JP2023103140A - 連続袋包装体用排出シュート - Google Patents

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Abstract

【課題】連包袋の排出シュートへの送り込みと排出シュートからの排出との間で速度やタイミングのバランスが取れなくなっても、連包袋の詰まりや袋包装体への負荷が生じることのない連続袋包装体用排出シュートを提供する。【解決手段】製袋充填包装機から送り込まれ搬出コンベヤ2で搬出される連包袋Bzが緊張状態になると、連続袋包装体用排出シュート3において、回動軸11の回りに揺動可能となっている揺動板10が、排出シュート3の通路7から離間する方向に揺動する。連包袋Bzの緊張状態が緩和され、連包袋Bzに作用する負荷が軽減される。連包袋Bzが弛み状態になるときには、揺動板10がなければ最後尾側の袋包装体Bp6等が先行する袋包装体側に倒れ込んで搬出コンベヤ2上で団子状態になろうとするが、揺動板10が設けられることで、オペレータによるこうした状態から回復させる作業負担が軽減される。【選択図】図4

Description

この発明は、筒状包装材に製品が包装された所定の個数の袋包装体が連なって製造されてなる連続袋包装体を下流工程へと排出するのに用いられる連続袋包装体用排出シュートに関する。
従来、図6の斜視図に示すように、製袋充填包装システム50においては、一例として概略図示されているような縦型製袋充填包装機50aが多用されている。縦型製袋充填包装機50aにおいては、帯状包装材Fwは、フォーマ51によって両側端縁部分fe,feが合掌状に重ね合わされて略筒状に曲成され、縦方向(包装材の送り方向)に走行される中で縦シール装置52によって両側端縁部分fe,feに縦方向のシール(縦シールSc)が施されて筒状包装材Ftに成形される。筒状包装材Ftには、ホッパー53から充填用筒体54を通して包装物である製品Sが投入される。横シール装置55が筒状包装材Ftに横方向(包装材の送り方向に交差する方向)に横シールSeを施すことによって、先行して形成され且つ内部に製品Sが包装された袋包装体Bpが製造されると同時に、次に製品Sが投入される袋Bが形成される。
充填用筒体54の外周の左右両側には、筒状包装材Ftを挟んで送る包装材送りベルト機構56,56が配設されている。横シール装置55を構成するシールブロック55a,55bは、それぞれ筒状包装材Ftに対して互いに接近・離反する作動をする部材であり、袋Bのための底側の横シール(横シールSeの一部)を形成する上側の横シーラ部と、袋包装体Bpの天側の横シール(横シールSeの残部)を形成する下側の横シーラ部とを有する。両シールブロック55a,55bが接近するとき、上下の両横シーラ部が筒状包装材Ftを挟み込むことで筒状包装材Ftを溶着して横シールSeを形成する。横シール装置55は、更に筒状包装材Ftを突き破る形態で切断するカッタ装置(図示せず)を内蔵している。カッタ装置は、一方のシールブロック55aに上下の両横シーラ部間に取り付けられているカッタ刃を備えており、他方のシールブロック55bには、両シールブロック55a,55bが相互に接近したときにカッタ刃が入り込む溝が形成されている。
帯状包装材Fwは、包装材ロールFrから繰り出されて、ダンサーローラ57によって適宜の貯留と緊張を与えられる。ダンサーローラ57の下流には帯状包装材Fwに沿って印字装置58が配設されており、帯状包装材Fwの適宜領域に、袋包装体Bpの製造年月日や製品Sに関する情報を印刷する。帯状包装材Fwは、更に適宜位置に配置されているガイドローラを経て、縦型製袋充填包装機50aのフォーマ51に導入される。
縦型製袋充填包装機50aにおいては、筒状包装材Ftの送りと、筒状包装材Ft内への製品Sの投入と、縦シール装置52、横シール装置55、包装材送りベルト機構56,56、カッタ装置等の運転が縦型製袋充填包装機50a側に備わる制御装置(図示せず)によって、互いに関連したタイミングで動作するように制御され、これらの動作が順次繰り返される。この動作中、カッタ装置による筒状包装材Ftの切断を袋包装体Bp毎に行うことで一個毎の袋包装体Bpが製造されるが、カッタ装置による筒状包装材Ftの切断を袋包装体Bp毎には行わず、所定個数の袋包装体Bpが連なったときにカッタ装置を作動させて筒状包装材Ftを横シールSeの部分で切断することで、複数の袋包装体Bpが連なった連続袋包装体(以下、「連包袋」と略す)が製造される。
図6に示されている縦型製袋充填包装システム50においては、縦型製袋充填包装機50aが製造した袋包装体Bpは、搬出コンベヤ62を含む下流行程に搬出される。縦型製袋充填包装機50aと搬出コンベヤ62との間には、縦型製袋充填包装機50aが排出した袋包装体Bpを受けて搬出コンベヤ62に移載する排出シュート63が設けられる。下流行程において搬出コンベヤ62の更に下流に備わる装置としては、種々の検査装置や、袋包装体を箱詰めする段ボールケーサー等がある。検査装置としては、例えば、袋に孔が空いているか否かを検査するホール検査装置、袋内に異物が混入しているか否かを検査する異物検査装置(金属検査機、X線検査装置等)、所定重量の製品が包装されているか否かを検査する重量検査装置、等がある。
排出シュート63は、縦型製袋充填包装機50aにおいて横シール装置55に備わるカッタ装置の作動によって筒状包装材Ftから切り離すことで生じた袋包装体Bpを、搬出コンベヤ62に向かって案内し、移載させるシュートである。排出シュート63は、湾曲した構造(単に傾斜した構造でもよい)を備えており、こうした構造によって、袋包装体Bpには落下方向の速度成分とともに搬出コンベヤ62の搬送方向と同じ方向に向いた速度成分が与えられる。この速度成分によって、袋包装体Bpの搬出コンベヤ62上への移載時の衝撃が緩和され、搬出コンベヤ62上へスムーズに移載される。
出願人は、縦型製袋充填包装機において、包装機で製造され切り出されて落下する袋包装体を、搬出シュートを滑らせながら受け、袋包装体を滑らかに案内して搬出コンベヤに移載させる排出装置を提案している(特許文献1参照)。特許文献1に記載されている系外排出装置においては、袋包装体は、筒状包装材から切断された後、自然落下して搬出シュート上に落ち、搬出シュートを介して搬出コンベヤ上を搬送され、その後、出荷用の箱詰め等の適宜の下流処理が行われる。搬出シュートは、包装機から切り出されて落下する袋包装体がその落下中に滑るように移動しつつ受けるとともに、搬出コンベヤによる袋包装体の搬出方向に湾曲している。こうした形状・構造によって、袋包装体は負荷が掛からない態様で搬出コンベヤに乗り移ることができる。搬出シュートから搬出コンベヤへの排出は、当該袋包装体が良品である場合に良品搬出位置を占める搬出シュートによる良品袋包装体の搬出であり、袋包装体が不良品である場合には、搬出シュートの姿勢をモータ駆動により角度変更することで不良品系外排出位置を占める搬出シュートによる不良品搬出コンベヤへの不良品袋包装体の排出である。かかる系外排出装置により、包装機が高速動作で運転されても不良品とされる袋包装体を確実に系外排出することを図っている。
製袋包装機の下流側に配置された搬送部における袋の落下位置を安定化させて、搬送部においてスムーズに袋を搬送することを可能にする製袋包装システムが提案されている(特許文献2参照)。この製袋包装システムでは、製袋包装部の横シール機構から搬送されてきた袋を受け取る回転ブラシ機構が、下流側に配置されたシュートコンベア上へと袋を搬送する。回転ブラシ機構は、一対の回転ブラシとその間に配置されたガイド部とを有しており、ガイド部は、その間に搬送されてきた袋を、回転軸方向における回転ブラシの中央部付近へとセンタリングするように誘導することで、袋のシュートコンベアへの落下位置を安定させることを図っている。
スナック菓子等を袋に充填した複数の物品(袋包装体)が帯体に貼付されて吊下げ状態で陳列されるストリップパックと称される商品を製造する装置に関し、排出コンベア等へスムーズに排出することを可能にするストリップパック装置が提案されている(特許文献3参照)。この装置では、シュート状に成形される受け台の受け面、左右の側面部及び左右のガイド面から成る形状・構造に工夫を凝らすことで、不用意に左右に移動又はねじれによって姿勢の乱れたストリップパックであっても、下流側に連設された排出コンベア等へスムーズに排出可能とすることを図っている。
物品の充填量が少なく小形且つ軽量の袋包装体でも安定的に排出することを可能にする縦形製袋充填包装機が提案されている(特許文献4参照)。この包装機においては、横シーラの下方に備わる強制排出装置が、回転状態にある一対の排出ローラを含み、これら排出ローラが横シーラの開作動時、横シーラから垂下された状態にある袋包装体の底部シールを瞬間的に挟持し、底部シールに下方に向かう引摺り力を加えることで、軽量な袋包装体でも安定的に排出することを図っている。
袋把持装置(チャック)によって把持されて搬入された袋包装体を、シュートを介して搬送コンベアに受け渡す袋排出装置において、袋包装体の大小に関係なく衝撃を少なくして排出する包装機械の袋包装体排出装置が提案されている(特許文献5)。この排出装置では、板状シュート上端を搬送コンベアの一定高さ上方位置のフレーム側へ揺動可能に取付け、搬送コンベア間の傾斜角が適宜変えられるようシュート背面部に押出し手段を取り付けることで、袋包装体に加わる落下衝撃を小さくすることを図っている。
ウインナーソ-セージ等の固形食品を包装した袋包装体の位置や方向等の姿勢を制御して、所定の姿勢で袋包装体を搬送コンベヤによって次工程へ搬出する食品包装体搬出装置が提案されている(特許文献6)。この搬出装置では、シュート面と側壁部とからなるシューターと、滑動してきた包装体を一時的に静止させ、次いで包装体を搬送コンベア上に移載することができる回動シャッターとを備えることで、包装体の排出姿勢を制御することを図っている。
縦型製袋充填包装機50aが排出する袋包装体Bpの形態としては、上記したように、幾つかの袋包装体Bpが連なった連包袋がある。連包袋の一例が図7において、袋包装体Bp1~Bp7が連なった連包袋Bzとして示されている。連包袋Bzの場合、一番端の袋包装体Bp7に繋がる態様でヘッダ部Hを備えているものもある。ヘッダ部Hは、連包袋Bzの把っ手となる或いは広告の表示に用いられるもので、通常、1個の袋包装体Bpの長さ(連包袋Bzの長手方向の長さ)よりも短い長さを有している。
排出シュート63から排出される連包袋Bzについても、搬出コンベヤ62を含み更に上記した種々の検査装置やケーサーが配設されている下流工程に搬送されるが、搬出コンベヤ62以下の下流工程は、縦型製袋充填包装機50aの稼働状況に応じて追加配設されることが多い。この場合、搬出コンベヤ62の運転制御については縦型製袋充填包装機50aの運転制御と統合されることもあるが、縦型製袋充填包装機50aの運転特性上、搬出コンベヤ62との速度及びタイミングを統合させる制御は複雑になるとともに高コストになり、製品Sが変更される場合には製品S毎に専用のプログラムが必要になる。したがって、搬出コンベヤ62の搬出速度やタイミング等の運転制御は、通常、縦型製袋充填包装機50a側の制御装置とは別に搬出コンベヤ62側の制御装置によって行われる。
縦型製袋充填包装機50a、所謂、縦ピロー包装機で連包袋Bzを生産する際、従来、単包で使用される通常の排出シュート63をそのまま連包袋Bz用の排出シュートとして用いると、種々の不具合が生じる可能性がある。特に、縦型製袋充填包装機50a側と下流工程側の両運転制御が別制御であると、縦型製袋充填包装機50aにおいて連包袋Bzを製造するときの速度とタイミング(縦型製袋充填包装機50aからカッタ装置で切断されて落下排出される速度とタイミング)は、搬出コンベヤ62によって搬出される連包袋Bzの搬出速度及びタイミングと整合が取れない場合がある。
例えば、排出シュート63から先の下流側で連包袋Bzの搬出が滞ると、カッタ装置によって筒状包装材Ftから連包袋Bzをカットした後、横シール装置55のシールブロック55a,55bが開くときに、図7に示すように、連包袋Bzの最後尾寄りの袋包装体Bp6,Bp7が排出シュート63の内側に倒れ込むことがある。この場合、袋包装体Bp6,Bp7は排出シュート63に既に案内されて排出されている連包袋Bzの中途の又は先頭寄りの袋包装体Bp4,Bp5等の上に倒れ込んで重なり、排出シュート63から団子状態で搬出コンベヤ62上に搬出されるので、搬出コンベヤ62上で、人手で連包袋を平らにして後工程に流す作業が必要になる。また、下流工程側の搬出が速い場合、連包袋Bzには、搬出コンベヤ62によって下流へ引っ張られて緊張状態が生じる可能性がある。仮に排出シュート63に蓋を固定して設けるとした場合、排出シュート63内で連包袋Bzには蓋と干渉して負荷が生じるという問題もある。連包袋Bzがヘッダ部Hを有する場合には、袋包装体の長さとヘッダ部Hの長さが一致しないので、包装機側と搬出コンベヤ62とで運転速度とタイミングを整合させることが難しくなることもある。
このように、排出シュートをそのまま連包袋用の排出シュートとして用いる場合には、排出シュートの上流側における連包袋の排出シュートへの送り込みと、排出シュートの下流側における連包袋の搬出との間でバランスが取れなくなると、排出シュートにおいて連包袋の移動が弛み状態となって滞り、排出シュート上部に位置していた連包袋の最後尾側の袋包装体が排出シュート内に位置していた袋包装体の上に倒れ込む、或いは連包袋の先頭側と最後尾側との間で緊張状態になって、連包袋に過大な負荷がかかる等の不具合が生じることがある。
特開2011-219138号公報 特開2008-094427号公報 特開2009-096497号公報 特開2007-131339号公報 実開平07-023721号公報 特開2000-203543号公報
そこで、昨今の自動化の流れを受け、連包袋の排出シュートへの送り込みと、排出シュートからの連包袋の排出との間で速度やタイミングのバランスが取れなくなっても、連包袋の最後尾寄りの袋包装体が排出シュートの内側に倒れ込むことを無くすとともに、連包袋に過大な負荷が作用するのを回避することを可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、連包袋の排出シュートへの送り込みと、排出シュートからの連包袋の排出との間で速度やタイミングのバランスが取れなくなっても、連包袋の最後尾寄りの袋包装体が排出シュートの内側に倒れ込むことを無くすとともに、連包袋に過大な負荷が作用するのを回避して、連包袋をその先頭寄りから最後尾寄りまで平らな状態で排出することができ、オペレータを煩わせることがなく生産効率を向上することができる連続袋包装体用排出シュートを提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による連続袋包装体用排出シュートは、
投入された連続袋包装体が案内されつつ降下する通路を有する連続袋包装体用排出シュートであって、
前記排出シュートには、前記連続袋包装体が通過可能な最低限の前記通路を確保しつつ、当該排出シュートの内側に向かって接近・離間する方向に揺動可能な揺動板が設けられていることから成っている。
この連続袋包装体用排出シュートによれば、排出シュートには排出シュートの内側に向かって接近・離間する方向に揺動可能な揺動板が設けられており、揺動板は、連続袋包装体が通過可能な最低限の通路を確保しつつ揺動する。揺動板は、排出シュートに対して最接近状態(接近限界)にまで揺動しても、排出シュートには連続袋包装体の排出のために最低限の広さの通路が確保される。したがって、連続袋包装体が排出シュートを正常な状態で排出される限りは、排出シュートには少なくとも最低限の通路が確保されている状態であるので、連続袋包装体は揺動板と接触・干渉することなく排出シュートに案内されてスムーズに排出される。
連包袋の排出シュートへの送り込みと排出シュートからの連包袋の排出との間で速度やタイミングのバランスが取れずに連続袋包装体が弛み状態となるときには、連続袋包装体の最後尾側の袋包装体が当該排出シュートの内側に倒れ込んで下流工程では連続袋包装体が団子状に重なってしまう可能性が生じるが、このときには揺動板が最後尾側の袋包装体に接触して排出シュート内への倒れ込みを防止するので、連続袋包装体を平らな状態に回復させて下流工程へ搬出するために要するオペレータの作業負担が軽減される。
上記バランスが取れずに連続袋包装体が緊張状態になるときには、その緊張状態に基づいて揺動板が排出シュートの通路の内側から離間する方向に揺動するので、連続袋包装体の緊張状態が緩和され、連続袋包装体に加わる負荷を軽減することができる。また、連続袋包装体の緊張状態が解消されれば揺動板も元の状態に回復することが期待される。
この連続袋包装体用排出シュートにおいて、前記揺動板は、前記排出シュートの上部に近接し且つ当該上部との間で最低限の間隔が確保される位置に配置される揺動軸の回りに揺動可能であって、且つ前記通路に沿う方向を長手方向として前記排出シュートの下部方向に延びる長板とすることができる。
揺動板のための揺動軸をかかる位置に配置することで、排出シュートの上部では、連続袋包装体が揺動軸と排出シュートとの間に確保される最低限の間隔内に導入される。また、かかる長板から成る揺動板を設けることで、排出シュートの底部と長板との間においては、前記最低限の間隔から通じていて且つ滑らかに延びる通路が確保されるので、当該上部の間隔内に導入された連続袋包装体は、排出シュートの通路内にスムーズに進入・案内されて排出される。
この連続袋包装体用排出シュートにおいて、前記排出シュートは、前記通路を上側に開いた断面コ字状の通路として形成するため、底壁と、当該底壁の左右両側にそれぞれ続く両側壁とを備えており、前記揺動板は、前記長板の左右両側端から横方向に延びており前記排出シュートの前記両側壁に当接可能な一対又は複数対の羽根状ストッパを備えることができる。
この連続袋包装体用排出シュートによれば、揺動板が排出シュートの内側に向かって接近するとき、揺動板の長板の左右両側端から横方向に延びる一対又は複数対の羽根状ストッパが排出シュートの両側壁に当接する。このとき、揺動板の長板は、それ以上排出シュートの内側に向かって揺動することがない最接近状態(接近限界)となる。即ち、長板は、排出シュートの通路内に入り込むことがなく、排出シュートに案内されて降下する連続袋包装体と干渉することが防止される。
この連続袋包装体用排出シュートにおいて、前記揺動板は、前記長手方向に多段に折れ接続されている本体片から形成されており、前記各本体片が前記羽根状ストッパを備えているとすることができる。
この連続袋包装体用排出シュートによれば、連続袋包装体が長くなった(包装体の長さ、包装体の個数)としても、連続袋包装体の緊張状態で、揺動板は折れ曲がった状態となり、緊張状態を緩和させることができる。多段に折れ接続されている本体片のそれぞれが羽根状ストッパを備えているので、いずれの本体片も通路内側へ倒れ込むことはない。
この連続袋包装体用排出シュートにおいて、前記連続袋包装体は、前記袋包装体の長さと異なる長さを有するヘッダ部を備えることができる。連続袋包装体の排出シュートへの送り込みの速度とタイミングはヘッダ部とそれ以外の本体部で異なっており、排出シュートからの搬出の速度とタイミングとのバランスが取れないことがある。
この連続袋包装体用排出シュートによれば、連続袋包装体のヘッダ排出に起因して、排出シュートへの送り込み側と排出シュートからの搬出側とで速度とタイミングとのバランスが取れずに、連続袋包装体に緊張状態が生じても、排出シュートの揺動板が開く方向に揺動するので、連続袋包装体に過大な負荷を掛けることがない。
この連続袋包装体用排出シュートは、筒状包装材に製品を包装した先行する前記袋包装体と後続する前記袋包装体を所定の個数連ねることで製袋充填包装機が製造した前記連続袋包装体を、前記下流工程の一部を成す搬出コンベヤで搬出するために、前記製袋充填包装機と前記搬出コンベヤとの間に配設されているものとすることができる。
排出シュートは、製袋充填包装機から送り込まれる連続袋包装体を受けて当該連続袋包装体の正常な降下を案内し、連続袋包装体は搬出コンベヤ上に移載されて排出される。製袋充填包装機からの連続袋包装体の送り込みと搬出コンベヤによる連続袋包装体の搬出との間での速度とタイミングのバランスに差が生じ、連続袋包装体が弛み状態又は緊張状態となるとき、揺動板は、連続袋包装体の最後尾側の袋包装体が排出シュート内に倒れ込むのを防止し、或いは揺動することで連続袋包装体の緊張状態を緩和して連続袋包装体に加わる負荷を軽減することができる。
製袋充填包装機から送り込まれる連続袋包装体を搬出コンベヤに搬出するのに用いられる連続袋包装体用排出シュートにおいて、前記製袋充填包装機の運転制御と前記搬出コンベヤの運転制御とが別制御であるとすることができる。
搬出コンベヤの運転制御が縦型製袋充填包装機の運転制御とは別制御であることによって両者の運転制御が連動せず、製袋充填包装機からの連続袋包装体の送り込みの速度とタイミングと搬出コンベヤによる連続袋包装体の搬出の速度とタイミングとが整合しないときでも、連続袋包装体が弛み状態又は緊張状態となるときの不具合を緩和、軽減することができる。
この発明による連続袋包装体用排出シュートは、上記のように構成されているので、排出シュートで排出中の連続袋包装体が弛み状態になることに起因して連続袋包装体が団子状に折り重なるのを揺動板によって防止することができるので、連続袋包装体を平らな状態に回復させて下流工程(例えば、金属探知機、段ボールへの箱詰め等)へ搬出するために要するオペレータの作業負担を軽減することができる。また、排出シュートで排出中の連続袋包装体が緊張状態になっても揺動板の揺動によって包装体に作用する負荷の緩和・軽減を図ることができ、緊張状態が解消されれば揺動板も元の状態に回復することが期待される。その結果、連続袋包装体は、連続袋包装体用排出シュート内での連包袋の詰まりや袋包装体への負荷が生じることがなく、オペレータを煩わせることなく又はオペレータの作業負担を軽減して、一連の袋包装体をその先頭寄りから最後尾寄りまで平らな状態でスムーズに下流工程に搬出させることができるので、連続袋包装体の生産効率を向上することができる。
図1は、この発明による連続袋包装体用排出シュートが用いられている縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示される連続袋包装体用排出シュートの詳細を示す斜視図である。 図3は、図1に示される連続袋包装体用排出シュートにおいて、連続包装体が正常に排出される様子を示す側面図である。 図4は、図1に示される連続袋包装体用排出シュートにおいて、縦型製袋充填包装機側と搬出コンベヤ側との間で袋包装体の送りのバランスに差が生じた場合を示す側面図である。 図5は、図1に示される連続袋包装体用排出シュートの変形例を示す斜視図である 図6は、従来の縦型製袋充填包装システムの一例を示す斜視図である。 図7は、図6に示す縦型製袋充填包装システムに用いられる排出シュートにおける連続包装体が弛み状態となった様子を示す側面図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による連続袋包装体用排出シュートの実施例を説明する。図1はこの発明による連続袋包装体用排出シュートが用いられている縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。図1に示す縦型製袋充填包装システム1に用いられる縦型製袋充填包装機1aそれ自体及び搬出コンベヤ2は、図6に示した従来周知の縦型製袋充填包装機50aと搬出コンベヤ62と同等のものであってよい。したがって、縦型製袋充填包装機1aを説明するのに用いられる符号については、縦型製袋充填包装機50aを説明するのに用いた符号をそのまま使用することで、それらについての詳細な説明を省略する。
図1に示すように、本実施例においては、縦型製袋充填包装機1aから排出される連続袋包装体(以下、「連包袋」と略す)Bz(図3参照)を搬出コンベヤ2に移載する連続袋包装体用排出シュート(以下、「排出シュート」と略す)3は、シュート本体4と揺動板10を備えている。揺動板10は、シュート本体4に形成される通路7に対してその上側開口を覆うように配設されている。揺動板10は通路7を閉塞するものではなく、したがって、縦型製袋充填包装機1a側と搬出コンベヤ2側とで連包袋Bzの排出・搬出についてその送り速度・タイミングに差を生じることがない正常状態であれば、縦型製袋充填包装機1aから排出される連包袋Bzは、揺動板10によって妨げられることなく、通路7を通して搬出コンベヤ2に向けて排出される。
揺動板10は、後述するように、縦型製袋充填包装機1a側と搬出コンベヤ2側とで連包袋Bzの排出・搬出の送り速度・タイミングに差が生じて、連包袋Bzが弛みすぎた場合には、揺動板10が無いとしたときに連包袋Bzの最後尾側の袋包装体が通路7内に倒れ込んで先に排出された袋包装体の上に重なる事態となるのを防止するとともに、連包袋Bzが緊張状態になる場合には、連包袋Bzが揺動板10と干渉しても、揺動板10が揺動して連包袋Bzに作用する負荷を緩和する働きをする。
図2は、排出シュート3の詳細を示す拡大斜視図である。排出シュート3において、通路7を形成するための基本的な樋状構造は、従来の排出シュート63と同様である。即ち、排出シュート3のシュート本体4は、シュート方向に湾曲した底板5と、底板5の両サイドからそれぞれ一体的に立ち上がる一対の側板6,6を備えている。通路7に沿っての側板6,6の高さは略一定であり、これら湾曲した底板5と一対の側板6,6によって、シュート本体4の内部に、連包袋Bzをシュート方向に案内して排出するための湾曲した通路7が形成される。シュート本体4の適宜位置には、排出シュート3を包装機の固定フレームに対して取り付けるための取付け用部材8が設けられている。
排出シュート3は、シュート本体4の上部において揺動可能に支持された揺動板10を備えている。シュート本体4の上部において、底板5と一対の側板6,6の外側を取り巻く態様で揺動軸支持部材9が取り付けられており、揺動板10は、揺動軸支持部材9を介してシュート本体4の上部に揺動可能に支持されている。揺動軸支持部材9の側板6,6の上端縁から突き出ている頭部9a,9a間に、揺動板10の揺動中心となる揺動軸11が掛け渡されている。図示の例では、揺動軸11が板本体部12の上端部12aに固定的に取り付けられていて、揺動軸11の両軸端部が揺動軸支持部材9の頭部9a,9aに対して軸受によって揺動可能に支持されている。揺動軸11の軸線は、板本体部12の上端部12aに対して平行で且つ水平に延びている。これに代えて、揺動軸11を揺動軸支持部材9の頭部9a,9aに固定的に取り付けておき、板本体部12の上端部12aに対して揺動(回動)できるように軸受で支持することもできる。
揺動板10は、通路7の長手方向に沿う板本体部12と、板本体部12の両サイドの長手方向中央部分から側方に突き出した一対の羽根状ストッパ13,13を備えている。揺動板10は、金属製の板材又は樹脂製の板材から製作することができ、板本体部12と羽根状ストッパ13,13とが一体的に形成されている。揺動板10は、板本体部12の上端部12aに配置されている揺動軸11の回りに揺動自由に配置されているので、その自重によって常に通路7内に入り込む方向のモーメントが作用している。一対の羽根状ストッパ13,13が、それぞれ対応する側板6,6の上端縁に当接することにより、揺動板10はそれ以上、通路7側に揺動することがない。
揺動板10の自重のみでは揺動板10を付勢するモーメントとして不足する場合には、揺動板10を例えば、ばね部材やエアシリンダによって通路7内に入り込む方向、即ち、羽根状ストッパ13,13が側板6,6の上端縁に当接する方向に付勢することができる。ばね部材やエアシリンダの力が強すぎる場合には、揺動板10が緊張状態に至った連包袋Bzへ作用する負荷が過大になるので、ばね部材の強さは、包装材の材質や袋包装体の重量等を考慮して定めることが好ましい。
図3は、図1に示される連続袋包装体用排出シュートにおいて、連続包装体が排出シュートを正常に排出される様子を側方から見た側面図である。縦型製袋充填包装機1aからは、横シール装置55によって筒状包装材Ftに横シールが施されることによって袋包装体Bpが製造されるとともに、横シール装置55に内蔵されるカッタ装置によって連包袋Bzの最後尾の袋包装体Bp7が筒状包装材Ftから切り離される。ここでは、連包袋Bzは7つの袋包装体Bp1~Bp7から成る連包袋Bzとして示しているが、一つの連包袋Bzに含まれる袋包装体の数はこれに限らない。
図3に示す状態では、搬出コンベヤ2による連包袋Bzの排出の速度とタイミングは、縦型製袋充填包装機1aから製造されて切り出される連包袋Bzの排出の速度とタイミングとは十分に同調しており、両者に実質的な差が生じていない。したがって、連包袋Bzは、搬出コンベヤ2による搬出が不十分なために弛み状態になっておらず、また搬出コンベヤ2によって引っ張られて緊張状態になってもいない。揺動板10は、その自重によって垂れ下がって、一対の羽根状ストッパ13,13がそれぞれ対応する側板6,6の上端縁に当接している状態にある。揺動板10の板本体部12は、特にその下端部12bさえも排出シュート3の通路7内に深く入り込んでいない。したがって、揺動板10は通路7内を降下する連包袋Bzと干渉することがなく、この状態は、連包袋Bzは正常な排出状態にある。
横シール装置55に内蔵されているカッタ装置によって切り出された連包袋Bzの最後尾の袋包装体Bp7は、先行して製造された袋包装体Bp6と弛むことなく連続して、排出シュート3の通路7の上端入り口に向かってスムーズに降下・進入していく。したがって、既に排出シュート3の通路7を通過している袋包装体の上に重なるように倒れ込むこともない。また、仮に、搬出コンベヤ2側での搬出速度やタイミングが遅れて、連包袋Bzが弛み状態になるときには、連包袋Bzの最後尾側の袋包装体Bp7が排出シュート3の内側に倒れ込もうとするが、このとき、後述するように、揺動板10が最後尾側の袋包装体Bp7に接触して袋包装体Bp7が排出シュート3内への倒れ込みを未然に防止するので、連包袋Bzを平らな状態に回復させて下流工程へ搬出するために要するオペレータの作業負担が軽減される。
図4は、図1に示される連続袋包装体用排出シュートにおいて、縦型製袋充填包装機側と搬出コンベヤ側との間で袋包装体の送りのバランスに差が生じ、連続包装体が緊張状態又は弛み状態となった様子を示す側方から見た側面図である。何らかの原因によって、縦型製袋充填包装機1a側の運転制御と搬出コンベヤ2の搬出制御との間で差が生じることがある。図4(a)の場合、袋包装体Bp1~Bp6が製造された段階で、縦型製袋充填包装機1a側に問題が生じ、袋包装体Bp7の製造が中断されたにもかかわらず搬出コンベヤ2の搬出が継続されている状況が示されている。搬出コンベヤ2による先頭側の袋包装体Bp1,Bp2の搬出速度・タイミングが縦型製袋充填包装機1aから排出される袋包装体Bp6の排出速度・タイミングよりも速くなり、袋包装体Bp1,Bp2が搬出コンベヤ2によって引っ張られて、袋包装体Bp1~Bp6から成る連包袋Bzがその先頭側と最後尾側との間で緊張状態になる。その結果、袋包装体Bp4,Bp5が排出シュート3の通路7から外れて上方へ浮き上がろうとする。
このとき、揺動板10の代わりに、排出シュート3に対して固定状態とされる蓋が設けられている場合には、緊張状態になった連包袋Bzと蓋とが強く当接し、連包袋Bzには強い負荷が作用して連包袋Bzを損なう可能性がある。本実施例では、揺動板10は揺動軸11の回りに揺動可能となっているので、緊張状態になった連包袋Bzが揺動板10を押し上げるように揺動させ、連包袋Bzへの負荷を軽減させることができる。揺動板10が揺動しても、その上端部12aが通路7の入り口を狭める量は僅かであるので、後続の袋包装体6への影響は殆ど生じない。図示のように、揺動板10の上端部12aを底板5から遠ざかる方向に僅かに折り曲げて形成することで、揺動板10が揺動するときに上端部12aが通路7の入り口を狭める量を更に少なくすることができる。また、縦型製袋充填包装機1a側の運転制御と搬出コンベヤ2の搬出制御が同期状態に戻れば、揺動板10は図3に示す正常な状態に自動的に回復することが期待され、オペレータによる復帰作業も非常に容易化・簡素化される。図4(b)は、搬出コンベヤ2による先頭側の袋包装体Bp1,Bp2(図示略)の搬出が滞り、連包袋Bzが弛み状態となった場合を簡略図示している。最後尾の包装体Bp7が排出シュート3側に倒れようとするが、袋包装体Bp7が揺動板10の上端部12aに当接し、揺動板10が袋包装体Bp7のそれ以上の倒れ込みを防止している。
図5は、本発明による連続袋包装体用排出シュートの変形例を示す斜視図である。図5(a)に示す排出シュート3aは、シュート本体24が図1~図4に図示した排出シュート3のように湾曲した構造ではなく、ストレートな構造を有している。シュート本体24の底板25及び側板26,26は単純で平坦な長板であり、それぞれ単純な斜面と側面を与えている。揺動板の構造は、図2に示す揺動板10の構造と同様であるので、揺動板10に用いたのと同じ符号を用いることで、再度の説明を省略する。
図5(b)に示す排出シュート3bは、シュート本体については、湾曲した構造ではなく、図5(a)に示したシュート本体24と同様のストレートな構造であるので、シュート本体24に用いたのと同じ符号を用いることで再度の説明を省略する。揺動板20は、基本的に一つの板本体部22から成る点では揺動板10と同様であるが、羽根状ストッパ23が一対に留まらず板本体部22の長手方向に沿って適宜の間隔をおいて複数対、設けられている。図示の例では、揺動板20は、上端部22a側の羽根状ストッパ23a,23aと、中程の羽根状ストッパ23b,23bと、下端部22b側の羽根状ストッパ23c,23cとから成る三対の羽根状ストッパを備えている。羽根状ストッパ23は、揺動板10が揺動する際に、同時に側板26,26の上端縁に当接し、同時に離れるので、揺動板10の揺動動作を安定させることができる。
図5(c)に示す排出シュート3cは、シュート本体については、図2に示したのと同様の湾曲した構造であるので、図2に示すシュート本体4に用いたのと同じ符号を用いることで再度の説明を省略する。これに対して、揺動板30は多段に形成されており、図示の例では、板本体部32がその長手方向に分割された複数(図示の例では三つ)の本体片32a,32b,32cから成っており、隣同士の本体片32aと32b,32bと32cが互いにヒンジ連結によって互いに回動可能に接続されている。いずれの本体片32a,32b,32cについても、左右に突出する対の羽根状ストッパ33a,33a;33b,33b;33c,33cが形成されている。揺動板30はその自重によって、揺動軸11の回りに垂れ下がり、本体片32a,32b,32cの羽根状ストッパ33a,33a;33b,33b;33c,33cがそれぞれシュート本体4の側板6,6の上端縁に当接している。
縦型製袋充填包装機1aの運転制御と搬出コンベヤ2の運転制御とに差が生じて連包袋が緊張状態になったとき、連包袋は、揺動板30の下側の本体片32cから順次、上側の本体片32aまで当接し、羽根状ストッパ33についても順次、側板6,6の上端縁から離れていく。これにより、連包袋Bzの緊張状態に際して、揺動板30から連包袋Bzに掛かる負荷の分散を図ることができる。シュート本体については、湾曲した構造に代えて、図5(a)又は図5(b)に示したシュート本体24と同様にストレートな構造としてもよい。また、揺動板30の段数は三段に限らず、シュートの長さに応じて二段でも四段以上でもよいが、排出シュートの長さが長い場合に特に有効である。
縦型製袋充填包装システム1において、縦型製袋充填包装機1aは製品噛み込み検知装置を備えることがある。製品噛み込み検知装置が製品Sの噛み込みを検知することに応じて、縦型製袋充填包装機1aの運転制御により包装動作が停止される。排出コンベヤ2の運転制御は縦型製袋充填包装機1aの運転制御とは別制御であると、縦型製袋充填包装機1aの包装動作が停止(連続袋包装体の排出動作が停止)しても、排出コンベヤ2の運転は停止しない。この場合、連包袋Bzは下流へ引きずられることとなるが、上記の各実施例の場合、排出シュート3,3a~3cの揺動板10,20,30が開く方向に揺動することで、排出シュート3,3a~3c内における袋包装体の詰まりや袋包装体への負荷を軽減することができる。
縦型製袋充填包装システム1において、縦型製袋充填包装機1aは、縦シール装置52や横シール装置55等の各装置を不動作状態として、製品Sが入っていない空袋を一定量下流側へ手繰り可能となっている。製品Sの包装に用いる包装材を変更するときや、包装材に印字する製造日時や消費期限等の印字内容を変更するときには、製品Sが入っていない空袋を一定量下流側へ手繰った後に、印字装置58が変更した印字内容で印字する態勢が整った状態で包装運転が開始される。その際に、仮に排出シュートに蓋を固定的に設けた場合には手繰った空袋が当該蓋に引っ掛かる問題がある。本発明の連続袋包装体用排出シュートでは、手繰った空袋が揺動板10,20,30に引っ掛ったとしても、揺動板10,20,30が揺動して、空袋の引っ掛かりを回避するので、オペレータは、包装材変更時や日付印字内容変更時の作業を簡単に行うことができる。
連包袋Bzにヘッダ部H(図7参照)が備わる場合においても、縦型製袋充填包装機1aでの包装動作において、ヘッダ部Hを製作する際の包装材を送る速度やタイミングは、袋包装体を製造する場合の包装材を送る速度やタイミングとは異なる。搬出コンベヤ2の運転制御は、通常、一定速度又は一定間隔で間欠駆動される。一方、縦型製袋充填包装機1aでのヘッダ部Hを製作する際の包装動作は、袋包装体Bpの製造する際の包装動作とは同じではない。この場合において、縦型製袋充填包装機1aでヘッダ部Hを製作するときの速度やタイミングは、搬出コンベヤ2の搬出速度やタイミングとは必ずしも整合せず(搬出コンベヤ2側が若干速い)、連包袋Bzに緊張が生じようとすることがある。本発明による連続袋包装体用排出シュートでは、ヘッダ部Hを製作する場合であっても、連包袋Bzが揺動板10,20,30と干渉しようとしても、揺動板10,20,30が揺動して、連包袋Bzとの干渉を回避することができる。
上記実施例では、製袋充填包装機を縦型製袋充填包装機として説明したが、横型製袋充填包装機であっても、連続袋包装体を排出シュートで搬出コンベヤ等の下流工程に搬出するものにあっては、当該排出シュートとして、本発明による連続袋包装体用排出シュートを適用することができる。
1 縦型製袋充填包装システム 1a 縦型製袋充填包装機
2 搬出コンベヤ
3,3a,3b,3c 連続袋包装体用排出シュート
4 シュート本体 5 底板
6,6 側板 7 通路
8 取付け用部材 9 揺動軸支持部材
10,20,30 揺動板 11 揺動軸
12 板本体部 12a 上端部 12b 下端部
13,13 羽根状ストッパ
22 板本体部 32a,32b,32c 本体片
23(23a,23a;23b,23b;23c,23c) 羽根部
24 シュート本体 25 底板
26,26 側板
33(33a,33a;33b,33b;33c,33c) 羽根状ストッパ
縦型製袋充填包装システム50 縦型製袋充填包装機50a
51 フォーマ 52 縦シール装置
53 ホッパー 54 充填用筒体
55 横シール装置 55a,55b シールブロック
56,56 包装材送りベルト機構 57 ダンサーローラ
58 印字装置
62 搬出コンベヤ 63 排出シュート
Fw 帯状包装材 Ft 筒状包装材
Sc 縦シール Se 横シール
S 製品 B 袋
Bp(Bp1~Bp7) 袋包装体 Bz 連続袋包装体(連包袋)
H ヘッダ部

Claims (7)

  1. 投入された連続袋包装体が案内されつつ降下する通路を有する連続袋包装体用排出シュートであって、
    前記排出シュートには、前記連続袋包装体が通過可能な最低限の前記通路を確保しつつ、当該排出シュートの内側に向かって接近・離間する方向に揺動可能な揺動板が設けられていること
    から成る連続袋包装体用排出シュート。
  2. 前記揺動板は、前記排出シュートの上部に近接し且つ当該上部との間で最低限の間隔が確保される位置に配置される揺動軸の回りに揺動可能であって、且つ前記通路に沿う方向を長手方向として前記排出シュートの下部方向に延びる長板であること
    から成る請求項1に記載の連続袋包装体用排出シュート。
  3. 前記排出シュートは、前記通路を上側に開いた断面コ字状の通路として形成するため、底壁と、当該底壁の左右両側にそれぞれ続く両側壁とを備えており、
    前記揺動板は、前記長板の左右両側端から横方向に延びており前記排出シュートの前記両側壁に当接可能な一対又は複数対の羽根状ストッパを備えていること
    から成る請求項2に記載の連続袋包装体用排出シュート。
  4. 前記揺動板は、前記長手方向に多段に折れ接続されている本体片から形成されており、 前記各本体片が前記羽根状ストッパを備えていること
    から成る請求項3に記載の連続袋包装体用排出シュート。
  5. 前記連続袋包装体は、前記袋包装体の長さと異なる長さを有するヘッダ部を備えることから成る請求項1~4のいずれか一項に記載の連続袋包装体用排出シュート。
  6. 前記連続袋包装体用排出シュートは、筒状包装材に製品を包装した先行する前記袋包装体と後続する前記袋包装体を所定の個数連ねることで製袋充填包装機が製造した前記連続袋包装体を、前記下流工程の一部を成す搬出コンベヤで搬出するために、前記製袋充填包装機と前記搬出コンベヤとの間に配設されていること
    から成る請求項1~5のいずれか一項に記載の連続袋包装体用排出シュート。
  7. 前記製袋充填包装機の運転制御と前記搬出コンベヤの運転制御とが別制御であること
    から成る請求項6に記載の連続袋包装体用排出シュート。
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