JP2023104377A - リリーフ弁 - Google Patents

リリーフ弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2023104377A
JP2023104377A JP2022005313A JP2022005313A JP2023104377A JP 2023104377 A JP2023104377 A JP 2023104377A JP 2022005313 A JP2022005313 A JP 2022005313A JP 2022005313 A JP2022005313 A JP 2022005313A JP 2023104377 A JP2023104377 A JP 2023104377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
piston member
chamber
pilot
pressure receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022005313A
Other languages
English (en)
Inventor
悠子 舟久保
Yuko Funakubo
啓晃 藤原
Hiroaki Fujiwara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2022005313A priority Critical patent/JP2023104377A/ja
Priority to PCT/JP2022/047039 priority patent/WO2023136066A1/ja
Publication of JP2023104377A publication Critical patent/JP2023104377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K17/00Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves
    • F16K17/02Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side
    • F16K17/04Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded
    • F16K17/06Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded with special arrangements for adjusting the opening pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Abstract

【課題】パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することが可能なリリーフ弁を提供する。【解決手段】リリーフ弁100は、内部にパイロット室51と油室52とが形成されるハウジング10と、弁体20と、弁体20を流入流路101aに向かって付勢する付勢部材30と、パイロット室51内のパイロット油の圧力により付勢部材30を押圧し、付勢部材30のたわみ量を変化させる第1ピストン部材41を含むピストン40と、を備える。第1ピストン部材41は、少なくとも一部が油室52内に配置されるとともに、油室52を第1油室52aと第2油室52bとに区画する。第1ピストン部材41は、第1油室52a内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面41dと、第2油室52b内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面41eとを有する。【選択図】図1

Description

この開示は、リリーフ弁に関し、特に、パイロット油の圧力により付勢部材のたわみ量を変化させるリリーフ弁に関する。
従来、パイロット油の圧力により付勢部材のたわみ量を変化させるリリーフ弁が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、油圧制御装置のリリーフ弁が開示されている。リリーフ弁は、入口端子とタンク端子との間の接続をブロックするバルブスライドと、バルブスライドを押圧するパイロットバルブコーンと、パイロットバルブコーンを介してバルブスライドを閉方向に押圧する制御ばねと、パイロット圧力により制御ばねを押圧し、制御ばねのたわみ量を変化させるテンションピストンと、を備える。テンションピストンには、パイロット圧力による力が軸方向一方に作用する。テンションピストンにより制御ばねのたわみ量が変化されることにより、リリーフ圧力が調整される。
また、パイロットバルブコーンは、軸方向に貫通する通路を有し、パイロットバルブコーンの軸方向他方の端部がテンションピストンの窪みに挿入されている。パイロットバルブコーンの通路を介して、テンションピストンの窪みとパイロットバルブコーンの軸方向他方の端部とにより区画された制御チャンバ内に圧力流体が導かれる。
欧州特許第1781952号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載されたリリーフ弁では、制御チャンバ内に圧力流体が導かれるため、テンションピストンに、制御チャンバ内の圧力流体の圧力による力がパイロット圧力に対抗する軸方向他方に作用する。この場合、パイロット圧力によりリリーフ圧力を調整しようとすると、パイロット圧力として、圧力流体の圧力による力を押し返す程度の圧力が必要となる。このため、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することが困難であるという問題点がある。
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することが可能なリリーフ弁を提供することである。
上記目的を達成するために、この開示の第1の局面によるリリーフ弁は、内部にパイロット室と油室とが形成されるハウジングと、作動油が流入する流入流路と作動油が流出する流出流路とを連通または遮断する弁体であって、流入流路に面する第1面と、油室に面する第2面と、第1面と第2面とを繋ぐ貫通路とを含む弁体と、弁体を流入流路に向かって付勢する付勢部材と、パイロット室内のパイロット油の圧力により付勢部材を押圧し、付勢部材のたわみ量を変化させる第1ピストン部材を含むピストンと、を備え、第1ピストン部材は、少なくとも一部が油室内に配置されるとともに、油室を第1油室と第2油室とに区画し、第1ピストン部材は、第1油室内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面と、第2油室内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面とを有する。
この開示の第1の局面によるリリーフ弁では、上記のように、第1ピストン部材は、第1油室内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面と、第2油室内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面とを有する。これにより、作動油の圧力により第1ピストン部材に軸方向一方に作用する力と、作動油の圧力により第1ピストン部材に軸方向他方に作用する力とを対抗させることができるので、パイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に作用する力を小さくすることができる。その結果、パイロット油の圧力として、作動油の圧力により第1ピストン部材に軸方向他方に作用する力の全てを押し返す程度の圧力が必要でなくなる。これにより、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。
この開示の第2の局面によるリリーフ弁は、内部にパイロット室と油室と大気開放室とが形成されるハウジングと、作動油が流入する流入流路と作動油が流出する流出流路とを連通または遮断する弁体であって、流入流路に面する第1面と、油室に面する第2面と、第1面と第2面とを繋ぐ貫通路とを含む弁体と、弁体を流入流路に向かって付勢する付勢部材と、パイロット室内のパイロット油の圧力により、付勢部材のたわみ量を変化させる第1パイロットピストン部材を含むピストンと、を備え、第1パイロットピストン部材の軸方向他方の面は、パイロット室に面し、第1パイロットピストン部材の軸方向一方の面は、大気開放室に面する。
この開示の第2の局面によるリリーフ弁では、上記のように、第1パイロットピストン部材の軸方向他方の面は、パイロット室に面し、第1パイロットピストン部材の軸方向一方の面は、大気開放室に面する。これにより、第1パイロットピストン部材の軸方向一方の面が背圧室に面する場合と異なり、第1パイロットピストン部材の軸方向一方の面が大気開放されているので、第1パイロットピストン部材の軸方向一方の面に、背圧によりパイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に力が作用することを回避することができる。その結果、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。また、背圧の影響を小さくすることができるので、背圧の変動が激しい場合にも、リリーフ圧力を精度良く調整することができる。
本開示によれば、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。
第1実施形態によるリリーフ弁を示す縦断面図である。 図1の部分拡大図である。 第2実施形態によるリリーフ弁を示す縦断面図である。 図2の部分拡大図である。 第3実施形態によるリリーフ弁を示す縦断面図である。
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、第1実施形態によるリリーフ弁100の構成について説明する。なお、図中において、Z方向は軸方向を表し、Z1方向は軸方向一方を表し、Z2方向は軸方向他方を表している。また、Y方向は、軸方向に直交する径方向を表している。
図1に示すリリーフ弁100は、作動油が流通する油圧回路の最高圧力を規制するリリーフ弁である。リリーフ弁100は、建設機械車両および産業用車両などに使用される。後述するように、リリーフ弁100は、直動型でかつ差圧型であり、リリーフ圧力を調整可能な可変リリーフ弁である。リリーフ弁100は、バルブブロック101に取り付けられている。
リリーフ弁100は、ハウジング10と、弁体20と、付勢部材30と、ピストン40とを備える。弁体20と、付勢部材30と、ピストン40とは、ハウジング10内部に収容されている。また、リリーフ弁100は、主弁と子弁とを含むバランスピストン型ではなく、弁体20が1つの直動型である。このため、部品点数が多く構造が複雑なバランスピストン型である場合に比べて、リリーフ弁100の構造を簡素にすることが可能である。これにより、作動油に混入した粉塵などの異物のリリーフ弁100を構成する部品同士の隙間への噛み込みが発生することを低減することが可能である。
ハウジング10は、バルブブロック101に取り付けられている。バルブブロック101には、作動油が流入する流入流路101aと、作動油が流出する流出流路101bとが形成されている。流入流路101aは、入口ポートに接続されている。流入流路101aには、油圧回路の高圧の作動油が流入する。流入流路101aには、リリーフ弁100の入口圧が作用する。流出流路101bは、出口ポートに接続されている。流出流路101bには、リリーフ弁100の背圧が作用する。たとえば、流出流路101bが油圧回路のタンクに接続されている場合、リリーフ弁100の背圧はタンク圧に等しい。
また、ハウジング10は、弁座部材11と、ハウジング部材12~15とを含む。弁座部材11と、ハウジング部材12~15とは、軸方向一方から軸方向他方に向かって、概ねこの順に配置され、全体としてリリーフ弁100の外装を構成している。
弁座部材11は、弁座11aを有する。弁座11aは、流入流路101aに接続する通路10aを囲むように形成されている。弁体20が、弁座11aに対して、着座及び離反する。弁座11aは、環状の弁座部材11の軸方向他方の端部に形成されている。また、弁座部材11の内孔として通路10aが形成されている。なお、弁座部材11は省略してもよく、この場合、弁座11aはバルブブロック101に直接形成されていてもよい。
ハウジング部材12は、軸方向に沿って延びる筒状部材である。ハウジング部材12の軸方向一方の端部には、弁座部材11が取り付けられている。また、ハウジング部材12の軸方向一方の端部の側面には、流出流路101bに接続する通路10bが形成されている。ハウジング部材12は、ねじ12aを介してバルブブロック101に螺合されている。
ハウジング部材13は、軸方向に沿って延びる筒状部材である。ハウジング部材13の少なくとも一部の径は、ハウジング部材12の径よりも小さい。ハウジング部材13の軸方向一方の部分は、ハウジング部材12の内孔に軸方向一方に挿入されるとともに、ねじ13aを介してハウジング部材12の内孔に螺合されている。また、ハウジング部材13の軸方向他方の部分は、ハウジング部材12の内孔から軸方向他方に突出し、外周にナット16が螺合されている。ハウジング部材13は、ナット16によりハウジング部材12に締結固定されている。また、ハウジング部材13の内孔には、ピストン40の後述する第1ピストン部材41が嵌合する筒状の保持部材17が配置されている。保持部材17は、内孔に第1ピストン部材41が嵌合し、外周がハウジング部材13に篏合している。
ハウジング部材14は、小径構造14aと、小径構造14aよりも径が大きい大径構造14bとを有する。小径構造14aおよび大径構造14bは共に、軸方向に沿って延びる筒状形状を有する。小径構造14aは、ハウジング部材13の内孔に軸方向一方に挿入されるとともに、ねじ14cを介してハウジング部材13の内孔に螺合されており、保持部材17を介してハウジング部材13に締結固定されている。大径構造14bは、小径構造14aの軸方向他方の部分に接続され、ハウジング部材13の内孔から軸方向他方に突出している。
ハウジング部材15は、大径構造14bの内孔に軸方向一方に挿入されるとともに、ねじ15aを介して大径構造14bに螺合されている。また、ハウジング部材15は、大径構造14bの内孔から軸方向他方に突出し、外周にナット18が螺合されている。ハウジング部材15は、ナット18によりハウジング部材14に締結固定されている。また、ハウジング部材15には、パイロット油を供給するパイロットポート15bが形成されている。パイロット油の圧力は、油圧回路におけるリリーフ弁100を含む操作対象の操作用の圧力である。なお、本実施形態では、アクチュエータ等を駆動するためのメインの回路の作動油を、単に「作動油」と称し、操作用の作動油を、「パイロット油」と称している。
また、ハウジング10内部には、パイロット油の圧力が導入されるパイロット室51と、作動油の圧力が導入される油室52と、付勢部材30が配置される付勢部材室53と、背圧室54と、大気開放された大気開放室55とが形成されている。パイロット室51は、パイロットポート15bに接続されている。このため、パイロット室51には、パイロットポート15bのパイロット油の圧力が作用する。また、パイロット室51は、ハウジング部材15の凹構造とピストン40の後述する第2ピストン部材42とにより区画されている。油室52は、弁体20の後述する貫通路20cに接続されている。このため、油室52には、リリーフ弁100の入口圧が作用する。また、油室52は、ハウジング部材13とピストン40の後述する第1ピストン部材41とにより区画されている。
付勢部材室53は、ハウジング部材12の通路12bを介して流出流路101bに接続されている。このため、付勢部材室53には、リリーフ弁100の背圧が作用する。また、付勢部材室53は、ハウジング部材12と弁体20とにより区画されている。
背圧室54は、ハウジング部材13の通路13bと、保持部材17の通路17aとを介して、付勢部材室53に接続されている。このため、背圧室54には、リリーフ弁100の背圧が作用する。また、背圧室54は、ハウジング部材14と、保持部材17と、ピストン40の後述する第1ピストン部材41および第3ピストン部材43とにより区画されている。
大気開放室55は、ハウジング部材14の通路14dを介して、大気雰囲気に接続されている。このため、大気開放室55には、作動油の圧力が作用しない。また、大気開放室55は、ハウジング部材14とハウジング部材15とピストン40の後述する第2ピストン部材42および第3ピストン部材43とにより区画されている。
また、付勢部材室53と、油室52と、背圧室54と、大気開放室55と、パイロット室51とは、軸方向一方から軸方向他方に向かって、この順に配置されている。付勢部材室53は、弁体20の一部と径方向にオーバーラップする位置に配置されている。油室52は、付勢部材室53よりも軸方向他方に配置されるとともに、ピストン40の第1ピストン部材41の一部と径方向にオーバーラップする位置に配置されている。背圧室54は、油室52よりも軸方向他方に配置されるとともに、ピストン40の第1ピストン部材41および第3ピストン部材43の一部と径方向にオーバーラップする位置に配置されている。大気開放室55は、背圧室54よりも軸方向他方に配置されるとともに、ピストン40の第2ピストン部材42および第3ピストン部材43の一部と径方向にオーバーラップする位置に配置されている。パイロット室51は、大気開放室55よりも軸方向他方に配置される。また、パイロット室51は、少なくとも一部がピストン40の第2ピストン部材42よりも軸方向他方に配置されている。
弁体20は、流入流路101aと流出流路101bとを連通または遮断する。弁体20は、流入流路101aに面する第1面20aと、油室52の後述する第2油室52bに面する第2面20bと、第1面20aと第2面20bとを繋ぐ貫通路20cとを含む。また、弁体20は、弁座11aに着座する膨大構造20dと、膨大構造20dから軸方向他方に延びる軸20eとを含む。第1面20aは、弁体20の膨大構造20dの軸方向一方の端面に形成されている。第2面20bは、軸20eの軸方向他方の端面に形成されている。貫通路20cは、第1面20aから第2面20bまで弁体20を軸方向に貫通し、流入流路101aの作動油を油室52の第2油室52bまで導く。また、貫通路20cには、絞り20fが形成されている。この絞り20fにより、油室52の圧力の急激な変化を抑制する。
ここで、リリーフ弁100は、貫通路20cにより作動油を導くことにより、弁体20の受圧面積をキャンセルする差圧型になっている。具体的には、弁体20は、第1面20aで流入流路101a内の作動油から軸方向他方への圧力を受け、第2面20bで油室52内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける。このため、弁体20の有効受圧面積は、第1面20aの受圧面積から、第2面20bの受圧面積を差し引いた面積となる。すなわち、弁体20の有効受圧面積は、以下の式(1)で表される。また、リリーフ弁100が差圧型であることにより、大流量の作動油を流通させる場合にも付勢部材30を小型化可能であり、大流量にも対応可能である。
A1=(d1-d2)×π/4 ・・・(1)
ここで、
A1:弁体20の有効受圧面積
d1:流入流路101aに面する第1面20aの径
d2:油室52に面する第2面20bの径
である。
付勢部材30は、弁体20を流入流路101aおよび弁座11aに向かって付勢し、リリーフ圧力を設定する。付勢部材30は、リリーフ弁100において、ピストン40の第1ピストン部材41およびハウジング部材13よりも軸方向一方に配置されている。付勢部材30は、コイルばねである。ただし、付勢部材30は、コイルばねに限定されず、たとえば、板ばねであってもよい。付勢部材30は、付勢部材室53内で、ばね座60と膨大構造20dとの間に保持されている。付勢部材30は、軸方向他方にばね座60を押圧し、軸方向一方に膨大構造20dを押圧するように、付勢部材室53内で圧縮される。リリーフ弁100は、流入流路101a内の作動油の圧力がリリーフ圧力まで高まると、弁体20が付勢部材30の付勢力に対抗して軸方向他方に移動し、流入流路101aと流出流路101bとが接続される。これにより、作動油が流出し、リリーフ弁100の入口圧と流量が制御される。
ピストン40は、リリーフ圧力を可変に調整するために設けられている。具体的には、ピストン40は、パイロット室51内のパイロット油の圧力により付勢部材30を押圧し、付勢部材30のたわみ量を変化させる。これにより、ピストン40は、パイロット油の圧力に応じて、リリーフ圧力を可変に調整する。付勢部材30をたわませるほど、付勢部材30により弁体20を付勢する付勢力が大きくなり、リリーフ圧力が高くなるように調整される。ピストン40は、設定圧力範囲内で、リリーフ圧力を可変に調整可能である。
なお、基本的なリリーフ圧力は、ハウジング部材13により調整されている。具体的には、ねじ13aによるハウジング部材13のハウジング部材12への挿入量によって、付勢部材30のたわみ量が変化される。そして、ナット16によりハウジング部材13を固定することによって、基本的なリリーフ圧力が設定される。ピストン40は、ハウジング部材13により基本的なリリーフ圧力が調整された状態で、リリーフ圧力を可変に調整する。
さらに、ピストン40の可動範囲、すなわち付勢部材30をたわませてリリーフ圧力を可変に調整する範囲は、ハウジング部材15により調整される。具体的には、ねじ15aによるハウジング部材15のハウジング部材14への挿入量によって、ハウジング部材14とハウジング部材15で構成される第2ピストン部材42の可動範囲が設定される。そして、ナット18によりハウジング部材15を固定することによって、第2ピストン部材42の可動範囲が設定され、ピストン40が付勢部材30をたわませてリリーフ圧力を可変に調整する範囲が調整される。
図1および図2に示すように、ピストン40は、第1ピストン部材41と、第2ピストン部材42と、第3ピストン部材43とを含む。第1ピストン部材41と、第2ピストン部材42と、第3ピストン部材43とは、別々の部品である。第1ピストン部材41は、ピストン40において軸方向一方に配置されており、ばね座60を介して軸方向一方に付勢部材30を押圧する。第1ピストン部材41は、軸方向他方に窪み、弁体20の軸20eの軸方向他方の端部が挿入される凹構造41aを有する環状構造41bと、環状構造41bよりも径が小さく、環状構造41bから軸方向他方に突出する凸構造41cとを有する。環状構造41bは、ハウジング部材13の内孔に液密的に摺動可能に嵌合されている。また、環状構造41bの凹構造41aには、弁体20の軸20eの軸方向他方の端部が液密的に摺動可能に嵌合されている。凸構造41cは、保持部材17の内孔に液密的に摺動可能に嵌合されている。なお、第2ピストン部材42は、第1パイロットピストン部材の一例である。また、第3ピストン部材43は、第2パイロットピストン部材の一例である。
第2ピストン部材42は、ピストン40において軸方向他方に配置されており、パイロット室51内のパイロット油から軸方向一方への圧力を受ける。第2ピストン部材42は、第3ピストン部材43を介して軸方向一方に第1ピストン部材41を押圧して移動させる。第2ピストン部材42は、第1ピストン部材41および第3ピストン部材43よりも径が大きい。第2ピストン部材42は、軸方向他方に窪むハウジング部材15の凹構造に摺動可能に嵌合されている。
第3ピストン部材43は、軸方向において第1ピストン部材41および第2ピストン部材42の間に配置されており、第2ピストン部材42に押圧されることにより軸方向一方に第1ピストン部材41を押圧して移動させる。第3ピストン部材43は、第1ピストン部材41の凸構造41cおよび第3ピストン部材43よりも径が小さい。第2ピストン部材42は、小径構造14aの内孔に摺動可能に嵌合されている。
ここで、第1実施形態では、第1ピストン部材41は、少なくとも一部が油室52内に配置されるとともに、油室52を第1油室52aと第2油室52bとに区画する。また、第1ピストン部材41は、第1油室52a内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面41dと、第2油室52b内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面41eとを有する。第1実施形態では、軸方向から見て、環状構造41bの外周と凸構造41cの外周との間の環状面が第1受圧面41dを構成している。環状面は、第1油室52aに面している。また、凹構造41aにおける第2面20bとの対向面が第2受圧面41eを構成している。凹構造41aの対向面は、第2油室52bに面している。なお、凹構造41aの対向面とは、径d2で規定される凹構造41aの面であり、第1実施形態では、凹構造41aの底面である。
第1油室52aは、環状構造41bの径方向外方に配置され、環状構造41bと保持部材17とハウジング部材13とにより区画されている。第2油室52bは、環状構造41bの径方向内方に配置され、凹構造41aと弁体20の軸20eの軸方向他方の端部とにより区画されている。また、第1ピストン部材41は、第1油室52aと第2油室52bとを接続する連通孔41fを有する。連通孔41fは、環状構造41bに形成され、環状構造41bを径方向に貫通している。第2油室52bには、流入流路101aから貫通路20cを介してリリーフ弁100の入口圧が導入される。また、第1油室52aには、第2油室52bから連通孔41fを介してリリーフ弁100の入口圧が導入される。
また、第1実施形態では、第1ピストン部材41において、第1受圧面41dの受圧面積と、第2受圧面41eの受圧面積とが等しい。なお、本実施形態では、第1受圧面41dの受圧面積と、第2受圧面41eの受圧面積とが等しいとは、第1受圧面41dと第2受圧面41eの面積比が0.9~1.1の間を意味する。また、第1受圧面41dの受圧面積と、第2受圧面41eの受圧面積とが等しい場合、第1受圧面41dと第2受圧面41eとによる第1ピストン部材41の有効受圧面積は、ゼロまたはゼロ近傍である。この場合、作動油の圧力により第1ピストン部材41に作用する軸方向の力を抑制できる。
この点について、数式を用いて説明する。第1油室52aにはリリーフ弁100の入口圧が作用するため、第1油室52aにおいて作動油の圧力により第1受圧面41dに作用する力は、以下の式(2)で表される。また、第2油室52bにはリリーフ弁100の入口圧が作用するため、第2油室52bにおいて作動油の圧力により第2受圧面41eに作用する力は、以下の式(3)で表される。そして、軸方向一方を正方向とした場合、第1ピストン部材41に作動油の圧力により作用する力の合計は、式(4)で表される。そして、第1受圧面41dの受圧面積と、第2受圧面41eの受圧面積とが等しい場合、以下の式(5)で表されるように、有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍となるため、第1ピストン部材41に作動油の圧力により作用する力を抑制できる。環状構造41bの内径d2と、環状構造41bの外径d3と、凸構造41cの径d4とは、第1ピストン部材41に作用する作動油の圧力の影響を抑制するように設定されている。
(d3-d4)×π/4×PP ・・・(2)
d2×π/4×PP ・・・(3)
(d3-d4)×π/4×PP-d2×π/4×PP=(d3-d4-d2)×π/4×PP ・・・(4)
A2=(d3-d4-d2)×π/4≒0 ・・・(5)
ここで、
d2:環状構造41bの内径
d3:環状構造41bの外径
d4:凸構造41cの径
PP:リリーフ弁100の入口圧
A2:リリーフ弁100の入口圧に対する第1ピストン部材41の有効受圧面積
である。
また、第1実施形態では、第1ピストン部材41は、背圧室54内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第3受圧面41gと、付勢部材室53内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第4受圧面41hとを有する。第1実施形態では、軸方向から見て、凸構造41cの軸方向他方の面が第3受圧面41gを構成している。凸構造41cの軸方向他方の面は、背圧室54に面している。なお、凸構造41cの軸方向他方の面と、第3ピストン部材43の軸方向一方の面とには、スリットなどの油路が形成されており、これらの各面に背圧室54内の作動油の背圧が作用するようになっている。また、環状構造41bの軸方向一方の面が第4受圧面41hを構成している。環状構造41bの軸方向一方の面は、ばね座60を介して付勢部材室53内の作動油の背圧を受けている。
また、第1実施形態では、第1ピストン部材41において、第3受圧面41gの受圧面積と、第4受圧面41hの受圧面積とが等しい。なお、本実施形態では、第3受圧面41gの受圧面積と、第4受圧面41hの受圧面積とが等しいとは、第3受圧面41gと第4受圧面41hの面積比が0.9~1.1の間を意味する。また、第3受圧面41gの受圧面積と、第4受圧面41hの受圧面積とが等しい場合、第3受圧面41gと第4受圧面41hとによる第1ピストン部材41の有効受圧面積は、ゼロまたはゼロ近傍である。この場合、作動油の圧力により第1ピストン部材41に作用する軸方向の力を抑制できる。
この点について、数式を用いて説明する。背圧室54にはリリーフ弁100の背圧が作用するため、背圧室54において作動油の圧力により第3受圧面41gに作用する力は、以下の式(6)で表される。また、付勢部材室53にはリリーフ弁100の背圧が作用するため、付勢部材室53において作動油の背圧により第4受圧面41hに作用する力は、以下の式(7)で表される。そして、軸方向他方を正方向とした場合、第1ピストン部材41に作動油の背圧により作用する力の合計は、式(8)で表される。そして、第3受圧面41gの受圧面積と、第4受圧面41hの受圧面積とが等しい場合、以下の式(9)で表されるように、有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍となるため、第1ピストン部材41に作動油の背圧により作用する力を抑制できる。環状構造41bの内径d2と、環状構造41bの外径d3と、凸構造41cの径d4とは、第1ピストン部材41に作用する作動油の背圧の影響を抑制するように設定されている。
d4×π/4×PR ・・・(6)
(d3-d2)×π/4×PR ・・・(7)
(d3-d2)×π/4×PR-d4×π/4×PR=(d3-d2-d4)×π/4×PR ・・・(8)
A3=(d3-d2-d4)×π/4≒0 ・・・(9)
ここで、
d2:環状構造41bの内径
d3:環状構造41bの外径
d4:凸構造41cの径
PR:リリーフ弁100の背圧
A3:リリーフ弁100の背圧に対する第1ピストン部材41の有効受圧面積
である。
また、第1実施形態では、第2ピストン部材42は、軸方向一方において大気開放室55に面する大気開放面42aと、軸方向他方においてパイロット室51に面するパイロット圧受圧面42bとを有する。大気開放面42aは、第2ピストン部材42の軸方向一方の面であり、大気開放室55内で大気に接している。大気開放面42aには、作動油から軸方向他方への圧力を受けない。パイロット圧受圧面42bは、第2ピストン部材42の軸方向他方の面であり、パイロット室51内のパイロット油から軸方向一方への圧力を受ける。第2ピストン部材42は、大気開放面42aが大気開放室55に面することにより、パイロット油の圧力に対抗するリリーフ弁100の背圧により押し戻されにくい構造になっている。
また、第1実施形態では、第3ピストン部材43の軸方向一方の面は、背圧室54に面している。第3ピストン部材43の軸方向一方の面は、背圧室54内の作動油から軸方向他方への背圧を受ける。第3ピストン部材43の軸方向一方の面の面積は、パイロット圧受圧面42bの面積よりも小さい。すなわち、第3ピストン部材43の軸方向一方の面の面積と、パイロット圧受圧面42bの面積との関係は、以下の式(10)で表される。第2ピストン部材42の径d6と、第3ピストン部材43の径d5とは、第2ピストン部材42に作用する背圧の影響を低減するように設定されている。
d5×π/4<d6×π/4 ・・・(10)
ここで、
d5:第3ピストン部材43の径
d6:第2ピストン部材42の径
である。
また、第2ピストン部材42は、径d6を変えることにより、パイロット圧受圧面42bの面積を変えることが可能である。すなわち、リリーフ弁100は、第2ピストン部材42を径d6が異なる第2ピストン部材42に変えることにより、パイロット圧受圧面42bの面積を変えることが可能である。これにより、パイロット油の圧力とリリーフ圧力との傾きを変えることが可能であるので、パイロット油の圧力とリリーフ圧力との傾きが異なるリリーフ弁100を構成可能である。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、リリーフ弁100は、内部にパイロット室51と油室52とが形成されるハウジング10と、作動油が流入する流入流路101aと作動油が流出する流出流路101bとを連通または遮断する弁体20であって、流入流路101aに面する第1面20aと、油室52に面する第2面20bと、第1面20aと第2面20bとを繋ぐ貫通路20cとを含む弁体20と、弁体20を流入流路101aに向かって付勢する付勢部材30と、パイロット室51内のパイロット油の圧力により付勢部材30を押圧し、付勢部材30のたわみ量を変化させる第1ピストン部材41を含むピストン40と、を備え、第1ピストン部材41は、少なくとも一部が油室52内に配置されるとともに、油室52を第1油室52aと第2油室52bとに区画し、第1ピストン部材41は、第1油室52a内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面41dと、第2油室52b内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面41eとを有する。
上記構成により、作動油の圧力により第1ピストン部材41に軸方向一方に作用する力と、作動油の圧力により第1ピストン部材41に軸方向他方に作用する力とを対抗させることができるので、パイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に作用する力を小さくすることができる。その結果、パイロット油の圧力として、作動油の圧力により第1ピストン部材41に軸方向他方に作用する力の全てを押し返す程度の圧力が必要でなくなる。これにより、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、リリーフ弁100は、内部にパイロット室51と油室52と大気開放室55とが形成されるハウジング10と、作動油が流入する流入流路101aと作動油が流出する流出流路101bとを連通または遮断する弁体20であって、流入流路101aに面する第1面20aと、油室52に面する第2面20bと、第1面20aと第2面20bとを繋ぐ貫通路20cとを含む弁体20と、弁体20を流入流路101aに向かって付勢する付勢部材30と、パイロット室内のパイロット油の圧力により、付勢部材30のたわみ量を変化させる第2ピストン部材42を含むピストン40と、を備え、第2ピストン部材42の軸方向他方のパイロット圧受圧面42bは、パイロット室51に面し、第2ピストン部材42の軸方向一方の大気開放面42aは、大気開放室55に面する。
上記構成により、第2ピストン部材42の軸方向一方の大気開放面42aが背圧室54に面する場合と異なり、第2ピストン部材42の軸方向一方の大気開放面42aが大気開放されているので、第2ピストン部材42の軸方向一方の大気開放面42aに、背圧によりパイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に力が作用することを回避することができる。その結果、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。また、背圧の影響を小さくすることができるので、背圧の変動が激しい場合にも、リリーフ圧力を精度良く調整することができる。また、リリーフ弁100が旋回時に背圧の変動が発生しやすい旋回体に使用される場合、背圧の影響を小さくできることは、非常に効果的である。
また、第1実施形態では、上記のように、第1ピストン部材41は、軸方向他方に窪み、弁体20の軸方向他方の端部が挿入される凹構造41aを有する環状構造41bと、環状構造41bよりも径が小さく、環状構造41bから軸方向他方に突出する凸構造41cと、を有し、軸方向から見て、環状構造41bの外周と凸構造41cの外周との間の環状面が第1受圧面41dを構成し、凹構造41aにおける第2面20bとの対向面が第2受圧面41eを構成する。これにより、簡素な構造で、第1受圧面41dおよび第2受圧面41eを形成することができるので、簡素な構造で、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整する構成を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1ピストン部材41は、第1油室52aと第2油室52bとを接続する連通孔41fを有する。これにより、連通孔41fにより第1油室52aと第2油室52bとを接続することができるので、第1油室52aと第2油室52bとに容易に作動油を導くことができる。また、第1ピストン部材41に連通孔41fを形成するので、ハウジング10などに作動油を導く通路を形成する場合に比べて、構造の複雑化を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1ピストン部材41において、第1受圧面41dの受圧面積と、第2受圧面41eの受圧面積とが等しい。これにより、作動油の圧力により第1ピストン部材41に軸方向一方に作用する力と、作動油の圧力により第1ピストン部材41に軸方向他方に作用する力とを相殺することができるので、パイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に作用する力を抑制することができる。その結果、リリーフ圧力の調整に必要なパイロット圧力を抑えることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ハウジング10内部には、流出流路101bに接続する付勢部材室53と、流出流路101bに接続する背圧室54と、が形成され、第1ピストン部材41は、背圧室54内の作動油から軸方向一方への圧力(背圧)を受ける第3受圧面41gと、付勢部材室53内の作動油から軸方向他方への圧力(背圧)を受ける第4受圧面41hと、を有する。これにより、作動油の背圧に関しても油室52内の作動油の圧力と同様の効果を得ることができる。すなわち、作動油の背圧により第1ピストン部材41に軸方向一方に作用する力と、作動油の背圧により第1ピストン部材41に軸方向他方に作用する力とを対抗させることができるので、パイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に作用する力を小さくすることができる。その結果、リリーフ圧力の調整をよりパイロット圧力を抑えながら行うことができる。また、第1ピストン部材41に作用する背圧の影響を小さくすることができるので、背圧の変動が激しい場合にも、リリーフ圧力を精度良く調整することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1ピストン部材41は、軸方向他方に窪み、弁体20の軸方向他方の端部が挿入される凹構造41aを有する環状構造41bと、環状構造41bよりも径が小さく、環状構造41bから軸方向他方に突出する凸構造41cと、を有し、凸構造41cの軸方向他方の面が第3受圧面41gを構成し、環状構造41bの軸方向一方の面が第4受圧面41hを構成する。これにより、簡素な構造で、第3受圧面41gおよび第4受圧面41hを形成することができるので、簡素な構造で、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整する構成を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第1ピストン部材41において、第3受圧面41gの受圧面積と、第4受圧面41hの受圧面積とが等しい。これにより、作動油の背圧により第1ピストン部材41に軸方向一方に作用する力と、作動油の背圧により第1ピストン部材41に軸方向他方に作用する力とを相殺することができるので、パイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に作用する力を抑制することができる。その結果、リリーフ圧力の調整をより一層パイロット圧力を抑えながら行うことができるとともに、背圧の変動に依存せずにリリーフ圧力の調整をより精度良く行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ピストン40は、第1ピストン部材41と第2ピストン部材42との間に配置される第3ピストン部材43を含み、ハウジング10内部には、第3ピストン部材43の軸方向一方の面に面し、流出流路101bに接続する背圧室54が形成され、第3ピストン部材43の軸方向一方の面の面積は、パイロット圧受圧面42bの面積よりも小さい。これにより、第3ピストン部材43の軸方向一方の面の面積がパイロット圧受圧面42bの面積よりも小さいので、パイロット油の圧力に対抗する軸方向他方に背圧が作用する場合にも、第3ピストン部材43の軸方向一方の面に作用する背圧の影響を小さくすることができる。
[第2実施形態]
図3および図4を参照して、第2実施形態によるリリーフ弁200について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3および図4に示すように、第2実施形態によるリリーフ弁200は、上記第1実施形態の第1ピストン部材41に代えて、第1ピストン部材141を備える。第2実施形態では、第1ピストン部材141は、油室52を、第1油室152aと、2つの第2油室152b、152cとに区画する。また、第1ピストン部材141は、第1油室152a内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面141dと、第2油室152b、152c内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面141eとを有する。また、第1ピストン部材141は、環状構造41bと、凸構造41cと、フランジ141iとを有する。フランジ141iは、環状構造41bよりも径が大きく、環状構造41bから径方向外方に突出している。また、フランジ141iは、ハウジング部材13の内孔に液密的に摺動可能に嵌合されている。
第1油室152aは、フランジ141iの軸方向他方に配置され、フランジ141iと保持部材17とハウジング部材13とにより区画されている。第2油室152bは、環状構造41bの径方向内方に配置され、凹構造41aと弁体20の軸20eの軸方向他方の端部とにより区画されている。第2油室152cは、環状構造41bの径方向外方でかつフランジ141iの軸方向一方に配置され、環状構造41bとフランジ141iとハウジング部材13とにより区画されている。
また、第2実施形態では、第1ピストン部材141は、第2油室152bと第2油室152cとを接続する第1連通孔141jと、第1油室152aと第2油室152bとを接続する第2連通孔141kとを有する。第1連通孔141jは、環状構造41bに形成され、環状構造41bを径方向に貫通している。第2連通孔141kは、凸構造41cに形成され、凸構造41cを径方向に貫通している。第2油室152bには、流入流路101aから貫通路20cを介して作動油が流入する。また、第2油室152cには、第2油室152bから第1連通孔141jを介して作動油が流入する。また、第1油室152aには、第2油室152bから第2連通孔141kを介して作動油が流入する。
また、第2実施形態では、第1油室152aは、軸方向から見て環状構造41bの外周と凸構造41cの外周との間の環状面、および、フランジ141iの軸方向他方の面に面している。また、第2油室152bは、凹構造41aにおける第2面20bとの対向面に面している。また、第2油室152cは、環状構造41bの径方向外方においてフランジ141iの軸方向一方の面に面している。第2実施形態では、環状面、および、フランジ141iの軸方向他方の面が第1受圧面141dを構成している。また、凹構造41aにおける第2面20bとの対向面、および、フランジ141iの軸方向一方の面が第2受圧面141eを構成している。
なお、フランジ141iの環状構造41bよりも径方向外方の範囲R(図4参照)の部分では、軸方向の両側から作動油の圧力が作用するため、作動油の圧力による力がキャンセルされる。このため、第1ピストン部材141においても、上記第1実施形態の第1ピストン部材41と同様に、第1受圧面141dの受圧面積と、第2受圧面141eの受圧面積とが等しくなっている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、第1ピストン部材141は、第1受圧面141dと、第2受圧面141eとを有する。これにより、上記第1実施形態と同様に、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。また、第2実施形態では、上記のように、第2ピストン部材42の軸方向他方のパイロット圧受圧面42bは、パイロット室51に面し、第2ピストン部材42の軸方向一方の大気開放面42aは、大気開放室55に面する。これにより、上記第1実施形態と同様に、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができるとともに、背圧の変動が激しい場合にも、リリーフ圧力を精度良く調整することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、第1ピストン部材141は、油室52を第1油室152aと2つの第2油室152b、152cとに区画し、第1ピストン部材141は、環状構造41bよりも径が大きく、環状構造41bから外方に突出するフランジ141iと、第2油室152bと第2油室152cとを接続する第1連通孔141jと、第1油室152aと第2油室152bとを接続する第2連通孔141kと、をさらに有し、第1油室152aは、環状面およびフランジ141iの軸方向他方の面に面し、第2油室152bは、凹構造41aにおける第2面20bとの対向面に面し、第2油室152cは、環状構造41bの外方においてフランジ141iの軸方向一方の面に面する。これにより、環状面およびフランジ141iの軸方向他方の面により第1受圧面141dを構成し、凹構造41aにおける第2面20bとの対向面およびフランジ141iの軸方向一方の面により第2受圧面141eを構成することができるので、簡素な構造で、第1受圧面141dおよび第2受圧面141eを形成することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図5を参照して、第3実施形態によるリリーフ弁300について説明する。なお、上記第1および第2実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態によるリリーフ弁300では、パイロットポート15bがハウジング部材15に形成された上記第1および第2実施形態と異なり、パイロットポート101cがバルブブロック101に形成されている。第3実施形態では、パイロット油の圧力は、パイロットポート101cから、ハウジング部材12の通路12cと、ハウジング部材13の通路13cと、保持部材17の通路17bと、第3ピストン部材243の通路243aと、第2ピストン部材242の通路242cとを介して、パイロット室51に導入される。第3実施形態のリリーフ弁300では、パイロットポート101cがバルブブロック101に形成されているので、パイロットポート15bがハウジング部材15に形成される場合と異なり、パイロットポート15bにパイロット油を導く配管を削減可能である。
また、第3実施形態では、リリーフ弁300は、上記第1および第2実施形態の第2ピストン部材42と第3ピストン部材43とに代えて、第2ピストン部材242と第3ピストン部材243とを備える。第2ピストン部材242と第3ピストン部材243とは、単一の部品により一体的に構成されている。また、第2ピストン部材242と第3ピストン部材243との内部には、パイロット油をパイロット室51に導く通路242c、243bとが形成されている。また、第3実施形態では、背圧室54が保持部材17の内部に形成されている。なお、第2ピストン部材242は、第1パイロットピストン部材の一例である。また、第3ピストン部材243は、第2パイロットピストン部材の一例である。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1および第2実施形態と同様である。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、第1ピストン部材141は、第1受圧面141dと、第2受圧面141eとを有する。これにより、上記第1および第2実施形態と同様に、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができる。また、第2実施形態では、上記のように、第2ピストン部材42の軸方向他方のパイロット圧受圧面42bは、パイロット室51に面し、第2ピストン部材42の軸方向一方の大気開放面42aは、大気開放室55に面する。これにより、上記第1および第2実施形態と同様に、パイロット圧力として必要な圧力を抑えながらリリーフ圧力を調整することができるとともに、背圧の変動が激しい場合にも、リリーフ圧力を精度良く調整することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1~第3実施形態では、第1受圧面と第2受圧面とによる第1ピストン部材の有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍である例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、第1受圧面と第2受圧面とによる第1ピストン部材の有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍でなくてもよい。たとえば、パイロット油の圧力が比較的高い作業機械では、第1受圧面と第2受圧面とによる第1ピストン部材の有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍程小さくなくても(すなわち、第1受圧面の受圧面積と第2受圧面の受圧面積とが等しくなくても)、第1ピストン部材における作動油の圧力による力のキャンセル効果を十分に発揮することができる。この場合、たとえば、第1受圧面の受圧面積と第2受圧面の受圧面積とが30%まで異なっていてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、第3受圧面と第4受圧面とによる第1ピストン部材の有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍である例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、第3受圧面と第4受圧面とによる第1ピストン部材の有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍でなくてもよい。たとえば、パイロット油の圧力が比較的高い作業機械では、第3受圧面と第4受圧面とによる第3ピストン部材の有効受圧面積がゼロまたはゼロ近傍程小さくなくても(すなわち、第3受圧面の受圧面積と第4受圧面の受圧面積とが等しくなくても)、第3ピストン部材における作動油の背圧による力のキャンセル効果を十分に発揮することができる。この場合、たとえば、第3受圧面の受圧面積と第4受圧面の受圧面積とが30%まで異なっていてもよい。
また、上記第1実施形態では、第1ピストン部材が環状構造と凸構造とを含む例を示し、第2および第3実施形態では、第1ピストン部材が環状構造と凸構造とフランジとを含む例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、第1ピストン部材が第1受圧面と第2受圧面とを有していれば、第1ピストン部材の形状はどのような形状であってもよい。
また、上記第1実施形態では、第1ピストン部材と第2ピストン部材と第3ピストン部材とが別々の部材である例を示し、第2および第3実施形態では、第2ピストン部材と第3ピストン部材とが一体の部材である例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、第1ピストン部材と第2ピストン部材とが一体の部材であってもよいし、第1ピストン部材と第2ピストン部材と第3ピストン部材とが一体の部材であってもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、第2ピストン部材の軸方向一方の面が大気開放室に面する例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、第2ピストン部材の軸方向一方の面が背圧室に面していてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、凹構造が第2油室の部分において径d2と同径である例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、凹構造が第2油室の部分において径d2よりも大径であってもよい。この場合、凹構造の径d2よりも径方向外方の部分では、軸方向の両側に作動油の圧力が作用するため、作動油の圧力による力がキャンセルされる。このため、第2油室の部分において径d2よりも大径の凹構造を有する第1ピストン部材においても、上記第1~第3実施形態の第1ピストン部材と同様に、第1受圧面の受圧面積と、第2受圧面の受圧面積とが等しくなる。
また、上記第1~第3実施形態において示した第1受圧面と第2受圧面とは、あくまでも一例であり、第1受圧面と第2受圧面との形状および配置などは、これに限られるものではなく、任意に改変し得る。第1受圧面は、第1油室内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける面であればどのような面であってもよく、軸方向に対して垂直な面、軸方向に対して傾斜した面、階段形状の面、および、曲面などの様々な面を含み得る。また、第1受圧面は、これらの面の組み合わせであり得る。第2受圧面は、第2油室内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける面であればどのような面であってもよく、軸方向に対して垂直な面、軸方向に対して傾斜した面、階段形状の面、および、曲面などの様々な面を含み得る。また、第2受圧面は、これらの面の組み合わせであり得る。
また、上記第1~第3実施形態において示した第3受圧面と第4受圧面とは、あくまでも一例であり、第3受圧面と第4受圧面との形状および配置などは、これに限られるものではなく、任意に改変し得る。第3受圧面は、背圧室内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける面であればどのような面であってもよく、軸方向に対して垂直な面、軸方向に対して傾斜した面、階段形状の面、および、曲面などの様々な面を含み得る。また、第3受圧面は、これらの面の組み合わせであり得る。第4受圧面は、付勢部材室内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける面であればどのような面であってもよく、軸方向に対して垂直な面、軸方向に対して傾斜した面、階段形状の面、および、曲面などの様々な面を含み得る。また、第4受圧面は、これらの面の組み合わせであり得る。
10 ハウジング
20 弁体
20a 第1面
20b 第2面
20c 貫通路
30 付勢部材
40 ピストン
41、141 第1ピストン部材
41a 凹構造
41b 環状構造
41c 凸構造
41d、141d 第1受圧面
41e、141e 第2受圧面
41f 連通孔
41g 第3受圧面
41h 第4受圧面
42、242 第2ピストン部材(第1パイロットピストン部材)
42a 大気開放面
42b パイロット圧受圧面
43、243 第3ピストン部材(第2パイロットピストン部材)
51 パイロット室
52 油室
52a、152a 第1油室
52b、152b、152c 第2油室
53 付勢部材室
54 背圧室
55 大気開放室
100、200、300 リリーフ弁
101a 流入流路
101b 流出流路
141i フランジ
141j 第1連通孔
141k 第2連通孔

Claims (12)

  1. 内部にパイロット室と油室とが形成されるハウジングと、
    作動油が流入する流入流路と作動油が流出する流出流路とを連通または遮断する弁体であって、前記流入流路に面する第1面と、前記油室に面する第2面と、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ貫通路とを含む弁体と、
    前記弁体を前記流入流路に向かって付勢する付勢部材と、
    前記パイロット室内のパイロット油の圧力により前記付勢部材を押圧し、前記付勢部材のたわみ量を変化させる第1ピストン部材を含むピストンと、を備え、
    前記第1ピストン部材は、少なくとも一部が前記油室内に配置されるとともに、前記油室を第1油室と第2油室とに区画し、
    前記第1ピストン部材は、前記第1油室内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第1受圧面と、前記第2油室内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第2受圧面とを有する、リリーフ弁。
  2. 前記第1ピストン部材は、
    軸方向他方に窪み、前記弁体の軸方向他方の端部が挿入される凹構造を有する環状構造と、
    前記環状構造よりも径が小さく、前記環状構造から軸方向他方に突出する凸構造と、
    を有し、
    軸方向から見て、前記環状構造の外周と前記凸構造の外周との間の環状面が前記第1受圧面を構成し、
    前記凹構造における前記第2面との対向面が前記第2受圧面を構成する、請求項1に記載のリリーフ弁。
  3. 前記第1ピストン部材は、前記第1油室と前記第2油室とを接続する連通孔を有する、請求項1または2に記載のリリーフ弁。
  4. 前記第1ピストン部材は、前記油室を前記第1油室と2つの前記第2油室とに区画し、
    前記第1ピストン部材は、
    前記環状構造よりも径が大きく、前記環状構造から外方に突出するフランジと、
    前記第2油室の一方と前記第2油室の他方とを接続する第1連通孔と、
    前記第1油室と前記第2油室の一方とを接続する第2連通孔と、
    をさらに有し、
    前記第1油室は、前記環状面および前記フランジの軸方向他方の面に面し、
    前記第2油室の一方は、前記凹構造における前記第2面との対向面に面し、
    前記第2油室の他方は、前記環状構造の外方において前記フランジの軸方向一方の面に面する、請求項2に記載のリリーフ弁。
  5. 前記第1ピストン部材において、前記第1受圧面の受圧面積と、前記第2受圧面の受圧面積とが等しい、請求項1~4のいずれか1項に記載のリリーフ弁。
  6. 前記ハウジング内部には、
    前記流出流路に接続する付勢部材室と、
    前記流出流路に接続する背圧室と、
    がさらに形成され、
    前記第1ピストン部材は、
    前記背圧室内の作動油から軸方向一方への圧力を受ける第3受圧面と、
    前記付勢部材室内の作動油から軸方向他方への圧力を受ける第4受圧面と、
    を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載のリリーフ弁。
  7. 前記第1ピストン部材は、
    軸方向他方に窪み、前記弁体の前記軸方向他方の端部が挿入される凹構造を有する環状構造と、
    前記環状構造よりも径が小さく、前記環状構造から軸方向他方に突出する凸構造と、
    を有し、
    前記凸構造の軸方向他方の面が前記第3受圧面を構成し、
    前記環状構造の軸方向一方の面が前記第4受圧面を構成する、請求項6に記載のリリーフ弁。
  8. 前記第1ピストン部材において、前記第3受圧面の受圧面積と、前記第4受圧面の受圧面積とが等しい、請求項6または7に記載のリリーフ弁。
  9. 前記ハウジング内部には、大気開放された大気開放室がさらに形成され、
    前記ピストンは、前記第1ピストン部材の軸方向他方に配置され、前記第1ピストン部材を押圧して軸方向一方へ移動させる第2ピストン部材をさらに含み、
    前記第2ピストン部材は、軸方向一方において前記大気開放室に面する大気開放面と、軸方向他方において前記パイロット室に面するパイロット圧受圧面とを有する、請求項1~8のいずれか1項に記載のリリーフ弁。
  10. 前記ピストンは、前記第1ピストン部材と前記第2ピストン部材との間に配置される第3ピストン部材をさらに含み、
    前記ハウジング内部には、前記第3ピストン部材の軸方向一方の面に面し、前記流出流路に接続する背圧室がさらに形成され、
    前記第3ピストン部材の軸方向一方の面の面積は、前記パイロット圧受圧面の面積よりも小さい、請求項9に記載のリリーフ弁。
  11. 内部にパイロット室と油室と大気開放室とが形成されるハウジングと、
    作動油が流入する流入流路と作動油が流出する流出流路とを連通または遮断する弁体であって、前記流入流路に面する第1面と、前記油室に面する第2面と、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ貫通路とを含む弁体と、
    前記弁体を前記流入流路に向かって付勢する付勢部材と、
    前記パイロット室内のパイロット油の圧力により、前記付勢部材のたわみ量を変化させる第1パイロットピストン部材を含むピストンと、を備え、
    前記第1パイロットピストン部材の軸方向他方の面は、前記パイロット室に面し、
    前記第1パイロットピストン部材の軸方向一方の面は、前記大気開放室に面する、リリーフ弁。
  12. 前記ピストンは、前記第1パイロットピストン部材の軸方向一方に配置される第2パイロットピストン部材をさらに含み、
    前記ハウジング内部には、前記第2パイロットピストン部材の軸方向一方の面に面し、前記流出流路に接続する背圧室がさらに形成され、
    前記第2パイロットピストン部材の軸方向一方の面の面積は、前記第1パイロットピストン部材の軸方向他方の面の面積よりも小さい、請求項11に記載のリリーフ弁。
JP2022005313A 2022-01-17 2022-01-17 リリーフ弁 Pending JP2023104377A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022005313A JP2023104377A (ja) 2022-01-17 2022-01-17 リリーフ弁
PCT/JP2022/047039 WO2023136066A1 (ja) 2022-01-17 2022-12-21 リリーフ弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022005313A JP2023104377A (ja) 2022-01-17 2022-01-17 リリーフ弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023104377A true JP2023104377A (ja) 2023-07-28

Family

ID=87278997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022005313A Pending JP2023104377A (ja) 2022-01-17 2022-01-17 リリーフ弁

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023104377A (ja)
WO (1) WO2023136066A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2908435B1 (ja) * 1998-06-12 1999-06-21 川崎重工業株式会社 リリーフ弁
JP4018659B2 (ja) * 2004-03-29 2007-12-05 株式会社カワサキプレシジョンマシナリ リリーフ弁装置
JP5775368B2 (ja) * 2011-06-08 2015-09-09 川崎重工業株式会社 リリーフ弁

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023136066A1 (ja) 2023-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6217296B1 (en) Variable displacement pump
JP2009526315A (ja) ドームロード型圧力調整器
JP5966094B2 (ja) ソレノイドバルブ
EP2901229B1 (en) Balanced valve port for fluid regulator
US8662097B2 (en) Flow control valve with damping chamber
US8256216B2 (en) Vehicular brake apparatus
WO2023136066A1 (ja) リリーフ弁
US5000220A (en) Metering valve with follow-up servo
JP4963239B2 (ja) 流体制御弁
CN107448429B (zh) 流量调整阀和阀构造体
US20220010885A1 (en) Pressure relief valve
US3308851A (en) Pneumatic controlled selector valve
GB2298026A (en) Pressure reducing valve
JP4998375B2 (ja) 優先弁
JP4155811B2 (ja) 差圧調整弁
JP2008008386A (ja) 多連形切換弁
KR101792371B1 (ko) 제어 밸브
WO2024009693A1 (ja)
JP2006329363A (ja) リリーフ弁
JP4495973B2 (ja) バルブアセンブリ
JP2019157949A (ja) 制御弁
JP2019108900A (ja) 蒸気弁
EP3745011A1 (en) Pressure relief valve
JP2022085243A (ja) ノーマルオープン型電磁弁
CN115046039A (zh) 安全阀