JP2023104597A - 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置 - Google Patents

光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023104597A
JP2023104597A JP2022005689A JP2022005689A JP2023104597A JP 2023104597 A JP2023104597 A JP 2023104597A JP 2022005689 A JP2022005689 A JP 2022005689A JP 2022005689 A JP2022005689 A JP 2022005689A JP 2023104597 A JP2023104597 A JP 2023104597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
optical
lens
glass
optical glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022005689A
Other languages
English (en)
Inventor
美幸 伊藤
Miyuki Ito
高遠 兒玉
Takato Kodama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hikari Glass Co Ltd
Original Assignee
Hikari Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hikari Glass Co Ltd filed Critical Hikari Glass Co Ltd
Priority to JP2022005689A priority Critical patent/JP2023104597A/ja
Publication of JP2023104597A publication Critical patent/JP2023104597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

【課題】高い屈折率を有する光学ガラスを提供する。【解決手段】質量%で、SiO2含有率:3~15%、B2O3含有率:0超~10%、La2O3含有率:20~65%、Gd2O3含有率:5~60%、ZnO含有率:5超~15%、Y2O3含有率:0超~5%、ZrO2含有率:0超~8%、であり、酸化物換算組成のガラス全質量に対するF(フッ素)の質量の外割の含有率:0超~15%である、光学ガラス。【選択図】図6

Description

本発明は、光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置に関する。
様々な用途のため、高い屈折率を有する光学ガラスが求められている。
特開2012-46410号公報
本発明の第一の態様は、質量%で、SiO含有率:3~15%、B含有率:0超~10%、La含有率:20~65%、Gd含有率:5~60%、ZnO含有率:5超~15%、Y含有率:0超~5%、ZrO含有率:0超~8%、であり、酸化物換算組成のガラス全質量に対するF(フッ素)の質量の外割の含有率:0超~15%である、光学ガラスである。
本発明の第二の態様は、質量%で、SiO含有率:25~45%、LiO含有率:0超~20%、NaO含有率:0超~10%、KO含有率:0超~10%、BaO含有率:0超~10%、ZnO含有率:0超~5%、ZrO含有率:0超~5%、Nb含有率:33~60%、である、光学ガラスである。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様の光学ガラスを用いた光学素子である。
本発明の第四の態様は、第三の態様の光学素子を備える、光学装置である。
本発明の第五の態様は、第三の態様の光学素子を備える、カメラ用交換レンズである。
本発明の第六の態様は、第三の態様の光学素子を備える、顕微鏡用対物レンズである。
本発明に係る第七の態様は、第一のレンズ要素と第二のレンズ要素を有し、第一のレンズ要素と第二のレンズ要素の少なくとも1つは、第一又は第二の態様の光学ガラスである、接合レンズである。
本発明に係る第八の態様は、第七の態様の接合レンズを含む、光学系である。
本発明に係る第九の態様は、第八の態様の光学系を含む、カメラ用交換レンズである。
本発明に係る第十の態様は、第八の態様の光学系を含む、顕微鏡用対物レンズである。
本発明に係る第十一の態様は、第八の態様の光学系を含む、光学装置である。
本実施形態に係る光学装置を撮像装置とした一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る光学装置を撮像装置とした他の例を示す概略図であり、撮像装置の正面図である。 本実施形態に係る光学装置を撮像装置とした他の例を示す概略図であり、撮像装置の背面図である。 本実施形態に係る多光子顕微鏡の構成の一例の示すブロック図である。 本実施形態に係る接合レンズの一例を示す概略図である。 第一の実施形態に係る光学ガラスの各実施例のPg,Fとνをプロットしたグラフである。図中の実線はP=-0.001678×νd+0.6366を示す。 第二の実施形態に係る光学ガラスの各実施例のPg,Fとνをプロットしたグラフである。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、Q含有率が「0~N%」という表現は、Q成分を含まない場合及び、Q成分が0%を超えてN%以下である場合を含む表現である。
また、「Q成分を含まない」という表現は、このQ成分を実質的に含まないことを意味し、この構成成分の含有率が不純物レベル程度以下であることを指す。不純物レベル程度以下とは、例えば、0.01%未満であることを意味する。
また、「耐失透安定性」という表現は、ガラスの失透に対する耐性のことを意味する。ここで「失透」とは、ガラスをガラス転移温度以上に昇温した際、あるいは融液状態から液相温度以下に降温した際に生じる結晶化又は分相等により、ガラスの透明性が失われる現象のことを意味する。
以下、本実施形態(第一の実施形態及び第二の実施形態)に係る光学ガラスの組成成分、物性、実施例、及びそれらの用途について説明する。
<第一の実施形態>
第一の実施形態に係る光学ガラスは、質量%で、SiO含有率:3~15%、B含有率:0超~10%、La含有率:20~65%、Gd含有率:5~60%、ZnO含有率:5超~15%、Y含有率:0超~5%、ZrO含有率:0超~8%、であり、酸化物換算組成のガラス全質量に対するF(フッ素)の質量の外割の含有率:0超~15%である、光学ガラスである。
SiOは、ガラス骨格を形成し、化学的耐久性を向上させる成分であるが、その含有率が高すぎると、ガラスを高屈折率とすることが難しくなる。かかる観点から、SiOの含有率は、3~15%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは4%であり、より好ましくは5%であり、更に好ましくは6%である。また、この含有率の上限は、好ましくは14%であり、より好ましくは13%であり、更に好ましくは12%である。
は、ガラス骨格を形成する成分であり、また耐失透安定性を保つ成分であるが、その含有率が高すぎると、熔融時の揮発性が高くなってしまう。かかる観点から、Bの含有率は、0超~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは5%であり、より好ましくは5.5%であり、更に好ましくは6%である。また、この含有率の上限は、好ましくは9.8%であり、より好ましくは9.7%であり、更に好ましくは9.6%である。
Laは、ガラスの屈折率を高め、低分散化する成分であるが、その含有率が高すぎると、耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、Laの含有率は、20~65%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは25%であり、より好ましくは26%であり、更に好ましくは27%である。また、この含有率の上限は、好ましくは60%であり、より好ましくは59%であり、更に好ましくは58%である。
Gdは、ガラスの屈折率を高め、低分散化する成分であるが、その含有率が高すぎると、耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、Gdの含有率は、5~60%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは6%であり、より好ましくは7%であり、更に好ましくは8%である。また、この含有率の上限は、好ましくは50%であり、より好ましくは49%であり、更に好ましくは48%である。
ZnOは、ガラスの屈折率を高め、耐失透安定性を保つ成分であり、その含有率が低すぎるとガラスを高屈性率とすることが難しくなってしまう。かかる観点から、ZnOの含有率は、5超~15%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは5.5%であり、より好ましくは5.6%であり、更に好ましくは5.7%である。また、この含有率の上限は、好ましくは10%であり、より好ましくは9.5%であり、更に好ましくは9%である。
は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させる成分であるが、その含有率が高すぎると、耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、Yの含有率は、0超~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.8%であり、より好ましくは0.9%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
ZrOは、ガラスの屈折率を高める成分であるが、その含有率が高すぎると、ガラス原料の熔融性や耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、ZrOの含有率は、0超~8%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.5%であり、より好ましくは0.6%であり、更に好ましくは0.7%である。また、この含有率の上限は、好ましくは7%であり、より好ましくは6%であり、更に好ましくは5%である。
、La及びGdの総含有率(Y+La+Gd)は、50~80%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは57%であり、より好ましくは60%であり、更に好ましくは62%である。また、この含有率の上限は、好ましくは79.5%であり、より好ましくは79%であり、更に好ましくは78.5%である。(Y+La+Gd)をかかる範囲とすることで光学ガラスの耐失透安定性を低下させる事なく高屈折率化することができる。
SiO及びBの総含有率に対するSiO含有率の比(SiO/(SiO+B))は、0.30~0.80である。そして、この比の下限は、好ましくは0.31であり、より好ましくは0.32であり、更に好ましくは0.33である。この比の上限は、好ましくは0.75であり、より好ましくは0.70であり、更に好ましくは0.65である。(SiO/(SiO+B))をかかる範囲とすることで、熔融時の揮発を抑制することができる。
上記1種又は2種以上の酸化物の一部又は全部をフッ化物と置換しても良い。フッ化物に含まれるフッ素(F)はガラスの屈折率を低下させるとともに低分散化させ、部分分散比を高め、耐失透安定性を保つための成分であるが、その含有率が高すぎると、ガラスを高屈折率とすることが難しくなってしまう。かかる観点から、酸化物換算組成のガラス全質量に対するF(フッ素)の質量の外割の含有率は、0超~15%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは1%であり、より好ましくは2%であり、更に好ましくは3%である。また、この含有率の上限は、好ましくは14%であり、より好ましくは13%であり、更に好ましくは12%である。なお、本明細書中において、酸化物換算組成のガラス全質量に対するF(フッ素)の質量の外割の含有率とは、酸化物換算組成の質量とフッ化物の酸化物換算の質量とフッ素(F)の質量の和に対するフッ素(F)の質量の質量%(質量百分率):フッ素(F)の質量/(酸化物換算組成の質量+フッ化物の酸化物換算の質量+フッ素(F)の質量)である。換言すると、フッ素(F)以外の全成分の酸化物換算の質量の合計含有率を100%としたとき、フッ素(F)以外の全成分の酸化物換算の質量とフッ素(F)の質量の和に対するフッ素(F)の質量を質量%で表したものである。フッ化物は、原料として例えば、ZrF、AlF、MgF、CaF、SrF、BaF、ZnF、YF、LaF、GdF、YbF等を用いてガラス内にフッ素を含有させることができる。また、フッ化物の酸化物換算の質量とは、例えば原料にKSiFを用いたとき、KOとSiOに換算した質量を指す。
CaOは、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、CaOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.05%であり、より好ましくは0.06%であり、更に好ましくは0.07%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.5%であり、より好ましくは4%であり、更に好ましくは3.5%である。
SrOは、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、SrOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.1%であり、より好ましくは0.2%であり、更に好ましくは0.3%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.5%であり、より好ましくは4%であり、更に好ましくは3.5%である。
BaOは、ガラスの屈折率を高める成分であるが、その含有率が高すぎると比重を増加させてしまう。かかる観点から、BaOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.05%であり、より好ましくは0.06%であり、更に好ましくは0.07%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.5%であり、より好ましくは4%であり、更に好ましくは3.5%である。
Ybは、ガラスの屈折率を高め、低分散化する成分である。かかる観点から、Ybの含有率は、0~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.5%であり、より好ましくは1%であり、更に好ましくは1.5%である。また、この含有率の上限は、好ましくは9.5%であり、より好ましくは9%であり、更に好ましくは8.5%である。
Biは、屈折率と部分分散比を高める成分である。Biの含有率が高すぎると透過率が悪化し、また分散が上昇する傾向にある。Biの含有率が低すぎると、熔融性が低下する傾向にある。かかる観点から、Biの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.1%であり、より好ましくは0.15%であり、更に好ましくは0.2%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.9%であり、より好ましくは4.8%、更に好ましくは4.7%である。
TiOは、ガラスの屈折率を高め、高分散化させる成分であるが、その含有率が高すぎると透過率を悪化させてしまう。かかる観点から、TiOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.05%であり、より好ましくは0.06%であり、更に好ましくは0.07%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.5%であり、より好ましくは4%、更に好ましくは3.5%である。
Nbは、屈折率を高める成分である。この含有率が低すぎると、高屈折率とすることが困難となってしまう。また、この含有率が高すぎると、耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、Nbの含有率は、0~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.1%であり、より好ましくは0.2%であり、更に好ましくは0.3%である。また、この含有率の上限は、好ましくは9.5%であり、より好ましくは9%、更に好ましくは8.5%である。
WOは、ガラスの屈折率を高めるとともに、耐失透安定性を一層向上させる成分である。かかる観点から、WOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.1%であり、より好ましくは0.15%であり、更に好ましくは0.2%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.5%であり、より好ましくは4%、更に好ましくは3.5%である。
Sbは、ガラスを清澄する脱泡剤として機能する成分であるが、その含有率が高すぎると透過率を低下させてしまう。かかる観点から、Sbの含有率は、0~1%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.01%であり、より好ましくは0.02%であり、更に好ましくは0.03%である。また、この含有率の上限は、好ましくは0.95%であり、より好ましくは0.9%、更に好ましくは0.85%である。
第一の実施形態に係る光学ガラスは、PbO、As、Ta、GeO、HfO、Inを実質的に含有しない。
その他必要に応じて清澄、着色、消色、光学恒数の調整等の目的で、上述した成分以外のもので、公知の清澄剤や着色剤、脱泡剤、フッ素化合物、リン酸等の成分をガラス組成に適量添加することができる。また、上述した成分に限らず、第一の実施形態の効果が得られる範囲でその他の成分を添加することもできる。
上述した各成分は、不純物の含有率が低い高純度品を原料として使用することが好ましい。例えば、SiO原料、B原料のうち1又は2以上について高純度品を使用することが好ましい。高純度品とは、当該成分を99.85質量%以上含むものである。高純度品の使用によって、不純物量が少なくなる結果、例えば、波長400nm以下の光の内部透過率をより高くできる傾向がある。
レンズの薄型化の観点からは、第一の実施形態に係る光学ガラスは、高い屈折率を有している(屈折率(n)が大きい)ことが望ましい。しかしながら、一般的に、屈折率(n)が高いほど透過率が低下する傾向にある。かかる観点から、第一の実施形態に係る光学ガラスにおけるd線に対する屈折率(n)は、1.75~1.80であることが好ましい。そして、屈折率(n)の下限は、より好ましくは1.755であり、更に好ましくは1.756である。屈折率(n)の上限は、より好ましくは1.799であり、更に好ましくは1.798である。
第一の実施形態に係る光学ガラスのアッベ数(ν)は、45~51の範囲であることが好ましい。そして、アッベ数(ν)の下限は、より好ましくは45.1であり、更に好ましくは45.2である。アッベ数(ν)の上限は、より好ましくは50.9であり、更に好ましくは50.8である。
レンズの収差補正の観点からは、第一の実施形態に係る光学ガラスは、大きな部分分散比(P)を有することが望ましい。かかる観点から、第一の実施形態に係る光学ガラスの部分分散比(P)は、以下の式(1)
-0.001678×νd+0.6366≦P・・・(1)
を満たすことが好ましい。そして、部分分散比(P)の下限は、より好ましくは
以下の式(2)
-0.001679×νd+0.6367≦P・・・(2)
を満たし、更に好ましくは
以下の式(3)
-0.001678×νd+0.6367≦P・・・(3)
を満たす値である。
上述したように、第一の実施形態に係る光学ガラスは、PbO、Asのような環境に好ましくない成分や、GeO、In、HfO、Taのような高価な原料を実質的に含有することなく、高屈折率、且つ低散性でありながら、部分分散比を大きくすることができ、熔融時の揮発を抑制する事ができる。このような光学ガラスを用いると、例えば、光学レンズ等の光学素子を薄型化することができ、色収差や他の収差が良好に補正された光学系を設計することができる。
第一の実施形態に係る光学ガラスの製造方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。また、製造条件は、適宜好適な条件を選択することができる。例えば、上述した各原料に対応する酸化物、水酸化物、リン酸化合物(リン酸塩、正リン酸等)、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、及びフッ化物等を目標組成となるように調合し、好ましくは1100~1500℃、より好ましくは1340~1400℃にて熔融し、攪拌することで均一化し、泡切れを行った後、金型に流し成型する製造方法等を採用できる。このようにして得られた光学ガラスは、必要に応じてリヒートプレス等を行って所望の形状に加工し、研磨等を施すことで、所望の光学素子とすることができる。
実施例
第一の実施形態に係る光学ガラスの実施例及び比較例について説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
各実施例及び各比較例に係る光学ガラスは、以下の手順で作製した。まず、表1~4に記載の化学組成(質量%)となるよう、酸化物、炭酸塩、及び硝酸塩等のガラス原料を合計の重量が100gとなるよう秤量した。次に、秤量した原料を混合して内容量100mL程度の白金坩堝に投入し、1200~1400℃の温度で熔融させて撹拌均質化した。その後、清澄を行った後、金型等に鋳込んで徐冷し、成形することで各サンプルを得た。
図6は、第一の実施形態に係る光学ガラスの各実施例のPg,Fとνをプロットしたグラフである。実施例17については、同じ組成を2つ用意し、異なる熔融温度で熔融したときのそれぞれのPg,Fとνをプロットした。図中の実線はP=-0.001678×νd+0.6366を示す。
屈折率(n)とアッベ数(ν
第一の実施形態に係る光学ガラスの各サンプルの屈折率(n)及びアッベ数(ν)は、屈折率測定器(株式会社島津デバイス製造製:KPR-2000)を用いて測定及び算出した。nは、587.562nmの光に対するガラスの屈折率を示す。νは、以下の式(4)より求めた。n、n、はそれぞれ波長656.273nm、486.133nmの光に対するガラスの屈折率を示す。屈折率の値は、小数点以下第5位までとした。
ν=(n-1)/(n-n)・・・(4)
部分分散比(P
第一の光学ガラスに係る光学ガラスの各サンプルの部分分散比(P)は、主分散(n-n)に対する部分分散(n-n)の比を示し、以下の式(5)より求めた。nは、波長435.835nmの光に対するガラスの屈折率を示す。部分分散比(P)の値は、小数点以下第4位までとした。
=(n-n)/(n-n)・・・(5)
実施例1-1~1-17、及び比較例の光学ガラスについて、各成分の酸化物基準の質量%による組成、F成分の外割の質量%、及び各物性の評価結果を表1~4に示す。
実施例1-17は、熔融中の光学恒数変動の参考値として熔融温度を1300℃とした場合と1340℃とした場合の光学恒数の変化量の比較を示す。実施例1-17と比較例1-1の組成については、各成分の酸化物基準の質量%、F成分につては酸化物基準の質量%に対する外割質量%の組成と、これらの組成例について、熔融温度を変えて熔融して得られた光学ガラス成形品の屈折率(nd)、アッベ数(νd)、部分分散比(Pg,F)の測定結果を示したものである。なお、比較例1は、特許文献1に記載された実施例1を用いている。
特に断りがない限り、各成分の含有率は質量%基準である。
Figure 2023104597000002
Figure 2023104597000003
Figure 2023104597000004
Figure 2023104597000005

表1~4に見られるとおり、本発明の実施例1-1~1-17の光学ガラスは、高屈折率且つ低分散で、大きい部分分散比を有している。
さらに、熔融中の光学恒数変動の参考として、熔融温度を変えた際の屈折率(nd)、アッベ数(νd)、部分分散比(Pg,F)を実施例1-17で検証した。実施例1-17では、熔融温度が<1>1300℃、<2>1340℃の時の光学恒数を得た。また比較例1-1では、熔融温度が<3>1300℃、<4>1340℃の時の光学恒数を得た。この結果より、熔融温度を変えた際の光学恒数の変化量が本発明の方が小さいという特性を有していることが明らかである。
<第二の実施形態>
第二の実施形態に係る光学ガラスは、質量%で、SiO含有率:25~45%、LiO含有率:0超~20%、NaO含有率:0超~10%、KO含有率:0超~10%、BaO含有率:0超~10%、ZnO含有率:0超~5%、ZrO含有率:0超~5%、Nb含有率:33~60%、である、光学ガラスである。
SiOは、ガラス骨格を形成し、化学的耐久性を向上させる成分であるが、その含有率が高すぎると、ガラスを高屈折率とすることが難しくなってしまう。かかる観点から、SiOの含有率は、25~45%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは27%であり、より好ましくは30%であり、更に好ましくは31%である。また、この含有率の上限は、好ましく42%であり、より好ましくは40%であり、更に好ましくは39%である。
LiOは、ガラスの屈折率を高め、ガラス原料の熔融性を向上させる成分であるが、その含有率が高すぎると、耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、LiOの含有率は、0超~20%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは3%であり、より好ましくは5%であり、更に好ましくは6%である。また、この含有率の上限は、好ましくは17%であり、より好ましくは15%であり、更に好ましくは14%である。
NaOは、原料の熔融性を高め、ΔPg,Fを低下させる成分である。この含有率が高すぎると、高屈折率とすることが困難となり、耐失透安定性も低下してしまう。かかる観点から、NaOの含有率は、0超~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.5%であり、より好ましくは1.0%であり、更に好ましくは2.0%である。また、この含有率の上限は、好ましくは8%であり、より好ましくは7%であり、更に好ましくは6%である。
Oは、ガラスの屈折率を高め、ガラス原料の熔融性を向上させる成分であるが、その含有率が高すぎるとΔPg,Fを大きく増加させてしまう。かかる観点から、KOの含有率は、0超~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは2%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは4%である。また、この含有率の上限は、好ましくは8%であり、好ましくは7%であり、更に好ましくは6%である。
BaOは、ガラスの屈折率を高める成分であるが、その含有率が高すぎるとΔPg,Fを大きく増加させてしまう。かかる観点から、BaOの含有率は、0超~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは1%であり、より好ましくは2%であり、更に好ましくは3%である。また、この含有率の上限は、好ましくは9%であり、より好ましくは8%であり、更に好ましくは7%である。
ZnOは、ガラスの屈折率を高め、耐失透安定性を一層向上させる成分である。かかる観点から、ZnOの含有率は、0超~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.5%であり、より好ましくは1%であり、更に好ましくは1.5%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4.5%であり、より好ましくは4%であり、更に好ましくは3%である。
ZrOは、ガラスの屈折率を高め、高分散とする成分であるとともに、ΔPg,Fを低下させる効果を有する。この含有率が高すぎると、ガラス原料の熔融性や耐失透安定性を低下させてしまう。かかる観点から、ZrOの含有率は、0超~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0.5%であり、より好ましくは1%であり、更に好ましくは1.5%である。また、この含有率の上限は、好ましくは5%であり、より好ましくは4.5%であり、更に好ましくは4%である。
Nbは、屈折率を高め、ガラスを高分散化させる成分であるが、この含有率が低すぎると、高屈折率、高分散とすることが困難となってしまう。また、この含有率が高すぎると、耐失透安定性が低下してしまう。かかる観点から、Nbの含有率は、33~60%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは35%であり、より好ましくは36%であり、更に好ましくは38%であり、より更に好ましくは40%である。また、この含有率の上限は、好ましくは58%であり、より好ましくは57%であり、更に好ましくは55%であり、より更に好ましくは53%である。
ガラス原料の熔融性と耐失透安定性を向上させるとする観点から、LiOとNaOとKOの総含有率(ΣAO;ただし、A=Li、Na、K)は、5~25%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは8%であり、より好ましくは9%であり、更に好ましくは10%である。また、この含有率の上限は、好ましくは23%であり、より好ましくは20%であり、更に好ましくは19%である。
ガラス原料の熔融性と耐失透安定性を一層向上させ、高分散とする観点から、LiO+NaO+KOの総含有率(ΣAO;ただし、A=Li、Na、K)に対するLiO含有率の比(LiO/ΣAO)は、0.4~0.85である。そして、この比の下限は、好ましくは0.43であり、より好ましくは0.45であり、更に好ましくは0.5である。また、この比の上限は、好ましくは0.83であり、より好ましくは0.80であり、更に好ましくは0.75である。
ガラス原料の熔融性と耐失透安定性を一層向上させ、高分散とする観点から、Nb含有率に対するZnO含有率の比(ZnO/Nb)は、0超~0.1である。そして、この比の下限は、好ましくは0.01であり、より好ましくは0.02であり、更に好ましくは0.03である。また、この比の上限は、好ましくは0.08であり、より好ましくは0.07であり、更に好ましくは0.05である。
第二の実施形態に係る光学ガラスは、任意成分として、B、La、Gd、Y、Ta、MgO、CaO、SrO、Al、TiO、WO、及びSbからなる群より選ばれる1種以上を更に含有することが好ましい。
さらに、上述した各成分のより好ましい組み合わせは、B:0~10%、La:0~5%、Gd:0~5%、Y:0~5%、Ta:0~10%、MgO:0~5%、CaO:0~5%、SrO:0~5%、Al:0~5%、TiO:0~10%、WO:0~5%、Sb:0~1%である。
は、ガラス骨格を形成し、ΔPg,Fを低下させる成分である。この含有率が低すぎると、ガラスの耐失透安定性が低下してしまう。また、この含有率が高すぎると、ガラスを高屈折率とすることが困難となる。かかる観点から、Bの含有率は、0~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは1%であり、更に好ましくは3%である。また、この含有率の上限は、好ましくは10%未満であり、より好ましくは8%であり、更に好ましくは7%である。
Laは、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、Laの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
Gdは、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、Gdの含有率は0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
は、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、Yの含有率は0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
Taは、ガラスの屈折率を高め、ΔPg,Fの増加を抑制しながら高分散とする成分である。耐失透安定性を一層向上させる観点と、原料コストの観点から、Taの含有率は、0~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは2%である。また、この含有率の上限は、好ましくは8%であり、より好ましくは7%であり、更に好ましくは6%である。Taは、ZrOと効果が類似しているため、ZrOと相互に置換することが可能である。
MgOは、ΔPg,Fを増大させずにガラスの耐失透安定性を高める成分である。MgOを含まない場合、ガラスの耐失透安定性が低下し、高屈折率とすることが困難になってしまう。また、この含有率が高すぎると、ガラスを高分散とすることが困難になってしまう。かかる観点から、MgOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
CaOは、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、CaOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
SrOは、ガラスの恒数調整に有効な成分である。かかる観点から、SrOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
Alは、ガラスを高分散化し、化学的耐久性を向上させる成分であるが、その含有率が高すぎるとΔPg,Fを大きく増加させてしまう。かかる観点から、Alの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
TiOは、ガラスの屈折率を高め、高分散化させる成分であるが、その含有率が高すぎるとΔPg,Fを大きく増加させ、透過率も悪化させてしまう。かかる観点から、TiOの含有率は、0~10%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは3%である。また、この含有率の上限は、好ましくは9%であり、より好ましくは8%であり、更に好ましくは7%である。
WOは、ガラスの屈折率を高め、高分散化させるとともに、耐失透安定性を一層向上させる成分である。かかる観点から、WOの含有率は、0~5%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.5%であり、更に好ましくは1%である。また、この含有率の上限は、好ましくは4%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは2%である。
る。
Sbは、ガラスを清澄する脱泡剤として機能する成分であるが、その含有率が高すぎると透過率を低下させてしまう。かかる観点から、Sbの含有率は、0~1%である。そして、この含有率の下限は、好ましくは0%超であり、より好ましくは0.02%であり、更に好ましくは0.03%である。また、この含有率の上限は、好ましくは0.5%であり、より好ましくは0.4%であり、更に好ましくは0.3%である。
その他必要に応じて清澄、着色、消色、光学恒数の調整等の目的で、上述した成分以外のもので、公知の清澄剤や着色剤、脱泡剤、フッ素化合物、リン酸等の成分をガラス組成に適量添加することができる。また、上述した成分に限らず、第二の実施形態の効果が得られる範囲でその他の成分を添加することもできる。
上述した各成分は、不純物の含有率が低い高純度品を原料として使用することが好ましい。例えば、SiO原料、B原料のうち1又は2以上について高純度品を使用することが好ましい。高純度品とは、当該成分を99.85質量%以上含むものである。高純度品の使用によって、不純物量が少なくなる結果、例えば、波長400nm以下の光の内部透過率をより高くできる傾向がある。
レンズの薄型化の観点からは、第二の実施形態に係る光学ガラスは、高い屈折率を有している(屈折率(n)が大きい)ことが望ましい。しかしながら、一般的に、屈折率(n)が高いほど透過率が低下する傾向にある。かかる観点から、第二の実施形態に係る光学ガラスにおけるd線に対する屈折率(n)は、1.70~1.85であることが好ましい。そして、屈折率(n)の下限は、より好ましくは1.71であり、更に好ましくは1.72である。また、屈折率(n)の上限は、より好ましくは1.84であり、更に好ましくは1.83である。
第二の実施形態に係る光学ガラスのアッベ数(ν)は、25~40の範囲であることが好ましい。そして、アッベ数(ν)の下限は、より好ましくは26であり、更に好ましくは27である。アッベ数(ν)の上限は、より好ましくは38であり、更に好ましくは36である。
レンズの収差補正の観点からは、第二の実施形態に係る光学ガラスは、低い異常分散性(ΔP)を有することが望ましい。かかる観点から、第二の実施形態に係る光学ガラスの異常分散性を示す値(ΔP)は、0.0070以下であることが好ましい。そして異常分散性を示す値(ΔP)の上限は、より好ましくは0.0060であり、更に好ましくは0.0050以下であり、より更に好ましくは0以下である。
第二の実施形態に係る光学ガラスは、屈折率(n)が、1.7~1.85であり、アッベ数(ν)が、25~40であり、異常分散性を示す値(ΔPg,F)が、0.0070以下である、という各物性を併せ持つことが好ましい。
レンズの収差補正の観点からは、第二の実施形態に係る光学ガラスは、小さな部分分散比(P)を有することが望ましいため、部分分散比の値は0.63以下とすることが好ましい。かかる観点から、第二の実施形態に係る光学ガラスの部分分散比(P)は、好ましくは0.605以下であり、より好ましくは0.603以下であり、更に好ましくは0.601以下である。
上述したように、第二の実施形態に係る光学ガラスは、高屈折率(屈折率(n)が大きいこと)、高分散(アッベ数(ν)が小さいこと)でありながら、異常分散性を示す値(ΔPg,F)を小さくすることができる。またさらに、部分分散比を小さくすることができる。このような光学ガラスを用いると、例えば、光学レンズ等の光学素子を薄型化することができ、色収差や他の収差が良好に補正された光学系を設計することができる。
第二の実施形態に係る光学ガラスは、耐失透安定性の観点から、ガラス転移温度(T)と結晶化開始温度(T)の温度差(ΔT=T-T)は、80℃以上である。この温度差(ΔT=T-T)の下限は、好ましくは85℃であり、より好ましくは90℃であり、更に好ましくは95℃である。
第二の実施形態に係る光学ガラスの製造方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。また、製造条件は、適宜好適な条件を選択することができる。例えば、上述した各原料に対応する酸化物、水酸化物、リン酸化合物(リン酸塩、正リン酸等)、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、及びフッ化物等を目標組成となるように調合し、好ましくは1100~1500℃、より好ましくは1340~1400℃にて熔融し、攪拌することで均一化し、泡切れを行った後、金型に流し成型する製造方法等を採用できる。このようにして得られた光学ガラスは、必要に応じてリヒートプレス等を行って所望の形状に加工し、研磨等を施すことで、所望の光学素子とすることができる。
実施例
第二の実施形態に係る光学ガラスの実施例及び比較例について説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
各実施例及び各比較例に係る光学ガラスは、以下の手順で作製した。まず、各表に記載の化学組成(質量%)となるよう、酸化物、炭酸塩、及び硝酸塩等のガラス原料を合計の重量が100gとなるよう秤量した。次に、秤量した原料を混合して内容量100mL程度の白金坩堝に投入し、1340~1400℃の温度で70分程度熔融させて攪拌均質化した。その後、清澄を行った後、金型等に鋳込んで徐冷し、成形することで各サンプルを得た。
図7は、第二の実施形態に係る光学ガラスの各実施例のPg,Fとνをプロットしたグラフである。
屈折率(n)、アッベ数(ν)、部分分散比(P)の各値は、上述の第一の実施形態に係る光学ガラスと同様の手法で測定及び算出した。
異常分散性を示す値(ΔPg,F
第二の実施形態に係る光学ガラスの各サンプルの異常分散性を示す値(ΔPg,F)は、以下に示す方法に準拠して求めた。
(1)基準線の作成
まず、正常部分分散ガラスとして、以下に示すアッベ数(ν)と部分分散比(Pg,F)を有する2つのガラス「F2」、「K7」を基準材として選んだ。そして、各ガラスについて、横軸にアッベ数をとり、縦軸に部分分散比(Pg,F)をとり、2つの基準材に対応する2点を結ぶ直線を基準線とした。
光学ガラスF2の特性:ν=36.33、Pg,F=0.5834
光学ガラスK7の特性:ν=60.47、Pg,F=0.5429
(2)ΔPg,Fの算出
次に、図7に示すように、横軸をアッベ数(ν)、縦軸を部分分散比(Pg,F)としたグラフ上に各実施例の光学ガラスに対応する値をプロットし、上述した硝種のアッベ数(ν)に対応する基準線(実線)上の点と、その縦軸の値(Pg,F)との差分を、異常分散性を示す値(ΔPg,F)として算出した。なお、部分分散比(Pg,F)が基準線の上側にある場合、ΔPg,Fは正の値を有し、部分分散比(Pg,F)が基準線の下側にある場合、ΔPg,Fは負の値を有する。
ガラスの転移温度(T)、結晶化開始温度(T
第二の実施形態に係る光学ガラスの各サンプルのガラス転移温度(T)は、示差熱・熱重量同時測定装置(BRUKER製:TG―DTA2000SA)を用いて、毎分20℃の昇温速度で測定したDTA曲線から、ガラス状態におけるベースラインの延長線と変曲点の接線との交点として決定した。また、各サンプルの結晶化開始温度(T)は、同DTA曲線における結晶化ピークの低温側の変曲点における接線とベースラインの延長線との交点から決定した。なお、サンプル重量は50mgとし、開口部直径5mm、高さ5mmの円筒形の蓋の無い白金セルを用いて測定した。測定前には、白金セルからのガラスの溢れが無いこと、及び白金セル内のガラスに失透が無いことを目視で確認した。
ガラスの過冷却温度域(ΔT)
第二の実施形態に係る光学ガラスの各サンプルの過冷却温度域(ΔT)は、結晶化開始温度(T)とガラス転移温度(T)の差分から求めた。ガラス転移温度と結晶化開始温度の間の温度域では、ガラスは過冷却液体となり原子の移動が容易となり粘性流動が発現する。過冷却温度域では温度上昇に伴い粘性が急激に低下するためリヒートプレス成型が可能になる一方で、原子の再配列も生じやすくなるため、結晶析出が発生しやすくなる。したがって、過冷却温度域(ΔT)が大きいガラスほど結晶析出がより高温まで発生しないため、耐失透安定性が高いとみなすことができる。
実施例2-1~2-12、及び比較例の光学ガラスについて、各成分の酸化物基準の質量%による組成、及び各物性の評価結果を表5~7に示す。
特に断りがない限り、各成分の含有率は質量%基準である。式中の「ΣAO」は、LiOとNaOとKOの総含有率;(A=Li、Na、K)を示す。
Figure 2023104597000006
Figure 2023104597000007
Figure 2023104597000008
比較例2-1~2-3は、作製したガラス中に失透が確認されたため、光学恒数の測定とガラスの転移温度(T)、結晶化開始温度(T)の測定は実施しなかった。
表5~7に見られるとおり、実施例2-1~2-12の光学ガラスは、高い屈折率(n)、小さいアッベ数(ν)、小さいΔPg,F値を有し、耐失透安定性に優れることが確認された。
<光学ガラスの用途>
本実施形態に係る光学ガラス(第一の実施形態及び第二の実施形態)は、例えば、光学機器が備える光学素子として好適に用いることができる。このような光学素子には、ミラー、レンズ、プリズム、フィルタ等が含まれる。また上記光学素子が用いられる光学系としては、例えば、対物レンズ、集光レンズ、結像レンズ、カメラ用交換レンズ等が挙げられる。そして、これらの光学系は、レンズ交換式カメラ、レンズ非交換式カメラ等の撮像装置、蛍光顕微鏡や多光子顕微鏡等の顕微鏡装置の各種光学装置に好適に使用できる。かかる光学装置は、上述した撮像装置や顕微鏡に限られず、望遠鏡、双眼鏡、レーザー距離計、プロジェクタ等も含まれるが、これらに限られない。以下に、これらの一例を説明する。
撮像装置
図1は、本実施形態に係る光学装置を撮像装置とした一例を示す斜視図である。撮像装置1はいわゆるデジタル一眼レフカメラ(レンズ交換式カメラ)であり、撮影レンズ103(光学系)は本実施形態に係る光学ガラスを母材とする光学素子を備えたものである。カメラボディ101のレンズマウント(不図示)にレンズ鏡筒102が着脱自在に取り付けられる。そして、該レンズ鏡筒102のレンズ103を通した光が、カメラボディ101の背面側に配置されたマルチチップモジュール106のセンサチップ(固体撮像素子)104上に結像される。このセンサチップ104は、いわゆるCMOSイメージセンサー等のベアチップであり、マルチチップモジュール106は、例えばセンサチップ104がガラス基板105上にベアチップ実装されたCOG(Chip On Glass)タイプのモジュールである。
図2及び図3は、本実施形態に係る光学装置を撮像装置とした他の例を示す概略図である。図2は、撮像装置CAMの正面図を示し、図3は、撮像装置CAMの背面図を示す。撮像装置CAMはいわゆるデジタルスチルカメラ(レンズ非交換式カメラ)であり、撮影レンズWL(光学系)は本実施形態に係る光学ガラスを母材とする光学素子を備えたものである。
撮像装置CAMは、電源ボタン(不図示)を押すと、撮影レンズWLのシャッタ(不図示)が開放されて、撮影レンズWLで被写体(物体)からの光が集光され、像面に配置された撮像素子に結像される。撮像素子に結像された被写体像は、撮像装置CAMの背後に配置された液晶モニターMに表示される。撮影者は、液晶モニターMを見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズボタンB1を押し下げて被写体像を撮像素子で撮像し、メモリー(不図示)に記録保存する。
撮像装置CAMには、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部EF、撮像装置CAMの種々の条件設定等に使用するファンクションボタンB2等が配置されている。
このようなデジタルカメラ等に用いられる光学系には、より高い解像度、低い色収差、小型化が求められる。これらを実現するには光学系に分散特性が互いに異なるガラスを用いることが有効である。特に、低分散でありながらより高い部分分散比(P)を有するガラスの需要は高い。このような観点から、本実施形態に係る光学ガラスは、かかる光学機器の部材として好適である。なお、本実施形態において適用可能な光学機器としては、上述した撮像装置に限らず、例えばプロジェクタ等も挙げられる。光学素子についても、レンズに限らず、例えばプリズム等も挙げられる。
顕微鏡
図4は、本実施形態に係る多光子顕微鏡2の構成の例を示すブロック図である。多光子顕微鏡2は、対物レンズ206、集光レンズ208、結像レンズ210を備える。対物レンズ206、集光レンズ208、結像レンズ210のうち少なくとも1つは、本実施形態に係る光学ガラスを母材とする光学素子を備えたものである。以下、多光子顕微鏡2の光学系を中心に説明する。
パルスレーザ装置201は、例えば、近赤外波長(約1000nm)であって、パルス幅がフェムト秒単位の(例えば、100フェムト秒の)超短パルス光を射出する。パルスレーザ装置201から射出された直後の超短パルス光は、一般に所定の方向に偏光された直線偏光となっている。
パルス分割装置202は、超短パルス光を分割し、超短パルス光の繰り返し周波数を高くして射出する。
ビーム調整部203は、パルス分割装置202から入射される超短パルス光のビーム径を、対物レンズ206の瞳径に合わせて調整する機能、試料Sから発せられる光の波長と超短パルス光の波長との軸上の色収差(ピント差)を補正するために超短パルス光の集光及び発散角度を調整する機能、超短パルス光のパルス幅が光学系を通過する間に群速度分散により広がってしまうのを補正するために、逆の群速度分散を超短パルス光に与えるプリチャープ機能(群速度分散補償機能)等を有する。
パルスレーザ装置201から射出された超短パルス光は、パルス分割装置202によりその繰り返し周波数が大きくされ、ビーム調整部203により上記した調整が行われる。そして、ビーム調整部203から射出された超短パルス光は、ダイクロイックミラー204によりダイクロイックミラーの方向に反射され、ダイクロイックミラー205を通過し、対物レンズ206により集光されて試料Sに照射される。このとき、走査手段(不図示)を用いることにより、超短パルス光を試料Sの観察面上に走査させてもよい。
例えば、試料Sを蛍光観察する場合、試料Sの超短パルス光の被照射領域及びその近傍では、試料Sが染色されている蛍光色素が多光子励起され、赤外波長である超短パルス光より波長が短い蛍光(以下、「観察光」という。)が発せられる。
試料Sから対物レンズ206の方向に発せられた観察光は、対物レンズ206によりコリメートされ、その波長に応じて、ダイクロイックミラー205により反射されたり、あるいは、ダイクロイックミラー205を透過する。
ダイクロイックミラー205により反射された観察光は、蛍光検出部207に入射する。蛍光検出部207は、例えば、バリアフィルタ、PMT(photo multiplier tube:光電子増倍管)等により構成され、ダイクロイックミラー205により反射された観察光を受光し、その光量に応じた電気信号を出力する。また、蛍光検出部207は、超短パルス光が試料Sの観察面において走査されるのに合わせて、試料Sの観察面にわたる観察光を検出する。
なお、ダイクロイックミラー205を光路から外すことにより、試料Sから対物レンズ206の方向に発せられた全ての観察光を蛍光検出部211で検出するようにしてもよい。その場合、観察光は、走査手段(不図示)によりデスキャンされ、ダイクロイックミラー204を透過し、集光レンズ208により集光され、対物レンズ206の焦点位置とほぼ共役な位置に設けられているピンホール209を通過し、結像レンズ210を透過して、蛍光検出部211に入射する。
蛍光検出部211は、例えば、バリアフィルタ、PMT等により構成され、結像レンズ210により蛍光検出部211の受光面において結像した観察光を受光し、その光量に応じた電気信号を出力する。また、蛍光検出部211は、超短パルス光が試料Sの観察面において走査されるのに合わせて、試料Sの観察面にわたる観察光を検出する。
また、試料Sから対物レンズ206と逆の方向に発せられた観察光は、ダイクロイックミラー212により反射され、蛍光検出部213に入射する。蛍光検出部113は、例えば、バリアフィルタ、PMT等により構成され、ダイクロイックミラー212により反射された観察光を受光し、その光量に応じた電気信号を出力する。また、蛍光検出部213は、超短パルス光が試料Sの観察面において走査されるのに合わせて、試料Sの観察面にわたる観察光を検出する。
蛍光検出部207、211、213からそれぞれ出力された電気信号は、例えば、コンピュータ(不図示)に入力され、そのコンピュータは、入力された電気信号に基づいて、観察画像を生成し、生成した観察画像を表示したり、観察画像のデータを記憶したりすることができる。
接合レンズ
図5は、本実施形態に係る接合レンズの一例を示す概略図である。接合レンズ3は、第一のレンズ要素301と第二のレンズ要素302とを有する複合レンズである。第一のレンズ要素と第二のレンズ要素の少なくとも1つは、本実施形態に係る光学ガラスを用いる。第一のレンズ要素と第二のレンズ要素は、接合部材303を介して接合されている。接合部材303としては、公知の接着剤等を用いることができる。なお、「レンズ要素」とは、単レンズ又は接合レンズを構成する各々のレンズのことを意味する。
本実施形態に係る接合レンズは、色収差補正の観点で有用であり、上述した光学素子や光学系や光学装置等に好適に使用できる。そして、接合レンズを含む光学系は、カメラ用交換レンズや光学装置等にとりわけ好適に使用できる。なお、上述の態様では2つのレンズ要素を用いた接合レンズについて説明したが、これに限られず、3つ以上のレンズ要素を用いた接合レンズとしてもよい。3つ以上のレンズ要素を用いた接合レンズとする場合、3つ以上のレンズ要素のうち少なくとも1つが本実施形態に係る光学ガラスを用いて形成されていればよい。
1・・・撮像装置、101・・・カメラボディ、102・・・レンズ鏡筒、103・・・レンズ、104・・・センサチップ、105・・・ガラス基板、106・・・マルチチップモジュール、CAM・・・撮像装置(レンズ非交換式カメラ)、WL・・・撮影レンズ、M・・・液晶モニター、EF・・・補助光発光部、B1・・・レリーズボタン、B2・・・ファンクションボタン、2・・・多光子顕微鏡、201・・・パルスレーザ装置、202・・・パルス分割装置、203・・・ビーム調整部、204,205,212・・・ダイクロイックミラー、206・・・対物レンズ、207,211,213・・・蛍光検出部、208・・・集光レンズ、209・・・ピンホール、210・・・結像レンズ、S・・・試料、3・・・接合レンズ、301・・・第一のレンズ要素、302・・・第二のレンズ要素、303・・・接合部材

Claims (20)

  1. 質量%で、
    SiO含有率:3~15%、
    含有率:0超~10%、
    La含有率:20~65%、
    Gd含有率:5~60%、
    ZnO含有率:5超~15%、
    含有率:0超~5%、
    ZrO含有率:0超~8%、であり、
    酸化物換算組成のガラス全質量に対するF(フッ素)の質量の外割の含有率:0超~15%である、光学ガラス。
  2. 質量%で、
    CaO含有率:0~5%、
    SrO含有率:0~5%、
    BaO含有率:0~5%、である、請求項1に記載の光学ガラス。
  3. 質量%で、
    Yb含有率:0~10%、
    Bi含有率:0~5%、である、請求項1または2に記載の光学ガラス。
  4. 質量%で、
    TiO含有率:0~5%、
    Nb含有率:0~10%、
    WO含有率:0~5%、である、請求項1~3のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  5. 質量%で、
    Sb含有率:0~1%、である、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  6. 質量%で、
    、La及びGdの総含有率(Y+La+Gd):50~80%である、請求項1~5のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  7. 質量%で、
    SiO及びBの総含有率に対するSiO含有率の比(SiO/(SiO+B)):0.30~0.80である、請求項1~6のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  8. PbO、As、Ta、GeO、HfO、Inを実質的に含有しない、請求項1~7のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  9. 前記光学ガラスのd線に対する屈折率(nd)が、1.75~1.80である、請求項1~8のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  10. 前記光学ガラスのアッベ数(νd)が、45~51である、請求項1~9のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  11. 前記光学ガラスの部分分散比(Pg,F)とアッベ数(νd)が、式(1):
    -0.001678×νd+0.6366≦Pg,F・・・(1)
    を満たす、請求項1~10のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の光学ガラスを用いた光学素子。
  13. 請求項12に記載の光学素子を備える、光学装置。
  14. 請求項12に記載の光学素子を備える、カメラ用交換レンズ。
  15. 請求項12に記載の光学素子を備える、顕微鏡用対物レンズ。
  16. 第一のレンズ要素と第二のレンズ要素とを有し、
    前記第一のレンズ要素と前記第二のレンズ要素の少なくとも一つは、請求項1~11のいずれか一項に記載の光学ガラスである、接合レンズ。
  17. 請求項16に記載の接合レンズを含む、光学系。
  18. 請求項17に記載の光学系を含む、カメラ用交換レンズ。
  19. 請求項17に記載の光学系を含む、顕微鏡用対物レンズ。
  20. 請求項17に記載の光学系を含む、光学装置。
JP2022005689A 2022-01-18 2022-01-18 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置 Pending JP2023104597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022005689A JP2023104597A (ja) 2022-01-18 2022-01-18 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022005689A JP2023104597A (ja) 2022-01-18 2022-01-18 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023104597A true JP2023104597A (ja) 2023-07-28

Family

ID=87379234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022005689A Pending JP2023104597A (ja) 2022-01-18 2022-01-18 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023104597A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7408600B2 (ja) 光学ガラス、これを用いた光学素子及び光学装置
JP7388505B2 (ja) 光学ガラス、これを用いた光学素子、当該光学素子を備える光学装置、接合レンズ、光学系、カメラ用交換レンズ及び当該光学系を含む光学装置
JP2024056885A (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、交換レンズ及び光学装置
JP7544191B2 (ja) 光学ガラス、これを用いた光学素子、光学系、カメラ用交換レンズ、及び光学装置
JP7410929B2 (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、交換レンズ及び光学装置
US20230331623A1 (en) Optical glass, optical element, optical system, cemented lens, interchangeable lens for camera, objective lens for microscope, and optical device
JP2020059641A (ja) 光学ガラス、光学ガラスを用いた光学素子、光学系、交換レンズ、光学装置、及び光学ガラスの製造方法
JP2023104597A (ja) 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置
JP2021011409A (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、交換レンズ及び光学装置
WO2022259974A1 (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、接合レンズ、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、及び光学装置
WO2022102043A1 (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、接合レンズ、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、及び光学装置
WO2023189051A1 (ja) 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、光学装置、反射素子、位置測定装置
JP7325253B2 (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、交換レンズ及び光学装置
JP7433830B2 (ja) 光学ガラス、光学ガラスを用いた光学素子、光学系、交換レンズ、光学装置、及び光学ガラスの製造方法
WO2022102045A1 (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、接合レンズ、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ及び光学装置
WO2023277005A1 (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、接合レンズ、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、及び光学装置
JP2020015641A (ja) 光学ガラス、光学ガラスを用いた光学素子、光学系、交換レンズ、及び光学装置
JP2024092708A (ja) 光学ガラス、光学素子、カメラ用交換レンズ、顕微鏡用対物レンズ、接合レンズ、光学系、及び光学装置
JP2019137598A (ja) 光学ガラス、光学素子、光学系、カメラ用交換レンズ及び光学装置