縁部の外側を覆う保護層としての封止部を有しない参考例の面電極において、裂け目が生じた状態を示す拡大断面図である。 実施の形態25に係る面電極の断面構造を示す概略断面図である。 図40Aの面電極の端部の一つの電極体を含む点線で囲んだ領域Kの拡大断面図である。
第1の態様に係る面電極は、第1面を有する面電極であって、
前記第1面に配置され、互いに距離を置いて配置された複数の電極体と、
前記電極体の間を電気的に接続する、伸縮性を有する配線部と、
前記電極体の側の前記配線部を覆うように構成された、伸縮性を有する絶縁部と、
を備え、
前記電極体は、測定対象の被測定表面に接触可能な面に配置されている。
第2の態様に係る面電極は、上記第1の態様において、前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したときの前記配線部の形状は、前記第1面に平行な直線と、曲線と、を含む外形を有してもよい。
上記構成によって、絶縁部と配線部との界面において、絶縁部は、配線部の形状に沿うような形状になってもよい。
第3の態様に係る面電極は、上記第2の態様において、前記第1面と対向する第2面をさらに備え、前記直線と前記第1面との間の距離は、前記直線と前記第2面との間の距離よりも短くてもよい。
第4の態様に係る面電極は、上記第2の態様において、前記面電極は、前記第1面と対向する第2面をさらに備え、前記直線と前記第1面との間の距離は、前記直線と前記第2面との間の距離よりも長くてもよい。
第5の態様に係る面電極は、上記第2から第4のいずれかの態様において、前記曲線の合計の長さは、前記直線の合計の長さより長くてもよい。
第6の態様に係る面電極は、上記第2から第5のいずれかの態様において、前記絶縁部は、前記電極体の少なくとも一部が前記第1面から露出するように前記電極体を被覆してもよい。
第7の態様に係る面電極は、上記第2から第6のいずれかの態様において、前記複数の電極体の間に配置される前記絶縁部は窪みを有してもよい。
第8の態様に係る面電極は、上記第2から第7のいずれかの態様において、前記電極体との間で前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したとき、前記絶縁部は、前記配線部の全周に接触するように配置されてもよい。
第9の態様に係る面電極は、上記第2から第8のいずれかの態様において、前記配線部は、ガリウムを含んでもよい。
第10の態様に係る面電極は、上記第2から第9のいずれかの態様において、前記絶縁部は、第1層と第2層とを有し、前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したときに、前記第1層と前記第2層とは、前記配線部を挟むように配置されてもよい。
第11の態様に係る面電極は、上記第2から第9のいずれかの態様において、前記絶縁部は、第1層と第2層と第3層とを有し、前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したときに、前記第1面側から順に、前記第1層、前記第2層、前記配線部、前記第3層と並ぶよう配置されてもよい。
第12の態様に係る面電極は、上記第1から第11のいずれかの態様において、前記第1面を前記第1面と直交する方向から平面視した場合に、前記電極体が配置される面積のほうが配置されない面積より大きくてもよい。
第13の態様に係る面電極は、上記第1から第12のいずれかの態様において、前記複数の電極体のうち、隣接する2つの電極体の間の最短距離は、前記電極体の厚さよりも長くてもよい。
第14の態様に係る面電極は、上記第1から第13のいずれかの態様において、前記電極体の伸縮性よりも前記配線部の伸縮性のほうが大きくてもよい。
第15の態様に係る面電極は、上記第1から第14のいずれかの態様において、前記電極は、前記第1面と対向する第2面をさらに備え、
前記第2面に、前記電極体より柔らかい基板を備えてもよい。
第16の態様に係る面電極は、上記第15の態様において、前記基板は、前記配線部よりも硬くてもよい。
第17の態様に係る面電極は、上記第15の態様において、前記基板は、前記配線部よりも柔らかくてもよい。
第18の態様に係る面電極は、上記第1から第17のいずれかの態様において、前記配線部と前記電極体との間には、前記配線部と前記電極体とを電気的に接続するビアが設けられており、
前記ビアは、導電材料と樹脂材料との混合体からなってもよい。
第19の態様に係る面電極は、上記第18の態様において、前記ビアを構成する導電材料と樹脂材料との混合体において、前記導電材料は、炭素系導電材料であってもよい。
第20の態様に係る面電極は、上記第18又は第19の態様において、前記配線部は、前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したとき、前記ビアの端部外径よりも前記面電極の端部側まで延伸していてもよい。
第21の態様に係る面電極は、上記第1から第20のいずれかの態様において、前記配線部と前記第1面と対向する第2面との間の距離は、前記配線部と前記第1面との間の距離より短くてもよい。
第22の態様に係る面電極は、上記第1から第22のいずれかの態様において、前記第1面の最近接の電極体に向かう方向における前記配線部の長さは前記電極体の長さよりも長くてもよい。
第23の態様に係る面電極は、上記第1から第22のいずれかの態様において、互いに距離を置いて配置された複数の前記電極体の間の距離は、前記被測定表面の前記伸縮方向の前記電極体の間の距離を第一距離、前記伸縮方向に対して垂直な方向の前記電極体の間の距離を第二距離と定義すると、少なくとも第一距離の方が第二距離よりも長くてもよい。
第24の態様に係る面電極は、上記第1から第23のいずれかの態様において、前記電極体は、前記第1面と直交する方向に突出する凸構造を持っており、前記凸構造は、前記絶縁部もしくは前記配線部内に埋め込まれるように配置されていてもよい。
以下、実施の形態に係る面電極について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1Aは、実施の形態1に係る面電極10の構成を示す概略斜視図である。図1Bは、図1Aの閉曲点線部Aの断面構造を示す概略断面図である。図1Cは、図1Aの面電極10の各構成部材の平面配置を示す平面透過図である。つまり、図1Cでは、電極体2の側から上方に向かって絶縁部6を一部透視して見ている。なお、便宜上、図1B及び図1Cでは測定対象の被測定表面と対向する面をXY面として、XY面に垂直な方向をZ方向として示している。
実施の形態1に係る面電極10は、第1面1に配置された複数の電極体2と、電極体2の間を電気的に接続する、伸縮性を有する配線部4と、電極体2の側の配線部4を覆うように構成された、伸縮性を有する絶縁部6と、を備える。
実施の形態1に係る面電極10によれば、配線部4及び絶縁部6がそれぞれ伸縮性を有するので、測定対象の被測定表面が伸縮等で変動した場合にも追従可能であり、ノイズの発生を減らすことができる。
以下に、この面電極を構成する各構成部材について説明する。
<電極体>
電極体2は、互いに距離を置いて第1面1に配置されている。電極体2は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム等の金属からなる。また、電極体2の形状は、図1A、図1B、図1Cに示すように矩形であってもよい。なお、電極体2の形状は矩形に限られず、円形、多角形、あるいは、直線及び曲線を含む形状等であってもよい。
<配線部>
配線部4は、電極体2の間を電気的に接続すると共に、伸縮性を有する。「伸縮性」を有するとは、弾性変形可能であることを意味している。また、弾性変形とは、物体に力を加えて生じる変形のうち、その力を取り除くと元の形に戻る変形を指す。これによって、測定対象の被測定表面が変動し、2つの電極体2の間の距離が変化した場合にも、配線部4が距離の変化に対応して弾性変形することで電極体2の移動に対応することができ、ノイズの発生を抑制できる。
図2Aは、応力を受ける伸縮方向が下方からZ軸方向である場合の面電極10の配置を示す概略断面図である。図2Bは、図2Aの面電極10の配線部4の辺12に下方からの応力16が働く場合を示す概略図である。図2Cは、図2Aの面電極10の配線部4の曲線14に上方からの応力16が働く場合を示す概略図である。
配線部4は、図2Aに示すように、断面形状がZ軸下方の一つの直線状の辺12と、Z軸上方の曲線14とを含む形状である。辺12を持つ断面構造のため、伸縮時でも電極体2とビアとの界面の接触状態を安定に保つことができる。また、辺12は、絶縁部6に対する接触面積が広く、ビアとの電気的接触が増し、より導電性がよくなる。これによって、配線部4とビアとの抵抗値の変化を小さくすることができる。
配線部4の辺12が測定対象の被測定表面と平行であれば、Z軸上方又はZ軸下方からの圧力を緩和できる。例えば、測定対象の一例であるヒトの運動中の振動に伴ってZ軸下方から上方に向かって応力を受けた場合、図2Bに示すように、辺12で応力を受けるため、応力16を受ける面積が広いため変形しにくく、配線部4の断面積の変化を抑制でき、抵抗変化を抑えることができる。一方、Z軸上方から下方に向かって応力を受けた場合、図2Cに示すように、先端の曲線14で応力16を受けることとなる。なお、例えば、Z軸上方からの応力を受けた場合、反作用としての下方からの力も生じるが、絶縁部及び配線部が柔軟性を有するので、吸収され、力の発生源がいずれであるかが問題となる。この場合、応力を受ける先端の面積が辺よりも小さいため、変形度合いが大きくなる。このため、ノイズ等の発生を考慮する必要がある。
また、配線部4は、図1Cに示すように、電極体2のZ軸上方で電気的に接続され、例えば、配線部4の辺12とビア(図示せず)を介して電極体2と電気的に接続されてもよい。なお、配線部4の平面配置のパターンは、図1Cに限られない。
さらに、配線部4は、Z軸上方に曲線を有する。つまり、凸状の湾曲面を有する。これによって、辺と辺との間の角が少なくなる。これによって、電界集中が起きにくく、測定対象の被測定表面の変動による電流経路の変化に伴う抵抗値変化を抑制でき、ノイズ発生を抑えることができる。なお、配線部4の断面形状において、曲線部分があるほど、高周波による電界集中を緩和でき、ノイズを低減できる。電界集中は、高周波による特定の電流経路への偏りが生じることを意味している。このため、変形でその特定の電流経路が塞がれた場合には抵抗変化が過大となる。これに対して、電界集中を緩和することによって電流分布を均一にすることによって、変形によって特定の電流経路が塞がれた場合にも抵抗変化を抑制できる。
また、配線部4の辺と曲線との間の内角の角度が鋭角の場合には、エッジとして高周波が信号線の表面に集中しやすいという表皮効果の影響を大きく受ける。そのため、配線部4の辺と曲線との間の内角の角度は90°を越える鈍角であることが望ましい。
図3A乃至図3Iは、図2Aの配線部4、及び、その他の例の配線部4a~4hの断面形状を示す概略断面図である。これらの配線部4、4a~4hは、断面形状が少なくとも一つの辺と、曲線とを含む多角形形状を有する。
<絶縁部>
絶縁部6は、電極体2の側の配線部4を覆うように構成されると共に、伸縮性を有する。これによって、測定対象の被測定表面が変動し、2つの電極体2の間の距離が変化した場合にも、絶縁部6も伸縮性を有するので、配線部4の弾性変形を抑制することなく、電極体2の移動に対応することができ、ノイズの発生を抑制できる。なお、絶縁部6と配線部4との界面において、絶縁部6は、配線部4の形状に沿うような形状になってもよい。
絶縁部6は、通常用いられる熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂等を用いることができる。
(実施の形態2)
図4Aは、実施の形態2に係る面電極10aにおいて、応力を受ける伸縮方向がZ軸上方からZ軸下方であり、応力を配線部4の辺12で受ける場合の面電極10aの配置を示す概略断面図である。図4Bは、図4Aの面電極10aの配線部4の辺12に上方からの応力16が働く場合を示す概略図である。図4Cは、図4Aの面電極10aの配線部4の曲線にZ軸上方からの応力16が働く場合を示す概略図である。
実施の形態2に係る面電極10aでは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、配線部4の辺12がZ軸下方ではなく、Z軸上方に設けられている点で相違する。
例えば、測定対象であるヒトの運動中に外部の物体に衝突するなどして面電極10aの外部からZ軸上方から下方に向かって応力を受けた場合がある。このような場合、図4Bに示すように、辺12で応力を受けるため、応力16を受ける面積が広いため変形しにくく、断面積の変化を抑制でき、抵抗変化を抑えることができる。一方、Z軸下方から下方に向かって応力を受けた場合、図4Cに示すように、先端の曲線14で応力16を受けることとなる。この場合、応力を受ける先端の面積が辺よりも小さいため、変形度合いが大きくなる。このため、ノイズ等の発生を考慮する必要がある。
(実施の形態3)
図5Aは、実施の形態3に係る面電極10bにおいて、電極体2と配線部4とはビア8を介して電気的に接続され、面内方向(横方向、XY方向)の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。図5Bは、配線部4の辺12でビア8と接続している場合に、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。図5Cは、図5Bの面内方向の引っ張り力を受けた配線部4とビア8の変形を示す概略断面図である。図6は、図5Bにおいて、面内方向に働く応力Fを面に垂直な力Fvと面に水平な力Fpとに分解した場合の各成分を示す概略図である。
実施の形態3に係る面電極10bは、電極体2と配線部4とはビア8を介して電気的に接続されている。ビア8は、絶縁部6の内部を通して電極体2と配線部4とを接続する。つまり、ビア8は、絶縁部6によって周囲から絶縁されている。ビア8を介することで、電極体2の裏面側、被測定表面の側とは反対側から電気的な接続を行うことができる。この場合において、面内方向(横方向、XY方向)の引っ張り力を受けた場合、図5Bに示すように、配線部4の辺12でビア8と接続されているので、ビア8の接合部分Bに力がかかりにくく外れにくい。
また、図6に示すように、面に水平な力Fpは、Z軸下方に向いており、上記力は接触界面を剥がす方向とはならず、配線部4の辺12とビア8とは剥がれにくいことを示している。
なお、ビア8は、柔らかいことにより、被測定表面の変動時にも応力を吸収することができる。
(実施の形態4)
図7Aは、実施の形態4に係る面電極10cにおいて、電極体2と配線部4とはビア8を介して電気的に接続され、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。図7Bは、配線部4の曲線14でビア8と接続している場合に、面内方向の引っ張り力を受けた場合を示す概略断面図である。図7Cは、図7Bの面内方向の引っ張り力を受けた配線部4とビア8の変形を示す概略断面図である。図8は、図7Bにおいて、面内方向に働く応力Fを面に垂直な力Fvと面に水平な力Fpとに分解した場合の各成分を示す概略図である。
実施の形態4に係る面電極10cは、電極体2と配線部4とはビア8を介して電気的に接続されている。この場合において、面内方向(横方向、XY方向)の引っ張り力を受けた場合、図7Bに示すように、配線部4の曲線14でビア8と接続されているので、ビア8の接合部分Cに力がかかりやすいと思われる。
また、図8に示すように、面に水平な力Fpは、Z軸上方に向いており、上記力Fpは、配線部4の曲線14とビア8とが離れる方向に働くことを示している。そのため、上記構成は面内方向にはなるべく力がかからない用途に用いられることが望ましいと思われる。
(実施の形態5)
図9は、実施の形態5に係る面電極10dの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態5に係る面電極10dは、被測定表面と反対側の第2面3に基板11を備えることを特徴とする。この基板11と絶縁部6とによって配線部4を覆って、部材動詞が密接するように配置される。これによって、気密性、水密性が得られると、配線部4の酸化や、配線部の箇所への水分の流入が抑制でき、信号品質の安定化につながる。
<基板>
基板11は、例えば、電極体2より柔らかい材料からなる。
(実施の形態6)
図10は、実施の形態6に係る面電極10eの断面構造を示す概略断面図である。図11は、図10の電極体2を覆う絶縁部6の断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態6に係る面電極10eは、絶縁部6が被測定表面から信号を取得するための面以外の、電極体2の一部を被覆している。これによって、電極体2と被測定表面との間の電気的な接続は確保しながら、電極体2と被測定表面以外の部位との間で、不用意に電極体2が電気的に接続されることを抑制でき、ノイズ発生を抑えることができる。
(実施の形態7)
実施の形態7に係る面電極は、配線部の材料として、ガリウムを含む材料からなる。例えば、インジウムが0~40重量%、ガリウムが60-100重量%の材料からなるものであってもよい。配線部の材料は、上記に限られず、Ga:75.5重量%、In:24.5重量%のEGaIn(融点15.5℃)、Ga:68.5重量%、In:21.5重量%、Sn:10重量%(融点-19℃)、または、Ga:62重量%、In:25重量%、Sn:13重量%(融点10℃)のGalinstran等の材料であってもよい。これらの材料は、その融点がヒトの体温よりも低いので、面電極の使用時には配線部を液状に保つことができ、伸縮に伴う抵抗値変化が小さくなり、ノイズを抑制できる。
なお、配線部の材料は、上記の例に限られない。例えば、金属粒子が樹脂ペースト中に分散している金属ペーストであってもよい。
(実施の形態8)
図12は、実施の形態8に係る面電極10fの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態8に係る面電極10fは、電極体2の間は、面電極10fを面に沿って見た断面図において、電極体2が接触する被測定表面に対して凹んだ構造を有する。また、凹んだ構造の表面は、絶縁部6で覆われている。この絶縁部6は、電極体2側から反対方向に向かう切り込み構造18を有している。
上記構成によって、切り込み構造18の間に空気の流れが発生する。これによって電極体2間に貯留する汗や水分を揮発させることができ、配線部4への水分の侵入を防ぐことができる。電極体2と絶縁部6との隙間が配線部4への水分の侵入経路として可能性が高いものである。また、電極体2間に水分がたまっていくことで侵入のリスクが高まる。この切り込み構造18によって通気性を良くして電極体2間に水分がたまりにくくすることによって配線部4への侵入を抑制できる。また、切り込み構造18があることで、より被測定表面に対する追従性がよくなる。
(実施の形態9)
図13Aは、実施の形態9に係る面電極10gの断面構造を示す概略断面図である。図13Bは、電極体2と絶縁部6との接合部分で配線部4までつながっている継ぎ目19が存在する例を示す概略断面図である。
実施の形態9に係る面電極10gは、絶縁部6によって配線部4の周囲を継ぎ目なく被覆している。継ぎ目とは、上記の通り、電極体2と絶縁部6との接合部分で配線部4までつながっている隙間を意味する。
絶縁部6と電極体2との間に継ぎ目があると、繰り返し伸縮した際に継ぎ目から隙間が生じて配線部4が空気に触れやすい状態になる。このため、内部の配線部4が酸化して、導電性が劣化するおそれがある。これに対して、実施の形態9に係る面電極10gは、絶縁部6によって配線部4の周囲を継ぎ目なく被覆している。そこで、被覆の継ぎ目を減らすことで配線部4が空気と触れる量を減らすことができ、材料を酸化しにくくできる。
図14の(a)から(e)は、配線部4の平面配置の様々なパターンを示す概略斜視図である。
(実施の形態10)
図15は、実施の形態10に係る面電極において、絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造を示す概略断面図である。図16は、図15の絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造の製造工程を示す概略断面図である。
実施の形態10に係る面電極は、配線部4を挟んで保持する2層構造を有する第1及び第2絶縁部6a、6bを備える。
上記第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造は、以下のようにして作製される。
(1)第1絶縁部6aを用意する(図16(a))。
(2)第1絶縁部6aの表面に配線部4を塗布する(図16(b))。ここで、配線部4は、例えば、液状のものであってもよい。塗布した配線部4は固定する。例えば、配線部4が常磁性又は軟磁性又は強磁性を有する場合、第1絶縁部6aの裏面から強い磁力で配線部4を任意の平面パターンに固定できる。
(3)固定した配線部4を覆うように第2絶縁部6bを塗布する(図16(c))。
以上によって、上記第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造が得られる。
この第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造によれば、配線部4の表面形状に合わせて第2絶縁部6bが積層されるため、配線部4と第1及び第2絶縁部6a、6bの隙間を小さくできる。外部からの汗や水分などが配線部4に入り込むことを防げる。
(実施の形態11)
図17は、実施の形態11に係る面電極において、第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造を示す概略断面図である。図18は、図17の第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造の製造工程を示す概略断面図である。
実施の形態11に係る面電極は、配線部4を挟んで保持する2層構造を有する第1及び第2絶縁部6a、6bを備える。
上記第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造は、以下のようにして作製される。
(1)表面に溝20を有する第1絶縁部6aを用意する(図18(a))。
(2)第1絶縁部6aの表面の溝20に沿うように配線部4を塗布する(図18(b))。ここで、配線部4は、例えば、液状のものであってもよい。塗布した配線部4は固定する。この場合、配線部4は、溝20に沿って設けられているので、移動しにくい。また、配線部4に液体金属等の液状のものを用いる場合には、溝20の高さに収まるように塗布する。これによって配線部4の形状を保って封止できる。
(3)固定した配線部4を覆うように第2絶縁部6bを塗布する(図18(c))。
以上によって、上記第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造が得られる。
この第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造によれば、絶縁部界面が凹凸形状で接着するため、接触面積をより大きく取ることができる。これによって、外部からの汗や水分などが配線部に入り込むことを防げる。
(実施の形態12)
図19は、実施の形態12に係る面電極において、配線部4の長手方向と垂直な方向からみた第1及び第2絶縁部6a、6bと配線部4との断面構造を示す概略断面図である。
上記と同様に、まず、第1絶縁部6aのくぼみに配線部4を塗布し、その上に第2絶縁部6bを積層して、断面構造を構成してもよい。
これによって、絶縁部同士の接触面積を増やすことができる。また、外部からの汗や水分などが配線部4に入り込むことをより防げる。
(実施の形態13)
図20は、実施の形態13に係る面電極において、第1乃至第3絶縁部6a、6b、6cと配線部4との断面構造を示す概略断面図である。図21は、図20の第1乃至第3絶縁部6a、6b、6cと配線部4との断面構造の製造工程を示す概略断面図である。
実施の形態13に係る面電極は、配線部4を配置した層を面の上下から挟んで保持する3層構造を有する第1乃至第3絶縁部6a、6b、6cを備える。
上記第1乃至第3絶縁部6a、6b、6cと配線部4との断面構造は、以下のようにして作製される。
(1)第1絶縁部6aの上に第2絶縁部6bを積層する(図21(a))。
(2)第1絶縁部6a及び第2絶縁部6bに溝20を形成する(図21(b))。
(3)溝20に沿うように配線部4を塗布する(図21(c))。ここで、配線部4は、例えば、液状のものであってもよい。塗布した配線部4は固定する。この場合、配線部4は、溝20に沿って設けられているので、移動しにくい。また、配線部4に液体金属等の液状のものを用いる場合には、溝20の高さに収まるように塗布する。これによって配線部4の形状を保って封止できる。
(4)固定した配線部4を覆うように第3絶縁部6cを塗布する(図21(d))。
以上によって、上記第1乃至第3絶縁部6a、6b、6cと配線部4との断面構造が得られる。
この第1乃至第3絶縁部6a、6b、6cと配線部4との断面構造によれば、3層の絶縁部6a、6b、6cを積層することで絶縁部同士の接触面積を大きくすることができる。これによって、被測定表面の変動に対してより強度を持たせることができる。
(実施の形態14)
図22は、実施の形態14に係る面電極10hの電極体2と絶縁部6との配置を示す概略底面図である。
実施の形態14に係る面電極10hは、測定対象の被測定表面について平面視した場合、電極体2が外周となる範囲Eにおいて、電極体2が配置される面積のほうが、電極体2が配置されない面積より大きい。また、電極体2の間の距離は、電極体2の厚さよりも長くてもよい。
上記構成によって、被測定表面の形状が変化する際に、電極体2が配置された部位から得られる信号を効率的に取得することができる。また、伸縮性が十分にある材料の場合、被測定表面の形状変化に対して電極体2と絶縁部6との接合部に対する応力が小さくできるため、より追従性がよくなる。また、生体表面を計測する場合、形状変化によるノイズが小さくなる。さらに、生体に対して電気刺激を印加する場合、生体内に実際に印加される電気パルスの変化は小さくなる。
また、例えば、電極体2よりも柔らかい配線部4を備えていることで、電極体2に加わる形状変化によって発生する応力を小さくできる。それによって応力によって発生するノイズを低減できる。なお、ノイズとしては、例えば、電極体2の変形、電極体2と被測定表面との位置ずれなどが考えられる。
また、電極体2よりも配線部4の方が伸縮性を有していてもよい。
ここで、「AがBより伸縮性がある」とは、以下の通りである。測定方法は以下の通りである。まず、「伸縮性を有する」とは弾性変形可能な場合をいう。弾性変形とは、物体に力を加えて生じる変形のうち、その力を取り除くと元の形に戻る変形を指す。なお、物体に弾性変形の範囲を超える力を加えたとき、力を取り除いても元の形に戻らない変形は弾性変形とは言わず、塑性変形という。「AがBより伸縮性がある」とは、弾性変形可能な長さがA>Bであること、もしくは、引っ張り弾性率がB>Aであることを指す。
引っ張り弾性率がB>Aであるとは、BとAにそれぞれ、同じ張力を加えたときに、Bの伸びる長さがAの伸びる長さよりも長い状態を示す。
測定方法は、同じ長さを有するAとBに対し、長さの方向に同じ張力をかけ、AとBのどちらが長くなるかを測定する。AとBのうち、長い方が他方より伸縮性が有ると言える。
上記のように、電極体2よりも配線部4の方が伸縮性を有する場合、被測定表面の形状が変化する際に、電極体2よりも柔らかい配線部4を備えていることで、電極体2に加わる形状変化によって発生する応力を小さくできる。それによって応力によって発生するノイズを低減できる。なお、電極体2の変形、電極体2と被測定表面との位置ずれなどがノイズとして考えられる。生体表面を計測する場合、形状変化によるノイズが小さくなる。また、生体に対して電気刺激を印加する場合、生体内に実際に印加される電気パルスの変化は小さくなる。
(実施の形態15)
図23は、実施の形態15に係る面電極10iの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態15に係る面電極10iは、被測定表面と接触する面と反対側の面に電極体2よりも柔らかい基板11を備えている。
被測定表面の形状が変化する際に、基板11を備えていることによって他の層への応力を分散させつつ、平面方向への伸縮を両立させることができる。また、測定対象として生体表面を計測する場合、形状変化によるノイズが小さくなる。さらに、生体に対して電気刺激を印加する場合、生体内に実際に印加される電気パルスの変化は小さくなる。
基板11は、配線部4よりも硬い特性を有してもよい。この場合には、被測定表面の形状が変化する際に、配線部4よりも基板11が硬いことで、曲がる度合いを制限できる。これによって、配線部4の破断を防ぐことができる。
ここで、「AがBより硬い」とは、以下の通りである。
つまり、A、Bの両端部をそれぞれ固定した状態で、中点に同じ圧力を加えた時の曲率半径がA>Bである場合、「AがBより硬い」といえる。なお、曲率半径とは屈曲によって折れ曲がった物体の曲線に対して近似できる円の半径であり、ここでは物体の中点において、圧力による変形によって生じた曲線を円周としたときの半径とする。
また、測定方法は、例えば上記の変形を撮影し、撮影した画像に基づいて円周から円を描き、その縁の半径を求めて曲率半径とし、2つの曲率半径の大きさを比較してより硬い方を決めればよい。
基板11は、配線部4よりも柔らかい特性を備えていてもよい。この場合には、被測定表面の形状が変化する際に、配線部4よりも基板11が柔らかいことで、過剰な形状変化に対して配線部4の追従性を高められる。
また、配線部4と電極体2との間には、配線部4と電極体2とを電気的に接続するためのビア8が設けられている。ビア8は、例えば、導電材料と樹脂材料との混合体からなる。
配線部4と電極体2とをビア8を介して接続しているので、被測定表面で過剰な変動が起きた時に、追従して伸縮することができる。それによって電極体2と配線部4との間での破断が起こることを防げる。
ビア8を構成する導電材料と樹脂材料との混合体において、導電材料は、炭素系導電材料であってもよい。
電極体2間は、隙間のない平面上の絶縁部で繋いでいてもよい。つまり、電極体2間が隙間のない平面上の絶縁部で塞がれている。生体表面の場合、皮膚から発生する汗などの物質が配線部4内に入り込むことを防ぐことができる。これによって電極体2間に隙間がないので、隙間があった場合にその中に他の物質が入り込むことによる電気抵抗の変化を小さくできる。
配線部4は、電極体2の被測定表面の側と反対側に積層された構造を有してもよい。つまり、配線部4は、電極体の裏面側に、Z軸上方に配置されていてもよい。
(実施の形態16)
図24は、実施の形態16に係る面電極10jの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態16に係る面電極10jでは、配線部4は、電極体2の間、つまり、面内方向に配置されている。
この場合には、被測定表面が伸縮する場合に、電極体2間の配線部4も伸縮する。また、電極体2と配線部4とは面内方向に設けられたビア8を介して接続している。
(実施の形態17)
図25は、実施の形態17に係る面電極10kの断面構造を示す概略断面図である。図26は、実施の形態17の別例に係る面電極10lの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態17に係る面電極10kにおいて、図25に示すように、面の平面方向における配線部4の幅w1は電極体2の幅w2よりも太い。なお、図26の別例では、ほぼ全面にわたって配線部4が配置されており、配線部4の幅w1は、電極体2の幅w2よりも当然に太い。
被測定表面の形状が変化する際に、配線部4の幅w1が電極体2の幅w2よりも太いことで、配線部4の破断を防ぐことができる。
なお、配線部4は、ビア8の外径よりも平面方向の外側まで延伸させた構造であってもよい。これにより、被測定表面が伸縮する際に、配線部4も伸縮するが、その時に配線部4とビア8との接触面積の変動を抑制することができる。
(実施の形態18)
図27は、実施の形態18に係る面電極10mの電極体2と絶縁部6との配置を示す概略底面図である。
実施の形態18に係る面電極10mにおいて、互いに距離を置いて配置された複数の電極体2間の距離は、被測定表面の面内における伸縮方向の電極体2間の距離を第一距離d1、伸縮方向に対して垂直な方向の電極体2間の距離を第二距離d2と定義する。この場合に、少なくとも第一距離d1の方が第二距離d2よりも長い。
上記の場合に、被測定表面が伸縮する際に、第一距離d1の方が第二距離d2よりも長くなると、より伸縮に対する追従性を高めることができる。
(実施の形態19)
図28は、実施の形態19に係る面電極10nの断面構造を示す概略断面図である。図29は、実施の形態19の別例に係る面電極10pの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態19に係る面電極10nにおいて、電極体2は、第1面と直交する方向に突出する凸構造22を持っており、凸構造22は、図28の例では絶縁部6もしくは配線部4内に埋め込まれるように配置されている。なお、図29の別例では、凸構造22は、基板11に埋め込まれるように配置されている。
図28の例では、電極体2の凸構造22によって配線部4との電気的接続を行っている。一方、図29の別例では、電極体2間の配線部4によって電極体との電気的接続を行っている。
上記構成によって、被測定表面が伸縮する際に、電極体2の凸構造22がアンカーとなって電極体2が外れることを防ぐことができる。
図30の(a)から(f)は、配線部4の平面配置の様々なパターンを示す概略斜視図である。
図31の(a)から(e)は、伸縮方向と、それに垂直な方向で電極体の間隔が異なる場合の、配線部4の平面配置の様々なパターンを示す概略斜視図である。
図32の(a)は、実施の形態1に係る面電極10を脚のひざに固定した様子を示す概略図であり、(b)は、(a)についてひざを曲げた際の様子を示す概略図である。
なお、面電極は、例えば、固定ベルト、ジェル等によって測定対象であるヒトのひざに固定してもよい。
(配線部で発生するノイズについて)
図33Aは、試験用の配線部4を含む面電極40の平面図であり、図33Bは、図33AのF-F方向に見た面電極40の断面構造を示す概略断面図である。図34Aは、図33Aと同じ面電極40の平面図であり、図34Bは、図34Aの面電極をX方向に引っ張り張力を加えた場合の変形した面電極40を示す平面図である。
図33A~図34Bを用いて、引っ張り張力を受けた時に、封止された配線部4で発生するノイズについて説明する。図33Aに示すように、H形状の面電極40を用意する。面電極40は、例えば、シリコン樹脂31に封止された配線部4と、配線部4に接続された一対の導線32とを有する。配線部4に接続された一対の導線を引き出すことにより、配線部4のインピーダンスを測定することができる。一対の導線32は、配線部4が延在する第1方向(X方向)における両端に配置される。初期状態のインピーダンスRを測定し、その後、第1方向(X方向)において、伸縮率が100%となるように面電極40に引っ張り張力を加えて、伸縮率100%の状態でのインピーダンスRを測定する。伸縮率100%とは、引っ張り張力を加えていない状態における配線部4の第1方向(X方向)の一端から他端までの長さをXとしたとき、2Xの長さとなる状態である。一方、伸縮率0%とは、配線部4の第1方向(X方向)の一端から他端までの長さがXの長さとなる状態である。
表1は、配線部に導電ペースト、例えばAgペーストを用いた面電極と、配線部に液体金属を用いた面電極とについて、それぞれの伸縮率100%の抵抗変化率の対比を示すものである。伸縮率0%(長さX)のインピーダンスRがどちらも1Ωであり、伸縮率100%(長さ2X)となるように引っ張り張力を加えたとき、配線部に導電ペーストを用いた面電極の場合には130倍のインピーダンスR(抵抗値:130Ω)になったのに対し、配線部に液体金属を用いた面電極の場合には約3倍のインピーダンスR(抵抗値:3Ω)になった。以上より、液体金属を用いた配線部は、導電ペーストを用いた配線部に比べて、ノイズが少なくなることがわかる。
なお、配線部4は、液体金属に限定されず、電解質の水溶液でもよい。また、配線部4は、水溶液中に金属粉を含有する水溶液でもよいし、導電性樹脂でコーティングされた金属を含む水溶液でもよい。
<表1>
Figure 2023124799000002
表1において、Rは、配線部の伸縮前(伸縮率0%)のインピーダンス(抵抗値)であり、Rは、配線部の伸縮時(伸縮率100%)のインピーダンス(抵抗値)である。
なお、伸縮率の定義はこれに限定されない。例えば、配線部を挟んで隣接する2つの電極体が有る場合は、外部から圧力を加えていない状態における電極体の一方から他方までの距離をXとしたとき、2つの電極体の間の距離が2Xとなる状態を、伸縮率100%としてもよい。
(実施の形態20)
図35Aは、実施の形態20に係る面電極10qの断面構造を示す概略断面図である。図35Bは、図35Aの面電極10qの端部の一つの電極体2を含む点線で囲んだ領域Gの拡大断面図である。図35Cは、図35Bの面電極10qの端部に剥離部28が生じた状態を示す拡大断面図である。図35Dは、配線部を封止する封止部を有しない参考例の面電極50において、剥離部28が生じた状態を示す拡大断面図である。
実施の形態20に係る面電極10qは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、図35Bに示すように、配線部4を封止する封止部24を備える点で相違する。配線部4と電極体2との導通を実現するために、この封止部24は、導電性を有してもよい。この面電極10qによれば、図35Cに例示するように、基板11と電極体2及び配線部4の間の樹脂の継ぎ目27に剥離部28が生じた場合にも配線部4は封止部24で封止されているので、配線部4の漏れを生じない。一方、封止部を有しない参考例の面電極50の場合には、図35Dに示すように、基板11と電極体2及び配線部4の間に剥離部28が生じた場合、配線部4の漏れを生じる場合がある。
<封止部>
封止部24は、配線部4の周囲を封止することができればよい。なお、図35Bは、封止部24は、配線部4の周囲全部を封止するように示しているが、これに限られず、所定単位ごとの配線部4を封止してもよい。例えば、面全部の配線部4を一体的な1つの封止部で覆ってもよい。あるいは、複数の封止部によって、配線部を一行又は一列ごとに封止してもよい。また、複数の封止部によって配線部を単位面積ごとに封止してもよい。複数の封止部で配線部を部分ごとに封止した場合には、各封止部の間で導通を実現できるようにすればよい。
封止部24は、エラストマー、PDMS、PVP等の伸縮性を有する樹脂、ヒドロゲルであってもよい。また、封止部24は、ポリウレタン等の繊維、酸化タングステン、銅、酸化ガリウム(Ga)であってもよい。また、封止部24は、単一の部材からなるものに限られず、例えば、樹脂と銅とのように、複数の材料からなる複合的なものであってもよい。封止部24は、絶縁性であってもよく、あるいは、電極体との導通を実現できるように導電性であってもよい。また、後述するように、封止部は、内側の第1封止部と、外側の第2封止部とを有してもよい。この場合に、第1封止部が導電性を有し、第2封止部が絶縁性を有してもよい。また、内側の第1封止部は、固体配線部であってもよい。外側の第2封止部は、絶縁部であってもよい。なお、封止部は、その機能に応じて、保持体、保護層とも言う場合がある。
封止部24は、多孔質物質を含んでいてもよい。多孔質物質は、例えば、樹脂を含むスポンジであってもよい。封止部24が多孔質物質を含むことにより、多孔質物質が配線部4を構成する液体を保持すると共に、多孔質物質は固体であるので、配線部4が変形しにくくなるため、ノイズを小さくできる。特に、面電極10qが変形したときに生じる配線部4の変形の抑制に効果的である。多孔質物質は、樹脂に限らず、布、金属などの材料を含んでいてもよい。また、多孔質物質としては、例えば、不織布であってもよい。
(実施の形態21)
図36は、実施の形態21に係る面電極10rの断面構造を示す概略断面図である。
実施の形態21に係る面電極10rは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、図36に示すように、配線部4に多孔質物質26を含んでいる点で相違する。多孔質物質26は、例えば、樹脂を含むスポンジである。配線部4に多孔質物質を含むことにより、多孔質物質が配線部4を構成する液体を保持すると共に、多孔質物質は固体であるので、配線部4が変形しにくくなるため、ノイズを小さくできる。特に、面電極10rが変形したときに生じる配線部4の変形の抑制に効果的である。多孔質物質26は、樹脂に限らず、布、金属などの材料を含んでいてもよい。また、多孔質物質26としては、例えば、不織布であってもよい。
(実施の形態22)
図37Aは、実施の形態11に係る面電極10sの断面構造を示す概略断面図である。図37Bは、図37Aの面電極10sの端部の一つの電極体2を含む点線で囲んだ領域Hの拡大断面図である。図37Cは、図37Bの面電極10sの端部に剥離部28が生じた状態を示す拡大断面図である。図37Dは、配線部4を封止する封止部を有しない参考例の面電極50aにおいて、剥離部28が生じた状態を示す拡大断面図である。
実施の形態22に係る面電極10sは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、図37Bに示すように、配線部4を封止する封止部24を備える点で相違する。この面電極10sによれば、図37Cに例示するように、基板11と電極体2及び配線部4の間の樹脂の継ぎ目27に剥離部28が生じた場合にも配線部4が封止部24で封止されているので、配線部4の漏れを生じない。封止部を有しない参考例の面電極50aの場合には、図37Dに示すように、基板11と電極体2及び配線部4の間に剥離部28が生じた場合、配線部4の漏れを生じる場合がある。
(実施の形態23)
図38Aは、実施の形態23に係る面電極10tの断面構造を示す概略断面図である。図38Bは、図38Aの面電極10tの端部の一つの電極体2を含む点線で囲んだ領域Iの拡大断面図であり、面電極10tの端部に裂け目29が生じた状態を示す拡大断面図である。図38Cは、配線部を封止する封止部を有しない参考例の面電極において、裂け目が生じた状態を示す拡大断面図である。
実施の形態23に係る面電極10tは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、図38Bに示すように、配線部4を封止する第1封止部24aと、第1封止部24aより外側の第2封止部24bとを備える点で相違する。第1封止部24a及び第2封止部24bは、固体配線部として機能する。この面電極10tによれば、急激な伸縮や外力によって絶縁部6が破れた場合でも第1封止部24a及び第2封止部24bによって配線層4からの液体の漏れを抑制することができる。
第1封止部24aは、面電極10tの内側に配置され、第2封止部24bは、第1封止部16aよりも外側に配置される。第1封止部24aと第2封止部24bとは、異なる弾性率を有していてもよい。たとえば、第1封止部24aの弾性率>第2封止部24bの弾性率の関係が成立する場合、面電極10tに圧力が加わった場合であっても第2封止部16bが変形することで圧力を吸収し、第1封止部24aは、第2封止部24bよりも変形しにくいため、発生するノイズを小さくできる。
一方、第1封止部24aの弾性率<第2封止部24bの弾性率の関係が成立する場合、面電極10tに加わる圧力によって第2封止部24bが破損した場合であっても、第1封止部24aの方が変形しやすいので、第2封止部24bの破損が、第1封止部24aにまで及ぶことを抑制できる。そして、第1封止部24aが破損しにくくなるため、配線部を構成する液体が外部へ漏れだすことを抑制するので、外部への漏れ出しによって生じるノイズを未然に防ぐことができる。
さらに、第1封止部24aと第2封止部24bとは別体であり、互いに移動可能であってもよい。移動可能とすることにより、面電極10tに加わる圧力によって第2封止部24bが破損した場合であっても、互いに移動可能なので、第2封止部16bの破損が第1封止部24aにまで及ぶことを抑制できる。
さらに、第1封止部24aと第2封止部24bとを、互いに異なる色にしてもよい。互いに異なる色とすることによって、第2封止部24bが破損したときに、ユーザは気が付くことができるので、配線部を構成する液体が外部へ漏れだすことを未然に防ぐことができる。
(実施の形態24)
図39Aは、実施の形態13に係る面電極10uの断面構造を示す概略断面図である。図39Bは、図39Aの面電極10uの端部の一つの電極体2を含む点線で囲んだ領域Jの拡大断面図である。図39Cは、絶縁部の外側を覆う保護層としての封止部を有しない参考例50cの面電極において、裂け目29aが生じた状態を示す拡大断面図である。
実施の形態24に係る面電極10uは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、図39Bに示すように、絶縁部6の外側を覆う保護層としての封止部30を有する点で相違する。この面電極10uによれば、急激な伸縮や外力によって絶縁部6が破れた場合でも、絶縁部6の外側を覆う保護層としての封止部30によって配線部の液体の漏れを抑制できる。
(実施の形態25)
図40Aは、実施の形態14に係る面電極10vの断面構造を示す概略断面図である。図40Bは、図40Aの面電極10vの端部の一つの電極体2を含む点線で囲んだ領域Kの拡大断面図である。
実施の形態25に係る面電極10vは、実施の形態1に係る面電極と対比すると、図40Bに示すように、電極体2の付近に磁石34を配置している点で相違する。また、この場合において、配線部には、強磁性体、例えば、Fe、Ni、Co等を含んでいてもよい。磁石34を配置することにより面電極10vの配線の近くに強磁性体を含む配線部4が保持されるので、面電極10vの形状が変化した場合にもノイズの発生を抑制することができる。磁石34は、基板11の上面の法線方向から平面視したときに、電極体2と重なる位置に配置することが好ましい。
なお、配線部と電極体とのぬれ性を向上させることによって、導電性を向上させることができる。例えば、電極体の表面粗さを1μm以下と小さくすることによって電極体のぬれ性を向上させることができる。また、配線部と電極体との間に導電性の液体の層(「スリップ層」と呼ばれる。)、例えば、電解液の層を設けることによって、配線部と電極体とのぬれ性を向上させることができる。さらに、電極体と配線部との間の湿潤度としては、例えば、相対湿度50%以上、好ましくは75%以上とすることでぬれ性を向上させることができる。
さらに、第25の態様に係る面電極は、上記第1の態様において、前記面電極は、磁石をさらに備え、前記配線部は、液体と、強磁性体とを含み、
前記第1面の法線方向から平面視したときに、前記磁石は、少なくとも1つの前記電極体と重なる位置に配置されてもよい。
第26の態様に係る面電極は、上記第1の態様において、前記配線部を封止する封止部をさらに備え、前記封止部は、第1封止部と、前記第1封止部よりも外側に配置される第2封止部とを含んでもよい。
第27の態様に係る面電極は、上記第26の態様において、前記第1封止部の弾性率は、前記第2封止部の弾性率よりも大きくてもよい。
第28の態様に係る面電極は、上記第26の態様において、前記第2封止部の弾性率は、前記第1封止部の弾性率よりも大きくてもよい。
第29の態様に係る面電極は、上記第26の態様において、前記配線部は、液体を含み、
前記第1封止部は、多孔質物質を含んでもよい。
第30の態様に係る面電極は、上記第1の態様において、前記配線部は、液体を含み、
前記配線部は、多孔質物質を含んでもよい。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る面電極によれば、体表面の変動に追従でき、ノイズの発生を抑制できる生体電極として使用できる。
1 第1面
2 電極体
3 第2面
4 配線部
6 絶縁部
8 ビア
10 面電極
11 基板
12 辺
14 曲線
16 応力
18 切り込み構造
19 継ぎ目
20 溝
22 凸構造
24、24a、24b 封止部(保持体)
26 多孔質物質
27 継ぎ目
28 剥離部
29、29a 裂け目
30 封止部(保護層)
31 シリコン樹脂
32 導線
34 磁石
40 面電極

Claims (22)

  1. 第1面を有する面電極であって、
    前記第1面に配置され、互いに距離を置いて配置された複数の電極体と、
    前記複数の電極体の間を電気的に接続する、伸縮性を有する配線部と、
    前記電極体の側の前記配線部を覆うように構成された、伸縮性を有する絶縁部と、
    を備え、
    前記電極体は、測定対象の被測定表面に接触可能な面に配置されている、
    面電極。
  2. 前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したときの前記配線部の形状は、前記第1面に平行な直線と、曲線と、を含む外形を有する、請求項1に記載の面電極。
  3. 前記面電極は、前記第1面と対向する第2面をさらに備え、
    前記直線と前記第1面との間の距離は、前記直線と前記第2面との間の距離よりも短い請求項2に記載の面電極。
  4. 前記面電極は、前記第1面と対向する第2面をさらに備え、
    前記直線と前記第1面との間の距離は、前記直線と前記第2面との間の距離よりも長い請求項2に記載の面電極。
  5. 前記曲線の合計の長さは、前記直線の合計の長さより長い、請求項2から4のいずれか一項に記載の面電極。
  6. 前記第1面を前記第1面と直交する方向から平面視した場合に、前記電極体が配置される面積のほうが配置されない面積より大きい、請求項1に記載の面電極。
  7. 前記複数の電極体のうち、隣接する2つの電極体の間の最短距離は、前記電極体の厚さよりも長い、請求項1に記載の面電極。
  8. 前記面電極は、前記第1面と対向する第2面をさらに備え、
    前記第2面に、前記電極体より柔らかい基板を備えている、請求項1に記載の面電極。
  9. 前記基板は、前記配線部よりも硬い、請求項8に記載の面電極。
  10. 前記基板は、前記配線部よりも柔らかい、請求項8に記載の面電極。
  11. 前記配線部と前記電極体との間には、前記配線部と前記電極体とを電気的に接続するビアが設けられており、
    前記ビアを構成する導電材料と樹脂材料との混合体において、前記導電材料は、炭素系導電材料を含む、請求項1に記載の面電極。
  12. 前記配線部と前記電極体との間には、前記配線部と前記電極体とを電気的に接続するビアが設けられており、
    前記配線部は、前記第1面と直交する方向の断面を前記断面と直交する方向から平面視したとき、前記ビアの端部外径よりも前記電極の端部側まで延伸している、請求項1に記載の面電極。
  13. 前記配線部と前記第1面と対向する第2面との間の距離は、前記配線部と前記第1面との間の距離より短い、請求項1に記載の面電極。
  14. 前記第1面の最近接の電極体に向かう方向における前記配線部の長さは前記電極体の長さよりも長い、請求項1に記載の面電極。
  15. 互いに距離を置いて配置された複数の前記電極体の間の距離は、前記被測定表面の前記伸縮方向の前記電極体の間の距離を第一距離、前記伸縮方向に対して垂直な方向の前記電極体の間の距離を第二距離と定義すると、少なくとも第一距離の方が第二距離よりも長い、請求項1に記載の面電極。
  16. 前記電極体は、前記第1面と直交する方向に突出する凸構造を持っており、前記凸構造は、前記絶縁部もしくは前記配線部内に埋め込まれるように配置されている、請求項1に記載の面電極。
  17. 前記面電極は、磁石をさらにそなえ、
    前記配線部は、液体と、強磁性体とを含み、
    前記第1面の法線方向から平面視したときに、前記磁石は、少なくとも1つの前記電極体と重なる位置に配置される、請求項1に記載の面電極。
  18. 26
    前記配線部を封止する封止部をさらに備え、前記封止部は、第1封止部と、前記第1封止部よりも外側に配置される第2封止部とを含む、請求項1に記載の面電極。
  19. 前記第1封止部の弾性率は、前記第2封止部の弾性率よりも大きい、請求項18に記載の面電極。
  20. 前記第2封止部の弾性率は、前記第1封止部の弾性率よりも大きい、請求項18に記載の面電極。
  21. 前記配線部は、液体を含み、
    前記第1封止部は、多孔質物質を含む、請求項18に記載の面電極。
  22. 前記配線部は、液体を含み、
    前記配線部は、多孔質物質を含む、請求項1に記載の面電極。
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