JP2023117260A - 救命救助支援システム、情報処理方法及びアプリケーションプログラム - Google Patents

救命救助支援システム、情報処理方法及びアプリケーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】突然の発作や転倒時等に役立つ救命救助支援システム、情報処理方法及びアプリケーションプログラムを提供する。【解決手段】救命救助支援システム1では、ユーザが装着するウェアラブル端末2のセンサ部25から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定する異常判定部44と、予め登録された前記ユーザの基礎疾患、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記異常判定部の判定結果とに基づき、前記ユーザの発作内容を判定する発作判定部45と、前記発作内容に基づき、前記ユーザの救命方法に加えて前記健康関連情報を表示する発作カード画面を生成する画面生成部47とを備え、前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末3は、前記発作カード画面を受信すると表示部33に表示し警告を報知する。【選択図】図1

Description

本発明は、突然の発作、急な容態悪化や転倒時等に役立つ救命救助支援システム、情報処理方法及びアプリケーションプログラムに関する。
下記特許文献1には、心拍モニタを用いて人の正常心拍の範囲外を検出した場合、モバイルデバイスのカメラ、マイクロフォン、GPS探知器、加速度計が駆動させ、動きのモニタリングを行うシステムが開示されている。これによれば、心拍と動きをモニタリングすることで、子供や高齢者等に医療若しくは安全上の緊急事態が発生しているときに通知するのに役立つことができる。また下記特許文献2には、心拍数が所定値よりも高くなると、体調悪化と判断し、タッチパネル及びスピーカから救命処置や介助等の対処の仕方や救急車の要請の要否などを表示することが開示されている。
特許第6806693号公報 特開2020-9362号公報
突然の発作や転倒等は、いつ起こるか予測できず、例えば心臓発作は就寝中にも起こり得る。また発作が行ったときの容態は、喘息に起因するのか、糖尿病に起因するのか、さらにはアナフィラキシーショックであるのか等、人ぞれぞれ基礎疾患(既往病)の有無によって異なり、当然対処方法も異なる。しかし、医療関係者でない一般人には、発作で苦しむ人が近くにいても具体的な対処方法がわからないと助かる命が助からないことになってしまう。また一般人にとっては、倒れた人、具合の悪い人を目の前にしたとき、そもそも救急車を呼ぶべきなのかも判断に迷うものである。さらに、救急車を呼んだけれど、救急車が到着するまでの措置がわからない場合もある。そして基礎疾患のある人は、発作時の薬を持ち歩いている場合もあり、救命救助は一刻を争う場合もあれば、適切に投薬できれば救急車を呼ぶ必要がない場合もある。また感染症に罹患し自宅療養を余儀なくされた場合、急な容態悪化を自覚できないと、対処が遅れる場合もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、突然の発作、急な容態悪化や転倒時等に役立つ救命救助支援システム、情報処理方法及びアプリケーションプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の救命救助支援システムは、ユーザが装着するウェアラブル端末のセンサ部から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定する異常判定部と、予め登録された前記ユーザの基礎疾患、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記異常判定部の判定結果とに基づき、前記ユーザの発作内容を判定する発作判定部と、前記異常判定若しくは前記発作内容に基づき、前記ユーザの救命方法に加えて前記健康関連情報を表示する発作カード画面を生成する画面生成部とを備え、前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末は、前記発作カード画面を受信すると表示部に表示し警告を報知する。
また本発明に係る情報処理方法は、コンピュータは、ユーザが装着するウェアラブル端末のセンサ部から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定し、予め登録された前記ユーザの持病、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記判定に基づき、前記ユーザの発作内容を判定し、前記発作内容を前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末に送信する。
さらに本発明に係るアプリケーションプログラムは、ユーザが装着するウェアラブル端末のセンサ部から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定し、予め登録された前記ユーザの持病、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記判定に基づき、前記ユーザの発作内容を判定し、前記発作内容を前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末に表示する処理を実行させる。
本発明の救命救助支援システム、情報処理方法及びアプリケーションプログラムによれば、突然の発作や転倒時等に役立つものとすることができる。
本発明の一実施形態に係る救命救助システムのシステム系統図の一例である。 (a)は同実施形態におけるウェアラブル端末のブロック図の一例であり、(b)は同実施形態におけるモバイル端末のブロック図の一例である。 同実施形態におけるサーバのブロック図の一例である。 (a)は転倒判定処理の一例を示す概略フローチャートであり、(b)は異常判定処理の一例を示す概略フローチャートである。 (a)は発作判別処理の一例を示す概略フローチャートであり、(b)はサーバのユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ健康情報データベースの一例を模式的に示した図である。 同実施形態の救命救助支援システムにおけるサンプリング補正処理の一例を示す概略フローチャートである。 同実施形態の救命救助支援システムにおける一連の処理の一例を示す概略フローチャートである。 (a)及び(b)は同実施形態におけるモバイル端末の表示部に表示されるシステム画面の一例を模式的に示した図である。 (a)~(c)は同実施形態におけるモバイル端末の表示部に表示されるシステム画面の一例を模式的に示した図である。 (a)及び(b)は同実施形態におけるモバイル端末の表示部に表示されるシステム画面の一例を模式的に示した図である。 (a)及び(b)は同実施形態におけるモバイル端末の表示部に表示されるシステム画面の一例を模式的に示した図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態における救命救助支援システム1は、ユーザが装着するウェアラブル端末2のセンサ部25からユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいてユーザの身体的異常を判定する異常判定部44と、予め登録されたユーザの基礎疾患、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記異常判定部の判定結果とに基づき、ユーザの発作内容を判定する発作判定部45と、前記異常判定若しくは前記発作内容に基づき、ユーザの救命方法に加えて健康関連情報を表示する発作カード画面を生成する画面生成部47とを備えている。ユーザのウェアラブル端末2に関連付けて接続されるユーザのモバイル端末3は、発作カード画面を受信すると表示部33に表示し「緊急事態」を知らせる警告を報知するように構成される。以下、詳述する。
<救命救助支援システム>
本実施形態では特段説明がないかぎり、「ユーザ」は本実施形態におけるアプリケーションを利用する人を指し、救命救助支援システム1のサービスを受ける人を指す。救命救助支援システム1のサービスは、既往歴のない健康な人が風邪や感染症に罹患した際に使用できるため、平常時は健康な人が「ユーザ」であってもよいが、なんらかの基礎疾患を有する人が主な「ユーザ」として想定される。また本実施形態では、センサによる測定結果やサンプリングデータから異常判別を行う複雑な処理はサーバ4の異常判定部44で行い、閾値以上か以下かで異常判定を行う簡易な処理はモバイル端末3の簡易異常判定部37で行う例を説明するが、この棲み分けは以下の態様に限定されない。モバイル端末3の処理能力やデータ容量に応じて、算出処理を含む異常判定をモバイル端末3でも行うようにしてもよく、双方の判定結果を合わせて、最終的な判定を行う構成としてもよい。さらに本実施形態ではモバイル端末3において「緊急事態」を警告するためにアプリケーションを起動させる種々判定処理について記載するが、判定処理の条件は以下に限定されるものではない。
図1に示すように本実施形態の救命救助支援システム1は、ユーザが装着するウェアラブル端末2と、ユーザが所有し携帯するモバイル端末3と、これらと通信ネットワーク5を介して接続されるサーバ4とを備え、システムとしてセキュアな環境下で相互に通信自在な状態で構成される。通信ネットワーク5としては、公衆交換電話網、携帯電話通信回線網、次世代電話網、専用回線電話網等の電話網やインターネット等のパケット・ベース・ネットワークが挙げられ、通信規格は特に限定されず、無線信号を介してデータ通信を提供する任意のネットワークを含む。任意のネットワークとしては、例えば、WiFi/WiMax通信を使用する無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)等が挙げられる。
<ウェアラブル端末>
ウェアラブル端末2は、ユーザが装着することで、ユーザの体温、脈拍、心拍数、血中酸素飽和度、血圧、呼吸数、血糖値等のバイタルサインを検出できるものであれば、特に限定されない。例えばウェアラブル端末2としては、時計のように手首に装着するものでもよいし、指輪のように指に装着するもの、イヤホンのように耳に装着するものであってもよい。またウェラブル端末2は、首元や心臓等、皮膚にセンサシールを貼り付けて計測する電子パッチタイプのものであってもよい。さらにウェアラブル端末2は、救命救助支援システム1のための専用端末であってよいし、汎用端末であってもよい。本実施形態ではウェラブル端末2に救命救助支援システム1のアプリケーションがインストールされている場合について説明する。図2(a)に示すように、ウェアラブル端末2は、制御部20と、送受信部21と、記憶部22と、表示部23と、操作部24と、センサ部25とを備えている。制御部20は、例えばマイクロコンピュータからなり、記憶部22に記憶されたコンピュータプログラムに従い、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(=Central Processing Unit)を備え、各種処理が実行される。送受信部21は、モバイル端末3との間で無線通信を行う近距離の無線通信を行うBLE(=Bluetooth Low Energy)や携帯電話通信回線網等の通信モジュールを備えるとともに、サーバ4との間で生体センサが測定したバイタルサインデータや加速度センサ等の送受信を実行する。記憶部22は、RAM(=Random Access Memory)及びROM(=Read Only Memory)等のメモリで構成され、制御部20によって実行される各種コンピュータプログラムやセンサ部25での測定結果等が記憶される。表示部23は、液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、制御部20による制御に基づいて各種情報を表示する。操作部24は、ユーザによる操作を受け付けるユーザインターフェースであり、表示部23をタッチ操作するもの、ボタン操作するもの、音声操作するものを含む。センサ部25は、ユーザの転倒等を検出に用いる他、平常状態か運動状態かの判定にも用いられる加速度センサ、ユーザの体温、脈拍数(心臓近辺以外からの動脈から検知される脈動数)、心拍数(心臓の鼓動数)、血中酸素飽和度(血中酸素濃度)、血圧、呼吸数、血糖値等のバイタルサインを測定する各種生体センサ、ユーザが現在居る位置の情報を検出する位置情報センサ等を備えている。位置情報センサは、特に限定されないが、例えばGPS(Global Positioning System)衛星から受信した電波をもとに現在位置を測定してもよい。センサ部25の構成は、上述に限定されず、時刻補正センサ、気圧センサ、外気温センサ、衝撃検知センサ等を備え、各種センサを組み合わせてより高度で精度の高い検出を行う構成としてもよい。具体例については後述する。またウェアラブル端末2は、不図示である
が、駆動電力を供給するバッテリ、充電部、時計部、方位部、スピーカ、マイク、バイブレーション機能等を備えていることは言うまでもない。またウェアラブル端末2は省電力モードと通常モードとを備えたものであってもよく、この場合、モバイル端末3のアプリケーション起動条件を満たすと省電力モードを解除して測定可能なバイタルサインを測定し記憶部22に保存する構成としてもよい。この構成によれば、緊急事態と判定された際のバイタルサインを把握することができ、後の治療に役立てることができる。
ウェアラブル端末2で利用するセンサが検出するバイタルサインは種々あり、どのような数値を異常判定等のトリガとするかは、種々あるが、例えば以下が挙げられる。心拍数(回/分)や呼吸数(回/分)を読取り、上下限の閾値を設定し、閾値外となったときトリガにする。血中酸素飽和度(%)の値を読取、閾値を下回ったときトリガにする。血圧値(mmHg)は最高血圧と最低血圧があり、倒れた人の血圧は最高血圧が平常時の値より、急激に上昇または下降する傾向にあることがわかっているため、最高血圧が閾値を下回ったとき、もしくは最高血圧の下がり幅が所定値を超えるときをトリガにする。また最低血圧が平常時より急激に閾値を上回ったときをトリガとしてもよい。皮膚の表面温度を読取り、異常判定時の条件に加えるようにしてもよい。
<モバイル端末>
モバイル端末3は、ユーザが携帯するコンピュータであれば、特に限定されず、スマートフォンでも、タブレット端末でもよく、要は表示部33を備え、通信ネットワーク5を介して、ウェアラブル端末2に関連付けて接続(ペアリング)され、ウェアラブル端末2及びサーバ4とデータ、信号等の送受信が可能であればよい。例えば、ウェアラブル端末2とモバイル端末3のペアリングは、Bluetooth等で直接ペアリングされ、ウェアラブル端末2のデータは、モバイル端末3経由で通信ネットワーク5を介しサーバ4と送受信されるようにしてもよい。モバイル端末3は、救命救助支援システム1のための専用端末でもよいが、本実施形態ではモバイル端末3がスマートフォンであり、このスマートフォンに救命救助支援システム1のアプリケーションがインストールされている場合について説明する。さらにモバイル端末3は、救命救助支援システム1によって「緊急事態」と判別された際に、強制的にアプリケーションを起動する機能を有している。
モバイル端末3は、図2(b)に示すように制御部30と、送受信部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、センサ部35と、報知部36と、簡易異常判定部37を備えている。制御部30は、例えばマイクロコンピュータからなり、記憶部32に記憶されたコンピュータプログラムに従い、取得したデータに演算、加工などを行うCPUを備え、各種処理が実行される。送受信部31は、ウェアラブル端末2との間や他端末との間でBluetoothやNFC(Near field communication)等の無線通信を行う通信モジュールを備えるとともに、サーバ4とのデータ、ファイル等の送受信を実行する通信モジュールを備えている。記憶部32は、RAM及びROM等のメモリやHDDで構成され、制御部30によって実行される各種コンピュータプログラムやセンサ部35での測定結果等が記憶される。表示部33は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成され、制御部30による制御に基づいて各種情報や後述する発作カード画面、発作確認カード画面等を表示する。操作部34は、ユーザによる操作を受け付けるユーザインターフェースであり、例えば、表示部33を構成する薄型ディスプレイに設けられたタッチスイッチや図8等に示す実行ボタン34a等からなり、操作に応じた信号を出力する。モバイル端末3のマイクを使用し音声操作するものを含む。センサ部35は、ユーザの転倒等を検出に用いる他、平常状態か運動状態かの判定にも用いられる加速度センサ、上述のウェアラブル端末2と同様のGPS等で構成される位置情報センサ等を備えている。センサ部35の構成は、上述に限定されず、時刻補正センサ、気圧センサ、外気温センサ、衝撃検知センサ等を備え、各種センサを組み合わせてより高度で精度の高い検出を行う構成としてもよい点は上述のウェアラブル端末2と同様である。報知部36はスピーカ等で構成され、ユーザが緊急事態であると判別した場合に、周囲に緊急事態である旨を報知する。報知部36は、制御信号に応じて、音声メッセージ、アラーム音、メロディ音等を出力する。このモバイル端末3も、駆動電力を供給するバッテリ、充電部、時計部、方位部、マイク、バイブレーション機能等を備えていることは言うまでもない。簡易異常判定部37は、ユーザの体温、脈拍、心拍数、血中酸素飽和度、血圧、呼吸数、血糖値等のバイタルサインが、明らかに異常値を示した場合に即座に緊急事態と判定する処理を実行する。例えば体温であれば、39℃以上のとき、心拍数が50回/分以下もしくは100回/分以上のとき、血中酸素飽和度が、89%以下のとき、血圧が測定不能もしくは180以上のとき等である。このように明らかな身体的異常とみなすことができるバイタルサインが検知された場合は、異常と判定し「緊急事態」を警告するため、モバイル端末3のアプリケーション起動処理へと移行する。アプリケーション起動後の処理については後述する。
<サーバ>
サーバ4は、コンピュータ等の情報処理装置により構成され、救命救助支援システム1のサービス提供者の管理者端末(不図示)によって管理される。サーバ4は、単一であってもよいし、例えばアプリケーションサーバ、データベースサーバ等と複数台で構成されるものであってもよく、専用、汎用は問わない。サーバ4と通信ネットワーク5との間にはファイアウォール等のセキュリティ対策が講じられる。サーバ4は、図3に示すように制御部40と、送受信部41、記憶部42と、転倒判定部43と、異常判定部44と、発作判定部45と、サンプリング部46と、画面生成部47と、表示設定部48とを少なくとも備えている。
制御部40はCPUを備え、CPUが記憶部42に格納された各種プログラムを実行することで、各種処理が実行される。送受信部41は、ウェアラブル端末2及びモバイル端末3とデータやファイル、信号等の送受信を実行する。例えば送受信部41は、ウェアラブル端末2のセンサ部25で測定された測定結果を受信したり、異常判定部44や発作判定部45の判定結果をモバイル端末3に送信する。記憶部42は、サーバ4が動作するうえで必要とする各種プログラムおよびデータ等を記憶する。具体的には、オペレーティングシステム(OS)、転倒判定プログラム、異常判定プログラム、発作判定プログラム、画面生成プログラム、表示設定プログラム、バイタルサインサンプリングプログラム等の各種プログラムが記憶される。また記憶部42は、ウェアラブル端末2から送信されてくるバイタルサインも記憶される。また記憶部42は、ユーザ情報記憶部42aを備え、このユーザ情報記憶部42aには、図5(b)に示すようなユーザ健康情報データベースDが記憶されている。
転倒判定部43は、ユーザの転倒もしくはユーザの意識の消失を推定する判定を行う。転倒判定の処理方法は、ユーザの転倒もしくはユーザの意識の消失を推定する判定ができれば特に限定されないが、例えば転倒判定部43は、ウェアラブル端末2の加速度センサと、モバイル端末3の加速度センサとが、同時刻に急激な加速度の上昇を測定し、ペアリングされているウェアラブル端末2とモバイル端末3の電波強度が強い場合、ユーザが転倒したと判定するようにしてもよい。図4(a)には、転倒判定処理の一例のフローを示している。転倒判定処理では、ウェアラブル端末2の加速度センサによる測定結果で加速度が閾値より大(S100)で、モバイル端末3の加速度センサによる測定結果で加速度が閾値より大(S101)であることに加え、ペアリングの電波強度が高い場合(S102)、ユーザが転倒したと推定する。一方、ウェアラブル端末2の加速度が閾値より小(S101)の場合は、たとえモバイル端末3の加速度が閾値より大であっても、故意過失問わず、モバイル端末3が落下したにすぎない可能性が大として転倒したとは判定しない。またウェアラブル端末2の加速度が閾値より大(S101)であっても、モバイル端末3の加速度が閾値より小(S101)の場合は、ウェアラブル端末2を装着して運動を行っていると推定されるため、転倒したと判定しない。上記構成によれば、ウェアラブル端末2の加速度センサ及びモバイル端末3の加速度センサの検出結果に基づき、ユーザの転倒を検出するので、ユーザの転倒検出精度の向上を図ることができる。
なお、ウェアラブル端末2の加速度が閾値より大の場合は、転倒の可能性が否定できないため、他のパラメータを加味して転倒判定を行うようにしてもよい。
異常判定部44は、ユーザに身体的異常が起こっていることを推定する判定を行う。異常判定の処理方法は、ユーザに身体的異常が起こっていることを推定する判定ができれば、特に限定されない。例えばサンプリング部46が算出したそれぞれの状態(平常状態・運動状態)におけるバイタルサインの数値範囲に基づいて異常判定処理を行うようにしてもよい。図4(b)には、異常判定処理の一例のフローを示している。ウェアラブル端末2の加速度センサによる測定結果で加速度が閾値より大(S200)の場合、サンプリング部46で算出された運動状態の数値範囲を採用し(S201)、バイタルサイン(ここでは心拍数、脈拍数、呼吸数、血中酸素飽和度、血糖値等)がその数値範囲内か否か判定する。数値範囲内であれば「正常」と判定し、数値範囲外の場合は「異常」と判定する(S202)。一方、ウェアラブル端末2の加速度センサによる測定結果で加速度が閾値より小(S200)の場合は、サンプリング部46で算出された平常状態の数値範囲を採用し(S203)、バイタルサイン(上記と同様)がその数値範囲内か否かを判定する。数値範囲内であれば「正常」と判定し、数値範囲外の場合は「異常」と判定する(S204)。具体的には、例えば、平常状態のときに血中酸素飽和度の数値範囲が96%~100%、運動状態の数値範囲が92%~98%のユーザが、血中酸素飽和度93%を測定した場合、ウェアラブル端末2の加速度が閾値より大の場合は、運動状態の数値範囲を採用し、ウェアラブル端末2の加速度が閾値より小の場合は、平常時の数値範囲を採用して異常判定を行う。よって、このユーザの場合は、平常状態であれば、「異常」判定、運動状態であれば、「非異常」判定がなされる。一方、このユーザの血中酸素飽和度が89%であった場合は、ウェアラブル端末2の加速度の測定結果にかかわらず、異常判定がなされる。この場合の異常判定は異常判定部44だけでなく、モバイル端末3の簡易異常判定部37で判定を行うようにしてもよい。また異常判定処理の精度向上のため、例えば、運動直後の心拍数が平常状態に戻るのに時間を要する人の場合は、その瞬間のバイタルセンサの値で判定を行うと異常判定となる可能性がある。そこで、運動状態と判定された後、一定期間の心拍数や脈拍数の上昇は無視する処理を加えてもよい。
発作判定部45は、ユーザの発作内容を推定する処理を行う。発作判定の処理方法は、ユーザの発作内容を推定する判定ができれば、特に限定されない。例えば異常判定部44で異常と判定された場合に、事前に登録されたユーザの健康関連情報(基礎疾患等)から発作内容の判定する処理を実行するようにしてもよい。図5(a)には、発作判定処理の一例のフローを示している。発作判定部45は、転倒判定部43で転倒と判定された場合、転倒判定された際のバイタルサインを抽出する(S300)。また発作判定部45は、異常判定部44で異常と判定された場合、異常判定された際のバイタルサインを抽出する(S300)。そこで抽出されたバイタルサインの各種測定結果から事前に登録されているユーザの健康関連情報の内容と一致するかの処理を行う(S301)。具体的には例えば心臓に疾患のあることを登録しているユーザの心拍数、脈拍数のバイタルサインが正常範囲でなく、血圧の低下も見られる場合、事前登録と一致と判定し、心臓疾患のユーザのための発作カード画面を生成する(S302)。そしてモバイル端末3のアプリケーションを起動し、表示部33で表示、報知部36からアラーム音を報知する動作へ移行する。一方、事前に登録されている内容と一致しない場合でも、発作内容を判定できれば(S303)、発作カード画面の生成を行い(S302)、発作内容の判定ができない場合は(S303)、発作確認カードを生成する(S304・図11(b)参照)。そしてモバイル端末3のアプリケーション起動処理し、そこで誤判定の操作がなされた場合は(図7・S512)、サンプリング補正処理(図6参照)へと移行する。
図5(b)は、サーバ4のユーザ情報記憶部42aに記憶されるユーザ健康情報データベースDの一例を模式的に示した図である。ユーザ健康情報データベースDにユーザIDと紐づけされて記憶される情報は図例に限定されないが、発作カード画面を生成する際に掲載したい情報が記憶される。またユーザ健康情報データベースDには、ユーザの主治医が推奨する危険数値範囲を登録できるようにしてもよい。ユーザ健康情報データベースDに記憶される情報としては、ユーザのID(ユーザを識別する識別子)、氏名、生年月日、住所、かかりつけ病院情報、服薬情報(薬の名称、副作用情報、容量含む)、基礎疾患等のユーザの健康関連情報が挙げられる。この他、ユーザの体重、発作履歴、各種連絡先、傷病情報等、発作判定や発作カード画面に掲載するとよい情報を記憶するようにしてもよい。
サンプリング部46は、ウェアラブル端末2から送信されるユーザの体温、脈拍、心拍数、血中酸素飽和度、血圧、呼吸数、血糖値等のバイタルサインを取得し、サンプリングデータ(補正データ)に変換する処理やユーザ毎にユーザに応じた平常状態、運動状態のバイタルサインの数値範囲を決定する処理を行う。サンプリング処理方法は、ユーザのバイタルサインから精度よく異常判定処理、発作判定処理ができるように補正処理できれば、特に限定されない。例えば、サンプリング部46は、日常的に取得したバイタルサインの蓄積から平均値を算出し、ユーザの平常状態・運動状態のそれぞれの状態におけるバイタルサインの数値範囲や中央値を定めるようにしてもよい。具体的には、一般的な人の心拍数は平常時であれば、60~90回/分とされている。運動時には心拍数は早くなることが一般的であるため、これを考慮するとともにユーザの平常時の心拍数データを基準データとしてユーザに応じた数値範囲や中央値を算出してもよい。また例えば、血中酸素飽和度は、一般的な人の正常値は96%~100%とされているが、個人差があり、運動時には下がる傾向があるため、これを考慮するとともにユーザの平常状態の血中酸素飽和度データを基準データとしてユーザに応じた数値範囲や中央値を算出してもよい。また人によっては気圧が低くなると、血圧が上がることがあるので、気圧センサの測定結果から数値範囲や中央値を補正するようにしてもよい。さらにサンプリング部46では、AIを活用して機械学習により、平常状態・運動状態の正常とみなす数値範囲を算出してもよい。例えばウェアラブル端末2及びモバイル端末3のセンサ部25,35を用い、ユーザの行動パターンを推定し、それぞれの場面(通勤中、仕事中、就寝中等)、さらには座っているか、歩いているか等に応じたバイタルサインの数値範囲や中央値を算出し、それぞれの場面に応じた判定を行うようにしてもよい。このときのユーザの行動パターンの推定には、GPS等の位置情報センサの検知結果や移動速度等から推定してもよい。
図6には、サンプリング補正処理の一例のフローを示している。発作判定処理で発作カード画面が生成され(図5(a)・S303)、モバイル端末3のアプリケーションが起動した場合、発作カード画面のトップ画面には、誤判定操作か否かの操作画面が表示される(S400・図8(a)参照)。また発作判定処理で発作確認カードが生成され(図5(a)・S304)、モバイル端末3のアプリケーションが起動した場合、発作確認カード画面には、誤判定操作か否かの操作画面が表示される(S400・図11(b)参照)。そこで誤判定と操作されると(S401)、誤判定時のバイタルサインが抽出され(S402)、平常状態の数値範囲または中央値を補正する処理を行う(S403)。これにより、ユーザ毎にユーザの体質に応じた精度の高い判定を行うことに寄与できる。例えば、基礎疾患として「高血圧」との登録があるユーザに対し、アプリケーションが起動する条件が揃ったため、発作カード画面を表示し警告したものの誤判定だったとする。そのときの血圧のバイタルサインが180であった場合、180を平常状態の数値範囲の上限値に含ませる処理を行うようにしてもよい。の処理がなされる。
画面生成部47は、モバイル端末3の表示部33に表示する発作カード画面を生成する。ここで発作カード画面とは、モバイル端末3の表示部33に、救命救助支援システム1のアプリケーション起動中に表示される画面のことをいう(図8(a)等)。また画面生成部47は、発作カード画面に現在地を示す位置情報画面(図10(a)参照)も生成する。さらに画面生成部47は、データ容量に応じて二次元コードの生成も実行する(図10(b)参照)。これら具体例は後述するが、図示しているもの以外に、発作カード画面としては、基礎疾患に合わせた情報を表示する画面も生成されるようにしてもよい。例えば、糖尿病の人が低血糖の際に使用する点鼻粉末剤の投薬方法、喘息の人が発作時に使用する吸入剤の投薬方法、アレルギーの人が、アナフィラキシーがあらわれた際に使用するアドレナリン自己注射薬の使用要領等が解説された発作カード画面、投薬や服薬の添付文書が表示された発作カード画面等が挙げられる。
表示設定部48は、モバイル端末3に表示する発作カード画面の表示内容の設定を受け付ける。図8等に示されるように発作カード画面には、個人情報が多数含まれているため、ユーザ自身が表示する情報を設定することができる。例えば、図9(a)に示す発作カード画面において、自宅住所は緊急で必要にはならない情報と考えることができるので、表示しないという設定をすることができる。またユーザは、自身の基礎疾患に照らして希望しない処置内容を表示させない設定もできるように構成される。この設定操作要領は、特に限定されないが、例えばユーザ側で救命救助支援システム1に事前にログインし、モバイル端末3の表示部33からタッチパネル操作で行えるようにすればよい。
<救命救助支援システムの基本フロー>
次に図7を参照しながら、救命救助支援システム1の基本動作例について説明する。まずウェアラブル端末2で測定されるセンサ部25の測定結果はバイタルサイン含め遂次モバイル端末3とサーバ4とへ送信される(S500、S502、S508)。モバイル端末3は、取得したウェアラブル端末2の測定結果に基づき、簡易異常判定処理を行う(S503)。ここでは、例えば種々バイタルサインが閾値以上か否かの簡易判定を行い、バイタルサインの値が所定の閾値以上で異常と判定すると(S504)、モバイル端末3のアプリケーションを起動し(S505)、発作カード画面を表示部33に表示する(S506)。また、ユーザの命に関わる緊急事態であることを知らせるアラーム音も報知する(S507)。このとき、上述のようにモバイル端末3のバイブレーターをあわせて起動させてもよい。簡易異常判定部37で異常判定した場合に表示する発作カード画面は、特に限定されないが、図8(a)に示すような「緊急事態」であることを知らせる表示でもよいし、例えば閾値以上であったバイタルサインの内容(高熱であることや高血圧であること等)を表示するようにしてもよい。
サーバ4は、ウェアラブル端末2から送信されるセンサ部25の測定結果を遂次受信する(S508)。そしてこれらの情報に基づいて、転倒判定処理(S509・図4(a)参照)及び異常判定処理を行う(S511・図4(b)参照)。転倒判定処理を行った結果、転倒と判定した場合(S510)、また異常判定処理を行った結果、異常と判定した場合(S512)は、発作判定処理を行う(S513・図5参照)。そしてモバイル端末3のアプリケーションを強制的に起動し(S505)、発作判定処理に基づいた発作カード画面(図8(a)等参照)もしくは発作確認カード画面(図11(b)参照)を表示部33に表示する(S506)。また、ユーザの命に関わる緊急事態であることを知らせるアラーム音も報知する(S507)。このとき、発作カード画面による警告が誤判定であるとの操作がなされた場合は(S512)、サーバ4にてサンプリング補正処理(S514・図6参照)が実行される。
<フロー及び各種処理の変形例>
上記救命救助支援システム1の基本動作は一例であってこれに限定されるものではない。例えば、転倒判定処理によりユーザの転倒が検出された後に異常判定処理を行うフローにしてもよいし、ユーザの転倒が検出された後に簡易異常判定処理を行うフローとしてもよい。またユーザの転倒が検出された後に発作判定処理のフローの中で事前登録内容と一致しないバイタルサインの場合、異常判定処理を行ってもよい。またユーザの転倒が検出された後に意識があるかの確認をウェアラブル端末2とモバイル端末3の双方に行うフローを追加してもよい。この場合の確認は、発作カード画面のトップ画面(図8(a)参照)もしくは発作確認カード画面(図11(b)参照)をウェアラブル端末2とモバイル端末3の双方に送信し表示してもよいし、ウェアラブル端末2及びモバイル端末3のバイブレーション機能を起動させてもよい。さらにはモバイル端末3のからアラーム音を発作カード画面の操作がなされるまで大音量で報知してもよい。
<モバイル端末での表示内容>
次に図8~図11を参照しながら、モバイル端末3の表示部33に表示される発作カード画面、発作確認カード画面について説明する。なお、これら表示部33の表示例は一例であってこれらに限定されるものではない。例えばここでは、ひとつ前にみた画面(ページ)に戻る操作ボタン34hが、トップ画面(図8(a)参照)以外の各ページに設けられている例を示しているが、トップ画面以外のページから直接トップ画面に戻れる操作ボタンを設けてもよい。また、本人情報の詳細ページに移行する操作ボタンや救助方法の詳細ページへ移行できる操作ボタンを常に表示部33のどこかに表示する構成としてもよい。さらにここでは救急車を呼ぶことができる発信操作ボタン34jを図8(b)に示す次画面に設けた例を説明するが、トップ画面に設けてもよい。
図8(a)は、表示部33でユーザの緊急事態を知らせる「トップ画面」の一例である。ここには、「緊急」を知らせる表示、モバイル端末3の持ち主であるユーザの表示、「命が危険です。救助してください。」といったメッセージの表示、ユーザの氏名、年齢等が表示される。さらにこの発作カード画面のトップ画面には、緊急事態報知動作を停止させる「誤判定/問題なし」のタッチパネル式の操作ボタン34bが設けられており、誤判定、もしは救命救助支援の必要がない場合に操作すれば、トップ画面で「緊急事態」を知らせる警告の報知を停止させることができる。またこのトップ画面には「つぎへ」というタッチパネル式の操作ボタン34cが設けられている。ユーザが転倒したり意識が消失している場合、このトップ画面を見た人(以下、支援者という)が操作できるように設けられている。このトップ画面は、支援者の人がみたときに直感的に緊急事態であることがわかる態様であればよく、操作ボタン34cが操作されやすいように操作を促すメッセージが付加されていてもよい。上記構成によれば、発作が起こる疾患を持っているユーザ(例えば、糖尿病・心臓疾患・肺疾患・てんかん・ぜんそく・筋ジストロフィー等の疾患を持つ人、ペースメーカ装着車、脳梗塞経験者等の既往歴を持つ人)が外出中に発作を起こし、声を出せない状況において、トップ画面を周囲にいる人に見せれば、ユーザになにが起こっているかすぐに把握することでき、スムーズに支援者をみつけることができる。また表示部33に、この表示がなされているときは緊急性を知らせるアラーム音が鳴動しているので、周囲の人の注目を集めやすい。
図8(b)は、操作ボタン34cが操作された場合の画面の一例を示している。
ここには、ユーザがどのような疾患があり、現在どのような容態で、どのような救助が必必要なのかのメッセージが表示されるとともに、「救助方法」をさらに詳しく表示するページへ移行する操作ボタン34dと、ユーザの「本人情報」をさらに詳しく表示するページへ移行する操作ボタン34eと、救急車を呼ぶことができる発信操作ボタン34jとが設けられている。図8(b)の発作カード画面は、「佐藤〇子35歳は心臓病(不整脈)の基礎疾患があり、現在心肺停止、意識レベル低下の可能性あり、AEDを行い、救急車を呼ぶ必要がある」ということが瞬時に理解できるよう構成されている。上記構成によれば、助けてほしい内容、個人情報が書かれているので、支援者がスムーズに救命救助活動を行うことができる。
図9(a)は、ユーザの「本人情報」の詳細がわかる操作ボタン34eが操作された場合の画面の一例を示している。ここには、ユーザの住所、電話番号、かかりつけ医の情報が表示される。またここには、ユーザの「救助方法」をさらに詳しく表示するページへ移行する操作ボタン34dと、ユーザの「服薬情報」をさらに詳しく表示するページへ移行する操作ボタン34fが設けられている。上記構成によれば、発作時にユーザが連絡してほしい内容を支援者が確認できる。よって、これら電話番号の欄はそこを操作すれば、その相手先に電話がかけられるように構成してもよい。
図9(b)は、ユーザの「服薬情報」の詳細がわかる操作ボタン34fが操作された場合の画面の一例を示している。ここには、ユーザが服薬している薬の情報、副作用があった薬の情報やアレルギーの有無についての情報が表示される。またここには、ユーザの「救助方法」をさらに詳しく表示するページへ移行する操作ボタン34dと、トップ画面に移行する操作ボタン34gが設けられている。上記構成によれば、服薬情報やアレルギー情報等、救急隊員や医師等の救急医療のスタッフ向けの情報が表示されるので、はじめて看る患者の状況を早い段階で把握することができる。
図9(c)は、ユーザの「救助方法」の詳細がわかる操作ボタン34dが操作された場合の画面の一例を示している。ここには、救助のためにユーザが予め同意している事項が掲載されるとともに、救助方法を図示しながら説明した文章が表示される。またここには、ユーザの「服薬情報」をさらに詳しく表示するページへ移行する操作ボタン34fと、トップ画面に移行する操作ボタン34gが設けられている。上記構成によれば、救命救助が未経験な支援者であっても、救助方法を認識することができる。
図10(a)は、救急車を呼ぶことができる発信操作ボタン34jが操作された場合の画面の一例を示している。ここには、モバイル端末3が検知する現在地を示す位置情報の詳細(住所、目印となる店、位置座標等)が地図と一緒に表示される。これにより、発作が行ったと想定される位置情報をモバイル端末3で確認できる。よって支援者が救急車を呼ぶ際に現在の位置を連絡する際に役立てることができ、正確に現在地を伝えることができる。またここには、ユーザの健康関連情報等のデータを取得できる患者データ取得ページへ移行する操作ボタン34kと、トップ画面に移行する操作ボタン34gが設けられている。ここで表示する位置情報は、モバイル端末3のGPS等での検知結果が利用されるが、大きな駅や大きな商業施設の場合、駅構内のどこにいるか、商業施設の何階にいるかまでは特定できないため、ウェアラブル端末2及びモバイル端末3の加速度センサや気圧センサでの測定結果から累積計算を実行させ、どれくらいの高度まで上っているかを推定させる処理を行ってもよい。また方位センサやWi-Fi親機のリスト、現在位置の電波強度などを併用してどこにいるかを推定させる処理を行い、位置情報の詳細として表示させてもよい。
図10(b)は、患者データとしてユーザの情報が取得できる操作ボタン34kが操作された場合の画面の一例を示している。ここには、ユーザのバイタルサインや基礎疾患等のデータが取得できる旨と二次元コードが表示される。データ転送される情報としては、ユーザを救助するために来た救急隊員やユーザが救急搬送された病院の医者などに伝わると有用な情報であればよい。よって例えば、転倒判定、異常判定、発作判定されるまでの数時間のバイタルサインやユーザの健康関連情報(基礎疾患、服薬情報、年齢等)が取得できるように構成されるとよい。転送されるデータの取得方法は、二次元コードの読み取りに限定されず、例えば相手側の端末がNFC通信等機能を備えていれば、近距離無線通信によりデータを転送してもよいし、データの内容やデータ量等によってはサーバ4がインターネット回線を経由し情報提供するようにしてもよい。またここには、ユーザの「救助方法」をさらに詳しく表示するぺージへ移行する操作ボタン34dと、ユーザの発作履歴が確認できるページに移行する操作ボタン34lが設けられている。なお、この二次元コードで取得できる患者データを発作カード画面の一画面として表示するようにしてもよい。
図11(a)は、ユーザの発作履歴が確認できる操作ボタン34lが操作された場合の画面の一例を示している。ここには、ユーザが過去にいつどんな発作が起こったのか、日時が表示される。このページに掲載する発作履歴は、図例に限定されず、救命救助支援システム1を利用開始する前の発作履歴や病歴も掲載できるようにしてもよい。上記構成によれば、救急隊員や医師等の救急医療のスタッフが、はじめて看る患者の発作履歴等を早い段階で把握することができる。
図11(b)は、発作判定部45による発作判定処理において、発作内容の判定(特定)ができない場合に生成され表示部33に表示される発作確認カード画面の一例を示している。ここでは、ユーザの救助が必要か否かを問う画面が表示され、ここでは「はい」と「いいえ」で答えられるように操作ボタン34iが設けられている。「はい」と操作された場合は、救助が必要であるため、発作カード画面のトップ画面(図8(a)参照)に移行し、「緊急事態」であることを表示部33に表示するとともに、アラーム音を報知する(図7・S506、S507)。一方、「いいえ」と操作された場合は、救助が不要であるため、緊急事態報知動作を停止させる。この場合は、誤判定でないが、ユーザをよく知る家族等の支援者がいる場合に操作されることが想定される。またこの発作確認カード画面には、図11(b)に示すように「誤判定/問題なし」のタッチパネル式の操作ボタン34bが設けられてもよい。この場合、緊急事態報知動作を停止させるとともに、誤判定であるので、サンプリング補正処理(図6・S402、S403)が実行される。
以上、本実施形態に係る救命救助支援システム1によれば、ユーザの身体に異常が発生したと判定されると、ユーザの救助方法に加えてユーザの健康関連情報を表示する発作カード画面をモバイル端末3に表示し警告を報知することができる。よって、例えばユーザが発作で声が出せない状況であっても、近くにいて気づいた支援者が適切に救命救助を行うことができる。また本実施形態に係る救命救助支援システム1は、既往歴のない健康な人が風邪や感染症に罹患した際、自宅療養や宿泊療養時等に活用することができ、救急車や医療スタッフを呼ぶタイミングがわからないユーザにとっても有用なシステムである。
上述したとおり、本発明に係る救命救助支援システム1は構成・態様は上記実施形態に限定されない。各種判定処理方法も上記に限定されるものではない。例えば図8~図11に示す発作カード画面及び発作確認カード画面に表示されているメッセージや各種操作ボタンの文言も図例に限定されるものではない。ユーザ、支援者、救急隊員、医者等、救命救助支援システム1にかかわる人にとってわかりやすい表示であればよい。また各種判定処理も上述に限定されず、例えば発作内容によっては、これまでのバイタルサインとの比較を行い、異常や発作内容の判定を行うようにしてもよい。
1 救命救助支援システム
2 ウェアラブル端末
3 モバイル端末
33 表示部
4 サーバ
44 異常判定部
45 発作判定部
47 画面生成部

Claims (7)

  1. ユーザが装着するウェアラブル端末のセンサ部から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定する異常判定部と、
    予め登録された前記ユーザの基礎疾患、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記異常判定部の判定結果とに基づき、前記ユーザの発作内容を判定する発作判定部と、
    前記異常判定若しくは前記発作内容に基づき、前記ユーザの救命方法に加えて前記健康関連情報を表示する発作カード画面を生成する画面生成部とを備え、
    前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末は、前記発作カード画面を受信すると表示部に表示し警告を報知する救命救助支援システム。
  2. 請求項1において、
    前記異常判定部による判定が誤判定だった場合には、誤判定であったバイタルサインデータを平常範囲に補正する救命救助支援システム。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記ウェアラブル端末及び前記モバイル端末は、加速度センサをそれぞれ備え、
    同時刻に双方の端末の加速度が急激に上昇にした場合、前記ユーザの転倒を判定する転倒判定部をさらに備える救命救助支援システム。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項において、
    前記発作カード画面には、現在地を示す位置情報が表示される救命救助支援システム。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項において、
    前記ユーザが予め前記表示部で表示する前記発作カード画面を選択設定する表示設定部を備える救命救助支援システム。
  6. コンピュータは、ユーザが装着するウェアラブル端末のセンサ部から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定し、
    予め登録された前記ユーザの持病、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記判定に基づき、前記ユーザの発作内容を判定し、
    前記発作内容を前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末に送信する情報処理方法。
  7. ユーザが装着するウェアラブル端末のセンサ部から前記ユーザの体温、脈拍、心拍数等のバイタルサインに基づいて前記ユーザの身体的異常を判定し、
    予め登録された前記ユーザの持病、服薬情報、年齢等の健康関連情報と前記判定に基づき、前記ユーザの発作内容を判定し、
    前記発作内容を前記ウェアラブル端末に関連付けて接続される前記ユーザのモバイル端末に表示する処理を実行させるためのアプリケーションプログラム。
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