JP2023116604A - 軽度認知障害判定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】軽度認知障害(MCI)であるか否かを、脳糖代謝率などの被験者の情報を直接測定する必要がなく、容易に判定することができる新規な軽度認知障害判定システムを提供する。【解決手段】軽度認知障害判定システム1000は、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部1001と、健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第1判定モデルを記憶した判定モデル記憶部1002と、前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記第1判定モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出するMCI判定情報算出部1003と、を有する。【選択図】図8

Description

本開示は、軽度認知障害判定システムに関する。また、本開示は、軽度認知障害判定システムに用いことができるセンサ装置、脳糖代謝率推定システム、海馬体積推定システム、灰白質体積推定システム、アミロイドβ蓄積量推定システム、MMSE点数推定システムにも関する。さらに、本開示は、軽度認知障害予測システム、軽度認知障害予防システム、軽度認知障害シミュレーションシステムにも関する。またさらに、本開示は、軽度認知障害判定システム、軽度認知障害予測システム、軽度認知障害予防システムを実行するためのコンピュータ・プログラムに関する。
認知症は、原因や進行状況によって、治療内容が異なる。このため、認知症の原因や進行状況を正確に診断することは必要である。一般に、認知症の原因や進行状況は脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE(Mini Mental State Examination、精神状態短時間検査)の点数などの情報に基づいて総合的に診断する。しかしながら、これらの情報は、測定時間が長く、測定コストが高い。このため、簡便でかつ正確に認知症の原因や進行状態を判定することができる方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の3つの認知症に関して、被検者の睡眠時の生体データから睡眠データを生成し、その睡眠データと、上記3つの認知症に関する判定用データとを比較することにより、上記3つの認知症のリスクを判定するシステムが開示されている。
特許第6411111号公報
認知症の前段階である軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)は、適切な対応を行なうことによって、認知症の発生を抑えることや改善を図ることが可能である。このため、MCIを早期に発見することができれば望ましい。また、将来にMCIが発生するリスクを予測し、MCIの発生を予防することが可能となればより望ましい。
本開示に係る技術は、上記問題に鑑みて開発されたものである。本開示は、MCIであるか否かを、例えば、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数などの被験者の情報を直接測定する必要がなく、容易に判定することができる新規な軽度認知障害判定システムを提供することを目的の一つとする。また、本開示は、MCIの発生を容易に予測することができる軽度認知障害判定予測システム、MCIの発生を予防することができる軽度認知障害判定予防システム、及びMCIの発生する確率をシミュレーションすることができる軽度認知障害シミュレーションシステムを提供することも、その目的の一つとする。さらに、本開示は、MCIの発生を判定する際に有用なデータを取得するためのセンサ装置と、軽度認知障害の判定や認知症の診断などに利用できる情報(脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数)を、容易に類推することができる類推システムを提供することも、その目的の一つとする。またさらに、本開示は、軽度認知障害判定システム、軽度認知障害予測システム、軽度認知障害予防システムを実行するためのコンピュータ・プログラムを提供することも、その目的の一つとする。
上記目的を達成するために、本開示は以下の技術を提供する。
本開示に係る技術の一実施態様に含まれる軽度認知障害判定システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第1判定モデルを記憶した判定モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記第1判定モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出するMCI判定情報算出部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる脳糖代謝率推定システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得された脳糖代謝率を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られた脳糖代謝率推定モデルを記憶した脳糖代謝率推定モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記脳糖代謝率推定モデルに基づき、前記被験者の脳糖代謝率を推算する脳糖代謝率推算部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる海馬体積推定システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得された海馬体積を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られた海馬体積推定モデルを記憶した海馬体積推定モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記海馬体積推定モデルに基づき、前記被験者の海馬体積を推算する海馬体積推算部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる灰白質体積推定システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得された灰白質体積を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られた灰白質体積推定モデルを記憶した灰白質体積推定モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記灰白質体積推定モデルに基づき、前記被験者の灰白質体積を推算する灰白質体積推算部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれるアミロイドβ蓄積量推定システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得されたアミロイドβ蓄積量を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られたアミロイドβ蓄積量推定モデルを記憶したアミロイドβ蓄積量推定モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記アミロイドβ蓄積量推定モデルに基づき、前記被験者のアミロイドβ蓄積量を推算するアミロイドβ蓄積量推算部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれるMMSE点数推定システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得されたMMSE(Mini Mental State Examination)点数を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られたMMSE点数推定モデルを記憶したMMSE点数推定モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記MMSE点数推定モデルに基づき、前記被験者のMMSE点数を推算するMMSE点数推算部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる軽度認知障害予測システムは、被験者の属性データと、上記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
健常者と軽度認知障害者を含む第三者の時系列の属性データと、上記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶した予測モデル記憶部と、
上記被験者の上記属性データと、上記被験者の上記活動データと、上記第1予測モデルに基づき、上記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出するMCI予測情報算出部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる軽度認知障害予防システムは、被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶した予測モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記被験者のセンサデータと、前記第1予測モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出するMCI予測情報算出部と、
前記時系列の1以上の時点で前記被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な前記被験者のセンサデータから変換された前記被験者の活動を表す活動データを判定する目標算出部と、を有する。
また、本開示にかかる技術の一実施態様に含まれる軽度認知障害シミュレーションシステムは、被験者の属性データと、被験者の活動を表す活動データを入力するデータ入力部と、
健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶した予測モデル記憶部と、
前記被験者の前記属性データと、前記被験者の前記活動データと、前記第1予測モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で模擬判定するための模擬判定情報を算出するMCI模擬判定情報算出部と、を有する。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれるセンサ装置は、本開示に係る技術の一実施態様である軽度認知障害判定システム等に対して、センサデータを提供可能なセンサ装置であり、被験者の体の一部に装着可能な装着部と、一つ以上のセンサ素子と、上記センサ素子により測定したセンサデータを記憶可能なセンサデータ記憶部と、上記センサデータを上記軽度認知障害判定システムに対して提供可能なデータ提供部と、を備える。
なお、上記目的は、本開示に係る技術の各実施態様に含まれるシステムを構成するコンピュータと、当該コンピュータにおいて実行されるコンピュータ・プログラム(ソフトウェア・プログラム)とにより実現されてもよい。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれるコンピュータ・プログラムは、情報処理装置に、
被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する処理と、
健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第1判定モデルと、前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、に基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出する処理と、を実行させる。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれるコンピュータ・プログラムは、情報処理装置に、
被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する処理と、
健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルと、前記被験者の前記属性データと、前記被験者の前記センサデータと、に基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出する処理と、を情報処理装置に実行させる。
また、本開示に係る技術の一実施態様に含まれるコンピュータ・プログラムは、情報処理装置に、
被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する処理と、
健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルと、前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、に基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出する処理と、
前記時系列の1以上の時点で前記被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な前記被験者のセンサデータから変換された前記被験者の活動を表す活動データを判定する処理と、を実行させる。
本開示にかかる技術によれば、MCIであるか否かを、例えば、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数などの被験者の情報を直接測定する必要がなく、容易に判定することができる軽度認知障害判定システムを提供することが可能となる。また、本開示に係る技術によれば、MCIの発生を予測することができる軽度認知障害判定予測システム、MCIの発生を予防に資する軽度認知障害判定予防システム、及びMCIの発生する確率をシミュレーションすることができる軽度認知障害シミュレーションシステムを提供することが可能となる。さらに、本開示に係る技術によれば、MCIの発生を判定する際に有用なデータを取得するためのセンサ装置と、軽度認知障害の判定や認知症の診断などに利用できる情報(脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数)を、容易に類推することができる類推システムを提供することが可能となる。また、本開示に係る技術によれば、軽度認知障害判定システムに対してデータを提供可能なセンサ装置を提供することができる。またさらに、本開示に係る技術によれば、軽度認知障害判定システム、軽度認知障害予測システム、軽度認知障害予防システムを実行するためのコンピュータ・プログラムを提供することも、その目的の一つとする。
図1は、本開示の一実施形態に係る軽度認知障害判定システムのブロック図である。 図2は、図1に示す軽度認知障害判定システムで実行される軽度認知障害判定方法のフロー図である。 図3は、第1判定モデルによって得られる一例のROC曲線である。 図4は、MMSE点数の実測値とMMSE点数推定モデルによって算出される推定値の関係を示す一例のグラフである。 図5は、脳糖代謝率の実測値と脳糖代謝率推定モデルによって算出される推定値の関係を示す一例のグラフである。 図6は、海馬体積の実測値と海馬体積推定モデルによって算出される推定値の関係を示す一例のグラフである。 図7は、アミロイドβ蓄積量の実測値とアミロイドβ蓄積量推定モデルによって算出される推定値の関係を示す一例のグラフである。 図8は、本開示の別の一実施形態に係る軽度認知障害判定システムのブロック図である。 図9は、本開示の一実施形態に係る軽度認知障害予測システムのブロック図である。 図10は、図9に示す軽度認知障害予測システムで実行される軽度認知障害予測・予防方法のフロー図である。 図11は、本開示の別の一実施形態に係る軽度認知障害予測システムのブロック図である。 図12は、本開示の一実施形態に係る軽度認知障害予防システムのブロック図である。 図13は、本開示に係る技術を実現可能な情報処理装置の構成を例示するブロック図である。
以下、本開示に係る技術の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<軽度認知障害判定システム>
図1は、本開示の一実施形態に係る軽度認知障害判定システムのブロック図である。図2は、図1に示す軽度認知障害判定システムで実行される軽度認知障害判定方法のフロー図である。
図1に示すように、軽度認知障害判定システム1は、被験者に関するデータを入力するデータ入力部10と、MCI判定部20とを備える。
(データ入力部)
データ入力部10は、被験者の属性データを入力する属性データ入力部11と、被験者が装着したセンサ装置100から取得されたセンサデータを入力するセンサデータ入力部12とを有する。被験者の属性データは、被験者個人に備わっている性質や特徴を特定するデータである。被験者の属性データは、例えば、被験者の生活環境及び生活習慣に関するデータのうち、センサ装置により測定されないデータ、あるいは、センサ装置による測定が困難なデータであってもよい。被験者の属性データは、例えば、年齢、性別、教育歴、既往歴、喫煙状況、飲酒状況、高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの個人に特有のデータを一つ以上含んでよい。データ入力部10には、例えば、被験者に対して予め実施した問診票、アンケート、診断等により取得されたデータが、被験者の属性データとして入力されてもよい。なお、データ入力部10は、上記に限定されず、本システムの利用者、管理者、被験者などが、属性データを入力可能なインタフェースを提供してもよい。センサデータは、センサ装置100が有するセンサ素子を用いて測定された測定データである。センサデータは、特定の期間の間に測定された測定データの平均値としてもよい。
センサ装置100は、例えば、ウェラブルセンサであり、被験者に装着可能な装着部を有する。センサ装置100は、一つ以上のセンサ素子を備える。センサ素子としては、例えば、皮膚温度センサ、脈拍(あるいは心拍)センサ、加速度センサ、マイクロホン(音センサ)、環境光センサ、紫外線センサ等を用いることができる。これらのセンサ素子は、単独で使用されてもよいし、二つ以上を組み合わせて使用されてもよい。また、センサ装置100は、センサ素子により測定したセンサデータを記憶可能なセンサデータ記憶部(例えば、フラッシュメモリ)と、センサデータを軽度認知障害判定システム1のセンサデータ入力部12に対して提供可能なデータ提供部とを備える。データ提供部がデータを提供する方法としては、例えば、無線接続によるデータ通信、有線接続によるデータ通信等が用いられてよい。通信方式(プロトコル)は特に限定されず、既存の方式が適宜採用されてよい。
(MCI判定部)
MCI判定部20は、データ入力部10に入力されたデータに基づいて、現在の被験者にMCIの症状が発生しているか、すなわち現在の被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定する。MCI判定部20は、活動データ変換部21と、データ統合部22と、データクレンジング部23と、判定モデル記憶部24と、要因情報算出部25と、判定情報算出部26と、出力部27とを有する。
活動データ変換部21は、センサデータを活動データに変換する。活動データ変換部21は、測定データを組み合わせることによって、一つ以上の活動データを生成する。活動データは、例えば、身体的活動、環境変化等、被験者に関する何らかの活動を表すデータであってよい。活動データには、例えば、歩行数、会話時間、心拍数(脈拍数)、睡眠時間、UV照射時間、皮膚温度などの情報のうち、一以上の情報が含まれてもよい。
データ統合部22は、属性データと活動データとの中から、要因情報算出部25及び判定情報算出部26で利用するデータを統合して、データセットを作成する。
データクレンジング部23は、データセットに含まれるデータの重複や誤記などのエラーを検出し、検出されたエラーの削除あるいは修正を行なう。軽度認知障害判定システム1は、例えば、このデータのクレンジングによって、データセットの品質が向上し、より正確な判定を行なうことが可能となる。
判定モデル記憶部24は、第1判定モデルを記憶する記憶部(記憶装置)である。判定モデル記憶部24は、更に、第2判定モデルを記憶することが可能である。また、判定モデル記憶部24は、要因情報推定モデルを記憶することが可能である。第1判定モデルは、被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定する判定情報を算出するためのモデルである。第2判定モデルは、被験者がアルツハイマー型(AD型)軽度認知障害者に該当するかを判定する判定情報を算出するためのモデルである。要因情報推定モデルは、軽度認知障害(MCI)の判定に影響する要因情報推定値を算出するためのモデルである。要因情報推定モデルは、例えば、MMSE(Mini Mental State Examination)点数推定モデル、脳糖代謝率推定モデル、海馬体積推定モデル、灰白質体積推定モデル、アミロイドβ蓄積量推定モデルの一以上を含んでよい。これらのモデルの決定方法(作成・学習方法)は後述する。
要因情報算出部25は、データクレンジング部23でクレンジングされたデータセットと、要因情報推定モデルとを用いて、MCIの判定に影響する要因情報の推定値を算出する。要因情報の推定値は、例えば、被験者のMMSE点数の推定値、脳糖代謝率の推定値、海馬体積の推定値、灰白質体積の推定値、アミロイドβ蓄積量の推定値である。
要因情報算出部25は、例えば、MMSE点数推定モデルに、MMSE点数推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって、MMSE点数の推定値を算出してもよい。
要因情報算出部25は、例えば、脳糖代謝率推定モデルに、脳糖代謝率推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって脳糖代謝率の推定値を算出してもよい。
要因情報算出部25は、例えば、海馬体積推定モデルに、海馬体積推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって海馬体積の推定値を算出してもよい。
要因情報算出部25は、例えば、灰白質体積推定モデルに、灰白質体積用に統合された被験者のデータセットを入力することによって灰白質体積の推定値を算出してもよい。
要因情報算出部25は、例えば、アミロイドβ蓄積量推定モデルに、アミロイドβ蓄積量推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって、アミロイドβ蓄積量の推定値を算出してもよい。
判定情報算出部26は、被験者の属性データと、要因情報推定値と、第1判定モデルとを用いて、被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出するMCI判定情報算出部を有する。MCI判定情報算出部は、例えば、第1判定モデルに、属性データと、要因情報推定値とを入力することによって、被験者が軽度認知障害者である確率を、係る判定情報として算出することができる。算出された確率がカットオフ値以上である場合、被験者は軽度認知障害者であると判定される。
さらに、判定情報算出部26は、被験者が軽度認知障害者であると判定された場合は、被験者の属性データと、要因情報推定値と、第2判定モデルとを用いて、被験者がAD型軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出するAD型MCI判定情報算出部を有してもよい。AD型MCI判定情報算出部は、例えば、第2判定モデルに、属性データと因情報推定値を入力することによって、被験者がAD型軽度認知障害者である確率を、判定情報として算出することができる。算出された確率がカットオフ値以上である場合、被験者はAD型軽度認知障害者であると判定される。
出力部27は、判定情報算出部26にて算出された判定情報もしくは判定情報から判定された判定結果、すなわち被験者が、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者のいずれであるかを出力する。出力部27としては、例えば、判定結果を画像として表示するディスプレイ、紙に印刷するプリンタ、電子情報として伝送する通信デバイスを用いることができる。
次に、第1判定モデル、第2判定モデル、要因情報推定モデルの決定方法(作成・学習方法)について説明する。
上記のモデルを決定するために、まず、第三者のデータを用意する。係る第三者は、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者のうちのいずれかを1人以上含む。典型的には、係る第三者には、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者がそれぞれ一人以上含まれてもよい。
そして、第三者の属性データと、第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータを変換した活動データと、第三者から取得された要因情報(MMSE点数、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量)を得る。MMSE点数は、例えば、MMSE(精神状態短時間検査)により取得することができる。脳糖代謝率は、FDG-PET検査により、海馬体積及び灰白質体積はMRI検査により、アミロイドβ蓄積量は、アミロイド-PET検査により取得することができる。第三者の属性データは、例えば、第三者に対して予め実施した問診票、アンケート、事前診断等から取得されてもよい。
第1判定モデルは次のようにして決定することができる。
第三者のデータを、健常者とそれ以外、即ち軽度認知障害者(AD型軽度認知障害者と非ADー型軽度認知障害者を含む)とに分ける。
次に、健常者と軽度認知障害者のそれぞれのカテゴリーを目的変数とし、被験者の属性データ、被験者の要因情報を説明変数として、目的変数及び説明変数を行ベクトルとしたデータセットを作成する。
次に、作成したデータセットに対して、回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理を行なってモデルを作成する。分析処理は、回帰分析を用いた機械学習であることが好ましい。回帰分析の手法は特に制限はなく、二項ロジスティック回帰分析、サポートベクタマシーン回帰分析、ランダムフォレスト回帰分析を用いることができる。作成したモデルについて、ROC曲線を作成し、軽度認知障害者であると判定されるカットオフ値、感度、特異度、正診率を算出する。そして、ROC曲線の感度と特異度が高く、かつ正診率が高い(疑陽性率、疑陰性率が低い)数値になるように、モデルを選択し、これを第1判定モデルとする
図3は、第1判定モデルによって得られる一例のROC曲線を示す。図3に示すROC曲線は、感度が91.7%、特異度が82.5%、カットオフ値が0.5311981である。
第2判定モデルは、次のようにして決定することができる。
第三者のデータを、AD型軽度認知障害者と非AD型軽度認知障害者とに分ける。
そして、AD型軽度認知障害者と非AD型軽度認知障害者のそれぞれカテゴリーを目的変数とすること以外は、第1判定モデルの場合と同様にして第2モデルを決定する。
要因情報推定モデルは、次のようにして決定することができる。
第三者の属性データと活動データを説明変数とした主要因分析を行って、主要な説明変数を選択する。選択する説明変数の数は、典型帝には、10個以上であってもよい。この選択に際にいくつかの変数に対しては規格化してもよい。
次に、第三者の要因情報を目的変数とし、目的変数及び選択した説明変数を行ベクトルとしたデータセットを作成する。ここで、目的とする要因情報として、例えば、MMSE点数、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量を適宜設定することで、MMSE点数推定モデル、脳糖代謝率推定モデル、海馬体積推定モデル、灰白質体積推定モデル、アミロイドβ蓄積量推定モデルのうち一以上を含む要因情報推定モデルを作成することができる。
次に、作成したデータセットに対して、回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理を行なってモデルを作成する。作成したモデルの決定係数や二乗平均平方根誤差を判断基準として、作成したモデルの中から要因情報推定モデルを決定する。なお、モデルの作成に際しては、ニューラルネットワークを用いて、最適なモデルが得られるまで隠れ層を増加するなどの調整を行なってもよい。
上記の方法によって決定した要因情報推定モデルを用いて算出された要因情報の推定値と要因情報の実測値との関係の一例を、図4~図6に示す。
図4は、MMSE点数の実測値とMMSE点数推定モデルによって算出される推定値の関係を示すグラフである。図4に示すMMSE点数の実測値と推定値の回帰直線は、決定係数(R)が0.98、二乗平均平方根誤差(RMSE)が0.24である。
図5は、脳糖代謝率の実測値と脳糖代謝率推定モデルによって算出される推定値の関係を示すグラフである。図5に示す脳糖代謝率の実測値と推定値の回帰直線は、決定係数(R)が0.97、二乗平均平方根誤差(RMSE)が0.02である。
図6は、海馬体積の実測値と海馬体積推定モデルによって算出される推定値の関係を示すグラフである。図6に示す海馬体積の実測値と推定値の回帰直線は、決定係数(R)が0.99、二乗平均平方根誤差(RMSE)が125.71である。
図7は、アミロイドβ蓄積量の実測値とアミロイドβ蓄積量推定モデルによって算出される推定値の関係を示すグラフである。図7に示すアミロイドβ蓄積量の実測値と推定値の回帰直線は、決定係数(R)が0.884、二乗平均平方根誤差(RMSE)が0.026である。
(MCI判定方法)
軽度認知障害判定システム1が実行可能なMCI判定方法は、図2に示すように、センサデータ取得工程S10と、属性データ入力工程S11、センサデータ入力工程S12と、活動データ変換工程S21と、データ統合工程S22、データクレンジング工程S23、要因情報算出工程S25、判定情報算出工程S26、出力工程S27を有する。なお、これらの工程(ステップ)は、更に詳細な工程に細分化されてもよく、いくつかの工程が統合されてもよい。また、軽度認知障害判定システム1は、これらの工程のうち、結果に影響がない範囲で少なくとも一部の工程を実行する順序を変えてもよく、少なくとも一部の工程を並列に実行してもよい。
センサデータ取得工程S10では、被験者が装着したセンサ装置100を用いて、被験者のセンサデータを取得する。
属性データ入力工程S11では、被験者の属性データが、属性データ入力部11に入力される。センサデータ入力工程S12では、センサ装置100から取得されたセンサデータが、センサデータ入力部12に入力される。属性データ入力部11に入力された属性データは、データ統合部22と判定情報算出部26に送られる。センサデータ入力部12に入力された属性データは、データ統合部22と判定情報算出部26に送られる。
活動データ変換工程S21では、センサデータが、活動データ変換部21にて活動データに変換される。活動データは、データ統合部22に送られる。データ統合工程S22では、データ統合部22が、活動データと属性データとを統合して、データセットが作成する。データセットは、データクレンジング部23に送られる。
データクレンジング工程S23では、データクレンジング部23が、データセットのデータの重複や誤記などのエラーを削除あるいは修正してクレンジングする。次いで、クレンジングされたデータセットは、要因情報算出部25に送られる。要因情報算出工程S25では、要因情報算出部25が、クレンジングされたデータセットと要因情報推定モデルとを用いて、要因情報推定値を算出する。算出された要因情報推定値は、判定情報算出部26に送られる。
判定情報算出工程S26では、判定情報算出部26が、属性データと、要因情報推定値と、判定モデル記憶部24から送られた第1判定モデルとを用いて、被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出する。また、判定情報算出工程S26において、被験者が軽度認知障害者であると判定された場合は、判定情報算出部26は、属性データと、要因情報推定値と、判定モデル記憶部24から送られた第2判定モデルとを用いて、被験者がAD型軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出してもよい。判定情報は、出力部27に送られる。出力工程S27では、判定情報もしくは判定情報から判定された判定結果(被験者が、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者のいずれであるか)が、出力部27により出力する。
以上のような構成とされた本実施形態の軽度認知障害判定システム1は、例えば、被験者の要因情報を、直接測定する必要がない。このため、被験者がMCIであるか否かを容易に判定することができる。また、本実施形態の軽度認知障害判定システム1は、健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、その第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された第1判定モデルを用いて、被験者がMCIであるか否かを判定する。このため、被験者がMCIであるか否かを高い精度で測定することができる。よって、得られた判定結果に基づいて、適切な対応を行なうことによって、認知症の発生を抑えることや改善を図ることが可能となる。
また、本実施形態の軽度認知障害判定システム1では、被験者の属性データと、活動データと、要因情報推定モデルに基づいて要因情報推定値を算出し、この要因情報推定値と、被験者の属性データと、第1判定モデルに基づき、被験者がMCIであるか否かを判定する。このため、被験者がMCIであるか否かをより高い精度で測定することができる。
さらに、本実施形態の軽度認知障害判定システム1では、AD型軽度認知障害者と非AD型軽度認知障害者健常者を含む第三者の属性データと、その第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された第2判定モデルを用いて、被験者がAD型MCIであるか否かを判定することができる。すなわち、被験者を、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者のいずれかに分けることができる。
また、本実施形態の軽度認知障害判定システム1は、脳糖代謝率推定システム、海馬体積推定システム、灰白質体積推定システム、アミロイドβ蓄積量推定システム、MMSE点数推定システムとしても用いることができる。なお、これらのシステムは、MCIの判定以外の用途に使用することができる。また、これらのシステムをMCIの判定以外の用途に使用する場合、属性データと、活動データと、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数などの実測値を提供する第三者は、用途に応じて設定することができ、軽度認知障害者を含まなくてもよい。
なお、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、本実施形態の軽度認知障害判定システム1に限定されるものではない。例えば、本実施形態の軽度認知障害判定システム1は、因情報推定モデルに基づいて要因情報推定値を算出している。これに対して、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、例えば、要因情報推定値を算出せずに、被験者の属性データと、被験者の活動データと、第1判定モデルに基づいて、被験者がMCIであるか否かあるいは被験者がAD型MCIであるか否かを判定するようにしてもよい。また、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、例えば、被験者の属性データと、被検者から診断装置・測定装置などを用いて測定・判断された要因情報を表すデータと、被験者の活動データと、第1判定モデルに基づいて、被験者がMCIであるか否かあるいは被験者がAD型MCIであるか否かを判定するようにしてもよい。さらに、センサデータを活動データに変換せずに、第1判定モデルに基づいて、被験者がMCIであるか否かあるいは被験者がAD型MCIであるか否かを判定するようにしてもよい。
また、本実施形態の軽度認知障害判定システム1は、要因情報推定値として、脳糖代謝率推定値、海馬体積推定値、灰白質体積推定値、アミロイドβ蓄積量推定値、MMSE点数推定値を使用している。本開示に係る軽度認知障害判定システムは、これらの要因情報推定値の全てを使用する必要はなく、例えば、いずれか一つ以上の要因情報推定値を用いてもよい。また、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、要因情報推定値として、脳糖代謝率推定値、海馬体積推定値、灰白質体積推定値、アミロイドβ蓄積量推定値、MMSE点数推定値以外の推定値を使用してもよい。さらに、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数の一部の項目については実測値を用いてもよい。具体的には、MMSE点数を被験者から取得した実測値とし、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量を推定値としてもよい。
また、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、一実施態様として、例えば図8に例示される軽度認知障害判定システム1000として実現されてもよい。
軽度認知障害判定システム1000は、データ入力部1001と、判定モデル記憶部1002と、MCI判定情報算出部1003と、を有してよい。
データ入力部(データ入力手段)1001は、被験者の属性データと、その被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する。データ入力部1001は、例えば、図1に例示するデータ入力部10と同様に構成されてもよい。
判定モデル記憶部1002は、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第1判定モデルを記憶する。第1判定モデルは、例えば、健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成されてもよい。第1判定モデルの作成方法は、上記説明した方法により作成されてよい。
MCI判定情報算出部1003は、被験者の属性データと、センサデータから変換された被験者の活動を表す活動データと、第1判定モデルとに基づいて、被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出する。MCI判定情報算出部1003は、例えば、被験者の属性データと、その被検者に関する軽度認知障害(MCI)の判定に影響する要因情報と、を第1判定モデルに適用することで、判定情報を算出してもよい。また、軽度認知障害判定システム1000は、上記したように、被験者の属性データと、センサデータから変換された被験者の活動を表す活動データとから、その被検者に対する要因情報を推定し、その推定値と、被験者の属性データと、を第1判定モデルに適用することで、判定情報を算出してもよい。MCI判定情報算出部1003が算出する判定情報は、例えば、被験者が軽度認知障害者である確率を表す情報であってもよい。
上記のように構成された軽度認知障害判定システム1000は、軽度認知障害判定システム1と同様に、例えば、被験者の属性データと活動データとに基づいて、被験者がMCIであるか否かを容易に判定することができる。
<軽度認知障害予測システム>
図9は、本開示の一実施形態に係る軽度認知障害予測システムのブロック図である。図10は、図9の軽度認知障害予測システムで実行される軽度認知障害予測・予防方法のフロー図である。
図9に示すように、軽度認知障害予測システム2は、データ入力部10と、MCI予測部30と、被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な上記活動データを判定する目標算出部40とを有する。目標算出部40は、具体的には、被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な上記活動データの目標数値を算出してもよい。
(データ入力部)
データ入力部10は、被験者の属性データを入力する属性データ入力部11と、被験者が装着したセンサ装置100から取得されたセンサデータを入力するセンサデータ入力部12とを有する。データ入力部10及びセンサ装置100は、軽度認知障害判定システム1のデータ入力部10及びセンサ装置100と同じであるので、同一の記号を付して詳細な説明を省略する。
(MCI予測部)
MCI予測部30は、データ入力部10に入力されたデータに基づいて、例えば、将来的に被験者にMCIが発生するか、すなわち時系列の1以上の時点において被験者が軽度認知障害者に該当するかを予測する。時系列の1以上の時点とは、例えば、ある特定の時点(例えば現在)から1年後、2年後、3年後のように、将来の時系列における1以上の時点であってもよい。MCI予測部30は、活動データ変換部31と、データ統合部32と、データクレンジング部33と、予測モデル記憶部34と、予測要因情報算出部35と、予測情報算出部36と、出力部37とを有する。活動データ変換部31、データ統合部32、データクレンジング部33、出力部37は、それぞれ軽度認知障害判定システム1の活動データ変換部21、データ統合部22、データクレンジング部23、出力部27と機能が同一であるため説明を省略する。
予測モデル記憶部34は、第1予測モデルを記憶する記憶部(記憶装置)である。予測モデル記憶部34は、更に、第2予測モデルを記憶してもよい。また、予測モデル記憶部34は、更に、予測要因情報推定モデルを記憶してもよい。第1予測モデルは、将来の被験者が軽度認知障害者に該当するかを予測する予測要因情報を算出するためのモデルである。第2判定モデルは、将来の被験者がアルツハイマー型(AD型)軽度認知障害者に該当するかを予測する予測要因情報を算出するためのモデルである。予測要因情報推定モデルは、時系列のMCIの予測に影響する予測要因情報推定値を算出するためのモデルである。予測要因情報推定モデルは、例えば、予測MMSE点数推定モデル、予測脳糖代謝率推定モデル、予測海馬体積推定モデル、予測灰白質体積推定モデル、予測アミロイドβ蓄積量推定モデルのうち一以上を含んでよい。これらのモデルの決定方法(作成・学習方法)は後述する。
予測要因情報算出部35は、データクレンジング部33でクレンジングされたデータセットと予測要因情報推定モデルとを用いて、将来の被験者のMCIの発生を予測可能な予測要因情報推定値を算出する。予測要因情報の推定値は、例えば、将来の(時系列における一以上の時点における)被験者の予測MMSE点数の推定値、予測脳糖代謝率の推定値、予測海馬体積の推定値、予測灰白質体積の推定値、予測アミロイドβ蓄積量の推定値であってもよい。例えば、予測MMSE点数の推定値は、予測要因情報算出部35が、予測MMSE点数推定モデルに、予測MMSE点数推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって算出してもよい。予測脳糖代謝率の推定値は、予測要因情報算出部35が、予測脳糖代謝率推定モデルに、予測脳糖代謝率推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって算出してもよい。海馬体積の推定値は、予測要因情報算出部35が、予測海馬体積推定モデルに、予測海馬体積推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって算出してもよい。予測灰白質体積の推定値は、予測要因情報算出部35が、予測灰白質体積推定モデルに、予測灰白質体積用に統合された被験者のデータセットを入力することによって算出してもよい。予測アミロイドβ蓄積量の推定値は、予測要因情報算出部35が、予測アミロイドβ蓄積量推定モデルに、予測アミロイドβ蓄積量推定用に統合された被験者のデータセットを入力することによって算出してもよい。
予測情報算出部36は、被験者の属性データと、予測要因情報推定値と、第1予測モデルとを用いて、将来の被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出するMCI予測情報算出部を有する。MCI予測情報算出部は、第1予測モデルに、データセットと予測要因情報推定値を入力することによって、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率を算出する。算出された確率がカットオフ値以上である場合、時系列の1以上の時点での被験者は軽度認知障害者であると予測される。
さらに、予測情報算出部36は、将来の被験者が軽度認知障害者であると判定された場合は、被験者の属性データと、予測要因情報推定値と、第2予測モデルとを用いて、将来の被験者がAD型軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出するAD型MCI予測情報算出部を有する。AD型MCI予測情報算出部は、第2判定モデルに、データセットと予測要因情報推定値を入力することによって、時系列の1以上の時点での被験者がAD型軽度認知障害者である確率を算出する。算出された確率がカットオフ値以上である場合、時系列の1以上の時点での被験者はAD型軽度認知障害者であると予測される。
次に、第1予測モデル、第2予測モデル、予測要因情報推定モデルの決定方法について説明する。
上記のモデルを決定するために、まず、第三者のデータを用意する。第三者は、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者のうちいずれかを1人以上含む。典型的には、係る第三者には、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者がそれぞれ1人以上含まれてもよい。そして、時系列の複数の時点で測定された第三者の属性データと、第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータを変換した活動データと、第三者から取得された要因情報(MMSE点数、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量)を得る。時系列の複数の時点とは、例えば、最初に脳糖代謝率などのデータを取得したときを1年目として、2年目、3年目などの時系列的に間隔を空けた複数の時点である。時系列的な間隔は、典型的には、2ヵ月以上2年以下の範囲内であってもよい。
第1予測モデルは次のようにして決定(作成・学習)することができる。
第三者のデータを、健常者とそれ以外、即ち軽度認知障害者(アルツハイマー型軽度認知障害者と非アルツハイマー型軽度認知障害者を含む)とに分ける。
次に、健常者と軽度認知障害者のそれぞれのカテゴリーを目的変数とし、被験者の属性データ、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量、MMSE点数を説明変数として、目的変数及び説明変数を行ベクトルとしたデータセットに、データを取得したときの時間の単位(例えば、1年目、2年目、3年目など)を縦ベクトルとして追加したデータセットを作成する。
次に、作成したデータセットに対して、回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理を行なってモデルを作成する。分析処理は、回帰分析を用いた機械学習であることが好ましい。回帰分析の手法は特に制限はなく、二項ロジスティック回帰分析、サポートベクタマシーン回帰分析、ランダムフォレスト回帰分析を用いることができる。作成したモデルについて、ROC曲線を作成し、軽度認知障害者であると予測されるカットオフ値、感度、特異度、正診率を算出する。そして、ROC曲線の感度と特異度が高く、かつ正診率が高い(疑陽性率、疑陰性率が低い)数値になるように、モデルを選択し、これを第1予測モデルとする。
第2予測モデルは、次のようにして決定することができる。
第三者を、AD型軽度認知障害者と非AD型軽度認知障害者とに分ける。
そして、AD型軽度認知障害者と非AD型軽度認知障害者のそれぞれカテゴリーを目的変数とすること以外は、第1予測モデルの場合と同様にして第2モデルを決定する。
予測要因情報推定モデルは、次のようにして決定することができる。
第三者の属性データと活動データを説明変数とした主要因分析を行って、主要な説明変数を選択する。選択する説明変数の数は、典型的には、10個以上であってもよい。この選択に際にいくつかの変数に対しては規格化してもよい。
次に、要因情報を目的変数とし、目的変数及び選択した説明変数を行ベクトルとしたデータセットに、データを取得したときの時間の単位(例えば、1年目、2年目、3年目など)を縦ベクトルとして追加したデータセットを作成する。これにより、時系列の一以上の時点における目的変数及び説明変数を含むデータセットが作成される。ここで、目的とする要因情報として、例えば、MMSE点数、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量を適宜設定することで、予測MMSE点数推定モデル、予測脳糖代謝率推定モデル、予測海馬体積推定モデル、予測灰白質体積推定モデル、予測アミロイドβ蓄積量推定モデルのうち一以上を含む予測要因情報推定モデルを作成することができる。
次に、作成したデータセットに対して、回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理を行なってモデルを作成する。作成したモデルの決定係数や二乗平均平方根誤差を判断基準として、作成したモデルの中から予測要因情報推定モデルを決定する。なお、モデルの作成に際しては、ニューラルネットワークを用いて、最適なモデルが得られるまで隠れ層を増加するなどの調整を行なってもよい。
(MCI予測方法)
軽度認知障害予測システム2で実行されるMCI予測方法は、図10に示すように、センサデータ取得工程S10と、属性データ入力工程S11、センサデータ入力工程S12と、活動データ変換工程S31と、データ統合工程S32、データクレンジング工程S33、予測要因情報算出工程S35、予測要因情報算出工程S36、出力工程S37を有する。なお、これらの工程(ステップ)は、更に詳細な工程に細分化されてもよく、いくつかの工程が統合されてもよい。また、軽度認知障害予測システム2は、これらの工程のうち、結果に影響がない範囲で少なくとも一部の工程を実行する順序を変えてもよく、少なくとも一部の工程を並列に実行してもよい。
センサデータ取得工程S10では、被験者が装着したセンサ装置100を用いて、被験者のセンサデータを取得する。
属性データ入力工程S11では、被験者の属性データが、属性データ入力部11に入力される。センサデータ入力工程S12では、センサ装置100から取得されたセンサデータが、センサデータ入力部12に入力される。属性データ入力部11に入力された属性データは、データ統合部32と予測情報算出部36に送られる。センサデータ入力部12に入力された属性データは、データ統合部32と予測情報算出部36に送られる。
活動データ変換工程S31では、活動データ変換部31が、センサデータを活動データに変換する。活動データは、データ統合部32に送られる。データ統合工程S32では、データ統合部32が、活動データと属性データとを統合して、データセットを作成する。
データセットは、データクレンジング部33に送られる。
データクレンジング工程S33では、データクレンジング部23が、データセットのデータの重複や誤記などのエラーを削除あるいは修正してクレンジングする。次いで、クレンジングされたデータセットは、予測要因情報算出部35に送られる。予測要因情報算出工程S35では、予測要因情報算出部35が、クレンジングされたデータセットと予測要因情報推定モデルとを用いて、予測要因情報推定値を算出する。算出された予測要因情報推定値は、予測情報算出部36に送られる。
予測情報算出工程S36では、予測情報算出部36が、属性データと、要因情報推定値と、予測モデル記憶部34から送られた第1予測モデルとを用いて、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者に該当するかを予測可能な予測要因情報を算出する。また、予測要因情報算出工程S26において、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者であると予測された場合、予測情報算出部36は、属性データと、要因情報推定値と、予測モデル記憶部34から送られた第2予測モデルとを用いて、時系列の1以上の時点での被験者がAD型軽度認知障害者に該当するかを予測可能な予測要因情報を算出する。
予測要因情報は、出力部37に送られる。出力工程S37では、予測要因情報もしくは予測要因情報から予測された予測結果(時系列の1以上の時点での被験者が、健常者、AD型軽度認知障害者、非AD型軽度認知障害者のいずれであるか)が、出力部37により出力される。
(目標算出部)
目標算出部40は、被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な前記活動データを判定する。目標算出部40は、例えば、被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な前記活動データの目標数値を算出してもよい。具体的には、目標算出部40は、活動データ入力部41と、データ統合部42と、データクレンジング部43と、模擬判定要因情報算出部44と、模擬判定情報算出部45、模擬判定情報確認部46、出力部47とを有する。
活動データ入力部41は、活動データを入力する。活動データは、例えば、歩行数、会話時間、心拍数(脈拍数)、睡眠時間、UV照射時間、皮膚温度などの情報に関するデータである。活動データ入力部41は、例えば、これらの活動データに関する数値を入力あるいは受け付けることが可能である。係る活動データは、例えば、上記したセンサデータから変換されたデータであってもよい。また、係る活動データは、軽度認知障害予測システム2のユーザ、管理者、あるいは、被験者などにより適宜入力されたデータであってもよい。この場合、例えば、ある被験者について模擬的に変更された活動データ(例えば、歩行数、会話時間、心拍数(脈拍数)、睡眠時間、UV照射時間、皮膚温度等が模擬的に変更された活動データ)が、活動データ入力部41に対して入力されてもよい。
データ統合部42は、属性データ入力部11に入力された属性データと、活動データ入力部41に入力された活動データとの中から、模擬判定要因情報算出部44及び模擬判定情報算出部45で利用するデータを統合して、データセットを作成する。
データクレンジング部43は、データセットのデータの重複や誤記などのエラーを検出し、検出されたエラーの削除あるいは修正を行なう。
模擬判定要因情報算出部44は、データクレンジング部23でクレンジングされたデータセットと、予測モデル記憶部34に記憶されている予測要因情報推定モデルとを用いて、将来の被験者のMCIの発生を模擬判定するための模擬判定要因情報推定値を算出する。模擬判定要因情報算出部44は、例えば、予測要因情報推定モデルにデータセットを入力することによって模擬判定要因情報推定値を算出することができる。係る模擬判定要因情報推定値は、ある特定の活動データとして特定値を設定した場合や、ある特定の活動データを変更した場合の、要因情報の推定値とも考えられる。これにより、模擬判定要因情報算出部44は、例えば、活動データ入力部41において、ある特定の活動データを疑似的に変化させた活動データが入力された場合(例えば、歩行数、会話時間、心拍数(脈拍数)、睡眠時間、UV照射時間、皮膚温度等を変化させたデータが入力された場合)の、要因情報の推定値を算出することができる。
模擬判定情報算出部45は、被験者の属性データと、模擬判定要因情報推定値と、第1予測モデルとを用いて、将来の被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出する。具体的には、模擬判定情報算出部45は、第1予測モデルに、データセットと模擬判定要因情報推定値を入力することによって、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率を算出することができる。算出された確率がカットオフ値以上である場合、時系列の1以上の時点での被験者は軽度認知障害者であると模擬判定される。
さらに、模擬判定情報算出部45は、将来の被験者が軽度認知障害者であると模擬判定された場合は、被験者の属性データと、模擬判定要因情報推定値と、第2予測モデルとを用いて、将来の被験者がAD型軽度認知障害者に該当するかを判定するための模擬判定情報を算出する。具体的には、模擬判定情報算出部45は、第2判定モデルに、データセットと模擬判定要因情報推定値を入力することによって、時系列の1以上の時点での被験者がAD型軽度認知障害者である確率を算出する。算出された確率がカットオフ値以上である場合、時系列の1以上の時点での被験者はAD型軽度認知障害者であると模擬判定される。
模擬判定情報確認部46は、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率と、前述のMCI予測部30で予測された時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率とを比較する。
出力部47は、時系列の1以上の時点で被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な活動データを表示する。具体例として、出力部47は、時系列の1以上の時点で被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な活動データの目標数値を表示してもよい。すなわち、模擬判定情報確認部46にて時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率が低下した場合は、活動データ入力部41で入力した活動データを出力する。
(MCI予防方法)
軽度認知障害予測システム2で実行されるMCI予防方法は、図9に示すように、活動データ入力工程S41と、データ統合工程S42、データクレンジング工程S43、模擬判定要因情報算出工程S45、模擬判定情報確認S46、出力工程S47を有する。なお、これらの工程(ステップ)は、更に詳細な工程に細分化されてもよく、いくつかの工程が統合されてもよい。また、軽度認知障害予測システム2は、これらの工程のうち、結果に影響がない範囲で少なくとも一部の工程を実行する順序を変えてもよく、少なくとも一部の工程を並列に実行してもよい。
活動データ入力工程S41では、活動データ入力部41にて、任意の活動データを入力する。活動データは、データ統合部42に送られる。データ統合工程S42では、データ統合部42が、活動データと、属性データ入力部11から送られた属性データとを統合して、データセットを作成する。データセットは、データクレンジング部43に送られる。
データクレンジング工程S43では、データクレンジング部43が、データセットのデータの重複や誤記などのエラーを削除あるいは修正してクレンジングする。次いで、クレンジングされたデータセットは、模擬判定要因情報算出部44に送られる。模擬判定要因情報算出工程S44では、模擬判定要因情報算出部44が、クレンジングされたデータセットと予測要因情報推定モデルとを用いて、模擬判定要因情報推定値を算出する。算出された模擬判定要因情報推定値は、模擬判定情報算出部45に送られる。
模擬判定情報算出工程S45では、模擬判定情報算出部45が、属性データ入力部11から送られた属性データと、模擬判定要因情報推定値と、予測モデル記憶部34から送られた第1予測モデルとを用いて、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者に該当する確率を算出する。また、模擬判定情報算出工程S45において、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者であると模擬判定された場合は、模擬判定情報算出部45が、属性データと、要因情報推定値と、予測モデル記憶部34から送られた第2予測モデルとを用いて、時系列の1以上の時点での被験者がAD型軽度認知障害者に該当する確率を算出する。予測要因情報は、模擬判定情報確認部46に送られる。
模擬判定情報確認工程S46は、模擬判定情報確認部46が、模擬判定情報算出工程S45において算出された、時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率と、前述のMCI予測部30において予測された時系列の1以上の時点での被験者が軽度認知障害者である確率と、を比較する。模擬判定情報算出工程S45で算出された確率が、前述のMCI予測部30で予測された確率と同等もしくは高い場合(NO)は、活動データ入力工程S41に戻って処理を続行する。即ち、この場合、活動データ入力部41において、新たな活動データが入力されてもよい。
模擬判定情報算出工程S45で算出された確率が、前述のMCI予測部30で予測された確率よりも低い場合(YES)は、活動データ入力工程S41で入力した活動データが出力部47に送られる。出力工程S47では、活動データ入力工程S41で入力した活動データが、出力部47により出力される。
以上のような構成とされた本実施形態の軽度認知障害予測システム2は、被験者の要因情報を、直接測定する必要がない。このため、将来の被験者がMCIとなるか否かを容易に予測することができる。また、本実施形態の軽度認知障害予測システム2は、健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、その第三者から取得されたMCIの予測に影響する要因情報を用いて作成された第1予測モデルを用いて、将来の被験者がMCIとなるか否かを予測する。このため、将来の被験者がMCIとなるか否かを高い精度で予測することができる。
さらに、本実施形態の軽度認知障害予測システム2は、将来の被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な上記活動データを算出する目標算出部40とを有する。このため、本実施形態の軽度認知障害予測システム2を用いることによって、MCIの発生の予防に資することができる。
また、本実施形態の軽度認知障害予測システム2では、被験者の属性データと、活動データと、要因情報推定モデルに基づいて要因情報推定値を算出し、この要因情報推定値と、被験者の属性データと、第1判定モデルに基づき、被験者がMCIであるか否かを判定する。このため、被験者がMCIであるか否かをより高い精度で測定することができる。
なお、本実施形態の軽度認知障害予測システム2は、MCI予測部30と目標算出部40とを有しているが、MCI予測部30と目標算出部40とを分離してもよい。例えば、データ入力部とMCI予測部30とを組み合わせて、軽度認知障害予測システムとしてもよい。また、属性データ入力部11と、予測モデル記憶部34と目標算出部40とを組み合わせて、軽度認知障害予防システムとしてもよい。さらに、軽度認知障害予防システムは、活動データ入力部に入力した活動データによって、時系列の1以上の時点で被験者が軽度認知障害者に該当する確率を、模擬判定として算出する模擬判定情報を算出する軽度認知障害シミュレーションシステムとしてもよい。なお、軽度認知障害シミュレーションシステムにおいては、模擬判定情報確認部46が含まれなくてもよい。
また、本開示に係る軽度認知障害予測システムは、一実施態様として、例えば図11に例示される軽度認知障害予測システム1100として実現されてもよい。
軽度認知障害予測システム1100は、データ入力部1101と、予測モデル記憶部1102と、MCI予測情報算出部1103と、を有する。
データ入力部1101は、被験者の属性データと、被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する。データ入力部1101は、属性データと、センサデータとを入力として受け付けてもよい。
予測モデル記憶部1102は、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶する。第1予測モデルは、健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の時系列の属性データと、第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成されたモデルであってよい。第1予測モデルの作成方法としては、上記した方法を適宜採用可能である。
MCI予測情報算出部1103は、被験者の属性データと、被験者の活動データと、第1予測モデルとに基づき、被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測可能な予測情報を算出する。MCI予測情報算出部1103は、例えば、被験者の属性データと、その被験者に係る時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報と、を第1予測モデルに適用することで、予測情報を算出してもよい。また、MCI予測情報算出部1103は、例えば、上記したように、被験者の属性データと、被験者の活動データとから予測要因情報を推定し、係る推定値と被験者の属性データとを第1予測モデルに適用することで、予測情報を算出してもよい。
また、本開示に係る軽度認知障害予防システムは、一実施態様として、例えば図12に例示される軽度認知障害予防システム1200として実現されてもよい。
軽度認知障害予防システム1200は、データ入力部1201と、予測モデル記憶部1202と、MCI予測情報算出部1203と、目標算出部1204とを有する。この場合、データ入力部1201、予測モデル記憶部1202、MCI予測情報算出部1203は、それぞれ、図11に例示するデータ入力部1101、予測モデル記憶部1102と、MCI予測情報算出部1103と同様に構成されてよい。
目標算出部1204は、時系列の1以上の時点で被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な活動データを算出する。具体的には目標算出部1204は、例えば、上記軽度認知障害予測システム1100と同様に、被験者の属性データと、被験者の活動データと、第1予測モデルとに基づき、被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測可能な予測情報を算出する。更に、目標算出部1204は、例えば、被験者の属性データと、上記予測情報の算出に用いられたデータとは異なる被験者の活動データと、第1予測モデルとに基づき、活動データが変更された条件のもとで、被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測可能な模擬判定情報を算出する。目標算出部1204は、上記算出した判定情報と、模擬判定情報とを比較することで、特定の活動データの変更することにより、軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能か判定してもよい。この場合、目標算出部1204は、例えば、軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な活動データを出力してもよい。
以上のような構成とされた本実施形態の軽度認知障害予測システム2、軽度認知障害予測システム1100、軽度認知障害予防システム1200は、上記同様、将来の被験者がMCIとなるか否かを容易に予測することができる。また、本実施形態の軽度認知障害予測システム2、軽度認知障害予防システム1200は、将来の被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な上記活動データを算出可能であることから、MCIの発生の予防に資することができる。
<本開示に係る技術を実現可能なハードウェア及びソフトウェア構成>
以下、本開示に係る技術を実現可能なハードウェア及びソフトウェア構成について説明する。
上記説明した本開示に係る軽度認知障害判定システム、及び、軽度認知障害予測システム(例えば、軽度認知障害判定システム1、軽度認知障害判定システム1000、軽度認知障害予測システム2、軽度認知障害予測システム1100、軽度認知障害予防システム1200、以下纏めて、単に「軽度認知障害判定システム」と記載する)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。記録媒体は、非一時的記録媒体であってもよい。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
軽度認知障害判定システムは、一以上の専用のハードウェア装置により実現さてもよい。また、本開示に係る軽度認知障害判定システムは、コンピュータ等の、一以上の汎用の情報処理装置により実現されてもよい。また、一以上の専用のハードウェア装置と、一以上の汎用の情報処理装置との組み合わせにより実現されてもよい。本開示に係るシステムが、複数のハードウェア装置を用いて実現される場合、それらの装置の間は適切な通信手段により通信可能に接続されていてよい。
専用のハードウェア装置は、例えば、上記説明した本開示に係る軽度認知障害判定システムの各構成要素の機能を実現可能な回路素子(例えば、集積回路等)により実現されてもよい。
汎用のハードウェア装置は、例えば、図23に例示するような、情報処理装置1300であってもよい。図23に例示する情報処理装置1300は、プロセッサ(演算装置)1301、メモリ1302、ストレージ1303、通信インタフェース1304、及び、入出力インタフェース1305を備えてもよい。これら情報処理装置1300に含まれる構成要素は、通信バス等によち適宜通信可能に接続されていてよい。
プロセッサ1301は、後述するメモリ1302に記憶されたプログラム及びデータを読みこんで適宜処理を実行するマイクロプロセッサ(CPU)などの演算装置である。プロセッサ1301は、例えば、特定の命令セットを解釈可能な汎用の演算装置であってもよい。
メモリ1302は、データ及びプログラムを記憶可能な記憶デバイスである。メモリ1302は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などにより実現されてもよい。
ストレージ1303は、各種データを記憶・保存可能な記憶装置であってよい。ストレージ1303は、例えば、メモリ1302よりも容量が大きい記憶装置であってもよい。
ストレージ1303は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、半導体記憶装置等により実現される記憶装置であってよい。なお、図23に例示する具体例の場合、ストレージ1303は情報処理装置1300に含まれているが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、ストレージ1303は、情報処理装置1300は、例えば、現在では周知のストレージサーバ、クラウドストレージ等として、情報処理装置1300の外部において実現されてもよい。この場合、情報処理装置1300は、例えば、後述する通信インタフェース1304を介して、ストレージ1303に記憶されたデータにアクセスしてもよい。上記各実施形態において説明した各種データ、モデル等は、ストレージ1303に記憶されてもよい。
通信インタフェース1304は、例えば、通信ネットワークを介して各種データ等を送受信可能なインタフェースデバイスである。情報処理装置1300は、例えば、被験者が装着したセンサ装置100との間で、通信インタフェース1304を介して、各種データを送受信してもよい。
入出力インタフェース1305は、例えば、情報処理装置1300に対する各種データの入力や、情報処理装置1300からの各種データの出力を制御可能なインタフェースデバイスである。例えば、上記各実施形態において説明したデータ入力部(10、1001、1101、1201等)は、入出力インタフェース1305を介して、各種データの入力を受け付けてもよい。また、上記各実施形態において説明した出力部(27、37等)は、入出力インタフェース1305を介して、各種データを出力してもよい。
また、入出力インタフェース1305は、記憶媒体1306との間におけるデータの読み込み及び書き込みを実現するインタフェース機能を備えてもよい。この場合、入出力インタフェース1305は、例えば、記憶媒体1306に対するデータの読み込み及び書き込みを実現可能なドライブ装置に対するインタフェースとして機能してもよい。
記憶媒体1306は、コンピュータ読み込み可能な媒体であり、例えば、現在では一般的に利用可能な光学記憶媒体、半導体記憶媒体、磁気記憶媒体、光磁気記憶媒体などであってもよい。
上記のように構成された情報処理装置1300には、上記各実施形態において説明した軽度認知障害予測システムの各構成要素(あるいは、上記説明した各工程)を実現可能なコンピュータ・プログラムが導入されてもよい。係るコンピュータ・プログラムは、例えば、情報処理装置1300を製造・出荷する際にストレージ1303に保存されてもよく、通信インタフェース1304を介して提供されてもよい。
上記説明した情報処理装置1300が、係るコンピュータ・プログラムを実行することにより、本開示に係る軽度認知障害予測システムの少なくとも一部が実現されてもよい。
より具体的には、情報処理装置1300が、係るコンピュータ・プログラムを実行することにより、上記説明した各工程が実行されることで、本開示に係る軽度認知障害予測システムに係る機能の少なくとも一部が実現されてもよい。この場合、本開示にかかる軽度認知障害予測システムは、例えば、汎用コンピュータにおいて実行されるコンピュータ・プログラムにより実現可能である。
なお、上記説明した情報処理装置1300は、物理的な装置に限定されず、少なくともその一部が仮想化されて仮想マシンであってもよい。この場合、情報処理装置1300を構成する構成要素は、仮想的なデバイスあるいはリソースとして実現されてもよい。
本開示に係る軽度認知障害予測システムの少なくとも一部は、例えば、一般的に利用可能な仮想化基盤において実現された仮想システムとして実現されてもよい。
以上、本開示に係る軽度認知障害予測システムを実現可能な実施形態について説明した。なお、本開示に係る軽度認知障害予測システムは、上記実施形態に記載した構成に限定されない。即ち、本開示に基づいて当業者が理解できるスコープにおいて、各実施形態の構成を適宜変更あるいは改良した変更例、改善例も本開示に係る軽度認知障害予測システムに含まれてよい。また、上記各実施形態を適宜組み合わせることで実現されたシステムも、本開示に係る軽度認知障害予測システムに含まれてよい。
1…軽度認知障害判定システム、2…軽度認知障害予測システム、10…データ入力部、11…属性データ入力部、12…センサデータ入力部、20…MCI判定部、21…活動データ変換部、22…データ統合部、23…データクレンジング部、24…判定モデル記憶部、25…要因情報算出部、26…判定情報算出部、27…出力部、30…MCI予測部、31…活動データ変換部、32…データ統合部、33…データクレンジング部、34…予測モデル記憶部、35…予測要因情報算出部、36…予測情報算出部、37…出力部、40…目標算出部、41…活動データ入力部、42…データ統合部、43…データクレンジング部、44…模擬判定要因情報算出部、45…模擬判定情報算出部、46…模擬判定情報確認部、47…出力部、1000…軽度認知障害判定システム、1001…データ入力部、1002…判定モデル記憶部、1003…MCI判定情報算出部、1100…軽度認知障害予測システム、1101…データ入力部、1102…予測モデル記憶部、1103…MCI予測情報算出部、1200…軽度認知障害予防システム、1201…データ入力部、1202…予測モデル記憶部、1203…MCI予測情報算出部、1204…目標算出部、1300…情報処理装置、1301…プロセッサ、1302…メモリ、1303…ストレージ、1304…通信インタフェース、1305…入出力インタフェース、1306…記憶媒体

Claims (26)

  1. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第1判定モデルを記憶した判定モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記第1判定モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出するMCI判定情報算出部と、を有する、軽度認知障害判定システム。
  2. 前記第1判定モデルが、第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報とを説明変数とし、前記健常者と前記軽度認知障害者のそれぞれのカテゴリーを目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルである、請求項1に記載の軽度認知障害判定システム。
  3. 前記判定モデル記憶部はさらに、被験者の軽度認知障害の判定に影響する要因情報推定値を算出するための要因情報推定モデルを記憶し、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記要因情報推定モデルに基づいて、前記被験者の軽度認知障害の判定に影響する要因情報推定値を算出する要因情報算出部を有し、
    前記MCI判定情報算出部は、前記被験者の前記属性データと、前記要因情報推定値と、前記第1判定モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定するための判定情報を算出する、請求項1又は2に記載の軽度認知障害判定システム。
  4. 前記要因情報推定モデルは、前記第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータを説明変数とし、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルである、請求項3に記載の軽度認知障害判定システム。
  5. 前記判定モデル記憶部はさらに、軽度認知障害者が、アルツハイマー型軽度認知障害者、及び、非アルツハイマー型軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第2判定モデルを記憶し、
    前記被験者の前記属性データと、前記被験者の前記センサデータと、前記第2判定モデルに基づき、前記被験者がアルツハイマー型軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出するAD型MCI判定情報算出部を有する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の軽度認知障害判定システム。
  6. 前記第2判定モデルが、アルツハイマー型軽度認知障害者と非アルツハイマー型軽度認知障害者健常者とを含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報とを説明変数とし、前記アルツハイマー型軽度認知障害者と前記非アルツハイマー型軽度認知障害者のそれぞれのカテゴリーを目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルである、請求項5に記載の軽度認知障害判定システム。
  7. 前記軽度認知障害の判定に影響する要因情報が、MMSE(Mini Mental State Examination)点数、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量のうち一つ以上の情報である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の軽度認知障害判定システム。
  8. 前記センサデータは、前記センサ装置が有する一つ以上のセンサ素子を用いて測定された、歩行数、会話時間、心拍数、睡眠時間のうち一つ以上の情報に変換可能な一つ以上のデータを含む、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の軽度認知障害判定システム。
  9. 前記センサデータは、前記センサ装置が有する一つ以上のセンサ素子を用いて特定の期間の間に測定された測定データの平均値である、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の軽度認知障害判定システム。
  10. 前記属性データは、年齢、性別、教育歴、既往歴、喫煙状況、飲酒状況、高血圧、糖尿病、高コレステロールのうち少なくとも一つ以上の情報を含む個人に特有のデータである、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の軽度認知障害判定システム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の軽度認知障害判定システムに対して、センサデータを提供可能なセンサ装置であって、
    被験者の体の一部に装着可能な装着部と、
    一つ以上のセンサ素子と、
    前記センサ素子により測定したセンサデータを記憶可能なセンサデータ記憶部と、
    前記センサデータを前記軽度認知障害判定システムに対して提供可能なデータ提供部と、を備えるセンサ装置。
  12. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得された脳糖代謝率を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られた脳糖代謝率推定モデルを記憶した脳糖代謝率推定モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記脳糖代謝率推定モデルに基づき、前記被験者の脳糖代謝率を推算する脳糖代謝率推算部と、を有する、脳糖代謝率推定システム。
  13. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得された海馬体積を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られた海馬体積推定モデルを記憶した海馬体積推定モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記海馬体積推定モデルに基づき、前記被験者の海馬体積を推算する海馬体積推算部と、を有する、海馬体積推定システム。
  14. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得された灰白質体積を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られた灰白質体積推定モデルを記憶した灰白質体積推定モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記灰白質体積推定モデルに基づき、前記被験者の灰白質体積を推算する灰白質体積推算部と、を有する、灰白質体積推定システム。
  15. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得されたアミロイドβ蓄積量を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られたアミロイドβ蓄積量推定モデルを記憶したアミロイドβ蓄積量推定モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記アミロイドβ蓄積量推定モデルに基づき、前記被験者のアミロイドβ蓄積量を推算するアミロイドβ蓄積量推算部と、を有する、アミロイドβ蓄積量推定システム。
  16. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、前記第三者から取得されたMMSE(Mini Mental State Examination)点数を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルにより得られたMMSE点数推定モデルを記憶したMMSE点数推定モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記MMSE点数推定モデルに基づき、前記被験者のMMSE点数を推算するMMSE点数推算部と、を有する、MMSE点数推定システム。
  17. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶した予測モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記被験者の前記センサデータと、前記第1予測モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出するMCI予測情報算出部と、を有する、軽度認知障害予測システム。
  18. 前記第1予測モデルが、第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報とを説明変数とし、前記健常者と前記軽度認知障害者のそれぞれのカテゴリーを目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルである、請求項17に記載の軽度認知障害予測システム。
  19. 前記予測モデル記憶部はさらに、被験者の時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報推定値を算出するための予測要因情報推定モデルを記憶し、
    前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、前記予測要因情報推定モデルに基づいて、前記被験者の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報推定値を算出する予測要因情報算出部を有し、
    前記MCI予測情報算出部は、前記予測要因情報推定値と、前記第1予測モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを予測可能な予測要因情報を算出する、請求項17又は18に記載の軽度認知障害予測システム。
  20. 前記予測要因情報推定モデルは、前記第三者の属性データと、前記第三者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを説明変数とし、第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を目的変数とした回帰分析と機械学習との少なくとも一方を含む分析処理により作成されたモデルである、請求項19に記載の軽度認知障害予測システム。
  21. 前記軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報が、MMSE(Mini Mental State Examination)点数、脳糖代謝率、海馬体積、灰白質体積、アミロイドβ蓄積量のうち一つ以上の情報である、請求項17から請求項20のいずれか一項に記載の軽度認知障害予測システム。
  22. 被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力するデータ入力部と、
    健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶した予測モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記被験者のセンサデータと、前記第1予測モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出するMCI予測情報算出部と、
    前記時系列の1以上の時点で前記被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な前記被験者のセンサデータから変換された前記被験者の活動を表す活動データを判定する目標算出部と、を有する、軽度認知障害予防システム。
  23. 被験者の属性データと、被験者の活動を表す活動データを入力するデータ入力部と、
    健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルを記憶した予測モデル記憶部と、
    前記被験者の前記属性データと、前記被験者の前記活動データと、前記第1予測モデルに基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で模擬判定するための模擬判定情報を算出するMCI模擬判定情報算出部と、を有する、軽度認知障害シミュレーションシステム。
  24. 情報処理装置に、
    被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する処理と、
    健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された軽度認知障害の判定に影響する要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを判定するための第1判定モデルと、前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、に基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを判定可能な判定情報を算出する処理と、を実行させる、コンピュータ・プログラム。
  25. 情報処理装置に、
    被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する処理と、
    健常者と軽度認知障害者との少なくとも一方を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルと、前記被験者の前記属性データと、前記被験者の前記センサデータと、に基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出する処理と、を情報処理装置に実行させる、コンピュータ・プログラム。
  26. 情報処理装置に、
    被験者の属性データと、前記被験者が装着したセンサ装置から取得されたセンサデータとを入力する処理と、
    健常者と軽度認知障害者を含む第三者の属性データと、前記第三者から取得された時系列の軽度認知障害の予測に影響する予測要因情報を用いて作成された、被験者が、健常者、及び、軽度認知障害者のいずれかに該当するかを予測するための第1予測モデルと、前記被験者の前記属性データと、前記センサデータと、に基づき、前記被験者が軽度認知障害者に該当するかを時系列の1以上の時点で予測するための予測情報を算出する処理と、
    前記時系列の1以上の時点で前記被験者が軽度認知障害者に該当すると予測される確率を低減させることが可能な前記被験者のセンサデータから変換された前記被験者の活動を表す活動データを判定する処理と、を実行させる、コンピュータ・プログラム。
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