JP2023114536A - 回転電機 - Google Patents

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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

【課題】鉄心の軸方向端部でのフレーム内筒部の内径側への倒れこみを軽減し、フレーム端部に構成されたフランジ部の傾きを抑制できる回転電機を得ることを目的とする。【解決手段】本願に係る回転電機は、回転子、回転子の外周を包囲して配置された円筒状の固定子、固定子の外周側に配置され軸方向中央部から軸方向端部に向かって内径が徐々に大きくなる固定子支持部と、軸方向の一方の端部に設けられ径方向外側に延伸したフランジ部と、固定子の軸方向の一方の端部にまたがって形成された厚肉部と、を有するフレーム、フレームを外周から支持しフランジ部と結合してフレームを固定するケース、を備えたものである。【選択図】図1

Description

本願は、回転電機に関するものである。
電動機、発電機、電動発電機を包含する回転電機の構造として、固定子をフレームの内部に圧入、焼嵌めなどの方法で一体化する方法が取られる場合がある。このようにして固定子と一体化したフレームを、回転電機のケースにねじ止めして固定することができる。回転電機のケースの形状のバリエーションによらず固定子とフレームを標準化することができるので、効率的に回転電機を製造することができる。さらに、回転電機のケースとフレームの間の空間に冷却材の流路を設けることもできる。
回転電機の固定子をフレームへ固定する際に、回転子が回転するときのトルク反力によって位置ずれを生じることを防ぐ必要がある。また、車両に搭載される場合は、車両運転時に加わる加速度、振動に耐える必要がある。そして、車両の衝突による衝撃に対して脱落を防止する必要がある。これらのために、固定子は適切な締め代を有しながら、フレームに圧入される。
固定子のフレームへの固定に際し、固定子を取り囲むフレームからの圧縮応力が固定子鉄心に加わり、鉄心の変形に繋がる。鉄心に使用される軸方向に積層された電磁鋼板が変形することで磁気抵抗が悪化し損失が発生する。さらに鉄心の軸方向の両端面では大きく面外変形する恐れがある。
フレームからの圧縮応力による、固定子鉄心の変形を軽減するために、フレームの内径を変化させることが提案されている。フレームの軸方向中央部では、フレーム内径を小さくすることで鉄心の締め代を大きく維持し、軸方向の両端面ではフレーム内径を大きくすることで鉄心の締め代を小さくする。そうすることによって、鉄心の軸方向端面に発生する圧縮応力を軽減し、電磁鋼板の変形を緩和する技術が公開されている(例えば特許文献1)。
特開2021-158875号公報
固定子を固定するフレームは固定子の鉄心に巻回されたコイルを保護する目的から、固定子の軸長、コイルを巻回す鉄心の軸長よりも軸方向に長く構成されている。特許文献1に記載された回転電機では、フレームによる鉄心の軸方向中央部の締め代に比べ、軸方向端部の締め代が小さい。このため軸方向端部での鉄心に加わる圧縮応力が軽減され、電磁鋼板の変形が緩和され損失の悪化を防ぐことができる。
しかし、フレームの軸方向の長さが鉄心の軸長よりも長いため、鉄心の軸方向端部でフレーム内筒部の内径側への倒れこみが発生する。フレーム内筒部が内径側へ倒れることにより、フレーム端部に構成されたフランジ部も傾くこととなる。フレーム端部に構成されたフランジ部は、回転電機の筐体であるケースへの固定のために設けられており、フランジ部はねじ締めによりケースに固定される。このフランジ部が傾くことによって、ケースの取付面との間にすきまが生じる。このすきまによりフランジ部をケースに固定するねじの締付不足、ねじの緩みといった不具合が発生する可能性がある。
本願は、上記のような問題を解決するためになされたもので、鉄心の軸方向端部でのフレーム内筒部の内径側への倒れこみを軽減し、フレーム端部に構成されたフランジ部の傾きを抑制できる回転電機を得ることを目的とする。フランジ部の傾きを抑制して、フレームとケースの固定のすきまの発生、固定するねじの緩みを防止することができる。
本願に係る回転電機は、
回転子、
回転子の外周を包囲して配置された円筒状の固定子、
固定子の外周側に配置され軸方向中央部から軸方向端部に向かって内径が徐々に大きくなる固定子支持部と、軸方向の一方の端部に設けられ径方向外側に延伸したフランジ部と、固定子の軸方向の一方の端部にまたがって形成された厚肉部と、を有するフレーム、
フレームを外周から支持しフランジ部と結合してフレームを固定するケース、を備えたものである。
本願に係る回転電機によれば、鉄心の軸方向端部でのフレーム内筒部の内径側への倒れこみを軽減し、フレーム端部に構成されたフランジ部の傾きを抑制できる回転電機を得ることができる。これによってフランジ部の傾きを抑制して、フレームとケースの固定のすきまの発生、固定するねじの緩みを防止することができ、回転電機の信頼性の向上を図ることができる。
実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子を固定したフレームの断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子の固定前のフレームの断面図である。 第一の比較例に係る回転電機の固定子の固定後のフレームの断面図である。 第二の比較例に係る回転電機の固定子の固定後のフレームの断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子の固定後のフレームの断面図である。 実施の形態2に係る回転電機の固定子の固定前のフレームの断面図である。
以下、本願の実施の形態について図面を参照して説明する。
1.実施の形態1
<回転電機の構成>
図1は、実施の形態1に係る回転電機50の断面図である。図1には、回転電機50の基本的な構成を示す。回転電機50は回転子1と固定子2を備える。回転子1のシャフト7は、回転電機50の筐体を構成するケース3、および蓋4に配置されたベアリング5によって保持される。ベアリング5は、ケース3、および蓋4の軸心位置に位置決めされ、回転子1は固定子2に対向して回転可能に保持される。回転子1の鉄心内部には複数の永久磁石が周方向に所定の間隔をもって埋設されている。回転子1の中心に固定されたシャフト7によって、回転トルクが外部に取り出され、または外部から回転トルクが回転子1に加えられる。
なお、回転子1は、このような永久磁石式回転子に限定されず、巻線型回転子などを用いてもよい。絶縁しない回転子導体を回転子鉄心のスロットに収容して、両側を短絡環で短絡した、いわゆるかご型回転子を用いてもよい。また、固定子巻線を回転子鉄心に形成したスロットを有する巻線型回転子を用いてもよい。
<固定子の構成>
図2は、実施の形態1に係る回転電機50の固定子2を固定したフレーム12の断面図である。固定子2は鉄心10、絶縁部材およびコイル11を備える。鉄心10は軸方向に積層された分割積層鉄心が、周方向に複数組み合わされている。分割積層鉄心には電磁鋼板が使用される。
電磁鋼板は周方向に他の分割積層鉄心と組み合わせることで円環状となるヨーク部を構成する。そして、電磁鋼板はヨーク部より周方向の幅が狭く回転子方向に突出したティースを構成する。分割積層鉄心は電磁鋼板が軸方向に積層し溶接、カシメなどで一体化されている。なお。鉄心10はこのような複数個の分割積層鉄心を環状に組み合わせた分割鉄心であっても、円周方向に一体となった一体鉄心であってもよい。
鉄心のティースにはコイル11が巻回される。コイル11の巻回は分割積層鉄心の一つのティースのみにコイル11が巻回される集中巻であっても、環状に組み合わされた複数のティース間に渡りコイル11が巻回される分布巻きであってもよい。
コイル11には絶縁性の被覆の付いた導体線を用いる。導体線は銅線、アルミ線であってもよい。コイル11は絶縁性の被覆により鉄心10と絶縁されている。鉄心10とコイル11間にはコイル11の被覆に生じるピンポールなどによる絶縁破壊を防ぐため、紙、樹脂などの絶縁材を介在させることで絶縁が確保されている。
鉄心10とフレーム12との組立ては圧入、焼嵌めなどの手法によって実施する。フレーム12はコイル11、鉄心10の軸方向長さより長く構成することで、コイル11の被覆が傷などで剥がれて絶縁が破損することを防止している。フレーム12の軸方向の一方の端部には、フレーム12をケース3に固定するためのフランジ部13が構成されている。フランジ部13は、ねじ留めなどで回転電機50の筐体であるケース3に固定される
回転電機50は固定子2のコイル11に外部から電力を供給することで磁力が発生する。コイル11に供給する電力の位相を時間的に変化させることで固定子2に発生する磁力と回転子1に埋め込まれた磁石との間に吸着、反発が連続して発生する。これによって回転子1が回転し、回転子1に固定されたシャフト7に回転トルクを伝える。
<冷却媒体用流路>
固定子2は電力供給によりコイル抵抗などによって発熱する。固定子2が高温になることで磁力が減衰し、損失となるため冷却する必要がある。図1の例ではフレーム12とケース3の間に冷却媒体用流路6を構成し、冷却材を循環させることでフレーム12を冷却する。冷却されたフレーム12に固定子2の熱を逃がすことで固定子2の温度上昇を抑制する。
フレーム12とケース3の間を冷却媒体用流路6とするため、フレーム12には、凸部16と厚肉部21が設けられている。そして、凸部16と厚肉部21にはOリング14を配してケース3との気密性を確保している。フレーム12とケース3の間でOリング14が適度に潰れて隙間を埋めるよう、フレーム12の凸部16の外径および厚肉部21の外径に対し、ケース3の内径は精度良く仕上げられている。冷却媒体として冷却水を使用してもよい。
冷却媒体用流路6を確保するために、フレーム12の軸方向両端部に凸部16を設けてもよい。厚肉部21の位置に左右されず、自由に冷却媒体用流路6を設定できるからである。また、厚肉部21に凸部16を兼ねさせることで、小型軽量化に寄与することもできる。
<フレームの形状>
図3は、実施の形態1に係る回転電機50の固定子2の固定前のフレーム12の断面図である。フレーム12の内径は固定子2を圧入、焼嵌めなどで固定するため適切な締め代となる寸法に加工されている。フレーム12の固定子2に接触する部分を固定子支持部20と称する。実施の形態1ではフレーム12の固定子支持部20は、固定子支持部軸方向中央部20aでは内径を小さくしている。そして、固定子支持部軸方向端部20bでは、内径を大きくしている。そうすることで、フレーム12による固定子2の鉄心10の締め代を軸方向中央部では大きく設定し、軸方向端部では小さくなるよう設定することができる。そして、固定子支持部20の締め代の変化する部分ではテーパ状に滑らかに接続している。
固定子支持部軸方向中央部20aでは内径を小さくし一定としてもよい。内径が最小の区間を所定範囲に設けることによって、所定の長さにわたって鉄心10を締め付けて強固に固定することができる。
フレーム12の固定子支持部20の内径寸法は固定子支持部軸方向中央部20aの半径をR1、固定子支持部軸方向端部20bの半径をR2とする。鉄心10に対する固定子支持部軸方向中央部20aの締め代をIFとした時 (R2-R1)<IF の関係とすることで、鉄心10の両端部でフレーム12との間に隙間が発生するのを防ぐことができる。そうすることによって、振動による騒音の発生を防止することができる。
さらに固定子支持部20の鉄心10の軸方向の端部に相対するフレーム12の少なくとも一方を鉄心10の端部を跨ぐように厚肉部21として外径を大きくする。そして、鉄心10の軸方向の他方の端部を凸部16として外径を大きくする。フレーム12の厚肉部21、凸部16およびケース3の内径部によって、冷却媒体用流路6を構成する。フレーム12の厚肉部21と凸部16には、気密用の封止部材として機能するOリング14を配置している。
<第一の比較例>
図4は第一の比較例に係る回転電機の固定子2の固定後のフレーム12bの断面図である。第一の比較例として、図4ではフレーム12bは内径が鉄心10の軸方向の全てに渡り同じ締め代の場合の固定子2圧入後の状態を示している。鉄心10の端面では強い圧縮応力が発生するため積層した電磁鋼板の両端面で電磁鋼板が面外変形する。鉄心10が変形し磁気抵抗が悪化し損失が大きくなる。
この時、フレーム12bの円筒部が鉄心10の端部において応力の急激な変化によって変形する。フレーム12bの円筒部が、鉄心10の端部を支点とし内径側に倒れこむ。その結果、フレーム12bの円筒部の端部に接続するフランジ部13bも倒れ込む。また、フレーム12bの外径部に冷却媒体用流路6bを構成する場合はフレーム12bの凸部16bに配した封止部材であるOリング14の取付部も変形する。
図4では、フレーム12bのフランジ部13bの側の円筒部の倒れ角度をA4、他方の端部の円筒部の倒れ角度がA5で示されている。フレーム12bのフランジ部13bとケース3との間に隙間が開き角度A6の傾きが生じる。このためフランジ部13bをケース3に固定しているねじ止め部分が変形し信頼性が低下する。また、冷却媒体用流路6bの気密性にも問題が発生する可能性が生じる。
<第二の比較例>
図5は、第二の比較例に係る回転電機の固定子2の固定後のフレーム12cの断面図である。第二の比較例として、図5ではフレーム12cの内径を鉄心10の中央部の締め代を大きく、鉄心10の軸方向端部の締め代を小さくした場合の固定子2圧入後の状態を示している。フレーム12cの内径が、鉄心10の中央部に比べ両端部に対して大きいため、鉄心10の中央部から両端部に掛けて圧縮応力は滑らかに低下する。このため、鉄心10の両端部で圧縮応力が最も小さくなる。そして、鉄心10の軸方向端部での圧縮応力による積層した電磁鋼板の変形を第一の比較例に係る図4の場合よりも小さくすることができる。
しかし、この場合でもフレーム12cの円筒部が鉄心10の端部において応力の急激な変化によって変形する。フレーム12cの円筒部が、鉄心10の端部を支点とし内径側に倒れこむ。その結果、フレーム12cの円筒部の端部に接続するフランジ部13cも倒れ込む。
図5では、フレーム12cのフランジ部13cの側の円筒部の倒れ角度をA7、他方の端部の円筒部の倒れ角度がA8で示されている。フレーム12cのフランジ部13cとケース3との間に発生した傾きがA9で示されている。これらの変形と傾きは、第一の比較例に係る図4の場合よりも緩和されている。
フレーム12cの円筒部の倒れこみの角度は、 A7<A4、A8<A5 とすることができる。そして、フランジ部13cの傾き確度は、 A9<A6 とすることができる。さらにフレーム12cの外径側に設けられた凸部16cのOリング14保持部の変形も緩和されるため、Oリング14による冷却媒体用流路6cの気密性を改善することができる。しかしながら、円筒部の倒れこみの角度A7、A8、フランジ部13cの傾き角度A9は存在し、回転電機の信頼性に影響を及ぼすものである。
<厚肉部の形成>
図6は、実施の形態1に係る回転電機50の固定子2の固定後のフレーム12の断面図である。図3において説明したように、固定子支持部20のフランジ部13側の鉄心10の端部を跨ぐように厚肉部21を設けてフレーム12の外径を拡大している。
厚肉部21によりフレーム12のフランジ部13側の、鉄心10の軸方向端部の接する円筒部自体の剛性を強化している。厚肉部21を設けることにより、図5に示した第二の比較例に比べ、さらにフレーム12の円筒部の倒れこみを防ぐことができる。それによって、フランジ部13がケース3と隙間なく固定されることとなり、回転電機の信頼性を向上することができる。隙間によってフランジ部13をケース3に固定するねじの締付不足、ねじの緩みといった不具合が防止できる。
フランジ部13がケース3と隙間なく固定されることによって、回転電機50に振動が加えられても、騒音を発生することが無い。また、フレーム12とケース3の間の空間に形成される冷却媒体用流路6を封止するOリング14取り付け部の変形を防ぐことができ、冷却媒体用流路6の気密性を保持することができる。
図3、図6ではフレーム12の円筒部の外径の厚肉部21をフランジ部13の側にのみ設けた例を示した。しかし、フランジ部13と反対側の軸方向端部のOリング14による気密性が問題となる場合は、フランジ部13と反対側の鉄心10の端部にまたがる円筒部に厚肉部21を設けることで反対側の円筒部の倒れを防止することができる。
フレーム12の円筒部の端部の剛性を高めるために、厚肉部21を設け、円筒部の外径を拡大する例について説明した。しかし、フレーム12の円筒部の端部の剛性を高めるためには、軸方向にリブを設けることもできる。そのようにすれば、重量増加、材料費の増加を抑制しつつ、フレーム12の円筒部の剛性を強化することができるので有利である。
2.実施の形態2
図7は、実施の形態2に係る回転電機の固定子の固定前のフレーム12aの断面図である。フレーム12aの円筒部は固定子2の鉄心10の圧入により、固定子2の軸方向端部で内径側に倒れる傾向にある。そしてフレーム12aの端部に形成されたフランジ部13aも合わせて傾斜することとなる。
そこで、実施の形態2に係る回転電機のフレーム12aでは、フランジ部13aを鉄心10の圧入によって傾く方向と逆方向に傾斜させて形成しておく。これによって、鉄心10を圧入した後、フランジ部13aをケース3に隙間なく固定することができる。
フランジ部13aに予め与えておく傾斜角度は、図7に角度A2で示している。ここで、フレーム12aの固定子支持部軸方向端部20bの内径が徐々に大きくなるテーパ部の軸方向となす角度をA1とする。鉄心10が圧入される前の状態で、フレーム12aのテーパ部(固定子支持部軸方向端部20b)と、フランジ部13aの成す角度をA3とする。A3=90度とし、A1=A2と設定してもよい。
フランジ部13aの傾斜した面をフレーム12aのテーパ部(固定子支持部軸方向端部20b)と垂直となるよう設定することで、フレーム12aの円筒部の内径側への倒れ込みをフランジ部13aの傾きで相殺することができる。これによって、フランジ部13aとケース3の取付面を平行に保つことができる。フレーム12aの円筒部が、応力を受けて自然に倒れる場合は、そのような角度関係が成立するからである。
しかしながら、フレーム12aの円筒部の剛性、厚肉部21aの寸法などを考慮して、角度A2は、角度A1と異なる角度に設定してもよい。最適な角度を、実験で求めることもできる。その場合、角度A3を90度に限定する必要はない。
フランジ部13aに予め与える傾斜角度A2は鉄心10の軸方向端部でのフレーム12aの締め代の大きさによって調整してもよい。なお、上記説明の観点によるフランジ部13aの傾斜角度A2の好ましい範囲としては、フレーム12aの円筒部の内径側への倒れ込みを緩和する作用が得られるように、少なくとも軸方向垂直面に対してフランジ部13aと逆の側に傾斜し、フレーム12aのテーパ部と垂直までの範囲内となる傾斜角度に設定すると良い。
このように、鉄心10の圧入前に、フレーム12aの形状を逆方向に変形させて整形しておくことにより、鉄心10圧入後に適切な形状とすることができる。このようにすれば、フレーム12aの厚肉部21aに過剰な剛性を持たせる必要がないので、フレーム12aの小型軽量化に寄与しつつ、回転電機の信頼性向上を図ることができる。鉄心10の圧入によるフレーム12aの予定外の変形により、フランジ部13aとケース3との隙間が発生すること、冷却媒体用流路の気密性が失われることを防止することができるからである。
なお、以上説明した実施の形態1および実施の形態2の例においては、フレーム12、12aとケース3の間に形成された冷却媒体用流路6の形成領域について、軸方向に鉄心10と重なる領域内として説明した。しかし、冷却性能を高めるために、鉄心10と重なる領域よりも外側まで冷却媒体用流路6を設けてもよい。その場合、Oリング14についても鉄心10と重なる領域よりも外側に配置しても良い。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 回転子、2 固定子、3 ケース、6 冷却媒体用流路、10 鉄心、12、12a フレーム、13、13a フランジ部、14 Oリング、16 凸部、20 固定子支持部、20a 固定子支持部軸方向中央部、20b 固定子支持部軸方向端部、21、21a 厚肉部、50 回転電機
本願に係る回転電機は、
回転子、
回転子の外周を包囲して配置された円筒状の固定子、
固定子の外周側に配置され軸方向中央部から軸方向端部に向かって内径が徐々に大きくなる固定子支持部と、軸方向の一方の端部に設けられ径方向外側に延伸したフランジ部と、固定子の軸方向の一方の端部にまたがって形成された厚肉部と、を有するフレーム、
フレームを外周から支持しフランジ部と結合してフレームを固定するケース、を備えた回転電機において、
フレームのフランジ部は、軸方向に垂直な面に対し径方向外側が軸方向の他方に傾斜して設けられ、
フレームは、軸方向に垂直な面に対しフランジ部の径方向外側が軸方向の他方に傾斜した角度が、固定子支持部の内径が軸方向中央部から軸方向端部に向かって徐々に大きくなるテーパ部が軸方向に対して傾斜した角度に対応して定められているものである。
また、本願に係る回転電機は、
回転子、
回転子の外周を包囲して配置された円筒状の固定子、
固定子の外周側に配置され軸方向中央部から軸方向端部に向かって内径が徐々に大きくなる固定子支持部と、軸方向の一方の端部に設けられ径方向外側に延伸したフランジ部と、固定子の軸方向の一方の端部にまたがって形成された厚肉部と、を有するフレーム、
フレームを外周から支持しフランジ部と結合してフレームを固定するケース、を備えた回転電機において、
フレームの固定子支持部は、軸方向中央部に内径が一定である内径均一部を有し、
フレームの厚肉部は、固定子支持部における内径均一部を除いた内径が徐々に大きくなる領域と軸方向に重なる領域内に設けられたものである。

Claims (12)

  1. 回転子、
    前記回転子の外周を包囲して配置された円筒状の固定子、
    前記固定子の外周側に配置され軸方向中央部から軸方向端部に向かって内径が徐々に大きくなる固定子支持部と、軸方向の一方の端部に設けられ径方向外側に延伸したフランジ部と、前記固定子の軸方向の一方の端部にまたがって形成された厚肉部と、を有するフレーム、
    前記フレームを外周から支持し前記フランジ部と結合して前記フレームを固定するケース、を備えた回転電機。
  2. 前記フレームの前記厚肉部は、前記フランジ部まで連続する請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記フレームの前記固定子支持部は、軸方向中央部の内径の半径と軸方向端部の内径の半径との差が、前記固定子支持部の軸方向中央部と前記固定子とのしめしろよりも小さい請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記フレームの固定子支持部は、軸方向中央部に内径が一定である内径均一部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記フレームは、前記固定子支持部の外周側に前記ケースの内周に支持された円周状の凸部が設けられた請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記フレームの固定子支持部は、軸方向中央部に内径が一定である内径均一部を有し、
    前記フレームの前記凸部は、前記内径均一部よりも軸方向端部側の外周に設けられた請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記フレームの前記厚肉部は、前記凸部の少なくとも一つを兼ねる請求項5または6に記載の回転電機。
  8. 前記フレームの前記凸部は、封止部材が設けられた請求項5から7のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 前記フレームの外周と、前記ケースの内周との間に冷却媒体用流路が設けられた請求項1から8のいずれか一項に記載の回転電機。
  10. 前記フレームの前記フランジ部は、軸方向に垂直な面に対し径方向外側が軸方向の他方に傾斜して設けられた請求項1から9のいずれか一項に記載の回転電機。
  11. 前記フレームは、軸方向に垂直な面に対し前記フランジ部の径方向外側が軸方向の他方に傾斜した角度が、前記固定子支持部の内径が軸方向中央部から軸方向端部に向かって徐々に大きくなるテーパ部が軸方向に対して傾斜した角度に対応して定められている請求項10に記載の回転電機。
  12. 前記フレームは、軸方向に垂直な面に対し前記フランジ部の径方向外側が軸方向の他方に傾斜した角度が、前記固定子支持部の前記テーパ部が軸方向に対して傾斜した角度と同じである請求項11に記載の回転電機。
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