JP2023108332A - 部材断面推定装置、部材断面推定方法、およびプログラム - Google Patents

部材断面推定装置、部材断面推定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】計画中の建築の部材の断面を容易に推定することができる部材断面推定装置を提供すること。【解決手段】部材断面推定装置は、参考とする建築の複数の部材に関する特徴量を算出する第1部材特徴量算出部と、対象となる建築の部材に関する特徴量を算出する第2部材特徴量算出部と、第1部材特徴量算出部および第2部材特徴量が算出した特徴量を用いて、参考とする建築の複数の部材の断面形状から、対象となる建築の部材の断面形状を推定する部材断面推定部とを備える。特徴量は、その部材が設置されている階、その部材が梁であるか柱であるか、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向、その部材のいずれかの端において接合されている梁の部材長の合計、その部材の長さのうち、少なくとも1つを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、部材断面推定装置、部材断面推定方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、建築する構造体を構成する部材の断面の最適な組み合わせを特定する構造設計最適化システムが開示されている。この構造設計最適化システムは、構造体を構成する部材断面の検討範囲を設定する検討範囲設定部、検討範囲内で、構造体を構成する部材の部材断面の組み合わせを設定し、当該設定した部材断面の組み合わせについて構造解析を実行する構造解析部、構造解析によって得られる検定値が所定の検定条件を満たすか否かの検定値判定を実行する検定値判定部と、検討範囲内の部材断面の組み合わせのうち、検定値が所定の検定条件を満たす組み合わせについて、所定の最適化判定条件に基づいた比較を行うための比較値を算出する比較値算出部、比較値に基づき、所定の最適化判定条件に則って最適な部材断面の組み合わせを特定する特定処理部を有している。
特開2021-157685号公報
しかしながら、上述の構造設計最適化システムにおいては、部材断面の検討範囲を設定し、その検討範囲内で部材断面の組み合わせについて構造解析を行っているため、検討範囲が適切でないと、構造解析の処理量が膨大になってしまうことがある。そして、計画中の建築において、この検討範囲を適切にするには、基準となるような断面を推定しておく必要があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、計画中の建築の部材の断面を容易に推定することができる部材断面推定装置、部材断面推定方法、およびプログラムを提供する。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、部材断面推定装置であって、参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1部材特徴量算出部と、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2部材特徴量算出部と、前記第1部材特徴量算出部および前記第2部材特徴量が算出した特徴量を用いて、前記参考とする建築の複数の部材の断面形状から、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する部材断面推定部とを備え、前記参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、前記対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む。
また、本発明の他の一態様は、上述した部材断面推定装置であって、前記部材断面推定部は、前記第2部材特徴量算出部が算出した複数の特徴量から、前記対象となる建築の部材の断面を推定するための機械学習を、前記第1部材特徴量算出部が算出した複数の特徴量を少なくとも用いて行う機械学習部を備え、前記機械学習部による機械学習の結果を用いて、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する。
また、本発明の他の一態様は、上述した部材断面推定装置であって、前記機械学習部は、前記第1部材特徴量算出部が算出した複数の特徴量に対する主成分分析を行い、前記部材断面推定部は、前記機械学習部による分析結果の主成分の空間において、前記参考とする建築の複数の部材の中から、前記対象となる建築の部材の主成分との距離が最も近いものを抽出し、抽出された部材の断面形状を、推定結果の断面形状とする。
また、本発明の他の一態様は、部材断面推定装置による部材断面推定方法であって、参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1のステップと、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2のステップと、前記第1のステップおよび前記第2のステップで算出した特徴量を用いて、前記参考とする建築の複数の部材の断面形状から、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する第3のステップとを有し、前記参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、前記対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む。
また、本発明の他の一態様は、コンピュータを、参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1部材特徴量算出部、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2部材特徴量算出部、前記第1部材特徴量算出部および前記第2部材特徴量が算出した特徴量を用いて、前記参考とする建築の複数の部材の断面形状から、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する部材断面推定部として機能させるためのプログラムであって、前記参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、前記対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む。
この発明によれば、計画中の建築の部材の断面を推定することができる。
この発明の一実施形態による部材断面推定装置10の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における第1部材特徴量算出部12の動作を説明するフローチャートである。 同実施形態における接合種a0からa11を説明する模式図である。 同実施形態におけるi端、j端の総梁部材長を説明する模式図である。 同実施形態における部材断面推定部16の動作を説明するグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による部材断面推定装置10の機能構成を示す概略ブロック図である。部材断面推定装置10は、参考となる建築に関する架構の情報およびその各部材の断面の情報を用いて、計画中の建築の部材の断面を推定する。なお、計画中の建築については、柱および梁の構成、すなわち架構は決まっているが、柱および梁の各々の断面形状は決まっていない状態である。また、参考となる建築は、計画中の建築と架構が類似しているものであることが望ましい。
図1に示すように、部材断面推定装置10は、参考建築情報入力部11、第1部材特徴量算出部12、対象建築情報入力部14、第2部材特徴量算出部15、部材断面推定部16、部材情報出力部17を備える。参考建築情報入力部11は、参考となる建築の情報の入力を受け付ける。参考となる建築の情報は、該建築の架構の情報およびその各部材の断面の情報を含む。該建築の架構の情報は、架構を構成する柱および梁の各々の長さを表す情報と、柱および梁の各々の接合を表す情報とを少なくとも含む。各部材の断面の情報は、柱および梁の各々の断面形状を表す情報である。入力方法は、部材断面推定装置10に接続されたフラッシュメモリ、ハードディスクなどの記憶装置内の位置、あるいはネットワーク上の位置を、オペレータに指定され、該位置からファイルを読み込むようにしてもよいし、他の装置から受信するようにしてもよい。
第1部材特徴量算出部12は、参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する。第1部材特徴量算出部12は、この特徴量の算出を、参考建築情報入力部11が受け付けた参考とする建築の情報のうち、架構の情報を用いて行う。本実施形態においては、算出される複数の特徴量は、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値である。なお、算出される複数の特徴量は、これらのうち、少なくとも1つを含んでいればよく、その他の値を含んでいてもよい。なお、接合方向の組み合わせを示す値は、2つの独立した値として保持してもよい。
対象建築情報入力部14は、計画中の建築など、対象となる建築の情報の入力を受け付ける。対象となる建築の情報は、該建築の架構の情報を含む。該建築の架構の情報は、参考となる建築の場合と同様であり、架構を構成する柱および梁の各々の長さを表す情報と、柱および梁の各々の接合を表す情報とを少なくとも含む。また、対象建築情報入力部14における入力方法は、参考建築情報入力部11と同様であるが、参考建築情報入力部11と異なっていてもよい。
第2部材特徴量算出部15は、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する。第2部材特徴量算出部15は、この特徴量の算出を、参考建築情報入力部11が受け付けた参考とする建築の情報のうち、架構の情報を用いて行う。第2部材特徴量算出部15が算出する特徴量およびその特徴量の算出方法は、第1部材特徴量算出部12と同様である。
部材断面推定部16は、第1部材特徴量算出部12および第2部材特徴量15が算出した特徴量を用いて、参考とする建築の複数の部材の断面形状から、対象となる建築の部材の断面形状を推定する。部材断面推定部16は、機械学習部13を備える。
機械学習部13は、第2部材特徴量算出部15が算出した複数の特徴量から、対象となる建築の部材の断面を推定するための機械学習を、第1部材特徴量算出部12が算出した複数の特徴量を少なくとも用いて行う。機械学習の手法として、クラスター分析、主成分分析、ニューラルネットワークなど、いずれの手法が用いられてもよいが、ここでは、主成分分析を用いる場合を、説明する。まず、機械学習部13は、第1部材特徴量算出部12が算出した複数の特徴量に対する主成分分析を行う。次に、機械学習部13は、主成分分析により得られた主成分の値と、断面形状とを対応付ける。この対応付けは、参考となる建築の部材各々の複数の特徴量に対応する主成分の値に、その部材の断面形状を対応付けることで行う。なお、主成分分析により算出する主成分は、第一主成分のみであってもよいし、第二主成分以降を含んでもよい。
部材断面推定部16は、機械学習部13による機械学習の結果を用いて、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量から、対象となる建築の部材の断面形状を推定する。本実施形態では、機械学習部13で主成分分析を用いた場合を説明する。部材断面推定部16は、機械学習部13による分析結果の主成分の空間において、参考とする建築の複数の部材の中から、対象となる建築の部材の主成分との距離が最も近いものを抽出し、抽出された部材の断面形状を、推定結果の断面形状とする。対象となる建築の部材の主成分の算出式には、機械学習部13において、参考となる建築の部材各々に関する複数の特徴量を主成分分析して得られたものが用いられる。なお、部材断面推定部16は、機械学習部13を備えず、参考とする建築の複数の部材のうち、対象となる建築の部材との特徴量間の正規化ユークリッド距離が最小となる部材の断面形状を、対象となる建築の部材の断面形状の推定結果としてもよい。
部材情報出力部17は、対象となる建築の部材について、部材断面推定部16が推定した断面形状を示す情報を含む部材情報を出力する。出力方法は、ディスプレイへの表示であってもよいし、ファイルへの出力であってもよいし、他の装置への送信であってもよい。
図2は、本実施形態における第1部材特徴量算出部12の動作を説明するフローチャートである。なお、第2部材特徴量算出部15も、第1部材特徴量算出部12と同様の動作をするが、参考となる建築の情報に代えて、対象となる建築の情報を用いる。第1部材特徴量算出部12は、参考となる建築の部材各々について、ステップS2からステップS7の処理を行う(ステップS1)。
ステップS2では、第1部材特徴量算出部12は、その部材が設置されている階を示す値を取得する。設置されている階は、架構の情報に含まれていてもよいし、柱および梁の各々の接合を表す情報から推定してもよい。階を示す値は、例えば、1階であれば「1」、2階であれば「2」とするが、階が近いもの同士ほど、近い値になっていればよく、その他の数値を割り当ててもよい。
ステップS3では、第1部材特徴量算出部12は、その部材の種別を示す値(梁であるか柱であるかを示す値)を取得する。部材の種別は、架構の情報に含まれていてもよいし、柱および梁の各々の接合を表す情報から推定してもよい。部材の種別を示す値は、例えば、柱であれば「1」、梁であれば「2」とする。あるいは、柱、梁をそれぞれ「1」、「2」で分けるのではなく、当該データを柱、梁カテゴリーのデータとして捉え、断面の抽出は、柱毎、梁毎に行うようにしてもよい。
ステップS4では、第1部材特徴量算出部12は、その部材のi、j端の接合種を示す値を取得する。接合種は、接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせである。本実施形態では、各端の接合種として、接合種a0からa11を定義し、各端の接合種を示す値を、順に「0」から「11」とする。その部材の両端のうち、接合種を示す値が小さい方の端をi端、他方の端をj端とする。i、j端の接合種を示す値は、i端の接合種を示す値に100を乗じた値と、j端の接合種を示す値との和とする。例えば、j端の接合種が接合種a3であり、j端の接合種が接合種a8であれば、i、j端の接合種を示す値は、3×100+8=308となる。第1部材特徴量算出部12は、架構の情報を用いて、その部材のi、j端の接合種を判定する。
図3は、本実施形態における接合種a0からa11を説明する模式図である。図3において、xyz軸は、例えば、x軸は建築の水平面における長辺方向であり、y軸は建築の水平面における長辺方向であり、z軸は鉛直方向(重力方向)である。なお、これらの軸の向きは、z軸の正の向きが重力と逆向きであり、x軸とy軸の正の向きについては、xyz軸が、右手系となるように決められている。xyz軸は、この例に限られず、建築の立地、あるいは形状に応じて変更してもよいし、左手系であってもよい。また、xyz軸は、全ての節点で同じであってもよいし、節点毎に異なっていてもよい。xyz軸が、節点毎に異なる場合は、例えば、特定の梁、あるいは柱を基準に決まるようにしてもよい。なお、節点とは、架構を構成する柱または梁の端点、もしくは該柱または該梁に他の柱または梁が接続されている点である。
図3において、黒丸は節点を表し、実線は、その向きに部材が取り付けられていることを示し、破線は、その向きに部材が取りけられていないことを示す。なお、実線も破線もない向きについては、その向きに部材が取り付けられているか否かは、その接合種に該当するか否かに関係しない。
図3に示すように、接合種a0は、xyz軸各々の正の向きと、xy軸各々の負の向きへの部材の取り付きがない場合の接合種である。接合種a1は、xy軸の正負の四方の向きのうち、1方のみへの1部材の取り付きがあり、残りの3方と、z軸の正の向きへの部材の取り付きがない場合の接合種である。接合種a2は、xy軸の正負の四方の向きのうち、180度をなす2方への2部材の取り付きがあり、残りの2方と、z軸の正の向きへの部材の取り付きがない場合の接合種である。接合種a3は、xy軸の正負の四方の向きのうち、90度をなす2方への2部材の取り付きがあり、残りの2方と、z軸の正の向きへの部材の取り付きがない場合の接合種である。
接合種a4は、xy軸の正負の4方の向きのうち、3方への3部材の取り付きがあり、残りの1方と、z軸の正の向きへの部材の取り付きがない場合の接合種である。接合種a5は、xy軸の正負の四方への4部材の取り付きがあり、z軸の正の向きへの部材の取り付きがない場合の接合種である。接合種a6は、接合種a0の場合に加えて、z軸の正の向きへの部材の取り付きがある場合の接合種である。
接合種a7は、接合種a1の場合に加えて、z軸の正の向きへの部材の取り付きがある場合の接合種である。接合種a8は、接合種a2の場合に加えて、z軸の正の向きへの部材の取り付きがある場合の接合種である。
接合種a9は、接合種a3の場合に加えて、z軸の正の向きへの部材の取り付きがある場合の接合種である。接合種a10は、接合種a4の場合に加えて、z軸の正の向きへの部材の取り付きがある場合の接合種である。接合種a11は、接合種a5の場合に加えて、z軸の正の向きへの部材の取り付きがある場合の接合種である。
図2に戻って、ステップS5では、第1部材特徴量算出部12は、i端の総梁部材長を取得する。i端の総梁部材長とは、その部材のi端において接合されている梁の部材長の合計を示す値である。その部材が梁であれば、その梁の長さも含まれる。第1部材特徴量算出部12は、i端において接合されている全ての梁の長さを、架構の情報から取得し、それらを足し合わせることで、i端の総梁部材長を算出する。長さの単位は、例えば、メートルが用いられるが、その他の単位が用いられてもよい。
ステップS6では、第1部材特徴量算出部12は、j端の総梁部材長を取得する。j端の総梁部材長は、その部材のj端において接合されている梁の部材長の合計を示す値であり、i端の場合と同様にして算出される。図4は、本実施形態におけるi端、j端の総梁部材長を説明する模式図である。図4には、架構の一部における梁のみが記載され、柱は省略されている。特徴量算出の対象となっている部材は、太線で示した梁L3である。i端では、梁L3に、梁L1と梁L2が接合されているので、i端の総梁部材長は、梁L1の長さ+梁L2の長さ+梁L3の長さとなる。また、j端では、梁L3に、梁L4、梁L5、および梁L6が接合されているので、j端の総梁部材長は、梁L3の長さ+梁L4の長さ+梁L5の長さ+梁L6の長さとなる。柱部材についても、同様に考える。
図2に戻り、ステップS7では、第1部材特徴量算出部12は、その部材の長さ示す値を取得する。第1部材特徴量算出部12は、その部材の長さを、架構の情報から取得する。長さの単位は、例えば、メートルが用いられるが、その他の単位が用いられてもよい。
図5は、本実施形態における部材断面推定部16の動作を説明するグラフである。図5のグラフは、横軸は、機械学習部13において算出した第一主成分、縦軸は、機械学習部13において算出した第二主成分である。なお、ここでは、機械学習部13において、各部材の複数の特徴量に対して第二主成分までが算出された場合を例に説明する。図5のグラフの矩形は、参考とする建築の各部材を、プロットしたものである。各矩形に付したアルファベットaからlは、その部材の断面形状を示す。したがって、図5のグラフの矩形は、機械学習部13による機械学習の結果を表している。
図5のグラフの菱形(ダイヤモンド形)は、対象となる建築の各部材を、その主成分の位置にプロットしたものである。部材断面推定部16は、機械学習部13による主成分分析により得られた算出式に、第2部材特徴量算出部15により算出された特徴量を代入することで、対象となる建築の部材の主成分を算出する。部材断面推定部16は、対象となる建築の部材各々について、その主成分の位置に最も近いものを、参考とする建築の部材の中から選択し、選択した部材の断面形状を、推定結果の断面形状とする。
したがって、図5において、断面形状を表すアルファベットdが付された矩形の付近にプロットされた菱形には、同じ断面形状を表すアルファベットdが付されている。同様に、断面形状を表すアルファベットe、f、g、h、j、lが付された矩形の付近にプロットされた菱形には、それぞれ、同じ断面形状を表すアルファベットe、f、g、h、j、lが付されている。
なお、機械学習部13においてクラスター分析を行い、部材断面推定部16は、その部材がいずれの断面形状のクラスターに含まれるかにより、断面形状を推定するようにしてもよい。また、機械学習部13において、特徴量から断面形状を得るニューラルネットワークを生成し、部材断面推定部16は、そのニューラルネットワークを用いて断面形状を推定するようにしてもよい。また、特徴量間の正規化ユークリッド距離による手法を用いてもよい。これらの場合でも、本実施形態と同様の特徴量を用いることができる。
このように、本実施形態における部材断面推定装置10は、参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1部材特徴量算出部12と、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2部材特徴量算出部15と、第2部材特徴量算出部15が算出した複数の特徴量から、対象となる建築の部材の断面を推定するための機械学習を、第1部材特徴量算出部12が算出した複数の特徴量を少なくとも用いて行う機械学習部13と、機械学習部13による機械学習の結果を用いて、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量から、対象となる建築の部材の断面形状を推定する部材断面推定部16とを備える。そして、参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む。これにより、計画中の建築の部材の断面を容易に推定することができる。
また、図1における部材断面推定装置10の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより部材断面推定装置10を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した図1における部材断面推定装置10の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず、専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。ハイブリッド、モノリシックのいずれでも良い。一部は、ハードウェアにより、一部はソフトウェアにより機能を実現させても良い。
また、半導体技術の進歩により、LSIに代替する集積回路化等の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10 部材断面推定装置、11 参考建築情報入力部、12 第1部材特徴量算出部、13 機械学習部、14 対象建築情報入力部、15 第2部材特徴量算出部、16 部材断面推定部、17 部材情報出力部

Claims (5)

  1. 参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1部材特徴量算出部と、
    対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2部材特徴量算出部と、
    前記第1部材特徴量算出部および前記第2部材特徴量が算出した特徴量を用いて、前記参考とする建築の複数の部材の断面形状から、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する部材断面推定部と
    を備え、
    前記参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、前記対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む、
    部材断面推定装置。
  2. 前記部材断面推定部は、
    前記第2部材特徴量算出部が算出した複数の特徴量から、前記対象となる建築の部材の断面を推定するための機械学習を、前記第1部材特徴量算出部が算出した複数の特徴量を少なくとも用いて行う機械学習部を備え、
    前記機械学習部による機械学習の結果を用いて、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する、請求項1に記載の部材断面推定装置。
  3. 前記機械学習部は、前記第1部材特徴量算出部が算出した複数の特徴量に対する主成分分析を行い、
    前記部材断面推定部は、前記機械学習部による分析結果の主成分の空間において、前記参考とする建築の複数の部材の中から、前記対象となる建築の部材の主成分との距離が最も近いものを抽出し、抽出された部材の断面形状を、推定結果の断面形状とする、
    請求項2に記載の部材断面推定装置。
  4. 部材断面推定装置による部材断面推定方法であって、
    参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1のステップと、
    対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2のステップと、
    前記第1のステップおよび前記第2のステップで算出した特徴量を用いて、前記参考とする建築の複数の部材の断面形状から、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する第3のステップと
    を有し、
    前記参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、前記対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む、
    部材断面推定方法。
  5. コンピュータを、
    参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量を算出する第1部材特徴量算出部、
    対象となる建築の部材に関する複数の特徴量を算出する第2部材特徴量算出部、
    前記第1部材特徴量算出部および前記第2部材特徴量が算出した特徴量を用いて、前記参考とする建築の複数の部材の断面形状から、前記対象となる建築の部材の断面形状を推定する部材断面推定部
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記参考とする建築の複数の部材の各々に関する複数の特徴量と、前記対象となる建築の部材に関する複数の特徴量との各々が、その部材が設置されている階を示す値、その部材が梁であるか柱であるかを示す値、その部材の両端において接合されている梁および柱の接合方向の組み合わせを示す値、その部材の一端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の他の端において接合されている梁の部材長の合計を示す値、その部材の長さを示す値のうち、少なくとも1つを含む、
    プログラム。
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