JP2023108855A - 皮膚化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩の安定性を向上した皮膚化粧料組成物を提供すること。【解決手段】dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上、および水を含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚化粧料組成物に関する。
従来から、化粧料組成物に、抗酸化作用や保湿効果を向上させる目的で、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩を配合することが行われてきたが、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩は、化学的に不安定であり、温度や日光等の影響を受けて分解しやすい。特許文献1には、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩を安定に配合した化粧料が開示されているが、安定性には未だ改善の余地がある。
特開平08-12568号公報
本発明は、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩の安定性を向上した皮膚化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上、および水を含有することにより、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩の安定性が向上することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は
〔1〕下記の成分(A)、下記成分(B)および下記成分(C)を含有する皮膚化粧料組成物、
成分(A):dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩
成分(B):グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上
成分(C):水
〔2〕成分(B)が下記成分(B1)および下記成分(B2)を含む、〔1〕記載の皮膚化粧料組成物、
成分(B1):オキシアルキレンの平均付加モル数が2以上10未満である、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物
成分(B2):オキシアルキレンの平均付加モル数が10~20である、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物
〔3〕成分(B1)の含有量が、2.0~20.0質量%であり、成分(B2)の含有量が、2.0~20.0質量%である、〔2〕記載の皮膚化粧料組成物、
〔4〕成分(C)の含有量が、59.0~95.0質量%である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の皮膚化粧料組成物、に関する。
本実施形態の皮膚化粧料組成物は、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩の安定性を向上する特性を有する。
本実施形態の皮膚化粧料組成物は、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上、および水を必須の成分として含有する。なお、本明細書において、「~」を用いて数値範囲を示す場合、その両端の数値を含むものとする。
なお、本明細書においては、上記dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩を「成分(A)」;上記グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上を「成分(B)」;上記水を「成分(C)」と称する場合がある。
理論に拘束されることは意図しないが、本実施形態の皮膚化粧料組成物は、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上配合することにより、成分(A)のミセル形成が強く阻害され、成分(A)の安定性が向上するものと考えられる。
<成分(A):dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩>
dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルは、ビタミンCとビタミンEを、リン酸を介することで結合させた、水溶性ビタミンである。
dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルは、その塩であってもよい。dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、およびアンモニウム塩等の無機塩;モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、およびトリエタノールアンモニウム塩等の有機アミン塩;アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。安全性、コストおよび安定性の観点から、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましく、カリウム塩がより好ましい。
成分(A)としては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。
成分(A)の皮膚化粧料組成物100質量%に対する含有量は、肌荒れ防止、抗フケ、抗菌、抗酸化、育毛、養毛、血流促進、保湿作用等の効果の観点から、0.03質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.10質量%以上がさらに好ましく、0.12質量%以上がさらに好ましく、0.15質量%以上が特に好ましい。また、成分(A)の皮膚化粧料組成物100質量%に対する含有量は、製剤の安定性の観点から、1.0質量%以下が好ましく、0.8質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下がさらに好ましく、0.4質量%以下が特に好ましい。
<成分(B):グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上>
本実施形態に係る皮膚化粧料組成物は、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)を2種以上含有することにより、成分(A)の安定性を向上することができる。
本実施形態において、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物としては、モノグリセリンのオキシアルキレン付加重合体(ポリオキシアルキレンモノグリセリルエーテル)、ポリグリセリンのオキシアルキレン付加重合体(ポリオキシアルキレンポリグリセリルエーテル)が挙げられる。すなわち、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物を構成するグリセリンは、グリセリンが2個以上重合したポリグリセリンであってもよい。
成分(B)は、ポリグリセリンのオキシアルキレン付加重合体を少なくとも1種以上含むことが好ましく、ジグリセリンのオキシアルキレン付加重合体(ポリオキシアルキレンジグリセリルエーテル)を1種以上含むことがより好ましく、2種以上含むことがさらに好ましい。
ポリグリセリンの重合度は特に限定されないが、2~10が好ましく、2~5がより好ましく、2がさらに好ましい。
成分(B)中のポリグリセリンのオキシアルキレン付加重合体の含有量は、10質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましい。ポリグリセリンのオキシアルキレン付加重合体の含有量の上限値は特に制限されず、100質量%とすることもできる。
成分(B)のオキシアルキレンの平均付加モル数は、2以上であり、3以上が好ましく、4以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、6以上がさらに好ましい。また、成分(B)のオキシアルキレンの平均付加モル数は、20以下であり、18以下がより好ましく、16以下がさらに好ましい。
成分(B)は、オキシアルキレンの平均付加モル数が2以上10未満のグリセリンのオキシアルキレン付加重合物(以下、「成分(B1)」と称する場合がある)およびオキシアルキレンの平均付加モル数が10~20のグリセリンのオキシアルキレン付加重合物(以下、「成分(B2)」と称する場合がある)を含むことが好ましい。
その他の実施形態として、成分(B)は、成分(B1)を2種以上とすることもでき、成分(B2)を2種以上とすることもできる。
成分(B1)のオキシアルキレンの平均付加モル数は、2以上であり、4以上が好ましく、6以上がより好ましい。また、成分(B1)のオキシアルキレンの平均付加モル数は、10未満であり、9以下が好ましい。
成分(B1)としては、例えば、PPG-3グリセリル、PPG-6グリセリル、PPG-8グリセリル、PPG-9グリセリル、PPG-9ジグリセリルが挙げられる。これらの中でも、成分(A)の安定性を向上させる観点から、PPG-8グリセリル、およびPPG-9ジグリセリルのいずれかを含むことが好ましい。また、成分(B1)として、ジグリセリンのオキシアルキレン付加重合物を含むことも好ましい実施形態として挙げられる。
成分(B2)のオキシアルキレンの平均付加モル数は、10以上であり、11以上が好ましく、12以上がさらに好ましい。また、成分(B2)のオキシアルキレンの平均付加モル数は、20以下であり、18以下がより好ましく、17以下がさらに好ましく、16以下が特に好ましい。
成分(B2)としては、特に限定されないが、例えば、PPG-10グリセリル、PPG-16グリセリル、PPG-14ポリグリセリル-2エーテル等が挙げられる。これらの中でも、成分(A)の安定性を向上させる観点から、成分(B2)は、ジグリセリンのオキシアルキレン付加重合物を含むことが好ましく、PPG-14ポリグリセリル-2エーテルを含むことがより好ましい。
成分(B)としては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。成分(B)の市販品としては、例えば、新日本理化(株)、三洋化成工業(株)、日油(株)、阪本薬品工業(株)より市販されているものを使用することができる。
成分(B)の皮膚化粧料組成物100質量%に対する合計含有量は、成分(A)の安定性の観点から、4.0質量%以上が好ましく、5.0質量%以上がより好ましく、7.0質量%以上がさらに好ましく、10.0質量%以上が特に好ましい。また、成分(B)の皮膚化粧料組成物100質量%に対する含有量は、成分(B)の溶解性および使用感(塗布感触の軽さ)の観点から、40.0質量%以下が好ましく、35.0質量%以下がより好ましく、30.0質量%以下がさらに好ましく、25.0質量%以下が特に好ましい。
成分(B1)の皮膚化粧料組成物100質量%に対する合計含有量(2種以上配合する場合には全ての成分(B1)の合計)は、成分(A)の安定性の観点から、2.0質量%以上が好ましく、3.0質量%以上がより好ましく、4.0質量%以上がさらに好ましく、5.0質量%以上が特に好ましい。また、成分(B1)の溶解性および使用感(塗布感触の軽さ)の観点からは、20.0質量%以下が好ましく、18.0質量%以下がより好ましく、15.0質量%以下がさらに好ましい。
成分(B2)の皮膚化粧料組成物100質量%に対する合計含有量(2種以上配合する場合には全ての成分(B2)の合計)は、成分(A)の安定性の観点から、2.0質量%以上が好ましく、3.0質量%以上がより好ましく、4.0質量%以上がさらに好ましく、5.0質量%以上が特に好ましい。また、成分(B2)の溶解性および使用感(塗布感触の軽さ)の観点からは、20.0質量%以下が好ましく、18.0質量%以下がより好ましく、15.0質量%以下がさらに好ましい。
<成分(C):水>
本実施形態において使用する水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水等が挙げられる。
本実施形態に係る皮膚外用剤100質量%に対する水の含有量は、特に制限されず、成分(A)、成分(B)、およびその他の成分を除いた残部を、その含有量とすることができる。水の含有量は、成分(A)および成分(B)の溶解性の観点から、55.0質量%以上が好ましく、59.0質量%以上がより好ましく、65.0質量%以上がさらに好ましく、70.0質量%以上がさらに好ましく、75.0質量%以上がさらに好ましく、80.0質量%以上が特に好ましい。また、水の含有量は、95.0質量%以下が好ましく、92.0質量%以下がより好ましく、89.0質量%以下がさらに好ましい。
<その他の成分>
本実施形態に係る皮膚外用剤は、成分(A)、成分(B)、および成分(C)以外の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、成分(A)以外の有効成分、成分(B)以外の界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール等の保湿剤、清涼化剤、増粘剤、香料、色素、酸化防止剤、ビタミン類、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤(キレート剤)、pH調整剤等が挙げられる。
上記成分(A)以外の有効成分としては、特に限定されないが、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、L-アスコルビン酸 2-グルコシド、トラネキサム酸等が挙げられる。
上記成分(B)以外の界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、イソステアリン酸ソルビタン、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、シリコーン界面活性剤等のノニオン性界面活性剤;アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルN-メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N-アシルアミノ酸塩等のアニオン性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤が挙げられる。
成分(B)以外の界面活性剤を含有する場合の皮膚化粧料組成物100質量%に対する合計含有量は、特に制限されないが、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、1.0質量%以上がさらに好ましく、1.5質量%以上がさらに好ましく、2.0以上が特に好ましい。また、界面活性剤を含有する場合の皮膚化粧料組成物100質量%に対する合計含有量は、10.0質量%以下が好ましく、5.0質量%以下がより好ましい。
本実施形態に係る皮膚外用剤は、成分(A)、成分(B)、および成分(C)以外の成分として、低級アルコールを含んでもよい。低級アルコールとしては、例えば、炭素数1~4の直鎖または分岐鎖のアルコールが挙げられる。具体的には、エタノール、イソプロパノール等が挙げられ、なかでも、エタノールが好ましい。
低級アルコールを含有する場合の皮膚化粧料組成物100質量%に対する含有量は、特に制限されず、敏感肌やアルコール過敏症の肌にも使用できることから低級アルコールを含有しなくても良いが、使用感の観点からは、0.5質量%以上が好ましく、1.0質量%以上がより好ましく、2.0質量%以上がさらに好ましく、2.5質量%以上がさらに好ましく、3.0質量%以上がさらに好ましく、5.0質量%以上が特に好ましい。また、低級アルコールを含有する場合の皮膚化粧料組成物100質量%に対する含有量は、刺激抑制の観点、および本願発明の効果が効果的に発揮される観点から、25.0質量%以下が好ましく、20.0質量%以下がより好ましく、15.0質量%以下がさらに好ましい。
上記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール等が挙げられる。
上記清涼化剤としては、特に限定されないが、例えば、l-メントール、メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、ハッカ油、ペパーミント油、カンファー、イシリン等が挙げられる。上記酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、トコフェロールおよびその誘導体、アスコルビン酸およびその誘導体等が挙げられる。
上記増粘剤としては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム等が挙げられる。
上記金属イオン封鎖剤(キレート剤)としては、特に限定されないが、例えば、エデト酸、エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。上記pH調整剤としては、特に限定されないが、例えば、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。
本実施形態に係る皮膚化粧料組成物を塗布する部位としては、特に限定されず、例えば、顔面(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)や、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中等が挙げられる。
本実施形態に係る皮膚化粧料組成物は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨などとして用いられる。より具体的には、例えば、スキンケア化粧料(保湿化粧料、美白化粧料、アクネケア用化粧料、アンチエージング化粧料)などとして用いられる。なお、本明細書において「アンチエージング化粧料」とは、しわ抑制、たるみ抑制などを目的とするスキンケア化粧料をいう。
本実施形態に係る皮膚化粧料組成物の製剤化は、一般に知られている製造方法により行うことができる。例えば、上記各成分を混合し、ディスパーミキサー、パドルミキサー等の公知の撹拌装置を用いて撹拌する方法等が挙げられる。
以下、本実施形態を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、配合量は、特記しない限り、有効成分の配合量であり、「質量%」で表す。
表1に記した各成分を常法に従い混合し、実施例および比較例の各皮膚化粧料組成物を調製した。得られた各皮膚化粧料組成物について、下記の通りdl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩の残存率を評価した。評価結果は表1に示す。
<dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩の残存率>
得られた皮膚化粧料組成物を50mLのガラス気密容器に満注量になるよう注入し、40℃、遮光、密閉の条件で6カ月間保存した。保存前後で各皮膚化粧料組成物中のdl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩の含有量を測定し、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩の残存率をもとめた。
残存率(%)=(保存後のdl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩含有量)/(保存前のdl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩含有量)×100
Figure 2023108855000001
表1の結果より、本実施形態に係る皮膚化粧料組成物は、dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩の安定性が向上していることがわかる。
表2に処方例を記載する。なお、配合量は「質量%」で表す。
Figure 2023108855000002

Claims (4)

  1. 下記の成分(A)、下記成分(B)および下記成分(C)を含有する皮膚化粧料組成物。
    成分(A):dl-α-トコフェロール-2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルおよび/またはその塩
    成分(B):グリセリンのオキシアルキレン付加重合物(ただし、前記オキシアルキレンの平均付加モル数は2~20である)から選ばれる2種以上
    成分(C):水
  2. 成分(B)が下記成分(B1)および下記成分(B2)を含む、請求項1記載の皮膚化粧料組成物。
    成分(B1):オキシアルキレンの平均付加モル数が2以上10未満である、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物
    成分(B2):オキシアルキレンの平均付加モル数が10~20である、グリセリンのオキシアルキレン付加重合物
  3. 成分(B1)の含有量が、2.0~20.0質量%であり、成分(B2)の含有量が、2.0~20.0質量%である、請求項2記載の皮膚化粧料組成物。
  4. 成分(C)の含有量が、59.0~95.0質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の皮膚化粧料組成物。
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