JP2023111447A - 判定装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象者がベッド装置から離床しているかを適切に判定することができる判定装置等を提供すること。【解決手段】ベッド装置に設置された第1のセンサ及び第2のセンサからそれぞれ振動データを取得する取得部と、制御部とを備え、前記制御部は、第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データと略同一の振動データを取得している場合には、対象者は離床していると判定することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、判定装置等に関する。
従来からベッド装置上の対象者が離床しているかを判定する発明が知られている。例えば、特許文献1に記載されているように、振動検出手段により検出された振動に基づいて、利用者がベッド装置の上に在床しているか、ベッド装置から離床しているかを判定する発明が知られている。
特開2010-264193号公報
本発明は、対象者がベッド装置から離床しているかを適切に判定することができる判定装置等を提供することである。
上述した課題を解決するために、本実施態様の判定装置は、ベッド装置に設置された第1のセンサ及び第2のセンサからそれぞれ振動データを取得する取得部と、制御部とを備え、前記制御部は、第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データと略同一の振動データを取得している場合には、対象者は離床していると判定することを特徴とする。
本実施態様のプログラムは、ベッド装置に設置された第1のセンサ及び第2のセンサからそれぞれ振動データを取得可能なコンピュータに、第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データと略同一の振動データを取得している場合には、対象者は離床していると判定する機能と、を実現させる。
本願発明によれば、対象者がベッド装置から離床しているかを適切に判定することができるようになる。
本実施形態における全体を説明するための図である。 本実施形態における構成を説明するための図である。 本実施形態における検出装置の概要を説明するための図である。 本実施形態における誤判定処理を説明するための動作フロー図である。 本実施形態における第1処理を説明するための動作フロー図である。 本実施形態における動作例を説明するための図である。 本実施形態における動作例を説明するための図である。 本実施形態における動作例を説明するための図である。 本実施形態における設定テーブルの一例を説明するための図である。
例えば、特開2010-264193号公報に記載しているように、対象者がベッド装置上に在床しているのか、離床しているのかを判定する判定装置が知られている。判定装置は、ベッド装置に設けられたセンサ装置や、ベッド装置上のマットレスの上に載置されたセンサ装置等から、振動を検出する。一般的に、センサ装置から振動が検出されたということは、ベッド装置上に対象者が在床していると判定することができる。したがって、判定装置は、センサ装置から一定以上の振動が検出された場合は在床、センサ装置から振動が検出されない場合は離床と判定する。
しかし、センサ装置は、対象者の微少な変化も検出可能である。これは、センサ装置から検出された信号は、対象者の身体の動きである体動を検出可能であり、僅かな変化も検出可能である。これにより、例えばセンサ装置から検出された振動(体動)から、生体情報取得装置として、対象者の生体情報(心拍、呼吸、睡眠の状態)を取得することができる。
このとき、センサ装置は微少な変化も検出することから、例えば気圧の変化によっても、振動を検出してしまうという問題があった。例えば、天候による気圧変化(例えば、台風などの強風による気圧変化)により、振動を検出してしまったり、部屋のドアや窓の開閉による気圧変化により振動を検出してしまったりした。
したがって、対象者が離床しており、ベッド装置上に誰もいない場合であっても、センサ装置が気圧の変化に連動して振動を検出(例えば、電圧値の変化を検出)してしまうという課題が生じていた。センサ装置が振動を誤って検出すると、本来ベッド装置上に誰もいない状態(離床状態)であるにも関わらず、判定装置は、対象者が在床していると誤検知してしまう課題が生じていた。
このような課題に鑑み、以下対象者の状態として、在床/離床の状態を適切に判定することが可能な判定装置の一実施形態について、以下、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の判定装置を適用した場合の一例であり、本発明が適用される範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。
[1.システム全体]
図1は、判定装置を適用したシステム1の全体概要について説明するための図である。図1に示すように、システム1は、ベッド装置10の床部と、マットレス20の間に載置される検出装置3と、検出装置3より出力される値を処理するため処理装置5を備えて構成されている。この検出装置3、処理装置5とで、対象者の状態を判定する判定装置(判定システム)を構成している。
マットレス20に、対象者(以下、一例として「対象者P」とする)が在床すると、対象者Pの体振動(人体から発せられる振動)を検出装置3が検出する。そして、処理装置5は、検出装置3が検出した振動に基づいて、対象者Pの状態を取得することができる。詳細は後述するが、処理装置5は、対象者Pの状態として、例えば以下のような状態を取得することが可能である。
・対象者が、ベッド装置10(マットレス20)の上に在床しているか、ベッド装置10(マットレス20)から離床しているか
・対象者の生体情報として、心拍、呼吸、活動量
・対象者の動き(体動)
・対象者の姿勢。例えば、側臥位、仰臥位、端座位、長座位等
・対象者の位置。例えば、ベッド装置10の中央にいるか、片側に寄っているか
本実施形態においては、算出された生体情報値(例えば、呼吸数、心拍数、活動量)を、対象者Pの生体情報値として出力・表示することができる。なお、例えば検出装置3に記憶部、表示部等を設けることにより一体に形成されてもよい。また、処理装置5は、汎用的な装置で良いため、コンピュータ等の情報処理装置に限られず、例えばタブレットやスマートフォン等といった装置で構成されてもよい。
また、対象者としては、病気療養中の者であったり、介護が必要なものであったりしてもよい。また、介護が必要でない健康な者であっても、高齢者でも子供でも、障害者でも、人でなくても動物でも良い。
ここで、検出装置3は、厚さが薄くなるようにシート状に構成されている。これにより、ベッド装置10と、マットレス20の間に載置されたとしても、対象者Pに違和感を覚えさせることなく使用できるため、寝床での生体情報値を長期間測定できることとなる。
なお、検出装置3は、対象者Pの振動を検出できればよい。例えば、歪みゲージ付きアクチュエータやベッドの脚等に配置された荷重を計測するロードセルを利用したりしても良い。また、内蔵された加速度センサ等を利用することにより、例えばベッド装置10上に載置されたスマートフォンや、タブレット等で実現してもよい。
また、図1において、ベッド装置10(マットレス20)において頭側を方向H、足側を方向Fとし、対象者Pが仰臥位のときの左側を方向L、右側を方向Rとする。
[2.構成]
つづいて、システム1の構成について、図2から図4を参照して説明する。本実施形態におけるシステム1は、検出装置3と、処理装置5とを含む構成となっており、各機能部(処理)は、どちらで実現されても良い。本実施形態では、処理装置5が判定装置として機能する。
処理装置5は、制御部100と、信号取得部120と、記憶部150と、入力部160と、出力部170とを含んでいる。
制御部100は、処理装置5の動作を制御しており、1又は複数の制御装置で構成している。例えば、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置であってもよいし、複数の機能を有するSoC(System on a Chip)であってもよい。
また、制御部100は、記憶部150に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種処理を実現することとなる。制御部100は、プログラムを実行することで、離床判定部102、誤判定処理部104、生体情報算出部106、対象者状態判定部108として機能してもよい。なお、本実施形態においては、制御部100は全体として動作しているが、後で説明する図3のように検出装置3、処理装置5のそれぞれに設けることもできるものである。
離床判定部102は、対象者が、ベッド装置10上にいるか(在床しているか)、ベッド装置10上にいないか(離床しているか)を判定する。ここで、対象者が在床しているとは、対象者がベッド装置10(マットレス20)上に存在していることをいう。対象者は、例えば臥位であってもよいし、座位であってもよい。また、対象者が離床しているとは、対象者がベッド装置10(マットレス20)上に存在していないことをいう。すなわち、ベッド装置10(マットレス20)上に、人がいない状態をいう。また、対象者の生体信号(例えば、心拍、呼吸等)が検出されている場合は在床、それ以外は離床と判定してもよい。
離床判定部102は、例えば、信号取得部120が受信した振動データから、振動が検出されない場合、荷重が検出されない場合は、対象者が離床していると判定してもよい。また、離床判定部102は、対象者が在床していると判定できない場合は離床していると判定してもよい。
誤判定処理部104は、離床判定部102の判定結果とは別に、対象者が離床しているかを判定する。すなわち、対象者が本当は在床していないにも関わらず、離床判定部102が在床と判定した場合は誤判定であることから、誤判定処理部104が離床と判定する。誤判定処理部104の処理の詳細は後述する。
生体情報算出部106は、信号取得部120から取得した信号に基づいて生体情報を算出する。例えば、対象者の生体情報として、心拍(心拍数)、呼吸(呼吸数)を算出する。例えば、生体情報を算出する方法としては、特開2017-047211号公報(発明の名称:生体情報出力装置、生体情報出力方法及びプログラム、公開日:2017年3月9日)に記載された方法等の何れかの公知の方法を利用すればよい。
対象者状態判定部108は対象者の状態を判定することができる。対象者の状態としては、例えば対象者の睡眠の状態が睡眠中であるのか、覚醒しているのかを判定することができる。ここで、対象者の睡眠の状態を判定するのは、信号取得部120により取得された振動データから睡眠の状態を判定してもよいし、生体情報算出部106から出力された生体情報に基づいて判定してもよい。例えば、対象者状態判定部108は、対象者の心拍の推移、呼吸数の推移から対象者が睡眠中であるか、覚醒中であるかを判定してもよい。対象者の睡眠の状態の判定方法は、例えば、特開2015-12948号公報(発明の名称:睡眠評価装置、睡眠評価方法及び睡眠評価プログラム、公開日:2015年1月22日)、特開2017-213421号公報(発明の名称:睡眠評価装置及びプログラム、公開日:2017年12月7日)等により開示された方法を利用することができる。また、それ以外にも対象者の睡眠の状態を判定する何れか公知の方法を利用してもよい。
また、対象者状態判定部108は、対象者の姿勢を判定してもよい。例えば、対象者状態判定部108は、対象者が仰臥位であるのか、側臥位であるのかを判定してもよい。また、対象者状態判定部108は、対象者が端座位をといっていたり、長座位をとっていたりすることを判定してもよい。対象者状態判定部108は、信号取得部120が取得した振動データにより姿勢を判定したり、荷重の変化から姿勢を判定したりしてもよい。対象者の姿勢を判定する方法としては、例えば特開2019-98069号公報(発明の名称:姿勢判定装置、公開日:2019年6月24日)等により開示された方法を利用することができる。また、それ以外にも対象者の姿勢を判定する何れか公知の方法を利用してもよい。
信号取得部120は、検出装置3が出力した信号を取得する。ここで、検出装置3は、例えば振動を示す振動データを出力する。本実施形態では、検出装置3は、振動の時系列のデータを出力する。例えば、検出装置3が圧電センサで構成されている場合、検出された圧力を電圧値に変化し、時系列の変化が解るようにデータを出力する。また、検出装置3は、時系列のデータとして、時系列の変化がわかる値(連続して出力される値)でもよいし、時系列を示す波形データであってもよい。
また、検出装置3は、振動データが大きすぎるときは、減衰して出力してもよい。検出装置3は、振動データを、アナログ信号として出力してもよいし、デジタル信号に変換して出力してもよいし、数値化したものを出力してもよい。本実施形態では、検出装置3は、振動に基づいてアナログの信号を出力する。
信号取得部120は、入力された振動データを制御部100に出力する。制御部100は、アナログの振動データを所定のサンプリング間隔のデジタルの電圧信号に変換する。ここで、信号の大きさが多き過ぎる場合は、信号を減衰してデジタルに変換する。そして、制御部100は、デジタルの信号に変換した後、数値化し、取得データとして取得データ記憶領域154に記憶する。すなわち、信号取得部120により取得された振動データは、制御部100により標本化、量子化、符号化されて取得データとして取得データ記憶領域154に記憶する。
記憶部150は、処理装置5が動作するための各種データ及びプログラムを記憶している。制御部100は、記憶部150に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現することとなる。ここで、記憶部150は、半導体メモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)やSDカード(登録商標))や、磁気ディスク装置(例えば、HDD(Hard Disk Drive))等により構成されている。また、記憶部150は、内蔵される記憶装置であってもよいし、着脱可能な外部記憶装置であってもよい。また、クラウド等の外部サーバの記憶領域であってもよい。
記憶部150は、対象者データ記憶領域152と、取得データ記憶領域154との領域を確保し、パラメータテーブル156を記憶する。
対象者データ記憶領域152は、対象者データを記憶する。対象者データとは、対象者に関するデータであり、時系列で各データが記憶してある。対象者データとして記憶可能なものは、例えば離床判定部102により判定した在床/離床の結果、生体情報算出部106により算出された生体情報、対象者状態判定部108により判定された対象者の状態等である。これらのデータ(情報)が、対象者毎に時系列に記憶可能である。
取得データ記憶領域154は、制御部100が出力した取得データを記憶する。取得データは、各センサが取得した振動データに基づく情報(rawデータ)を記憶する。また、取得データは、振動データ以外にも、関連する情報を記憶可能である。
パラメータテーブル156は、制御部100(例えば、誤判定処理部104)が、対象者が離床しているかを判定するのに利用する判定値(判定閾値)や、判定時間といったパラメータを記憶する。パラメータは、ユーザにより変更してもよいし、予め記憶してもよい。例えば、振動データが12bitに量子化されたデータの場合、過去の台風等の気圧変化データから算出し、初期値として判定値を24以下、判定時間10秒を規定値とし、環境にフィッティングさせるためにパラメータを変更してもよい。
入力部160は、利用者からの操作入力を受け付ける。例えば、利用者により、利用者の状態を取得する開始の操作が行われたり、検出装置3の感度の調整が行われたりと、各種操作入力が行われる。
出力部170は、各種情報を出力する。例えば、液晶ディスプレイの表示装置や、LED等の発光部材、音や音声を出力するスピーカ、他の記録媒体にデータを出力するインタフェース等で構成される。また、入力部160と、出力部170とを一体に構成することにより、タッチパネルとして構成してもよい。
また、出力部170は、各種情報を出力するだけでなく、例えば対象者の状態に基づくレポートや、状態の表示が可能である。例えば、出力部170は、対象者の睡眠の状態、生体情報に基づいて睡眠日誌を出力することができる。睡眠日誌は、例えば対象者の1日の睡眠/覚醒の状態を出力したり、併せて対象者の在床/離床の状態を出力したりすることができる。睡眠日誌を出力する方法としては、例えば特開2016-144627号公報(発明の名称:生体情報出力装置、生体情報出力方法及びプログラム、公開日:2016年8月12日)等により開示された方法を利用することができる。また、睡眠日誌を出力する方法としては、何れか公知の方法を利用することができる。
また、図2は処理装置5が判定装置と機能する場合について概念的に構成を説明したものである。これらの構成は、例えば1つの振動検出可能な装置で実現されてもよいし、図1のように、検出装置3、処理装置5と分かれて構成されてもよい。また、処理装置5の代わりに、同じサービスを提供可能な外部サーバで実現されてもよい。
検出装置3は、振動を検出するセンサを有しているか、外部のセンサと接続可能な構成となっている。検出装置3は、センサから検出された振動に関する信号(振動データ)を、通信部を介して、処理装置5に送信する。検出装置3から処理装置5に振動データを送信するタイミングや、処理装置5が振動データを記憶するタイミングとしては、リアルタイムであってもよいし、所定時間毎であってもよい。
ここで、検出装置3の概要について図3を参照して説明する。図3は、ベッド装置10(マットレス20)を上から見た図である。図3は、上側が図1の方向H、下側が図1の方向Fの方向である。また、図3の右側が図1の方向F、図4の左側が図1の方向Rである。
検出装置3は、ベッド装置10と、マットレス20との間や、マットレス20の上に載置される。載置される場所としては、好ましくは患者の背中近傍であるため、少なくともベッド装置10(マットレス20)の中央よりH側に寄った方向となる。
また、検出装置3には、センサが内蔵されている。当該センサは、例えば振動センサ320であり、対象者の振動(体振動)を検出することができる。そして、センサは少なくとも2つ設けられており、例えば図3では、検出装置3の左右に2つ(振動センサ320a、振動センサ320b)設けられている。検出装置3又は処理装置5は、検出された対象者の小さい振動にもとづき、生体情報(例えば、心拍、呼吸等)に基づく生体情報値(例えば、心拍数、呼吸数)を取得できる。また、検出装置3又は処理装置5は、検出された対象者の大きい振動にもとづき、対象者の動き(体動)を取得できる。ここで、対象者の動きとは、例えば、対象者が寝返りをすることで姿勢を変えた動きや、対象者の手足の動きをいう。
この振動センサ320a、振動センサ320bは、所定の間隔を離して設けられている。2つの間隔は、例えば、患者の横方向の幅となる程度であればよく、好ましくは2つのセンサの間隔は15~60cm程度である。
検出装置3と、処理装置5とは、有線又は無線で接続可能である。また、検出装置3は、外部の記録媒体(例えば、SDカード)に振動データを記憶してもよい。処理装置5は、記録媒体から振動データを読み込んで取得してもよい。
[3.処理の流れ]
[3.1 誤判定処理]
つづいて、本実施形態における誤判定処理について図5,図6を参照して説明する。誤判定処理は、離床判定部102が在床/離床の判定を行ったあとに、当該判定が適切であったかを判定する。そして、離床判定部102の判定が適切ではない場合に、誤判定処理部104は、適切な判定になるように処理を実行する。
まず、制御部100は、タイマt、累積値absDSumの値を初期化(「0」)にする(ステップS100)。ここでタイマtは時間を示す変数であり、単なるタイマであってもよい。また、累積値absDsumについては後述する。
制御部100は、4つの変数を読み込む(ステップS102)。ここで読み込まれる変数は、以下の4つである。
・振動データraw0:第1のセンサにより検出された振動データ
・振動データraw1;第2のセンサにより検出された振動データ
・gain:上述した振動データに、減衰処理が行われているかを示すフラグ
・state:対象者の状態。既に判定された対象者の状態
ここで、振動データとは、例えば検出装置3から出力されている生データ(生波形データ)に基づくデータであってもよい。また、振動データは、例えばcsv形式や、独自のデータ形式で出力されていてもよい。
また、振動データは、検出装置3(センサ)から出力された値を所定間隔でサンプリングしたデータであってもよい。例えば、制御部100は、第1の形式として、12bit、128Hzでサンプリングしてもよいし、第2の形式として10bit、16Hzでサンプリングしてもよい。
また、制御部100は、上述した検出装置3から取得した振動データをさらに低いサンプリング周波数のデータに変換(ダウンサンプリング)しても良い。例えば、128Hzの振動データを16Hzのデータに変換して出力してもよい。
また、制御部100は、出力されたデータにローパスフィルタ(LPF)を適用してもよい。例えば、制御部100は、カットオフ周波数5Hz、タップ数を1s、窓関数をハミング窓としたLPFを利用して信号を処理してもよい。
また、gainは、上記振動データに減衰処理が適用されているか否かを示すフラグである。制御部100が検出装置3から受信した信号に基づいて符号化するときに減衰処理をしたり、検出装置3がセンサから信号を受信したとき、信号に減衰処理をしたりした場合に「1」となる。すなわち、gainが「0」の場合は、振動データは減衰処理が実行されていないことを示す。
また、stateは、離床判定部102で判定された在床/離床の判定であり、誤判定処理を施すかどうかのフラグである。換言すると、stateが「0」の場合、すでに制御部100は対象者が「離床」と判定している。したがって、誤判定処理を実行する必要がない。
また、stateが「1」の場合は、何れかの方法によって対象者が「在床」していると判定されていることを示す。例えば、stateが「1」の場合、対象者が「睡眠中」又は「覚醒中」であることを示していてもよい。また、stateが「1」の場合、対象者がベッド装置10(マットレス20)の上に存在することを示してもよい。
なお、このstateが「0」の場合でも誤判定処理を実行するシステムとして用いてもよい。例えば、上述した説明と比較して、誤判定処理を常時実行する必要はあるが、「離床」と判定しているときから誤判定処理を実行することで、離床、在床の判定が常に誤判定であるかの判定をすることになり、「在床」と誤判定される時間を短くすることができる。
制御部100は、上記パラメータに基づいて判定処理を実行する。まず、制御部100は、現在取得した振動データが既に減衰されたデータであるかを判定する(ステップS104)。すなわち、制御部100は、振動データraw0、振動データraw1のデータが夫々減衰処理をされているかを判定する。ここで、振動データraw0、振動データraw1の何れかのデータが減衰処理をされている場合は(ステップS104;No)、タイマt、累積値absDsumの変数を初期化(「0」)し、ステップS114に遷移する。
これは、本実施形態においては、対象者が在床していない場合、振動データraw0、振動データraw1の検出されるデータは小さいため、そもそも減衰処理が実行されない。そのため、振動データraw0、振動データraw1が減衰されている場合は、ステップS112に処理を遷移する(ステップS104;No→ステップS112)。
なお、本実施形態では、振動データとして検出された信号が大きい場合は減衰処理を実行する場合を例に説明している。例えば、そもそも振動データに減衰処理が実行されない場合は、ステップS104の処理は実行しなくてもよい。
ステップS104において、振動データが減衰されたデータではないと判定された場合、制御部100は、対象者の状態が在床であるかを判定する(ステップS104;Yes→ステップS106)。すなわち、離床判定部102により、現在対象者の状態が在床か、離床かを判定する。
制御部100は、対象者が既に離床している場合は、本処理の対象ではないため、パラメータを初期化して処理を終了するか確認を行う(ステップS106;No→ステップS112)。
また、ステップS106において、対象者が在床していると判定された場合、制御部100は、対象者の体動が検出されたかを判定する(ステップS108)。ここで、振動データraw0、raw1が一定の範囲の値を超えた場合、対象者の体の動き(体動)が検出されたとする。一定の範囲は、データに減衰処理を適用する条件と同じ範囲を指す。ここで、対象者の体動が検出された場合(ステップS108;No)、制御部100は変数を初期化して処理を終了するか確認を行う。
ここで、体動がなかった場合、制御部100は、第1処理を実行する。第1処理は、対象者の状態が「在床」か「離床」かを判定し、対象者の状態として新たに「在床」と判定された場合、対象者の状態を「離床」に変更する処理である。
図4を続けて説明すると、制御部100がステップS110又はステップS112を実行後、制御部100は、本処理を終了するか否かを判定する(ステップS114)。ここで、制御部100は、まだ本処理を終了していないと判定したとき、制御部100はステップS102にもどり、次のデータを読み込む(ステップS114;No→ステップS102)。また、制御部100は、所定の条件や、所定の操作に基づいて、誤判定処理の実行を終了する(ステップS114;Yes)。
[3.2 第1処理]
図4のステップS110において実行される第1処理について、図5を参照して説明する。
まず、制御部100は、変数flagが「0」であるか否かを判定する(ステップS200)。変数flagは、「0=誤判定処理による誤判定なし」か、「1=誤判定処理による誤判定あり」を示している。
制御部100は、変数flagが「0」である場合(ステップS200;Yes)、2個のセンサから出力されているそれぞれの振動データが略同じであるかを判定する。なお、それぞれの振動データが略同じ(略同一の振動データ)ということは、振動データraw0と振動データraw1との振動波形において振幅・位相が近似であること示している。すなわち、複数の振動データが同一の振動データである状態は、それぞれの振動データが完全同一のみなならず、振動データに僅かな差がある振動データであっても含まれる。
まず、2つのセンサから出力されている振動データの絶対値を累積する(ステップS202)。すなわち、absDsumに、2つのセンサから出力された振動データ(raw0、raw1)の差分の絶対値を、累積値absDsumに加算する(absDsum=absDsum+|raw0-raw1|)。
ここで、累積値absDsumが、判定値より大きくなった場合に、制御部100は、各パラメータ(変数)を初期化する(ステップS204;Yes→ステップS206)。すなわち、制御部100は、タイマt=0、累積値absDsum=0とする。
また、累積値absDsumが、判定値以下の場合、制御部100は、タイマtをインクリメント(1増加)する(ステップS204;No→ステップS208)。
ここで、判定値は、気圧に対応して予め決められた値である。例えば、判定値は、以下の数式で表すことができる。
判定値=サンプリング周波数(16Hz)×最大積算区間の判定時間T×判定係数D
ここで、サンプリング周波数は、振動データとしてサンプリングした周波数である。例えば、図4の処理では、16Hzのデータに変換されているため、16Hzが適用されている。また、判定時間Tは、振動データの差分を累積していき、最大積算区間となる判定時間Tである。また、判定係数Dは、気圧に対応して予め決められた値である。例えば、検出装置3を設置した環境に応じて適宜設定される。
例えば、振動データが12bitもしくは10bitのデータで量子化されている場合、誤判定処理において利用するパラメータの規定値として図7(c)の値を利用してもよい。例えば、振動データが12bitのデータで量子化されている場合、判定係数Dを24、判定時間Tを10秒としてもよい。特に判定係数Dは使用環境・使用するセンサデバイスによって差異が出るため、環境に合わせて調整することが望ましい。すなわち、判定係数Dを変更することで、制御部100は、センサデバイス毎に判定値や、環境に応じた判定値を利用することができる。
例えば、病室に設置された場合、ドアの開閉で生じた気圧変化の値を測定し、離床と判定されるよう判定係数Dの値を設定する。すなわち、在床と判定されないように、判定値を設定すればよい。
また、台風等により気圧変化が生じたデータを取得した場合に、誤判定とならない値を判定係数Dとして設定する。これにより、誤判定とならない判定値が決定する。
また、判定係数Dの算出(判定値の設定)は、制御部100が過去に気圧等の変化により離床であるはずの時刻に在床判定された複数のデータから差分の絶対値を算出し、その平均値を判定係数Dの初期値とし、環境や個人に合わせて適宜調整するとしても良い。
もし、制御部100が、判定を差分の絶対値以外の方法で行う場合、例えば上述した第3の方法である相関係数で行う場合は、単一の判定時間Tにおける任意の相関係数に対して判定値を設定してもよいし、任意のデータ数ごとに遷移した判定区間の相関係数の平均値や最大値、最小値に対して判定値を設定してもよい。例えば、現在時刻までの10秒間の振動データに対し算出した相関係数が0.95以上であった場合に離床であると判断してもよく、10秒間の振動データに対する相関係数を1秒ごとに算出したのち、算出開始から10秒(10個)の相関係数の平均値が0.95以上としてもよく、相関係数の最小値、もしくは最大値が0.95以上であった場合に離床と判断としてもよい。
つづいて、制御部100は、タイマtの値が、判定時間T以上となっている場合、対象者は離床と判定する(ステップ210;Yes→ステップS212)。このとき、離床判定部102が対象者を在床と誤判定しているが、誤判定処理部104で対象者は離床と判定することで誤判定が修正される。
ステップS200に戻って説明をする。制御部100は、変数flag=0でない場合、累積値absDsumを最新の振動データの差分で更新する(ステップS200;No→ステップS214)。すなわち、以下の式で累積値absDsumは算出される。ここで制御部100は、t=Tかつflag=1となり離床判定がなされた時点でabsDsumの更新を行わず、誤判定処理を終了してもよい。
累積値absDsum=累積値absDsum-最古の|raw0-raw1|
+最新の|raw0-raw1|
これにより、累積値absDsumは、常に現在から所定時間戻った分の振動データの差分の総和(累積値)となる。
ここで、累積値absDsumが判定値を超えた場合、変数がリセットされる(ステップS216;Yes→ステップS218)。すなわち、制御部100はタイマt=0、累積値absDsum=0、変数flag=0とする。
このように、制御部100は、第1処理を実行することにより、本来対象者が離床しているにもかかわらず、気圧の変化により在床と変化されてしまった状態を正しくすることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、センサを2つとして説明したが、センサはそれ以上設けられていてもよい。例えば、センサが3つ以上存在する場合、制御部100は、そのうちの2つのセンサを利用し処理を行ってもよい。また、制御部100は、異なる組み合わせのセンサで処理を行った結果を統合し、flagの論理和あるいは論理積によって離床の有無を判定してもよい。
また、上述した実施形態では、それぞれの振動データが略同一であるかを判定するために、第1の方法として振動データの差分の絶対値を累積した値を用いている。それぞれの振動データが略同一であるかを判定するには、他の方法も考えられる。
例えば、第2の方法として、制御部100は、振動データraw0と、振動データraw1との差分を算出し、所定の閾値以下の差分(例えば、振動データが12bitに量子化されたデータの場合、振動データが判定値である24以下)が判定時間T(例えば、10秒間)以上連続で検出されている場合に、2つの振動データが略同じと判定してもよい。この場合、制御部100は、差分を累積するのではなくサンプリング毎に差分の絶対値を基準と比較してもよい。また、上述した量子化の解像度はこの限りではなく異なるbit数であってもよい。また、制御部100が参照する判定値は使用するセンサの特性を加味して調整されてもよい。第2の方法によれば、それぞれの振動データの差分が、判定値以下の間連続で検出されている場合には、ベッド装置において対象者は離床していると判定される。
また、第3の方法として制御部100は、第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データとの相関係数を算出し、相関係数が所定の閾値(例えば0.95)以上の場合には、2つの振動データが略同じと判定してもよい。この場合、制御部100は、相関係数が判定時間T以上、所定の閾値以上になっていたかを判定してもよい。
[4.動作例]
つづいて、実際の動作例について説明する。図6は、変数の出力値をそれぞれ記載したものである。振動データraw0、振動データraw1が左に記載されている。またstateは離床/在床判定の値である。ここで、離床判定部102が離床と判定したときは0が、在床と判定したときは1と出力される。また、stateは他の状態を示してもよい。例えば、対象者の睡眠の状態が睡眠中又は覚醒中と取得された場合は「1」を、睡眠の状態を取得できないときは「0」を出力してもよい。本実施形態では、結果として最初から離床と判定されており、誤判定処理の対象とならないデータは「0」が出力される。したがって、制御部100は、D102が含まれているデータは、誤判定処理の対象としない。
また、gainは、減衰処理が行われたかを示すフラグである。例えば、gain(raw0)が「0」の場合、振動データraw0は減衰処理が実行されていない(そのままの値が出力されている)。また、振動データの差分|raw0-raw1|、累積値absDsum、変数flagがそれぞれ記載されている。変数flagが「1」の場合、制御部100は、離床判定部102の結果にかかわらず対象者は「離床している」と判定する。
ここで、区間内に対象者の体動が検出された区間は、判定対象とならない。例えば、D100で囲まれた領域は、振動データが通常よりかなり大きく出力されている(例えば、1000を超えている)。この場合、対象者の体動が振動データに含まれていると判定し、誤判定処理の対象とはならない。
D104に含まれるデータを参照すると、制御部100は、t10の行にある|raw0-raw1|が「14」と出力されているところから、累積値absDsumを算出する。そして、t34の行のところで時間Tに到達した場合、累積値absDsumが判定値以下の場合に、flagが「1」として出力される。すなわち、制御部100は、t34のときは、stateによれば「1」であることから「在床」であるが、flagが「1」となることから「離床」と修正される。
なお、t36の行が判定される場合は、時間t10の差分値が減算され、t36の差分値が累積値に加算される。すなわち、累積値absDsumの対象はt12からt36となる。
図7はドアの開閉実験による気圧変化、図8は台風の気圧変化による在床誤判定の処理、を示す図である。例えば、図7(a)、図8(a)は、睡眠日誌として出力される場合の動作例である。図7(a)の睡眠日誌は、11月19日の10時11分頃から10時25分頃までの間にドアの開閉実験による気圧変化により「在床」誤判定が生じているデータ、図8(a)は10月12日の20時56分頃から21時40分頃までの間に台風の気圧変化による「在床」誤判定が生じているデータである。日付毎に上段が体動、下段が誤判定処理を適用していない場合の在床判定を図示したもので、薄い色が覚醒(在床)、濃い色が睡眠(在床)を表している。
図7(b)、図8(b)は、ドアの開閉実験および台風の気圧変化による「在床」誤判定により従来アルゴリズムの在床判定が開始した時刻である振動データを表示したものである。2つのセンサから取得した振動データに基づく波形を上下に示している。図7(b)は、主に睡眠日誌のN100の部分の振動データを示したものである。また、図8(b)は、主に睡眠日誌のN110の部分の振動データを示したものである。
そして、図7(b)において、概ね10時11分8秒(時刻t100)に振動データの色が薄いグレーから黒に変化しており、この時刻t100が本実施形態の誤判定処理部適用前に「在床」誤判定を開始した地点である。本来、検出装置3のセンサから振動が検出されていることから、図7(b)の状態は対象者が在床している状態となる。また、同様に、図8(b)は概ね20時56分15秒(時刻t110)において、振動データの色が薄いグレーから黒に変化しており、この時刻t110が本アルゴリズムの適用前に「在床」誤判定を開始した地点である。
しかし、本実施形態の誤判定処理を適用することにより、時間t100以降については、制御部100は、対象者は離床していると判定することができる。例えば、図7(b)では概ね10時11分8秒(時刻t102)、図8(b)では概ね20時56分30秒(時刻t112)に離床判定が適用されている。すなわち、振動データが出力されているにもかかわらず、制御部100は対象者が離床していると判定することが可能となる。
図7(c)は、処理を適用する場合のパラメータの設定例である。ここで、ファイル選択時のサンプリングレート(例えば、128Hz)と、ローパスフィルタ処理を適用の有無、データスケールの適用の有無を設定する。
また、bit数に応じて、判定時間、判定値を算出するための判定係数を設定可能である。図7(c)では、12bitの場合、判定時間(積算時間)は、10秒、判定係数は24としている。また、10bitの場合、判定時間(積算時間)は、10秒、判定係数は9としている。これは、raw0およびraw1の振動データが10秒間近似である場合に、離床と判定することを意味する。なお、このパラメータは一例であり、図8においても適用されてもよい。
なお、判定係数は環境に応じて切り替えるとよい。例えば、ドアや窓の開閉による気圧変化、台風などの強風による気圧変化、エアコンや換気扇の動作による気圧変化、電動ベッドの動作やエアマットレスの圧変化・ほか振動を発する機器の接触に伴う振動、モーター自動車や電車などのエンジン動作による振動毎に判定係数を設定する。判定係数は、センサ入力の左右差が生じにくい気圧変化によるものが一番小さく、エアコン、機器の接触に伴う振動、エンジン動作等は左右差が生じやすいので大きくなる。そして、環境に応じて判定係数を切り替えることで、適切な離床・在床判定を行うことができる。
例えば、図9は、振動データが12bitに量子化されたデータの設定テーブルの一例を示す図である。設定テーブルは、判定係数Dを設定するためのテーブルであり、例えば、設定項目と、判定係数とを対応付けて記憶している。例えば、設定項目として、設定名(第1設定)や、その設定の環境(例えば、「エアコン」)と、判定係数D(例えば、「40」)が記憶されている。
例えば、センサ装置が置かれている環境に応じて、スタッフ等が設定してもよいし、制御部100が、自動的に環境を取得して設定してもよい。また、制御部100は、判定結果に応じて自動的に係数を変えてもよい。例えば、制御部100は、判定係数が大きいために、正しく離床・在床判定が行われていない場合、自動的に判定係数を小さくしてもよい。例えば、スタッフが、具体的に離床・在床のタイミングを入力したものと、制御部100が判定した結果との正答率(一致率)が、80%未満となるとき、制御部100は判定係数Dを変化してもよい。
また、図9の設定テーブルは、判定値や、判定時間を記憶してもよい。すなわち、設定テーブルは、設定項目(例えば、センサが置かれている場所、天候やエアコンの有無といった環境、対象者の個人)毎に、判定係数、判定時間、判定値等のうち、制御部100が利用するパラメータの何れかが記憶されればよい。
[5.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
また、本実施形態においては、検出装置3で出力された結果に基づき、処理装置5において生体情報を出力しているが、検出装置3で全て算出してもよい。また、端末装置(例えばスマートフォン、タブレット、コンピュータ)にアプリケーションをインストールして実現するだけでなく、例えばサーバ側で処理をして、処理結果を端末装置に返しても良い。
例えば、検出装置3から、振動データをサーバにアップロードすることで、サーバ側で上述した処理を実現してもよい。この検出装置3は、例えば加速度センサ、振動センサを内蔵したスマートフォンのような装置で実現してもよい。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDD、SSDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
1 システム
3 検出装置
3 処理装置
100 制御部
102 離床判定部
104 誤判定処理部
106 生体情報算出部
108 対象者状態判定部
120 信号取得部
150 記憶部
152 対象者データ記憶領域
154 取得データ記憶領域
156 パラメータテーブル
160 入力部
170 出力部
10 ベッド
20 マットレス

Claims (9)

  1. ベッド装置に設置された第1のセンサ及び第2のセンサからそれぞれ振動データを取得する取得部と、制御部とを備え、
    前記制御部は、第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データと略同一の振動データを取得している場合には、対象者は離床していると判定する
    ことを特徴とする判定装置。
  2. 前記制御部は、
    第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データの差分を算出し、
    前記振動データの差分を累積し、累積した値が所定の判定値以下であり、かつ、判定時間を経過した場合には、前記ベッド装置において対象者は離床していると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  3. 前記制御部は、
    前記振動データから前記ベッド装置上において振動が検出されているときは、前記ベッド装置に対象者が在床していると判定し、
    前記ベッド装置上に対象者が在床していると判定された場合であっても、前記振動データの差分を累積し、累積した値が所定の判定値以下であり、かつ、判定時間を経過した場合には、前記ベッド装置において対象者は離床していると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  4. 前記制御部は、
    第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データの差分を算出し、
    所定の判定値以下の差分が所定の間連続で検出されている場合には、前記ベッド装置において対象者は離床していると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  5. 前記制御部は、
    第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データの相関係数を算出し、
    前記相関係数が所定の判定値以上の場合には、前記ベッド装置において対象者は離床していると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  6. 前記制御部は、
    前記振動データから、前記対象者の睡眠、覚醒を判定可能であって、
    前記対象者の睡眠又は覚醒が判定されていない場合に、前記対象者が離床していることを判定する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の判定装置。
  7. 前記制御部は、
    前記振動データが所定の値より大きい場合は、振動データを減衰する処理を実行し、
    前記振動データが減衰する処理が行われていない場合に、前記対象者が離床していることを判定する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の判定装置。
  8. 前記判定値は、気圧の変化に対応した値であることを特徴とする請求項2から5の何れか一項に記載の判定装置。
  9. ベッド装置に設置された第1のセンサ及び第2のセンサからそれぞれ振動データを取得可能なコンピュータに、
    第1のセンサから取得された振動データと、第2のセンサから取得された振動データと略同一の振動データを取得している場合には、対象者は離床していると判定する機能
    を実現させるプログラム。
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