JP2023121468A - クレーンの操縦支援システム及び操縦支援システムを有するクレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができるクレーンの操縦支援システム及び操縦支援システムを備えるクレーンを提供する。【解決手段】透過型表示装置2と、虚像画像Imに関する情報Ifを生成する画像処理装置9とを備える操縦支援システム1である。画像処理装置9は、メインフック20aの現在位置Lp及びメインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trについての画像を示す第1虚像画像Im1を表示するための第1虚像画像Im1に関する情報If1を生成する。画像処理装置9は、ブームカメラ19bが撮像した画像Pにおいて特定の対象物についての画像を判別し、特定の対象物についての画像を示す第2虚像画像Im2を表示するための第2虚像画像Im2に関する情報If2を生成する。透過型表示装置2は、使用者の視点から見た第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示する。【選択図】図9

Description

本発明は、クレーンの操縦支援システム及び操縦支援システムを有するクレーンに関する。
従来、作業車両である移動式クレーンを用いて荷物を搬送する場合、移動式クレーンの操縦者は、移動式クレーンのブームを操作するための旋回用操作具、起伏用操作具、伸縮用操作具、荷物を吊り上げまたは吊り下げるためのウインチ用操作具等の複数の操作具を操作する。また、操縦者は、複数の操作具を同時に操作しつつ、作業現場の構造物等に荷物が接触しないように移動式クレーンを操作しなくてはならない。そこで、移動式クレーンは、操縦者が操縦席から認識し難い領域の情報を取得するためにブームカメラ等を有している。移動式クレーンは、搬送中の荷物及び周囲の建造物等の上方からの画像をブームカメラによって取得することができる。例えば、特許文献1の如くである。
特許文献1に記載のクレーンは、ブームの先端に設けられているブームカメラで作業現場の画像及び前記フックに吊り下げられている荷物の画像を取得するとともに、前記画像に荷物を中心とする基準線、目盛、荷物の移動方向を示す有向線分及びフックの旋回軌道等の少なくとも一つを重ねて表示させる。クレーンの操縦者は、操縦者自身の視覚情報、指示者からの情報に加え、ブームカメラの画像情報を総合的に判断してクレーンを操縦する。
特開2019-156538号公報
ブームカメラは、撮像方向及び撮像範囲が限定されている。また、ブームカメラの画像は、操縦者が肉眼よって視認する画像と撮像条件が異なる。よって、クレーンの操縦者は、ブームカメラによってフックの旋回軌道等と人との位置関係を把握した上で、肉眼で周囲の状況を確認しながらクレーンを操縦するために熟練した技術を要する。さらに、ブームの先端に位置するブームカメラの画像では、地上の人など視認することが難しい場合がある。従って、クレーンの操縦者は、ブームカメラからの画像等によって荷物を所望する場所に移動させるために必要な情報を十分に取得することができない。
本発明の目的は、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができるクレーンの操縦支援システム及び操縦支援システムを備えるクレーンの提供を目的とする。
本発明者らは、任意の位置から直感的な操作によって基準部材を所望する方向に所望する速度で移動させることができるクレーンの操縦支援システム及び操縦支援システムを備えるクレーンの構成について検討した。本発明者らは、鋭意検討の結果、以下のような構成に想到した。
本発明に係るクレーンの操縦支援システムは、背景を透過させる表示画面に使用者の視点から見た虚像画像を前記表示画面に表示する透過型表示装置と、旋回台に起伏自在の伸縮ブームを有するクレーンにおけるフックの可動範囲の少なくとも一部を含む範囲における特定の対象物の位置情報を取得する位置情報取得装置と、前記透過型表示装置に表示する虚像画像に関する情報を生成する画像処理装置と、前記位置情報取得装置と前記画像処理装置との間、前記クレーンの制御装置と前記画像処理装置との間及び前記透過型表示装置と前記画像処理装置との間で情報を送信及び受信する通信装置とを備える。
前記画像処理装置は、前記通信装置を介して取得した前記クレーンの位置に関する情報及び前記クレーンの姿勢に関する情報に基づいて、前記フックの現在位置及び前記ブームの旋回中心を基準とする前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を算出する。また、前記画像処理装置は、前記通信装置を介して取得した前記使用者の位置に関する情報に基づいて、前記使用者の視点から見て前記フックの現在位置及び前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道についての画像を示す第1虚像画像を前記表示画面上に表示するための第1虚像画像に関する情報を生成する。また、前記画像処理装置は、前記通信装置を介して取得した前記位置情報取得装置が取得した位置情報において特定の対象物についての位置情報を検出し、前記位置情報取得装置が位置情報を取得する際の条件に関する情報及び前記使用者の位置に関する情報に基づいて、前記特定の対象物の位置を算出し、前記使用者の視点から見て前記特定の対象物についての画像を示す第2虚像画像を前記表示画面上に表示するための第2虚像画像に関する情報を生成する。
前記透過型表示装置は、前記通信装置を介して前記画像処理装置から前記第1虚像画像に関する情報及び前記第2虚像画像に関する情報を取得し、前記使用者の視点から見た前記第1虚像画像及び記第2虚像画像を前記表示画面上に表示する。
上述の操縦支援システムは、透過型表示装置の使用者が視認している前記表示画面の背景に、使用者の視点から見たフックの現在位置及びフックの旋回方向軌道及び径方向軌道である第1虚像画像及び特定の対象物の位置を示す画像である第2虚像画像が重なるように表示画面に表示する。つまり、前記操縦支援システムは、フックの軌道及びフックの軌道に対する人、車両等の特定の対象物の位置を透過型表示装置の使用者である操縦者が把握するための図形情報、文字情報等を前記使用者の視野内の特定の対象物に重ね合わせて表示する。透過型表示装置を使用しているクレーンの操縦者は、フックの現在位置、フックの旋回方向軌道または径方向軌道及び、前記旋回方向軌道及び径方向軌道の近傍に位置する人、車両等の存在を肉眼によって見ている実風景上において認識する。また、前記クレーンの操縦者は、キャビンのピラー等により死角になっている領域においても人、車両等の存在を認識する。更に、透過型表示装置を使用している玉掛者等は、フックの旋回方向軌道及び径方向軌道の位置を肉眼によって見ている実風景上において認識する。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
また、本発明のクレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記画像処理装置は、前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に位置する前記特定の対象物についての強調表示した画像を示す第3虚像画像を前記表示画面上に表示するための第3虚像画像に関する情報を生成する。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、透過型表示装置の前記表示画面と重なる背景に使用者の視点から見た第3虚像画像が更に重なるように前記表示画面に表示する。つまり、前記操縦支援システムは、フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に位置する人、車両等を強調表示する。透過型表示装置の使用者であるクレーンの操縦者は、フックの現在位置、フックの旋回方向軌道及び径方向軌道と人、車両等との位置関係を個別に確認することなく、クレーンによる荷物の搬送時に荷物、フック等に接触する可能性がある人、車両等の存在を肉眼によって見ている実風景上で認識する。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
また、クレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記画像処理装置は、前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に前記使用者が位置する場合、前記使用者に旋回方向軌道及び径方向軌道の近傍に位置している旨の画像を示す第4虚像画像に関する情報を生成する。前記透過型表示装置は、前記通信装置を介して前記画像処理装置から前記第4虚像画像に関する情報を取得すると、前記使用者の視点から見た前記第4虚像画像を前記表示画面上に表示する。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に透過型表示装置の使用者が位置する場合、透過型表示装置の使用者が視認している背景に使用者の視点から見た第4虚像画像が更に重なるように前記表示画面に表示する。前記透過型表示装置の使用者は、第4虚像画像を視認することで、フックの旋回方向軌道または径方向軌道の近傍に位置することを認識する。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
また、本発明の一実施形態に係るクレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記画像処理装置は、前記使用者の視点から見て、前記表示画面と重なる背景の範囲外であって前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に前記特定の対象物が位置する場合、前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に位置する前記特定の対象物の方向を表示する画像を示す第5虚像画像を生成する。前記透過型表示装置は、前記通信装置を介して前記画像処理装置から前記第5虚像画像に関する情報を前記使用者の視点から見た前記第5虚像画像を前記表示画面上に表示する。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、透過型表示装置の使用者の視点から見て、前記表示画面と重なる背景の範囲外であって前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に前記特定の対象物が位置する場合、前記使用者が肉眼で見ている背景に使用者の視点から見た第5虚像画像が更に重なるように前記表示画面に表示する。前記使用者であるクレーンの操縦者は、第5虚像画像を視認することで、肉眼によって見ている実風景の範囲外においてフックの旋回方向軌道または径方向軌道の近傍に位置する人、車両等が存在することを認識する。また、クレーンの操縦者は、視線を第5虚像画像が示す方向に向けることで、フックの旋回方向軌道または径方向軌道の近傍に位置する人、車両等を肉眼によって確認することができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
また、本発明の一実施形態に係るクレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記位置情報取得装置は、レーザによって前記特定の対象物までの距離及び方位を取得するLIDARである。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、人、車両等の特定の対象物の距離及び方位をLIDAR(light detection and ranging)によって取得する。よって、前記操縦支援システムは、LIDARから特定の対象物までの距離が異なっていても距離の差を検出する。前記操縦支援システムは、例えば、地上に位置する人と構造物の上に位置する人との距離及び方位をLIDARで容易に取得することができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
また、本発明の一実施形態に係るクレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記位置情報取得装置は、旋回台に起伏自在の伸縮ブームを有するクレーンにおけるフックの可動範囲の少なくとも一部を含む範囲を撮像する撮像装置である。前記画像処理装置は、前記通信装置を介して、前記撮像装置の画角及び撮像位置に関する情報及び前記撮像装置が撮像した画像を取得する。前記画像処理装置は、前記撮像装置が撮像した画像において特定の対象物についての画像を検出し、前記撮像装置の画角及び撮像位置に関する情報及び前記使用者の位置に関する情報に基づいて、前記特定の対象物の位置を算出し、前記使用者の視点から見て前記特定の対象物についての画像を示す第2虚像画像を前記表示画面上に表示するための第2虚像画像に関する情報を生成する。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、撮像装置によってクレーンにおけるフックの可動範囲の少なくとも一部を含む範囲の画像に基づいてフック、人、車両等の現在位置を検出する。フック、人、車両等が移動していてもリアルタイムで現在位置を検出することができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
また、本発明の一実施形態に係るクレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記撮像装置は、ステレオカメラである。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、人、車両等の特定の対象物の位置を複数のカメラの視差によって認識する。よって、前記操縦支援システムは、ステレオカメラから特定の対象物までの距離が異なっていても距離の差を検出する。前記操縦支援システムは、例えば、地上に位置する人と構造物の上に位置する人とが異なる距離に位置していると認識し、虚像画像の表示態様に反映させる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
他の観点によれば、本発明に係るクレーンの操縦支援システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記画像処理装置は、前記特定の対象物の画像についての教師データ有する。前記画像処理装置は、前記教師データに基づいて機械学習により前記撮像装置が撮像した画像から前記特定の対象物についての画像を検出する。
上述の構成では、前記操縦支援システムは、特定の対象物である人、車両等に関する教師データに基づいて機械学習した結果を用いて、撮像装置が撮像した画像から特定の対象物を識別する。よって、前記操縦支援システムは、前記画像から特定の対象を識別する回数を重ねる度に特定の対象物の識別精度が向上する。よって、前記操縦支援システムは、撮像装置による画像の撮像条件等に左右されることなく特定の対象物を識別する。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を精度よく把握することができる。
本発明の一実施形態に係るクレーンは、上述した前記操縦者支援システムのいずれかを有する。
前記操縦支援システムのいずれか一つを有するクレーンは、前記透過型表示装置を装着した使用者がクレーンの操縦者である場合、クレーンの操縦席から肉眼によって見ている実風景内に、フックの旋回方向軌道または径方向軌道と人、車両等の特定の対象物とがそれぞれ虚像画像として重ねて表示される。クレーンの操縦者は、前記クレーンの操縦席から肉眼で見える風景内において旋回方向軌道または径方向軌道と特定の対象物との位置を虚像画像によって視認できる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握することができる。
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施例のみを定義する目的で使用されるのであって、前記専門用語によって発明を制限する意図はない。
本明細書において、「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」及びそれらの変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分、及び/または、それらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/または、それらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。
本明細書において、「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」、及び/または、それらの等価物は、広義の意味で使用され、“直接的及び間接的な”取り付け、接続及び結合の両方を包含する。さらに、「接続された」及び「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的な電気的接続または結合を含むことができる。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
一般的に使用される辞書に定義された用語は、関連する技術及び本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。
よって、以下の開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
[虚像画像]
本明細書において、虚像画像とは、透過型表示装置において使用者が視認している背景以外の画像、映像であって、透過型表示装置が表示している線、図形、画像、映像、3次元画像、3次元映像を意味する。つまり、虚像画像は、実際に存在しない物体の画像を前記使用者の視点から見た形状の画像に変換することで使用者が視認している背景に重ねて表示しても違和感なく表示可能な画像である。虚像画像は、透過型表示装置において使用者が視認している背景に重ねて表示される。
[視点]
本明細書において、視点とは、対象を見るときの立脚点を意味する。使用者の視点とは、使用者が対象物を視認している際の使用者の対象物に対する位置を意味する。
[虚像画像に関する情報]
本明細書において、虚像画像に関する情報とは、透過型表示装置の使用者の視点から見た任意の基準面上の画像として透過型表示装置の表示画面に虚像画像を表示するために必要な情報を意味する。虚像画像に関する情報は、虚像画像の座標、表示の状態等を含む。
[通信装置]
本明細書において、通信装置とは、画像処理装置と表示装置用制御装置、画像処理装置と入力装置、画像処理装置とクレーンの制御装置との間で情報を送受信する装置を意味する。通信装置は、表示装置用制御装置及び画像処理装置と一体に構成されていてもよい。
[画角]
本明細書において、画角とは、前記撮像素子に実際に撮像される範囲を示す角度を意味する。具体的には、前記画角は、前記光学レンズの光学的中心が撮像素子における受光面の対角をなす二点と作る角度を示す対角画角である。つまり、前記対角画角は、前記光学レンズの焦点距離と前記受光面の対角線の長さとから定まる。前記対角画角は、受光面の大きさが同じ場合、前記光学レンズの焦点距離が長くなるほど小さくなり、前記受光面の対角線が短くなるほど小さくなる。
本発明の一実施形態によれば、操縦支援システム及び操縦支援システムを備えるクレーンは、任意の位置から直感的な操作によって前記クレーンを操縦することができる。
図1は、本発明の1実施形態に係るクレーンの操縦支援システムにおける透過型表示装置が使用者に装着された斜視図を示す。 図2は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムにおける透過型表示装置の斜視図を示す。 図3は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムの制御ブロック図を示す。 図4は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムにおいて機械学習によって画像から人及び車両を判別する過程の模式図を示す。 図5は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムが接続されるクレーンの側面図を示す。 図6は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムが接続されるクレーンの制御ブロック図を示す。 図7は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムが第1虚像画像、第2虚像画像、第3虚像画像、第4虚像画像、第5虚像画像を表示するための情報に必要な情報を生成する際のブロック図を示す。 図8は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムにおいてブームカメラが撮像した画像を示す。 図9は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムにおいて使用者が透過型表示装置において第1虚像画像、第2虚像画像及び第3虚像画像を視認している状態の模式図を示す。 図10は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムにおいて使用者が透過型表示装置において第4虚像画像を視認している状態の模式図を示す。 図11は、本発明の1実施形態に係に係るクレーンの操縦支援システムにおいて使用者が透過型表示装置において第5虚像画像を視認している状態の模式図を示す。
以下に、図1から図4を用いて、本発明の一実施形態に係るクレーンの操縦支援システムについて説明する。図1は、本発明の1実施形態に係るクレーン11の操縦支援システム1における透過型表示装置2が使用者に装着された斜視図である。図2は、クレーン11の操縦支援システム1における透過型表示装置2の斜視図である。図3は、クレーン11の操縦支援システム1の制御ブロック図である。図4は、クレーン11の操縦支援システム1において機械学習によって画像Pから人H及び車両Vを判別する過程の模式図を示す。なお、本実施形態においては、クレーンとしてラフテレーンクレーン(以下、単に「クレーン」と記す)ついて説明を行う。しかしながら、クレーンは、オールテレーンクレーン、トラッククレーンまたは高所作業車等の旋回台を介して起伏可能なブームが設けられた作業車両であればよい。また、以下の説明において、使用者とは、透過型表示装置2を装着している者をいう。
図1と図2とに示すように、作業車両であるクレーン11(図5参照)の操縦支援システム1は、複合現実(Mixed Reality)を用いてクレーン11の操縦を支援するシステムである。操縦支援システム1は、透過型表示装置2と、位置情報取得装置であるブームカメラ19bと、通信装置8と、画像処理装置9とを有する。操縦支援システム1は、透過型表示装置2にクレーン11の基準部材であるメインフック20a(図5参照)の現在位置Lp及びメインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを示す第1虚像画像Im1と、特定の対象物である人H、車両Vの位置を示す第2虚像画像Im2を表示する。なお、特定の対象物は、人H、車両Vに限定するものではない。
透過型表示装置2は、使用者から見て透過型表示装置2の透過型ディスプレイ4の背景Ls(図9参照)を使用者が透過型ディスプレイ4を通じて視認可能な表示装置である。透過型表示装置2は、使用者が身体に装着して使用するウェアラブル端末である。本実施形態において、透過型表示装置2は、眼鏡型のウェアラブル端末として説明する。透過型表示装置2は、使用者であるクレーン11の操縦者に装着されている。透過型表示装置2は、フレーム3と、透過型ディスプレイ4と、表示装置用GNSS受信機5と、表示装置用カメラ6と、表示装置用制御装置7とを有する。
フレーム3は、透過型ディスプレイ4と、表示装置用GNSS受信機5と、表示装置用カメラ6と、表示装置用制御装置7とを支持する。フレーム3は、眼鏡型フレームとして構成されている。フレーム3は、使用者の頭部に装着される。フレーム3は、使用者の鼻と両耳とによって支持される。
透過型ディスプレイ4は、透過率が概ね50%以上のディスプレイである。透過型ディスプレイ4は、バックライト、偏光フィルタ及びカラーフィルタを有さない液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイまたは無機ELディスプレイ等から構成されている。つまり、透過型ディスプレイ4は、使用者と対向している表示画面の背面を覆うバックライト及びフィルタ等の部材が存在しない。従って、透過型ディスプレイ4は、使用者の視点から見て表示画面と重複している背景Lsが透過している。また、透過型ディスプレイ4は、表示画面に透過型ディスプレイ4の機能によって生成された画像である第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を含む虚像画像を表示することができる。
透過型ディスプレイ4は、第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示させない部分において背面から入光した光を透過させる。また、透過型ディスプレイ4は、第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示させる部分において背面から入光した光の少なくとも一部を遮光する。更に、透過型ディスプレイ4は、遮光した部分に第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示する。この際、透過型ディスプレイ4には、使用者の視点から見た第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2が表示される。これにより、透過型ディスプレイ4は、使用者の視点から見た第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2が背景Lsに重ねられた状態を使用者に視認させる。
透過型ディスプレイ4は、フレーム3に設けられている。透過型ディスプレイ4は、フレーム3を装着している使用者の右目の視野範囲と左目の視野範囲とを覆うように位置している。透過型ディスプレイ4は、右目用と左目用との第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を視差画像としてそれぞれ透過型ディスプレイ4に表示可能に構成されている。これにより、透過型ディスプレイ4は、使用者の視野範囲のほぼ全域において立体的な第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を含む虚像画像を表示させることができる。なお、透過型表示装置2において、使用者の視点から見た第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を使用者の視野内に表示させる技術は公知である。
表示装置用GNSS受信機5は、全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System)を構成する受信機である。表示装置用GNSS受信機5は、衛星から測距電波を受信し、表示装置用GNSS受信機5の絶対座標である緯度、経度、標高、方位等を検出するものである。表示装置用GNSS受信機5は、使用者が装着しているフレーム3に設けられている。表示装置用GNSS受信機5は、使用者(操縦者)の位置に関する情報Ifaを検出する(図3参照)。使用者の位置に関する情報Ifaは、透過型表示装置2の緯度、経度、標高及び方位等を含む。つまり、使用者の位置に関する情報Ifaは、透過型表示装置2の位置及び透過型ディスプレイ4が透過させている背景Lsの方向に関する情報を含む。なお、本実施形態において、表示装置用GNSS受信機5は、フレーム3に設けられているが、使用者の位置に関する情報Ifaを検出することができる位置であればよい。例えば、表示装置用GNSS受信機5は、透過型表示装置2を装着している使用者の身体に装着されていればよい。
表示装置用カメラ6は、透過型表示装置2を装着している使用者の視線の方向を撮像する。表示装置用カメラ6は、フレーム3に設けられている。表示装置用カメラ6は、使用者の視点と略等しい位置から使用者の視野範囲と略等しい範囲の画像を撮像するように構成されている。なお、本実施形態において、表示装置用カメラ6は、フレーム3に設けられているが、使用者の視点から使用者の視野範囲を撮像することができる位置であればよい。
図3に示すように、表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4に第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示させる制御装置である。表示装置用制御装置7は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続されている。または、表示装置用制御装置7は、ワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4、表示装置用GNSS受信機5及び表示装置用カメラ6と接続されている。表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して画像処理装置9と接続されている。表示装置用制御装置7は、第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示させる基準面S1に関する情報Ifdを有している。本実施形態において、基準面S1は、地表面に設定されている。基準面S1に関する情報Ifdとは、使用者の視点から見た第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示する位置の基準となる基準面S1の位置、傾きを含む。基準面S1は、使用者が任意に設定することができる。
表示装置用制御装置7は、表示装置用GNSS受信機5から使用者の位置に関する情報Ifaを取得することができる。表示装置用制御装置7は、表示装置用カメラ6から画像を取得することができる。また、表示装置用制御装置7は、画像処理装置9から第1虚像画像Im1に関する情報If1及び第2虚像画像Im2に関する情報If2を取得することができる。表示装置用制御装置7は、取得した第1虚像画像Im1に関する情報If1及び第2虚像画像Im2に関する情報If2に基づいて第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を生成することができる。また、表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4に第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示させることができる。
このように構成される透過型表示装置2は、使用者の頭部に装着された状態で透過型ディスプレイ4の表示画面(以下、単に「透過型ディスプレイ4」と記す)に第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示することができる。また、透過型表示装置2は、第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を透過型ディスプレイ4に表示するために必要な使用者の位置に関する情報Ifaを表示装置用GNSS受信機5によって取得することができる。使用者の位置に関する情報Ifaとは、透過型表示装置2の使用者が位置する緯度、経度、標高及び車両の方位等を含む。透過型表示装置2は、第1虚像画像Im1に関する情報If1及び第2虚像画像Im2に関する情報If2と使用者の位置に関する情報Ifaとに基づいて、背景Lsが透過している透過型ディスプレイ4に使用者の視点から見た第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を表示することができる。これにより、使用者は。透過型表示装置2を通じて第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2が透過型ディスプレイ4の背景Lsに重ね合わせられた状態の画像を視認することができる。
通信装置8は、透過型表示装置2と、画像処理装置9と、クレーン11のクレーン用制御装置30との間で情報を送受信する装置である。通信装置8は、透過型表示装置2の表示装置用制御装置7及び画像処理装置9にそれぞれ設けられている。通信装置8は、クレーン用制御装置30と画像処理装置9との間で情報を送信及び受信する。また、通信装置8は、表示装置用制御装置7と画像処理装置9との間で情報を送信及び受信する。
画像処理装置9は、透過型表示装置2に表示させる第1虚像画像Im1に関する情報If1及び第2虚像画像Im2に関する情報If2を生成する制御装置である。画像処理装置9は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続されている。または画像処理装置9は、ワンチップのLSI等からなる構成でもよい。本実施形態において、画像処理装置9は、透過型表示装置2に設けられている。画像処理装置9は、透過型表示装置2等の動作を制御したり画像データを処理したりするために種々のプログラムおよびデータが格納されている。なお、画像処理装置9は、表示装置用制御装置7またはクレーン用制御装置30と一体に構成されていてもよい。画像処理装置9は、位置情報取得装置であり、撮像装置でもあるクレーン11のブームカメラ19bが撮像した画像Pに含まれる人H及び車両V(図9参照)を判別する判別部9aを有する。画像Pには、地表面等に位置する人H及び車両Vが含まれている。人H及び車両Vは、例えばブームカメラ19bの撮像範囲内の地表面に位置する玉掛者、土木作業員等の人、トラック、建設作業機械等の車両を含む。
画像処理装置9は、通信装置8を介して透過型表示装置2の表示装置用制御装置7に接続されている。画像処理装置9は、通信装置8を介して表示装置用制御装置7から表示装置用GNSS受信機5が検出した使用者の位置に関する情報Ifaを取得する。また、画像処理装置9は、通信装置8を介して表示装置用制御装置7から基準面S1に関する情報Ifdを取得する。画像処理装置9は、ブームカメラ19bの画角、焦点距離等のブームカメラ19bに関する情報を有している。
画像処理装置9は、通信装置8を介してクレーン用制御装置30からクレーン11の位置に関する情報Ifbを取得する。クレーン11の位置に関する情報Ifbとは、クレーン11の旋回中心が位置する緯度、経度、標高及び車両の方位等を含む。
画像処理装置9は、通信装置8を介してクレーン用制御装置30からクレーン11の姿勢に関する情報Ifcを取得する。クレーン11の姿勢に関する情報Ifcとは、クレーン11の旋回角度、ブームの起伏角度、ブーム長さ、メインワイヤロープ24の繰り出し長さ、サブワイヤロープ26の繰り出し長さ、クレーン11の各操作具の操作方向及び操作量を含む。また、クレーン11の姿勢に関する情報Ifcは、クレーン11の基準部材であるメインフック20aの現在位置Lpに関する情報及び位置情報取得装置であるブームカメラ19bが位置情報を含む画像Pを取得する際の条件であるブームカメラ19bの画角、位置等に関する情報を含む。
画像処理装置9は、通信装置8を介してクレーン用制御装置30からブームカメラ19bが撮像した現在の画像Pを単位時間毎に連続して取得する。画像Pには、特定の対象物である人H及び車両Vの画像が含まれる。
画像処理装置9は、使用者の位置に関する情報Ifa、取得したクレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc及び基準面S1に関する情報Ifdに基づいて、第1虚像画像Im1を透過型表示装置2の使用者の視点から見た第1虚像画像Im1として透過型ディスプレイ4上の基準面S1に表示するための第1虚像画像Im1に関する情報If1を生成する。画像処理装置9は、生成した第1虚像画像Im1に関する情報If1を表示装置用制御装置7に送信する。
図4に示すように、画像処理装置9の判別部9aは、取得した画像Pから機械学習の一つであるディープラーニングにより人H及び車両Vを判別する。更に、画像処理装置9は、判別部9aが判別した人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeを生成する。人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeとは、人H及び車両Vがそれぞれ位置する緯度、経度、標高及び車両の方位等を含む。判別部9aは、クレーン11のブームカメラ19bによって撮像された人H及び車両Vの画像が多数含まれる教師データである学習データセットによって公知のパラメータ学習済モデルを学習させた人及び車両画像判別モデルMを有している。判別部9aは、人及び車両画像判別モデルMを用いたディープラーニングにより入力データである画像Pから人H及び車両Vを判別し、出力データとして人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeを生成する。
画像処理装置9は、ブームカメラ19bに関する情報、使用者の位置に関する情報Ifa、クレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc、基準面S1に関する情報Ifd及び人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeに基づいて、第2虚像画像Im2を透過型表示装置2の使用者の視点から見た第2虚像画像Im2として透過型ディスプレイ4上の基準面S1に表示するための第2虚像画像Im2に関する情報If2を生成する。画像処理装置9は、生成した第2虚像画像Im2に関する情報If2を表示装置用制御装置7に送信する。
透過型表示装置2の表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して第1虚像画像Im1に関する情報If1及び第2虚像画像Im2に関する情報If2を取得する。表示装置用制御装置7は、使用者が視認している透過型ディスプレイ4上の基準面S1に第1虚像画像Im1、第2虚像画像Im2及び背景Lsを重ねて表示する。
このように構成される操縦支援システム1の画像処理装置9は、使用者の位置に関する情報Ifa、クレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc及び基準面S1に関する情報Ifdを取得する。また、画像処理装置9は、画像Pからディープラーニングにより人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeを生成する。画像処理装置9は、取得した情報に基づいて、第1虚像画像Im1に関する情報If1を生成する。また、画像処理装置9は、取得した情報及び生成した情報に基づいて、第2虚像画像Im2に関する情報If2を生成する。操縦支援システム1の表示装置用制御装置7は、第1虚像画像Im1に関する情報If1から第1虚像画像Im1を表示し、第2虚像画像Im2に関する情報If2から第2虚像画像Im2を表示する。
以下に、図5と図6とを用いて、本発明の第1実施形態に係るクレーン11について説明する。図5は、操縦支援システム1が接続されるクレーン11の全体構成を示す。図6は、操縦支援システム1が接続されるクレーン11の制御ブロック図を示す。
図5と図6とに示すように、クレーン11は、任意の場所に移動可能な移動式クレーンである。クレーン11は、クレーン用車両12、クレーン装置16、クレーン用制御装置30(図7参照)を有する。
クレーン用車両12は、クレーン装置16を搬送する走行体である。クレーン用車両12は、複数の車輪13を有する。クレーン用車両12は、エンジン14を動力源として走行する。クレーン用車両12は、アウトリガ15を有する。アウトリガ15は、クレーン用車両12の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとを有する。
クレーン装置16は、荷物Wをワイヤロープによって吊り上げる作業装置である。クレーン装置16は、旋回台17、ブーム19、メインフックブロック20、サブフックブロック21、起伏用油圧シリンダ22、メインウインチ23、メインワイヤロープ24、サブウインチ25、サブワイヤロープ26、キャビン27等を具備する。
旋回台17は、クレーン装置16を旋回可能に構成する回転装置である。旋回台17は、円環状の軸受を介してクレーン用車両12のフレーム上に設けられる。旋回台17には、アクチュエータである油圧式の旋回用油圧モータ17aを有する。旋回台17は、旋回用油圧モータ17aによって一方向と他方向とに旋回可能に構成されている。
クレーン用GNSS受信機18(図6参照)は、全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System)を構成する受信機である。クレーン用GNSS受信機18は、衛星から測距電波を受信し、クレーン用GNSS受信機18の絶対座標である緯度、経度、標高、方位等を検出するものである。クレーン用GNSS受信機18は、旋回台17に設けられている。クレーン用GNSS受信機18は、クレーン11の位置に関する情報Ifbを検出する。
ブーム19は、メインワイヤロープ24およびサブワイヤロープ26を支持する伸縮ブームである。ブーム19は、複数のブーム部材から構成されている。ブーム19は、ベースブーム部材の基端が旋回台17の略中央に揺動可能に設けられている。ブーム19は、各ブーム部材を伸縮させるアクチュエータである伸縮用油圧シリンダ19a(図6参照)とブーム部材を起伏させる起伏用油圧シリンダ22を有する。ブーム19は、伸縮用油圧シリンダ19aによって軸方向に伸縮される。また、ブーム19は、撮像装置であるブームカメラ19b及び延長用部材であるジブ19cを有する。ブームカメラ19bは、ブーム19の先端部に位置している。ブームカメラ19bは、ブーム19の起伏角度に関わらずブーム19の先端部から鉛直下方を撮像する。ブーム19の先端部から撮像した鉛直下方の画像Pは、メインフック20aの可動範囲の少なくとも一部を含む範囲を地上よりも障害物が少ない上方から撮像するので、障害物等によりオペレータから把握し難い吊荷、吊荷周辺の情報をより多く得ることができる。
メインフックブロック20とサブフックブロック21とは、荷物Wを吊る部品である。メインフックブロック20は、メインワイヤロープ24が巻き掛けられる複数のフックシーブと、荷物Wを吊るメインフック20aとを有する。サブフックブロック21は、荷物Wを吊るサブフック21aを有する。
起伏用油圧シリンダ22は、ブーム19を起立および倒伏させ、ブーム19の姿勢を保持するアクチュエータである。起伏用油圧シリンダ22のシリンダ部の端部は、旋回台17に起伏自在に連結されている。起伏用油圧シリンダ22のロッド部の端部は、ブーム19のベースブーム部材に揺動自在に連結されている。
メインウインチ23は、メインワイヤロープ24の繰り入れ(巻き上げ)および繰り出し(巻き下げ)を行う装置である。サブウインチ25は、サブワイヤロープ26の繰り入れ(巻き上げ)および繰り出し(巻き下げ)を行う装置である。
キャビン27は、操縦席を覆う筐体である。キャビン27は、旋回台17に搭載されている。キャビン27には、図示しない操縦席が設けられている。操縦席には、クレーン用車両12を走行操作するための走行用操作具28、クレーン装置16のクレーン装置用操作具29等が設けられている(図6参照)。
図6に示すように、クレーン用制御装置30は、クレーン11の各アクチュエータを制御する。クレーン用制御装置30は、キャビン27内に設けられている。クレーン用制御装置30は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続されている。またはクレーン用制御装置30は、ワンチップのLSI等から構成される。クレーン用制御装置30は、各アクチュエータ、切換え弁等の動作を制御したり画像データを処理したりするために種々のプログラムおよびデータが格納されている。クレーン用制御装置30は、クレーン用通信装置30aを有している。クレーン用通信装置30aは、操縦支援システム1の画像処理装置9との間で情報を送信及び受信する。
クレーン用制御装置30は、クレーン用GNSS受信機18に接続されている。クレーン用制御装置30は、クレーン11の位置に関する情報Ifbを取得する。クレーン用制御装置30は、ブームカメラ19bに接続されている。クレーン用制御装置30は、通信装置8を介してブームカメラ19bが撮像した現在の画像Pを単位時間毎に連続して取得する。クレーン用制御装置30は、走行用操作具28およびクレーン装置用操作具29に接続されている。クレーン用制御装置30は、クレーン装置用操作具29の操作により生成される操作信号に基づいて、クレーン装置16の制御信号を生成する。クレーン用制御装置30は、生成した制御信号を各アクチュエータに送信する。
クレーン用制御装置30は、クレーン用通信装置30aを介して操縦支援システム1の画像処理装置9に接続されている。クレーン用制御装置30は、画像処理装置9にクレーン11の位置に関する情報Ifbとクレーン11の姿勢に関する情報Ifcとを送信する。
このように構成されるクレーン11は、走行用操作具28の操作によってクレーン用車両12を任意の位置に移動させることができる。また、クレーン11は、クレーン装置用操作具29の操作によって、ブーム19を旋回、起伏、伸縮させることで荷物Wを任意の位置に搬送することができる。また、クレーン11は、クレーン装置用操作具29の操作によって、メインウインチ23等で荷物Wを吊り上げたり吊り下げたりすることができる。
次に、図7から図11を用いて、操縦支援システム1による操縦支援について説明する。図7は、クレーン11の操縦支援システム1が第1虚像画像Im1、第2虚像画像Im2、第3虚像画像Im3、第4虚像画像Im4、第5虚像画像Im5を表示するための情報に必要な情報を生成する際のブロック図を示す。図8は、クレーン11の操縦支援システム1においてブームカメラ19bが撮像した画像を示す。図9は、クレーン11の操縦支援システム1において使用者が透過型表示装置2において第1虚像画像Im1、第2虚像画像Im2及び第3虚像画像Im3を視認している状態の模式図を示す。図10は、クレーン11の操縦支援システム1において使用者が透過型表示装置2において第4虚像画像Im4を視認している状態の模式図を示す。図11は、クレーン11の操縦支援システム1において使用者が透過型表示装置2において第5虚像画像Im5を視認している状態の模式図を示す。
本実施形態において、軌道の基準となる基準部材は、クレーン11のメインフック20aとする。なお、基準部材は、クレーン11によって搬送される荷物Wでもよい。クレーン11の操縦者は、透過型表示装置2の使用者である。使用者は、透過型表示装置2を頭部に装着した状態でクレーン11を操縦する。さらに、メインフック20aに吊り下げられている荷物Wの設置予定位置の近傍に位置する玉掛者は、透過型表示装置2を頭部に装着している。つまり、玉掛者は、透過型表示装置2の使用者である。
本実施形態において、操縦支援システム1は、画像処理装置9によってディープラーニングにより画像Pから人H及び車両Vを判別する。画像処理装置9は、ブームカメラ19bが撮像した画像Pを取得すると、取得した画像Pから人及び車両画像判別モデルMを用いてディープラーニングにより人H及び車両Vを判別する。画像処理装置9は、判別した人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeを生成する。
<メインフック20aの現在位置Lp及び旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Tr表示>
図7から図9に示すように、操縦支援システム1は、基準部材であるメインフック20aの現在位置Lp、メインフック20aの旋回方向軌道Ttまたは径方向軌道Trを第1虚像画像Im1として透過型表示装置2に表示する。第1虚像画像Im1は、メインフック20aの現在位置Lpを基準として、ブーム19が旋回した際にメインフック20aが通過する軌道である旋回方向軌道Tt、またはブーム19が起伏または伸縮した際にメインフック20aが通過する軌道である径方向軌道Trの少なくとも一つを含む。なお、第1虚像画像Im1は、メインフック20aの現在位置Lpから目標位置までの直線軌道等、操縦者が任意に設定した軌道を表示させてもよい。
図7に示すように、操縦支援システム1の画像処理装置9は、通信装置8を介して表示装置用制御装置7から使用者の位置に関する情報Ifa、基準面S1に関する情報Ifd及び現在の画像Pを取得する。また、画像処理装置9は、クレーン用制御装置30からクレーン11の位置に関する情報Ifb及びクレーン11の姿勢に関する情報Ifcを取得する。また、画像処理装置9は、通信装置8を介してクレーン用制御装置30からブームカメラ19bが撮像した現在の画像Pを単位時間毎に連続して取得する。
画像処理装置9は、取得したクレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc及び基準面S1に関する情報Ifdに基づいて、メインフック20aの現在位置Lp、メインフック20aの現在位置Lpを基準としてメインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを表示するための絶対座標の集合である第1基準座標C1を算出する。画像処理装置9は、取得した使用者の位置に関する情報Ifa及び算出した第1基準座標C1に基づいて、メインフック20aの現在位置Lpを基準として使用者の視点から見た第1虚像画像Im1を透過型ディスプレイ4上に表示するための第1虚像画像Im1に関する情報If1を生成する。画像処理装置9は、生成した第1虚像画像Im1に関する情報If1を表示装置用制御装置7に送信する。表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して第1虚像画像Im1に関する情報If1を取得する。
図8に示すように、画像処理装置9の判別部9aは、人及び車両画像判別モデルMを用いたディープラーニングを用いて、画像Pに人H及び車両Vが含まれているか否かを判別する。画像処理装置9は、判別部9aが画像Pに人Hまたは車両Vの少なくとも一つが含まれていると判別した場合、出力データとして人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeを生成する。
図7に示すように、画像処理装置9は、ブームカメラ19bに関する情報、使用者の位置に関する情報Ifa、クレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc、基準面S1に関する情報Ifd及び人H及び車両Vの位置に関する情報Ifeに基づいて、画像Pに含まれる人H及び車両Vを囲い枠で囲んで表示するための絶対座標の集合である第2基準座標C2を算出する。画像処理装置9は、取得した使用者の位置に関する情報Ifa及び算出した第2基準座標C2に基づいて、使用者の視点から見た第2虚像画像Im2を透過型ディスプレイ4上の基準面S1に表示するための第2虚像画像Im2に関する情報If2を生成する。画像処理装置9は、第2虚像画像Im2に関する情報If2を表示装置用制御装置7に送信する。表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して第2虚像画像Im2に関する情報If2を取得する。
図9に示すように、表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4上に第1虚像画像Im1に関する情報If1に基づいて第1虚像画像Im1を表示する。表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4を通して使用者が視認しているメインフック20aを中心として透過型ディスプレイ4における基準面S1と重なる部分に使用者の視点から見たメインフック20aの現在位置Lp、メインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを表示する。表示装置用制御装置7は、第1虚像画像Im1に関する情報If1を取得する度に、新たな第1虚像画像Im1を表示する。
表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4上に第2虚像画像Im2に関する情報If2に基づいて第2虚像画像Im2を表示する。表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4を通して使用者が視認している人H及び車両Vと重なる透過型ディスプレイ4上の一部に使用者の視点から見たH及び車両Vを囲い枠によって表示する。表示装置用制御装置7は、第2虚像画像Im2に関する情報If2を取得する度に、新たな第2虚像画像Im2を表示する。表示装置用制御装置7は、メインフック20aの移動に合わせて第1虚像画像Im1の表示位置を変更する。
使用者は、透過型表示装置2によって透過型ディスプレイ4の背景Lsに含まれるメインフック20aを基準として基準面S1である地表面に第1虚像画像Im1であるメインフック20aの現在位置Lp、旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trが表示されているように認識する。使用者は、メインフック20aの移動に合わせて第1虚像画像Im1の表示位置が変更されているように認識する。
使用者は、透過型表示装置2によって透過型ディスプレイ4の背景Lsに含まれる基準面S1である地表面上の人H及び車両Vに第2虚像画像Im2である囲み枠が重ねて表示されているように認識する。また、使用者は、人H及び車両Vの移動に合わせて第2虚像画像Im2の表示位置が変更されているように認識する。
上述の操縦支援システム1は、使用者が視認している透過型ディスプレイ4の背景Lsに使用者の視点から見たメインフック20aの軌道である第1虚像画像Im1が重なるように透過型ディスプレイ4に表示する。また、操縦支援システム1は、使用者が視認している透過型ディスプレイ4の背景Lsに使用者の視点から見た人H及び車両Vを囲む囲み枠である第2虚像画像Im2が重なるように透過型ディスプレイ4に表示する。操縦支援システム1は、メインフック20aの軌道に対する人H及び車両Vの位置関係についての視覚情報を任意の位置にいる使用者に提供する。つまり、操縦支援システム1は、透過型表示装置2を使用しているクレーン11の操縦者がメインフック20aの移動に際して周囲の人H及び車両Vの存在を肉眼によって見ている実風景上において予め確認することができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握するこができる。
<基準部材の近傍に位置する人H及び車両Vの強調表示>
図7と図9とに示すように、操縦支援システム1は、メインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを基準とする所定の範囲A内(以下、単に「所定の範囲A内」と記す)に位置する人H及び車両Vを強調表示する第3虚像画像Im3を透過型表示装置2に表示してもよい。所定の範囲A内とは、メインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trに対して水平に直交する方向に所定の幅を有する領域における鉛直方向の投影空間である。
図7に示すように、画像処理装置9は、算出した第1基準座標C1に基づいてメインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを基準とする所定の範囲Aを示す絶対座標の集合である所定範囲座標C1Aを算出する。画像処理装置9は、判別部9aが画像Pから判別した人H及び車両Vが所定範囲座標C1A内に位置しているか否かを判定する。画像処理装置9は、人H及び車両Vが所定範囲座標C1A内に位置している場合、所定範囲座標C1A内に位置する人H及び車両Vの位置に関する情報Iffを生成する。所定範囲座標C1A内に位置する人H及び車両Vの位置に関する情報Iffとは、所定範囲座標C1A内の人H及び車両Vがそれぞれ位置する緯度、経度、標高及び車両の方位等を含む。
画像処理装置9は、ブームカメラ19bに関する情報、使用者の位置に関する情報Ifa、クレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc、基準面S1に関する情報Ifd及び所定範囲座標C1A内に位置する人H及び車両Vの位置に関する情報Iffに基づいて、所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vを囲い枠で囲んで表示するための絶対座標の集合である第3基準座標C3を算出する。画像処理装置9は、取得した使用者の位置に関する情報Ifa及び算出した第3基準座標C3に基づいて、使用者の視点から見た第3虚像画像Im3を透過型ディスプレイ4上の基準面S1に表示するための第3虚像画像Im3に関する情報If3を生成する。画像処理装置9は、第3虚像画像Im3に関する情報If3を表示装置用制御装置7に送信する。表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して第3虚像画像Im3に関する情報If3を取得する。
図9に示すように、表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4上に第3虚像画像Im3に関する情報If3に基づいて第3虚像画像Im3を表示する。第3虚像画像Im3は、人H及び車両Vの位置を示す第1虚像画像Im1に更に重ねて強調表示する囲み枠等の図形である。表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4を通して使用者が視認している人H及び車両Vと重なる透過型ディスプレイ4上の一部に使用者の視点から見た人H及び車両Vを更に囲い枠によって囲む。表示装置用制御装置7は、第3虚像画像Im3に関する情報If3を取得する度に、新たな第3虚像画像Im3を表示する。
使用者は、透過型表示装置2によって透過型ディスプレイ4の背景Lsに含まれる基準面S1上の人H及び車両Vに第3虚像画像Im3である囲み枠が重ねて表示されているように認識する。よって、使用者は、複数の人H及び車両Vのうち第3虚像画像Im3によって強調表示された一部の人H及び車両Vに注視する。また、使用者は、人H及び車両Vの移動に合わせて第3虚像画像Im3の表示位置が変更されているように認識する。
上述の操縦支援システム1は、使用者が視認している透過型ディスプレイ4の背景Lsに使用者の視点から見た所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vに第3虚像画像が重なるように透過型ディスプレイ4に表示する。操縦支援システム1は、透過型表示装置2を使用しているクレーン11の操縦者が肉眼によって見ている複数の人H及び車両Vのうち、メインフック20aまたはメインフック20aが搬送している荷物Wに接触する可能性がある人H及び車両Vの位置についての視覚情報を使用者に提供する。つまり、操縦支援システム1は、透過型表示装置2を使用しているクレーン11の操縦者がメインフック20aの移動に際してより注意を払う必要がある人H及び車両Vの存在を肉眼によって見ている実風景上において予め確認することができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握するこができる。
<基準部材の軌道近傍に位置する使用者への警告表示>
図7と図10とに示すように、操縦支援システム1は、所定の範囲A内に位置する透過型表示装置2の使用者に所定の範囲A内に位置している旨を伝える第4虚像画像Im4を透過型表示装置2に表示してもよい。
図7に示すように、画像処理装置9は、取得した使用者の位置に関する情報Ifaと算出した所定範囲座標C1A内に基づいて、透過型表示装置2の使用者が所定の範囲A内に位置しているか否かを判定する。画像処理装置9は、透過型表示装置2の使用者が所定の範囲A内に位置する場合、所定の範囲A内に位置する使用者の位置に関する情報Ifgを生成する。所定の範囲A内に位置する使用者に関する情報Ifgとは、所定の範囲A内の使用者がそれぞれ位置する緯度、経度、標高及び車両の方位等を含む。
画像処理装置9は、使用者の位置に関する情報Ifa及び所定の範囲A内に位置する使用者の位置に関する情報Ifgに基づいて、所定の範囲A内に位置する旨の警告を示す第4虚像画像Im4を透過型ディスプレイ4に表示するための第4虚像画像Im4に関する情報If4を生成する。画像処理装置9は、生成した第4虚像画像Im4に関する情報If4を、所定の範囲A内に位置する使用者の表示装置用制御装置7に送信する。表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して第4虚像画像Im4に関する情報If4を取得する。
図10に示すように、表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4上に第4虚像画像Im4に関する情報If4に基づいて第4虚像画像Im4を表示する。第4虚像画像Im4は、メインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Tr(不図示)を基準とする所定の範囲Aに位置していることを示す図形、文字情報等である。表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4に使用者が容易に視認できる位置、態様で第4虚像画像Im4を表示する。表示装置用制御装置7は、一定期間以上、第4虚像画像Im4に関する情報If4を取得しない時間が継続すると、第4虚像画像Im4の表示を停止する。
上述の操縦支援システム1は、透過型表示装置2の使用者が所定の範囲A内に位置する場合、その使用者が使用する透過型表示装置2に警告を示す表示である第4虚像画像Im4を表示する。操縦支援システム1は、透過型表示装置2を使用している玉掛者等に対して、メインフック20aの現在位置Lp、メインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを示す第1虚像画像Im1と、メインフック20aまたはメインフック20aが搬送している荷物Wに接触する可能性がある範囲に位置する旨の第4虚像画像Im4を表示する。つまり、操縦支援システム1は、メインフック20aに対してより注意を払う必要がある透過型表示装置2の使用者が肉眼によって見ている実風景上においてメインフック20aとの位置関係を予め確認することができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握するこができる。
<基準部材の近傍に位置する人H及び車両Vの方向表示>
図7と図11に示すように、操縦支援システム1は、所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vの使用者から見た方向を表示する第5虚像画像Im5を透過型表示装置2に表示してもよい。
図7に示すように、画像処理装置9は、人H及び車両Vが所定の範囲A内に位置している場合、所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vの位置に関する情報Iffを生成する。画像処理装置9は、使用者の位置に関する情報Ifa及び所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vの位置に関する情報Iffに基づいて、透過型表示装置2の使用者の視点から見て表示画面である透過型ディスプレイ4と重なる背景Lsの範囲内において所定の範囲A内に位置する人H及び車両V含まれるか否か判定する。画像処理装置9は、使用者の視点から見て透過型ディスプレイ4と重なる背景Lsの範囲内において所定の範囲A内に位置する人H及び車両V含まれない場合、所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vの方向を示す第5虚像画像Im5を透過型ディスプレイ4に表示するための第5虚像画像Im5に関する情報If5を生成する。画像処理装置9は、第5虚像画像Im5に関する情報If5を表示装置用制御装置7に送信する。表示装置用制御装置7は、通信装置8を介して第5虚像画像Im5に関する情報If5を取得する。
図11に示すように、表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4上に第5虚像画像Im5に関する情報If5に基づいて第5虚像画像Im5を表示する。第5虚像画像Im5は、所定の範囲A内に含まれる人H及び車両Vの方向を表示する矢印等の図形である。表示装置用制御装置7は、透過型ディスプレイ4に使用者が確実に視認できる位置、態様で第5虚像画像Im5を表示する。表示装置用制御装置7は、一定期間以上、第5虚像画像Im5に関する情報If5を取得しない時間が継続すると、第5虚像画像Im5の表示を停止する。
上述の操縦支援システム1は、所定の範囲A内に位置する人H及び車両Vを透過型表示装置2の使用者が肉眼によって見ることができない場合、その使用者の位置を基準としてメインフック20aの旋回方向軌道Tt及び径方向軌道Trを基準とする所定範囲内に位置する人H及び車両Vの方向を示す図形である第5虚像画像Im5を表示する。つまり、操縦支援システム1は、メインフック20aの移動に際してより注意を払う必要がある人H及び車両Vが使用者の肉眼によって見ている実風景上に位置しない場合、使用者に人H及び車両Vを視認するように促すことができる。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係を直感的に把握するこができる。
<他の実施形態>
上述の実施形態において、操縦支援システム1は、単眼カメラであるブームカメラ19bを撮像装置として画像Pを取得している。しかしながら、ブームカメラ19bは、ブームカメラ19bと人H及び車両Vとの距離を画像Pから検出するために撮像装置をステレオカメラで構成してもよい。ステレオカメラで構成された撮像装置は、例えば地表面に位置している特定の対象物と建造物の屋上に位置している特定の対象物とが含まれている画像からそれぞれの特定の対象物の位置関係を検出することができる。つまり、操縦支援システムは、画像処理装置によって撮像装置から特定の対象物までの距離を考慮した第2虚像画像Im2、第3虚像画像Im3及び第4虚像画像Im4を透過型表示装置に表示する。これにより、クレーンのフックの軌道と特定の対象物との位置関係をより正確に検出し、直感的に把握するこができる。
上述の構成では、操縦支援システム1は、人H、車両V等の特定の対象物の距離及び方位をブームカメラ19bが撮像した画像Pに基づいて算出している。しかしながら、操縦支援システムは、位置情報取得装置としてレーザによって人、車両等の特定の対象物の距離及び方位をLIDAR(light detection and ranging)によって取得する構成でもよい。LIDARは、レーザを走査しながら対象物に対して照射し、レーザの散乱、反射光を観測することで、レーザの発振源から対象物までの距離、方位を計測したり対象物の性質を特定したりする公知の技術である。なお、LIDARを使用する場合、クレーン11の姿勢に関する情報Ifcには、LIDARが特定の対象物の距離及び方位を位置情報として取得する際の条件に関する情報であるLIDARの位置、レーザの照射条件、照射範囲等を含む。
上述の実施形態において、画像処理装置9の判別部9aは、機械学習に含まれるディープラーニングにより人H及び車両Vを判別する。しかしながら、操縦支援システムは、それぞれを識別するマーカを有する人H及び車両Vを撮像した画像Pから人H及び車両Vを検出する構成でもよい。操縦支援システムは、教師データである学習データセットによる機械学習を行う必要がない。また、人Hの性別、年齢、所属など画像から判別できない情報によって人H及び車両Vを判別することができる。
上述の実施形態において、操縦支援システム1は、人H及び車両Vを示す第1虚像画像Im1として囲み枠を透過型表示装置2に表示する。しかしながら、操縦支援システム1は、人及び車両の存在を示すものであれば文字、矢印、着色等でもよい。
上述の実施形態において、操縦支援システム1は、クレーン11のブームカメラ19bを撮像装置として画像Pを取得している。しかしながら、操縦支援システムは、撮像装置としてブームカメラ19b以外のカメラを撮像装置としてもよい。操作支援システムは、例えば、撮像装置として、表示装置用カメラ6、クレーン11の車体カメラ、工事現場に設置したカメラ及びドローンに搭載したカメラ等が撮像した画像を取得してもよい。
上述の実施形態において、周囲の構造物等との接触を抑制するためにクレーン装置16の可動範囲が抑制されている場合、画像処理装置9は、使用者の視点から見て透過型ディスプレイ4上にメインフック20aの可動範囲を示す虚像画像に関する情報を生成してもよい。画像処理装置9は、通信装置8を介してクレーン用制御装置30からクレーン11の可動範囲の制限に関する情報を取得する。画像処理装置9は、画像Pにおいて判別部9aが判別した人H及び車両Vがクレーン装置16の可動範囲外に位置する場合、第3虚像画像Im3に関する情報If3、第4虚像画像Im4に関する情報If4、第5虚像画像Im5に関する情報If5を生成しない。すなわち、操縦支援システム1は、使用者の透過型表示装置2に第3虚像画像Im3、第4虚像画像Im4、第5虚像画像Im5を表示しない。これにより、クレーン11の操縦者である使用者は、可動範囲外に位置する人H及び車両Vについて注意を払うことがない。
上述の各実施形態において、クレーン11の操縦支援システム1は、第1虚像画像Im1、第2虚像画像Im2、第3虚像画像Im3、第4虚像画像Im4及び第5虚像画像Im5のいずれかを透過型表示装置2に表示させている。しかしながら、操縦支援システム1は、第1虚像画像Im1から第5虚像画像Im5の少なくとも一つを透過型表示装置2の使用者が任意に選択して表示させてもよい。また、操縦支援システム1は、上述の実施形態で表示している虚像画像に限らず、クレーン11の操縦を支援する虚像画像を表示するものであればよい。
また、上述の各実施形態において、クレーン11の操縦支援システム1の透過型表示装置2は、クレーン11の操縦者に装着されている。しかしながら、透過型表示装置2は、クレーン11の操縦者とクレーン11の操縦者以外の作業者の少なくとも一人が装着してもよい。例えば、クレーン11の操縦者と玉掛者とがそれぞれ透過型表示装置2を装着している場合、操縦支援システム1は、それぞれの透過型表示装置2に同一のクレーン11の姿勢に関する情報Ifcに基づいた同一または異なる種類の虚像画像を表示させる。これにより、クレーン11の操縦者と玉掛者は、それぞれの位置における視野内において同一のクレーン11の姿勢に関する情報Ifcに基づいた虚像画像を視認しているので、荷物Wに対するメインフック20aの位置等をより正確に共有することができる。
また、上述の実施形態として、操縦支援システム1は、クレーン11の操縦支援システム1として構成されている。しかしながら、操縦支援システム1は、作業車両である高所作業車の操縦支援システムとして構成されていてもよい。高所作業車の操縦支援システムは、通信装置を介して使用者の位置に関する情報、高所作業車の位置に関する情報、高所作業車の姿勢に関する情報及び虚像画像を表示する基準となる基準面の位置と姿勢とを含む基準面に関する情報を取得する。前記高所作業車の操縦支援システムの画像処理装置は、高所作業車によって移動される基準部材であるバケットの現在位置において使用者の視点から見たバケットの旋回方向軌道及び径方向軌道を示す虚像画像を前記透過型表示装置上に表示させるための虚像画像に関する情報を生成する。前記透過型表示装置は、高所作業車についての虚像画像に関する情報を取得し、虚像画像を表示画面上に表示する。
また、上述の各実施形態において、クレーン11の操縦支援システム1は、透過型表示装置2によって第1虚像画像Im1から第5虚像画像Im5の少なくとも一つを表示している。しかしながら、クレーン11の操縦支援システムは、基準部材を撮像しているブームカメラ19bの撮像画像上に第1虚像画像から第5虚像画像の少なくとも一つを表示してもよい。第1虚像画像から第5虚像画像の少なくとも一つは、タッチパネル等の表示画面上で操作することができる。
また、上述の各実施形態において、透過型表示装置2は、第1虚像画像Im1及び第2虚像画像Im2を透過型ディスプレイ4に表示するために必要な使用者の位置に関する情報Ifaを表示装置用GNSS受信機5によって取得している。しかしながら、透過型表示装置は、特定位置のマーカを認識することで透過型表示装置の位置を算出してもよい。透過型表示装置は、例えばクレーン11のキャビン27内に位置するマーカを認識することで透過型表示装置の位置を算出する。また、透過型表示装置は、算出した位置を基準として慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)による位置の算出を行う。
また、上述の各実施形態において、透過型表示装置2は、使用者が身体に装着して使用するウェアラブル端末である。しかしなら、透過型表示装置は、使用者の視点から見て背景Lsを透過させる表示画面に前記使用者の視点から見た虚像画像を重畳して視認させる表示装置であればよい。透過型表示装置は、例えばキャビンのフロントガラスを表示画面として、操縦席の操縦者の視点から見た虚像画像を表示させるヘッドアップディスプレイでもよい。
また、上述の各実施形態において、画像処理装置9は、取得したクレーン11の位置に関する情報Ifb、クレーン11の姿勢に関する情報Ifc及び基準面S1に関する情報Ifdに基づいて、メインフック20aの現在位置Lp等を表示するための絶対座標の集合である第1基準座標C1を算出している。しかしながら、画像処理装置は、クレーンの位置に関する情報、クレーンの姿勢に関する情報及び基準面に関する情報に加えて、ブームカメラが撮像した画像Pに基づいてメインフックの現在位置等を表示するための絶対座標の集合である第1基準座標を算出してもよい。これにより、画像処理装置は、メインフックが揺れていてもメインフックの位置を検出することができる。
また、上述の各実施形態において、操縦支援システム1は、透過型表示装置2の使用者が所定の範囲A内に位置する場合、その使用者が使用する透過型表示装置2に警告を示す表示である第4虚像画像Im4を表示する。しかしながら、操縦支援システムは、前記操縦支援システムに登録されているスマートフォン、ウェアラブル端末等の携帯端末に所定の範囲に位置する旨の信号を送信してもよい。前記操縦支援システムは、取得した携帯端末の位置情報から携帯端末が所定の範囲内に位置すると判断した場合、該当する携帯端末に対して振動、警告音等の信号を送信する。
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 操縦支援システム
2 透過型表示装置
3 フレーム
4 透過型ディスプレイ
5 表示装置用GNSS受信機
6 表示装置用カメラ
7 表示装置用制御装置
8 通信装置
9 画像処理装置
11 クレーン
19b ブームカメラ
21a メインフック(基準部材)
30 クレーン用制御装置
Lp 現在位置
Ifa 使用者の位置に関する情報
Ifb クレーンの位置に関する情報
Ifc クレーンの姿勢に関する情報
Ifd 基準面に関する情報
Ife 人及び車両の位置に関する情報
Iff 所定の範囲内に位置する人及び車両の位置に関する情報
Im1 第1虚像画像
Im2 第2虚像画像
Im3 第3虚像画像
Im4 第4虚像画像
Im5 第5虚像画像
C1 第1基準座標
C2 第2基準画像
C3 第3基準座標
If1 第1虚像画像に関する情報
If2 第2虚像画像に関する情報
If3 第3虚像画像に関する情報
If4 第4虚像画像に関する情報
If5 第5虚像画像に関する情報

Claims (9)

  1. 背景を透過させる表示画面に使用者の視点から見た虚像画像を表示する透過型表示装置と、
    旋回台に起伏自在の伸縮ブームを有するクレーンにおけるフックの可動範囲の少なくとも一部を含む範囲における特定の対象物の位置情報を取得する位置情報取得装置と、
    前記透過型表示装置に表示する虚像画像に関する情報を生成する画像処理装置と、
    前記位置情報取得装置と前記画像処理装置との間、前記クレーンの制御装置と前記画像処理装置との間及び前記透過型表示装置と前記画像処理装置との間で情報を送信及び受信する通信装置とを備える、クレーンの操縦支援システムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記通信装置を介して取得した前記クレーンの位置に関する情報及び前記クレーンの姿勢に関する情報に基づいて、前記フックの現在位置及び前記ブームの旋回中心を基準とする前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を算出し、
    前記通信装置を介して取得した前記使用者の位置に関する情報に基づいて、前記使用者の視点から見て前記フックの現在位置及び前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道についての画像を示す第1虚像画像を前記表示画面上に表示するための第1虚像画像に関する情報を生成し、
    前記位置情報取得装置が取得した位置情報において特定の対象物についての位置情報を検出し、前記通信装置を介して取得した前記位置情報取得装置が位置情報を取得する際の条件に関する情報及び前記使用者の位置に関する情報に基づいて、前記特定の対象物の位置を算出し、前記使用者の視点から見て前記特定の対象物についての画像を示す第2虚像画像を前記表示画面上に表示するための第2虚像画像に関する情報を生成し、
    前記透過型表示装置は、
    前記通信装置を介して前記画像処理装置から前記第1虚像画像に関する情報及び前記第2虚像画像に関する情報を取得し、前記使用者の視点から見た前記第1虚像画像及び記第2虚像画像を前記表示画面上に表示する、
    クレーンの操縦支援システム。
  2. 請求項1に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に位置する前記特定の対象物についての強調表示した画像を示す第3虚像画像を前記表示画面上に表示するための第3虚像画像に関する情報を生成する、
    クレーンの操縦支援システム。
  3. 請求項1または2に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に前記使用者が位置する場合、旋回方向軌道及び径方向軌道の近傍に位置している旨の画像を示す第4虚像画像を前記表示画面上に表示するための第4虚像画像に関する情報を生成し、前記通信装置を介して前記使用者の前記画像処理装置に前記第4虚像画像に関する情報を送信し、
    前記透過型表示装置は、
    前記通信装置を介して前記画像処理装置から前記第4虚像画像に関する情報を取得すると、前記使用者の視点から見た前記第4虚像画像を前記表示画面上に表示する、
    クレーンの操縦支援システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記使用者の視点から見て、前記表示画面と重なる背景の範囲外であって前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に前記特定の対象物が位置する場合、前記フックの旋回方向軌道及び径方向軌道を基準とする所定の範囲内に位置する前記特定の対象物の方向を表示する画像を示す第5虚像画像を前記表示画面上に表示するための第5虚像画像に関する情報を生成し、
    前記透過型表示装置は、
    前記通信装置を介して前記画像処理装置から前記第5虚像画像に関する情報を取得すると、前記使用者の視点から見た前記第5虚像画像を前記表示画面上に表示する、
    クレーンの操縦支援システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記位置情報取得装置は、
    レーザによって前記特定の対象物までの距離及び方位を取得するLIDARである、
    クレーンの操縦支援システム。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記位置情報取得装置は、
    旋回台に起伏自在の伸縮ブームを有するクレーンにおけるフックの可動範囲の少なくとも一部を含む範囲を撮像する撮像装置であり、
    前記画像処理装置は、
    前記通信装置を介して、前記撮像装置の画角及び撮像位置に関する情報及び前記撮像装置が撮像した画像を取得し、
    前記撮像装置が撮像した画像において特定の対象物についての画像を検出し、前記撮像装置の画角及び撮像位置に関する情報及び前記使用者の位置に関する情報に基づいて、前記特定の対象物の位置を算出し、前記使用者の視点から見て前記特定の対象物についての画像を示す第2虚像画像を前記表示画面上に表示するための第2虚像画像に関する情報を生成する、
    クレーンの操縦支援システム。
  7. 請求項6に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記撮像装置は、
    ステレオカメラである、
    クレーンの操縦支援システム。
  8. 請求項6または7に記載のクレーンの操縦支援システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記特定の対象物の画像についての教師データを有し、前記教師データに基づいて機械学習により前記撮像装置が撮像した画像から前記特定の対象物についての画像を判別する、
    クレーンの操縦支援システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の操縦支援システムを有するクレーン。
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