JP2023116313A - 浮体構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】浮体構造物において、外部から入力する荷重を効率良く伝達することで浮体の損傷を抑制する。【解決手段】複数の浮体と、複数の浮体の上部同士を連結する上部連結部材と、複数の浮体の下部同士を連結する下部連結部材と、を備え、浮体は、支持板と、軸方向の一端部が支持板に固定される支持柱と、軸方向の一端部が支持板における支持柱の周囲に固定される中空部材と、を有し、上部連結部材は、端部が支持柱の軸方向の他端部に連結され、下部連結部材は、端部が前記支持板に連結される。【選択図】図3

Description

本開示は、浮体構造物に関するものである。
海洋や河川などに浮遊させて使用する設備として、浮体構造物が広く適用されている。浮体構造物は、例えば、風車、石油生産プラットフォーム、桟橋、倉庫、駐車場などの支持構造物として使用される。従来の浮体構造物としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。下記特許文献に記載された従来の浮体構造物は、複数の浮体を連結部材により連結し、1つの浮体上に構造物としての風車を設置するものである。
特許第6336436号公報 米国特許公開第2016/0369780号明細書
従来の浮体構造物は、浮体が鉄板またはコンクリートにより製作され、各浮体同士が直接鋼製の連結部材により連結されている。そのため、従来の浮体構造物は、浮体に対して波などにより荷重が作用すると、浮体が荷重を直接受け止めることなり、破損しやすいという課題がある。浮体の破損を防止するために、浮体の剛性を高くしたり、浮体と連結部材との連結を強固にしたりすることが考えられる。ところが、この場合、浮体が大型化してしまい、製造コストが増加してしまう。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、外部から入力する荷重を効率良く伝達することで浮体の損傷を抑制する浮体構造物を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の浮体構造物は、複数の浮体と、複数の前記浮体の上部同士を連結する上部連結部材と、複数の前記浮体の下部同士を連結する下部連結部材と、を備え、前記浮体は、支持板と、軸方向の一端部が前記支持板に固定される支持柱と、軸方向の一端部が前記支持板における前記支持柱の周囲に固定される中空部材と、を有し、前記上部連結部材は、端部が前記支持柱の軸方向の他端部に連結され、前記下部連結部材は、端部が前記支持板に連結される。
本開示の浮体構造物によれば、外部から入力する荷重を効率良く伝達することで、浮体の損傷を抑制することができる。
図1は、第1実施形態の浮体構造物を表す斜視図である。 図2は、浮体構造物を表す平面図である。 図3は、浮体構造物を表す正面図である。 図4は、浮体の縦断面を表す図3のIV-IV断面図である。 図5は、浮体の横断面を表す図4のV-V断面図である。 図6は、浮体の縦断面を表す図4のVI-VI断面図である。 図7は、第2実施形態の浮体構造物における浮体を表す縦断面図である。 図8は、浮体を表す平面図である。 図9は、浮体の連結構造を表す説明図である。 図10は、第3実施形態の浮体構造物における浮体を表す縦断面図である。 図11は、浮体を表す平面図である。 図12は、第4実施形態の浮体構造物における浮体を表す横断面図である。 図13は、第4実施形態の浮体構造物における浮体の第1変形例を表す横断面図である。 図14は、第4実施形態の浮体構造物における浮体の第2変形例を表す横断面図である。 図15は、第5実施形態の浮体構造物を表す片面図である。 図16は、浮体を表す縦断面図である。 図17は、第6実施形態の浮体構造物における浮体を表す縦断面図である。 図18は、浮体を表す平面図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[第1実施形態]
<浮体構造物の構成>
図1は、第1実施形態の浮体構造物を表す斜視図、図2は、浮体構造物を表す平面図、図3は、浮体構造物を表す正面図である。
図1および図2に示すように、浮体構造物10は、複数(第1実施形態では、3個)の浮体11,12,13と、複数(第1実施形態では、3個)の上部連結部材21,22,23と、複数(第1実施形態では、3個)の下部連結部材31,32,33とを備える。
なお、第1実施形態では、浮体11,12,13と、上部連結部材21,22,23と、下部連結部材31,32,33をそれぞれ3個としたが、その数は3個に限定されるものではない。浮体と上部連結部材と下部連結部材は、2個でもよいし、4個以上であってもよい。
浮体11,12,13は、基本は同形状で、同寸法をなすが、異なる寸法であってもよい。浮体11,12,13は、基本は互いに等間隔で、平面視が正三角形をなすように配置されるが、正三角形でなくてもよい。浮体11,12,13は、上端部同士が上部連結部材21,22,23により連結される。また、浮体11,12,13は、下端部同士が下部連結部材31,32,33により連結される。
浮体11,12,13は、それぞれ支持板41と、支持柱42と、中空部材43とを有する。支持板41は、正六角形をなす鋼製の板材であるが、正六角形に限らず、多角形や円形などであってもよい。支持柱42は、鋼製の円筒管であるが、多角筒管や円柱、多角形柱などであってもよい。支持柱42は、支持板41の上面の中心部に、例えば、溶接により固定される。すなわち、支持柱42は、軸方向(図3の上下方向)の一端部(図3の下端部)が支持板41の中心部に固定される。
中空部材43は、中空円筒形状をなす。中空部材43は、支持板41の上面で、支持柱42の周囲に、例えば、溶接により固定される。中空部材43は、軸方向(図3の上下方向)の一端部(図3の下端部)が支持板41における支持柱42の周囲に隙間を空けて固定される。
上部連結部材21,22,23は、所定長さの鋼製のビームである。上部連結部材21は、長手方向の一端部が浮体11の支持柱42の上端部に連結され、長手方向の他端部が浮体12の支持柱42の上端部に連結される。上部連結部材22は、長手方向の一端部が浮体12の支持柱42の上端部に連結され、長手方向の他端部が浮体13の支持柱42の上端部に連結される。上部連結部材23は、長手方向の一端部が浮体13の支持柱42の上端部に連結され、長手方向の他端部が浮体11の支持柱42の上端部に連結される。
下部連結部材31,32,33は、所定長さの鋼製のビームである。下部連結部材31は、長手方向の一端部が浮体11の支持板41の下端部に連結され、長手方向の他端部が浮体12の支持板41の下端部に連結される。下部連結部材32は、長手方向の一端部が浮体12の支持板41の下端部に連結され、長手方向の他端部が浮体13の支持板41の下端部に連結される。下部連結部材33は、長手方向の一端部が浮体13の支持板41の下端部に連結され、長手方向の他端部が浮体11の支持板41の下端部に連結される。
浮体構造物10は、浮体11,12,13のいずれかに構造物として、例えば、風車が設置される。浮体11,12,13は、例えば、海洋に浮遊させて使用される。このとき、浮体構造物10は、浮体11,12,13を構成する各中空部材43の浮力により、上部の少なくとも一部が海面Fより上方に位置する。
<浮体の構成>
図4は、浮体の縦断面を表す図3のIV-IV断面図、図5は、浮体の横断面を表す図4のV-V断面図、図6は、浮体の縦断面を表す図4のVI-VI断面図である。なお、浮体11,12,13は、同様の構成をなすことから、以下では、浮体11の構成について詳細に説明する。
図4から図6に示すように、浮体11は、上述したように、支持板41と、支持柱42と、中空部材43とを有する。支持柱42は、支持板41の中心部に固定される。中空部材43は、支持板41における支持柱42の周囲に固定される。支持板41と支持柱42と中空部材43は、同一の中心O1を有する。すなわち、支持柱42と中空部材43は、中心O1に対して同心状に配置される。
中空部材43は、軸方向の一端部(下端部)が支持板41に固定されることで、軸方向の他端部(上端部)が自由状態となるように支持板41に片持ち支持される。一方、支持柱42は、軸方向の一端部(下端部)が支持板41に固定され、軸方向の他端部(上端部)が上部連結部材21の端部が連結されることで、支持板41と上部連結部材21に両持ち支持される。この場合、上部連結部材21は、端部が中空部材43における上端部に連結されずに軸方向隙間S1を空けて位置し、支持柱42における上端部に連結される。
なお、支持柱42は、円筒形状をなし、上端部に蓋部材44が、例えば、溶接により固定される。上部連結部材21は、端部が蓋部材44に連結されることで、蓋部材44を介して支持柱42の上端部に連結される。支持柱42は、下端部に支持板41が固定され、上端部に蓋部材44が固定されることで、内部が密封され、浮力を確保している。
中空部材43は、下端部が支持板41に片持ち支持されることで、上端部が自由状態である。そのため、例えば、支持板41が弾性変形することで、支持柱42における上端部と中空部材43における上端部とが、径方向に対して相対移動自在(接近離反自在)になる。そして、中空部材43は、支持柱42に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間S2を空けて配置される。つまり、支持柱42の外周面と中空部材43の内周面とは、接触しておらず、他の部材によっても直接連結されていない。
中空部材43は、鋼製の第1支持壁51と、コンクリート製の第2支持壁52を有する。第1支持壁51は、第1内筒51aと、第1外筒51bと、円板蓋51cとを有する。第1内筒51aは、円筒形状をなし、下端部が支持板41の上面に固定される。第1外筒51bは、第1内筒51aより直径が大きい円筒形状をなし、第1内筒51aの外周側で下端部が支持板41の上面に固定される。円板蓋51cは、孔空きの円板形状をなし、内周部が第1内筒51aの上端部に固定され、外周部が第1外筒51bの上端部に固定される。第1支持壁51は、支持板41上に第1内筒51aと第1外筒51bが固定され、第1内筒51aおよび第1外筒51bの上部に円板蓋51cが固定されることで、空間部S3が形成される。
第2支持壁52は、第2内筒52aと、第2外筒52bと、円板蓋52cとを有する。第2内筒52aは、円筒形状をなし、第1内筒51aの内側に配置され、第1内筒51aおよび支持板41に固定される。第2外筒52bは、第2内筒52aより直径が大きい円筒形状をなし、第1外筒51bの外側に配置され、第1外筒51bおよび支持板41に固定される。円板蓋52cは、孔空きの円板形状をなし、円板蓋51cの上側に配置され、円板蓋51cと第2内筒52aおよび第2外筒52bに固定される。第2支持壁52は、支持板41上に第1支持壁51の外側を被覆するように配置される。
中空部材43は、支持板41上に鋼製の第1支持壁51が固定され、第1支持壁51の外側にコンクリート製の第2支持壁52が配置されることで、空間部S3は、密閉状態となり、浮体11の浮力を確保する。第1支持壁51は、空間部S3の密閉性確保のために設けるが、第2支持壁にシール性を持たせてもよい。また、第2支持壁52だけで、中空部材43の十分な剛性、精密性、密閉性などが確保できれば、第1支持壁51をなくしてもよい。一方、第1支持壁51だけで、中空部材43の十分な剛性、精密性、密閉性などが確保できれば、第2支持壁52をなくしてもよい。
<浮体構造物の作用>
図3および図4に示すように、浮体構造物10は、海洋上に設置されたとき、浮体11,12,13を構成する各中空部材43の浮力により、上部の少なくとも一部が海面Fより上方に位置する。浮体11,12,13は、各中空部材43の外周面が海洋から波を受けることで、荷重が作用する。このとき、中空部材43に作用した荷重は、支持板41を介して下部連結部材31,32,33に伝達されると共に、支持板41および支持柱42を介して上部連結部材21,22,23に伝達される。そして、支持板41と下部連結部材31,32,33と支持柱42と上部連結部材21,22,23の少なくとも何れかが弾性変形することで、中空部材43に対して相対変位し、中空部材43に入力して伝達された荷重が吸収される。
一方で、各中空部材43は、特に、上部連結部材21,22,23が直接連結されていないことから、上部連結部材21,22,23から大きな荷重が入力することがない。すなわち、構造材である上部連結部材21,22,23と、浮力を生む各中空部材43とが機能分離された構造であるため、各中空部材43は、局所的に大きな荷重が作用することはなく、破損が抑制される。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の浮体構造物における浮体を表す縦断面図、図8は、浮体を表す平面図、図9は、浮体の連結構造を表す説明図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7および図8に示すように、浮体構造物10Aにおいて、浮体11Aは、支持板41と、支持柱42と、中空部材43Aとを有する。支持板41と支持柱42は、第1実施形態と同様である。中空部材43Aは、支持板41における支持柱42の周囲に固定される。支持板41と支持柱42と中空部材43Aは、同一の中心O1を有する。
中空部材43Aは、下端部が支持板41に固定されることで、上端部が自由状態となるように支持板41に片持ち支持される。この場合、上部連結部材21は、端部が中空部材43Aにおける上端部に連結されずに軸方向隙間S1を空けて位置し、支持柱42における上端部に連結される。そのため、支持柱42における上端部と、中空部材43Aにおける上端部とは、径方向に対して相対移動自在となる。そして、中空部材43Aは、支持柱42に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間S2を空けて配置される。
中空部材43Aは、支持壁53を有する。支持壁53は、内筒53aと、外筒53bと、円板蓋53cとを有する。この場合、内筒53aおよび外筒53bは、円筒形状をなす複数のプレキャストコンクリート部材が軸方向に重ねられて構成される。そして、複数のプレキャストコンクリート部材は、圧縮力が付与されて連結される。また、円板蓋53cは、鋼製である。
すなわち、内筒53aは、プレキャストコンクリート部材で構成される複数(第2実施形態では、6個)の分割内筒53dを有する。各分割内筒54dは、同様の形状および寸法であることが好ましいが、軸方向の長さは異なっていてもよい。各分割内筒53dは、軸方向(図7の上下方向)に積層される。内筒53a(分割内筒53d)は、支持柱42の周囲で、支持板41の上面に設置される。外筒53bは、プレキャストコンクリート部材で構成される複数(第2実施形態では、6個)の分割外筒53eを有する。各分割外筒53eは、同様の形状および寸法であることが好ましいが、軸方向の長さは異なっていてもよい。各分割外筒53eは、軸方向(図7の上下方向)に積層される。外筒53b(分割外筒53e)は、内筒53aの周囲で、支持板41の上面に設置される。分割内筒53dおよび分割外筒53eは、工場で製造され、現地に搬送される。
円板蓋53cは、鋼製であり、孔空きの円板形状をなし、内周部が内筒53aの上端部に載置定され、外周部が外筒53bの上端部に載置される。円板蓋53cと分割内筒53dと支持板41は、連結ロッド54aにより圧縮力が付与されて連結される。また、円板蓋53cと分割外筒53eと支持板41は、連結ロッド54bにより圧縮力が付与されて連結される。
図9に示すように、外筒53bを構成する複数の分割外筒53eは、軸方向に貫通する貫通孔53fが周方向に間隔(好ましくは、等間隔)を空けて複数形成される。円板蓋53cは、軸方向に貫通する貫通孔53gが周方向に間隔(好ましくは、等間隔)を空けて複数形成される。支持板41は、軸方向に貫通する貫通孔41aが周方向に間隔(好ましくは、等間隔)を空けて複数形成される。各分割外筒53eおよび円板蓋53cは、各貫通孔53f,53gが貫通孔41aと一致するように、支持板41上に載置される。連結ロッド54bは、貫通孔53f,53g,41aが軸方向に並んだ状態で、上方から貫通孔53f,53g,41aに挿入される。連結ロッド54bは、先端部のねじ部にナット54cが螺合する。連結ロッド54bのねじ部に所定の締結力でナット54cを螺合することで、円板蓋53cと複数の分割外筒53eと支持板41が圧縮状態で連結される。
なお、円板蓋53cと複数の分割内筒53dと支持板41も同様に、連結ロッド54aにより圧縮状態で連結される。
支持壁53は、支持板41上に内筒53aと外筒53bが固定され、内筒53aおよび外筒53bの上部に円板蓋53cが固定されることで、空間部S3が形成される。中空部材43Aは、支持板41上にコンクリート製の支持壁53が固定されることで、空間部S3は、密閉状態となり、浮体11Aの浮力を確保する。空間部S3の密閉性を確保するためのシール部は、支持壁53に設けられる。
第2実施形態では、中空部材43Aを構成する支持壁53を、内筒53aと外筒53bと円板蓋53cとから構成し、内筒53aおよび外筒53bを、プレキャストコンクリート部材で構成される複数の分割内筒53dおよび分割外筒53eとし、内筒53aと外筒53bと円板蓋53cに対して圧縮力を付与して連結している。内筒53aと外筒53bは、予め別の場所(例えば、工場など)で製作するため、浮体の製作場所、例えば、岩壁やドックで、コンクリートの養生期間が不要となり、工期短縮を図ることができる。また、コンクリート製の内筒53aと外筒53bに対して圧縮力を付与して連結するため、内筒53aと外筒53bは、初期圧縮応力(プレストレス)が入った状態となり、波力等の外力が作用した場合にも、ひび割れの原因となる引張応力が発生しにくくなり、高い水密性を確保することができる。
なお、浮体構造物10Aの作用は、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態の浮体構造物における浮体を表す縦断面図、図11は、浮体を表す平面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図10および図11に示すように、浮体構造物10Bにおいて、浮体11Bは、支持板41と、支持柱42と、中空部材43Bとを有する。支持板41と支持柱42は、第1実施形態と同様である。中空部材43Bは、支持板41における支持柱42の周囲に固定される。支持板41と支持柱42と中空部材43Bは、同一の中心O1を有する。
中空部材43Bは、下端部が支持板41に固定されることで、上端部が自由状態となるように支持板41に片持ち支持される。この場合、上部連結部材21は、端部が中空部材43Bにおける上端部に連結されずに軸方向隙間S1を空けて位置し、支持柱42における上端部に連結される。そのため、支持柱42における上端部と、中空部材43Bにおける上端部とは、径方向に対して相対移動自在となる。そして、中空部材43Bは、支持柱42に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間S2を空けて配置される。
中空部材43Bは、支持壁55を有する。支持壁55は、外筒55bと、円板蓋55cとを有し、内筒がない。この場合、外筒55bは、円筒形状をなす複数のプレキャストコンクリート部材が軸方向に重ねられて構成される。そして、複数のプレキャストコンクリート部材は、圧縮力が付与されて連結される。また、円板蓋55cは、鋼製である。
すなわち、外筒55bは、プレキャストコンクリート部材で構成される複数(第3実施形態では、6個)の分割外筒55eを有する。各分割外筒55eは、同様の形状および寸法であることが好ましいが、軸方向の長さは異なっていてもよい。各分割外筒55eは、軸方向(図10の上下方向)に積層される。外筒55b(分割外筒55e)は、支持柱42の外側で、支持板41の上面に設置される。分割外筒55eは、工場で製造され、現地に搬送される。
円板蓋55cは、鋼製であり、孔空きの円板形状をなし、外周部が外筒55bの上端部に載置される。円板蓋55cと分割外筒55eと支持板41は、連結ロッド56bにより圧縮力が付与されて連結される。
また、浮体11は、ベローズ61が設けられる。ベローズ61は、軟質性部材から構成され、伸縮性を有すると共に水密性を有する。ベローズ61は、中空部材43Bにおける軸方向の他端部と支持柱42における軸方向の他端部との間に配置される。ベローズ61は、孔空きの円板形状をなし、内周部が支持柱42の外周面に固定され、外周部が中空部材43Bの円板蓋55cに固定される。ベローズ61は、支持柱42と中空部材43Bとの径方向隙間S2を上方から被覆する。
支持壁55は、支持板41上に外筒55bが固定され、外筒55bの上部に円板蓋55cが固定されて構成され、支持壁55の上端部と支持柱42の上端部との間にベローズ61を設けることで、空間部S3が形成される。中空部材43Bは、支持板41上にコンクリート製の支持壁55が固定され、ベローズ61により径方向隙間S2が被覆されることで、空間部S3は、密閉状態となり、浮体11Bの浮力を確保する。
第3実施形態では、中空部材43Bを構成する支持壁55として、外筒55bと円板蓋55cとを設け、内筒を設けていない。そのため、中空部材43Bを簡素化することができる。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態の浮体構造物における浮体を表す横断面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、浮体11Cは、支持板41と、支持柱42と、中空部材43Cとを有する。支持板41と支持柱42は、第1実施形態と同様である。中空部材43Cは、支持板41における支持柱42の周囲に固定される。支持板41と支持柱42と中空部材43Cは、同一の中心O1を有する。
中空部材43Cは、周方向に沿って配置される複数(本実施形態では、6個)の分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fを有する、分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、上部が閉塞された円筒形状をなす。分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、同形状で同寸法である。分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、支持柱42の周囲に円周方向に沿って配置される。分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、互いに接触するように配置していてもよいし、隙間を空けて配置してもよい。
分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、下端部が支持板41に固定されることで、上端部が自由状態となるように支持板41に片持ち支持される。この場合、図示しないが、上部連結部材21は、端部が中空部材43Cにおける上端部に連結されずに軸方向隙間S1を空けて位置し、支持柱42における上端部に連結される。そのため、支持柱42における上端部と、中空部材43Cにおける上端部とは、径方向に対して相対移動自在となる。そして、中空部材43Cは、支持柱42に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間S2を空けて配置される。
分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、第1実施形態の中空部材43のように、鉄製部材とコンクリート部材の二重構造でもよいし、第2実施形態の中空部材43Aのように、分割構造であってもよい。分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fは、内部の空間部S4が密閉状態となり、浮体11Cの浮力を確保する。
なお、上述の説明では、分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71fを、上部が閉塞された円筒形状としたが、この形状に限定されるものではない。図13は、第4実施形態の浮体構造物における浮体の第1変形例を表す横断面図である。
図13に示すように、浮体11Dは、支持板41と、支持柱42と、中空部材43Dとを有する。支持板41と支持柱42は、第1実施形態と同様である。中空部材43Dは、支持板41における支持柱42の周囲に固定される。支持板41と支持柱42と中空部材43Dは、同一の中心O1を有する。
中空部材43Dは、周方向に沿って配置される複数(本実施形態では、8個)の分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hを有する、分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、上部が閉塞された三角筒形状をなす。分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、同形状で同寸法である。分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、支持柱42の周囲に円周方向に沿って配置される。分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、互いに接触するように配置される。すなわち、分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、第1実施形態の円筒中空形状の中空部材43を周方向に複数分割し、且つ、独立させたものである。
分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、下端部が支持板41に固定されることで、上端部が自由状態となるように支持板41に片持ち支持される。そのため、支持柱42における上端部と、中空部材43Dにおける上端部とは、径方向に対して相対移動自在となる。そして、中空部材43Dは、支持柱42に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間S2を空けて配置される。
分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、第1実施形態の中空部材43のように、鉄製部材とコンクリート部材の二重構造でもよいし、第2実施形態の中空部材43Aのように、分割構造であってもよい。分割中空部材72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72hは、内部の空間部S4が密閉状態となり、浮体11Cの浮力を確保する。
図14は、第4実施形態の浮体構造物における浮体の第2変形例を表す横断面図である。
図14に示すように、浮体11Eは、支持板41と、支持柱42と、中空部材43Eとを有する。支持板41と支持柱42は、第1実施形態と同様である。中空部材43Eは、支持板41における支持柱42の周囲に固定される。支持板41と支持柱42と中空部材43Eは、同一の中心O1を有する。
中空部材43Eは、周方向に沿って配置される複数(本実施形態では、8個)の分割中空部材73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hを有する。分割中空部材73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hは、上部が閉塞された三角筒形状をなす。分割中空部材73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hは、同形状で同寸法である。分割中空部材73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hは、支持柱42の周囲に円周方向に沿って配置される。分割中空部材73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hは、互いに接触するように配置される。すなわち、分割中空部材73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hは、第4実施形態の第1変形例の中空部材43Dにて、隣接する縦壁部を共用化させたものであり、三角筒の一辺が切り欠かれた形状をなし、その他は同様である。
第4実施形態では、分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71f,72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72h,73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hを小型化してコンパクトにすることができる。そのため、大型の部材を搬送する必要がなく、既存のブロックなどを適用することが可能となり、搬送コストや製作コストなどを低減することができる。また、分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71f,72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72h,73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hは、一部が破損しても浮体11C,11D,11Eの浮力を維持することができ、冗長性の高い構造を提供することができる。
[第5実施形態]
図15は、第5実施形態の浮体構造物を表す片面図、図16は、浮体を表す縦断面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示すように、浮体構造物10Fは、複数の浮体11F,12F,13Fと、複数の上部連結部材21,22,23と、複数の下部連結部材31,32,33とを備える。浮体11F,12F,13Fは、上端部同士が上部連結部材21,22,23により連結される。また、浮体11F,12F,13Fは、下端部同士が下部連結部材31,32,33により連結される。
図15および図16に示すように、浮体11F,12F,13Fは、それぞれ支持板41Fと、支持柱42と、中空部材43とを有する。支持柱42は、支持板41Fの上面の中心部に固定される。中空部材43は、支持板41Fの上面で、支持柱42の周囲に固定される。浮体11F,12F,13Fの基本的な構成は、第1実施形態の浮体11,12,13と同様である。
浮体11F,12F,13Fを構成する支持板41Fは、動揺低減装置として機能する。支持板41Fの直径D1、中空部材43の直径D2としたとき、支持板41Fの直径D1は、中空部材43の直径Dより大きく設定される。直径D1が直径Dより大きいほど動揺低減効果が増加するが、同時に、部材が大きくなり、コストが増加する背反事象がある。よって、動揺低減の効果を効率的に得るために、望ましくは、支持板41Fの直径D1は、中空部材43の直径D2の1.2倍から1.6倍に設定される。
浮体構造物10Fは、海洋上に設置されたとき、浮体11F,12F,13Fを構成する各中空部材43の浮力により、上部の少なくとも一部が海面Fより上方に位置する。一方、各支持板41Fは、海中に位置する。浮体11F,12F,13Fは、各中空部材43の外周面が海洋から波を受けることで動揺する。このとき、浮体11Fが上方A1へ移動すると、支持板41Fの周囲と海水との間に逆向きである渦A2が発生する。渦A2は、支持板41Fに対して、浮体11Fが上方A1へ移動する運動を妨げる流体力(粘性減衰力)を作用させる。また、浮体11Fが下方B1へ移動すると、支持板41Fの周囲と海水との間に逆向きである渦B2が発生する。B2は、支持板41Fに対して、浮体11Fが下方B1へ移動する運動を妨げる流体力(粘性減衰力)を作用させる。そのため、浮体11Fの動揺が低減される。
[第6実施形態]
図17は、第6実施形態の浮体構造物における浮体を表す縦断面図、図18は、浮体を表す平面図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図17および図18に示すように、浮体構造物10Gにおいて、浮体11Gは、支持板41Gと、支持柱42と、中空部材43とを有する。支持柱42は、支持板41Gの上面の中心部に固定される。中空部材43は、支持板41Gの上面で、支持柱42の周囲に固定される。浮体11Gの基本的な構成は、第1実施形態の浮体11と同様である。
支持板41Gは、複数(第6実施形態では、8個)の貫通孔81が設けられる。複数の貫通孔81は、動揺低減装置として機能する。なお、複数の貫通孔81の数は、8個に限定されない。また、複数の貫通孔81の直径は、同じであることが好ましいが、異なる形状としてもよい。さらに、複数の貫通孔81は、支持板41Gにおける中空部材43の外側に設けてもよい。
浮体構造物10Fは、海洋上に設置されたとき、浮体11Gを構成する中空部材43の浮力により、上部の少なくとも一部が海面Fより上方に位置する。一方、支持板41Gは、海中に位置する。浮体11Gは、中空部材43の外周面が海洋から波を受けることで動揺する。このとき、浮体11Gが上方A1へ移動すると、貫通孔81の周囲と海水との間に逆向きである渦A2が発生する。渦A2は、支持板41Fに対して、浮体11Fが上方A1へ移動する運動を妨げる流体力(粘性減衰力)を作用させる。また、浮体11Fが下方B1へ移動すると、貫通孔81の周囲と海水との間に逆向きである渦B2が発生する。B2は、支持板41Fに対して、浮体11Fが下方B1へ移動する運動を妨げる流体力(粘性減衰力)を作用させる。そのため、浮体11Gの動揺が低減される。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る浮体構造物は、複数の浮体11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,12,12F,13,13Fと、複数の浮体11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,12,12F,13,13Fの上部同士を連結する上部連結部材21,22,23と、複数の浮体11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,12,12F,13,13Fの下部同士を連結する下部連結部材31,32,33とを備え、浮体11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,12,12F,13,13Fは、支持板41,41F,41Gと、軸方向の一端部が支持板41,41F,41Gに固定される支持柱42と、軸方向の一端部が支持板41,41F,41Gにおける支持柱42の周囲に固定される中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eとを有し、上部連結部材21,22,23は、端部が支持柱42の軸方向の他端部に連結され、下部連結部材31,32,33は、端部が支持板41,41F,41Gに連結される。
第1の態様に係る浮体構造物によれば、浮体構造物10,10A,10B,10F,10Gが海洋上に浮遊するとき、各中空部材43は、海洋から波を受けることで、荷重が作用する。このとき、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eに作用した荷重は、支持板41,41F,41G、支持柱42、上部連結部材21,22,23、下部連結部材31,32,33に伝達される。すると、支持板41,41F,41Gと支持柱42と上部連結部材21,22,23と下部連結部材31,32,33の少なくとも何れかが弾性変形することで、中空部材43に対して相対変位し、中空部材43に入力して伝達された荷重が吸収される。そのため、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eは、大きな荷重が入力することがない。その結果、外部から入力する荷重を効率良く伝達することで浮体11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,12,12F,13,13Fの損傷を抑制することができる。
第2の態様に係る浮体構造物は、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eは、軸方向の他端部が自由状態となるように支持板41,41F,41Gに片持ち支持される。これにより、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eに荷重が作用すると、支持板41,41F,41Gが弾性変形して荷重を吸収することから、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eに作用する荷重を低減することができる。
第3の態様に係る浮体構造物は、支持柱42における軸方向の他端部と中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eにおける軸方向の他端部は、径方向に対して相対移動自在である。これにより、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eに荷重が作用すると、支持板41,41F,41Gが弾性変形し、支持柱42と中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eとが相対移動して荷重が吸収されることから、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eに作用する荷重を低減することができる。
第4の態様に係る浮体構造物は、上部連結部材21,22,23は、端部が中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eにおける上端部に連結されずに軸方向隙間S1を空けて位置し、支持柱42における軸方向の他端部に連結される。これにより、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eは、上部連結部材21,22,23から直接荷重が伝達されることがなく、作用する荷重を低減することができる。
第5の態様に係る浮体構造物は、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eは、支持柱42に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間S2を空けて配置される。これにより、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eは、支持柱42から直接荷重が伝達されることがなく、作用する荷重を低減することができる。
第6の態様に係る浮体構造物は、中空部材43Bにおける軸方向の他端部と支持柱42における軸方向の他端部との間にベローズ61が配置され、径方向隙間S2が被覆される。これにより、ベローズ61により中空部材43Bの空間部S3を密閉状態に維持することができ、構造の簡素化を図ることができる。
第7の態様に係る浮体構造物は、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eは、中空円筒形状をなす。これにより、構造の簡素化を図ることができると共に、中空部材43,43A,43B,43C,43D,43Eの空間部S3,S4により十分な浮力を得ることができる。
第8の態様に係る浮体構造物は、中空部材43C,43D,43Eは、周方向に沿って配置される複数の分割中空部材71a,71b,71c,71d,71e,71f,72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72h,73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73hを有する。これにより、大型の部材を搬送する必要がなく、既存のブロックなどを適用することが可能となり、搬送コストや製作コストなどを低減することができる。また、一部が破損しても浮体11C,11D,11Eの浮力を維持することができ、冗長性の高い構造を提供することができる。
第9の態様に係る浮体構造物は、中空部材43Bは、円筒形状をなす複数のプレキャストコンクリート部材が軸方向に重ねられて構成される。これにより、プレキャストコンクリート部材を予め別の場所で製作して現場に搬送すればよく、現場でのコンクリートの養生期間が不要となり、工期短縮を図ることができる。
第10の態様に係る浮体構造物は、複数のプレキャストコンクリート部材は、圧縮力が付与されて連結される。これにより、中空部材43Bの剛性が高くなり、作用する荷重に対するひび割れなどが発生せず、高い水密性を確保することができる。
第11の態様に係る浮体構造物は、支持板41Fの直径D1が中空部材43の直径D2より大きく、例えば、1.2倍から1.6倍に設定される。これにより、浮体11F,12F,13Fが海洋から波を受けて動揺したとき、支持板41Fの周囲と海水との間に、浮体11F,12F,13Fの移動方向と逆向きである渦が発生する。この渦は、支持板41Fに対して、浮体11F,12F,13Fが移動する運動を妨げる流体力を作用させることとなり、浮体11F,12F,13Fの動揺を低減することができる。
第12の態様に係る浮体構造物は、支持板41Gは、貫通孔81が形成される。これにより、浮体11G,12G,13Gが海洋から波を受けて動揺したとき、支持板41Fの貫通孔81周囲と海水との間に、浮体11G,12G,13Gの移動方向と逆向きである渦が発生する。この渦は、支持板41Gに対して、浮体11G,12G,13Gが移動する運動を妨げる流体力を作用させることとなり、浮体11G,12G,13Gの動揺を低減することができる。
10,10A,10B,10F,10G 浮体構造物
11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,12,12F,13,13F 浮体
21,22,23 上部連結部材
31,32,33 下部連結部材
41,41F,41G 支持板
42 支持柱
43,43A,43B 中空部材
44 蓋部材
51 第1支持壁
52 第2支持壁
53,55 支持壁
61 ベローズ
71a,71b,71c,71d,71e,71f,72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72h,73a,73b,73c,73d,73e,73f,73g,73h 分割中空部材
81 貫通孔
S1 軸方向隙間
S2 径方向隙間
S3,S4 空間部

Claims (12)

  1. 複数の浮体と、
    複数の前記浮体の上部同士を連結する上部連結部材と、
    複数の前記浮体の下部同士を連結する下部連結部材と、
    を備え、
    前記浮体は、
    支持板と、
    軸方向の一端部が前記支持板に固定される支持柱と、
    軸方向の一端部が前記支持板における前記支持柱の周囲に固定される中空部材と、
    を有し、
    前記上部連結部材は、端部が前記支持柱の軸方向の他端部に連結され、
    前記下部連結部材は、端部が前記支持板に連結される、
    浮体構造物。
  2. 前記中空部材は、軸方向の他端部が自由状態となるように前記支持板に片持ち支持される、
    請求項1に記載の浮体構造物。
  3. 前記支持柱における軸方向の他端部と前記中空部材における軸方向の他端部は、径方向に対して相対移動自在である、
    請求項1または請求項2に記載の浮体構造物。
  4. 前記上部連結部材は、端部が前記中空部材における上端部に連結されずに軸方向隙間を空けて位置し、前記支持柱における軸方向の他端部に連結される、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  5. 前記中空部材は、前記支持柱に対して周方向および軸方向に沿う径方向隙間を空けて配置される、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  6. 前記中空部材における軸方向の他端部と前記支持柱における軸方向の他端部との間にベローズが配置され、前記径方向隙間が被覆される、
    請求項5に記載の浮体構造物。
  7. 前記中空部材は、中空円筒形状をなす、
    請求項5に記載の浮体構造物。
  8. 前記中空部材は、周方向に沿って配置される複数の分割中空部材を有する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  9. 前記中空部材は、円筒形状をなす複数のプレキャストコンクリート部材が軸方向に重ねられて構成される、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  10. 前記複数のプレキャストコンクリート部材は、圧縮力が付与されて連結される、
    請求項9に記載の浮体構造物。
  11. 前記支持板の直径が前記中空部材の直径より大きく設定される、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の浮体構造物。
  12. 前記支持板は、貫通孔が形成される、
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の浮体構造物。
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