JP2023117561A - 光学装置および光モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、光軸のずれをより容易にあるいはより精度良く調整することが可能となるような、新規な改善された光学装置および光モジュールを得る。【解決手段】光学装置は、例えば、入射した第一入射光を透過し、第一入射光に対して非平行な第一出射光を出射する第一光学部品と、入射した第一出射光を透過し、第一入射光と平行な第二出射光を出射する第二光学部品と、を備える。また、光学装置では、第一光学部品の屈折率と第二光学部品の屈折率とが同じであり、第一光学部品において第一入射光が入射する第一入射面と、第二光学部品において第二出射光が出射する第二出射面と、が平行であり、第一光学部品において第一出射光が出射する第一出射面と、第二光学部品において第一出射光が入射する第二入射面とが平行であってもよい。【選択図】図1
Description
本発明は、光学装置および光モジュールに関する。
従来、基板上に光素子を当該基板に対して傾けた状態で取り付けることにより、光軸のずれを調整できるようにした光モジュールが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、特許文献1のように光素子を基板に対して傾けた状態で取り付けるのは難しい場合があり、また、傾斜角度を調整するのも難しい場合があった。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、光軸のずれをより容易にあるいはより精度良く調整することが可能となるような、新規な改善された光学装置および光モジュールを得ることである。
本発明の光学装置は、例えば、入射した第一入射光を透過し、前記第一入射光に対して非平行な第一出射光を出射する第一光学部品と、入射した前記第一出射光を透過し、前記第一入射光と平行な第二出射光を出射する第二光学部品と、を備える。
前記光学装置では、前記第一光学部品の屈折率と前記第二光学部品の屈折率とが同じであり、前記第一光学部品において前記第一入射光が入射する第一入射面と、前記第二光学部品において前記第二出射光が出射する第二出射面と、が平行であり、前記第一光学部品において前記第一出射光が出射する第一出射面と、前記第二光学部品において前記第一出射光が入射する第二入射面とが平行であってもよい。
前記光学装置では、前記第一光学部品および前記第二光学部品は、異なる姿勢で配置された同じ光学部品であってもよい。
前記光学装置では、前記第一光学部品および前記第二光学部品は、印加された電圧に応じて屈折率が変化する電界光学材料で作られてもよい。
前記光学装置では、前記第一光学部品に印加される第一電圧の大きさと、前記第二光学部品に印加される第二電圧の大きさと、が同じであるとともに、前記第一光学部品と前記第二光学部品とで、電位の低い電極に対して電位の高い電極の離れる方向が逆であってもよい。
前記光学装置では、前記電界光学材料は、ランタン添加チタンジルコン酸鉛(PLZT)、ニオブ酸リチウム(LN)、タンタル酸リチウム(LT)、またはタンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)を含む材料で作られてもよい。
また、本発明の光モジュールは、支持部材と、前記支持部材内に支持された請求項1~6のうちいずれか一つに記載の光学装置と、前記光学装置に入射する光、または前記光学装置から出射された光を、出力するか、受光するか、あるいは経由する、光デバイスまたは光学部品と、を備える。
本発明によれば、例えば、光軸のずれをより容易にあるいはより精度良く調整することが可能となるような、新規な改善された光学装置および光モジュールを得ることができる。
以下、本発明の例示的な複数の実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
以下に示される複数の実施形態は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
各図は、模式的なものであり、図中の寸法は実物の寸法とは異なる場合がある。各図において、X方向を矢印Xで表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表している。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに直交している。なお、Z方向は、上方向とも称される。また、各図においては、光路を矢印付きの実線で表している。
そして、本明細書において、光の方向とは、光軸の方向を意味し、光の角度は、光軸の角度を意味する。また、光が平行であるとは、光軸が平行であることを意味し、光が非平行であるとは、光軸が非平行であることを意味する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の光学装置10A(10)の側面図である。図1に示されるように、光学装置10A(10)は、二つの光学部品11A(11),12A(12)を備えている。光学部品11A(11)は、第一光学部品の一例であり、光学部品12A(12)は、第二光学部品の一例である。
図1は、第1実施形態の光学装置10A(10)の側面図である。図1に示されるように、光学装置10A(10)は、二つの光学部品11A(11),12A(12)を備えている。光学部品11A(11)は、第一光学部品の一例であり、光学部品12A(12)は、第二光学部品の一例である。
光学部品11A,12Aは、いずれも面Pa上に取り付けられている。面Paは、Z方向を向き、Z方向と交差しかつ直交して広がり、X方向およびY方向に延びている。面Paは、取付面、設置面、あるいは実装面と称される。
光学部品11A,12Aは、いずれも、面PaからZ方向に延びている。また、光学部品11A,12Aは、いずれも、Y方向にも延びている。すなわち、光学部品11Aの入射面11iおよび出射面11o、ならびに光学部品12Aの入射面12iおよび出射面12oは、いずれもY方向に延びている。また、光学部品11Aへの入射光L1iは、X方向に沿っている。
光学装置10A(10)において、光は、光学部品11Aおよび光学部品12Aを、この順に経由して進む。すなわち、光学部品11Aの入射面11iに入射した入射光L1iは、光学部品11Aを透過し、当該光学部品11Aの出射面11oから出射する。出射面11oから出射した出射光L1oは、光学部品12Aの入射面12iに入射し、光学部品12Aを透過し、当該光学部品12Aの出射面12oから出射する。当該出射面12oからは、出射光L2oが出射される。なお、光学部品11Aの出射面11oからの出射光L1oは、光学部品12Aの入射面12iへの入射光L2iとも称される。
当該構成において、光学部品11Aの入射面11iは、第一入射面の一例であり、光学部品11Aの出射面11oは、第一出射面の一例であり、光学部品12Aの入射面12iは、第二入射面の一例であり、光学部品12Aの出射面12oは、第二出射面の一例である。また、入射面11iへの入射光L1iは、第一入射光の一例であり、出射面11oからの出射光L1oは、第一出射光の一例であり、入射面12iへの入射光L2iは、第二入射光の一例であり、出射面12oからの出射光L2oは、第二出射光の一例である。
上述したように、入射光L1iは、X方向に進んでいる。また、光学部品11A,12Aの界面、すなわち、入射面11i、出射面11o、入射面12i、および出射面12oにおいて、光は、Y方向と交差した面内、すなわちXZ面内で屈折される。よって、光は、図1に示されるような光路で、屈折しながら、光学部品11A,12Aを透過する。
ここで、本実施形態では、光学部品11A,12Aは、入射面11iへの入射光L1iと、出射面12oからの出射光L2oと、が互いに平行となり、かつ、出射面11oからの出射光L1oすなわち入射面12iへの入射光L2iが、入射光L1iおよび出射光L2oと非平行となるように、構成される。この場合、入射光L1iと出射光L1o(入射光L2i)との角度差(絶対値)をθ(>0)とすると、入射光L1iと出射光L2oとが平行であるから、出射光L1o(入射光L2i)と出射光L2oとの角度差(絶対値)もθとなる。
このような構成にあっては、光学部品11A,12A間の距離を変更することにより、入射光L1iと、出射光L2oとのZ方向の距離Dを変更することができる。図2は、X方向における光学部品11A,12A間の距離Lを図1より長くした場合の側面図である。図1は、光学部品11Aと光学部品12AとのX方向における中心間の距離L(X方向における距離)が、L1である場合を示し、図2は、当該中心間の距離Lが、L1よりも長いL2である場合を示している。図1,2を比較すれば明らかとなるように、Z方向の距離D2は、Z方向の距離D1よりも長い。すなわち、角度差θが変化せず、入射光L1iと出射光L2oとの平行が維持される状況においては、幾何学的に、光学部品11A,12A間のX方向における距離Lが長いほど、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向における距離Dが長くなる、言い換えると、光学部品11A,12A間のX方向における距離Lが短いほど、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向における距離Dが短くなる。
したがって、本実施形態によれば、二つの光学部品11A,12A間のX方向における設置間隔(距離L)を変更することにより、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向おける距離Dを変更することができる。したがって、これを利用して、X方向における光学部品11A,12A間の設置間隔の調整により、Z方向における光軸のずれを調整することが可能となる。
ここで、本実施形態では、光学部品11A,12Aは、異なる姿勢、すなわち上下逆の姿勢で、面Pa上に取り付けられた、同じ部品である。よって、光学部品11A,12Aをそれぞれ別の部品として構成した場合に比べて、製造の手間やコストを低減することができる。
この場合、図1に示されるように、入射面11iと出射面12oとは互いに平行となり、かつ出射面11oと入射面12iとは互いに平行となる。
以上、説明したように、本実施形態では、入射光L1iがX方向に進み、光学部品11A,12A(第一光学部品、第二光学部品)において、Y方向に見た場合に、光がY方向と交差する方向に屈折され、X方向に進む入射光L1i(第一入射光)と出射光L2o(第二出射光)とが平行であるとともに、出射光L1o(第一出射光)と入射光L1iおよび出射光L2oとが非平行である。このような構成にあっては、光学部品11A,12AのX方向における距離Lを変更することにより、入射光L1iと出射光L2oとの、Z方向(すなわちX方向およびY方向と交差した方向)における距離Dを、変更することができる。したがって、本実施形態によれば、光学部品11A,12Aを面Paに対して傾けた状態で取り付けたり、当該傾斜角度を調整したりするのに比べて、例えば、より容易に、より迅速に、あるいはより精度よく、距離D、すなわち光軸のずれを、調整、すなわち変更することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の光学装置10B(10)の側面図である。図3に示されるように、本実施形態では、光学部品11B,12Bは、Y方向に見た場合に、上記第1実施形態のような台形状の形状を有していない。しかしながら、本実施形態にあっても、光学部品11B,12Bは、異なる姿勢、すなわち上下逆の姿勢で、面Pa上に取り付けられた、同じ部品である。また、図3に示されるように、Y方向に見た場合に、入射面11iと出射面12oとは互いに平行となり、かつ出射面11oと入射面12iとは互いに平行となる。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用および効果が得られる。
図3は、第2実施形態の光学装置10B(10)の側面図である。図3に示されるように、本実施形態では、光学部品11B,12Bは、Y方向に見た場合に、上記第1実施形態のような台形状の形状を有していない。しかしながら、本実施形態にあっても、光学部品11B,12Bは、異なる姿勢、すなわち上下逆の姿勢で、面Pa上に取り付けられた、同じ部品である。また、図3に示されるように、Y方向に見た場合に、入射面11iと出射面12oとは互いに平行となり、かつ出射面11oと入射面12iとは互いに平行となる。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用および効果が得られる。
[第3実施形態]
図4は、第3実施形態の光学装置10C(10)の側面図である。本実施形態では、光学部品11C(11),12C(12)の、少なくとも光が透過する部位は、電界光学材料で作られている。
図4は、第3実施形態の光学装置10C(10)の側面図である。本実施形態では、光学部品11C(11),12C(12)の、少なくとも光が透過する部位は、電界光学材料で作られている。
電界光学材料は、印加された電圧に応じて屈折率が変化する材料であり、例えば、ランタン添加チタンジルコン酸鉛(PLZT)、ニオブ酸リチウム(LN)、タンタル酸リチウム(LT)、またはタンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)等がある。電界光学材料は、印加された電圧が高いほど屈折率が低くなり、印加された電圧が低いほど屈折率が高くなる。
光学部品11C,12Cは、同じ部品である。光学部品11C,12Cは、それぞれ、電極11a,12aに対して、Z方向の反対方向に離間した電極11b,12bを有している。また、電極11a,11b間に印加される電圧の大きさと、電極12a,12b間に印加される電圧の大きさとが、同じに設定されている。ただし、電圧の印加される向きが、Z方向において逆に設定されている。すなわち、電極11aに対して電極11bの電位が電圧Vだけ高く、電極12bに対して電極12aの電位が電圧Vだけ高くなるよう、設定されている。言い換えると、光学部品11Cにおいて、電位の高い電極11bは、電位の低い電極11aに対してZ方向の反対方向に離れ、光学部品12Cにおいて、電位の高い電極12aは、電位の低い電極12bに対してZ方向に離れている。すなわち、光学部品11Cと光学部品12Cとで、電位の低い電極11a,12bに対する電位の高い電極11b,12aの離れる方向が逆である。具体的には、電極11b,12b間を電気的に接続する導体10aが設けられ、電極12aの電位を、電極11aに対して2Vだけ高く設定することにより、光学部品11C,12Cに対して上述した電圧が印加された状態を得ることができる。電極11a,11b間に印加される電圧は、第一電圧の一例であり、電極12a,12b間に印加される電圧は、第二電圧の一例である。
この場合、光学部品11Cにおいては、X方向に向かうにつれてZ方向に向かうように進むとともに、光は、出射面11oに近づくほど、屈折率のより高い部位を進むようになるため、光は、入射光L1iに対する傾斜角度が徐々に大きくなり、図4に示されるように、曲率半径が徐々に小さくなるように湾曲する光路で進む。
また、光学部品12Cにおいては、X方向に向かうにつれてZ方向に向かうように進むとともに、光は、出射面12oに近づくほど、屈折率のより低い部位を進むようになるため、光は、入射光L1iに対する傾斜角度が徐々に小さくなり、図4に示されるように、曲率半径が徐々に大きくなるように湾曲する光路で進む。
上述したように、光学部品11C,12Cには、同じ大きさでありかつ逆向きの電圧Vが印加されているため、光学部品11Cと光学部品12Cとで、図4に示されるように、光路の変化の仕方(湾曲の仕方)が逆になり、入射光L1iと出射光L2oとが平行になる。この場合、入射光L1iと出射光L1o(入射光L2i)との角度差(絶対値)がθ1となり、出射光L1o(入射光L2i)と出射光L2oとの角度差(絶対値)もθ1となる。なお、この場合の、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向における距離は、D1となっている。
図5は、本実施形態の光学装置10Cにおいて、印加される電圧をより高くした場合の光路を示す図である。図5では、電極12aの電位を、電極11aに対して2V+2αだけ高く設定することにより、電極11aに対して電極11bの電位が電圧V+αだけ高く設定され、かつ電極12bに対して電極12aの電位が電圧V+αだけ高く設定されている。
この場合には、図5に示されるように、光学部品11C,12C内で、光路はより大きく湾曲する。これにより、入射光L1iと出射光L1o(入射光L2i)との角度差θ2は、図4の場合の角度差θ1よりも大きくなり、これにより、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向における距離D2が、図4の場合の距離D1よりも大きくなる。
このように、本実施形態によれば、光学部品11C,12Cが、電界光学材料で作られるとともに、電極11a,11b間、および電極12a,12b間に逆向きの電圧を印加し、かつ、電極11a,11b間、および電極12a,12b間に印加する電圧の大きさを変更することにより、入射光L1iと出射光L2oとを平行に維持したまま、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向(すなわちX方向およびY方向と交差した方向)における距離Dを、変更することができる。したがって、本実施形態によっても、光が通る光学部品を面Paに対して傾けた状態で取り付けたり、当該傾斜角度を調整したりするのに比べて、例えば、より容易に、より迅速に、あるいはより精度よく、距離D、すなわち光軸のずれを、調整、すなわち変更することができる。
また、図6は、本実施形態の光学装置10Cにおいて、光学部品11C,12C間のX方向の距離L3が、図4の場合の距離L1よりも長く設定された場合を示している。これにより、入射光L1iと出射光L2oとの距離D3が、図4の場合の距離D1よりも長くなっている。すなわち、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様に、二つの光学部品11C,12C間のX方向における設置間隔(距離L)を変更することにより、入射光L1iと出射光L2oとのZ方向おける距離Dを変更することができる。
したがって、本実施形態によれば、電極11a,11b間および電極12a,12b間に印加する電圧の調整、ならびに二つの光学部品11C,12C間のX方向における設置間隔(距離L)の調整、の双方を用いて、より精度良くあるいはより効率よく、Z方向における光軸のずれを調整することが可能となる。具体的には、例えば、距離Lの調整によりZ方向における光軸の粗調整を実行し、電圧の調整によりZ方向における光軸の微調整を実行してもよい。
[第4実施形態]
図7は、第4実施形態の光学装置10D(10)の側面図である。本実施形態でも、上記第3実施形態と同様に、光学部品11D(11),12D(12)の、少なくとも光が透過する部位は、電界光学材料で作られている。よって、本実施形態でも、上記第3実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、第4実施形態の光学装置10D(10)の側面図である。本実施形態でも、上記第3実施形態と同様に、光学部品11D(11),12D(12)の、少なくとも光が透過する部位は、電界光学材料で作られている。よって、本実施形態でも、上記第3実施形態と同様の効果が得られる。
ただし、本実施形態では、光学部品11D,12Dは、Y方向に見た場合に、台形状の形状を有している。本実施形態にあっても、光学部品11D,12Dは、異なる姿勢、すなわち上下逆の姿勢で、面Pa上に取り付けられた、同じ部品である。よって、本実施形態によっても、上記第3実施形態と同様の作用および効果が得られる。
また、本実施形態では、電極11a,11b間、および電極12a,12b間に、逆向きで同じ大きさの電圧を印加する並列回路(不図示)が構成されている。この場合、上記実施形態で設けられていた導体10aは不要となる。
また、本実施形態によれば、電極11a,11b間、および電極12a,12b間に電圧を印加しない場合にあっても、上記第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
[第5実施形態]
図8は、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10を備えた光モジュール100E(100)の内部構成を示す側面図である。図8に示されるように、光モジュール100E(100)は、筐体101と、光デバイス102と、光学部品103と、光ファイバ104と、二つの光学装置10と、支持部材105と、を備えている。なお、光モジュール100E(100)には、光学装置10として、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10、あるいは上記実施形態の光学装置10と同様の作用および効果が得られる光学装置10を、設けることができる。
図8は、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10を備えた光モジュール100E(100)の内部構成を示す側面図である。図8に示されるように、光モジュール100E(100)は、筐体101と、光デバイス102と、光学部品103と、光ファイバ104と、二つの光学装置10と、支持部材105と、を備えている。なお、光モジュール100E(100)には、光学装置10として、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10、あるいは上記実施形態の光学装置10と同様の作用および効果が得られる光学装置10を、設けることができる。
筐体101は、光デバイス102、光学部品103、光ファイバ104、光学装置10、および支持部材105を収容している。支持部材105は、それぞれ、筐体101に固定され、光デバイス102、光学部品103、光ファイバ104、光学装置10を支持している。筐体101は、支持部材105を介して、光デバイス102、光学部品103、光ファイバ104、光学装置10を間接的に支持している。筐体101は、支持部材の一例であると言うことができる。
光デバイス102と光学部品103との間に配置された光学装置10は、これら光デバイス102と光学部品103との間のZ方向における光軸のずれを調整(修正)することができる。光デバイス102は、光を出力するデバイスであって、例えば、レーザ光を出力するチップオンサブマウントのような発光モジュールである。また、光学部品103は、光を経由する部品であって、例えば、ビームスプリッタであるが、これには限定されない。
光学部品103と光ファイバ104との間に配置された光学装置10は、これら光学部品103と光ファイバ104との間のZ方向における光軸のずれを調整(修正)することができる。光ファイバ104は、光を受光するとともに経由する(伝送する)光学部品の一例である。
本実施形態によれば、上記実施形態に記載の光学装置10を備えることにより、光デバイス102と光学部品103との間、および光学部品103と光ファイバ104(光学部品)との間において、Z方向の軸ずれを、より容易に、より迅速に、あるいはより精度良く修正することができる。このような構成により、損失のより少ない良好な光学特性を備えた光モジュール100E(100)を、得ることができる。
[第6実施形態]
図9は、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10を備えた光モジュール100F(100)の内部構成を示す平面図である。図9に示されるように、光モジュール100F(100)は、筐体101と、光デバイス106と、光ファイバ104と、光学装置10と、を備えている。なお、光モジュール100F(100)にも、光学装置10として、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10、あるいは上記実施形態の光学装置10と同様の作用および効果が得られる光学装置10を、設けることができる。
図9は、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10を備えた光モジュール100F(100)の内部構成を示す平面図である。図9に示されるように、光モジュール100F(100)は、筐体101と、光デバイス106と、光ファイバ104と、光学装置10と、を備えている。なお、光モジュール100F(100)にも、光学装置10として、上記第1~第4実施形態のうちいずれかの光学装置10、あるいは上記実施形態の光学装置10と同様の作用および効果が得られる光学装置10を、設けることができる。
筐体101は、光デバイス106、光ファイバ104、および光学装置10を収容している。筐体101は、直接あるいは支持部材(不図示)を介して間接的に、光デバイス106、光ファイバ104、および光学装置10を支持している。本実施形態でも、筐体101は、支持部材の一例であると言うことができる。
光デバイス106と光ファイバ104との間に配置された光学装置10は、これら光デバイス106と光ファイバ104との間のY方向における光軸のずれを調整(修正)することができる。光デバイス106は、光を受光する光デバイスであって、例えば、フォトダイオードである。光ファイバ104は、光を経由する(伝送する)とともに出力する光学部品である。
本実施形態によれば、上記実施形態に記載の光学装置10を備えることにより、光デバイス106と光ファイバ104との間において、Y方向の軸ずれを、より容易に、より迅速に、あるいはより精度良く修正することができる。このような構成により、損失のより少ない良好な光学特性を備えた光モジュール100F(100)を、得ることができる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、第一光学部品および第二光学部品が取り付けられる面は一つの平面である必要はなく、第一光学部品が取り付けられる面と、第二光学部品が取り付けられる面とは、互いに平行にずれた平面であってもよい。
また、第一光学部品および第二光学部品は、第一入射光と第二出射光とが平行で、第一出射光(第二入射光)と第一出射光および第二出射光とが非平行である光路を形成できればよく、上記実施形態のように同じスペックの部品であることは必須ではない。
10,10A~10D…光学装置
10a…導体
11,11A~11D…光学部品(第一光学部品)
11a,11b…電極
11i…入射面(第一入射面)
11o…出射面(第一出射面)
12,12A~12D…光学部品(第二光学部品)
12a,12b…電極
12i…入射面(第二入射面)
12o…出射面(第二出射面)
100,100E,100F…光モジュール
101…筐体(支持部材)
102…光デバイス
103…光学部品
104…光ファイバ(光学部品)
105…支持部材
106…光デバイス
D,D1~D3…距離
L,L1~L3…距離
L1i…入射光(第一入射光)
L1o…出射光(第一出射光)
L2i…入射光(第二入射光)
L2o…出射光(第二出射光)
Pa…面
X…方向
Y…方向
Z…方向
θ,θ1,θ2…角度差
10a…導体
11,11A~11D…光学部品(第一光学部品)
11a,11b…電極
11i…入射面(第一入射面)
11o…出射面(第一出射面)
12,12A~12D…光学部品(第二光学部品)
12a,12b…電極
12i…入射面(第二入射面)
12o…出射面(第二出射面)
100,100E,100F…光モジュール
101…筐体(支持部材)
102…光デバイス
103…光学部品
104…光ファイバ(光学部品)
105…支持部材
106…光デバイス
D,D1~D3…距離
L,L1~L3…距離
L1i…入射光(第一入射光)
L1o…出射光(第一出射光)
L2i…入射光(第二入射光)
L2o…出射光(第二出射光)
Pa…面
X…方向
Y…方向
Z…方向
θ,θ1,θ2…角度差
Claims (7)
- 入射した第一入射光を透過し、前記第一入射光に対して非平行な第一出射光を出射する第一光学部品と、
入射した前記第一出射光を透過し、前記第一入射光と平行な第二出射光を出射する第二光学部品と、
を備えた、光学装置。 - 前記第一光学部品の屈折率と前記第二光学部品の屈折率とが同じであり、
前記第一光学部品において前記第一入射光が入射する第一入射面と、前記第二光学部品において前記第二出射光が出射する第二出射面と、が平行であり、
前記第一光学部品において前記第一出射光が出射する第一出射面と、前記第二光学部品において前記第一出射光が入射する第二入射面とが平行である、
請求項1に記載の光学装置。 - 前記第一光学部品および前記第二光学部品は、異なる姿勢で配置された同じ光学部品である、請求項1または2に記載の光学装置。
- 前記第一光学部品および前記第二光学部品は、印加された電圧に応じて屈折率が変化する電界光学材料で作られた、請求項1または2に記載の光学装置。
- 前記第一光学部品に印加される第一電圧の大きさと、前記第二光学部品に印加される第二電圧の大きさと、が同じであるとともに、
前記第一光学部品と前記第二光学部品とで、電位の低い電極に対して電位の高い電極の離れる方向が逆である、請求項4に記載の光学装置。 - 前記電界光学材料は、ランタン添加チタンジルコン酸鉛(PLZT)、ニオブ酸リチウム(LN)、タンタル酸リチウム(LT)、またはタンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)を含む材料で作られた、請求項4または5に記載の光学装置。
- 支持部材と、
前記支持部材内に支持された請求項1~6のうちいずれか一つに記載の光学装置と、
前記光学装置に入射する光、または前記光学装置から出射された光を、出力するか、受光するか、あるいは経由する、光デバイスまたは光学部品と、
を備えた、光モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022020190A JP2023117561A (ja) | 2022-02-14 | 2022-02-14 | 光学装置および光モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022020190A JP2023117561A (ja) | 2022-02-14 | 2022-02-14 | 光学装置および光モジュール |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023117561A true JP2023117561A (ja) | 2023-08-24 |
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ID=87654301
Family Applications (1)
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JP2022020190A Pending JP2023117561A (ja) | 2022-02-14 | 2022-02-14 | 光学装置および光モジュール |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023117561A (ja) |
-
2022
- 2022-02-14 JP JP2022020190A patent/JP2023117561A/ja active Pending
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