JP2023104872A - 定着装置 - Google Patents

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陽一 筑後
Yoichi Chikugo
力也 武正
Rikiya Takemasa
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Kenichi Tanaka
武史 ▲高▼妻
Takeshi Takatsuma
英和 舘澤
Hidekazu Tatezawa
拓 芦田
Hiroshi Ashida
幹彦 渡邊
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Abstract

【課題】 潤滑剤による画像品位の低下を抑制することを目的とする。【解決手段】 回転可能な無端状の定着ベルトと記定着ベルトに熱を与える加熱ローラと、加熱ローラとともに定着ベルトの内周面に当接し、記録材の搬送方向と同一の方向の回動軸を有し、回転軸を中心に回動することで、定着ベルトの位置を変更するステアリングローラと、定着ベルトを加圧する加圧回転体と、加圧回転体は定着ベルトともにニップ部を形成し、ニップ部に、未定着トナーが担持された記録材を挟持搬送させ、未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置において、定着ベルトの内周面には潤滑剤が塗布されており、定着ベルトの縁部に接触するかき取り部材と、かき取り部材は、幅方向において定着ベルトの外側に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜部を有し、傾斜部は、定着ベルトの外表面が上を向いている領域の定着ベルトの縁部に接触することを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、記録材にトナー像を定着する定着装置に関するものである。
画像形成装置は、記録材上の未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置を有している。
定着装置は、未定着トナー像を加熱するための加熱源を有した加熱ローラと、加熱ローラから熱が与えられる無端状の回転可能な定着ベルトと定着ベルトを加圧する加圧ローラとを有する構成が知られている(特許文献1)。加熱ローラは定着ベルト内周面に配置され、定着ベルトを懸架する。加圧ローラは定着ベルトの外周面に位置し、定着ベルトを介してパッド部材を加圧することで定着ベルトともにニップ部を形成する。このニップ部に未定着トナー像を担持した記録材が搬送され、ニップ部で挟持搬送されると、熱と圧力が与えられ、記録材上のトナーが定着される。
画像形成装置の印刷速度の高速化に伴い、記録材の搬送方向の定着ニップ幅を広くした定着装置が提案される。定着ニップ幅を広くすることによって、高速化への対応は有利となる。一方、ニップ幅を広くしたことでパッド部材と定着ベルトとの摺動抵抗が大きくなってしまう。そこで、定着ベルトの内周面に潤滑剤を塗布することによって摺動抵抗を下げる構成が知られる。
特開2003-195671
上記した定着装置では、パッド部材と加圧ローラとによって加圧力が発生しているために、定着ベルトの内周面に塗布された潤滑剤に対して、定着ベルトの内周面から押し出される力が作用する。
定着ベルトの内周面から押し出された潤滑剤が、定着ベルトの外表面に回り込んでしまう。定着ベルトの外表面に回り込んだ潤滑剤はニップ部を通過する記録材に付着することで、画像品位が低下してしまう虞があった。
そこで本発明の目的は、潤滑剤が定着ベルトの外表面に回り込むことを抑制し、画像品位の低下を抑制する定着装置を提供することである。
上記した課題を鑑みて、本発明に係る定着装置は、回転可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に当接するパッドと、回転可能であって、前記定着ベルトを介して前記パッドに当接しニップ部を形成する加圧回転体と、前記加圧回転体は前記定着ベルトともに、前記ニップ部でトナー像を担持した記録材に、熱と圧力とを与えることでトナー像を記録材に定着し、前記定着ベルトの内周面には潤滑剤が塗布されており、前記定着ベルトの幅方向の縁部に接触することで前記潤滑剤をかき取るかき取り部材と、前記かき取り部材は、前記幅方向において、前記定着ベルトの外側に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部は、前記定着ベルトの外表面が上を向いている領域の前記定着ベルトの前記縁部に接触することを特徴とする。
本発明によれば、潤滑剤による画像品位の低下を抑制することができる。
本実施形態における画像形成装置の断面の概略図である。 本実施形態における定着装置の断面の概略図である。 本実施形態における定着装置の斜視図である。 本実施形態における定着装置を搬送方向から見た図である。 本実施形態における加熱ユニット一端側の斜視図である。 本実施形態における加熱ユニット一端側の斜視図である。 本実施形態における加熱ユニット一端側の斜視図である。 本実施形態における加熱ユニット一端側の斜視図である。 本実施形態における受け部材を含む加熱ユニット一端側の斜視図である。 本実施形態における加熱ユニットを搬送方向から見た断面図である。 本実施形態における加熱ユニットを搬送方向から見た断面図である。 本実施形態の効果を説明する図である。
<画像形成装置>
本実施形態の画像形成装置100の概略構成について、図1を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るフルカラーの画像形成装置を示す図である。画像形成装置100は、中間転写ベルト115の移動方向に沿って、イエローの画像形成部120a、マゼンタの画像形成部120b、シアンの画像形成部120c、ブラックの画像形成部120dの4種類の画像形成部110が配置されている。まず中間転写ベルト115上にトナー像が形成される過程について、イエローの画像形成部120aを例にとって説明する。
図1において、帯電器112によって、回転駆動される感光ドラム111の表面が一様に帯電される(帯電)。その後、感光ドラム111表面に、露光装置113が入力される画像データに応じてレーザーを照射し、感光ドラム111表面上に静電潜像が形成される(露光)。その後、現像装置114により感光ドラム111上にイエローのトナー像が形成される。一次転写ローラ117は、イエロートナー像の電位極性とは逆の極性の電圧を中間転写ベルト115に印加する。これにより、感光ドラム111上のイエロートナーは中間転写ベルト115に転写される(一次転写)。尚、転写されずに感光ドラム111表面に残留したイエロートナーはトナークリーナーによってかき取られ、感光ドラム111表面から除去される。この一連のプロセスはマゼンタの画像形成部120b、シアンの画像形成部120c、ブラックの画像形成部120dでも同様に行われる。その結果、中間転写ベルト上にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト115上のトナー像は、二次転写ローラ116によって形成される二次転写部N2へ搬送される。トナー像の搬送されるタイミングに合わせて記録材Pが記録材カセット103から1枚ずつ取り出されて二次転写部N2へ給送される。すると、中間転写ベルト115上のトナー像が記録材Pに転写される(二次転写)。
トナー像が転写された記録材Pは、定着装置200へ搬送され、定着装置200で熱及び圧力を受けて定着される(定着)。トナー像が定着された記録材Pは、排紙トレイへ排出される。
画像形成装置100はモノクロ画像形成も行うことができる。モノクロ画像形成時は、複数の画像形成部110のうちブラックの画像形成部120dのみ駆動される。
記録材Pの両面に画像形成を行う場合、画像形成第一面(1面目)のトナーの転写および定着が終了すると、記録材Pは定着後の画像形成装置内部に設けられたフラッパ132によって搬送経路134へと導かれる。すると、反転部136へ記録材Pは搬送される。反転センサ135が記録材Pの後端を検出すると、フラッパ133が記録材Pの搬送方向を反転パス137に切り替える。画像形成装置100は、反転させた記録材Pを、反転パス137を経て再び画像形成部110、さらには定着装置200へと搬送する。両面の印刷を終えた記録材Pは、フラッパ132により排出経路139へと導かれ、外部へ排出される。
この、帯電から始まり、トナー像が定着された記録材Pが排紙トレイに排出されるまでのプロセスを画像形成処理(プリントジョブ)とする。また、画像形成が行われている期間を画像形成処理中(プリントジョブ中)とする。
操作部180は、表示画面と選択キーを備える。操作部180は、表示画面に画像形成装置100の状態を表示や、選択キーにより操作者(ユーザー)からの動作の指示の受け付けを行う。
制御基板150は、制御基板150は、制御部151とメモリ152を有し、上述した画像形成装置100内の各ユニット部を制御する。制御部151は、各センサ類から入力される検出信号やメモリ152に格納される情報に基づいて、所望のタイミング、および、必要な制御量で電気部品を動作させるために出力信号を各電気部品に出力する。よって、実際に電気部品の制御を行うのは、この制御部151となる。メモリ152は、各ユニット部の制御に必要な情報データを格納し、制御部151は、メモリ152に格納される情報データを読み込みや書き込みを行う。
<定着装置>
次に、図2及び図3を用いて、本実施の形態における定着装置構成の詳細について説明する。図2は、本発明の実施形態における定着装置の断面図、図3は定着装置200の部分斜視図である。本実施形態に係るベルト加熱方式の定着装置200の全体構成の概略図を図2に示す。図2において、記録材Pは紙面上右から左方向に搬送される。定着装置200は、熱源を有する加熱ユニット210と、加熱ユニット210とともにニップ部Nを形成する加圧回転体(以下、加圧ローラ)202を有する。加熱ユニット210は、無端状で回転可能な加熱回転体としての定着ベルト(以下、ベルト)201と、定着部材としてのパッド部材(以下、パッド)203と、加熱ローラ204と、ステアリングローラ205とを有する。
ベルト201は、熱伝導性や耐熱性等を有しており、薄肉の円筒形状である。本実施形態においては、基層、基層の外周に弾性層、その外周に離型性層を形成した3層構造である。そして、基層は厚さ60μmで材質はポリイミド樹脂(PI)を、弾性層は厚さ300μmでシリコーンゴムを、離型性層は厚さ30μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。そして、ベルト201は、パッド203、加熱ローラ204、ステアリングローラ205によって張架される。
パッド203はベルト201を介して加圧ローラ202と圧接して記録材搬送方向において所定幅のニップ部Nを形成する部材である。横断面はほぼ長方形状で、ベルト201の幅方向に沿って長い部材である。パッド203の材質は耐熱性が必要であり、LCP(液晶ポリマー)樹脂を用いている。
パッド203とベルト201の間には、表面がPTFEによりコーティングされた摺動シート207、及び潤滑剤としてシリコーンオイルS(以下、オイルS)を介在させてあり、ベルト201はパッド203に対して滑らかに摺動するようになっている。尚、本実施形態は潤滑剤としてシリコーンオイルSを使用しているが、これに限らず、グリス等であっても良い。
摺動シート207は、厚さ70μmのポリイミド基材の表面にPTFEをコーティングすることで形成される。なお、摺動シート207は、パッド203とベルト201の摺動性を向上させるために配置され、摺動シート207の代わりにパッド203の表層に摺動性がよくなるコーティング等を施すことで代用が可能である。
オイル塗布ローラ208は、厚さ100μmの不織布を巻き付けたロール状部材にシリコーンオイルを含侵して形成される。オイル塗布ローラ208は押圧ばね209によりベルト201内面に3.0Nで当接されるとともに、従動回転可能に加熱ユニット210のフレームに支持される。
パッド203とベルト201の間に潤滑剤として塗布されるオイルSは、定着装置200の動作に伴い劣化するとともに外部等への漏れにより減少する。パッド203とベルト201間のオイルSが保持できなくなると、パッド203とベルト201の間での摺動抵抗が大きくなり、ベルト201の従動回転不良などの問題が生じる場合がある。オイル塗布ローラ208が当接することで、ベルト201内周面にオイルSを供給することが可能となる。それにより、より長い時間、ベルト201とパッド203(摺動シート207)に介在するオイルSを維持し、定着装置200の安定した動作を維持することが可能となる。
ベルト201の内側において、ステイ206が配置されている。ステイ206は摺動シート207の側とは反対側の、パッド203の内側、に配設される。ステイ206はパッド203をバックアップする、ベルト201の幅方向に長い剛性を有する補強部材である。その材質には肉厚3mmのSUS304の引き抜き材を用い、横断面は“ロの字”の中空に成形されることで強度を確保している。ステイ206はパッド203が加圧ローラ202から押し当てられた際に、パッド203に強度を持たせてニップ部Nでの加圧力を確保する。なお、ステイ206の材質は強度が担保できればステンレスに限らない。
加熱ローラ204は厚み1mmのステンレス製パイプで、その内部に不図示のハロゲンヒータが配設されており、所定の温度まで発熱可能である。ベルト201は、加熱ローラ204よって加熱され、サーミスタによる温度検知に基づき、紙種に応じた所定の目標温度に制御される。また、加熱ローラ204は回転駆動する構成であっても構わない。加熱ローラ204が回転駆動することによって、ベルト回転方向において、ニップ部Nから加熱ローラ204までのベルト201の張力を上げることが可能となる。そうすることによって、ベルト回転方向において、ニップ部N出口の曲率を上げることができ、記録材Pの分離性能を上げることができる。
ステアリングローラ205は、ベルト201を懸架するとともに、ステアフレーム213により支持される。ステアフレーム213が回動軸212を支点として加熱ユニット210のフレームに対して揺動することで、ステアリングローラ205は他の懸架部材に対してアライメントを変化させる。それにより、ベルト201の前後にテンション差を発生させ、ベルト201幅方向において、ベルト201の位置をコントロールする。なお、このステアリングローラ205はステアフレーム213に支持されたばね211によって付勢されており、ベルト201に所定の張力を与えるテンションローラの役割も持っている。回動軸212の軸方向は、記録材の搬送方向と同一である。これによって、ステアリングローラ205の回動方向は図4の紙面上T方向になる。つまりステアリングローラ205の少なくとも片側端部は鉛直方向の下方と上方とに移動する。
また、ステアリングローラ205は記録材Pのコバ部による光沢ムラを抑制する役割も担っている。本実施形態では、ニップ部Nにおいておよそ2000Nの力がベルト201に対して与えられている。記録材に未定着トナーを定着させる際に、ベルト201が記録材Pのコバ部と接触する部分は、コバ部と接触しない部分よりも大きなストレスがかかる。記録材コバ部が繰り返し通過した領域は、コバ部非接触部に比べて凹んだ形状をしてしまう。このように記録材のコバ部によって、ベルト201表面に生じた凹みを紙コバ傷と呼んでいる。
未定着トナーを記録材に定着させる際、定着装置200は記録材に圧力及び熱を加える。このとき、ベルト201の表面状態が定着後の画像表面の光沢に反映される。ベルト201表面に凹凸が存在すると、その凹凸の状態が画像表面の光沢に反映されてしまうので、結果、画像表面上に光沢ムラ(グロスムラ)が生じてしまう。したがって、ベルト201表面に紙コバ傷がついた状態で未定着トナーが記録材に定着されると、画像表面上に直線が引かれたようなグロスムラが生じてしまう。そこで本実施形態では、ベルト201表面の紙コバ傷を抑制させるために、幅方向においてベルト201を往復移動させる。
幅方向におけるベルト201の位置を検知するベルト位置検知部がある。ベルト201の端部に、幅方向においてベルト201の外側から内側に対して突き当てるアームが設けられている。このアームの位置をフォトインタラプタ等のセンサで検知することによって、ベルト201の幅方向における位置を把握することができる。ベルト201の幅方向における位置を正確に検知するために、前記したアームがベルト201に対して力を付与する方向は、幅方向におけるベルト201の外側から内側に向かう方向である。また、この方向で力を付与するために、アームの回転軸は幅方向と直交する方向である。そのため、ベルトの幅方向における位置を検知するアームは前述した回転軸を中心に、幅方向に回動する。ベルト位置検知部の検知結果からステアリング制御を行うことで、ベルト201がベルト201を懸架する部材(パッド203、加熱ローラ204と、ステアリングローラ205)から脱輪することを抑制することが可能となる。またコバ傷対策のためにベルト201を積極的に幅方向に動かすことができる。
加圧ローラ202は、軸の外周に弾性層を、その外周に離型性層を形成したローラである。軸にステンレスを、弾性層は厚さ5mmで導電シリコーンゴムを、離型性層は厚さ50μmでフッ素樹脂としてのPFAを用いている。加圧ローラ202は、定着装置200の定着フレーム380によって軸支持されており、片端部にはギアが固定され、ギアを介して駆動源Mに接続されて回転駆動される。ベルト201は、回転する加圧ローラ202とパッド203に挟持されることでR方向に従動回転する。
このように、ベルト201内周面には、パッド203と、加熱ローラ204と、ステアリングローラ205とが配置され、ベルト201を懸架している。ベルト201は加圧ローラ202とパッド203とによって挟持され、加圧ローラ202が回転駆動することによって従動回転する。ベルト201は加熱ローラ204からの熱を蓄熱する。未定着トナー像を担持した記録材Pは、ニップ部Nで加圧ローラ202とベルト201とによって挟持搬送されると、定着に必要な熱と圧力とが与えられる。すると、記録材P上にトナー像が定着される。
<潤滑剤による画像品位の低下>
本実施形態のようにベルト201を用いた定着装置200には、潤滑剤、オイルSが用いられる。オイルSはベルト201内周面に塗布される。ニップ部Nにおいて、パッド203と加圧ローラ202とによって加圧力が発生しているために、ベルト201の内周面に塗布されたオイルSに対して、ベルト201の内周面から押し出される力が作用する。すると、幅方向において、ベルト201の外側の領域に、オイルSが露出されてしまう。
また、本実施形態ではステアリングローラ205を用いて、幅方向においてベルト201を往復移動させる。ここで、ベルト201の外側の領域に露出したオイルSがあった場合、ベルト201の外表面にオイルSが付着してしまう虞がある。ベルト201は図2のR方向に回転するために、ベルト201の外表面に付着したオイルSがニップ部Nに到達してしまう。すると、ニップ部Nに搬送された記録材PにオイルSが付着すると、オイルSが付着した領域は画像不良となってしまう。そこで、記録材Sと接触するベルト201の領域に、オイルSが付着することを抑制する必要がある。
本実施形態では、オイルSがベルト201の外表面に回り込むことを抑制するために、回収機構220を用いた。以下にその詳細を記述する。
<回収機構>
図3、図4を用いて、本実施形態における回収機構220について説明をする。図3は定着装置200の斜視図であり、図4は定着装置200を記録材Pの搬送方向から見た図である。
回収機構220はベルト201の幅方向の両端部に配置される。片側端部に配置される構成であっても構わないが、両端部に配置されていた場合、ベルト201の両端部から漏れるオイルSを回収することができるため、両端部に配置されたほうが好ましい。回収機構220はベルト201の端部と接触するかき取り部材221と、オイルSを滴下させるための滴下部材222と、ベルト201の往復移動に対してかき取り部材221が追従可能なようにするための支持部材223と、を有する。
かき取り部材221と滴下部材222は、ベルト201の回転方向において、加熱ローラ204とステアリングローラ205との間に配置される。かき取り部材221と滴下部材222は支持部材223を回動軸として図4の矢印T方向に移動可能である。支持部材223の軸方向は、加熱ローラ204の回転軸線方向と平行としている。かき取り部材221はベルト201の外周面側からベルト201の内周面側に向かう方向に力をベルト201に対して付与する。また、本実施形態におけるかき取り部材221は、ベルト201の外表面側の縁部201aに接触している。ベルト201の外表面側の縁部201aに接触することによって、ベルト201の内周面から漏れだすオイルをかき取ることができる。
かき取り部材221がベルト201に力を付与する方向について、詳細を記述する。かき取り部材221は支持部材223を回動軸として、ベルト201に対してベルトの外周面側から内周面側に向かう方向に力を付与する。この、かき取り部材221がベルト201に対して力を付与する場合に、かき取り部材221が外周面側から内周面側に向かう方向の力の成分があればよい。そうすることによって、かき取り部材221はベルト201の外周面側から、ベルト201の縁部201aに接触することができる。
一方、ベルト201の内周面側からベルト201の外表面側に向かう方向で、かき取り部材221がベルト201に対して力を付与した場合、オイルSをかき取ることは可能であり、ベルト201の外表面にオイルSが漏れ出すことを抑制することはできる。しかしながら、同時にかき取り部材221は、ベルト201の内周面に塗布されたオイルSがベルト201の外表面に露出する経路となってしまう。その結果、ベルト201内面のオイル保持を阻害してしまう場合がある。記録材の搬送方向に直交する方向からベルト201の縁部201aにかき取り部材221が力を付与した場合も同様である。つまり、かき取り部材221がベルト201に対して力を付与する場合の力の方向の成分に、ベルト201の外周面側から内周面側に向かう方向の力の成分が含まれていることが好ましい。
かき取り部材221とベルト201とが接触する角度について説明する。説明には図5を用いる。図5aは搬送方向からベルト201と回収機構220との図であり、図5bは搬送方向と直交する方向である幅方向においてベルト201とステアリングローラ205と回収機構220との断面図である。図5bにおいて、ベルト201と回収機構220とを、幅方向から見た場合に、ベルト201とかき取り部材221とが形成する角度がある。ベルト201とかき取り部材221とが交差する点を基準とした場合に、ベルト201の回転方向Rの上流側のベルト201の外表面からかき取り部材221までの角度を角度α(以下、第1の角度)とする。第1の角度は0°以上、且つ90°以下であることが好ましい。かつベルト201とかき取り部材221とが交差する点から水平方向に引いた線Hを引く。ベルト201とかき取り部材221とが交差する点を基準として、ベルト201の回転方向上流側にある線Hから、かき取り部材221までの角度を角度β(以下、第2の角度)とする。第2の角度は0°から180°とすることが望ましい。上述の角度関係とすることで、ベルト201内周面から漏れ出すオイルSをベルト201の内側に移動させることができる。
本実施形態では図4で示すように、回収機構220の一部が幅方向においてベルト201の外側に配置されている。回収機構220は前述したベルトの外側に滴下部材222を有している。滴下部材222はベルト201とかき取り部材221とが接触している部分の鉛直方向の下方に位置している。よって、ベルト201とかき取り部材221とが接触している部分から滴下部材222に向かって下方に傾斜した形状(傾斜部)を有している。回収機構220を搬送方向から見た場合、ベルト201とかき取り部材221とが接触する部分から水平方向に引いた線をHとし、線Hとかき取り部材221とがなす角度を角γ(以下、第3の角度)とする。第3の角度は0°から90°となるように接触する。それにより、かき取り部材221でかき取ったオイルSを重力により、幅方向においてベルト201の外側方向に移動させることが可能になる。
滴下部材222を、幅方向においてベルト201の外側、且つかき取り部材221とベルト201との接触部分よりも鉛直方向の下方に配置することによって、かき取り部材221がかき取ったオイルSを、幅方向においてベルト201の外側に落とすことができる。またその際に、かき取り部材221と滴下部材222とは斜面で結ばれた構成であるほうがよりオイルSを回収しやすい。
上述したかき取り部材221と滴下部材222との位置関係によってかき取り部材221が回収したオイルSは滴下部材222に集中する傾向にある。滴下部材222はかき取ったオイルSを集中させて滴下させる部位であることから、角や突起形状のようにオイルSが集中する形状が好適である。
<受け部材>
本実施形態における受け部材230の説明を行う。図9は加熱ユニット210の一端側の概略図であり、図10と11は受け部材230を含む加熱ユニット210を搬送方向から見た断面図である。滴下部材222の鉛直方向の下方には、オイルSを受けるための部材として受け部材230が配置される。具体的には、受け部材230はオイルパン232とフェルト231とで構成される。オイルパン232は皿形状をしており、オイルパン232にはフェルト231が収まっている。受け部材230はステアリングローラ205を支持するステアフレーム213に載置され、ビス等で固定される。
受け部材230はかき取り部材221と、滴下部材222と、から滴下するオイルSを受けるための部材である。そのため、かき取り部材221と滴下部材222とからオイルSが滴下する方向、つまり鉛直方向の下方に受け部材230は配置される。さらに、本実施形態ではかき取り部材221と滴下部材222とは、幅方向において、ベルト201の両端部に配置されていることから、受け部材230もベルト201の両端部に配置される。よって、受け部材230の少なくとも一部は、幅方向においてベルト201の外側且つ、ベルト201の両端部、かき取り部材221と滴下部材222との鉛直方向の下方に配置される。上述した位置に受け部材230を配置することによって、滴下するオイルSを受けることが可能となる。また、記録材の搬送方向と直交する方向である幅方向から定着装置200を見た場合に、受け部材230はベルト201の内側に配置される。かき取り部材221でかき取られるオイルSは、ベルト201の内側に案内されるようにかき取られる。そのため、オイルSは幅方向から見た場合のベルト201の内側から滴下する。受け部材230がベルト201の内側に配置されることによって、ベルト201の内側から滴下したオイルSを、ベルト201の内側で受け取ることができる。そのため、滴下するオイルSが受け部材230以外に付着する虞を低減することができる。例えば、幅方向から定着装置200を見た場合に、ベルト201の外側に受け部材230を配置した場合、オイルSが滴下してから受け部材230に到達するまでに、ベルト201を一度通過しなければならない。オイルSがベルト201を通過する際に、オイルSがベルト201に付着する可能性はわずかでもあるため、受け部材230は幅方向から見た場合に、ベルト201の内側に配置されてあることが好ましい。
受け部材230は本実施形態では、フェルト231を用いているがこれに限らない。オイルSを収集できる部材であればフェルト材に限らない。例えば不織布等でできた部材であっても構わない。
受け部材230は通常、かき取り部材221と滴下部材222から滴下するオイルSを受ける。そのため、受け部材230がオイルSを受ける領域は同一の領域である。そのため、オイルSは受け部材230の同一領域にとどまってしまい、受け部材230が受けることができる領域があるにも関わらず、オイルSが受け部材230からあふれてしまう虞がある。そこで本実施形態では、ステアフレーム213に受け部材230が載置されている構成となっている。そのため、回動軸212を支点としたステアリングローラ205の回動に伴って、受け部材230も移動する。これによって、効率的に、オイルSを受け部材230が受けることができる。その詳細を以下に記載する。
回動軸212を支点としたステアリングローラ205の回動は図4に示すT方向である。図10はT1方向にステアリングローラ205が回動した場合を示す図である。かき取り部材221と滴下部材222と、からオイルSが滴下した場合受け部材230が受ける。その後、受け部材230がオイルを受けた状態で図10に示すように、T1方向ステアリングローラ205が回動し、例えば紙面上、Aの角度分回動したとする。すると、オイルSは鉛直方向の下方向にオイルSが流れるようになる。つまり、幅方向において、ベルト201の中央部を基準とした場合に、オイルSは端部から中央部側に流れるようになる。すると、幅方向において、オイルSは受け部材230で均一になるように移動される。図11はT2方向にステアリングローラ205が回動した場合を示す図であって、図10と同様にオイルSは中央部側に移動する。これによって、オイルSを好適に受け部材230で受けることができる。また、本実施形態の受け部材230はベルト201の両端部に配置されているが、幅方向の中央部に伸びた構成となっている。オイルSは本実施の形態によって、幅方向の中央側に流れるようになっているため、中央部に伸びた構成で合ったほうが好ましい。また、両端部に設けられた受け部材230が単一の部材となっていてもよい。
本実施形態によれば、回収機構220のかき取り部材221がオイルSをかき取る。かき取られたオイルSは滴下部材222を経由し、受け部材230によって収集される。それにより、ベルト201内部に塗布したオイルSを好適に回収する経路を構築するとともに、ベルト201外表面への漏れを抑制することが可能になる。
本実施形態では、回収機構220を一体の部品として説明しているが、本実施の形態における位置関係を踏襲していれば複数の部材で形成しても同様の効果を得ることが可能である。また、同様に回収機構220は例えば棒材によって形成しても同様の効果を得ることが可能である。
次に図5から図8を用いて、本実施形態における幅方向に往復移動するベルト201と回収機構220の動作について説明する。
図5aは、ベルト201がU1方向に移動を開始するときの加熱ユニット210の一端側を搬送方向から見た場合の図である。図5bは図5aの加熱ユニット210を搬送方向に直交する方向である幅方向から見た側面図である。また図6aは図5の状態からベルト201がU1方向に移動したときの加熱ユニット210の一端側を搬送方向から見た図である。図6bは図5aの加熱ユニット210を搬送方向に直交する方向である幅方向から見た側面図である。
本実施例で説明する定着装置200では、非図示のリフト手段によりステアフレーム213に固定されたステア軸214をT方向に動作させることで、ステアリングローラ205は回動軸212を中心に回転角度η°分回転する。それによりベルト201を懸架する部材間でのアライメントが変化し、ベルト201はベルト201の回転方向であるR方向への回転により、幅方向であるU方向に移動する。具体的に、ステア軸214をT1の方向に動作させることでベルト201はU1の方向に移動し、ステア軸214をT2の方向に動作させることでベルト201はU2の方向に移動することになる。
ステア軸214をT1方向に移動させると、ベルト201もそれに追従してT1方向に移動する。この時、ステアリングローラ205の回転角度η°は水平方向に対してCCW方向に2.5°傾斜する。
回収機構220のかき取り部材221は、ベルト201の幅方向の移動に連動して、自重により支持部材223を中心にW1方向に回転する。これによってかき取り部材221のベルト201の外表面側の縁部201aへの当接を維持する。また、ベルト201がU1方向に移動すると、回収機構220はW2方向に回転するとともに、かき取り部材221におけるベルト201との接触する接触部分は、図5aに示す224aから図6bに示す224bの位置にシフトする。
このとき第1の角度は50.8°から49.9°に、また第2の角度は87.5°から86.8°となり、ベルト201表面側のオイルSをベルト201内周方向にかき取ることができる。また、第3の角度は5.0°となり、滴下部材222はかき取り部材221よりも鉛直方向の下方を維持する。それにより、かき取り部材221でかき取ったオイルをベルト201表面への付着を抑制して滴下部材222に導くことが可能になる。
図7aはベルト201がU2方向に移動を開始するときの加熱ユニット210の一端側を搬送方向から見た図である。図7bは図7aの加熱ユニット210を幅方向から見た側面図である。また図8aは図7の状態からベルト201がU2方向に移動を完了させたときの加熱ユニット210の一端側を搬送方向から見た図である。図8bは図7aの加熱ユニット210を幅方向から見た側面図である。
ステア軸214をT2方向に移動させると、ベルト201もそれに追従してT2方向に移動する。この時、ステアリングローラ205の回転角度η°は水平方向に対してCW方向に2.5°傾斜する。
この時、回収機構220はベルト201の移動に連動して支持部材223を中心にW2方向に回転することで、かき取り部材221のベルト201の外表面側の縁部201aへの当接を維持する(図7)。また、ベルト201がU2方向に移動すると(図8)、回収機構220はW1方向に回転するとともに、かき取り部材221におけるベルト201との接触点は図7に示す224cから図8に示す224dの位置にシフトする。
この時第1の角度は53.8°から49.2°に、また第2の角度は96.3°から96.9°となり、ベルト201表面側のオイルSをベルト201内周方向にかき取ることができる。また、第3の角度は5.0°となり、滴下部材222はかき取り部材221よりも鉛直方向の下方を維持する。それにより、かき取り部材221でかき取ったオイルをベルト201表面への付着を抑制して滴下部材222に導くことが可能になる。
本実施形態では、回収機構220は、ベルト201の懸架部材である加熱ローラ204とステアリングローラ205の間に懸架されるベルト201の外表面側の縁部201aに接触するように配置される。それにより、幅方向においてベルト201の外側、且つかき取り部材221の鉛直方向の下方に滴下部材222を配置することができる。これにより、かき取り部材221から滴下部材222に移動するオイルSが、幅方向においてベルト201の外側に案内され、回収されるオイルSがベルト201表面へ付着することを抑制することが可能になる。
また、かき取り部材221はベルト201の上側に接触する。ここでいう上側とは、定着装置200を上から見たときに、ベルト201の外表面が見える領域を上側とする。上側の領域の縁部にかき取り部材221は接触することによって、かき取り部材221が、ベルト201の外側に向かうにつれて、鉛直方向下方に下がる形状とすることが可能となる。
本実施の形態における回収機構220を用いれば、ベルト201の移動やベルト201の懸架部材であるステアリングローラ205の移動に対しても、かき取り部材221を好適に追従させることができる。それによりかき取り部材221がベルト201の外表面側の縁部201aへの接触を維持するとともに、かき取り部材221と滴下部材222の位置関係を維持することが可能になる。
図12を用いて本実施形態の効果について説明を行う。図12はベルト201を記録材の搬送方向に沿って見た断面図である。また、図12中の矢印方向は鉛直方向の上方と下方を示している。図12(a)は本実施形態で、回収機構220のかき取り部材221がベルト201の外表面側からベルト201に接触している。図12(b)は幅方向において、かき取り部材221がベルトの内側に向かうにつれて鉛直方向下方に延びている形態である。図12(c)はベルト201に対してかき取り部材221が垂直方向に接触している形態である。図12(d)はベルト201に対して幅方向に沿って、ベルト201に接触している形態である。
図12(b)ではかき取り部材221はベルト201の内表面側からベルト201に接触している。このため、ベルト201の外表面側に回り込んだオイルSをかき取ることができない。図12(c)も図12(b)と同様にベルト201に対してかき取り部材221が垂直に接している。そのためベルト201の外表面側に回り込んだオイルSをかき取ることができない。さらに図12(d)では、ベルト201の外表面側に回りこんだオイルSをかき取ることはできる。しかしながら、幅方向においてベルト201の外側に向かうにつれて鉛直方向下方に延びる形状ではない。そのため、ベルト201からベルト201の外側にオイルSを滴下させることが難しい。更に、かき取り部材221はベルト201の幅方向に沿ってベルト201と接触するため、かき取り部材221とベルト201とが接触する領域が大きい。そのため、ベルト201が傷つきやすく、ベルト201の寿命が短くなってしまう原因となる。
図12(a)は、幅方向において、かき取り部材221はベルトの外側に向かうにつれて鉛直方向下方に延びる形状をしているため、かき取ったオイルSをベルト201の外側に滴下させることができる。また、かき取り部材221はベルト201の外表面側からベルト201に接触しているため、ベルト201の外表面側に回り込んだオイルSをかき取ることができる。
本実施の形態で説明する構成では、支持部材223はかき取り部材221の回転軸である。かき取り部材221の回転軸と、ステア軸214によってステアリングローラ205が回転する方向(図4中のT方向)である回転軸と、は交差するように配置される(交差する場合)。幅方向においてステアリングローラ205がベルト201の位置を変更するためにT方向に回転する回転軸と、かき取り部材221の回転軸と、が平行である構成の場合(平行の場合)を想定する。つまり、かき取り部材221の回転軸が搬送方向と平行である場合である。すると、かき取り部材221の回転に伴い、ベルト201とかき取り部材221の為す角である第3の角度(角γ)の変動量が大きくなる。かき取り部材221の動作量が交差する場合に比べて大きくなってしまう。一方で本実施形態の交差する場合の構成によれば、平行の場合に比べてかき取り部材221の配置スペースを幅方向に小さくすることが可能になる。
本実施の形態では、回収機構220は自重による回転によりベルト201の移動に追従する構成だが、ばねで付勢することにより軽圧でベルト201に当接させても良い。
100 画像形成装置
200 定着装置
201 ベルト
202 加圧ローラ
203 パッド
204 加熱ローラ
205 ステアリングローラ
210 加熱ユニット
220 回収機構
221 かき取り部材
222 滴下部材
223 支持部材
230 受け部材
231 フェルト
232 オイルパン

Claims (15)

  1. 回転可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面に当接するパッドと、
    回転可能であって、前記定着ベルトを介して前記パッドに当接しニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記加圧回転体は前記定着ベルトともに、前記ニップ部でトナー像を担持した記録材に、熱と圧力とを与えることでトナー像を記録材に定着し、
    前記定着ベルトの内周面には潤滑剤が塗布されており、
    前記定着ベルトの幅方向の縁部に接触することで前記潤滑剤をかき取るかき取り部材と、
    前記かき取り部材は、前記幅方向において、前記定着ベルトの外側に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜部を有し、
    前記傾斜部は、前記定着ベルトの外表面が上を向いている領域の前記定着ベルトの前記縁部に接触する
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトの内周面に当接し、前記定着ベルトに熱を与える加熱ローラを有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記幅方向において前記定着ベルトの縁部に接触することで前記定着ベルトの位置を検知するベルト位置検知部と、
    前記ベルト位置検知部の検知結果に応じて、前記幅方向において、前記定着ベルトを所定の位置に移動させるように揺動するステアリングローラと、を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記定着ベルトの内周面に当接し、前記定着ベルトに熱を与える加熱ローラと、
    前記定着ベルトの回転方向において、前記ニップ部、前記加熱ローラ、前記ステアリングローラの順に配置され、前記かき取り部材は前記加熱ローラと前記ステアリングローラとの間に配置されることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記ステアリングローラによって前記定着ベルトの幅方向における位置が変更された場合、前記かき取り部材と前記定着ベルトとが接触している状態を維持するように前記かき取り部材を移動可能に支持する支持部材と、を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記かき取り部材は前記支持部材を中心に回転し、
    前記かき取り部材が回転する回転軸線方向は、前記加圧回転体の回転軸線方向に沿っている
    ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記ステアリングローラの両端部を支持するフレームを有し、前記フレームは前記ステアリングローラを揺動し、前記定着ベルトを所定の位置に移動させ、
    前記かき取り部材がかき取った前記潤滑剤を受ける受け部材と、
    前記受け部材は前記フレームに固定されることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  8. 前記かき取り部材がかき取った前記潤滑剤を受ける受け部材を有し、
    前記受け部材は前記傾斜部の鉛直方向の下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  9. 前記受け部材は、フェルト材を備えることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記定着ベルトの幅方向の外側に、前記受け部材の一部は配置されることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記幅方向に沿って前記受け部材を見た場合に、前記受け部材は前記定着ベルトの内側に配置されることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  12. 前記幅方向に沿って前記かき取り部材を見た場合に、前記定着ベルトの外表面から前記かき取り部材までの角度は、0°以上であって90°以下であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  13. 前記かき取り部材は前記幅方向において前記定着ベルトの両端部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  14. 前記幅方向において、前記定着ベルトの外側に滴下部を有し、前記定着ベルトの前記縁部と前記かき取り部材の前記傾斜部とが接触する接触部を基準とした場合に前記滴下部は鉛直方向の下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  15. 前記潤滑剤はオイルであって、前記オイルを前記定着ベルトの内周面に塗布する塗布ローラを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
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