JP2023122797A - ストッカーおよび切削加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが被加工物を、ストッカーの収容部に簡単に収容することができる。【解決手段】ストッカー200は、被加工物5を切削加工する切削加工機100において、被加工物5が収容されるストッカーである。ストッカー200は、ストッカー本体201と、ストッカー本体201内に配置され、1つの被加工物5が収容される収容部210と、を備えている。収容部210は、所定の開口方向に向かって開口し、被加工物5が通過する通過開口211と、通過開口211と連通し、通過開口211を通過した被加工物5が通る通路213と、通路213の下方に設けられ、被加工物5が載置されて位置が固定される載置部215とを有している。【選択図】図10

Description

本発明は、ストッカーおよび切削加工機に関する。
例えば特許文献1には、切削加工の対象となる被加工物を所望の形状に切削加工する切削加工機が開示されている。この切削加工機は、収容装置と、切削装置と、搬送装置と、制御装置とを備えている。収容装置は、アダプタが装着された状態の円盤状の被加工物を複数収容することができるストッカーを有している。切削装置は、被加工物を切削加工する。搬送装置は、アダプタを把持して収容装置から切削装置へ被加工物を搬送する。制御装置は、加工プログラムに沿って被加工物の搬送と切削加工とを実行する。
収容装置のストッカーは、1つの被加工物が収容される収容部を有している。収容部は、ストッカーに複数設けられている。そのため、ストッカーには、複数の被加工物を収容することが可能になる。
特開2021-170230号公報
ところで、ストッカーの収容部に対して、ユーザが手動で被加工物を収容したり、取り出したりする。特許文献1に開示された切削加工機では、収容部に対して被加工物が嵌合することで、被加工物を収容部に収容する。そのため、収容部に被加工物を収容する際、ユーザは、被加工物を嵌合させるために力を要する。また、収容部に嵌合している被加工物を取り出す際には、ユーザは、被加工物を引き抜くために力を要する。ユーザにとって、収容部へ被加工物を収容する際、より簡単に収容部へ収容することができることが好ましい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ストッカーの収容部に被加工物をユーザが手動で収容する際、被加工物を簡単に収容することが可能なストッカーおよび切削加工機を提供することである。
本発明に係るストッカーは、被加工物を切削加工する切削加工機において、被加工物が収容されるストッカーである。前記ストッカーは、ストッカー本体と、前記ストッカー本体内に配置され、1つの被加工物が収容される収容部と、を備えている。前記収容部は、通過開口と、通路と、載置部とを有している。前記通過開口は、所定の開口方向に向かって開口し、被加工物が通過する。前記通路は、前記通過開口と連通し、前記通過開口を通過した被加工物が通る。前記載置部は、前記通路の下方に設けられ、被加工物が載置されて位置が固定される。
前記ストッカーによれば、ユーザが収容部に被加工物を手動で収容する際、ユーザが被加工物を手で掴んだ状態で、収容部の通過開口から被加工物を収容部に挿入する。このとき、通過開口を通過した被加工物は、収容部内の通路を通る。そして、被加工物が通路を通っている状態で、被加工物から手を離す。このことによって、被加工物は、下方に移動し載置部に載置された状態で固定される。よって、ユーザは、従来よりも力を要することなく、被加工物を収容部に収容することができる。したがって、被加工物を収容部に手動で簡単に収容することができる。
本発明によれば、ストッカーの収容部に被加工物をユーザが手動で収容する際、被加工物を簡単に収容することが可能なストッカーおよび切削加工機を提供することができる。
実施形態に係る切削加工機を示す斜視図である。 アダプタが装着された被加工物を示す平面図である。 アダプタが装着された被加工物を示す正面図である。 隔壁を示す左から見た断面図であり、ストッカーが収容エリアから加工エリアに移動する様子を示す模式図である。 ストッカーのストッカー本体を示す正面図である。 ストッカーを示す右側面図であり、ストッカーが収容エリアに配置されている状態を示す図である。 ストッカーを示す右側面図であり、ストッカーのストッカー本体が加工エリアに配置されている状態を示す図である。 1つの収容部を模式的に示した正面図である。 1つの収容部に被加工物が収容された状態を模式的に示した正面図である。 収容部を模式的に示した斜視図であり、収容部に被加工物が収容されていない状態を示す図である。 収容部の第2下壁を模式的に示した右側面図であり、被加工物が傾斜面に対して滑っている状態を示す図である。 収容部を模式的に示した斜視図であり、収容部に被加工物が収容された状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るストッカー、および、ストッカーを備えた切削加工機について説明する。なお、ここで説明される実施の形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。
図1は、本実施形態に係る切削加工機100を示す斜視図である。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ切削加工機100の前、後、左、右、上、下を意味するものとする。切削加工機100は、XYZ直交座標系に配置されている。ここでは、X軸方向D1は、前後方向である。本実施形態では、X軸方向D1は、水平方向から所定の角度だけ傾いている。ただし、X軸方向D1は、水平方向であってもよい。Y軸方向D2は、左右方向である。Z軸方向D3は、上下方向である。本実施形態では、Z軸方向D3は鉛直方向から所定の角度だけ傾いている。ただし、Z軸方向D3は、鉛直方向であってもよい。なお、上述した方向は、説明の便宜上定めた方向に過ぎず、切削加工機100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものではない。
本実施形態では、切削加工機100は、被加工物5(図2参照)を切削加工することで、対象物を作製する。ここで、対象物の種類は特に限定されないが、例えば歯冠補綴物である。歯冠補綴物として、例えばインレー、クラウン、ブリッジなどが挙げられる。本実施形態では、切削加工機100は、デンタル分野で使用されるものであり、被加工物5から歯冠補綴物を作製する。ただし、切削加工機100が使用される分野は、デンタル分野に限定されない。
図2、図3は、それぞれアダプタ6が装着された被加工物5を示す平面図、正面図である。図2および図3に示すように、被加工物5の形状は、X軸方向D1およびY軸方向D2に広がった板状である。ここでは、被加工物5は、円盤形状である。被加工物5は、ジルコニア、ワックス、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ハイブリッドレジン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)、石膏などの材料の種類によって形成されている。被加工物5の材料の種類としてジルコニアを用いるときには、例えば、半焼結したジルコニアが用いられる。ただし、被加工物5の形状および材料は特に限定されない。
図1に示すように、切削加工機100は、ケース本体10を備えている。ケース本体10は、箱状であり、内部に空間を有している。
図4は、隔壁15を示す左から見た断面図であり、ストッカー200が収容エリアAR1から加工エリアAR2に移動する様子を示す模式図である。図4に示すように、ケース本体10には、収容エリアAR1と、加工エリアAR2とが形成されている。収容エリアAR1は、ユーザが、後述のストッカー200の収容部210に被加工物5を収容するためのエリアである。例えばユーザは、手で被加工物5を掴んで、収容エリアAR1において収容部210に被加工物5を手動で収容する。
加工エリアAR2は、切削加工機100が被加工物5を切削加工するエリアである。ここでは、収容エリアAR1においてストッカー200に収容された被加工物5が加工エリアAR2に移動し、加工エリアAR2にて、被加工物5に対して切削加工が行われる。
本実施形態では、収容エリアAR1と、加工エリアAR2とは、Z軸方向D3に並んで配置されている。詳しくは、収容エリアAR1は、加工エリアAR2の上方に配置されている。ただし、収容エリアAR1と加工エリアAR2との位置関係は、特に限定されるものではない。例えば収容エリアAR1は、加工エリアAR2とX軸方向D1に並んで配置されてもよいし、Y軸方向D2に並んで配置されてもよい。
本実施形態では、切削加工機100は、隔壁15を備えている。隔壁15は、収容エリアAR1と加工エリアAR2とを区画するものである。隔壁15は、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間に配置されている。ここでは、隔壁15は、X軸方向D1およびY軸方向D2に広がった板状のものである。本実施形態では、隔壁15には、通過孔16が形成されている。通過孔16は、ストッカー200が通過する孔である。ここでは、通過孔16は、隔壁15をZ軸方向D3に貫通させた孔であり、Z軸方向D3に向かって開口している。収容エリアAR1と加工エリアAR2とは、通過孔16を通じて互いが連通している。
なお、本実施形態では、図1に示すように、ケース本体10には、収容エリアAR1の部分に開口部11が形成されている。開口部11は、X軸方向D1の前方に向かって開口している。本実施形態では、X軸方向D1の前方に向かう方向が、所定の開口方向の一例である。ここでは、ケース本体10には、開口部11を開閉自在な扉12が設けられている。扉12は、例えば左端がケース本体10に支持されている。扉12は、左端を軸に回転可能に構成されており、左端を軸に回転することで、開口部11を開閉可能となる。
なお、本実施形態では、図示は省略するが、加工エリアAR2には、被加工物5を切削加工する際に使用される機構が配置されている。ここでは、加工エリアAR2には、被加工物5を把持するクランプと、先端に刃物部を有する棒状の加工ツールを把持するツール把持部を有するスピンドルとが設けられている。スピンドルは、加工ツールの中心軸を軸にして加工ツールを回転させる。本実施形態では、スピンドルとクランプは、加工エリアAR2において相対的に3次元方向に移動可能に構成されている。加工エリアAR2において、スピンドルとクランプとの相対的な位置関係を変更しながら、スピンドルのツール把持部に把持された加工ツールを、クランプに把持された被加工物5の所望の部分に接触させて切削加工し、被加工物5を所望の形状に切削加工する。
図5は、ストッカー200のストッカー本体201を示す正面図である。図6、7は、ストッカー200を示す右側面図である。図6では、ストッカー200が収容エリアAR1に配置されている状態が示され、図7では、ストッカー200のストッカー本体201が加工エリアAR2に配置されている状態が示されている。図5に示すように、切削加工機100は、ストッカー200を備えている。ストッカー200は、被加工物5を切削加工する切削加工機100において、被加工物5が収容されるものである。ストッカー200には、複数の被加工物5が収容可能である。本実施形態では、ストッカー200には、6つの被加工物5が収容可能であるが、ストッカー200に収容される被加工物5の数は、特に限定されない。なお、図5では、ストッカー200に、4つの被加工物5が収容されている。
本実施形態では、図7に示すように、ストッカー200は、ストッカー本体201と、ストッカーカバー202と、収容部210と、を備えている。ストッカー本体201は、内部に空間を有しており、前方および後方に向かって開口している。ストッカー本体201は、Z軸方向D3に長い直方体形状である。ただし、ストッカー本体201の形状は特に限定されない。図6に示すように、ストッカーカバー202は、ストッカー本体201を覆うものである。本実施形態では、ストッカーカバー202は、内部に空間を有しており、少なくとも下方が開口している。ここでは、図6および図7に示すように、ストッカーカバー202に対してストッカー本体201がZ軸方向D3に移動可能に構成されている。例えばストッカーカバー202内に、ストッカー本体201が配置されている状態において、ストッカー本体201は、下方に移動可能に構成されている。ストッカー本体201が下方に移動するとき、ストッカーカバー202の下方の開口を通過する。
図5に示すように、収容部210には、被加工物5が収容される。ここでは、1つの被加工物5が1つの収容部210に収容される。収容部210は、ストッカー本体201内に配置されている。本実施形態では、複数の収容部210がストッカー本体201に配置されている。収容部210の数は特に限定されない。ここでは、収容部210の数が6つである。複数の収容部210は、Z軸方向D3に並んで配置されている。複数の収容部210は、収容エリアAR1から加工エリアAR2に向かうZ軸方向D3に延びた直線状に配置されている。そのため、ストッカー200では、複数の被加工物5は、Z軸方向D3に並ぶようにして収容されている。ストッカー200において、複数の被加工物5は、Z軸方向D3に延びた直線状に配置されている。なお、収容部210の構成については後述する。
本実施形態では、ストッカー200は、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間を移動可能に構成されている。詳しくは、ストッカー200のうちストッカー本体201と収容部210は、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間を移動可能に構成されている。ストッカーカバー202は、収容エリアAR1に配置されており、加工エリアAR2に移動しない。以下の説明において、ストッカー200が移動するとは、ストッカー本体201と収容部210が移動することを意味する。
図6に示すように、切削加工機100は、移動機構300を備えている。移動機構300は、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間において、ストッカー200を移動させるものである。ここでは、移動機構300は、ストッカー200をZ軸方向D3に移動させるように構成されている。図4に示すように、ストッカー200は、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間を移動する際、隔壁15の通過孔16を通過する。
なお、移動機構300の構成は特に限定されない。図7に示すように、移動機構300は、ガイドレール301と、駆動モータ303とを備えている。ガイドレール301は、Z軸方向D3に延びている。ここでは、ガイドレール301は、ストッカー200が収容エリアAR1に配置されている状態において、ストッカー200から開口部11に向かう方向(ここでは前方に向かう方向)以外のケース本体10の部分に配置されている。本実施形態では、ガイドレール301は、ストッカー200の左右両側に一対となるように配置されている。詳しくは、ガイドレール301は、ストッカー本体201の左方および右方に配置されるように、ストッカーカバー202の左右両側の側壁の内面に配置されている。なお、図7では、左側のガイドレール301が示されており、右側のガイドレール301は省略されている。ガイドレール301は、収容エリアAR1内に配置されている。ストッカー本体201は、一対のガイドレール301に係合している。
本実施形態では、ストッカー本体201の後方には、Z軸方向D3に延びたボールねじ305が設けられている。ボールねじ305は、ストッカーカバー202に固定されおり、ストッカー本体201に係合している。ここでは、ボールねじ305には、ストッカー本体201に設けられたナット302が螺合している。ナット302は、ストッカー本体201の後面の上部に固定されている。ここでは、ストッカーカバー202の後面には、Z軸方向D3に延びた摺動孔204(図8参照)が形成されている。ナット302は、摺動孔204を通ってストッカー本体201に固定されている。図6に示すように、駆動モータ303は、ボールねじ305に接続されている。ここでは、駆動モータ303が駆動すると、ボールねじ305が中心軸を軸に回転し、ストッカー本体201は、ガイドレール301に沿ってZ軸方向D3に移動する。ストッカー本体201によるZ軸方向D3への移動に伴い、収容部210は、Z軸方向D3に移動する。このようにして、ストッカー本体201および収容部210は、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間を移動する。
次に、ストッカー200の収容部210の構成について詳しく説明する。上述のように、図5に示すように、ストッカー本体201には、複数の収容部210(ここでは6つの収容部210)がZ軸方向D3に並んで配置されている。1つの収容部210につき、1つの被加工物5が収容される。本実施形態では、複数の収容部210のそれぞれの構成や大きさなどは同じである。
図8は、1つの収容部210を模式的に示した正面図である。図9は、1つの収容部210に被加工物5が収容された状態を模式的に示した正面図であり、図8相当図である。図10は、収容部210を模式的に示した斜視図であり、収容部210に被加工物5が収容されていない状態を示す図である。図11は、収容部210の第2下壁226を模式的に示した右側面図であり、被加工物5が傾斜面240に対して滑っている状態を示す図である。図12は、収容部210を模式的に示した斜視図であり、収容部210に被加工物5が収容された状態を示す図である。
図10に示すように、収容部210は、通過開口211と、通路213と、載置部215とを有している。通過開口211は、被加工物5が通過する部分である。通過開口211は、所定の開口方向に向かって開口している。ここでは、開口方向は、X軸方向D1の前方側である。すなわち、通過開口211は、前方に向かって開口している。
本実施形態では、図8に示すように、収容部210は、第1上壁221と、第2上壁222と、第1下壁225と、第2下壁226とを有している。第1上壁221は、収容部210の左上部を構成している。第2上壁222は、収容部210の右上部を構成している。ここでは、第1上壁221と、第2上壁222は、Y軸方向D2に離間した状態で配置されている。
第1下壁225は、収容部210の前部かつ左下部を構成している。第1下壁225は、第1上壁221とZ軸方向D3で対向しており、第1上壁221とZ軸方向D3において離間している。第1下壁225は、第1上壁221の下方(ここでは真下)に配置されている。第2下壁226は、収容部210の前部かつ右下部を構成している。第2下壁226は、第2上壁222とZ軸方向D3で対向しており、第2上壁222とZ軸方向D3において離間している。第2下壁226は、第2上壁222の下方(ここでは真下)に配置されている。ここでは、第1下壁225と第2下壁226とは、Y軸方向D2に離間した状態で配置されている。
本実施形態では、通過開口211は、第1上壁221と、第2上壁222と、第1下壁225と、第2下壁226とによって囲まれた開口である。ここでは、第1上壁221は、通過開口211の左上端部を構成している。第2上壁222は、通過開口211の右上端部を構成している。第1下壁225は、通過開口211の左下端部を構成している。第2下壁226は、通過開口211の右下端部を構成している。
本実施形態では、図2に示すように、被加工物5には、アダプタ6が装着されている。図9に示すように、被加工物5は、アダプタ6が装着された状態で収容部210に収容される。ここでは、図2に示すように、アダプタ6には、円形状の嵌合孔6aが形成されている。被加工物5は、嵌合孔6aに嵌合(例えば略嵌合)されることで、アダプタ6に装着される。ここでは、被加工物5に対してアダプタ6を押し下げることで、嵌合孔6aに被加工物5が挿入されて固定される。以下、被加工物5とは、特に記載がない場合には、アダプタ6を含めたものをいう。被加工物5の左部、右部、上部、下部とは、アダプタ6が被加工物5に装着された状態において、アダプタ6を含めた左部、右部、上部、下部のことをいう。そのため、被加工物5の左部、右部、上部、下部と示したとき、左部、右部、上部、下部は、それぞれアダプタ6の一部であることがあり得る。
本実施形態では、図3に示すように、被加工物5は、左端部5aと、右端部5bと、第1部分5cと、第2部分5dとを有している。左端部5aと右端部5bは、左右方向(ここではY軸方向D2)に並んでいる。第1部分5cと第2部分5dは、上下方向(ここではZ軸方向D3)に並んでいる。ここでは、左端部5aおよび右端部5bよりも上方に突出している被加工物5の部分を、第1部分5cという。本実施形態では、第1部分5cは、アダプタ6の上部である。左端部5aおよび右端部5bよりも下方に突出している被加工物5の部分を、第2部分5dという。本実施形態では、第2部分5dは、アダプタ6の下部である。ここでは、左端部5aは、第1部分5cおよび第2部分5dよりも左方に突出した被加工物5の部分である。右端部5bは、第1部分5cおよび第2部分5dよりも右方に突出した被加工物5の部分である。ここでは、左端部5aは、アダプタ6の左端部である。右端部5bは、アダプタ6の右端部である。なお、被加工物5において、左、右、上、下、前、後とは、被加工物5が収容部210に対して適切な向きに配置されている状態における被加工物5の左、右、上、下、前、後のことをいう。
本実施形態では、図3および図8に示すように、被加工物5が収容部210の通過開口211を通過するとき、被加工物5の左端部5aは、第1上壁221と第1下壁225との間を通過する。このとき、被加工物5の右端部5bは、第2上壁222と第2下壁226との間を通過する。また、被加工物5が通過開口211を通過するとき、被加工物5の第1部分5cは、第1上壁221と第2上壁222との間を通過し、被加工物5の第2部分5dは、第1下壁225と第2下壁226との間を通過する。
本実施形態では、図8に示すように、第1上壁221と第1下壁225との間のZ軸方向D3の第1距離D11は、第2上壁222と第2下壁226との間のZ軸方向D3の第2距離D12と異なる。ここでは、第1距離D11は、第2距離D12よりも短い。ここでは、第1上壁221の下端の高さと、第2上壁222の下端の高さは異なる。詳しくは、第1上壁221の下端は、第2上壁222の下端よりも上方に配置されている。第1下壁225の上端の高さと、第2下壁226の上端の高さとは、同じである。
本実施形態では、被加工物5の左端部5aのZ軸方向D3の第1長さL11は、被加工物5の右端部5bのZ軸方向D3の第2長さL12と異なる。ここでは、第1長さL11は、第2長さL12よりも短い。被加工物5の左端部5aおよび右端部5bのそれぞれの下端におけるZ軸方向D3の位置は同じである。左端部5aおよび右端部5bのそれぞれの上端におけるZ軸方向D3の位置は異なる。ここでは、左端部5aの上端は、右端部5bの上端よりも下方に配置されている。ここで、図3および図8に示すように、第1長さL11は、第1距離D11未満である。第2長さL12は、第2距離D12未満である。そのため、通過開口211に被加工物5を通過させるときに、被加工物5の左端部5aを、第1上壁221と第1下壁225との間に通過させることができ、被加工物5の右端部5bを、第2上壁222と第2下壁226との間に通過させることができる。
本実施形態では、第1長さL11と第2長さL12とのうちの長い方(ここでは、右端部5bの第2長さL12)は、第1距離D11と第2距離D12とのうちの短い方(ここでは、第1上壁221と第1下壁225との間の第1距離D11)よりも長い。そのため、仮に被加工物5が左右反転の向きで、被加工物5を通過開口211に挿入させようとした場合には、被加工物5の右端部5bが第1上壁221および第1下壁225に当接し、右端部5bが第1上壁221と第1下壁225との間を通過することができない。よって、被加工物5が左右反転の向きで、通過開口211を通過することを事前に防止することができる。
なお、第1距離D11は、第2距離D12よりも長くてもよい。この場合、被加工物5の左端部5aの第1長さL11は、右端部5bの第2長さL12よりも長いとよい。このとき、第1長さL11は、第2距離D12よりも長いとよい。この場合であっても、被加工物5が左右反転の向きで、通過開口211を通過することを事前に防止することができる。
本実施形態では、図8に示すように、第1上壁221と第2上壁222との間の左右方向(ここではY軸方向D2)の第1左右距離D13は、第1下壁225と第2下壁226との間の左右方向(ここではY軸方向D2)の第2左右距離D14と異なる。ここで、第1左右距離D13とは、被加工物5の第1部分5cが通過する第1上壁221および第2上壁222の部分におけるY軸方向D2の距離のことをいう。同様に、第2左右距離D14は、被加工物5の第2部分5dが通過する第1下壁225および第2下壁226の部分におけるY軸方向D2の距離のことをいう。ここでは、第1左右距離D13は、第2左右距離D14よりも長い。本実施形態では、図3に示すように、被加工物5の第1部分5cの左右方向(ここではY軸方向D2)の第1左右長さL13は、被加工物5の第2部分5dの左右方向(ここではY軸方向D2)の第2左右長さL14と異なる。ここでは、第1左右長さL13は、第2左右長さL14よりも長い。
ここで、図3および図8に示すように、第1左右長さL13は、第1左右距離D13未満である。第2左右長さL14は、第2左右距離D14未満である。そのため、通過開口211に被加工物5を通過させるときに、被加工物5の第1部分5cを、第1上壁221と第2上壁222との間に通過させることができ、被加工物5の第2部分5dを、第1下壁225と第2下壁226との間に通過させることができる。
本実施形態では、第1左右長さL13と第2左右長さL14とのうちの長い方(ここでは、第1部分5cの第1左右長さL13)は、第1左右距離D13と第2左右距離D14とのうちの短い方(ここでは、第1下壁225と第2下壁226との間の第2左右距離D14)よりも長い。そのため、仮に被加工物5が前後反転の向きで、被加工物5を通過開口211に挿入させようとした場合には、被加工物5の第1部分5cが第1下壁225および第2下壁226に当接し、第1部分5cが第1下壁225と第2下壁226との間を通過することができない。よって、被加工物5が前後反転の向きで、通過開口211を通過することを事前に防止することができる。
なお、第1左右距離D13は、第2左右距離D14よりも短くてもよい。この場合、被加工物5の第1部分5cの第1左右長さL13は、第2部分5dの第2左右長さL14よりも短いとよい。このとき、第2左右長さL14は、第1左右距離D13よりも長いとよい。この場合であっても、被加工物5が前後反転の向きで、通過開口211を通過することを事前に防止することができる。
図11に示すように、通路213は、通過開口211を通過した被加工物5が通過するものである。通路213は、通過開口211と連通している。ここでは、通路213は、通過開口211の後方に配置されている。通路213は、通過開口211から後方に向かって延びている。
載置部215は、収容部210内において被加工物5が載置されて固定されるものである。載置部215上において被加工物5のX軸方向D1およびY軸方向D2の位置が固定されている。図11に示すように、載置部215は、通路213の下方に配置され、かつ、通過開口211よりも後方に配置されている。このため、通路213を通過した被加工物5は、自重により下方に移動し、載置部215に支持されて、X軸方向D1およびY軸方向D2の位置が固定される。
本実施形態では、図10に示すように、載置部215は、第1載置部材231と、第2載置部材232とを有している。第1載置部材231は、第1下壁225の後方に配置されており、前後方向(ここではX軸方向D1)に延びている。第1載置部材231には、被加工物5の左端部5a(図3参照)が載置される。第2載置部材232は、第1載置部材231とY軸方向D2に並んで配置されており、ここでは第1載置部材231の右方に配置されている。第2載置部材232は、第2下壁226の後方に配置されており、前後方向(ここではX軸方向D1)に延びている。第2載置部材232には、被加工物5の右端部5b(図3参照)が載置される。
本実施形態では、図11に示すように、収容部210は、傾斜面240を有している。傾斜面240は、通過開口211を通過した被加工物5を、載置部215に向かうようにガイドする面であり、被加工物5の下面と接触するものである。傾斜面240は、通路213の下方(詳しくは、通路213の前部の下方)に配置されている。また、傾斜面240は、載置部215よりも通過開口211側に配置されている。傾斜面240は、通過開口211と載置部215との間に配置されている。傾斜面240は、通過開口211から離れるにしたがって、言い換えると、通過開口211から載置部215に向かうにしたがって下方に傾斜している。
本実施形態では、図10に示すように、傾斜面240は、第1傾斜面241と、第2傾斜面242とを有している。第1傾斜面241は、被加工物5の幅方向(ここではY軸方向D2)の一端(ここでは左端部5a)に接触可能なものである。第1傾斜面241は、第1下壁225の上面に形成されている。第1傾斜面241は、第1下壁225の前端から後端(言い換えると、第1載置部材231)に向かうにしたがって、下方に傾斜している。第2傾斜面242は、第1傾斜面241の右方に配置されている。第2傾斜面242は、被加工物5の幅方向(ここではY軸方向D2)の他端(ここでは右端部5b)に接触可能なものである。第2傾斜面242は、第2下壁226の上面に形成されている。第2傾斜面242は、第2下壁226の前端から後端(言い換えると、第2載置部材232)に向かうにしたがって、下方に傾斜している。
本実施形態では、図10に示すように、収容部210は、位置決め機構217を有している。位置決め機構217は、載置部215において被加工物5の位置を決めるものである。ここでは、位置決め機構217によって、載置部215に対する被加工物5のX軸方向D1およびY軸方向D2の位置が決まり、被加工物5のX軸方向D1およびY軸方向D2の移動が規制される。
位置決め機構217の構成は特に限定されない。ここでは、図2に示すように、被加工物5は、左右方向(ここではY軸方向D2)の端から内方に凹んだ凹部7を有している。凹部7は、被加工物5のアダプタ6に形成されており、被加工物5の前部に位置する。ここでは、凹部7は、第1凹部7aと、第2凹部7bとを有している。第1凹部7aは、被加工物5の左端部5aに形成されており、左端から内方(ここでは右方)に凹んだものである。第2凹部7bは、被加工物5の右端部5bに形成されており、右端から内方(ここでは左方)に凹んだものである。
本実施形態では、図10に示すように、位置決め機構217は、凸部260を有している。図12に示すように、凸部260は、被加工物5の凹部7に嵌まるものである。ここでは、凸部260は、第1凸部261と、第2凸部262とを有している。第1凸部261と、第2凸部262は、左右方向(ここではY軸方向D2)に並んで配置されている。ここでは、第1凸部261は、第1下壁225に形成され、第2凸部262は、第2下壁226に形成されている。詳しくは、第1凸部261は、第1下壁225から右方、ここでは第2下壁226に向かって突出している。第2凸部262は、第2下壁226から左方、ここでは第1下壁225に向かって突出している。第1凸部261は、第1傾斜面241の少なくとも一部よりも下方に配置され、第2凸部262は、第2傾斜面242の少なくとも一部よりも下方に配置されている。ここでは、載置部215に被加工物5が載置されたときに、第1凸部261は、被加工物5の第1凹部7aに嵌まる。また、第2凸部262は、被加工物5の第2凹部7bに嵌まる。このことで、載置部215に対して被加工物5のX軸方向D1およびY軸方向D2の移動が規制され、位置が固定される。
本実施形態では、図12に示すように、ストッカー200は、ストッパー壁270を備えている。ストッパー壁270は、被加工物5が載置部215よりも後方に移動することを防止するものである。ストッパー壁270は、収容部210の載置部215よりも通過開口211と反対側に配置されている。ここでは、ストッパー壁270は、載置部215よりも後方に配置されている。図7に示すように、ストッパー壁270は、ストッカー本体201に設けられておらず、ストッカーカバー202に設けられている。そのため、ストッパー壁270は、ストッカー本体201や収容部210と共に、収容エリアAR1と加工エリアAR2との間を移動するように構成されておらず、収容エリアAR1に配置されるものである。
ここでは、ストッパー壁270は、ストッカーカバー202の後面を構成しており、Y軸方向D2およびZ軸方向D3に広がったものである。収容エリアAR1において、ストッカー本体201がストッカーカバー202に覆われている状態で、図12に示すように、収容部210の後方にストッパー壁270が配置される。本実施形態では、複数の収容部210に対して共通の1つのストッパー壁270が対応している。ストッパー壁270は、複数の収容部210に亘るようにZ軸方向D3に延びている。ここでは、ストッパー壁270のZ軸方向D3の長さは、最も上方に配置された収容部210から、最も下方に配置された収容部210までの距離よりも長い。本実施形態では、収容エリアAR1において、収容部210に被加工物5を収容する際、被加工物5が載置部215よりも後方に移動しようとするとき、被加工物5がストッパー壁270に当接する。そのため、被加工物5は、載置部215よりも後方に移動せずに、載置部215に載置される。
以上、本実施形態に係るストッカー200の構成について説明した。ここでは、ストッカー200の収容部210に被加工物5をユーザが手動で収容するとき、図6に示すように、まずストッカー200を収容エリアAR1に配置させる。そして、図1に示すように、ケース本体10に支持された扉12をユーザが操作して、開口部11を開放させる。このことで、ストッカー200の収容部210は、前方からアクセス可能になる。このような状態で、収容エリアAR1において、ユーザは手で被加工物5を掴み、通過開口211に挿入する。通過開口211に挿入された被加工物5は、図11に示すように、傾斜面240を滑りながら載置部215に向かうように、通路213を通過する。その後、被加工物5の自重によって、被加工物5は載置部215に向かって移動し、載置部215に載置される状態になる。
仮に傾斜面240を滑る被加工物5が載置部215を乗り越えて、載置部215よりも後方に移動しようとする場合には、図12に示すように、被加工物5は、ストッパー壁270に当接するため、後方への移動が規制される。被加工物5は、載置部215に載置されたときに、位置決め機構217の凸部260が、被加工物5の凹部7に嵌まる。このことで、載置部215に対する被加工物5の位置が決まる。
ユーザが収容部210から被加工物5を取り出す際には、まず、収容部210に収容された被加工物5の前部を手で掴む。その後、被加工物5を載置部215よりも上方に移動させる。このとき、位置決め機構217の凸部260と、被加工物5の凹部7との嵌合が解除される。その後、ユーザは、被加工物5を手前に引っ張る。このとき、例えば被加工物5が第1上壁221および第2上壁222に当接するまで、傾斜面240に沿って被加工物5を斜め上に引っ張る。被加工物5が第1上壁221および第2上壁222に当接した後、通過開口211に被加工物5を通過させることで、被加工物5を収容部210から取り出すことができる。
以上、本実施形態では、切削加工機100は、被加工物5を切削加工するものである。図5に示すように、切削加工機100は、ストッカー200を備えている。ストッカー200は、被加工物5が収容されるものである。ストッカー200は、ストッカー本体201と、ストッカー本体201内に配置され、1つの被加工物5が収容される収容部210と、を備えている。図10に示すように、収容部210は、通過開口211と、通路213と、載置部215とを有している。通過開口211は、所定の開口方向(ここでは、前方に向かう方向)に向かって開口し、被加工物5が通過する。通路213は、通過開口211と連通し、通過開口211を通過した被加工物5が通るものである。載置部215は、通路213の下方に設けられ、被加工物5が載置されて位置が固定される。このことによって、ユーザが収容部210に被加工物5を手動で収容する際、ユーザが被加工物5を手で掴んだ状態で、収容部210の通過開口211から被加工物5を収容部210に挿入する。このとき、通過開口211を通過した被加工物5は、収容部210内の通路213を通る。そして、被加工物5が通路213を通っている状態で、被加工物5から手を離す。このことによって、被加工物5は、下方に移動し載置部215に載置された状態で固定される。よって、ユーザは、従来よりも力を要することなく、被加工物5を収容部210に収容することができる。したがって、被加工物5を収容部210に手動で簡単に収容することができる。
本実施形態では、図11に示すように、収容部210は、傾斜面240を有している。傾斜面240は、通路213の下方、かつ、載置部215よりも通過開口211側に配置されている。傾斜面240は、通過開口211から離れるにしたがって下方に傾斜している。このことによって、通過開口211を通過した被加工物5は、傾斜面240の上で滑りながら、載置部215に向かって移動し易い。
本実施形態では、被加工物5は、板状に形成されている。図10に示すように、傾斜面240は、被加工物5の幅方向(ここではY軸方向D2)の一端(ここでは左端部5a(図3参照))に接触可能な第1傾斜面241と、被加工物5の幅方向の他端(ここでは右端部5b(図3参照))に接触可能な第2傾斜面242と、を有している。このことによって、被加工物5において、幅方向の両端が第1傾斜面241と第2傾斜面242に支持されるため、被加工物5を安定させながら、載置部215に向かって移動させることができる。
本実施形態では、図12に示すように、ストッカー200は、収容部210の載置部215よりも通過開口211と反対側に配置され、被加工物5が当接可能なストッパー壁270を備えている。このことによって、仮に通過開口211を通過した被加工物5が、載置部215を乗り越えようとした場合であっても、ストッパー壁270に当接することで、被加工物5の移動が規制される。よって、被加工物5が載置部215を乗り越えることを防止することができる。
本実施形態では、図5に示すように、収容部210は、ストッカー本体201に上下方向(ここではZ軸方向D3)に並んで複数設けられている。ストッパー壁270は、複数の収容部210に亘るように上下方向(ここではZ軸方向D3)に延びている。このことによって、1つのストッパー壁270で、複数の収容部210において、被加工物5が載置部215を乗り越えることを防止することができる。
本実施形態では、図10に示すように、収容部210は、載置部215において被加工物5の位置が決まる位置決め機構217を有している。この位置決め機構217によって、載置部215において被加工物5を適切な位置に配置することができる。
本実施形態では、図2に示すように、被加工物5は、左右方向(ここではY軸方向D2)の端から内方に凹んだ凹部7を有している。図12に示すように、位置決め機構217は、凹部7に嵌まる凸部260を有している。このことによって、被加工物5の凹部7に、位置決め機構217の凸部260を嵌め込むという簡単な方法で、被加工物5を載置部215の適切な位置に配置することができる。
本実施形態では、図2に示すように、被加工物5は、左端から右方に凹んだ第1凹部7aと、右端から左方に凹んだ第2凹部7bと、を有している。図12に示すように、位置決め機構217は、第1凹部7aに嵌まる第1凸部261と、第2凹部7bに嵌まる第2凸部262と、を有している。このことによって、被加工物5の左右の両端において、第1凹部7aが第1凸部261に嵌め込まれ、第2凹部7bが第2凸部262に嵌め込まれる。よって、被加工物5の左右の両端で位置決めが行われるため、より適切な位置に被加工物5を配置することができる。
本実施形態では、図8および図9に示すように、収容部210は、通過開口211の左上端部を構成する第1上壁221と、通過開口211の右上端部を構成する第2上壁222と、通過開口211の左下端部を構成し、第1上壁221と対向する第1下壁225と、通過開口211の右下端部を構成し、第2上壁222と対向する第2下壁226と、を有している。図8に示すように、第1上壁221と第1下壁225との間の上下方向(ここではZ軸方向D3)の第1距離D11は、第2上壁222と第2下壁226との間のZ軸方向D3の第2距離D12とは異なる。図3に示すように、被加工物5の左端部5aの上下方向(ここではZ軸方向D3)の第1長さL11は、被加工物5の右端部5bのZ軸方向D3の第2長さL12と異なる。ここで、第1長さL11は、第1距離D11未満である。第2長さL12は、第2距離D12未満である。第1長さL11と第2長さL12とのうちの長い方(ここでは第2長さL12)は、第1距離D11と第2距離D12とのうち短い方(ここでは第1距離D11)よりも長い。また、第1上壁221の下端の高さと、第2上壁222の下端の高さとは異なる。このように、第1距離D11と、第2距離D12と、第1長さL11と、第2長さL12の大きさの関係を上記のようにすることで、被加工物5の向きが正しい場合には、被加工物5を通過開口211に通過させることができる。一方、被加工物5が左右反転の向きで、被加工物5を通過開口211に挿入させようとした場合には、被加工物5が、第1上壁221、第2上壁222、第1下壁225および第2下壁226の少なくとも何れかに当接し、通過開口211を通過することができない。よって、被加工物5が左右反転の向きで、通過開口211を通過することを事前に防止することができる。
本実施形態では、図8に示すように、第1上壁221と第2上壁222との間の左右方向(ここではY軸方向D2)の第1左右距離D13は、第1下壁225と第2下壁226との間のY軸方向D2の第2左右距離D14とは異なる。図3および図8に示すように、被加工物5は、第1上壁221と第2上壁222との間を通過する第1部分5cと、第1下壁225と第2下壁226との間を通過する第2部分5dと、を有している。図3に示すように、被加工物5の第1部分5cの左右方向(ここではY軸方向D2)の第1左右長さL13は、被加工物5の第2部分5dのY軸方向D2の第2左右長さL14とは異なる。図3および図8に示すように、第1左右長さL13は、第1左右距離D13未満である。第2左右長さL14は、第2左右距離D14未満である。第1左右長さL13と第2左右長さL14とのうちの長い方(ここでは第1左右長さL13)は、第1左右距離D13と第2左右距離D14とのうちの短い方(ここでは第2左右距離D14)よりも長い。このように、第1左右距離D13と、第2左右距離D14と、第1左右長さL13と、第2左右長さL14の大きさの関係を上記のようにすることで、被加工物5の向きが正しい場合には、被加工物5を通過開口211に通過させることができる。一方、被加工物5が上下反転の向きで、被加工物5を通過開口211に挿入させようとした場合には、被加工物5が、第1上壁221、第2上壁222、第1下壁225および第2下壁226の少なくとも何れかに当接し、通過開口211を通過することができない。よって、被加工物5が上下反転の向きで、通過開口211を通過することを事前に防止することができる。
5 被加工物
5a 左端部
5b 右端部
5c 第1部分
5d 第2部分
7 凹部
7a 第1凹部
7b 第2凹部
100 切削加工機
200 ストッカー
201 ストッカー本体
210 収容部
211 通過開口
213 通路
215 載置部
217 位置決め機構
221 第1上壁
222 第2上壁
225 第1下壁
226 第2下壁
240 傾斜面
241 第1傾斜面
242 第2傾斜面
260 凸部
261 第1凸部
262 第2凸部
270 ストッパー壁

Claims (12)

  1. 被加工物を切削加工する切削加工機において、被加工物が収容されるストッカーであって、
    ストッカー本体と、
    前記ストッカー本体内に配置され、1つの被加工物が収容される収容部と、
    を備え、
    前記収容部は、
    所定の開口方向に向かって開口し、被加工物が通過する通過開口と、
    前記通過開口と連通し、前記通過開口を通過した被加工物が通る通路と、
    前記通路の下方に設けられ、被加工物が載置されて位置が固定される載置部と、
    を有する、ストッカー。
  2. 前記収容部は、前記通路の下方、かつ、前記載置部よりも前記通過開口側に配置され、前記通過開口から離れるにしたがって下方に傾斜した傾斜面を有する、請求項1に記載されたストッカー。
  3. 被加工物は、板状に形成され、
    前記傾斜面は、
    被加工物の幅方向の一端に接触可能な第1傾斜面と、
    被加工物の幅方向の他端に接触可能な第2傾斜面と、
    を有する、請求項2に記載されたストッカー。
  4. 前記収容部の前記載置部よりも前記通過開口と反対側に配置され、被加工物が当接可能なストッパー壁を備えた、請求項1から3までの何れか1つに記載されたストッカー。
  5. 前記収容部は、前記ストッカー本体に上下方向に並んで複数設けられ、
    前記ストッパー壁は、複数の前記収容部に亘るように上下方向に延びている、請求項4に記載されたストッカー。
  6. 前記収容部は、前記載置部において被加工物の位置が決まる位置決め機構を有する、請求項1から5までの何れか1つに記載されたストッカー。
  7. 被加工物は、左右方向の端から内方に凹んだ凹部を有し、
    前記位置決め機構は、前記凹部に嵌まる凸部を有する、請求項6に記載されたストッカー。
  8. 被加工物は、
    左端から右方に凹んだ第1凹部と、
    右端から左方に凹んだ第2凹部と、
    を有し、
    前記位置決め機構は、
    前記第1凹部に嵌まる第1凸部と、
    前記第2凹部に嵌まる第2凸部と、
    を有する、請求項6または7に記載されたストッカー。
  9. 前記収容部は、
    前記通過開口の左上端部を構成する第1上壁と、
    前記通過開口の右上端部を構成する第2上壁と、
    前記通過開口の左下端部を構成し、前記第1上壁と対向する第1下壁と、
    前記通過開口の右下端部を構成し、前記第2上壁と対向する第2下壁と、
    を有し、
    前記第1上壁と前記第1下壁との間の上下方向の第1距離は、前記第2上壁と前記第2下壁との間の上下方向の第2距離とは異なり、
    被加工物の左端部の上下方向の第1長さは、被加工物の右端部の上下方向の第2長さと異なり、
    前記第1長さは、前記第1距離未満であり、
    前記第2長さは、前記第2距離未満であり、
    前記第1長さと前記第2長さとのうちの長い方は、前記第1距離と前記第2距離とのうち短い方よりも長い、請求項1から8までの何れか1つに記載されたストッカー。
  10. 前記第1上壁の下端の高さと、前記第2上壁の下端の高さとは異なる、請求項9に記載されたストッカー。
  11. 前記収容部は、
    前記通過開口の左上端部を構成する第1上壁と、
    前記通過開口の右上端部を構成する第2上壁と、
    前記通過開口の左下端部を構成し、前記第1上壁と対向する第1下壁と、
    前記通過開口の右下端部を構成し、前記第2上壁と対向する第2下壁と、
    を有し、
    前記第1上壁と前記第2上壁との間の左右方向の第1左右距離は、前記第1下壁と前記第2下壁との間の左右方向の第2左右距離とは異なり、
    被加工物は、
    前記第1上壁と前記第2上壁との間を通過する第1部分と、
    前記第1下壁と前記第2下壁との間を通過する第2部分と、
    を有し、
    前記第1部分の左右方向の第1左右長さは、前記第2部分の左右方向の第2左右長さとは異なり、
    前記第1左右長さは、前記第1左右距離未満であり、
    前記第2左右長さは、前記第2左右距離未満であり、
    前記第1左右長さと前記第2左右長さとのうちの長い方は、前記第1左右距離と前記第2左右距離とのうちの短い方よりも長い、請求項1から8までの何れか1つに記載されたストッカー。
  12. 請求項1から11までの何れか1つに記載されたストッカーを備え、
    被加工物を切削加工する、切削加工機。
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