JP2023109190A - 送風機、除塵設備及び送風機の塵付着防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風機における羽根板の裏面への塵の付着防止又は付着した塵の除去を可能とする送風機、除塵設備及び送風機の塵付着防止方法を提供する。【解決手段】回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機であって、前記回転軸には、流体を前記羽根板の前記裏面に向けて噴射する噴射部が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、転炉等の粉塵発生量の多い設備において利用される送風機、除塵設備及び送風機の塵付着防止方法に関する。
従来、転炉等の設備内にて発生するダスト等の塵(以下、「塵」という)の除去のため、インペラー式等の送風機を備えた除塵設備が利用されている。除塵設備は、塵を収集する集塵機の下流に送風機を配置し、当該送風機の駆動による気流の発生により、上流側の集塵機にて設備内の空気を吸引することで、塵を集塵機内に収集する方法が採られている。
図5~図7を用いて、従来のインペラー式等の送風機を説明する。図5は、送風機の全体の斜視図(回転軸の図示省略)を示す。図6は、送風機の全体構成(図5参照)のうち上半分の側方断面図を示す。図7は、送風機の全体構成(図5参照)のうち上半分の正面断面図を示す。
図6に示す通り、従来の送風機70は、ファン40と、回転軸50とを有する。ファン40は、円形の主板10と、主板10に対して垂直に接合された羽根板20と、羽根板20を挟んで主板10に対向する位置に設けられた側板30とを有する。ファン40の主板10は、回転軸50の周囲に接合されている。
ここで、図7に示す通り、羽根板20は、曲線状の形状(弧状)となっている。具体的に、羽根板20は、弧状の形状に基づき、弧状の凸面側が回転方向Aの前方側の表面20aとなり、凹面側が回転方向Aの後方側の裏面20bとなっている。
そして、回転方向A(図5及び図7参照)に向けて送風機70が回転することで、気流方向B(図6及び図7参照)に沿って気流が発生する。その後、気流の上流側に配置された集塵機(不図示)にて、設備内の空気を吸引すると共に設備内にて発生した塵が収集される。
送風機70の回転により発生する気流は、図6に示す通り、先ず回転軸50の軸方向に沿って側板30の内側の羽根板20に向けて移動する。そして、主板10と側板30との間であって高速回転する複数の羽根板20の間を気流が通過し、排ガスとして送風機70の外部へ排出される。
付着性の高い塵が発生する転炉等の設備では、先述した通り除塵設備を設けることで、排ガス中の塵の大部分が除塵される。送風機70は、集塵機の下流に設置され、排ガスを吸引し下流へ送気する役割を果たしている。
ただし、上流側の集塵機の除塵率が100%ではないため、送風機70の羽根板20には集塵機で収集しきれなかった塵が付着する。羽根板20に塵が付着することで、排ガスの吸引効率の低下や、塵の付着量のアンバランスにより生じる振動により、回転軸50の軸受の故障等、設備トラブルを引き起こす原因となる。
このため、転炉等の設備の稼働中において送風機70の羽根板20への塵の付着を防止するため、特許文献1及び2には、気流の吸込側(主板10と側板30との間の間隙)に、ファン40の表面を洗浄するための洗浄水噴射ノズル(固定式)を設け、送風機70の回転中に羽根板20に向けて洗浄水を噴射し、水膜による塵の付着防止や水滴の衝突力で付着した塵を除去する方法が開示されている。
特許文献1及び2に開示された方法によれば、送風機70の回転中であっても、羽根板20の表面20aへの塵の付着を防止できる。具体的に、固定式の洗浄水噴射ノズルから噴射された洗浄水は、気流の吸込側に向けて噴射されることで、高速回転する羽根板20の表面20aに付着する。これは、羽根板20の回転に伴う進行方向の面(表面20a)の移動速度が、洗浄水噴射ノズルからの洗浄水の噴射速度に対して速いため、羽根板20の表面20aへの洗浄水の付着が多くなるためである。そして、羽根板20の表面20aへの洗浄水の衝突力と、羽根板20に付着した洗浄水の慣性力とにより、洗浄水が羽根板の表面20a上を伝って、円形の主板の径方向外側に向かって押し出される。このため、洗浄水の押し流し作用により、羽根板20の表面20aへの塵の付着の防止、あるいは付着した塵の除去が可能となる。
しかしながら、特許文献1及び2に開示された方法では、実際には、固定式の洗浄水噴射ノズルからの洗浄水の噴射速度が約5~8m/sであるのに対して、回転軸50(羽根板20)の回転数が約1700rpm(周速:約93m/s)となっている。つまり、洗浄水の噴射速度と比較して回転軸50(羽根板20)の周速が非常に速いため、羽根板20の裏面20bには洗浄水を付着させることができず、裏面20bにおける塵の付着防止あるいは付着した塵の除去は困難となっている。
また、羽根板20の裏面20bにおける塵の付着量が多くなると、送風機の重心が変化し、回転軸50に異常振動が発生して設備故障の原因となる。そのため、振動計測等の振動状況の管理を常に行う必要がある。そして、計測された振動値が予め設定された既定値に達した際に、送風機が設置された設備の操業を停止すると共に、送風機の停止及び作業員による洗浄作業を行う必要がある。
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたもので、送風機における羽根板の裏面への塵の付着防止又は付着した塵の除去を可能とする送風機、除塵設備及び送風機の塵付着防止方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の要旨構成は以下のとおりである。
[1]回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機であって、前記回転軸には、流体を前記羽根板の前記裏面に向けて噴射する噴射部が設けられている送風機。
[2]前記羽根板は、前記回転軸の回転により発生する気流を送風機の内部に吸込む吸込端及び吸込んだ気流を送風機の外に排出する排出端を有し、前記噴射部は、前記羽根板における前記裏面の前記吸込端に向けて前記流体を噴射する、[1]に記載の送風機。
[3]前記回転軸に設けられた前記噴射部の数は、前記主板の面上に接合された前記羽根板の数と同じである、[1]または[2]に記載の送風機。
[4]前記回転軸は、前記噴射部へ前記流体を供給するための流体供給配管を内部に有する、[1]~[3]のいずれか1つに記載の送風機。
[5][1]~[4]のいずれか1つに記載の送風機を有する除塵設備。
[6]回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機の塵付着防止方法であって、前記回転軸の回転の開始と同時に、前記回転軸に設けられた噴射部から、前記羽根板の前記裏面に向けて流体の噴射を開始する、送風機の塵付着防止方法。
[1]回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機であって、前記回転軸には、流体を前記羽根板の前記裏面に向けて噴射する噴射部が設けられている送風機。
[2]前記羽根板は、前記回転軸の回転により発生する気流を送風機の内部に吸込む吸込端及び吸込んだ気流を送風機の外に排出する排出端を有し、前記噴射部は、前記羽根板における前記裏面の前記吸込端に向けて前記流体を噴射する、[1]に記載の送風機。
[3]前記回転軸に設けられた前記噴射部の数は、前記主板の面上に接合された前記羽根板の数と同じである、[1]または[2]に記載の送風機。
[4]前記回転軸は、前記噴射部へ前記流体を供給するための流体供給配管を内部に有する、[1]~[3]のいずれか1つに記載の送風機。
[5][1]~[4]のいずれか1つに記載の送風機を有する除塵設備。
[6]回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機の塵付着防止方法であって、前記回転軸の回転の開始と同時に、前記回転軸に設けられた噴射部から、前記羽根板の前記裏面に向けて流体の噴射を開始する、送風機の塵付着防止方法。
本発明によれば、送風機における羽根板の裏面への塵の付着防止又は付着した塵の除去が可能となる。
以下、本発明の実施形態を通じて本発明を説明する。図1は、本実施形態に係るインペラー式等の送風機7と、送風機7を洗浄するための洗浄ノズル9との構成の一例を示す模式図である。
図1に示す通り、送風機7は、主板1と羽根板2と側板3とを有するファン4と、回転軸5とを有する。ファン4の周囲には、ファン4の側板3の外側面を洗浄する側板用洗浄ノズル9aと、ファン4の羽根板2の表面を洗浄する羽根板表面用洗浄ノズル9bとが設けられている。側板用洗浄ノズル9a及び羽根板表面用洗浄ノズル9bは、固定式であり、ファン4の回転動作中に図1に示す位置にて洗浄水等の流体を噴射する。
ファン4は、円形の主板1と、主板1の面上に接合された羽根板2と、羽根板2を挟んで主板1に対向する位置に設けられた側板3とを有する。ファン4の主板1は、回転軸5の周囲に接合されている。側板3は、羽根板2に接合されている。ファン4の回転時には、主板1と羽根板2と側板3とが共に同時に回転する。
送風機7の回転軸5は、主軸部5aと、ファン4に近接した主軸部5aの表面に設けられファン4の主板1を保持するハブ5bと、ハブ5bの表面からファン4の羽根板2に向けて流体を噴射する噴射部5cと、主軸部5aの内部に設けられ噴射部5cに流体を供給する流体供給配管5dとを有する。また、図に示す通り、回転軸5には、駆動源(図示省略)からの回転駆動力を回転軸5に伝達させるロータリージョイント6が装着されている。
噴射部5cは、図1にて流体供給方向Cとして示す通り、ロータリージョイント6側から供給され流体供給配管5dにて流通した流体をハブ5bの位置から羽根板2の裏面に向けて噴射させる。つまり、回転軸5には、羽根板2の裏面に向けて流体を噴射する噴射部5cが設けてある。
次に、噴射部5cにおける流体の噴射の状況について、図2を用いて説明する。図2は、噴射部5cから羽根板2に向けて流体が噴射された状況を示す模式図である。図2に示す通り、噴射部5cがハブ5bに設けられる個数は、ファン4における重量のアンバランスを避けるため、羽根板2の個数(図2において15枚)に合わせ、羽根板2の個数と同じ個数(図2において15個)設けられることが好ましい。
ここで、羽根板2は、主板1(ファン4)の回転方向Aの前方側の表面2aと、回転方向Aの後方側の裏面2bと、を有する。本実施形態において、羽根板2は、曲線状の形状(弧状)となっており、凸面側が回転方向Aの前方側の表面2aとなり、凹面側が回転方向Aの後方側の裏面2bとなっている。しかし、本発明に係る構成においては、羽根板2は、回転軸5の回転に伴う主板1の回転方向Aの前方側の表面2aと、回転方向Aの後方側の裏面2bと、を有すれば良く、弧状の形状の羽根板2が、回転方向Aの前方側の表面2aを凹面とし、回転方向Aの後方側の裏面2bを凸面とする構成としてもよいし、また、平板形状であってもよい。
また、噴射部5cは、羽根板2における回転軸5の主軸部5aに近い領域(以下、「基端部」という)に向けて、流体を噴射させると共に羽根板2の裏面2bに付着させる。つまり、噴射部5cは、流体を噴射させる方向が羽根板2の基端部の位置する方向となるように、設置されている。
ここで、噴射部5cにおける流体の噴射の方向と羽根板2において流体が付着する状況について、図3を用いて詳細に説明する。図3は、噴射部5c及び羽根板2の拡大図である。図3に示す通り、噴射部5cは、流体を噴射させる方向である噴射中心線Dについて、羽根板2における裏面2bであって回転軸5に近い領域(基端部)に向くように設置されている。
送風機7は、図5~図7を用いて先述した従来例の構成と同様に、回転軸5の回転により気流を発生させる。発生した気流は、羽根板2における回転軸5に最も近い領域(以下、「吸込端」という)から送風機7の内部に吸込まれる。そして、送風機7の内部に吸込まれた気流は、羽根板2における回転軸5から最も遠い領域(以下、「排出端」という)から送風機7の外に排出される。ここで、吸込端から排出端に亘る長さを羽根板2の全長として、吸込端の領域は、羽根板2における回転軸5に最も近い縁部から羽根板2の全長の約1.7%の長さの範囲であることが好ましい。また、羽根板2における吸込端は、先述した羽根板2の基端部に相当する。つまり、噴射部5cは、羽根板2の裏面2bの吸込端に向けて流体を噴射させる。
そして、回転方向Aとして示す方向へのファン4の回転と共に、噴射部5cも同様に回転する。そのため、回転状態において噴射部5cから噴射された流体は、ファン4(羽根板2)と同方向に回転する速度成分を持ち、羽根板2の裏面2bの吸込端に到達する前に羽根板2にカットされることが無くなる。その結果、確実に羽根板2の裏面2bの吸込端に流体を付着させることが可能となり、従来のノズル配置では不可能であった羽根板2の裏面2bを直接洗浄することが可能となる。噴射部5cは、羽根板2の裏面2bへ流体を噴射可能とするため、側板用洗浄ノズル9a及び羽根板表面用洗浄ノズル9bに対し、裏面2bを洗浄するための専用の噴射部となる。
羽根板2における裏面2bの吸込端に流体を噴射することで、吸込端の裏面2bに付着した流体がファン4の回転に伴う慣性力(遠心力)により、羽根板2の裏面2b上を伝って、排出端からファン4の外側に押し出される。その結果、羽根板2の裏面2bにおける塵の付着の防止、あるいは付着した塵の除去が可能となる。
よって、本実施形態においては、羽根板2の裏面2bの洗浄が可能となることから、従来の設備にて塵の付着防止ができていた側板3と羽根板2の表面2aに加え、羽根板2の裏面2bへの塵の付着も低減できるため、塵の付着を原因とする送風機7による吸引効率の低下や軸受の振動が防止される。
次に、ロータリージョイント6の構成について、図4を用いて説明する。図4は、ロータリージョイント6の構成の一例を示す模式図である。ロータリージョイント6は、回転継手の一種であり、図4に示す通り、外部より洗浄水等の流体を受け入れ可能となっている。ロータリージョイント6は、固定されたハウジング部6aと、回転軸に合わせて回転するシャフト部6bとを有する。ハウジング部6aとシャフト部6bとの境界はメカニカルシールでシールされ、境界面における流体の漏れを防止している。
ロータリージョイント6は、穴加工により形成された内部配管6cにより、外部から供給された流体を流体供給方向Cに沿って、回転軸5の内部の流体供給配管5dに流通させる。このため、流体供給配管5dを介した噴射部5cへの流体の供給が可能となり、噴射部5cから羽根板2の裏面2bへ向けて流体の噴射が可能となる。
<送風機の塵付着防止方法>
ここで、本発明に係る送風機の塵付着防止方法について説明する。本発明においては、ファン4における回転軸5の回転の開始と同時に、回転軸5のハブ5bに設けられた噴射部5cから、羽根板2の吸込端に向けて流体の噴射を開始することで、羽根板2の裏面2bへの塵の付着が防止される。また、ファン4の回転の最中に羽根板2の裏面2bへ塵が付着した場合であっても、ファン4の回転に伴い発生する慣性力でファン4の外側に流体が押し流されるため、裏面2bにおける洗浄が行われる。
ここで、本発明に係る送風機の塵付着防止方法について説明する。本発明においては、ファン4における回転軸5の回転の開始と同時に、回転軸5のハブ5bに設けられた噴射部5cから、羽根板2の吸込端に向けて流体の噴射を開始することで、羽根板2の裏面2bへの塵の付着が防止される。また、ファン4の回転の最中に羽根板2の裏面2bへ塵が付着した場合であっても、ファン4の回転に伴い発生する慣性力でファン4の外側に流体が押し流されるため、裏面2bにおける洗浄が行われる。
本実施形態において、側板用洗浄ノズル9a及び羽根板表面用洗浄ノズル9bから噴射される流体の噴射速度は約5~8m/sとなっている。当該噴射速度により、側板3の外側面及び羽根板2の表面2aへの塵の付着を防止できることから、ハブ5bに設けられた噴射部5cからの流体の噴射速度についても、5m/s以上8m/s以下が好ましい。
また、側板用洗浄ノズル9a、羽根板表面用洗浄ノズル9b、噴射部5cからの流体の噴射圧力は、当該圧力が小さすぎると流体の衝突力が減少し、当該圧力が大きすぎると流体の水粒子が小さくなる。このため、噴射部5cからの流体の噴射圧力は、2MPa以上4MPa以下が好ましい。
さらに、ファン4の吸込口付近に設置された羽根板表面用洗浄ノズル9bから噴射された流体は、羽根板2の表面2aにおける吸込口側の端から約20mm程度の範囲までしか付着されない。しかし、羽根板2の表面2aに付着した流体は、その後、ファン4の回転に伴い発生する慣性力でファン4の外側に押し流されるため、表面2aにおける塵の付着は防止できる。ここで、羽根板2の表面2aにおける吸込口側の端から約20mm程度の範囲は、羽根板2の表面2aの長手方向の全長の約1.7%の範囲に相当する。
さらに、本実施形態においては、上記したインペラー式等の送風機7を除塵設備に設けても良い。つまり、送風機7の稼働により発生する気流の上流側に除塵機を配置すると共に、当該気流の下流側に送風機7を配置する構成としても良い。この場合、除塵機にて多くの塵が収集された後、除塵機で収集されなかった塵が送風機7に流れてきたとしても、送風機7にて塵の付着の防止あるいは塵の除去が可能となる。
以上の通り、本発明においては、回転軸5のハブ5bに羽根板2の裏面2bの吸込端に向けて流体を噴射させる噴射部5cを設けた。これにより、ファン4の回転開始と共に噴射部5cも回転するため、噴射部5cから噴射された流体にも回転方向の速度成分が働き、羽根板2の吸込端の裏面2bへ流体を付着させることができる。このため、羽根板2の裏面2bにおける塵の付着の防止、あるいは付着した塵の除去が可能となる。
1 主板
2 羽根板
2a 表面
2b 裏面
3 側板
4 ファン
5 回転軸
5a 主軸部
5b ハブ
5c 噴射部
5d 流体供給配管
6 ロータリージョイント
6a ハウジング部
6b シャフト部
6c 内部配管
7 送風機
9 洗浄ノズル
9a 側板用洗浄ノズル
9b 羽根板表面用洗浄ノズル
10 主板
20 羽根板
20a 表面
20b 裏面
30 側板
40 ファン
50 回転軸
70 送風機
A 回転方向
B 気流方向
C 流体供給方向
D 噴射中心線
2 羽根板
2a 表面
2b 裏面
3 側板
4 ファン
5 回転軸
5a 主軸部
5b ハブ
5c 噴射部
5d 流体供給配管
6 ロータリージョイント
6a ハウジング部
6b シャフト部
6c 内部配管
7 送風機
9 洗浄ノズル
9a 側板用洗浄ノズル
9b 羽根板表面用洗浄ノズル
10 主板
20 羽根板
20a 表面
20b 裏面
30 側板
40 ファン
50 回転軸
70 送風機
A 回転方向
B 気流方向
C 流体供給方向
D 噴射中心線
Claims (6)
- 回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機であって、
前記回転軸には、流体を前記羽根板の前記裏面に向けて噴射する噴射部が設けられている送風機。 - 前記羽根板は、前記回転軸の回転により発生する気流を送風機の内部に吸込む吸込端及び吸込んだ気流を送風機の外に排出する排出端を有し、
前記噴射部は、前記羽根板における前記裏面の前記吸込端に向けて前記流体を噴射する、請求項1に記載の送風機。 - 前記回転軸に設けられた前記噴射部の数は、前記主板の面上に接合された前記羽根板の数と同じである、請求項1または請求項2に記載の送風機。
- 前記回転軸は、前記噴射部へ前記流体を供給するための流体供給配管を内部に有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の送風機。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の送風機を有する除塵設備。
- 回転軸の周囲に接合された主板と、前記主板の面上に接合され前記回転軸の回転に伴う前記主板の回転方向の前方側の表面及び前記回転方向の後方側の裏面を有する羽根板と、前記羽根板を挟んで前記主板に対向する位置に設けられた側板と、を有する送風機の塵付着防止方法であって、
前記回転軸の回転の開始と同時に、前記回転軸に設けられた噴射部から、前記羽根板の前記裏面に向けて流体の噴射を開始する、送風機の塵付着防止方法。
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