JP2023109466A - 管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法 - Google Patents

管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法 Download PDF

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宏章 奥長
Hiroaki Okunaga
弘之 藤原
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Abstract

【課題】収納システムの用途を広げることができる管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法を提供すること。【解決手段】管理装置は、それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置であって、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法に関する。
従来、物品の受け渡しに用いられる構成が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。特許文献1には、集合住宅の各住戸により共同で利用される宅配ボックスが開示されている。特許文献2には、物品の受け渡しに利用される保管ボックスの管理方法が開示されている。特許文献1,2の構成は、配送された物品が受取者により受け取られるまでの間、冷凍温度又は冷蔵温度で一時的に保管する用途で利用されている。
特開2005-152383号公報 特開2020-95720号公報
本開示は、収納システムの用途を広げることができる管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法を提供することを目的とする。
本開示の管理装置は、それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置であって、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える。
本開示の管理装置は、それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納ユニットであって、それぞれ複数の収納庫を有する前記収納ユニット、及び、前記収納ユニット毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置であって、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、前記収納ユニット毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納ユニットの中から所定の収納ユニットが有する収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、前記予冷用収納庫を有する収納ユニットの設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える。
本開示の収納システムは、複数の収納庫と、前記複数の収納庫の温度を収納庫毎に調節する温度調節部と、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部と、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記温度調節部を制御する予冷制御部と、を備える。
本開示の物品受渡システムは、それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムと、通信ネットワークを介して前記収納システムに接続され、前記収納システムを管理する管理装置と、を備える物品受渡システムであって、前記管理装置は、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える。
本開示の管理方法は、それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置が行う管理方法であって、前記管理装置は、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付け、前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定し、前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出し、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する。
本開示の管理方法は、それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納ユニットであって、それぞれ複数の収納庫を有する前記収納ユニット、及び、前記収納ユニット毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置が行う管理方法であって、前記管理装置は、予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付け、前記収納ユニット毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納ユニットの中から所定の収納ユニットが有する収納庫を予冷用収納庫として選定し、前記予冷用収納庫を有する収納ユニットの設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出し、前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する。
本開示の管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法によれば、収納システムの用途を広げることができる。
第1~第3実施形態における物品受渡システムの概略構成を示すブロック図 第1~第3実施形態における収納システムの斜視図 第1~第3実施形態における収納ユニットの縦断面図 第1,第2実施形態における収納システムの制御系の構成を示すブロック図 第1,第2実施形態における管理サーバの構成を示すブロック図 第1~第3実施形態における収納ユニットの冷却制御処理を示すフローチャート 第1実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャート 第1,第2実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャート 第1~第3実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャート 第1,第2実施形態における予冷用収納庫の予約処理を示すフローチャート 第1~第3実施形態における予冷完了期間の算出処理を示すフローチャート 第2実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャート 第3実施形態における収納システムの制御系の構成を示すブロック図 第3実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャート
[実施形態]
本開示の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
<物品受渡システムの構成>
まず、本開示の第1実施形態の物品受渡システムの構成について説明する。図1は、物品受渡システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示される物品受渡システム1は、ユーザが配送業者に物品の配送を依頼すること、又は、ユーザがインターネット上で買い物をすることができるシステムである。本開示におけるユーザが配送を依頼できる物品、又は、買い物をすることができる物品は、冷蔵温度(例えば、-5℃以上+10℃以下)、又は、冷凍温度(例えば、-30℃以上-20℃以下)での保管が必要な物品である。このような物品としては、生鮮食品、又は、冷凍食品を例示することができる。物品受渡システム1は、複数のユーザ端末2と、配送管理装置3と、ECサイトサーバ4と、管理サーバ5と、複数の収納システム8と、を備える。ここで、物品受渡システム1の配送管理装置3及びECサイトサーバ4の少なくとも一方は、複数であっても良い。物品受渡システム1の収納システム8は、1つであっても良い。
次に、物品受渡システム1の概略について説明する。各ユーザ端末2は、配送管理装置3又はECサイトサーバ4との間で通信できるように、通信ネットワークNを介して、配送管理装置3又はECサイトサーバ4に接続されている。配送管理装置3及びECサイトサーバ4は、管理サーバ5との間で通信できるように、通信ネットワークNを介して、管理サーバ5に接続されている。各収納システム8は、管理サーバ5との間で通信できるように、通信ネットワークNを介して、管理サーバ5に接続されている。
複数の収納システム8は、互いに離れた場所に設置されている。収納システム8は、例えば、屋外、鉄道駅の中又はその周辺、コンビニエンスストア又はスーパーマーケット等の商業施設の中、若しくは、その周辺、工場又はオフィスビルの中、若しくは、その周辺、住宅地(具体的には、マンション又は戸建て住宅の入り口付近等)に設置されている。収納システム8は、複数の収納ユニット80を備える。各収納ユニット80は、それぞれ複数の収納庫814と、1つの冷凍装置82と、を備える。
収納庫814は、配送先への配送前の物品(以下、「予冷対象物品」と言う場合がある)を冷蔵温度、又は、冷凍温度で予冷処理する。予冷とは、配送中に予冷対象物品の温度が上昇して、品質の低下、又は、冷凍された予冷対象物品が溶けることを抑制するために、予冷対象物品を予め予冷温度で予冷時間、冷却しておくことである。収納庫814は、購入された物品であって予冷処理されない物品(以下、「予冷非対象物品」と言う場合がある)を冷蔵温度、又は、冷凍温度で一時的に保管する。冷凍装置82は、収納ユニット80毎に収納庫814内の冷却処理を行う。
物品受渡システム1のユーザである物品の配送依頼者は、このような収納システム8を利用して、予冷対象物品の配送を依頼する。例えば、配送依頼者は、ユーザ端末2を利用して、配送管理装置3に予冷対象物品の配送を依頼する。配送管理装置3は、管理サーバ5に対し、予冷対象物品用の収納庫814(以下、「予冷用収納庫814」と言う場合がある)の予約を依頼する。管理サーバ5は、予冷用収納庫814を含む収納システム8の設置場所(入庫指定場所)を、配送管理装置3へ通知する。配送管理装置3は、入庫指定場所をユーザ端末2へ通知する一方で、予冷対象物品の配送者を手配する。配送依頼者は、入庫指定場所の予冷用収納庫814に予冷対象物品を入庫する。収納システム8は、予冷対象物品の入庫が完了すると、予冷処理を開始する。予冷処理が終了すると、配送者は、予冷対象物品を取り出して配送先へ配送する。
また、物品受渡システム1のユーザである物品の購入者は、収納システム8を利用して、ECサイトサーバ4を介して購入した物品を受け取る。例えば、購入者は、ユーザ端末2を利用して、ECサイトサーバ4から物品を購入する。ECサイトサーバ4は、管理サーバ5に対し、予冷対象でない予冷非対象物品の受渡用の収納庫814(以下、「非予冷用収納庫814」と言う場合がある)の予約を依頼する。管理サーバ5は、非予冷用収納庫814を含む収納システム8の設置場所(入庫指定場所)を、配送管理装置3へ通知する。配送管理装置3は、非予冷対象物品の入庫を手配する一方で、入庫指定場所をユーザ端末2へ通知する。収納システム8は、非予冷対象物品の入庫が完了すると、購入者が非予冷対象物品を取りに来るまでの間の冷却を開始する。購入者は、入庫指定場所に行って、非予冷対象物品を受け取る。
次に、物品受渡システム1の各構成について説明する。
ユーザ端末2は、それぞれ図示されない操作部、表示部及び通信部を備える。ユーザ端末2は、操作部の入力操作に対応する情報を、通信部を介して配送管理装置3又はECサイトサーバ4へ送信する。ユーザ端末2は、通信部を介して配送管理装置3又はECサイトサーバ4から受信した情報を、表示部に表示させる。
配送管理装置3は、配送業者により管理されている。配送管理装置3は、ユーザ端末2を介して依頼された物品の配送を管理する。配送管理装置3は、配送用DB(データベース)31と、配送管理部32と、を備える。
配送用DB31には、予冷対象物品毎の配送に関する配送管理情報と、予冷条件情報と、が登録されている。
配送管理情報は、例えば、配送ID(identification)と、配送依頼情報と、予冷関連情報と、解錠情報と、を含む。配送依頼情報は、配送依頼に関する内容を含む。配送依頼情報に含まれる内容としては、個人情報、予冷対象物品の種類、サイズ、重量、予冷処理の種類、入庫希望場所、入庫希望日時、配送先を例示することができる。個人情報に含まれる内容としては、配送依頼者の氏名、住所、メールアドレスを例示することができる。予冷対象物品の種類としては、肉、野菜、魚、冷凍食品を例示することができる。予冷処理の種類は、冷蔵又は冷凍のいずれかである。入庫希望場所は、配送依頼者が利用を希望する収納システム8の設置場所である。予冷関連情報は、予冷対象物品の予冷処理に関する内容を含む。予冷関連情報に含まれる内容としては、予冷対象物品の入庫指定場所及び入庫指定日時を例示することができる。解錠情報は、予冷用収納庫814の解錠に用いられる。なお、本実施形態では、解錠情報がQRコード(登録商標)により構成されている場合を例示するが、解錠情報は、一次元バーコード又は暗証番号等により構成されても良い。
予冷条件情報は、配送業者が推奨する予冷条件を表す。予冷条件情報は、予冷対象物品を予冷処理するために必要な温度(予冷温度)と、必要な時間(予冷時間)とを表す。予冷温度及び予冷時間は、予冷対象物品の種類毎及び予冷処理の種類毎に設定されていることが好ましい。
配送管理部32は、予冷対象物品の配送を管理する。なお、配送管理部32が行う処理の詳細については後述する。
次に、図2を用いて、収納システム8の外側から見える構成について説明する。図2は、収納システムの斜視図である。図2に示されるように、収納システム8は、4つの収納ユニット80と、1つの制御ユニット90と、を備える。なお、収納システム8を構成する収納ユニット80は、1つ、2つ、又は、3つであっても良いし、5つ以上であっても良い。前側とは、収納ユニット80に物品が出し入れされるときに収納システム8のユーザが対面する側であり、後側とは、前側の逆側である。また、右側、左側、上側及び下側とは、ユーザが収納ユニット80への物品の出し入れ動作を行うときにおけるユーザから見た右側、左側、上側及び下側である。
4つの収納ユニット80は、例えば、制御ユニット90の左右両側に2つずつ並ぶように配置されている。なお、以下において、4つの収納ユニット80を、図2における左側から順に、第1収納ユニット801、第2収納ユニット802、第3収納ユニット803、第4収納ユニット804と言う場合がある。収納ユニット80は、収納部81を備える。収納部81は、物品を収納する。収納部81は、1個の外箱811と、5個の外扉812と、を備える。外箱811は、前面に開口を有する縦長の四角箱状に形成されている。外扉812は、外箱811の前面の開口を開閉する。外扉812は、上下方向に並ぶように配置されている。外扉812は、外箱811の開口縁に回動自在に取り付けられている。収納部81の上部には、底面に開口を有するカバー813が配置されている。
制御ユニット90は、縦長の四角箱状の本体91を備える。本体91の前面には、タッチパネル92と、QRリーダ93と、が配置されている。タッチパネル92は、例えば、収納ユニット80への物品の入庫又は収納ユニット80からの物品の出庫の際に操作される。QRリーダ93は、外箱811の解錠のための解錠情報を読み取る。
次に、図3を用いて、収納ユニット80の内部の構成について説明する。図3は、収納ユニットの縦断面図である。図3に示されるように、収納ユニット80の収納部81は、それぞれ上述された外箱811及び外扉812と、5個の収納庫814と、を備える。
外箱811は、前面及び上面が閉じられていない断熱筐体815を備える。断熱筐体815の左右の両側面には、それぞれ外装側板816が固定されている。右側の外側前板の前端部には、外扉812が回動自在に取り付けられている。
5個の収納庫814は、断熱筐体815内において、上下方向に並ぶように配置されている。各収納庫814は、それぞれ各外扉812とほぼ同じ高さの位置に配置されている。各収納庫814は、内箱817と、内扉818と、を備える。
内箱817は、前面に開口を有する四角箱状に形成されている。内箱817の内部に、物品が収納される。内箱817は、断熱筐体815の背板部との間に、後方流路F1が形成されるように配置されている。後方流路F1は、本開示の冷却経路の一例である。内箱817は、断熱筐体815の左右の側板部との間に、図示されない側方流路が形成されるように配置されている。内箱817の背板部には、複数の後方スリット817Aが形成されている。内箱817の左右の側板部には、複数の側方スリット817Bが形成されている。
このような構成により、後述される冷凍装置82により生成された冷却空気Cは、後方流路F1を下方に向かって流れ、後方スリット817Aから収納庫814の内部に流入する。収納庫814の内部の物品との間で熱交換された冷却空気Cは、側方スリット817Bから流出し、側方流路を上昇して、後述される冷凍装置82に戻る。冷凍装置82に戻った冷却空気Cは、当該冷凍装置82で冷却されて、再び後方流路F1に流入する。つまり、断熱筐体815の内部における冷却空気Cの循環によって、収納庫814の内部が冷やされる。
各内箱817には、後方スリット817Aの一部を覆うように補助ファン83が配置されている。補助ファン83は、本開示の冷却調節部の一例である。各補助ファン83は、それぞれ独立的に駆動が制御される。補助ファン83は、冷却空気Cの取り込みを連続的に調節できるように構成されている。補助ファン83の回転数が多いほど、後方スリット817Aを介して内箱817に取り込まれる冷却空気Cの量が多くなり、当該補助ファン83が配置された収納庫814の冷却能力が高くなる。また、補助ファン83が停止している場合、補助ファン83を介して、収納庫814内に冷却空気Cが取り込まれないが、補助ファン83により覆われていない後方スリット817Aを介して、収納庫814内に冷却空気Cが取り込まれる。このため、補助ファン83が停止していても、収納庫814が冷却される。このように、冷凍装置82、後方流路F1及び各補助ファン83は、各収納庫814の温度を収納庫814毎に調整する温度調節部として機能する。
第1実施形態及び後述される第2,第3実施形態において、冷蔵温度で物品を保管する収納ユニット80における、全ての補助ファン83が停止している状態での設定温度(以下、「冷蔵ユニット設定温度」と言う場合がある)は、2℃に設定されている。また、冷凍温度で物品を保管する収納ユニット80における、全ての補助ファン83が停止している状態での設定温度(以下、「冷凍ユニット設定温度」と言う場合がある)は、-20℃に設定されている。なお、以下の説明において、冷蔵ユニット設定温度と冷凍ユニット設定温度をまとめて、「ユニット設定温度」と言う場合がある。ユニット設定温度は、本開示の第1温度の一例である。
収納庫814の冷却モードが、それぞれ上述された予冷モード、通常冷却モード、又は、弱冷却モードに設定されると、当該収納庫814の補助ファン83は、当該収納庫814の設定温度(以下、「庫内設定温度」と言う場合がある)が、以下に示される温度になるように駆動する。
・冷蔵温度の予冷モード
庫内設定温度=ユニット設定温度-10℃
・冷蔵温度の通常冷却モード
庫内設定温度=ユニット設定温度-5℃
・冷蔵温度の弱冷却モード
庫内設定温度=冷蔵ユニット設定温度
・冷凍温度の予冷モード
庫内設定温度=ユニット設定温度-10℃
・冷凍温度の通常冷却モード
庫内設定温度=ユニット設定温度-5℃
・冷凍温度の弱冷却モード
庫内設定温度=冷凍ユニット設定温度
なお、冷蔵温度又冷凍温度の通常冷却モードにおける庫内設定温度は、本開示の第2温度の一例である。また、以下の説明において、冷蔵温度及び冷凍温度の少なくとも一方の予冷モードにおける庫内設定温度を、「予冷設定温度」と言う場合がある。
各収納庫814の冷却モードは、制御ユニット90の後述されるシステム制御部94により個別に設定される。各収納庫814の冷却モードは、以下の(A),(B),(C)に示されるように設定される。
(A)予冷モードに設定される場合
(A-1)収納庫814に入庫された物品が予冷対象物品の場合
(B)通常冷却モードに設定される場合
(B-1)収納庫814に入庫された物品が予冷非対象物品の場合
(B-2)物品が入庫されていない収納庫814が、予冷用収納庫814として予約されている場合
(C)弱冷却モードに設定される場合
(C-1)物品が入庫されていない収納庫814が、予冷用収納庫814として予約されていない場合
なお、物品受渡システム1を構成する複数の収納システム8のうち、少なくとも1つの収納システム8における基準設定温度が、他の収納システム8の基準設定温度と異なっていても良い。また、1つの収納システム8を構成する4つの収納ユニット80のうち、例えば第1、第2収納ユニット801,802が冷蔵温度での冷却に用いられ、第3,第4収納ユニット803,804が冷凍温度での冷却に用いられるようにしても良い。
各内箱817には、庫内温度センサ84が配置されている。庫内温度センサ84は、本開示の温度検出部の一例である。庫内温度センサ84は、収納庫814内の温度を検知して、検知された温度に対応する信号を出力する。
内扉818は、内箱817の前面の開口を開閉する。内扉818は、内箱817の開口縁に回動自在に取り付けられている。
収納部81には、5個の外扉812を独立的に施解錠することができる施解錠機構85(図4参照)が配置されている。一方、収納部81には、内扉818を施解錠するための機構は配置されていない。このため、収納システム8のユーザは、利用する収納庫814の前側に位置する外扉812の解錠操作を行うことにより、収納庫814に物品を出し入れすることができる。
また、収納ユニット80には、冷凍装置82が配置されている。冷凍装置82は、冷却空気Cを生成し、生成された冷却空気Cを収納庫814内に導入することにより、収納庫814内の物品を冷却する。冷凍装置82は、圧縮機821と、凝縮器822と、凝縮ファン823と、図示されない絞り部と、蒸発器824と、クーリングファン825と、を備える。クーリングファン825は、蒸発器824により生成された冷却空気Cを、後方流路F1、各収納庫814、側方流路、蒸発器824の間で循環させる。
収納部81には、ユニット温度センサ86(図4参照)が配置されている。ユニット温度センサ86は、クーリングファン825を介して下方から取り込まれた冷却空気Cの温度を検知して、検知された温度に対応する信号を出力する。ユニット温度センサ86により検知される温度は、5つの収納庫814をそれぞれ通過した冷却空気Cが混ざった空気の温度であるため、5つの収納庫814の平均温度とほぼ同じ温度になる。
次に、図4を用いて、収納システム8の制御系について説明する。図4は、収納システムの制御系の構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、収納システム8は、4つのユニット制御部88と、システム制御部94と、通信部95と、収納ユニットDB(データベース)96と、を更に備える。なお、図4には、図を簡略化するために、それぞれ1つずつのユニット制御部88、補助ファン83及び庫内温度センサ84が図示されている。
4つのユニット制御部88は、各収納ユニット80に配置されている。ユニット制御部88は、CPU(Central Processing Unit)を有し、図示されない記憶部に保存されたプログラムをCPUが実行することにより、ユニット制御部88の機能を実現する。ユニット制御部88は、冷凍装置82と、それぞれ5つずつの補助ファン83及び庫内温度センサ84と、施解錠機構85と、ユニット温度センサ86と、システム制御部94との間で、通信できるように構成されている。ユニット制御部88は、冷凍装置82、及び、施解錠機構85を制御する。ユニット制御部88は、5つの補助ファン83をそれぞれ独立的に制御する。
システム制御部94は、制御ユニット90の本体91内に配置されている。システム制御部94は、CPUを有し、図示されない記憶部に保存されたプログラムをCPUが実行することにより、システム制御部94の機能を実現する。システム制御部94は、タッチパネル92と、QRリーダ93と、本体91内に配置された通信部95との間で、通信できるように構成されている。システム制御部94は、通信部95及び通信ネットワークNを介して受信した管理サーバ5からの指令に基づいて、ユニット制御部88を制御する。
収納ユニットDB96は、制御ユニット90の本体91内に配置され、システム制御部94との間で各種情報を送受信できるように構成されている。なお、収納ユニットDB96は、本体91の外部に配置されても良い。収納ユニットDB96には、複数の収納ユニット80にそれぞれ対応する複数の第1ユニット管理情報が登録されている。各第1ユニット管理情報は、第1設定温度帯情報と、複数の収納庫814にそれぞれ対応する複数の第1収納庫情報と、を含む。
第1設定温度帯情報は、収納ユニット80の設定温度帯が冷蔵温度又は冷凍温度であることを表す。第1収納庫情報は、各収納庫814に関する内容を含む。第1収納庫情報は、第1利用状況情報と、解錠情報と、を含む。第1利用状況情報は、収納庫814の利用状況に関する内容を含む。第1利用状況情報に含まれる内容としては、収納庫814が、予冷用収納庫814又は非予冷用収納庫814として予約又は利用されているか否か、入庫指定日時、予冷完了期間を例示することができる。第1利用状況情報に含まれる収納庫814の予約状況、利用状況、予冷完了期間は、システム制御部94により適宜更新される。
次に、図5を用いて、管理サーバ5の構成について説明する。図5は、管理サーバの構成を示すブロック図である。
図5に示される管理サーバ5は、複数の収納システム8を管理する。管理サーバ5は、管理用DB(データベース)51と、管理装置52と、を備える。
管理用DB51には、複数の収納システム8にそれぞれ対応する複数の収納システム管理情報が登録されている。
各収納システム管理情報は、予冷設定時間情報と、収納システム特定情報と、複数の収納ユニット80にそれぞれ対応する複数の第2収納ユニット管理情報と、を含む。
予冷設定時間情報は、予冷対象物品の予冷設定時間の設定に用いられる。予冷設定時間情報は、予冷用収納庫814における予冷設定温度及び予冷設定時間と、配送業者が推奨する予冷温度及び予冷時間との関係を表す。ここで、予冷設定時間とは、予冷設定温度で予冷設定時間、冷却した場合の予冷対象物品の冷却状態と、配送業者が推奨する予冷温度で予冷時間、冷却した場合の予冷対象物品の冷却状態とが、ほぼ同じになるような時間である。
例えば、冷凍温度の予冷設定温度が-25℃に設定され、例えば、予冷温度及び予冷時間がそれぞれ-15℃、12時間に設定された場合、予冷設定時間は、予冷設定時間情報に基づいて、7時間30分に設定される。また、例えば、予冷温度及び予冷時間がそれぞれ-10℃、10時間に設定された場合、予冷時間は、5時間に設定される。このように、予冷設定温度が予冷温度よりも低い場合、予冷設定時間は、予冷時間よりも短い時間に設定される。
また、予冷温度が同じであれば、予冷時間が短いほど、予冷設定時間は、短い時間に設定される。また、冷蔵温度で予冷処理する場合の予冷設定時間も、冷凍温度で予冷処理する場合の予冷設定時間と同じような関係に基づいて、設定される。このように、予冷設定温度を予冷温度よりも低い温度に設定することにより、予冷設定温度を予冷温度と同じ温度にする場合と比べて、予冷完了期間を短くすることができる。なお、予冷設定温度が予冷温度と同じ温度に設定されるようにしても良い。
収納システム特定情報は、設置場所の名前、地名、住所等を表す。各第2収納管理情報は、第2設定温度帯情報と、複数の収納庫814にそれぞれ対応する第2収納庫情報と、を含む。第2設定温度帯情報は、収納ユニットDB96の第1設定温度帯情報と同じ内容を表す。第2収納庫情報は、収納庫位置情報と、第2利用状況情報と、解錠情報と、配送IDと、を含む。
収納庫位置情報は、収納庫814が収納ユニット80の上から何番目に位置しているかを表す。第2利用状況情報は、収納庫814の利用状況に関する内容を含む。第2利用状況情報に含まれる内容としては、収納庫814が、予冷用収納庫814又は非予冷用収納庫814として予約又は利用されているか否か、収納庫814の冷却モード、入庫指定日時、予冷完了期間を例示することができる。第2利用状況情報に含まれる収納庫814の予約状況、利用状況、冷却モード、入庫指定日時、予冷完了期間は、管理装置52により適宜更新される。
管理装置52は、CPUを有し、図示されない記憶部に保存された管理プログラムをCPUが実行することにより、管理装置52の機能を実現する。管理装置52は、受付部521と、選定部522と、算出部523と、予冷制御部524と、予冷管理部525と、を備える。なお、管理装置52はECサイトサーバ4を介して購入された物品に関する処理も行うが、ECサイトサーバ4に関連する処理の説明を省略する。
受付部521は、配送管理装置3から、予冷対象物品、予冷温度及び予冷時間のうち少なくとも一方の指定を受け付ける。選定部522は、収納庫814毎の温度の検出結果に基づいて、複数の収納庫814の中から所定の収納庫814を、予冷対象物品が収納される予冷用収納庫814として選定して予約する。本実施形態では、選定部522は、温度が最も低い収納庫814を予冷用収納庫814として選定する場合を例示するが、温度が最も低い収納庫814以外の収納庫814を予冷用収納庫814として選定してもよい。算出部523は、予冷用収納庫814の予冷設定温度及び温度の検出結果のうち少なくとも一方と予冷対象物品の物性とに基づいて、予冷完了期間を算出する。予冷完了期間とは、予冷用収納庫814における予冷温度及び予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの時間である。つまり、予冷完了期間は、予冷対象物品の予冷処理が開始されてから、予冷対象物品の温度が予冷設定温度に到達するまでの時間(設定温度到達時間)と、予冷設定時間との和である。予冷制御部524は、予冷対象物品を予冷設定温度で予冷完了期間、予冷処理するように、収納システム8に指令する。予冷管理部525は、各収納システム8における予冷処理の実施状況を管理して、予冷開始日時及び予冷完了期間を配送管理装置3に提示する。
このように、管理装置52は、従来、収納システム8を用いて実施されていなかった予冷処理を実施するように、収納システム8を制御する。このため、収納システム8の用途を広げることができる。また、配送依頼者は、予冷対象物品を自宅の冷蔵庫で予冷処理する必要が無くなるため、冷蔵庫の利用可能な容積を広げることができる。更に、管理装置52は、複数の収納庫814の中から温度が最も低い収納庫814を予冷用収納庫814として選定する。このように温度が最も低い予冷用収納庫814を用いて予冷処理を行うことにより、設定温度到達時間を短くすることができ、その結果、予冷完了期間を短くすることができる上、収納庫814の利用効率を高めることもできる。
なお、受付部521、選定部522、算出部523、予冷制御部524及び予冷管理部525が行う処理の詳細については後述する。
<物品受渡システムの動作>
次に、物品受渡システム1の動作について説明する。
<収納ユニットの冷却制御処理>
まず、物品受渡システム1の動作として、収納ユニットの冷却制御処理について説明する。図6は、収納ユニットの冷却制御処理を示すフローチャートである。
図6に示される収納ユニットの冷却制御処理は、所定の収納庫814に対して、予冷対象物品又は予冷非対象物品の物品の入庫処理が行われる毎に行われる。入庫処理は、例えば、以下のようにして行われる。ユーザ端末2に表示された解錠情報を収納システム8のQRリーダ93が読み取ると、システム制御部94は、第1収納庫情報に基づいて、読み取られた解錠情報に対応する予冷用収納庫814を特定し、特定された予冷用収納庫814を解錠するように収納ユニット80に指令する。収納ユニット80のユニット制御部88は、解錠対象の予冷用収納庫814を解錠し、物品が入庫されると、予冷用収納庫814を施錠する。
まず、収納システム8のシステム制御部94は、所定の収納庫814に対する入庫処理が行われると(ステップS101)、解錠情報を含む第1利用状況情報に基づいて、入庫処理が行われた収納庫814が予冷用収納庫814か否かを判定する(ステップS102)。
システム制御部94は、予冷用収納庫814であると判定した場合(ステップS102:YES)、当該収納庫814の予冷処理を開始する(ステップS103)。ステップS103の処理において、システム制御部94は、予冷用収納庫814を有する収納ユニット80のユニット制御部88に対して、予冷処理を指令する。指令を受けたユニット制御部88は、庫内設定温度を「ユニット設定温度-10℃」(予冷設定温度)に設定し、庫内温度が予冷設定温度になるように、補助ファン83の駆動状態を調整して、予冷処理を開始する。
ユニット制御部88は、第1利用状況情報に基づいて、予冷処理が開始されてから予冷完了期間が経過したと判定した場合、予冷処理を終了して通常冷却モードで予冷用収納庫814を冷却する(ステップS104)。このとき、ユニット制御部88は、庫内設定温度を「ユニット設定温度-10℃」から「ユニット設定温度-5℃」に変更し、庫内温度が通常冷却の温度になるように、補助ファン83の駆動状態を調整する。このように、予冷処理が終了した収納庫814を弱冷却モードではなく、通常冷却モードで冷却することにより、予冷処理された予冷対象物品の温度低下を抑制することができる。
一方、システム制御部94は、入庫処理が行われた予冷用収納庫814でないと判定した場合(ステップS102:NO)、当該収納庫814の通常冷却を開始する(ステップS105)。ステップS105の処理において、システム制御部94は、通常冷却対象の収納庫814を有する収納ユニット80のユニット制御部88に対して、通常冷却を指令する。指令を受けたユニット制御部88は、補助ファン83の駆動状態を調整して、通常冷却を開始する。
次に、システム制御部94は、第1利用状況情報に基づいて、入庫処理が行われた収納庫814を含む収納ユニット80(同じ収納ユニット80)に未利用の収納庫814が存在するか否かを判定する(ステップS106)。システム制御部94は、未利用の収納庫814が存在しないと判定した場合(ステップS106:NO)、冷却制御処理を終了する。一方、システム制御部94は、未利用の収納庫814が存在すると判定した場合(ステップS106:YES)、未利用の収納庫814の中に予冷用収納庫814として予約されている収納庫814が存在するか否かを判定する(ステップS107)。
システム制御部94は、予冷用収納庫814として予約されている収納庫814が存在しないと判定した場合(ステップS107:NO)、全ての未利用の収納庫814の弱冷却を開始する(ステップS108)。ステップS108の処理において、システム制御部94は、弱冷却対象の収納庫814を有する収納ユニット80のユニット制御部88に対して、弱冷却を指令する。指令を受けたユニット制御部88は、補助ファン83の駆動状態を調整して、弱冷却を開始する。
一方、システム制御部94は、予冷用収納庫814として予約されている収納庫814が存在すると判定した場合(ステップS107:YES)、予冷用収納庫814として予約されている収納庫814の通常冷却を開始する(ステップS109)。ステップS109の処理は、ステップS105の処理とほぼ同じである。このように、予冷用収納庫814として予約されている収納庫814を予め通常冷却しておくことにより、当該収納庫814に予冷対象物品が入庫されるときの温度を低くすることができる。この後、システム制御部94は、未利用且つ予冷用収納庫814として予約されていない収納庫814が存在する場合、当該未利用の収納庫814の弱冷却を開始する(ステップS110)。
<予冷対象物品の受け渡し処理>
次に、物品受渡システム1の動作として、配送依頼者が入庫希望日時を指定する場合における予冷対象物品の受け渡し処理について説明する。図7~図9は、第1実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャートである。図10は、予冷用収納庫の予約処理を示すフローチャートである。図11は、予冷完了期間の算出処理を示すフローチャートである。
配送依頼者は、ユーザ端末2を操作して、配送管理装置3が管理するサイトにアクセスする。図7に示されるように、ユーザ端末2は、配送依頼者による入力操作に基づいて、入庫希望日時を指定した配送依頼情報を生成し、配送管理装置3へ送信する(ステップS201)。配送依頼情報には、個人情報、予冷対象物品の種類、サイズ、重量、予冷処理の種類、入庫希望場所、入庫希望日時、配送先を表す情報が含まれる。予冷対象物品の種類、又は、サイズは、サイトに表示された選択肢から、配送依頼者が選択されるようにしても良い。予冷対象物品のサイズは、予冷対象物品自体のサイズであっても良いし、梱包物のサイズであっても良い。入庫希望場所を表す情報は、ユーザ端末2のGPS(Global Positioning System)情報であっても良い。
配送管理装置3の配送管理部32は、配送依頼情報を受信すると、当該配送依頼情報に配送IDを関連付ける。配送管理部32は、予冷対象物品の種類及び予冷処理の種類に対応する予冷条件情報を、配送用DB31から検索する。配送管理部32は、予冷対象物品の予冷用収納庫814の予約を管理サーバ5へ依頼する(ステップS202)。この依頼には、配送ID、予冷対象物品の種類、サイズ、重量、予冷処理の種類、入庫希望場所、入庫希望日時を表す情報と、検索された予冷条件情報と、が含まれる。なお、入庫希望場所を配送依頼者が指定せずに、配送管理部32が、配送依頼者の住所に基づいて入庫希望場所を設定しても良い。
管理サーバ5の管理装置52の受付部521は、予冷用収納庫814の予約依頼を受信する。つまり、受付部521は、予冷対象物品、予冷温度及び予冷時間の指定を受け付ける。管理装置52の選定部522は、入庫希望場所で予冷用収納庫814を予約できるか否かを判定する(ステップS203)。ステップS203の処理において、選定部522は、入庫希望場所の収納システム8に対応する収納システム管理情報を、管理用DB51から検索する。選定部522は、検索された収納システム管理情報の第2利用状況情報に基づいて、予冷用収納庫814又は非予冷用収納庫814として予約されておらず、且つ、現在利用されていない収納庫814が存在すると判定した場合、予冷用収納庫814を予約できると判定し、一方、存在しないと判定した場合、予冷用収納庫814を予約できないと判定する。
選定部522は、入庫希望場所で予冷用収納庫814を予約できると判定した場合(ステップS203:YES)、入庫希望場所に対応する収納システム管理情報に基づいて、予冷用収納庫814の予約処理を行う(ステップS204)。
ここで、ステップS204の処理の詳細について説明する。選定部522は、図10に示されるように、ステップS204の予冷用収納庫814の予約処理において、予冷用収納庫814を予約可能な収納システム8から、各収納庫814の庫内温度検知結果を取得する(ステップS301)。次に、選定部522は、第2ユニット管理情報に基づいて、予冷用収納庫814として予約済み又は予冷用収納庫814として使用中の収納庫814を含まない収納ユニット80(以下、「予冷用収納庫814を含まない収納ユニット80」と言う場合がある)が存在するか否かを判定する(ステップS302)。選定部522は、予冷用収納庫814を含まない収納ユニット80が存在すると判定した場合(ステップS302:YES)、当該収納ユニット80における未使用且つ予冷用収納庫814又は非予冷用収納庫814として予約されていない収納庫814のうち、温度が最も低く、且つ、最も上(最上段)に位置する収納庫814を予冷用収納庫814として予約する(ステップS303)。つまり、選定部522は、冷却空気Cの流れの最も上流側に位置する収納庫814を予冷用収納庫814として予約する。
ステップS303の処理により予冷用収納庫814が予約された場合、1つの収納ユニット80に1つの予冷用収納庫814が存在することになる。このように、予冷用収納庫814の予約処理を行う理由は以下の通りである。
冷凍装置82により後方流路F1に流される冷却空気Cの量は、予冷用収納庫814の数に関係なく一定である。1つの収納ユニット80に複数の予冷用収納庫814が存在する場合、各予冷用収納庫814に取り込まれる冷却空気Cの量は、1つの収納ユニット80に1つの予冷用収納庫814が存在する場合と比べて少なくなるおそれがある。その結果、各予冷用収納庫814の冷却能力が低下してしまい、予冷対象物品を適切に予冷処理できなくなるおそれがある。
本実施形態では、1つの収納ユニット80に1つの予冷用収納庫814が存在するため、当該予冷用収納庫814の冷却能力が低下することを抑制することができ、予冷対象物品を適切に予冷処理することができる。特に、冷却空気Cの流れの最も上流側に位置する収納庫814を予冷用収納庫814として予約するため、予冷用収納庫814の温度を低くし易くなる。
一方、選定部522は、予冷用収納庫814を含まない収納ユニット80が存在しないと判定した場合(ステップS302:NO)、つまり全ての収納ユニット80に予冷用収納庫814として予約済み又は使用中の収納庫814が含まれていると判定した場合、全ての収納ユニット80における、未使用且つ予冷用収納庫814又は非予冷用収納庫814として予約されていない収納庫814のうち、温度が最も低く且つ最上段に位置する収納庫814を予冷用収納庫814として予約する(ステップS304)。ステップS304の処理により予冷用収納庫814が予約された場合、1つの収納ユニット80に複数の予冷用収納庫814が存在することになる。
図7に戻り、管理装置52は、入庫希望場所で予冷用収納庫814を予約できないと判定した場合(ステップS203:NO)、入庫希望場所の近くの場所で予冷用収納庫814を予約できるか否かを判定する(ステップS205)。入庫希望場所の近くの場所としては、入庫希望場所を含む又は中心とする所定範囲内の場所、或いは、入庫希望場所を含む市区町村内の場所を例示することができる。ステップS205の処理において、選定部522は、収納システム特定情報に基づいて、入庫希望場所の近くに設置された収納システム8に対応する収納システム管理情報を、管理用DB51から検索する。選定部522は、検索された収納システム管理情報を用いて、ステップS203の処理と同様の処理を行い、予冷用収納庫814を予約できるか否かを判定する。
選定部522は、入庫希望場所の近くの場所で予冷用収納庫814を予約できると判定した場合(ステップS205:YES)、入庫希望場所の近くの場所における予冷用収納庫814の予約処理を行う(ステップS204)。なお、ステップS205の処理において、入庫希望場所の近くの複数の場所で予冷用収納庫814を予約できると判定した場合、ステップS204の処理において、各場所の収納庫814の庫内温度の検知結果を各収納システム8から取得し、温度が最も低い収納庫814を含む場所における予冷用収納庫814の予約処理を行っても良い。ステップS203又はステップS205の後のステップS204の処理により、入庫希望場所、又は、入庫希望場所の近くの場所が入庫指定場所として設定され、入庫希望日時が入庫指定日時として設定される。一方、選定部522は、入庫希望場所の近くの場所で予冷用収納庫814を予約できないと判定した場合(ステップS205:NO)、予約未完了通知を配送管理装置3へ送信する(ステップS206)。配送管理装置3へ送信される予約未完了通知には、配送IDが含まれる。
配送管理装置3の配送管理部32は、予約未完了通知を受信すると、当該予約未完了通知に含まれる配送IDに基づき配送依頼者を特定し、特定された配送依頼者のユーザ端末2へ予約未完了通知を送信する(ステップS207)。ユーザ端末2へ予約未完了通知には、配送依頼情報が含まれる。
一方、管理装置52の算出部523は、ステップS4の予冷用収納庫814の予約処理が終了すると、予冷完了期間を算出する(ステップS208)。
ここで、ステップS8の処理の詳細について説明する。図11に示されるように、ステップS208の予冷完了期間の算出処理において、算出部523は、予冷対象物品の種類、サイズ及び重量に基づいて、予冷対象物品の熱容量を算出する(ステップS401)。予冷対象物品の種類、サイズ及び重量は、予冷対象物品の物性を表す。算出部523は、入庫前の予冷対象物品の温度(入庫前物品温度)を推定する(ステップS402)。算出部523は、入庫指定場所における外気温度の計測結果を入庫前物品温度と見なしても良いし、現在の季節又は時間に基づき入庫前物品温度を推定しても良い。算出部523は、予冷対象物品の熱容量と、入庫前物品温度と、入庫前の予冷用収納庫814の庫内温度の検出結果(入庫前収納庫温度)と、予冷モードにおける補助ファン83の冷却能力(予冷設定温度)と、に基づいて、予冷対象物品が入庫された予冷用収納庫814における予冷モードでの運転が開始されてから、予冷対象物品の少なくとも表面が予冷設定温度になるまでの時間(設定温度到達時間)を算出する(ステップS403)。
次に、算出部523は、予冷処理の種類と、予冷設定時間情報と、予冷条件情報と、に基づいて、予冷設定時間を設定する(ステップS404)。算出部523は、設定温度到達時間と予冷設定時間の和よりも長い時間を、仮予冷完了期間として算出する(ステップS405)。
次に、算出部523は、予冷用収納庫814を含む収納ユニット80に、複数の予冷用収納庫814が存在するか否かを判定する(ステップS406)。算出部523は、複数の予冷用収納庫814が存在すると判定した場合(ステップS406:YES)、仮予冷完了期間に所定長さの追加時間を加算した時間を、予冷完了期間として設定する(ステップS407)。一方、算出部523は、複数の予冷用収納庫814が存在しないと判定した場合(ステップS406:NO)、仮予冷完了期間を、予冷完了期間として設定する(ステップS408)。
ステップS407,S408のように予冷完了期間を設定する理由は以下の通りである。上述されたように、1つの収納ユニット80に複数の予冷用収納庫814が存在する場合、1つの予冷用収納庫814が存在する場合と比べて、各予冷用収納庫814に流入する冷却空気Cの量が少なくなる。したがって、1つの収納ユニット80に複数の予冷用収納庫814が存在する場合、1つの予冷用収納庫814が存在する場合と比べて、各予冷用収納庫814の冷却能力が低くなり、実際の設定温度到達時間は、ステップS403で算出された時間よりも長くなり、その結果、実際の予冷完了期間も長くなる。ステップS407,S408のように予冷完了期間を設定することにより、予冷完了期間を、実際の予冷用収納庫814の冷却能力に応じた時間に設定することができる。
なお、1つの収納ユニット80に存在する予冷用収納庫814が多くなるほど、各予冷用収納庫814の冷却能力が低くなるため、上記追加時間は、予冷用収納庫814が多くなるほど長い時間であることが好ましい。また、既に予冷処理中の予冷用収納庫814に対して設定された予冷完了期間に追加時間を追加した時間を、新たな予冷完了期間として設定し、当該新たな予冷完了期間に基づいて、既に予冷処理中の予冷用収納庫814の予冷処理を終了させても良い。
図7に戻り、ステップS208の予冷完了期間の算出処理が終了すると、図8に示されるように、管理装置52の予冷制御部524は、入庫指定場所の収納システム8へ予約完了通知を送信する(ステップS209)。収納システム8へ送信される予約完了通知には、予冷処理の種類、予冷完了期間、入庫指定日時及び予冷用収納庫814を表す情報と、予冷用収納庫814の解錠情報と、が含まれる。管理装置52の予冷管理部525は、配送管理装置3へ予約完了通知を送信する(ステップS210)。配送管理装置3へ送信される予約完了通知には、配送ID、入庫指定日時及び入庫指定場所を表す情報と、予冷用収納庫814の解錠情報と、が含まれる。
配送管理装置3の配送管理部32は、予約完了通知を受信すると、当該予約完了通知に含まれる配送IDに基づき配送依頼者を特定し、特定された配送依頼者のユーザ端末2へ予約完了通知を送信する(ステップS211)。ユーザ端末2へ予約完了通知には、入庫指定日時及び入庫指定場所を表す情報と、予冷用収納庫814の解錠情報と、が含まれる。配送管理部32は、ユーザ端末2から受信した配送依頼情報と、配送ID、入庫指定日時及び入庫指定場所を表す情報と、予冷用収納庫814の解錠情報と、を関連付けて、配送管理情報として配送用DB31に登録する。
ユーザ端末2は、ステップS207において配送管理装置3から送信される予約未完了通知又はステップS211において配送管理装置3から送信される予約完了通知を受信すると、当該受信された通知を表示部に表示させる。ユーザ端末2は、予約未完了通知を確認した配送依頼者による配送依頼内容の変更操作(例えば、入庫希望日時、入庫希望場所の変更操作)が行われたか否かを判定する(ステップS212)。ユーザ端末2は、配送依頼内容の変更操作が行われたと判定した場合(ステップS212:YES)、変更操作に基づく配送依頼情報を生成し、配送管理装置3へ送信する(ステップS201)。一方、ユーザ端末2は、配送依頼内容の変更操作が行われていない、つまり予約完了通知を確認した配送依頼者による配送依頼の終了操作が行われたと判定した場合(ステップS212:NO)、配送依頼を終了する(ステップS213)。
一方、収納システム8のシステム制御部94は、ステップS209において管理サーバ5から送信される予約完了通知を受信すると、当該予約完了通知により特定される収納庫814の第1収納庫情報の予冷完了期間、入庫指定日時、及び、予冷用収納庫814として予約されたことを表す情報と、解錠情報と、を更新する。
システム制御部94は、所定の予冷用収納庫814の入庫操作を検知すると、当該予冷用収納庫814の入庫処理を行う(ステップS214)。次に、システム制御部94は、予冷用収納庫814における予冷対象物品の予冷処理を開始する(ステップS215)。つまり、システム制御部94は、予冷用収納庫814のみで予冷処理を開始する旨の管理サーバ5からの指令に基づいて、ステップS215の処理を行う。このため、予冷用収納庫814以外の収納庫814において、予冷設定温度よりも高い温度で物品を保管することができる。ステップS214,S215の処理は、上述されたステップS101,S103と同様の処理である。予冷処理は、原則、予冷処理の開始から予冷完了期間が経過するまで行われる。
その後、システム制御部94は、予冷処理開始を管理サーバ5へ通知する(ステップS216)。なお、システム制御部94は、入庫指定日時から所定時間経過しても、予冷対象物品の入庫操作を検知しない場合、管理サーバ5及び配送管理装置3を介して、予冷対象物品の配送依頼者のユーザ端末2へ、入庫催促依頼を送信しても良い。
管理サーバ5の予冷管理部525は、予冷処理開始の通知を受信すると、当該通知に含まれる予冷開始日時と、ステップS208で算出された予冷完了期間と、配送IDと、を配送管理装置3へ通知する(ステップS217)。
なお、収納システム8に収納庫814に入庫された物品の重量を測定する重量センサが配置されている場合、予冷対象物品の入庫処理後に、システム制御部94により、予冷完了期間を算出し、算出された予冷完了期間を、管理サーバ5を介して配送管理装置3へ送信しても良い。例えば、システム制御部94は、重量センサの測定結果と、予冷対象物品の種類及びサイズとに基づき得られる予冷対象物品の熱容量に基づいて、予冷完了期間を算出しても良い。このような構成にすれば、実際に入庫された予冷対象物品の重量に基づいて、予冷完了期間をより正確に算出することができる。更に、予冷処理開始時の予冷用収納庫814の庫内温度に基づいて、予冷完了期間を算出しても良い。このような構成にすれば、予冷完了期間を更に正確に算出することができる。
配送管理装置3の配送管理部32は、管理サーバ5から通知された予冷開始日時及び予冷完了期間に基づいて、予冷対象物品の出庫指定日時を算出する(ステップS218)。例えば、配送管理部32は、予冷開始日時から予冷完了期間が経過した日時に所定時間を加えた時間を、出庫指定日時として算出する。配送管理部32は、配送者に対する配送手配を行う(ステップS219)。配送管理部32は、配送手配の際、出庫指定日時、入庫指定場所、配送先、解錠情報を、例えば配送者の携帯端末へ通知する。配送業者は、通知された情報に基づいて、予冷対象物品を出庫する。
一方、収納システム8のシステム制御部94は、予冷処理の開始から予冷完了期間が経過したと判定した場合、予冷処理を終了する(ステップS220)。ステップS220の処理は、上述されたステップS104と同様の処理である。なお、システム制御部94は、予冷処理の開始から予冷完了期間が経過する前に、予冷用収納庫814の出庫操作を検知した場合、予冷用収納庫814の補助ファン83を停止させて予冷処理を強制終了しても良い。この場合、更に、システム制御部94は、予冷処理が未完了である旨を例えばタッチパネル92に表示させて、配送者に通知しても良い。
システム制御部94は、予冷処理の終了後に予冷対象物品の出庫操作を検知すると、当該予冷用収納庫814の出庫処理を行う(ステップS221)。出庫処理は、上述された入庫処理と同じ処理なので説明を省略する。その後、システム制御部94は、出庫完了を管理サーバ5へ通知する(ステップS222)。管理サーバ5の予冷管理部525は、出庫完了の通知を受信すると、当該通知に含まれる出庫完了日時と、配送IDと、を配送管理装置3へ通知する(ステップS223)。配送管理装置3の配送管理部32は、管理サーバ5から通知された出庫完了日時を配送依頼者のユーザ端末2へ送信する(ステップS224)。以上により、予冷対象物品の受け渡し処理が終了する。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成及び動作の説明を、省略又は簡略にする。
<物品受渡システムの構成>
第2実施形態の物品受渡システムの構成について説明する。図1及び図5に示されるように、第2実施形態の物品受渡システム1Aは、配送管理装置3A及び管理サーバ5Aの構成が、第1実施形態の配送管理装置3及び管理サーバ5の構成と異なる。第2実施形態の配送管理装置3Aは、配送管理部32Aの構成が第1実施形態の配送管理部32と異なる。第2実施形態の管理サーバ5Aは、予冷管理部525Aの構成が第1実施形態の予冷管理部525と異なる。
<物品受渡システムの動作>
次に、物品受渡システム1Aの動作として、図12、図8及び図9を用いて、配送依頼者が着荷希望日時を指定する場合における予冷対象物品の受け渡し処理について説明する。図12は、第2実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャートである。
図12に示されるように、ユーザ端末2は、配送依頼者による入力操作に基づいて、着荷希望日時を指定した配送依頼情報を生成し、配送管理装置3Aへ送信する(ステップS501)。配送依頼情報には、個人情報、予冷対象物品の種類、サイズ、重量、予冷処理の種類、入庫希望場所、着荷希望日時、配送先を表す情報が含まれる。このように、第2実施形態の配送依頼情報の内容は、第1実施形態の入庫希望日時の代わりに着荷希望日時を表す情報が含まれること以外は、第1実施形態の配送依頼情報と同じである。着荷希望日時とは、予冷対象物品を配送先が受け取る希望の日時である。
配送管理装置3Aの配送管理部32Aは、配送依頼情報を受信すると、入庫希望場所から配送先までの配送に必要な配送所要時間を算出する。なお、詳しくは後述されるが、入庫指定場所が入庫希望場所以外の場所に設定される場合があるため、配送管理部32は、配送所要時間を、入庫希望場所から配送先までの配送に必要な時間よりも長く設定しても良い。配送管理部32Aは、予冷対象物品の予冷用収納庫814の予約を管理サーバ5Aへ依頼する(ステップS502)。この依頼には、配送ID、予冷対象物品の種類、サイズ、重量、予冷処理の種類、入庫希望場所、着荷希望日時、配送所要時間を表す情報と、予冷条件情報と、が含まれる。
管理サーバ5Aの管理装置52Aの算出部523は、予冷用収納庫814の予約依頼を受信すると、第1実施形態と同様に、予冷完了期間を算出する(ステップS208)。次に、予冷管理部525Aは、入庫希望日時を設定する(ステップS503)。ステップS503の処理において、予冷管理部525Aは、着荷希望日時よりも、予冷完了期間と配送所要時間を加算した時間、早い日時を入庫希望日時として設定する。
選定部522は、配送依頼者が指定した入庫希望場所と、ステップS503において設定された入庫希望日時と、に基づいて、予冷用収納庫814の予約に関連するステップS203~S206の処理を行う。ステップS203又はステップS205の後のステップS204の処理により、入庫希望場所、又は、入庫希望場所の近くの場所が入庫指定場所として設定され、入庫希望日時が入庫指定日時として設定される。
その後、図12、図8及び図9に示されるステップS207,S209~S224の処理が行われる。なお、ステップS212において判定する配送依頼内容の変更操作は、例えば、着荷希望日時、入庫希望場所の変更操作である。以上により、予冷対象物品の受け渡し処理が終了する。
<第3実施形態>
次に、本開示の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成及び動作の説明を、省略又は簡略にする。
<物品受渡システムの構成>
第3実施形態の物品受渡システムの構成について説明する。図13は、収納システムの制御系の構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示されるように、第3実施形態の物品受渡システム1Bは、配送管理装置3B、管理サーバ5B及び収納システム8Bの構成が、第1実施形態の配送管理装置3、管理サーバ5及び収納システム8の構成と異なる。第3実施形態の配送管理装置3Bは、配送管理部32Bの構成が第1実施形態の配送管理部32と異なる。第3実施形態の管理サーバ5Bは、それぞれ図示されない管理用DB及び管理装置の構成が第1実施形態の管理用DB51及び管理装置52と異なる。なお、管理用DB及び管理装置の詳細な構成については説明を省略する。
第3実施形態の収納システム8Bは、図13に示されるように、システム制御部94Bの構成が第1実施形態のシステム制御部94と異なる。システム制御部94Bは、受付部941Bと、選定部942Bと、算出部943Bと、予冷制御部944Bと、予冷管理部945Bと、を備える。詳しくは後述されるが、第3実施形態のシステム制御部94Bは、第1実施形態の管理サーバ5が行っていた予冷完了期間の算出処理を行うことができるように構成されている。
<物品受渡システムの動作>
次に、物品受渡システム1Bの動作として、図14、図11及び図9を用いて、配送依頼者が収納システムに直接予冷対象物品を入庫する場合における予冷対象物品の受け渡し処理について説明する。図14は、第3実施形態における予冷対象物品の受け渡し処理を示すフローチャートである。
配送依頼者は、所定の収納システム8Bのタッチパネル92を操作して、当該収納システム8Bの所定の収納庫814に予冷対象物品を入庫する。図14に示されるように、この予冷対象物品の入庫に際し、収納システム8Bのシステム制御部94Bの受付部941Bは、予冷対象物品の入庫情報を受け付ける(ステップS601)。入庫情報には、個人情報、予冷対象物品の種類、サイズ、重量、予冷処理の種類を表す情報が含まれる。予冷対象物品の種類、サイズ及び重量は、予冷対象物品の物性を表す。ここで、第3実施形態では、受付部941Bは、第1実施形態のように配送管理装置3Bから予冷温度及び予冷時間に関する予冷条件情報を受け付けないが、予冷処理の種類が特定されると、後述されるように、予冷設定温度及び予冷設定時間が設定される。つまり、受付部941Bが予冷処理の種類を受け付けることは、予冷温度及び予冷時間のうち少なくとも一方を受け付けることに相当する。なお、収納システム8Bに重量センサが配置されている場合、受付部941Bは、重量センサの測定結果を予冷対象物品の重量として受け付けても良い。
選定部942Bは、受け付けられた予冷処理の種類に対応する各収納庫814の庫内温度検知結果を取得し、最も温度が低い収納庫814を予冷用収納庫814として選定する。その後、予冷管理部945Bは、予冷用収納庫814を解錠して、配送依頼者に予冷対象物品を入庫させる。このとき、予冷管理部945Bは、入庫情報に入庫IDを関連付ける。そして、システム制御部94は、入庫IDをタッチパネル92に表示させて、配送依頼者に確認させる。予冷管理部945Bは、予冷対象物品の入庫が完了すると、予冷用収納庫814を施錠する。そして、予冷制御部944Bは、予冷用収納庫814の補助ファン83を制御して、予冷対象物品の予冷処理を開始する(ステップS602)。
次に、算出部943Bは、予冷完了期間を算出する(ステップS603)。図11に示されるように、ステップS603の予冷完了期間の算出処理において、算出部943Bは、第1実施形態と同様の予冷対象物品の熱容量算出処理(ステップS401)、入庫前物品温度の推定処理(ステップS402)、設定温度到達時間の推定処理(ステップS403)を行う。なお、冷凍温度での予冷設定温度は、第1実施形態と同じ-25℃である。次に、算出部943Bは、予冷処理の種類に基づいて、予冷設定時間を設定する(ステップS701)。第3実施形態では、予冷処理の種類ごとの予冷設定時間は、予め固定値に設定されている。例えば、冷凍温度での予冷設定時間は、7時間30分である。この後、算出部943Bは、設定温度到達時間と予冷設定時間の和よりも長い時間を、予冷完了期間として算出する(ステップS405)。
図14に戻り、予冷管理部945Bは、予冷用収納庫814の第1収納庫情報の予冷完了期間、予冷用収納庫814として利用されたことを表す情報を更新する。予冷管理部945Bは、予冷対象物品の入庫受付通知を管理サーバ5Bへ送信する(ステップS604)。管理サーバ5Bへ送信される入庫受付通知には、入庫ID、入庫情報、予冷完了期間、予冷用収納庫814を表す情報が含まれる。
管理サーバ5Bの管理装置は、入庫受付通知を受信すると、予冷用収納庫814の解錠情報を設定し、設定された解錠情報と入庫IDを入庫受付通知の送信元の収納システム8Bへ送信する(ステップS605)。解錠情報と入庫IDを受信した収納システム8Bの予冷管理部945Bは、予冷用収納庫814の第1収納庫情報の解錠情報を、受信した内容に更新する。
管理装置52は、予冷対象物品の入庫受付通知を配送管理装置3へ送信する(ステップS606)。配送管理装置3へ送信される入庫受付通知には、入庫ID、予冷完了期間、予冷用収納庫814を含む収納システムの場所(入庫場所)を表す情報と、入庫情報と、予冷用収納庫814の解錠情報と、が含まれる。配送管理装置3の配送管理部32は、入庫受付通知を受信すると、受信された入庫受付通知に配送IDを関連付けて、配送管理情報として配送用DB31に登録する。
一方、配送依頼者は、ユーザ端末2を操作して、配送管理装置3が管理するサイトにアクセスし、予冷用収納庫814に入庫された予冷対象物品の配送を依頼する。ユーザ端末2は、配送依頼者による入力操作に基づいて、配送依頼情報を生成し、配送管理装置3へ送信する(ステップS607)。配送依頼情報には、入庫ID、配送先を表す情報が含まれる。配送管理装置3の配送管理部32は、配送依頼情報を受信すると、当該配送依頼情報に含まれる入庫IDに基づき特定される配送管理情報の配送先を、受信した内容に更新する。その後、図9に示されるステップS218~S224の処理が行われる。
[実施形態の変形例]
本開示は、これまでに説明した実施形態に示されたものに限られないことはいうまでもなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。また、上記実施形態及び以下に示される変形例は、正常に機能する限り、どのように組み合わせても良い。
例えば、第1,第2実施形態におけるステップS301,S302の処理において、予冷用収納庫814を含まない収納ユニット80から、優先的に予冷用収納庫814を選定したが、収納ユニット80が予冷用収納庫814を含むか否かに関係なく、任意の収納庫814を予冷用収納庫814として選定しても良い。また、ステップS302の処理において、空いている収納庫814のうち、最上段の収納庫814よりも下側に位置する収納庫814を予冷用収納庫814として予約しても良い。
第1~第3実施形態において、未利用の収納庫814且つ予冷用収納庫814として予約されている収納庫814を通常冷却する構成を例示したが、弱冷却するようにしても良い。また、第1~第3実施形態において、予冷管理部525は、予冷完了期間を特定する情報として、予冷開始日時及び予冷終了日時のうち少なくとも一方の日時を提示しても良い。
第1,第2実施形態において、管理サーバ5,5Aの機能を配送管理装置3,3Aに設けても良い。
例えば、第1実施形態において、収納庫814単位で温度を調整可能な構成とせずに、収納ユニット80単位で温度を調整可能な構成として、以下のような処理を行うようにしても良い。ここで、収納庫814単位で温度を調整できない一方で、収納ユニット80単位で温度を調整できる構成としては、以下の第1構成及び第2構成を例示することができる。第1構成は、1つの収納ユニット80に配置された全ての補助ファン83が、同時に「強」、「弱」又は「オフ」にしか設定することができない構成である。この第1構成の場合、予冷設定温度は、補助ファン83のモードを調整することにより設定することができる。第2構成は、収納ユニット80に補助ファン83を配置しない構成である。この第2構成の場合、予冷設定温度は、冷凍装置82の駆動状態を調整することにより設定することができる。
選定部522は、ユニット温度センサ86における収納ユニット80毎の温度の検出結果に基づいて、複数の収納ユニット80の中から所定の収納ユニット80が有する収納庫814を予冷用収納庫814として選定して予約する。この選定の際、選定部522は、温度が最も低い収納ユニット80から予冷用収納庫814を選定しても良いし、温度が最も低い収納ユニット80以外の収納ユニット80から予冷用収納庫814を選定しても良い。算出部523は、予冷用収納庫814を有する収納ユニット80の予冷設定温度及び温度の検出結果のうち少なくとも一方と予冷対象物品の物性とに基づいて、予冷完了期間を算出する。予冷制御部524は、予冷対象物品を予冷設定温度で予冷完了期間、予冷処理するように、収納システム8に指令する。収納システム8のシステム制御部94は、予冷用収納庫814を有する収納ユニット80の温度が予冷設定温度になるように、全ての補助ファン83(第1構成の場合)、又は、冷凍装置82(第2構成の場合)を制御して、予冷処理を行っても良い。なお、第2,3実施形態にも、同様の構成を適用しても良い。
本開示の物品受渡システムは、金銭の授受を伴わない物品の受け渡しを行うためのシステムであっても良い。
本開示は、管理装置、収納システム、物品受渡システム及び管理方法に適用できる。
1,1A,1B 物品受渡システム
2 ユーザ端末
3,3A,3B 配送管理装置
4 ECサイトサーバ
5,5A,5B 管理サーバ
8,8B 収納システム
31 配送用DB
32,32A,32B 配送管理部
51 管理用DB
52,52A 管理装置
80 収納ユニット
81 収納部
82 冷凍装置
83 補助ファン
84 庫内温度センサ
85 施解錠機構
86 ユニット温度センサ
88 ユニット制御部
90 制御ユニット
91 本体
92 タッチパネル
93 QRリーダ
94,94B システム制御部
95 通信部
96 収納ユニットDB
521,941B 受付部
522,942B 選定部
523,943B 算出部
524,944B 予冷制御部
525,525A,945B 予冷管理部
801 第1収納ユニット
802 第2収納ユニット
803 第3収納ユニット
804 第4収納ユニット
811 外箱
812 外扉
813 カバー
814 収納庫(非予冷用収納庫,予冷用収納庫)
815 断熱筐体
816 外装側板
817 内箱
817A 後方スリット
817B 側方スリット
818 内扉
821 圧縮機
822 凝縮器
823 凝縮ファン
824 蒸発器
825 クーリングファン
C 冷却空気
F1 後方流路
N 通信ネットワーク

Claims (13)

  1. それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置であって、
    予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、
    前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、
    前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、
    前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える、
    管理装置。
  2. 前記予冷制御部は、前記予冷用収納庫のみの前記設定温度を前記予冷温度よりも低い温度に設定するように、前記収納システムに指令し、
    前記算出部は、前記予冷温度よりも低い設定温度に基づいて、前記予冷完了期間を算出する、
    請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記収納システムは、複数の収納ユニットを備え、
    前記複数の収納ユニットは、複数の前記収納庫と、前記複数の収納庫の温度を収納庫毎に調節する温度調節部と、を備え、
    前記選定部は、前記予冷用収納庫として選定済みの収納庫を含まない収納ユニットから、前記予冷用収納庫を選定する、
    請求項1又は2に記載の管理装置。
  4. 前記選定部は、前記予冷用収納庫として選定済みの収納庫を含まない収納ユニットが存在しない場合、前記複数の収納ユニットの中から前記予冷用収納庫を選定し、
    前記算出部は、1つの収納ユニットの2つ以上の予冷用収納庫で同時に予冷処理が実施される場合、1つの予冷用収納庫で予冷処理が実施される場合に算出される前記予冷完了期間よりも長い時間を、前記予冷完了期間として算出する、
    請求項3に記載の管理装置。
  5. 前記温度調節部は、冷却空気を生成する冷凍装置と、前記冷却空気を前記複数の収納庫へ送る冷却経路と、前記冷却経路から前記複数の収納庫への前記冷却空気の取り込み量を収納庫毎に調節する冷却調節部と、を備え、
    前記選定部は、前記冷却空気の流れの最も上流側に位置する収納庫を前記予冷用収納庫として選定する、
    請求項3又は4に記載の管理装置。
  6. それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納ユニットであって、それぞれ複数の収納庫を有する前記収納ユニット、及び、前記収納ユニット毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置であって、
    予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、
    前記収納ユニット毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納ユニットの中から所定の収納ユニットが有する収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、
    前記予冷用収納庫を有する収納ユニットの設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、
    前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える、
    管理装置。
  7. 前記予冷完了期間を特定するための情報を外部に提示する予冷管理部を更に備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の管理装置。
  8. 複数の収納庫と、
    前記複数の収納庫の温度を収納庫毎に調節する温度調節部と、
    前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部と、
    予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、
    前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、
    前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、
    前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記温度調節部を制御する予冷制御部と、を備える、
    収納システム。
  9. それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムと、
    通信ネットワークを介して前記収納システムに接続され、前記収納システムを管理する管理装置と、を備える物品受渡システムであって、
    前記管理装置は、
    予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付ける受付部と、
    前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定する選定部と、
    前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出する算出部と、
    前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する予冷制御部と、を備える、
    物品受渡システム。
  10. 前記収納システムは、前記複数の収納庫の温度を収納庫毎に調節する温度調節部を更に備え、
    前記温度調節部は、
    前記予冷用収納庫として選定されておらず、且つ、空いている収納庫の温度を、前記予冷処理時の設定温度よりも高い第1温度に調節する一方で、
    前記予冷用収納庫として選定されており、且つ、空いている収納庫の温度を、前記第1温度よりも低く、且つ、前記予冷処理時の設定温度よりも高い第2温度に調節する、
    請求項7に記載の物品受渡システム。
  11. 予冷対象の物品の配送を管理する配送管理装置を更に備え、
    前記受付部は、前記予冷対象の物品、前記予冷温度又は前記予冷時間の指定を、前記配送管理装置から受け付ける、
    請求項7又は8に記載の物品受渡システム。
  12. それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納庫、及び、前記収納庫毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置が行う管理方法であって、
    前記管理装置は、
    予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付け、
    前記収納庫毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納庫の中から所定の収納庫を予冷用収納庫として選定し、
    前記予冷用収納庫の設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出し、
    前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する、
    管理方法。
  13. それぞれ独立的に温度を調節可能に構成された複数の収納ユニットであって、それぞれ複数の収納庫を有する前記収納ユニット、及び、前記収納ユニット毎の温度を検出する温度検出部を有する収納システムを管理する管理装置が行う管理方法であって、
    前記管理装置は、
    予冷温度又は予冷時間と予冷対象の物品との指定を受け付け、
    前記収納ユニット毎の温度の検出結果に基づいて、前記複数の収納ユニットの中から所定の収納ユニットが有する収納庫を予冷用収納庫として選定し、
    前記予冷用収納庫を有する収納ユニットの設定温度又は前記温度の検出結果と前記物品の物性とに基づいて、前記予冷温度又は前記予冷時間に基づく予冷処理の開始から終了までの予冷完了期間を算出し、
    前記物品を前記設定温度で前記予冷完了期間、予冷処理するように、前記収納システムに指令する、
    管理方法。
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