JP2023117773A - 内燃機関の排気再循環装置、および内燃機関 - Google Patents

内燃機関の排気再循環装置、および内燃機関 Download PDF

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Abstract

Figure 2023117773000001
【課題】ガスの逆流を抑制できるとともに機械的故障リスクを低減できる、内燃機関の排気再循環装置および内燃機関を提供する。
【解決手段】内燃機関は、燃料が燃焼する燃焼室と、燃焼室に吸気を導入する吸気通路14と、燃焼室から排気が排出される排気通路とを有している。排気再循環装置は、排気通路と吸気通路14とを接続し排気の一部を燃焼室に還流させる接続通路36と、少なくとも1つのテスラバルブ38とを備えている。テスラバルブ38は、接続通路36内に配置されている。テスラバルブ38は、排気通路から吸気通路14へ向かう流れを許容するとともに、吸気通路14から排気通路へ向かう流れを制限する。
【選択図】図2

Description

本開示は、内燃機関の排気再循環装置、および内燃機関に関する。
特表2003-507633号公報(特許文献1)には、過給器を備えた内燃エンジンの排気収集器からその入口導管にEGRガスを移送するための装置に、入口導管内の加圧吸入空気の高いガス圧に打ち勝ってEGRガスを排気収集器から入口導管に吸い込むベンチュリ装置を備えることが開示されている。
エンジンから排出される排気ガスの圧力には脈動がある。圧力の脈動によって吸気通路内の圧力がEGRガスの圧力よりも高くなると、逆流が発生する。逆流を防止するための技術として、特開平09-137754号公報(特許文献2)には、排気ガス再循環管の吸気管との連結部近傍に逆止弁を設けることが開示されている。
特表2003-507633号公報 特開平09-137754号公報
上記文献に記載の逆止弁は、開口を有するバルブシートと、開口を開閉する薄い板状のリード弁体と、リード弁体の開度を規制するストッパとを備える、リードバルブである。リード弁体がストッパに対して相対移動する機械的な機構を有しているため、リード弁体の割れまたは固着などの故障が発生する可能性があった。
本開示では、ガスの逆流を抑制できるとともに機械的故障リスクを低減できる、内燃機関の排気再循環装置および内燃機関が提案される。
本開示に従うと、内燃機関の排気再循環装置が提案される。内燃機関は、燃料が燃焼する燃焼室と、燃焼室に吸気を導入する吸気通路と、燃焼室から排気が排出される排気通路とを有している。排気再循環装置は、排気通路と吸気通路とを接続し排気の一部を燃焼室に還流させる接続通路と、少なくとも1つのテスラバルブとを備えている。テスラバルブは、接続通路内に配置されている。テスラバルブは、排気通路から吸気通路へ向かう流れを許容するとともに、吸気通路から排気通路へ向かう流れを制限する。
係る構成によれば、テスラバルブによって吸気通路から排気通路へ向かう流れが制限されるので、ガスの逆流を抑制することができる。テスラバルブは可動部品を有していないので、機械的故障リスクを低減することができる。
上記の排気再循環装置において、接続通路は、吸気通路内を延びる出口部分を有し、少なくとも1つのテスラバルブは、出口部分内に配置されていてもよい。テスラバルブを吸気通路内に配置することで、装置の大型化を抑制することができる。
上記の排気再循環装置において、出口部分は、吸気通路内の吸気の流れ方向に延びていてもよい。このようにすれば、吸気通路に還流される排気と、吸気通路内の吸気との混合性を向上することができる。
上記の排気再循環装置において、少なくとも1つのテスラバルブは、複数のテスラバルブを有し、複数のテスラバルブが並列に並べられてもよい。これにより、吸気通路に還流される排気の必要な流量を確保でき、かつ吸気通路内の吸気への排気の分散性を向上することができる。
本開示に従うと、燃料が燃焼する燃焼室と、燃焼室に吸気を導入する吸気通路と、燃焼室から排気が排出される排気通路と、排気の一部を燃焼室に還流させる排気再循環装置とを備える、内燃機関が提案される。排気再循環装置は、排気通路と吸気通路とを接続する接続通路と、テスラバルブとを有している。テスラバルブは、接続通路内に配置されている。テスラバルブは、排気通路から吸気通路へ向かう流れを許容するとともに、吸気通路から排気通路へ向かう流れを制限する。係る構成によれば、ガスの逆流を抑制することができ、機械的故障リスクを低減することができる。
本開示に従った内燃機関の排気再循環装置および内燃機関によると、ガスの逆流を抑制することができ、かつ、機械的故障リスクを低減することができる。
エンジンの構成の一例の概略を示す図である。 実施形態の排気再循環装置の主要部の構成を示す模式図である。 排気再循環装置の主要部を異なる角度から見た模式図である。 排気再循環装置の主要部を異なる角度から見た模式図である。 圧力反転時の気体の流れを示す模式図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態の説明において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明は繰り返さない。
図1は、実施形態に従った排気再循環装置を備える内燃機関の一例としての、エンジン10の構成の一例の概略を示す図である。実施形態において、エンジン10は、ディーゼルエンジンである。しかし、これに限定されず、その他の形式のエンジン、たとえば、ガソリンエンジンであってもよい。
図1に示されるように、エンジン10は、複数の燃焼室11、ならびに、燃焼室11ごとに1つ以上の吸気バルブ12および排気バルブ13を備えている。実施形態のエンジン10のようなディーゼルエンジンなどのレシプロエンジンでは、燃焼室11は、シリンダ、シリンダヘッドおよびピストンで囲まれた空間である。この燃焼室11の空間を形成する部分を便宜的に気筒と呼ぶ。この実施の形態のエンジン10は、以下のように作動する。
(1)吸気バルブ12が開けられ、排気バルブ13が閉じられた後、燃焼室11に吸気が吸入される。(2)吸気バルブ12が閉じられ、燃焼室11内の吸気が圧縮される。(3)圧縮後、燃焼室11に燃料が噴射されて燃焼することにより燃焼ガスが膨張することで動力が発生する。(4)排気バルブ13が開けられ、燃焼室11内の燃焼ガスが排気として排出される。
吸気口から吸入された吸気は、エアクリーナ21および吸気管22などを経由してターボチャージャ23に吸入される。ターボチャージャ23は、排気経路に設けられるタービンおよび吸気経路に設けられるコンプレッサを含み、排気通路の排気からタービンに与えられたエネルギにより作動するコンプレッサによって、吸気の圧力を高める。
ターボチャージャ23で圧力が高められた吸気は、吸気管24を経由してインタークーラ25に入る。インタークーラ25は、ターボチャージャ23において断熱圧縮により温度が上昇した吸気を冷却する。
インタークーラ25で冷却された吸気は、吸気管26を経由して流れる。電動コンプレッサ27を駆動するときは、バイパスバルブ28が閉じられることで、吸気は電動コンプレッサ27に吸入される。電動コンプレッサ27を駆動しないときは、バイパスバルブ28が開かれ、吸気は吸気管29に流れる。電動コンプレッサ27は、電気モータにより作動するコンプレッサによって、吸気の圧力を高める。排気のエネルギが高まっておらず、車両の加速時に車速およびアクセル開度などに応じて必要とされる圧力にターボチャージャ23の過給圧が達しないときに、電動コンプレッサ27が補助的に駆動状態(オン状態)とされる。
電動コンプレッサ27で圧力がさらに高められた吸気、または、バイパスバルブ28を経由した吸気は、吸気管29を経由してディーゼルスロットル19で流量が制御され、インテークマニホールド14に流入する。ディーゼルスロットル19は、燃焼室11に流入する吸気の量を調整する弁であり、後述する再循環される排気の量に応じて制御される。インテークマニホールド14に流入した吸気は、所定のバルブタイミングで順次開けられたいずれかの吸気バルブ12を経由して、燃焼室11に流入する。
燃焼室11の排気は、所定のバルブタイミングで開けられた排気バルブ13を経由して、燃焼室11から排出され、エキゾーストマニホールド15に流入する。エキゾーストマニホールド15で集合された排気は、ターボチャージャ23のタービン側に流入する。ターボチャージャ23でタービンにエネルギを与えた排気は、排気管41を経由して排気口から排出される。
可変バルブ機構16は、吸気バルブ12および排気バルブ13の少なくとも一方のリフト量の変化態様(開閉タイミングおよび最大リフト量)を、状況に応じて変化させる。
エキゾーストマニホールド15で集合された排気の一部は、排気再循環装置30によって、燃焼室11に還流する。排気再循環装置30は、エキゾーストマニホールド15内の排気の圧力とインテークマニホールド14内の吸気の圧力との差圧を利用して、排気を吸気側に還流する装置である。排気再循環装置30は、排気を吸気側に導くための接続通路32,34,36と、高温の排気を冷却するEGRクーラ33と、排気の流量を制御するEGRバルブ35とを備えている。
接続通路32は、エキゾーストマニホールド15に接続されている。排気の一部は、エキゾーストマニホールド15から接続通路32に入り、接続通路32を経由してEGRクーラ33に入る。EGRクーラ33で冷却された排気は、接続通路34を経由してEGRバルブ35に入る。排気は、さらに接続通路36を経由して、インテークマニホールド14に戻される。接続通路36は、インテークマニホールド14に接続されている。
接続通路32,34,36は、インテークマニホールド14とエキゾーストマニホールド15とを接続している。インテークマニホールド14は、燃焼室11に吸気を導入する実施形態の吸気通路を構成している。エキゾーストマニホールド15は、燃焼室11から排気が排出される実施形態の排気通路を構成している。
EGRバルブ35は、吸気側に戻される排気の量を調整する弁であり、エンジン10の動作状態に応じて制御される。インテークマニホールド14に戻された排気は、インテークマニホールド14に流入した吸気とともに燃焼室11に流入する。
ECU(Electronic Control Unit)100は、エンジン10を制御する装置である。インテークマニホールド14に設けられた圧力センサ17は、EGRシステムの吸気側の接続部の圧力(本実施形態では、インテークマニホールド14の圧力)を検知する。エキゾーストマニホールド15に設けられた圧力センサ18は、EGRシステムの排気側の接続部の圧力(本実施形態では、エキゾーストマニホールド15の圧力)を検知する。ECU100は、圧力センサ17,18などから検知信号を受ける。
ECU100は、圧力センサ17,18からの検知信号でそれぞれ示される値などのセンサ値に応じて、可変バルブ機構16、ディーゼルスロットル19、バイパスバルブ28、EGRバルブ35、および、電動コンプレッサ27を制御する。
図2は、実施形態の排気再循環装置30の主要部の構成を示す模式図である。図2および以下の図において、白抜き矢印AR1は、インテークマニホールド14内の吸気の流れを示す。白抜き矢印AR2は、接続通路36内をインテークマニホールド14に向けて還流する排気の流れを示す。
図2に示されるように、接続通路36は、出口部分37を有している。出口部分37は、接続通路36から排気が流出する側の、接続通路36の端部を構成している。排気は、出口部分37から流出して、インテークマニホールド14に戻される。出口部分37は、インテークマニホールド14内に配置されている。出口部分37は、インテークマニホールド14内を延びている。出口部分37は、インテークマニホールド14内の吸気の流れ方向(図2においては、図中の左右方向)に延びている。
実施形態の排気再循環装置30は、少なくとも1つのテスラバルブ38をさらに備えている。テスラバルブ38は、接続通路36内に配置されている。テスラバルブ38は、出口部分37内に配置されている。ブロック状の部材にテスラバルブ38の流路形状を形成し、ブロックごと出口部分37に組み付けられている。テスラバルブ38は、インテークマニホールド14内を延びている。テスラバルブ38は、インテークマニホールド14内の吸気の流れ方向に延びている。テスラバルブ38内の排気の流路は、全体として、インテークマニホールド14内の吸気の流れと略平行に形成されている。
テスラバルブ38は、管内に流れる流体が迂回する複数の涙滴型ループが直列に連結された形状を有している。このループは、順方向には流体が少ない抵抗でなめらかに流れるが、逆方向に流そうとすると大きな抵抗を生じさせて流れを規制するように設置されている。これにより、テスラバルブ38は、可動部品なしに管の形状だけで流体の逆流を抑制できる機能を奏する。
具体的に、実施形態のテスラバルブ38は、エキゾーストマニホールド15からインテークマニホールド14に向かう方向(図2においては、図中の右から左方向)の、ガスの流れを許容する。テスラバルブ38は、インテークマニホールド14からエキゾーストマニホールド15へ向かって逆流する方向(図2においては、図中の左から右方向)の、ガスの流れを制限する。
図3および図4は、図2に示される排気再循環装置30の主要部を異なる角度から見た模式図である。具体的に、図3には、排気再循環装置30の主要部を図2の上方から見た場合の、テスラバルブ38のより具体的な構成が図示されている。図4には、排気再循環装置30の主要部を図2の左方から見た場合の、テスラバルブ38のより具体的な構成が図示されている。
図3,4に示されるように、排気再循環装置30は、複数のテスラバルブ38を備えている。複数のテスラバルブ38は、並列に並べられている。接続通路36内の排気の流れ方向に対して、複数のテスラバルブ38は横に並べられている。図3,4には、3つのテスラバルブ38が並べられる例を示すが、テスラバルブ38の個数は任意である。排気の流量を確保するために必要な流路の断面積を得ることを考慮して、適切な個数のテスラバルブ38が設けられてもよい。
図2,4に示されるように、テスラバルブ38は、インテークマニホールド14の壁面からインテークマニホールド14の中央部付近にまで亘って配置されている。インテークマニホールド14の壁面から離れた位置である、インテークマニホールド14内の吸気の流れの中央部に、テスラバルブ38の出口が開口している。
また、テスラバルブ38は、接続通路36の出口部分37にテスラバルブ38が存在しない場合と比較して、排気の流路の断面積を減少させている。そのため、テスラバルブ38内を流れる排気の流速が増大しており、テスラバルブ38からインテークマニホールド14に噴出する排気の流速が増大している。
以上の構成を備えている実施形態の排気再循環装置30では、図2~4に示されるように、エキゾーストマニホールド15とインテークマニホールド14とを接続し排気の一部を燃焼室11に還流させる接続通路32,34,36のうち、接続通路36内に、テスラバルブ38が配置されている。テスラバルブ38は、エキゾーストマニホールド15からインテークマニホールド14へ向かう流れを許容する。テスラバルブ38は、インテークマニホールド14からエキゾーストマニホールド15へ向かう流れを制限する。
電動コンプレッサ27を運転することによって、またターボチャージャ23の高効率化に伴って、インテークマニホールド14の吸気の圧力がエキゾーストマニホールド15の排気の圧力より高くなる、圧力反転が発生する場合がある。圧力反転時に、圧力の高いインテークマニホールド14内の吸気が、圧力の低いエキゾーストマニホールド15へ向けて、接続通路36へ流入することがある。
図5は、圧力反転時の気体の流れを示す模式図である。実施形態の排気再循環装置30は、接続通路36内にテスラバルブ38が配置されている。インテークマニホールド14からテスラバルブ38に流入し図5中の左から右方向へ流れようとする吸気は、テスラバルブ38内の分岐において、直線状の主流路とループ状の副流路とに分岐する。副流路に流れ込んだ吸気は、副流路内でその流れの方向を変え、主流路に合流するときに主流路内の吸気の流れと衝突する。これにより、主流路内の吸気流れに対する抵抗が増大する。インテークマニホールド14からエキゾーストマニホールド15へ向かう吸気の流れが、テスラバルブ38によって制限される。したがって、ガスの逆流を抑制することができる。
従来のリードバルブと異なり、テスラバルブ38は、可動部品を有しておらず、作業中に幾何学的形状または配置を変えることがない。そのためテスラバルブ38では、摩耗または疲労などによる可動部品の損傷の可能性がなく、排気中の微粒子などにより可動部品が固着することもなく、機械的故障リスクを低減できる。これにより、排気再循環装置30のメンテナンス頻度を低減でき、排気再循環装置30の信頼性を向上することができる。加えて、テスラバルブ38は、可動部品がないことで、高い応答性を有している。
接続通路32,34,36内のガスの逆流が抑制されているので、カーボンなどによる接続通路32,34,36内の閉塞を抑制でき、EGRバルブ35の固着を抑制できる。EGRクーラ33を一度通過した排気が逆流して再度EGRクーラ33に入ると過冷却状態となり、凝縮水を発生しエンジン10の不調の原因となるが、排気の逆流が抑制されているので、過冷却もまた抑制することができる。
テスラバルブ38によって排気の流路が絞られており、排気の流速が増大しているので、テスラバルブ38内の流路の詰まりを防止できる。流速の大きい排気によって、テスラバルブ38の出口に付着するすすなどの微粒子を吹き飛ばす効果が奏されるので、微粒子の堆積を抑制することができる。排気の流速が大きくなることで、レイノルズ数が増大するので、テスラバルブ38から噴き出る排気とインテークマニホールド14内の吸気との混合性を向上することができる。
図2,4に示されるように、接続通路36の出口部分37は、インテークマニホールド14内を延びており、テスラバルブ38は、出口部分37内に配置されている。テスラバルブ38によるガスの逆流を抑制する効果を十分に得るためには、テスラバルブ38はある程度の長さを有している必要がある。固有的にある程度の体格があるインテークマニホールド14の内部にテスラバルブ38を配置することで、テスラバルブ38の長さを確保したとしても、エンジン10の全体としての大型化を抑制することができる。かつ、インテークマニホールド14の外部における接続通路32,34,36の配置がテスラバルブ38のために制限されることがないので、設計の自由度を向上することができる。
図2に示されるように、出口部分37は、インテークマニホールド14内の吸気の流れ方向に延びている。そのため出口部分37内に配置されているテスラバルブ38も、吸気の流れ方向に延びている。インテークマニホールド14の壁面から離れた位置にテスラバルブ38を配置することができ、インテークマニホールド14の壁面から離れた位置に排気を噴出させることができる。これにより、排気の壁面剥離を起こりやすくできるので、インテークマニホールド14に還流される排気と、インテークマニホールド14内の吸気との混合性を向上することができる。
図3,4に示されるように、複数のテスラバルブ38が並列に並べられている。テスラバルブ38内の排気の流路の断面積を増大させることで、インテークマニホールド14に還流される排気の必要な流量を確保できる。テスラバルブ38を横に複数並べると、広範囲に排気を噴射できるので、インテークマニホールド14内の吸気への排気の分散性を向上することができる。
これまでの説明においては、接続通路36がインテークマニホールド14に接続され、インテークマニホールド14内に配置されている出口部分37にテスラバルブ38が収容されている例について説明した。出口部分37およびテスラバルブ38は、必ずしもインテークマニホールド14内に配置されなくてもよい。たとえば、ディーゼルスロットル19よりも吸気の流れの下流側の吸気管の内部に、接続通路36の出口部分37が配置され、その出口部分37内にテスラバルブ38が配置されてもよい。
以上のように実施形態について説明を行なったが、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 エンジン、11 燃焼室、12 吸気バルブ、13 排気バルブ、14 インテークマニホールド、15 エキゾーストマニホールド、16 可変バルブ機構、17,18 圧力センサ、19 ディーゼルスロットル、21 エアクリーナ、22,24,26,29 吸気管、23 ターボチャージャ、25 インタークーラ、27 電動コンプレッサ、28 バイパスバルブ、30 排気再循環装置、32,34,36 接続通路、33 EGRクーラ、35 EGRバルブ、37 出口部分、38 テスラバルブ、41 排気管。

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気再循環装置であって、
    前記内燃機関は、燃料が燃焼する燃焼室と、前記燃焼室に吸気を導入する吸気通路と、前記燃焼室から排気が排出される排気通路とを有し、
    前記排気再循環装置は、
    前記排気通路と前記吸気通路とを接続し前記排気の一部を前記燃焼室に還流させる接続通路と、
    前記接続通路内に配置され、前記排気通路から前記吸気通路へ向かう流れを許容するとともに前記吸気通路から前記排気通路へ向かう流れを制限する、少なくとも1つのテスラバルブと、を備える、内燃機関の排気再循環装置。
  2. 前記接続通路は、前記吸気通路内を延びる出口部分を有し、
    前記少なくとも1つのテスラバルブは、前記出口部分内に配置されている、請求項1に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  3. 前記出口部分は、前記吸気通路内の前記吸気の流れ方向に延びる、請求項2に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  4. 前記少なくとも1つのテスラバルブは、複数のテスラバルブを有し、
    前記複数のテスラバルブが並列に並べられる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  5. 燃料が燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室に吸気を導入する吸気通路と、
    前記燃焼室から排気が排出される排気通路と、
    前記排気の一部を前記燃焼室に還流させる排気再循環装置とを備え、
    前記排気再循環装置は、前記排気通路と前記吸気通路とを接続する接続通路と、前記接続通路内に配置され、前記排気通路から前記吸気通路へ向かう流れを許容するとともに前記吸気通路から前記排気通路へ向かう流れを制限する、テスラバルブと、を有する、内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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