JP2023118553A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理空間の側部から排気する機構において異常放電を回避又は抑制する。【解決手段】処理容器と、前記処理容器内に設けられた載置台と、前記載置台の載置面に対向し、前記処理容器の天壁を構成し、RF電力が供給される上部電極と、前記載置面および前記上部電極と共に前記処理容器内に処理空間を画成する排気ダクトと、を有し、前記排気ダクトの、前記処理空間に面する外壁の径方向の断面はL字型であり、前記排気ダクトは、内部の排気路に連通する排気穴を有し、前記排気穴は、前記L字型の2辺の長さd、eに対して前記L字型の角部から前記排気穴までの距離bが、前記長さd以内かつ前記長さe以内になるように構成され、前記長さdは7mm以上であり、前記長さeは長さd以上である、プラズマ処理装置が提供される。【選択図】図1

Description

本開示は、プラズマ処理装置に関する。
高周波のパワーを印加するプラズマ処理装置において、異常放電を抑制する技術が提案されている。例えば特許文献1は、処理容器と、処理容器内にて上部に基板を載置し、内部にヒータを有するステージと、前記ステージの周囲に離隔して設けられ、誘電体から形成される環状部材と、を有し、前記環状部材の下面に環状の溝が径方向に形成されているプラズマ処理装置を提供している。これによれば、ステージの周囲に離間して設けられた環状部材の下面に溝を形成することで、環状部材を通る高周波により発生する電界を分配する。これにより、ステージと環状部材との間の隙間の電界強度を低くし、異常放電を抑制する。
特開2020-147795号公報
本開示は、処理空間の側部から排気する機構において異常放電を回避又は抑制することができる技術を提供する。
本開示の一の態様によれば、処理容器と、前記処理容器内に設けられた載置台と、前記載置台の載置面に対向し、前記処理容器の天壁を構成し、RF電力が供給される上部電極と、前記載置面および前記上部電極と共に前記処理容器内に処理空間を画成する排気ダクトと、を有し、前記排気ダクトの、前記処理空間に面する外壁の径方向の断面はL字型であり、前記排気ダクトは、内部の排気路に連通する排気穴を有し、前記排気穴は、前記L字型の2辺の長さd、eに対して前記L字型の角部から前記排気穴までの距離bが、前記長さd以内かつ前記長さe以内になるように構成され、前記長さdは7mm以上であり、前記長さeは長さd以上である、プラズマ処理装置が提供される。
一の側面によれば、処理空間の側部から排気する機構において異常放電を回避又は抑制することができる。
実施形態に係るプラズマ処理装置の一例を示す断面模式図。 実施形態に係る排気ダクトの周囲の電界シミュレーションの結果例を参考例と比較して示す図。 実施形態に係る排気ダクトの一例を示す図。 実施形態に係る排気ダクトの外壁の長さと電界強度の関係を示すシミュレーション結果例を示す図。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
本明細書において平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直、円、一致には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直、略円、略一致が含まれてもよい。
[プラズマ処理装置]
一実施形態に係るプラズマ処理装置100について、図1を用いて説明する。図1は、一実施形態に係るプラズマ処理装置100の一例を示す断面模式図である。プラズマ処理装置100は、処理容器1を有する。処理容器1は、容器12及び蓋体11を有し、有底の容器12の上部開口に蓋体11が設けられる。容器12及び蓋体11は、例えばアルミニウムから形成されている。容器12及び蓋体11の内壁には、プラズマに対する耐腐食性を有する酸化アルミニウム、酸化イットリウム等のセラミックスの膜がコーティングされてもよい。
容器12内にはステージSが設けられている。ステージSは、扁平な円板状に形成され、上面がウェハを一例とする基板Wを載置する載置面Saとなっている。ステージSは、例えばアルミナ(Al)等の誘電体により形成されている。ステージSの内部には、基板Wを加熱するためのヒータ20が埋設されている。ヒータ20は、例えば、シート状又は板状の抵抗発熱体により構成され、電源部から電力が供給されて発熱し、ステージSの載置面Saを加熱することにより、成膜に適した所定のプロセス温度まで基板Wを昇温する。例えば、ヒータ20は、ステージS上に載置された基板Wを100℃~300℃に加熱する。
また、ステージSには、ヒータ20と平行にメッシュ状の金属の電極板21が埋設されている。電極板21には、RF(高周波)バイアス電力が供給されてもよいし、グラウンドに接続されてもよい。ステージSは、上部電極14に対向する下部電極として機能する。
ステージSは、ステージSの下方に伸びる支持部22により支持されている。支持部22は、容器12の底部を貫通し、昇降機構35に支持されている。昇降機構35は支持部22を昇降させ、これにより、ステージSは、基板Wの処理が行われる処理位置(図1に示したステージS位置)と、基板Wの受け渡しが行われる受け渡し位置(図1の二点鎖線で示すステージS位置)との間を昇降する。また、昇降機構35により、ステージSと上部電極14の間の距離(Gap)が調整される。
受け渡し位置では、図示しない搬入出口を介して外部の搬送機構との間で基板Wの受け渡しが行われる。ステージSには、昇降ピン30の軸部が挿通する貫通孔が形成されている。ステージSを基板Wの処理位置(図1参照)から基板Wの受け渡し位置(図1の二点鎖線参照)まで移動させた状態において、昇降ピン30の頭部がステージSの載置面から突出する。これにより、昇降ピン30の頭部が基板Wの下面から基板Wを支持して、ステージSの載置面Saから基板Wを持ち上げ、外部の搬送機構との間で基板Wの受け渡しを行う。
ステージSの上方であって蓋体11の下部には、シャワーヘッドとして機能する上部電極14が蓋体11とは絶縁された状態で蓋体11に支持されている。上部電極14は、アルミニウムなどの導体から形成され、円盤形状を有する。上部電極14は、ステージSに対向して設けられ、処理容器1の天壁を構成し、RF電力が供給される。上部電極14には、多数のガス供給孔16が設けられている。ガス供給部15から出力された成膜ガスは、バルブV及び流量制御器MFCによってその供給及び供給停止とガス流量が制御され、制御されたガスは、ガスライン17を介してガス導入口18に導入される。導入されたガスは、蓋体11に形成された貫通孔19を通り、流路24を通って多数のガス供給孔16から容器12内に導入される。
上部電極14には整合器37を介してRF電源36が接続されている。RF電源36から上部電極14には、0.4MHz~2450MHzの周波数のうち、例えば13.56MHzの周波数のRF電力が供給される。容器12内に導入された成膜ガスはRFの電界により解離し、プラズマが生成される。上部電極14とステージSとの間の空間(以下、「処理空間10s」ともいう。)に生成されたプラズマにより、ステージS上の基板Wに成膜処理が施される。成膜処理は、プラズマ処理の一例であり、プラズマ処理はエッチング処理等であってもよい。
ステージSの周囲には、隙間44だけステージSと離隔して、容器12の側壁から内側に伸びる分離板47が設けられている。分離板47は、アルミナ(Al)等の絶縁材料で形成されている。分離板47は、円環状部材であり、ステージSとともに処理容器1の内部空間を上部空間と下部空間に分離している。分離板47の外周側は、容器12の側面に設けられた段差部の上に配置されている。分離板47の内周側は、容器12の側面からステージSに向かって径方向に突出している。絶縁部材41は、分離板47の外周端部から上部に伸び、排気ダクト40を囲むようにステージSよりも高い位置で容器12の側壁、蓋体11及び上部電極14の外周を覆う。係る構成により、絶縁部材41と分離板47は、処理空間10sに向けて全周に亘って周方向に開口する開口部43を形成している。なお、排気ダクト40と蓋体11とは、Oリング13により封止されている。これにより、処理容器1内は密閉され、真空状態を保持できるようになっている。
絶縁部材41は、アルミナ(Al)等のセラミックスから形成されている。絶縁部材41の内部には、絶縁部材41の内壁に密着して排気ダクト40が設けられている。排気ダクト40は、アルミニウム等の金属から形成され、グラウンドに接続されている。排気ダクト40は、全周に亘って周方向に形成された環状部材であって、内部に周方向に排気路42が形成されている。
排気ダクト40は、処理空間10sに面する外壁40a、40bを除き、ほぼ絶縁部材で覆われている。排気ダクト40は、開口部43に対向する水平方向の外壁40a及び垂直方向の外壁40bの部分が外側に凹んだ形状をしている。ステージSの載置面Sa、上部電極14及び排気ダクト40の外壁40a、40bは、処理容器1内に処理空間10sを画定する。
かかる構成により、上部電極14と排気ダクト40の間には絶縁部材41が設けられ、絶縁部材41により上部電極14と排気ダクト40とが絶縁される。絶縁部材41と上部電極14との間には隙間46が形成されている(図2(c)参照)。上部電極14は金属で形成され、絶縁部材41はセラミックスで形成されているため、熱膨張差により両部材間で生じる摩擦や干渉を低減するために隙間46を設けている。
処理空間10sに面する絶縁部材41の外壁41aと排気ダクト40の外壁40aとにより構成される界面部分は、段差の無い平面になっており、排気ダクト40は、外壁40aと外壁40bの交差部(角部)で90°角度を変えて下方向に伸びている。
排気ダクト40は、外壁40bの高さまでの部分を下部とし、外壁40bよりも上の部分を上部としたときに、排気ダクト40の下部の径方向の幅は排気ダクト40の上部の径方向の幅よりも狭い。排気ダクト40の下部の径方向の幅が排気ダクト40の上部の径方向の幅よりも広くなるような形状にしてもよい。
排気ダクト40には、外壁40a、40bの所定位置を貫通する排気穴51が形成されている(図3参照)。排気穴51は、周方向に等間隔に複数設けられている。排気路42を通ったガスは、排気ダクト40から横方向に設けられた排気口6から真空ポンプ45により処理容器1の外へ排出される。
プラズマ処理装置100は、制御部50を有する。制御部50は、プロセッサ、メモリなどの記憶部、入力装置、表示装置、信号の入出力インターフェイス等を備えるコンピュータであり得る。制御部50は、プラズマ処理装置100の各部を制御する。制御部50では、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができる。また、制御部50では、表示装置により、プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示することができる。さらに、記憶部には、制御プログラム及びレシピデータが格納されている。制御プログラムは、プラズマ処理装置100で各種処理を実行するために、プロセッサによって実行される。プロセッサが、制御プログラムを実行し、レシピデータに従ってプラズマ処理装置100の各部を制御する。
[異常放電と対策]
次に、図2を参照しながら、異常放電とその対策について説明する。図2(c)は、実施形態に係る排気ダクト40の周囲の電界シミュレーションの結果例であり、図2(a)及び(b)の参考例と比較して示す。図2(a)は、参考例1にかかる排気機構70の周囲の電界シミュレーションの結果例を示す。図2(b)は、参考例2にかかる排気機構71の周囲の電界シミュレーションの結果例を示す。
図1に示すRF電源36から出力されたRF電力は、上部電極14に供給される。これにより、上部電極14と下部電極として機能するステージSとの間にRF電流が流れ、処理空間10sに強い電界が生じる。
これとともに、RF電源36から出力されたRF電力は、上部電極14の外側の金属の蓋体11及び容器12の表面を流れ、絶縁部材内を伝搬する。図2(a)~(c)では1500WのRF電力が供給され、蓋体11の表面を流れ、絶縁部材63(図2(a))、絶縁部材65(図2(b))、絶縁部材41(図2(c))内を伝搬している。これにより、セラミックスから形成される絶縁部材63、65、41内に電界を生じさせる。電界がある程度強くなると異常放電が発生するリスクが高くなる。
RF電力が200~300W程度の低い条件であれば、排気機構70、71及び排気ダクト40において異常放電は生じない。しかし、近年1000W以上のハイパワーのRF電力を供給するプロセスが増えている。かかるハイパワーのRF電力を供給すると、排気機構70,71の周囲に強い電界が生じ、異常放電が生じるおそれがある。
図2(a)~(c)のシミュレーションは、上部電極14に13.56MHzの周波数、1500WのRF電力を供給する条件でシミュレーションを行った結果を示す。図2(a)に示す参考例1の排気機構70では、環状のセラミックスから形成される絶縁部材63内に排気路42が形成されている。また、絶縁部材63の処理空間10sに面した外壁に排気穴62が形成されている。排気機構70には金属の排気ダクト40はない。
RF電力は、上部電極14の外側の金属の蓋体11の表面を流れ、絶縁部材63を伝搬する。これにより、アルミナの絶縁部材63内及び排気路42に電界が生じる。電界は、開口部43付近の排気穴62が形成された領域Aで強くなる。電界が強い領域Aにおいて異常放電が生じやすい。
図2(a)に示す参考例1の排気機構70の構成では、上部電極14のガス供給孔16から供給されたガスが処理空間10sにてプラズマ化し、ガスは処理空間10sから外周側に流れ、排気穴62から絶縁部材63内に入り、排気路42を通って排気される。このとき、電界が集中する領域Aで異常放電が生じるおそれがある。また、絶縁部材63内の領域Aの付近においても電界が強い部分で異常放電が生じるおそれがある。特に、処理空間10sで生成されたプラズマが排気穴62に進入し、排気穴62付近において領域Aに示すように強い電界が生じていると、排気穴62で異常放電が生じてしまう。よって、排気穴62付近の領域Aにおいて電界を弱くする必要がある。
図2(b)に示す参考例2の排気機構71は、アルミナの絶縁部材65と、アルミニウムの排気ダクト60により構成されている。絶縁部材65は、処理空間10sに向けて全周に亘って周方向に開口する開口部43を有する。排気ダクト60は、絶縁部材65の内壁を覆うように設けられている。排気ダクト60には、開口部43に向けて排気穴61が形成されている。
係る構成では、上部電極14のガス供給孔16から供給されたガスが処理空間10sにてプラズマ化し、ガスは処理空間10sから外周側に流れ、排気穴61から排気ダクト60内に入り、排気路42を通って排気される。このとき、電界が集中する領域Bで異常放電が生じるおそれがある。なお、排気ダクト60はグラウンドに接続されているため、排気ダクト60内の電界は0である。よって、排気ダクト60内で異常放電は生じない。一方、処理空間10sで生成されたプラズマが排気穴61に進入し、排気穴61付近において領域Bに示すように強い電界が生じていると排気穴61で異常放電が生じてしまう。よって、排気穴61付近の領域Bにおいて電界を弱くする必要がある。
そこで、図2(c)に示す実施形態の排気ダクト40は、図2(b)の排気ダクト60に対して開口部43に対向する部分を凹ませる構成とする。すなわち、排気ダクト40は、外壁40a、40bを除き、絶縁部材41と分離板47で覆われ、処理空間10sに面する外壁40a、40bは、L字型に凹んでいる。排気穴51は、凹んだ外壁40a、40bの角部(または角部近傍)に形成されている。
係る構成では、上部電極14のガス供給孔16から供給されたガスが処理空間10sにてプラズマ化し、ガスは処理空間10sから外周側に流れ、排気穴51から排気ダクト40内に入り、排気路42を通って容器12の側方から排気される。なお、排気ダクト40はグラウンドに接続されている。このとき、凹んだ外壁40a及び外壁40bの形状により、凹んだ外壁40a、40bは、グラウンド電位で簡易的に囲んだ領域を処理空間10s側に形成し、排気穴51へのプラズマの進入を抑制できる。これにより、外壁40a、40bの近傍では電界が弱くなる。これにより、外壁40a、40bの角部に設けた排気穴51付近の領域Cは電界が弱いため、排気穴51において異常放電の発生を回避できる。また、排気ダクト40はグラウンドに接続されているため、排気ダクト40内の電界は0である。よって、排気ダクト40内で異常放電は生じない。特に、処理空間10sで生成されたプラズマが排気穴51に進入し、排気穴51付近において強い電界が生じていると排気穴51で異常放電が生じてしまう。しかしながら、本実施形態に係る排気ダクト40の構成では、排気穴51の位置を処理空間10sのプラズマから遠ざけることができる。また、排気穴51付近の領域Cにおいて電界を弱くできる。これにより、排気穴51及び排気ダクト40の周辺での異常放電を回避又は抑制しつつ処理容器1の側部からガスを排気することができる。この結果、排気ダクトを処理容器1の底部に配置した場合と比較して、異常放電を回避又は抑制しながらプラズマ及びプロセスの性能を高めることができ、かつ、処理容器1のサイズを小さくすることができる。
[排気ダクト]
排気ダクト40の構成について、図3及び図4を参照しながら詳述する。図3(a)及び(b)は、実施形態に係る排気ダクト40の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る排気ダクト40の外壁の長さと電界強度の関係を示すシミュレーション結果例を示す図である。
図1及び図3(a)の排気ダクト40の径方向の断面を参照すると、処理空間10sに面する外壁40a、40bがL字型であり、外壁40a、40bの2辺により形成される角部40cを有する。外壁40aは水平方向の面であり、外壁40bは、垂直方向の面である。
角度θ(角部40cの角度)は90°以下である。例えば、角度θは45°である。角度θは、30°以上90°以下であることが好ましい。角度θが30°以上90°以下である理由は、成膜時に生成された反応生成物により排気穴51が封止されることを防止し、かつ、反応生成物をクリーニングにより除去する際の効率を高め、パーティクルの発生を抑制するためである。
排気ダクト40は、処理空間10sから流れるガスを排気する排気穴51を有する。排気穴51は、L字型を構成する外壁40a、40bの2辺の長さd、eに対してL字型の角部40cから排気穴51の内壁までの距離bが、長さd以内かつ長さe以内になるように構成される。
長さdは7mm以上であり、長さeは長さd以上である。長さdは7mm以上である理由について、図4を参照して説明する。図4(a)は、上部電極14に13.56MHzの周波数、1500WのRF電力を供給する条件で、実施形態に係る排気ダクト40の外壁40aの長さdと電界強度の関係を示すシミュレーション結果例を示す。図4(b)は、図4(a)の縦軸を対数(log)表示したものである。
図4(a)及び図4(b)の横軸は、外壁40aの長さdであり、縦軸は、処理容器10s側の外壁40a及び外壁40b近傍の電界強度である。電界強度が30V/m以下であれば、排気穴51の部分での異常放電はほぼ発生しない。図4(b)の電界シミュレーションの結果から、電界強度が30V/m以下を実現できる外壁40aの長さdを求めると、長さdは7mm以上となる。
以上から、本実施形態に係る排気ダクト40では、L字型の角部40cから排気穴51までの距離bは、長さd(d≧7mm)以内かつ長さe以内になるように構成される。これにより、排気穴51において電界を概ね0にすることができ、排気穴51及び排気ダクト40の周辺で異常放電が生じることを回避できる。
図3(b)に示すように、外壁40a、40bが、角部40cにおいて斜めに傾斜し、角部40cは面取りされた面取り部分として形成されていてもよい。係る形状も、排気ダクト40の処理空間10sに面する外壁40a、40bの径方向の断面がL字型を構成する形状に含まれる。排気穴51は、面取り部分を含む外壁40a、40bの少なくともいずれかを貫通する。この場合にも、図3(b)に示す外壁40aの長さd及び外壁40bの長さeに対して、図3(b)に示すL字型の角部40cから排気穴51までの距離bは、長さd(d≧7mm)以内かつ長さe以内になるように構成される。なお、角部40cの角度θは90°に限らず、90°以下(例えば45°)であっても排気ダクト40の処理空間10sに面する外壁40a、40bの径方向の断面がL字型を構成する形状に含まれる。
排気穴51の直径は、1mm~3mmが好ましい。排気穴51の直径が3mmよりも大きいと異常放電が生じ易くなり、排気穴51の直径が1mmよりも小さいと処理空間10sにて実行される成膜処理に使用された反応生成物により排気穴51がつまることがあるためである。
以上に説明したように、本実施形態のプラズマ処理装置によれば、処理空間の側部から排気する機構において異常放電を回避又は抑制することができる。
今回開示された実施形態に係るプラズマ処理装置は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
なお、上記実施形態では、排気ダクト40は、外壁40aが外壁40bの上部で内側に出っ張る形状であったが、これに限らない。例えば、排気ダクト40は、外壁40aが外壁40bの下部で内側に出っ張る形状であってもよい。
1 処理容器
11 蓋体
12 容器
14 上部電極
15 ガス供給部
16 ガス供給孔
36 RF電源
40 排気ダクト
41 絶縁部材
42 排気路
44 隙間
45 真空ポンプ
47 分離版
50 制御部
51 排気穴
100 プラズマ処理装置
S ステージ

Claims (8)

  1. 処理容器と、
    前記処理容器内に設けられた載置台と、
    前記載置台の載置面に対向し、前記処理容器の天壁を構成し、RF電力が供給される上部電極と、
    前記載置面および前記上部電極と共に前記処理容器内に処理空間を画成する排気ダクトと、を有し、
    前記排気ダクトの、前記処理空間に面する外壁の径方向の断面はL字型であり、
    前記排気ダクトは、内部の排気路に連通する排気穴を有し、前記排気穴は、前記L字型の2辺の長さd、eに対して前記L字型の角部から前記排気穴までの距離bが、前記長さd以内かつ前記長さe以内になるように構成され、
    前記長さdは7mm以上であり、前記長さeは長さd以上である、
    プラズマ処理装置。
  2. 前記上部電極と前記排気ダクトの間には絶縁部材が設けられ、
    前記絶縁部材は、前記上部電極と前記排気ダクトを絶縁する、
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記処理空間に面する前記絶縁部材の外壁と前記排気ダクトの外壁とにより構成される面は平面であり、前記角部は、前記平面に対して前記角部が面取りされた面取り部分として形成されている、
    請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記排気穴は、前記2辺又は前記面取り部分の少なくともいずれかを貫通する、
    請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記上部電極と前記排気ダクトの間の前記絶縁部材と、前記排気ダクトとの間に隙間はなく、
    前記上部電極と前記排気ダクトの間の前記絶縁部材と、前記上部電極と、の間に隙間が形成されている、
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記2辺により形成される前記角部の角度は90°以下である、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記角部の角度は、30°以上90°以下である、
    請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記排気穴の直径は、1mm~3mmである、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
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