JP2023104600A - 人材管理装置、人材管理方法、及び人材管理プログラム - Google Patents

人材管理装置、人材管理方法、及び人材管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人材を正当かつ公平に評価する新規な仕組みを提供すること。【解決手段】人材管理装置は、評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付ける評価受付部と、前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付ける変更受付部と、変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定する評価決定部と、前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定する給与決定部とを有する。【選択図】図1

Description

人材管理装置、人材管理方法、及び人材管理プログラムに関する。
企業経営において従業員の給与をどのように決定するかは、従業員のモチベーションの維持や企業の利益等の様々な因子を考慮する必要があり、経営者にとって悩ましい問題である。給与を決定する方法として、例えば従業員の売上達成率に基づいて給与を決定する方法が提案されている(特許文献1)。
特開2017-173937号公報
しかしながら、企業を安定的に繁栄させるには、売上達成率等の金銭的な指標の他に、職務遂行に必要な従業員のスキルや従業員の職務に向かう姿勢(スタンス)といった、従業員の人的要素を正当かつ公平に評価する必要がある。これにより、従業員のモチベーションが向上し、ひいては企業を安定的な繁栄に導くことができる。
本発明は、このような現状を鑑みてなされたものであり、人材を正当かつ公平に評価する新規な仕組みを提供することを目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る人材管理装置は、評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付ける評価受付部と、前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付ける変更受付部と、変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定する評価決定部と、前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定する給与決定部とを有する。
前記評価決定部は、変更後の前記第1の評価と前記評価対象者の目標達成率とに応じて前記第2の評価を決定することができる。
前記評価決定部は、前記評価対象者の職階に応じた第1の重みを変更後の前記第1の評価に乗じた値と、前記職階に応じた第2の重みを前記目標達成率に乗じた値とに応じて、前記第2の評価を決定することができる。
前記第1の評価と前記第2の評価の各々は、前記評価対象者が職務に臨むスタンス、前記評価対象者が前記職務を実行するスキル、及び前記評価対象者による前記職務のマネジメント力のいずれか1つ以上の評価とすることができる。
前記変更受付部は、複数の前記評価者から前記変更を受け付け、前記評価決定部は、変更後の複数の前記第1の評価に基づいて前記第2の評価を決定することができる。
前記評価決定部は、変更後の複数の前記第1の評価の平均に基づいて前記第2の評価を決定することができる。
前記評価対象者と前記評価者のいずれかの端末装置に、決定した前記給与を通知する通知部を更に有することができる。
本発明の他の態様に係る人材管理プログラムは、評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付けるステップと、前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付けるステップと、変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定するステップと、前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の更に他の態様に係る人材管理方法は、評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付けるステップと、前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付けるステップと、変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定するステップと、前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定するステップとをコンピュータが実行する。
本発明によれば、人材を正当かつ公平に評価する新規な仕組みを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る人材管理システムのシステム構成の一例を示す模式図である。 図2は、スキル評価画面の一例を示す模式図である。 図3は、スタンス評価画面の一例を示す模式図である。 図4は、マネジメント力評価画面の一例を示す模式図である。 図5は、評価情報の一例を示す模式図である。 図6は、従業員情報の一例を示す模式図である。 図7は、本実施形態に係る人材管理装置が行う処理の一例について示す模式図である。 図8は、評価決定部が使用する計算テーブルの一例を示す模式図である。 図9は、職階ウエイト情報の一例を示す模式図である。 図10は、評価決定部が修正した後の計算テーブルの一例を示す模式図である。 図11は、号俸情報の一例を示す模式図である。 図12は、昇給額情報の一例を示す模式図である。 図13は、現給与情報の一例を示す模式図である。 図14は、承認画面の一例を示す模式図である。 図15は、本実施形態に係る人材管理方法の一例について示すフローチャートである。 図16は、本実施形態に係る人材管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、一実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
図1は、本実施形態に係る人材管理システムのシステム構成の一例を示す模式図である。
人材管理システム1は、企業等の組織に属する従業員の給与を決定するシステムであって、人材管理装置2、端末装置3、及び端末装置4を備える。これらの各装置は、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク5を介して相互に接続される。
このうち、端末装置3は、評価対象者である従業員3aが操作するスマートフォンやタブレット端末等のコンピュータである。一方、端末装置4は、従業員3aを管理する立場にあり、従業員3aを評価する上長4aが操作するスマートフォンやタブレット端末等のコンピュータである。
一方、人材管理装置2は、物理マシンや仮想マシン等のコンピュータであって、処理部11、記憶部12、及び通信部13を備える。
このうち、処理部11は、人材管理装置2の各部を制御する機能部である。一例として、処理部11は、評価依頼部16、評価受付部17、変更依頼部18、変更受付部19、評価決定部21、給与決定部22、及び通知部23を備える。
評価依頼部16は、端末装置3に対し、従業員3aによる自身の第1の評価を依頼する処理部である。例えば、評価依頼部16は、図2~図4に示す各画面41~43を表示する指示を端末装置3に通知することにより、端末装置3に従業員3a自身の評価を入力するように従業員3aに促す。
以下では飲食店を例にして各画面41~43について説明するが、飲食店以外の企業にも本実施形態に係る人材管理システム1を適用し得る。
図2は、スキル評価画面41の一例を示す模式図である。
スキル評価画面41は、従業員3aが職務を実行するスキルの評価を入力する画面である。ここでは、「経営理念」、「働くスタンス」、及び「ご案内」がスキルとしてスキル評価画面41に表示される。各々のスキルは更に小分類に分類される。例えば、「ご案内」では、「気持ちの良い笑顔・声のトーンで迎え入れが出来ている」や、「お客様の来店を常に意識し、迅速にバッシング・テーブルセットができる」という小項目がある。
これらの小項目の隣には、それぞれ「1」~「6」の評価を示すチェックボックスが表示される。ここでは、「1」が最も評価が低く、「2」、「3」、…「6」の順に評価が高くなるものとする。従業員3aは、スキルを自分で評価し、その評価に合ったチェックボックスにチェックマークを入れる。なお、スキル評価画面41におけるスキルや小項目の内容は上記に限定されず、飲食店や雑貨店等の業態に合った内容にユーザの好みに応じて設定できる。
また、評価についても「1」~「6」の6段階評価に限定されず、任意の段階評価にユーザが設定できる。特に、スキルのうちで従業員3aがまだ習っていない項目を評価に反映させるのは不公平であるから、上記の「1」~「6」の6段階評価に加えて「0」の評価を加え、従業員3aがまだ習っていない項目は評価を「0」としてもよい。この場合は、後述のように「0」が付けられた項目は評価から排除され、当該項目を習った従業員3aと習っていない従業員3aとの間の公平性を担保できる。
図3は、スタンス評価画面42の一例を示す模式図である。
スタンス評価画面42は、従業員3aが職務に臨む態度であるスタンスを入力する画面である。この例では、「店舗経営のために必要な人材ですか?」等のスタンスを問う質問文がスタンス評価画面42に表示される。そして、その質問文が問うスタンスに対して、「大変良い」、「良い」、「どちらでもない」、「悪い」、及び「大変悪い」の5個のチェックボックスが表示される。従業員3aは、スタンスを自分で評価し、その評価に合ったチェックボックスにチェックマークを入れる。なお、スタンス評価画面42における質問内容は上記に限定されず、飲食店や雑貨店等の業態に合った内容にユーザの好みに応じて設定できる。更に、評価についても「大変悪い」~「大変良い」の5段階評価に限定されず、任意の段階評価にユーザが設定できる。
図4は、マネジメント力評価画面43の一例を示す模式図である。
マネジメント力評価画面43は、従業員3aによる職務のマネジメント力を入力する画面である。ここでは、マネジメント力を「教育・採用」や「予実管理」等の中分類に分け、更にこれらを「採用がスムーズ」や「教育が的確」等の小分類に分ける。また、それぞれに小分類の横には、評価が低い順に「D」、「C」、「B」、「A」、及び「S」のチェックボックスが表示される。従業員3aは、マネジメント力を自分で評価し、その評価に合ったチェックボックスにチェックマークを入れる。なお、マネジメント評価画面413における中分類や小分類の内容は上記に限定されず、飲食店や雑貨店等の業態に合った内容にユーザの好みに応じて設定できる。
また、評価についても「D」~「S」の5段階評価に限定されず、任意の段階評価にユーザが設定できる。更に、スキル評価画面41と同様に、従業員3aがまだ習っていないことを示す「E」の評価を各小分類の評価に含めてもよい。この場合は、後述のように「E」が付けられた小分類は評価から排除され、当該小分類を習った従業員3aと習っていない従業員3aとの間の公平性を担保できる。
再び図1を参照する。評価受付部17は、従業員3aによる自身の第1の評価を受け付ける処理部である。例えば、評価受付部17は、各画面41~43に入力された評価結果を受け付ける。更に、評価受付部17は、受け付けた第1の評価を含む評価情報32を生成し、それを記憶部12に格納する。
図5は、評価情報32の一例を示す模式図である。図5に示すように、評価情報32には、従業員情報31、スキル評価32a、スタンス評価32b、及びマネジメント力評価32cが含まれる。
このうち、従業員情報31は、飲食店に勤務する複数の従業員を一意に特定するための情報である。ここでは、従業員3aの写真、従業員ID、従業員氏名、メールアドレス、所属、及び職階が従業員情報31に含まれる。
スキル評価32aは、スキル評価画面41(図2参照)に入力された評価をまとめた評価である。スキル評価画面41には「経営理念」の小分類として「会社の経営理念を暗唱でき、意味を理解している」等の項目が5個含まれる。これら5個のそれぞれの評価を合算し、更にそれを100点を満点にしたときの点数に変換した値がスキル評価32aの「経営理念」の点数となる。例えば、図2に示したように、「経営理念」に含まれる5個の項目の各々は「1」~「6」の評価となっているが、5個の全ての評価が「6」の場合はその合計値は「30」(=6×5)となる。これを100点満点に換算するために、合計値に10/3を乗じればよい。これによれば、例えば「働くスタンス」の評価の合計が「3」+「3」+「4」+「5」+「3」=「18」のとき、スキル評価32aにおける点数は「60」となる。「ご案内」についても同様に計算する。
なお、前述のように、ある項目について既に習った従業員3aとまだ習っていない従業員3aとの間の公平性を担保するために、図2のスキル評価画面41の各項目の評価に、まだ習っていないことを示す「0」の評価を含めてもよい。この場合は、「0」が付けられた項目については、各項目の合算に含めない。例えば、図2のスキル評価画面41における「働くスタンス」について考える。「働くスタンス」には、「シフト貢献度が高く、お店作りに協力的」であるという項目がある。従業員3aがまだ見習い段階にありシフト勤務に入れない場合には、この項目についての当該従業員3aの評価は「0」となる。そして、この評価を図6のスキル評価32aに反映しないようにするために、「働くスタンス」における残りの4個の項目のみの評価を合算する。例えば、残りの4個の項目の評価が全て「6」である場合には4個の合計値は「24」となる。よって、これを100点満点に換算するには、合計値「24」に25/6を乗じればよい。
スタンス評価32bは、スタンス評価画面42(図3参照)における各質問文に対応した文言の周囲を評価に応じた色彩で表したものである。例えば、スタンス評価画面42には「決められた時間はきっちり守りますか?」という質問文がある。この質問文に込められた意味は、従業員3aに時間厳守の義務を果たしてほしいということであるから、対応する文言は「時間厳守」となる。また、この質問の評価が高いほど「時間厳守」の周囲の色彩の濃度を濃くし、当該従業員3aが「時間厳守」を徹底していることが分かるようにする。
なお、スタンス評価画面42の質問文とスタンス評価32bの文言とを1対1で対応付けた情報を記憶部12に予め記憶させておき、処理部11がその情報を参照することで、スタンス評価32bの文言を生成してもよい。更に、文言の周囲の色彩と評価とを対応付けた情報を記憶部12に予め記憶させておき、処理部11がその情報を参照することで、文言の周囲の色彩を処理部11が生成してもよい。
また、複数の質問文と、これらの質問文の意味を包括的に表す一つの文言とを対応させてもよい。その場合は、文言の周囲の色彩を、複数の質問文の各評価の平均を表す色彩としてもよい。もちろん、平均には単純平均に限らず加重平均などの他の計算方法も含まれるし、平均とは異なる計算方法を用いてもよい。これについては、後述の各平均についても同様である。
マネジメント力評価32cは、マネジメント力評価画面43(図4参照)に入力された評価をまとめた評価である。マネジメント力評価画面43には中分類「採用・教育」の小分類として「採用がスムーズ」等の3個の小分類が含まれる。これら3個のそれぞれの評価の平均がマネジメント力評価32cにおける評価となる。「採用・教育」以外の中分類についても同様である。
なお、前述のように従業員3aがまだ習っていないことを示す「E」の評価をマネジメント力評価画面43(図4参照)に含める場合は、「E」の評価が付けられた小分類を除いてマネジメント力評価32cを評価する。例えば、図4に示したように、「採用・教育」の中分類には「採用がスムーズ」、「教育が的確」、「及び良い感じ」の三つの小分類がある。従業員3aが採用の仕方についてまだ習っていない場合は、「採用がスムーズ」の評価が「E」となる。この場合は、「教育が的確」と「良い感じ」の各評価の平均がマネジメント力評価32cにおける「採用・教育」の評価となる。
再び図1を参照する。変更依頼部18は、端末装置4に対し、評価情報32の変更を依頼する処理部である。例えば、変更依頼部18は、図2~図4の各画面41~43を表示する指示を端末装置4に通知することにより、各画面41~43から評価情報32を変更するように上長4aに促す。この場合、変更依頼部18は、各画面41~43を表示するURL(Uniform Resource Locator)を端末装置4宛てのメールに記載することで、上長4aがそのURLをクリックしたときに各画面41~43を端末装置4に表示させてもよい。これに代えて、変更依頼部18は、評価情報32を表示する指示を端末装置4に通知することにより、スキル評価32a、スタンス評価32b、及びマネジメント力評価32cの評価を変更するように上長4aに促してもよい。なお、端末装置4に表示させる画面には、従業員3aにより入力された第1の評価あるいは生成された評価情報が反映されている。
変更受付部19は、端末装置4から評価情報32の変更を受け付ける機能部である。前述のように変更依頼部18が図2~図4の各画面41~43を表示する指示を端末装置4に通知した場合は、変更受付部19は、上長4aが各画面41~43で変更した評価を反映させた変更後の評価情報32を生成する。一方、変更依頼部18が評価情報32を表示する指示を端末装置4に通知し、上長4aがその評価情報32を変更した場合は、変更受付部19は、変更後の評価情報32をそのまま受け付ける。更に、変更受付部19は、変更後の評価を複数の上長4aについて平均した評価情報32を生成する。
また、評価決定部21は、平均後の評価情報32に基づいて、従業員3aの第2の評価を決定する機能部である。第2の評価の決定方法については後述する。
給与決定部22は、評価決定部21が決定した第2の評価に基づいて、従業員3aの給与を決定する機能部である。
そして、通知部23は、給与決定部22が決定した給与を従業員3aの端末装置3に通知する処理部である。
一方、記憶部12は種々の情報を記憶する機能部である。一例として、記憶部12は、従業員情報31、評価情報32、計算テーブル33、目標達成率情報34、職階ウエイト情報35、ランク情報36、号俸情報37、昇給額情報38、及び現給与情報39を記憶する。
図6は、従業員情報31の一例を示す模式図である。従業員情報31は、評価情報32に含まれる従業員情報31と同一であって、従業員ID、従業員氏名、メールアドレス、所属、職階、及び写真を含む。
計算テーブル33、目標達成率情報34、職階ウエイト情報35、ランク情報36、号俸情報37、昇給額情報38、現給与情報39、その他の情報については、人材管理装置2の処理とともに後述する。
次に、本実施形態に係る人材管理装置2が行う処理について説明する。
図7は、本実施形態に係る人材管理装置2が行う処理の一例について示す模式図である。
まず、評価受付部17が、被評価者である従業員3aが自分で行った第1の評価を受け付け、第1の評価を含む評価情報32を生成する(P1)。その第1の評価は、前述のようにスキル、スタンス、及びマネジメント力である。
次いで、変更受付部19が、評価情報32に含まれる第1の評価の変更を受け付ける(P2)。この例では、従業員3aの評価者である複数の上長4aが行った変更を変更受付部19が受け付ける。
続いて、変更受付部19が複数の変更後の第1の評価を平均した評価情報32を生成し、評価決定部21が平均後の評価情報32に基づいて従業員3aの第2の評価を決定する(P3)。
第2の評価の決定方法について、図8~図14を参照して説明する。
図8は、評価決定部21が使用する計算テーブルの一例を示す模式図である。計算テーブル33は、従業員3aの最終評価とそれに基づく給与とを計算するために人材管理装置2が使用するテーブルであって、記憶部12に予め格納される。ここでは、計算テーブル33は、従業員情報33a、行動評価33b、数値評価33c、及び最終評価33dの各計算フィールドを有する。
このうち、従業員情報33aは、従業員情報31(図6参照)に含まれる各情報のうち氏名、従業員ID、及び職階のみを対応付けた情報である。なお、職階において、「AL」はアルバイトを表し、「SV」はスーパーバイザを表す。
行動評価33bは、複数の上長4aによる評価が変更受付部19によって平均化された評価情報32(図5参照)におけるスタンス、スキル、及びマネジメント力に含まれる各項目を集約した値が格納されるフィールドである。ここでは、評価決定部21が、これらスタンス、スキル、及びマネジメント力に含まれる各項目(図5参照)の評価を更に集約し、所定の値に変換した点数を行動評価33bに格納する。
例えば、スタンスの評価について考える。スタンスは全ての行動の基礎であり、スキルやマネジメント力よりもスタンスを先に従業員3aに教育すると従業員3aが育ち易い。よって、スタンスは、行動評価33bの中で最も重要な要素である。そこで、本実施形態では、スタンスが給与に与える影響を大きくするために、スキルとマネジメント力の各々の満点よりもスタンスの満点を大きくする。例えば、本実施形態ではスキルとマネジメント力の各々の満点を100点とするが、スタンスの満点は100点よりも大きくする。これにより、スタンスの評価が高い従業員3aほど給料が上がり易くなる仕組みを作ることができる。
一例として、本実施形態では、各従業員3aのスタンスの持ち点として100点を予め与えておき、そこから図5のスタンス評価32bの評価を加点したり減点したりする。例えば、図5の評価情報32では、スタンス評価32bの9個の項目の評価が色彩の濃度で表現されているが、その濃度を評価に応じて5段階に分け、濃度が低い方から順に-20点、-10点、0点、+10点、+20点と点数を定める。そして、評価決定部21は、9項目の各々の点数を持ち点である100点に加算した値をスタンスのフィールドに格納する。例えば、図5のスタンス評価32bの9個の評価がそれぞれ「0点」、「+10点」、「+10点」、「+10点」、「+20点」、「-10点」、「0点」、「-10点」、「+20点」の場合を考える。この場合は、元々の持ち点「100点」に、これらの点数の合計値「50点」を加えた「150点」が行動評価33bのスタンスの評価となる。
また、マネジメント力については、例えば「D」、「C」、「B」、「A」、及び「S」の各々を20点、40点、60点、80点、100点と点数を定める。そして、評価決定部21は、図5における「採用・教育」、「予実管理」、…等の12個の評価のそれぞれの点数の総和を求め、それを評価の個数である「12」で割った平均値を求める。更に、評価決定部21は、その平均値をマネジメント力のフィールドに格納する。
スキルについても、評価決定部21は、図5における「経営理念」、「働くスタンス」、…等の7個の評価の総和を求め、それを評価の個数である「7」で割った平均値を求め、それをスキルのフィールドに格納する。
数値評価33cは、従業員の目標達成率が格納されるフィールドである。そのフィールドに格納する値は、評価決定部21が、記憶部12に記憶されている目標達成率情報34から抽出する。
目標達成率情報34は、評価対象の所定期間(例えば会計年、会計月)における売上、原価、人件費、営業利益、離職率、KPI(Key Performance Indicator)、及びMS(Mystery Shopper)の各々の数値目標に対する達成率を、評価対象の従業員3aの名前と対応付けた情報である。なお、MSは、覆面調査員による評価である。
評価決定部21は、目標達成率情報34から各従業員の達成率を取得し、それを数値評価33cに格納する。例えば、「愛媛一郎」の売上の達成率は「80」となっているが、これは当該所定期間における「愛媛一郎」の売上の数値目標に対し、実際の売上が「80%」であるということである。
最終評価33dは、従業員3aの最終的な評価とそれに基づく給与を計算するためのフィールドである。
次に、評価決定部21は、記憶部12に格納されている職階ウエイト情報35に基づいて、行動評価33bと数値評価33cのそれぞれの数値を修正する。
図9は、職階ウエイト情報35の一例を示す模式図である。図9に示すように、職階ウエイト情報35は、行動評価のウエイト35aと数値評価のウエイト35bとを職階に対応付けた情報である。
行動評価のウエイト35aの各数値は、第1の重みの一例であって、行動評価33bの各評価に乗ずべきウエイトを百分率で表した数値である。例えば、スキルについては、現場で客と接するアルバイトほど高い評価が望まれる。一方、店長やスーパーバイザは、アルバイトと比較して客と接する機会が少ないため、スキルの評価は低くてもよい。そのため、行動評価のウエイト35aのうちでスキルに対応したウエイトは、アルバイトが最も大きく、主任、店長、スーパーバイザの順に小さくなる。
一方、マネジメント力は、上長が部下を管理する力量の評価である。そのため、行動評価のウエイト35aのうちでマネジメント力に対応したウエイトは、職階が上になるほど大きくなる。
数値評価のウエイト35bの各数値は、第2の重みの一例であって、数値評価33cの各評価に乗ずべきウエイトを百分率で表した数値である。なお、数値評価は従業員の目標達成率であるが、アルバイト等の非正規雇用の従業員には目標達成率が課されない。そのため、数値評価のウエイト35bにおいてアルバイトに対応したフィールドは空欄となる。
数値評価33cのうち、売上は、企業の業績に影響を与える可能性が高い。そのため、数値評価のウエイト35bのうちで売上に対応したウエイトは、職階が上になるほど大きくなる。数値評価のウエイト35bにおける他のウエイトも、職階に求められる能力に応じて予め決定される。なお、行動評価のウエイト35aと数値評価のウエイト35bに含まれる各ウエイトの値は特に限定されず、ユーザの好みに応じて任意に設定できる。
評価決定部21は、職階ウエイト情報35の各ウエイトを、計算テーブル33の行動評価33bと数値評価33cの各々の評価に乗じることにより、これらの評価を修正する。
図10は、このように評価決定部21が修正した後の計算テーブル33の一例を示す模式図である。
図10に示すように、修正後の計算テーブル33においては、行動評価33bと数値評価33cのそれぞれの評価が、修正前の評価に職階ウエイト情報35の各ウエイトを乗じたものとなる。
例えば、計算テーブル33における「横浜次郎」の欄について考える。修正前の「横浜次郎」の行動評価33bは、スタンスが「100」、スキルが「80」、マネジメント力が「80」である。また、「横浜次郎」の職階は店長であるが、職階ウエイト情報35において店長に対応した行動評価のウエイト35aは、スタンスが「10」、スキルが「10」、マネジメント力が「20」である。
そのため、修正後の「横浜次郎」の行動評価33bは、スタンスが「10(=100×10%)」、スキルが「8(=80×10%)」、マネジメント力が「16(=80×20%)」である。
また、修正前の「横浜次郎」の数値評価33cは、売上が100である。また、職階ウエイト情報35において店長に対応した数値評価のウエイト35bは、売上が20である。そのため、修正後の「横浜次郎」の数値評価33cは、売上が「20(=100×20%)」となる。売上以外の数値評価についても同様に計算される。
次いで、評価決定部21が、修正後の行動評価33bと数値評価33cとに基づいて、最終評価33dにおける実績を決定する。実績は、第2の評価の一例であって、給与を算出する基となる最終的な評価である。ここでは、行動評価33bと数値評価33cの総和に特別評価が示す割合を乗じた値を実績とする。特別評価は、行動評価や数値評価では評価し難い特別な事情を反映させるための評価を百分率で示した値である。例えば、従業員3aが企業の信用損失を招いた場合には当該従業員3aの特別評価は100%未満の値に調整される。一方、従業員3aの個人的なつながりで多数のリピート客を獲得した場合には、当該従業員3aの特別評価は100%よりも大きい値に調整される。
例えば、前述の「横浜次郎」について考える。「横浜次郎」の行動評価33bと数値評価33cとの総和は、「10」+「8」+「16」+「20」+「4」+「3.5」+「6」+「5」+「10」+「10」=「92.5」となる。よって、「横浜次郎」の実績は、「92.5」に特別評価の「1」(=100%)を乗じた「92.5」となる。なお、アルバイトである「愛媛太郎」については、行動評価33bと数値評価33cに空欄があるが、空欄は総和の算出に含めない。そのため、「愛媛太郎」の実績は、行動評価33bと数値評価33cとの総和「86(=30+56)」に特別評価の「1」(=100%)を乗じた「86」となる。
次に、評価決定部21は、上記で算出した実績と、記憶部12に予め格納してあるランク情報36とに基づいて、従業員3aのランクを決定する。
ランク情報36は、実績の値と、実績に相応しい従業員3aのランクとを対応付けた情報である。例えば、実績が「60未満」の場合のランクは「D」、実績が「60以上80未満」の場合のランクは「C」、実績が「80以上100未満」の場合のランクは「B」、実績が「100以上120未満」の場合のランクは「A」、実績が「120以上」の場合のランクは「S」といった情報がランク情報36に格納される。これによれば、実績が「92.5」の「横浜太郎」のランクは「B」と決定される。なお、ランク情報36における実績の値とランクとは上記に限定されず、飲食店や雑貨店等の業態に合った内容にユーザの好みに応じて設定できる。
評価決定部21は、他の従業員3aのランクについても同様に決定し、決定したランクを最終評価33dのランクのフィールドに格納する。
更に、評価決定部21は、上記のように決定したランクと、記憶部12に予め格納してある号俸情報37とに基づいて、従業員3aの昇降級号俸を決定する。
図11は、号俸情報37の一例を示す模式図である。図11に示すように、号俸情報37は、「+3」や「-1」等の昇降級号俸と、職階と、ランクとを対応付けた情報である。
例えば、ある従業員3aの職階が店長でそのランクが「A」である場合、その従業員3aの昇降級号俸は「+2」となる。なお、符号「+」は昇級を表し、符号「-」は降級を表す。なお、号俸情報37における昇降級号俸の値は特に限定されず、ユーザの好みに応じて任意に設定できる。
再び図10を参照する。前述の「横浜次郎」は、職階が「店長」でありランクが「B」である。これらに対応した昇降級号俸は、号俸情報37(図11参照)によれば「+1」である。よって、評価決定部21は、「横浜次郎」の昇降級号俸を「+1」と決定する。評価決定部21は、他の従業員3aの昇降級号俸についても同様に決定する。そして、評価決定部21は、各従業員3aの昇降級号俸を、最終評価33dの昇降級号俸のフィールドに格納する。
次に、給与決定部22が、従業員3aの昇降級号俸と、昇給額情報38と、現給与情報39とを参照し、当該従業員3aの新給与を以下のように決定する。
図12は、昇給額情報38の一例を示す模式図である。図12に示すように、昇給額情報38は、職階と、昇降級号俸あたりの昇給額とを対応付けた情報である。
給与決定部22は、昇給額情報38を参照することにより、評価決定部21が決定した従業員3aの昇降級号俸と、当該従業員3aの職階とに対応した昇給額を特定する。例えば、職階が「店長」の「横浜次郎」の昇降級号俸は「+1」であるから、昇給額は「+3,000円/月」となる。「横浜次郎」以外の他の従業員3aの昇給額についても同様に特定される。給与決定部22は、このようにして特定した各従業員3aの昇給額を、最終評価33d(図10参照)の昇降級給与のフィールドに格納する。なお、昇給額情報38における昇給額は特に限定されず、ユーザの好みに応じて任意に設定できる。
図13は、現給与情報39の一例を示す模式図である。図13に示すように、現給与情報39は、従業員3aの氏名、従業員ID、及び現給与を対応付けた情報である。
給与決定部22は、上記で特定した昇給額と、現給与情報39における現給与とを加算することにより、各従業員3aの新給与を決定する。例えば、「横浜次郎」の昇給額は「+3,000円/月」であり、現給与は「280,000円/月」であるから、「横浜次郎」の新給与は「283,000円/月」となる。給与決定部22は、他の従業員の新給与についても同様にして決定する。
次に、通知部23は、例えばメールにより新給与を従業員3aの端末装置3に通知する。
図14は、メールで通知される承認画面の一例を示す模式図である。この例では、通知部23は、従業員氏名、職階、昇降級給与、現給与、及び新給与を表示する承認画面55をメールに含めて端末装置3に通知する。なお、通知部23は、メールに承認画面55を含めるのではなく、WEB画面である承認画面55のURLをメールに含めて端末装置3に通知してもよい。そのURLを従業員3aがクリックすることで承認画面55が端末装置3に表示され、当該従業員3aが自分の新給与を確認することができる。
なお、通知部23が、承認画面55に承認ボタン55aを含め、従業員3aに新給与の承認を促してもよい。また、通知部23は、従業員3aの端末装置3だけでなく、上長4aの端末装置4にメールで承認画面55を通知してもよい。
また、通知部23は、例えば新給与を人材管理装置2の記憶部12に格納したり、人材管理装置2の図示しない他の機能(例えば、給与支払い機能)に出力したり、図示しない他の装置(例えば、給与支払いシステム)に出力したりしてもよい。これにより、他の機能やシステムにおいて、新給与情報が活用され得る。以上により、本実施形態に係る人材管理装置2が行う基本的な処理を終える。
次に、本実施形態に係る人材管理方法について説明する。
図15は、本実施形態に係る人材管理方法の一例について示すフローチャートである。
まず、評価依頼部16が、従業員3aの端末装置3に対して画面41~43(図2~図4参照)を表示する指示を端末装置3に通知することにより、従業員3aによる自身の第1の評価を依頼する(ステップS10)。例えば、評価依頼部16は、従業員3aのメールアドレスを従業員情報31(図6参照)から特定し、そのメールアドレス宛に第1の評価を依頼するメールを送信する。評価依頼部16は、そのメールに各画面41~43を表示するURLを記載することで、従業員3aがそのURLをクリックしたときに画面41~43が端末装置3に表示するようにしてもよい。
次に、評価受付部17が、画面41~43(図2~図4参照)に入力された評価結果を端末装置3から受け付けることにより、従業員3aによる自身の第1の評価を受け付け、当該第1の評価を含む評価情報32(図5参照)を生成する(ステップS12)。
次いで、変更依頼部18が、上長4aの端末装置4に対し、評価情報32の変更を依頼する(ステップS14)。例えば、従業員情報31(図6参照)に従業員3aの上長4aのメールアドレスを予め格納しておき、変更依頼部18がそのメールアドレス宛に評価情報32の変更を依頼するメールを送信する。この場合、変更依頼部18は、各画面41~43を表示するURLを端末装置4宛てのメールに記載することで、上長4aがそのURLをクリックしたときに各画面41~43を端末装置4に表示させ、これらの画面から上長4aが評価を変更できるようにする。これに代えて、変更依頼部18は、メールに評価情報32(図5参照)を含めて端末装置4に送信してもよい。これにより、上長4aが従業員3aの評価を視覚的に簡単に把握することができる。
続いて、変更受付部19が、端末装置4から評価情報32の変更を受け付け、その評価情報32を複数の上長4aについて平均する(ステップS16)。
次に、評価決定部21が、評価情報32に基づいて、従業員3aの第2の評価を決定する(ステップS18)。例えば、評価決定部21は、図7のP3のように変更受付部19によって平均された第1の評価に基づいて計算された計算テーブル33(図10参照)の実績を第2の評価として決定する。
次いで、給与決定部22が、計算テーブル33の実績に基づいて従業員3aの新給与を決定し(ステップS20)、通知部23が端末装置3に新給与を通知する(ステップS22)。
以上により、本実施形態に係る人材管理方法の基本的なステップを終了する。
上記した本実施形態によれば、従業員3aが自らを評価した第1の評価を上長4aが変更し、変更後の第1の評価に基づいて評価決定部21が従業員3aの第2の評価を決定して、その第2の評価に基づいて給与決定部22が従業員3aの新給与を決定する。このように新給与の決定プロセスに従業員3aが自ら行った第1の評価が含まれることで、上長4aからは見え難いスキルやスタンス等の従業員3aの人的要素を新給与に反映させることができ、従業員3a等の人材を正当かつ公平に評価した給与を決定できる。その結果、従業員3aの業績のみで給与を決定する場合と比較して、職務に対する従業員3aのモチベーションを維持することができ、ひいては企業を安定的な繁栄に導くことができる。特にスタンスは、仕事を行う上で基礎となる重要な要素である一方で、スキルやマネジメント力と比較してさらに客観的に把握し難い。本実施形態ではスタンスをも可視化して評価できるため、人材をより適切に評価することができる。
しかも、評価決定部21は、従業員3aの目標達成率を含む数値評価33cを利用して最終評価33dの実績(第2の評価)を決定する。そのため、給与決定部22が、従業員3aの人的要素だけでなく、目標達成率といった客観的な数値を加味して給与を決定でき、各従業員3aの給与を客観的に決定することができる。
更に、評価決定部21は、職階ウエイト情報35(図9参照)における各ウエイト35a、35bを第1の評価と目標達成率の各々に乗じた値に応じて第2の評価を決定する。そのため、給与決定部22が、従業員3aの職階に応じた給与を決定することができる。
更に、図7のP3のように、評価決定部21が、複数の上長4aによって変更された複数の第1の評価に基づいて従業員3aの第2の評価を決定するため、特定の上長4aの評価に偏って第2の評価が決定されるのを抑制でき、公平に第2の評価を決定できる。
特に、評価決定部21が、複数の第1の評価の平均に基づいて第2の評価を決定することで、複数の上長4aの評価を平均化でき、更に公平に第2の評価を決定できる。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る人材管理装置2のハードウェア構成について説明する。
図16は、本実施形態に係る人材管理装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図16に示すように、人材管理装置2は、記憶装置2a、メモリ2b、プロセッサ2c、通信インターフェース2d、及び媒体読み取り装置2fを有する。これらの各部はバス2gにより相互に接続される。
このうち、記憶装置2aは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置であって、本実施形態に係る人材管理プログラム80を記憶する。
なお、人材管理プログラム80をコンピュータが読み取り可能な記録媒体2hに記録させておき、プロセッサ2cに記録媒体2hの人材管理プログラム80を読み取らせるようにしてもよい。
そのような記録媒体2hとしては、例えばCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の物理的な可搬型記録媒体がある。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリやハードディスクドライブを記録媒体2hとして使用してもよい。
更に、公衆回線、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等に接続された装置に人材管理プログラム80を記憶させてもよい。その場合は、プロセッサ2cがその人材管理プログラム80を読み出して実行すればよい。
一方、メモリ2bは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のようにデータを一時的に記憶するハードウェアであって、その上に人材管理プログラム80が展開される。
プロセッサ2cは、人材管理装置2の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical Processing Unit)である。そのプロセッサ2cがメモリ2bと協働して人材管理プログラム80を実行することにより図1の処理部11が実現される。
また、図1の記憶部12は、記憶装置2aとメモリ2bにより実現される。更に、通信インターフェース2dは、人材管理装置2をネットワーク5に接続するためのNIC(Network Interface Card)等のハードウェアである。その通信インターフェース2dにより図1の通信部13が実現される。
そして、媒体読み取り装置2fは、記録媒体2hに記録されているデータを読み取るためのUSBリーダ等のハードウェアである。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、更に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある変形例の一部を他の変形例に置き換えたり、変形例を組み合わせたりすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…人材管理システム、2…人材管理装置、3、4…端末装置、5、ネットワーク、11…処理部、12…記憶部、13…通信部、16…評価依頼部、17…評価受付部、18…変更依頼部、19…変更受付部、21…評価決定部、22…給与決定部、23…通知部、31…従業員情報、32…評価情報、32a…スキル評価、32b…スタンス評価、32c…マネジメント力評価、33…計算テーブル、33a…従業員情報、33b…行動評価、33c…数値評価、33d…最終評価、34…目標達成率情報、35…職階ウエイト情報、36…ランク情報、37…号俸情報、38…昇給額情報、39…現給与情報、41…スキル評価画面、42…スタンス評価画面、43…マネジメント力評価画面、55…承認画面、55a…承認ボタン、80…人材管理プログラム。

Claims (9)

  1. 評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付ける評価受付部と、
    前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付ける変更受付部と、
    変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定する評価決定部と、
    前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定する給与決定部と、
    を有する人材管理装置。
  2. 請求項1に記載の人材管理装置であって、
    前記評価決定部は、変更後の前記第1の評価と前記評価対象者の目標達成率とに応じて前記第2の評価を決定する、
    人材管理装置。
  3. 請求項2に記載の人材管理装置であって、
    前記評価決定部は、前記評価対象者の職階に応じた第1の重みを変更後の前記第1の評価に乗じた値と、前記職階に応じた第2の重みを前記目標達成率に乗じた値とに応じて、前記第2の評価を決定する、
    人材管理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の人材管理装置であって、
    前記第1の評価と前記第2の評価の各々は、前記評価対象者が職務に臨むスタンス、前記評価対象者が前記職務を実行するスキル、及び前記評価対象者による前記職務のマネジメント力のいずれか1つ以上の評価である、
    人材管理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の人材管理装置であって、
    前記変更受付部は、複数の前記評価者から前記変更を受け付け、
    前記評価決定部は、変更後の複数の前記第1の評価に基づいて前記第2の評価を決定する、
    人材管理装置。
  6. 請求項5に記載の人材管理装置であって、
    前記評価決定部は、変更後の複数の前記第1の評価の平均に基づいて前記第2の評価を決定する、
    人材管理装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の人材管理装置であって、
    前記評価対象者と前記評価者のいずれかの端末装置に、決定した前記給与を通知する通知部を更に有する、
    人材管理装置。
  8. 評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付けるステップと、
    前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付けるステップと、
    変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定するステップと、
    前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定するステップと、
    をコンピュータに実行させるための人材管理プログラム。
  9. 評価対象者による自身の第1の評価の入力を受け付けるステップと、
    前記評価対象者を評価する評価者による前記第1の評価の変更を受け付けるステップと、
    変更後の前記第1の評価に基づいて、前記評価対象者の第2の評価を決定するステップと、
    前記第2の評価に基づいて、前記評価対象者の給与を決定するステップと、
    をコンピュータが実行する人材管理方法。
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