JP2023107841A - 渋滞予測システム、端末装置、渋滞予測方法および渋滞予測プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】道路上の移動体の画像の収集により任意の場所の渋滞予測を行えること。【解決手段】渋滞予測装置100は、複数の端末装置110により道路上の移動体を撮影した画像と撮影した位置を示す位置情報とを収集する。画像処理部101は、収集した画像を画像処理し、画像中に存在する移動体に関する情報である交通情報を抽出する。交通情報処理部103は、画像処理部101により抽出された交通情報を用いて、撮影された位置に対応する道路上の渋滞予測に関する情報を算出し、渋滞予測情報を生成して端末装置110に送信する。【選択図】図1
Description
この発明は、移動体から撮像した画像を用いて渋滞を予測する渋滞予測システム、端末装置、渋滞予測方法および渋滞予測プログラムに関する。ただし、この発明の利用は、渋滞予測システム、端末装置、渋滞予測方法および渋滞予測プログラムに限らない。
従来、道路の渋滞を予測する技術として、車両からの速度と、車両位置の平均速度に基づいて車両位置における渋滞状況を判断するサーバが開示されている(例えば、下記特許文献1参照。)。この技術では、車両で撮像した画像を画像解析して渋滞の判断に用いることも記載されている。
このほか、道路に固定設置されたカメラにより撮像された画像を用いて渋滞を判断するシステムがある。
しかしながら、上記従来の技術では、任意の場所における渋滞を予測することができなかった。また、画像を用いた渋滞判断の構成では、設置コストがかかるとともに、カメラが固定設置された場所の渋滞判断しか行えない制限が生じる、という問題がある。
また、車両から受け取った速度などの情報から、当該車両が走行している道路の区間が
渋滞しているかどうかを判別するものであり、将来的に渋滞することを予測することはできない、という問題がある。本発明が解決しようとする課題には、上述した問題が一例と して挙げられる。
渋滞しているかどうかを判別するものであり、将来的に渋滞することを予測することはできない、という問題がある。本発明が解決しようとする課題には、上述した問題が一例と して挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる渋滞予測システムは、道路上の移動体を撮影した画像と撮影した位置を示す位置情報とを取得する取得部と、前記画像中に存在する移動体に関する情報である交通情報を抽出する画像処理部と、前記画像処理部により抽出された前記交通情報を用いて、撮影された位置に対応する前記道路上の渋滞予測に関する情報を算出する交通情報処理部と、を有することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる端末装置は、道路上の移動体を撮影した画像に基づき、前記道路上の前記移動体の渋滞予測を行う渋滞予測装置に対して、前記画像を送信する端末装置であって、道路上の移動体を撮影した画像を撮影する撮像部と、前記撮像部によって撮影された前記画像に撮影した位置情報を付与し、前記渋滞予測装置に送信する処理部と、を有することを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる端末装置は、道路上の移動体を撮影した画像に基づき、前記道路上の前記移動体の渋滞予測を行う渋滞予測装置に接続される端末装置であって、前記渋滞予測装置に対して、所望する位置および時刻を含む渋滞予測の要求を行い、前記渋滞予測装置から受信した前記渋滞予測に関する情報を出力する処理部を有することを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる渋滞予測方法は、渋滞予測装置が実施する渋滞予測方法において、道路上の移動体を撮影した画像と撮影した位置を示す位置情報とを取得する取得工程と、前記画像中に存在する移動体に関する情報である交通情報を抽出する画像処理工程と、前記画像処理工程により抽出された前記交通情報を用いて、撮影された位置に対応する前記道路上の渋滞予測に関する情報を算出する交通情報処理工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる渋滞予測プログラムは、上記記載の渋滞予測方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる渋滞予測システム、端末装置、渋滞予測方法および渋滞予測プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる渋滞予測システム、端末装置、渋滞予測方法および渋滞予測プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる渋滞予測システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態にかかる渋滞予測システムは、互いに通信接続された渋滞予測装置100と、端末装置110とによって構成することができる。
渋滞予測装置100は、画像処理部101と、情報結合部102と、交通情報処理部103と、格納部104と、渋滞予測情報管理部105とを含む。端末装置110は、撮像部111と、測位部112と、処理部113とを含む。
渋滞予測装置100は、例えば、単一のサーバを用いて構成できるが、これに限らず、画像処理部101と交通情報処理部103の機能別に分散された複数のサーバを用いる構成としてもよい。
端末装置110は、移動中の前方の画像を撮像部111により撮像し、渋滞予測装置100に送信する。この際、処理部113は、撮像部111の撮影画像とともに、撮影ID、および測位部112により測位された撮影時の位置情報を送信する。このほか、移動時の速度や時刻情報を送信してもよい。また、処理部113は、ユーザ操作等により、渋滞予測装置100に渋滞予測を要求し、渋滞予測装置100から送信された渋滞予測の情報を情報処理して図示しない表示部等に出力する。
端末装置110は、移動体に設けられるナビゲーション装置やユーザが持つスマートフォンや携帯電話、可搬型のパーソナル・コンピュータ等を用いて構成することにより、渋滞予測装置100に対して渋滞予測に用いる画像を送信し、また、渋滞予測装置100に対して渋滞予測を要求することができる。
これらに限らず、端末装置110は、自宅や施設(店舗)等に固設されたパーソナル・コンピュータ等を用いて構成してもよい。この場合、端末装置110は、渋滞予測装置100に対して渋滞予測に用いる画像を送信する機能を省き、渋滞予測装置100に対して渋滞予測を要求する。このような端末装置110の場合、撮像部111と測位部112の機能を省くことができ、端末装置110の処理部113は、ユーザ操作等により渋滞予測を要求し、渋滞予測装置100から送信された渋滞予測の情報を表示部等に出力する。
渋滞予測装置100の画像処理部101は、端末装置110から送信されてくる撮影画像を画像処理する。この画像処理では、撮影画像が示す道路と車両を抽出(検出)する。そして、端末装置110(移動体)が走行している走行車線(自車線)と、車線数、車線別の車両数、車間をそれぞれ検出する。このほか、撮影画像に含まれる各車両の車種を検出することもできる。
情報結合部102は、端末装置110から送信されてくる撮影画像の撮影ID、撮影時刻、および撮影位置の各情報を関連付けて格納部104に格納する。渋滞予測装置100の時刻を用いる場合、撮影画像を受信した時刻を用いることができ、端末装置110側における時刻情報の送信は不要である。また、渋滞予測装置100において、端末装置110が設けられた移動体の速度を把握している場合には、渋滞予測装置100は、例えば、端末装置110の緯度経度の移動量と移動所要時間に基づく計算により移動体の速度を求めることができる。
そして、情報結合部102は、画像処理部101により画像処理された結果である、自車線情報を同一の撮影IDにより関連付け(結合)し、交通情報として格納部104に格納する。また、情報結合部102は、撮影ID毎の車線別の車両情報(車両数)を車線別車両情報として格納部104に格納する。交通情報は、道路、位置、時間帯別に分類した状態で格納部104に格納される。
交通情報処理部103は、格納部104に格納された道路の位置、時間帯毎に分類された交通情報毎に統計関数を用いて位置および時間帯別の渋滞発生の確率を算出し、渋滞予測情報として格納部104に格納する。格納部104には、同一の道路上の複数の撮影画像の変化に基づく交通情報が格納されており、交通情報処理部103は、端末装置110からの要求時の交通情報を過去の交通情報(例えば同一時刻、場所)と比較することにより、渋滞の発生を予測する。
交通情報は、同一の道路についての情報に限らず、所定の範囲内(他の道路)の情報とすることができる。
この際、撮影画像に基づいて車線別の交通情報を得ているため、車線別の車両数(車間距離、車両の密度に相当)に基づいて渋滞の度合いを判断し、車線別の渋滞予測を行うことができる。
渋滞予測情報としては、端末装置110の現在位置付近での今後の渋滞予測、端末装置110の目的地までの走行ルート上における渋滞予測、目的地付近での渋滞予測等がある。この渋滞予測情報の算出処理は、あらかじめ道路(場所)毎に算出しておいてもよいし、端末装置110からの要求時に、該当する道路(場所)について算出を行うようにしてもよい。
また、渋滞予測情報は、撮影された位置に対応する道路について渋滞予測するに限らない。例えば、撮影された位置情報に最も近い道路や、撮影されたタイミングでマップマッチングされた地図情報上の道路であってもよい。
渋滞予測情報管理部105は、渋滞予測情報を管理する。この渋滞予測情報管理部105は、端末装置110からの渋滞予測の要求に対応した位置やエリアの渋滞予測情報を端末装置110に送信する。
端末装置110は、例えば、移動体の移動時の走行ルートや目的地近傍の所定エリア内における渋滞予測情報を渋滞予測装置100に要求する。このほか、移動体による経路探索時においても同様に走行ルートや目的地近傍の所定エリア内における渋滞予測情報を要求する。これに対応して、渋滞予測装置100は、端末装置110(移動体)走行ルートや目的地近傍の所定エリア内における渋滞予測情報を抽出して端末装置110に送信することができる。
図2は、実施の形態にかかる渋滞予測システムの処理手順の一例を示すフローチャートである。渋滞予測装置100が行う渋滞予測の処理内容を示す。はじめに、渋滞予測装置100は、端末装置110から撮影画像と、撮影時の位置情報、速度、時刻を取得する(ステップS201)。上述したように、速度、時刻は端末装置110から受信しなくても取得できる。
次に、渋滞予測装置100は、撮影画像を画像処理する(ステップS202)。この画像処理により、端末装置110(移動体)が走行している走行車線(自車線)、車線数、車線別の車両数、各車両の車種、車間を検出する。検出した情報は、ステップS201により取得した情報(位置情報、速度、時刻)と関連付け(結合)して、交通情報が生成され、格納部104に格納される。
同一あるいは異なる複数の端末装置110は、異なる場所や時刻毎に複数の撮影画像を渋滞予測装置100に送信する。これにより、渋滞予測装置100は、ステップS201,ステップS202を繰り返し実行することにより、道路の場所、時刻別に多数の交通情報がデータベース化して格納されることになる。渋滞予測装置100は、この交通情報を用いて、以下の渋滞予測処理を行う。
次に、渋滞予測装置100は、端末装置110から渋滞予測の要求を受信待ちする(ステップS203:Noのループ)。渋滞予測の要求を受信すると(ステップS203:Yes)、渋滞予測処理を行う(ステップS204)。この渋滞予測処理では、ステップS202により生成された交通情報を参照し、要求に含まれる場所(範囲)、時刻と同一の場所、時刻における過去の渋滞の発生に基づき、この場所(範囲)、時刻における渋滞の発生を予測する。
なお、渋滞の発生を予測する場所は、要求に含まれる場所と完全に同一である必要は無く、要求に含まれる場所と同一の道路や所定の範囲内における過去の交通情報と渋滞の発生に基づいて、予測してもよい。また時刻についても同様で、要求に含まれる時刻を含む所定の時間帯でもよい。
この後、渋滞予測情報を端末装置110に送信し(ステップS205)、一連の渋滞予測処理を終了する。
上記実施の形態によれば、端末装置が有するカメラが撮影した道路上の複数の場所および時刻の撮影画像を用いて渋滞予測するため、道路上のカメラやセンサ等のような固定設置されたものを用いた設置場所に限定された渋滞予測だけではなく、道路上の任意の場所の渋滞予測を行うことができる。
また、多数の端末装置から送信される画像により、道路の渋滞状態を判断するための交通情報を多数取得できるため、任意の場所における渋滞予測の精度を向上できるようになる。
端末装置としては、画像を撮影し、位置情報を送信できるカメラを備えた携帯電話やスマートフォン、カーナビゲーションなど汎用装置を利用できるため、渋滞予測装置は、多数の画像を容易に取得でき、システムコストも軽減できる。
また、渋滞予測情報の生成の際、車間と車両数を用いることとしたが、このほかに、天気や曜日、要求された場所の道路に接続している他の道路の交通情報、要求された場所近傍でのイベント有無など、渋滞要因となる得る他のデータを渋滞予測のパラメータとして加えてもよい。これにより、渋滞予測の精度をより向上できるようになる。
そして、渋滞を車両数(車間距離)に基づき判断したが、道路上における任意の場所の渋滞前の画像と、端末装置から送信された現在の画像の類似度を画像処理することにより、画像同士の比較によっても同様に渋滞予測することができる。
さらに、端末装置が撮影する画像は、静止画に限らず、動画でもよい。動画であれば他車線の移動体の速度についても判断できるため、より詳細な交通情報を得ることができる。
また、渋滞予測データの生成には、重回帰分析などの統計学を適用してもよい。この際、道路毎に適切な最適アルゴリズムを組み替えることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、移動体(車両)にナビゲーション装置300が搭載され、各ユーザのナビゲーション装置300が上述した渋滞予測装置100としてのサーバにアクセスする構成について説明する。ここで、ナビゲーション装置300は、上記の端末装置110としての機能を有し、移動体の移動時の道路を撮影して渋滞予測装置100に送信する。また、このナビゲーション装置300は、渋滞予測装置100(サーバ)に対して所望する場所の渋滞予測情報を要求する。
(ナビゲーション装置300のハードウェア構成)
図3は、ナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、ディスプレイ313、通信I/F314、GPSユニット315、各種センサ316、カメラ317、を備えている。各構成部301~317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
図3は、ナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、ディスプレイ313、通信I/F314、GPSユニット315、各種センサ316、カメラ317、を備えている。各構成部301~317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、渋滞予測プログラム等を記録している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、例えば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
また、光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどを用いることができる。
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、地図データ、車両情報、道路情報、走行履歴などが挙げられる。地図データは、カーナビゲーションシステムにおいて経路探索するときに用いられ、建物、河川、地表面、エネルギー補給施設などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データ、道路の形状をリンクやノードなどであらわす道路形状データなどを含むベクタデータである。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。マイク309は、例えば、車両のダッシュボード部などに設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ310からは、所定の音声信号を音声I/F308内でD/A変換した音声が出力される。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか一つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
映像I/F312は、ディスプレイ313に接続される。映像I/F312は、具体的には、例えば、ディスプレイ313全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ313を制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313としては、例えば、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。
カメラ317は、車両外部の道路の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよい。カメラ317によって車両外部の道路を撮影することにより、道路とともに走行中の他の車両が撮影される。この撮影画像は、CPU301によって画像処理された後、GPSユニット315の位置情報とともに、渋滞予測装置100(後述するサーバ400)に送信処理される。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300およびCPU301のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、CANやLIN(Local Interconnect Network)などの車内通信網や、公衆回線網や携帯電話網、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、LAN、WANなどがある。通信I/F314は、例えば、公衆回線用接続モジュールやETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)ユニット、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)/ビーコンレシーバなどである。
GPSユニット315は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット315の出力情報は、後述する各種センサ316の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、例えば、緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ316は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ、傾斜センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ316の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
図3に示したCPU301は、ROM302等に格納されたプログラム実行により、図1に示した端末装置110の処理部113の機能を実現する。図3のカメラ317により図1の撮像部111の機能を実現し、図3のGPSユニット315により図1の測位部112の機能を実現する。
(サーバの構成例)
図4は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。渋滞予測装置100を構成するサーバ400についても、図3に示したナビゲーション装置300と同様の構成を有する。なお、サーバ400においては、図3に記載のGPSユニット315、各種センサ316、カメラ317等は不要である。
図4は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。渋滞予測装置100を構成するサーバ400についても、図3に示したナビゲーション装置300と同様の構成を有する。なお、サーバ400においては、図3に記載のGPSユニット315、各種センサ316、カメラ317等は不要である。
図1に示した渋滞予測装置100は、サーバ400に設けられたROM402等に記録されたプログラムやデータを用いて、CPU401が所定のプログラムを実行することによって渋滞予測の機能を実現する。サーバ400の磁気ディスク405等には、上記の交通情報や、渋滞予測情報が格納される。また、通信I/F414を介してナビゲーション装置300と通信を行い、ナビゲーション装置300からの要求に対応した渋滞予測情報をナビゲーション装置300に出力する。
また、サーバ400は、各ナビゲーション装置300から送信された画像の送信時刻やナビゲーション装置300が搭載された移動体の速度を算出する機能を有してもよい。サーバ400は、ナビゲーション装置300の緯度経度の移動量と移動所要時間に基づく計算により移動体の速度を計算することができる。
図4に示したCPU401は、ROM402等に格納されたプログラム実行により、図1に示した渋滞予測装置100の画像処理部101、情報結合部102、交通情報処理部103、渋滞予測情報管理部105の機能を実現する。図4の磁気ディスク305や光ディスク307等は、図1に示した格納部104の機能を実現する。
(ナビゲーション装置による画像の送信処理)
図5は、ナビゲーション装置による画像送信の処理内容を示すフローチャートである。ナビゲーション装置300は、移動体の移動時にGPSユニット315等により常に位置を測位している(ステップS501)。そして、例えば、所定のタイミング毎に(例えば1分毎)、カメラ317により道路を撮影する(ステップS502)。例えば、前方の道路を撮影することにより、道路とともに、道路上の移動体がともに撮影される。
図5は、ナビゲーション装置による画像送信の処理内容を示すフローチャートである。ナビゲーション装置300は、移動体の移動時にGPSユニット315等により常に位置を測位している(ステップS501)。そして、例えば、所定のタイミング毎に(例えば1分毎)、カメラ317により道路を撮影する(ステップS502)。例えば、前方の道路を撮影することにより、道路とともに、道路上の移動体がともに撮影される。
また、カメラ317により道路を撮影するトリガ(タイミング)は、サーバ400側からナビゲーション装置300への要求出力や、ナビゲーション装置300等のユーザの指示等とすることができる。
そして、ナビゲーション装置300は、画像の撮影毎に、この撮影画像とともに撮影時の位置情報をサーバ400に送信する(ステップS503)。なお、ナビゲーション装置300は、撮影毎の画像に時刻を付与しておき、所定時間毎にまとめて複数の画像をサーバ400に送信することとしてもよい。
ナビゲーション装置300は、上記のように画像の撮影を繰り返し行い、サーバ400に送信する。これにより、サーバ400は、複数のナビゲーション装置300が撮影した複数の道路の画像を収集することができる。
(サーバによる交通情報の生成処理)
図6は、サーバによる交通情報生成の処理内容を示すフローチャートである。はじめに、サーバ400は、ナビゲーション装置300から送信された画像、および位置情報(撮影位置)を受信する(ステップS601)。次に、画像受信時の移動体(ナビゲーション装置300)の速度と時刻を取得する(ステップS602)。
図6は、サーバによる交通情報生成の処理内容を示すフローチャートである。はじめに、サーバ400は、ナビゲーション装置300から送信された画像、および位置情報(撮影位置)を受信する(ステップS601)。次に、画像受信時の移動体(ナビゲーション装置300)の速度と時刻を取得する(ステップS602)。
サーバ400は、これら移動体の速度と時刻はナビゲーション装置300が送信したものを取得してもよいし、サーバ400内部で生成したものを用いてもよい。サーバ400側で生成する場合、時刻は、画像受信時のサーバ400内部の時刻を用いる。移動体の移動は、移動体(ナビゲーション装置300)の緯度経度の移動量と移動所要時間に基づく計算により移動体の速度を計算したものを用いる。
次に、サーバ400は、画像処理部101の画像処理により、取得した画像から車両、走行車線、車線数を検出する(ステップS603)。この際、例えば、撮影画像をオルソ画像に変換して、車両の位置、距離を特定でき、車線別車両数を検出できる。また、オルソ画像において、自車線の幅を導き出し、走行道路の車線数、車間を判断する。
次に、サーバ400は、情報結合部102により、取得した画像(ID)毎に、位置情報、速度、時刻、車線別車両数、自車線、の各情報を関連付け、交通情報として格納部104に格納する(ステップS604)。以上のステップS601~ステップS604の処理は、ナビゲーション装置300から画像を受信する毎に行われる。
(交通情報の一例)
図7は、交通情報の内容の一例を示す図表である。図7の(a)は、ある1ユーザから送信された一つの画像を画像処理して得られた撮影画像処理情報701である。この撮影画像処理情報701は、車線情報(車線数)、自車線情報、車線別車両情報ID、の各情報からなる。図示の例では、自車が3車線道路(車線情報)の左から1番目(自車線情報)であることを示す。
図7は、交通情報の内容の一例を示す図表である。図7の(a)は、ある1ユーザから送信された一つの画像を画像処理して得られた撮影画像処理情報701である。この撮影画像処理情報701は、車線情報(車線数)、自車線情報、車線別車両情報ID、の各情報からなる。図示の例では、自車が3車線道路(車線情報)の左から1番目(自車線情報)であることを示す。
図7の(a)の車線別車両情報IDの詳細を図7の(b)の702に示す。車線別車両情報ID702は、1枚の画像毎にIDが割り当てられ、画像処理によって得られたID毎の位置(車線位置であり、画像中に存在する移動体の車線位置)と、車線毎の車間(画像中に存在する移動体と自車との車間)、の各情報とを有する。図示の例では、ID=1の場合、自車位置の前方の位置(車線1)に車間45mで移動体が存在し、自車位置の前方の位置(車線3)に車間30mと、車間60mでそれぞれ移動体が存在していることを示す。なお、図示の例では、3車線のうち、左車線の位置が「1」、中央車線の位置が「2」、右車線の位置が「3」で示される。
図7の(c)に示す撮影条件情報703は、図7の(a)撮影画像処理情報701と、撮影時の条件である撮影位置(図示の例では緯度経度)、速度、時刻とを、撮影IDにより関連付けた情報である。
図7の(d)は、交通情報704である。図7の(c)に示す撮影条件情報703を同一ユーザの異なる場所や時刻別、および異なるユーザについて蓄積した情報である。この交通情報704の行数を増やすことにより、所望する撮影位置について、時刻別の自車線情報、車線情報、車線別車両情報ID(車線位置、車間)をデータベース構築していくことができる。
(交通情報を用いた渋滞予測処理)
図8は、交通情報を用いた渋滞予測の処理内容を示すフローチャートである。はじめに、サーバ400の交通情報処理部103は、交通情報704を位置、日付、時間帯毎に分類し(ステップS801)、分類されたデータ毎に統計関数を作成する(ステップS802)。この状態で、交通情報処理部103は、ナビゲーション装置300からの渋滞予測要求に含まれる要求条件の入力を待つ(ステップS803:Noのループ)。
図8は、交通情報を用いた渋滞予測の処理内容を示すフローチャートである。はじめに、サーバ400の交通情報処理部103は、交通情報704を位置、日付、時間帯毎に分類し(ステップS801)、分類されたデータ毎に統計関数を作成する(ステップS802)。この状態で、交通情報処理部103は、ナビゲーション装置300からの渋滞予測要求に含まれる要求条件の入力を待つ(ステップS803:Noのループ)。
交通情報処理部103は、要求条件の入力があれば(ステップS803:Yes)、この要求条件に該当する統計関数を利用して渋滞発生値を算出する(ステップS804)。そして、交通情報処理部103は、渋滞発生値が高い(正の値)かを判断し(ステップS805)、渋滞発生値が所定値より高ければ(ステップS805:Yes)、この渋滞発生値を渋滞予測情報として生成し、格納部104に格納する(ステップS806)。渋滞発生値が低ければ(ステップS805:No)、渋滞発生はないと判断し、今回の処理を終了する。
上記処理の具体例について説明する。上記例では、渋滞発生値を信頼度として所定のしきい値と比較し、渋滞の発生を判断している。例えば、ナビゲーション装置300から送信(入力)される渋滞予測の要求条件が、左車線交通量、右車線交通量、日付(曜日)、時間帯、が指定されている場合で説明する。
なお、ナビゲーション装置300は撮影した画像を送信し、サーバ400がその画像を画像分析して左車線交通量、右車線交通量、日付(曜日)、時間帯を割り出す。また、日付時間はサーバのデータ受信時間などで割り出すこととする。交通量の一例としては、単位時間当たりの自動車の数である。
はじめに、交通情報処理部103は、格納部104から指定された日付(曜日)と時間帯に対応する交通情報704を参照対象とする。例えば、要求条件がx道路、火曜日、12時~13時のデータを集計した交通情報704を参照する。
そして、交通情報処理部103は、渋滞発生に関する統計関数fnと、要求条件X,Yを入力値とし、下記の演算式を用いて渋滞確率を算出する。
fn(X,Y)=an(X)+bn(Y)
fn(xn,yn)=an(xn)+bn(yn)
渋滞発生値=max(1/fn(|X-xn|,|Y-yn|))-tn
fn(X,Y)=an(X)+bn(Y)
fn(xn,yn)=an(xn)+bn(yn)
渋滞発生値=max(1/fn(|X-xn|,|Y-yn|))-tn
ただし、fn:統計関数(n=0,1,…)統計関数fnは、過去の渋滞予想データと現在の交通量を比較して、渋滞発生値を出すための関数である。X:左車線入力交通量,Y:右車線入力交通量,xn:左車線統計交通量,yn:右車線統計交通量,an:左車線予測係数,bn:右車線予測係数,tn:しきい値である。交通量は、画像撮影時の移動体の速度と、撮影された移動体の数から得られる。
渋滞予想データは、ある道路で渋滞発生と判断された場合、その道路において渋滞判断が下された時間から所定時間遡り(遡る時間は道路毎に異なる)、渋滞発生までの交通情報(例えば各車線の交通量と速度と時間)を統計する。この統計データが普段の交通情報と著しく違う場合、この道路における渋滞予測データとなる。ただし、日付時間などのパラメータ別に1つの道路に対して多数の予測データを有する。なお、上記の渋滞発生の判断は、システムの渋滞予測装置100が判断してもよいし、他の外部システムから取得した情報であれば、車間が狭い場合やスピードが低い場合などに、渋滞と判断する。
また、上記の統計関数fnについて、上記例(2車線道路)で、「右車線が極めて混むとその後渋滞が発生する」、もしくは「右左両方ある程度混むとその後渋滞が発生する」といった2つ特徴をもつ道路の場合、渋滞発生パターンが2通りあるため、fnはn=2となる。この特徴は渋滞予想データから算出する。
右車線入力交通量は、ナビゲーション装置300が撮影した画像から算出された右車線の交通量であり、図7(b)車線別車両情報ID702「1」(車線別撮影ID「1」の道路は3車線道路)における位置「3」の行数(つまり3車線道路の右車線に存在する車両数)で示される。左車線入力交通量は、図7(b)車線別車両情報ID702「1」における位置「1」の行数(つまり3車線道路の左車線に存在する車両数)で示される。
右(左)車線統計交通量は、渋滞予測データの中の該当パターンにおける位置「3」の交通量の平均や最頻値の統計値である。また、右(左)車線予測係数は、右(左)車線統計交通量と右車線入力交通量の差分に重みを付ける係数である。例えば、道路において「右車線が極めて混むとその後渋滞が発生する」というパターンがあれば、右車線予測係数を大きくする。これにより右車線の差分が最終的な渋滞発生値に大きく反映される。
上記渋滞予測の具体例について説明する。渋滞予測装置100は、ある道路の時刻t時において、渋滞が発生する前30分の統計データ(格納部104のデータ)に「右車線が極めて混む」、「右左両車線やや混んでいる」という2パターンがあったとする。この道路においては30分前に渋滞の予兆が現れることがわかる。この2パターンをこの道路のt時渋滞予想データとして格納部104に格納しておく。
そして、ナビゲーション装置300のユーザから時刻t時に画像が送信されたとする。渋滞予測装置100では、この画像の画像解析により、右車線がとても混んでいると判断したとする。渋滞予測装置100は、画像解析結果について、渋滞予想データとの類似度を統計関数により計算すると、「右車線が極めて混む」パターンにとても類似していたとする。この場合、渋滞予測装置100の交通情報処理部103は、この画像が送られてきてから30分後に渋滞が発生すると判断し、渋滞予想情報管理部105に対して、この道路は30分後に渋滞すると出力する。
渋滞予測装置100の統計関数による計算の具体例について説明する。この道路は渋滞予想を下記の2パターン持っているため、
パターン1:「右車線が極めて混むと渋滞が発生する」
パターン2:「右左両車線やや混んでいると渋滞が発生する」
したがって、統計関数fnは2つ用意する。
f1(X,Y)=a1(x1)+b1(y1)
f2(X,Y)=a2(x2)+b1(y2)
パターン1:「右車線が極めて混むと渋滞が発生する」
パターン2:「右左両車線やや混んでいると渋滞が発生する」
したがって、統計関数fnは2つ用意する。
f1(X,Y)=a1(x1)+b1(y1)
f2(X,Y)=a2(x2)+b1(y2)
x1:パターン1の予想データの左車線交通量(平均や最頻)→左車線の統計交通量
y1:パターン1の予想データの右車線交通量(平均や最頻)
x2:パターン2の予想データの左車線交通量(平均や最頻)
y2:パターン2の予想データの右車線交通量(平均や最頻)
a1:パターン1の左車線の重み,b1:パターン1の右車線の重み(パターン1では右車線のみに注目したいのでa1の値を大きく、b1の値を小さくする)
a2:パターン2の左車線の重み,b2:パターン2の右車線の重み(パターン2では両車線に注目したいのでa2=b2でよい)
y1:パターン1の予想データの右車線交通量(平均や最頻)
x2:パターン2の予想データの左車線交通量(平均や最頻)
y2:パターン2の予想データの右車線交通量(平均や最頻)
a1:パターン1の左車線の重み,b1:パターン1の右車線の重み(パターン1では右車線のみに注目したいのでa1の値を大きく、b1の値を小さくする)
a2:パターン2の左車線の重み,b2:パターン2の右車線の重み(パターン2では両車線に注目したいのでa2=b2でよい)
そして、渋滞予測情報管理部105は、各車線交通量X、Yが入力された時、
1/f1(|x1-X|,|y1-Y|)と1/f2(|x2-X|,|y2-Y|)を計算する。この値が大きい方を採用し、閾値tnと比べる。tnより大きければ渋滞予測情報を生成する。
1/f1(|x1-X|,|y1-Y|)と1/f2(|x2-X|,|y2-Y|)を計算する。この値が大きい方を採用し、閾値tnと比べる。tnより大きければ渋滞予測情報を生成する。
渋滞予測情報管理部105は、渋滞予測情報を格納部104に格納して管理し、ナビゲーション装置300からの渋滞予測要求時に渋滞予測情報をナビゲーション装置300に送信する。
ナビゲーション装置300からの渋滞予測要求時の要求条件、例えば、天気等の指定があれば、交通情報処理部103は、このパラメータを含めた交通情報704を参照対象とする。要求条件が増えれば、要求に対し高精度な渋滞予測を行えるようになる。
また、上記の処理例では、ナビゲーション装置300からの渋滞予測要求を待って渋滞予測情報を算出する構成としたが、これに限らない。例えば、交通情報処理部103は、交通情報704に基づいて、あらかじめ位置および時刻別の渋滞予測情報を生成しておく構成としても良い。この場合、ナビゲーション装置300からの渋滞予測要求があれば、対応する位置と時刻の渋滞予測情報をナビゲーション装置300に直ちに送信することができる。
(渋滞予測要求と渋滞予測情報の送信について)
図9は、渋滞予測要求から渋滞予測情報の送信までの処理内容を示すフローチャートである。はじめに、ナビゲーション装置300は、指定位置や指定範囲の渋滞予測要求をサーバ400に送信する(ステップS901)。
図9は、渋滞予測要求から渋滞予測情報の送信までの処理内容を示すフローチャートである。はじめに、ナビゲーション装置300は、指定位置や指定範囲の渋滞予測要求をサーバ400に送信する(ステップS901)。
サーバ400の渋滞予測情報管理部105は、この渋滞予測要求を受信し(ステップS902)、該当する指定位置や指定範囲の渋滞予測をナビゲーション装置300に送信(配信)する(ステップS903)。
ナビゲーション装置300は、サーバ400から送信された渋滞予測情報を受信し(ステップS904)、この渋滞予測情報を表示部に表示する(ステップS905)。
なお、サーバ400の渋滞予測情報管理部105は、ステップS903の後、時間経過により渋滞の状態が変わる可能性があること等に基づいて、渋滞予測変更発生の有無を監視する構成にしてもよい(ステップS906)。渋滞予測変更発生がない場合には(ステップS906:No)、処理を終了するが、渋滞予測変更発生が生じた場合には(ステップS906:Yes)、ステップS903による渋滞予測情報の再度の演算および送信を行う。
(渋滞発生について)
図10は、自然渋滞の発生状態を示す説明図である。図10の(a)に示すように、走行する移動体の車両数が多くなってくると、移動体同士の車間が狭くなってくる。次に、図10(b)に示すように、一部の移動体1001の速度が遅くなると、追突しないように後続の移動体1011,1012が次々とブレーキを踏み速度を落とす。この結果、図10(c)に示すように、完全に停止する移動体1021があらわれ、後続する移動体1031,1032,1033,1034も次々に停車し、自然渋滞が発生する。
図10は、自然渋滞の発生状態を示す説明図である。図10の(a)に示すように、走行する移動体の車両数が多くなってくると、移動体同士の車間が狭くなってくる。次に、図10(b)に示すように、一部の移動体1001の速度が遅くなると、追突しないように後続の移動体1011,1012が次々とブレーキを踏み速度を落とす。この結果、図10(c)に示すように、完全に停止する移動体1021があらわれ、後続する移動体1031,1032,1033,1034も次々に停車し、自然渋滞が発生する。
(渋滞予測について)
実施の形態の渋滞予測は、走行する移動体の台数が多くなると、移動体同士の車間が狭くなる、という点をナビゲーション装置300の撮影画像と、過去のデータベース(交通情報704)を参照して予測するものである。サーバ400は、要求条件に対応する過去の交通情報704を参照することにより、図10に示した自然渋滞の例で見れば、(a)~(c)のどの状態に対応するかを判断するに相当し、渋滞予測要求に含まれる要求された日時等に対応した渋滞予測情報をナビゲーション装置300に送信する。
実施の形態の渋滞予測は、走行する移動体の台数が多くなると、移動体同士の車間が狭くなる、という点をナビゲーション装置300の撮影画像と、過去のデータベース(交通情報704)を参照して予測するものである。サーバ400は、要求条件に対応する過去の交通情報704を参照することにより、図10に示した自然渋滞の例で見れば、(a)~(c)のどの状態に対応するかを判断するに相当し、渋滞予測要求に含まれる要求された日時等に対応した渋滞予測情報をナビゲーション装置300に送信する。
加えて、要求時刻以降における渋滞がどのように変化するか(例えば、要求が図9(a)に相当する時刻の場合、例えば10分後には、図9(c)の自然渋滞発生が生じる、との予測についても渋滞予測情報としてナビゲーション装置300に送信できる。
(渋滞予測情報のルート探索への適用について)
上述した渋滞予測情報が渋滞発生の可能性が高い(渋滞発生値が高い)ことを示す場合、ナビゲーション装置300は、該当する渋滞発生の候補ルート上の道路について、渋滞予測情報を付与してルート案内できる。
上述した渋滞予測情報が渋滞発生の可能性が高い(渋滞発生値が高い)ことを示す場合、ナビゲーション装置300は、該当する渋滞発生の候補ルート上の道路について、渋滞予測情報を付与してルート案内できる。
実施の形態のナビゲーション装置300は、上述した渋滞予測情報を考慮したルート探索を行う。これにより、渋滞が予想された道路(リンク)の平均旅行時間が多いため、この渋滞地点を避けたルートが探索される。
ただし、このように渋滞予測情報を用いたルート探索では、予測した時間になると該当する場所での実際の渋滞の有無が判明することになる。したがって、この予測時間のときに、予測した渋滞が起きていない(渋滞発生していない)場合も考えられる。このような場合には、この予測時間に達したとき、ナビゲーション装置300は、ルートを再探索するとともに、前回用いた渋滞予測情報を利用しないことにする。
上記ルート探索は、ナビゲーション装置300が行うに限らず、サーバ400が行ってもよい。サーバ400は、ナビゲーション装置300の現在位置、目的地等の位置情報を取得し、時刻等の他の探索条件を含めてルート探索すればよい。
上記の実施の形態では、撮影画像から車線数、車両数、車間、等を画像処理して交通量を検出する構成としたが、画像処理によってさらに他のパラメータを取得する構成にもできる。例えば、撮影画像の道路の車線上に、工事中の誘導標識がある場合には、工事による突発的な渋滞の発生の可能性がある。このほか、渋滞発生の要因となり得る車種(バス、パトカー)、歩行者横断、等もパラメータとすることができる。
したがって、撮影画像そのものについても、渋滞発生前後の画像の共通点、および相違点を統計処理することにより、交通情報704の精度を向上できるようになる。
また、上記実施の形態では、渋滞予測をサーバ等の渋滞予測装置100が行う構成としたが、ある1台のカーナビゲーション装置やパーソナル・コンピュータ等の端末装置110が渋滞予測する構成とし、渋滞予測を要求した他の端末装置110に送信する構成とすることもできる。
なお、本実施の形態で説明した渋滞予測に関する方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 渋滞予測装置
101 画像処理部
102 情報結合部
103 交通情報処理部
104 格納部
105 渋滞予測情報管理部
110 端末装置
111 撮像部
112 測位部
113 処理部
101 画像処理部
102 情報結合部
103 交通情報処理部
104 格納部
105 渋滞予測情報管理部
110 端末装置
111 撮像部
112 測位部
113 処理部
Claims (1)
- 道路上の移動体を撮影した画像と撮影した位置を示す位置情報とを取得する取得部と、
前記画像中に存在する移動体に関する情報である交通情報を抽出する画像処理部と、
前記画像処理部により抽出された前記交通情報を用いて、撮影された位置に対応する前記道路上の渋滞予測に関する情報を算出する交通情報処理部と、
を有することを特徴とする渋滞予測システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021168213A JP2022023863A (ja) | 2019-12-03 | 2021-10-13 | 渋滞予測システム、端末装置、渋滞予測方法および渋滞予測プログラム |
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