JP2023107598A - 電気融着装置及びacアダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】AC電源が確保できない場所においては電池による給電が可能であり、AC電源が確保できる場所においてはAC電源による給電が可能である電気融着装置を提供する。【解決手段】電気融着継手3に給電し、電気融着継手3と樹脂管4とを融着させる電気融着装置1であって、ケース部Cと、電源部2と、を備え、電源部2は、ケース部Cに対して着脱可能な電池パックを備え、ケース部Cは、AC電源に接続されるACアダプタを接続可能とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、電気融着装置及びACアダプタに関する。
水道管やガス管などに用いられる樹脂管同士を接合する場合には、電気融着継手を用いることがある。電気融着継手は、樹脂管を挿入する受口にヒータが埋設されており、このヒータに給電して発熱させることで、受口の内面と樹脂管の端部外面における樹脂がそれぞれ溶融して接合されるというものである。このような電気融着継手を用いた接合は、樹脂管と管継手とを一体化できるため、高い接合強度を得ることができる。
特許文献1では、給電中の電圧低下による融着不良を防ぐために、融着電力測定手段を備え、必要に応じて電力の追加供給等を行う電気融着装置が開示されている。
特許第4923222号公報
電気融着装置において、電源として電池が用いられることがある。電気融着装置による施工においては、例えば、1KW以上の大きな電力を10分間程度印加する必要がある継手を、1日に十数回施工することがある。このため、電気融着装置に用いられる電池は大容量であることが求められる。しかしながら、電気融着装置の重量を10Kg程度にして可搬性を維持できるようにするには、現時点の電池の重量エネルギー密度では、電池の容量は1KWh程度となる。このため、電池が満充電状態でも5、6回程度しか施工できない。そのため、電池は電気融着装置に内蔵するのではなく、容易に交換可能な電池パック交換方式が採用されている。
AC電源が確保できる場所において、電池を電源とする電気融着装置を使用することは、電池寿命の点から不効率である。このため、AC電源が確保できる現場では、AC電源駆動の電気融着装置が使用される。
しかしながら、1つの施工現場においてAC電源が確保できる場所とできない場所とがある場合、電池により駆動する電気融着装置とAC電源により駆動する電気融着装置の2種類を用意して施工するか、電池を適宜AC電源で充電しながら電池により駆動する電気融着装置をのみで施工する必要がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、AC電源が確保できない場所においては電池による給電が可能であり、AC電源が確保できる場所においてはAC電源による給電が可能である電気融着装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る電気融着装置は、電気融着継手に給電し、前記電気融着継手と樹脂管とを融着させる電気融着装置であって、ケース部と、電源部と、を備え、前記電源部は、前記ケース部に対して着脱可能な電池パックを備え、前記ケース部は、AC電源に接続されるACアダプタを接続可能とされている。
この発明によれば、電源部は、ケース部に対して着脱可能な電池パックを備える。また、ケース部は、AC電源に接続されるACアダプタを接続可能とされている。これにより、AC電源が確保できない場所においては、電池パックを取り付けることで給電が可能である。AC電源が確保できる場所においては、電池パックの代わりにACアダプタを電池パックと同じように取り付けることでAC電源による給電が可能である。
したがって、1台の電気融着装置によって、電池パックを交換するのと同じ要領で、電池による給電とAC電源による給電とを自在に切り替えることができる。このため、AC電源を確保できる場所とできない場所とがある施工現場について、1種類の電気融着装置のみで対応することができる。よって、施工の効率を向上することができる。
また、前記電気融着継手の施工に必要な融着情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った前記融着情報から、前記電気融着継手の施工に必要な施工電力を計算する計算手段と、前記電気融着継手の施工開始の可否を判定する判定手段と、を更に備え、前記電池パックまたはACアダプタは、前記電池パックの出力電力または前記ACアダプタが備えるAC-DC変換部の出力電力を前記判定手段に通知する電源情報通知手段と、を備え、前記判定手段は、前記出力電力が前記施工電力を上回る場合のみ施工開始を可能と判定してもよい。
この発明によれば、判定手段は、出力電力が施工電力を上回る場合のみ施工開始を可能と判定する。これにより、施工中に電力が足りずに電気融着継手と樹脂管とが十分に溶融せず、施工不良となることを防ぐことができる。
また、前記出力電力が前記施工電力を下回る場合、より前記出力電力の大きい前記電池パックまたは前記ACアダプタの使用を促す旨を表示する報知手段を更に備えてもよい。
この発明によれば、出力電力が施工電力を下回る場合、より出力電力の大きい電池パックまたはACアダプタの使用を促す旨を表示する報知手段を更に備える。このように、施工開始の不可を明確に伝達する手段を備えることで、使用者の利便性を向上することができる。
また、前記電源部の前記ケース部からの取り外し可否を制御するロック手段を更に備え、前記ロック手段は、前記電気融着装置の電源が切れている場合に前記電源部を前記ケース部から取り外し可能としてもよい。
この発明によれば、ロック手段は、電気融着装置の電源が切れている場合に電源部をケース部から取り外し可能とする。これにより、電源が入っている状態で電源部が取り外され、火花が発生したり、電気融着装置が故障したりすることを防ぐことができる。
また、前記ロック手段は、前記電気融着継手の施工中は前記電源部を前記ケース部から取り外し不可としてもよい。
ここで、電気融着継手の施工中は電源部から高電圧が電気融着継手の内部回路に印加されている。このため、施工中に電源部がケース部から取り外されると、大きな火花が発生することがある。ロック手段は、電気融着継手の施工中は電源部をケース部から取り外し不可とする。これにより、施工現場において火花が発生することを防ぐことができる。
また、前記ロック手段の設定を変更する設定部を更に備え、前記設定部は、前記電気融着装置の電源が入っている時は常に前記電源部を前記ケース部から取り外し不可とする第1設定と、前記電気融着継手の施工中のみ前記電源部を前記ケース部から取り外し不可とする第2設定と、を設定可能であってもよい。
この発明によれば、設定部は、電気融着装置の電源が入っている時は常に電源部をケース部から取り外し不可とする第1設定と、電気融着継手の施工中のみ電源部をケース部から取り外し不可とする第2設定と、を設定可能である。これにより、施工現場の条件に合わせてロック手段の設定を適宜変更することができる。よって、利便性を向上することができる。
また、前記樹脂管の用途を選択する用途選択部を更に備え、前記ロック手段は、前記用途選択部の設定が第1用途の場合は、前記電気融着装置の電源が入っている時は常に前記電源部を前記ケース部から取り外し不可として、前記用途選択部の設定が前記第1用途以外の場合は、前記電気融着継手の施工中のみ前記電源部を前記ケース部から取り外し不可としてもよい。
この発明によれば、用途選択部の設定が第1用途の場合は、電気融着装置の電源が入っている時は常に電源部をケース部から取り外し不可として、第1用途以外の場合は、電気融着継手の施工中のみ電源部をケース部から取り外し不可とする。これにより、第1用途の場合には電気融着装置から火花が発生することを確実に防ぎ、第1用途以外の場合には電気融着装置の故障を防ぐことができる。
この構成は、例えば、第1用途がガス用途である場合、すなわち、樹脂管がガスの運搬に用いられる場合に、顕著な効果を発揮する。
また、本発明に係るACアダプタは、ケース部に取り付けられた電池パックによって電気融着継手に給電し、前記電気融着継手と樹脂管とを融着させる電気融着装置に用いられるACアダプタであって、前記電池パックを取り外した前記ケース部に対して着脱可能である。
この発明によれば、電池パックを取り外したケース部に対して着脱可能である。つまり、電池パックと同様にケース部に取り付けて使用することができる。よって、1台の電気融着装置を、電池パックによる駆動とACアダプタによる駆動とを適宜切り替えて使用することができる。
本発明によれば、AC電源が確保できない場所においては電池による給電が可能であり、AC電源が確保できる場所においてはAC電源による給電が可能である電気融着装置を提供することができる。
本発明に係る電気融着装置の全体図である。 本発明に係る電気融着装置のブロック図である。 本発明に係るACアダプタの概略図である。 ACアダプタを充電器として用いる場合の模式図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る電気融着装置1を説明する。
電気融着装置1は、電気融着継手3に給電し、電気融着継手3の内部に備えられた電熱線(ヒータ)を加熱することで、電気融着継手3と樹脂管4とを融着する。図1に示すように、電気融着装置1は、ケース部Cと、融着電源部11と、制御部12と、制御電源部13と、ロック手段14と、電源部2と、を備える。
ケース部Cは、電気融着装置1の備える各構成を収容する。ケース部Cは、特に電源部2を外部から着脱可能に収容し、その他の構成を内部に収容する。又は、その他の構成は、ケース部Cの外周面に面して設けられる。あるいは、電気融着装置1の保管時においてケース部Cの内部に収容され、作業時にケース部Cから取り出されて用いられてもよい。
融着電源部11は、電源部2から供給された電力を、電気融着継手3に給電する部位である。融着電源部11は、出力ケーブル111と、出力コネクタ112と、を備える。融着電源部は、電気融着装置1の保管時においてケース部Cの内部に収容され、作業時にケース部Cから取り出されて用いられる。
出力ケーブル111は、融着電源部11と出力コネクタ112との間を接続するケーブルである。出力コネクタ112は、電気融着継手3の備える継手ターミナル31と接続する端子である。継手ターミナル31は、電気融着継手3の内部に備えられた不図示の電熱線の両端部である。つまり、継手ターミナル31は、電気融着継手3において一対に備えられる。図1及び図2に示すように、出力ケーブル111及び出力コネクタ112は継手ターミナル31と同様に一対に備えられ、継手ターミナル31にそれぞれ接続される。これにより電気融着継手3の備える電熱線に継手ターミナル31から給電することで加熱し、電気融着継手3と樹脂管4とを融着する。
制御部12は、電気融着装置1による電気融着の作業を制御する。各構成の詳細については後述する。
制御電源部13は、電源部2から供給された電力を制御部12に給電する部位である。これにより、電気融着装置1を駆動する。
ロック手段14は、制御部12による設定によって、電源部2のケース部Cからの取り外し可否を制御する。ロック手段14は、ケース部Cにおける電源部2が取り付けられる部位に設けられる。ロック手段14は、例えば、芯材を往復運動させるソレノイドである。ロック手段14は、図2に示すように、電気融着装置1に取り付けられた電源部2に対して芯材を干渉させることで、電源部2をケース部Cから取り外し不可とする。あるいは、芯材を移動させて電源部2との干渉を解除して、電源部2をケース部Cから取り外し可能とする。
電源部2は、電気融着装置1を駆動する。電源部2は、電池パック2aを備え、ACアダプタ6を含んでいてもよい。以下、電池パック2aとACアダプタ6とを区別しない場合に、電源部2と呼称する。
電池パック2aは、電気融着装置1に対して着脱可能である。電池パック2aは、二次電池21と、電池接続端子22と、ロック受け手段23と、電池情報通知手段24(電源情報通知手段)と、電池情報通信端子25と、を備える。
二次電池21は、電池パック2aの主要な構成である。すなわち、本実施形態において、電池パック2aは、リチウムイオン電池やニッケルカドミウム電池などの蓄電池である。電池パック2aの二次電池21は、電池充電器5によって充電される。
電池情報通知手段24は、二次電池21の出力電力を制御部12の判定手段に通知する。本実施形態において、出力電力とは、例えば、電池パック2aの出力電圧及び最大出力電流をいう。
電池情報通信端子25は、電池情報通知手段24が通知する出力電力に関する情報を、ケース部Cの備えるケース電源情報通信端子64aを介して後述する電源情報通信手段126に伝達する。電池情報通信端子25とケース電源情報通信端子64aとは、電池パック2aをケース部Cに取り付けることで自動的に接触する位置関係にある。
電池接続端子22は、ケース部Cの備えるケース電池接続端子22aと接触する部位である。これにより、電池パック2aから融着電源部11及び制御電源部13に給電する。電池接続端子22とケース電池接続端子22aとは、電池パック2aをケース部Cに取り付けることで自動的に接触する位置関係にある。
ロック受け手段23は、ロック手段14の芯材に対応した形状である。具体的には、ロック手段14の芯材を受け入れる受け口状の形状である。ロック受け手段23は、その内部にロック手段14の芯材が挿入されると、電池パック2aをケース部Cから取り外そうとした時に物理的に芯材と干渉する。これにより、電源部2をケース部Cから取り外し不可とする。
ACアダプタ6は、電池パック2aを取り外したケース部Cに対して着脱可能である。つまり、電気融着装置1に対しては、電池パック2a及びACアダプタ6のいずれも使用可能である。電池パック2a及びACアダプタ6は、施工現場の条件に合わせて適宜交換して使用する。例えば、施工現場においてAC電源が確保できない場所では電池パック2aを使用する。施工現場においてAC電源が確保できる場所ではACアダプタ6を使用する。
ACアダプタ6は、AC-DC変換部61と、電池接続端子22と、ロック受け手段23と、電源情報通知手段63と、電源情報通信端子64と、ACケーブル65と、ACプラグ66と、を備える。
AC-DC変換部61は、AC電源から入力されたAC電流をDC電流に変換する部位である。
電池接続端子22及びロック受け手段23は、電池パック2aの備える電池接続端子22及びロック受け手段23と同一の構成である。
電源情報通知手段63は、AC-DC変換部61の出力電力を制御部12の判定手段に通知する。本実施形態において、出力電力とは、例えば、AC-DC変換部61の出力電圧及び最大出力電流をいう。
電源情報通信端子64は、電源情報通知手段63が通知する出力電力に関する情報を、ケース部Cの備えるケース電源情報通信端子64aを介して後述する電源情報通信手段126に伝達する。電源情報通信端子64とケース電源情報通信端子64aとは、ACアダプタ6をケース部Cに取り付けることで自動的に接触する位置関係にある。
ACケーブル65は、AC-DC変換部61とACプラグ66とを仲介するケーブルである。ACプラグ66は、AC電源と接続するプラグである。ACケーブル65及びACプラグ66は、いずれも公知の構成である。
ACアダプタ6は、接続アダプタ67を用いることで、電池充電器5の代わりとして使用することができる。接続アダプタ67は、それぞれ一対に設けられた第1接続部67a及び第2接続部67bを有する。
第1接続部67aは、ケース電源情報通信端子64aと同じ形状を有する。第1接続部67aには、電源情報通信端子64及び電池情報通信端子25が接続可能である。
第2接続部67bは、ケース電池接続端子22aと同じ形状を有する。第2接続部67bには、電池接続端子22が接続可能である。
このように形成された接続アダプタ67を用いて、図4に示すように、電池パック2aとACアダプタ6を直接接続する。これにより、ACアダプタ6を電池充電器5の代わりとして使用することができる。
(制御部12の構成)
制御部12の内部に備えられる各構成のブロック図を図2に示す。図2に示すように、制御部12は、処理部12aと、読取手段121と、操作手段122と、報知手段123と、電池電圧測定手段124と、記憶手段125と、電源情報通信手段126と、融着時間計測手段127と、を備える。これらはケース部Cの内部に収容される。又は、ケース部Cの外周面に面して設けられる。あるいは、電気融着装置1の保管時においてケース部Cの内部に収容され、作業時にケース部Cから取り出されて用いられてもよい。
処理部12aは、後述する各構成から入力される各情報を適宜処理する。処理部12aは、例えば、公知のCPUである。処理部12aは、計算手段と、判定手段と、を備える。
計算手段は、読取手段121が読み取った融着情報から、電気融着継手3の施工に必要な施工電力を計算する。融着情報は、施工に必要な電気融着継手3に印加する電圧及び電流や、前記電圧を負荷する時間の長さ、電気融着継手3のヒータの抵抗値を含み、電圧と抵抗値の情報から施工電力を計算する。
判定手段は、電気融着継手3の施工開始の可否を判定する。判定手段は、出力電力が施工電力を上回る場合のみ施工開始を可能と判定する。具体的には、ケース部Cに取り付けられた電池パック2aの出力電力又及び電池残量、あるいはACアダプタ6の出力電力の情報と、入力手段から入力された電気融着継手3の情報に基づく施工電力とを比較して判定する。これにより、電池パック2a又はACアダプタ6の出力電力が十分でない状態で施工をしたことを原因とする施工不良を回避する。
読取手段121は、電気融着継手3の関する情報を読み取る。読取手段121は、例えば、公知のバーコードリーダである。読取手段121は、電気融着装置1の保管時はケース部Cの内部に収容され、使用時はケース部Cから取り出されて用いられる。これを用いて、電気融着継手3に予め備えられた継手バーコード32から電気融着継手3についての情報を読み取り、処理部12aに提供する。この情報を用いて、融着電源部11によって負荷する電力の決定や、ケース部Cに取り付けられた電池パック2a又はACアダプタ6による当該電力の負荷の可否を判定する。
操作手段122は、作業者により操作されるインターフェイスである。操作手段は、ケース部Cの外周面に面して設けられる。操作手段は、例えば、プッシュボタンを複数設けた様式であってもよいし、タッチパネルを用いた様式であってもよい。操作手段122は、作業者からの入力を処理部12aに伝達する。これにより、例えば、電気融着継手3の融着を開始する指示を入力する。これに加えて、操作手段122は、設定部と、用途選択部と、を備える。
設定部は、ロック手段14の設定を変更する。ここで、ロック手段14は、上述のように設定により電源部2をケース部Cからの取り外し可否を制御する機構である。設定部は、少なくとも第1設定と、第2設定と、を設定可能である。第1設定は、電気融着装置1の電源が入っている時は常に電源部2をケース部Cから取り外し不可とする設定である。第2設定は、電気融着継手3の施工中のみ電源部2をケース部Cから取り外し不可とする設定である。
用途選択部は、樹脂管4の用途を選択する。用途選択部は、少なくとも第1用途と、第2用途(第1用途以外)と、を設定可能である。ここで、第1用途とは、例えば、ガス用途である。すなわち、樹脂管4がガスの運搬に用いられる場合である。第2用途とは、例えば、排水用途である。すなわち、樹脂管4が排水の運搬に用いられる場合である。ロック手段14は、用途選択部による設定に合わせ以下のように設定される。
すなわち、用途選択部の設定が第1用途の場合は、電気融着装置1の電源が入っている時は常に電源部2をケース部Cから取り外し不可とする。用途選択部の設定が第1用途以外の場合は、電気融着継手3の施工中のみ電源部2をケース部Cから取り外し不可とする。
このように、ロック手段14は、設定部によって作業者が直接設定を変更することに加えて、樹脂管4の用途の設定に合わせて自動で設定を変更することが可能である。
報知手段123は、出力電力が施工電力を下回る場合、より出力電力の大きい電池パック2aまたはACアダプタ6の使用を促す旨を報知する。具体的には、上述の判定手段が、電池パック2a又はACアダプタ6の出力電力が電気融着継手3の施工に必要な施工電力を下回る為に施工不可と判断した場合に、上述の報知を行う。報知は液晶画面を用いた文字やアイコンによる表示が好適に用いられる。あるいは、ブザー音や音声によるものであってもよい。これにより、作業者が施工不可の理由を容易に理解することができるようにして、利便性を向上する。
電池電圧測定手段124は、ケース部Cに取り付けられた電池パック2aの電圧を測定する。これにより、電池パック2aの電池残量を測定する。この情報は処理部12aに伝達され、判定手段による施工可否の判定に使用される。
記憶手段125は、電気融着装置1による電気融着継手3の施工に関する各種情報を記憶する部位である。記憶手段125は、例えば、公知の記憶装置(ハードディスク等)が用いられる。例えば、電気融着装置1が対応可能な電気融着継手3に関する情報を記憶する。これにより、読取手段121によって取得した電気融着継手3に関する情報と照合して、電気融着継手3の施工に必要な施工電力を計算する。あるいは、電池パック2aがケース部Cに取り付けられてから施工を行った回数や、電力を使用した時間などを記憶することで、電池残量の計算に用いる。あるいは、読み取った継手バーコード32の情報や印加した電圧、電流、通電時間、融着の成否などの融着結果を記憶することで、施工管理に用いる。
電源情報通信手段126は、電池パック2aの備える電池情報通知手段24及びACアダプタ6の備える電源情報通知手段63と処理部12aとの間の通信に用いられる。具体的には、電池情報通知手段24や電源情報通知手段63が通知する出力電力に関する情報を処理部12aに伝達して、判定手段による施工可否の判定に用いる。
融着時間計測手段127は、電気融着装置1による電気融着継手3と樹脂管4との融着を行う際に、どれくらいの時間電力の印加を行っているかを計測し、継手バーコード32から読み取った通電時間が経過すると電力の印加を停止する。
上記各構成により、電気融着装置1を構成し、電気融着継手3と樹脂管4との融着に使用する。
以上説明したように、本実施形態に係る電気融着装置1によれば、電源部2は、ケース部Cに対して着脱可能な電池パック2aを備える。また、ケース部Cは、AC電源に接続されるACアダプタ6を接続可能とされている。これにより、AC電源が確保できない場所においては、電池パック2aを取り付けることで給電が可能である。AC電源が確保できる場所においては、電池パック2aの代わりにACアダプタ6を電池パック2aと同じように取り付けることでAC電源による給電が可能である。
したがって、1台の電気融着装置1によって、電池パック2aを交換するのと同じ要領で、電池による給電とAC電源による給電とを自在に切り替えることができる。このため、AC電源を確保できる場所とできない場所とがある施工現場について、1種類の電気融着装置1のみで対応することができる。よって、施工の効率を向上することができる。
また、判定手段は、出力電力が施工電力を上回る場合のみ施工開始を可能と判定する。これにより、施工中に電力が足りずに電気融着継手3と樹脂管4とが十分に溶融せず、施工不良となることを防ぐことができる。
また、出力電力が施工電力を下回る場合、より出力電力の大きい電池パック2aまたはACアダプタ6の使用を促す旨を表示する報知手段123を更に備える。このように、施工開始の不可を明確に伝達する手段を備えることで、使用者の利便性を向上することができる。
また、ロック手段14は、電気融着装置1の電源が切れている場合に電源部2をケース部Cから取り外し可能とする。これにより、電源が入っている状態で電源部2が取り外され、火花が発生したり、電気融着装置1が故障したりすることを防ぐことができる。
ここで、電気融着継手3の施工中は電源部2から高電圧が電気融着継手3の内部回路に印加されている。このため、施工中に電源部2がケース部Cから取り外されると、大きな火花が発生することがある。ロック手段14は、電気融着継手3の施工中は電源部2をケース部Cから取り外し不可とする。これにより、施工現場において火花が発生することを防ぐことができる。
また、設定部は、電気融着装置1の電源が入っている時は常に電源部2をケース部Cから取り外し不可とする第1設定と、電気融着継手3の施工中のみ電源部2をケース部Cから取り外し不可とする第2設定と、を設定可能である。これにより、施工現場の条件に合わせてロック手段14の設定を適宜変更することができる。よって、利便性を向上することができる。
また、用途選択部の設定が第1用途の場合は、電気融着装置1の電源が入っている時は常に電源部2をケース部Cから取り外し不可として、第1用途以外の場合は、電気融着継手3の施工中のみ電源部2をケース部Cから取り外し不可とする。これにより、第1用途の場合には電気融着装置1から火花が発生することを確実に防ぎ、第1用途以外の場合には電気融着装置1の故障を防ぐことができる。
この構成は、例えば、第1用途がガス用途である場合、すなわち、樹脂管4がガスの運搬に用いられる場合に、顕著な効果を発揮する。
また、電池パック2aを取り外したケース部Cに対して着脱可能である。つまり、電池パック2aと同様に電気融着装置1に取り付けて使用することができる。よって、1台の電気融着装置1を、電池パック2aによる駆動とACアダプタ6による駆動とを適宜切り替えて使用することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、電池パック2aは蓄電池であるとして説明したが、これに限らず、二次電池21に代えて一次電池や大型のコンデンサを備えてもよい。
また、読取手段121によって電気融着継手3の情報を読み取ることに代えて、作業者が操作手段122を用いて電気融着継手3の情報を直接入力することで、処理部12aに必要な情報を提供してもよい。
また、電気融着装置1の設定や操作を、操作手段122によらず、他の機器(例えば、スマートフォンやタブレットPC等)を無線接続して行ってもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 電気融着装置
2 電源部
2a 電池パック
3 電気融着継手
4 樹脂管
5 電池充電器
6 ACアダプタ
14 ロック手段
23 ロック受け手段
24 電池情報通知手段
61 AC-DC変換部
63 電源情報通知手段
121 読取手段
123 報知手段
C ケース部

Claims (8)

  1. 電気融着継手に給電し、前記電気融着継手と樹脂管とを融着させる電気融着装置であって、
    ケース部と、
    電源部と、
    を備え、
    前記電源部は、前記ケース部に対して着脱可能な電池パックを備え、
    前記ケース部は、AC電源に接続されるACアダプタを接続可能とされている、
    電気融着装置。
  2. 前記電気融着継手の施工に必要な融着情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が読み取った前記融着情報から、前記電気融着継手の施工に必要な施工電力を計算する計算手段と、
    前記電気融着継手の施工開始の可否を判定する判定手段と、
    を更に備え、
    前記電池パックまたはACアダプタは、
    前記電池パックの出力電力または前記ACアダプタが備えるAC-DC変換部の出力電力を前記判定手段に通知する電源情報通知手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記出力電力が前記施工電力を上回る場合のみ施工開始を可能と判定する、
    請求項1に記載の電気融着装置。
  3. 前記出力電力が前記施工電力を下回る場合、より前記出力電力の大きい前記電池パックまたは前記ACアダプタの使用を促す旨を表示する報知手段を更に備える、
    請求項2に記載の電気融着装置。
  4. 前記電源部の前記ケース部からの取り外し可否を制御するロック手段を更に備え、
    前記ロック手段は、前記電気融着装置の電源が切れている場合に前記電源部を前記ケース部から取り外し可能とする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電気融着装置。
  5. 前記ロック手段は、前記電気融着継手の施工中は前記電源部を前記ケース部から取り外し不可とする、
    請求項4に記載の電気融着装置。
  6. 前記ロック手段の設定を変更する設定部を更に備え、
    前記設定部は、
    前記電気融着装置の電源が入っている時は常に前記電源部を前記ケース部から取り外し不可とする第1設定と、
    前記電気融着継手の施工中のみ前記電源部を前記ケース部から取り外し不可とする第2設定と、
    を設定可能である、
    請求項4又は5に記載の電気融着装置。
  7. 前記樹脂管の用途を選択する用途選択部を更に備え、
    前記ロック手段は、
    前記用途選択部の設定が第1用途の場合は、前記電気融着装置の電源が入っている時は常に前記電源部を前記ケース部から取り外し不可として、
    前記用途選択部の設定が前記第1用途以外の場合は、前記電気融着継手の施工中のみ前記電源部を前記ケース部から取り外し不可とする、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の電気融着装置。
  8. ケース部に取り付けられた電池パックによって電気融着継手に給電し、前記電気融着継手と樹脂管とを融着させる電気融着装置に用いられるACアダプタであって、
    前記電池パックを取り外した前記ケース部に対して着脱可能である、
    ACアダプタ。
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