JP2023115413A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロ波を利用したマイクロ波加熱装置におけるスパークの発生を検出する技術を向上させる。【解決手段】ドラム式洗濯乾燥機(マイクロ波加熱装置)は、加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部31と、マイクロ波照射部31を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部40と、マイクロ波照射部31からのマイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部36と、受信部36にて受信した電磁波において、マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部51と、を備える。スパーク検出部51は、受信部36にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有する帯域制限部(フィルタ回路)を備え、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31によるマイクロ波出力と、スパーク検出部51によるスパーク検出結果に応じて、帯域制限部を動作させる。【選択図】図3
Description
本開示は、加熱対象物を加熱するマイクロ波加熱装置に関する。
被加熱物を効率よく加熱する方法として、熱源にマイクロ波を用いる方法がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたマイクロ波加熱装置は、加熱室の内部に設置された電磁波検出素子と、電磁波検出素子を介して電磁波を検知する電磁波検知器と、電磁波検知器により、加熱室内において発生したスパークにより生じた電磁波が検知された場合には、マイクロ波発生源におけるマイクロ波の発生を停止する制御を行う。
例えば、マイクロ波加熱装置の加熱対象(乾燥対象)である衣類等にボタンやファスナーなどの金属がついていると、マイクロ波の電界強度が強くなったときにスパークが生じる可能性がある。マイクロ波加熱装置は、スパークによる電磁波を検知してマイクロ波の発生を停止することでマイクロ波加熱装置の安全性を高める。
近年、携帯電話ネットワークの普及に伴い、携帯電話ネットワークに利用される電波は世界のあらゆる場所で受信できる。また、携帯電話の事業者数の増加に伴い、携帯電話ネットワークに利用される電波の周波数は複数存在する。
また、携帯電話ネットワークに利用される電波の近い周波数帯には、航空無線航行、デジタルMCA(Multi Channel Access)システム、UHF(Ultra High Frequency)帯RFID(Radio Frequency Identification)システム等が存在する。
そのような環境下において、マイクロ波加熱装置は、屋内外問わず、世界のあらゆる場所に設置される可能性がある。そのマイクロ波加熱装置のスパークによって生じる電磁波の周波数は、一例として、携帯電話ネットワークに利用される電波の周波数に近いことがわかっている。そのため、マイクロ波加熱に伴うスパークによって生じる電磁波と、携帯電話ネットワークなど他に利用される電波との判別が容易でなかった。
本開示は、スパークによって生じる電磁波の検知を高めたマイクロ波加熱装置を提供する。
本開示におけるマイクロ波加熱装置は、筐体と、筐体の内部に設けられ、加熱対象物を収容する加熱室と、加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部と、マイクロ波照射部を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部と、マイクロ波照射部からのマイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部と、受信部にて受信した電磁波において、マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部と、を備える。スパーク検出部は、受信部にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有する帯域制限部を備え、マイクロ波制御部は、マイクロ波照射部
によるマイクロ波出力と、スパーク検出部によるスパーク検出結果に応じて、帯域制限部を動作させる。
によるマイクロ波出力と、スパーク検出部によるスパーク検出結果に応じて、帯域制限部を動作させる。
本開示によれば、マイクロ波を利用したマイクロ波加熱装置におけるスパークの発生を検知する技術を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図9を用いて、実施の形態1を説明する。
以下、図1~図9を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
マイクロ波加熱装置として、実施の形態1において、衣類などの洗濯物を加熱して乾燥させる洗濯乾燥機で説明する。これ以外に、マイクロ波加熱装置は、衣類乾燥機でも、洗濯物以外を加熱する装置、例えば電子レンジでも構わない。
マイクロ波加熱装置として、実施の形態1において、衣類などの洗濯物を加熱して乾燥させる洗濯乾燥機で説明する。これ以外に、マイクロ波加熱装置は、衣類乾燥機でも、洗濯物以外を加熱する装置、例えば電子レンジでも構わない。
図1は、実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機60の構成を概略的に示す縦断面図である。左側を前方、右側を後方、上側を上方、下側を下方として、説明する。本実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60は、衣類などの洗濯物を洗濯して乾燥する機能を有しており、洗濯機能のみを実行する洗濯機としても、乾燥機能のみを実行する乾燥機としても、洗濯機能と乾燥機能を実行する洗濯乾燥機としても機能する。なお、洗濯乾燥機はドラム式に限らず縦型等の洗濯乾燥機であってもよい。
ドラム式洗濯乾燥機60は、電磁波の一種であるマイクロ波をドラム内の洗濯物に照射して加熱する機能を有する。まず、ドラム式洗濯乾燥機60の基本的な構成および動作に
ついて説明し、その後、ドラム式洗濯乾燥機60においてマイクロ波を照射する際に筐体からのマイクロ波の漏洩を抑えるための電磁波シールドの詳細について説明する。
ついて説明し、その後、ドラム式洗濯乾燥機60においてマイクロ波を照射する際に筐体からのマイクロ波の漏洩を抑えるための電磁波シールドの詳細について説明する。
ドラム式洗濯乾燥機60は、洗浄水が溜められる有底円筒形状に形成された水槽2を備える。水槽2は、その下方に設けられたダンパ4によって筐体1(本体)内に揺動自在に支持されている。衣類などの洗濯物(乾燥機能に言及するときは「乾燥対象物」ともいう)が収容されるドラム3が、水槽2内に回転可能に設けられている。このドラム3も、有底円筒形状に形成されている。ドラム3は、回転軸が水平になるように設けられる。別の例では、ドラム3は、回転軸が水平に対して前上がりに傾斜するように設けられてもよいし、回転軸が鉛直になるように設けられてもよい。本実施の形態1において、加熱室はドラム3を含む水槽2で説明するが、ドラム3のみを加熱室としても構わない。
水槽2の背面には、駆動モータ6が取り付けられている。この駆動モータ6は、ドラム3を回転軸まわりに正方向および逆方向に回転させる。ドラム式洗濯乾燥機60は、駆動モータ6の駆動によるドラム3の回転によって、ドラム3内に収容された洗濯物に対し、撹拌たたき洗浄、すすぎ、および乾燥を行う。
筐体1の前面の、ドラム3および水槽2の開口端に対向する位置に、開口部19と、開口部19を開閉する扉体5が設けられる。使用者は、扉体5を開くことによって、ドラム3に対して洗濯物を出し入れすることができる。
水槽2は、筐体1の開口部19に対向する位置に設けられた水槽開口部2cを有する水槽前部2aと、水槽前部2aより後方に設けられた水槽後部2bとを有する。水槽前部2aの水槽開口部2cの縁部と開口部19の縁部とを、全周にわたって接続するように、弾性を有する筒状の水封パッキン23が設けられている。使用者が扉体5を閉じると、水封パッキン23が扉体5によって押圧され、弾性変形することによって、水槽2の機外に対する水密性が確保される。
水槽前部2aは、有底円筒形状に形成された水槽2の頂面部分であってもよい。その場合、水槽後部2bは、円筒の側面部分および底面部分であってもよい。水槽前部2aは、円筒の頂面部分に加えて側面部分の前方の一部を含んでもよい。その場合、水槽後部2bは、円筒の側面部分の後方の残りの部分と底面部分であってもよい。水槽後部2bは、水槽2の側面部分および底面部分に加えて頂面部分の側面側の一部を含んでもよい。その場合、水槽前部2aは、円筒の頂面部分の水槽開口部2c側の残りの部分であってもよい。水槽前部2aと水槽後部2bとは、一体的に製造されてもよいし、別個に製造され、それらが連結されることにより水槽2が形成されてもよい。後者の場合は、水槽前部2aと水槽後部2bの連結部にも同様に水封パッキンが設けられる。
水槽2の上部には、給水管13が接続されている。給水管13の途中に、給水弁12が設けられている。給水弁12は、給水管13を経由して水槽2内に水を供給する。また、水槽2の最下部には、排水管11が接続されている。排水管11の途中に、排水弁10が設けられている。排水弁10は、水槽2内の水を、排水管11を経由して機外に排出する。
水槽2の下方には、ダンパ4が設けられている。ダンパ4は、水槽2を支えるとともに、脱水時等に、ドラム3内の洗濯物の偏りなどに起因して発生する水槽2の振動を減衰させる。このダンパ4には、布量検知部(図示せず)が取り付けられている。布量検知部は、ドラム3内の衣類などによる重量変化によって、ダンパ4の軸が上下に変位する変位量を検知する。ドラム式洗濯乾燥機60は、この布量検知部によって検知された変位量に基づいて、ドラム3内の衣類の量を検知する。
ドラム3は、筐体1の開口部19に対向する位置に設けられたドラム開口部3cを有するドラム前部3aと、ドラム前部3aより後方に設けられたドラム後部3bとを有する。ドラム前部3aは、有底円筒形状に形成されたドラム3の頂面部分であってもよい。その場合、ドラム後部3bは、円筒の側面部分および底面部分であってもよい。ドラム前部3aは、円筒の頂面部分に加えて側面部分の前方の一部を含んでもよい。その場合、ドラム後部3bは、円筒の側面部分の後方の残りの部分と底面部分であってもよい。ドラム後部3bは、ドラム3の側面部分および底面部分に加えて頂面部分の側面側の一部を含んでもよい。その場合、ドラム前部3aは、円筒の頂面部分のドラム開口部3c側の残りの部分であってもよい。ドラム前部3aとドラム後部3bとは、一体的に製造されてもよいし、別個に製造され、それらが連結されることによりドラム3が形成されてもよい。
ドラム式洗濯乾燥機60は、水槽2およびドラム3内の空気を循環させる循環風路7と、ドラム3内の乾燥対象物にマイクロ波を照射するマイクロ波加熱部30とを備えている。乾燥対象物を加熱する加熱部を構成するマイクロ波加熱部30は、水槽2の水槽開口部2cと筐体1の開口部19の間に設けられたマイクロ波照射口32からマイクロ波をドラム3内に照射し、ドラム3内の乾燥対象物に含有される水分を加熱する。
循環風路7は、乾燥工程において乾燥対象物を乾燥させるための空気循環風路として構成されている。空気循環風路には、水槽2およびドラム3が含まれる。循環風路7は、水槽2の底面に設けられた吹出口8(乾燥用空気吹出口)と水槽2の側面前方に設けられた排出口9(乾燥用空気排出口)とを接続させて設けられている。
循環風路7には、排出口9側から、リントフィルタ22、除湿部21、ヒータ17、および送風ファン16が設けられている。リントフィルタ22は、ナイロンメッシュを有するフィルタであり、循環風路7を流れる空気に含まれるリントを捕捉する。除湿部21は、循環風路7を流れる空気を除湿する。除湿部21は、水冷式、空冷式のいずれでもよい。ヒータ17は、循環風路7を流れる空気を加熱する。除湿部21およびヒータ17は、ヒートポンプ装置の蒸発部および凝縮部で構成されてもよい。送風ファン16は、水槽2およびドラム3内の空気を循環風路7内に循環させる。
ヒータ17およびマイクロ波照射部(詳細は後述する)は、乾燥対象物を加熱する加熱部を構成し、同時に双方に、またはいずれか一方に通電される。なお、加熱部により乾燥対象物を加熱する方法としては、マイクロ波により直接加熱する方法、ヒータなどにより循環する空気を加熱したり、ドラム3の内壁を加熱したりして間接的に加熱する方法などがあり、特に限定するものではない。乾燥対象物の衣類などにボタンやファスナーなどの金属がついていてスパークが発生する可能性が高い場合には、マイクロ波照射部からドラム3内に照射するマイクロ波の出力を低減させ、または停止して、ヒータ17による乾燥に切り替える。
流入温度検知部18が、循環風路7内に設けられている。流入温度検知部18は、ドラム3に流入する空気の温度を検知する。流入温度検知部18は、例えばサーミスタ等によって構成される。
制御部20が筐体1内に備えられている。制御部20は、送風ファン16、ヒータ17、および後述するマイクロ波加熱部30等を制御する。制御部20は、また、駆動モータ6、給水弁12、排水弁10等を制御し、洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を逐次実行する。制御部20は、使用者による指示入力にしたがって、ドラム式洗濯乾燥機60の運転を制御する。
制御部20は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現される。ハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
次に乾燥空気の流れについて説明する。ドラム3内にマイクロ波が照射されると、乾燥対象物に含まれる水分が加熱されて蒸発する。送風ファン16が駆動されると、蒸発した水分によって多湿状態となった空気は、水槽2に設けられた排出口9を通って、循環風路7に流入する。循環風路7に流入した空気は、送風ファン16によって除湿部21およびヒータ17に向けて送られる。除湿部21を通過する空気は冷却されて除湿される。冷却された空気は、ヒータ17によって加熱される。
ヒータ17を通過した空気は、吹出口8を通過して、再びドラム3内に吹き出される。なお、洗濯機能を有しない衣類乾燥機においては、洗浄水を溜める水槽2、給水弁12、給水管13、排水弁10および排水管11は備えられていない。そして、回転するドラム3と循環風路7との接続は、フェルトなどのシール部材にドラム3が摺動するように構成されている。
次に、マイクロ波加熱部30について詳細に説明する。図2は、実施の形態1に係るマイクロ波加熱部30の構成を示す。
マイクロ波加熱部30は、マイクロ波照射部31と、導波管34と、マイクロ波照射口32と、マイクロ波制御部40と、反射部33と、受信部36とを有している。
マイクロ波照射部31は、マイクロ波を照射する。導波管34は、照射されたマイクロ波をドラム3内へ導く。マイクロ波照射口32は、導波管34の先端で水槽2内に設けられる。マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31から照射するマイクロ波の出力を調整する。反射部33は、マイクロ波照射部31とマイクロ波照射口32の間に設けられ、ドラム3から反射されたマイクロ波の一部又は全部を反射してドラム3内に照射する。
受信部36は、後述する電磁波シールドの内側に設けられ、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波の強度と、スパークにより生じた電磁波の強度とを含む電磁波を受信する。
本実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60では、ドラム3内にマイクロ波が照射されるので、ドラム式洗濯乾燥機60の外部に漏洩する電磁波の強度が、使用される地域において定められた基準値以下になるように構成する必要がある。そのため、本実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60は、マイクロ波照射口32から照射された電磁波の漏洩を抑えるための電磁波シールドを備える。
漏洩電磁波に関する規格として、例えば、周波数が2.45GHz帯の電磁波(マイクロ波)によって食品の加熱を行う定格高周波出力2kW以下の電子レンジおよびそれに付加装置をもつ電子レンジについて規定した日本工業規格「JIS C9250」がある。同規格の5.8には、「同規格の8.2.12に規定される漏れ電波の電力密度試験により測定された漏れ電波の電力密度が、(1)扉を閉めているときは、1mW/cm2以下であること、(2)発振管の発振停止装置が動作する直前の最大の位置まで扉を開いて固定したときは、5mW/cm2以下であること、(3)主たる発振停止装置以外の発振停止装置を拘束した状態で5mW/cm2以下であること」と規定されている。
また、電気用品安全法第八条第一項に規定された、経済産業省令で定める技術上の基準
を定める「電気用品の技術上の基準を定める省令」の解釈についての通達の別表第八の2(95)ト項にも、ほぼ同様の内容が規定されている。洗濯乾燥機についても、電子レンジと同様の基準が妥当すると考えられる。
を定める「電気用品の技術上の基準を定める省令」の解釈についての通達の別表第八の2(95)ト項にも、ほぼ同様の内容が規定されている。洗濯乾燥機についても、電子レンジと同様の基準が妥当すると考えられる。
また、各国の専門家による科学的根拠に基づいて作成された国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインを人体防護の暴露限度値として採用することがWHO(世界保健機関)により推奨されている。このガイドラインでは、曝露制限値が0.08W/kg(1mW/cm2)と規定されている。
国際電気標準会議(IEC)により制定された国際規格「IEC62233」およびそれに基づいて制定された日本工業規格「JIS 1912」には、家庭用電気機器および類似機器からの人体ばく露に関する電磁界の測定方法が規定されている。同規格に規定された測定方法において、電磁界を検知するセンサの信号に対して重みづけを行うことにより、曝露制限値に対する割合として電磁界が測定され、ICNIRPのガイドラインに規定された曝露制限値を超えていなければ、ICNIRPのガイドラインに適合すると判定される。電磁波シールドは、これらの規格に準拠するように構成される。
電子レンジでは、マイクロ波の照射中に大きな振動が発生することはないが、本実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60では、乾燥効率の向上のために乾燥中にドラム3を回転させると、ドラム3と水槽2が振動する。したがって、本実施の形態1のドラム式洗濯乾燥機60の電磁波シールドは、ドラム3と水槽2が振動しているときにマイクロ波を照射しても、隙間から漏洩するマイクロ波を抑えることが可能な構造を有する。詳細は後述する。
電磁波シールドは、マイクロ波を反射又は吸収することが可能な金属などの電磁波遮蔽材料を含む材料で形成される。電磁波シールドは、少なくとも、加熱室を形成する壁と、加熱対象物を加熱室に出し入れするための扉体とを含む。ここで、加熱室が有底円筒形状である場合は、加熱室を形成する壁は、円筒形の側壁と底面とを含む。図2では、電磁波シールドは、加熱室である水槽2と、扉体5で構成される。
水槽2、ドラム3、および扉体5は、図1において、ドラム式洗濯乾燥機60の前面位置にて、後方に向かって見た位置関係を示す。マイクロ波照射口32を設ける位置は、加熱室である水槽2にマイクロ波を照射できれば、図2と異なっても構わない。また。マイクロ波加熱部30、制御部20を設ける位置は、電磁波シールドの外側であれば、図2と異なっても構わない。また、ドラム3又は筐体1の一部或いは全部が、電磁波遮蔽材料を含む材料で電磁波シールドを形成してもよい。
また、電磁波シールドは、水槽2と扉体5との隙間から漏洩する電磁波を遮蔽又は減衰させ、抑制するために、チョーク部38を備えてもよい。チョーク部38は、水槽2と扉体5との接点に形成され、マイクロ波照射部31より照射されるマイクロ波の周波数帯に対して高いシールド効果を備える。チョーク部38は、電子レンジなどの技術分野において知られている任意のチョーク構造を採用可能である。
また、電磁波シールドは、チョーク構造の代わりに、マイクロ波照射部31より照射されるマイクロ波を反射することが可能な金属などの導電性材料や、誘電損失や磁気損失などによりマイクロ波を吸収し減衰することが可能な誘電体や磁性材料で形成されてもよい。
マイクロ波照射部31は、マグネトロンなどのマイクロ波発振器であり、マイクロ波加熱装置が使用可能な2.45GHz帯の周波数の電磁波を発振する。なお、ISM(In
dustry Science Medical)バンドとして割り当てられた2.45GHz帯に限られるものではなく、同様に割り当てられた915MHz帯などの周波数の電磁波でもよい。マイクロ波制御部40により任意の出力に調整されたマイクロ波がマイクロ波照射部31から照射される。照射されたマイクロ波は、導波管34およびマイクロ波照射口32を通じて、回転するドラム3内に照射され、衣類などの乾燥対象物に含有される水分を加熱する。
dustry Science Medical)バンドとして割り当てられた2.45GHz帯に限られるものではなく、同様に割り当てられた915MHz帯などの周波数の電磁波でもよい。マイクロ波制御部40により任意の出力に調整されたマイクロ波がマイクロ波照射部31から照射される。照射されたマイクロ波は、導波管34およびマイクロ波照射口32を通じて、回転するドラム3内に照射され、衣類などの乾燥対象物に含有される水分を加熱する。
ドラム3内に照射されたマイクロ波のうち、乾燥対象物に含有される水分により吸収されなかったマイクロ波の一部は、反射波として、ドラム3からマイクロ波照射口32を通じてマイクロ波照射部31に戻る。マイクロ波照射部31に戻ったマイクロ波は、熱に変換され排熱として処理される。
反射部33は、ドラム3から反射されてマイクロ波照射部31に戻る方向へ進む反射波の一部又は全部を反射して、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波と共に、再度、ドラム3内へ入射させる。これにより、エネルギーロスを低減し、乾燥時間を短縮することができる。
次に、マイクロ波制御部40について詳細に説明する。
図3は、実施の形態1に係るマイクロ波制御部40の構成を示す。マイクロ波制御部40は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
マイクロ波制御部40は、制御部20により制御される乾燥工程において、制御部20からの指示にしたがってマイクロ波加熱部30を制御する。マイクロ波制御部40は、乾燥工程において乾燥対象物に含有される水分を加熱したり、乾燥対象物に付着している菌を加熱殺菌したりするために、マイクロ波照射部31からドラム3内へマイクロ波を照射させる。マイクロ波制御部40は、スパーク検出部51、及び出力調整部52を備える。
受信部36は、ドラム3の内部で発生したスパークに起因する電磁波(以下、「スパーク電磁波」という)を受信する。受信部36は、マイクロ波の筐体1からの漏洩を抑えるためのシールド部を構成する部材間の接点または隙間の近傍に設けられる。受信部36は、スパーク電磁波を受信可能なアンテナなどであってもよい。受信部36は、ドラム3に対して乾燥対象物を出し入れするために筐体1に設けられた開口部19を開閉する扉体5の近傍に設けられてもよい。
スパーク電磁波は、マイクロ波照射部31により照射されるマイクロ波の周波数とは異なり、MHz帯からGHz帯の幅広い周波数、特に100MHz~1.5GHz付近の周波数を有する電磁波である。
スパーク検出部51は、後述するように、マイクロ波照射に伴う加熱室2内のスパーク電磁波を検出する。また、マイクロ波照射に伴わないスパーク電磁波および100MHz~1.5GHz付近の電磁波も検出する。以下、前者のマイクロ波照射に伴うスパーク電磁波の有無の検出情報を第1のスパーク検出情報とし、後者のマイクロ波照射に伴わないスパーク電磁波または電磁波の検出情報を第2のスパーク検出情報とする。
スパーク検出部51は、後述するように、受信部36にて受信した電磁波を遮断または
減衰させる周波数特性を有するフィルタ(帯域制限部)を備え、第2のスパーク検出情報に基づき、フィルタの有無および減衰量、遮断周波数帯を変更可能とする。
減衰させる周波数特性を有するフィルタ(帯域制限部)を備え、第2のスパーク検出情報に基づき、フィルタの有無および減衰量、遮断周波数帯を変更可能とする。
ドラム式洗濯乾燥機60は、ドラム式洗濯乾燥機60の外部から内部に侵入するノイズの電磁波を遮断または減衰するための遮断部を備えてもよい(図示しない)。これにより、スパークの検出精度を高めることができる。遮断部は、筐体1を含んで構成されてもよい。筐体1は、電磁波を反射または吸収することが可能な金属などの導電性材料を含んでもよい。例えば、筐体1は、全体が導電性材料などの電磁波遮蔽材料で形成されてもよい。筐体1は、樹脂などの材料で形成され、内表面または外表面に導電性材料のメッキ層が設けられてもよい。筐体1は、樹脂などの材料で形成され、内表面、外表面、または内部に電磁波遮蔽材料の層が設けられてもよい。
この場合、受信部36は、筐体1とドラム3との間の空間に設けられる。遮断部は、筐体1に代えて、または加えて、電磁波を遮断または減衰するための構成を含んでもよい。ドラム式洗濯乾燥機60の外部から侵入するノイズは、例えば、スパーク電磁波よりも周波数が低い場合、遮断部は、スパーク電磁波を通過させ外部から侵入するノイズを遮断するハイパスフィルタなどであってもよい。また、ドラム式洗濯乾燥機60の外部から侵入するノイズがスパーク電磁波よりも周波数が高い場合、遮断部は、スパーク電磁波を通過させ外部から侵入するノイズを遮断するローパスフィルタや、ローパスフィルタとハイパスフィルタとの組み合わせであるバンドパスフィルタなどであってもよい。
このように、遮断部を構成することにより、ドラム式洗濯乾燥機60の外部からのノイズ抑制効果は期待できる。しかしながら、携帯電話ネットワークで使用される周波数の電磁波は複数存在し、かつ場所により電磁波の強度が異なる。
例えば、4G(Generation)バンドにおいて、携帯電話ネットワークで使用される主な周波数を挙げる。
700MHz帯において、703MHz~748MHzおよび758MHz~803MHzが使用されている。
また、800MHz帯において、814MHz~849MHzおよび859MHz~894MHzが使用されている。また、他の事業者によっては、830MHz~845MHzおよび875MHz~890MHz、または815MHz~830MHzおよび860MHz~875MHzが使用されている。
また、900MHz帯において、880MHz~916MHzおよび925MHz~960MHzが使用されている。
また、1.5GHz帯において、1447.9MHz~1462MHZおよび1495.9MHz~1510.9MHzが使用されている。また、他の事業者によっては、1427.9MHz~1447.9MHzおよび1475.9MHz~1495.9MHzが使用されている。
また、1.7GHz帯において、1710MHz~1785MHzおよび1805MHz~1880MHzが使用されている。
また、2GHz帯において、1920MHz~1980MHzおよび2110MHz~2170MHzが使用されている。
また、2.5GHz帯において、2496MHz~2690MHzおよび2469MHz~2690MHzが使用されている。
また、3.5GHz帯において、3400MHz~3600MHz、3400MHz~3600MHzが使用されている。
ここで、携帯電話ネットワークで使用される周波数と、スパークにより生じる電磁波の周波数の関係について、詳しく説明する。
図4は、携帯電話ネットワークで使用される周波数の電磁波と強度の関係の一例を説明するグラフである。横軸に電磁波の周波数を、縦軸に電磁波の強度を示す。
上述した4Gバンドの各周波数が同等レベルの強度で存在しており、マイクロ波によって発生するスパークにより生じる電磁波の周波数(特に100MHz~1.5GHz)に近い周波数帯が複数存在することがわかる。
図5は、携帯電話ネットワークで使用される周波数を含む全てのノイズとなる電磁波を遮断した環境である電磁波シールド内において、マイクロ波によって発生するスパークにより生じる電磁波を測定した結果の一例である。
具体的には、衣類にボタンやファスナーなどの金属がついている場合を想定して加熱室2内に金属片を収容し、マイクロ波照射部31から加熱室2内にマイクロ波を照射してスパークが発生した際に、受信部36で受信した電磁波の周波数と強度の関係を説明するグラフである。横軸に電磁波の周波数を、縦軸に電磁波の強度を示す。
受信部36で受信される電磁波には、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波と、照射されたマイクロ波によって発生するスパークにより生じる電磁波の両方が含まれる。ここでは、マイクロ波照射部31から照射されるマイクロ波の周波数は2.45GHz帯である。
受信部36は、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波を遮断もしくは減衰させる周波数特性を有するフィルタを備えている。このフィルタは、例えば、ハードウエアによって構成されるローパスフィルタである。これによって、受信部36で受信して出力される電磁波のうち、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波の周波数帯の電磁波強度は低減される。そのため、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波の周波数帯においては、他の周波数帯の電磁波と比較して、電磁波の強度のピークは検出されない。また、スパークにより生じた電磁波は、他の周波数の電磁波と比較して特に1GHz付近に、電磁波の強度のピークが検出される。
上記のように、スパークにより生じる電磁波の周波数は、100MHz~1.5GHz付近であり、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波と異なる周波数の電磁波を受信して検出することにより、マイクロ波照射部からマイクロ波が照射されている状態において、スパークの発生を検出することが可能になる。
そのため、スパーク検出部51は、受信部36により受信される電磁波の周波数を分析して、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波とは異なる周波数の電磁波を、スパーク電磁波として検出することによりスパークの発生を検出する。
また、受信部36は、マイクロ波照射部31から照射されたマイクロ波を遮断もしくは減衰させる周波数特性を有するフィルタ(ローパスフィルタ、バンドストップフィルタ、
または、ハイパスフィルタ)等を用いて、スパークから生じた電磁波のみを受信することにより、スパーク検出部51はスパーク電磁波を検出してもよい。また、上述の周波数分析とフィルタを併用してもよい。
または、ハイパスフィルタ)等を用いて、スパークから生じた電磁波のみを受信することにより、スパーク検出部51はスパーク電磁波を検出してもよい。また、上述の周波数分析とフィルタを併用してもよい。
ただし、図4からわかるように、スパークにより生じる電磁波の周波数は、携帯電話ネットワークの4Gバンドの各々の周波数と近く、それら周波数を考慮するフィルタは困難なものとなる。
そのため、スパーク検出部51は、後述するように、1つ以上のフィルタを備える。複数のフィルタである場合、それらのフィルタはそれぞれ特性の異なる周波数に対応するものとし、それぞれのフィルタはローパスフィルタやハイパスフィルタ、ローパスフィルタとハイパスフィルタとの組み合わせであるバンドパスフィルタなどであってもよい。
また、異なる周波数を通過させるバンドパスフィルタを組み合わせる構成でもよい。先に記述したとおり、スパークにより生じる電磁波は、特に100MHz~1.5GHz付近の周波数(数百MHz)を有する電磁波である。それに対し、携帯電話ネットワークで使用される電磁波は、幅の狭い周波数であることがわかっており、その幅は概ね数十MHzである。そのため、スパークにより生じる電磁波の周波数帯を少なくとも2つ以上に分割し、その分割した各々の周波数を通過させるバンドパスフィルタを並列回路となるよう構成する。その2つ以上のバンドパスフィルタにて所定値以上の電磁波を検出することで、携帯電話ネットワークの周波数を誤検出することなく、スパーク電磁波を検出可能となる。
なお、受信部36は、マイクロ波の筐体1からの漏洩を抑えるためのシールド部を構成する部材間の接点または隙間の近傍に設けられてもよい。これにより、ドラム3の内部で発生したスパークを迅速かつ高精度で検出することができる。
また、受信部36は、扉体5の近傍に設けられてもよい。これにより、ドラム3の内部で発生したスパークを迅速かつ高精度で検出することができる。
また、複数の受信部36が複数の位置に設けられてもよい。スパークの発生個所は、衣類に付属する金属の位置や、乾燥運転時のタンブリングなどによる衣類の動きなどによって、ランダムに変化しうる。受信部36を複数個所に設けることにより、スパーク電磁波の強度が強い箇所でスパーク電磁波を検出できる確率を高めることができるので、スパークの検出精度を向上させることができる。
受信部36がアンテナである場合、複数の受信部36で受信したスパーク電磁波を受信回路内で合成させて受信強度を強めることにより、検出精度を更に向上させてもよい。
受信部36は、ドラム3の下側の近傍に設けられてもよい。乾燥運転時のタンブリング中であっても、重力の影響により、乾燥対象物は概ね回転するドラム3内の下部で撹拌されるためドラム3内の下部に存在する割合が高い。
例えば、スパークは衣類に付属する金属や衣類のポケットなどに混入した異物などから発生する。とくに、タンブリングにより落下した衣類に付属する金属が金属製のドラム3の内面に接する際にスパークが発生しやすい。以上から、ドラム3内の下側の近傍でスパークの発生する確率が高い。したがって、受信部36をドラム3の下側の近傍に設けることにより、発生したスパーク電磁波が拡散により減衰する前に検出することができるので、スパークの検出精度を向上させることができる。
また、受信部36は、ドラム3の下方に設けられてもよい。受信部36は、ドラム式洗濯乾燥機60において推奨される量の乾燥対象物がドラム3に収容されたときに乾燥対象物が占める部分、例えばドラム3の高さ方向の中央より下側の部分の近傍に設けられてもよい。
次に、スパーク検出部51について詳細に説明する。
図6は実施の形態1に係るスパーク検出部51の回路構成図である。
スパーク検出部51は、アナログスイッチ回路100と、フィルタ回路101と、ダイオード102と、コンパレータ回路103と、ラッチ回路104と、を備える。
アナログスイッチ回路100は、後述するように、マイクロ波照射部31がマイクロ波を出力していない状態におけるスパーク検出部51の出力結果に基づき、フィルタ回路101と接続するか否かを切り替える。
これにより、スパーク検出部51は、フィルタ回路101を経由する回路(フィルタ有効状態)と、フィルタ回路101を経由しない回路(フィルタ無効状態)とを選択して動作させることができる。
アナログスイッチ回路100の切り替え制御については、スパーク検出部51の出力結果をマイクロ波制御部40に入力し、マイクロ波制御部40が判断してアナログスイッチ回路100を制御する。あるいは、スパーク検出部51内部で実行してもよい。
[1-2.動作]
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機60について、以下その動作、作用を説明する。
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機60について、以下その動作、作用を説明する。
使用者が扉体5を開き、乾燥対象物をドラム3に収容して、乾燥の開始を指示すると、制御部20は、乾燥運転を開始する。制御部20は、駆動モータ6を駆動してドラム3を回転させる。なお、図示しない空気循環装置を動作させてもよい。
制御部20は、乾燥運転において、マイクロ波加熱部30に指令を送り、マイクロ波制御部40がマイクロ波照射部31を制御して、マイクロ波を発生させる。マイクロ波は、導波管34およびマイクロ波照射口32を介してドラム3内に照射される。
これにより、ドラム3内の乾燥対象物に含まれる水分が加熱されて蒸発する。制御部20は、所定の時間が経過すると、駆動モータ6の駆動と、マイクロ波照射部31からのマイクロ波の照射を停止し、乾燥運転を終了する。制御部20は、乾燥対象物に含まれる水分の量を推定し、水分の量が所定量未満となったときに乾燥運転を終了してもよい。
マイクロ波制御部40は、マイクロ波の照射中に受信部36を介してスパーク検出部51によりスパーク電磁波を検出する。マイクロ波制御部40は、スパーク電磁波を検出すると、マイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を低下または停止させる。このとき、マイクロ波制御部40は、スパーク電磁波を検知したことを制御部20に通知し、制御部20は、表示部(図示しない)に金属等が付属する乾燥対象物をドラム3から取り出すよう表示して、使用者に指示してもよい。
図7は、実施の形態1に係るマイクロ波加熱部の動作フローチャートである。図8および図9は、スパーク検出部51の回路のタイミングチャートである。
はじめに、制御部20は、マイクロ波加熱部30の電源をオンして起動し、マイクロ波を出力していない待機状態とする(ステップS1)。
まず、スパーク検出部51はアナログスイッチ回路100により、フィルタ回路101を選択しない状態とする。すなわち、フィルタ回路101を無効とする(ステップS2)。
次に、スパーク検出部51によりスパーク検出の有無を判断する。すなわち、マイクロ波照射部31がマイクロ波を出力していない状態におけるスパーク検出部51の出力結果(第2のスパーク検出情報)を得る(ステップS3)。
ステップS3において、スパーク検出がない場合は、スパーク検出部51は、アナログスイッチ回路100によりフィルタ無効の設定を維持したまま、マイクロ波制御部40は、出力調整部52およびマイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を開始する(ステップS4)。
ステップS3において、スパーク検出がある場合は、スパーク検出部51は、アナログスイッチ回路100によりフィルタ回路101を選択する。すなわち、フィルタ回路101を有効の設定に変更する(ステップS5)。
すなわち、図8に示すように、受信部36で受信された電磁波の信号は、アナログスイッチ回路100に入力される。その信号はさらにダイオード102を経由してコンパレータ回路103に入力され、基準電位と比較された結果がラッチ回路104に出力される。
ラッチ回路104は、コンパレータ回路103の出力に応じた信号(第2のスパーク検出情報)を出力する。マイクロ波制御部40は、その出力結果に応じて、アナログスイッチ回路100を切り替えてフィルタ回路101を有効または無効状態とする。
そして、マイクロ波制御部40は、出力調整部52およびマイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を開始する(ステップS4)。
マイクロ波制御部40は、マイクロ波出力を制御し乾燥対象物を乾燥させながら、スパーク検出部51によりスパーク検出の有無を判断する。すなわち、マイクロ波照射部31がマイクロ波を出力している状態におけるスパーク検出部51の出力結果(第1のスパーク検出情報)を得る(ステップS6)。
ステップS6において、スパーク検出がない場合は、マイクロ波制御部40は、出力調整部52およびマイクロ波照射部31を制御して、マイクロ波出力の制御を継続し(ステップS7)、所定時間経過等で乾燥運転を終了し(ステップS8)、速やかにマイクロ波出力を停止する(ステップS9)。
ステップS6において、スパーク検出がある場合は、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31にてマイクロ波の出力を停止する(ステップS9)。例えば、マイクロ波加熱装置の加熱対象(乾燥対象)である衣類等にボタンやファスナーなどの金属がついていると、マイクロ波によってスパークが生じる可能性がある。
すなわち、図9に示すように、受信部36で受信された電磁波の信号は、アナログスイッチ回路100に入力される。その信号はさらにダイオード102を経由してコンパレータ回路103に入力され、基準電位と比較された結果がラッチ回路104に出力される。
ラッチ回路104は、コンパレータ回路103出力に応じた信号(第1のスパーク検出情報)を出力する。マイクロ波制御部40は、その出力結果に応じて、マイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を停止する。
ラッチ回路104は、コンパレータ回路103出力に応じた信号(第1のスパーク検出情報)を出力する。マイクロ波制御部40は、その出力結果に応じて、マイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を停止する。
なお、ステップS9において、マイクロ波制御部40は、出力調整部52を制御してスパークが発生しないレベルまでマイクロ波出力を低下させて乾燥運転を継続してもよい。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ドラム式洗濯乾燥機60は、筐体1と、筐体1の内部に設けられ、加熱対象物を収容する加熱室2と、加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部31と、マイクロ波照射部31を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部40と、マイクロ波照射部31からのマイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部36と、受信部36にて受信した電磁波において、マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部51と、を備える。スパーク検出部51は、受信部36にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有するフィルタ回路101(帯域制限部)を備え、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31によるマイクロ波出力と、スパーク検出部51によるスパーク検出結果に応じて、フィルタ回路101を動作させるように構成される。
以上のように、本実施の形態において、ドラム式洗濯乾燥機60は、筐体1と、筐体1の内部に設けられ、加熱対象物を収容する加熱室2と、加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部31と、マイクロ波照射部31を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部40と、マイクロ波照射部31からのマイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部36と、受信部36にて受信した電磁波において、マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部51と、を備える。スパーク検出部51は、受信部36にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有するフィルタ回路101(帯域制限部)を備え、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31によるマイクロ波出力と、スパーク検出部51によるスパーク検出結果に応じて、フィルタ回路101を動作させるように構成される。
これにより、マイクロ波制御部40は、フィルタ回路101を動作させ、マイクロ波によるスパーク発生の検出を向上させることができる。
また、本実施の形態において、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31からのマイクロ波の発生停止時において、スパーク検出部51によるスパーク検出結果が所定値以上であるとき、フィルタ回路101を有効とするように構成される。
これによって、マイクロ波制御部40は、フィルタ回路101を有効とし、マイクロ波によるスパーク発生の検出を向上させることができる。
また、本実施の形態において、フィルタ回路101は、受信した電磁波を遮断する周波数帯域を狭くする、および電磁波を減衰させる、のうち少なくともいずれか1つによって帯域を制限するように構成される。
これによって、フィルタ回路101は、スパーク検出の帯域を制限し、マイクロ波によるスパーク発生の検出を向上させることができる。
また、本実施の形態において、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31からのマイクロ波を発生時において、スパーク検出部51によるスパーク検出結果が所定値以上であるとき、マイクロ波照射部31によるマイクロ波の発生を停止させるように構成される。
これによって、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31によるマイクロ波の発生を停止させ、マイクロ波加熱装置60の安全性を高めることができる。
また、本実施の形態において、フィルタ回路101は、携帯電話ネットワークで利用される周波数帯域を遮断または減衰させるように構成される。
これによって、フィルタ回路101は、マイクロ波によるスパーク発生の検出を向上させることができる。
(実施の形態2)
以下、図10~図12を用いて、実施の形態2を説明する。
以下、図10~図12を用いて、実施の形態2を説明する。
[2-1.構成]
実施の形態2では、スパーク検出部は、特性の異なる複数のフィルタを備えて切り替える。実施の形態1と同じ構成および動作は、実施の形態1と同じ番号を付与し、詳細な説明を省く。
実施の形態2では、スパーク検出部は、特性の異なる複数のフィルタを備えて切り替える。実施の形態1と同じ構成および動作は、実施の形態1と同じ番号を付与し、詳細な説明を省く。
図10は実施の形態2に係わるスパーク検出部51aの回路構成図である。
スパーク検出部51aは、アナログスイッチ回路100と、フィルタ回路105(HPF2)と、フィルタ回路106(HPF1)と、ダイオード102と、コンパレータ回路103と、ラッチ回路104と、を備える。
アナログスイッチ回路100は、後述するように、マイクロ波照射部31がマイクロ波を出力していない状態におけるスパーク検出部51aの出力結果に基づき、フィルタ回路105と接続するかフィルタ回路106と接続するかを切り替える。
これにより、スパーク検出部51aは、フィルタ回路106を経由するHPF1フィルタの有効状態と、フィルタ回路105を経由するHPF2フィルタの有効状態を選択動作可能である。なお、HPF1およびHPF2はハイパスフィルタであり、遮断周波数はHPF1>HPF2である。
[2-2.動作]
図11は、実施の形態2に係るマイクロ波加熱部の動作フローチャートである。図12は、スパーク検出部51aの回路のタイミングチャートである。
図11は、実施の形態2に係るマイクロ波加熱部の動作フローチャートである。図12は、スパーク検出部51aの回路のタイミングチャートである。
はじめに、制御部20によりマイクロ波加熱部30の制御電源をオンして起動し、マイクロ波を出力していない待機状態とする(ステップS1)。
まず、スパーク検出部51aはアナログスイッチ回路100により、フィルタ回路105(HPF2)を選択する。すなわち、遮断周波数の低いフィルタを設定する(ステップS2a)。
次に、スパーク検出部51aによりスパーク検出の有無を判断する。すなわち、マイクロ波照射部31がマイクロ波を出力していない状態におけるスパーク検出部51aの出力結果(第2のスパーク検出情報)を得る(ステップS3)。
ステップS3において、スパーク検出がない場合は、スパーク検出部51aは、アナログスイッチ回路100によりフィルタ回路105(HPF2)の設定を維持したまま、マイクロ波制御部40は、出力調整部52およびマイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を開始する(ステップS4)。
ステップS3において、スパーク検出がある場合は、スパーク検出部51aは、アナログスイッチ回路100によりフィルタ回路105(HPF2)からフィルタ回路106(HPF1)に変更する(ステップS5a)。
すなわち、図12に示すように、受信部36で受信された電磁波の信号は、アナログスイッチ回路100に入力される。その信号はさらにダイオード102を経由してコンパレータ回路103に入力され、基準電位と比較された結果がラッチ回路104に出力される
。
。
ラッチ回路104は、コンパレータ回路103の出力に応じた信号(第2のスパーク検出情報)を出力する。マイクロ波制御部40は、その出力結果に応じて、アナログスイッチ回路100を切り替えてフィルタ回路をHPF2からHPF1に変更する。
そして、マイクロ波制御部40は、出力調整部52およびマイクロ波照射部31を制御してマイクロ波の出力を開始する(ステップS4)。
ステップS5以下の動作については、実施の形態1と同じであるので説明を省く。
なお、図10では、スパーク検出部51aが備えるフィルタ回路を2つとしたが、3つ以上のフィルタ回路を備えてもよい。また、スパーク検出部51aは、ステップS5aにてフィルタ回路をHPF1に切り替えた後、再びステップS3を行ってスパーク検出を行うようにしてもよい。その場合、マイクロ波制御部40は、フィルタHPF1に切り替えた後に再びスパーク検出が存在する場合は、3つめのフィルタ回路に切り替えてスパーク検出の存在しないフィルタを選択するようにしてもよい。
すなわち、スパーク検出部51aが選択動作させるフィルタの数は2つ以上でもよく、その場合、マイクロ波制御部40が各フィルタを個別かつ順次切り替えることにより、スパーク検出する周波数を判断し、その判断結果に基づき、スパークの周波数の電磁波強度を低減させるように、少なくとも1つ以上のフィルタを動作させる。マイクロ波制御部40は、複数のフィルタを組合せすることも可能である。
例えば、スパーク検出部51aは、少なくとも2つ以上のフィルタを備え、かつ個別にかつ順次機能させることで、第2のスパーク検出情報の周波数(携帯電話ネットワークなどで使用される周波数)を特定することができる。前述したとおり、携帯電話ネットワークの電波状態は、地域や屋内外などの環境に大きく依存するため、ドラム式洗濯乾燥機60が設置された場所におけるノイズ周波数を特定し、その特定した周波数のみに機能するフィルタ構成にすることにより、高精度なスパーク検出技術が可能となる。
[2-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ドラム式洗濯乾燥機60は、筐体1と、筐体1の内部に設けられ、加熱対象物を収容する加熱室2と、加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部31と、マイクロ波照射部31を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部40と、マイクロ波照射部31からのマイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部36と、受信部36にて受信した電磁波において、マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部51aと、を備える。スパーク検出部51aは、受信部36にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有するフィルタ回路105(第1の帯域制限部)およびフィルタ回路106(第2の帯域制限部)を備え、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31によるマイクロ波出力と、スパーク検出部51aによるスパーク検出結果に応じて、フィルタ回路105およびフィルタ回路106を動作させるように構成される。
以上のように、本実施の形態において、ドラム式洗濯乾燥機60は、筐体1と、筐体1の内部に設けられ、加熱対象物を収容する加熱室2と、加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部31と、マイクロ波照射部31を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部40と、マイクロ波照射部31からのマイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部36と、受信部36にて受信した電磁波において、マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部51aと、を備える。スパーク検出部51aは、受信部36にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有するフィルタ回路105(第1の帯域制限部)およびフィルタ回路106(第2の帯域制限部)を備え、マイクロ波制御部40は、マイクロ波照射部31によるマイクロ波出力と、スパーク検出部51aによるスパーク検出結果に応じて、フィルタ回路105およびフィルタ回路106を動作させるように構成される。
これにより、マイクロ波制御部40は、フィルタ回路105およびフィルタ回路106を動作させ、マイクロ波によるスパーク発生の検出を向上させることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略など
を行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1、2で説明した各構成要素を組合せて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略など
を行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1、2で説明した各構成要素を組合せて、新たな実施の形態とすることも可能である。
なお、上記の実施の形態は、本開示における技術を例示するものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
また、以上の実施の形態で説明した構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示は、乾燥機や電子レンジなど加熱対象物をマイクロ波によって加熱するマイクロ波加熱装置に利用可能である。
1 筐体
2 水槽(加熱室)
2a 水槽前部
2b 水槽後部
2c 水槽開口部
3 ドラム
3a ドラム前部
3b ドラム後部
3c ドラム開口部
4 ダンパ
5 扉体
6 駆動モータ
7 循環風路
8 吹出口
9 排出口
10 排水弁
11 排水管
12 給水弁
13 給水管
16 送風ファン
17 ヒータ
18 流入温度検知部
19 開口部
20 制御部
21 除湿部
22 リントフィルタ
23 水封パッキン
30 マイクロ波加熱部
31 マイクロ波照射部
32 マイクロ波照射口
33 反射部
34 導波管
36 受信部
38 チョーク部
40 マイクロ波制御部
51、51a スパーク検出部
52 出力調整部
60 ドラム式洗濯乾燥機(マイクロ波加熱装置)
100 アナログスイッチ回路
101、105、106 フィルタ回路(帯域制限部)
102 ダイオード
103 コンパレータ回路
104 ラッチ回路
2 水槽(加熱室)
2a 水槽前部
2b 水槽後部
2c 水槽開口部
3 ドラム
3a ドラム前部
3b ドラム後部
3c ドラム開口部
4 ダンパ
5 扉体
6 駆動モータ
7 循環風路
8 吹出口
9 排出口
10 排水弁
11 排水管
12 給水弁
13 給水管
16 送風ファン
17 ヒータ
18 流入温度検知部
19 開口部
20 制御部
21 除湿部
22 リントフィルタ
23 水封パッキン
30 マイクロ波加熱部
31 マイクロ波照射部
32 マイクロ波照射口
33 反射部
34 導波管
36 受信部
38 チョーク部
40 マイクロ波制御部
51、51a スパーク検出部
52 出力調整部
60 ドラム式洗濯乾燥機(マイクロ波加熱装置)
100 アナログスイッチ回路
101、105、106 フィルタ回路(帯域制限部)
102 ダイオード
103 コンパレータ回路
104 ラッチ回路
Claims (5)
- 筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、加熱対象物を収容する加熱室と、
前記加熱対象物を加熱させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ波照射部と、
前記マイクロ波照射部を駆動しマイクロ波出力を制御するマイクロ波制御部と、
前記マイクロ波照射部からの前記マイクロ波にともなうスパークを含む電磁波を受信する受信部と、
前記受信部にて受信した電磁波において、前記マイクロ波にともなうスパークの有無を検出するスパーク検出部と、を備え、
前記スパーク検出部は、前記受信部にて受信した電磁波を遮断または減衰させる周波数特性を有する帯域制限部を備え、
前記マイクロ波制御部は、前記マイクロ波照射部によるマイクロ波出力と、前記スパーク検出部によるスパーク検出結果に応じて、前記帯域制限部を動作させるように構成された、マイクロ波加熱装置。 - 前記マイクロ波制御部は、前記マイクロ波照射部からのマイクロ波の発生停止時において、前記スパーク検出部によるスパーク検出結果が所定値以上であるとき、前記帯域制限部を有効とするように構成された、請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
- 前記帯域制限部は、受信した前記電磁波を遮断する周波数帯域を狭くする、および前記電磁波を減衰させる、のうち少なくともいずれか1つによって帯域を制限するように構成された、請求項1または2に記載のマイクロ波加熱装置。
- 前記マイクロ波制御部は、前記マイクロ波照射部からのマイクロ波を発生時において、前記スパーク検出部によるスパーク検出結果が所定値以上であるとき、前記マイクロ波照射部によるマイクロ波の発生を停止させるように構成された、請求項1~3のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱装置。
- 前記帯域制限部は、携帯電話ネットワークで利用される周波数帯域を遮断または減衰させるように構成された、請求項1~4のいずれか1項に記載のマイクロ波加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022017589A JP2023115413A (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | マイクロ波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022017589A JP2023115413A (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | マイクロ波加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023115413A true JP2023115413A (ja) | 2023-08-21 |
Family
ID=87576381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022017589A Pending JP2023115413A (ja) | 2022-02-08 | 2022-02-08 | マイクロ波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023115413A (ja) |
-
2022
- 2022-02-08 JP JP2022017589A patent/JP2023115413A/ja active Pending
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RD01 | Notification of change of attorney |
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