JP2023124491A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理回路の電位変動を相殺可能であり、高品質な信号を取得可能な光電変換装置を提供する。【解決手段】画素アレイと、前記画素から画素信号が出力される信号線と、前記信号線の画素信号を処理する処理回路と、信号線と処理回路の入力ノードとの間の導通を制御するスイッチと、制御部と、を備え、前記制御部は、フローティングディフュージョンがリセットされた後であって、前記画素信号が前記画素から前記信号線に読み出されている期間に、前記スイッチを、少なくともオフ状態からオン状態に遷移させる第一の遷移を行い、前記転送トランジスタが転送を行っている期間は、前記スイッチをオフ状態にし、前記転送の後に、前記スイッチを、オフ状態からオン状態に遷移させる第二の遷移を行う、ことを特徴とする光電変換装置。【選択図】図4

Description

本発明は光電変換装置に関する。
CMOSイメージセンサ(光電変換装置)は、光電変換素子を含む複数の画素と、これらの画素から信号を読み出す読み出し回路を有する。画素が垂直・水平の二次元状に配列された場合、水平方向には、画素の数に対応した読み出し回路が配列される。読み出し回路は、ゲイン機能、減算機能、サンプル・ホールド機能、アナログ-デジタル変換の機能等をあわせもつ。
特許文献1は、画素内の転送パルスφTXによるフローティングディフュージョンの電位変動が、垂直信号線を介してアンプの入力容量を変動させるのを防ぐ手法を提案する。具体的には、特許文献1は、垂直信号線と列アンプの入力容量の間に遮断スイッチを挿入して、φTX期間を包含するように前記スイッチをオフしている。遮断スイッチはNMOSとPMOSを含むCMOS構成として、それぞれのゲートに逆相のパルスを入力することで、φPVLOFFによる列アンプの入力容量の電位変動が相殺される。
特開2008-67107号公報
近年のカメラやスマートフォンに搭載されるイメージセンサは、高感度化、高ゲイン化がすすんでいる。その結果、遮断スイッチをCMOS構成にして、それぞれのゲートに逆相のパルスを入力するだけでは、列回路(処理回路)の電位変動を相殺するに不十分になりつつある。その結果、ダークオフセットやダークシェーディングが含まれてしまい、信号品質が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、処理回路の電位変動を相殺可能であり、高品質な信号を取得可能な光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、
フォトダイオードと、フローティングディフュージョンと、前記フォトダイオードの電荷の転送を行う転送トランジスタを含む画素を複数有する画素アレイと、
前記画素から画素信号が出力される信号線と、
前記信号線の画素信号を処理する処理回路と、
前記信号線と前記処理回路の入力ノードとの間の導通を制御するスイッチと、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記フローティングディフュージョンがリセットされた後であって、前記画素信号が前記画素から前記信号線に読み出されている期間に、前記スイッチを、少なくともオフ状態からオン状態に遷移させる第一の遷移を行い、
前記転送トランジスタが転送を行っている期間は、前記スイッチをオフ状態にし、
前記転送の後に、前記スイッチを、オフ状態からオン状態に遷移させる第二の遷移を
行う、
ことを特徴とする光電変換装置である。
本発明により、処理回路の電位変動を相殺可能であり、高品質な信号を取得可能な光電変換装置を提供できる。
第1の実施形態における光電変換装置の模式図である。 第1の実施形態における単位回路の等価回路図である。 参考例に係る読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態における読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態における読み出し動作を示すタイミングチャートである。 参考例に係る読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態における読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第4の実施形態における単位回路の等価回路図である。 第4の実施形態における読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第5の実施形態における単位回路内の等価回路図である。 第6の実施形態における光電変換システムの模式図である。 第7の実施形態における光電変換システムおよび移動体の模式図である。
<第1の実施形態>
図1から図4を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る光電変換装置(固体撮像装置)の実施形態を説明する。図1に示す光電変換装置101は、画素アレイ102を有し、画素アレイ102は、単位画素103を複数有し、複数の単位画素103は、行列状に配列されている。垂直信号線104は画素列に対応して複数設けられており、画素アレイ102の各列の画素103は、垂直信号線104を介して画素信号を出力する。また、画素アレイ102の各行の画素103は、制御信号線105に接続されており、制御信号線105を介して供給される制御信号に基づいて駆動される。垂直信号線104には、定電流負荷106が接続される。
光電変換装置101は、また、制御回路107、垂直走査回路108、列回路109、列ADC110、列メモリ111、水平走査回路112、DFE113、出力回路114を備える。制御回路107は、光電変換装置101の各ブロックを制御する。垂直走査回路108は、制御信号線105を選択的に駆動する。列回路109は、垂直信号線の信号を処理する。列ADC(アナログ-デジタル変換器)110は、列回路109から出力されるアナログ信号をアナログ-デジタル変換(以下、AD変換)する。列ADC110は列処理回路に列メモリ111は、列ADC110から出力されるデジタル信号を保持する。水平走査回路112は、列メモリ111に保持されたデジタル信号を読み出す。DFE( Digital Front End)113は、水平走査回路112から読み出されたデジタル信号に対して水平クランプ等の信号処理を施す。出力回路114は、DFE113で処理されたデジタル信号を出力する。
次に、単位画素103の構成について説明する。図1の部分拡大図に示すように、単位画素103は、フォトダイオード115、転送トランジスタ116、フローティングディフュージョン端子(FD端子)117、リセットトランジスタ118、ソーソフォロワトランジスタ119、行選択トランジスタ120を有する。フォトダイオード115は、入射光を光電変換して、入射光量に応じた電荷を生じさせる。転送トランジスタ116は、制御信号線105からゲートに供給されるPTX信号にしたがって、フォトダイオード1
15に蓄積される電荷をFD端子117に転送する。リセットトランジスタ118は、制御信号線105からゲートに供給されるPRES信号にしたがって、FD端子117の電荷をリセットする。ソースフォロワトランジスタ119は、FD端子117に保持される電荷に応じた電圧信号を出力する。行選択トランジスタ120は、制御信号線105からゲートに供給されるPSEL信号にしたがって、画素信号を垂直信号線104に出力する。
図2は、列回路109および列ADC110の等価回路図の模式図である。
処理回路である列回路109は、複数の単位列回路201が水平方向に複数配列されて構成される。単位列回路201は、遮断スイッチ202と増幅器205を有し、信号線である垂直信号線(VL)104から供給される信号を増幅して出力する。
遮断スイッチ202は、並列接続された、NMOSスイッチ202nとPMOSスイッチ202pから構成される。NMOSスイッチ202nのゲートには制御信号PVLONが供給され、PMOSスイッチ202pのゲートにはその逆相信号である制御信号PVLONBが供給される。すなわち、NMOSスイッチ202nとPMOSスイッチ202pは論理レベルが互いに反対の信号によって駆動される。遮断スイッチ202は、垂直信号線104と列回路の入力ノードとの間に設けられる。遮断スイッチ202がオン状態のときは、垂直信号線(VL)104と列回路入力端子(VC0)203は接続され、遮断スイッチ202がオフ状態のときは、垂直信号線(VL)104と列回路入力端子(VC0)203は遮断される。このように、遮断スイッチ202は信号線と処理回路の入力ノードとの間の電気的経路の導通、非導通を制御する。垂直信号線104は、遮断スイッチ202、入力端子203、入力容量(C0)204を介して容量結合をして、処理回路の増幅器205の第一入力端子(反転入力端子)に接続される。増幅器205は容量帰還型の増幅器であり、出力は、帰還容量(Cf)206を介して第一入力端子(反転入植端子)に接続される。帰還容量206は可変容量であり、その容量値は制御回路107から供給される制御信号(不図示)により設定可能である。リセットスイッチ207は、帰還容量206と並列に設けられ、制御信号PC0Rにより制御される。増幅器205の第二入力端子(非反転入力端子)には、電圧VC0Rが供給される。増幅器205の出力は、出力端子(VCAMPO)208を介して、列ADC110に供給される。
列ADC110は、複数の単位列ADC回路209が水平方向に複数配列されて構成される。単位列ADC回路209は、コンパレータ211を有し、単位列回路201から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。単位列回路201からの信号は、容量210-1を介してコンパレータ211の第一入力端子(反転入力端子)に入力される。また、ランプ信号VRAMPが容量210-2を介してコンパレータ211の第二入力端子(非反転入力端子)に入力される。また、容量210-1と210-2の容量値は、それぞれCIN-1とCIN-2である。NMOSスイッチ212-1とNMOSスイッチ212-2のゲートには制御信号PCOMPRが供給されている。コンパレータ211の出力は、出力端子(VCOMPO)213を介して、列メモリ111へ出力される。
図3は、光電変換装置101の読み出し動作の参考例を示すタイミングチャートである。図3には、ある選択された行の水平方向に配列された複数の103単位画素を読み出す動作を示しており、1H動作などと呼ばれる。この1H動作を複数の行で行うことで、全行全列の画素信号を読み出すことができる。
以下、図3を参照して、当該参考例での読み出し動作とその課題について説明する。先ず、期間t1~t2において、パルスPRESがHiレベルとなりリセットトランジスタ
118がオンして、FD端子117が電位SVDDにリセットされる。次に期間t3~t14において、PSELがHiレベルとなり行選択トランジタ120がオンして、ソースフォロワトランジスタ119のソース端子が垂直信号線104に電気的に接続される。次に期間t4~t5において、PC0RがHiレベルとなり、リセットスイッチ207がオンし、入力端子(VC0)203の電位と出力端子(VCAMPO)208が電位VC0Rとなることで列回路が初期化される。
期間t3~t8において、垂直信号線に読み出されているFD端子のリセットレベルである電位vn1が列回路の入力端子(VC0)203に入力されると、反転回路である列回路の出力端子(VCAMPO)208に電位vn2が出力される。次に期間t6~t7のN-AD期間において、VCAMPO端子208の電位vn2が列ADC110においてAD変換され、時刻tl1における電位vn2に相当するデジタル信号vn2dが列メモリ111に保持される。ここでいう時刻tl1は、コンパレータ211に入力されるvn2とVRAMP信号が同一となったときにコンパレータ211が反転するタイミングのことである。
期間t8~t10において、遮断スイッチ202がオフすることにより、垂直信号線(VL)104と列回路203の入力端子(VC0)203を切り離す。そのことによって、次の期間t9~t10のパルスPTXの遷移による、FD端子117の電位変動は垂直信号線(VL)104までは伝達するが、列回路の入力端子(VC0)203には伝達されない。
期間t10以降は、フォトダイオード115の信号がFD端子117に読み出され、垂直信号線(VL)104に電位vs1として読み出されている。vs1には、リセット電位vn1にフォトダイオードで光電変換された電気信号が重畳されている。暗時においては、vn1=vs1である。次に、期間t11以降は、遮断スイッチ202がオンされ、列回路の入力端子(VC0)203にvs1が入力されると、反転回路である列回路の出力である出力端子(VCAMPO)208に電位vs2が出力される。次に期間t12~t13のS-AD期間において、VCAMPO端子208の電位vs2が列ADC110においてAD変換され、時刻tl2における電位vs2に相当するデジタル信号vs2dが列メモリ111に保持される。期間t6~t7のN-AD期間において、VRAMPランプ電圧がコンパレータ211に入力され、またVCAMPO端子もコンパレータ211に入力され、VRAMP電圧とvn2が一致した時刻tl1に、コンパレータは反転して、カウント値がvn2dとして列メモリ111に保持される。期間t12~t13のS-AD期間においても、VRAMP信号とvs2が比較されて一致した時刻tl2に、コンパレータ211は反転して、カウント値がvs2dとして列メモリ111に保持される。
期間t14以降において、メモリ111に保持されたデジタル値vn2dとvs2dは、水平走査回路112より読み出され、DFE113に入力され、デジタル信号処理が施される。代表的な処理としては、減算処理vn2d-vs2dがされる。それらのデジタル信号処理をされたのち、出力回路114から光電変換装置101の外へ読み出される。
ここで、遮断スイッチ202を用いた上記の読み出し動作についての課題を説明する。上記の読み出し動作によれば、特許文献1に記載されているように、遮断スイッチ202によって、PTXの遷移による垂直信号線(VL)104の変動を反転回路の列回路に入力しないことができる。しかしながら、特許文献1では、遮断スイッチ202がオフ、オンすることにより入力端子(VC0)203の電位が微小に変動することまでは検討されていない。
遮断スイッチ202を構成するNMOSトランジスタ202nとPMOSトランジスタ
202pの条件が同一であれば、CMOS構成であるため、入力端子(VCO)203に生じる微小な変動は相殺することができる。したがって、期間t6~t7と、期間t8~t11での104垂直信号線電位VLは同一となる。なお、NMOSトランジスタ202nとPMOSトランジスタ202pの条件は、例えば、それぞれのサイズ、ゲート重なり容量、チャージインジェクション、閾値などである。
しかし、製造上、トランジスタの前記条件は同一なものとはならない。したがって、期間t8~t11の間、垂直信号線(VL)104の電位は図3のように微小ながらも変動する。また、近年のカメラやスマートフォンでは、暗いシーンでも撮影できるように、高感度化の一つとして、読み出し回路のゲインをあげることが多い。例えば、単位列回路201を構成する増幅器205をつかってゲインをかける。ゲインは容量比C0/Cfで決まり、先に述べた帰還容量(Cf)206の可変容量を制御して、ゲインC0/Cfを決める。このようにゲインをかけることから、VC0端子203からVCAMPO端子208までを構成する入力容量204、増幅器205、帰還容量206、リセットスイッチ207らを総称して列アンプと呼ぶことが多い。
ゲインC0/Cfが大きい値、例えば数十から数百倍となると、増幅器205の動作する帯域が低周波の領域になり、列回路208の出力VCAMPOの静定は非常に遅くなる。図3のタイミングチャートで説明すると、遮断スイッチの動作によって生じるVC0端子203の期間t8~t11での電位変動は早く、時刻tl1におけるvn1と、時刻tl2におけるvs1は同じ電位である。しかしながら、VC0の期間t8~t11での電位変動が入力された列アンプ208の出力VCAMPOの静定は非常に遅いものとなり、図3の部分拡大図に示すように、時刻tl1におけるvn2と時刻tl2におけるvs2が異なる電位となる。すなわち、vn2<vs2の関係となってしまう。その結果、ダークオフセットが生じてしまい、正確な黒レベルが求められず、良質な画像を取得することができないという課題が生じる。
そこで、本開示では、遮断スイッチ202のオンオフによって生じるダークオフセットをキャンセルする方法を提案する。
図4は、本実施形態に係る光電変換装置101での読み出し動作を示すタイミングチャートである。本実施形態では、図3に示す読み出し動作に、遮断スイッチの動作期間ta~tbを追加する。なお、期間ta~tbは、列回路208のリセットの完了後であり、N-AD期間の前に設けられる。
本実施形態では、制御回路(制御部)107は、次のような制御を行う。すなわち、FD端子117がリセットされた後であって、画素信号が垂直信号線104に読み出されている期間に、遮断スイッチをオフ状態からオン状態に遷移させる(第一の遷移)。そして、転送トランジスタ116がフォトダイオードに蓄積された電荷FD端子117に転送している期間には、遮断スイッチ202オフ状態を維持する。そして、転送トランジスタ116による転送が完了した後に、遮断スイッチ202をオフ状態からオン状態に遷移させる(第二の遷移)。上記遮断スイッチ202の第一の遷移による遮断は、N信号(リセット信号)がAD変換される前に行われ、第一の遷移後にN信号がAD変換(N-AD)される。また、上記遮断スイッチ202の第二の遷移による遮断は、S信号がAD変換される前に行われ、第二の遷移後にS信号がAD変換(S-AD)される。
FD端子117リセットされた後の期間ta~tbにおいて、時刻taにてPVLONを立ち下げ、時刻tbにおいてPVLONを立ち上げして遮断スイッチ202を動作させている。これにより、遮断スイッチ202の動作によって生じるVC0端子203の期間ta~tbでの電位変動に応じて、列アンプ208の出力VCAMPOが変動し、その静
定は非常に遅いものとなる。したがって、時刻tl1におけるvn2’は、この後の期間t8~t11の時刻tl2におけるvs2’と極めて近い電位または同電位となる。期間t5~t8は、FD端子117のリセット電位に相当する信号が、列アンプの出力VCAMPOから出力されたものである。時刻tb以降の列アンプの出力VCAMPOの静定を、時刻t11以降の静定と同じ度合いにすることで、図4中における列アンプの出力VCAMPOは、vn2’=vs2’となる。
列アンプのVCAMPO端子208の出力であるvn2’とvs2’はそれぞれN-AD期間とS-AD期間で、デジタル信号vn2d’とvs2d’にAD変換される。デジタル信号vn2d’とvs2d’は、メモリ111に保持される。デジタル信号vn2d’とvs2d’は時刻t14以降に水平走査回路112より読み出される。その後、デジタル信号vn2d’とvs2d’はDFE113に入力され、デジタル信号処理が施される。代表的な処理としては、減算処理vn2d’-vs2d’がされることで、遮断スイッチ202の動作によって生じる列アンプ208の出力VCAMPOの静定不足によるオフセットはキャンセルできる。その結果、オフセットが非常に少ない良質な画像を形成することができる。
<第2の実施形態>
図5を参照しながら本発明の第2の実施形態を説明する。図5は本実施形態における光電変換装置101の読み出し動作を示すタイミングチャートである。なお、光電変換装置101の構成は第1の実施形態(図1、図2)と同様である。
本実施形態では、期間ta’~tbにおいて、PVLONを遷移させて遮断スイッチ202を動作させている。時刻ta’は、増幅器105のリセットを行っている期間t4~t5の間の時刻である。本実施形態では、増幅器105をリセットしている間に、遮断スイッチをオフ状態に遷移させ、増幅器105のリセット後に、遮断スイッチ202をオン状態に遷移させる。第1の実施形態(図3)では、増幅器105のリセット後である時刻t5とt6の間でPVLONを立ち下げているが、本実施形態では、増幅器105をリセットしている間にPVLONを立ち下げる。
期間t4~t5は、リセットスイッチ207によって列アンプがリセットされた状態であり、列アンプはユニティゲインアンプとなり、その動作は早く、VCAMPO端子208の静定は早くなる。また、出力VCAMPOからは電圧VC0Rを出力している。その期間t4~t5の間に遮断スイッチ202を動作させてもVCAMPO端子208は大きく変動せず、電圧VC0Rを出力しているだけである。その後、時刻tbにおいて、PVLONを立ち上げることで、時刻tbにおいてPVLONを立ち上げして遮断スイッチ202を動作させている。これにより、遮断スイッチ202の動作によって生じるVC0端子203の期間tb~t8での電位変動に応じて生じる、列アンプの出力であるVCAMPOの変動の静定は非常に遅いものとなる。したがって、時刻tl1におけるvn2’は、この後の期間t8~t11の時刻tl2におけるvs2’と極めて近い電位または同電位となる。したがって、時刻tl1におけるvn2’は、この後の期間t8~t11の時刻tl2におけるvs2’と極めて近い電位または同電位となる。期間t5~t8は、117FD端子のリセット電位に相当する信号が、208列アンプの出力VCAMPOから出力されたものである。
期間tb以降の列アンプの出力VCAMPOの静定を、時刻t11のそれと同じ静定の度合いにすることで、図4中における列アンプの出力VCAMPOは、vn2’=vs2’となる。また、本実施形態では、期間t5~tbの時間を短縮でき、1H期間を短くすることができるため、第一の実施形態よりもフレームレートをあげることができる。
<第3の実施形態>
図6から図7を参照しながら本発明の第3の実施形態を説明する。図6は課題を説明するための参考例に係る読み出し動作を示すタイミングチャートであり、図7は本実施形態に係る読み出し動作を示すタイミングチャートである。図6,図7における「L」「R」の添字は、それぞれ列回路の左および右の列での信号を表す。なお、光電変換装置101の構成は第1の実施形態(図1、図2)と同様である。制御回路は列回路の左側に配置され、列回路の左側から制御信号が供給される。
まず、本実施形態で対処する課題について説明する。光電変換装置101において、制御回路107から、列回路109、列ADC110、列メモリ111、水平走査回路112に制御信号や電圧等が供給されている。高速な制御信号が供給される列ADC110や列メモリ111の中には、リピートバッファが配置され、制御信号の遅延を少なくする工夫がされる。一方、列回路109は、おもにアナログ信号にゲインをかけたり、S/H動作をする回路ブロックであり、画素アレイ102と同様に、周期性を一定にしてパターンレイアウト等の配置がされることが望ましい。リピートバッファを配置すると、周期性がくずれて、列回路毎にアナログ信号に固定パターンノイズ(FPN)等が生じることがあるためである。そのため、アナログ信号を取り扱う列回路109への制御信号PVLONは、制御回路107の左一方から供給されるため、図6のように遅延が生じる。制御回路107に近い左よりも右のほうが遅延するため遷移期間が遅くなる。それに応じて、VCAMPO端子208の静定も、左よりも右で遅くなる。一方、列ADC110や列メモリ111に供給される信号はリピートバッファで遅延を少なくしているため、AD変換されるタイミングは左と右の差は少なくなっている。よって、vs2’_Lよりもvs2’_Rの方がオフセットが大きくなり、ダークシェーディングが生じる。
そこで、本開示では、列毎の遅延量の差に応じて生じるダークオフセットをキャンセルする方法を提案する。
図7は、本実施形態の光電変換装置101での読み出し動作を示すタイミングチャートである。
期間ta’~tbにおいて、PVLONを遷移させて遮断スイッチ202を動作させている。本実施形態においても、制御信号PVLONは制御回路107の左一方から供給されるため、図7のように遅延が生じている。
列回路109の左においては時刻tbにおいて、PVLONを立ち上げることで、時刻tbにおいてPVLONを立ち上げして202遮断スイッチを動作させている。これにより、遮断スイッチ202の動作によって生じるVC0端子203電圧の期間tb~t8での電位変動に応じて、列アンプ208の出力VCAMPOが変動し、その静定は非常に遅いものとなる。したがって、時刻tl1におけるvn2’_Lは、この後の期間t8~t11の時刻tl2におけるvs2’_Lと極めて近い電位または同電位となる。
列回路109の右においては時刻tbから遅延して、PVLONを立ち上げることで、時刻tbから遅延してPVLONを立ち上げして202遮断スイッチを動作させている。したがって、遮断スイッチ202の動作によって生じるVC0端子203の電位変動は、期間tb~t8よりも遅延する。VC0端子203の電位変動に応じて、列アンプ208の出力VCAMPOが変動し、その静定は非常に遅いものとなる。したがって、時刻tl1におけるvn2’_Rは、この後の期間t8~t11の時刻tl2におけるvs2’_Rと極めて近い電位または同電位となる。
ここでは、vn2’_Lとvn2’_Rではvn2’_Rのほうが大きく、かつ、vs
2’_Lとvs2’_Rではvs2’_Rのほうが大きい。しかしながら、先に述べたように、vn2’_L=vs2’_L、かつvn2’_R=vs2’_Rとなっているため、このあと、列ADC110でAD変換され、DFE113で其々が減算されれば、左および右のオフセットは解消され、またダークシェーディングも解消される。その結果、オフセット、ダークシェーディングが非常に少ない良質な画像を形成することができる。
<第4の実施形態>
図8から図9を参照しながら本発明に係る第4の実施形態を説明する。図8は本実施形態に係る光電変換装置101における、列回路109および列ADC110の等価回路図および模式図である。列回路109は、複数の単位列回路801が水平方向に複数配列されて構成され、列ADC110は、複数の単位列ADC回路209が水平方向に複数配列されて構成される。
単位列回路801は、実施形態1の単位列回路201(図2)と比較して、列アンプを構成する入力容量204と増幅器205と帰還容量206とリセットスイッチ207が除かれている。すなわち、単位列回路801は、制御信号PVLONとその逆相のPVLONBが供給される遮断スイッチ202のみを含む構成になっている。
単位列ADC回路209は、実施形態1(図2)と同様であるため詳しい説明は省略する。単位列回ADC回路209は、AD入力端子(VADIN)802を介して単位列回路801からの信号を入力し、AD変換後のデジタル信号を列メモリ111に出力する。
このように、本実施形態においては、垂直信号線104は、遮断スイッチ202、および容量210-1を介して、コンパレータ211に接続されている。
図9は、本実施形態に係る光電変換装置101の読み出し動作を示すタイミングチャートである。列回路109に列アンプがなく、信号を増幅しない場合でも、期間t8~t11において、AD入力端子(VADIN)802の遷移が遅くなっている。その理由を説明する。容量210-1を駆動するのは、ソースフォロワトランジスタ119と定電流負荷106によって構成されるソースフォロワが、行選択トランジスタ120、垂直信号線104、遮断スイッチ202を介して、端子VADIN802を駆動している。まず、行選択トランジスタ120のオン抵抗、遮断スイッチ202のオン抵抗と、画素領域102内を長距離にわたって配線されている垂直信号線104の配線抵抗の寄生抵抗成分RLが生じる。また、画素領域102内を長距離にわたって配線されている垂直信号線104の寄生容量成分CLが生じる。そして、容量CIN-1は容量値を小さくすると、コンパレータ211に入力される信号振幅が小さくなってしまうために、数百fF~数pFという容量値が必要となる。これら、寄生抵抗成分RLと寄生容量成分CL、容量CIN-1(210-1)をソースフォロワで駆動しなくてはならない。単位画素103内に配置されるソースフォロワトランジスタ119のサイズも、制限があるので、大きくできない。また定電流負荷106も多数の列を必要とするため、消費電力の観点から電流値を大きくすることはできない。したがって、端子電圧VADIN(802)は、期間t8~t11と時刻t11以降で、静定は非常に遅くなる。そのためvs2’は理想的な電位に静定しない。
そこで本実施形態では、期間ta~tbにおいても、制御信号PVLONを遷移させて、期間ta~tbと時刻tb以降でも、期間t8~t11と期間t11以降と同様に端子電圧VADIN(802)の電位の静定を生じさせる。こうやって得られるvn2’とvs2’は極めて近い電位または同電位となる。vn2’とvs2’はそれぞれN-AD期間とS-AD期間で、AD変換され、デジタル信号vn2d’とvs2d’は、メモリ111に保持される。デジタル信号時刻vn2d’とvs2d’は、t14以降に水平走査
回路112より読み出される。その後、デジタル信号vn2d’とvs2d’はDFE113に入力され、デジタル信号処理が施される。代表的な処理としては、減算処理vn2d’-vs2d’がされることで、遮断スイッチ202の動作によって生じる端子電圧VADINの静定不足によるオフセットはキャンセルできる。その結果、オフセットが非常に少ない良質な画像を形成することができる。
<第5の実施形態>
図10を参照しながら本発明の第5の実施形態を説明する。本実施形態は、遮断スイッチ202の構成が、第1から第4の実施形態と異なる。なお、本実施形態は第1から第4の実施形態のいずれとも組合せ可能である。
図10に示すように、本実施形態の遮断スイッチ202は、2つのCMOSスイッチ回路を有する。第1のCMOSスイッチ回路は、NMOSトランジスタ202nとPMOSトランジスタ202pが並列接続されて構成される。第2のCMOSスイッチ回路は、NMOSトランジスタ1001nとPMOSトランジスタ1001pが並列接続されて構成され、第1のCMOSスイッチ回路の後段に接続される。NMOSトランジスタ202nとPMOSトランジスタ202pのサイズ(ゲート長およびゲート幅)が両トランジスタで同一であり、ゲート長をL、ゲート幅(チャネル幅)をWとする。NMOSトランジスタ1001nとPMOSトランジスタ1001pは、ゲート長L、ゲート幅W×1/2のサイズであり、ソースとドレインが短絡されているダミースイッチである。
NMOSトランジスタ202nのゲートとPMOSトランジスタ1001pのゲートには制御信号PVLONが供給されている。一方、PMOSトランジスタ202pのゲートとNMOSトランジスタ1001nのゲートには逆相信号PVLONBが供給されている。すなわち、NMOSトランジスタ202nとPMOSトランジスタ1001pのゲートに供給される制御信号と逆位相の制御信号が、PMOSトランジスタ202pのゲートとNMOSトランジスタ1001nのゲートに供給される。
ダミースイッチ1001nと1001pがあることで、NMOSトランジスタ202nとPMOSトランジスタ202pのそれぞれのサイズ、ゲート重なり容量、チャージインジェクション、閾値が多少異なっても、図3中の期間t8~t11に生じるVC0の電圧変動が極めて生じにくくなる。したがって、第1から第4の実施形態において、本実施形態で示す構成の遮断スイッチを用いると、オフセットやダークシェーディングがより一層解消される。その結果、オフセット、ダークシェーディングが非常に少ない良質な画像を形成することができる。
以上の実施例を用いて本発明を説明したが、本発明は上記の実施例に限定されず、遮断スイッチを具備する回路においては有効である。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態による光電変換システムについて、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1から第5の実施形態で述べた光電変換装置(CMOSイメージセンサ)は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムとしては、特に限定されるものではないが、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星、医療用カメラなどの各種の機器が挙げられる。また、レンズなどの光学系と光電変換装置(光電変換装置)とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図11にはこれらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
光電変換システム2000は、図11に示すように、撮像装置2001、撮像光学系2002、CPU2010、レンズ制御部2012、撮像装置制御部2014、画像処理部2016、絞りシャッター制御部2018を備える。光電変換システム2000は、また、表示部2020、操作スイッチ2022、記録媒体2024を備える。
撮像光学系2002は、被写体の光学像を形成するための光学系であり、レンズ群、絞り2004等を含む。絞り2004は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なう機能を備えるほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッターとしての機能も備える。レンズ群及び絞り2004は、光軸方向に沿って進退可能に保持されており、これらの連動した動作によって変倍機能(ズーム機能)や焦点調節機能を実現する。撮像光学系2002は、光電変換システムに一体化されていてもよいし、光電変換システムへの装着が可能な撮像レンズでもよい。
撮像光学系2002の像空間には、その撮像面が位置するように撮像装置2001が配置されている。撮像装置2001は、第1から第5の実施形態で説明した固体撮像装置(光電変換装置)であり、CMOSセンサ(画素部)とその周辺回路(周辺回路領域)とを含んで構成される。撮像装置2001は、複数の光電変換部を有する画素が2次元配置され、これらの画素に対してカラーフィルタが配置されることで、2次元単板カラーセンサを構成している。撮像装置2001は、撮像光学系2002により結像された被写体像を光電変換し、画像信号や焦点検出信号として出力する。
レンズ制御部2012は、撮像光学系2002のレンズ群の進退駆動を制御して変倍操作や焦点調節を行うためのものであり、その機能を実現するように構成された回路や処理装置により構成されている。絞りシャッター制御部2018は、絞り2004の開口径を変化して(絞り値を可変として)撮影光量を調節するためのものであり、その機能を実現するように構成された回路や処理装置により構成される。
CPU2010は、カメラ本体の種々の制御を司るカメラ内の制御装置であり、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を含む。CPU2010は、ROM等に記憶されたコンピュータプログラムに従ってカメラ内の各部の動作を制御し、撮像光学系2002の焦点状態の検出(焦点検出)を含むAF、撮像、画像処理、記録等の一連の撮影動作を実行する。CPU2010は、信号処理部でもある。
撮像装置制御部2014は、撮像装置2001の動作を制御するとともに、撮像装置2001から出力された信号をA/D変換してCPU2010に送信するためのものであり、それら機能を実現するように構成された回路や制御装置により構成される。A/D変換機能は、撮像装置2001が備えていてもかまわない。画像処理部2016は、A/D変換された信号に対してγ変換やカラー補間等の画像処理を行って画像信号を生成する処理装置であり、その機能を実現するように構成された回路や制御装置により構成される。表示部2020は、液晶表示装置(LCD)等の表示装置であり、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態等を表示する。操作スイッチ2022は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。記録媒体2024は、撮影済み画像等を記録するためのものであり、光電変換システムに内蔵されたものでもよいし、メモリカード等の着脱可能なものでもよい。
このようにして、実施形態1~5による撮像装置2001を適用した光電変換システム2000を構成することにより、高性能の光電変換システムを実現することができる。
<第7の実施形態>
本発明の第7の実施形態による光電変換システム及び移動体について、図12A及び図12Bを用いて説明する。図12A及び図12Bは、本実施形態による光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図12Aは、車載カメラに関する光電変換システム2100の一例を示したものである。光電変換システム2100は、撮像装置2110を有する。撮像装置2110は、上述の実施形態1~4に記載の光電変換装置(固体撮像装置)のいずれかである。光電変換システム2100は、画像処理部2112と視差取得部2114を有する。画像処理部2112は、撮像装置2110により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う処理装置である。視差取得部2114は、撮像装置2110により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う処理装置である。また、光電変換システム2100は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する処理装置である距離取得部2116と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する処理装置である衝突判定部2118と、を有する。ここで、視差取得部2114や距離取得部2116は、対象物までの距離情報等の情報を取得する情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2118はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。上述の処理装置は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールに基づいて演算を行う汎用のハードウェアによって実現されてもよい。また、処理装置はFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム2100は、車両情報取得装置2120と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム2100は、衝突判定部2118での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU2130が接続されている。すなわち、制御ECU2130は、距離情報に基づいて移動体を制御する移動体制御手段の一例である。また、光電変換システム2100は、衝突判定部2118での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2140とも接続されている。例えば、衝突判定部2118の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2130はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2140は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム2100で撮像する。図12Bに、車両前方(撮像範囲2150)を撮像する場合の光電変換システム2100を示した。車両情報取得装置2120は、光電変換システム2100を動作させ撮像を実行させるように指示を送る。上述の実施形態1~3の撮像装置を撮像装置2110として用いることにより、本実施形態の光電変換システム2100は、測距の精度をより向上させることができる。
以上の説明では、他の車両と衝突しないように制御する例を述べたが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御等にも適用可能である。更に、光電変換システムは、自動車等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(輸送機器)に適用することができる。移動体(輸送機器)における移動装置はエンジン、モーター、車輪、プロペラなどの各種の駆動源である
。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
(その他の実施例)
光電変換装置は、画素が設けられた第1半導体チップ(第1基板)と、読み出し回路(増幅器)または信号処理回路が設けられた第2半導体チップ(第2基板)とを積層した構造(チップ積層構造)を有していてもよい。第2半導体チップにおける読み出し回路(増幅器)は、それぞれ、第1半導体チップの画素列に対応した列回路とすることができる。読み出し回路(増幅器)は信号処理回路の一例であり、その他の信号処理を行う回路が第2半導体チップに設けられてもよい。また、第2半導体チップにおける読み出し回路(増幅器)は、それぞれ、第1半導体チップの画素あるいは画素ブロックに対応したマトリックス回路とすることもできる。第1半導体チップと第2半導体チップとの接続は貫通電極(TSV)、銅(Cu)等の金属の直接接合によるチップ間配線、チップ間のマイクロバンプによる接続などを採用することができる。
103 単位画素 104 垂直信号線 107 制御回路
109 列回路 110 列ADC 115 フォトダイオード
116 転送トランジスタ 117 フローティングディフュージョン
202 遮断スイッチ

Claims (13)

  1. フォトダイオードと、フローティングディフュージョンと、前記フォトダイオードの電荷の転送を行う転送トランジスタを含む画素を複数有する画素アレイと、
    前記画素から画素信号が出力される信号線と、
    前記信号線の画素信号を処理する処理回路と、
    前記信号線と前記処理回路の入力ノードとの間の導通を制御するスイッチと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記フローティングディフュージョンがリセットされた後であって、前記画素信号が前記画素から前記信号線に読み出されている期間に、前記スイッチを、少なくともオフ状態からオン状態に遷移させる第一の遷移を行い、
    前記転送トランジスタが転送を行っている期間は、前記スイッチをオフ状態にし、
    前記転送の後に、前記スイッチを、オフ状態からオン状態に遷移させる第二の遷移を行う、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記信号線は、前記スイッチを介して容量結合をして前記処理回路に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記処理回路は容量帰還型の増幅器である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 前記スイッチは、並列接続されたNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタで構成され、
    前記NMOSトランジスタ及び前記PMOSトランジスタは、論理レベルが互いに反対の信号によって駆動される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記スイッチを構成する前記NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタは、サイズが同一である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 前記第一の遷移は、前記転送トランジスタによる転送が行われる前の画素信号であるリセット信号がAD変換される前に行われ、
    前記第二の遷移は、前記リセット信号がAD変換された後であって、前記転送トランジスタによる転送が行われた後の画素信号がAD変換される前に行われる、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記制御部は、前記処理回路のリセット後に、前記スイッチをオフ状態に遷移させ、その後に前記スイッチをオン状態に遷移させる前記第一の遷移を行う、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記制御部は、前記処理回路のリセットしている間に、前記スイッチをオフ状態に遷移させ、前記処理回路のリセット後に、前記スイッチをオン状態に遷移させる前記第一の遷移を行う、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記信号線は、前記画素アレイの画素列に対応して複数設けられ、
    前記スイッチは、前記信号線ごとに設けられており、
    前記スイッチに制御するための制御信号は、前記スイッチの水平方向の一方から入力される、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記スイッチは、
    サイズが同一の第1NMOSトランジスタ及び第1PMOSトランジスタが並列接続されて構成される第1スイッチと、
    チャネル幅が前記第1NMOSトランジスタ及び前記第1PMOSトランジスタの1/2である、第2NMOSトランジスタ及び第2PMOSトランジスタが並列接続されて構成される第2スイッチと、
    を含み、
    前記第2スイッチは、ソースとドレインが短絡されたダミースイッチであり、
    前記第2スイッチは、前記第1スイッチと前記処理回路の入力ノードとの間に設けられ、
    前記第1NMOSトランジスタ及び前記第1PMOSトランジスタのゲートには、逆位相の信号が供給され、
    前記第2NMOSトランジスタには、前記第1NMOSトランジスタのゲートに供給される信号と逆位相の信号が供給され、
    前記第2PMOSトランジスタには、前記第1PMOSトランジスタのゲートに供給される信号と逆位相の信号が供給される、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記画素アレイが設けられた第1基板と、
    前記処理回路が設けられた第2基板と、
    が積層されている、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号を処理する信号処理部と、
    を有することを特徴とする光電変換システム。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    移動装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号から情報を取得する処理装置と、
    前記情報に基づいて前記移動装置を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする移動体。
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