JP2023119116A - 定着装置 - Google Patents

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訓史 田中
Norifumi Tanaka
和奈 田口
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Abstract

【課題】無端ベルトと摺動シートの間に配置された潤滑油を特定の方向に移動させることができる定着装置を提供する。。【解決手段】定着装置は、回転体と、回転体の外周面に接触する無端ベルトと、ヒータと、加圧部材と、摺動シート150と、潤滑剤と、を備える。摺動シート150の無端ベルトの内周面に対向する対向面151は、無端ベルトに向けて凸となるリブ形状の凸部152と、凸部152に対して凹む凹部153とを有する。凸部152は、無端ベルトの移動方向に対して斜めである第1延伸方向に延びる第1リブ152Aと、第1延伸方向と交差する第2延伸方向に延び、第1リブ152Aに接続する第2リブ152Bとを有する。第1リブ152Aは、第2リブ152Bが第1リブ152Aに接続する部分において、第2延伸方向に向く側面152Cが露出する。【選択図】図4

Description

本発明は、無端ベルトを備える定着装置に関する。
従来、加圧パッドを用いた定着装置において、無端ベルトと加圧パッドの間に摺動シートを持つものがある(特許文献1参照)。摺動シートと無端ベルトの間には、潤滑油が保持されている。摺動シートには潤滑剤を保持するための凹部がある。
特開2009-015227号公報
無端ベルトが移動すると、潤滑剤は摺動シートの幅方向にも移動する。しかしながら、特許文献1の構成では、潤滑剤を特定の方向に移動させることができなかった。
そこで、本発明は、無端ベルトと摺動シートの間に配置された潤滑油を特定の方向に移動させることを目的とする。
前記課題を解決するための本発明に係る定着装置は、回転体と、回転体の外周面に接触する無端ベルトと、回転体と無端ベルトとの少なくとも一方を加熱するヒータと、回転体との間で無端ベルトを挟む加圧部材と、無端ベルトの内周面と加圧部材との間で挟まれる摺動シートと、無端ベルトと摺動シートとの間に配置された潤滑剤と、を備える。
摺動シートの無端ベルトの内周面に対向する対向面は、無端ベルトに向けて凸となるリブ形状の凸部と、凸部に対して凹む凹部とを有する。
凸部は、無端ベルトの移動方向に対して斜めである第1延伸方向に延びる第1リブと、
第1延伸方向と交差する第2延伸方向に延び、第1リブに接続する第2リブと、を有する。
第1リブは、第2リブが第1リブに接続する部分において、第2延伸方向に向く側面が露出する。
この構成によれば、無端ベルトが移動方向に移動すると、潤滑剤が第1リブの側面に沿って第1延伸方向に移動するので、潤滑剤を特定の方向に移動させることができる。
また、前記した定着装置において、無端ベルトの移動方向と第1延伸方向とのなす角は、無端ベルトの移動方向と第2延伸方向とのなす角と等しい構成としてもよい。
これによれば、無端ベルトに対する第1リブの摩擦力と、第2リブの摩擦力による無端ベルトの偏りを抑制できる。
また、前記した定着装置において、第1リブおよび第2リブは、直線状に延びている構成としてもよい。
これによれば、第1リブ全体が潤滑剤を特定の方向に移動させるために機能することができる。
また、前記した定着装置において、第1リブと第2リブとは直交する構成としてもよい。
また、前記した定着装置において、第1リブの頂部は、第2リブの頂部より高く、第2リブが第1リブに接続する部分において、側面は第2リブの頂部より無端ベルトに向けて突出している構成としてもよい。
これによれば、潤滑油が第1リブに沿って移動しやすい。
また、前記した定着装置において、摺動シートの対向面は、第2リブが第1リブに接続する部分において、第1リブと第2リブとの間に位置し、第1延伸方向に延びて第2リブを横断する溝を有する構成としてもよい。
これによれば、潤滑剤が溝に沿って移動できる。
また、前記した定着装置において、第1リブは、無端ベルトの移動方向の下流側にいくにつれて無端ベルトの幅方向の一方側から他方側に向かうように延びており、回転体の、無端ベルトの幅方向における他方側の端部の温度を検知する温度センサをさらに備える構成としてもよい。
これによれば、温度が検知される側に潤滑剤を移動させることで、潤滑剤の温度が適切に測定される。
また、前記した定着装置において、第1リブは、幅方向の一方側の端部から他方側の端部まで連続して延びている構成としてもよい。
また、前記した定着装置において、第1リブは、一方側の端部から、無端ベルトの幅方向における摺動シートの中央部まで延びており、凸部は、幅方向における他方側の端部から幅方向における摺動シートの中央部まで第2延伸方向に延びる第3リブと、第1延伸方向に延び、第3リブに接続する第4リブと、をさらに有し、第3リブは、第4リブが第3リブに接続する部分において、第1延伸方向に向く側面が露出する構成としてもよい。
これによれば、潤滑剤を中央に寄せて、潤滑剤が端部から漏れるのを抑制できる。
本発明によれば、無端ベルトと摺動シートの間に配置された潤滑油を特定の方向に移動させることができる。
本発明の第1実施形態に係るレーザプリンタを示す断面図である。 定着装置を示す断面図である。 図2における無端ベルトと摺動シートの一部を拡大して示す図である。 摺動シートの対向面を拡大して示す斜視図(a)と、A-A断面図(b)である。 図2のX―X断面図(a)と、摺動シートの対向面の平面図(b)である。 加熱ユニットにおけるサーモスタットの取り付け方法を説明する図である。 図6のY-Y断面図である。 第2実施形態の摺動シートを示す斜視図(a)と、B-B断面図(b)である。 第3実施形態の摺動シートを示す斜視図(a)と、C-C断面図(b)である。 第4実施形態の摺動シートを示す斜視図(a)と、D-D断面図(b)である。 第5実施形態の摺動シートを示す斜視図(a)と、摺動シートの第6実施形態を示す斜視図(b)である。 第7実施形態の摺動シートを示す平面図である。
以下、発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態に係る定着装置8は、レーザプリンタなどの画像形成装置1で使用される。画像形成装置1は、本体筐体2と、シート供給部3と、露光装置4と、現像剤像形成部5と、定着装置8とを備えている。
シート供給部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、紙などのシートSが収容されるシートトレイ31と、シート供給機構32とを備えている。シートトレイ31内のシートSは、シート供給機構32により現像剤像形成部5に供給される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しない光源装置、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4は、光源装置から出射される画像データに基づく光ビーム(一点鎖線参照)を感光体ドラム61の表面で高速走査することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
現像剤像形成部5は、露光装置4の下方に配置されている。現像剤像形成部5は、プロセスカートリッジとして構成され、本体筐体2の前部に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能となっている。現像剤像形成部5は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63と、現像ローラ64と、供給ローラ65と、乾式トナーからなる現像剤を収容する現像剤収容部66とを備えている。
現像剤像形成部5は、帯電器62により感光体ドラム61の表面を一様に帯電する。その後、感光体ドラム61は、露光装置4からの光ビームにより表面が露光されることで、表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、現像剤像形成部5は、現像剤収容部66内の現像剤を、供給ローラ65を介して現像ローラ64に供給する。
そして、現像剤像形成部5は、現像ローラ64上の現像剤を感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給する。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上に現像剤像が形成される。その後、現像剤像形成部5は、シート供給部3から供給されたシートSを感光体ドラム61と転写ローラ63との間で搬送することにより感光体ドラム61上の現像剤像をシートSに転写する。
定着装置8は、現像剤像形成部5の後方に配置されている。定着装置8の詳細については後述する。定着装置8は、現像剤像が転写されたシートSを通過させることにより現像剤像をシートSに熱定着する。画像形成装置1は、現像剤像が熱定着されたシートSを搬送ローラ23と排出ローラ24により本体筐体2の外の排紙トレイ22上に排出する。
図2に示すように、定着装置8は、加熱ユニット81と、加圧ユニット82とを備えている。加圧ユニット82は、図示せぬ押圧機構によって加熱ユニット81に向けて付勢されている。なお、以下の説明では、加圧ユニット82を加熱ユニット81に付勢する方向を、「所定方向」と称する。本実施形態では、所定方向は、後述する幅方向および移動方向と直交する方向であり、加熱ユニット81と加圧ユニット82が向かい合う方向である。
加熱ユニット81は、ヒータ110と、回転体120とを備えている。また、加圧ユニット82は、無端ベルト130と、加圧部材の一例としての加圧パッドPと、ホルダ140と、摺動シート150と、上流ベルトガイド160と、下流ベルトガイド170と、ステイ180と、潤滑剤の一例としてのグリースGRとを備えている。なお、以下の説明では、無端ベルト130の幅方向を単に「幅方向」という。幅方向は、回転体120の回転軸線X1が延びる方向である。幅方向は、所定方向に直交している。
ヒータ110は、回転体120と無端ベルト130との少なくとも一方を加熱する。本実施形態では、ヒータ110は、回転体120の内側に配置されており、回転体120を加熱する。
回転体120は、円筒状のローラであり、素管121と、弾性層122とを有している。素管121は、金属製のパイプである。弾性層122は、回転軸線X1を中心に回転可能である。回転体120は、画像形成装置1に設けられた図示しないモータによって駆動されて回転する。弾性層122は、素管121の外周に設けられている。別の言い方をすると、回転体120は、表面に弾性層122を有する。弾性層122は、弾性を有している。
無端ベルト130は、金属などからなる無端状のベルトである。無端ベルト130は、画像形成装置1で搬送される最大のシートSの幅よりも大きな幅を有する。無端ベルト130は、回転体120の外周面に接触する。無端ベルト130は、回転体120との間でシートSを挟んで搬送する。無端ベルト130は、回転体120が回転したときに回転体120またはシートSとの摩擦によって図2の時計回りに従動回転する。
加圧パッドPは、回転体120との間で無端ベルト130、摺動シート150およびシートSを挟んでニップ部NPを形成する部材である。なお、以下の説明では、ニップ部NPにおける無端ベルト130の移動方向を単に「移動方向」という。なお、本実施形態において、移動方向は、回転体120の外周面に沿った方向であるが、この方向は、おおよそ所定方向と幅方向に直交する方向に沿った方向であるため、所定方向と幅方向に直交する方向として図示することとする。なお、移動方向は、ニップ部NPでのシートSの搬送方向と同じ方向である。
加圧パッドPは、第1加圧パッドP1と、第2加圧パッドP2とを有する。第2加圧パッドP2は、第1加圧パッドP1から移動方向の下流側に離れて位置する。第2加圧パッドP2は、第1加圧パッドP1よりデュロメータ硬さが高い。
ホルダ140は、加圧パッドNを保持する部材である。
摺動シート150は、無端ベルト130の内周面131と加圧パッドPとの間で挟まれて配置されている。摺動シート150は、無端ベルト130の内周面131に接する。回転体120が回転した場合、摺動シート150は、無端ベルト130と常に接触する。これに対し、回転体120が回転した場合、無端ベルト130の内周面の各部は、摺動シート150と接触する状態と接触しない状態を交互に繰り返す。
摺動シート150は、シート状の部材である。摺動シート150は、例えば、耐熱樹脂からなる。図3に示すように、摺動シート150は、無端ベルト130の内周面131に対向する対向面151を有している。図4(a)に示すように、対向面151は、凸部152と、凹部153とを有している。
凸部152は、無端ベルト130に向けて凸となるリブ形状をしている部分である。本実施形態では、所定面積における対向面151の凸部152の面積の割合は、50%以下である。凸部152は、異なる方向に延びる複数のリブから構成されている。具体的に、凸部152は、第1リブ152Aと、第2リブ152Bとを有する。
第1リブ152Aは、無端ベルト130の移動方向に対して斜めである第1延伸方向に延びている。第1リブ152Aは、直線状に延びている。本実施形態では、無端ベルト130の移動方向と第1延伸方向とのなす角は、45°である。
図5(b)に示すように、第1リブ152Aは、摺動シート150における幅方向の一方側の端部150Aから、摺動シート150における他方側の端部150Bまで連続して延びている。別の言い方をすれば、第1リブ152Aは、無端ベルト130の移動方向の下流側にいくにつれて、無端ベルト130の幅方向の一方側の端部150Aから他方側の端部150Bに向かうように延びている。
なお、図5(b)においては、図を見やすくするために、第1リブ152Aおよび第2リブ152Bを大きく記載しているため、第1リブ152Aおよび第2リブ152Bの実際の数に関しては、図5(b)よりもかなり多くなっている。
図4(a)に戻り、第2リブ152Bは、第1延伸方向と交差する第2延伸方向に延びている。第2リブ152Bは、直線状に延びている。本実施形態では、無端ベルト130の移動方向と第2延伸方向とのなす角は、45°である。すなわち、本実施形態では、無端ベルト130の移動方向と第1延伸方向とのなす角は、無端ベルト130の移動方向と第2延伸方向とのなす角と等しい。すなわち、第2リブ152Bは、第1リブ152Aと直交する方向に延びている。
ここで、第1リブ152Aおよび第2リブ152Bは、それぞれ、グリースGR(図3参照)を介して接触可能である。この第1リブ152Aおよび第2リブ152Bが無端ベルト130と接触可能な部分をそれぞれの頂部とすると、第1リブ152Aの頂部は、第2リブ152Bの頂部より高い。言い換えると、第2リブ152Bの頂部は、第1リブ152Aの頂部よりも凹部153側に位置している。このため、第1リブ152Aは、第2リブ152Bが第1リブ152Aに接続する部分に側面152Cを有する。側面152Cは、第2延伸方向に向いており、第1リブ152Aの頂部と第2リブ152Bの頂部を連結している。側面152Cは、第2リブ152Bの頂部より無端ベルト130に向けて突出している。
凹部153は、無端ベルト130から離れる方向に凹む部分である。すなわち、凹部153は、凸部152に対して凹む部分である。凹部153は、第1リブ152Aおよび第2リブ152Bに囲まれている。本実施形態では、凹部153は、底を頂点とする四角錐形状のくぼみである。
本実施形態では、第1リブ152Aの頂部と第2リブ152Bの頂部の高さの差は、凹部153の深さの0.1~0.01倍である。
図2に戻り、上流ベルトガイド160は、シートSの搬送方向におけるニップ部NPよりも上流で無端ベルト130の移動を案内する部材である。上流ベルトガイド160は、無端ベルト130が滑らかに回転できるような曲面を有する。
下流ベルトガイド170は、シートSの搬送方向におけるニップ部NPよりも下流で無端ベルト130の移動を案内する部材である。上流ベルトガイド160は、無端ベルト130が滑らかに回転できるような曲面を有する。
ステイ180は、ホルダ140、上流ベルトガイド160および下流ベルトガイド170を支持する部材である。ステイ180は、金属板をプレス成形してなる。
図3に示すように、グリースGRは、無端ベルト130と摺動シート150の間に配置されている。グリースGRは、無端ベルト130と摺動シート150の間の摩擦を軽減するためのものである。グリースGRは、無端ベルト130の内周面131、摺動シート150の凸部152、凹部153に位置している。
図2に戻り、定着装置8は、第1温度センサTS1と、第2温度センサTS2と、サーモスタット190とをさらに備えている。
図5(a)に示すように、第1温度センサTS1は、加熱ユニット81の幅方向における中央部の温度を検出するセンサである。第1温度センサTS1は、幅方向における中央部に位置している。詳しくは、第1温度センサTS1は、加熱ユニット81の幅方向における中心、つまり搬送中心FCに対して幅方向の一方側に少しずれている。第1温度センサTS1は、加熱ユニット81に対し非接触のセンサである。
第2温度センサTS2は、加熱ユニット81の幅方向の他方側の端部の温度を検知する温度センサの一例である。第2温度センサTS2は、幅方向における他方側の端部に位置している。第2温度センサTS2は、加熱ユニット81に接触する接触式のセンサである。第2温度センサTS2は、画像形成装置1で搬送される最大のシートSの幅よりも外側に配置されている。
図6に示すように、サーモスタット190は、公知のディスク型のサーモスタットであり、円筒状の本体部190Aと、平板状の端子190Bとを有している。図7に示すように、サーモスタット190は、樹脂フィルムからなるスペーサSPが挟まれた状態で定着フレーム80に取り付けられている。フレーム80は、加熱ユニット81に対向して設けられ、サーモスタット190を支持するサーモスタット支持部80Aと、第1温度センサTS2を支持する第1温度センサ支持部80Bとを有している。
本体部190Aは、無端ベルト130の温度を検知可能な温度検知面190Mを有している。温度検知面190Mは、無端ベルト130の外周面に所定の隙間(温度検知できる程度の隙間)を空けて対向するように配置される。この場合において、スペーサの厚さ、枚数を適宜選択することで、所定の隙間を正確に規定することができる。例えば、定着装置8の組み立て時には、厚さの異なるスペーサSP1,SP2,SP3を用意しておき、回転体120と温度検知面190Mの間の隙間を測定した後で、スペーサSPの種類、枚数を決定すればよい。
端子190Bは、ヒータ110に電力を供給する回路に接続されている。サーモスタット190は、本体部190Aが所定の温度より大きな温度を検知した場合に、本体部190Aと端子190Bの通電を遮断することで、ヒータ110への通電が遮断する。これにより、定着装置100の温度が過剰に上昇することを防止できるようになっている。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
定着装置8における摺動シート150は、無端ベルト130の内周面131に対向する対向面151が凸部152と凹部153とを有している。凸部152は、第1リブ152Aと、第2リブ152Bを有している。第1リブ152Aは、無端ベルト130の移動方向に対して斜めである第1延伸方向に延びている。そして、第1リブ152Aは、第2リブ152Bが第1リブ152Aに接続する部分において、第2延伸方向に向く側面152Cが露出している。このため、無端ベルト130が移動方向に移動すると、グリースGRが第1リブ152Aの側面152Cに沿って第1延伸方向に移動するので、グリースGRを特定の方向に移動させることができる。
また、無端ベルト130の移動方向と第1延伸方向とのなす角は、無端ベルト130の移動方向と第2延伸方向とのなす角と等しい。このため、無端ベルト130に対する第1リブ152Aの摩擦力と、第2リブ152Bの摩擦力による無端ベルトの偏りを抑制できる。
また、第1リブ152Aおよび第2リブ152Bは、直線状に延びている。このため、第1リブ152A全体がグリースGRを特定の方向、本実施形態では、幅方向における一方側から他方側に向けて移動させるために機能することができる。
また、第1リブ152Aの頂部は、第2リブ152Bの頂部より高く、第2リブ152Bが第1リブ152Aに接続する部分において、側面152Cが第2リブ152Bの頂部より無端ベルト130に向けて突出している。このため、グリースGRが第1リブ152Aに沿って移動しやすい。
また、第1リブ152Aは、無端ベルト130の移動方向の下流側にいくにつれて無端ベルト130の幅方向の一方側から他方側に向かうように延びており、回転体120の、幅方向の他方側の端部の温度を検知する第2温度センサTS2を備えている。このため、温度が検知される側(幅方向の他方側)にグリースGRを移動させることができるので、グリースGRの温度を適切に測定することができる。
次に、図8を参照して第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、第1リブ152Aの頂部が第2リブ152Bの頂部より高い構成であったのに対して(図4(a),(b)参照)、第2実施形態の摺動シート250では、第1リブ252Aの頂部と第2リブ252Bの頂部が同じ高さで構成されている。
図8に示すように、第2実施形態の摺動シート250も第1実施形態と同様に、対向面251は、凸部252と、凹部253とを有し、凸部252は、第1リブ252Aと、第2リブ252Bとを有する。第2実施形態では、第1リブ252Aの頂部と第2リブ252Bの頂部が同じ高さである。摺動シート250の対向面251は、第2リブ252Bが第1リブ252Aに接続する部分において、第1リブ252Aと第2リブ252Bとの間に位置し、第1延伸方向に延びて第2リブ252Bを横断する溝252Dを有する。第1リブ252Aは、溝252Dが形成されている部分において、第2延伸方向に向く側面252Cが露出している。
第2実施形態における摺動シート250においても、グリースGRが溝252Dを通って第1延伸方向に移動するので、グリースGRを特定の方向に移動させることができる。
次に、図9を参照して第3実施形態について説明する。
第3実施形態の摺動シート350では、リブと溝の間に壁部を有する点が第2実施形態と異なる。
図9に示すように、摺動シート350の対向面351は、凸部352と、凹部353とを有し、凸部352は、第1リブ352Aと、第2リブ352Bと、溝352Dと、壁部352Eと、を有する。壁部352Eは、溝352Dから連続して無端ベルト130に向けて延びており、第1リブ352Aの頂部よりも無端ベルト130に向けて突出する壁である。第1リブ352Aは、溝352Dおよび壁部352Eが形成されている部分において、第2延伸方向に向く側面352Cが露出している。
第3実施形態における摺動シート350においても、グリースGRが溝352Dを通って、また、壁部352Eに沿って第1延伸方向に移動するので、グリースGRを特定の方向に移動させることができる。
次に、図10を参照して第4実施形態について説明する。
図10に示すように、第4実施形態の摺動シート450では、第1実施形態の摺動シート150の構成に加え、第1リブ152Aに溝452Fを有する。溝452Fは、第1リブ152Aの頂部に設けられ、第1延伸方向に延びている。溝452Fの深さは、凹部153の深さの0.1~0.01倍である。
第4実施形態における摺動シート450においては、グリースGRが溝452Fに入り込むことによっても、グリースGRを特定の方向に移動させることができる。
次に、図11(a),(b)を参照して第5,6実施形態について説明する。
第1実施形態では、摺動シート150の対向面151は、複数のリブからなる凸部152と、正方形の凹部153を有していたが、凹部は、正方形に限定されず、長方形、平行四辺形、または四角形以外に多角形であってもよい。
例えば、図11(a)に示すように、摺動シート550の対向面551は、複数のリブからなる凸部552と、六角形の凹部553を有している。凸部552は、第1リブ552Aと、第2リブ552Bとを有する。第1リブ552Aは、ジグザグ形状を有しており、折れ曲がりながら第1延伸方向に延びている。第2リブ552Bは、第2延伸方向に直線状に延びている。第1リブ552Aの頂部は、第2リブ552Bの頂部より高い。第1リブ552Aは、第2リブ552Bが第1リブ552Aに接続する部分に側面552Cを有する。側面552Cは、第2延伸方向に向いており、第1リブ552Aの頂部と第2リブ552Bの頂部を連結している。側面552Cは、第2リブ552Bの頂部より無端ベルト130に向けて突出している。
例えば、図11(a)に示すように、摺動シート650の対向面651は、複数のリブからなる凸部652と、三角形の凹部653を有している。凸部652は、第1リブ652Aと、第2リブ652Bと、第3リブ652Cを有する。
第1リブ652Aは、第1延伸方向に、直線状に延びている。第2リブ652Bは、第1延伸方向に対して60°傾いた第2延伸方向に、直線状に延びている。第3リブ652Cは、第1延伸方向および第2延出方向に対してそれぞれ60°傾いた第3延伸方向に、直線状に延びている。第1リブ652Aの頂部は、第2リブ652Bおよび第3リブ652Cの頂部より高い。
第1リブ652Aは、第2リブ652Bが第1リブ652Aに接続する部分に側面652Dを有する。側面652Dは、第2延伸方向に向いており、第1リブ652Aの頂部と第2リブ652Bの頂部を連結している。側面652Dは、第2リブ652Bの頂部より無端ベルト130に向けて突出している。
第1リブ652Aは、第3リブ652Cが第1リブ652Aに接続する部分に側面652Eを有する。側面652Eは、第3延伸方向に向いており、第1リブ652Aの頂部と第3リブ652Cの頂部を連結している。側面652Eは、第3リブ652Cの頂部より無端ベルト130に向けて突出している。
第5,6実施形態における摺動シート550,650においても、グリースGRを特定の方向に移動させることができる。
次に、図12を参照して第7実施形態について説明する。
第1実施形態では、第1リブ152Aは、摺動シート150における幅方向の一方側の端部150Aから、他方側の端部150Bまで連続して延びていたのに対して(図5(a)参照)、第7実施形態の摺動シート750では、第1リブ752Aが、一方側の端部750Aから、中央部の一例としての搬送中心FCまで延びている点が第1実施形態と異なる。
図12に示すように、第7実施形態の摺動シート750の対向面751は、凸部752と、凹部753を有し、凸部752は、第1リブ752Aと、第2リブ752Bと、第3リブ752Cと、第4リブ752Dとを有する。
第1リブ752Aは、一方側の端部750Aから、無端ベルト130の幅方向における摺動シート750の搬送中心FCまで第1延伸方向に直線状に延びている。
第2リブ752Bは、一方側の端部750Aから搬送中心FCまで第2延出方向に直線状に延びている。第2リブ752Bは、第1リブ752Aと接続されている。
第1リブ752Aは、第2リブ752Bが第1リブ752Aに接続する部分において、第1延伸方向に向く側面752Eが露出する。
第3リブ752Cは、他方側の端部750Bから搬送中心FCまで第2延伸方向に直線状に延びている。
第4リブ752Dは、他方側の端部750Bから搬送中心FCまで第1延出方向に直線状に延びている。第4リブ752Dは、第3リブ752Cと接続されている。
第3リブ752Cは、第4リブ752Dが第3リブ752Cに接続する部分において、第1延伸方向に向く側面752Fが露出する。
第7実施形態によれば、グリースGRを中央部に寄せて、潤滑剤が端部からグリースGR漏れるのを抑制できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、回転体として、ヒータ110を内蔵した円筒状のローラを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ヒータによって内周面が加熱される無端ベルトであってもよい。また、ヒータを回転体の外部に配置し、回転体の外周面を加熱する外部加熱方式や、IH(Induction Heating)方式でもよい。また、無端ベルトの内部にヒータを配置し、無端ベルトの外周面に接触する回転体を間接的に加熱してもよい。また、回転体と無端ベルトがそれぞれヒータを内蔵していてもよい。
前記実施形態では、摺動シート150において、所定面積における対向面151の凸部152の面積の割合は、50%以下である構成であったが、凸部152の面積の割合が50%より大きい構成であってもよい。
前記実施形態では、無端ベルト130の移動方向と第1延伸方向とのなす角が45°であり、無端ベルト130の移動方向と第2延伸方向とのなす角が45°である構成であったが、45°に限られず、例えば、10~80°のいずれかであってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 画像形成装置
2 本体筐体
8 定着装置
100 定着装置
110 ヒータ
120 回転体
130 無端ベルト
131 内周面
150 摺動シート
150A 端部
150B 端部
151 対向面
152 凸部
152A 第1リブ
152B 第2リブ
152C 側面
153 凹部
GR グリース

Claims (9)

  1. 回転体と、
    前記回転体の外周面に接触する無端ベルトと、
    前記回転体と前記無端ベルトとの少なくとも一方を加熱するヒータと、
    前記回転体との間で前記無端ベルトを挟む加圧部材と、
    前記無端ベルトの内周面と前記加圧部材との間で挟まれる摺動シートと、
    前記無端ベルトと前記摺動シートとの間に配置された潤滑剤と、を備え、
    前記摺動シートの前記無端ベルトの内周面に対向する対向面は、前記無端ベルトに向けて凸となるリブ形状の凸部と、前記凸部に対して凹む凹部とを有し、
    前記凸部は、
    前記無端ベルトの移動方向に対して斜めである第1延伸方向に延びる第1リブと、
    前記第1延伸方向と交差する第2延伸方向に延び、前記第1リブに接続する第2リブと、を有し、
    前記第1リブは、前記第2リブが前記第1リブに接続する部分において、前記第2延伸方向に向く側面が露出することを特徴とする定着装置。
  2. 前記移動方向と前記第1延伸方向とのなす角は、前記移動方向と前記第2延伸方向とのなす角と等しいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1リブおよび前記第2リブは、直線状に延びていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1リブと前記第2リブとは直交することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記第1リブの頂部は、前記第2リブの頂部より高く、
    前記第2リブが前記第1リブに接続する部分において、前記側面は、前記第2リブの頂部より前記無端ベルトに向けて突出していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記対向面は、前記第2リブが前記第1リブに接続する部分において、前記第1リブと前記第2リブとの間に位置し、前記第1延伸方向に延びる溝を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記第1リブは、前記移動方向の下流側にいくにつれて前記無端ベルトの幅方向の一方側から他方側に向かうように延びており、
    前記回転体の、前記幅方向の前記他方側の端部の温度を検知する温度センサをさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記第1リブは、前記幅方向の前記一方側の端部から前記他方側の端部まで連続して延びていることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記第1リブは、前記一方側の端部から、前記幅方向における前記摺動シートの中央部まで延びており、
    前記凸部は、
    前記幅方向における前記他方側の端部から前記幅方向における前記摺動シートの中央部まで前記第2延伸方向に延びる第3リブと、
    前記第1延伸方向に延び、前記第3リブに接続する第4リブと、をさらに有し、
    前記第3リブは、前記第4リブが前記第3リブに接続する部分において、前記第1延伸方向に向く側面が露出することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
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