JP2023114184A - 携帯用加工機 - Google Patents

携帯用加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP2023114184A
JP2023114184A JP2022016389A JP2022016389A JP2023114184A JP 2023114184 A JP2023114184 A JP 2023114184A JP 2022016389 A JP2022016389 A JP 2022016389A JP 2022016389 A JP2022016389 A JP 2022016389A JP 2023114184 A JP2023114184 A JP 2023114184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
base
handle base
processing machine
portable processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022016389A
Other languages
English (en)
Inventor
英治 武藤
Eiji Muto
亮介 大谷
Ryosuke Otani
優 江藤
Masaru Eto
雅俊 中浜
Masatoshi Nakahama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2022016389A priority Critical patent/JP2023114184A/ja
Publication of JP2023114184A publication Critical patent/JP2023114184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】 位置を回転的に変更可能な把持部と、本体部の上死点ロック機能と、を同時に実現できる携帯用加工機を提供する。【解決手段】 携帯用加工機は、ベースと本体部とを備える。本体部は、回転式の第1のハンドルと、第1のハンドルを回転可能に支持するために第1のハンドルの基端部に取り付けられるハンドルベースと、を備える。本体部は、刃具がベースに対して第1の側に位置する第1の位置と、刃具が第1の側と反対の第2の側にベースを越えて部分的に突出する第2の位置と、の間でベースに対して変位可能である。ハンドルベースは、手動操作によって第1のハンドルと一緒に変位可能である。ハンドルベースがロック位置にあるときに、ハンドルベース、または、ハンドルベースに連動する係合部材が、ベース、または、ベースに対する位置が固定されたベース以外の部分である固定部分と係合して、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が阻止される。【選択図】図9

Description

本発明は、携帯用加工機に関する。
携帯用加工機の一種として、壁、床、天井などに溝切り加工を行うためのウォールチェイサーが従来から知られている。例えば下記の特許文献1に開示されるウォールチェイサーは、被加工物(壁、床、天井など)に当接されるためのベースと、ベースの一方側に配置され、ベースに対して揺動可能に構成された本体部と、を備えている。本体部は、刃具に回転駆動力を提供するモータと、モータに電力を供給するためのバッテリと、ユーザが手で把持するための2つの把持部と、を備えている。ベースを被加工物に当接させ、モータを回転させた状態で、ユーザが、2つの把持部を両手でそれぞれ把持しつつ、ベースに近づく方向に本体部を揺動させると、回転する刃具がベースを越えて突出する。この状態で、刃具の回転軸線と直交する方向(加工進行方向とも呼ぶ)へウォールチェイサーを平行移動させることで、被加工物に溝が形成される。こうして形成された溝は、例えば、電気配線のために使用される。
米国特許出願公開第2020/0164449号明細書
しかしながら、上述のウォールチェイサーは、改善の余地を残している。例えば、この種の工具では、本体部における把持部の位置を状況に応じて回転的に変更したいという要望が存在する。また、本体部が上死点(本体部がベースから最も離れる揺動位置)にあるときに、本体部を上死点にロックしたいという要望が存在する。これらの要望は、ウォールチェイサーに限らず、プランジマルノコ、プランジルータなどの種々の携帯用加工機に共通する。このようなことから、本開示は、位置を回転的に変更可能な把持部と、本体部の上死点ロック機能と、を同時に実現できる携帯用加工機を提供することを目的とする。
本明細書は、携帯用加工機を開示する。この携帯用加工機は、被加工物に当接させるための当接面を有するベースと、当接面に直交する方向においてベースに対して第1の側に配置される本体部と、を備えていてもよい。本体部は、刃具に回転軸線を中心とした回転駆動力を提供するように構成されたモータと、第1の把持部を有する第1のハンドルであって、第1の把持部の固定位置を回転的に変更可能に構成された第1のハンドルと、第1のハンドルを回転可能に支持するために第1のハンドルの基端部に取り付けられるハンドルベースと、を備えていてもよい。本体部は、刃具がベースに対して第1の側に位置する第1の位置と、刃具が第1の側と反対の第2の側にベースを越えて部分的に突出する第2の位置と、の間でベースに対して変位可能に構成されてもよい。ハンドルベースは、本体部を第1の位置にロックするためのロック位置と、本体部の第1の位置から第2の位置への変位を許容するためのロック解除位置と、の間で手動操作によって第1のハンドルと一緒に変位可能に構成されてもよい。携帯用加工機は、ハンドルベースがロック位置にあるときに、ハンドルベース、または、ハンドルベースに連動するように構成された係合部材が、ベース、または、ベースに対する位置が固定されたベース以外の部分である固定部分と係合して、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が阻止され、ハンドルベースがロック解除位置にあるときに、ハンドルベースまたは係合部材がベースまたは固定部分と係合せず、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が許容されるように構成されてもよい。
上記の構成によれば、第1のハンドルを回転可能に支持するハンドルベースが第1のハンドルと一緒に変位することによって(つまり、第1のハンドルの回転構造自体が変位することによって)、ハンドルベースまたは係合部材がベースまたは固定部分と係合して、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が阻止される状態と、ハンドルベースまたは係合部材がベースまたは固定部分と係合せず、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が許容される状態と、が切り替わる。このため、ハンドル(把持部)の回転角度位置に影響されることなく、上死点ロック(第1の位置でのロック)機能を実現できる。つまり、把持部の固定位置を回転的に変更可能に構成されたハンドル(つまり、回転式の可動ハンドル)と、上死点ロック機能と、を容易に両立できる。なお、ハンドルベースは第1のハンドルと一緒に変位するので、ユーザは、第1のハンドルの第1の把持部を把持して、第1のハンドルを変位させることで、ハンドルベースを容易に変位させることができる。
第1実施形態によるウォールチェイサーの斜視図であり、本体部は上死点にある。 ウォールチェイサーの横断面図である。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの左側面図であり、本体部は上死点にある。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの斜視図であり、本体部は下死点にある。 ウォールチェイサーの一部の部品の分解斜視図である。 ウォールチェイサーの断面図である。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの右側面図であり、ハンドルベースはロック位置にある。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの右側面図であり、ハンドルベースはロック解除位置にある。 ウォールチェイサーの縦断面図であり、ハンドルベースはロック位置にあり、本体部は上死点にある。 ウォールチェイサーの縦断面図であり、ハンドルベースはロック解除位置にあり、本体部は上死点にある。 ウォールチェイサーの縦断面図であり、ハンドルベースはロック解除位置にあり、本体部は下死点にある。 第2実施形態によるウォールチェイサーの斜視図であり、ハンドルベースはロック位置にあり、本体部は上死点にある。 ウォールチェイサーの斜視図であり、ハンドルベースはロック位置にあり、本体部は上死点にある。 ウォールチェイサーの斜視図であり、ハンドルベースはロック解除位置にあり、本体部は下死点にある。 ウォールチェイサーの一部の部品の分解斜視図である。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの縦断面図であり、ハンドルベースはロック位置にある。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの縦断面図であり、ハンドルベースはロック解除位置にある。 一部の部品を取り除いた状態の第3実施形態によるウォールチェイサーの斜視図である。 ウォールチェイサーの一部の部品の分解斜視図である。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの斜視図であり、ハンドルベースはロック位置にあり、本体部は上死点にある。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの斜視図であり、ハンドルベースはロック解除位置にあり、本体部は上死点にある。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの斜視図であり、ハンドルベースはロック解除位置にあり、本体部は下死点にある。 一部の部品を取り除いた状態のウォールチェイサーの左側面図である。 図23に示すA-A線に沿った断面図であり、ハンドルベースはロック位置にある。 図23に示すA-A線に沿った断面図であり、ハンドルベースはロック解除位置にある。
以下では、本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、以下に開示される追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された装置、その製造方法および使用方法を提供するために、他の特徴や発明とは別に、または共に用いることができる。
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、上記および下記の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、独立および従属クレームに記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
本明細書および/または特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施形態および/または特許請求の範囲に記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲およびグループまたは集団に関する記載は、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハンドルベースは、ロック位置とロック解除位置との間で、刃具の回転軸線に直交する方向に変位可能に構成されてもよい。ハンドルベースがロック位置にあるときに、ハンドルベースが固定部分と係合して、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が阻止されてもよい。この構成によれば、ハンドルベース自体が固定部分と係合するので、ハンドルベースに連動する係合部材を設ける必要が無い。したがって、簡素な構成で上死点ロック機能を実現できる。また、この種の携帯用加工機は、一般的に、刃具の回転軸線と直交する方向にユーザが携帯用加工機に向かい合う姿勢で使用されるので、刃具の回転軸線に直交する方向にハンドルベースを変位させる構成は、ハンドルベースを変位させるための第1のハンドルの操作性に優れる。なお、「刃具の回転軸線に直交する方向」の変位は、直線的な変位であってもよいし、回転的な変位であってもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハンドルベースは、ロック位置とロック解除位置との間で、回転軸線に直交する方向に変位可能に構成されてもよい。ハンドルベースがロック位置にあるときに、係合部材がベースまたは固定部分と係合して、本体部の第1の位置から第2の位置への変位が阻止されてもよい。係合部材は、ハンドルベースに固定された部材であってもよい。この構成によっても、ハンドルベースを変位させるための第1のハンドルの良好な操作性が得られる。また、係合部材はハンドルベースに固定されるので、ハンドルベースの変位を係合部材に伝達するための機構を設ける必要が無い。したがって、簡素な構成で上死点ロック機能を実現できる。さらに、ハンドルベースから離れた位置で、係合部材とベースまたは固定部分とを係合させることができるので、設計自由度が向上する。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハンドルベースは、刃具の回転軸線に関する径方向外側へ向けて(つまり、回転軸線から離れる方向へ向けて)ロック位置からロック解除位置まで直線的に変位するように構成されてもよい。この構成によっても、ハンドルベースを変位させるための第1のハンドルの良好な操作性が得られる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハンドルベースは、第1のハンドルの基端部と連結されるハンドルベース本体と、基端部と反対側でハンドルベース本体に取り付けられたガイドプレートと、を備えていてもよい。本体部は、ハンドルベースを収容するハンドルベース収容部を備えていてもよい。ガイドプレートがグリップベース収容部の内面上を摺動することで、ハンドルベースがハンドルベース収容部に対して変位するように構成されてもよい。この構成によれば、ガイドプレートがハンドルベースの変位のためのガイドとして機能するので、ハンドルベースの円滑な変位が得られる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、携帯用加工機は、第2の把持部を有する第2のハンドルを備えていてもよい。ハンドルベースは、第1の把持部が第2の把持部から離れる方向にロック位置からロック解除位置まで回転的に変位するように構成されてもよい。この構成によっても、ハンドルベースを変位させるための第1のハンドルの良好な操作性が得られる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハンドルベースは、ロック位置とロック解除位置との間で刃具の回転軸線に平行な方向に変位可能に構成されてもよい。この構成によっても、回転式の可動ハンドルと、上死点ロック機能と、を容易に両立できる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、本体部は、ハンドルを回転可能に支持する支軸と、支軸の周囲を取り囲む環状部と、を備えていてもよい。ハンドルベースは、支軸の周囲を取り囲む筒状部材の形態であってもよい。環状部およびハンドルベースは、互いに嵌まり合った状態で、ハンドルベースが環状部に対して刃具の回転軸線に平行な方向に変位するように構成されてもよい。この構成によれば、環状部とハンドルベースとが互いに嵌まり合っているので、ハンドルベースの周囲の構成をコンパクト化できる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、携帯用加工機は、ウォールチェイサーであってもよい。本体部は、刃具を部分的に覆うカバー本体を備えていてもよい。携帯用加工機は、ベースから第1の側に向けて延在し、本体部が第1の位置にあるときに、刃具のうちのカバー本体よりも第2の側の部分を覆う補助カバー部を備えていてもよい。固定部分は、補助カバー部であってもよい。ハンドルベースがロック位置にあるときに、ハンドルベースまたは係合部材が補助カバーと係合してもよい。この構成によれば、補助カバー部は、ベースから第1の側(ハンドルベースに近づく側)に向けて延在しているので、ハンドルベースと固定部分との距離が短くなる。したがって、ハンドルベースが直接的に固定部分と係合する設計を行いやすい。あるいは、ハンドルベースに連動するように構成された係合部材が固定部分と係合する場合には、係合部材を小型化できる。
以下、図面を参照して、例示的な一実施形態としてのウォールチェイサー10についてより詳細に説明する。ウォールチェイサー10は、壁、床、天井などの被加工物に溝切り加工を行うための電動工具である。以下のウォールチェイサー10は、2列溝切カッタとも称されており、同時に2列の溝の加工を行うことができる。図1に示すように、ウォールチェイサー10は、ベース部材20と本体部30とを備えている。ベース部材20は、略矩形の略平板状のベース21を備えている。本体部30は、ベース21に対して一方側に配置される。ベース21の本体部30と反対側の面は、平坦に形成されており、被加工物(床、天井、壁など)に当接するための当接面23として機能する。
図2に示すように、本体部30は、スピンドル45に装着された略円盤状の2つの刃具49,50を、回転軸線AX2を中心として回転駆動するように構成されている。刃具49,50は、ダイヤモンドブレードとも称される。刃具49,50は、互いに平行となるように配置される。ベース部材20の当接面23を被加工物に当接させ、回転する刃具49,50が、ベース21に形成された貫通孔(図示せず)を介して当接面23を越えて本体部30と反対側へ突出した状態(図4参照)で、刃具49,50が平行に並ぶ方向(換言すれば、回転軸線AX2の延在方向)と直交し、かつ、当接面23に平行な方向にウォールチェイサー10を平行移動させることによって、被加工材に対する溝切り加工が進行する。
これによって、被加工物の、刃具49,50の移動軌跡に対応する位置に、2つの直線的な溝が形成される。この2つの溝の間の部分は、任意の工具によって削り取られ、最終的に1つの大きな溝が形成される。こうして形成された溝には、電気配線が収容され得る。
以下では、説明の便宜上、溝切り加工を行う際に被加工物に対してウォールチェイサー10を平行移動させる方向をウォールチェイサー10の前後方向と定義する。前後方向のうち、刃具49,50の回転軸線AX2に近い側をウォールチェイサー10の前側と定義し、回転軸線AX2に遠い側をウォールチェイサー10の後側と定義する。また、当接面23に直交する方向において、本体部30が位置する側をウォールチェイサー10の上側と定義し、その反対側をウォールチェイサー10の下側と定義する。また、前後方向および上下方向に直交する方向をウォールチェイサー10の左右方向と定義する。左右方向のうち、後側から前側を見たときの右側をウォールチェイサー10の右側と定義し、その反対側をウォールチェイサー10の左側と定義する。
図2に示すように、本体部30は、ギアハウジング31と、モータハウジング32と、リアハウジング33と、カバー本体34と、を備えている。ギアハウジング31、モータハウジング32およびリアハウジング33は、前側から、この順序で前後方向に並んでいる。図1に示すように、カバー本体34は、ギアハウジング31、モータハウジング32およびリアハウジング33に対して、左側に位置している。
図2に示すように、モータハウジング32内には、電動モータ41(以下、単にモータ41と呼ぶ)が収容されている。モータ41は、前後方向に離間して配置された軸受によって回転可能に支持されるモータシャフト42を備えている。モータシャフト42は、前後方向に延在する回転軸線AX1を中心として回転可能である。モータ41(モータシャフト42)は、刃具49,50に回転軸線AX2を中心とした回転駆動力を提供する。
図2に示すように、ギアハウジング31内には、モータシャフト42の回転駆動力を刃具49,50に伝達するためのギア機構が収容されている。具体的には、ギアハウジング31内には、小ベベルギア43と、大ベベルギア44と、スピンドル45と、が収容されている。小ベベルギア43は、モータシャフト42の前端部において、モータシャフト42の周りに固定されている。スピンドル45は、左右方向に離間して配置された軸受によって、回転軸線AX2を中心に回転可能に支持されている。回転軸線AX2は、モータシャフト42の回転軸線AX1と交差(より具体的には、直交)している。大ベベルギア44は、スピンドル45の右端部において、スピンドル45の周りに固定されており、小ベベルギア43と噛み合っている。
スピンドル45は、ギアハウジング31内を左右方向に延在し、左側においてギアハウジング31から延出し、カバー本体34内まで延在している。カバー本体34内において、スピンドル45の周りには、インナーフランジ46が取り付けられている。インナーフランジ46は、筒状の部材であり、その右端部は、回転軸線AX2に関して径方向外側に向けてフランジ状に突出している。スピンドル45のうちのインナーフランジ46よりも左側には、雄ネジ部が形成されており、当該雄ネジ部には、ロックナット47が取り付けられている。インナーフランジ46の右端部と、ロックナット47との間に、刃具49、少なくとも1つ(図2の例では、5つ)の環状のスペーサ48、および、刃具50を挟み、ロックナット47を締め付けることによって、スピンドル45に対する刃具49,50の位置が固定される。刃具49と刃具50との間に配置されるスペーサ48の数を変更することによって、刃具49と刃具50との離間距離を調節することができる。
このような構成によって、モータ41(モータシャフト42)の回転駆動力は、刃具49,50に伝達される。図3に示すように、カバー本体34の左側部分には、刃具49,50の回転方向を示す矢印35が付されている。
図1に示すように、ベース部材20は、ベース21から当接面23と反対側(換言すれば、本体部30側)に向けて延在する補助カバー部22を備えている。図9に示すように、補助カバー部22は、カバー本体34の内側において、カバー本体34の下側縁部よりも上方まで延在している。
図9に示すように、ベース部材20は、その後端部に環状部25を備えている。環状部25は、ベース21の上側に配置されている。図5に示すように、本体部30は、その最下部に環状部36を備えている。図1,3,5に示すように、この環状部25,36を貫通するように、左右方向に延在する支軸26が配置されている。支軸26を介して、ベース部材20と本体部30とが一体化される。支軸26の右端には、車輪27が取り付けられている。車輪27によって、ウォールチェイサー10を被加工材に押しつけつつ、前後方向に平行移動させて溝切り加工を行う際に、当該平行移動が円滑化される。
本体部30は、支軸26を中心として、ベース部材20に対して揺動可能に構成される。本体部30は、支軸26の周囲を取り囲む用には位置されたトーションバネ(図示せず)によって、ベース部材20から離れる方向に常時付勢されている。このため、初期状態では、本体部30は、図1に示す位置に保持される。このときの本体部30の位置は、上死点とも称される。図3に示すように、カバー本体34の左側部分には、円弧状の貫通孔37が形成されている。また、補助カバー部22の左側部分の外面から左側に向けて突起28が突出している。突起28は、貫通孔37を貫通している。突起28が貫通孔37の下端に位置することによって、上死点の位置が規定されるとともに、カバー本体34の下縁部が補助カバー部22の上縁部よりも上側に変位することが防止される。
図1に示すように、本体部30が上死点にあるとき、刃具49,50は、ベース21に対して上側に位置している。このとき、ベース部材20の補助カバー部22は、刃具49,50のうちのカバー本体34よりも下側の部分を覆っている。カバー本体34は、刃具49,50のうちの補助カバー部22よりも上側の部分を覆っている。
本体部30の揺動動作についての本体部30の下動端の位置(下側の可動限界位置)は、突起28によって規定される。図4に示すように、本体部30は、突起28が貫通孔37の下端に位置するまで、トーションバネの付勢力に抗って、ユーザによって押し下げられることができる。本体部30を下動端まで下げたときの本体部30の位置は、下死点とも称される。本体部30が下死点にある状態において、ユーザが本体部30を下方に向けて押し下げる力を解除すると、本体部30は、トーションバネの付勢力によって、上死点まで戻る。
図1に示すように、本体部30は、さらに、モータ41に電力を供給するためのバッテリ54を着脱可能に構成されたバッテリ装着部51を備えている。バッテリ装着部51は、リアハウジング33の上方に位置しており、リアハウジング33と一体的に形成されている。バッテリ装着部51は、バッテリ54を後側から前側に向けてスライド式に着脱可能である。具体的には、バッテリ装着部51は、レール状に延在する複数の端子(図示せず)を備えている。複数の端子が延在する方向にバッテリ54をスライドさせてバッテリ54をバッテリ装着部51に装着すると、バッテリ装着部51の複数の端子と、バッテリ54の複数の端子(図示せず)と、が電気的に接続される。モータ41の電源として、バッテリ54に代えて、商用電源が利用されてもよい。
図1に示すように、本体部30は、さらに、第2のハンドル60と第1のハンドル70とを備えている。第2のハンドル60は、リアハウジング33に隣接して、リアハウジング33の後側に位置している。第2のハンドル60は、いわゆるループハンドルであり、ユーザが手で把持するための第2の把持部61を備えている。第2の把持部61が延在する方向における第2の把持部61の一方側には、モータ41の起動および停止の操作を行うための操作部材62が取り付けられている。
ユーザが操作部材62を後側へ引き操作すると、それが第2の把持部61の内部に収容されたスイッチ(図示せず)によって検知され、コントローラ(図示せず)を介してバッテリ54からモータ41へ電力が供給され、モータ41が起動される。ユーザが引き操作を解除すると、モータ41への電力供給が停止され、モータ41が停止される。
本実施形態では、第2のハンドル60は、モータシャフト42の回転軸線AX1と平行な回転軸線を中心として回転可能に、リアハウジング33の後端部に取り付けられる。第2のハンドル60は、図1に示す位置と、図1に示す位置から右に90度回転した位置と、図1に示す位置から左に90度回転した位置と、に選択的に固定可能に構成される。
図1に示すように、第1のハンドル70は、第2のハンドル60よりも前側に配置されている。より具体的には、第1のハンドル70は、カバー本体34の前端付近で、カバー本体34に取り付けられている。第1のハンドル70は、いわゆるループハンドルである。
図1,4,5に示すように、第1のハンドル70は、ユーザが手で把持するための第1の把持部71と、基部72,73と、ブリッジ部74,75と、を備えている。第1の把持部71は、当接面23と平行に左右方向に延在している。基部72,73は、第1の把持部71の両端部にそれぞれ対応する左右方向の位置で、第1の把持部71と離間して、左右方向に短く延在している。ブリッジ部74,75は、基部72,73と第1の把持部71との間に隙間が形成されるように基部72,73と第1の把持部71とを連結している。基部72の内側(左側)の端面、および、基部73の内側(右側)の端面の各々には、鋭利な(換言すれば、頂部および底部が尖った)凹凸が環状に形成されている。
この第1のハンドル70は、ハンドルベース80a,80bによって、刃具49,50の回転軸線AX2と平行な回転軸線を中心として回転可能に支持される。具体的には、図5および図6に示すように、ハンドルベース80aは、ハンドルベース本体81aとガイドプレート83aとを備えている。ハンドルベース本体81aは、略直方体の部材である。ハンドルベース本体81aの右側縁部には、その他の部分よりも外形が大きい矩形形状を有する拡張部82aが形成されている。拡張部82aの右面には、基部72の環状の凹凸と噛み合う環状の凹凸が形成されている。ガイドプレート83aは、ハンドルベース本体81aの左面にネジで固定されている。ハンドルベース80bは、ハンドルベース80aと同一の構成を有しており、拡張部82bが形成されたハンドルベース本体81bと、ガイドプレート83bと、を備えている。ハンドルベース80aとハンドルベース80bとは、左右方向に鏡像対称となるように配置される。
図1および図5に示すように、カバー本体34の上部には、略直方体形状のハンドルベース収容部38がカバー本体34と一体的に形成されている。ハンドルベース収容部38の左側および右側は開放されている。また、ハンドルベース収容部38の下側は開放されており、これによって、ハンドルベース収容部38の内部とカバー本体34の内部とは連通している。図6に示すように、ハンドルベース収容部38内には、ハンドルベース収容部38の内部空間を左右で区切る内部部材39が配置されている。内部部材39は、ネジによってハンドルベース収容部38に取り付けられる。
図6に示すように、ハンドルベース本体81aは、第1のハンドル70の基部72に隣接して、基部72の内側(左側)に配置される。このとき、図1および図6に示すように、ハンドルベース本体81aは、拡張部82aを除いてハンドルベース収容部38内に回り止め状態で収容されており、拡張部82aは、ハンドルベース収容部38の右面に当接している。図6に示すように、ハンドルベース本体81bは、第1のハンドル70の基部73に隣接して、基部73の内側(右側)に配置される。このとき、図4および図6に示すように、ハンドルベース本体81bは、拡張部82bを除いてハンドルベース収容部38内に回り止め状態で収容されており、拡張部82bは、ハンドルベース収容部38の左面に当接している。
ボルト85aが基部72およびハンドルベース80aを左右方向に貫通している。同様に、ボルト85bが基部73およびハンドルベース80bを左右方向に貫通している。基部72の凹凸と拡張部82aの凹凸とが噛み合う状態で、ユーザが工具を用いてボルト85aのネジを締め付けると、基部72が、ボルト85aの頭部と拡張部82aとによって左右方向に締め付けられる。これによって、基部72の凹凸と拡張部82aの凹凸との噛み合いが強まり、基部72が回転不能にハンドルベース80aに連結される。同様に、基部73の凹凸と拡張部82bの凹凸とが噛み合う状態で、ユーザが工具を用いてボルト85bのネジを締め付けると、基部73が回転不能にハンドルベース80bに連結される。
ユーザがボルト85a,85bのネジを緩めると、基部72の凹凸と拡張部82aの凹凸との噛み合い、および、基部73の凹凸と拡張部82bの凹凸との噛み合いが緩まる。このため、ユーザは、第1の把持部71を操作して、基部72の凹凸と拡張部82aの凹凸とが噛み合い、かつ、基部73の凹凸と拡張部82bの凹凸とが噛み合う任意の角度位置へ基部72,73(ひいては、第1のハンドル70)を回転させることができる。そして、ユーザが、ボルト85a,ボルト85bのネジを締め付ければ、第1のハンドル70(第1の把持部71)は、ハンドルベース80a,80bに対して、その回転角度位置に固定される。このような構造によって、第1のハンドル70は、ハンドルベース80a,80bを介してカバー本体34に支持されるとともに、刃具49,刃具50の回転軸線AX2に平行な回転軸線を中心として回転可能に構成される。
ハンドルベース80a,80bは、ハンドルベース収容部38内で、刃具49,50の回転軸線AX2に直交する方向(より具体的には、ハンドルベース収容部38のカバー本体34からの突出方向)に変位可能である。図6に示すように、ハンドルベース本体81aと内部部材39の上部内面との間には、圧縮バネ84aが配置されている。圧縮バネ84aは、ハンドルベース本体81a(ハンドルベース80a)を第1の把持部71から基部72に向かう方向に常時、付勢している。同様に、ハンドルベース本体81bと内部部材39の上部内面との間には、圧縮バネ84bが配置されている。圧縮バネ84bは、ハンドルベース本体81b(ハンドルベース80b)を第1の把持部71から基部73に向かう方向に常時、付勢している。このため、ハンドルベース80a,80bは、初期状態では、図6に示す位置に保持される。
図10に示すように、カバー本体34の右側部分の内面および左側部分の内面の各々には、カバー本体34の外側と内側を左右に貫通する貫通長孔34aが形成されている図9に示すようにハンドルベース80a,80bが左右の貫通長孔34aの下端にそれぞれ当接することによって、図6に示すハンドルベース80a,80bの初期位置が規定される。
上述したウォールチェイサー10は、以下のようにして使用できる。ユーザは、まず、第2の把持部61を一方の手で把持し、第1の把持部71を他方の手で把持する。次いで、ユーザは、当接面23が被加工材と当接するように、ウォールチェイサー10を配置する。次いで、ユーザは、第2のハンドル60を把持する手の指で、操作部材62を引き操作して、モータ41を起動する。次いで、ユーザは、第2のハンドル60を持つ手に力を入れて、本体部30をベース21に向けて押圧し、本体部30を上死点から下死点まで変位させる。そして、ユーザは、ウォールチェイサー10を前後方向に平行移動させ、溝切り加工を行う。本実施形態では、ウォールチェイサー10によって溝切り加工を進める方向(以下、加工進行方向とも呼ぶ)は、前側から後側へ向かう方向である。ただし、加工進行方向が後側から前側へ向かう方向となるようにウォールチェイサー10が設計されてもよい。あるいは、加工進行方向を、前側から後側へ向かう方向、および、後側から前側へ向かう方向からユーザが状況に応じて選択可能となるようにウォールチェイサー10(例えば、刃具49,50の形状)が設計されてもよい。
上述したウォールチェイサー10は、本体部30を上死点にロックする機能を有している。以下、そのような機能について説明する。ハンドルベース80a,80bは、本体部30を上死点にロックするためのロック位置(図6および図9参照)と、本体部30の上死点から下死点への変位を許容するためのロック解除位置(図10参照)と、の間で手動操作によってハンドルベース収容部38内で変位可能に構成される。上述の通り、第1のハンドル70の基部72,73はハンドルベース80a,80bに連結されているので、ハンドルベース80a,80bが変位すると、第1のハンドル70も一緒に変位することになる。換言すれば、第1のハンドル70は、上述した回転角度位置の変更時を除き、ハンドルベース80a,80bと一緒に変位するように構成されている。
具体的には、初期状態では、上述したように、ハンドルベース80a,80bは、圧縮バネ84a,84bの付勢力によって、ロック位置(図6および図9参照)に保持される。このとき、ハンドルベース80a,80bによって支持される第1のハンドル70は、図7に示す位置にある。このとき、図9に示すように、ハンドルベース80bの前側かつ下側には、補助カバー部22の上縁部29(より具体的には、図5に示す補助カバー部22の右側部分)が存在する。このため、ユーザが、第1のハンドル70に下向きの力を加えて、本体部30を上死点から下死点へ変位させようとしても、ハンドルベース80bが上縁部29に係合(当接)する。したがって、本体部30の上死点から下死点への変位が阻止される。
ハンドルベース80a,80bがロック位置にある状態において、ユーザが、第1の把持部71を把持して、ハンドルベース収容部38のカバー本体34からの突出方向に向けて引っ張ると、第1のハンドル70は、図7に示す位置から図8に示す位置まで、刃具49,50の回転軸線AX2に関する径方向外側へ向けて(換言すれば、回転軸線AX2から遠ざかる方向へ)まで直線的に変位する。
このとき、図1および図4に示すように、拡張部82a,82bは、ハンドルベース収容部38の左面および右面上を、それぞれ摺動する。また、図6,9,10に示すように、ガイドプレート83a,83bは、ハンドルベース収容部38の内面上を摺動する。このように、ガイドプレート83a,83bはハンドルベース80a,80bの変位のためのガイドとして機能し、その結果、ハンドルベース80a,80bの円滑な変位が得られる。
第1のハンドル70が図7に示す位置から図8に示す位置まで変位すると、ハンドルベース80a,80bも、第1のハンドル70と一緒に、図9に示すロック位置から図10に示すロック解除位置まで変位する。このとき、ハンドルベース80bは、補助カバー部22の上縁部29と係合(干渉)しない位置にある。このため、ユーザが第1のハンドル70に下向きの力を加えると、図11に示すように、本体部30が上死点から下死点へ変位する。ユーザが第1のハンドル70へ加える力を解除すると、本体部30が下死点から上死点へ戻るとともに、ハンドルベース80a,80bが圧縮バネ84a,84bの付勢力によって初期位置(ロック位置)へ戻る。
上述したウォールチェイサー10によれば、第1のハンドル70を回転可能に支持するハンドルベース80a,80bが第1のハンドル70と一緒に変位することによって(つまり、第1のハンドル70の回転構造自体が変位することによって)、ハンドルベース80bが補助カバー部22の上縁部29と係合して、本体部30の上死点から下死点への変位が阻止される状態と、ハンドルベース80bが補助カバー部22の上縁部29と係合せず、本体部30の上死点から下死点への変位が許容される状態と、が切り替わる。このため、第1のハンドル70(第1の把持部71)の回転角度位置に影響されることなく、上死点ロック機能を実現できる。つまり、回転式の可動ハンドル(第1のハンドル70)と、上死点ロック機能と、を容易に両立できる。
また、第1のハンドル70を支持するハンドルベース80b自体が上縁部29と係合するので、ハンドルベース80bに連動する係合部材を設ける必要が無い。したがって、簡素な構成で上死点ロック機能を実現できる。また、ウォールチェイサー10は、刃具49,50の回転軸線AX2に直交する方向(より正確には左右方向)にユーザがウォールチェイサー10に向かい合う姿勢で使用されるので、刃具49,50の回転軸線AX2に直交する方向にハンドルベース80a,80bを変位させる構成は、ハンドルベース80a,80bを変位させるための第1のハンドル70の操作性に優れる。
以下、第2実施形態について、図12~17を参照して説明する。第2実施形態は、本体部30の上死点ロック機能を達成するための構成のみが第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と同一の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付し、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。図12に示すように、第2実施形態によるウォールチェイサー110は、ハンドルベース80aおよびハンドルベース80bに代えて、ハンドルベース180a,180bを備えている。
図12に示すように、ハンドルベース180aは、左右方向に延在する円筒状部分と、その周面から下側に向けて突出する突出部181と、を有する部材である。ハンドルベース180aの円筒状部分は、その両縁部に凹凸を有している。ハンドルベース180bは、左右方向に延在する円筒状の部材であり、その両縁部に凹凸を有している。ハンドルベース180aの円筒状部分の右側の凹凸は、第1のハンドル70の基部72の凹凸と噛み合っている。ハンドルベース180aの円筒状部分の左側の凹凸は、ハンドルベース180bの右側の凹凸と噛み合っている。ハンドルベース180bの左側の凹凸は、第1のハンドル70の基部73の凹凸と噛み合っている。
基部72とハンドルベース180aとは、基部72を貫通してハンドルベース180aの筒状部分の内部に達しているボルト85aによって、一体化されている。基部73とハンドルベース180bとは、基部73を貫通してハンドルベース180bの内部に達しているボルト85b(図13参照)によって、一体化されている。このようにしてハンドルベース180a,180bに支持される第1のハンドル70は、第1実施形態と同様に、ボルト85a,85bのネジを緩めることによって、所望の回転角度位置へ回転可能である。
図1に示すように、ハンドルベース180aの突出部181には、ロックレバー182が固定されている。図15に示すように、ロックレバー182は、2つの直線的な部分が鈍角で交わった形状を有するプレート状の部材である。ロックレバー182は、第1の端部183と第2の端部184とを備えている。2つの直線的な部分が交わる部分には、貫通孔185が形成されている。第2の端部184は、第1の端部183よりも前側に配置されている。
図12および図15に示すように、ロックレバー182の第1の端部183は、カバー本体34の外側に位置しており、突出部181の右面にネジで固定されている。ロックレバー182は、カバー本体34の上側部分を前後方向に延在する貫通孔134aを介して、突出部181からカバー本体34の内部まで延在している。図15に示すように、ロックレバー182の貫通孔185を貫通するように、ネジ187がカバー本体34の右側部分のボスに取り付けられる。これによって、ロックレバー182は、ネジ187を中心として(回転軸線AX2と平行な回転軸線を中心として)回転可能にカバー本体34によって支持される。このような構成によって、第1のハンドル70は、ハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182を介して、カバー本体34に支持される。
図15に示すように、ロックレバー182の第1の端部183と貫通孔185との間(より詳細には貫通孔185の付近)には、右側に向けて突出する突起186が形成されている。ネジ187の周囲には、トーションバネ188が配置されている。トーションバネ188の一端は、カバー本体34の右側部分に係合し、他端は、突起186に係合している。トーションバネ188は、右側から見て反時計回りにロックレバー182を常時、付勢している。このため、ロックレバー182(ひいては、ハンドルベース180a,180b)は、初期状態では、図12,13,16に示すロック位置に保持される。このときの第1のハンドル70の位置は、カバー本体34の貫通孔134aの後側の端部に第1の端部183が位置することによって規定される。
図16に示すように、補助カバー部22の前側かつ上側の縁部の近傍には、突起129が形成されている。突起129は、補助カバー部22の右側部分の外面から右側に向けて突出している。ハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182がロック位置にあるとき、この突起129は、ロックレバー182の第2の端部184のすぐ前側かつ下側にある。このため、ユーザが、第1のハンドル70に下向きの力を加えて、本体部30を上死点から下死点へ変位させようとしても、ロックレバー182の第2の端部184が突起129に係合(当接)する。したがって、本体部30の上死点から下死点への変位が阻止される。
ロックレバー182がロック位置にある状態において、ユーザが、第1のハンドル70の第1の把持部71を把持して、第1のハンドル70を、ネジ187を中心として矢印A1(図17参照)の方向(右側から見て時計回りの方向)へ回転させると、第1のハンドル70と一体化されたハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182も一緒に、刃具49,50の回転軸線AX2に直交する方向に、図17に示すロック解除位置まで回転する。このときの回転方向は、第1のハンドル70の第1の把持部71が、第2のハンドル60の第2の把持部61から離れる方向である。このロック解除位置は、カバー本体34の貫通孔134aの前側の端部にロックレバー182の第1の端部183が位置することによって規定される。
図17に示すように、ハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182がロック解除位置にあるとき、ロックレバー182の第2の端部184は、突起129と係合(干渉)しない位置まで退避する。したがって、このため、ユーザが第1のハンドル70に下向きの力を加えると、図14に示すように、本体部30の上死点から下死点への変位が許容される。ユーザが第1のハンドル70へ加える力を解除すると、本体部30が下死点から上死点へ戻るとともに、ハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182(ひいては、第1のハンドル70)がトーションバネ188の付勢力によって初期位置(ロック位置)へ戻る。
上述したウォールチェイサー110によっても、第1のハンドル70を回転可能に支持するハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182が第1のハンドル70と一緒に変位するので、回転式の可動ハンドル(第1のハンドル70)と、上死点ロック機能と、を容易に両立できる。また、ハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182は、刃具49,50の回転軸線AX2に直交する方向に変位するので、ハンドルベース180a,180bを変位させるための第1のハンドル70の操作性に優れる。
また、ロックレバー182は、ハンドルベース180aに固定されるので、ハンドルベース180a,180bの変位を、突起129との係合部分に伝達するための機構を設ける必要が無い。したがって、簡素な構成で上死点ロック機能を実現できる。さらに、ロックレバー182を介在させることで、ハンドルベース180a,180bから離れた位置での突起129との係合を容易に実現でき、設計自由度が向上する。
また、ハンドルベース180a,180bおよびロックレバー182は、第1のハンドル70の第1の把持部71が、第2のハンドル60の第2の把持部61から離れる方向に変位するので、溝切り加工作業時において、第1の把持部71と第2の把持部61との距離が大きくなる。このため、ユーザは、ウォールチェイサー10をより安定的に保持できる。
以下、第3実施形態について、図18~25を参照して説明する。第3実施形態は、本体部30の上死点ロック機能を達成するための構成のみが第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と同一の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付し、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。図18に示すように、第2実施形態によるウォールチェイサー210は、ハンドルベース80aおよびハンドルベース80bに代えて、ハンドルベース280a,280bを備えている。
図19および図24に示すように、ハンドルベース280aは、直径が互いに異なるとともに左右方向に延在する複数の略円筒形状が、左右方向に連結された形状を有している。図24に示すように、ハンドルベース280aは、その右側に、径方向内側と外側とに二股に分かれた構造を有しており、外側円筒部281と内側円筒部282とを備えている。ハンドルベース280aは、その左右方向の両縁部に凹凸を有している。ハンドルベース280aの右側の凹凸は、第1のハンドル70の基部72の凹凸と噛み合っている。
図19および図24に示すように、ハンドルベース280bは、左右方向に延在する略円筒状の部材である。ハンドルベース280bは、その左右方向の両縁部に凹凸を有している。ハンドルベース280bの右側の凹凸は、ハンドルベース280aの左側の凹凸と噛み合っており、ハンドルベース280bの左側の凹凸は、第1のハンドル70の基部73の凹凸と噛み合っている。ハンドルベース280bは、その右端付近において、周方向の一部のみで径方向外側へ突出した係合部283を備えている(図19では見えていない)。
図24に示すように、ボルト85aは、基部72を貫通してハンドルベース280aの内部に達している。ボルト85bは、基部73およびハンドルベース280bを貫通して、ハンドルベース280aの内部に達している。これによって、第1のハンドル70およびハンドルベース280a,280bは一体化されている。このようにしてハンドルベース280a,280bによって支持される第1のハンドル70は、第1実施形態と同様に、ボルト85a,85bのネジを緩めることによって、所望の回転角度位置へ回転可能である。
図19に示すように、カバー本体34の前側の部分には、カバー本体34から環状に突出する環状部234aが形成されている。環状部234aは、左右方向に貫通する貫通孔を有している。図24に示すように、第1のハンドル70およびハンドルベース280a,280bは、ハンドルベース280a,280bが環状部234aを左右方向に貫通するように配置される。このとき、ハンドルベース280bは、環状部234aの内側に嵌め込まれた状態にあり、環状部234aの内面上を左右方向に摺動可能である。また、環状部234aの右端部は、外側円筒部281と内側円筒部282との間で、外側円筒部281の内側に嵌め込まれた状態にあり、外側円筒部281は、環状部234aの外面上を摺動可能である。
このような構成によって、第1のハンドル70は、ハンドルベース280a,280bおよびボルト85a,85bを介して環状部234a(ひいては、カバー本体34)に支持される。また、環状部234aとハンドルベース280a,280bとが互いに嵌まり合うことにより、ハンドルベース280a,280bは、第1のハンドル70と一緒に、環状部234aに対して左右方向(刃具49,50の回転軸線AX2と平行な方向)に変位可能である。
図24に示すように、ハンドルベース280aと環状部234aとの間には、外側円筒部281と内側円筒部282との間を通るように圧縮バネ284が配置されている。圧縮バネ284は、ハンドルベース280aを常時、右側に向けて付勢している。このため、ハンドルベース280a,280b(ひいては、第1のハンドル70)は、初期状態では、図20および図24に示すロック位置に保持される。ロック位置は、図24に示すように、基部73の右端面と環状部234aの左端面との当接によって規定される。
図20に示すように、ハンドルベース280bの係合部283は、環状部234aの右側に形成された切欠234bを介して、前側かつ下側に向けてカバー本体34の内部まで延在している。補助カバー部22の上縁部のうちの右側縁部には、後側に向けて突出した突出部229が形成されている。
ハンドルベース280a,280bがロック位置にあるとき、図20および図24に示すように、ハンドルベース280bの係合部283の真下には、補助カバー部22の突出部229が位置している。このため、ユーザが、第1のハンドル70に下向きの力を加えて、本体部30を上死点から下死点へ変位させようとしても、係合部283が突出部229に係合(当接)する。したがって、本体部30の上死点から下死点への変位が阻止される。
ハンドルベース280a,280bがロック位置にある状態において、ユーザが、第1のハンドル70の第1の把持部71を把持して、第1のハンドル70を刃具49,50の回転軸線AX2に平行な方向に(より具体的には、左側に)変位させると、第1のハンドル70と一緒にハンドルベース280a,280bが、図21および図25に示すロック解除位置まで左側に変位する。このロック解除位置は、図25に示すように、環状部234aの内部での、環状部234aとハンドルベース280bとの当接によって規定される。
図21および図25に示すように、第1のハンドル70およびハンドルベース280a,280bがロック解除位置にあるとき、係合部283は、突出部229と係合(干渉)しない位置まで退避する。したがって、このため、ユーザが第1のハンドル70に下向きの力を加えると、図22示すように、本体部30の上死点から下死点への変位が許容される。ユーザが第1のハンドル70へ加える力を解除すると、本体部30が下死点から上死点へ戻るとともに、ハンドルベース280a,280bおよび第1のハンドル70が、圧縮バネ284の付勢力によって初期位置(ロック位置)へ戻る。
上述したウォールチェイサー210によっても、第1のハンドル70を回転可能に支持するハンドルベース280a,280bが第1のハンドル70と一緒に変位するので、回転式の可動ハンドル(第1のハンドル70)と、上死点ロック機能と、を容易に両立できる。また、環状部234aとハンドルベース280a,280bとが互いに嵌まり合っているので、ハンドルベース280a,280bの周囲の構成をコンパクト化できる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各要素の任意の組み合わせ、または、任意の省略が可能である。
例えば、ハンドルベースのロック解除のための変位方向(以下、ロック解除操作方向と呼ぶ)は、上述した例に限られない。例えば、ロック解除操作方向は、第1ないし第3実施形態で例示した方向と反対の方向であってもよい。また、ロック解除操作方向は、本体部30を上死点から下死点へ変位させるための第1のハンドル70に力を加える方向とは異なる任意の方向に設定可能である。
あるいは、上述した実施形態は、ロック位置で、ハンドルベース、または、ハンドルベースに連動するように構成された係合部材が、ベース21、または、ベース21に対する位置が固定されたベース以外の部分と係合する任意の形態に変更可能である。当該係合部材は、第2実施形態で例示したように、ハンドルベースに固定されることで、ハンドルベースに連動してもよいし、任意の機械的機構によってハンドルベースに連動してもよい。また、ハンドルベースと係合部材との間に、変位方向を変換するための機械的機構(例えば、リンク機構)が介在してもよい。
あるいは、刃具49,50(2列溝を形成するための刃具)に代えて、3つ以上の刃具(3列以上の溝を形成するための刃具)が使用されてもよい。あるいは、2列以上の刃部分を有する単一の刃具が使用されてもよい。
さらに、上述した種々の実施形態は、ウォールチェイサーに限らず、任意のプランジ式携帯用加工機(例えば、プランジマルノコ、プランジルータなど)に適用可能である。
上記実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本発明の各構成要素を限定するものではない。ウォールチェイサー10は、「携帯用加工機」の一例である。ベース21は「ベース」の一例である。当接面23は「当接面」の一例である。本体部30は「本体部」の一例である。ウォールチェイサー10の上側は、「第1の側」の一例である。ウォールチェイサー10の下側は、「第2の側」の一例である。刃具49,50は「刃具」の一例である。回転軸線AX2は「回転軸線」の一例である。モータ41は「モータ」の一例である。第1のハンドル70は「第1のハンドル」の一例である。第1の把持部71は「第1の把持部」の一例である。ハンドルベース80a,80b,180a,180b,280a,280bは、「ハンドルベース」の一例である。上死点は「第1の位置」の一例である。下死点は「第2の位置」の一例である。ロックレバー182は「係合部材」の一例である。ハンドルベース本体81a,81bは、「ハンドルベース本体」の一例である。ガイドプレート83a,83bは、「ガイドプレート」の一例である。ハンドルベース収容部38は「ハンドルベース収容部」の一例である。ボルト85a,85bは「支軸」の一例である。ハンドルベース280a,280bは「筒状部材」の一例である。カバー本体34は「カバー本体」の一例である。補助カバー部22は「補助カバー部」および「固定部分」の一例である。
10…ウォールチェイサー
20…ベース部材
21…ベース
22…補助カバー部
23…当接面
25…環状部
26…支軸
27…車輪
28…突起
29…上縁部
30…本体部
31…ギアハウジング
32…モータハウジング
33…リアハウジング
34…カバー本体
34a…貫通長孔
35…矢印
36…環状部
37…貫通孔
38…ハンドルベース収容部
39…内部部材
41…電動モータ
42…モータシャフト
43…小ベベルギア
44…大ベベルギア
45…スピンドル
46…インナーフランジ
47…ロックナット
48…スペーサ
49,50…刃具
51…バッテリ装着部
54…バッテリ
60…第2のハンドル
61…第2の把持部
62…操作部材
70…第1のハンドル
71…第1の把持部
72,73…基部
74,75…ブリッジ部
80a,80b…ハンドルベース
81a,81b…ハンドルベース本体
82a,82b…拡張部
83a,83b…ガイドプレート
84a,84b…圧縮バネ
85a,85b…ボルト
110…ウォールチェイサー
129…突起
134a…貫通孔
180a,180b…ハンドルベース
181…突出部
182…ロックレバー
183…第1の端部
184…第2の端部
185…貫通孔
186…突起
187…ネジ
188…トーションバネ
210…ウォールチェイサー
229…突出部
234a…環状部
234b…切欠
280a,280b…ハンドルベース
281…外側円筒部
282…内側円筒部
283…係合部
284…圧縮バネ
A1…矢印
AX1…回転軸線
AX2…回転軸線

Claims (9)

  1. 携帯用加工機であって、
    被加工物に当接させるための当接面を有するベースと、
    前記当接面に直交する方向において前記ベースに対して第1の側に配置される本体部と
    を備え、
    前記本体部は、
    刃具に回転軸線を中心とした回転駆動力を提供するように構成されたモータと、
    第1の把持部を有する第1のハンドルであって、前記第1の把持部の固定位置を回転的に変更可能に構成された第1のハンドルと、
    前記第1のハンドルを回転可能に支持するために前記第1のハンドルの基端部に取り付けられるハンドルベースと
    を備え、
    前記本体部は、前記刃具が前記ベースに対して前記第1の側に位置する第1の位置と、前記刃具が前記第1の側と反対の第2の側に前記ベースを越えて部分的に突出する第2の位置と、の間で前記ベースに対して変位可能に構成され、
    前記ハンドルベースは、前記本体部を前記第1の位置にロックするためのロック位置と、前記本体部の前記第1の位置から前記第2の位置への変位を許容するためのロック解除位置と、の間で手動操作によって前記第1のハンドルと一緒に変位可能に構成され、
    前記携帯用加工機は、
    前記ハンドルベースが前記ロック位置にあるときに、前記ハンドルベース、または、前記ハンドルベースに連動するように構成された係合部材が、前記ベース、または、前記ベースに対する位置が固定された前記ベース以外の部分である固定部分と係合して、前記本体部の前記第1の位置から前記第2の位置への変位が阻止され、
    前記ハンドルベースが前記ロック解除位置にあるときに、前記ハンドルベースまたは前記係合部材が前記ベースまたは前記固定部分と係合せず、前記本体部の前記第1の位置から前記第2の位置への変位が許容される
    ように構成された
    携帯用加工機。
  2. 請求項1に記載の携帯用加工機であって、
    前記ハンドルベースは、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で、前記刃具の前記回転軸線に直交する方向に変位可能に構成され、
    前記ハンドルベースが前記ロック位置にあるときに、前記ハンドルベースが前記固定部分と係合して、前記本体部の前記第1の位置から前記第2の位置への変位が阻止される
    携帯用加工機。
  3. 請求項1に記載の携帯用加工機であって、
    前記ハンドルベースは、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で、前記回転軸線に直交する方向に変位可能に構成され、
    前記ハンドルベースが前記ロック位置にあるときに、前記係合部材が前記ベースまたは前記固定部分と係合して、前記本体部の前記第1の位置から前記第2の位置への変位が阻止され、
    前記係合部材は、前記ハンドルベースに固定された部材である
    携帯用加工機。
  4. 請求項2または請求項3に記載の携帯用加工機であって、
    前記ハンドルベースは、前記刃具の前記回転軸線に関する径方向外側へ向けて前記ロック位置から前記ロック解除位置まで直線的に変位するように構成された
    携帯用加工機。
  5. 請求項4に記載の携帯用加工機であって、
    前記ハンドルベースは、前記第1のハンドルの前記基端部と連結されるハンドルベース本体と、前記基端部と反対側でハンドルベース本体に取り付けられたガイドプレートと、を備え、
    前記本体部は、前記ハンドルベースを収容するハンドルベース収容部を備え、
    前記ガイドプレートがグリップベース収容部の内面上を摺動することで、前記ハンドルベースが前記ハンドルベース収容部に対して変位するように構成された
    携帯用加工機。
  6. 請求項3に記載の携帯用加工機であって、
    第2の把持部を有する第2のハンドルを備え、
    前記ハンドルベースは、前記第1の把持部が前記第2の把持部から離れる方向に前記ロック位置から前記ロック解除位置まで回転的に変位するように構成された
    携帯用加工機。
  7. 請求項1に記載の携帯用加工機であって、
    前記ハンドルベースは、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で前記刃具の前記回転軸線に平行な方向に変位可能に構成された
    携帯用加工機。
  8. 請求項7に記載の携帯用加工機であって、
    前記本体部は、前記ハンドルを回転可能に支持する支軸と、前記支軸の周囲を取り囲む環状部と、を備え、
    前記ハンドルベースは、前記支軸の周囲を取り囲む筒状部材の形態であり、
    前記環状部および前記ハンドルベースは、互いに嵌まり合った状態で、前記ハンドルベースが前記環状部に対して前記刃具の回転軸線に平行な方向に変位するように構成された
    携帯用加工機。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の携帯用加工機であって、
    前記携帯用加工機は、ウォールチェイサーであり、
    本体部は、前記刃具を部分的に覆うカバー本体を備え、
    前記携帯用加工機は、前記ベースから前記第1の側に向けて延在し、前記本体部が第1の位置にあるときに、前記刃具のうちの前記カバー本体よりも前記第2の側の部分を覆う補助カバー部を備え、
    前記固定部分は、前記補助カバー部であり、
    前記ハンドルベースが前記ロック位置にあるときに、前記ハンドルベースまたは前記係合部材が前記補助カバーと係合する
    携帯用加工機。
JP2022016389A 2022-02-04 2022-02-04 携帯用加工機 Pending JP2023114184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022016389A JP2023114184A (ja) 2022-02-04 2022-02-04 携帯用加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022016389A JP2023114184A (ja) 2022-02-04 2022-02-04 携帯用加工機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023114184A true JP2023114184A (ja) 2023-08-17

Family

ID=87569120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022016389A Pending JP2023114184A (ja) 2022-02-04 2022-02-04 携帯用加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023114184A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10173272B2 (en) Router
JP5410843B2 (ja) 切断機
JP2015044244A (ja) 切断工具
EP0039801A2 (en) Combination planing, sawing, milling and mortising apparatus
JP6712085B2 (ja) 連続ビス締付機
EP2502720B1 (en) Power tool
JP5465405B2 (ja) 卓上切断機
JP2023114184A (ja) 携帯用加工機
JP2017177309A (ja) アタッチメントおよび作業工具
JP2023114185A (ja) 携帯用加工機
JP2023114187A (ja) 携帯用加工機
JP2023114186A (ja) 携帯用加工機
JP5348727B2 (ja) フライス盤用の側面加工用アタッチメント
JP2023114188A (ja) ウォールチェイサー
JP7455661B2 (ja) 携帯用加工機
JP2019064067A (ja) 切断機
JP5526091B2 (ja) 加工作業における加工補助装置
JP2012196869A (ja) トリマ
US20060108024A1 (en) Ergonomic router
JP2010076059A (ja) 携帯用切断機
JP7385007B2 (ja) 工具
WO2022113645A1 (ja) 作業機
JP2017196853A (ja) 切断工具及びサブベース
JP2019010720A (ja) 電動工具
JP2024087187A (ja) 携帯用加工機