JP2023117787A - 電気的接続装置 - Google Patents

Abstract

【課題】極数が異なるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を可能にできるとともに、外形が大型化してしまうことを抑制する電気的接続装置を提供する。【解決手段】プラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２は、第１プラグ側コンタクト１１ａを保持する第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと、第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持する第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂと、を有する。リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４は、第１リセプタクル側コンタクト１３ａと第２リセプタクル側コンタクト１３ｂとを保持する。第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂとは、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に隣接して一体に設けられ、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、コネクタ嵌合方向Ｘ１において、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも突出して設けられている。【選択図】 図２

Description

本発明は、プラグコネクタと、プラグコネクタが嵌合して接続するリセプタクルコネクタと、を備えた電気的接続装置に関する。

従来より、２つの装置を電気的に接続する際、例えば、電源を供給する電源側の装置と電源を供給されることで駆動される作動側の装置とを電気的に接続する際には、プラグコネクタとプラグコネクタが嵌合して接続するリセプタクルコネクタとを備えた電気的接続装置が用いられている。２つの装置のうちの一方にプラグコネクタが接続され、２つの装置のうちの他方にリセプタクルコネクタが接続され、プラグコネクタがリセプタクルコネクタに嵌合して接続されることで、２つの装置が電気的に接続される。このような電気的接続装置として、例えば、特許文献１に開示されたものが知られている。

特許文献１に開示された電気的接続装置は、プラグコネクタとして構成された一方の電気コネクタＡと、一方の電気コネクタＡが嵌合して接続するリセプタクルコネクタとして構成された他方の電気コネクタＣとを備えて構成されている。また、リセプタクルコネクタである他方の電気コネクタＣは、プラグコネクタとして構成されて一方の電気コネクタＡとはロック部の形状が異なる他種の一方の電気コネクタＢとも嵌合して接続するように構成されている。リセプタクルコネクタである電気コネクタＣは、プラグコネクタである一方の電気コネクタＡ又は電気コネクタＢに対して選択的に嵌合して接続するように構成されている。尚、一方の電気コネクタＡには非操作式のロック部が設けられ、一方の電気コネクタＢには操作式のロック部が設けられている。そして、他方の電気コネクタＣには、一方の電気コネクタＡのロック部と係合するロック受け部と、一方の電気コネクタＢのロック部と係合するロック受け部とが設けられている。

実開平９－４３０号公報

特許文献１に開示された電気的接続装置においては、プラグコネクタである一方の電気コネクタＡ又は電気コネクタＢと、リセプタクルコネクタである他方の電気コネクタＣとは、同一極数のコネクタとして構成されている。即ち、一方の電気コネクタＡ又は電気コネクタＢの極数と、他方の電気コネクタＣの極数とは、同じである。尚、特許文献１の電気的接続装置では、一方の電気コネクタＡ又は電気コネクタＢは、プラグ側コンタクトとしての５つの端子４又は端子１３を保持する５極のコネクタとして構成されている。そして、他方の電気コネクタＣは、リセプタクル側コンタクトとしての５つの端子２５を保持する５極のコネクタとして構成されている。

特許文献１に開示された電気的接続装置は、プラグコネクタである一方の電気コネクタＡ又はＢと、リセプタクルコネクタである他方の電気コネクタＣとが、同一極数のコネクタとして構成されている。そして、一方の電気コネクタＡ又はＢにおける他方の電気コネクタＣに嵌合する嵌合部分の形状と、他方の電気コネクタＣにおける一方の電気コネクタＡ又はＢが嵌合する開口の形状とが対応するように構成されている。このため、特許文献１の電気的接続装置では、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが同一極数である形態でしか嵌合することが困難であり、リセプタクルコネクタの極数の方がプラグコネクタの極数よりも少ない場合は、リセプタクルコネクタにプラグコネクタを嵌合させることができない。例えば、プラグコネクタである一方の電気コネクタＡ又はＢの極数が５極であり、リセプタクルコネクタである他方の電気コネクタＣの極数が４極以下である場合、プラグコネクタにおける嵌合部分と、リセプタクルコネクタにおける開口の縁部分とが当接して干渉するため、プラグコネクタがリセプタクルコネクタに嵌合することができない。

極数が異なるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合も可能にする電気的接続装置を実現する方法として、プラグコネクタの嵌合部分において、複数のプラグ側コンタクトを保持する部分の間に溝を設け、プラグコネクタを極数の異なるリセプタクルコネクタに嵌合させることを可能にする方法を考案することができる。より具体的には、例えば、特許文献１の電気的接続装置の一方の電気コネクタＡ又はＢの嵌合部分において、５極のプラグ側コンタクトを保持する部分の間に、４極と１極とに分離する溝を設ける方法が考えられる。これにより、他方の電気コネクタＣが５極のコネクタと４極のコネクタとのいずれであっても、一方の電気コネクタＡ又はＢを他方の電気コネクタＣに嵌合させることができる。即ち、他方の電気コネクタＣが４極の場合は、他方の電気コネクタＣの開口の縁部分の一部が一方の電気コネクタＡ又はＢにおける溝に嵌ることで、他方の電気コネクタＣに一方の電気コネクタＡ又はＢを嵌合させることができる。そして、他方の電気コネクタＣが５極の場合は、一方の電気コネクタＡ又はＢの嵌合部分の全体、即ち、４極と１極とに分離する溝が間に設けられて５極のプラグ側コンタクトを保持する一方の電気コネクタＡ又はＢの嵌合部分の全体が、他方の電気コネクタＣの開口に嵌合することで、一方の電気コネクタＡ又はＢを他方の電気コネクタＣに嵌合させることができる。

しかしながら、プラグコネクタの嵌合部分において複数のプラグ側コンタクトを保持する部分の間に溝を設ける方法の場合、プラグコネクタには、複数のプラグ側コンタクトが並んで配置される幅方向において、溝を設けるためのスペースが必要となる。このため、プラグコネクタの外形が、大型化してしまうという問題がある。更に、プラグコネクタが大型化することで、プラグコネクタと同一の極数のリセプタクルコネクタにプラグコネクタを嵌合させるためには、リセプタクルコネクタの外形も大型化してしまうことになる。よって、電気的接続装置の外形が大型化してしまうという問題がある。

本発明は、上記実情に鑑みることにより、極数が異なるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合も可能にできるとともに、外形が大型化してしまうことを抑制することができる、電気的接続装置を提供することを目的とする。

（１）上記目的を達成するための本発明のある局面に係る電気的接続装置は、プラグコネクタと、前記プラグコネクタが嵌合して接続するリセプタクルコネクタと、を備えた電気的接続装置に関する。そして、本発明のある局面に係る電気的接続装置は、 前記プラグコネクタは、複数のプラグ側コンタクトと、前記複数のプラグ側コンタクトを保持するプラグ側ハウジングと、を備え、前記リセプタクルコネクタは、複数のリセプタクル側コンタクトと、前記複数のリセプタクル側コンタクトを保持するリセプタクル側ハウジングと、を備え、前記プラグ側ハウジングは、前記リセプタクル側ハウジングに設けられた開口に挿入されて嵌合するように構成され、前記プラグ側ハウジングは、前記複数のプラグ側コンタクトのうちの一部のプラグ側コンタクトである第１プラグ側コンタクトを保持する第１プラグ側コンタクト保持部と、前記複数のプラグ側コンタクトのうちの残りのプラグ側コンタクトである第２プラグ側コンタクトを保持する第２プラグ側コンタクト保持部と、を有し、前記リセプタクル側ハウジングは、前記複数のリセプタクル側コンタクトのうちの一部のリセプタクル側コンタクトであって前記第１プラグ側コンタクトに接続される第１リセプタクル側コンタクトを保持する第１リセプタクル側コンタクト保持部と、前記複数のリセプタクル側コンタクトのうちの残りのリセプタクル側コンタクトであって前記第２プラグ側コンタクトに接続される第２リセプタクル側コンタクトを保持する第２リセプタクル側コンタクト保持部と、を有し、前記第１プラグ側コンタクト保持部と前記第２プラグ側コンタクト保持部とは、前記プラグ側ハウジングと前記リセプタクル側ハウジングとが嵌合する方向であるコネクタ嵌合方向に垂直な方向であって前記複数のプラグ側コンタクトが前記プラグ側ハウジングにおいて並んで配置される方向であるプラグコネクタ幅方向に隣接して一体に設けられ、前記第１プラグ側コンタクト保持部は、前記コネクタ嵌合方向において、前記第２プラグ側コンタクト保持部よりも突出して設けられている。

この構成によると、プラグ側ハウジングがリセプタクル側ハウジングの開口に挿入されて嵌合することで、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合して接続される。そして、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合することで、プラグコネクタの複数のプラグ側コンタクトとリセプタクルコネクタの複数のリセプタクル側コンタクトとが電気的に接続される。よって、複数のプラグ側コンタクトの数と複数のリセプタクル側コンタクトの数とが同一に設定されていることで、同一極数のプラグコネクタとリセプタクルコネクタとを嵌合して接続することができる。

また、上記の構成によると、プラグコネクタは、複数のプラグ側コンタクトのうちの一部の第１プラグ側コンタクトを保持する第１プラグ側コンタクト保持部が、残りの第２プラグ側コンタクトを保持する第２プラグ側コンタクト保持部よりも、コネクタ嵌合方向において突出して設けられている。このため、上記構成のリセプタクルコネクタとは異なる従来の形態の他のリセプタクルコネクタであって、上記構成のプラグコネクタの第１プラグ側コンタクトの数に対応する数のリセプタクル側コンタクトを有する他のリセプタクルコネクタに対して、上記構成のプラグコネクタを嵌合させることができる。即ち、リセプタクル側コンタクトの数が第１プラグ側コンタクトの数に対応していて極数の異なる他のリセプタクルコネクタの開口に対して、上記構成のプラグコネクタの第１プラグ側コンタクト保持部を嵌合させることで、上記構成のプラグコネクタを、極数の異なる他のリセプタクルコネクタに対して嵌合して接続することができる。よって、上記の構成によると、極数が異なるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合も可能にできる電気的接続装置を実現することができる。

また、上記の構成によると、プラグコネクタのプラグ側ハウジングにおいて、第１プラグ側コンタクトを保持する第１プラグ側コンタクト保持部と第２プラグ側コンタクトを保持する第２プラグ側コンタクト保持部とが、コネクタ嵌合方向に垂直なプラグコネクタ幅方向に隣接して一体に設けられている。このため、第１プラグ側コンタクト保持部と第２プラグ側コンタクト保持部との間に溝が設けられることがなく、プラグ側ハウジングがプラグコネクタ幅方向に大型化することがないため、プラグコネクタの外形が大型化することを防止することができる。また、プラグコネクタの大型化が防止されるため、プラグコネクタに嵌合するリセプタクルコネクタの外形が大型化してしまうことも防止される。これにより、電気的接続装置の外形の大型化を抑制することができる。

したがって、上記の構成によると、極数が異なるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合も可能にできるとともに、外形が大型化してしまうことを抑制することができる、電気的接続装置を提供することができる。

（２）前記第１リセプタクル側コンタクト保持部と前記第２リセプタクル側コンタクト保持部とは、前記コネクタ嵌合方向に垂直な方向であって前記複数のリセプタクル側コンタクトが前記リセプタクル側ハウジングにおいて並んで配置される方向であるリセプタクルコネクタ幅方向に隣接して一体に設けられ、前記第１リセプタクル側コンタクト保持部は、前記開口内において、前記コネクタ嵌合方向において前記第２リセプタクル側コンタクト保持部よりも段状に凹んで設けられていてもよい。

この構成によると、リセプタクルコネクタのリセプタクル側ハウジングにおいて、第１リセプタクル側コンタクト保持部と第２リセプタクル側コンタクト保持部とが、リセプタクルコネクタ幅方向に隣接して一体に設けられている。更に、リセプタクルコネクタのリセプタクル側ハウジングの開口内において、第１リセプタクル側コンタクト保持部が、第２リセプタクル側コンタクト保持部よりも、コネクタ嵌合方向において段状に凹んで設けられている。このため、リセプタクル側ハウジングへのプラグ側ハウジングの嵌合の際に、コネクタ嵌合方向において突出した第１プラグ側コンタクト保持部をコネクタ嵌合方向において凹んだ第１リセプタクル側コンタクト保持部に向かって深く挿入させた状態で、リセプタクル側ハウジングにプラグ側ハウジングを嵌合させることができる。よって、コネクタ嵌合方向の突出量が異なる第１プラグ側コンタクト保持部及び第２プラグ側コンタクト保持部が設けられたプラグ側ハウジングと、第１リセプタクル側コンタクト保持部及び第２リセプタクル側コンタクト保持部が設けられたリセプタクル側ハウジングとを、安定した状態でより強固に嵌合して接続することができる。

（３）前記リセプタクル側ハウジングには、前記開口の内周から当該開口の内側に向かって凸状に突出するとともに前記コネクタ嵌合方向と平行に延びるガイド部が設けられ、前記ガイド部は、前記プラグ側ハウジングが前記リセプタクル側ハウジングに嵌合する際に、前記第１プラグ側コンタクト保持部の縁部が当該ガイド部に沿って変位することで前記第１プラグ側コンタクト保持部の前記開口内への挿入方向をガイドするように構成されていてもよい。

この構成によると、リセプタクル側ハウジングへのプラグ側ハウジングの嵌合の際に、第１プラグ側コンタクト保持部の縁部をリセプタクル側ハウジングの開口内のガイド部に沿って変位させて第１プラグ側コンタクト保持部の開口内への挿入をガイド部に案内させながら、リセプタクル側ハウジングにプラグ側ハウジングを嵌合させることができる。よって、コネクタ嵌合方向の突出量が異なる第１プラグ側コンタクト保持部及び第２プラグ側コンタクト保持部が設けられたプラグ側ハウジングを、嵌合位置がずれてしまうことをより確実に防止しながら、リセプタクル側ハウジングの開口内に挿入して嵌合させることができる。このため、嵌合位置がずれた状態で第１プラグ側コンタクト保持部がリセプタクル側ハウジングの開口内に挿入されてリセプタクル側コンタクトが破損してしまうことをより確実に防止することができる。

（４）前記プラグ側ハウジングには、前記プラグコネクタ幅方向における前記第２プラグ側コンタクト保持部に対応する位置において、前記コネクタ嵌合方向及び前記プラグコネクタ幅方向の両方に垂直な方向であるプラグコネクタ高さ方向に凹むとともに前記コネクタ嵌合方向と平行に延びるガイド溝が設けられ、前記ガイド溝は、前記プラグ側ハウジングが前記リセプタクル側ハウジングに嵌合する際に、前記リセプタクル側ハウジングの前記ガイド部が嵌り込むように構成されていてもよい。

この構成によると、リセプタクル側ハウジングへのプラグ側ハウジングの嵌合の際に、リセプタクル側ハウジングの開口内のガイド部で第１プラグ側コンタクト保持部の開口内への挿入を案内させ、更に、ガイド部をプラグ側ハウジングのガイド溝に嵌り込ませながら、リセプタクル側ハウジングにプラグ側ハウジングを嵌合させることができる。これにより、嵌合位置がずれてしまうことをより確実に防止しながらプラグ側ハウジングをリセプタクル側ハウジングの開口内に挿入して嵌合でき、更に、プラグ側ハウジングをリセプタクル側ハウジングの開口の奥側まで挿入して嵌合させることができる。このため、嵌合位置がずれた状態で第１プラグ側コンタクト保持部がリセプタクル側ハウジングの開口内に挿入されてリセプタクル側コンタクトが破損してしまうことをより確実に防止でき、更に、プラグ側ハウジングとリセプタクル側ハウジングとを安定した状態でより強固に嵌合して接続することができる。

（５） 前記第２プラグ側コンタクト保持部は、前記第１プラグ側コンタクト保持部よりも、前記コネクタ嵌合方向及び前記プラグコネクタ幅方向の両方に垂直な方向であるプラグコネクタ高さ方向の寸法が小さく設定されていてもよい。

この構成によると、第２プラグ側コンタクト保持部は、第１プラグ側コンタクト保持部よりもプラグコネクタ高さ方向の寸法が小さく設定される。このため、コネクタ嵌合方向及びリセプタクルコネクタ幅方向の両方に垂直な方向であるリセプタクルコネクタ高さ方向において、リセプタクル側ハウジングの開口に対して第１プラグ側コンタクト保持部が挿入される位置と第２プラグ側コンタクト保持部が挿入される位置とを、異ならせることができる。これにより、プラグ側ハウジングが、リセプタクル側ハウジングに対して、プラグコネクタ幅方向とリセプタクルコネクタ幅方向とが対応していない逆向きの状態で挿入される操作が行われた場合であっても、プラグ側ハウジングがリセプタクル側ハウジングに逆向きの状態で嵌合してしまうことを防止することができる。

本発明によると、極数が異なるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合も可能にできるとともに、外形が大型化してしまうことを抑制することができる、電気的接続装置を提供することを提供することができる。

図１（Ａ）及び図１（Ｂ）は、本発明の一実施の形態に係る電気的接続装置の斜視図であって、電気的接続装置のプラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合して接続された状態を示す図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合しておらず接続されていない状態の電気的接続装置を示す斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが接続されていない状態の電気的接続装置を示す斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが接続されていない状態の電気的接続装置を示す斜視図であって、プラグコネクタがパネルに取り付けられた状態を示す図である。 プラグコネクタの分解斜視図である。 リセプタクルコネクタの分解斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが接続されていない状態の電気的接続装置を示す斜視図であって、コネクタ嵌合方向に沿った断面を含んだ状態で示す図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが接続されていない状態の電気的接続装置を示す側面図である。 電気的接続装置の断面図であって、図９（Ａ）は、図８のＡ－Ａ線矢視位置での断面図であり、図９（Ｂ）は、図８のＢ－Ｂ線矢視位置での断面図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが接続されていない状態の電気的接続装置を示す底面図である。 電気的接続装置の断面図であって、図１１（Ａ）は、図１０のＣ－Ｃ線矢視位置での断面図であり、図１１（Ｂ）は、図１０のＤ－Ｄ線矢視位置での断面図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが接続された状態の電気的接続装置を示す底面図である。 電気的接続装置の断面図であって、図１３（Ａ）は、図１２のＥ－Ｅ線矢視位置での断面図であり、図１３（Ｂ）は、図１２のＦ－Ｆ線矢視位置での断面図である。 本実施形態のプラグコネクタと従来の形態の他のリセプタクルコネクタとを示す斜視図であって、本実施形態のプラグコネクタと従来の形態の他のリセプタクルコネクタとが接続されていない状態を示す図である。 図１５（Ａ）及び図１５（Ｂ）は、本実施形態のプラグコネクタと従来の形態の他のリセプタクルコネクタとを示す斜視図であって、本実施形態のプラグコネクタと従来の形態の他のリセプタクルコネクタとが接続された状態を示す図である。 図１６（Ａ）及び図１６（Ｂ）は、本実施形態のリセプタクルコネクタと従来の形態の他のプラグコネクタとを示す斜視図であって、本実施形態のリセプタクルコネクタと従来の形態の他のプラグコネクタとが接続された状態を示す図である。 変形例に係る電気的接続装置の斜視図であって、変形例に係る電気的接続装置のプラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合しておらず接続されていない状態を示す図である。 図１７に示す電気的接続装置のプラグコネクタ及びリセプタクルコネクタの斜視図である。

以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、プラグコネクタとプラグコネクタが嵌合して接続するリセプタクルコネクタとを備えた電気的接続装置として、種々の用途に広く適用することができるものである。

［電気的接続装置の概略］
図１（Ａ）及び図１（Ｂ）は、本発明の一実施の形態に係る電気的接続装置１の斜視図であって、電気的接続装置１のプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合して接続された状態を示す図である。尚、図１（Ａ）と図１（Ｂ）とは、電気的接続装置１をそれぞれ異なる方向から視た状態での斜視図である。図２及び図３は、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合しておらず接続されていない状態の電気的接続装置１を示す斜視図である。尚、図２と図３とは、電気的接続装置１をそれぞれ異なる方向から見た状態での斜視図である。図４は、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが接続されていない状態の電気的接続装置１を示す斜視図であって、プラグコネクタ２がパネル１０２に取り付けられた状態を示す図である。図５は、プラグコネクタ２の分解斜視図である。図６は、リセプタクルコネクタ３の分解斜視図である。尚、図１乃至図６においては、電気的接続装置１のプラグコネクタ２及びリセプタクルコネクタ３が電線１００及び電線１０１にそれぞれ接続された状態が図示されている。即ち、図１乃至図６においては、プラグコネクタ２が複数の電線１００に接続され、リセプタクルコネクタ３が複数の電線１０１に接続された状態が、図示されている。

図１乃至図６を参照して、電気的接続装置１は、プラグコネクタ２と、プラグコネクタ２に嵌合して接続されるリセプタクルコネクタ３と、を備えて構成され、２つの装置（図示省略）を電気的に接続するために用いられる。プラグコネクタ２は、複数の電線１００に接続され、複数の電線１００を介して、２つの装置のうちの一方の装置に接続される。リセプタクルコネクタ３は、複数の電線１０１に接続され、複数の電線１０１を介して、２つの装置のうちの他方の装置に接続される。そして、プラグコネクタ２がリセプタクルコネクタ３に嵌合して接続することで、２つの装置が電気的に接続される。例えば、一例として、プラグコネクタ２が、電源を供給する電源側の装置（図示省略）に接続され、リセプタクルコネクタ３が、電源を供給されることで駆動される作動側の装置（図示省略）に接続される。そして、プラグコネクタ２がリセプタクルコネクタ３に接続されることで、電源側の装置と作動側の装置とが電気的に接続される。

また、プラグコネクタ２は、例えば、電源側の装置に接続された状態では、図４に示すように、電源側の装置の筐体を構成するパネル１０２に対して取り付けられる。尚、図４では、プラグコネクタ２が取り付けられるパネル１０２について、一部のみを切り欠き状態で模式的に図示しており、プラグコネクタ２が取り付けられた部分及びその近傍の部分のみを図示している。プラグコネクタ２は、電源側の装置に対して、パネル１０２に取り付けられた状態で、接続される。そして、パネル１０２に取り付けられた状態のプラグコネクタ２に対して、プラグコネクタ２がリセプタクルコネクタ３に嵌合するように、リセプタクルコネクタ３が接続される。

電気的接続装置１のプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とは、同一の極数のコネクタとして構成されている。本実施形態では、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが、いずれも３極のコネクタとして構成された形態を例示している。

図１乃至図５を参照して、プラグコネクタ２は、複数のプラグ側コンタクト１１と、複数のプラグ側コンタクト１１を保持するプラグ側ハウジング１２と、を備えて構成されている。複数のプラグ側コンタクト１１は、導電性を有する金属材料で形成され、電線１００にそれぞれ接続されるとともに、プラグ側ハウジング１２にそれぞれ挿入されて保持される。複数のプラグ側コンタクト１１は、プラグ側ハウジング１２において、長手方向が互いに平行に延びるとともに一列に並んだ状態で、保持される。プラグ側ハウジング１２は、絶縁性を有する樹脂材料で形成され、複数のプラグ側コンタクト１１を保持するとともに、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４に嵌合するように構成されている。

図１乃至図４、及び図６を参照して、リセプタクルコネクタ３は、複数のリセプタクル側コンタクト１３と、複数のリセプタクル側コンタクト１３を保持するリセプタクル側ハウジング１４と、を備えて構成されている。複数のリセプタクル側コンタクト１３は、導電性を有する金属材料で形成され、電線１０１にそれぞれ接続されるとともに、リセプタクル側ハウジング１４にそれぞれ挿入されて保持される。複数のリセプタクル側コンタクト１３は、リセプタクル側ハウジング１４において、長手方向が互いに平行に延びるとともに一列に並んだ状態で、保持される。リセプタクル側ハウジング１４は、絶縁性を有する樹脂材料で形成され、複数のリセプタクル側コンタクト１３を保持するとともに、プラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２が挿入される開口１５が設けられている。よって、プラグ側ハウジング１２は、リセプタクル側ハウジング１４に設けられた開口１５に挿入されて嵌合するように構成されている。

以下、電気的接続装置１のさらに詳細な構成について説明する。尚、以下の説明では、図１乃至図６及び後述の図面において両端矢印Ｘ１、両端矢印Ｘ２、及び両端矢印Ｘ３で示すように、電気的接続装置１におけるコネクタ嵌合方向Ｘ１、幅方向Ｘ２、及び高さ方向Ｘ３を定義する。

コネクタ嵌合方向Ｘ１は、プラグ側ハウジング１２とリセプタクル側ハウジング１４とが嵌合する方向として構成される。即ち、コネクタ嵌合方向Ｘ１は、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４に嵌合する際に、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入される方向と平行な方向として構成される。

幅方向Ｘ２は、コネクタ嵌合方向Ｘ１に垂直な方向であって、嵌合した状態のプラグコネクタ２とリセプタクル側コネクタ３とにおいて複数のプラグ側コンタクト１１と複数のリセプタクル側コンタクト１３とがそれぞれ並んで配置される方向として構成される。このため、幅方向Ｘ２は、プラグコネクタ２においては、コネクタ嵌合方向Ｘ１に垂直な方向であって複数のプラグ側コンタクト１１がプラグ側ハウジング１２において並んで配置される方向であるプラグコネクタ幅方向Ｘ２として構成される。そして、幅方向Ｘ２は、リセプタクルコネクタ３においては、コネクタ嵌合方向Ｘ１に垂直な方向であって複数のリセプタクル側コンタクト１３がリセプタクル側ハウジング１４において並んで配置される方向であるリセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２として構成される。

高さ方向Ｘ３は、コネクタ嵌合方向Ｘ１及び幅方向Ｘ２の両方に垂直な方向として構成される。このため、高さ方向Ｘ３は、プラグコネクタ２においては、コネクタ嵌合方向Ｘ１及びプラグコネクタ幅方向Ｘ２の両方に垂直な方向であるプラグコネクタ高さ方向Ｘ３として構成される。そして、高さ方向Ｘ３は、リセプタクルコネクタ３においては、コネクタ嵌合方向Ｘ１及びリセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に垂直な方向であるリセプタクルコネクタ高さ方向Ｘ３として構成される。

［プラグコネクタ］
図７は、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが接続されていない状態の電気的接続装置１を示す斜視図であって、コネクタ嵌合方向Ｘ１に沿った断面を含んだ状態で示す図である。尚、図７では、高さ方向Ｘ３に垂直な断面が図示されている。図８は、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが接続されていない状態の電気的接続装置１を示す側面図である。図９は、電気的接続装置１の断面図であって、図９（Ａ）は、図８のＡ－Ａ線矢視位置での断面図であり、図９（Ｂ）は、図８のＢ－Ｂ線矢視位置での断面図である。図１０は、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが接続されていない状態の電気的接続装置１を示す底面図である。図１１は、電気的接続装置１の断面図であって、図１１（Ａ）は、図１０のＣ－Ｃ線矢視位置での断面図であり、図１１（Ｂ）は、図１０のＤ－Ｄ線矢視位置での断面図である。図１２は、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが接続された状態の電気的接続装置１を示す底面図である。図１３は、電気的接続装置１の断面図であって、図１３（Ａ）は、図１２のＥ－Ｅ線矢視位置での断面図であり、図１３（Ｂ）は、図１２のＦ－Ｆ線矢視位置での断面図である。

図１乃至図５、図７乃至図１３を参照して、プラグコネクタ２は、複数のプラグ側コンタクト１１と、複数のプラグ側コンタクト１１を保持するプラグ側ハウジング１２と、を備えて構成されている。本実施形態のプラグコネクタ２では、複数のプラグ側コンタクト１１として、３つのプラグ側コンタクト１１が設けられている。即ち、本実施形態では、３極のプラグコネクタとして設けられたプラグコネクタ２を例示している。複数のプラグ側コンタクト１１は、プラグ側ハウジング１２において、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に沿って並んだ状態で配置される。また、本実施形態では、複数のプラグ側コンタクト１１は、いずれも、メス型のコンタクトとして設けられている。

図５、図７、図９及び図１３を参照して、プラグコネクタ２においては、複数のプラグ側コンタクト１１として、形状の異なる２種類のコンタクトが備えられており、互いに形状の異なる第１プラグ側コンタクト１１ａと第２プラグ側コンタクト１１ｂとが備えられている。第１プラグ側コンタクト１１ａは、複数のプラグ側コンタクト１１のうちの一部のプラグ側コンタクト１１として設けられており、本実施形態では、３つのプラグ側コンタクト１１のうちの２つのプラグ側コンタクト１１として設けられている。第２プラグ側コンタクト１１ｂは、複数のプラグ側コンタクト１１のうちの残りのプラグ側コンタクト１１として設けられており、本実施形態では、３つのプラグ側コンタクト１１における第１プラグ側コンタクト１１ａとは異なる残りの１つのプラグ側コンタクト１１として設けられている。

２つの第１プラグ側コンタクト１１ａは、それぞれ、電線１００に接続された状態で、プラグ側ハウジング１２に対して挿入されて保持される。２つの第１プラグ側コンタクト１１ａは、プラグコネクタ幅方向Ｘ２において隣り合って並んだ状態で配置される。即ち、２つの第１プラグ側コンタクト１１ａの間には、第２プラグ側コンタクト１１ｂが配置されず、第１プラグ側コンタクト１１ａ同士が、プラグコネクタ幅方向Ｘ２において並んで配置される。そして、各第１プラグ側コンタクト１１ａは、電線接続部１６ａと接点部１７ａとを有して構成されている。

第１プラグ側コンタクト１１ａの電線接続部１６ａは、第１プラグ側コンタクト１１ａの長手方向における一方の端部に設けられ、電線１００の端部に対してかしめられて圧着されることで電線１００に接続される部分として設けられている。尚、電線１００の端部は、外周の絶縁被覆部分の一部が剥がされて導体部分が露出した状態となっており、電線接続部１６ａは、電線１００の端部において露出した導体部分に対してかしめられて圧着されることで、電線１００に対して電気的に接続される。

第１プラグ側コンタクト１１ａの接点部１７ａは、プラグコネクタ２がリセプタクルコネクタ３に嵌合して接続された際に、リセプタクルコネクタ３における後述の第１リセプタクル側コンタクト１３ａに対して接触して電気的に接続される部分として設けられている。本実施形態では、接点部１７ａは、屈曲形成された板バネ状のバネ接点部として設けられている。

第２プラグ側コンタクト１１ｂは、電線１００に接続された状態で、プラグ側ハウジング１２に対して挿入されて保持される。また、本実施形態では、第２プラグ側コンタクト１１ｂは、第１プラグ側コンタクト１１ａよりも大きさが小さい小型のコンタクトとして設けられている。より具体的には、第２プラグ側コンタクト１１ｂは、第１プラグ側コンタクト１１ａに対して、長手方向の長さが短い小型のコンタクトとして設けられている。そして、第２プラグ側コンタクト１１ｂは、電線接続部１６ｂと接点部１７ｂとを有して構成されている。

第２プラグ側コンタクト１１ｂの電線接続部１６ｂは、第２プラグ側コンタクト１１ｂの長手方向における一方の端部に設けられ、電線１００の端部に対してかしめられて圧着されることで電線１００に接続される部分として設けられている。電線１００の端部は、外周の絶縁被覆部分の一部が剥がされて導体部分が露出した状態となっており、電線接続部１６ｂは、電線１００の端部において露出した導体部分に対してかしめられて圧着されることで、電線１００に対して電気的に接続される。

第２プラグ側コンタクト１１ｂの接点部１７ｂは、プラグコネクタ２がリセプタクルコネクタ３と接続された際に、リセプタクルコネクタ３における後述の第２リセプタクル側コンタクト１３ｂに対して接触して電気的に接続される部分として設けられている。本実施形態では、接点部１７ｂは、屈曲形成された一対の板バネ状の部分を有するバネ接点部として設けられている。

図１乃至図５、図７乃至図１３を参照して、プラグ側ハウジング１２は、複数のプラグ側コンタクト１１を保持するとともに、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入されることでリセプタクル側ハウジング１４に嵌合するように構成されている。プラグ側ハウジング１２は、複数のプラグ側コンタクト１１を保持する第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂとを備えて構成されている。第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂとは、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に並んで一体に設けられており、プラグ側ハウジングハウジング１２の本体部分を構成している。

第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、プラグ側ハウジング１２において、プラグコネクタ幅方向Ｘ２及びプラグコネクタ高さ方向Ｘ３に比してコネクタ嵌合方向Ｘ１の寸法が大きい略直方体状の外形を有する部分として設けられている。そして、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、プラグ側ハウジング１２において、プラグコネクタ２の３つのプラグ側コンタクト１１のうちの２つの第１プラグ側コンタクト１１ａを保持する部分として設けられている。

図１乃至図５、図７、図９、図１１及び図１３を参照して、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａには、２つの第１プラグ側コンタクト１１ａをそれぞれ保持する２つのコンタクト保持孔１９ａが設けられている。２つのコンタクト保持孔１９ａのそれぞれは、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａをコネクタ嵌合方向Ｘ１に貫通するように設けられている。また、コネクタ嵌合方向Ｘ１に延びる２つのコンタクト保持孔１９ａは、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａにおいてプラグコネクタ幅方向Ｘ２に並んで設けられている。電線１００に接続された第１プラグ側コンタクト１１ａは、コンタクト保持孔１９ａに対して、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方側から挿入されて保持される。尚、第１プラグ側コンタクト１１ａは、コンタクト保持孔１９ａに挿入された際に、第１プラグ側コンタクト１１ａに設けられたランス部がコンタクト保持孔１９ａの内壁と係止することで、コンタクト保持孔１９ａ内で保持される。

図２乃至図５、図７、図９乃至図１３を参照して、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂは、プラグ側ハウジング１２において、プラグコネクタ２の３つのプラグ側コンタクト１１のうちの１つの第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持する部分として設けられている。第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂは、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａに対して、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に並んだ状態で隙間を介さず一体に設けられている。即ち、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂとは、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に隣接して一体に設けられている。

また、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂは、プラグ側ハウジング１２において、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａに隣接して一体に設けられているとともに、コネクタ嵌合方向Ｘ１における長さ寸法が第１プラグ側コンタクト保持部１８ａよりも短い略直方体状の部分として設けられている。即ち、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａのコネクタ嵌合方向Ｘ１の長さ寸法が、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂのコネクタ嵌合方向Ｘ１の長さ寸法よりも長く設定されている。このため、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、コネクタ嵌合方向Ｘ１において、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも突出して設けられている。更に、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、プラグ側ハウジング１２のコネクタ嵌合方向Ｘ１におけるリセプタクル側ハウジング１４に嵌合する端部側において、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも突出して設けられている。また、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂは、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａよりも、コネクタ嵌合方向Ｘ１及びプラグコネクタ幅方向Ｘ２の両方に垂直な方向であるプラグコネクタ高さ方向Ｘ３の寸法が小さく設定されている。

図１乃至図５、図７、図９、図１１及び図１３を参照して、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂには、第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持するコンタクト保持孔１９ｂが設けられている。コンタクト保持孔１９ｂは、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂをコネクタ嵌合方向Ｘ１に貫通するように設けられている。また、コネクタ嵌合方向Ｘ１に延びるコンタクト保持孔１９ｂは、プラグ側ハウジング１２において、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａに設けられた２つのコンタクト保持孔１９ａに対して、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に並んで設けられている。電線１００に接続された第２プラグ側コンタクト１１ｂは、コンタクト保持孔１９ｂに対して、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方側から挿入されて保持される。尚、第２プラグ側コンタクト１１ｂは、コンタクト保持孔１９ｂに挿入された際に、第２プラグ側コンタクト１１ｂに設けられたランス部がコンタクト保持孔１９ｂの内壁と係止することで、コンタクト保持孔１９ｂ内で保持される。

また、プラグ側ハウジング１２には、ロック係合部２０、ガイド溝２１、一対のパネル取付け部２２が設けられている。

図１乃至図５、図８、図１１、図１３を参照して、ロック係合部２０は、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４と嵌合した際に、リセプタクル側ハウジング１４に係合してプラグ側ハウジング１２をリセプタクル側ハウジング１４にロックする部分として設けられている。ロック係合部２０は、プラグ側ハウジング１２において、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの外表面から第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの外側に向かってくさび状の断面形状で突起状に突出した爪状の部分として設けられている。プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入されてリセプタクル側ハウジング１４と嵌合した際に、ロック係合部２０は、リセプタクル側ハウジング１４に設けられた後述のロックアーム２７と係合する。プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４に嵌合した際にロック係合部２０とロックアーム２７とが係合することで、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４にロックされ、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４から抜けてしまうことが防止される。

図１乃至図５、図１１、図１３を参照して、ガイド溝２１は、プラグ側ハウジング１２において、プラグコネクタ幅方向Ｘ２における第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂに対応する位置に設けられている。そして、ガイド溝２１は、プラグコネクタ幅方向Ｘ２における第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂに対応する位置において、プラグコネクタ高さ方向Ｘ３に凹むとともにコネクタ嵌合方向Ｘ１と平行に延びる溝として設けられている。ガイド溝２１は、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４に嵌合する際に、リセプタクル側ハウジング１４における後述のガイド部２８が嵌り込むように構成されている。

図１乃至図５、図７乃至図１０、図１２を参照して、一対のパネル取付け部２２は、プラグコネクタ２が電源側の装置（図示省略）に対して接続される際に、電源側の装置の筐体を構成するパネル１０２に対して係合して取り付けられる部分として設けられている。一対のパネル取付け部２２は、プラグ側ハウジング１２において、プラグコネクタ幅方向Ｘ２における両側でそれぞれ片持ち状に突出した部分として設けられている。一対のパネル取付け部２２のうちの一方は、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａのコネクタ幅方向Ｘ２における側面から片持ち状に突出するように設けられている。そして、一対のパネル取付け部２２のうちの他方は、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂのコネクタ幅方向Ｘ
２における側面から片持ち状に突出するように設けられている。各パネル取付け部２２は、プラグ側ハウジング１２において、コネクタ幅方向Ｘ２に突出した後にコネクタ嵌合方向Ｘ１に沿って延びるように設けられ、湾曲して羽根状に延びるように形成されている。また、各パネル取付け部２２におけるプラグコネクタ幅方向Ｘ２における外側の面には、パネル１０２に対して係合するための部分である波状の凹凸部が設けられている。

図４を参照して、プラグコネクタ２がパネル１０２に取り付けられる際には、パネル１０２に設けられた取付け孔１０２ａに対してプラグコネクタ２が嵌め込まれる。そして、パネル１０２の取付け孔１０２ａにプラグコネクタ２が嵌め込まれた際に、一対のパネル取付け部２２が、取付け孔１０２ａの縁部に係合することで、プラグコネクタ２がパネル１０２に取り付けられる。

［リセプタクルコネクタ］
図１乃至図４、図６乃至図１３を参照して、リセプタクルコネクタ３は、複数のリセプタクル側コンタクト１３と、複数のリセプタクル側コンタクト１３を保持するリセプタクル側ハウジング１４と、を備えて構成されている。本実施形態のリセプタクルコネクタ３では、複数のリセプタクル側コンタクト１３として、３つのリセプタクル側コンタクト１３が設けられている。即ち、本実施形態では、３極のリセプタクルコネクタとして設けられたリセプタクルコネクタ３を例示している。複数のリセプタクル側コンタクト１３は、リセプタクル側ハウジング１４において、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に沿って並んだ状態で配置される。また、本実施形態では、複数のリセプタクル側コンタクト１３は、いずれも、オス型のコンタクトとして設けられている。また、複数のリセプタクル側コンタクト１３は、リセプタクルコネクタ３にプラグコネクタ２が嵌合して接続された際に、プラグコネクタ２における複数のプラグ側コンタクト１１に対してそれぞれ接続されるように構成されている。

図６乃至図９、図１１、図１３を参照して、リセプタクルコネクタ３においては、複数のリセプタクル側コンタクト１３として、形状の異なる２種類のコンタクトが備えられており、互いに形状の異なる第１リセプタクル側コンタクト１３ａと第２リセプタクル側コンタクト１３ｂとが備えられている。第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、複数のリセプタクル側コンタクト１３のうちの一部のリセプタクル側コンタクト１３として設けられており、本実施形態では、３つのリセプタクル側コンタクト１３のうちの２つのリセプタクル側コンタクト１３として設けられている。そして、第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、リセプタクルコネクタ３にプラグコネクタ２が嵌合して接続された際に、第１プラグ側コンタクト１１ａに接続されるように構成されている。第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、複数のリセプタクル側コンタクト１３のうちの残りのリセプタクル側コンタクト１３として設けられており、本実施形態では、３つのリセプタクル側コンタクト１３における第１リセプタクル側コンタクト１３ａとは異なる残りの１つのリセプタクル側コンタクト１３として設けられている。そして、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、リセプタクルコネクタ３にプラグコネクタ２が嵌合して接続された際に、第２プラグ側コンタクト１１ｂに接続されるように構成されている。

２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、それぞれ、電線１０１に接続された状態で、リセプタクル側ハウジング１４に対して挿入されて保持される。２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２において隣り合って並んだ状態で配置される。即ち、２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａの間には、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂが配置されず、第１リセプタクル側コンタクト１３ａ同士が、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２において並んで配置される。そして、各第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、電線接続部２３ａと接点部２４ａとを有して構成されている。

第１リセプタクル側コンタクト１３ａの電線接続部２３ａは、第１リセプタクル側コンタクト１３ａの長手方向における一方の端部に設けられ、電線１０１の端部に対してかしめられて圧着されることで電線１０１に接続される部分として設けられている。尚、電線１０１の端部は、外周の絶縁被覆部分の一部が剥がされて導体部分が露出した状態となっており、電線接続部２３ａは、電線１０１の端部において露出した導体部分に対してかしめられて圧着されることで、電線１０１に対して電気的に接続される。

第１リセプタクル側コンタクト１３ａの接点部２４ａは、リセプタクルコネクタ３とプラグコネクタ２とが嵌合して接続された際に、プラグコネクタ２における第１プラグ側コンタクト１１ａの接点部１７ａに対して接触して電気的に接続される部分として設けられている。本実施形態では、接点部２４ａは、コネクタ嵌合方向Ｘ１に沿って細長く板状に延びる接点部として設けられている。

第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、電線１０１に接続された状態で、リセプタクル側ハウジング１４に対して挿入されて保持される。また、本実施形態では、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、第１リセプタクル側コンタクト１３ａよりも大きさが小さい小型のコンタクトとして設けられている。より具体的には、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、第１リセプタクル側コンタクト１３ａに対して、長手方向の長さが短い小型のコンタクトとして設けられている。そして、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、電線接続部２３ｂと接点部２４ｂとを有して構成されている。

第２リセプタクル側コンタクト１３ｂの電線接続部２３ｂは、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂの長手方向における一方の端部に設けられ、電線１０１の端部に対してかしめられて圧着されることで電線１０１に接続される部分として設けられている。電線１０１の端部は、外周の絶縁被覆部分の一部が剥がされて導体部分が露出した状態となっており、電線接続部２３ｂは、電線１０１の端部において露出した導体部分に対してかしめられて圧着されることで、電線１０１に対して電気的に接続される。

第２リセプタクル側コンタクト１３ｂの接点部２４ｂは、リセプタクルコネクタ３とプラグコネクタ２とが嵌合して接続された際に、プラグコネクタ２における第２プラグ側コンタクト１１ｂの接点部１７ｂに対して接触して電気的に接続される部分として設けられている。本実施形態では、接点部２４ｂは、コネクタ嵌合方向Ｘ１に沿って細長く板状に延びる接点部として設けられている。

図１乃至図４、図６乃至図１３を参照して、リセプタクル側ハウジング１４は、複数のリセプタクル側コンタクト１３を保持するとともに、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方の端部側でプラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２と嵌合するように構成されている。リセプタクル側ハウジング１４は、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２及びリセプタクルコネクタ高さ方向Ｘ３に比してコネクタ嵌合方向Ｘ１の寸法が大きい略直方体状の基本外形を有している。

また、リセプタクル側ハウジング１４は、コネクタ嵌合方向Ｘ１において、コネクタ嵌合方向Ｘ１に垂直な断面における断面積が段状に拡大するように形成されている。そして、リセプタクル側ハウジング１４には、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方の端部側であって断面積が段状に拡大した端部側において、プラグ側ハウジング１２が挿入可能なように開口した開口１５が設けられている。これにより、リセプタクル側ハウジング１４は、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方の端部側で開口する開口１５からプラグ側ハウジング１２が挿入されることでプラグ側ハウジング１２が嵌合するように構成されている。また、リセプタクル側ハウジング１４のコネクタ嵌合方向Ｘ１における開口１５側の端部には、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２の両側面のそれぞれにおいて、開口１５に連通する切り欠き部１５ａが設けられている。リセプタクル側ハウジング１４の開口１５にプラグ側ハウジング１２が挿入されて嵌合する際には、プラグ側ハウジング１２におけるパネル取り付け部２２がリセプタクル側ハウジング１４の切り欠き部１５ａに嵌るようにして配置される。このため、リセプタクル側ハウジング１４は、プラグ側ハウジング１２が挿入されて嵌合する際にプラグ側ハウジング１２のパネル取り付け部２２と干渉しないように構成されている。

また、図７、図９、図１１、図１３を参照して、リセプタクル側ハウジング１４は、複数のリセプタクル側コンタクト１３を保持する第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａと第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂとを備えて構成されている。第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａ及び第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂは、リセプタクル側ハウジング１４の内部において複数のリセプタクル側コンタクト１３を保持する部分として構成されている。そして、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａと第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂとは、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に並んで一体に設けられている。

図７、図９、図１１、図１３を参照して、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａは、リセプタクル側ハウジング１４において、リセプタクルコネクタ３の３つのリセプタクル側コンタクト１３のうちの２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａを保持する部分として設けられている。また、図１、図２、図４、図６、図７、図９、図１１、図１３を参照して、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａには、２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａをそれぞれ保持する２つのコンタクト保持孔２６ａが設けられている。２つのコンタクト保持孔２６ａのそれぞれは、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａをコネクタ嵌合方向Ｘ１に貫通するように設けられている。また、コネクタ嵌合方向Ｘ１に延びる２つのコンタクト保持孔２６ａは、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａにおいてリセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に並んで設けられている。電線１０１に接続された第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、コンタクト保持孔２６ａに対して、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方側から挿入されて保持される。尚、第１リセプタクル側コンタクト１３ａは、コンタクト保持孔２６ａに挿入された際に、第１リセプタクル側コンタクト１３ａに設けられたランス部がコンタクト保持孔２６ａの内壁と係止することで、コンタクト保持孔２６ａ内で保持される。

図７、図９、図１１、図１３を参照して、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂは、リセプタクル側ハウジング１４において、リセプタクルコネクタ３の３つのリセプタクル側コンタクト１３のうちの１つの第２リセプタクル側コンタクト１３ｂを保持する部分として設けられている。第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂは、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに対して、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に並んだ状態で隙間を介さず一体に設けられている。即ち、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａと第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂとは、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に隣接して一体に設けられている。

また、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂは、リセプタクル側ハウジング１４において、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに隣接して一体に設けられているとともに、コネクタ嵌合方向Ｘ１における長さ寸法が第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａよりも長く形成されている。即ち、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａのコネクタ嵌合方向Ｘ１の長さ寸法が、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂのコネクタ嵌合方向Ｘ１の長さ寸法よりも短く設定されている。このため、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａは、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５内において、コネクタ嵌合方向Ｘ１において第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂよりも段状に凹んで設けられている。即ち、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａは、リセプタクル側ハウジング１４のコネクタ嵌合方向Ｘ１におけるプラグ側ハウジング１２が嵌合する端部側の開口１５内において、コネクタ嵌合方向Ｘ１において第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂよりも段状に凹んで設けられている。

図１、図２、図４、図６、図７、図９、図１１及び図１３を参照して、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂには、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂを保持するコンタクト保持孔２６ｂが設けられている。コンタクト保持孔２６ｂは、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂをコネクタ嵌合方向Ｘ１に貫通するように設けられている。また、コネクタ嵌合方向Ｘ１に延びるコンタクト保持孔２６ｂは、リセプタクル側ハウジング１４において、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに設けられた２つのコンタクト保持孔２６ａに対して、プラグコネクタ幅方向Ｘ２に並んで設けられている。電線１０１に接続された第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、コンタクト保持孔２６ｂに対して、コネクタ嵌合方向Ｘ１における一方側から挿入されて保持される。尚、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂは、コンタクト保持孔２６ｂに挿入された際に、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂに設けられたランス部がコンタクト保持孔２６ｂの内壁と係止することで、コンタクト保持孔２６ｂ内で保持される。

また、リセプタクル側ハウジング１４には、ロックアーム２７、ガイド部２８が設けられている。

図１乃至図４、図６乃至図８、図１１、図１３を参照して、ロックアーム２７は、リセプタクル側ハウジング１４にプラグ側ハウジング１２が嵌合した際に、プラグ側ハウジング１２に係合してリセプタクル側ハウジング１４にプラグ側ハウジング１２をロックする部分として設けられている。ロックアーム２７は、プラグ側ハウジング１２においてリセプタクルコネクタ高さ方向Ｘ３における一方側の外表面に設けられ、シーソー型の操作式のロック機構として設けられている。ロックアーム２７は、コネクタ嵌合方向Ｘ１に延びる長手方向を有し、コネクタ嵌合方向Ｘ１における略中央部分において、リセプタクル側ハウジング１４の外表面に支持されている。ロックアーム２７におけるコネクタ嵌合方向Ｘ１における一方の端部には、プラグ側ハウジング１２のロック係合部２０に対して係合する係合凸部２７ａが設けられている（図１（Ｂ）、図３を参照）。

リセプタクル側ハウジング１４の開口１５にプラグ側ハウジング１２が挿入されると、ロックアーム２７の係合凸部２７ａがプラグ側ハウジング１２のロック係合部２０と当接する。係合凸部２７ａとロック係合部２０とが当接すると、シーソー型のロックアーム２７が撓むように弾性変形し、係合凸部２７ａがロック係合部２０を乗り越えるようにして移動する。そして、係合凸部２７ａがロック係合部２０を乗り越えると、ロックアーム２７の弾性変形が回復し、係合凸部２７ａがロック係合部２０に係合する。係合凸部２７ａとロック係合部２０とが係合する位置までプラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４に挿入されることで、プラグ側ハウジング１２のリセプタクル側ハウジング１４への嵌合が完了する。即ち、リセプタクル側ハウジング１４にプラグ側ハウジング１２が嵌合した状態では、プラグ側ハウジング１２のロック係合部２０とリセプタクル側ハウジング１４のロックアーム２７の係合凸部２７ａとが係合する。これにより、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４にロックされ、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４から抜けてしまうことが防止される。

また、ロックアーム２７におけるコネクタ嵌合方向Ｘ１における他方の端部には、操作部２７ｂが設けられている（図１乃至図４、図６、図８を参照）。操作部２７ｂは、リセプタクル側ハウジング１４に嵌合したプラグ側ハウジング１２をリセプタクル側ハウジング１４から引き抜いて取り外す操作が行われる際に、取り外す操作を行う操作者（図示省略）によって押圧操作が行われる部分として設けられている。リセプタクル側ハウジング１４からプラグ側ハウジング１２が取り外される際には、まず、ロックアーム２７の操作部２７ｂの押圧操作が行われる。操作部２７ｂが押圧されると、シーソー型のロックアーム２７が弾性変形し、ロックアーム２７の係合凸部２７ａとプラグ側ハウジング１２のロック係合部２０との係合が解除される。そして、係合凸部２７ａとロック係合部２０との係合が解除された状態で、操作者によって、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５から引き抜かれる操作が行われる。プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４から引き抜かれることで、プラグ側ハウジング１２をリセプタクル側ハウジング１４から取り外す操作が完了する。

図１（Ｂ）、図３、図９、図１１を参照して、リセプタクル側ハウジング１４のガイド部２８は、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５の内周から開口１５の内側に向かって凸状に突出するとともにコネクタ嵌合方向Ｘ１と平行に延びるレール状の部分として設けられている。ガイド部２８は、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入されてリセプタクル側ハウジング１４に嵌合する際に、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの縁部２９がガイド部２８に沿って変位することで第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの開口１５内への挿入方向をガイドするように構成されている。

尚、図１乃至図３を参照して、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの縁部２９は、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａにおける第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりもコネクタ嵌合方向Ｘ１に突出した部分の縁部である。また、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの縁部２９は、プラグコネクタ幅方向Ｘ２において第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂに隣接する側の縁部であってコネクタ嵌合方向Ｘ１に沿って延びる縁部である。プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入される際には、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの縁部２９が、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５の内側でコネクタ嵌合方向Ｘ１に延びるガイド部２８に沿って変位しながら、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが開口１５に挿入される。

［プラグコネクタとリセプタクルコネクタとの接続］
次に、上述した電気的接続装置１のプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３との接続について説明する。プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３との接続は、プラグコネクタ２に複数の電線１００が接続され、リセプタクルコネクタ３に複数の電線１０１が接続された状態で行われる。即ち、複数の電線１００がそれぞれ接続された複数のプラグ側コンタクト１１がプラグ側ハウジング１２に保持された状態のプラグコネクタ２と、複数の電線１０１がそれぞれ接続された複数のリセプタクル側コンタクト１３がリセプタクル側ハウジング１４に保持された状態のリセプタクルコネクタ３とが、接続される。

プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３との接続の際には、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入される。プラグ側ハウジング１２の開口１５への挿入の際には、まず、プラグ側ハウジング１２の第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが開口１５内に挿入される。このとき、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、縁部２９が開口１５内のガイド部２８に沿って変位しながら、開口１５内への挿入方向がガイドされる。第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが開口１５の奥側へ挿入されると、次いで、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂも開口１５内へ挿入される。このとき、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５内のガイド部２８が、プラグ側ハウジング１２における第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂに対応する位置に設けられたガイド溝２１に嵌りながら、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂが開口１５内に挿入される（図１を参照）。

第１プラグ側コンタクト保持部１８ａ及び第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂがリセプタクル側ハウジング１４の開口１５内で奥まで挿入されると、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに当接する位置まで到達する（図１３（Ａ）を参照）。そして、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂが第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂに当接する位置まで到達する（図１３（Ｂ）を参照）。このため、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５内では、コネクタ嵌合方向Ｘ１において第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂよりも段状に凹んだ第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａの部分に対して、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも突出した第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが嵌り込んだ状態となる。

また、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに当接する位置まで開口１５内に挿入されると、開口１５内において、第１リセプタクル側コンタクト１３ａの接点部２４ａが、プラグ側ハウジング１２のコンタクト保持孔１９ａ内に挿入される。そして、コンタクト保持孔１９ａ内に挿入された第１リセプタクル側コンタクト１３ａの接点部２４ａが、コンタクト保持孔１９ａ内で保持された第１プラグ側コンタクト１１ａの接点部１７ａと接触する（図１３（Ａ）を参照）。これにより、第１リセプタクル側コンタクト１３ａと第１プラグ側コンタクト１１ａとが電気的に接続される。

また、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂが第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂに当接する位置まで開口１５内に挿入されると、開口１５内において、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂの接点部２４ｂが、プラグ側ハウジング１２のコンタクト保持孔１９ｂ内に挿入される。そして、コンタクト保持孔１９ｂ内に挿入された第２リセプタクル側コンタクト１３ｂの接点部２４ｂが、コンタクト保持孔１９ｂ内で保持された第２プラグ側コンタクト１１ｂの接点部１７ｂと接触する（図１３（Ｂ）を参照）。これにより、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂと第２プラグ側コンタクト１１ｂとが電気的に接続される。

また、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入される際には、プラグ側ハウジング１２のロック係合部２０とリセプタクル側ハウジング１４のロックアーム２７の係合凸部２７ａとが当接して、ロックアーム２７が一旦撓む。そして、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５の奥側まで挿入されると、係合凸部２７ａがロック係合部２０を乗り越えてロックアーム２７の弾性変形が回復し、係合凸部２７ａとロック係合部２０とが係合する。プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５の奥側まで挿入されてロック係合部２０とロックアーム２７とが係合した状態となることで、プラグ側ハウジング１２のリセプタクル側ハウジング１４への嵌合が完了する。プラグ側ハウジング１２のリセプタクル側ハウジング１４への嵌合が完了することで、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３との接続が完了する。

［極数の異なるコネクタとの嵌合］
図１４は、本実施形態のプラグコネクタ２と従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３とを示す斜視図であって、本実施形態のプラグコネクタ２と従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３とが接続されていない状態を示す図である。図１５（Ａ）及び図１５（Ｂ）は、本実施形態のプラグコネクタ２と従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３とを示す斜視図であって、本実施形態のプラグコネクタ２と従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３とが接続された状態を示す図である。尚、図１４では、プラグコネクタ２がパネル１０２に取り付けられた状態を示している。また、図１５（Ａ）と図１５（Ｂ）とは、本実施形態のプラグコネクタ２及び従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３を異なる方向から見た状態を示している。

本実施形態のプラグコネクタ２は、複数のプラグ側コンタクト１１のうちの一部の第１プラグ側コンタクト１１ａを保持する第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが、残りの第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持する第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも、コネクタ嵌合方向Ｘ１において突出して設けられている。このため、本実施形態のリセプタクルコネクタ３とは異なる従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３であって、本実施形態のプラグコネクタ２の第１プラグ側コンタクト１１ａの数に対応する数のリセプタクル側コンタクト１３を有する従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３に対して、本実施形態のプラグコネクタ２を嵌合させることができる。

図１４及び図１５に示す従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３は、２極のリセプタクルコネクタとして構成されている。従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３は、第１リセプタクル側コンタクト１３ａと同じ形状を有するリセプタクル側コンタクト１３を２つのみ有している。そして、従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３のリセプタクル側ハウジング１０４は、リセプタクル側コンタクト１３を２つのみ保持するように構成されている。リセプタクル側ハウジング１０４の開口１０４ａは、２極のプラグコネクタに対して嵌合するように構成されている。このため、リセプタクル側ハウジング１０４の開口１０４ａに対しては、本実施形態のプラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２における第１プラグ側コンタクト保持部１８ａを挿入して嵌合させることができる。

本実施形態のプラグコネクタ２を従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３と接続する際には、プラグコネクタ２は、２極のプラグコネクタとして用いられる。このとき、プラグコネクタ２は、プラグ側コンタクト１１のうちの２つの第１プラグ側コンタクト１１ａのみがリセプタクル側コンタクト１３との接続に用いられる。したがって、プラグコネクタ２は、２本の電線１００と接続された状態で従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３と接続される。

図１５（Ａ）及び図１５（Ｂ）に示すように、本実施形態のプラグコネクタ２を従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３に嵌合して接続させる際には、リセプタクル側ハウジング１０４の開口１０４ａに対して、プラグ側ハウジング１２の第１プラグ側コンタクト保持部１８ａを挿入して嵌合させる。第１プラグ側コンタクト保持部１８ａがリセプタクル側ハウジング１０４の開口１０４ａに嵌合することで、プラグコネクタ２における２つの第１プラグ側コンタクト１１ａと従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３における２つのリセプタクル側コンタクト１３とが接続される。

よって、本実施形態のプラグコネクタ２は、極数が同じである本実施形態のリセプタクルコネクタ３に嵌合して接続できるだけではなく、極数が異なる従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３に対しても嵌合して接続することができる。

図１６（Ａ）及び図１６（Ｂ）は、本実施形態のリセプタクルコネクタ３と従来の形態の他のプラグコネクタ１０５とを示す斜視図であって、本実施形態のリセプタクルコネクタ３と従来の形態の他のプラグコネクタ１０５とが接続された状態を示す図である。尚、図１６（Ａ）と図１６（Ｂ）とは、本実施形態のリセプタクルコネクタ３及び従来の形態の他のプラグコネクタ１０５を異なる方向から見た状態を示している。

本実施形態のリセプタクルコネクタ３は、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５の内側において、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに向かってプラグコネクタ２の第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの挿入をガイドするガイド部２８が設けられている。このため、本実施形態のプラグコネクタ２とは異なる従来の形態の他のプラグコネクタ１０５であって、本実施形態のリセプタクルコネクタ３の第１リセプタクル側コンタクト１３ａの数に対応する数のプラグ側コンタクト１１を有する従来の形態の他のプラグコネクタ１０５を、開口１５内においてガイド部２８で挿入方向をガイドしながら、本実施形態のリセプタクルコネクタ３に対して容易に嵌合させることができる。

図１６（Ａ）及び図１６（Ｂ）に示す従来の形態の他のプラグコネクタ１０５は、２極のプラグコネクタとして構成されている。従来の形態の他のプラグコネクタ１０５は、第１プラグ側コンタクト１１ａと同じ形状を有するプラグ側コンタクト１１を２つのみ有している。そして、従来の形態の他のプラグコネクタ１０５のプラグ側ハウジング１０６は、プラグ側コンタクト１１を２つのみ保持するように構成されている。プラグ側ハウジング１０６の端部は、２極のリセプタクルコネクタに対して嵌合するように構成されている。このため、プラグ側ハウジング１０６の端部の形状は、本実施形態のプラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２の第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの端部の形状と同様に形成される。これにより、従来の形態の他のプラグコネクタ１０５のプラグ側ハウジング１０６を、本実施形態のリセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に対して、本実施形態のプラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２の第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと同様に、挿入して嵌合させることができる。

本実施形態のリセプタクルコネクタ３を従来の形態の他のプラグコネクタ１０５と接続する際には、リセプタクルコネクタ３は、２極のリセプタクルコネクタとして用いられる。このとき、リセプタクルコネクタ３は、リセプタクル側コンタクト１３のうちの２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａのみがプラグ側コンタクト１１との接続に用いられる。したがって、リセプタクルコネクタ３は、２本の電線１０１と接続された状態で従来の形態の他のプラグコネクタ１０５と接続される。

図１６（Ａ）及び図１６（Ｂ）に示すように、本実施形態のリセプタクルコネクタ３に従来の形態の他のプラグコネクタ１０５を嵌合させて接続する際には、本実施形態のリセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に対して、ガイド部２８に沿ってプラグ側ハウジング１０６の縁部を変位させながら、プラグ側ハウジング１０６を挿入する。これにより、プラグ側ハウジング１０６の挿入方向をガイド部２８でガイドさせながら、プラグ側ハウジング１０６をリセプタクル側ハウジング１４に挿入して嵌合させることができる。このため、従来の形態の他のプラグコネクタ１０５を本実施形態のリセプタクルコネクタ３に対して容易に嵌合させることができる。プラグ側ハウジング１０６がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に嵌合することで、本実施形態のリセプタクルコネクタ３における２つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａと従来の形態の他のプラグコネクタ１０５における２つのプラグ側コンタクト１１とが接続される。

よって、本実施形態のリセプタクルコネクタ３は、極数が同じである本実施形態のプラグコネクタ２が嵌合して接続できるだけではなく、極数が異なる従来の形態の他のプラグコネクタ１０５も嵌合して接続することができる。

［本実施形態の作用及び効果］
本実施形態によると、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４の開口１５に挿入されて嵌合することで、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合して接続される。そして、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合することで、プラグコネクタ２の複数のプラグ側コンタクト１１とリセプタクルコネクタ３の複数のリセプタクル側コンタクト１３とが電気的に接続される。よって、複数のプラグ側コンタクト１１の数と複数のリセプタクル側コンタクト１３の数とが同一に設定されていることで、同一極数のプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とを嵌合して接続することができる。

また、本実施形態によると、プラグコネクタ２は、複数のプラグ側コンタクト１１のうちの一部の第１プラグ側コンタクト１１ａを保持する第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが、残りの第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持する第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも、コネクタ嵌合方向Ｘ１において突出して設けられている。このため、本実施形態のリセプタクルコネクタ３とは異なる従来の形態の他のリセプタクルコネクタ１０３であって、本実施形態のプラグコネクタ２の第１プラグ側コンタクト１１ａの数に対応する数のリセプタクル側コンタクト１３を有する他のリセプタクルコネクタ１０３に対して、本実施形態のプラグコネクタ２を嵌合させることができる。即ち、リセプタクル側コンタクト１３の数が第１プラグ側コンタクト１１ａの数に対応していて極数の異なる他のリセプタクルコネクタ１０３のリセプタクル側ハウジング１０４の開口１０４ａに対して、本実施形態のプラグコネクタ２の第１プラグ側コンタクト保持部１８ａを嵌合させることで、本実施形態のプラグコネクタ２を、極数の異なる他のリセプタクルコネクタ１０３に対して嵌合して接続することができる。よって、本実施形態によると、極数が異なるプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ１０３との嵌合も可能にできる電気的接続装置１を実現することができる。

また、本実施形態によると、プラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２において、第１プラグ側コンタクト１１ａを保持する第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持する第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂとが、コネクタ嵌合方向Ｘ１に垂直なプラグコネクタ幅方向Ｘ１に隣接して一体に設けられている。このため、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａと第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂとの間に溝が設けられることがなく、プラグ側ハウジング１２がプラグコネクタ幅方向Ｘ２に大型化することがないため、プラグコネクタ２の外形が大型化することを防止することができる。また、プラグコネクタ２の大型化が防止されるため、プラグコネクタ２に嵌合するリセプタクルコネクタ３の外形が大型化してしまうことも防止される。これにより、電気的接続装置１の外形の大型化を抑制することができる。

したがって、本実施形態によると、極数が異なるプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ１０３との嵌合も可能にできるとともに、外形が大型化してしまうことを抑制することができる、電気的接続装置１を提供することができる。

また、本実施形態によると、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４において、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａと第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂとが、リセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２に隣接して一体に設けられている。更に、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４の開口１５内において、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａが、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂよりも、コネクタ嵌合方向Ｘ１において段状に凹んで設けられている。このため、リセプタクル側ハウジング１４へのプラグ側ハウジング１２の嵌合の際に、コネクタ嵌合方向Ｘ１において突出した第１プラグ側コンタクト保持部１８ａをコネクタ嵌合方向Ｘ１において凹んだ第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａに向かって深く挿入させた状態で、リセプタクル側ハウジング１４にプラグ側ハウジング１２を嵌合させることができる。よって、コネクタ嵌合方向Ｘ１の突出量が異なる第１プラグ側コンタクト保持部１８ａ及び第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂが設けられたプラグ側ハウジング１２と、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａ及び第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂが設けられたリセプタクル側ハウジング１４とを、安定した状態でより強固に嵌合して接続することができる。

また、本実施形態によると、リセプタクル側ハウジング１４へのプラグ側ハウジング１２の嵌合の際に、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの縁部２９をリセプタクル側ハウジング１４の開口１５内のガイド部２８に沿って変位させて第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの開口１５内への挿入をガイド部２８に案内させながら、リセプタクル側ハウジング１４にプラグ側ハウジング１２を嵌合させることができる。よって、コネクタ嵌合方向Ｘ２の突出量が異なる第１プラグ側コンタクト保持部１８ａ及び第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂが設けられたプラグ側ハウジング１２を、嵌合位置がずれてしまうことをより確実に防止しながら、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５内に挿入して嵌合させることができる。このため、嵌合位置がずれた状態で第１プラグ側コンタクト保持部１８ａがリセプタクル側ハウジング１４の開口１５内に挿入されてリセプタクル側コンタクト１３が破損してしまうことをより確実に防止することができる。

また、本実施形態によると、リセプタクル側ハウジング１４へのプラグ側ハウジング１２の嵌合の際に、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５内のガイド部２８で第１プラグ側コンタクト保持部１８ａの開口１５内への挿入を案内させ、更に、ガイド部２８をプラグ側ハウジング１２のガイド溝２１に嵌り込ませながら、リセプタクル側ハウジング１４にプラグ側ハウジング１２を嵌合させることができる。これにより、嵌合位置がずれてしまうことをより確実に防止しながらプラグ側ハウジング１２をリセプタクル側ハウジング１４の開口１５内に挿入して嵌合でき、更に、プラグ側ハウジング１２をリセプタクル側ハウジング１４の開口１５の奥側まで挿入して嵌合させることができる。このため、嵌合位置がずれた状態で第１プラグ側コンタクト保持部１８ａがリセプタクル側ハウジング１４の開口１５内に挿入されてリセプタクル側コンタクト１３が破損してしまうことをより確実に防止でき、更に、プラグ側ハウジング１２とリセプタクル側ハウジング１４とを安定した状態でより強固に嵌合して接続することができる。

また、本実施形態によると、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂは、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａよりもプラグコネクタ高さ方向Ｘ３の寸法が小さく設定される。このため、コネクタ嵌合方向Ｘ１及びリセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２の両方に垂直な方向であるリセプタクルコネクタ高さ方向Ｘ３において、リセプタクル側ハウジング１４の開口１５に対して第１プラグ側コンタクト保持部１８ａが挿入される位置と第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂが挿入される位置とを、異ならせることができる。これにより、プラグ側ハウジング１２が、リセプタクル側ハウジング１４に対して、プラグコネクタ幅方向Ｘ２とリセプタクルコネクタ幅方向Ｘ２とが対応していない逆向きの状態で挿入される操作が行われた場合であっても、プラグ側ハウジング１２がリセプタクル側ハウジング１４に逆向きの状態で嵌合してしまうことを防止することができる。

［変形例］
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。

（１）前述の実施形態では、電気的接続装置１におけるプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが、３極のコネクタとして構成された形態を例示したが、この通りでなくてもよい。例えば、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが２極のコネクタとして構成された電気的接続装置の形態が実施されてもよい。この場合、プラグコネクタ２における２つのプラグ側コンタクト１１において、一方のプラグ側コンタクト１１が第１プラグ側コンタクト１１ａを構成し、他方のプラグ側コンタクト１１が第２プラグ側コンタクト１１ｂを構成する。そして、リセプタクルコネクタ３における２つのリセプタクル側コンタクト１３において、一方のリセプタクル側コンタクト１３が第１リセプタクル側コンタクト１３ａを構成し、他方のリセプタクル側コンタクト１３が第２リセプタクル側コンタクト１３ｂを構成する。

また、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが４極以上のコネクタとして構成された電気的接続装置の形態が実施されてもよい。この場合、プラグコネクタ２における４つ以上の複数のプラグ側コンタクト１１において、一部のプラグ側コンタクト１１が第１プラグ側コンタクト１１ａを構成し、残りのプラグ側コンタクト１１が第２プラグ側コンタクト１１ｂを構成する。そして、リセプタクルコネクタ３における４つ以上の複数のリセプタクル側コンタクト１３において、一部のリセプタクル側コンタクト１３が第１リセプタクル側コンタクト１３ａを構成し、残りのリセプタクル側コンタクト１３が第２リセプタクル側コンタクト１３ｂを構成する。

プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが４極以上のコネクタとして構成された電気的接続装置の形態として、例えば、図１７及び図１８に示すような変形例が実施されてもよい。図１７は、変形例に係る電気的接続装置１ａの斜視図であって、変形例に係る電気的接続装置１ａのプラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合しておらず接続されていない状態を示す図である。図１８は、図１７に示す電気的接続装置１ａのプラグコネクタ２及びリセプタクルコネクタ３の斜視図である。尚、以下の変形例に係る電気的接続装置１ａの説明においては、前述の実施形態と同様に構成される要素及び前述の実施形態と対応して構成される要素については、図面において同一の符号を付すことで、或いは同一の符号を引用することで、説明を省略する。

図１７及び図１８に示す変形例に係る電気的接続装置１ａは、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが５極のコネクタとして構成されている。電気的接続装置１ａのプラグコネクタ２においては、５つのプラグ側コンタクト１１のうちの一部の４つのプラグ側コンタクト１１が、第１プラグ側コンタクト１１ａとして設けられている。そして、５つのプラグ側コンタクト１１のうちの残りの１つのプラグ側コンタクト１１が、第２プラグ側コンタクト１１ｂとして設けられている。また、プラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２においては、第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、４つの第１プラグ側コンタクト１１ａを保持するように構成され、第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂは、１つの第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持するように構成されている。プラグ側ハウジング１２において、４つの第１プラグ側コンタクト１１ａを保持する第１プラグ側コンタクト保持部１８ａは、コネクタ嵌合方向Ｘ１において、１つの第２プラグ側コンタクト１１ｂを保持する第２プラグ側コンタクト保持部１８ｂよりも突出して設けられている。

電気的接続装置１ａのリセプタクルコネクタ３においては、５つのリセプタクル側コンタクト１３のうちの一部の４つのリセプタクル側コンタクト１３が、第１リセプタクル側コンタクト１３ａとして設けられている。そして、５つのリセプタクル側コンタクト１３のうちの残りの１つのリセプタクル側コンタクト１３が、第２リセプタクル側コンタクト１３ｂとして設けられている。また、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４においては、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａは、４つの第１リセプタクル側コンタクト１３ａを保持するように構成され、第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂは、１つの第２リセプタクル側コンタクト１３ｂを保持するように構成されている。リセプタクル側ハウジング１４の開口１５の内側において、第１リセプタクル側コンタクト保持部２５ａは、コネクタ嵌合方向Ｘ１において第２リセプタクル側コンタクト保持部２５ｂよりも段状に凹んで設けられている。

図１７及び図１８に示す変形例のように、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが４極以上のコネクタとして構成された電気的接続装置１ａが実施されてもよく、例えば、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが５極のコネクタとして構成された電気的接続装置１ａが実施されてもよい。尚、図１７及び図１８に示す変形例に係る電気的接続装置１ａにおいては、５極のプラグコネクタ２において、４つのプラグ側コンタクト１１が第１プラグ側コンタクト１１ａとして設けられ、１つのプラグ側コンタクト１１が第２プラグ側コンタクト１１ｂとして設けられた形態を例示したが、この通りでなくてもよく、第１プラグ側コンタクト１１ａ及び第２プラグ側コンタクト１１ｂの数は、種々変更して実施されてもよい。例えば、５極のプラグコネクタ２において、３つのプラグ側コンタクト１１が第１プラグ側コンタクト１１ａとして設けられ、２つのプラグ側コンタクト１１が第２プラグ側コンタクト１１ｂとして設けられた形態が実施されてもよい。

（２）前述の実施形態では、プラグコネクタ２のプラグ側コンタクト１１がメス型のコンタクトとして構成され、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側コンタクト１３がオス型のコンタクトとして構成された形態を例示したが、この例の通りでなくてもよい。プラグコネクタ２のプラグ側コンタクト１１がオス型のコンタクトとして構成され、リセプタクルコネクタ３のリセプタクル側コンタクト１３がメス型のコンタクトとして構成された形態が実施されてもよい。

（３）前述の実施形態では、プラグコネクタ２がパネル１０２に対して取り付けられる形態を例示したが、この通りでなくてもよい。プラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２においてパネル取り付け部２２が設けられておらず、プラグコネクタ２がパネル１０２に対して取り付けられない形態が実施されてもよい。

（４）前述の実施形態では、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合した際に、プラグコネクタ２のプラグ側ハウジング１２に設けられたロック係合部２０とリセプタクルコネクタ３のリセプタクル側ハウジング１４に設けられたロックアーム２７とが係合することで、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とがロックされる形態を例示したが、この通りでなくてもよい。例えば、リセプタクル側ハウジング１４において、ロックアーム２７が設けられておらず、ロック係合部２０と係合するロック孔或いはロック凹部が設けられていてもよい。そして、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とが嵌合した際に、プラグ側ハウジング１２のロック係合部２０と、リセプタクル側ハウジング１４のロック孔或いはロック凹部とが係合することで、プラグコネクタ２とリセプタクルコネクタ３とがロックされる形態が実施されてもよい。

本発明は、プラグコネクタとプラグコネクタが嵌合して接続するリセプタクルコネクタとを備えた電気的接続装置として、広く適用することができるものである。

１、１ａ 電気的接続装置
２ プラグコネクタ
３ リセプタクルコネクタ
１１ プラグ側コンタクト
１１ａ 第１プラグ側コンタクト
１１ｂ 第２プラグ側コンタクト
１２ プラグ側ハウジング
１３ リセプタクル側コンタクト
１３ａ 第１リセプタクル側コンタクト
１３ｂ 第２リセプタクル側コンタクト
１４ リセプタクル側ハウジング
１５ 開口
１８ａ 第１プラグ側コンタクト保持部
１８ｂ 第２プラグ側コンタクト保持部
２５ａ 第１リセプタクル側コンタクト保持部
２５ｂ 第２リセプタクル側コンタクト保持部

Claims (5)

1. プラグコネクタと、前記プラグコネクタが嵌合して接続するリセプタクルコネクタと、を備えた電気的接続装置であって、
   前記プラグコネクタは、複数のプラグ側コンタクトと、前記複数のプラグ側コンタクトを保持するプラグ側ハウジングと、を備え、
   前記リセプタクルコネクタは、複数のリセプタクル側コンタクトと、前記複数のリセプタクル側コンタクトを保持するリセプタクル側ハウジングと、を備え、
   前記プラグ側ハウジングは、前記リセプタクル側ハウジングに設けられた開口に挿入されて嵌合するように構成され、
   前記プラグ側ハウジングは、前記複数のプラグ側コンタクトのうちの一部のプラグ側コンタクトである第１プラグ側コンタクトを保持する第１プラグ側コンタクト保持部と、前記複数のプラグ側コンタクトのうちの残りのプラグ側コンタクトである第２プラグ側コンタクトを保持する第２プラグ側コンタクト保持部と、を有し、
   前記リセプタクル側ハウジングは、前記複数のリセプタクル側コンタクトのうちの一部のリセプタクル側コンタクトであって前記第１プラグ側コンタクトに接続される第１リセプタクル側コンタクトを保持する第１リセプタクル側コンタクト保持部と、前記複数のリセプタクル側コンタクトのうちの残りのリセプタクル側コンタクトであって前記第２プラグ側コンタクトに接続される第２リセプタクル側コンタクトを保持する第２リセプタクル側コンタクト保持部と、を有し、
   前記第１プラグ側コンタクト保持部と前記第２プラグ側コンタクト保持部とは、前記プラグ側ハウジングと前記リセプタクル側ハウジングとが嵌合する方向であるコネクタ嵌合方向に垂直な方向であって前記複数のプラグ側コンタクトが前記プラグ側ハウジングにおいて並んで配置される方向であるプラグコネクタ幅方向に隣接して一体に設けられ、
   前記第１プラグ側コンタクト保持部は、前記コネクタ嵌合方向において、前記第２プラグ側コンタクト保持部よりも突出して設けられていることを特徴とする、電気的接続装置。
2. 請求項１に記載の電気的接続装置であって、
   前記第１リセプタクル側コンタクト保持部と前記第２リセプタクル側コンタクト保持部とは、前記コネクタ嵌合方向に垂直な方向であって前記複数のリセプタクル側コンタクトが前記リセプタクル側ハウジングにおいて並んで配置される方向であるリセプタクルコネクタ幅方向に隣接して一体に設けられ、
   前記第１リセプタクル側コンタクト保持部は、前記開口内において、前記コネクタ嵌合方向において前記第２リセプタクル側コンタクト保持部よりも段状に凹んで設けられていることを特徴とする、電気的接続装置。
3. 請求項１又は請求項２に記載の電気的接続装置であって、
   前記リセプタクル側ハウジングには、前記開口の内周から当該開口の内側に向かって凸状に突出するとともに前記コネクタ嵌合方向と平行に延びるガイド部が設けられ、
   前記ガイド部は、前記プラグ側ハウジングが前記リセプタクル側ハウジングに嵌合する際に、前記第１プラグ側コンタクト保持部の縁部が当該ガイド部に沿って変位することで前記第１プラグ側コンタクト保持部の前記開口内への挿入方向をガイドするように構成されていることを特徴とする、電気的接続装置。
4. 請求項３に記載の電気的接続装置であって、
   前記プラグ側ハウジングには、前記プラグコネクタ幅方向における前記第２プラグ側コンタクト保持部に対応する位置において、前記コネクタ嵌合方向及び前記プラグコネクタ幅方向の両方に垂直な方向であるプラグコネクタ高さ方向に凹むとともに前記コネクタ嵌合方向と平行に延びるガイド溝が設けられ、
   前記ガイド溝は、前記プラグ側ハウジングが前記リセプタクル側ハウジングに嵌合する際に、前記リセプタクル側ハウジングの前記ガイド部が嵌り込むように構成されていることを特徴とする、電気的接続装置。
5. 請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の電気的接続装置であって、
   前記第２プラグ側コンタクト保持部は、前記第１プラグ側コンタクト保持部よりも、前記コネクタ嵌合方向及び前記プラグコネクタ幅方向の両方に垂直な方向であるプラグコネクタ高さ方向の寸法が小さく設定されていることを特徴とする、電気的接続装置。