JP2023112387A - 画像形成装置、報知方法 - Google Patents

Abstract

【課題】周期的な筋画像の発生状態を解消するための手間を軽減可能な画像形成装置、及び報知方法を提供すること。【解決手段】画像形成装置は、筐体に着脱可能に設けられ、感光体ドラムを経由する通電経路の一部を構成する複数の着脱ユニット２００と、前記感光体ドラムを用いて形成されるトナー像において当該トナー像の搬送方向に沿って周期的に表れる筋画像を検出する検出処理部と、前記検出処理部によって前記筋画像が検出された場合に、複数の着脱ユニット２００のうち前記筋画像の発生周期に対応する周波数の特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００を特定する特定処理部と、前記特定処理部によって特定される着脱ユニット２００を報知する報知処理部と、を備える。【選択図】図４

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及び報知方法に関する。

電子写真方式の画像形成装置は、トナー像を担持する感光体ドラムなどの像担持体を備える。また、前記像担持体を収容する筐体に着脱される帯電ユニット、現像ユニット、及び転写ユニットなどの複数の着脱ユニットを備える画像形成装置が知られている。前記帯電ユニットは、前記像担持体を帯電させる。前記現像ユニットは、トナーを用いて前記像担持体に形成された静電潜像を現像する。前記転写ユニットは、前記像担持体に形成されたトナー像をシートなどの被転写体に転写させる。

また、前記像担持体を用いて形成されるトナー像に筋画像が発生した場合に、当該筋画像の色及び濃度に基づいて、当該筋画像の発生原因箇所を特定可能な画像形成装置が関連技術として知られている（特許文献１参照）。

特開２０２０－８７０１号公報

ところで、複数の前記着脱ユニットを備える画像形成装置では、前記着脱ユニットの装着姿勢の歪みなどに起因して、当該着脱ユニットと本体側とを電気的に接続する接点部の接続状態が安定していないことがある。前記接点部の接続状態が安定していないと、画像形成動作時に発生する振動により前記接点部を流れる電流が変動し、それにより帯電電圧、現像バイアス電圧、又は転写電圧が変動して、シートに形成されるトナー像に周期的な筋画像が発生する。

しかしながら、上述の関連技術に係る画像形成装置では、このような周期的な筋画像の発生原因を特定することはできない。そのため、画像形成装置のユーザー又はサービスマンにおいて、周期的な筋画像の発生状態を解消するために、複数の前記着脱ユニットを順次装着し直すなどの手間が生じる。

本発明の目的は、周期的な筋画像の発生状態を解消するための手間を軽減可能な画像形成装置、及び報知方法を提供することにある。

本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、複数の着脱ユニットと、検出処理部と、特定処理部と、報知処理部とを備える。前記像担持体は、トナー像を担持する。複数の前記着脱ユニットは、前記像担持体を収容する筐体に着脱可能に設けられ、前記像担持体を経由する通電経路の一部を構成する。前記検出処理部は、前記像担持体を用いて形成される前記トナー像において当該トナー像の搬送方向に沿って周期的に表れる筋画像を検出する。前記特定処理部は、前記検出処理部によって前記筋画像が検出された場合に、複数の前記着脱ユニットのうち前記筋画像の発生周期に対応する周波数の特定電磁波を発生させる前記着脱ユニットを特定する。前記報知処理部は、前記特定処理部によって特定される前記着脱ユニットを報知する。

本発明の他の局面に係る報知方法は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体を収容する筐体に着脱可能に設けられ、前記像担持体を経由する通電経路の一部を構成する複数の着脱ユニットと、を備える画像形成装置で実行され、検出ステップと、特定ステップと、報知ステップとを含む。前記検出ステップでは、前記像担持体を用いて形成される前記トナー像において当該トナー像の搬送方向に沿って周期的に表れる筋画像が検出される。前記特定ステップでは、前記検出ステップによって前記筋画像が検出された場合に、複数の前記着脱ユニットのうち前記筋画像の発生周期に対応する周波数の特定電磁波を発生させる前記着脱ユニットが特定される。前記報知ステップでは、前記特定ステップによって特定される前記着脱ユニットが報知される。

本発明によれば、周期的な筋画像の発生状態を解消するための手間を軽減することが可能である。

図１は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 図２は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図３は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニットの構成を示す断面図である。 図４は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の複数の接点部の構成を示す図である。 図５は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行されるユニット特定処理の一例を示すフローチャートである。

以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

［画像形成装置１００の構成］
まず、図１及び図２を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置１００の構成について説明する。

なお、説明の便宜上、画像形成装置１００が使用可能な設置状態（図１に示される状態）で鉛直方向を上下方向Ｄ１と定義する。また、図１に示される画像形成装置１００の紙面左側の面を正面（前面）として前後方向Ｄ２を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置１００の正面を基準として左右方向Ｄ３を定義する。

画像形成装置１００は、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能を有する画像処理装置である。具体的に、画像形成装置１００は、前記プリント機能を含む複数の機能を有する複合機である。なお、本発明の画像形成装置は、電子写真方式で画像を形成可能なプリンター、ファクス装置、又はコピー機などであってもよい。

図１及び図２に示されるように、画像形成装置１００は、ＡＤＦ（Auto Document Feeder）１、画像読取部２、画像形成部３、給紙部４、操作表示部５、記憶部６、制御部７、及び装置筐体８を備える。

ＡＤＦ１は、画像読取部２によって画像が読み取られる原稿を搬送する。ＡＤＦ１は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。

画像読取部２は、原稿の画像を読み取るスキャン機能を実現する。画像読取部２は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びＣＣＤ（Charge Coupled Device）を備える。

画像形成部３は、前記プリント機能を実現する。具体的に、画像形成部３は、電子写真方式に従って、給紙部４から供給されるシートにカラー又はモノクロの画像を形成する。

給紙部４は、画像形成部３にシートを供給する。給紙部４は、給紙カセット４Ａ（図１参照）、手差しトレイ、及び複数の搬送ローラーを備える。画像形成装置１００では、給紙カセット４Ａに収容されたシート、又は前記手差しトレイに載置されたシートが、画像形成部３による画像形成位置を経由して排紙トレイ２９（図１参照）へ向かう搬送方向Ｄ４（図１参照）に沿って搬送される。

操作表示部５は、画像形成装置１００のユーザーインターフェイスである。操作表示部５は、表示部及び操作部を備える。前記表示部は、制御部７からの制御指示に応じて各種の情報を表示する。例えば、前記表示部は、液晶ディスプレーである。前記操作部は、ユーザーの操作に応じて制御部７に各種の情報を入力する。例えば、前記操作部は、操作キー及びタッチパネルである。

記憶部６は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部６は、フラッシュメモリーなどの不揮発性メモリーである。

制御部７は、画像形成装置１００を統括的に制御する。図２に示されるように、制御部７は、ＣＰＵ１１、ＲＯＭ１２、及びＲＡＭ１３を備える。ＣＰＵ１１は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ＲＯＭ１２は、ＣＰＵ１１に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め格納される不揮発性の記憶装置である。ＲＡＭ１３は、ＣＰＵ１１が実行する各種の処理の一時記憶メモリー（作業領域）として使用される揮発性又は不揮発性の記憶装置である。ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１２に予め格納された各種の制御プログラムを実行することにより、画像形成装置１００を統括的に制御する。

なお、制御部７は、画像形成装置１００を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。また、制御部７は、集積回路（ＡＳＩＣ）などの電子回路で構成されたものであってもよい。

図１に示されるように、装置筐体８は、画像形成部３及び給紙部４を収容する。また、装置筐体８は、記憶部６及び制御部７を収容する。装置筐体８の上側には、画像読取部２及び操作表示部５が設けられる。画像読取部２の上側には、ＡＤＦ１が設けられる。装置筐体８は、本発明の筐体の一例である。

［画像形成部３の構成］
次に、図１～図４を参照しつつ、画像形成部３の構成について説明する。ここで、図３は画像形成ユニット２４の構成を示す断面図である。また、図４は画像形成ユニット２４に対応する複数の電源部（第１電源部６１、第２電源部６２、第３電源部６３）及び複数の接点部（第１接点部６４、第２接点部６５、第３接点部６６）の構成を示す図である。

なお、図３では、第１電源部６１と帯電ローラー３１Ｂとの間の通電路、第２電源部６２と現像ローラー４４との間の通電路、及び第３電源部６３と一次転写ローラー５４との間の通電路が、一点鎖線によって示されている。また、図４では、第１電源部６１とドラムユニット３１との間の通電路、第２電源部６２と現像ユニット３２との間の通電路、及び第３電源部６３と中間転写ユニット２６との間の通電路が、一点鎖線によって示されている。また、図４では、制御部７に入出力される電気信号が、矢印付きの実線によって示されている。

図１に示されるように、画像形成部３は、複数の画像形成ユニット２１～２４、光走査装置２５、中間転写ユニット２６、二次転写ローラー２７、定着装置２８、及び排紙トレイ２９を備える。

画像形成ユニット２１は、Ｙ（イエロー）のトナー像を形成する。画像形成ユニット２２は、Ｃ（シアン）のトナー像を形成する。画像形成ユニット２３は、Ｍ（マゼンタ）のトナー像を形成する。画像形成ユニット２４は、Ｋ（ブラック）のトナー像を形成する。図１に示されるように、画像形成ユニット２１～２４は、画像形成装置１００の前後方向Ｄ２に沿って、画像形成装置１００の前方側からイエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの順に併設される。

図３に示されるように、画像形成ユニット２４は、ドラムユニット３１、及び現像ユニット３２を備える。また、画像形成ユニット２１～２３各々は、画像形成ユニット２４と同様の構成を備える。

ドラムユニット３１は、装置筐体８（図１参照）に着脱可能に設けられる。ドラムユニット３１は、左右方向Ｄ３に長尺である。ドラムユニット３１は、本発明の着脱ユニットの一例である。

図３に示されるように、ドラムユニット３１は、感光体ドラム３１Ａ、帯電ローラー３１Ｂ、及びドラム清掃部３１Ｃを備える。

感光体ドラム３１Ａは、表面に静電潜像が形成される。また、感光体ドラム３１Ａは、トナー像を担持する。例えば、感光体ドラム３１Ａは、有機感光材料によって形成された感光層を有する。感光体ドラム３１Ａは、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図３に示される回転方向Ｄ５に回転する。これにより、感光体ドラム３１Ａは、表面に形成される静電潜像を搬送する。なお、前記感光層は、アモルファスシリコンなどの他の感光材料によって形成されてもよい。感光体ドラム３１Ａは、本発明の像担持体の一例である。

帯電ローラー３１Ｂは、予め設定された帯電電圧の印加を受けて、感光体ドラム３１Ａの表面を帯電させる。図３に示されるように、帯電ローラー３１Ｂは、感光体ドラム３１Ａの表面と接触して設けられる。帯電ローラー３１Ｂは、感光体ドラム３１Ａが回転することによって従動回転する。例えば、帯電ローラー３１Ｂは、感光体ドラム３１Ａの表面を正極性に帯電させる。帯電ローラー３１Ｂによって帯電された感光体ドラム３１Ａの表面には、光走査装置２５から射出される画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム３１Ａの表面に静電潜像が形成される。

ドラム清掃部３１Ｃは、中間転写ユニット２６の一次転写ローラー５４（図３参照）によるトナー像が転写された後の感光体ドラム３１Ａの表面を清掃する。

現像ユニット３２は、装置筐体８（図１参照）に着脱可能に設けられる。現像ユニット３２は、左右方向Ｄ３に長尺である。現像ユニット３２は、本発明の着脱ユニットの一例である。

図３に示されるように、現像ユニット３２は、ユニット筐体４１、第１搬送部材４２、第２搬送部材４３、現像ローラー４４、及び規制部材４５を備える。

ユニット筐体４１は、第１搬送部材４２、第２搬送部材４３、現像ローラー４４、及び規制部材４５を収容する。また、ユニット筐体４１は、トナー及びキャリアを含む現像剤が循環する循環搬送路を有する。前記循環搬送路には、左右方向Ｄ３に沿って延在する第１搬送路４１Ａ（図３参照）及び第２搬送路４１Ｂ（図３参照）が含まれる。なお、ユニット筐体４１には、画像形成ユニット２４に対応して設けられるトナーコンテナ３２Ａ（図１参照）からブラックのトナーが供給される。

第１搬送部材４２は、第１搬送路４１Ａに収容された前記現像剤を左右方向Ｄ３のうちいずれか一方向へ搬送する。また、第１搬送部材４２は、前記現像剤を撹拌して、前記トナー及び前記キャリアを摩擦帯電させる。例えば、前記トナーは、前記キャリアとの摩擦帯電により正極性に帯電する。例えば、第１搬送部材４２は、第１搬送路４１Ａにおいて左右方向Ｄ３に沿った回転軸を中心に回転可能に設けられたスクリュー状の部材である。

第２搬送部材４３は、第２搬送路４１Ｂに収容された前記現像剤を第１搬送部材４２による前記現像剤の搬送方向とは逆方向へ搬送する。また、第２搬送部材４３は、前記現像剤を撹拌して、前記トナー及び前記キャリアを摩擦帯電させる。例えば、第２搬送部材４３は、第２搬送路４１Ｂにおいて左右方向Ｄ３に沿った回転軸を中心に回転可能に設けられたスクリュー状の部材である。

現像ローラー４４は、感光体ドラム３１Ａと対向して設けられ、感光体ドラム３１Ａとの対向領域Ｒ１（図３参照）に前記現像剤を供給する。

図３に示されるように、現像ローラー４４は、第２搬送部材４３と対向して設けられる。現像ローラー４４は、第２搬送路４１Ｂから前記現像剤を汲み上げる。現像ローラー４４によって汲み上げられた前記現像剤は、現像ローラー４４の内部に設けられた磁極の磁力により、現像ローラー４４の外周面において磁気ブラシを形成する。現像ローラー４４は、ユニット筐体４１により回転可能に支持されており、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図３に示される回転方向Ｄ６に回転する。これにより、現像ローラー４４は、外周面に形成された前記磁気ブラシを対向領域Ｒ１に搬送する。現像ローラー４４には、予め定められた現像バイアス電圧が印加される。これにより、対向領域Ｒ１に搬送された前記磁気ブラシに含まれる前記トナーが静電潜像に供給されて、当該静電潜像が現像（可視化）される。

規制部材４５は、現像ローラー４４の外周面に形成された前記磁気ブラシの層厚を規制する。図３に示されるように、規制部材４５は、第２搬送部材４３と現像ローラー４４との間の対向領域よりも回転方向Ｄ６の下流側であって、対向領域Ｒ１よりも回転方向Ｄ６の上流側に設けられる。規制部材４５は、現像ローラー４４の外周面との間に所定のギャップが形成されるように、現像ローラー４４の外周面に対向して設けられる。

なお、現像ユニット３２は、第２搬送路４１Ｂから前記現像剤を汲み上げて、汲み上げた前記現像剤に含まれる前記トナーを現像ローラー４４に供給するマグネットローラーを備えていてもよい。この場合、現像ローラー４４は、対向領域Ｒ１に前記トナーを供給すればよい。また、前記現像剤は、前記キャリアを含まない１成分現像剤であってもよい。

光走査装置２５は、画像形成ユニット２１～２４各々の感光体ドラム３１Ａの表面へ向けて、画像データに基づく光を射出する。

中間転写ユニット２６は、装置筐体８（図１参照）に着脱可能に設けられる。中間転写ユニット２６は、左右方向Ｄ３に長尺である。中間転写ユニット２６は、本発明の着脱ユニットの一例である。なお、以下においては、ドラムユニット３１、現像ユニット３２、及び中間転写ユニット２６を総称して、着脱ユニット２００（図４参照）と呼称することがある。

図１に示されるように、中間転写ユニット２６は、中間転写ベルト５１、駆動ローラー５２、張架ローラー５３、及びベルト清掃部５５を備える。また、中間転写ユニット２６は、複数の画像形成ユニット２１～２４に対応する複数の一次転写ローラー５４（図３参照）を備える。

中間転写ベルト５１は、画像形成ユニット２１～２４各々の感光体ドラム３１Ａの表面に形成されたトナー像が転写される無端状のベルト部材である。中間転写ベルト５１は、駆動ローラー５２、張架ローラー５３、及び複数の一次転写ローラー５４によって所定のテンションで張架される。中間転写ベルト５１は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて駆動ローラー５２が回転することで、図１及び図３に示される回転方向Ｄ７に回転する。これにより、中間転写ベルト５１は、画像形成ユニット２１～２４各々の感光体ドラム３１Ａから転写されたトナー像を搬送する。

複数の一次転写ローラー５４は、複数の画像形成ユニット２１～２４に対応して設けられる。一次転写ローラー５４は、予め設定された一次転写電圧の印加を受けて、対応する画像形成ユニットの感光体ドラム３１Ａに形成されたトナー像を中間転写ベルト５１に転写する。図３に示されるように、一次転写ローラー５４は、中間転写ベルト５１の内周面と接触して設けられる。また、一次転写ローラー５４は、中間転写ベルト５１を挟んで感光体ドラム３１Ａと対向して設けられる。一次転写ローラー５４は、中間転写ベルト５１が回転することによって従動回転する。一次転写ローラー５４は、本発明の転写部の一例である。また、中間転写ベルト５１は、本発明の被転写体の一例である。

ベルト清掃部５５は、二次転写ローラー２７によるトナー像が転写された後の中間転写ベルト５１の表面を清掃する。

二次転写ローラー２７は、予め設定された二次転写電圧の印加を受けて、中間転写ベルト５１の表面に転写されたトナー像を給紙部４から供給されるシートに転写する。図１に示されるように、二次転写ローラー２７は、中間転写ベルト５１の外周面と接触して設けられる。また、二次転写ローラー２７は、中間転写ベルト５１を挟んで駆動ローラー５２と対向して設けられる。二次転写ローラー２７は、中間転写ベルト５１が回転することによって従動回転する。

定着装置２８は、二次転写ローラー２７によってシートに転写されたトナー像を当該シートに定着させる。

排紙トレイ２９には、定着装置２８によってトナー像が定着されたシートが排出される。

画像形成部３は、画像形成ユニット２１～２４各々に対応する第１電源部６１（図４参照）、第２電源部６２（図４参照）、第３電源部６３（図４参照）、及び電磁波検出部６８（図４参照）を備える。また、画像形成部３は、濃度センサー６７（図３及び図４参照）を備える。

以下、画像形成ユニット２４に対応する第１電源部６１、第２電源部６２、第３電源部６３、及び電磁波検出部６８について説明する。また、濃度センサー６７について説明する。なお、図２及び図４には、画像形成ユニット２４に対応する第１電源部６１、第２電源部６２、第３電源部６３、及び電磁波検出部６８が示されている。

第１電源部６１は、ドラムユニット３１に対応して設けられる電源装置である。第１電源部６１は、第１接点部６４（図４参照）を介してドラムユニット３１と電気的に接続される。なお、第１電源部６１、第２電源部６２、及び第３電源部６３は、一つの電源装置に含まれる３つの機能部であってもよい。

図４に示されるように、第１接点部６４は、第１被接触部６４Ａと、第１接触部６４Ｂとにより構成される。第１被接触部６４Ａは、装置筐体８に装着されるドラムユニット３１と接触して当該ドラムユニット３１と第１電源部６１とを電気的に接続する。具体的に、第１被接触部６４Ａは、装置筐体８におけるドラムユニット３１の装着位置に設けられる板バネなどの金属製部材である。第１被接触部６４Ａは、電線などにより第１電源部６１と電気的に接続されている。第１接触部６４Ｂは、ドラムユニット３１の外面に設けられる金属製部材である。第１接触部６４Ｂは、ドラムユニット３１が装置筐体８に装着された場合に、第１被接触部６４Ａと接触可能な位置に設けられる。第１接触部６４Ｂは、電線などにより帯電ローラー３１Ｂ（図３参照）と電気的に接続されている。

ドラムユニット３１が装置筐体８に装着されると、第１被接触部６４Ａと第１接触部６４Ｂとが接触して、第１接点部６４が構成される。これにより、第１電源部６１、第１接点部６４、ドラムユニット３１の帯電ローラー３１Ｂ、及び感光体ドラム３１Ａを経由する通電経路が形成される（図３及び図４参照）。つまり、ドラムユニット３１は、装置筐体８に装着された状態で、感光体ドラム３１Ａを経由する通電経路の一部を構成する。なお、ドラムユニット３１の感光体ドラム３１Ａは、装置筐体８に装着された状態で、第１接点部６４とは別の不図示の接点部を介して電気的に接地される。

第１電源部６１は、帯電ローラー３１Ｂに前記帯電電圧を印可する。具体的に、前記帯電電圧は、直流成分を含む電圧である。例えば、前記帯電電圧は、正極性の直流成分を含む電圧である。第１電源部６１は、制御部７から出力される第１制御信号Ｘ１（図４参照）の入力に応じて、前記帯電電圧を印加する。

第２電源部６２は、現像ユニット３２に対応して設けられる電源装置である。第２電源部６２は、第２接点部６５（図４参照）を介して現像ユニット３２と電気的に接続される。

図４に示されるように、第２接点部６５は、第２被接触部６５Ａと、第２接触部６５Ｂとにより構成される。第２被接触部６５Ａは、装置筐体８に装着される現像ユニット３２と接触して当該現像ユニット３２と第２電源部６２とを電気的に接続する。具体的に、第２被接触部６５Ａは、装置筐体８における現像ユニット３２の装着位置に設けられる板バネなどの金属製部材である。第２被接触部６５Ａは、電線などにより第２電源部６２と電気的に接続されている。第２接触部６５Ｂは、現像ユニット３２の外面に設けられる金属製部材である。第２接触部６５Ｂは、現像ユニット３２が装置筐体８に装着された場合に、第２被接触部６５Ａと接触可能な位置に設けられる。第２接触部６５Ｂは、電線などにより現像ローラー４４（図３参照）と電気的に接続されている。

現像ユニット３２が装置筐体８に装着されると、第２被接触部６５Ａと第２接触部６５Ｂとが接触して、第２接点部６５が構成される。これにより、第２電源部６２、第２接点部６５、現像ユニット３２の現像ローラー４４、及び感光体ドラム３１Ａを経由する通電経路が形成される（図３及び図４参照）。つまり、現像ユニット３２は、装置筐体８に装着された状態で、感光体ドラム３１Ａを経由する通電経路の一部を構成する。

第２電源部６２は、現像ローラー４４に前記現像バイアス電圧を印可する。具体的に、前記現像バイアス電圧は、直流成分及び交流成分を含む電圧である。例えば、前記現像バイアス電圧は、正極性の直流成分及び矩形波状の交流成分を含む電圧である。第２電源部６２は、制御部７から出力される第２制御信号Ｘ２（図４参照）の入力に応じて、前記現像バイアス電圧を印加する。

第３電源部６３は、中間転写ユニット２６に対応して設けられる電源装置である。第３電源部６３は、第３接点部６６（図４参照）を介して中間転写ユニット２６と電気的に接続される。

図４に示されるように、第３接点部６６は、第３被接触部６６Ａと、第３接触部６６Ｂとにより構成される。第３被接触部６６Ａは、装置筐体８に装着される中間転写ユニット２６と接触して当該中間転写ユニット２６と第３電源部６３とを電気的に接続する。具体的に、第３被接触部６６Ａは、装置筐体８における中間転写ユニット２６の装着位置に設けられる板バネなどの金属製部材である。第３被接触部６６Ａは、電線などにより第３電源部６３と電気的に接続されている。第３接触部６６Ｂは、中間転写ユニット２６の外面に設けられる金属製部材である。第３接触部６６Ｂは、中間転写ユニット２６が装置筐体８に装着された場合に、第３被接触部６６Ａと接触可能な位置に設けられる。第３接触部６６Ｂは、電線などにより画像形成ユニット２４に対応する一次転写ローラー５４（図３参照）と電気的に接続されている。

中間転写ユニット２６が装置筐体８に装着されると、第３被接触部６６Ａと第３接触部６６Ｂとが接触して、第３接点部６６が構成される。これにより、第３電源部６３、第３接点部６６、中間転写ユニット２６における画像形成ユニット２４に対応する一次転写ローラー５４、及び感光体ドラム３１Ａを経由する通電経路が形成される（図３及び図４参照）。つまり、中間転写ユニット２６は、装置筐体８に装着された状態で、感光体ドラム３１Ａを経由する通電経路の一部を構成する。

第３電源部６３は、一次転写ローラー５４に前記一次転写電圧を印可する。具体的に、前記一次転写電圧は、直流成分を含む電圧である。例えば、前記一次転写電圧は、負極性の直流成分を含む電圧である。第３電源部６３は、制御部７から出力される第３制御信号Ｘ３（図４参照）の入力に応じて、前記一次転写電圧を印加する。

ところで、画像形成装置１００では、着脱ユニット２００の装着姿勢の歪みなどに起因して、複数の接点部（第１接点部６４、第２接点部６５、第３接点部６６）のうちのいずれかの接続状態が安定していないことがある。前記接点部の接続状態が安定していないと、画像形成動作時に発生する振動により当該接点部を流れる電流が変動し、それにより前記帯電電圧、前記現像バイアス電圧、又は前記一次転写電圧が変動して、シートに形成されるトナー像に周期的な筋画像が発生する。

しかしながら、従来の画像形成装置では、このような周期的な前記筋画像の発生原因を特定することはできない。そのため、画像形成装置のユーザー又はサービスマンにおいて、周期的な前記筋画像の発生状態を解消するために、複数の着脱ユニット２００を順次装着し直すなどの手間が生じる。

これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置１００では、以下に説明するように、周期的な前記筋画像の発生状態を解消するための手間を軽減することが可能である。

濃度センサー６７は、トナー像における当該トナー像の搬送方向に直交する幅方向の一部の濃度を検出する。

具体的に、濃度センサー６７は、一次転写ローラー５４によってトナー像が転写された中間転写ベルト５１と対向して設けられる。例えば、濃度センサー６７は、画像形成ユニット２４よりも中間転写ベルト５１の回転方向Ｄ７の下流側であって、二次転写ローラー２７よりも回転方向Ｄ７の上流側に配置される（図３参照）。また、濃度センサー６７は、中間転写ベルト５１における前記幅方向の一方の端部と対向して設けられる。

例えば、濃度センサー６７は、所謂反射型の光センサーであって、中間転写ベルト５１の外周面へ向けて光を射出する発光部と、前記発光部から射出されて中間転写ベルト５１の外周面で反射された光を受光する受光部とを備える。濃度センサー６７は、前記受光部における受光量に応じた電気信号Ｘ４（図４参照）を制御部７に入力する。

濃度センサー６７は、中間転写ベルト５１に転写されるトナー像において中間転写ベルト５１の回転方向Ｄ７（本発明の搬送方向の一例）に沿って周期的に表れる前記筋画像の検出に用いられる。

また、濃度センサー６７は、中間転写ベルト５１に転写される互いに色及び濃度が異なる複数のトナーパッチの濃度の検出に用いられる。制御部７は、濃度センサー６７による前記トナーパッチ各々の濃度の検出結果に基づいて、画像形成部３によるトナー像の形成条件を調整するキャリブレーション処理を実行する。

なお、濃度センサー６７は、中間転写ベルト５１に転写されたトナー像を撮像可能であって、前記幅方向に長尺なラインセンサーであってもよい。また、濃度センサー６７は、二次転写ローラー２７（本発明の転写部の他の一例）によってトナー像が転写されたシート（本発明の被転写体の他の一例）と対向して設けられてもよい。この場合、濃度センサー６７は、二次転写ローラー２７よりも搬送方向Ｄ４（図１参照）（本発明の搬送方向の他の一例）の下流側であって、排紙トレイ２９よりも搬送方向Ｄ４の上流側に配置されればよい。

電磁波検出部６８は、装置筐体８の内部に設けられ、設置位置を通過する電磁波を検出する。

具体的に、電磁波検出部６８は、設置位置を通過する電磁波の強度及び周波数を検出可能な電子回路である。電磁波検出部６８は、検出された電磁波の強度及び周波数に関する情報を含む電気信号Ｘ５（図４参照）を制御部７に入力する。

例えば、電磁波検出部６８は、複数の被接触部（第１被接触部６４Ａ、第２被接触部６５Ａ、第３被接触部６６Ａ）のうち、最も遠い前記被接触部との間の距離及び最も近い前記被接触部との間の距離の差が予め定められた許容値以下の特定範囲内に設けられる。

例えば、第１接点部６４、第２接点部６５、及び第３接点部６６は、装置筐体８における左側面側に設けられる。具体的に、第１接触部６４Ｂは、左右方向Ｄ３に長尺なドラムユニット３１における左側面に設けられる。また、第１被接触部６４Ａは、装置筐体８に装着されたドラムユニット３１の第１接触部６４Ｂと接触可能な位置に設けられる。また、第２接触部６５Ｂは、左右方向Ｄ３に長尺な現像ユニット３２における左側面に設けられる。また、第２被接触部６５Ａは、装置筐体８に装着された現像ユニット３２の第２接触部６５Ｂと接触可能な位置に設けられる。また、第３接触部６６Ｂは、左右方向Ｄ３に長尺な中間転写ユニット２６における左側面に設けられる。また、第３被接触部６６Ａは、装置筐体８に装着された中間転写ユニット２６の第３接触部６６Ｂと接触可能な位置に設けられる。

そして、電磁波検出部６８は、装置筐体８の左側面側において複数の前記被接触部の配置位置に基づいて規定される前記特定範囲内に設けられる。電磁波検出部６８が前記特定範囲内に設けられることにより、前記被接触部各々で発生する電磁波の受光感度に差が生じることを抑制可能である。前記許容値は、前記被接触部各々で発生する電磁波の受光感度の差が所定の許容範囲内に収まるように設定されればよい。

また、電磁波検出部６８は、前記特定範囲における前記被接触部各々との間に金属部材が介在しない位置に設けられる。これにより、電磁波検出部６８による前記被接触部各々で発生する電磁波の検出が阻害されることを回避可能である。

なお、電磁波検出部６８は、前記特定範囲におけるいずれかの前記被接触部との間に金属部材が介在する位置に設けられてもよい。また、電磁波検出部６８は、前記特定範囲外に設けられてもよい。

［制御部７の構成］
次に、図２を参照しつつ、制御部７の構成について説明する。

図２に示されるように、制御部７は、検出処理部７１、特定処理部７２、及び報知処理部７３を含む。

具体的に、制御部７のＲＯＭ１２には、ＣＰＵ１１を上述の各部として機能させるためのユニット特定プログラムが予め格納されている。そして、ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１２に格納された前記ユニット特定プログラムを実行することにより、上述の各部として機能する。

なお、前記ユニット特定プログラムは、ＣＤ、ＤＶＤ、及びフラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて記憶部６などの記憶装置に格納されてもよい。また、検出処理部７１、特定処理部７２、及び報知処理部７３のうちの一部又は全部は、集積回路（ＡＳＩＣ）などの電子回路で構成されたものであってもよい。

なお、以下では、画像形成ユニット２１～２４のうち、画像形成ユニット２４に含まれる各部、及び画像形成ユニット２４に対応して設けられる各部を例に挙げて説明を行う。以下の説明は、画像形成ユニット２１～２３各々についても同様に当てはまる。

検出処理部７１は、感光体ドラム３１Ａを用いて形成されるトナー像において当該トナー像の搬送方向に沿って周期的に表れる前記筋画像を検出する。

具体的に、検出処理部７１は、濃度センサー６７を用いて前記筋画像を検出する。

例えば、検出処理部７１は、画像形成ユニット２４及び中間転写ユニット２６を用いて、予め定められたテスト用画像データに基づくテスト用トナー像を中間転写ベルト５１に形成する。例えば、前記テスト用画像データは、中間転写ベルト５１の回転方向Ｄ７に対応する方向に長尺であって濃度が均一な灰色（ハーフトーン）の帯状画像を含む画像データである。また、前記テスト用画像データは、中間転写ベルト５１における濃度センサー６７との対向部に対応する位置に前記帯状画像が配置された画像データである。

また、検出処理部７１は、濃度センサー６７を用いて、前記テスト用トナー像の濃度を検出する。そして、検出処理部７１は、濃度センサー６７による前記テスト用トナー像の濃度の検出結果に基づいて、周期的な前記筋画像を検出する。具体的に、検出処理部７１は、前記テスト用トナー像のうち、濃度センサー６７による検出濃度と前記帯状画像に対応する濃度との差が予め定められた閾値を超える箇所を前記筋画像であると判定する。前記筋画像には、前記帯状画像の濃度よりも濃い前記筋画像と、前記帯状画像の濃度よりも薄い前記筋画像とが含まれる。

なお、検出処理部７１は、ユーザーによって入力される画像データに基づいて画像を形成する画像形成処理が実行される場合に、当該画像データに対応するトナー像から周期的な前記筋画像を検出してもよい。

また、検出処理部７１は、画像読取部２による前記テスト用トナー像が形成されたシートの読取画像、又は前記画像形成処理によって出力されたシートの読取画像から、周期的な前記筋画像を検出してもよい。つまり、本発明の濃度センサーは、画像読取部２であってもよい。

特定処理部７２は、検出処理部７１によって周期的な前記筋画像が検出された場合に、複数の着脱ユニット２００のうち、前記筋画像の発生周期に対応する周波数の特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００を特定する。

具体的に、特定処理部７２は、電磁波検出部６８を用いて、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００を特定する。

例えば、特定処理部７２は、第２制御信号Ｘ２及び第３制御信号Ｘ３の出力を停止した状態で第１制御信号Ｘ１を出力する。そして、特定処理部７２は、第２制御信号Ｘ２及び第３制御信号Ｘ３の出力を停止した状態での第１制御信号Ｘ１の出力に応じて、電磁波検出部６８によって前記特定電磁波が検出された場合に、ドラムユニット３１を、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００として特定する。

また、特定処理部７２は、第１制御信号Ｘ１及び第３制御信号Ｘ３の出力を停止した状態で第２制御信号Ｘ２を出力する。そして、特定処理部７２は、第１制御信号Ｘ１及び第３制御信号Ｘ３の出力を停止した状態での第２制御信号Ｘ２の出力に応じて、電磁波検出部６８によって前記特定電磁波が検出された場合に、現像ユニット３２を、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００として特定する。

また、特定処理部７２は、第１制御信号Ｘ１及び第２制御信号Ｘ２の出力を停止した状態で第３制御信号Ｘ３を出力する。そして、特定処理部７２は、第１制御信号Ｘ１及び第２制御信号Ｘ２の出力を停止した状態での第３制御信号Ｘ３の出力に応じて、電磁波検出部６８によって前記特定電磁波が検出された場合に、中間転写ユニット２６を、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００として特定する。

なお、特定処理部７２は、前記テスト用トナー像の形成処理中における、電磁波検出部６８による前記特定電磁波の検出開始タイミングに基づいて、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００を特定してもよい。具体的に、特定処理部７２は、前記テスト用トナー像の形成処理中における第１制御信号Ｘ１の出力開始直後に電磁波検出部６８による前記特定電磁波の検出が開始された場合に、ドラムユニット３１を、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００として特定すればよい。また、特定処理部７２は、前記テスト用トナー像の形成処理中における第２制御信号Ｘ２の出力開始直後に電磁波検出部６８による前記特定電磁波の検出が開始された場合に、現像ユニット３２を、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００として特定すればよい。また、特定処理部７２は、前記テスト用トナー像の形成処理中における第３制御信号Ｘ３の出力開始直後に電磁波検出部６８による前記特定電磁波の検出が開始された場合に、中間転写ユニット２６を、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００として特定すればよい。

報知処理部７３は、特定処理部７２によって特定される着脱ユニット２００を報知する。

例えば、報知処理部７３は、周期的な前記筋画像の発生が検出された旨、及び特定処理部７２によって特定された着脱ユニット２００の再装着を促す旨のメッセージを操作表示部５に表示させる。

なお、報知処理部７３は、特定処理部７２によって複数の着脱ユニット２００が特定された場合は、強度が最も強い前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００のみを報知してもよいし、予め定められた基準強度を超える前記特定電磁波を発生させる一又は複数の着脱ユニット２００を報知してもよい。

［ユニット特定処理］
以下、図５を参照しつつ、画像形成装置１００において制御部７により実行されるユニット特定処理の手順の一例とともに、本発明の報知方法について説明する。ここで、ステップＳ１１、Ｓ１２・・・は、制御部７により実行される処理手順（ステップ）の番号を表している。

なお、前記ユニット特定処理は、操作表示部５におけるユーザーの操作によって前記ユニット特定処理の実行指示が入力された場合に実行される。また、前記ユニット特定処理は、画像形成装置１００の電源投入時、又は画像形成装置１００の動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードから前記通常モードへの移行時に実行されてもよい。

＜ステップＳ１１＞
まず、ステップＳ１１において、制御部７は、画像形成ユニット２４及び中間転写ユニット２６を用いて、前記テスト用画像データに基づく前記テスト用トナー像を中間転写ベルト５１に形成する。

＜ステップＳ１２＞
ステップＳ１２において、制御部７は、ステップＳ１１で形成された前記テスト用トナー像において中間転写ベルト５１の回転方向Ｄ７に沿って周期的に表れる前記筋画像を検出する。ここで、ステップＳ１１及びステップＳ１２の処理は、本発明の検出ステップの一例であって、制御部７の検出処理部７１により実行される。

具体的に、制御部７は、濃度センサー６７による前記テスト用トナー像の濃度の検出結果に基づいて、周期的な前記筋画像を検出する。

そして、制御部７は、周期的な前記筋画像を検出したか否かに応じて処理を分岐させる。具体的に、制御部７は、周期的な前記筋画像を検出した場合は（Ｓ１２のＹｅｓ側）、処理をステップＳ１３に移行させる。また、制御部７は、周期的な前記筋画像を検出しなかった場合は（Ｓ１２のＮｏ側）、前記ユニット特定処理を終了させる。

＜ステップＳ１３＞
ステップＳ１３において、制御部７は、ステップＳ１２で検出された前記筋画像の発生周期を算出する。

具体的に、制御部７は、濃度センサー６７による前記テスト用トナー像の濃度の検出結果に基づいて、前記筋画像の発生周期を算出する。

＜ステップＳ１４＞
ステップＳ１４において、制御部７は、複数の着脱ユニット２００のうち、ステップＳ１３で算出された前記筋画像の発生周期に対応する周波数の前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００を特定する。ここで、ステップＳ１４の処理は、本発明の特定ステップの一例であって、制御部７の特定処理部７２により実行される。

具体的に、制御部７は、複数の電源部（第１電源部６１、第２電源部６２、第３電源部６３）のうちのいずれかのみを出力させた場合に電磁波検出部６８によって前記特定電磁波が検出されるか否かを確認する確認処理を、前記電源部ごとに実行する。そして、制御部７は、前記電源部ごとに実行される前記確認処理の実行結果に基づいて、前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００を特定する。

＜ステップＳ１５＞
ステップＳ１５において、制御部７は、特定処理部７２によって特定される着脱ユニット２００を報知する。ここで、ステップＳ１５の処理は、本発明の報知ステップの一例であって、制御部７の報知処理部７３により実行される。

例えば、制御部７は、周期的な前記筋画像の発生が検出された旨、及び特定処理部７２によって特定された着脱ユニット２００の再装着を促す旨のメッセージを操作表示部５に表示させる。これにより、ユーザーに対して、周期的な前記筋画像の発生原因として特定された着脱ユニット２００の再装着を促すことが可能である。当該着脱ユニット２００の再装着により当該着脱ユニット２００に対応する接点部の接続状態が安定すれば、周期的な筋画像の発生状態が解消される。

このように、画像形成装置１００では、感光体ドラム３１Ａを用いて形成されるトナー像において周期的な前記筋画像が検出された場合に、複数の着脱ユニット２００のうち前記筋画像の発生周期に対応する周波数の前記特定電磁波を発生させる着脱ユニット２００が特定されて、特定された着脱ユニット２００が報知される。これにより、画像形成装置のユーザー又はサービスマンは、周期的な前記筋画像の発生原因を認識することが可能である。従って、画像形成装置のユーザー又はサービスマンにおける、周期的な筋画像の発生状態を解消するための手間を軽減することが可能である。

１ ＡＤＦ
２ 画像読取部
３ 画像形成部
４ 給紙部
５ 操作表示部
６ 記憶部
７ 制御部
８ 装置筐体
２４ 画像形成ユニット
２５ 光走査装置
２６ 中間転写ユニット
２７ 二次転写ローラー
２８ 定着装置
３１ ドラムユニット
３１Ａ 感光体ドラム
３１Ｂ 帯電ローラー
３２ 現像ユニット
４４ 現像ローラー
５１ 中間転写ベルト
５４ 一次転写ローラー
６１ 第１電源部
６２ 第２電源部
６３ 第３電源部
６４ 第１接点部
６４Ａ 第１被接触部
６５ 第２接点部
６５Ａ 第２被接触部
６６ 第３接点部
６６Ａ 第３被接触部
６７ 濃度センサー
６８ 電磁波検出部
７１ 検出処理部
７２ 特定処理部
７３ 報知処理部
１００ 画像形成装置
２００ 着脱ユニット

Claims (6)

1. トナー像を担持する像担持体と、
   前記像担持体を収容する筐体に着脱可能に設けられ、前記像担持体を経由する通電経路の一部を構成する複数の着脱ユニットと、
   前記像担持体を用いて形成される前記トナー像において当該トナー像の搬送方向に沿って周期的に表れる筋画像を検出する検出処理部と、
   前記検出処理部によって前記筋画像が検出された場合に、複数の前記着脱ユニットのうち前記筋画像の発生周期に対応する周波数の特定電磁波を発生させる前記着脱ユニットを特定する特定処理部と、
   前記特定処理部によって特定される前記着脱ユニットを報知する報知処理部と、
   を備える画像形成装置。
2. 複数の前記着脱ユニットに対応する複数の電源部と、
   前記筐体に装着される前記着脱ユニットと接触して当該着脱ユニットと当該着脱ユニットに対応する前記電源部とを電気的に接続する複数の被接触部と、
   複数の前記被接触部のうち最も遠い前記被接触部との間の距離及び最も近い前記被接触部との間の距離の差が予め定められた許容値以下の特定範囲内に設けられ、設置位置を通過する電磁波を検出する電磁波検出部と、
   を備え、
   前記特定処理部は、前記電磁波検出部を用いて、前記特定電磁波を発生させる前記着脱ユニットを特定する、
   請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記電磁波検出部は、前記特定範囲における前記被接触部各々との間に金属部材が介在しない位置に設けられる、
   請求項２に記載の画像形成装置。
4. 前記トナー像における前記搬送方向に直交する幅方向の一部の濃度を検出する濃度センサーを備え、
   前記検出処理部は、前記濃度センサーを用いて前記筋画像を検出する、
   請求項１～３のいずれかに記載の画像形成装置。
5. 前記像担持体を用いて形成される前記トナー像を被転写体に転写する転写部を備え、
   前記濃度センサーは、前記転写部によって前記トナー像が転写された前記被転写体と対向して設けられる、
   請求項４に記載の画像形成装置。
6. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体を収容する筐体に着脱可能に設けられ、前記像担持体を経由する通電経路の一部を構成する複数の着脱ユニットと、を備える画像形成装置で実行される報知方法であって、
   前記像担持体を用いて形成される前記トナー像において当該トナー像の搬送方向に沿って周期的に表れる筋画像を検出する検出ステップと、
   前記検出ステップによって前記筋画像が検出された場合に、複数の前記着脱ユニットのうち前記筋画像の発生周期に対応する周波数の特定電磁波を発生させる前記着脱ユニットを特定する特定ステップと、
   前記特定ステップによって特定される前記着脱ユニットを報知する報知ステップと、
   を含む報知方法。