JP2023123402A - カスタムワイヤレスイヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させると共に、製造コストを低下させ生産効率を向上させたカスタムワイヤレスイヤホンを提供する。【解決手段】カスタムワイヤレスイヤホンは、パネル組立体とカスタム筐体とを備える。パネル組立体は、パネル110を含む。パネル110は、第1セグメント115を含む第1辺111と、第2セグメント116を含む第2辺112と、を備える。ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホンを装着する場合、第1セグメント115はユーザーの耳珠に対応し、第2セグメント116はユーザーの対珠に対応する。【選択図】図4

Description

本発明はイヤホンに関し、具体的にはカスタムワイヤレスイヤホンに関する。
スマートフォンなどのモバイルデバイスの応用シーンがますます広くなり、人々のオーディオビジュアルサービスの使用がますます多くなることに伴い、ワイヤレスイヤホンは携帯しやすく、巻き付け問題が存在しないなどの利点により急速に普及し、TWS(完全ワイヤレスステレオ)ブルートゥース(登録商標)ヘッドセットは遅延が短く、音質が高いなどの利点によりワイヤレスイヤホンにおける主流製品となる。しかしながら、現在のTWSブルートゥースヘッドセットはいずれも標準サイズのイヤホンであり、各ユーザーの外耳道の形状及びサイズが異なるため、イヤホンが快適性、安定性、遮音・ノイズ低減効果などの面で満足できず、それによりTWSブルートゥースヘッドセットの応用シーンを制限する。
現在のブルートゥースイヤホンは主にインイヤー型とセミインイヤー型の2種類があり、インイヤー型イヤホンは、異なるタイプのイヤープラグを使用し、物理的な遮音効果が高く、アクティブ・ノイズキャンセリング効果が高く、装着安定性が高いという利点がある一方、異物感が強く、快適さが低いという欠点がある。セミインイヤー型イヤホンは、装着が快適であるという利点がある一方、遮音が低く、アクティブ・ノイズキャンセリング効果が低くかつ脱落し紛失しやすいという欠点がある。本発明は、快適性、安定性、遮音・ノイズ低減効果などの課題をどのように両立させるかを効果的に解決するイヤホンの第3の形態を提供する。
一実施例において、本発明は、カスタムワイヤレスイヤホンであって、パネル組立体とカスタム筐体とを備え、
パネル組立体は、パネルと、メインボードと、操作装置と、充電装置と、バッテリと、アンテナ装置と、収音装置と、スピーカ組立体と無線通信モジュールとを備え、
メインボードと操作装置と充電装置とバッテリとアンテナ装置と収音装置とスピーカ組立体と無線通信モジュールは、パネルとカスタム筐体により形成された空間内に位置し、
パネルは、第1セグメントを含む第1辺と第2セグメントを含む第2辺とを備え、カスタムワイヤレスイヤホンがユーザーに装着された場合、第1セグメントはユーザーの耳珠に対応し、第2セグメントはユーザーの対珠に対応し、第1辺はパネルの第1方向に延在し、
パネルの第1方向における寸法であるパネルの長さは22.4~28.2mmであり、パネルの第2方向における寸法であるパネルの幅は14.3~20.3mmであり、第2方向はパネル上の第1方向に垂直な方向である、カスタムワイヤレスイヤホンを提供する。
一実施例において、第1方向は、カスタムワイヤレスイヤホンがユーザーに装着された場合、ユーザーの耳と顔の接合線に平行な方向、又は接合線と一定の角度を有する方向であり、該角度は45°以内である。
一実施例において、第2セグメントと第1セグメント、第1辺又は第1方向とのなす第1角度は45°~65°である。
一実施例において、第2セグメントと第1セグメント、第1辺又は第1方向とのなす第1角度は50°~60°である。
一実施例において、パネルは、長さが23.9~26.1mmで、幅が15.0~17.2mmである。
一実施例において、パネルは第3辺をさらに備え、第2辺と第3辺は第1辺から離れる方向で互いに近接する。
一実施例において、第3辺と第1セグメント、第1辺又は第1方向とのなす第2角度は第1角度よりも大きい。
一実施例において、第1辺、第2辺及び第3辺のうちの少なくとも一つは直線又は曲線であり、円角又は弧により互いに接続される。
一実施例において、パネルは略角丸三角形又はD字形である。
一実施例において、メインボードと操作装置と充電装置とバッテリとアンテナ装置と収音装置とスピーカ組立体と無線通信モジュールは、パネルが位置する平面における正投影がパネル内に位置する。
一実施例において、磁石をさらに備え、操作装置と磁石とメインボードとバッテリは、パネルの下方に順に設置されている。
一実施例において、パネル適応部をさらに備え、パネルはパネル適応部によりカスタム筐体に取り付けられる。
一実施例において、パネル適応部とカスタム筐体は一体式である。
一実施例において、操作装置は、パネルの上方で操作可能なタッチパッドであり、充電装置はパネルを介してカスタムワイヤレスイヤホンを充電することができる充電ピン又は金属コイルである。
一実施例において、カスタム筐体に設けられ、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホンを装着した場合に通気するための通気管路をさらに備える。
一実施例において、カスタム筐体はコア部及びカスタム適応部とを備える。
一実施例において、カスタム筐体は第1突出部と第2突出部とを備え、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホンを装着した場合、第1突出部はユーザーの外耳道又はユーザーの耳甲介腔と外耳道に位置し、第2突出部はユーザーの耳甲介舟に位置する。
一実施例において、第1突出部は開口を備え、スピーカ組立体は、第1突出部内の開口に近い箇所に位置する。
一実施例において、カスタムワイヤレスイヤホンが装着状態にあるか否かを検出する耳挿入検出センサをさらに備える。
一実施例において、メインボードは、折り畳み型回路基板又はフレキシブル回路基板であり、バッテリの周りを少なくとも部分的に囲む。
本発明は、パネルの形状及びサイズを設計することにより、カスタムワイヤレスイヤホンが装着時に耳の形状によく合わせることができ、カスタムワイヤレスイヤホンの耳に対する圧迫を軽減し、イヤホンの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させる。また、パネルの形状及びサイズを設計することにより、パネル組立体の高い適応率を維持するとともに、パネル組立体の各部品を正常に動作させることができ、それにより製造中に主に同一仕様のパネル組立体を利用することができ、イヤホンの製造コストを低下させかつ生産効率を向上させる。
以下、図面を参照して本願の例示的な実施例の特徴、利点及び技術的効果を説明する。
本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホンの斜視図である。 本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホンの分解図である。 本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホンの一部部品組立図である。 本発明の一実施例に係るパネルの平面図である。 本発明の一実施例におけるパネルの概略図である。 本発明の一実施例におけるパネルの概略図である。 ユーザーの耳の構造概略図である。 本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホンの装着概略図である。 本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホンの斜視図である。 本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホンの分解図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面において、同一又は類似の符号を用いて同一又は類似の部品を示し、かつ簡略化のためにその重複説明を省略する。
図1は本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10の斜視図である。図1では一つのイヤホン(例えば左イヤホン)のみを示すが、当業者に理解されるように、一対のイヤホンは一般的に左右二つのイヤホンで構成され、その構造は基本的に対称でありかつ無線方式で通信するため、簡略化のために、図面では一つのイヤホンのみを示し、以下の説明も一つのイヤホンについてのみ説明する。図1を参照し、該実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10はパネル組立体100及びカスタム筐体500を備える。カスタム筐体500は、例えばユーザの耳(外耳道、耳甲介腔及び/又は耳甲介舟等を含む部位)に対して耳型を取り、製造装置により取った耳型に基づいて製造され、製造方法は例えば3D印刷であってもよい。カスタム筐体500のサイズは取った耳型と同じであってもよく、一部の敏感なユーザーの装着快適性を向上させるために耳型よりも僅かに小さくてもよい。
現在のワイヤレスイヤホンはいずれも標準サイズの製品であり、各ユーザーの耳道の形状及びサイズが異なるため、標準的なイヤホンには、ユーザーの装着感が悪く、装置が脱落しやすく、遮音・ノイズ低減効果が低いなどの問題が存在するため、イヤホンの装着時間及び応用シーンを制限する。標準的なイヤホンの場合、多くのユーザーの耳のサイズ(例えば耳甲介腔)にフィットするためには、そのサイズはできるだけ小さくする必要があるが、落下しないようにしっかり装着するためには、いくつかの突出部を設けてイヤホンを耳にしっかり留めて置く必要がある。この場合、標準的なイヤホンは装着時に多くのユーザーの耳道又は耳郭のいくつかの部位に圧迫を生じ、長時間の装着による不快感をもたらすという問題を引き起こす。例えば、標準的なイヤホンを30分、或いはそれ以下の時間装着していると、多くのユーザーが耳に不快感を感じる。また、標準的なイヤホンはいくつかの突出部を設けることにより装着の安定性を向上させるが、その向上の程度は限られ、依然として脱落しやすいという問題が存在する。同時に、標準的なイヤホンと耳(例えば耳甲介腔及び/又は耳道)との密着性が高くないため、遮音・ノイズ低減効果が低いという問題が存在する。本発明では、カスタムワイヤレスイヤホン10の筐体500はユーザーに対してカスタマイズされているため、ユーザーの耳に圧迫がほとんど発生しないため、本発明のカスタムワイヤレスイヤホン10は、標準的なイヤホンに比べて、装着快適性が向上し、筐体500とユーザーの耳(例えば外耳道)との密着性がよく、装着が安定し、脱落しにくく、遮音・ノイズ低減効果が高い。装着快適性と安定性、遮音・ノイズ低減効果がいずれも良好であれば、ユーザーはイヤホンを例えば数時間からそれ以上、より長時間装着することができる。さらに、ユーザーはイヤホンをより長時間に装着することができるため、ユーザーがそれを例えば従来の映像サービスに加えて、音声やビデオ電話の接続、ゲーム、様々な仮想現実イベントなど、様々なシーンで利用する可能性が高まる。
図2は本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10の分解図である。図1と同じく、該実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10はパネル組立体100及びカスタム筐体500を備える。図2に示すとおり、パネル組立体100はパネル110、メインボード120、操作装置130、充電装置140、バッテリ150、アンテナ装置160、収音装置180、スピーカ組立体190、無線通信モジュール(図示せず)等を備えてよい。一実施例において、パネル組立体100はさらに磁石170を備えることができる。別の実施例において、パネル組立体100は磁石170をさらに備えてもよい。一実施例において、収音装置180は第1収音装置181と第2収音装置182とを備えることができる。図2においてピックアップ装置180は二つの収音装置181及び182を備えることを示しているが、他の実施例において、実際の需要に応じてより多く又はより少ない収音装置を採用することができる。一例として、収音装置は例えばMEMSマイクロフォン(シリコンマイクとも呼ばれる)のようなマイクロフォンであってもよい。
一実施例において、カスタムワイヤレスイヤホン10は、カスタムワイヤレスイヤホン10が装着状態にあるか否かを検出する耳挿入検出センサ600をさらに備えてもよい。耳挿入検出センサ600は、カスタムワイヤレスイヤホン10が非装着状態にあることを検出した場合、カスタムワイヤレスイヤホン10を待機状態、休止動作状態、他の非動作状態又はオフ等に設定するように、カスタムワイヤレスイヤホン10の制御ユニット(例えば中央処理装置又はメイン制御ユニット)に信号を(ワイヤレスイヤホン10が非装着状態にあることを表示する信号)送信することができ、カスタムワイヤレスイヤホン10が装着状態にあることを検出した場合、例えば、カスタムワイヤレスイヤホン10を動作状態に設定するか、カスタムワイヤレスイヤホン10がオフしている場合にそれをオンにするか又は元々動作して状態で動作状態を続けるように、カスタムワイヤレスイヤホン10の制御ユニットに信号(ワイヤレスイヤホン10が装着状態にあることを表示する信号)を送信することができる。
本明細書において、パネル組立体100はパネル110及び各部品を備えるように例示されるが、パネル110及び各部品は一体として形成される必要はなく、状況に応じて分離して設置されてもよく、例えばパネル110が他の部品と分離されてもよく、ワイヤレワイヤレスイヤホン10の組立段階でのみそれらを一体に取り付けるか又はシェル500にそれぞれ取り付けるようにしてもよい。各部品は異なるモジュールに設けてもよく、例えば、操作装置130、充電装置140、バッテリ150を一つのモジュールに設け、他の部品を別のモジュールに設けてもよく、もちろん、他の設置方式を採用してもよく、本発明はこれを限定しない。図3は本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10の一部部品組立図である。図3において、明確化のためにパネル110は図示されていない。図3に示すように、各部品は、ボルト、溶接、接着、係合等の方式で一体に組み立てられてよい。
図2に戻って参照すると、メインボード120、操作装置130、充電装置140、バッテリ150、アンテナ装置160、磁石170、収音装置180、スピーカ組立体190及び無線通信モジュール等の部品はパネル110とカスタム筐体500により形成された空間内に位置することができる。具体的には、これらの部品は、主にカスタム筐体500のキャビティ501内に位置し、パネル110はキャビティ501を密封するするに利用することができる。パネル110は平坦なカバープレートであってもよく、凹凸やその他不平坦なカバープレートであってもよく、他の部品が正常に動作するようにすればよい。操作装置130がパネル110を介して操作されるタッチパッドである場合、タッチパネルをよりよく操作できることを保証するために、パネル110は通常平坦又は平坦に近接するカバープレートである。
図4は、本発明の一実施例に係るパネル110の平面図である。図4に示すように、パネル110は第1辺111と第2辺112を備え、第1辺111は第1セグメント115を備えてもよく、第2辺112は第2セグメント116を備えてもよい。ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第1セグメント115はユーザーの耳珠に対応することができ、第2セグメント116はユーザーの対珠に対応することができる。第1辺111は、パネル110の第1方向yに延びていてもよい。
第1辺111はユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合にユーザーの顔に近い辺であってもよく、第2辺112はユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合にユーザーの耳の後の下方(対珠)に近い辺であってもよい。図7はユーザーの耳の構造概略図であり、図8は本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10の装着概略図であり、図7及び図8を参照すると、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着した時の状態をよりよくわかることができる。
第1セグメント115はユーザーの耳珠に対応する、すなわちユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合ユーザーの耳の耳珠に近づくことができる。一実施例において、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第1セクション115はユーザーの耳珠を貼り合わせることができる。別の実施例において、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第1セグメント115はユーザーの耳珠から距離を置くことができる。
一実施例において、図4に示すように、第1セグメント115は、ユーザーの耳珠によりよく貼り付けるように、中央に僅かな凹みを有する曲線とすることができ、よってユーザーの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させる。第1セグメント115が曲線である場合、第1辺111においてユーザーの耳の耳珠に対応する部分であってもよい。第1セグメント115の両側がいずれも突起である、すなわち第1辺111の中間と下側(図4に示す下方)がいずれも突起である場合、第1セグメント115の両側の端点はこの二つの突起の頂点に対応することができる。一実施例において、第1セグメント115は主に第1辺111の下半分であってもよい。一実施例において、第1セグメント115をさらに第1辺111は直線であってもよい。
第2セグメント116はユーザーの対珠に対応する、すなわちユーザーがワイヤレスイヤホン10を装着する場合ユーザーの耳の対珠に近づくことができる。一実施例において、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第2セグメント116はユーザーの対珠を貼り合わせることができる。別の実施例において、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第2セグメント116はユーザーの対珠から距離を置くことができる。
一実施例において、図4に示すように、第2セグメント116は、ユーザーの対珠によりよく貼りつけるように、中央に僅かな凹みを有する曲線とすることができ、よってユーザーの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させる。第2セグメント116が曲線である場合、第2辺112においてユーザーの耳の対珠に対応する部分であってもよい。第2セグメント116の両側がいずれも突起である場合、第2セグメント116の両側の端点はこの二つの突起の頂点に対応することができる。一実施例において、第2セグメント116は、例えば第2辺112上の接続のための円角又は弧以外の部分のような、第2辺112の主要部分であってもよい。一実施例において、第2セグメント116は直線であってもよい。
一実施例において、図4に示すように、パネル110は第3辺113をさらに備えることができ、第2辺112と第3辺113は第1辺111と円角又は弧により接続され、かつ第1辺111から離れる方向に互いに近接している。第1辺111は第1方向yに延在してもよく、第2辺112と第3辺113は円角又は弧により第1辺111の両端に接続され、第1方向yから一定の角度(90°未満)のある方向に延在し、第1辺111から離れる方向に互いに近づき、かつ円角又は弧により互いに接続されてもよい。一実施例において、第2辺112と第3辺113は全体的に弧状を呈することができる。一実施例において、パネル110はD字形を呈し、第1辺111は直辺を構成し、第2辺112と第3辺113とは共に弧辺を構成する。
パネル110の第1方向yは、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合、ユーザーの耳と顔との接合線にほぼ平行な方向であってもよく、又はユーザーの耳と顔との接合線と一定の角度をなす方向であってもよく、該角度は例えば45°以内であってもよい。一実施例において、該角度は30°以内であってもよい。一実施例において、第1方向yは第1辺111又は第1セグメント115の方向と一致してもよい。パネル110の第2方向xは、パネル110において第1の方向yと直交する方向であってもよい。図8に示すように、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合、第1方向y又は第1辺111はユーザーの耳と顔との接合線IL1とほぼ平行する。ユーザの耳と顔との接合線IL1は耳珠の根部の線分であってもよく、耳の根部の線分であってもよく、耳が顔に近い側で顔に接する略直線部分であり、本明細書において第1辺111の方向の説明を補助するためにのみ用いられる。
第1辺111の本体が直線に近い場合、第1方向yは第1辺111の方向とほぼ一致する。ユーザーが実際にカスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合、第1辺111はユーザーの顔の一側に近接し、ユーザーの耳と顔との接合線の方向と略平行であり、又は耳の根部又は耳珠の根部の方向と略平行であり第2辺112は後下方(対珠に近い)に位置し、第3辺113は後上方(対輪に近い)に位置し、すなわち第2辺112及び第3辺113は第1辺111よりもユーザーの顔から離れた位置に位置することができる。換言すれば、ユーザーが直立している時にカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第1方向yは略鉛直方向であり、すなわち地面にほぼ垂直な方向であり、異なるユーザーの耳の構造及び形状の違いによって、第1方向yは鉛直方向と一定の角度を有する可能性もあり、例えば45°以内の角度を有する可能性がある。一実施例において、第1方向yと鉛直方向との角度は30°以内である。第2方向xは第1方向yと実質的に垂直であり、ユーザーが装着する時の状態によって、第1方向yが略鉛直方向である場合、第2方向は前後水平方向(人の顔の向く方向と反対の後方水平方向)であってもよく、又は横後方を向いた水平方向(人の顔の向く方向と逆であるが体の外側に偏った横後方の水平方向)であってもよい。もちろん、異なるユーザーの耳の構造及び形状の違い、ユーザーの立ち姿勢の違いによって、第1方向yと第2方向xは上記の方向から一定の角度を有し、例えば45°以内の角度を有する可能性もある。
図4に戻って参照すると、一実施例において、パネル110はほぼ角丸三角形又はD字形である。例えば、第1辺111はD字形の直線辺に対応することができ、第2辺112と第3辺113は共にD字形の弧状辺に対応することができる。図4において、第1辺111、第2辺112及び第3辺113は直線に近い曲線として示され、かつ円角又は弧により接続されているが、本発明はこれに限定されない。第1辺111、第2辺112及び第3辺113のうちの少なくとも一つは直線又は曲線であり、円角又は弧により互いに接続されてもよい。一実施例において、第1辺111、第2辺112及び第3辺113はいずれも直線又は曲線であり、円角又は弧により互いに接続されてもよい。例えば、第1辺111、第2辺112及び第3辺113は直線であってもよく、又は図4に示す形状よりも大きい曲率を有し、かつその突起方向が異なってもよい。例えば、各辺は少なくとも一つの突起及び/又は少なくとも一つの凹部を有することができる。一実施例において、第1辺111、第2辺112及び第3辺113のうちの少なくとも一つは直線であり、他は曲線である。例えば、第1辺111は直線であり、第2辺112と第3辺113は曲線である。第1辺111と第2辺112と第3辺113との接続は、円角又は弧状の線分以外に、少なくとも一つの折れ線分又は他の形状の線分により実現されてもよい。
多くのユーザーに耳型を取って得られた形状に基づき、イヤホンの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果、及びパネル組立体の適応率を高めるために、第1辺111は、好ましくは、中央に突起を有し、該中央突起の両側に凹みを有し、凹みの両側にさらに曲率が小さい曲線によりなる突起であるように設計されてもよく、図4及び図7を参照し、2箇所の凹みは耳珠及び耳輪脚にそれぞれ対応することができ、3箇所の突起は耳甲介腔の下部突起、左側突起及び耳甲介舟の左側突起にそれぞれ対応することができ、第2辺112は直線に近いか又は小さい曲率を有する凹み又は突起の曲線に設計されてよく、該凹みは対珠に対応することができ、第3辺113は小さい曲率を有する突起の曲線に設計されてよく、該突起は対輪に対応することができる。一実施例において、パネル110の下部の形状は、耳珠、対珠及び対輪の下半部分の形状とほぼ類似するように設計されてもよく(図7を参照)、パネル110の上部は下部とほぼ対称であるが異なるように設計されてもよく、例えばパネル110の上部は対輪の対応する部分の形状とほぼ類似するように設計されてもよい。例えば図8に示す実施例において、ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合、外部から見ると、カスタムワイヤレスイヤホン10は、大部分がユーザーの耳甲介腔内にあり、ごく一部がユーザーの耳甲介舟内にあるため、第1辺111は、中央及び両端に三つの突起を有し、突起の間に二つの凹みを有し、突起及び凹部の曲率が小さいように設けてもよい。第2辺112は、直線に近いか又は曲率の小さい窪みである。第3辺113は、耳輪の輪郭と類似する曲線であってもよく、又は他の曲線形状であってもよい。
図5は本発明の一実施例におけるパネル10の概略図である。図5に示すように、第1角度αは、第2セグメント116と第1セグメント115、第1辺111又は第1方向yとのなす角度であり、図5に2本の破線で第1角度αの二辺を示す。第1角度αを測定する場合、一辺として第2セグメント116の全体が位置する直線を取ることができ、他の一辺として、第1セグメント115の全体が位置する直線、第1辺111の全体が位置する直線又は第1方向yを取ることができる。第1セグメント115の全体が位置する直線は、例えば、第1セグメント115の両端部のそれぞれの中心を結ぶ線が位置する直線であってもよく、又は第1セグメント115がその両側に同じ長さ又は面積を有させる直線であってもよい。第2セグメント116の全体が位置する直線は第1セグメント115と類似し、ここでその説明を省略する。
第2角度βは、第3辺113と第1セグメント115、第1辺111又は第1方向yとのなす角度であり、図5に2本の破線で第2角度βの二辺を示す。第2角度βを測定する場合、一辺として第3辺113の全体が位置する直線を取ることができ、他の辺として、第1セグメント115の全体が位置する直線、第1辺111の全体が位置する直線又は第1方向yを取ることができる。第3辺113の全体が位置する直線は、第3辺113の中間の比較的にまっすぐな部分(例えば、第3辺113の中央の2分の1の部分又は上側に近い3分の1の部分)が位置する直線であってもよい。第3辺113が全て弧状曲線である場合、第3辺113の上部に近い箇所の接線方向を第3辺113の全体が位置する直線とすることができる。
一実施例では、第2角度βは第1角度αよりも大きくてもよく、これは例えば耳珠と対珠との間の相対的な小さい角度を考慮して角度αを小さく設定するためである。換言すれば、第2角度βが第1角度αよりも大きいとは、第3辺113と第1辺111との接続部の開口が広く、第2辺112と第1辺111との接続部の開口が狭いこと、又は、第3辺113と第2辺112との接続部が第1方向yにおいて第1辺111の上側に近いことを指すことができる。ユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合、第3辺113は第2辺112に比べて耳の構造にそれほど制約されないため、様々な設計を採用することができ、例えば、第2辺112と対称であってもよく、他の設計を採用してもよい。図5の実施例において、第2角度βは第1角度αよりも大きく設計され、パネル110の面積を適切に増大させて各部品をよりよく収容することができ、カスタムワイヤレスイヤホン10のカスタム筐体500の対応する部分の形状とより類似してパネル110とカスタム筐体500との取り付けの容易さを向上させることができ、またパネル110とユーザーの耳との密着度を向上、カスタムワイヤレスイヤホン10の装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させることができる。別の実施例において、同様にパネル110とカスタム筐体500の取り付けの容易さを向上させるために、第1辺111及び第2辺112の形状もカスタム筐体500の対応する部分の形状と類似するように設計されてもよい。パネル110の各辺がカスタム筐体500の対応する部分(例えばキャビティ501の上方開口、すなわちカスタム筐体500におけるパネル110に接続された部分)の形状と類似する場合、パネル110とカスタム筐体500とは、例えば、スナップフィット、接着等により容易に取り付けることができる。
図4及び図5には第1辺111、第2辺112及び第3辺113の両側の端点が明確に示されていないが、これは実際の状況に応じて設定することができ、例えば両辺を結ぶ円角又は弧状の線分以外の部分であってもよく、円角又は弧状の線分は例えば一定の度数(例えば30~70度)に対応することができる。
また、図4及び図5において、パネル110の縁部は二重実線として示されているが、これはパネル110が一定の厚さを有し、該実施例ではパネルの縁部が上部が狭く下部が広い斜面に形成されるため、ここでの“上部”はユーザーがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合、耳の外部に向かうパネルの一側、すなわち図1及び図2に示す上側を指し、ここでの“下部”は、“上部”と反対の他側を指す。もちろん、本発明の他の実施例において、パネル110の縁部は直角エッジ又は円形遷移エッジを採用してもよく、本発明に限定されるものではない。
パネル110の形状を設計する以外に、本発明において、多くのユーザーに耳型を取って得られた寸法データに基づき、パネル110のサイズについても設計を行って、イヤホンの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させ、かつパネル組立体の高い適応率を確保するとともにパネル組立体の各部品を正常に動作させている。
図6は本発明の一実施例に係るパネル110の概略図である。一実施例において、パネル110の長さLは22.4~28.2mmであり、幅Wは14.3~20.3mmであり、ここで、パネル110の長さLはパネル110の第1方向yでの寸法であり、パネル110の幅Wはパネル110の第2方向xでの寸法である。第2方向xは、パネル110において第1方向yに垂直な方向である。パネル110の長さ及び幅は、例えば、2本の平行線を利用してそれぞれ第1方向y及び第2方向xにと実質的に垂直な方向に測定することにより求めることができる。例えば、図6に示すように、パネル110を第1方向yと実質的に垂直な方向(又は、第2方向x)の2本の平行線DL1及びDL2内に配置して2本の平行線に接すると、この時の2本の平行線DL1とDL2との間の距離がパネル110の長さLとなる。同様に、パネル110を第2方向xと実質的に垂直な方向(又は、第1方向y)の2本の平行線DL3とDL4内に配置して2本の平行線に接する場合の両平行線間の距離がパネル110の幅Wとなる。多くのユーザーに耳型を取って得られた寸法データに基づき、パネル110の長さLを22.4~28.2mmとし、幅Wを14.3~20.3mmとした場合、パネル組立体100の適応率は70%以上であり、この場合、パネル組立体100は多数のカスタム筐体500及び多数のユーザーに適応することができ、イヤホンの製造コストの低減及び生産性の向上を図ることができる。パネル110が該サイズ範囲である場合、適切な配置によりパネル組立体100の各部品を正常に動作させることができ、パネル110のサイズが小さすぎると、パネル組立体100の各部品を配置できない(例えばパネル110に各部品を乗せるのに十分なスペースがない)、又は一部の部品が正常に動作できない場合が存在する可能性があり、また、イヤホンの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果も低下する。
本発明において、パネル組立体100の適応率は、一定数のユーザーに対して、該パネル組立体100がユーザー用に製造されるカスタムワイヤレスイヤホン10に適用できるユーザー数が集計された総ユーザー数に占める割合を指す。具体的には、“適応”とは、該パネル組立体100がカスタム筐体500及びユーザーの耳にマッチングすることを指す。パネル110の形状や寸法の設計が適切でないと、パネル組立体100はユーザ用にカスタマイズされた筐体500やユーザの耳にマッチングすることができず、このような場合は不適応である。例えば、パネル110の形状がカスタム筐体500の接続端部(パネル110に接続される側)の形状と完全に異なる(例えば前者が円形であり、後者が角丸三角形である)場合、両者を組み立てるために複雑な特殊設計が必要となり、この場合、パネル組立体100が適応しないと考えてよい。パネル110のサイズが大きすぎると、パネル組立体100とカスタム筐体500やユーザーの耳との寸法の差が大きく、マッチングしにくい(すなわち、適応しない)上、パネル110は耳の外部にある場合が多く、サイズが大きいと重量が大きく、装着するユーザの耳に大きい圧迫がかかり、装着快適性も低下する。パネル110のサイズが小さすぎると、カスタム筐体500との寸法の差が大きいため適応しない場合があるほか、パネル110にパネル組立体100の各部品を乗せるのに十分なスペースがない場合や、各部品が正常に動作しない可能性があるため適応しない場合がある。例えば、パネル110のサイズが小さすぎるため、操作装置130のサイズも同様に小さくする必要があり操作ができなかったり、パネル110のサイズが小さすぎてパネル110を介して操作装置130を操作する面積が足りず、カスタムワイヤレスイヤホン10に対する正常な操作ができなかったりする。この場合、操作装置130は正常に動作することができない。また、例えば、パネル110のサイズが小さすぎるため、アンテナ装置160と他の金属部品(例えば操作装置130、バッテリ150、磁石170など)との距離が近すぎて信号の送受信が正常に行われないことがある。したがって、本発明において、パネル110のサイズは、大きすぎたり小さすぎたりしないように適切に設計される必要がある。
別の実施例において、パネル110の長さは23.9~26.1mmであり、幅は15.0~17.2mmであり、この場合、パネル組立体100の適応率は85%以上である。例えば、パネル110の長さが24.8mmであり、幅が15.9mmである場合、パネル組立体100の適応率は約99%である。パネル110は金型により一次成形されてもよく、円形、方形又は他の形状の板を利用して切断により形成されてもよいが、本発明に限定されるものではない。
適応率の計算は簡単な数学的方法又は任意の他の統計方法を採用することができる。1種類のパネル組立体の適応率が低いと、カスタムワイヤレスイヤホンの製造工程では、複数の種類の形状・サイズのパネルや各部品を備える様々な仕様のパネル組立体を用意する必要が出てくるため、製造コストの上昇や製造性の低下につながる。本発明は、パネル110の形状とサイズを設計することにより、カスタムワイヤレスイヤホン10が装着時に耳の形状によく合わせるようにして、カスタムワイヤレスイヤホン10の耳への圧迫を軽減し、イヤホンの装着快適性、安定性及び遮音・ノイズ低減効果を向上させる。また、パネル110の形状とサイズを設計することにより、パネル組立体100の高い適応率を維持しつつ、パネル組立体100の各部品が正常に動作するようにすることで、製造工程において主に同一仕様のパネル組立体100を使用して、イヤホンの製造コスト低下と生産性向上を図ることができる。
図2に戻って参照すると、本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10を説明し続ける。一実施例において、メインボード120、操作装置130、充電装置140、バッテリ150、アンテナ装置160、磁石170、収音装置180、スピーカ組立体190及び無線通信モジュールのパネル110が位置する平面上の正投影がパネル110内に配置されている。上述したように、パネル110は平坦なカバープレートであってもよく、凹凸又はその他不平坦なカバープレートであってもよい。パネル110が凹凸又はその他不平坦なカバープレートである場合、パネル110が位置する平面、すなわちパネル110が形成できるおおよその平面は、その大部分が該平面内にある必要はなく、例えばパネル110の該平面以上と以下の部分が同じ又は近いものであってもよい。上記各部品をその正投影がパネル110内にあるように配置するのは、主に、パネル110が各部品をカバーすることができるようにすることで、パネル110がパネル組立体100を容易に形成し、カスタム筐体500との取り付けを容易にするためである。一つ又は複数の部品の正投影がパネル110の外部に突出している場合、即ちパネル110がこの一つ又は複数の部品をカバーできない場合、部品の突出によってカスタム筐体500に取り付けられない、又は部品に打撲を起こして部品の電気的接続性に影響を及ぼす等の問題が発生する可能性がある。
図2に示すように、一実施例において、操作装置130、磁石170、メインボード120及びバッテリ150はパネル110の下方に順に配置されてもよい。このように配置することにより、カスタム筐体500のキャビティ501内に各部品をよりよく収容することができる。これはカスタムワイヤレスイヤホン10では特に重要である。非カスタムイヤホンでは、大きな外付けレバー部又は豆部を設けることができるが、カスタムワイヤレスイヤホン10は、耳に垂直な方向(すなわち、カスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合にパネル110に対して略垂直な方向)のみに僅かな突出(例えば、パネル110とカスタム筐体500の一部)を有し、耳に平行な方向(すなわち、カスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合にパネル110に対して平行な方向)にはほとんど突出がない。したがって、カスタム筐体500のキャビティ501の体積が非常に小さく、キャビティ501内に各部品を収容するには、各部品の位置及び順序を十分に設計する必要がある。
図1及び図2に示す例では、パネル110をカスタム筐体500に直接に取り付けたものとして示しているが、当業者であれば、カスタマイズワイヤレスイヤホン10がパネル適応部をさらに備え、パネル110を該パネル適応部によりカスタム筐体500に取り付けてもよいことは理解できるだろう。上述したように、カスタムワイヤレスイヤホン10の製造において、製造コストの低減と生産性の向上を図るために、パネル組立体100の適応率を高められるパネル110、つまり、ある特定サイズのパネル110が異なるユーザーに使用されるようにしている。しかしながら、ユーザーによって耳のサイズ(例えば、耳甲介腔のサイズ)が大きく異なるため、一部のユーザーには適切なパネル110が他のユーザーには小さい過ぎるという問題がある。この場合、パネル適応部を設置することにより、パネル110をカスタマイズ筐体500によりよく取り付けることができる。該パネル適応部は個別の部品であってもよく、カスタム筐体500と一体型であってもよい。例えば、耳のサイズが大きいユーザーの場合、カスタム筐体500の製造際に、それを、カスタム筐体500のキャビティ501の最上部の開口を縮小し、パネル110のサイズに合わせてパネル110をシェル500に取り付け易くするための該パネル適応部を有するように設計すればよい。
図2に示すように、一実施例において、操作装置130は、パネル110の上方で操作可能なタッチパッドであり、形状は、略円形又は楕円形であってもよく、その他の形状を採用してもよい。操作装置130(タッチパッド)は略円形又は楕円形であることは、操作装置130全体の外輪郭の形状が円形又は楕円形であることをいい、操作装置130に若干の貫通孔又は凹部を有する場合があるが、操作装置130全体の外輪郭の形状に影響を及ぼすものではない。当業者は、操作装置130の略形状を容易に判断することができる。機械式ノブ又は機械式スイッチではなく、タッチパッドによる操作により、ユーザーがより小さい力を加えることでカスタムワイヤレスイヤホン10を制御することができるため、ユーザーがイヤホンを装着している間の操作に伴う耳への圧力が低下される。また、タッチパッドは長寿命で安定性が高いため、操作装置130の故障率も低下する。タッチパッドは、従来の抵抗式又は静電容量式のものを採用してもよく、その他のタッチ操作技術を採用してもよく、本発明に限定されるものではない。
操作装置130の操作により、カスタムワイヤレスイヤホン10のスイッチ、動作モード、ノイズ低減のオン及びモード、音量の調節、オーディオビデオ再生の開始、一時停止、前曲、次曲、早送り、早戻し等を制御することができる。カスタムワイヤレスイヤホン10の動作モードとしては、例えば、Hi-Fi(High Fidelity、ハイファイ)音楽モード、通話モード、クリアモード等であってもよい。例えば、Hi-Fi音楽モードでは、オーディオ出力モードを音楽再生に適すたモードに調整し、最大ノイズ低減をオンにすることで、ユーザーは良好な音楽体験を得ることができる。通話モードでは、音声を強化し、適切なノイズ低減をオンにすることで、ユーザーは明瞭な音声又はビデオ通話を行うことができる。クリアモードでは、ノイズ低減をオンにせず外音を耳に送るため、ユーザーはイヤホンを装着していないかのように外音を正常に感知し、外部又は他人との対話を正常に行うことができる。ノイズ低減モードには、例えば、最大ノイズ低減、適切ノイズ低減、非ノイズ低減などがあってもよく、例えば航空機ノイズ低減、高速鉄道ノイズ低減、地下鉄ノイズ低減、オフィスノイズ低減など、適用シーンに応じて定義された各種のノイズ低減モードがあってもよい。具体的な操作内容は、以上に限らず他のものであってもよく、操作内容は予め設定されたものであってもよく、ユーザーがカスタマイズしたものであってもよい。
図2では、操作装置130はパネル110を介して操作するように図示されているが、当業者であれば、操作装置130は他の方法でパネル組立体100内に配置されてもよく、他の方法で操作されてもよいことが分かるだろう。例えば、パネル110に操作装置130を露出させる溝が設け、ユーザーが操作装置130を直接操作することができるようにしてもよい。
一実施例において、充電装置140は、カスタムワイヤレスイヤホン10をパネル110の上方から充電可能な充電ピン又は金属コイルである。図2において、充電装置140は、例えば操作装置130を介してパネル110内に挿入された複数の充電ピンを備え、パネル110の開口を介してパネルの上方から充電器又は充電台の金属接点に接触してカスタムワイヤレスイヤホン10を充電するものとして示されている。図2では、充電ピンが操作装置130の貫通孔を介してパネル110内に挿入されるように示しているが、充電ピンは他の方法で操作装置130を貫通してもよく、例えば、操作装置130の外周部の凹部を介してパネル110に伸ばされたり、操作装置130の外側輪郭の外部を介してパネル110に伸ばされたりするようにしてもよい。操作装置130に貫通孔又は凹部を形成して充電ピンを通すことで、操作装置130及び充電装置140の配置をよりコンパクトにすることができ、パネル110上及び筐体500においてこれらの部品が占める空間を減少することができることにより、操作装置130及び充電装置140を正常に動作させながら、パネル組立体100及びカスタムワイヤレスイヤホン10を小型化することができ、パネル組立体100の適応率及びイヤホンの装着快適性を向上させることができる。
充電ピンは、パネル110の開口から張り出してもよく、すなわち充電ピンの上端がパネル110の上面より高くてもよいが、充電ピンはパネル110の開口から張り出さなくてもよく、すなわち充電ピンの上端がパネル110の上面よりやや低くてもよい。後者の場合、充電ピンに対応する充電器又は充電台との金属接点が、充電ピンを収容するパネル110内の開口に伸びて充電ピンと接触できる必要がある。
充電ピンの数は、正極と負極それぞれに対応する2本であってもよく、例えば正極に1本、負極に3本など別の数であってもよい。図2に示すように、正極の1本の充電ピンが中央に配置されていてもよく、例えばタッチパッド130、バッテリ150、磁石170の中心に対応していてもよい。負極の3本の充電ピンは正極の充電ピンを等間隔で囲むことができる。ある極性に複数本の充電ピンを設置することで、充電器や充電台との接続信頼性を高めることができ、すなわち一部の充電ピンが汚れ、錆び、高さ不足等の問題により充電器や充電台の対応する接点との接触不良が発生した場合でも、他の充電ピンにより電気的に接続することができる。別の実施例では、充電ピンは正極と負極を交換することができ、例えば負極に1本、正極に3本の充電ピンがある。他の実施例では、例えば1本の正極充電ピンと2本の負極充電ピン、又は2本の正極充電ピンと一本の負極充電ピンなど、他の数の充電ピンを使用してもよい。正極充電ピンと負極充電ピンの太さは同じでも、違うこともできる。例えば、充電ピンが正極1本と負極3本の場合、正極を負極より太くすることで充電時の充電器や充電台との接続信頼性を向上させることができる。充電ピンは固定された高さであってもよく、充電器や充電台の接点と接触しやすいように弾性を持たせたものであてもよい。
充電ピンは、パネルの上方から見てドットや小さな円形の針型であってもよく、パネルの上方から見て直線セグメント、弧状セグメント、折れ線セグメント、曲線セグメントなど、様々な形状をしてもよい。図9は本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン10の斜視図である。該実施例では、充電ピンは弧状のシートとなり、パネル上には充電ピンを伸張させる弧状の開口が設けられており、図7では一定の厚さを有する弧状セグメントとして示され、弧度と厚さを設けることで充電ピンと充電器や充電台との接続信頼性を向上させることができる。
図2に戻って参照すると、一実施例において、充電ピンを固定するために支持板を設けてもよい。他の実施例では、充電ピンを固定するために他の方法を採用してしてもよい。同一の電極が2本以上の充電ピンを有する場合、充電ピンは導電性を有する金属シート又は金属線によって電気的に接続されてもよく、金属シート又は金属線は例えば支持板に同様に固定されてもよい。
一実施例において、充電装置140は、カスタムワイヤレスイヤホン10のバッテリ150を電磁誘導などの無線充電により充電する金属コイルであってもよい。この金属コイルは、例えば銅などの材料で形成され、パネル110の下方に配置することができる。充電装置140が金属コイルである場合、これに対応する充電器や充電台は、無線充電方式でカスタムワイヤレスイヤホン10を充電することができる無線充電装置となる。
バッテリ150は、カスタムワイヤレスイヤホン10の動作に必要な電力を供給するものであり、例えば1054型(即ち断面径10mmで高さ54mm)のような特定の規格の充電可能なバッテリを使用してもよく、他の規格の充電可能なバッテリを使用してもよい。バッテリ150は、リチウムイオンバッテリであってもよく、他の種類のバッテリであってもよく、本発明に限定されるものではない。
アンテナ装置160は、カスタムワイヤレスイヤホン10が無線で動作できるように、カスタムワイヤレスイヤホン10に対して無線信号を送受信するように構成されている。アンテナ装置160は、例えば、アンテナ装置160が他の金属部品によって遮蔽されず、他の金属部品からできるだけ離れて無線信号の送受信を円滑に行うように、パネル110の下方の第1側111の近くに配置されてもよい。アンテナ装置160は、ダイポールアンテナ、平面逆Fアンテナ、セラミックアンテナ等、様々な形態であってもよく、本発明に限定されるものではない。
磁石170は、カスタムワイヤレスイヤホン10を充電する際に、カスタムワイヤレスイヤホン10を充電器や充電台に安定的に吸着させるために使用され、充電の接続安定性を高める。一実施例において、磁石170は円形磁石であってもよく、この場合、その中心がタッチパッド130又はバッテリ150の中心と重なっていてもよい。図2では1個の円形磁石のみを示しているが、当業者であれば、他の数や形状の磁石を採用してもよく、例えば、カスタムワイヤレスイヤホン10には、磁石170を含まなくてもよいし、極性の異なる2個の磁石を採用してもよく、磁石の形状は、円形、楕円形、四角等様々であることが理解できるだろう。カスタムワイヤレスイヤホン10に極性の異なる2個のマグネットを採用した場合、充電器や充電台に対応する設置を行うことができ、カスタムワイヤレスイヤホン10と充電器や充電台とをより当接させることができる。
メインボード120は、操作装置130、充電装置140、バッテリ150、アンテナ装置160、収音装置180、スピーカ組立体190、無線通信モジュール等を含むカスタムワイヤレスイヤホン10の主要な部品を装着して接続するためのものである。これらの部品は、ボルト、溶接、接着等の手段で直接又は間接的に(例えば各種の固定部品又はその他の部品により)メインボード120に固定することができ、各部品の接続は、メインボード120上の印刷配線、ワイヤ、フライワイヤ、ボールピン等の種々の手段により行うことができる。図2に示す実施例では、メインボード120は、硬質メインボードであり、磁石170とバッテリ150との間に設けられてもよいが、磁石170がない場合には、操作装置130とバッテリ150との間に設けられてもよいし、充電装置140の支持板とバッテリ150との間に設けられてもよい。一実施例では、カスタムワイヤレスイヤホン10にフレキシブルなメインボードを採用してもよいが、図10を参照して詳細に説明する。
図2に戻って参照すると、一実施例において、収音装置180は、2つの収音装置181、182を含んでもよい。収音装置181、182は、カスタムワイヤレスイヤホン10の機能に応じて、同じタイプの音を拾うこともできるし、異なるタイプの、例えば環境音および/または通話音をそれぞれ拾うこともできる。2つ以上の収音装置で音を拾うことで、異なる収音装置で拾った音を処理することができ、音や音場増強、ノイズ低減などの効果が得られる。他の実施例では、他の数の収音装置180、例えば1つ、3つ、またはそれ以上が使用されてもよい。収音装置180は、例えばMEMSマイクロフォンのようなマイクロフォン等、イヤホンに適した任意のタイプの収音装置であってもよい。
スピーカ組立体190は、カスタムワイヤレスイヤホン10の音声を出力する音声出力装置を備えていてもよく、音声出力装置は、可動式鉄製スピーカであってもよいし、可動式コイルスピーカやコイル鉄製スピーカなどであってもよい。通常、カスタムワイヤレスイヤホン10のカスタム筐体500には、スピーカ組立体190の音声出力装置から出力された音がカスタムワイヤレスイヤホン10を装着したユーザの耳に届くように、音を通すための開口が設けられている。一実施例において、スピーカ組立体190は、スピーカ組立体190の音声出力装置から出力される音声の周波数音響特性を検出し、この周波数音響特性に基づいて音声出力装置の出力を調整する第3収音装置をさらに備えてもよい。
無線通信モジュールはメインボード120上に配置されてもよく、他の場所に配置されてもよく、ワイヤレスイヤホン10の信号を処理して無線通信を可能にする。無線通信モジュールは、カスタムワイヤレスイヤホン10の無線動作が可能であれば、ブルートゥースモジュールであってもよく、他のタイプの無線通信モジュールであってもよい。無線通信モジュールは、カスタムワイヤレスイヤホン10の中央処理処理(CPU)に集積されてもよく、個別のモジュールであってもよい。
カスタム筐体500は、上述したように、ユーザの耳に耳型を取り、それに基づいて製造されたものであってもよく、製造方法は3Dプリンタであってもよいし、その他の製造方法であってもよい。一実施例において、カスタムワイヤレスイヤホン10は、ユーザがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着している間、通気するために、カスタム筐体500に設けられた通気管路を備えてもよい。カスタムワイヤレスイヤホン10を装着する際のユーザーの耳道と外部空間との気圧のバランスをとることができ、耳内部の圧力が高まることによる不快感を低減することができるように、通気管路の一端はカスタムワイヤレスイヤホン10の外耳道に突き出す凸部に、他端はカスタムワイヤレスイヤホン500のパネル110に近い部分に配置されてもよい。
一実施例では、カスタム筐体500は、ユーザがカスタムワイヤレスイヤホン10を装着する場合に外耳道または耳甲介腔および外耳道に位置する第1凸部510と、ユーザの耳甲介舟に位置する第2凸部520とを備えていてもよい。図7および本明細書の説明を参照すると、カスタムワイヤレスイヤホン10を装着した場合の、カスタムワイヤレスイヤホン10の各部とユーザーの耳との位置関係が分かる。第1凸部510は開口を有していてもよく、スピーカ組立体190は第1凸部510内の開口に近い箇所に位置する。すなわち、スピーカ組立体190の音声出力装置が出力する音声が、この開口を通ってユーザの耳に入る。一実施例において、カスタムワイヤレスイヤホン10をユーザが装着している間、パネル110のユーザの耳方向への投影は、大部分がユーザの耳甲介腔内にあり、ごく一部がユーザの耳甲介舟内にある。
一実施例において、カスタム筐体500は、全体的に形成される、すなわち、ユーザの耳型に基づいて一度に形成されてもよい。他の実施例では、カスタム筐体500は複数の部分から構成してもよく、例えば、カスタム筐体500は、全てのユーザ又は多数のユーザに対して同一であり、パネル組立体100と一体となっているコア部と、ユーザの耳型に基づいて形成されるカスタム適応部とを備えてもよい。カスタム筐体500がコア部とカスタム適応部とを備える場合、カスタム適応部以外の部材は多数のユーザに対して同一であるため、生産性を向上させることができる。
図10は、本発明の一実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン20の分解図である。図10に示すように、本実施例に係るカスタムワイヤレスイヤホン20は、パネル組立体200とカスタム筐体500とを備えている。パネル組立体200は、パネル210、メインボード220、操作装置230、充電装置240、バッテリ250、アンテナ装置260、磁石270、収音装置280、スピーカ組立体290、無線通信モジュール(図示せず)などを備えてもよい。メインボード220を除いて、図10に示すパネル組立体200、パネル210、操作装置230、充電装置240、バッテリ250、アンテナ装置260、磁石270、収音装置280、スピーカ組立体290及び無線通信モジュールは、図2に示すパネル組立体100、パネル110、操作装置130、充電装置140、バッテリ150、アンテナ装置160、磁石170、収音装置180、スピーカ部190及び無線通信モジュールと同様であってもよいので、簡略化のため詳細な説明を省略する。
図10に示すように、メインボード220は折り畳み型回路基板やフレキシブル回路基板であってもよく、バッテリ250の周囲を少なくとも部分的に囲んでいてもよい。折り畳み型回路基板やフレキシブル回路基板を採用することで、各部品の配置の柔軟性を向上させ、各部品が占めるスペースを減少させることができる。
本発明の上述した実施例は、本発明を明確に説明するために単に例示したものであって、本発明の実施形態を限定するものではないことは明らかである。他の異なる形態の変化または変更は、上記の説明に基づいて当業者にとっても可能である。ここでは、すべての実施形態を網羅することができなく、またその必要もない。本発明の精神および原則の範囲内で行われるいかなる修正、均等置換および改善等は、いずれも本発明の請求の範囲内に含まれるものとする。
さらに、用語「第1」、「第2」は、単に目的のために使用され、相対的な重要性を示すまたは示唆するものとしては理解されない。
10、20 カスタムワイヤレスイヤホン
100、200 パネル組立体
110、210 パネル
111 第1辺
112 第2辺
113 第3辺
115 第1セグメント
116 第2セグメント
120、220 メインボード
130、230 操作装置
140、240 充電装置
150、250 バッテリ
160、260 アンテナ装置
170、270 磁石
180、280 収音装置
181、281 第1収音装置
182、282 第2収音装置
190、290 スピーカ組立体
500 カスタム筐体
501 キャビティ
510 第1突出部
520 第2突出部
600 耳挿入検出センサ

Claims (15)

  1. カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)であって、
    パネル組立体(100、200)とカスタム筐体(500)とを備え、
    前記パネル組立体は、パネル(110、210)と、メインボード(120、220)と、操作装置(130、230)と、充電装置(140、240)と、バッテリ(150、250)と、アンテナ装置(160、260)と、収音装置(180、280)と、スピーカ組立体(190、290)と無線通信モジュールとを備え、
    前記メインボード(120、220)と操作装置(130、230)と充電装置(140、240)とバッテリ(150、250)とアンテナ装置(160、260)と収音装置(180、280)とスピーカ組立体(190、290)と無線通信モジュールは、前記パネル(110、210)と前記カスタム筐体(500)により形成された空間内に位置し、
    前記パネル(110、210)は、第1セグメント(115)を含む第1辺(111)と第2セグメント(116)を含む第2辺(112)とを備え、前記カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)がユーザーに装着された場合、前記第1セグメント(115)は前記ユーザーの耳珠に対応し、前記第2セグメント(116)は前記ユーザーの対珠に対応し、前記第1辺(111)は前記パネル(110、210)の第1方向に延在し、
    前記パネル(110、210)の前記第1方向における寸法である前記パネル(110、210)の長さは22.4~28.2mmであり、前記パネル(110、210)の第2方向における寸法である前記パネル(110、210)の幅は14.3~20.3mmであり、前記第2方向は前記パネル(110、210)上の前記第1方向に垂直な方向である、カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)。
  2. 前記第1方向は、前記カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)が前記ユーザーに装着された場合、前記ユーザーの耳と顔の接合線に平行な方向、又は前記接合線と一定の角度を有する方向であり、該角度は45°以内である、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  3. 前記第2セグメント(116)と前記第1セグメント(115)、前記第1辺(111)又は前記第1方向とのなす第1角度は45°~65°である、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  4. 前記パネル(110、210)は、長さが23.9~26.1mmで、幅が15.0~17.2mmである、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  5. 前記パネル(110、210)は第3辺(113)をさらに備え、前記第2辺(112)と第3辺(113)は前記第1辺(111)から離れる方向で互いに近接する、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  6. 前記第3辺(113)と前記第1セグメント(115)、前記第1辺(111)又は前記第1方向とのなす第2角度は前記第1角度よりも大きい、請求項5に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  7. 前記パネル(110、210)は略角丸三角形又はD字形である、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  8. 前記メインボード(120、220)と操作装置(130、230)と充電装置(140、240)とバッテリ(150、250)とアンテナ装置(160、260)と収音装置(180、280)とスピーカ組立体(190、290)と無線通信モジュールは、前記パネル(110、210)が位置する平面における正投影が前記パネル(110、210)内に位置する、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  9. 磁石(170)をさらに備え、
    前記操作装置(130)と磁石(170)とメインボード(120)とバッテリ(150)は、前記パネル(110)の下方に順に設置されている、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  10. パネル適応部をさらに備え、
    前記パネル(110、210)は前記パネル適応部により前記カスタム筐体(500)に取り付けられる、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  11. 前記操作装置(130、230)は、前記パネル(110、210)の上方で操作可能なタッチパッドであり、前記充電装置(140、240)はパネル(110、210)を介して前記カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)を充電することができる充電ピン又は金属コイルである、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  12. 前記カスタム筐体(500)に設けられ、ユーザーが前記カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)を装着した場合に通気するための通気管路をさらに備える、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  13. 前記カスタム筐体(500)は第1突出部(510)と第2突出部(520)とを備え、
    ユーザーが前記カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)を装着した場合、前記第1突出部(510)は前記ユーザーの外耳道又は前記ユーザーの耳甲介腔と外耳道に位置し、前記第2突出部(520)は前記ユーザーの耳甲介舟に位置し、
    前記第1突出部(510)は開口を備え、
    前記スピーカ組立体(190、290)は、前記第1突出部(510)内の前記開口に近い箇所に位置する、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  14. 前記カスタムワイヤレスイヤホン(10、20)が装着状態にあるか否かを検出する耳挿入検出センサ(600)をさらに備える、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
  15. 前記メインボード(220)は、折り畳み型回路基板又はフレキシブル回路基板であり、前記バッテリ(250)の周りを少なくとも部分的に囲む、請求項1に記載のカスタムワイヤレスイヤホン。
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