JP2023113021A - 2液吐出容器及び2液吐出製品 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023113021000001
【課題】2種類の原液を所望の吐出状態とすることができる2液吐出容器を提供する。
【解決手段】第1内容物C1を吐出する第1バルブ22と、第2内容物C2を吐出する第2バルブ32と、第1バルブ22と第2バルブ32とを一緒に開閉できるように連結する吐出部材40と、を備え、吐出部材40が、第1バルブ22から第1吐出孔71までの第1吐出通路R1と、第2バルブ32から第2吐出孔72までの第2吐出通路R2と、第1内容物C1が吐出されているときには第2吐出通路R2を塞ぎ、第1内容物C1の吐出が完了した後に第2吐出通路R2を開放する時差吐出手段と、を備えており、吐出された第1内容物C1の内部又は表面に第2内容物C2を吐出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの内容物を吐出するための2液吐出容器と、それを用いた2液吐出製品に関する。
特許文献1には、二重円筒状の管路を備え、内側管路から発泡性組成物を吐出し、外側管路から粘性原液を吐出することで、発泡性組成物を粘性原液で覆うことができる2液吐出用エアゾール製品が開示されている。
特許第6683431号公報
特許文献1の2液吐出用エアゾール製品では、発泡性組成物と粘性原液とが同時に吐出される。そのため、特許文献1の図4にあるように、発泡性組成物の端面が粘性原液に覆われず露わになる。
本発明は、2種類の原液を所望の吐出状態とすることができる2液吐出容器の提供を目的とする。
本発明の2液吐出容器は、第1内容物C1を吐出する第1バルブ22、22Aと、第2内容物C2を吐出する第2バルブ32、32Aと、第1バルブ22、22Aと第2バルブ32、32Aとを一緒に開閉できるように連結する吐出部材40、40Aと、を備え、吐出部材40、40Aが、第1バルブ22、22Aから第1吐出孔71までの第1吐出通路R1と、第2バルブ32、32Aから第2吐出孔72までの第2吐出通路R2と、第1内容物C1が吐出されているときには第2吐出通路R2を塞ぎ、第1内容物C1の吐出が完了した後に第2吐出通路R2を開放する時差吐出手段と、を備えており、吐出された第1内容物C1の内部又は表面に第2内容物C2を吐出することができることを特徴としている。
上記2液吐出容器においては、吐出方向を変えるノズルアタッチメント75を備えていることが好ましい。
また、吐出部材40Aが、第2吐出孔72を有する内ノズル130と、内ノズル130の外側を覆い、内ノズル130との間で第1吐出孔71を形成する外ノズル140とを備えていることが好ましい。また、第2吐出孔72が第1吐出孔71より吐出方向に突出していることが好ましい。
本発明の2液吐出製品は、上記いずれかの2液吐出容器10、10Aに、第1内容物C1と第2内容物C2とを充填したことを特徴としている。
本発明の2液吐出容器及び2液吐出製品は、第1内容物の吐出が完了した後に第2吐出通路を開放して第2内容物を吐出するため、吐出された第1内容物の内部に第2内容物を吐出して、第2内容物全体を第1内容物で覆ったり、吐出された第1内容物の表面に第2内容物を吐出して、第1内容物表面に第2内容物を乗せたりと、所望の吐出状態が得られる。
また、吐出方向を変えるノズルアタッチメントを備えている場合、例えば2液吐出製品を据え置いた状態で使用しても所望の吐出状態を得やすくなる。
吐出部材が、第2吐出孔を有する内ノズルと、内ノズルの外側を覆い、内ノズルとの間で第1吐出孔を形成する外ノズルとを備えている場合、第1内容物が略筒状に吐出されるため、内部に第2内容物を注入し易い。特に、第2吐出孔が第1吐出孔より吐出方向に突出している場合は、先に吐出された第1内容物を保持しやすく、第2内容物を第1内容物中に注入しやすく、第2内容物を吐出するときの飛び散りを防止し、また第2内容物が揮発性成分を含有する場合は、揮発性成分のにおいの拡散を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る2液吐出製品を示す垂直断面図である。 時差吐出の仕組みを示す垂直断面図である。 図3A、図3Bは、ノズルアタッチメントの垂直断面図である。 本発明の異なる実施形態に係る2液吐出製品を示す垂直断面図である。 吐出部材の斜視図である。 吐出部材の水平断面図である。 時差吐出の仕組みを示す垂直断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る2液吐出容器10について図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、2液吐出容器10は、正立状態で配置された第1容器20と、第1容器20の上方に倒立状態で配置された第2容器30と、第1容器20と第2容器30とを上下方向に連結する吐出部材40と、第1容器20と第2容器30と吐出部材40とを収容するホルダー95と、を備えている。第1容器20に第1内容物C1を充填し、第2容器30に第2内容物C2を充填したものは2液吐出製品1である。以下、各部材について詳細に説明する。
第1容器20は、上端に開口21aを有する容器本体21と、容器本体21の開口21aを塞ぐ第1バルブ22とを備えている。
容器本体21は、例えばアルミニウム等の金属製であって、底部21bと、底部21bの外周端から立ち上がる胴部21cと、胴部21cの上端から徐々に縮径しながら上方に延びる肩部21dと、肩部21dの上端から上方に延びる首部21eとを備えている。首部21eは上下方向の略中間に括れ部21fを有している。この括れ部21fは第1バルブ22をカシメ固定する際に利用される。開口21aは首部21eの上端に設けられている。
第1バルブ22は、側面にステム孔24aを有する有底筒状のステム24と、ステム24を上下動可能に収容するハウジング25と、ステム24を常時上方(外側)に付勢する弾性体(バネ)26と、略ドーナッツ状であって、ステム24が押し下げられる(押し込まれる)前は内周面でステム孔24aを塞ぎ、ステム24が押し下げられた(押し込まれた)ときには内周側が撓んでステム孔24aを開放するステムラバー27と、ハウジング25を容器本体21に固定するマウンティングカップ28とを備えた、所謂エアゾールバルブである。ただ、ステム24を押し下げている(押し込んでいる)間、常に容器本体21内と連通するのではなく、ステム24を押し下げ続けても所定の量しか第1内容物C1を吐出しない定量バルブとされている。
具体的には、この第1バルブ22は、ハウジング25の底25aに設けられた孔25a1に挿通する、ステム24の下部に設けられた栓部91と、ハウジング25の底25aよりも下方(上流側)に設けられたシール材92と、シール材92をハウジング25に固定する略筒状の固定部材93とをさらに備えている。シール材92の中心には、容器本体21内とハウジング25内とを連通するシール孔92aが設けられており、ステム24を押し下げる前は、このシール孔92aを通じて第1内容物C1がハウジング25内に流れ込む。一方で、ステム24が押し下げられるとシール孔92aに栓部91が嵌合し閉じられる(図2のS1参照)。シール孔92aが閉じられることで、ハウジング25内に貯留室Sが形成される。当然、第1内容物C1のハウジング25内への供給は止まる。そのため、吐出される第1内容物C1の量は、自ずと貯留室S内に貯留されている量となる。ステム24の押し下げを止めて、ステム24が上方へ移動すると、栓部91によるシール孔92aの閉塞が解除され、再びハウジング25内に第1内容物C1が流れ込む(図2のS2参照)。
マウンティングカップ28は、上端に底を有する略カップ状であって、ステム24の一部はこの底から上方に突出している。また、マウンティングカップ28は、容器本体21の首部21eに外嵌された状態で縮径方向にカシメられ、容器本体21に固定されている。上記構成の第1容器20は密閉状態であり、第1バルブ22を介してのみ第1内容物C1を吐出することができる。
第2容器30は、第1容器20と同様の構成とされた容器本体21と、容器本体21の開口21aを塞ぐ第2バルブ32とを備えている。第2バルブ32は、第1バルブ22から、栓部91と、シール材92と、固定部材93とを省略したものである。言わば、定量吐出機構を備えない単純なエアゾールバルブ(連続バルブ)である。ただ、倒立状態での液相の吐出に適した構成とするため、ハウジング25の側面に液相導入孔25bが設けられている。その他については第1バルブ22と同様であるため、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記第1容器20と第2容器30には、それぞれ肩カバー50が取り付けられている。肩カバー50は、マウンティングカップ28に外嵌固定される固定筒50aと、固定筒50aから上方又は下方に突出するガイド筒50cとを備えている。第1容器20側の肩カバー50のガイド筒50cは、吐出部材40の外周に位置し、吐出部材40の上下移動をガイドする。第2容器30側の肩カバー50のガイド筒50cは、同じく吐出部材40の外周に位置し、自身や第2容器30が吐出部材40に対して傾かないようガイドする。
吐出部材40は、第1バルブ22のステム24と第2バルブ32のステム24とを連結している。そのため、第2容器30を押し下げることで、第1バルブ22のステム24と第2バルブ32のステム24とを一緒に押し下げる(押し込む)ことができ、第1バルブ22と第2バルブ32とを一緒に開くことができる。また、第1バルブ22と第2バルブ32との開状態を維持することができる。また、押し下げを止めることで、第1バルブ22のステム24と第2バルブ32のステム24とが一緒に押し下げられる前の元の位置に戻り、第1バルブ22と第2バルブ32とを一緒に閉じることができる。換言すれば、一方のバルブを開こうとすれば他方のバルブも一緒に開くことができ、一方のバルブを閉じようとすれば他方のバルブも一緒に閉じることができる。すなわち、吐出部材40は、第1バルブ22と第2バルブ32とを一緒に開閉できるように連結している。
この吐出部材40は、第1バルブ22のステム24に接続する第1接続口61aと、第1内容物C1を吐出する第1吐出孔71と、第1バルブ22から第1吐出孔71までを連通する第1吐出通路R1と、第2バルブ32のステム24に接続する第2接続口81と、第2内容物C2を吐出する第2吐出孔72と、第2バルブ32から第2吐出孔72までを連通する第2吐出通路R2と、第1内容物C1が吐出されているときには第2吐出通路R2を塞ぎ、第1内容物C1の吐出が完了した後に第2吐出通路R2を開放する時差吐出手段と、を備えている。
第1吐出通路R1と第2吐出通路R2とは互いに交わることは無く、互いに独立している。従って、吐出部材40内で第1内容物C1と第2内容物C2とが混ざり合うことは無い。
時差吐出手段は、第2バルブ32の開閉に連動して第2吐出通路R2を閉開する弁V1である。具体的に、弁V1は、第2吐出通路R2に設けられており、第2容器30を押し下げることで閉じられ、第2容器30の押し下げを止めて第2容器30が元の位置に戻ると開く仕組みになっている。
そのため、図2のS1に示すように、第2容器30を押し下げると、第1バルブ22と第2バルブ32とが開放され、第1内容物C1は第1吐出孔71から吐出されるが、第2吐出通路R2は閉じられ(すなわち弁V1が作動し)、第2内容物C2は第2吐出孔72にまで到達しない。第2バルブ32から吐出された第2内容物C2は、弁V1の上流側に設けられた貯留室Sに貯まる。第2容器30の押し下げを止めると、図2のS2に示すように、弾性体26によってステム24が元の位置に戻り、第1バルブ22と第2バルブ32とが同じタイミングで閉じる。これにより第1内容物C1の吐出は止まる(吐出が完了する)。一方で弁V1が開放され、第2バルブ32から弁V1の間に貯留されていた第2内容物C2が、第2吐出孔72から吐出される。
上記構成の吐出部材40は、本体60と、吐出ノズル70と、ステム装着部材80とを備えている。第1吐出通路R1は、本体60と、吐出ノズル70とを通り、第2吐出通路R2は、本体60と、吐出ノズル70に加えてステム装着部材80を通っている。
略円柱状の本体60には、第1接続口61aと、第1吐出通路R1の一部(本体60側)と、第2吐出通路R2の一部(本体60側)が設けられている。具体的には、本体60の下部に第1接続口61aが設けられ、その第1接続口61aと連通するようにして第1吐出通路R1の一部が設けられている。第1吐出通路R1の一部は、第1接続口61aから上方に向かって延びた後、横方向に延びている。本体60の上部には、ステム装着部材80に上下方向に摺動可能に外嵌するシリンダ部63が設けられている。このシリンダ部63の内部空間が貯留室Sの大部分を構成する。シリンダ部63の下部(下流側)には、第2内容物C2を下流側に流すための導出孔64が設けられている。この導出孔64は、シリンダ部63から下方に向かって延びた後、横方向に延びている。導出孔64の上流端部の外周には、第2容器30を押し下げたときにステム装着部材80(後述する閉鎖凸部84)と当接して、シリンダ部63と導出孔64との連通を遮断する閉鎖凹部65が設けられている。要は、閉鎖凹部65と閉鎖凸部84とによって弁V1が構成されている。
ステム装着部材80は、第2接続口81と、第2接続口81の下方(下流側)を塞ぐ略ドーム状の蓋部82と、蓋部82に設けられ、第2接続口81からの第2内容物C2をシリンダ部63内に導入するための導入孔82aと、シリンダ部63の内面と摺動可能に当接するフランジ部83とを備えている。閉鎖凸部84は、蓋部82の下面に設けられている。導入孔82aは、蓋部82の側面に設けられており、閉鎖凹部65と閉鎖凸部84とが当接しても閉じられることは無く、常に第2接続口81とシリンダ部63内とを連通している。貯留室Sは、閉鎖凹部65と閉鎖凸部84とが当接したときに形成される(図2のS1参照)。この貯留室Sは、ステム孔24aから閉鎖凹部65までに形成される密閉空間によって構成される。従って、第2内容物C2は、常に貯留室Sに貯留された量が吐出される。また、閉鎖凹部65と閉鎖凸部84が当接して第2吐出通路R2が寸断されてから、はじめて第2バルブ32のステム24を押し込む(開放する)ことができる構成とされているため、第1内容物C1と第2内容物C2とが同時に吐出されることは無く、第1内容物C1と第2内容物C2とを順番に吐出させることができる。
吐出ノズル70は、本体部60から側方に突出した部位であり、先端で第1吐出孔71と第2吐出孔72とが開口している。換言すれば、第1吐出通路R1と第2吐出通路R2がそれぞれ吐出ノズル70の先端で開口しているとも言える。図1に示すように、第2吐出孔72が設けられている部分は、第1吐出孔71が設けられている部分に比べて吐出方向に突出している。この状態は、突出部70aによって第2吐出通路R2が吐出方向に延長されているとも言える。また、第2吐出孔72が第1吐出孔71よりも吐出方向に突出しているとも言える。
ホルダー95は、略円柱状の胴部95aと、胴部95aの下端を閉じる底部95bとを備えている。胴部95aの上は開口している。また、胴部95aの上端は、キャップ96を装着するためのキャップ装着部95cになっている。また、胴部95aの側面には、吐出部材40の吐出ノズル70を外部に突出させるためのスリット95dが設けられている。スリット95dは上下方向に延びている。また、その下端は吐出ノズル70よりも下に位置しており、吐出ノズル70の下方への移動を許容している。胴部95aの高さは、第1容器20を下にした状態で第1容器20と第2容器30と吐出部材40とを収容したときに、第2容器30の底部21bが胴部95aから上に突出する高さとすることが好ましい。底部95bには、容器20、30を交換する際に、第1容器20の底部21bを押すことができるように貫通孔95eが設けられている。
第1容器20に充填された第1内容物C1は、2種類の内容物を反応させることで効果を発揮する2液反応型の内容物の第1剤(原液)と、この第1剤を吐出するための加圧剤とを含んでおり、液相と気相とに分かれている。固定部材93は液相内で開口しており、主として液相が吐出される。2液反応型の内容物としては、例えば2液式温感製剤、2液式発熱製剤、2液式冷却製剤、2液式ゲル化剤、2液式被膜形成剤、2液式接着剤、2液式染毛剤、2液式パーマ剤等があげられる。加圧剤は、液化ガス、圧縮ガスおよびこれらの混合ガスである。液化ガスとしては、例えば、ノルマルブタン、イソブタン、プロパンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンおよびこれらの混合物等が挙げられる。圧縮ガスとしては、例えば、窒素、空気、酸素、水素、二酸化炭素、亜酸化窒素等が挙げられ、25℃における圧力が0.2~1.0MPa未満となるように充填される。
第2容器30に充填された第2内容物C2は、2液反応型の内容物の第2剤(原液)と、この第2剤を吐出するための加圧剤とを含んでおり、液相と気相とに分かれている。加圧剤は、第1容器20に充填されたものと同じ種類のものを充填することが好ましいが、異なる種類のものを充填してもよい。
また、第1内容物C1と第2内容物C2は、前記2液反応型以外にも少なくとも2つの効果を発揮させる内容物でもよく、例えば殺虫剤と消臭芳香剤、日焼け止めと制汗剤、日焼け止めと害虫忌避剤、手指消毒剤と保湿剤、ファンデーションと制汗剤、化粧コート剤と制汗剤等があげられる。また、第1内容物C1と第2内容物C2はともに泡状やゲル状、クリーム状等、噴霧ではなく原液がその場に残るように吐出される。第1内容物C1と第2内容物C2の吐出形態は、例えば第1内容物C1がクリーム状であれば第2内容物C2もクリーム状とする、第1内容物C1が泡状であれば第2内容物C2を泡状にする等、互いに合わせることができる。第1内容物C1と第2内容物C2を泡状にする場合、発泡性を変えることができる。また、第1内容物C1と第2内容物C2とで吐出形態を変えてもよい。例えば、第1内容物C1を泡状にし、第2内容物C2をクリーム状やゲル状にすることで、泡の内部にクリームを保持した吐出物を形成できる。さらに第1内容物C1をクリームやゲル状にし、第2内容物C2を泡状にすることで、吐出後にクリーム内部に注入された泡が増大して吐出物の表面がなめらかになる。
また、前記第2内容物C2の一例を挙げると、第2内容物C2に第1内容物C1と異なる香りの香料を使用することで、第1内容物C1中に注入された第2内容物C2が外気に触れたときに、匂いを変化させることができる。さらに、第2内容物C2がアンモニアのような刺激臭を発する成分を含有する場合、第1内容物C1で包み込むことで刺激臭を和らげることができる。また、第2内容物C2が過酸化水素のように分解しガスを発生する成分を含有する場合は、第1内容物C1中に注入することで吐出時の飛び散りを抑制することができる。
本発明の2液吐出製品1は、上記の通り、時差吐出手段によって第1内容物C1の吐出が完了した後に第2内容物C2を吐出するため、第1内容物C1と第2内容物C2とを同時に吐出するものと比べて、吐出された第1内容物C1の内部に第2内容物C2を注入しやすい。特に、吐出ノズル70に突出部70aを設けているため、吐出操作をする際に2液吐出製品1の位置をずらさなければ、自ずと突出部70aが吐出された第1内容物C1内に位置することになり、第2内容物C2を第1内容物C1で覆いやすくなる。また、第1内容物C1を吐出した後に2液吐出製品1の位置を動かせば、吐出された第1内容物C1の表面に第2内容物C2を乗せることもできる。第2容器30を押し込み続ける限り、第2内容物C2は吐出されないため、使用者の好きなタイミングで第2内容物C2を吐出することができ、使用者が所望する吐出状態としやすい。また、第1内容物C1と第2内容物C2とを常に所定の比率で吐出することができるため、一方の内容物の吐出量が過大になることもなく、設計通りの効果が得やすい。
図3は、吐出ノズル70にノズルアタッチメント75を取り付けた状態を示している。ノズルアタッチメント75は2本の内部通路を備えており、吐出ノズル70の先端に取り付けることで、第1吐出通路R1や第2吐出通路R2を延長する。また、2本の内部通路は共に下向きに延びている。従って、吐出ノズル70内を横向きに流れる第1内容物C1と第2内容物C2は、ノズルアタッチメント75内で流れの向きを下向きに変えて吐出される。このように、第1内容物C1や第2内容物C2の吐出方向を変えることで、2液吐出製品1を据え置いた状態で使用しても所望の吐出状態を得やすくなる。さらに、手のひらやブラシ等に出しやすくなる。第1吐出孔71と第2吐出孔72は、このノズルアタッチメント75を取り付けることによって、吐出ノズル70の先端では無く、ノズルアタッチメント75の先端に移動することになる。図3Aでは、ノズルアタッチメント75の新たに第2吐出孔72となる部分が、新たに第1吐出孔71となる部分よりも突出している。すなわち、ノズルアタッチメント75にも突出部75aが設けられているため、吐出操作をする際に2液吐出製品1の位置をずらさなければ、吐出された第1内容物C1内に自ずと突出部75aが位置することになり、第2内容物C2を第1内容物C1で覆いやすくなる。なお、図3Bに示すように突出部75aを設けなくてもよい。この場合、第2内容物C2を第1内容物C1の表面に乗せやすくなる。
図4は、本発明の異なる実施形態に係る2液吐出製品1Aである。この2液吐出製品1Aでは、第1容器20と第2容器30とが横並びに配置されている。そして、固定筒50a同士を横方向で連結する連結部50bを備えた肩カバー50Aによって第1容器20と第2容器30とが連結され、相互の位置関係が固定されている。また、カバー部材97が肩カバー50Aに取り付けられている。このカバー部材97は、吐出ノズル70Aよりも上に突出しつつ、吐出ノズル70Aを側方から囲む囲繞部97aを備えており、吐出ノズル70Aの意図しない押し込みを防止するキャップとしての機能の他、吐出ノズル70Aを押す際に傾かないように補助している。
第1バルブ22Aと第2バルブ32Aは共に連続バルブである。図1の第2バルブ32と比較すると、ディップチューブ29を備える点、液相導入孔25bを備えない点で相違しているが、その他の構成は同じである。
吐出部材40Aでは本体60が2つに分断されており、一方が第1バルブ22Aに接続され、他方が、第2バルブ32Aに接続されたステム装着部材80に外嵌し、弁V1を構成している。
吐出ノズル70Aは、2つに分断された本体60を連結している。この吐出ノズル70Aは、第1バルブ22A側の本体部60から延出された第1接続部100と、第2バルブ32A側の本体部60から延出された第2接続部110と、第1接続部100と第2接続部110とに接続されるノズル部材120とを備えている。
第1接続部100及び第2接続部110は、図5及び図6に示すように、略円柱状の基部101と、基部101の軸方向と略直交する方向(横方向)に突出する略円柱状のノズル接続部102とを備えている。ノズル接続部102は、ノズル部材120に挿入、接続される部位である。この第1接続部100内には、基部101下端からノズル接続部102先端の開口に至る接続部内通路J1が設けられている。接続部内通路J1は、基部101の軸方向に沿って上に延びた後、ノズル接続部102の軸方向に沿って横に延びている。この接続部内通路J1の上流側は本体60内の通路と連通している。
ノズル部材120は、いわゆる二重ノズルであって、軸方向先端に第2吐出孔72を有する内ノズル130と、内ノズル130を覆い、内ノズル130とで間に第1吐出孔71を形成する外ノズル140とを備えている。内ノズル130と外ノズル140は同心上に配置されている。
内ノズル130は、外ノズル140よりも吐出方向に突出している。この内ノズル130は、筒状の内筒部131と、内筒部131の後端に設けられたフランジ部132とを備えている。内筒部131内には、軸方向に沿って内ノズル内通路N2が設けられている。内ノズル内通路N2の先端開口が第2吐出孔72である。内ノズル内通路N2の後端は閉じられている。内筒部131の側面には、内筒部131の外と内ノズル内通路N2とを連通する導出孔131aが設けられている。
外ノズル140は、第1接続部100を挿入する第1挿入部141と、第2接続部110を挿入する第2挿入部142と、筒状の外筒部143とを備えている。
外筒部143の断面形状は外周、内周共に円形である。ただ、円形に限らず、多角形であってもよい。正多角形等の回転対称であることが好ましい。外筒部143内に内ノズル130が収容されることで、内ノズル130と外筒部143との間に外ノズル内通路N1が形成されている。
この吐出部材40Aでは、第1吐出通路R1が、第1バルブ22A、本体60、第1接続部100、外ノズル内通路N1を通って第1吐出孔71に至り、第2吐出通路R2が、第2バルブ32A、本体60、第2接続部110、内ノズル内通路N2を通って第2吐出孔72に至る。第1吐出通路R1と第2吐出通路R2とは互いに独立しており、2液吐出部材40内で内容物C1、C2同士が混ざり合うことは無い。
上記構成の2液吐出製品1Aにおいても、第2吐出通路R2に弁V1(時差吐出手段)が設けられているため、吐出ノズル70Aを押し込んで第1バルブ22Aと第2バルブ32Aを一緒に開状態にしても、図7のS1に示すように、内ノズル130と外ノズル140の間で開口する第1吐出孔71から第1内容物C1が吐出されるだけであって、第2内容物C2は吐出されない。吐出ノズル70Aの押し込みを止めて、吐出ノズル70Aから手を離すと、図7のS2に示すように、第1バルブ22Aと第2バルブ32Aは一緒に閉状態となり、第1内容物C1は吐出されなくなる(吐出が完了する)。同時に、弁V1が開状態となって、貯留室Sから内ノズル130内を通って第2吐出孔72より第2内容物C2が吐出される。そのため、第1内容物C1と第2内容物C2とが同時に吐出されるものと比べて、吐出された第1内容物C1の内部に第2内容物C2を注入しやすい。特に、内ノズル130が外ノズル140より突出している、換言すれば第2吐出孔72が第1吐出孔71よりも吐出方向に突出しているため、内ノズル130と外ノズル140との間から吐出された第1内容物C1の一部が、内ノズル130の外周に保持された状態となり、この状態で内ノズル130から第2内容物C2が吐出されるため、第1内容物C1で第2内容物C2をきれいに包むことができる。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、図4の2液吐出容器1Aの吐出ノズル70Aに、ノズルアタッチメント75(図3A、図3B参照)を取り付けて吐出方向を変えてもよい。
また、図1の2液吐出製品1の第1バルブ22を連続バルブにしてもよい。また、反対に図4の2液吐出製品の第1バルブ22Aを定量バルブにしてもよい。図4の吐出ノズル70Aは、必ずしも内ノズル130を外ノズル140より突出させる必要はない。
また、第1容器20と第2容器30のいずれも二重容器を用いることができる。さらに、各2液吐出容器10、10Aは、2つの容器(第1容器20と第2容器30)を用いていたが、2つのバルブを有する1つの容器を用いてもよい。この場合、1つの容器内に2つの部屋や内袋を設けて内容物同士が混ざらないように、また、2つのバルブからそれぞれ別の内容物が吐出されるようにする。
1、1A 2液吐出製品
10、10A 2液吐出容器
20 第1容器
21 容器本体
21a 開口
21b 底部
21c 胴部
21d 肩部
21e 首部
21f 括れ部
22、22A 第1バルブ
24 ステム
24a ステム孔
25 ハウジング
25a 底
25a1 底の孔
25b 液相導入孔
26 弾性体
27 ステムラバー
28 マウンティングカップ
29 ディップチューブ
30 第2容器
32、32A 第2バルブ
40、40A 吐出部材
50、50A 肩カバー
50a 固定筒
50b 連結部
50c ガイド筒
60 本体
61a 第1接続口
63 シリンダ部
64 導出孔
65 閉鎖凹部
70、70A 吐出ノズル
70a 突出部
71 第1吐出孔
72 第2吐出孔
75 ノズルアタッチメント
75a 突出部
80 ステム装着部材
81 第2接続口
82 蓋部
82a 導入孔
83 フランジ部
84 閉鎖凸部
91 栓部
92 シール材
92a シール孔
93 固定部材
95 ホルダー
95a 胴部
95b 底部
95c キャップ装着部
95d スリット
95e 貫通孔
96 キャップ
97 カバー部材
97a 囲繞部
100 第1接続部
101 基部
102 ノズル接続部
110 第2接続部
120 ノズル部材
130 内ノズル
131 内筒部
131a 導出孔
132 フランジ部
140 外ノズル
141 第1挿入部
142 第2挿入部
143 外筒部
C1 第1内容物
C2 第2内容物
J1 接続部内通路
R1 第1吐出通路
R2 第2吐出通路
S 貯留室
V1 弁
N1 外ノズル内通路
N2 内ノズル内通路

Claims (5)

  1. 第1内容物を吐出する第1バルブと、
    第2内容物を吐出する第2バルブと、
    第1バルブと第2バルブとを一緒に開閉できるように連結する吐出部材と、を備え、
    吐出部材が、
    第1バルブから第1吐出孔までの第1吐出通路と、
    第2バルブから第2吐出孔までの第2吐出通路と、
    第1内容物が吐出されているときには第2吐出通路を塞ぎ、第1内容物の吐出が完了した後に第2吐出通路を開放する時差吐出手段と、を備えており、
    吐出された第1内容物の内部又は表面に第2内容物を吐出することができる、
    2液吐出容器。
  2. 吐出方向を変えるノズルアタッチメントを備えている、請求項1記載の2液吐出容器。
  3. 吐出部材が、第2吐出孔を有する内ノズルと、内ノズルの外側を覆い、内ノズルとの間で第1吐出孔を形成する外ノズルとを備えている、請求項1又は2記載の2液吐出容器。
  4. 第2吐出孔が第1吐出孔より吐出方向に突出している、請求項1~3記載の2液吐出容器。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の2液吐出容器に、第1内容物と第2内容物とを充填した、2液吐出製品。
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