JP2023122167A - プリフォーム - Google Patents

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紀敬 引地
Noritaka Hikichi
健 磯川
Takeshi Isokawa
宜典 根本
Yoshinori Nemoto
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Abstract

【課題】容器に求められる特性を与えられる合成樹脂製容器用プリフォームを提供する。【解決手段】合成樹脂製容器用のプリフォーム1は、開口端11からネックリング12までを含む口部10と、口部10に連なり、軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って肉厚が徐々に増加している部分を含むネック下部20と、開口端11と反対側の閉塞端51を含み、ネックリング12に向かうに従って肉厚が徐々に増加している部分を含む底部50と、ネック下部20に連なって軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って肉厚が一定となり始める点を胴部上端31とし、底部50に連なって軸方向に沿ってネックリング12に向かって肉厚が一定となり始める点を胴部下端32とし、胴部上端31から胴部下端32までの領域である胴部30とを備え、胴部30は、軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って肉厚が徐々に増加して減少する厚肉部35を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製容器用のプリフォームに関する。
一般に、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて作製されたボトルなどの容器が知られている。このような容器の製造方法として、射出成形などによって有底筒状のプリフォームを作製し、このプリフォームを二軸延伸ブロー成形によってボトル状に成形する方法が知られている。このようにして製造されたボトルは、各種の飲料品、調味料など容器として広く利用されている。合成樹脂製容器用のプリフォームに係る技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特開2000-334816号公報
本発明は、容器に求められる特性を与えられる合成樹脂製容器用のプリフォームを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、合成樹脂製容器用のプリフォームは、開口端からネックリングまでを含む口部と、前記口部に連なり、軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って肉厚が徐々に増加している部分を含むネック下部と、前記開口端と反対側の閉塞端を含み、前記ネックリングに向かうに従って肉厚が徐々に増加している部分を含む底部と、前記ネック下部に連なって軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って肉厚が一定となり始める点を胴部上端とし、前記底部に連なって軸方向に沿って前記ネックリングに向かって肉厚が一定となり始める点を胴部下端とし、前記胴部上端から前記胴部下端までの領域である胴部とを備え、前記胴部は、軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って肉厚が徐々に増加して減少する厚肉部を含む。
本発明によれば、容器に求められる特性を与えられる合成樹脂製容器用のプリフォームを提供できる。
図1は、実施形態に係るプリフォームの構成例の概略を示す模式図である。 図2は、実施形態に係るプリフォームを用いて形成されるボトルの構成例の概略を示す模式図である。 図3は、第1の変形例に係るプリフォームの構成例の概略を示す模式図である。 図4は、実施形態に係るプリフォームの製造に用いられる金型の構成例の概略を示す模式図である。 図5は、第1の変形例に係るプリフォームの製造に用いられる金型の構成例の概略を示す模式図である。 図6は、第2の変形例に係るプリフォームの構成例の概略を示す模式図である。
一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、合成樹脂製容器に関する。特に、本実施形態は、二軸延伸ブロー成形などによって成形されるボトルの製造に用いられるプリフォームに関する。
図1は、本実施形態に係るプリフォーム1の構成例の概略を示す図である。図1の左側には、プリフォーム1の縦断面形状が模式的に示されている。この図では、分かりやすさのため、横方向に拡大して特に厚さが大きく描かれている。実際のプリフォーム1は、図1に示されるものよりも薄肉である。図1の右側には、左側図に対応するプリフォーム1の各位置における肉厚が示されている。プリフォーム1は、中心軸に対して基本的に対称な形状を有し、一端が開口して他端が閉塞している略有底円筒形状を有する。それぞれの端を開口端11及び閉塞端51と称することにする。
プリフォーム1は、熱可塑性樹脂によって形成される。プリフォーム1は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステル樹脂を用いて形成される。熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレートに限らず、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、非晶ポリアリレート、ポリ乳酸、ポリエチレンフラノエート又はこれらの共重合体などが用いられてもよい。また、これらの樹脂の混合物、あるいは、これらの樹脂と他の樹脂との混合物などが用いられてもよい。また、ポリカーボネート、アクリロニトリル樹脂、ポリプロピレン、プロピレン-エチレン共重合体、ポリエチレンなども使用され得る。
本実施形態のプリフォーム1は、図2に示すようなボトル100の製造に適するプリフォームである。プリフォーム1は例えば二軸延伸ブロー成形といったブロー成形により延伸されて、プリフォーム1からボトル100が形成される。図2に示すボトル100は、例えば飲料品用のボトルであり、例えば容量が2L程度のボトルである。ボトル100は、口部110と、肩部120と、胴部130と、ヒール部151と、底部152とを備える。ボトル100は、胴部130がおおよそ角筒形状を有し、一般に、角形ボトルと称される。図2に示すように、口部110を上にしてボトル100を水平面に正立させたときの姿勢に基づいて規定した上下を用いて以下説明する。
口部110は、内容物の注ぎ口となる円筒状の部位である。口部110の下端には、円環形状に突出したネックリング112が設けられている。ネックリング112の下部から胴部130に向かう肩部120において、ボトル100は径方向に広がっている。胴部130は、ボトル100の大半を占める部位である。胴部130の下端は、ヒール部151を介して閉塞した底部152に連なっている。
胴部130は、上から順に胴上部131と、ウエスト部132と、胴下部133とに分けることができる。ウエスト部132は、胴部130の中央部に設けられた、他の部分よりも径方向に縮められた部分である。ウエスト部132には、図2における正面と背面とに窪み135が設けられている。ボトル100は、人が把持する際に窪み135に指が掛かることで持ちやすい形状を有する。胴上部131及び胴下部133には、胴部130の剛性を向上させるために、円周方向に複数の溝が設けられている。
一般にボトルの軽量化が求められている。図2に示すようなボトル100において、胴部130に対応するプリフォーム1の部分を全体的に同じように薄くすると、ウエスト部132を構成する容器壁も薄くなる。その結果、人がウエスト部132を把持したときにウエスト部132の強度が不足するためにボトル100を扱いにくくなったり、落下などの衝撃によりウエスト部132に設けられた窪み135が反転したりするおそれがある。本実施形態に係るプリフォーム1は、このようなボトル100の胴部130に十分な強度を与えるように、胴部130の特に中央部に相当する箇所が肉厚になるように設計されている。
図1に戻って、プリフォーム1の詳細を説明する。プリフォーム1は、ブロー成形によって延伸されずにそのままボトル100の口部110となる口部10を備える。口部10は、開口端11から、ボトル100のネックリング112になるネックリング12までの領域を含む。
プリフォーム1は、ネックリング12よりも下側がブロー成形により延伸される。プリフォーム1は、ブローされることでボトル100の肩部120におおよそ対応するネック下部20と、胴部130におおよそ対応する胴部30と、ヒール部151及び底部152におおよそ対応する底部50とを備える。ネック下部20及び胴部30は略円筒形状をしており、底部50は略半球形状をしている。
この例では、プリフォーム1のネック下部20の内径は一定である。ボトル100の胴部130の外径が比較的大きいので、ネック下部20の外径は、下側の胴部30に向けて、すなわち、軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って、ある個所から徐々に増加しており、プリフォーム1の肉厚が徐々に増加している。肉厚が徐々に増加している部分を肉厚増加部21と称することにする。図1に示す例では、ネックリング12直下の位置P1から位置P2までは、外径が一定であり、位置P2から位置P3まで外径が徐々に増加しており、位置P2から位置P3までの領域が肉厚増加部21である。
ネック下部20に連なって軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って肉厚が一定となり始める点(位置P3)を胴部上端31とし、ここから下側を胴部30とする。したがって、胴部30の外径の最大部分は、ネックリング12直下の径よりも大きい。
また、底部50も、閉塞端51(位置P8)から上側の胴部30に向けて、すなわち、ネックリング12に向かって、肉厚が徐々に増加している部分を含む。底部50に連なって軸方向に沿ってネックリング12に向かって肉厚が一定となり始める点(位置P7)を胴部下端32とし、ここから上側を胴部30とする。
胴部30は、軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って肉厚が徐々に増加してその後減少する厚肉部35を含む。肉厚が増加し始めるネックリング12側の端(位置P4)を厚肉部上端36と称し、肉厚が減少し終わる底部50側の端(位置P6)を厚肉部下端37と称することにする。厚肉部上端36から厚肉部下端37までの領域を厚肉部35と称することにする。厚肉部35のうち最も肉厚が大きい部分(位置P5)を最大肉厚部38と称することにする。胴部30のうち、厚肉部上端36よりもネックリング12側を上部等厚部34aと称し、厚肉部下端37よりも底部50側を下部等厚部34bと称し、上部等厚部34aと下部等厚部34bとを合わせて等厚部34と称することにする。
厚肉部35が胴部30の軸方向中央部分に設けられていることで、ブロー成形によりボトル100が形成される際に、ボトル100の胴部130の中央付近のウエスト部132を形成する材料の量が十分となり、ウエスト部132の強度が十分確保される。その結果、ウエスト部132を把持しやすくなり、また、ウエスト部132に設けられた窪みが反転するような不良が防がれる。
厚肉部35が設けられる位置は、ボトル100の形状や機能などに応じる。厚肉部35は、ボトルにおいて強度が必要な位置や太くなったり複雑な形状を有したりして材料が必要な位置に対応して設けられる。例えば、最大肉厚部38は、ネックリング12直下から最大肉厚部38までの長さ(位置P1から位置P5までの長さ)が、ネックリング12直下から閉塞端51までの長さ(位置P1から位置P8までの長さ)の40%~60%の範囲となるように、配置され得る。例えば、ボトル100のように、把持する際のバランスを考慮するとボトル100の中央付近が把持しやすい位置と考えられ、この付近について十分な強度や把持しやすい形状が求められることが想定される。
また、例えば、厚肉部上端36は、ネックリング12直下から厚肉部上端36までの長さ(位置P1から位置P4までの長さ)が、ネックリング12直下から閉塞端51までの長さ(位置P1から位置P8までの長さ)の22%~32%の範囲となるように、配置され得る。また、例えば、厚肉部下端37は、ネックリング12直下から厚肉部下端37までの長さ(位置P1から位置P6までの長さ)が、ネックリング12直下から閉塞端51までの長さ(位置P1から位置P8までの長さ)の67%~77%の範囲となるように、配置され得る。
厚肉部35は次のように構成されている。すなわち、プリフォーム1の内径が、厚肉部上端36から最大肉厚部38まで、徐々に減少している。この軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って徐々に内径が減少し始める点を内径縮小開始部42と称し、内径の減少が終了する点を内径縮小終了部43と称し、内径縮小開始部42から内径縮小終了部43までの領域を内径縮小部41と称することにする。胴部30において、内径縮小部41以外の内径が変化していない領域を内径均一部44と称し、内径縮小部41よりもネックリング12側の内径均一部44を上部内径均一部44aと称し、内径縮小部41よりも底部50側の内径均一部44を下部内径均一部44bと称する。
プリフォーム1の外径は、最大肉厚部38から厚肉部下端37まで、徐々に減少している。この軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って徐々に外径が減少し始める点を外径縮小開始部47と称し、外径の減少が終了する点を外径縮小終了部48と称し、外径縮小開始部47から外径縮小終了部48までの領域を外径縮小部46と称することにする。胴部30において、外径縮小部46以外の外径が変化していない領域を外径均一部49と称し、外径縮小部46よりもネックリング12側の外径均一部49を上部外径均一部49aと称し、外径縮小部46よりも底部50側の外径均一部49を下部外径均一部49bと称する。
本実施形態では、内径縮小開始部42の位置は厚肉部上端36の位置に対応しており、内径縮小終了部43の位置は最大肉厚部38の位置に対応している。内径縮小部41において、プリフォーム1の外径は一定であり、上部外径均一部49aとなっている。したがって、内径縮小部41では、内径の減少に応じて肉厚が大きくなっている。また、外径縮小開始部47の位置は最大肉厚部38の位置に対応しており、外径縮小終了部48の位置は厚肉部下端37の位置に対応している。外径縮小部46において、プリフォーム1の内径は一定であり、下部内径均一部44bとなっている。したがって、外径縮小部46では、外径の減少に応じて肉厚が小さくなっている。
本実施形態に限らず、軸方向について、内径縮小終了部43が外径縮小開始部47と同じ位置か、内径縮小終了部43が外径縮小開始部47よりもネックリング12側に位置していれば、内径縮小部41及び外径縮小部46の形状によらず、厚肉部35が形成される。軸方向について、外径縮小開始部47が内径縮小終了部43よりもネックリング12側に位置している場合、内径縮小部41の内面形状及び外径縮小部46の外面形状を適切に設定することによって、厚肉部35が形成される。
本実施形態のように、軸方向について、内径縮小終了部43と外径縮小開始部47とが同じ位置にあると最大肉厚部38は幅を持たない。一方、内径縮小終了部43と外径縮小開始部47とが異なる位置にあって外面と内面とが軸に対して垂直な方向について等距離になっている部分が軸方向に連なっていれば、最大肉厚部38は幅を持つことがある。例えば、軸方向について、内径縮小終了部43が外径縮小開始部47よりもネックリング12側に位置していると、下部内径均一部44bと上部外径均一部49aとが対向する部分では、軸に対して垂直な方向の内面と外面との距離は等距離になるので、最大肉厚部38は幅を持つことになる。
本実施形態では、上部等厚部34aと下部等厚部34bとで肉厚は等しい。しかしながらこれに限らず、上部等厚部34aの肉厚と下部等厚部34bの肉厚とは異なっていてもよい。上部等厚部34aが下部等厚部34bよりも厚くても、下部等厚部34bが上部等厚部34aよりも厚くてもよいが、厚肉部35は、上部等厚部34a及び下部等厚部34bの何れよりも厚い。
本実施形態では、プリフォーム1の全体の質量は、例えば27g以下であり、一例として26.5gであってもよい。例えば、口部10の径が30mmのプリフォーム1の肉厚の一例としては、等厚部34の厚さが2.6mmであり、最大肉厚部38の厚さが2.7mmであってもよい。この一例では、ボトル100において、口部110の質量は5.0gであり、肩部120の質量は4.9gであり、胴上部131の質量は3.3gであり、ウエスト部132の質量は4.3gであり、胴下部133の質量は5.0gであり、ヒール部151及び底部152の質量は4.0gとなり得る。この例では、プリフォーム1の胴部30の全域で厚さが2.6mmの場合と比較して、ボトル100におけるウエスト部132の質量が約10%増加する。このように、最大肉厚部38の肉厚は、等厚部34の肉厚に対して、3%~8%厚くてもよい。この程度厚くすることで、厚肉部35に対応するボトル部分に、求められる機能を付与できる。
[第1の変形例]
第1の変形例について説明する。ここでは、上述の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図3に第1の変形例に係るプリフォーム2の構成例の概略を示す。この図に示すように本変形例に係るプリフォーム2は、口部10から胴部30に至るまで、内径は一定である。一方で、プリフォーム2の肉厚は、図1を参照して説明した上述の実施形態のプリフォーム1の場合と同じように設計されている。したがって、図3に示す第1の変形例に係るプリフォーム2では、その外径が、軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って、肉厚増加部21で徐々に大きくなり、上部等厚部34aで一定であり、厚肉部上端36から最大肉厚部38に至るまで徐々に増加し、最大肉厚部38から厚肉部下端37に至るまで徐々に減少し、下部等厚部34bで一定となっている。このような形状であっても、上述の実施形態のプリフォーム1と同様の効果が得られる。
[射出成形金型について]
上述の実施形態及び第1の変形例に係るプリフォームは、例えば、射出成形又は圧縮成形などによって形成される。ここでは、射出成形によるプリフォームの製造に用いられる金型について説明する。
図4は、図1を参照して説明した上述の実施形態に係るプリフォーム1の製造に用いられる金型210の構成例の概略を示す図である。この図において、ゲートの図示は省略されているが、ゲートは例えば閉塞端51の位置に設けられ得る。図4に示すように、金型210は、コア型211と、キャビティ型である口部型212及び胴型215とを有する。胴型215においてアンダーカットが生じないように、口部型212と胴型215との金型割り位置P11は、胴部上端31の位置に対応している。したがって、胴型215は、プリフォーム1の胴部上端31から閉塞端51側の、胴部30及び底部50の外側の形状を成形する。一方、口部型212は、プリフォーム1の胴部上端31から開口端11側の、口部10及びネック下部20の外側の形状を成形する。口部型212は、割型となっており、第1口部型213及び第2口部型214を有する。
図5は、図3を参照して説明した上述の第1の変形例に係るプリフォーム2の製造に用いられる金型220の構成例の概略を示す図である。図5に示すように、金型220は、コア型221と、キャビティ型である口部型222及び胴型225とを有する。胴型225においてアンダーカットが生じないように、口部型222と胴型225との金型割り位置P12は、最大肉厚部38の位置に対応している。したがって、胴型225は、プリフォーム1の最大肉厚部38から閉塞端51側の、胴部30下側及び底部50の外側の形状を成形する。一方、口部型222は、プリフォーム1の最大肉厚部38から開口端11側の、口部10、ネック下部20及び胴部30上側の外側の形状を成形する。口部型222は、割型となっており、第1口部型223及び第2口部型224を有する。
図4に示した金型210を用いた図1に示したプリフォーム1の製造と、図5に示した金型220を用いた図3に示したプリフォーム2の製造とを比較する。図5に示した金型220の場合に比べて、図4に示した金型210の方が、胴型215が大きく、割型である口部型212が小さい。一般に、胴型215,225のような円筒の金型と比べて、口部型212,222のような割型は、冷却水路の設計においてより制約があるため、冷却能力が低くなりがちである。図4に示す金型210と比較して、図5に示す金型220では、割型である口部型222が比較的大きく、その冷却能力の低さのために、成形サイクルが比較的遅くなってしまう。このため、図4に示した金型210を用いた図1に示したプリフォーム1の製造の方が、効率がよく、より好ましい。
[第2の変形例]
第2の変形例について説明する。ここでは、上述の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図6に第2の変形例に係るプリフォーム3の構成例の概略を示す。このプリフォーム3は、図1を参照して説明した上述の実施形態のプリフォーム1の場合と比較して容量が小さいボトルに適するように構成されている。このプリフォーム3は、例えば容量500mLのボトルのためのプリフォーム3である。したがって、このプリフォーム3では、口部10に対して、ネック下部20、胴部30及び底部50が小さくなっている。一方で、胴部30の中央に厚肉部35が設けられて、中央部が肉厚になっている。
図6に示すように、軸方向に沿ってネックリング12から離れるに従って、プリフォーム3の内径及び外径は次のようになっている。すなわち、胴部上端31に至るまでネック下部20においては、内径及び外径がともに小さくなっている。ここで、外径の縮小よりも内径の縮小の方が大きいので、ネック下部20の肉厚は、ネックリング12から離れるに従って徐々に厚くなっている。
胴部30においては、図1を参照して説明した上述の実施形態のプリフォーム1の場合と同様の構成を有している。すなわち、内径は、胴部上端31から内径縮小開始部42まで一定であり、内径縮小開始部42から内径縮小終了部43までの内径縮小部41において徐々に縮小し、内径縮小終了部43から胴部下端32まで一定である。外径は、胴部上端31から外径縮小開始部47まで一定であり、外径縮小開始部47から外径縮小終了部48までの外径縮小部46において徐々に縮小し、外径縮小終了部48から胴部下端32まで一定である。内径縮小開始部42は外径縮小開始部47よりもネックリング12側にあり、内径縮小終了部43は外径縮小終了部48よりもネックリング12側にあり、内径縮小終了部43と外径縮小開始部47とは対応する位置にある。
したがって、内径縮小開始部42よりもネックリング12側において肉厚が均一な上部等厚部34aが形成され、内径縮小開始部42から内径縮小終了部43(外径縮小開始部47)まで肉厚が徐々に増加して外径縮小開始部47(内径縮小終了部43)から外径縮小終了部48まで肉厚が徐々に減少する厚肉部35が形成され、外径縮小終了部48から底部50側に下部等厚部34bが形成されている。
このように、第2の変形例に係るプリフォーム3でも、胴部30の中央部に厚肉部35が設けられているので、このプリフォーム3は、小容量であっても胴部の中央部に強度が必要であったり材料が必要であったりするデザインを有するボトルを製造するのに適している。
また、第2の変形例に係るプリフォーム3を射出成形により形成する際に用いる金型も、図4を参照して説明した場合と同様に、キャビティ型の口部型と胴型との金型割り位置をネック下部20に対応する位置に設けることができる。例えば金型割り位置は、ネック下部20の肉厚増加部21の上端22や、ネックリング12の直下23などに設けられ得る。その結果、胴型を比較的大きくすることができ、高い生産効率が得られる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
1、2、3 プリフォーム
10 口部
11 開口端
12 ネックリング
20 ネック下部
21 肉厚増加部
22 肉厚増加部の上端
23 ネックリングの直下
30 胴部
31 胴部上端
32 胴部下端
34 等厚部
34a 上部等厚部
34b 下部等厚部
35 厚肉部
36 厚肉部上端
37 厚肉部下端
38 最大肉厚部
41 内径縮小部
42 内径縮小開始部
43 内径縮小終了部
44 内径均一部
44a 上部内径均一部
44b 下部内径均一部
46 外径縮小部
47 外径縮小開始部
48 外径縮小終了部
49 外径均一部
49a 上部外径均一部
49b 下部外径均一部
50 底部
51 閉塞端
100 ボトル
110 口部
112 ネックリング
120 肩部
130 胴部
131 胴上部
132 ウエスト部
133 胴下部
135 窪み
151 ヒール部
152 底部
210 金型
211 コア型
212 口部型
213 第1口部型
214 第2口部型
215 胴型
220 金型
221 コア型
222 口部型
223 第1口部型
224 第2口部型
225 胴型

Claims (8)

  1. 開口端からネックリングまでを含む口部と、
    前記口部に連なり、軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って肉厚が徐々に増加している部分を含むネック下部と、
    前記開口端と反対側の閉塞端を含み、前記ネックリングに向かうに従って肉厚が徐々に増加している部分を含む底部と、
    前記ネック下部に連なって軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って肉厚が一定となり始める点を胴部上端とし、前記底部に連なって軸方向に沿って前記ネックリングに向かって肉厚が一定となり始める点を胴部下端とし、前記胴部上端から前記胴部下端までの領域である胴部と
    を備える合成樹脂製容器用のプリフォームであって、
    前記胴部は、軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って肉厚が徐々に増加して減少する厚肉部を含む、
    プリフォーム。
  2. 前記胴部は、
    軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って徐々に内径が減少している内径縮小部と、
    軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って徐々に外径が減少している外径縮小部と
    を有する、
    請求項1に記載のプリフォーム。
  3. 軸方向について、前記内径縮小部の前記底部の側の端である内径縮小終了部は、前記外径縮小部の前記ネックリングの側の端である外径縮小開始部よりも前記ネックリングの側又は同じ位置にある、請求項2に記載のプリフォーム。
  4. 前記厚肉部の肉厚が最も厚い最大肉厚部は、前記ネックリングから前記最大肉厚部までの長さが前記ネックリングから前記閉塞端までの長さの40%~60%の範囲となるように、配置されている、請求項1乃至3の何れかに記載のプリフォーム。
  5. 前記厚肉部の肉厚が最も厚い最大肉厚部の肉厚は、前記胴部のうち前記厚肉部を除く部分の肉厚に対して、3%~8%厚い、請求項1乃至4の何れかに記載のプリフォーム。
  6. 前記胴部において、前記厚肉部よりも前記ネックリングの側の肉厚と、前記厚肉部よりも前記底部の側の肉厚とは、等しい、請求項1乃至5の何れかに記載のプリフォーム。
  7. 前記ネック下部は、軸方向に沿って前記ネックリングから離れるに従って徐々に外径が増加している部分を含む、請求項1乃至6の何れかに記載のプリフォーム。
  8. 全体の質量が27g以下である、請求項1乃至7の何れかに記載のプリフォーム。

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