JP2023106140A - 通信装置、通信方法、通信プログラム、記録媒体、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力状態を維持して消費する電力を小さくする。【解決手段】通信装置は、所定処理を行う所定処理部と、前記所定処理部を省電力モードにする省電力部と、外部装置から受信パケットを受信する受信部と、前記省電力モードで、受信用ヘッダを含む第1データと、受信用ペイロードを含む第2データに前記受信パケットを分割する分割部と、前記省電力モードで、第3データに基づき、前記第2データが前記第3データと対応すると、応答用ペイロードを含み、かつ、前記受信パケットに対する応答となる応答パケットを前記外部装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする。【選択図】図6
Description
本発明は、通信装置、通信方法、通信プログラム、記録媒体、及び、画像形成装置に関する。
処理を行っていない装置において、使用されていない装置各部への電力供給を停止する省電力モードへ切り替える通信装置が知られている。
具体的には、通信装置は、電力が供給されている状態において要求データを処理して応答データを送信する主応答部と、省電力状態において要求データを処理して応答データを送信する省電力時応答部とを備える。そして、省電力時応答部にとって未知の形式の要求データを受信すると、通信装置は、主応答部が応答した応答データで応答する。このようにして、少ない手間で様々なネットワークプロトコルを用いて送信された要求に応答し、かつ、消費電力を低減させる技術が知られている(例えば、特許文献1等を参照)。
従来の技術では、宛先IP(Internet Protocol)アドレス、又は、送信元IPアドレス等といった一部が異なる程度の違いがあっても、異なるパケットと認識される場合が多い。そのため、一部でも異なるパケットを受信すると、省電力状態が解除されるため、通信装置の消費する電力が大きくなる課題がある。
本発明は、通信装置の省電力状態を維持して消費する電力を小さくすること目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様である、通信装置は、
所定処理を行う所定処理部と、
前記所定処理部を省電力モードにする省電力部と、
外部装置から受信パケットを受信する受信部と、
前記省電力モードで、受信用ヘッダを含む第1データと、受信用ペイロードを含む第2データに前記受信パケットを分割する分割部と、
前記省電力モードで、第3データに基づき、前記第2データが前記第3データと対応すると、応答用ペイロードを含み、かつ、前記受信パケットに対する応答となる応答パケットを前記外部装置に送信する送信部とを備える。
所定処理を行う所定処理部と、
前記所定処理部を省電力モードにする省電力部と、
外部装置から受信パケットを受信する受信部と、
前記省電力モードで、受信用ヘッダを含む第1データと、受信用ペイロードを含む第2データに前記受信パケットを分割する分割部と、
前記省電力モードで、第3データに基づき、前記第2データが前記第3データと対応すると、応答用ペイロードを含み、かつ、前記受信パケットに対する応答となる応答パケットを前記外部装置に送信する送信部とを備える。
本発明によれば、通信装置の省電力状態を維持して消費する電力を小さくできる。
以下、添付する図面を参照し、具体例を説明する。なお、実施形態は、以下に説明する具体例に限られない。また、以下の説明は、シートが用紙である例とする。
[ハードウェア構成例]
図1は、画像形成装置の例を示す図である。以下、図1に示す画像形成装置1を通信装置の例に説明する。なお、画像形成装置1は、電子写真方式、又は、インクジェット方式で用紙に画像形成を行う。
図1は、画像形成装置の例を示す図である。以下、図1に示す画像形成装置1を通信装置の例に説明する。なお、画像形成装置1は、電子写真方式、又は、インクジェット方式で用紙に画像形成を行う。
画像形成装置1は、メインシステム100とサブシステム110を備える構成である。そして、メインシステム100とサブシステム110は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及び、ROM(Read Only Memory)等のハードウェア資源を別々に備える構成である。メインシステム100は、省電力状態で停止するシステムである。一方で、サブシステム110は、省電力状態でも稼働するシステムである。
具体的には、メインシステム100は、メインCPU101、メインRAM102、メインROM103、メイン内部バス104、及び、印刷装置105を備える。また、サブシステム110は、サブCPU111、サブRAM112、サブROM113、サブ内部バス114、ネットワークバス115、及び、ネットワークPHY116を備える。
そして、メインシステム100とサブシステム110は、バス120で接続する。
メインCPU101は、演算装置、及び、制御装置の例である。したがって、メインCPU101は、プログラムに従ってメインシステム100の動作全般を制御する。
メインRAM102は、メインCPU101により実行されるプログラム、及び、実行において変化するパラメータを一時記憶する。
メインROM103は、メインCPU101が使用するプログラム、及び、演算パラメータ等を記憶する。
印刷装置105は、用紙に対して画像形成を行う。なお、印刷装置105は、メインシステム100が行う処理の内容によってハードウェアが異なる構成である。
メインCPU101、メインRAM102、メインROM103、及び、印刷装置105は、メイン内部バス104を介して接続される。
サブCPU111は、演算装置、及び、制御装置の例である。したがって、サブCPU111は、プログラムに従ってサブシステム110の動作全般を制御する。
サブRAM112は、サブCPU111により実行されるプログラム、及び、実行において変化するパラメータを一時記憶する。
サブROM113は、サブCPU111が使用するプログラム、及び、演算パラメータ等を記憶する。
ネットワークPHY116は、外部装置とネットワークを介して通信を行う。
画像形成装置1は、ネットワークを介してコンピュータ2等の外部装置と通信を行う。
なお、ハードウェア構成は、上記の構成に限られない。すなわち、画像形成装置1は、上記以外の装置を内部又は外部に更に備えてもよい。
[処理構成例]
図2は、全体処理の処理構成例を示す図である。以下、画像形成装置1が行う全体処理をプロトコル処理ブロック1001、ネットワーク処理ブロック1101、デバイスドライバ1102、宛先フィルタ処理ブロック1103、パケット分離処理ブロック1104、判定処理ブロック1105、テーブル保持ブロック1106、ペイロード生成処理ブロック1107、ヘッド生成処理ブロック1108、及び、パケット結合処理ブロック1109に分けて説明する。なお、全体処理は、図2に示すブロック以外の区切りで分けて実行してもよい。
図2は、全体処理の処理構成例を示す図である。以下、画像形成装置1が行う全体処理をプロトコル処理ブロック1001、ネットワーク処理ブロック1101、デバイスドライバ1102、宛先フィルタ処理ブロック1103、パケット分離処理ブロック1104、判定処理ブロック1105、テーブル保持ブロック1106、ペイロード生成処理ブロック1107、ヘッド生成処理ブロック1108、及び、パケット結合処理ブロック1109に分けて説明する。なお、全体処理は、図2に示すブロック以外の区切りで分けて実行してもよい。
ネットワーク処理ブロック1101は、外部装置と通信を行う。外部装置と画像形成装置1との通信は、いわゆる「パケット(packet)データ」の送受信である。
以下、ネットワーク処理ブロック1101において実行される通信において、画像形成装置1が受信するパケットを「受信パケット」という。一方で、外部装置からの受信パケットに応答するために、画像形成装置1が外部装置へ送信するパケットを「応答パケット」という。
デバイスドライバ1102は、受信パケットを宛先フィルタ処理ブロック1103へ送る。一方で、応答パケットを送信する場合には、デバイスドライバ1102を介して、応答パケットがネットワーク処理ブロック1101へ送られる。
宛先フィルタ処理ブロック1103は、メインシステム100、又は、サブシステム110が処理を行って応答する受信パケットであるか否か判断する。そして、応答する受信パケットであると、宛先フィルタ処理ブロック1103は、受信パケットをパケット分離処理ブロック1104に送る。なお、応答しない受信パケット等であると、宛先フィルタ処理ブロック1103は、受信パケットを破棄してもよい。
パケット分離処理ブロック1104は、受信パケットを2つ以上に分割する。以下、受信パケットを「第1データ」と「第2データ」の2つに分割する場合を例に説明する。
第1データは、受信パケットに含まれるヘッダ(以下「受信用ヘッダ」という。)を含む。一方で、第2データは、第1データ以外のデータである。すなわち、第2データには受信ヘッダは含まれない。以下、第1データがヘッダのみであり、かつ、第2データがペイロードのみとなるように分割する場合を例に説明する。
図3は、分割例を示す図である。例えば、受信パケット300は、図3(A)乃至(D)のうち、いずれかのバリエーションで分割される。
図3(A)乃至(D)は、それぞれ、分割後の第1データ301となるデータの内容と、第2データ302となるデータの内容が異なる。すなわち、パケット分離処理ブロック1104が受信パケット300を分割するときには、第1データ301に受信用ヘッダ以外のデータの内容をどの程度含ませる状態にするかによって、第2データ302のデータの内容が異なる。
図3(A)は、第1データ301がSNMP(Simple Network Management Protocol)等といったアプリケーション層におけるプロトコルヘッダを含む例である。この場合、第2データ302は、OID(Object IDentifier)のみで構成される。図3(A)のように分割する場合には、パケット分離処理ブロック1104は、受信パケット300から、SNMPを検出して、受信パケット300をSNMPヘッダとSNMPペイロードに分割する。
このように分割すると、複数の通信相手から送られた別々のSNMPパケットであって同じ要求内容に対して、画像形成装置1は、確実にパケットテーブルに保存された応答用データを使用して応答できる。そのため、応答用ペイロードの演算が不要になり、省電力効果が高まる。
画像形成装置1は、SNMPが含まれるパケットを受信した際は、SNMPペイロードに含まれる要求が何かを見て応答する。一方で、SNMPペイロードに記載される要求内容は、多岐にわたる場合があり、大量のSNMPパケットがやり取りされる場合がある。
SNMPヘッダとSNMPペイロードが分割されていない状態(すなわち、SNMPパケットの状態である。)でパケットテーブルに保存してしまうと、違う通信相手からSNMPパケットを受信すると、パケットテーブルを使用して応答することができない場合がある。このように、パケットテーブルを使用できないと、画像形成装置1は、応答用のパケットをほぼ毎回生成しないと、応答ができない場合ある。そこで、SNMPヘッダとSNMPペイロードを分割すると、画像形成装置1は、同じ要求内容に対し、パケットテーブルに保存された応答用データを使用して応答できる。
図3(B)は、第1データ301がTCP(Transmission Control Protocol)ヘッダまでを含む例である。この場合、第2データ302がTCPペイロードに相当する。
図3(C)は、第1データ301がIPヘッダまでを含む例である。この場合、第2データ302がIPペイロードに相当する。
図3(D)は、第1データ301がEthernetヘッダまでを含む例である。この場合、第2データ302がEthernetペイロードに相当する。
なお、受信パケット300は、図3以外に示す形式で分割されてもよい。
このように、第1データ301、及び、第2データ302に分割する点は可変でもよい。なお、パケット分離処理ブロック1104において実行される分割処理は、受信パケットに含まれるペイロードと応答パケットに含まれるペイロードと組み合わせを既定するテーブルデータに基づいて実行されることが望ましい。このように、パケットの分割処理のバリエーションをテーブルデータで既定しておき、これに基づいて、パケットの分割処理を行うように構成することで、サブシステム110が対応できるパケットの種類の増設を容易にできるようになる。
また、パケット分離処理ブロック1104は、分割の際に、メインシステム100を省電力モードから解除するか否かを判断する。すなわち、パケット分離処理ブロック1104は、メインシステム100を省電力モードで維持するか否かを判断する。
メインシステム100を省電力モードから解除する場合には、パケット分離処理ブロック1104は、受信パケット300をプロトコル処理ブロック1001、すなわち、メインシステム100に送る。したがって、メインシステム100の省電力モードが解除され、以降、受信パケット300は、メインシステム100により処理(以下、メインシステム100が省電力モードを解除して行う処理を「所定処理」という。)が行われて、外部装置に応答パケットが送信される。
一方で、メインシステム100を省電力モードで維持、すなわち、サブシステム110で処理すると判断した場合には、パケット分離処理ブロック1104は、ヘッダ(分割後の第1データ301である。)をヘッド生成処理ブロック1108に送る。さらに、パケット分離処理ブロック1104は、ペイロード(分割後の第2データ302である。)を判定処理ブロック1105に送る。
判定処理ブロック1105は、テーブルに基づき、応答可能な受信パケット300であるか否かを判定する。
図4は、テーブルの例を示す図である。以下、第3データが図4に示すようなテーブル303である例で説明する。テーブル303は、サブRAM112に記憶して使用される。
テーブル303は、受信用ペイロード、すなわち、第2データ302と、応答用ペイロードとを組みにして記憶する。
具体的には、判定処理ブロック1105は、受信用ペイロードと一致するデータ(図4における「受信パケット固定部」である。)がテーブル303に存在するかを検索する。そして、一致するデータがテーブル303に存在すると、判定処理ブロック1105は、応答可能な受信パケット300であると判断する。一方で、一致するデータがテーブル303に存在しない(又は、テーブル303にデータが何もない場合である。)と、判定処理ブロック1105は、応答可能な受信パケット300でないと判断する。
対応可能な場合には、判定処理ブロック1105は、テーブル303で記憶するデータ(この例では、「Index」の番号とする。この番号が分かれば、以降の処理において、テーブル303が記憶するデータを特定できるとする。)をテーブル保持ブロック1106に送る。
一方で、対応可能ではない場合には、判定処理ブロック1105は、受信用ペイロードをペイロード生成処理ブロック1107に送る。
テーブル保持ブロック1106は、テーブル303、及び、判定処理ブロック1105から送られたデータ(この例ではIndexの番号である。)に基づき、応答パケットを構成するデータを読み出す。具体的には、図4に示す例では、読み出すデータは、「応答パケット固定部」である。そして、テーブル保持ブロック1106は、読み出したデータをパケット結合処理ブロック1109に送る。
ペイロード生成処理ブロック1107は、省電力モードとなる前に、メインシステム100より、パケット生成用のパラメータ(SNMP OID情報、LLMNR名前情報、NetBIOS Name Service名前情報、及び、SMNP Get Next Request用OID情報等である。)を受け取る。すなわち、ペイロード生成処理ブロック1107は、応答パケットを構成するパラメータを事前に、メインシステム100から受け取る。そして、ペイロード生成処理ブロック1107は、テーブル保持ブロック1106から送られるデータと、事前に記憶するパラメータとを合わせて、応答パケットのペイロードを構成する応答用ペイロードを生成する。
ペイロード生成処理ブロック1107は、応答用ペイロードを生成すると、応答用ペイロードをパケット結合処理ブロック1109に送る。
また、ペイロード生成処理ブロック1107は、応答用ペイロードを生成すると、テーブル保持ブロック1106から送られたデータと、生成した応答用ペイロードとを組みにしてテーブル303に記憶するのが望ましい。このように、テーブル303にデータを追加していくと、サブシステム110で対応できる場合を増やすことができる。
ヘッド生成処理ブロック1108は、ヘッダ(第1データ301である。)を用いて応答用ヘッダを生成する。次に、ヘッド生成処理ブロック1108は、応答用ヘッダをパケット結合処理ブロック1109へ送る。なお、ヘッド生成処理ブロック1108は、応答用ヘッダをパケット結合処理ブロック1109へ送った後、応答用ヘッダを破棄するのが望ましい。
パケット結合処理ブロック1109は、ペイロード生成処理ブロック1107が生成した応答用ペイロードと、ヘッド生成処理ブロック1108が生成した応答用ヘッダとを用いて応答パケットを生成する。そして、生成した応答パケットは、デバイスドライバ1102を介して、ネットワーク処理ブロック1101に送られる。次に、ネットワーク処理ブロック1101は、応答パケットを送信して応答する。
以上のように処理が行われると、応答パケットが生成でき、メインシステム100が省電力モードであっても、画像形成装置1は応答ができる。
プロトコル処理ブロック1001は、応答パケットを生成する。また、プロトコル処理ブロック1001は、メインシステム100による処理の例である。したがって、メインシステム100は、所定処理にプロトコル処理ブロック1001以外の処理を行ってもよい。
図5は、全体処理例を示す図である。
ステップS0501では、画像形成装置1は、外部装置から受信パケット300を受信する。具体的には、画像形成装置1は、ネットワーク処理ブロック1101、及び、デバイスドライバ1102により、外部装置が送信する受信パケット300を受信する。
ステップS0502では、画像形成装置1は、受信パケット300が処理対象であるか否かを判断する。
次に、受信パケット300が処理対象であると(ステップS0502でYES)、画像形成装置1は、ステップS0504に進む。一方で、受信パケット300が処理対象でないと(ステップS0502でNO)、画像形成装置1は、ステップS0503に進む。
ステップS0503では、画像形成装置1は、受信パケット300を破棄する。
ステップS0504では、画像形成装置1は、受信パケット300に対して所定処理を行うか否かを判断する。
次に、所定処理を行うと判断すると(ステップS0504でYES)、画像形成装置1は、ステップS0505に進む。一方で、所定処理を行わないと判断すると(ステップS0504でNO)、画像形成装置1は、ステップS0506に進む。
ステップS0505では、画像形成装置1は、所定処理を行う。すなわち、画像形成装置1は、省電力モードを解除する。このように、省電力モードを解除すると、メインシステム100が省電力状態から通常状態に移行する。これにより、受信パケット300は、メインシステム100により処理される。
画像形成装置1は、ステップS0505のように、所定処理を行う場合になると、省電力モードを解除する。一方で、所定処理を行わないと判断し、かつ、省電力モードでない場合には、画像形成装置1は、省電力モードに移行する。一方で、所定処理を行わないと判断し、かつ、既に省電力モードである場合には、画像形成装置1は、省電力モードを維持する。
ステップS0506では、画像形成装置1は、受信パケット300を分割する。したがって、受信パケット300は、ヘッダ(受信用ヘッダである。)とペイロードに分割される。
ステップS0507では、画像形成装置1は、受信用ヘッダに基づき、送信先のアドレスを判定、かつ、応答用ヘッダを生成する。
ステップS0508では、画像形成装置1は、テーブル303にデータがあるか否かを判断する。
次に、テーブル303にデータがあると(ステップS0508でYES)、画像形成装置1は、ステップS0510に進む。一方で、テーブル303にデータがないと(ステップS0508でNO)、画像形成装置1は、ステップS0509に進む。
ステップS0509では、画像形成装置1は、応答用ペイロードを生成する。具体的には、省電力モードとなる前に、メインシステム100から事前に受け取るパケット生成用のパラメータに基づき、画像形成装置1は、応答用ペイロードを生成する。
ステップS0510では、画像形成装置1は、テーブル303に一致するデータがあるか否か判断する。
次に、一致するデータがあると(ステップS0510でYES)、画像形成装置1は、ステップS0511に進む。一方で、一致するデータがないと(ステップS0510でNO)、画像形成装置1は、ステップS0509に進む。
ステップS0511では、画像形成装置1は、応答パケットを構成するデータを読み出す。すなわち、画像形成装置1は、テーブル303から、「応答パケット固定部」を読み出す。
ステップS0512では、画像形成装置1は、テーブル303に記憶する。具体的には、画像形成装置1は、受信用ヘッダと、生成した応答用ペイロード(ステップS0509で生成するデータである。)とを組みにしてテーブル303に記憶する。
ステップS0513では、画像形成装置1は、応答パケットを生成する。
ステップS0514では、画像形成装置1は、応答パケットを外部装置に送信する。
[機能構成例]
図6は、機能構成例を示す図である。具体的には、画像形成装置1は、所定処理部2001、受信部2002、分割部2003、省電力部2004、及び、送信部2005を備える。
図6は、機能構成例を示す図である。具体的には、画像形成装置1は、所定処理部2001、受信部2002、分割部2003、省電力部2004、及び、送信部2005を備える。
所定処理部2001は、所定処理を行う所定処理手順を行う。例えば、所定処理部2001は、メインCPU101等で実現する。
受信部2002は、外部装置から受信パケット300を受信する受信手順を行う。例えば、受信部2002は、ネットワークPHY116等で実現する。
分割部2003は、省電力モードで、第1データと第2データに受信パケット300を分割する分割手順を行う。例えば、分割部2003は、サブCPU111等で実現する。
省電力部2004は、所定処理部2001を省電力モードにする省電力手順を行う。例えば、省電力部2004は、サブCPU111等で実現する。
送信部2005は、省電力モードで、第3データに基づき、第2データが第3データと一致、又は、対応すると、応答パケット400を外部装置に送信する送信手順を行う。例えば、送信部2005は、ネットワークPHY116等で実現する。
画像形成装置1等の通信装置は、通常モードと省電力モード(モードの名称は、これら以外でもよい。)を切り替える。そして、省電力モードは、通常モードよりも電力の消費量が少ない。具体的には、通常モードでは、メインシステム100、及び、サブシステム110の両方が起動している。一方で、省電力モードでは、サブシステム110だけが起動している。
また、メインCPU101は、サブCPU111より情報処理能力が高いため、電力の消費量が多い場合がある。そのため、メインシステム100を省電力状態にすると、画像形成装置1は、電力の消費量を抑えることができる。
なお、省電力モードは、サブシステム110以外の範囲を省電力状態にしてもよい。すなわち、省電力モードで省電力状態になる範囲は、事前に設定される。したがって、省電力モードは、装置全体で通常モードより電力の消費量が少ない状態であればよい。
上記のような構成では、画像形成装置1は、下記のように受信パケット300を分割して扱う。
図7は、受信パケットの構造例を示す図である。受信パケット300は、第1データ301と第2データ302に分割される。
第1データ301は、IPヘッダ等である。すなわち、第1データ301は、通信を行う相手によって可変する部分である。また、ヘッダは、ネットワークパケット内で変動する箇所(例えば、送信元IPアドレス等である。)である。
第2データ302は、ペイロードである。ペイロードは、例えば、パケットのIPペイロード等である。すなわち、通信相手が異なっても、通信相手からの要求が同一であれば、同じデータになる。
したがって、第2データ302は、同じ種類の要求であれば、応答としてネットワークパケット内で変化しない箇所(例えば、機器のIPアドレスを要求する場合には、応答パケットで返答するIPアドレスである。)である。
画像形成装置1は、任意の箇所に分割点を設定する。そして、画像形成装置1は、受信パケット300を「ヘッダ」と「ペイロード」に分割して取り扱う。
例えば、機器のトレー段数を確認する要求の場合を例に説明する。この要求に対して、毎回同じ応答を返すようなパターンがある。そこで、前回の応答で生成したデータを保存しておくと、画像形成装置1は、保存してあるデータを使用し、応答パケットで応答できる。
一方で、MFPのトナー残量を確認するような要求がある。このような要求では、要求が同一であっても、MFPの状態に応じて、応答する内容が異なる。このような場合は、メインシステム100を起動させ、応答をメインシステム100で行う。
メインシステム100とサブシステム110を持つ通信装置において、サブシステム110上にテーブル303を確保しておく。そして、受信パケット300を受信する。
受信パケット300は、送信元のアドレス、又は、ブロードキャストアドレスを含むヘッダと、ヘッダ以降のペイロードといったように、任意の箇所で分割する。そして、ペイロードはパケットテーブルに保存する。このようにすると、ヘッダに変更がある場合でも、テーブルに保存されたデータを用い、かつ、ヘッダの処理をサブシステム110側で行うと、受信パケット300に対して応答ができる。したがって、画像形成装置1は、サブシステム110だけで応答できる受信パケット300を増やすことができる。ゆえに、画像形成装置1は、メインシステム100の省電力状態を維持できる。
以上のような構成であると、省電力モードを長く維持できる。そのため、画像形成装置1は、省電力状態を長く維持して、消費する電力を小さくできる。
[変形例]
AI(人工知能、Artificial Intelligence)等で実現してもよい。すなわち、AIを用いると、受信と、受信に対応する応答のパターンを学習し、学習済みモデルを用いると、画像形成装置1は、一定のパターンに対して応答ができる。
AI(人工知能、Artificial Intelligence)等で実現してもよい。すなわち、AIを用いると、受信と、受信に対応する応答のパターンを学習し、学習済みモデルを用いると、画像形成装置1は、一定のパターンに対して応答ができる。
[その他の実施形態]
通信装置は、画像形成装置以外の情報処理装置でもよい。例えば、通信装置は、Personal Computer(PC)、又は、テレビ等のAV機器等でもよい。
通信装置は、画像形成装置以外の情報処理装置でもよい。例えば、通信装置は、Personal Computer(PC)、又は、テレビ等のAV機器等でもよい。
各々の装置は、複数の装置であってもよい。すなわち、各装置は、複数の装置で分散、冗長、又は、並列に処理を行う構成等でもよい。一方で、各装置は、一体であってもよい。すなわち、上記に説明した複数の装置が1台の装置で実現されてもよい。
上記のような通信方法は、通信プログラムによって実現されてもよい。すなわち、通信プログラムは、コンピュータが備える演算装置、制御装置、及び、記憶装置等の装置を協働して動作させて、通信方法を実現する。また、通信プログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体、又は、電気通信回線等を介して配布されてもよい。
パケットは、データグラム等と呼ばれる場合もある。
上記の実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :画像形成装置
2 :コンピュータ
100 :メインシステム
110 :サブシステム
300 :受信パケット
301 :第1データ
302 :第2データ
303 :テーブル
400 :応答パケット
2001 :所定処理部
2002 :受信部
2003 :分割部
2004 :省電力部
2005 :送信部
2 :コンピュータ
100 :メインシステム
110 :サブシステム
300 :受信パケット
301 :第1データ
302 :第2データ
303 :テーブル
400 :応答パケット
2001 :所定処理部
2002 :受信部
2003 :分割部
2004 :省電力部
2005 :送信部
Claims (9)
- 所定処理を行う所定処理部と、
前記所定処理部を省電力モードにする省電力部と、
外部装置から受信パケットを受信する受信部と、
前記省電力モードで、受信用ヘッダを含む第1データと、受信用ペイロードを含む第2データに前記受信パケットを分割する分割部と、
前記省電力モードで、第3データに基づき、前記第2データが前記第3データと対応すると、応答用ペイロードを含み、かつ、前記受信パケットに対する応答となる応答パケットを前記外部装置に送信する送信部と
を備える通信装置。 - 前記第3データは、前記受信用ペイロードと前記応答用ペイロードを組みにして記憶し、
前記送信部は、前記受信用ヘッダを用いて応答用ヘッダを生成し、かつ、前記応答用ヘッダと前記応答用ペイロードを用いて前記応答パケットを生成する
請求項1に記載の通信装置。 - 前記分割部は、
SNMPを検出して、SNMPヘッダとSNMPペイロードに分割する
請求項1又は請求項2に記載の通信装置。 - 前記SNMPペイロードからOIDを分割して、前記OIDと前記OIDに対する前記応答パケットを組みにして記憶する
請求項3に記載の通信装置。 - 前記省電力モードであると、前記所定処理を行う場合より、電力の消費量が少なくなり、
前記第2データが前記第3データと対応しないと、前記所定処理部から受け取るパラメータに基づいて前記応答用ペイロードが生成され、
前記省電力部が前記所定処理部を前記省電力モードから解除すると、前記所定処理により前記受信パケットを処理し、
前記省電力部が前記所定処理部を前記省電力モードにすると、前記分割部、及び、前記送信部により前記受信パケットを処理する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 所定処理を行う所定処理部を備える通信装置が行う通信方法であって、
前記所定処理部を省電力モードにする省電力手順と、
外部装置から受信パケットを受信する受信手順と、
前記省電力モードで、受信用ヘッダを含む第1データと、受信用ペイロードを含む第2データに前記受信パケットを分割する分割手順と、
前記省電力モードで、第3データに基づき、前記第2データが前記第3データと対応すると、応答用ペイロードを含み、かつ、前記受信パケットに対する応答となる応答パケットを前記外部装置に送信する送信手順と
を含む通信方法。 - 請求項6に記載の通信方法を実行するための通信プログラム。
- 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置を有する画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022007287A JP2023106140A (ja) | 2022-01-20 | 2022-01-20 | 通信装置、通信方法、通信プログラム、記録媒体、及び、画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023106140A true JP2023106140A (ja) | 2023-08-01 |
Family
ID=87473156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022007287A Pending JP2023106140A (ja) | 2022-01-20 | 2022-01-20 | 通信装置、通信方法、通信プログラム、記録媒体、及び、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023106140A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023054223A (ja) * | 2019-03-28 | 2023-04-13 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2023054222A (ja) * | 2019-03-28 | 2023-04-13 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2023063369A (ja) * | 2022-01-07 | 2023-05-09 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2023071934A (ja) * | 2019-02-15 | 2023-05-23 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2023105105A (ja) * | 2020-05-29 | 2023-07-28 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2022
- 2022-01-20 JP JP2022007287A patent/JP2023106140A/ja active Pending
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