JP2023104431A - 内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】始動性を損なうことなく可変圧縮比機構の基準位置学習を行う。【解決手段】内燃機関は、停止時に、可変圧縮比機構1の第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当て、始動時に、可変圧縮比機構1が最高圧縮比となった状態を高圧縮比側の基準位置として学習する。また、内燃機関は、停止時に、可変圧縮比機構1の第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てられなかった場合、始動時に、最低圧縮比となるように可変圧縮比機構1を作動させ、可変圧縮比機構1が最低圧縮比となった状態を低圧縮比側の基準位置として学習する。【選択図】図2

Description

本発明は、可変圧縮比機構を有する内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、クランキング時等の低負荷低回転運転状態のときに、圧縮比を変更して圧縮比可変機構の制御軸に固定された制御軸側ストッパ部材をシリンダブロックに圧入された本体側ストッパ部材に突き当てて高圧縮比側の基準位置を学習し、精度よく内燃機関の圧縮比を調整する技術が開示されている。
特開2006-226133号公報
しかしながら、この特許文献1においては、例えばクランキング時に制御軸の回転角度が最低圧縮比に近い位置にあるような場合、クランキング時に制御軸の回転角度が最高圧縮比に近い位置にあるような場合に比べて、制御軸側ストッパ部材が本体側ストッパ部材に突き当たるまでに時間を要することになる。
従って、特許文献1においては、クランキング開始時の制御軸の回転角度位置によって可変圧縮比機構の基準位置学習に要する時間が変化するため、可変圧縮比機構の基準位置学習を行ってから内燃機関を始動しようとすると当該内燃機関の始動性が悪化する虞がある。
つまり、内燃機関の始動性を損なうことなく可変圧縮比機構の基準位置学習を行うにあたっては、更なる改善の余地がある。
本発明の内燃機関は、停止時に、可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを第1ストッパに突き当て、始動時に、上記可変圧縮比機構が最高圧縮比となった状態を高圧縮比側の基準位置として学習する。また、内燃機関は、停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当てられなかった場合、始動時に、最低圧縮比となるように上記可変圧縮比機構を作動させ、上記可変圧縮比機構が最低圧縮比となった状態を低圧縮比側の基準位置として学習する。
本発明によれば、内燃機関の始動時に可及的速やかに可変圧縮比機構の高圧縮比側の基準位置を学習することができる。また、内燃機関の始動時に、可変圧縮比機構の高圧縮比側の基準位置を学習できない場合には、可変圧縮比機構の低圧縮比側の基準位置を学習することで、内燃機関を速やかに始動することが可能となる。
本発明に適用される可変圧縮比機構を模式的に示した説明図。 本発明に適用される可変圧縮比機構の要部を模式的に示した説明図。 本発明に適用される可変圧縮比機構の要部を模式的に示した説明図。 内燃機関の始動時に可変圧縮比機構の高圧縮比側の基準位置が学習できた場合を示すタイミングチャート。 内燃機関の始動時に可変圧縮比機構の高圧縮比側の基準位置が学習できなかった場合を示すタイミングチャート。 イグニッションスイッチがオンされた際の制御の流れを示すフローチャート。 イグニッションスイッチがオフされた際の制御の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1~図3は、本発明の内燃機関に適用される可変圧縮比機構1を模式的に示した説明図である。
図1は、本発明の内燃機関に適用される可変圧縮比機構1をクランクシャフト軸方向から見た概略構成を示している。図2は、本発明の内燃機関に適用される可変圧縮比機構1の要部を模式的に示した説明図であって、可変圧縮比機構1が最高圧縮比となる状態を示している。図3は、本発明の内燃機関に適用される可変圧縮比機構1の要部を模式的に示した説明図であって、可変圧縮比機構1が最低圧縮比となる状態を示している。
可変圧縮比機構1を有する内燃機関は、例えば、自動車等の車両に搭載される。可変圧縮比機構1は、ピストン2と、第1リンクとしてのアッパリンク4と、第2リンクとしてのロアリンク7と、第3リンクとしてのコントロールリンク9と、第1制御軸10と、アクチュエータ21と、第2制御軸24と、レバー30と、を有している。可変圧縮比機構1は、ピストン2とクランクシャフト6のクランクピン6aとを複数のリンクで連係した複リンク式ピストンクランク機構である。
ピストン2は、ピストンピン3を介してアッパリンク4の一端に回転可能に連結されている。
アッパリンク4の他端は、第1リンク連結ピンとしてのアッパピン5を介してロアリンク7の一端側に回転可能に連結されている。
クランクシャフト6は、複数のジャーナル部6bとクランクピン6aとを備えており、シリンダブロック11の主軸受(図示せず)に、ジャーナル部6bが回転可能に支持されている。クランクピン6aは、ジャーナル部6bから所定量偏心している。
ロアリンク7は、クランクシャフト6のクランクピン6aに回転可能に連結されている。
コントロールリンク9の一端は、第3リンク連結ピンとしてのコントロールピン8を介してロアリンク7の他端側に回転可能に連結されている。コントロールリンク9の他端は、機関本体側に支持される第1制御軸10の偏心軸部10aに回転可能に連結されている。
第1制御軸10は、クランクシャフト6と平行に配置され、例えば、シリンダブロック11に回転可能に支持される。つまり、偏心軸部10aに回転可能に連結されているコントロールリンク9の他端は、機関本体側に揺動可能に支持されていることになる。偏心軸部10aの中心軸は、第1制御軸10の回転中心に対して所定量偏心している。
可変圧縮比機構1は、第1制御軸10を回転させて偏心軸部10aの位置を変更することで、上死点におけるピストン2の位置が変更可能となり、内燃機関の機械的圧縮比を変更することができる。
第1制御軸10は、ロアリンク7の自由度を規制するものであり、アクチュエータ21によって回転位置が変更及び保持される。第1制御軸10は、第1可動部材としての第1アーム部22を有し、シリンダブロック11やその下側(下部)に固定されるオイルパンアッパ等からなる内燃機関本体の内部に回転可能に支持されている。第1アーム部22は、可変圧縮比機構1を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つである第1可動部材である。第1アーム部22は、第1制御軸10の径方向外側に向かって延出している。つまり、第1アーム部22は、第1制御軸10から突出している。
アクチュエータ21は、例えば電動モータからなっており、上記内燃機関本体の外部に配置されている。アクチュエータ21の回転は、減速機(図示せず)により減速され、第2制御軸24の回転として取り出される。すなわち、第2制御軸24は、上記減速機を介してアクチュエータ21に接続されている。第2制御軸24には、アクチュエータ21の回転軸(ロータ)の回転が上記減速機により大きく減速されて伝達されている。
第2制御軸24は、第1制御軸10と平行に配置されており、機関前後方向に延在している。第2制御軸24は、第2可動部材としての第2アーム部26を有している。第2アーム部26は、可変圧縮比機構1を構成する部材のうち圧縮比を低圧縮比側に変更する際に動く部材の一つである第2可動部材である。第2アーム部26は、第2制御軸24の径方向外側に向かって延出している。つまり、第2アーム部26は、第2制御軸24から突出している。
第1アーム部22と、第2アーム部26とは、第1制御軸10及び第2制御軸24に対して直交する細長いレバー30により連係されている。すなわち、潤滑用のオイル(潤滑油)が飛散する上記内燃機関本体内に配置された第1制御軸10と、上記内燃機関本体の外部に設けられた第2制御軸24とは、レバー30によって機械的に連結された構成となっている。
第1アーム部22とレバー30は、第1連結ピン31を介して回転可能に連結されている。第1連結ピン31は、第1制御軸10に平行な状態で、第1アーム部22の先端及びレバー30の一端を貫通している。
第2アーム部26とレバー30は、第2連結ピン32を介して回転可能に連結されている。第2連結ピン32は、第2制御軸24に平行な状態で、第2アーム部26の先端及びレバー30の他端を貫通している。
そして、可変圧縮比機構1は、圧縮比を高圧縮比側に変位させていくと、図2に示すように、第1アーム部22が第1ストッパとしての高圧縮比側ストッパ35に突き当てられて、可変圧縮比機構1の高圧縮比側への動きが規制される。高圧縮比側ストッパ35は、例えばシリンダブロック11に取り付けられたベアリングキャップ(図示せず)に設けられている。このベアリングキャップは、シリンダブロック11の主軸受とともにクランクシャフト6のジャーナル部6bを回転可能に支持するものである。可変圧縮比機構1は、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に対して突き当てられて面接触することで、第1アーム部22の高圧縮比側への変位が機械的に規制されている。つまり、高圧縮比側ストッパ35は、可変圧縮比機構1の最高圧縮比を定めている。
また、可変圧縮比機構1は、圧縮比を低圧縮比側に変位させていくと、図3に示すように、第2アーム部26が第2ストッパとしての低圧縮比側ストッパ36に突き当てられて、可変圧縮比機構1の低圧縮比側への動きが規制される。低圧縮比側ストッパ36は、例えばアクチュエータ21のハウジング等に設けられている。可変圧縮比機構1は、第2アーム部26が低圧縮比側ストッパ36に対して突き当てられて面接触することで、第2アーム部26の低圧縮比側への変位が機械的に規制されている。つまり、低圧縮比側ストッパ36は、可変圧縮比機構1の最低圧縮比を定めている。
可変圧縮比機構1は、コントロールユニット41からの指令によりアクチュエータ21の駆動を制御することで第2制御軸24を回転させ、第2制御軸24の回転をレバー30を介して第1制御軸10に伝達している。つまり、コントロールユニット41は、可変圧縮比機構1による圧縮比可変制御を実行可能となっている。
コントロールユニット41は、内燃機関の機関回転数(エンジン回転数)及びクランク角位置を検出するクランク角センサ42、運転者により操作されるアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ43、可変圧縮比機構1による圧縮比を検出可能な圧縮比センサ44等の各種センサ類からの検出信号が入力されている。
圧縮比センサ44は、アクチュエータ21の図示しない回転軸(ロータ)の回転角度を検出することで可変圧縮比機構1の圧縮比を検出している。圧縮比センサ44は、アクチュエータ21の回転軸(ロータ)の位相から回転軸(ロータ)の回転角度を検出する。本実施例では、可変圧縮比機構1の圧縮比が圧縮比センサ44のみで検出されている。
また、コントロールユニット41には、運転者のイグニッションスイッチ45のオン/オフ操作に伴う信号も入力されている。コントロールユニット41は、制御部に相当するものであり、これらの検出信号に基づいて、可変圧縮比機構1による圧縮比可変制御の他に、吸気側可変動弁機構46による吸気弁(図示せず)のバルブタイミング可変制御、過給機47を有する内燃機関の過給圧制御、スタータモータ48の駆動制御及びアクチュエータ21を駆動して行う可変圧縮比機構1の基準位置の学習を実行可能となっている。
吸気側可変動弁機構46は、吸気弁の動弁機構であり、吸気弁のバルブタイミング(開閉時期)を変更可能なものである。
吸気側可変動弁機構46は、例えば、吸気弁のリフトの中心角の位相(クランクシャフト6に対する位相)を連続的に進角もしくは遅角させる位相可変機構である。位相可変機構は、例えば、特開2002-89303号公報等によって既に公知となっているものであり、吸気弁を開閉駆動する吸気カムシャフト(図示せず)の位相をクランクシャフト6に対して遅進させるものである。なお、内燃機関の排気弁(図示せず)の動弁機構は、一般的な直動式の動弁機構である。
吸気側可変動弁機構46は、例えば油圧駆動されるものであって、コントロールユニット41からの制御信号によって制御され、吸気弁のバルブタイミングを変更することが可能となっている。吸気側可変動弁機構46は、吸気弁の閉弁時期を変更することで、内燃機関の有効圧縮比を可変可能となっている。
内燃機関の過給圧制御は、吸気圧力の制御であり、過給機47がターボ過給機であれば、例えば排気バイパス通路(図示せず)に設けられた電動のウェイストゲート弁(図示せず)を開弁する等して過給しないようすることも可能である。排気バイパス通路は、排気通路に設けられた過給機47の排気タービン(図示せず)を迂回して排気タービンの上流側と下流側とを接続するものである。
なお、過給機47は、吸気通路内に配置されたコンプレッサを電動モータで駆動する電動過給機であってもよい。この場合には、コンプレッサを駆動する電動モータを駆動させないことで、過給しないようすることが可能となる。
スタータモータ48の駆動制御は、スタータモータ48の駆動が可能となったときに停止中の内燃機関が自立回転可能となるようにスタータモータ48を駆動するものである。
可変圧縮比機構1の基準位置の学習は、圧縮比センサ44の検出信号(検出値)を用いて行っている。具体的には、コントロールユニット41は、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた状態のときの圧縮比センサ44の検出値を用いて、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置を学習する。また、コントロールユニット41は、第2アーム部26が低圧縮比側ストッパ36に突き当てられた状態のときの圧縮比センサ44の検出値を用いて、可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置を学習する。
詳述すると、コントロールユニット41は、内燃機関の停止時に、最高圧縮比となるように可変圧縮比機構1を作動させ、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当て、次回の内燃機関の始動時に第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てて可変圧縮比機構1が最高圧縮比となった状態を高圧縮比側の基準位置として学習する。なお、可変圧縮比機構1は、内燃機関の停止時、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てた状態で停止させる。
また、コントロールユニット41は、内燃機関の停止時に、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てられなかった場合には、次回の内燃機関の始動時に最低圧縮比となるように可変圧縮比機構1を作動させ、可変圧縮比機構1が最低圧縮比となった状態を低圧縮比側の基準位置として学習する。
内燃機関は、可変圧縮比機構1の基準位置を学習することで、内燃機関の運転中の圧縮比を精度よく変更することが可能となる。
図4は、内燃機関の始動時に可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置が学習できた場合を示すタイミングチャートである。
図4における時刻t1は、運転者によりイグニッションスイッチ45がオンされたタイミングである。可変圧縮比機構1は、イグニッションスイッチ45が前回オフされたときに第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられているので、時刻t1のタイミングで第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に極めて近い位置もしくは第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた状態となっている。
図4における時刻t2は、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が完了したタイミングである。スタータモータ48及び過給機47は、時刻t2のタイミングからその駆動が可能となる。内燃機関は、時刻t2のタイミングでクランキングが開始される。可変圧縮比機構1は、図4における時刻t1~t2の期間、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられるように制御される。
図4における時刻t3は、運転者によりイグニッションスイッチ45がオフされたタイミングである。スタータモータ48及び過給機47は、時刻t3のタイミングからその駆動が不可となる。内燃機関は、時刻t3のタイミングで停止する。また、可変圧縮比機構1は、イグニッションスイッチ45がオフされると、動作確認のために、圧縮比が最低圧縮比となるように制御される。なお、圧縮比を最高圧縮比とする動作確認は、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が兼ねる。
可変圧縮比機構1は、図4における時刻t2~t3の期間、内燃機関の機関回転数とアクセル開度に応じた目標圧縮比に追従するよう制御される。
図4における時刻t4は、低圧縮比側ストッパ36に第2アーム部26を突き当てた状態を終了するタイミングである。可変圧縮比機構1は、時刻t4のタイミングから圧縮比が最高圧縮比となるように制御される。可変圧縮比機構1は、図4における時刻t3~t4の期間、圧縮比を低下させて第2アーム部26が低圧縮比側ストッパ36に突き当てられるように制御される。
図4における時刻t5は、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられたタイミングである。可変圧縮比機構1は、図4における時刻t4~t5の期間、圧縮比を上昇させて第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられるように制御される。なお、可変圧縮比機構1のアクチュエータ21への通電は、例えば時刻t5で終了する。つまり、可変圧縮比機構1の制御は、時刻t5のタイミングで終了する。
図5は、内燃機関の始動時に可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置が学習できなかった場合を示すタイミングチャートである。
図5における時刻t1は、運転者によりイグニッションスイッチ45がオフされたタイミングである。スタータモータ48及び過給機47は、時刻t1のタイミングからその駆動が不可となる。内燃機関は、時刻t1のタイミングで停止する。また、可変圧縮比機構1は、イグニッションスイッチ45がオフされると、動作確認のために、圧縮比が最低圧縮比となるように制御される。
図5における時刻t2は、低圧縮比側ストッパ36に第2アーム部26を突き当てた状態を終了するタイミングである。可変圧縮比機構1は、時刻t2のタイミングから圧縮比が最高圧縮比となるように制御される。可変圧縮比機構1は、図5における時刻t1~t2の期間、圧縮比を低下させて第2アーム部26が低圧縮比側ストッパ36に突き当てられるように制御される。
図5における時刻t3は、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗したと判定されたタイミングである。可変圧縮比機構1は、図4における時刻t2~t3の期間、圧縮比を上昇させて第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられるように制御されるが、何らかの理由で第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てられない状態となっている。なお、可変圧縮比機構1のアクチュエータ21への通電は、例えば時刻t3で終了する。つまり、可変圧縮比機構1の制御は、時刻t3のタイミングで終了する。図5の例では、可変圧縮比機構1は、最低圧縮比と最高圧縮比の略中間の圧縮比(中間圧縮比)となる位置で動作が終了している。
図5における時刻t4は、運転者によりイグニッションスイッチ45がオンされたタイミングである。可変圧縮比機構1は、イグニッションスイッチ45が前回オフされたときに第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗しているので、時刻t4のタイミングで第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35から離れた状態(図5の例では中間圧縮比)となっている。スタータモータ48は、時刻t4のタイミングでその駆動が可能となる。内燃機関は、時刻t4のタイミングでクランキングが開始される。
図5における時刻t5は、可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習が完了したタイミングである。過給機47は、時刻t5のタイミングからその駆動が可能となる。可変圧縮比機構1は、図5における時刻t4~t5の期間、第2アーム部26が低圧縮比側ストッパ36に突き当てられるように制御される。
図5における時刻t6は、運転者によりイグニッションスイッチ45がオフされたタイミングである。スタータモータ48及び過給機47は、時刻t6のタイミングでその駆動が不可となる。内燃機関は、時刻t6のタイミングで停止する。可変圧縮比機構1は、図5における時刻t5~t6の期間、内燃機関の機関回転数とアクセル開度に応じた目標圧縮比に追従するよう制御される。また、可変圧縮比機構1は、今回のトリップではイグニッションスイッチ45がオンされたときに圧縮比を最低圧縮比としており動作確認のために圧縮比が最低圧縮比とする必要がないので、イグニッションスイッチ45がオフされた際に圧縮比を最低圧縮比とする制御を省略する。なお、圧縮比を最高圧縮比とする動作確認は、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が兼ねる。
図5における時刻t7は、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられたタイミングである。可変圧縮比機構1は、図5における時刻t6~t7の期間、圧縮比を上昇させて第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられるように制御される。なお、可変圧縮比機構1のアクチュエータ21への通電は、例えば時刻t7で終了する。つまり、可変圧縮比機構1の制御は、時刻t7のタイミングで終了する。
内燃機関は、高圧縮比になるほど燃焼室容積が小さくなり、高圧縮比になるほど同一の燃焼室容積変化量が燃焼室容積に占める割合が大きくなるため、高圧縮比側の方が圧縮比のばらつき量が大きくなる。
そのため、可変圧縮比機構1の基準位置を学習するにあたっては、高圧縮比側の基準位置が低圧縮比側の基準位置よりも重要となる。
また、内燃機関の運転中に可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置を学習しようとすると、ノッキングが発生し易くなり、運転性能が悪化する虞がある。
本実施例では、可変圧縮比機構1の基準位置の学習を行うにあたって、基本的には可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置を学習し、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置を学習できない場合に可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置を学習する。
内燃機関の停止時に、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることができなければ、内燃機関の始動時に、可変圧縮比機構1がどうような圧縮比を提供する状態か判断がつきにくい。可変圧縮比機構1は、内燃機関の停止時に最低圧縮比側の低圧縮比(例えば、最低圧縮比付近)の状態で停止していると内燃機関の始動時に圧縮比を最高圧縮比まで変更するのに時間がかかるため、高圧縮比側の基準位置の学習に時間を要することになる。
可変圧縮比機構1は、内燃機関の停止時に、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることができていれば、内燃機関の始動時に可及的速やかに高圧縮比側の基準位置を学習することができる。
また、可変圧縮比機構1は、内燃機関の始動時に、高圧縮比側の基準位置を学習できない場合には、低圧縮比側の基準位置を学習することで、内燃機関を速やかに始動させることが可能となる。
内燃機関は、運転中に圧縮比を低圧縮比側に変更しても、運転中に圧縮比を高圧縮比側に変更する場合に比べてノッキングが発生しにくく、車両の運転性能を悪化させることなく可変圧縮比機構1の基準位置を学習できる。
内燃機関は、圧縮比が低ければノッキングが発生しにくいので、可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習が完了するのを待たずにクランキングを開始できる。そのため、内燃機関は、始動時に、可変圧縮比機構1よる圧縮比が高圧縮比側にある場合に可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習しようとしても、運転性能を損なうことなく速やかに低圧縮比側の基準位置を学習することができる。つまり、内燃機関は、始動時に可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置を学習できない場合であっても、速やかに始動することができる。
内燃機関は、停止時に第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てられなかった場合、次回の始動時に可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習が完了するまで過給機47による過給を禁止する。
基準位置の学習が完了するまでは、正確に圧縮比を把握することができない。そこで内燃機関は、基準位置の学習が完了するまで過給を禁止することで、始動時にノッキングの発生を抑制することができる。
コントロールユニット41は、内燃機関の停止時に、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた状態になったか否かを記録する。
コントロールユニット41は、内燃機関の始動時に、内燃機関が前回の停止した際に第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた状態になったか否かの記録を読み出すことで、内燃機関の始動制御を早めることができる。
なお、内燃機関の停止時に第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた状態になったか否かを記録できなかった場合には、例えば、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられなかったこととしてよい。
図6は、上述した実施例において、イグニッションスイッチ45がオンされた際の制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、前回イグニッションスイッチ45がオフされた際に、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた(当接した)か否かの記録を読み出す。
ステップS2では、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに成功したか否かをステップS1で読み出した記録から判定する。ステップS2において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに成功していると判定された場合は、ステップS3に進む。ステップS2において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗していると判定された場合は、ステップS8に進む。なお、何らかの理由で第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた(当接した)か否かの記録がないような場合は、ステップS2において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗していると判定する。
ステップS3では、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習を指令する。
ステップS4では、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が成功したか否かを判定する。ステップS4において可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が成功した判定された場合は、ステップS5に進む。ステップS4において可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が失敗した判定された場合は、ステップS6に進む。
ステップS5では、スタータモータ48及び過給機47の駆動が可能になる(許可される)とともに、可変圧縮比機構1を目標圧縮比に追従するよう制御(圧縮比可変制御)することが可能となる(許可される)。
ステップS6では、フェールセーフを実行する。すなわち、ステップS6では、可変圧縮比機構1の圧縮比可変制御を行わず、圧縮比を固定する。
ステップS7では、スタータモータ48の駆動が可能とされる。
ステップS8では、可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習を指令するとともに、スタータモータ48の駆動が可能になる(許可される)。
ステップS9では、可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習が成功したか否かを判定する。ステップS9において可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習が成功した判定された場合は、ステップS10に進む。ステップS9において可変圧縮比機構1の低圧縮比側の基準位置の学習が失敗した判定された場合は、ステップS11に進む。
ステップS10では、過給機47の駆動が可能になる(許可される)とともに、可変圧縮比機構1を目標圧縮比に追従するよう制御(圧縮比可変制御)することが可能となる(許可される)。
ステップS11では、フェールセーフを実行する。すなわち、ステップS11では、可変圧縮比機構1の圧縮比可変制御を行わず、圧縮比を固定する。
図7は、上述した実施例において、イグニッションスイッチ45がオフされた際の制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS21では、前回イグニッションスイッチ45がオフされた際に、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた(当接した)か否かの記録を読み出す。
ステップS22では、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに成功したか否かをステップS21で読み出した記録から判定する。ステップS22において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに成功していると判定された場合は、ステップS23に進む。ステップS22において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗していると判定された場合は、ステップS30に進む。なお、何らかの理由で第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当てられた(当接した)か否かの記録がないような場合は、ステップS22において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗していると判定する。
ステップS23では、今回イグニッションスイッチ45がオンされた際に、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が成功したか否かを判定する。ステップS23において可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が成功したと判定された場合は、ステップS24に進む。ステップS23において可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が失敗したと判定された場合は、ステップS29に進む。
ステップS24では、第2アーム部26が低圧縮比側ストッパ36に突き当たる(当接する)ように可変圧縮比機構1に指令する。
ステップS25では、第2アーム部26を低圧縮比側ストッパ36に突き当てる(当接させる)ことに成功したか否かを判定する。ステップS25において第2アーム部26を低圧縮比側ストッパ36に突き当てることに成功したと判定された場合は、ステップS26に進む。ステップS25において第2アーム部26を低圧縮比側ストッパ36に突き当てることに失敗したと判定された場合は、ステップS29に進む。
ステップS26では、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当たる(当接する)ように可変圧縮比機構1に指令する。
ステップS27では、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに成功したか否かを判定する。ステップS27において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに成功したと判定された場合は、ステップS28に進む。ステップS27において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗したと判定された場合は、ステップS29に進む。
ステップS28では、イグニッションスイッチ45がオフされた際に第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに成功しことをコントロールユニット41内に記録する。
ステップS29では、イグニッションスイッチ45がオフされた際に第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに失敗しことをコントロールユニット41内に記録する。
ステップS30では、今回イグニッションスイッチ45がオンされた際に、可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が成功したか否かを判定する。ステップS30において可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が成功したと判定された場合は、ステップS31に進む。ステップS30において可変圧縮比機構1の高圧縮比側の基準位置の学習が失敗したと判定された場合は、ステップS34に進む。
ステップS31では、第1アーム部22が高圧縮比側ストッパ35に突き当たる(当接する)ように可変圧縮比機構1に指令する。
ステップS32では、第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに成功したか否かを判定する。ステップS32において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに成功したと判定された場合は、ステップS33に進む。ステップS32において第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てることに失敗したと判定された場合は、ステップS34に進む。
ステップS33では、イグニッションスイッチ45がオフされた際に第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに成功しことをコントロールユニット41内に記録する。
ステップS34では、イグニッションスイッチ45がオフされた際に第1アーム部22を高圧縮比側ストッパ35に突き当てる(当接させる)ことに失敗しことをコントロールユニット41内に記録する。
以上、本発明の具体的な実施例を説明してきたが、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、内燃機関は、内燃機関の温度が所定温度以下となる低温始動時には、吸気側可変動弁機構46により吸気弁の閉時期を下死点に近づけて、当該内燃機関の有効圧縮比を内燃機関の温度が所定温度より高い場合に比べて高くしてもよい。これにより、内燃機関は、始動性を高めることができる。
上述した実施例において、吸気側可変動弁機構46は、吸気弁の開時期及び閉時期を個々に独立して変更できる形式のものでもよい。また、吸気側可変動弁機構46は、油圧駆動されるものに限定されるものではなく、モータ等による電動駆動のものであってもよい。
また、吸気側可変動弁機構46は、吸気弁のリフト量及び作動角を変更可能なリフト作動角可変機構であってもよい。リフト作動角可変機構は、例えば、特開2002-89303号公報等によって既に公知となっているものであり、吸気弁のリフト量と作動角を同時にかつ連続的に拡大、縮小させるものある。
また、吸気側可変動弁機構46は、吸気弁のリフトの中心角の位相を連続的に進角もしくは遅角させる位相可変機構と、吸気弁のリフト量及び作動角を変更可能なリフト作動角可変機構と、から構成するようにしてもよい。
上述した実施例においては、過給機47がターボ過給機であったが、過給機47は、吸気通路内に配置されたコンプレッサを電動モータで駆動する電動過給機であってもよい。この場合には、コンプレッサを駆動する電動モータを駆動させないことで、過給しないようすることが可能となる。
また、可変圧縮比機構1は、機械的な最高圧縮比を決定するにあたって、第1アーム部22以外の部材が対応するストッパに突き当てられることで機械的な最高圧縮比が定まるようにしてもよい。
また、可変圧縮比機構1は、機械的な最低圧縮比を決定するにあたって、第2アーム部26以外の部材が対応するストッパに突き当てられることで機械的な最低圧縮比が定まるようにしてもよい。
1…可変圧縮比機構
2…ピストン
4…アッパリンク
6…クランクシャフト
7…ロアリンク
9…コントロールリンク
10…第1制御軸
11…シリンダブロック
21…アクチュエータ
22…第1アーム部
24…第2制御軸
26…第2アーム部
30…レバー
35…高圧縮比側ストッパ
36…低圧縮比側ストッパ
41…コントロールユニット
44…圧縮比センサ
46…吸気側可変動弁機構
47…過給機

Claims (6)

  1. 燃焼室容積を変更して圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、
    上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つが高圧縮比側へ変位するのを機械的に規制して上記可変圧縮比機構の最高圧縮比を定める第1ストッパと、
    上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を低圧縮比側に変更する際に動く部材の一つが低圧縮比側へ変位するのを機械的に規制して上記可変圧縮比機構の最低圧縮比を定める第2ストッパと、を有する内燃機関の制御方法において、
    内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当て、内燃機関の始動時に、最高圧縮比となるように上記可変圧縮比機構を作動させ、上記可変圧縮比機構が最高圧縮比となった状態を高圧縮比側の基準位置として学習し、
    内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当てられなかった場合には、内燃機関の始動時に、最低圧縮比となるように上記可変圧縮比機構を作動させ、上記可変圧縮比機構が最低圧縮比となった状態を低圧縮比側の基準位置として学習することを特徴とする内燃機関の制御方法。
  2. 内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当てられなかった場合には、内燃機関の始動時に、上記可変圧縮比機構の低圧縮比側の基準位置の学習が完了するのを待たずにクランキングを開始することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御方法。
  3. 内燃機関の吸気弁のバルブタイミングを可変可能な可変動弁機構を有し、
    内燃機関の温度が所定温度以下となる低温始動時には、上記可変動弁機構により当該内燃機関の有効圧縮比を内燃機関の温度が上記所定温度より高い場合に比べて高くすることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御方法。
  4. 内燃機関の吸気を過給する過給機を有し、
    内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当てられなかった場合には、内燃機関の始動時に、上記可変圧縮比機構の低圧縮比側の基準位置の学習が完了するまで上記過給機による過給を禁止することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
  5. 内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つが上記第1ストッパに突き当てられた状態になったか否かを記録することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
  6. 燃焼室容積を変更して圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、
    上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つが高圧縮比側へ変位するのを機械的に規制して上記可変圧縮比機構の最高圧縮比を定める第1ストッパと、
    上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を低圧縮比側に変更する際に動く部材の一つが低圧縮比側へ変位するのを機械的に規制して上記可変圧縮比機構の最低圧縮比を定める第2ストッパと、
    内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当て、内燃機関の始動時に、最高圧縮比となるように上記可変圧縮比機構を作動させ、上記可変圧縮比機構が最高圧縮比となった状態を高圧縮比側の基準位置として学習し、
    内燃機関の停止時に、上記可変圧縮比機構を構成する部材のうち圧縮比を高圧縮比側に変更する際に動く部材の一つを上記第1ストッパに突き当てられなかった場合には、内燃機関の始動時に、最低圧縮比となるように上記可変圧縮比機構を作動させ、上記可変圧縮比機構が最低圧縮比となった状態を低圧縮比側の基準位置として学習する制御部と、を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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