[1.注文システムの全体構成]
本開示に係る注文システムの実施形態の一例を説明する。図1は、注文システムの全体構成の一例を示す図である。注文システムSは、電子マネーサーバ10、証券サーバ20、及びユーザ端末30を含む。これらは、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続可能である。注文システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。
電子マネーサーバ10は、決済事業者のサーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、ハードディスク等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
証券サーバ20は、証券会社のサーバコンピュータである。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
ユーザ端末30は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末である。制御部31、記憶部32、及び通信部33の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部34は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
[2.注文システムの概要]
本実施形態では、ユーザは、決済事業者が提供する決済サービスと、証券会社が提供する投資サービスと、を利用可能である。決済サービスは、電子決済に関するサービスである。電子決済は、キャッシュレス決済と呼ばれることもある。本実施形態では、決済サービスで利用可能な決済手段の一例として、いわゆる前払式支払手段の一種である電子マネーを説明するが、決済サービスでは、クレジットカード又は銀行口座といった他の決済手段が利用可能であってもよい。
投資サービスは、投資に関するサービスである。投資サービスでは、投資対象の商品である投資商品がユーザに提供される。投資サービスは、証券会社以外の他の業者(例えば、銀行等の金融機関又はその他の会社)によって提供されてもよい。本実施形態では、投資商品の一例として、所定の積立額が定期的に積み立てられる積立商品を説明する。更に、積立商品の一例として、投信積立を説明する。このため、投信積立と記載した箇所は、投資商品又は積立商品と読み替えることができる。
なお、投資サービスで提供される投資商品は、任意の種類であってよく、投信積立に限られない。例えば、投資商品は、株式、外貨、国債、その他の有価証券、金、又はプラチナといったように、投資信託以外の他のものを対象とした商品であってもよい。投資商品は、積立商品ではなく、一度きりの注文を受け付ける商品であってもよい。注文は、投資商品の購入又は買付ということもできる。本実施形態では、投資商品の決済方法に特徴があるので、投資商品の仕組み自体は、公知の仕組みを利用可能である。
本実施形態では、ユーザが、ユーザ端末30のアプリケーションから、決済サービス及び投資サービスを利用する場合を例に挙げるが、ユーザは、ユーザ端末30のブラウザから、決済サービス及び投資サービスの少なくとも一方を利用してもよいし、特にユーザ端末30を利用せずに決済サービス及び投資サービスの少なくとも一方を利用してもよい。以降、決済事業者が提供するアプリケーションを、決済アプリという。証券会社が提供するアプリケーションを、証券アプリという。
例えば、ユーザは、決済アプリから、決済サービスが提供する電子マネーに関する種々の機能を利用できる。本実施形態では、電子マネーの一例として、オンライン型の電子マネーを例に挙げるが、電子マネーは、任意のタイプであってよく、オンライン型の電子マネーに限られない。例えば、電子マネーは、ICカードを利用するタイプ、ユーザ端末30のICチップを利用するタイプ、又は磁気カードを利用するタイプであってもよい。
オンライン型の電子マネーは、電子商取引サービス又は旅行予約サービスといったインターネットサービスで利用可能な電子マネーである。オンライン型の電子マネーは、実店舗で利用可能であってもよい。例えば、ユーザは、バーコード又は二次元コードといったコードを利用して、実店舗でオンライン型の電子マネーを利用できる。以降、オンライン型の電子マネーを、単に電子マネーという。
図2及び図3は、ユーザ端末30に表示される画面の一例を示す図である。例えば、ユーザ端末30の証券アプリが起動すると、投資サービスにログインするためのログイン画面G1が表示部35に表示される。ユーザは、入力フォームF10,F11に、投資サービスにおけるユーザID及びパスワードを入力してボタンB12を選択すると、投資サービスへのログイン処理が実行される。
ユーザが投資サービスにログインすると、投資サービスのトップ画面G2が表示部35に表示される。ユーザは、ボタンB20~B23を選択して投資商品を注文できる。例えば、ユーザが、投信積立を注文するためのボタンB21を選択すると、投信積立の設定である積立設定を指定できる。積立設定の流れ自体は、公知の流れであってよく、本実施形態では、投資信託の指定、決済方法の指定、及び積立額と積立指定日の指定といった流れを例に挙げる。
例えば、ユーザがボタンB21を選択すると、投信積立の対象となる投資信託を指定するための投資信託指定画面G3が表示部35に表示される。ユーザは、投資信託指定画面G3から、投資サービスで注文可能な投資信託を検索できる。ユーザが、所望の投資信託を検索してボタンB30を選択すると、決済方法を指定するための決済方法指定画面G4が表示部35に表示される。
決済方法は、投信積立の決済で利用する方法である。決済方法は、積立額の支払方法又は引落方法ということもできる。図2の例では、投信積立の決済方法として、電子マネー(図2では「YYYキャッシュ」)、クレジットカード、及び証券口座の3つが用意されている。決済方法は、これらに限られず、ポイント等を利用した他の決済方法が用意されていてもよい。ユーザは、ボタンB40~B42の何れかを選択することによって、任意の決済方法を指定できる。本実施形態では、電子マネーが決済方法として指定される場合を例に挙げる。
例えば、ユーザが、電子マネーに対応するボタンB40を選択してボタンB43を選択すると、図3に移り、積立額と積立指定日を指定するための積立額等指定画面G5が表示部35に表示される。ユーザが、入力フォームF50,F51に積立額と積立指定日を入力してボタンB52を選択すると、決済アプリが起動し、決済サービスにおけるログイン画面G6が表示部35に表示される。証券アプリは、バックグラウンドに移行する。
本実施形態では、ユーザは、電子マネーの残高不足によって投信積立の注文がキャンセルにならないように、電子マネーのオートチャージ機能を利用できる。例えば、ユーザは、初めてオートチャージ機能を利用する場合には、所定の申込手続を行う。申込手続では、利用規約への同意やチャージ方法の指定が行われる。ここでは、ユーザがオートチャージ機能の申込手続を済ませているものとする。
例えば、ユーザが、入力フォームF60,F61に、決済サービスのユーザID及びパスワードを入力してボタンB62を選択すると、決済サービスへのログイン処理が実行される。本実施形態では、決済サービスのユーザIDと、投資サービスのユーザIDと、が互いに同じである場合を例に挙げる。ユーザは、投資サービスにログインしたユーザIDと同じユーザIDで、決済サービスにログインする必要がある。
決済サービスへのログインが成功すると、オートチャージ設定を指定するためのオートチャージ設定画面G7が表示部35に表示される。図3の例では、チャージ方法として、クレジットカードが指定されている。ユーザは、オートチャージ設定画面G7からチャージ方法を変更してもよい。例えば、ユーザが、入力フォームF70,F71に、チャージ閾値とチャージ後残高を入力してボタンB72を選択すると、オートチャージ設定が決済サービスに保存される。
チャージ閾値は、オートチャージ処理を実行するか否かの基準となる残高の閾値である。本実施形態では、チャージ閾値未満になった場合にオートチャージ処理が実行されるものとするが、チャージ閾値以下になった場合にオートチャージ処理が実行されてもよい。ユーザは、任意のチャージ閾値を指定可能である。例えば、ユーザは、投信積立の積立額以上の数値を、チャージ閾値として指定する。チャージ閾値は、チャージ後残高以下の数値が指定されるものとする。
チャージ後残高は、オートチャージ処理後の残高である。チャージ後残高は、電子マネーに常備される残高ということもできる。本実施形態では、オートチャージ額が指定されるのではなく、チャージ後残高が指定される場合を説明する。即ち、「残高が50,000円未満になると、10,000円チャージする」といったオートチャージ設定ではなく、「残高が50,000円未満になると、残高を51,000円にする」といったオートチャージ設定が指定される。ユーザは、任意のチャージ後残高を指定可能である。例えば、ユーザは、投信積立の積立額以上の数値を、チャージ後残高として指定する。チャージ後残高は、チャージ閾値以上の数値が指定されるものとする。
オートチャージ設定が完了すると、証券アプリがフォアグラウンドに戻る。ユーザが、証券アプリから注文内容の最終確認や暗証番号の入力をして注文を確定させると、注文が完了したことを示す注文完了画面G8が表示部35に表示される。投信積立の注文が完了すると、ユーザが指定した投資信託が、ユーザが指定した積立額だけ、ユーザが指定した積立指定日に自動的に購入されるようになる。オートチャージ処理は、必要に応じて実行される。
図4は、投信積立の注文が完了した後の流れの一例を示す図である。図4のt軸は、時間軸である。図4では、T(Tは自然数)月に実行される処理と、T月の前後の月に実行される処理と、が示されている。Tが1の場合には、T-1月は、前年の12月である。Tが12の場合には、T+1月は、翌年の1月である。投信積立における時系列的な流れ自体は、公知の種々の流れを利用可能であり、図4の例に限られない。
図4の例では、ユーザは、「ファンドA」、「ファンドB」、及び「ファンドC」といった3つの投信積立を、電子マネーで注文する。「ファンドA」の積立額は、「10,000円」である。「ファンドA」の指定積立日は、「毎月3日」である。「ファンドB」の積立額は、「15,000円」である。「ファンドB」の指定積立日は、「毎月12日」である。「ファンドC」の積立額は、「25,000円」である。「ファンドC」の指定積立日は、「毎月25日」である。
例えば、T-1月の13日に、T+1月における投信積立の積立設定が開始される。T月の12日に、T+1月における投信積立の積立設定が締め切られる。T月の15日は、T+1月における投信積立の決済タイミングである。決済タイミングとは、決済処理を実行すべきタイミングである。図4の例では、電子マネーの決済タイミングを示しているが、決済タイミングは、決済方法に応じて異なってもよい。例えば、決済方法としてクレジットカードが指定された場合には、T月の13日にオーソリゼーションが実行されて、T+1月の27日に銀行口座からの引き落としが行われてもよい。
T月の15日における所定時刻(例えば、午前3時)になると、T月の12日で締め切られた積立設定に基づいて、電子マネーの決済処理が実行される。図4の例では、ユーザが指定した3つの投資信託の積立金の合計額である「50,000円」が、電子マネーの残高から引かれる。ユーザのオートチャージ設定が、図3のように「残高が50,000円未満になると、残高を51,000円にする」といった内容であれば、電子マネーの残高は、常に決済処理で必要な額(図4の例では「50,000円」)以上になる。このため、T月の15日における決済処理は、原則として失敗しない。T月の月末になると、決済事業者から証券会社に対し、T月に実行された電子マネーの決済処理に応じた入金が実行される。
T+1月になると、ユーザが指定した積立指定日に、ユーザが指定した投資信託の注文処理が自動的に実行される。図4の例であれば、T+1月の3日になると、「ファンドA」が「10,000円」注文される。T+1月の12日になると、「ファンドB」が「15,000円」注文される。T+1月の25日になると、「ファンドC」が「25,000円」注文される。本実施形態の注文システムSでは、図4のような流れが繰り返されることによって、電子マネーを利用した投信積立の注文が繰り返される。以降、注文システムSの詳細を説明する。
[3.注文システムで実現される機能]
図5は、注文システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
[3-1.電子マネーサーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。他の各機能は、制御部11を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザに決済サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、電子マネーデータベースDB1を記憶する。
図6は、電子マネーデータベースDB1の一例を示す図である。図6に示すように、電子マネーデータベースDB1は、決済サービスにおけるユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、電子マネーデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、電子マネーの残高、チャージ方法情報、オートチャージ設定、及び決済設定が格納される。電子マネーデータベースDB1に格納される情報は、ユーザに関する任意の情報であってよく、図6の例に限られない。例えば、電子マネーデータベースDB1には、電子マネーの利用履歴又はチャージ履歴が格納されてもよい。
ユーザIDは、ユーザに関するユーザ情報の一例である。このため、ユーザIDについて説明している箇所は、ユーザ情報と読み替えることができる。ユーザ情報は、ユーザを識別可能な任意の情報であってよく、例えば、ユーザアカウントと呼ばれる情報、メールアドレス、又は電話番号であってもよい。ユーザ情報は、ユーザの名前であってもよい。例えば、ユーザ情報は、文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせである。ユーザID及びパスワードは、決済サービスにログインするために利用される。電子マネーの残高は、現状の残高である。残高は、0以上の任意の数値を示す。残高には、上限が設定されてもよい。
チャージ方法情報は、電子マネーのチャージ方法に関する情報である。チャージ方法とは、電子マネーのチャージで利用する決済手段である。チャージ方法は、任意の決済手段であってよく、例えば、クレジットカード、銀行口座、オンラインフリーマーケットサービスの売上金、暗号資産、又はポイントであってもよい。例えば、クレジットカードがチャージ方法に相当する場合、チャージ方法情報は、カード番号、有効期限、及び名義人を示す。例えば、銀行口座がチャージ方法に相当する場合、チャージ方法情報は、銀行名、支店名、口座番号、及び名義人を示す。他のチャージ方法の場合も同様に、チャージ方法情報は、チャージ方法を識別可能な情報を示せばよい。チャージ方法情報は、ユーザの操作により変更可能である。
オートチャージ設定は、オートチャージに関する設定である。本実施形態では、オートチャージ設定が、チャージ閾値及びチャージ後残高を示す場合を説明するが、オートチャージ設定は、チャージ閾値又はチャージ後残高の何れか一方のみを示してもよい。他にも例えば、オートチャージ処理を実行するオートチャージタイミングをユーザが指定できる場合には、オートチャージ設定は、オートチャージタイミングを示してもよい。オートチャージ設定は、ユーザの操作により変更可能である。更に、ユーザが手動で行う通常のチャージ処理のチャージ方法と、オートチャージ処理のチャージ方法と、を異ならせる場合には、オートチャージ処理のチャージ方法がオートチャージ設定に示されてもよい。本実施形態では、チャージ方法情報が示すチャージ方法によってオートチャージ処理が実行される場合を説明するが、オートチャージ処理は、特定のクレジットカードを利用したチャージ方法のみを選択できるようにしてもよい。
決済設定は、投信積立の決済処理に関する設定である。電子マネーデータベースDB1に格納される決済設定は、投資データベースDB2に格納される積立設定のうち、少なくとも電子マネーの決済処理に必要な情報を含めばよい。図6の例では、決済設定として、投資信託ID及び積立額が電子マネーデータベースDB1に格納されているものとする。ユーザが決済タイミングを指定できる場合には、決済設定は、決済タイミングを示してもよい。電子マネー以外の決済方法が指定された場合には、決済設定は、決済方法を示してもよい。
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、電子マネーデータベースDB1に限られない。データ記憶部100は、決済サービスに必要なデータを記憶すればよい。例えば、データ記憶部100は、オートチャージ設定画面G7等の画面をユーザ端末30に表示させるために必要なデータを記憶してもよい。
[一致判定部]
本実施形態では、投信積立は、投資サービスにより提供される。電子マネーは、投資サービスとは異なる決済サービスにより提供される。投資サービスにおけるユーザIDと、決済サービスにおけるユーザIDとは、互いに同じものが利用されるので、一致判定部101は、投資サービスにおけるユーザIDと、決済サービスにおけるユーザIDと、が一致するか否かを判定する。即ち、一致判定部101は、投資サービスにログイン中のユーザと、決済サービスにログインしようとしているユーザと、が同一人物であるか否かを判定する。ユーザIDが一致することは、同一人物であることを意味する。
図2及び図3の例であれば、一致判定部101は、ログイン画面G1に入力されたユーザIDと、ログイン画面G6に入力されたユーザIDと、が一致するか否かを判定する。例えば、電子マネーサーバ10は、ログイン画面G6が表示される前に、証券サーバ20又はユーザ端末30から、ログイン画面G1に入力されたユーザIDを取得する。電子マネーサーバ10は、当該取得されたユーザIDと、ログイン画面G6に入力されたユーザIDと、が一致するか否かを判定する。
なお、ユーザID以外の他の情報がユーザ情報として利用される場合、一致判定部101は、他の情報の一致を判定してもよい。例えば、ユーザの名前がユーザ情報として利用される場合、一致判定部101は、投資サービスにおけるユーザの名前(例えば、証券口座の名義人)と、決済サービスにおけるユーザの名前(例えば、電子マネーの名義人)と、が一致するか否かを判定してもよい。他の情報がユーザ情報として利用される場合も同様にして、一致判定部101は、ユーザ情報の一致を判定すればよい。
[オートチャージ設定許可部]
オートチャージ設定許可部102は、一致判定部101の判定結果に基づいて、ユーザによるオートチャージ設定を許可する。オートチャージ設定許可部102は、一致判定部101によりユーザIDが一致すると判定されない場合には、オートチャージ設定を許可せず、一致判定部101によりユーザIDが一致すると判定された場合に、オートチャージ設定を許可する。オートチャージ設定が許可されなかったとしても、投信積立の注文自体は許可されてもよい。
図2及び図3の例であれば、オートチャージ設定許可部102は、一致判定部101によりユーザIDが一致すると判定されない場合には、オートチャージ設定画面G7を表示させないようにすることによって、オートチャージ設定を許可しない。オートチャージ設定許可部102は、一致判定部101によりユーザIDが一致すると判定された場合に、オートチャージ設定画面G7の表示を許可することによって、オートチャージ設定を許可する。即ち、オートチャージ設定許可部102は、オートチャージ設定画面G7を表示させるか否かを制御することによって、オートチャージ設定を許可するか否かを制御する。
なお、オートチャージ設定許可部102は、他の方法によって、オートチャージ設定を許可してもよい。例えば、オートチャージ設定許可部102は、オートチャージ設定画面G7の表示は許可するが、オートチャージ設定画面G7に対する入力を制限するか否かを制御することによって、オートチャージ設定を許可するか否かを制御してもよい。例えば、オートチャージ設定許可部102は、オートチャージ設定画面G7に対する入力は許可するが、電子マネーデータベースDB1に反映するか否かを制御することによって、オートチャージ設定を許可するか否かを制御してもよい。
[合計額計算部]
合計額計算部103は、投信積立に関する複数の積立設定をユーザが指定した場合に、当該複数の積立設定の各々における積立額に関する合計額を計算する。合計額は、決済処理に必要な額である。本実施形態では、合計額計算部103は、複数の積立設定の各々における積立額を合計した値を、そのまま合計額として計算する場合を説明するが、所定の手数料が加算される場合には、積立額を合計した値に手数料を加算した値を、合計額として計算してもよい。
本実施形態では、ユーザは、電子マネー以外の他の決済方法も指定可能なので、合計額計算部103は、決済方法として電子マネーが指定された複数の積立設定の各々における積立額に関する合計額を計算する。電子マネー以外の他の決済方法が指定された積立設定における積立額は、合計額の計算から除外される。ある決済タイミングで決済処理が発生する積立設定における積立額が、合計額の計算対象になる。
図4の例であれば、「ファンドA」、「ファンドB」、及び「ファンドC」の合計3つの積立設定が指定されている。これら3つの積立設定が示す決済方法は、電子マネーである。T月の15日における決済タイミングで、「ファンドA」の積立額、「ファンドB」の積立額、及び「ファンドC」の積立額が決済処理の対象となる。合計額計算部103は、「ファンドA」の積立額「10,000円」、「ファンドB」の積立額「15,000円」、及び「ファンドC」の積立額「25,000円」を合計し、合計額「50,000円」を計算する。
[可能性判定部]
可能性判定部104は、現状のオートチャージ設定に基づいて、注文処理が完了する可能性を判定する。注文処理が完了する可能性とは、注文処理が確実に完了するか否かである。別の言い方をすれば、決済タイミングにおいて注文処理の完了に十分な残高があるか否かを推定することは、注文処理が完了する可能性を判定することに相当する。可能性判定部104は、オートチャージ設定が示すチャージ後残高と、積立設定が示す積立額と、に基づいて、注文処理が完了する可能性を判定する。決済処理が完了しなければ注文処理は完了しないので、注文処理が完了する可能性は、決済処理が完了する可能性と同じ意味である。
図4の例であれば、T月の15日における決済タイミングで、「ファンドA」の積立額、「ファンドB」の積立額、及び「ファンドC」の積立額の合計額である「50,000円」が必要である。可能性判定部104は、現状のオートチャージ設定が示すチャージ後残高が、積立額の合計額である「50,000円」以上であるか否かを判定する。可能性判定部104は、チャージ後残高が積立額の合計額未満であれば、注文処理が完了しない可能性があると判定し、チャージ後残高が積立額の合計額以上であれば、注文処理が完了する可能性があると判定する。
[オートチャージ設定画面表示部]
オートチャージ設定画面表示部105は、オートチャージ設定の指定を受け付けるオートチャージ設定画面G7を、ユーザ端末30に表示させる。オートチャージ設定画面表示部105は、ユーザ端末30に対し、オートチャージ設定画面G7の表示データを送信することによって、オートチャージ設定画面G7をユーザ端末30に表示させる。表示データは、任意の形式であってよい。例えば、決済アプリに定められた画面フレームにはめ込む個々の画像データが表示データに相当してもよい。ブラウザが利用される場合には、HTMLデータが表示データに相当してもよい。例えば、オートチャージ設定画面表示部105は、額情報表示部106及び可能性表示部107を含む。
額情報表示部106は、オートチャージ設定の指定を受け付けるオートチャージ設定画面G7に、積立額に関する額情報を表示させる。本実施形態では、額情報表示部106は、額情報として、オートチャージ設定画面G7に合計額を表示させる。図3の例であれば、額情報表示部106は、「あなたの積立額¥50,000円」といった額情報を、オートチャージ設定画面G7に表示させる。額情報表示部106は、オートチャージ設定画面G7の所定の位置に、額情報を配置することによって、オートチャージ設定画面G7に額情報を表示させる。
額情報は、積立額に関する何らかの情報であればよく、合計額に限られない。例えば、ユーザが投信積立で1つの投資信託だけを注文する場合には、額情報は、当該1つの投信新宅の積立額であってもよい。積立額に対して所定の手数料が加算される場合には、額情報は、手数料が加算された後の額であってもよい。ユーザが投信積立で複数の投資信託を注文する場合だったとしても、合計額ではなく、個々の積立額が額情報に相当してもよい。図4の例であれば、「ファンドAの積立額¥10,000、ファンドBの積立額¥15,000、ファンドCの積立額¥25,000」といったように、積立額の内訳がオートチャージ設定画面G7に表示されてもよい。額情報は、図3のオートチャージ設定画面G7のようなテキストではなく、任意の形式であってよい。例えば、額情報は、アイコンやバーといった他の画像であってもよい。
図7は、可能性表示部107の処理の一例を示す図である。可能性表示部107は、オートチャージ設定の指定を受け付けるオートチャージ設定画面G7に、可能性判定部104の判定結果を表示させる。可能性表示部107は、オートチャージ設定画面G7の所定の位置に、可能性判定部104の判定結果を示す情報を配置することによって、オートチャージ設定画面G7に可能性判定部104の判定結果を表示させる。図7では、この情報の一例としてメッセージM73,M74を示しているが、この情報は、他の任意の形式であってよく、例えば、アイコンやその他の画像であってもよい。
図7の例では、可能性表示部107は、可能性判定部104により注文処理が完了する可能性があると判定された場合に、「積立額以上の額が指定されています」といったように、注文処理が完了する可能性があることを示すメッセージM73を、オートチャージ設定画面G7に表示させる。可能性表示部107は、可能性判定部104により注文処理が完了しない可能性があると判定された場合に、「積立額を下回るため残高不足の可能性があります」といったように、注文処理が完了しない可能性があることを示すメッセージM74を、オートチャージ設定画面G7に表示させる。
[オートチャージタイミング判定部]
オートチャージタイミング判定部108は、定期的に訪れるオートチャージタイミングが訪れたか否かを判定する。定期的訪れるとは、所定時間ごとに訪れることである。即ち、オートチャージタイミングの間隔が固定されていることは、定期的に訪れることに相当する。オートチャージタイミングは、オートチャージ処理を実行すべきタイミングである。本実施形態では、全てのユーザでオートチャージタイミングが共通である場合を例に挙げるが、ユーザごとにオートチャージタイミングが定められていてもよい。オートチャージタイミングは、ユーザが任意のタイミングを指定可能であってもよい。
例えば、オートチャージタイミングが毎日の午前3時だったとする。オートチャージタイミング判定部108は、リアルタイムクロック又はGPS信号等を利用して現在日時を取得し、オートチャージタイミングである午前3時になったか否かを判定する。オートチャージタイミング判定部108は、午前3時になった場合に、オートチャージタイミングが訪れたと判定する。オートチャージタイミングは、1日に複数回訪れてもよいし、複数日に1回だけ訪れてもよい。
[オートチャージ処理実行部]
オートチャージ処理実行部109は、積立額に応じたオートチャージ設定に基づいて、電子マネーに関するオートチャージ処理を実行する。積立額に応じたオートチャージ設定とは、積立額に足りるように設定されたオートチャージ設定である。本実施形態では、ユーザがオートチャージ設定を手動で指定する場合を説明するが、オートチャージ設定は、積立額に応じて自動的に指定されてもよい。オートチャージ処理は、電子マネーのチャージを自動的に実行する処理である。電子マネーのチャージは、電子マネーの残高を増やすことである。
オートチャージ処理自体は、公知の種々の処理を利用可能である。オートチャージ処理実行部109は、ユーザが指定したチャージ方法に基づいて、オートチャージ処理を実行する。例えば、ユーザがチャージ方法としてクレジットカードを指定した場合、オートチャージ処理実行部109は、クレジットカードのオーソリゼーションを実行し、オーソリゼーションが成功した場合に電子マネーの残高が増えるように、チャージ処理を実行する。例えば、ユーザがチャージ方法として銀行口座を指定した場合、オートチャージ処理実行部109は、銀行口座の残高が減って電子マネーの残高が増えるように、チャージ処理を実行する。ユーザが他のチャージ方法を指定した場合には、オートチャージ処理実行部109は、他のチャージ方法に応じたオートチャージ処理を実行すればよい。
本実施形態では、オートチャージ設定画面G7でオートチャージ設定が指定されるので、オートチャージ処理実行部109は、オートチャージ設定画面G7で指定されたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。図3の例では、オートチャージ設定画面G7で、チャージ閾値及びチャージ後残高の両方をユーザが指定する場合を説明するが、チャージ閾値及びチャージ後残高のうちの一方だけをユーザが指定した場合には、他方については、自動的に指定されてもよい。
本実施形態では、オートチャージ設定は、オートチャージ処理が実行された後の残高を示すので、オートチャージ処理実行部109は、積立額に応じたチャージ後残高となるようなオートチャージ設定である場合に、オートチャージ設定が示すチャージ後残高になるように、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、電子マネーの現残高と、オートチャージ設定が示すチャージ後残高と、に基づいて、オートチャージ額を決定する。オートチャージ処理実行部109は、当該決定したオートチャージ額に基づいて、オートチャージ処理を実行する。
本実施形態では、定期的にオートチャージタイミングが訪れるので、オートチャージ処理実行部109は、オートチャージタイミングが訪れたと判定された場合に、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、オートチャージタイミングが訪れたと判定されない場合に、オートチャージ処理を実行しない。例えば、オートチャージ処理実行部109は、電子マネーの残高がチャージ閾値未満又はチャージ閾値以下になったとしても、オートチャージタイミングが訪れたと判定されるまでは、オートチャージ処理を実行しない。
なお、定期的なオートチャージタイミングが設定されなくてもよい。この場合、オートチャージ処理実行部109は、電子マネーの残高がチャージ閾値未満又はチャージ閾値以下になった場合に、すぐにオートチャージ処理を実行してもよい。例えば、オートチャージ処理実行部109は、決済タイミングの直前に、オートチャージ処理を実行してもよい。例えば、オートチャージ設定には、チャージ後残高ではなく、チャージ額が示されてもよく、オートチャージ処理実行部109は、所定のチャージ額だけチャージされるように、オートチャージ処理を実行してもよい。
[決済タイミング判定部]
決済タイミング判定部110は、ユーザが注文する投信積立に関する決済タイミングが訪れたか否かを判定する。決済タイミングは、決済処理を実行すべきタイミングである。本実施形態では、全てのユーザで決済タイミングが共通である場合を例に挙げるが、ユーザごとに決済タイミングが定められていてもよい。決済タイミングは、ユーザが任意のタイミングを指定可能であってもよい。決済タイミングは、ユーザが指定した積立指定日に基づいて自動的に決定されてもよい。
図4の例では、決済タイミングは、毎月15日の午前3時である。このため、決済タイミングは、オートチャージタイミングと同様に、定期的訪れる。決済タイミングの間隔が固定されていることは、定期的に訪れることに相当する。決済タイミング判定部110は、リアルタイムクロック又はGPS信号等を利用して現在日時を取得し、決済タイミングである毎月15日の午前3時になったか否かを判定する。決済タイミング判定部110は、毎月15日の午前3時になった場合に、決済タイミングが訪れたと判定する。決済タイミングは、1月に複数回訪れてもよいし、複数月に1回だけ訪れてもよい。
[決済処理実行部]
決済処理実行部111は、決済タイミングが訪れたと判定された場合に、ユーザが保有する電子マネーと、ユーザが指定した積立額と、に基づいて、投信積立に関する決済処理を実行する。ユーザが指定した積立額は、電子マネーデータベースDB1に格納された決済設定に示されているので、決済処理実行部111は、決済設定に示された積立額に基づいて、決済処理を実行する。決済処理実行部111は、決済タイミングが訪れたと判定されない場合には、決済処理を実行しない。決済処理実行部111は、決済タイミングが訪れたと判定されるまでは、決済処理の実行を待機する。
決済処理は、投信積立における積立額の決済に関する処理である。本実施形態では、決済方法として電子マネーが指定されるので、決済処理は、電子マネーの残高から、積立額に応じた額を減らす処理である。例えば、決済処理実行部111は、ユーザが複数の積立設定を指定した場合には、複数の積立設定の各々における積立額の合計額に基づいて、決済処理を実行する。本実施形態では、決済処理実行部111が、電子マネーの残高が積立額の合計額だけ減るように、決済処理を実行する場合を例に挙げるが、決済処理実行部111は、積立額の合計額と、所定の手数料と、を合わせた額が電子マネーの残高から減るように、決済処理を実行してもよい。
本実施形態では、手動のチャージ機能とオートチャージ機能があるので、決済処理実行部111は、チャージ後の電子マネーに基づいて、決済処理を実行可能である。例えば、決済処理の前にオートチャージ処理が実行された場合には、決済処理実行部111は、オートチャージ処理によりチャージざれた電子マネーに基づいて、決済処理を実行する。決済処理の前にオートチャージ処理が実行されなかった場合には、決済処理実行部111は、ユーザが手動でチャージした電子マネーに基づいて、決済処理を実行する。決済処理実行部111は、手動のチャージ分と、オートチャージ処理によるチャージ分と、が残高に混在した電子マネーに基づいて、決済処理を実行することもできる。決済処理実行部111は、手動のチャージ分だけに基づいて、決済処理を実行してもよい。
なお、電子マネーは、出金が制限された第1残高と、出金が可能な第2残高と、を含んでもよい。例えば、第1残高は、クレジットカードのショッピング枠を利用してチャージされる。ショッピング枠の現金化を防止するために、第1残高の出金は制限される。例えば、第2残高は、現金化が許可されるチャージ方法によってチャージされる。例えば、第2残高は、銀行口座、オンラインフリーマーケットの売上金、暗号資産、又はクレジットカードのキャッシング枠を利用してチャージされる。この場合、決済処理実行部111は、第1残高及び第2残高の両方に基づいて、決済処理を実行してもよい。
本実施形態では、投信積立は、ユーザのクレジットカードを利用した決済処理も可能である。決済処理実行部111は、クレジットカードに設定された投信積立の上限額とは別の上限額の範囲内で、決済処理を実行してもよい。例えば、クレジットカードを利用した投信積立が月50,000円まで可能であり、電子マネーを利用した投信積立が月50,000円まで可能だったとする。この場合、ユーザは、クレジットカード及び電子マネーを利用して合計で月100,000円までの投信積立が可能である。ユーザは、銀行口座といった他の決済方法を利用すれば、より多くの投信積立が可能である。
[注文処理実行部]
注文処理実行部112は、投信積立に関する注文処理を実行する。注文処理は、ユーザが指定した投資信託を注文する処理である。注文処理自体は、公知の種々の処理を利用可能である。注文処理実行部112は、所定の注文タイミングが訪れた場合に、注文処理を実行する。投信積立であれば、注文タイミングは、積立指定日である。投信積立以外の投資商品であれば、決済タイミングと注文タイミングは、互いに同じ又は略同じであってよい。タイミングが略同じとは、時間的なずれが所定以内であることを意味する。
本実施形態では、注文処理実行部112は、決済処理が実行された場合に、注文処理を実行する。注文処理実行部112は、決済処理が実行されない場合には、注文処理を実行しない。注文処理実行部112は、証券サーバ20に対し、決済処理が完了した注文を識別可能な情報を送信することによって、注文処理を実行する。この情報は、ユーザIDであってもよいし、ユーザが指定した投資信託の識別情報であってもよい。なお、注文処理は、決済処理の前に実行されてもよい。
[3-2.証券サーバで実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。注文処理実行部201は、制御部21を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザに投資サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、投資データベースDB2を記憶する。
図8は、投資データベースDB2の一例を示す図である。図8に示すように、投資データベースDB2は、投資サービスにおけるユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、投資データベースDB2には、ユーザID、パスワード、及び積立設定が格納される。図8の例では、投資サービスのうち、投信積立に関する情報を示しているが、投資データベースDB2に格納される情報は、投資サービスに関する任意の情報であってよく、図8の例に限られない。例えば、投資データベースDB2には、投信積立以外の投資商品に関する情報が格納されてもよい。
本実施形態では、決済サービスのユーザIDと、投資サービスのユーザIDと、が同じである場合を説明する。同様に、決済サービスのパスワードと、投資サービスのパスワードと、が同じである場合を説明する。投資データベースDB2に格納されたユーザID及びパスワードは、投資サービスにログインするために利用される。
積立設定は、投信積立に関する設定である。例えば、積立設定は、投資信託ID、決済方法、積立額、及び積立指定日を示す。投資信託IDは、投資信託を識別可能な投資信託識別情報の一例である。投資信託識別情報は、任意の情報であってよく、投資信託IDに限られない。例えば、投資信託識別情報は、投資信託の名称であってもよい。ユーザが新たに投信積立を申し込んだ場合、新たな積立設定が生成されて投資データベースDB2に格納される。ユーザが積立設定を変更した場合、投資データベースDB2に格納された積立設定が変更される。
なお、データ記憶部200に記憶されるデータは、投資データベースDB2に限られない。データ記憶部200は、投資サービスに必要なデータを記憶すればよい。例えば、データ記憶部200は、図2及び図3の各画面の表示データを記憶してもよい。
[注文処理実行部]
注文処理実行部201は、決済処理が実行された場合に、投信積立に関する注文処理を実行する。注文処理は、ユーザが指定した投資信託を注文する処理である。注文処理自体は、公知の種々の処理を利用可能である。注文処理実行部201は、決済処理が実行されない場合には、注文処理を実行しない。注文処理が実行されると、ユーザが指定した積立設定が示す積立額だけ、積立設定が示す投資信託が購入される。
[3-3.ユーザ端末で実現される機能]
データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。表示制御部301及び操作受付部302は、制御部31を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ユーザが決済サービス及び投資サービスの各々を利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、決済アプリ及び証券アプリを記憶する。
[表示制御部]
表示制御部301は、任意の画面を表示部35に表示させる。例えば、表示制御部301は、決済アプリ及び証券アプリの少なくとも一方に基づいて、図2及び図3で説明した画面を表示部35に表示させる。各画面は、ブラウザ上で表示されてもよい。
[操作受付部]
操作受付部302は、ユーザによる任意の操作を受け付ける。例えば、操作受付部302は、図2及び図3で説明した画面に対する操作を受け付ける。
[4.注文システムで実行される処理]
図9は、注文システムSで実行される処理の一例を示す図である。この処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。図9では、注文システムSで実行される処理のうち、主に、投信積立に関する処理について示している。
図9のように、ユーザ端末30は、証券アプリを起動してログイン画面G1を表示部35に表示させ、証券サーバ20との間で、投資サービスにログインするためのログイン処理を実行する(S1)。S1では、投資サービスにおけるユーザID及びパスワードの入力が要求されてもよいし、過去に投資サービスにログインしたことを示す情報をユーザ端末30に記憶されておき、当該情報に基づいて、投資サービスにおけるユーザID及びパスワードの入力が要求されないようにしてもよい。
投資サービスへのログインが成功すると、ユーザ端末30は、トップ画面G2を表示部35に表示させる(S2)。証券サーバ20及びユーザ端末30の間で、積立設定の指定を受け付ける処理が実行される(S3)。S3では、投資信託指定画面G3における投資信託の指定、決済方法指定画面G4における決済方法の指定、及び積立額等指定画面G5における積立額等の指定が行われる。
電子マネーサーバ10及びユーザ端末30の間で、オートチャージ設定の指定を受け付ける処理が実行される(S4)。S4では、ログイン画面G6における決済サービスへのログインと、オートチャージ設定画面G7におけるオートチャージ設定の指定と、が実行される。電子マネーサーバ10は、電子マネーデータベースDB1に格納されたオートチャージ設定を、オートチャージ設定画面G7で指定された内容を示すように更新する。以降、電子マネーサーバ10は、オートチャージタイミングが訪れるたびに、オートチャージ処理を実行する。本実施形態では、オートチャージ処理は、毎日実行されるので、図9では省略する。
証券サーバ20及びユーザ端末30の間で、投信積立の注文を確定する処理が実行される(S5)。S5では、証券サーバ20は、投資データベースDB2に格納された積立設定を、S3で指定された積立設定を示すように更新し、注文完了画面G8をユーザ端末30に表示させる。証券サーバ20は、電子マネーサーバ10に対し、注文が確定した積立設定を送信する。電子マネーサーバ10は、積立設定を受信すると、決済タイミングが訪れた時に積立設定に応じた決済処理が実行されるように、電子マネーデータベースDB1を更新する。
証券サーバ20は、積立設定の開始日(図4の例では、T-1月の13日)が訪れると、ユーザ端末30との間で、積立設定を変更するための処理が実行される(S6)。S6の処理は、T-1月の13日からT月の12日まで実行される。ユーザが積立設定を変更しなかった場合には、S6の処理は実行されない。証券サーバ20は、ユーザが積立設定を変更した場合に、電子マネーサーバ10に対し、変更後の積立設定を送信する。電子マネーサーバ10は、変更後の積立設定を受信すると、積立設定の変更が反映されるように、電子マネーデータベースDB1を更新する。ユーザは、積立設定を変更した場合に、変更後の積立設定に応じたオートチャージ設定となるように、オートチャージ設定を変更してもよい。
証券サーバ20は、積立設定の締切日(図4の例では、T月の12日)が訪れると、積立設定を締め切る(S7)。S7では、証券サーバ20は、ユーザ端末30に表示される画面に、積立設定をするための画像を表示させないように制限する。電子マネーサーバ10は、決済タイミング(図4の例では、T月の15日)が訪れたか否かを判定する(S8)。決済タイミングが訪れたと判定されない場合(S8;N)、再びS8の処理が実行される。決済タイミングが訪れたと判定された場合(S8;Y)、電子マネーサーバ10は、電子マネーデータベースDB1に基づいて、決済処理を実行する(S9)。
電子マネーサーバ10は、証券会社への入金タイミング(図4の例では、T月の月末)が訪れると、S9の決済処理に応じた入金処理を実行する(S10)。S10では、電子マネーサーバ10は、S9の決済処理の総額が証券会社に入金されるように、入金処理を実行する。電子マネーサーバ10は、決済処理が成功した積立注文を識別可能な情報を、証券サーバ20に送信する。証券サーバ20は、ユーザが指定した積立指定日(図4の例では、T+1月の3日、12日、25日)が訪れると、注文処理を実行し(S11)、本処理は終了する。
本実施形態の注文システムSは、決済タイミングが訪れたと判定された場合に、電子マネーと、ユーザが指定した積立額と、に基づいて、決済処理を実行する。注文システムSは、投信積立に関する注文処理を実行する。これにより、ユーザが、電子マネーを利用して投信積立を注文できるようになる。例えば、電子マネーを利用可能にすることによって、証券口座に入金することなく、投信積立の注文が可能になるので、ユーザの手間を軽減できる。例えば、電子マネーは、複数のチャージ方法が存在することが多く、ユーザの資産を電子マネーに集めたうえで、投信積立による資産運用をすることができる。例えば、ユーザの資産が、オンラインフリーマーケットサービスの売上金や暗号資産等に分散されていたとしても、これらを利用してチャージ可能な電子マネーであれば、分散された資産を電子マネーに集めたうえで、投信積立の注文をすることができる。このため、オンラインフリーマーケットサービスの売上金や暗号資産といった他の資産で投信積立の注文をすることができなくても、電子マネーを仲介させて投信積立の注文が可能になる。例えば、従来の電子マネーは、現金に比べると利用目的が限られていたが、電子マネーを利用して投信積立を注文できるので、電子マネーの利用目的が増えてユーザの利便性が高まる。
また、注文システムSは、積立額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。注文システムSは、チャージ後の電子マネーに基づいて、決済処理を実行可能である。これにより、銀行口座の残高やクレジットカードのショッピング枠等に比べると残高が少なくなりがちな電子マネーだったとしても、オートチャージ処理によって一定程度の残高を確保できるので、残高不足による注文キャンセルを回避できる。例えば、ユーザは、決済タイミングが近づいた時に電子マネーの残高を気にしなくてすむので、ユーザの利便性が高まる。
また、注文システムSは、額情報が表示されたオートチャージ設定画面G7で指定されたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。これにより、残高不足を発生させないために、どのようなオートチャージ設定にすればよいかをオートチャージ設定画面G7上で分かりやすくなるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、残高不足による注文キャンセルを、より確実に回避できる。
また、注文システムSは、積立額に応じたチャージ後残高となるようなオートチャージ設定である場合に、オートチャージ設定が示すチャージ後残高になるように、オートチャージ処理を実行する。これにより、残高不足による注文キャンセルを、より確実に回避できる。例えば、「残高が50,000円未満になると、30,000円チャージする」といったオートチャージ設定の場合、残高が20,000円未満になった場合には、チャージ後残高が50,000円未満になるので、残高不足による注文キャンセルが発生する可能性がある。例えば、「残高が50,000円未満になると、50,000円チャージする」といったオートチャージ設定の場合、残高が50,000円をわずかに下回った場合には、チャージ後残高が100,000円近くになるので、不要なほど多くの残高になってしまう。実施形態で説明した例のように、「残高が50,000円未満になると、残高を51,000円にする」といったオートチャージ設定の場合、投信積立の積立額以上のチャージ後残高にしつつ、不要なほど多くの残高になるといったことを防止できるので、ユーザの利便性が高まる。
また、注文システムSは、複数の積立設定をユーザが指定した場合に、当該複数の積立設定の各々における積立額に関する合計額を、額情報としてオートチャージ設定画面G7に表示させる。これにより、ユーザが複数の投信積立を注文する場合だったとしても、残高不足を発生させないために、どのようなオートチャージ設定にすればよいかをオートチャージ設定画面G7上で分かりやすくなるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、残高不足による注文キャンセルを、より確実に回避できる。
また、注文システムSは、現状のオートチャージ設定に基づいて、注文処理が完了する可能性を判定してオートチャージ設定画面G7に判定結果を表示させる。これにより、残高不足を発生させないために、どのようなオートチャージ設定にすればよいかをオートチャージ設定画面G7上で分かりやすくなるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、残高不足による注文キャンセルを、より確実に回避できる。
また、注文システムSは、定期的に訪れるオートチャージタイミングが訪れたと判定された場合に、オートチャージ処理を実行する。これにより、決済サービス側でオートチャージ処理を管理しやすくなる。例えば、電子マネーサーバ10の処理負荷が比較的軽い深夜帯にオートチャージタイミングを設定することにより、電子マネーサーバ10の処理負荷が比較的高い時間帯にオートチャージ処理が実行されるといったことを防止できる。その結果、オートチャージ処理を確実に完了させることができる。
また、注文システムSは、投資サービスにおけるユーザIDと、決済サービスにおけるユーザIDと、が一致するか否かを判定する。注文システムSは、この判定結果に基づいて、ユーザによるオートチャージ設定を許可する。これにより、投信積立を注文するユーザと、オートチャージ設定をするユーザと、が同一人物であることを確認したうえで、オートチャージ設定が許可されるので、第三者による不正を防止できる。
また、注文システムSは、電子マネーは、出金が制限された第1残高と、出金が可能な第2残高と、の両方に基づいて、決済処理を実行する。これにより、ユーザは、第1残高及び第2残高の両方を利用して投信積立を注文できるので、有効な投資をすることができる。例えば、クレジットカードのショッピング枠を利用して電子マネーにチャージする場合、ショッピング枠の現金化を防止するために、第1残高にチャージして出金を制限することが望ましい。この点、電子マネーを利用した投信積立の注文は、証券口座に入金することなく注文が完了するので、出金が制限された第1残高を利用しても、ショッピング枠の現金化を確実に防止できる。
また、注文システムSは、クレジットカードに設定された投信積立の上限額とは別の上限額の範囲内で、決済処理を実行する。これにより、ユーザは、クレジットカード及び電子マネーの両方を利用して、有効な投資をすることができる。例えば、クレジットカードを利用した投信積立の上限額が月50,000円であり、かつ、電子マネーを利用した投信積立の上限額が月50,000円だったとしても、ユーザは、クレジットカード及び電子マネーの両方を利用して月100,000円までは投信積立を注文できるので、有効な投資をすることができる。
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
図10は、変形例における機能ブロックの一例を示す図である。オートチャージ設定更新部113、問い合わせ部202、積立設定指定画面表示部203、オートチャージ設定更新画面表示部204、及び必要性判定部205が実現される。オートチャージ設定更新部113は、制御部11を主として実現される。問い合わせ部202、積立設定指定画面表示部203、オートチャージ設定更新画面表示部204、及び必要性判定部205は、制御部21を主として実現される。
[5-1.変形例1]
例えば、オートチャージタイミングが毎日午前3時であり、毎月15日における決済タイミングが午前11時だったとする。この場合、オートチャージタイミングから決済タイミングまでの間に、ユーザが買い物等で電子マネーを利用したとすると、決済タイミングで残高不足が発生する可能性がある。このため、オートチャージ処理実行部109は、決済タイミングの直前に、オートチャージ処理を実行してもよい。上記の例であれば、オートチャージ処理実行部109は、毎日午前3時にオートチャージ処理を実行し、かつ、毎月15日の午前11時の直前にオートチャージ処理を実行する。
決済タイミングの直前とは、決済タイミングの所定時間前のタイミングである。この所定時間は、任意の長さであってよく、例えば、数秒~1時間程度であってもよい。この所定時間が短いほど、残高不足になる確率が低くなる。この所定時間は、全ユーザのオートチャージ処理を完了できる程度の長さであればよい。変形例1では、定期的に訪れる第1のオートチャージタイミング(上記の例では、毎日午前3時)と、決済タイミングの直前である第2のオートチャージタイミング(上記の例では、毎月15日の午前11時の所定時間前)と、が存在することになる。
オートチャージタイミング判定部108は、実施形態と同様にして、第1のオートチャージタイミングが訪れたか否かを判定する。変形例1のオートチャージタイミング判定部108は、現在日時に基づいて、第2のオートチャージタイミングが訪れたか否かを判定する。オートチャージ処理実行部109は、オートチャージタイミング判定部108により第2のオートチャージタイミングが訪れたと判定された場合に、オートチャージ処理を実行する。決済処理実行部111は、オートチャージ処理が実行された直後に、決済処理を実行する。オートチャージ処理及び決済処理自体は、実施形態と同様である。
なお、第1のオートチャージタイミングが存在せずに、第2のオートチャージタイミングだけが存在してもよい。即ち、定期的なオートチャージ処理が実行されずに、決済タイミングの直前のオートチャージ処理だけが実行されてもよい。この場合、ユーザが、買い物等の他の目的で電子マネーを利用した場合には、残高不足が発生する可能性があるが、決済タイミングの直前でオートチャージ処理が実行されるので、投信積立における残高不足の発生については確実に防止できる。
変形例1の注文システムSは、決済タイミングの直前に、オートチャージ処理を実行する。注文システムSは、オートチャージ処理が実行された直後に、決済処理を実行する。これにより、残高不足による注文キャンセルを、より確実に防止できる。例えば、ユーザが、買い物等の他の目的で電子マネーを利用する場合には、さほど残高がなくても気にしないことがある。例えば、電子マネーの残高を常に高額にすることに抵抗があるユーザもいる。このようなユーザについては、決済タイミングの直前にだけオートチャージ処理を実行することにより、他のタイミングではオートチャージ処理が実行されないので、ユーザの利便性が高まる。
[5-2.変形例2]
例えば、実施形態では、ユーザが複数の積立設定を指定したとしても、複数の積立設定で決済タイミングが共通である場合を説明したが、複数の積立設定の各々における決済タイミングが互いに異なってもよい。図4の例であれば、実施形態では、「ファンドA」、「ファンドB」、及び「ファンドC」の決済タイミングが毎月15日である場合を説明したが、「ファンドA」、「ファンドB」、及び「ファンドC」の各々の決済タイミングが互いに異なってもよい。
図11は、複数の積立設定の各々における決済タイミングが互いに異なる場合の一例を示す図である。図11の例では、積立指定日に決済タイミングが訪れるものとする。例えば、積立指定日の午前10時に注文処理が実行されたとすると、決済タイミングは、午前10時の直前に実行される。直前の意味は、変形例1で説明した通りである。変形例2では、決済タイミングが注文処理の10分前である午前9時50分であるものとする。
例えば、T+1月における「ファンドA」の投信積立の決済タイミングは、「ファンドA」の積立指定日である「3日」における午前9時50分である。T+1月における「ファンドB」の投信積立の決済タイミングは、「ファンドB」の積立指定日である「12日」における午前9時50分である。T+1月における「ファンドC」の投信積立の決済タイミングは、「ファンドC」の積立指定日である「25日」における午前9時50分である。決済サービスから投資サービスへの入金処理は、決済処理の直後に実行されてもよいし、毎日決まった時間に実行されてもよい。
変形例2の投資データベースDB2に格納された積立設定には、決済タイミングが示されている。電子マネーデータベースDB1に格納された決済設定には、積立設定における決済タイミングが示されている。変形例2では、積立指定日と同じ日になるように、決済タイミングが自動的に決定される場合を説明するが、ユーザが決済タイミングを指定してもよい。この場合、ユーザは、積立指定日と同じ日、又は、積立指定日よりも前の日になるように、決済タイミングを指定する。ユーザは、決済タイミングの日付だけでなく、時刻を指定してもよい。積立設定及び決済設定には、決済タイミングの日付だけでなく、決済タイミングの時刻も示されてもよい。
変形例2では、変形例1のように、決済タイミングの直前にオートチャージタイミングが訪れるものとする。また、決済タイミングごとに、オートチャージ設定が指定されるものとする。このため、電子マネーデータベースDB1には、決済タイミングごとに、オートチャージ設定が格納される。決済タイミングの数と、オートチャージタイミングの数と、は同じなので、オートチャージタイミングごとに、オートチャージ設定が指定され、電子マネーデータベースDB1には、オートチャージタイミングごとに、オートチャージ設定が格納されることになる。ある積立設定に対応するオートチャージ設定は、この積立設定における積立額に応じた設定となる。
図11の例であれば、毎月の決済タイミング及びオートチャージタイミングは、「3日」、「12日」、及び「25日」の3回なので、3つのオートチャージ設定が指定されて電子マネーデータベースDB1に格納される。例えば、「3日」のオートチャージ設定は、「ファンドA」の積立額「10,000円」に応じた内容になるように、「残高が10,000円未満になると、残高を11,000円にする」といった内容が指定される。
例えば、「12日」のオートチャージ設定は、「ファンドB」の積立額「15,000円」に応じた内容になるように、「残高が15,000円未満になると、残高を16,000円にする」といった内容が指定される。「25日」のオートチャージ設定は、「ファンドC」の積立額「25,000円」に応じた内容になるように、「残高が25,000円未満になると、残高を26,000円にする」といった内容が指定される。
変形例2のオートチャージ処理実行部109は、投信積立に関する複数の積立設定をユーザが指定し、かつ、当該複数の積立設定の各々における決済タイミングが互いに異なる場合には、決済タイミングごとのオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、電子マネーデータベースDB1に格納された複数のオートチャージのうち、直近の決済タイミングに応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理の内容自体は、実施形態で説明した通りである。
図11の例であれば、オートチャージ処理実行部109は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「3日」が訪れた場合に、「3日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「12日」が訪れた場合に、「12日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「25日」が訪れた場合に、「25日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。
なお、決済タイミングの直前以外の他のタイミングでも、オートチャージ処理が実行されてもよい。図4の例であれば、毎月の「1日」~「3日」は、「3日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理が実行されてもよい。毎月の「4日」~「12日」は、「12日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理が実行されてもよい。毎月の「13日」~「25日」は、「25日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理が実行されてもよい。
変形例2の注文システムSは、複数の積立設定をユーザが指定し、かつ、当該複数の積立設定の各々における決済タイミングが互いに異なる場合には、決済タイミングごとのオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。これにより、決済タイミングに応じた柔軟なオートチャージ処理を実行し、ユーザの利便性が高まる。例えば、必要以上の残高にしたくないユーザにとっては、決済タイミングまでに必要な残高にすることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-3.変形例3]
例えば、変形例2のように、決済タイミングごとのオートチャージ設定にする場合には、オートチャージ設定画面表示部105は、決済タイミングごとのオートチャージ設定の指定を受け付けるオートチャージ設定画面G7を表示させてもよい。オートチャージ処理実行部109は、オートチャージ設定画面G7で指定された決済タイミングごとのオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理の内容自体は、実施形態で説明した通りである。
例えば、ユーザが、「ファンドA」及び「ファンドB」の積立設定を済ませており、新たに「ファンドC」の積立設定を指定するものとする。変形例3のオートチャージ設定画面G7は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「25日」に実行されるオートチャージ処理のオートチャージ設定の指定を受け付ける画面である。他の決済タイミング及び他のオートチャージタイミングである「3日」及び「12日」のオートチャージ設定も同様に、他の決済タイミング及び他のオートチャージタイミングのオートチャージ設定画面G7が表示されてもよい。
変形例3の注文システムSは、決済タイミングごとのオートチャージ設定の指定を受け付けるオートチャージ設定画面G7を表示させる。注文システムSは、オートチャージ設定画面G7で指定された決済タイミングごとのオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。これにより、決済タイミングに応じた柔軟なオートチャージ設定をユーザに指定させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-4.変形例4]
例えば、実施形態で説明したように、オートチャージ処理実行部109は、投信積立に関する複数の積立設定をユーザが指定し、かつ、当該複数の積立設定の各々における決済タイミングが互いに同じ場合には、当該複数の積立設定の各々における積立額の合計額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行してもよい。実施系チアで説明した図4の例であれば、「ファンドA」の積立設定、「ファンドB」の積立設定、及び「ファンドC」の積立設定の3つの積立設定が存在する。これらの3つの積立設定の各々における決済タイミングは、毎月「15日」で同じである。この場合、オートチャージ設定は、これら3つの積立設定の各々における積立額の合計額「50,000円」になるように指定される。この点は、実施形態で説明した通りである。
変形例1~3のように、決済タイミングが固定されていなかったとしても、ある積立設定における決済タイミングと、他の積立設定における決済タイミングと、が互いに同じ場合には、オートチャージ処理実行部109は、これらの積立設定の各々における積立額の合計額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。例えば、図11の例において、「ファンドC」の決済タイミングが、「ファンドB」と同じ「12日」だったとする。この場合、「12日」のオートチャージ設定は、「ファンドB」の積立額「15,000円」と、「ファンドC」の積立額「25,000円」と、の合計額「40,000円」に応じた「残高が40,000円未満になると、残高を41,000円にする」といった内容になる。オートチャージ処理の内容自体は、実施形態で説明した通りである。
変形例4の注文システムSは、複数の積立設定をユーザが指定し、かつ、当該複数の積立設定の各々における決済タイミングが互いに同じ場合には、当該複数の積立設定の各々における積立額の合計額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。これにより、積立設定に応じた決済タイミングにしてユーザの利便性を高めたとしても、残高不足による注文キャンセルを、より確実に防止できる。
[5-5.変形例5]
例えば、実施形態で説明したように、オートチャージ設定は、電子マネーの残高に関する閾値(実施形態では、チャージ閾値)を示してもよい。この場合に、オートチャージ処理実行部109は、決済タイミングの直前以外の期間に、電子マネーの残高が閾値未満又は閾値以下になったとしても、オートチャージ処理を実行せず、決済タイミングの直前に、電子マネーの残高が閾値未満又は閾値以下である場合に、オートチャージ処理を実行してもよい。
変形例5では、変形例2のように、決済タイミングの直前にオートチャージタイミングが訪れるものとする。更に、決済タイミングの直前以外の他のタイミングでは、オートチャージ処理が実行されないものとする。即ち、変形例1で説明した第1のオートチャージタイミングが存在せず、第2のオートチャージタイミングだけが存在するものとする。このため、図11の例であれば、毎月のオートチャージタイミングは、「3日」、「12日」、及び「25日」の3回となる。
図11の例であれば、オートチャージ処理実行部109は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「3日」が訪れた場合に、「3日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「12日」が訪れた場合に、「12日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理実行部109は、決済タイミング及びオートチャージタイミングである「25日」が訪れた場合に、「25日」のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。決済タイミングの直前以外の他のタイミング「1日」、「2日」、「4日」~「11日」、「13日」~「24日」、及び「26日以降」では、オートチャージ処理が実行されない。
なお、ユーザは、買い物等の他の目的で電子マネーを利用することも想定し、積立設定に応じたオートチャージ設定以外の他のオートチャージ設定を指定してもよい。図11の例であれば、「3日」、「12日」、及び「25日」以外の他の日におけるオートチャージ設定が指定されてもよい。このオートチャージ設定は、投信積立以外の目的で電子マネーを利用するためのものである。例えば、ユーザが、普段は少額の決済でしか電子マネーを利用しない場合には、他の日には、「残高が1000円未満になると、残高を1100円にする」といったオートチャージ設定が指定されてもよい。
変形例5の注文システムSは、決済タイミングの直前以外の期間に、電子マネーの残高が閾値未満又は閾値以下になったとしても、オートチャージ処理を実行せず、決済タイミングの直前に、電子マネーの残高が閾値未満又は閾値以下である場合に、オートチャージ処理を実行する。これにより、決済タイミングに応じた柔軟なオートチャージ処理を実行し、ユーザの利便性が高まる。例えば、必要以上の残高にしたくないユーザにとっては、決済タイミングの直前にだけ必要な残高にすることができるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-6.変形例6]
例えば、ユーザが積立設定を指定した場合に、オートチャージ設定が自動的に更新されてもよい。変形例6では、ユーザが、指定済みの積立設定を変更した場合に、オートチャージ設定が自動的に更新される場合を例に挙げるが、ユーザが新たな積立設定を指定する場合に、オートチャージ設定が自動的に更新されてもよい。即ち、ユーザが新たな投信積立を注文する場合に、オートチャージ設定が自動的に更新されてもよい。
図12は、ユーザが積立設定を変更する流れの一例を示す図である。例えば、ユーザが、証券アプリを起動させて積立設定を変更するための変更操作をすると、変更後の積立設定の指定を受け付けるための積立設定指定画面G9が表示部35に表示される。変更操作は、任意の画面で受け付け可能な操作であってよい。例えば、トップ画面G2又は投資信託指定画面G3から、変更操作が可能であってもよい。ユーザは、入力フォームF90~F92から、決済方法、積立額、及び積立指定日の少なくとも1つを変更する。ここでは、ユーザが積立額を変更する場合を説明する。
例えば、ユーザが、「ファンドA」の積立額を「10,000円」から「20,000円」に変更したとする。変形例6では、ユーザは、他のファンドを注文しておらず、電子マネーで利用可能な上限額は超えないものとする。ユーザがボタンB93を選択すると、オートチャージ設定更新画面G10が表示部35に表示される。証券サーバ20は、オートチャージ設定更新画面G10が表示される前に、電子マネーサーバ10から現状のオートチャージ設定を取得するものとする。オートチャージ設定更新画面G10は、証券アプリの画面として表示される。このため、オートチャージ設定更新画面G10が表示される前には、決済アプリが起動せず、証券アプリがフォアグランドの状態のままオートチャージ設定が更新される。
図12の例では、更新後のオートチャージ設定が自動的に決定されているが、ユーザは、オートチャージ設定更新画面G10に対し、更新後のオートチャージ設定を指定してもよい。ユーザが、ボタンB100を選択すると、積立設定の変更内容の確認や暗証番号の入力が要求された後に、設定変更完了画面G11が表示部35に表示される。この場合、積立設定及びオートチャージ設定の両方が変更される。証券サーバ20は、更新後のオートチャージ設定の内容、又は、ユーザがボタンB100を選択した旨の通知を、電子マネーサーバ10に送信するものとする。電子マネーサーバ10は、証券サーバ20から受信した情報に基づいて、オートチャージ設定を更新すればよい。ユーザがボタンB101を選択すると、積立設定だけが変更されて、オートチャージ設定は変更されない。この場合、ユーザは、決済アプリからオートチャージ設定を手動で変更できる。
変形例6の注文システムSは、オートチャージ設定更新部113、問い合わせ部202、積立設定指定画面表示部203、及びオートチャージ設定更新画面表示部204を含む。積立設定指定画面表示部203は、投資サービスにおける画面として、積立設定の指定を受け付ける積立設定指定画面G9を表示させる。図12の積立設定指定画面G9は、積立設定の変更を受け付けるための画面であるが、新規の積立設定の指定を受け付ける画面であってもよい。積立設定指定画面G9の表示データは、データ記憶部200及びデータ記憶部300の少なくとも一方に記憶されているものとする。
投資サービスにおける画面とは、投資サービスが提供する画面である。例えば、証券アプリ上の画面は、投資サービスにおける画面に相当する。ブラウザが利用される場合、証券サービスのドメインの画面は、投資サービスにおける画面に相当する。別の言い方をすれば、ユーザ端末30が証券サーバ20と通信することによって表示される画面は、投資サービスにおける画面に相当する。注文システムSでは、投資サービスにおける画面と、決済サービスにおける画面と、が存在する。
決済サービスにおける画面とは、決済サービスが提供する画面である。例えば、決済アプリ上の画面は、決済サービスにおける画面に相当する。ブラウザが利用される場合、決済サービスのドメインの画面は、決済サービスにおける画面に相当する。別の言い方をすれば、ユーザ端末30が電子マネーサーバ10と通信することによって表示される画面は、決済サービスにおける画面に相当する。
オートチャージ設定更新画面表示部204は、投資サービスにおける画面として、オートチャージ設定を更新するためのオートチャージ設定更新画面G10を表示させる。オートチャージ設定更新画面G10の表示データは、データ記憶部200及びデータ記憶部300の少なくとも一方に記憶されているものとする。
問い合わせ部202は、ユーザが積立設定を指定した場合に、オートチャージ設定を更新するか否かを、ユーザに問い合わせる。図12の例であれば、問い合わせ部202は、ボタンB100,B101を表示させることによって、ユーザへの問い合わせを行う。問い合わせは、ユーザに対して何らかの操作を要求するものであればよい。例えば、問い合わせ部202は、チェックボックス、スライドバー、又はラジオボタンといった他のフォームを利用して問い合わせをしてもよいし、プッシュ通知又はモーダルといった他の媒体を利用して問い合わせをしてもよい。
オートチャージ設定更新部113は、問い合わせ部202による問い合わせに対するユーザの回答に基づいて、オートチャージ設定を更新する。例えば、オートチャージ設定更新部113は、ユーザがオートチャージ設定を更新しない旨の回答をした場合に、オートチャージ設定を更新せず、ユーザがオートチャージ設定を更新する旨の回答をした場合に、オートチャージ設定を更新する。
変形例6では、電子マネーサーバ10によってオートチャージ設定更新部113が実現されるので、オートチャージ設定更新部113は、証券サーバ20から、オートチャージ設定を更新する旨の通知を受信した場合に、当該通知に基づいて、オートチャージ設定を更新する。証券サーバ20によってオートチャージ設定更新部113が実現される場合には、オートチャージ設定更新部113は、この通知を送信することによって、オートチャージ設定を更新する。通知には、更新後のオートチャージ設定やユーザIDといった更新に必要な情報が含まれているものとする。
オートチャージ設定更新部113は、投信積立に関する積立設定をユーザが指定した場合に、当該指定された積立設定に基づいて、オートチャージ設定を更新する。変形例6のように、ユーザが積立設定を変更する場合には、オートチャージ設定更新部113は、変更後の積立設定に応じた設定内容になるように、オートチャージ設定を更新する。例えば、オートチャージ設定更新部113は、変更後の積立額に応じたチャージ後残高になるように、オートチャージ設定を更新する。このチャージ後残高は、変更後の積立額以上の額である。複数の積立設定が存在する場合には、このチャージ後残高は、変更後の積立額の合計額以上の額である。
変形例6では、オートチャージ設定更新部113は、投資サービスにおける画面として表示されたオートチャージ設定更新画面G10におけるユーザの操作に基づいて、オートチャージ設定を更新する。オートチャージ設定更新部113は、ユーザに対する問い合わせをすることなく、オートチャージ設定を変更してもよい。オートチャージ処理実行部109は、オートチャージ設定が更新された場合に、更新後のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。オートチャージ処理の内容自体は、実施形態で説明した通りである。
変形例6の注文システムSは、ユーザが積立設定を指定した場合に、当該指定された積立設定に基づいて、オートチャージ設定を更新する。注文システムSは、オートチャージ設定が更新された場合に、更新後のオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。これにより、ユーザが手動でオートチャージ設定をする手間を省くことができるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、新規の投信積立の注文時に、オートチャージ設定も手動で指定させようとすると、ユーザが面倒に感じてしまい、投信積立の注文を完了させないといったことが考えられるが、オートチャージ設定の手間を省くことによって、このような機会損失を防止できる。
注文システムSは、ユーザが積立設定を指定した場合に、オートチャージ設定を更新するか否かを、ユーザに問い合わせる。注文システムSは、問い合わせ部202による問い合わせに対するユーザの回答に基づいて、オートチャージ設定を更新する。これにより、ユーザの意思を確認したうえで、オートチャージ設定を更新できるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、オートチャージ設定の自動更新が不要なユーザについては、オートチャージ設定を更新しないようにすることができる。
注文システムSは、投資サービスにおける画面として、積立設定指定画面G9及びオートチャージ設定更新画面G10を表示させる。注文システムSは、投資サービスにおける画面として表示されたオートチャージ設定更新画面G10におけるユーザの操作に基づいて、オートチャージ設定を更新する。これにより、投資サービス側の画面で、積立設定の指定からオートチャージ設定の更新まで完了するので、ユーザの利便性が高まる。例えば、証券アプリの起動中に決済アプリが起動して画面が切り替わったり、決済サービスのウェブサイトにリダイレクトしたりするといったことが発生しないので、オートチャージ設定の更新をスムーズに完了できる。
[5-7.変形例7]
例えば、変形例6において、ユーザが指定した積立設定によっては、現状のオートチャージ設定を更新する必要がない時がある。図4の例において、ユーザが「ファンドA」の積立額を「10,000円」から「5,000円」に変更した場合には、現状のオートチャージ設定のチャージ後残高を変更しなくても、残高不足にならない可能性が高い。このように、オートチャージ設定の更新の必要性を判定し、判定結果がユーザに通知されてもよい。
変形例7の注文システムSは、必要性判定部205を含む。必要性判定部205は、ユーザが指定した積立設定に基づいて、オートチャージ設定を更新する必要性を判定する。ここでの必要性とは、オートチャージ設定の更新の要否である。例えば、必要性判定部205は、ユーザが指定した積立設定における積立額が、現状のオートチャージ設定におけるチャージ後残高以上であるか否かを判定する。必要性判定部205は、現状のチャージ後残高が積立額以上であれば、オートチャージ設定を更新する必要がないと判定し、現状のチャージ後残高が積立額未満であれば、オートチャージ設定を更新する必要があると判定する。
なお、ユーザが複数の積立設定を指定した場合には、必要性判定部205は、複数の積立設定の各々における積立額の合計額と、チャージ後残高と、を比較すればよい。変形例1-4のように、複数の積立設定の各々の決済タイミングが互いに異なり得る場合には、必要性判定部205は、決済タイミングごとに、当該決済タイミングの決済処理で必要な額と、チャージ後残高と、を比較すればよい。
オートチャージ設定更新部113は、必要性判定部205の判定結果に基づいて、オートチャージ設定を更新する。オートチャージ設定更新部113は、必要性判定部205によりオートチャージ設定を更新する必要がないと判定された場合には、オートチャージ設定を更新せず、必要性判定部205によりオートチャージ設定を更新する必要があると判定された場合に、オートチャージ設定を更新する。
変形例7の注文システムSは、ユーザが指定した積立設定に基づいて、オートチャージ設定を更新する必要性を判定する。注文システムSは、この判定結果に基づいて、オートチャージ設定を更新する。これにより、オートチャージ設定を更新する必要がない時にまで、オートチャージ設定が自動的に更新されるといったことを防止し、ユーザの利便性が高まる。
[5-8.変形例8]
例えば、投信積立は、通常時の積立額と、ボーナス時の積立額と、が存在するものであってもよい。通常時とは、ボーナス時以外の時である。ボーナス時は、予め定められていてもよいし、ユーザが自由に指定できてもよい。変形例8では、ボーナス時を6月と12月とする。ボーナス時の積立額は、通常時の積立額よりも多い。ボーナス時の積立額は、積立設定として投資データベースDB2に格納されているものとする。
変形例8の決済処理実行部111は、通常時における積立額に基づいて、通常時の決済処理を実行し、ボーナス時における積立額に基づいて、ボーナス時の決済処理を実行してもよい。通常時とボーナス時で積立額が異なるという点で実施形態と異なるが、決済処理自体は、実施形態で説明した通りである。
オートチャージ処理実行部109は、通常時は、通常時における積立額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行し、ボーナス時は、ボーナス時における積立額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。通常時とボーナス時でオートチャージ設定が異なるという点で実施形態と異なるが、オートチャージ処理自体は、実施形態で説明した通りである。ボーナス時のオートチャージ設定は、ボーナス時の積立額又は合計額以上のチャージ後残高となるように設定される。
変形例8の注文システムSは、通常時における積立額に基づいて、通常時の決済処理を実行し、ボーナス時における積立額に基づいて、ボーナス時の決済処理を実行する。注文システムSは、通常時は、通常時における積立額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行し、ボーナス時は、ボーナス時における積立額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。これにより、通常時とボーナス時の各々に応じた決済処理とオートチャージ処理が可能になるので、ユーザの利便性が高まる。
[5-9.変形例9]
例えば、実施形態及び変形例1-8で説明したオートチャージ機能は、投信積立以外の投資商品の注文に適用してもよい。変形例9では、投資商品の一例として、株式を例に挙げる。投資商品は、株式及び投信積立以外の他の商品であってもよい。他の商品の例は、実施形態で説明した通りである。注文システムSは、オートチャージ処理実行部109、決済処理実行部111、及び注文処理実行部112を含む。
オートチャージ処理実行部109は、ユーザが指定した投資商品に関する投資額に応じたオートチャージ設定に基づいて、ユーザの電子マネーに関するオートチャージ処理を実行する。実施形態で説明したオートチャージ処理における積立額を投資額と読み替えて、投信積立を投資商品と読み替えればよい。一括で注文される投資商品だったとしても、この投資商品の投資額以上のチャージ後残高となるようにオートチャージ設定が指定されることによって、注文時の残高付属を防止できる。例えば、株式の注文において、ある銘柄の投資額以上のチャージ後残高となるようにオートチャージ設定が指定される。
決済処理実行部111は、オートチャージ処理によりチャージされた電子マネーと、投資額と、に基づいて、投資商品に関する決済処理を実行可能である。実施形態で説明したオートチャージ処理における投信積立を投資商品と読み替えればよい。変形例9では、株式の注文も電子マネーを利用できる。注文処理実行部112は、決済処理が実行された場合に、投資商品に関する注文処理を実行する。投資商品の注文処理自体は、実施形態と同様に、公知の種々の処理を適用可能である。
変形例9の注文システムSは、ユーザが注文する投資商品に関する投資額に応じたオートチャージ設定に基づいて、オートチャージ処理を実行する。注文システムSは、オートチャージ処理によりチャージされた電子マネーと、投資額と、に基づいて、決済処理を実行可能である。注文システムSは、投資商品に関する注文処理を実行する。注文処理と決済処理の何れが先に実行されても良い点は、実施形態で説明した通りである。これにより、ユーザが、電子マネーを利用して投資商品を注文できるようになる。オートチャージ処理によって投資商品を注文するユーザの利便性が高まる点も、実施形態及び変形例1-9と同様である。
[5-10.その他変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
例えば、電子マネーは、オートチャージ機能を有さなくてもよい。オートチャージ機能が無かったとしても、実施形態等の処理によれば、ユーザは、電子マネーを利用して積立商品やその他の投資商品を注文できる。例えば、オートチャージ設定の指定が受け付けられる場合に、額情報が表示されなくてもよい。例えば、チャージ後残高ではなく、チャージ額がオートチャージ設定に示されてもよい。
例えば、注文システムSは、電子マネーサーバ10だけを含んでもよい。この場合、証券サーバ20及びユーザ端末30は、注文システムSの外部に存在してもよい。例えば、注文システムSは、証券サーバ20だけを含んでもよい。この場合、電子マネーサーバ10及びユーザ端末30は、注文システムSの外部に存在してもよい。例えば、電子マネーサーバ10で実現されるものとして説明した機能は、証券サーバ20又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。証券サーバ20で実現されるものとして説明した機能は、電子マネーサーバ10又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。例えば、電子マネーサーバ10又は証券サーバ20で実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。各機能は、少なくとも1つのコンピュータで実現されるようにすればよい。