JP2023112993A - 操作者の動作を検出するための装置およびシステム - Google Patents

操作者の動作を検出するための装置およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、指などの人体における可動部の形状を精度よく検出することができる新たな装置を提供することである。
【解決手段】本発明の装置10は、操作者の動作を検出するための装置であって、第1の方向にスライドするように構成されるスライド機構20であって、スライド機構20は、操作者に取り付けられるように構成される第1の取付部22を備える、スライド機構20と、第1の方向に直交する第2の方向の軸回りに回動可能にスライド機構20に接続される回動部30と、回動部30に接続され、操作者に取り付けられるように構成される第2の取付部32と、スライド機構20に対する回動部30の回動角度を検出する検出部40とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、概して、操作者の動作を検出するための装置およびこの装置を用いてロボット操作を行うシステムに関する。
操作者の手に装着されるロボットの遠隔操作等のためのインタフェースとして、曲げセンサー(曲げると抵抗値が増えるセンサー)が埋め込まれたグローブが知られている。
しかし、従来のグローブタイプのインタフェースは、このインタフェースを装着した操作者が手指を動かした際の指の形状を誤って検出することがあり、精度の点で難点があった。
本発明は、操作者が手指などの可動部を動かした際の可動部の形状を精度よく検出することができる新たな装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような新たな装置を用いて人体の可動部の動きをより忠実にロボットに再現させることができるシステムを提供することも目的とする。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
操作者の動作を検出するための装置であって、
第1の方向にスライドするように構成されるスライド機構であって、前記スライド機構は、前記操作者に取り付けられるように構成される第1の取付部を備える、スライド機構と、
前記第1の方向に直交する第2の方向の軸回りに回動可能に前記スライド機構に接続される回動部と、
前記回動部に接続され、前記操作者に取り付けられるように構成される第2の取付部と、
前記スライド機構に対する前記回動部の回動角度を検出する検出部と
を備える、装置。
(項目2)
前記スライド機構は、前記第1の取付部と前記回動部との間の距離を変化させるようにスライドする、項目1に記載の装置。
(項目3)
前記スライド機構は、前記第1の方向に延在する本体を備え、前記第1の取付部が前記本体に対してスライドするように構成される、項目1または2に記載の装置。
(項目4)
前記スライド機構は、前記第1の方向に延在する本体を備え、前記回動部が前記前記本体に対してスライドするように構成される、項目1または2に記載の装置。
(項目5)
前記装置は、前記スライド機構の前記本体を前記第1の取付部に対して前記第1の方向および前記第2の方向に直交する第3の方向の軸回りに回動させることが可能であるように構成される第2の回動部をさらに備える、項目3または4のいずれか一項に記載の装置。
(項目6)
前記装置は、前記第3の方向の軸回りでの前記本体の回動角度を検出するように構成される第2の検出部をさらに備える、項目5に記載の装置。
(項目7)
前記装置は、前記回動部に接続される第2のスライド機構をさらに備え、
前記第2のスライド機構は、前記第2の取付部と前記回動部との間の距離を変化可能に構成される、項目1~6のいずれか一項に記載の装置。
(項目8)
前記第2のスライド機構は、前記回動部から遠位に延在する第2の本体を備え、前記第2の取付部が前記第2の本体に対してスライドするように構成される、項目7に記載の装置。
(項目9)
前記第2のスライド機構は、前記回動部から遠位に延在する第2の本体を備え、前記回動部が前記第2の本体に対してスライドするように構成される、項目7に記載の装置。
(項目10)
前記装置は、前記回動部に接続される駆動部をさらに備える、項目1~9のいずれか一項に記載の装置。
(項目11)
前記駆動部は、前記回動部を回動させるような反力を発生させるように構成される、項目10に記載の装置。
(項目12)
前記装置は、前記操作者によって装着可能な装着部をさらに備える、項目1~11のいずれか一項に記載の装置。
(項目13)
前記第1の取付部は、前記装置が前記操作者に装着されると、前記スライド機構が前記操作者の第1の節に沿って配置されるように取付可能に構成され、
前記第2の取付部は、前記装置が前記操作者に装着されると、前記回動部が前記操作者の第2の節に沿って配置されるように取付可能に構成され、
前記検出部は、前記操作者の前記第1の節と前記第2の節とがなす角度を検出するように構成される、項目1~12のいずれか一項に記載の装置。
(項目14)
前記第1の取付部は、前記操作者の手の甲に配置されるように構成される、項目1~13のいずれか一項に記載の装置。
本発明によれば、操作者が手指などの可動部を動かした際の可動部の形状を精度よく検出することができる新たな装置を提供することができる。
また、本発明によれば、このような新たな装置を用いて操作者の可動部の動き(動作)をより忠実にロボットに再現させることができるシステムを提供することができる。
図1は、本発明の装置10の基本構成を示す模式図である。 図2は、本発明の装置10を概念的にさらに説明するためのブロック図である。 図3は、図1に示す装置10の基本構成を利用した具体的な構成の一例として、操作者の手指の動作を検出するための構成を備えた検出装置100を示す斜視図である。 図4は、図3に示す検出装置100の動作を説明するための図であり、図4(a)は手指を開いた状態(伸展時)を示す写真、図4(b)は手指を閉じた状態(屈曲時)を示す写真である。 図5は、図3に示す検出装置100で検出した手指の動作をロボットに行わせるためのシステム1の構成の一例を示す。
以下、本発明を説明する。本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
本明細書において、「操作者」とは、ロボットを操作するための情報を本発明の装置によって提供する人を意味する。
本明細書において、「遠位」とは、本発明の装置(あるいは装置を構成する部材)における2つの部位に着目したとき、これら2つの部位のうちの、人体の体幹からより遠く離れたところに位置している側を指し、「近位」とは、これら2つの部位のうちの、人体の体幹からより近いところに位置している側を指す。
本明細書において、「約」とは、後に続く数値の±10%を意味する。
本発明の装置を概念的に説明する。
図1は、本発明の装置10の基本構成の例を説明するための図である。
本発明の装置10は、操作者の動作を検出するための装置である。
この装置10は、第1の方向20xにスライドするように構成されるスライド機構20を備え、スライド機構20は、操作者に取り付けられるように構成される第1の取付部22を備える。
この装置10は、第1の方向20xに直交する第2の方向の軸30c回りに回動可能にスライド機構20に接続される回動部30と、回動部30に接続され、操作者に取り付けられるように構成される第2の取付部32と、スライド機構20に対する回動部30の回動角度を検出する検出部40とを備える。
このような本発明の装置10は、第1の取付部22が取り付けられた操作者の部位91(例えば、MP関節とPIP関節との間の位置)と、第2の取付部32が取り付けられた操作者の部位92(例えば、PIP関節とDIP関節との間の位置)とのなす角度(すなわちPIP関節の角度)を、第1の取付部22を含むスライド機構20に対する、第2の取付部32に接続された回転部30の回転角度として、高い精度で検出することが可能となる。
以下、本発明の装置10を概念的にさらに説明する。
図2は、本発明の装置10の構成の一例を概念的にさらに説明するためのブロック図である。ただし、本発明の装置の構成は、図2に示すものに限定されるものではない。
図1に示す基本構成を有する装置10において、スライド機構20は、例えば、第1の取付部22と回動部30との間の距離を変化させるようにスライドするものであってもよい。この場合、スライド機構20は、第1の方向に延在する本体(第1の本体)20aを備え、第1の取付部22が本体20aに対してスライドするものでもよいし、あるいは回動部30が本体20aに対してスライドするものでもよい。
なお、スライド機構20は、第1の取付部22と回動部30との間の距離を一定に保持したまま、第1の取付部22と回動部30とがともに移動するものでもよい。
この装置10における回転部30あるいは検出部40はそれぞれ1つに限定されるものではなく、装置10は、スライド機構20の本体20aを第1の取付部22に対して第1の方向および第2の方向に直交する第3の方向の軸回りに回動させることが可能であるように構成される第2の回動部60をさらに備えていてもよい。この場合、装置10は、第3の方向の軸回りでの本体の回動角度を検出するように構成される第2の検出部80をさらに備えていることは好ましい。
また、装置10は、第1の取付部22と回動部30との距離、および第2の取付部32と回動部30との距離の少なくとも一方を検出する検出部を備えていてもよい。
装置10におけるスライド機構も1つに限定されるものではなく、装置10は、回動部30に接続される第2のスライド機構34をさらに備えていてもよい。
この第2のスライド機構34は、第2の取付部32と回動部30との間の距離を変化可能に構成されるものでもよい。この場合、第2のスライド機構34は、回動部30から遠位に延在する第2の本体34aを備え、第2の取付部32が第2の本体34aに対してスライドするように構成されるものでもよいし、回動部30が第2の本体34aに対してスライドするように構成されたものでもよい。
なお、第2のスライド機構34は、第2の取付部32と回動部30との間の距離を一定に保持したまま、第2の取付部32と回動部30とがともに移動するように構成されたものでもよい。
さらには、回動部30は、操作者の操作により回動するだけでなく、駆動部50に接続されたものでもよい。この場合、駆動部50は、回動部30を回動させるような反力を発生させるように構成されていることが好ましい。なぜなら、操作者の操作の反作用を反力として感じることが可能となるからである。つまり、ハプティクス機能(物に触れているような感触を操作者に与える機能)を装置に持たせることができるからである。
この場合、グローブの上から力覚提示を行う別途装置を装着する必要はなく、ハプティクス機能のための構成の追加は簡単なものとなる。
さらに、装置10は、操作者が装着可能な装着部(図示せず)をさらに備えていることが好ましい。なぜなら、操作者は、装着部を装着することで、この装置を身に着けることが可能となるからである。
この場合、第1の取付部22は、装置が操作者に装着されると、スライド機構が操作者の第1の節に沿って配置されるように取付可能に構成され、第2の取付部32は、装置10が操作者に装着されると、回動部30が操作者の第2の節に沿って配置されるように取付可能に構成され、検出部40は、操作者の第1の節と第2の節とがなす角度を検出するように構成されることが好ましい。
なぜなら、このような構成とすることで、操作者が装着部により装置を装着するだけで、操作者の第1の節と第2の節とがなす角度を検出部40が検出可能となるからである。
また、第1の取付部22は、操作者の節となる部分であればどこに装着されてもよいが、操作者の手の甲に配置されるように構成されることが好ましい。この場合、手の甲に対する手の指の角度を検出可能となり、手の指の動きをロボットで再現することが可能となるからである。
また、装着部の一例としては、密着型のゴム手袋に腕時計のベルトの構造を有する部材を両面テープで固定したものを用いることで容易に操作者の手に装置を装着可能である。
以下、図1を再度参照し、本発明の装置10の基本構成をより詳しく説明する。
(装置の基本構成)
図1に示す装置10の基本構成は、本発明の装置を操作者の関節の動作を検出可能な最小単位となっており、この最小単位の組み合わせにより、手指などの複数の関節を含む部位の動作を検出可能となる。
図1に示す装置10の基本構成は、1つの関節の動作、すなわち、隣接する2つの節91および節92のなす角度を検出可能な構成であり、少なくとも、第1の取付部22を有するスライド機構20と、回動部30と、第2の取付部32と、検出部40とを備える。
ここで、スライド機構20は、第1の方向x(隣接する2つの節の一方の延びる方向)にスライドするように構成され、回動部30は、第1の方向xに直交する第2の方向y(図において、紙面に垂直な方向)に沿った回転軸30cの軸回りに回動可能であるようにスライド機構に接続される。第2の取付部32は、直接あるいは間接的に回動部30に接続され、操作者に取り付けられるように構成される。検出部40は、スライド機構20に対する回動部30の回動角度を検出するように構成されている。
このような基本構成を有する装置10は、第1の取付部22を介してスライド機構20を、装置の取付け対象における第1の部分(例えば、図1においては、操作者の第1の節91)に取り付け、第2の取付部32を介して回動部30を、装置の取付け対象における第2の部分(例えば、図1においては、操作者の第2の節92)に直接あるいは間接的に取り付けることができる。このような取付状態では、装置10が取り付けられた対象の第1の部分と第2の部分とのなす角度が、装置10のスライド機構20と回動部30とのなす角度に対応する。そのため、検出部40によってスライド機構20と回動部30とのなす角度を検出することにより、装置の取付け対象における第1の部分と第2の部分とのなす角度が検出される。
以下、基本構成を構成する各部を説明する。
(スライド機構)
スライド機構20は、第1の方向xにスライドし、第1の取付部22を備えるものであれば、その他の構成は任意であるが、スライド機構の一例としては、好ましくは、第1の取付部22と回動部30との間の距離を変化させるようにスライドするように構成され得る。これにより、装置10が取り付けられた第1の部分と第2の部分との位置関係が、動作に伴って変化した場合であっても、スライド機構20が作動することにより、第1の部分と第2の部分との位置関係の変化に装置10を適合させることができる。
スライド機構20は、任意のメカニズムによりスライドするように構成され得る。例えば、スライド機構20は、本体20aを備え、本体20aと任意の直動部品とがスライドするように構成され得る。ここで、直動部品は1つの直線に沿って真っすぐ動く部品である。一例では、本体20aは、第1の方向20xに延在し、直動部品は、本体20a上を第1の方向20xにスライドするように構成され得る。一例では、本体20aは、第1の方向に延在するロッドである。
一例では、直動部品は、第1の取付部22であり得る。この場合、第1の取付部22が、本体20aに対してスライドするように構成される。これにより、装置10を取り付けられた操作者が動作を行う際に、本体20aに対して第1の取付部22がスライドすることにより、装置10が操作者の動作を妨げる可能性を低減させることができる。
他の一例では、直動部品は、回動部30であり得る。この場合、回動部30が、本体20aに対してスライドするように構成される。これにより、装置10を取り付けられた操作者が動作を行う際に、本体20aに対して回動部30がスライドすることにより、装置10が操作者の動作を妨げる可能性を低減させることができる。さらなる別の一例では、第1の取付部22および回動部30の両方が本体20aに対してスライドするように構成される。
(回動部)
回動部30は、第1の方向20xに直交する第2の方向の軸回り(y軸回り)に回動可能にスライド機構20に接続され得る。図1に概略的に示されるように、回動部30は、例えば、スライド機構20の遠位端に接続され、回動軸30cを中心として、スライド機構20に対して回動するように構成される。
(第2の取付部)
第2の取付部32は、操作者に取り付けられるように構成される。第2の取付部32は、さらに、回動部30に接続される。第2の取付部32は、回動部30とともに回動するように配置されればよく、一例では、回動部30に直接取り付けられてもよいし、あるいは他の部材を介して回動部30に接続されてもよい。
(検出部)
検出部40は、スライド機構20に対する回動部30の回動角度を検出するように構成される。検出部40は、角度を検出することができる任意の機器であり得、例えば、ロータリエンコーダであり得る。ロータリエンコーダを用いることで、操作者の隣接する節がなす形状(例えば、手指の形状)をデジタル化することができる。検出部40は、装置10の内部に配置されてもよいし、装置10の外部に配置されてもよい。一例では、検出部40は、スライド機構20と回動部30との接続位置の近傍に配置される。あるいは、一例では、検出部40は、回動部30上に配置される。
(第2のスライド機構)
装置10は、回動部30に接続される第2のスライド機構34をさらに備え得る。第2のスライド機構34は、回動部30とともにスライド機構20に対して回動するように、回動部30に接続される。好ましくは、第2のスライド機構34は、回動部30の回動に伴ってそのスライド方向34xを変化させるように構成され得、例えば、第1の方向20xと第2のスライド機構34のスライド方向34xとのなす角度が変化可能に構成される。また、第2のスライド機構34は、第2の取付部32と回動部30との間の距離を変化可能に構成され得る。
第2のスライド機構34は、任意のメカニズムによりスライドするように構成され得る。例えば、第2のスライド機構34は、回動部30から遠位に延在する第2の本体34aを備え、第2の本体34aと第2の直動部品とがスライドするように構成され得る。一例では、本体34aは、第2のスライド機構34のスライド方向に延在するロッドであり得る。
一例では、第2の直動部品は、第2の取付部32であり得る。この場合、第2の取付部32が、本体34aに対してスライドするように構成される。これにより、装置10を取り付けられた操作者が動作を行う際に、本体34aに対して第2の取付部32がスライドすることにより、操作者は、装置10によってその動作を妨げられる可能性を低減させることができる。
一例では、第2の直動部品は、回動部30であり得る。この場合、回動部30が、本体34aに対してスライドするように構成される。これにより、装置10を取り付けられた操作者が動作を行う際に、本体34aに対して回動部30がスライドすることにより、操作者は、装置10によってその動作を妨げられる可能性を低減させることができる。一例では、第2の取付部32および回動部30の両方が本体34aに対してスライドするように構成され得る。
(回動部の駆動部)
装置10は、回動部30に接続される駆動部50(図2参照)をさらに備え得る。駆動部50は、スライド機構20に対する回動部30の回動を駆動するように構成され得る。駆動部50は、例えば、装置10を装着している操作者にハプティクス(物に触れているような感触を操作者に与える機能)を装置10に持たせるために使用され得、この場合、駆動部50は、回動部30を回動させるような反力を発生させるように構成され得る。駆動部50はまた、装置10を装着している操作者の動作を支援するために使用され得、この場合、駆動部50は、操作者の動作を支援するように回動部30を回動させるような力を発生させるように構成され得る。
装置10は、第1の取付部22および第2の取付部32を介して操作者に直接取り付けられてもよいし、第1の取付部22および第2の取付部32が取り付けられる装着部を介して操作者に取り付けられてもよい。装着部は、操作者の身体の一部の部位に装着可能に構成され得る。装置10が装着部を備える場合、予め第1の取付部22および第2の取付部32を装着部に取り付けておくことができ、操作者が装置10を使用するときには装着部を装着するだけで装置10を操作者に装着させることができるため、装置10の使用がより簡便となる。また、装着部を身体適合性の高い材料・形状で作製することにより、操作者に対する身体的負担を軽減させること、および/または操作者の動作中に装置10が外れることを防止することが可能になり得る。
第1の取付部22は、装置10が操作者に装着されると、スライド機構20が操作者の第1の節91に沿って配置されるように取付可能に構成され、第2の取付部32は、装置10が操作者に装着されると、回動部30が操作者の第2の節92に沿って配置されるように操作者に取付可能に構成されることが好ましい。これにより、スライド機構20と回動部30とのなす角度が、操作者の第1の節91と第2の節92とがなす角度(第1の節91と第2の節92との間の関節の角度)に対応することになる。そのため、装置10は、検出部40によってスライド機構20と回動部30とのなす角度を検出することにより、操作者の第1の節91と第2の節92とがなす角度を検出することができる。
装置10は、例えば、屈伸運動を行う部位に沿って配置され、屈伸運動を行う関節の角度を検出することが可能であり得る。装置10は、屈伸運動を行う第1の節91および第2の節92がなす屈曲形状の外側に配置されるように構成されることにより、操作者の屈伸運動に対する装置10の妨害を低減させることができる。例えば、装置10が手指に適用される場合、装置10は、手の甲および手指の甲側(爪側)に沿って配置されるように構成され得る。この場合、第1の取付部22が、操作者の手の甲に配置されるように構成され、第2の取付部32が、操作者の手指の基節に配置されるように構成されることにより、装置10によって操作者の手指のMP関節の角度を検出することが可能になる。また、別の例では、装置10は、膝に装着され得る。この場合、第1の取付部22が大腿上に配置されるように構成され、第2の取付部32が脛上に配置されるように構成されることにより、装置10は、大腿と脛とがなす角度、すなわち膝関節の角度を検出することが可能になる。
装置10は、第2の回動部60(図1参照)を備え得る。第2の回動部は、スライド機構20の本体20aを第1の取付部22に対して第1の方向(図1のx方向)20aと第2の方向(図2のy方向)とに直交する第3の方向(図1のz方向)の軸回りに回動させることが可能であるように構成され得る。この場合、装置10は、第3の方向の軸回りでの本体20aの回動角度を検出するように構成される第2の検出部80(図2参照)をさらに備え得る。このような第2の回動部60および第2の検出部80を備えることにより、装置10はさらなる他の角度を検出することが可能になる。例えば、装置10が手指に適用される場合、回動部30の回動方向を手指の屈曲方向に合わせて配置し、第2の回動部80の回動方向を手指の内外転方向に合わせて配置することが可能になるため、装置10は、手指の屈曲角度と内外転角度との両方を検出することが可能になる。
従って、このような構成の装置10を手指の動きの検出に用いることで、手指の動きをより忠実に検出することが可能となり、ロボットによる手指の動きの再現をより精度良く行うことができる。
また、装置10の別の例は、さらに、第2のスライド機構に対して回動可能に構成される第3の回動部と、第3の回動部に接続される第3の取付部とを備え得る。これにより、さらに多くの部位の角度を検出することが可能になる。第3の回動部の回動方向は、回動部30と同様にy軸回りであってもよいし、1つ以上の他の回動方向(例えば、x軸回り、z軸回り、またはx軸回りおよびz軸回りの両方)であってもよい。第3の回動部の回動方向は、検出することが所望される操作者の部位の構造に従って決定され得る。
本発明の装置が第3の回動部と第3の取付部とを備える場合、第2のスライド機構は、例えば、回動部30、第2の取付部32、および第3の回動部のうちの少なくとも1つが第2の本体34aに対してスライドするように構成され得る。好ましくは、装置の操作性を向上させるために、回動部30、第2の取付部32、および第3の回動部のうちの2つが第2の本体34aに対してスライドし得、最も好ましくは、回動部30および第2の取付部32、または第2の取付部32および第3の回動部が、第2の本体34aに対してスライドし得る。
このような基本構成を有する装置10では、第1の方向にスライドするように構成されるスライド機構20であって、スライド機構20は、操作者に取り付けられるように構成される第1の取付部22を備える、スライド機構20と、第1の方向に直交する第2の方向の軸回りに回動可能にスライド機構20に接続される回動部30と、回動部30に接続され、操作者に取り付けられるように構成される第2の取付部32と、スライド機構20に対する回動部30の回動角度を検出する検出部40とを備えるので、指などの人体における節と節との連結部分である関節で一方の節が他方の節に対してなす角度を、スライド機構20に対する回動部30の回動角度として、従来のグローブのインタフェースに比べて精度よく検出することができる。
特に、装置10では、第1のスライド機構20の本体ロッド(第1の本体ロッド)20aが操作者の第1の節91に対して所定の角度(例えば、略平行)で、かつ第1の節91に対してスライド可能に配置され、第2のスライド機構34の本体ロッド(第2の本体ロッド)34aが操作者の第2の節92に対して所定の角度(例えば、略平行)で、かつ第2の節92に対してスライド可能に配置され、第1の本体ロッド20aと第2の本体ロッド34aとが回動部30で回動可能に支持され、第1の本体ロッド20aと第2の本体ロッド34aとがなす角度が第1の節91と第2の節92とのなす角度として検出される。
このため、操作者の動作状態を示す情報である第1の節91と第2の節92とのなす角度を、第1の本体ロッド20aと第2の本体ロッド34aとがなす角度として精度よく検出することができる。
また、上述した装置では、その一部(例えば、回動部)に外力を与える構成を追加することで、ハプティクス機能、つまり物に触れているような感触を操作者に与える機能を簡単に持たせることができる。
(具体的実施形態)
以下、操作者の手指の動作を検出する検出装置の実施形態として、図1に示す本発明の装置の基本構成を組み合わせた装置を説明する。
図3は、操作者の手指の動作を検出するために使用されることができる装置100を示す。この装置100は、図1で説明した本発明の装置10の基本構成を複数組み合わせたものであり、親指以外の1つの手指の動作を検出するために、手指の3つの関節(MP関節、PIP関節、およびDIP関節)の角度を検出することが可能である。ここで、DIP関節は指の先端側に位置する第1関節、MP関節は指の付け根側に位置する第3関節、PIP関節は、DIP関節とMP関節との間に位置する第2関節である。
図3に示される装置100は、4つのスライド機構、すなわち、第1のスライド機構120と第2のスライド機構220と第3のスライド機構320と第4のスライド機構420とを備える。4つのスライド機構の各々は、スライド方向に延在する本体を備え、図3に示される例では、本体は、ロッドである。すなわち、第1のスライド機構120は、第1のロッド120aを備え、第2のスライド機構220は、第2のロッド220aを備え、第3のスライド機構320は、第3のロッド320aを備え、第4のスライド機構420は、第4のロッド420aを備えている。
4つのロッド120a、220a、320a、420aは、相互に平行に配置され、かつ、隣接するロッドは、ロッドが延在する方向と垂直な方向に離間して配置されている。これにより、各スライド機構のスライド時に隣接するロッドが衝突することを防ぎ、操作者の動作への干渉を低減させることができる。もっとも、ロッドの配置は、検出することが所望される操作者の部位に従って変化し得る。手指のように、一直線上に複数の関節が存在する場合には、上記のような配置が好ましい。
4つのスライド機構の各々は、操作者に取り付けられる取付部を備え、図3に示されるようにロッドを支持する。すなわち、第1のスライド機構120は、第1のロッド120aをスライド可能に支持する第1の取付部122を備え、第2のスライド機構220は、第2のロッド220aをスライド不能に支持する第2の取付部222を備え、第3のスライド機構320は、第3のロッド320aをスライド不能に支持する第3の取付部322を備え、第4のスライド機構420は、第4のロッド420aをスライド可能に支持する第4の取付部422を備えている。
なお、手指用の装置100では、第1の取付部122は、手の甲上、好ましくは中手骨上に取り付けられ、第2の取付部222は、基節骨上に取り付けられ、第3の取付部322は、中節骨上に取り付けられ、第4の取付部422は、末節骨上に取り付けられるように構成される。
装置100は、3つの回動部、すなわち、第1の回動部130と、第2の回動部230と、第3の回動部330とを備える。第1の回動部130、第2の回動部230、および第3の回動部330の各々は、各回動部に接続される隣接する2つのロッドがy方向の軸回りで相対的に回動することを可能にするように構成されている。
すなわち、第1の回動部130は、第1のロッド120aと第2のロッド220aとを相互に回動可能に、かつ、これらのロッド120a、220aを第1の回転部130に対してスライド不能に接続するよう構成されており、第1のスライド機構120と第2のスライド機構220とで共有されている。
第2の回動部230は、第2のロッド220aと第3のロッド320aとを相互に回動可能に、かつ、これらのロッド220a、320aを第2の回転部230に対してスライド可能に接続するよう構成されており、第2のスライド機構220と第3のスライド機構320とで共有されている。
第3の回動部330は、第3のロッド320aと第4のロッド420aとを相互に回動可能に、かつこれらのロッド320a、420aを第3の回転部330に対してスライド不能に接続するよう構成されており、第3のスライド機構320と第4のスライド機構420とで共有されている。
また、この装置は、隣接する第1のロッド120aと第2のロッド220aとが第1の回動部130にてなす角度を検出する検出部(図1、図2の検出部40を参照)と、隣接する第2のロッド220aと第3のロッド320aとが第2の回動部230にてなす角度を検出する検出部(図1、図2の検出部40を参照)と、隣接する第3のロッド320aと第4のロッド220aとが第3の回動部330にてなす角度を検出する検出部(図1、図2の検出部40を参照)とを有している。
ここで、隣接するロッドのなす角度を検出する各検出部としては、例えば、ロータリーエンコーダが配置される。この場合、このようなロータリエンコーダ部分に小型サーボを設置することで、節と節との間に外力与えることが可能となり、ハプティクス機能を簡単に付加することが可能である。
このような構成の装置100では、装置100が取り付けられた操作者の部位の屈曲に合わせて各ロッドの姿勢が変化することが可能になる。すなわち、第1の回動部130では、操作者の第1の関節(手指の場合、例えばMP関節)の屈曲に従って第1のロッド120aと第2の本体ロッド220aとが相対的に回動し、第2の回動部230では、操作者の第2の関節(手指の場合、例えばPIP関節)の屈曲に従って第2のロッド220aと第3の本体ロッド320aとが相対的に回動し、第3の回動部330では、操作者の第3の関節(手指の場合、例えばDIP関節)の屈曲に従って第3のロッド320aと第4の本体ロッド420aとが相対的に回動することができる。
なお、このような4つのスライド機構を含む図3に示す装置100では、図1に示す装置10の基本構成、つまり、隣接する2つの節のなす角度を検出する構成が複数組み合わせて用いられている。
すなわち、装置100では、第1のスライド機構120および第2のスライド機構220には、図1に示す隣接する節のなす角度を検出する装置10の基本構成が採用されている。
具体的には、装置100における第1、第2のスライド機構120、220は、図1に示す装置10の基本構成において、第1の取付部22に対して第1の本体ロッド20aがスライド可能に接続され、回動部30が本体ロッド20aに回動可能に接続され、回動部30に第2の本体ロッド34aを介して第2の取付部32が取り付けられている場合の構成に相当する。ここで、回動部30は、第1の本体ロッド20aと第2の本体ロッド34aとの相対的な回動が可能なものである。
また、装置100(図3)では、第2のスライド機構220および第3のスライド機構320には、装置100における上述した第1、第2のスライド機構120、第2のスライド機構220と同様に、図1に示す装置10の基本構成が採用されている。
具体的には、装置100における第2、第3のスライド機構220、320は、図1に示す装置10の基本構成において、第1の取付部22に対して第1の本体ロッド20aが固定され、第2の取付部32に対して第2の本体ロッド34aが固定され、回動部30がいずれの本体ロッド20a、34aに対してもスライド可能である場合の構成に相当する。ここで、回動部30は、第1の本体ロッド20aと第2の本体ロッド34aとの相対的な回動が可能なものである。
また、装置100(図3)では、第3のスライド機構320および第4のスライド機構420には、装置100における上述した第1、第2のスライド機構120、第2のスライド機構220と同様に、図1に示す装置10の基本構成が採用されている。
具体的には、装置100における第4、第3のスライド機構420、320は、図1に示す装置10の基本構成において、第1の取付部22に対して第1の本体ロッド20aがスライド可能に接続され、回動部30が本来ロッド20aに回動可能に接続され、回動部30に第2の本体ロッド34aを介して第2の取付部32が取り付けられている場合に相当する。ここで、回動部30は、第1の本体ロッド20aと第2の本体ロッド34aとの相対的な回動が可能なものである。
以下、図4を用いて、操作者が手を握ったり開いたりする動作を装置100が検出する動作を説明する。
なお、実際の装置としては、図3に示す指1本分の動きを検出する検出装置100を各指に対応する分だけ備えた動作検出装置が用いられる。ここで、親指は、他の4本の指に比べて節が1つ少ないので、親指に対しては、他の4本の指に対応する検出装置に比べてスライド機構および回動部が1つ少ない検出装置が用いられる。
また、図4には、このように片手の指に相当する動作検出のための5つの検出装置を装着部としての手袋に取り付けた手指動作検出装置が示されている。ここでは、装着部の一例としては、密着型のゴム手袋に腕時計のベルトの構造を有する部材を両面テープで固定したものを示しており、このような装着部を用いることで、操作者の動作を検出する装置を容易に操作者の手に装着可能である。この場合、手袋が汚れたら簡単に交換できる。
ただし、各指に対する動作の検出は同じであるので、以下の動作説明では、人差し指の動作を検出する場合を説明する。
図4は、操作者の手に取り付けられた検出装置100の状態を示す図であり、図4(a)は、掌を開いた伸展時の状態を示し、図4(b)は、掌を閉じた屈曲時の状態を示す。
まず、各指に対応する検出装置が取り付けられた手袋を操作者が装着すると、例えば、人差し指に対応する検出装置では、第1の取付部122は手の甲上に固定され、第2の取付部222は基節骨上に固定され、第3の取付部322は中節骨上に固定され、第4の取付部422は、末節骨上に固定される。このとき、第1のロッド120aは手の甲に略平行に配置され、第2のロッド220aは基節骨に略平行に配置され、第3のロッド320aは中節骨に略平行に配置され、第4のロッド420aは、末節骨に略平行に配置されている。
また、このとき、各回動部は、対応する関節上に位置決めされる。例えば、第1の回動部130は、人差し指の第3関節(MP関節)上に位置し、第2の回動部230は人差し指の第2関節(PIP関節)上に位置し、第3の回動部330は、人差し指の第1関節(DIP関節)上に位置する。
そして、図4(a)に示すように手を開いた状態では、各スライド機構120、220、320、420の本体ロッド120a、220a、320a、420aは、略一直線に沿った姿勢(伸展姿勢)となる。
この状態で、操作者が指を曲げる動作を行うと、図4(b)に示すように、隣接するスライド機構では、一方の本体ロッドが他方の本体ロッドに対して所定の角度をなすように傾斜した状態となる。このような隣接する本体ロッドが傾斜した姿勢は、各関節上に位置する回動部130、230、330での隣接する本体ロッドの相対的な回動により実現される。そして、隣接する本体ロッドのなす角度は、各回動部に設けられている検出部で検出され、検出された角度情報が各指に対応する検出装置100から出力されることとなる。
以下、隣接する本体ロッドでの姿勢変化が生ずるメカニズムを具体的に説明する。
(第1の本体ロッドと第2の本体ロッドとの姿勢変化)
第1の本体ロッド120aと第2の本体ロッド220aとが所定の角度をなす傾斜姿勢は、第1の回動部130での第1の本体ロッド120aと第2の本体ロッド220aとの相対的な回動により実現される。
また、この装置100では、第2の本体ロッド220aは第2の取付部222により操作者の指に固定され、第1の回動部130では第1の本体ロッド120aも第2の本体ロッド220aもスライドしないが、第1の本体ロッド120aは、第1の取付部122ではスライド可能に支持されている。このため、第2の本体ロッド220aに対して第1の本体ロッド120aが傾斜したとき、第1の本体ロッド120aが第1の取付部122に対してスライドすることにより、第1の取付部122から第1の回動部130までの距離が変化する。
つまり、指を曲げたときに、節に略平行に配置されている第1のロッドにおける第1の取付部122から第1の回動部130までの長さを動的に変化させる必要があるが、これが第1の取付部122に対する第1の本体ロッド120aのスライドにより達成される。
(第2の本体ロッドと第3の本体ロッドとの姿勢変化)
第2の本体ロッド220aと第3の本体ロッド320aとが所定の角度をなす傾斜姿勢は、第2の回動部230での第2の本体ロッド220aと第3の本体ロッド320aとの相対的な回動により実現される。
また、この装置100では、第2の本体ロッド220aは第2の取付部222により操作者の指に固定され、かつ第3の本体ロッド320aは第3の取付部322により操作者の指に固定されているが、第2の本体ロッド220aおよび第3の本体ロッド320aはいずれも、第2の回動部230に対してスライド可能である。
このため、第2の本体ロッド220aに対して第3の本体ロッド320aが傾斜したときに、第2の本体ロッド220aが第2の回動部230に対してスライドするにより第2の取付部222から第2の回動部230までの距離が変化する。また、第2の本体ロッド220aに対して第3の本体ロッド320aが傾斜したときに、第3の本体ロッド320aが第2の回動部230に対してスライドすることにより、第3の取付部322から第2の回動部230までの距離が変化する。
つまり、指を曲げたときに、節に略平行に配置されている第2のロッドにおける第2の取付部122から第2の回動部230までの長さ、および節に略平行に配置されている第3のロッドにおける第3の取付部322から第2の回動部230までの長さを動的に変化させる必要があるが、これが、第2の回動部230に対する第2の本体ロッド220aのスライド、および第2の回動部230に対する第3の本体ロッド320aのスライドにより達成される。
(第3の本体ロッドと第4の本体ロッドとの姿勢変化)
第3の本体ロッド320aと第4の本体ロッド420aとが所定の角度をなす傾斜姿勢は、第3の回動部330での第3の本体ロッド320aと第4の本体ロッド420aとの相対的な回動により実現される。
また、この装置100では、第3の本体ロッド320aは第3の取付部322により操作者の指に固定され、第3の回動部330では第3の本体ロッド320aも第4の本体ロッド420aもスライドしないが、第4の本体ロッド420aは、第4の取付部422ではスライド可能に支持されている。
このため、第3の本体ロッド320aに対して第4の本体ロッド420aが傾斜したとき、第4の本体ロッド420aが第4の取付部422に対してスライドすることにより、第3の回動部330から第4の取付部422までの距離が変化する。
つまり、指を曲げたときに、節に略平行に配置されている第4のロッドにおける第4の取付部422から第3の回動部330までの長さを動的に変化させる必要があるが、これが第4の取付部422に対する第4の本体ロッド420aのスライドにより達成される。
このように装置100では、操作者が指を曲げ伸ばししたときの節の姿勢が、各回動部での隣接する本体ロッドの回動、さらには所定の回動部あるいは所定の取付部での本体ロッドのスライドにより、本体ロッドの姿勢に反映されることとなり、隣接する本体ロッドのなす角度を操作者の指の姿勢として検出することができる。
次に、本装置を用いて操作者の手指の動きをロボットに再現させるシステムを説明する。
(本システムの構成)
図5は、本開示に係る操作者の動作に基づいてロボットの動作を制御するためのシステム1の構成の一例を示す。
システム1は、操作者の手指の動作を検出する手指動作検出装置1000と、コンピュータ装置2と、ロボット3とを備えている。ここで、手指動作検出装置1000は、5本の指に対応する上述した装置100を備え、各装置の検出部で検出した指の節の角度に関する情報をコンピュータ装置2に送信するよう構成されている。
システム1では、手指動作検出装置1000が操作者の動作(例えば、手指の動作)に関する情報を検出し、コンピュータ装置2が、手指動作検出装置1000で検出された情報に基づいてロボット3を動かす制御信号を生成してロボット3に出力する。ロボット3は、コンピュータ装置2から出力された制御信号に従って、操作者の指の動作を再現する動作を行う。
ここで、装置100は、ロボット3に伝達すべき動作を行う操作者の部位(以下では「動作部位」ともいう)に取り付けられるように構成されている。装置100は、操作者の動作部位に取り付けられることが可能であり、かつ操作者の動きに関する情報を検出することが可能である。装置100は、例えば、操作者の動作部位の角度を検出するように構成されている。なお、装置100は、操作者の動作部位の角度に加えて距離(例えば、隣接する取付部と回動部との距離)を検出するように構成され得る。
ここで、動作部位は、操作者の身体の任意の部位であり得る。動作部位は、例えば、手指、手、腕、肩、脚、膝、足首、腰、上半身、下半身、全身等であり得る。しかしながら、ここでは、装置100は、複数の関節が連動する手指の動作に対して適用されたものとしている。
装置100によって測定された操作者の動きに関する情報は、コンピュータ装置2に送信される。コンピュータ装置2は、装置100から操作者の動作に関する情報を受信することと、受信された操作者の動作に関する情報に基づいて、ロボット3を動かすための制御信号を生成することと、生成された制御信号を出力することとが可能な任意の手段であり得る。コンピュータ装置2は、例えば、専用のコンピュータ装置であってもよいし、汎用のコンピュータ装置であってもよい。コンピュータ装置2は、例えば、デスクトップ型、ラップトップ型、タブレット型、スマートフォン型等のコンピュータ装置であってもよい。コンピュータ装置2は、例えば、装置100および/またはロボット3に有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。例えば、装置100とコンピュータ装置2とは、ネットワーク(例えば、インターネット、LAN等)を介して接続され得る。さらに、コンピュータ装置2は、例えば、装置100と別個のコンピュータ装置として実装されてもよいし、装置100内に搭載されてもよい。
図5に示される例では、コンピュータ装置2は、ラップトップ型のコンピュータ装置として示されている。
コンピュータ装置2によって生成された制御信号は、ロボット3に送信され得る。ロボット3は、コンピュータ装置2によって生成された制御信号に基づいて動き得る任意のロボットであり得る。好ましくは、ロボット3は、操作者の動作部位に対応する部位を有し得る。例えば、操作者の動作部位が手指である場合、ロボット3は、操作者の手指に対応する部位を有し得る。もっとも、操作者の動作部位に対応するロボット3の部位は、必ずしも操作者の動作部位と同一の形状および構造(例えば、部位の長さ、太さ、厚さ、関節の数、関節の自由度等)である必要はなく、ロボット3が所望される動きを実施し得る限り、操作者の動作部位の形状および構造と異なっていてもよい。ロボット3の部位が対応する操作者の部位と同一の形状および構造を有している場合、ロボット3は、操作者の動きを忠実に再現することができる。一方、ロボット3の部位が、所望される動きを実現するための最小限の形状および構造を有している場合、ロボット3の動きを決定するための計算量を低減させてロボット3の反応が遅延することを防止することができる。
図5に示される例では、ロボット3は、人間の手指と同様の形状および構造を有するロボットハンドとして示されている。
このような構成のシステム1は、操作者の手指の動きを検出する検出装置100と、検出された動きの情報を出力するコンピュータ装置2と、出力された動きの情報に基づいて動作するロボット3とを備えているので、操作者の指の動きを忠実にロボットに再現させることができる。
本発明は、指などの人体における可動部の形状を精度よく検出することができる新たな装置、およびこのような装置を用いて人体の動きをより忠実にロボットに再現させることができる新たなシステムを提供することができるものとして有用である。
1 システム
2 コンピュータ装置
3 ロボット
10 装置
20、120 スライド機構(第1のスライド機構)
22、122 第1の取付部
30、130 回動部
32 第2の取付部
34、220 第2のスライド機構
34a 第2の本体
40 検出部
50 駆動部
80 第2の検出部
100 検出装置
120a 第1の本体ロッド
220a 第2の本体ロッド
222 第2の取付部
230 第2の回動部
320 第3のスライド機構
320a 第3の本体ロッド
322 第3の取付部
330 第3の回動部
420 第4のスライド機構
420a 第4の本体ロッド
422 第4の取付部

Claims (14)

  1. 操作者の動作を検出するための装置であって、
    第1の方向にスライドするように構成されるスライド機構であって、前記スライド機構は、前記操作者に取り付けられるように構成される第1の取付部を備える、スライド機構と、
    前記第1の方向に直交する第2の方向の軸回りに回動可能に前記スライド機構に接続される回動部と、
    前記回動部に接続され、前記操作者に取り付けられるように構成される第2の取付部と、
    前記スライド機構に対する前記回動部の回動角度を検出する検出部と
    を備える、装置。
  2. 前記スライド機構は、前記第1の取付部と前記回動部との間の距離を変化させるようにスライドする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記スライド機構は、前記第1の方向に延在する本体を備え、前記第1の取付部が前記本体に対してスライドするように構成される、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記スライド機構は、前記第1の方向に延在する本体を備え、前記回動部が前記前記本体に対してスライドするように構成される、請求項1または2に記載の装置。
  5. 前記装置は、前記スライド機構の前記本体を前記第1の取付部に対して前記第1の方向および前記第2の方向に直交する第3の方向の軸回りに回動させることが可能であるように構成される第2の回動部をさらに備える、請求項3または4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記装置は、前記第3の方向の軸回りでの前記本体の回動角度を検出するように構成される第2の検出部をさらに備える、請求項5に記載の装置。
  7. 前記装置は、前記回動部に接続される第2のスライド機構をさらに備え、
    前記第2のスライド機構は、前記第2の取付部と前記回動部との間の距離を変化可能に構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記第2のスライド機構は、前記回動部から遠位に延在する第2の本体を備え、前記第2の取付部が前記第2の本体に対してスライドするように構成される、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第2のスライド機構は、前記回動部から遠位に延在する第2の本体を備え、前記回動部が前記第2の本体に対してスライドするように構成される、請求項7に記載の装置。
  10. 前記装置は、前記回動部に接続される駆動部をさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記駆動部は、前記回動部を回動させるような反力を発生させるように構成される、請求項10に記載の装置。
  12. 前記装置は、前記操作者によって装着可能な装着部をさらに備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記第1の取付部は、前記装置が前記操作者に装着されると、前記スライド機構が前記操作者の第1の節に沿って配置されるように取付可能に構成され、
    前記第2の取付部は、前記装置が前記操作者に装着されると、前記回動部が前記操作者の第2の節に沿って配置されるように取付可能に構成され、
    前記検出部は、前記操作者の前記第1の節と前記第2の節とがなす角度を検出するように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記第1の取付部は、前記操作者の手の甲に配置されるように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載の装置。
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