JP2023107572A - 超音波探傷装置、及び超音波探傷方法 - Google Patents

超音波探傷装置、及び超音波探傷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】汎用性の高い超音波探傷装置、及びこれを用いた超音波探傷方法を提供する。【解決手段】超音波探傷装置は、溶接部を有する検査対象物の外表面上で、溶接部に向かって移動させることで溶接部の超音波探傷をする超音波探傷装置であって、検査対象物は、中途位置に表面形状が変化する変曲点を有し、超音波探傷装置は、超音波を発振するとともに、溶接部をカバーするように超音波を走査させつつ、溶接部に生じた特異点によって反射された前記超音波を捕捉するフェイズドアレイ素子を有する探触子と、制御部と、を備え、制御部は、超音波が走査することで生じる超音波の焦点が並列することで形成される仮想線としての焦点並列線の位置が、探触子の移動方向の前方側と後方側とで変化するようにフェイズドアレイ素子を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、超音波探傷装置、及び超音波探傷方法に関する。
例えば原子力発電プラントでは、各種の機器や配管に亀裂が生じていないか、又は亀裂が生じている場合にはどの程度のサイズであるか、を定期的に点検する必要がある。このような点検に用いられる装置として、これまで超音波探傷装置が用いられている。この方法では、超音波を発振する探触子を配管の外表面に沿って移動させることで、配管内部に生じた亀裂が超音波の反射波として捕捉・検知される。
ところで、上記の配管の一部では、径の異なる2つの配管を接続するために、一方の配管の外周面をテーパ状に切削し、2つの配管の外径を合わせて突き合わせ溶接を行う場合がある。この場合、テーパ状をなす部分を基準として、配管の表面の延在方向が変化する。つまり、配管の外表面に変曲点が生じることとなる。このような変曲点の上では、探触子から発振される超音波が散乱したり、探触子自体と配管との接触状態が不安定になったりする。これにより、超音波が目標とする領域に到達せず、亀裂の発見精度が低下してしまう虞がある。
そこで、下記特許文献1に記載された装置が提唱されている。この装置は、変曲点を挟んで配管の延在方向に配列された2つのアレイと、これらアレイ同士を接続するとともに変形可能な接続部と、を主に備えている。変曲点をまたいで2つのアレイを配管に密着させた状態で接続部が変形する。これにより、変曲点の影響を受けずに超音波探傷を行うことができるとされている。
特開2018-155582号公報
しかしながら、溶接部から変曲点までの距離は一律ではなく、部位によって多様に変化する。したがって、上記特許文献1に係る装置は汎用性が限定的となってしまう。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、汎用性の高い超音波探傷装置、及びこれを用いた超音波探傷方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る超音波探傷装置は、溶接部を有する検査対象物の外表面上で、前記溶接部に向かって移動させることで前記検査対象物の前記溶接部の超音波探傷をする超音波探傷装置であって、前記検査対象物は、中途位置に表面形状が変化する変曲点を有し、前記超音波探傷装置は、超音波を発振するとともに、前記溶接部をカバーするように前記超音波を走査させつつ、前記溶接部に生じた特異点によって反射された前記超音波を捕捉するフェイズドアレイ素子を有する探触子と、前記フェイズドアレイ素子の挙動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記超音波が走査することで生じる該超音波の焦点が並列することで形成される仮想線としての焦点並列線の位置が、前記探触子の移動方向の前方側と後方側とで変化するように前記フェイズドアレイ素子を制御する。
本開示に係る超音波探傷方法は、上述の超音波探傷装置を用いた超音波探傷方法であって、前記検査対象物の外表面上で前記溶接部に向かうように前記探触子を移動させるステップと、前記フェイズドアレイ素子から前記超音波を発振するステップと、前記フェイズドアレイ素子によって前記特異点で反射された前記超音波を捕捉するステップと、を含む。
本開示によれば、汎用性の高い超音波探傷装置、及びこれを用いた超音波探傷方法を提供することができる。
本開示の実施形態に係る超音波探傷装置の構成、及び動作の様子を示す説明図であって、探触子が変曲点よりも後方側に位置している状態を示す図である。 本開示の実施形態に係る超音波探傷装置の構成、及び動作の様子を示す説明図であって、探触子が変曲点よりも前方側に位置している状態を示す図である。 本開示の実施形態に係る制御部の構成を示す機能ブロック図である。 本開示の実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る超音波探傷方法の各ステップを示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る制御部のハードウェア構成図である。
以下、本開示の実施形態に係る超音波探傷装置1、及び超音波探傷方法について、図1から図6を参照して説明する。
(超音波探傷装置1の構成)
超音波探傷装置1は、検査対象物としての配管90の内部の亀裂を検知するための装置である。特に、配管90の溶接部91における亀裂の検知・サイジングに好適に用いられる。この配管90は、一例として図1に示すような形状を有している。配管90は、互いに径の異なる2つの配管端部92を接続するために、一方の配管端部92を切削し、他方の配管端部92と外径を合わせて突き合わせ溶接が行われる。この突き合わせ溶接によって形成された溶接部91によって配管端部92同士が結合されている。したがって、一方の配管端部92の外周面には、テーパ状の部分が形成されている。この部分では、配管90の外表面の延在方向(表面形状)が中途で変化する。以下の説明では、このように延在方向(表面形状)が変化する位置を「変曲点93」と呼ぶ。
超音波探傷装置1は、探触子10と、フェイズドアレイ素子11と、と、制御部20と、を備えている。探触子10は、配管90の延在方向に沿って溶接部91に向かって移動させるための部材である。以下の説明では、この探触子10が移動する方向を単に「移動方向D」と呼び、移動方向Dにおける溶接部91に近接する側を前方側、離間する側を後方側と呼ぶ。詳しくは図示しないが、探触子10は、配管90の外表面の円周形状になじむように、移動方向Dから見て底面が円弧状をなしている。
探触子10の内部には、複数のフェイズドアレイ素子11が設けられている。フェイズドアレイ素子11は、移動方向Dに間隔をあけて複数配列されており、各フェイズドアレイ素子11が発振する超音波の合成波が目標とする領域を走査する。超音波を走査した際に亀裂等の特異点が存在すると、超音波が反射される。反射された超音波はフェイズドアレイ素子11によって捕捉される。フェイズドアレイ素子11が捕捉した波形は、画像データとして外部の表示装置に送信される。作業者はこの画像データをもとに亀裂の位置やサイズを認知する。
より具体的には、フェイズドアレイ素子11は、配管90の外表面から配管90の内部に向かって超音波を照射する。この時、超音波は、探触子10の中心線を基準として予め定められた角度範囲(屈折角θの範囲)を走査するように構成されている。この角度範囲は一例として30°~70°である。なお、角度範囲は、上記よりも広くてもよいし、狭くてもよい。このように超音波が照射された領域では、上記の角度範囲に従って超音波が走査することで、超音波の収束点(焦点)の位置が連続的に変化する。具体的には図1に示すように、超音波の焦点が直線状に配列された状態となる。この仮想的な直線を以下の説明では、焦点並列線Lと呼ぶ。焦点並列線Lに沿って超音波探傷が行われ、上記の特異点がこの焦点並列線L上に存在すると反射波が生じる。この反射波は、上述のようにフェイズドアレイ素子11によって捕捉される。
本実施形態に係る超音波探傷装置1では、上記の焦点並列線Lの位置が移動方向Dの前方側と後方側とで変化するように構成されている。図1と図2に示すように、移動方向Dにおける変曲点93の前後で焦点並列線Lの位置が変化する。図1に示すように、変曲点93の後方側では、相対的に焦点距離の長い超音波が発振され、溶接部91に到達する。一方で、変曲点93の前方側では、図2に示すように、焦点距離の短い超音波が発振され、溶接部91に到達する。なお、この焦点並列線Lの位置の変化の前後を通じて、上述した屈折角θの角度範囲は一定であることが望ましい。他方で、同じ角度範囲の中でも、亀裂による反射が生じる領域は変曲点93の前方側と後方側とで変化する。
このような焦点並列線Lの位置(超音波の焦点距離)は、それぞれ個別の設定情報(セットアップファイル)として後述する制御部20に複数与えられている。制御部20は、これら複数の設定情報から適切な一の設定情報を選択することで、焦点並列線Lの位置を変化させるように構成されている。
(制御部20の構成)
図3に示すように、制御部20は、設定情報取得部81と、位置判定部82と、探触子位置取得部83と、設定情報選択部84と、変曲点位置取得部85と、記憶部86と、を有する。
探触子位置取得部83は、探触子10の現在の移動方向Dにおける位置を取得する。探触子10の位置の取得は、例えば位置センサーによって行われてもよいし、作業者による目視で行われてもよい。
変曲点位置取得部85は、予め設計情報として与えられている配管90の変曲点93の位置を取得する。つまり、移動方向Dの経路上でどこに変曲点93が存在するかを変曲点位置取得部85が取得する。
位置判定部82は、上記の変曲点93の位置と探触子10の位置とを照合して、探触子10が変曲点93の前方側に存在するのか、後方側に存在するのか、つまり変曲点93を通過したか否かを判定する。
設定情報選択部84は、位置判定部82の判定結果に基づいて、複数の設定情報の中から適切な一の設定情報を選択して設定情報取得部81に送信する。つまり、溶接部91に到達可能な焦点距離を含む設定情報が選択されて、設定情報取得部81に送信される。
設定情報取得部81は、指定された一の設定情報を適用して、目的の焦点並列線Lの位置を設定する。記憶部86には、複数の設定情報が格納されている。
続いて、図4を参照して、制御部20の制御フローについて説明する。初めに、上記の探触子位置取得部83が、探触子10の位置を取得する(ステップS101)。次いで、変曲点位置取得部85が変曲点93の位置を取得する(ステップS102)。なお、このステップS101とステップS102は順番を入れ替えて実行してもよいし、並列的に実行してもよい。
その後、位置判定部82によって、探触子10が変曲点93を通過したか否かが判定される(ステップS103)。このステップS103における判定結果に基づいて、複数の設定情報の中から設定情報選択部84が適切な設定情報を選択する(ステップS104、又はステップS105)。図4の例では、「設定情報1」と「設定情報2」として2つの設定情報がそれぞれ選択対象となっている。しかしながら、さらに多くの種類の設定情報を記憶部86に格納することも可能である。設定情報選択部84によって選択された設定情報に基づいて、フェイズドアレイ素子11は適切な焦点距離の超音波を発振する。以上により、制御部20の制御フローが完了する。
(超音波探傷方法について)
次いで、本実施形態に係る超音波探傷方法について、図5を参照して説明する。この超音波探傷方法では、上述した超音波探傷装置1が用いられる。まず、探触子10を配管90の外表面に配置する(ステップS1)。その後、移動方向Dに溶接部91に向かって探触子10を移動させる(ステップS2)。その後、変曲点93の位置を取得する(ステップS3)。変曲点93を通過したか否かに基づいて、後続のステップS4で適切な設定情報が選択される。選択された新しい設定情報のもとで、さらに探触子10を移動させる(ステップS5)。その中途で、亀裂等の特異点を検出・評価する(ステップS6)。以上により、本実施形態に係る超音波探傷方法の全工程が完了する。
(作用効果)
ここで、変曲点93上に探触子10が位置している場合について考える。この場合、探触子10の姿勢が不安定となることから、超音波が適切に照射されず、必要な範囲の探傷が十分に行えないという課題があった。そこで、変曲点93を回避した上で、探傷を行うための方法が種々提唱されてきた。しかしながら、溶接部91から変曲点93までの距離は配管90ごとに一律ではなく、部位によって多様に変化する。したがって、あらゆる配管90の形状に対応することが可能な汎用性の高い超音波探傷装置1に対する要請が高まっていた。
そこで、本実施形態では上述のような超音波探傷装置1、及び超音波探傷方法を採用している。上記構成によれば、焦点並列線Lの位置が移動方向Dの前方側と後方側とで変化することから、配管90の表面形状によらず、焦点並列線Lの位置を適正に選択することで、溶接部91等の対象領域に対して、安定的に超音波探傷を行うことができる。
さらに、上記構成では、制御部20は、変曲点93を基準として移動方向Dの後方側では、焦点並列線Lが溶接部91に到達するように相対的に焦点距離が長い前記超音波を発振させる。一方で、移動方向Dの前方側では、焦点並列線Lが溶接部91に到達するように相対的に焦点距離が短い超音波を発振させる。
上記構成によれば、変曲点93を回避した状態で、溶接部91に向かってそれぞれ焦点距離の異なる超音波を到達させることができる。特に、変曲点93の前方側であるか後方側であるかに基づいて、適切な焦点距離が選択適用される。これにより、変曲点93による影響を受けずにより安定的に超音波探傷を行うことができる。また、変曲点93の位置が異なる種々の配管90に対しても柔軟に対応して超音波探傷を行うことができる。つまり、装置の汎用性をさらに高めることができる。
また、上記構成では、制御部20は、異なる複数種類の焦点並列線Lの位置を記憶した複数の設定情報を取得する設定情報取得部81を有する。
上記構成によれば、予め構成された複数種類の設定情報を設定情報取得部81が取得することで、例えば手作業で都度焦点並列線Lの位置を入力する構成に比べて、容易かつ迅速に焦点並列線Lの位置を変化させることができる。これにより、作業の効率や迅速性をさらに高めることが可能となる。また、1つの探触子10に多様な種類の焦点距離の超音波を発振させることができるため、装置の汎用性をより一層高めることができる。
加えて、上記構成では、制御部20は、探触子10の移動方向Dにおける位置情報を取得する探触子位置取得部83と、移動方向Dにおける変曲点93の位置を取得する変曲点位置取得部85と、探触子10が移動方向Dにおいて変曲点93の前方側に位置するか後方側に位置するかを判定する位置判定部82と、位置判定部82の判定結果に基づいて、焦点並列線Lの位置が異なる複数の設定情報から適切な設定情報を選択する設定情報選択部84と、を有する。
上記構成によれば、探触子10の位置と変曲点93との位置を照合し、変曲点93を通過する前後でそれぞれ焦点並列線Lの位置を適切に変化させることができる。これにより、変曲点93の通過の前後を通じて、自律的に焦点並列線Lの位置を変化させることができる。つまり、作業者は変曲点93の位置を自身で認知することなく、制御部20によって変曲点93の通過前後で適切な設定情報が自動的に選択される。これにより、作業の効率や迅速性をさらに高めることが可能となる。
また、上記のフェイズドアレイ素子11は、探触子10の中心線を基準として移動方向Dに対して前記超音波の照射方向がなす角度である屈折角θが一例として30°から70°である。
上記構成によれば、幅広い屈折角θのもとで、広範囲にわたって精度高く超音波探傷を行うことができる。特に、屈折角θの範囲が広いことから、比較的に小さな亀裂等にも柔軟に対応し、これを精度高く検出することが可能となる。これにより、作業の効率性や精度をさらに高めることができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、複数の設定情報から選択された一の設定情報に基づいて焦点並列線Lの位置が決定される例について説明した。しかしながら、焦点並列線Lの位置を連続的に変化させることができるように構成されていてもよい。具体的には、作業者が任意のタイミングで設定情報を都度書き換え、焦点並列線Lの位置を自在に調節する(連続的に変化させる)構成が考えられる。
上記構成によれば、焦点並列線Lの位置が連続的に変化することで、配管90の表面形状による影響をさらに効果的に回避しつつ、超音波探傷を行うことができる。
また、上記の制御部20を用いずに、目視で変曲点93を認知し、作業者が手入力で設定情報を選択しながら探傷作業を行うことも可能である。つまり、この場合、制御部20は、設定情報取得部81のみを有する構成となる。
さらに、上記実施形態では、検査対象物として配管90を例に説明をした。しかしながら、検査対象物は配管90に限定されず、壁面やダクト、容器等であってもよい。
なお、本開示の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本開示の実施形態における記憶部86、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部86、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
上述した制御部20による処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ200が読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータ200が読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータ200の具体例を以下に示す。
図6に示すように、コンピュータ200は、CPU101と、メインメモリ102と、ストレージ103と、インターフェース104と、を備える。
例えば、上述の制御部20はコンピュータ200に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ103に記憶されている。CPU101は、プログラムをストレージ103から読み出してメインメモリ102に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU101は、プログラムに従って、上述した記憶部86に対応する記憶領域をメインメモリ102に確保する。
ストレージ103の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ103は、コンピュータ200のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース104または通信回線を介してコンピュータ200に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ200に配信される場合、配信を受けたコンピュータ200が当該プログラムをメインメモリ102に展開し、上記処理を実行してもよい。なお、ストレージ103は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータ200システムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
なお、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、GPU(Graphics Processing Unit)、及びこれらに類する処理装置を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
<付記>
各実施形態に記載の超音波探傷装置1、及び超音波探傷方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る超音波探傷装置1は、溶接部91を有する検査対象物(配管90)の外表面上で、前記溶接部91に向かって移動させることで前記検査対象物の前記溶接部91の超音波探傷をする超音波探傷装置1であって、前記検査対象物は、中途位置に表面形状が変化する変曲点93を有し、前記超音波探傷装置1は、超音波を発振するとともに、前記溶接部91をカバーするように前記超音波を走査させつつ、前記溶接部91に生じた特異点によって反射された前記超音波を捕捉するフェイズドアレイ素子11を有する探触子10と、前記フェイズドアレイ素子11の挙動を制御する制御部20と、を備え、前記制御部20は、前記超音波が走査することで生じる該超音波の焦点が並列することで形成される仮想線としての焦点並列線Lの位置が、前記探触子10の移動方向Dの前方側と後方側とで変化するように前記フェイズドアレイ素子11を制御する。
上記構成によれば、焦点並列線Lの位置が移動方向Dの前方側と後方側とで変化することから、配管90の表面形状によらず、安定的に超音波探傷を行うことができる。
(2)第2の態様に係る超音波探傷装置1は、(1)の超音波探傷装置1であって、前記制御部20は、前記変曲点93を基準として前記移動方向Dの後方側では、前記焦点並列線Lが前記溶接部91に到達するように相対的に焦点距離が長い前記超音波を発振させ、前記移動方向Dの前方側では、前記焦点並列線Lが前記溶接部91に到達するように相対的に焦点距離が短い前記超音波を発振させる。
上記構成によれば、変曲点93を回避した状態で、溶接部91に向かってそれぞれ焦点距離の異なる超音波を到達させることができる。これにより、変曲点93による影響を受けずに超音波探傷を行うことができる。
(3)第3の態様に係る超音波探傷装置1は、(1)又は(2)の超音波探傷装置1であって、前記制御部20は、前記移動方向Dにおける前記焦点並列線Lの位置を連続的に変化させることができるように構成されている。
上記構成によれば、焦点並列線Lの位置が連続的に変化することで、配管90の表面形状による影響をさらに効果的に回避しつつ、超音波探傷を行うことができる。
(4)第4の態様に係る超音波探傷装置1は、(1)から(3)のいずれか一態様に係る超音波探傷装置1であって、前記制御部20は、異なる複数種類の前記焦点並列線Lの位置を記憶した複数の設定情報を取得する設定情報取得部81を有する。
上記構成によれば、予め構成された複数種類の設定情報を設定情報取得部81が取得することで、容易かつ迅速に焦点並列線Lの位置を変化させることができる。
(5)第5の態様に係る超音波探傷装置1は、(4)の超音波探傷装置1であって、前記制御部20は、前記探触子10の前記移動方向Dにおける位置情報を取得する探触子位置取得部83と、前記移動方向Dにおける前記変曲点93の位置を取得する変曲点位置取得部85と、前記探触子10が前記移動方向Dにおいて前記変曲点93の前方側に位置するか後方側に位置するかを判定する位置判定部82と、前記位置判定部82の判定結果に基づいて、前記焦点並列線Lの位置が異なる複数の前記設定情報から適切な前記設定情報を選択する設定情報選択部84と、を有する。
上記構成によれば、探触子10の位置と変曲点93との位置を照合し、変曲点93を通過する前後でそれぞれ焦点並列線Lの位置を適切に変化させることができる。これにより、変曲点93の通過の前後を通じて、自律的に焦点並列線Lの位置を変化させることができる。
(6)第6の態様に係る超音波探傷装置1は、(1)から(5)のいずれか一態様に係る超音波探傷装置1であって、前記フェイズドアレイ素子11は、前記探触子10の中心線を基準として前記移動方向Dに対して前記超音波の照射方向がなす角度である屈折角θが30°から70°である。
上記構成によれば、幅広い屈折角θのもとで、広範囲にわたって精度高く超音波探傷を行うことができる。
(7)第7の態様に係る超音波探傷方法は、(1)から(6)のいずれか一態様に係る超音波探傷装置1を用いた超音波探傷方法であって、前記検査対象物の外表面上で前記溶接部91に向かうように前記探触子10を移動させるステップと、前記フェイズドアレイ素子11から前記超音波を発振するステップと、前記フェイズドアレイ素子11によって前記特異点で反射された前記超音波を捕捉するステップと、を含む。
上記構成によれば、変曲点93の影響を回避しつつ、適切な焦点距離のもとで超音波探傷を行うことができる。
1…超音波探傷装置
10…探触子
11…フェイズドアレイ素子
20…制御部
81…設定情報取得部
82…位置判定部
83…探触子位置取得部
84…設定情報選択部
85…変曲点位置取得部
86…記憶部
90…配管
91…溶接部
92…配管端部
93…変曲点
101…CPU
102…メインメモリ
103…ストレージ
104…インターフェース
200…コンピュータ
D…移動方向
L…焦点並列線
θ…屈折角

Claims (7)

  1. 溶接部を有する検査対象物の外表面上で、前記溶接部に向かって移動させることで前記検査対象物の前記溶接部の超音波探傷をする超音波探傷装置であって、
    前記検査対象物は、中途位置に表面形状が変化する変曲点を有し、
    前記超音波探傷装置は、
    超音波を発振するとともに、前記溶接部をカバーするように前記超音波を走査させつつ、前記溶接部に生じた特異点によって反射された前記超音波を捕捉するフェイズドアレイ素子を有する探触子と、
    前記フェイズドアレイ素子の挙動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記超音波が走査することで生じる該超音波の焦点が並列することで形成される仮想線としての焦点並列線の位置が、前記探触子の移動方向の前方側と後方側とで変化するように前記フェイズドアレイ素子を制御する超音波探傷装置。
  2. 前記制御部は、前記変曲点を基準として前記移動方向の後方側では、前記焦点並列線が前記溶接部に到達するように相対的に焦点距離が長い前記超音波を発振させ、前記移動方向の前方側では、前記焦点並列線が前記溶接部に到達するように相対的に焦点距離が短い前記超音波を発振させる請求項1に記載の超音波探傷装置。
  3. 前記制御部は、前記移動方向における前記焦点並列線の位置を連続的に変化させることができるように構成されている請求項1又は2に記載の超音波探傷装置。
  4. 前記制御部は、異なる複数種類の前記焦点並列線の位置を記憶した複数の設定情報を取得する設定情報取得部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波探傷装置。
  5. 前記制御部は、
    前記探触子の前記移動方向における位置情報を取得する探触子位置取得部と、
    前記移動方向における前記変曲点の位置を取得する変曲点位置取得部と、
    前記探触子が前記移動方向において前記変曲点の前方側に位置するか後方側に位置するかを判定する位置判定部と、
    前記位置判定部の判定結果に基づいて、前記焦点並列線の位置が異なる複数の前記設定情報から適切な前記設定情報を選択する設定情報選択部と、
    を有する請求項4に記載の超音波探傷装置。
  6. 前記フェイズドアレイ素子は、前記探触子の中心線を基準として前記移動方向に対して前記超音波の照射方向がなす角度である屈折角が30°から70°である請求項1から5のいずれか一項に記載の超音波探傷装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の超音波探傷装置を用いた超音波探傷方法であって、
    前記検査対象物の外表面上で前記溶接部に向かうように前記探触子を移動させるステップと、
    前記フェイズドアレイ素子から前記超音波を発振するステップと、
    前記フェイズドアレイ素子によって前記特異点で反射された前記超音波を捕捉するステップと、
    を含む超音波探傷方法。
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